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JP2017183303A - インプリント装置 - Google Patents

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JP2017183303A
JP2017183303A JP2016062953A JP2016062953A JP2017183303A JP 2017183303 A JP2017183303 A JP 2017183303A JP 2016062953 A JP2016062953 A JP 2016062953A JP 2016062953 A JP2016062953 A JP 2016062953A JP 2017183303 A JP2017183303 A JP 2017183303A
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高橋 大吾
Daigo Takahashi
大吾 高橋
浩光 和田
Hiromitsu Wada
浩光 和田
暁 佐枝
Akira Saeda
暁 佐枝
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Toray Engineering Co Ltd
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Toray Engineering Co Ltd
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)

Abstract

【課題】微細な凹凸パターン形成の際にボイド混入を防ぎ、生産性の高いインプリント装置を提供すること。
【解決手段】基材の表面に樹脂を凹凸パターンの凸部分に対応するパターン状に塗布する基材側樹脂塗布部2と、凹凸パターンを転写形成するための凹凸パターンが表面に形成されたモールド板3と、モールド板の凹凸パターンを埋めるように樹脂を塗布するモールド側樹脂塗布部4と、基材側に形成された凹凸パターンの凸部分と、当該凸部分に対応する当該モールド板に形成された凹凸パターンの凹部分とが重なるように、当該モールド板3の位置合わせ及び載置を行うモールド板アライメント載置部5と、基材に載置されたモールド板3を、当該基材の搬送方向の下流側から上流側に亘ってモールド板3を加圧するモールド板プレス部と、基材およびモールド板の間に滞留した樹脂を硬化させる樹脂硬化処理部7とを備えたインプリント装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、モールドに形成された微細な凹凸パターンを樹脂性のフィルムや基板(いわゆる基材)の表面上に転写し、基材上に所望の凹凸パターンを形成するためのインプリント装置に関する。
従来より、樹脂性のフィルムや基板(いわゆる基材)の表面上に微細な凹凸パターンを転写・形成する技術として、いわゆるインプリント法が知られている。このインプリント法では、熱可塑性樹脂、光硬化性樹脂、熱硬化性樹脂等の基材表面に、テンプレートと呼ばれる成形用のモールド(平板や円筒状のもの)を押し付けながら、これら樹脂を硬化させることで、所望の凹凸パターンを転写・形成している(例えば、特許文献1)。
そして、レジストの熱インプリント加工において、プレス工程ないし全工程を減圧雰囲気で実施する技術が提案されている(例えば、特許文献2)。
特開2007−335647号公報 特開2009−262350号公報
しかし、表面が凹凸に加工されたモールド板で基材側を型取り(つまり転写)しようとすると、ボイドと呼ばれるエアの混入が生じやすく、所望の凹凸パターン形状が形成できないという課題があった。
一方、エアの混入を防ぐためにインプリント工程を真空ないし減圧気室内で実施しようすると、設備が大掛かりになるだけでなく、減圧気室内を所望の減圧状態/大気解放に切り替えるための待ち時間などが増え、生産のスループットが上がらないという課題があった。
そこで、本発明は、凹凸パターンの転写・形成時にエアの混入を生じさせることなく、生産性の高いインプリント装置を提供することを目的とする。
以上の課題を解決するために、本発明に係る一態様は、
基材の表面上に所定の凹凸パターンを形成するインプリント装置において、
基材の表面に未硬化状態の樹脂を凹凸パターンの凸部分に対応するパターン状に塗布する基材側樹脂塗布部と、
基材の表面に凹凸パターンを転写形成するための凹凸パターンが表面に形成されたモールド板と、
モールド板の凹凸パターンを埋めるように未硬化状態の樹脂を塗布するモールド側樹脂塗布部と、
基材の凹凸パターンが塗布された面とモールド板の樹脂が塗布された面とを互いに対向させて、当該基材側に形成された凹凸パターンの凸部分と、当該凸部分に対応する当該モールド板に形成された凹凸パターンの凹部分とが重なるように、当該モールド板の位置合わせ及び載置を行うモールド板アライメント載置部と、
基材に載置されたモールド板を、基材側に向けて加圧するモールド板プレス部と、
基材およびモールド板の間に滞留した樹脂を硬化させる樹脂硬化処理部とを備えている。
凹凸パターンの転写・形成時にエアの混入を生じさせることなく、生産性を高めることが可能となる。
本発明を具現化する形態の一例の全体構成を示す概略図である。 本発明を具現化する形態の一例の要部を示す概略図である。 本発明を具現化する別の形態の一例の全体構成を示す概略図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図を用いながら説明する。以下各図においては、直交座標系の3軸をX、Y、Zとし、XY平面を水平面、Z方向を鉛直方向とする。特にX方向は矢印の方向を搬送方向下流側、その逆方向を搬送方向上流側と表現し、Z方向は矢印の方向を上、その逆方向を下と表現する。また、Z方向を軸にして回転する方向をθと表現する。
図1は、本発明を具現化する形態の一例の全体構成を示す概略図である。図1には、本発明に係るインプリント装置1の概略図が示されている。
本発明に係るインプリント装置1は、基材側樹脂塗布部2と、モールド板3と、モールド側樹脂塗布部4と、モールド板アライメント載置部5と、モールドプレス部6と、樹脂硬化処理部7とを備えている。インプリント装置1は、基材Sの表面上に所定の凹凸パターンを形成するものである。ここでは、基材Sの表面上に所定の凹凸パターンを形成するための樹脂材料としてUV硬化性樹脂Rを例示して説明する。また、基材SとしてPETフィルムを例示する。なお、説明の便宜上、基材S側に塗布されたUV硬化性樹脂Rを樹脂R1、モールド板3側に塗布されたUV硬化性樹脂Rを樹脂R2と呼ぶことがある。
さらにインプリント装置1には、長尺シート状のPETフィルム(つまり、基材S)が巻き付けられた巻出ロールRLと、巻出ロールRLから基材Sを巻き出しながら下流工程へ供給する巻出装置UWが備えられている。なお基材Sは、駆動搬送ローラDRやグリップフィーダGFで、下流側(つまり、X方向ないし矢印vで示す方向)に所定寸法ずつ搬送/静止が繰り返される、いわゆる間欠送りにより下流工程へ搬送され、各工程で所定の処理が行われる。なお、ここで例示する基材Sの表面には、予め配線回路パターンと、アライメント用基準パターンと呼ばれる複数のマーク(目印とも言う。図示せず)が形成されている。
基材側樹脂塗布部2は、基材Sの表面に未硬化状態の樹脂を凹凸パターンの凸部分に対応するパターン状に塗布するものである。具体的には、基材側樹脂塗布部2は、支持プレート20とスクリーン印刷機21にて構成されている。
支持プレート20は、間欠送りされて静止状態にある基材Sを支持するものである。具体的には、支持プレート20は、表面が平らな金属や樹脂などで構成されており、スクリーン印刷機21にて基材Sに未硬化状態の樹脂R1を塗布する際に、基材Sが上下・水平方向に位置ずれしない様に下面側から支えるものである。
スクリーン印刷機21は、基材Sの表面であって、所定の凹凸パターンの凸部分に対応する位置に、未硬化状態の樹脂R1(つまり、UV硬化性樹脂R)を塗布するものである。具体的には、スクリーン印刷機21は、所定の凹凸パターンの凸部分に対応する部分が開口しているスクリーン22(転写マスクとも言う)が備えられており、当該スクリーンに未硬化状態の樹脂R1を流し込み、スキージ23を移動させることで当該スクリーンの開口部から未硬化状態の樹脂R1が吐出され、凸状(バンプ状、突起状とも言う)の樹脂R1が基材S側に塗布される構成をしている。
なお、スクリーン印刷機21のスクリーン22側には、基材Sに設けられたアライメント用基準パターン(つまり、複数のマーク)と対応する位置に、当該マークと重ね合わせるためのマークや孔部など(図示せず)で構成されたアライメント用基準パターンが形成されている。そして、これら基材S側のアライメント用基準パターンとスクリーン22側のマークや孔部の位置が重なるように、位置調整機構24によりスクリーンの位置をXYθ方向に微調整してから、上述の塗布が行われる。
モールド板3は、所定の凹凸パターンを転写形成するための凹凸パターンが表面に形成された、板状の物品である。具体的には、モールド板3の凹凸パターンとして、基材Sの表面に形成しようとする所定の凹凸パターンの凸部分に対応する位置に、凹凸パターンの凹部が配置されている。より具体的には、モールド板3は、COP(シクロ・オレフィン・ポリマー)やPSU(ポリスルホン樹脂)などの耐熱性の樹脂や金属で構成されている。さらに、モールド板3には、基材S側のアライメント用基準パターンと対応する位置に、当該マークと重ね合わせるためのマークや孔部など(図示せず)で構成されたアライメント用基準パターンが形成されている。
モールド側樹脂塗布部4は、モールド板3の凹凸パターンを埋めるように未硬化状態の樹脂R2(つまり、UV硬化性樹脂R)を塗布するものである。具体的には、モールド側樹脂塗布部4は、バーコータと呼ばれる塗布装置BCを備えている。より具体的には、モールド側樹脂塗布部4は、モールド板3の凹凸パターンが形成されている面側を上方に向けて待機させ、その凹凸面に未硬化状態のUV硬化性樹脂Rを滴下し、塗布装置BCに備えられている棒状の部材(又はワイヤー状の部材)を矢印4vの方向に移動させることで、滴下したUV硬化性樹脂Rをモールド板3の全面に塗り拡げる構成をしている。
モールド板アライメント載置部5は、基材S側に形成されたアライメント用基準パターンの位置とモールド板Sに形成されたアライメント用基準パターンの位置を検出し、基材Sの凹凸パターンが塗布された面とモールド板3の樹脂が塗布された面(つまり、凹凸パターンがある面)とを互いに対向させて、基材S側のアライメント用基準パターンにモールド板3側のアライメント用基準パターンが重なるように、モールド板3の位置合わせ及び載置を行うものである。
具体的には、モールド板アライメント載置部5は、支持プレート50と、基準パターン位置検出部51と、アライメント計算部52と、モールド板把持機構53と、モールド板移載機構54とを備えている。
支持プレート50は、間欠送りされて静止状態にある基材Sを支持するものである。具体的には、支持プレート50は、表面が平らな金属や樹脂などで構成されており、下述のアライメント用基準パターンの位置検出ないし基材Sにモールド板3が載置されるまでの間に、基材Sが上下・水平方向に位置ずれしない様に下面側から支えるものである。
基準パターン位置検出部51は、基材S側に形成されているアライメント用基準パターンの位置と、モールド板3側に形成されているアライメント用基準パターンの位置とを個別に又は同時に検出するものである。具体的には、基準パターン位置検出部51は、照明と、撮像カメラと、画像処理部とを備えている。
なお、アライメント用基準パターンは、基材Sの表面上にスクリーン印刷で塗布された凹凸パターンと併せて塗布し形成されたパターン(マークとも言う)が例示できるが、当該スクリーン印刷で塗布された凹凸パターンの一部や、上述したスクリーン印刷の位置決め基準となるマークや孔部など(つまり、予め基材S側に形成されたもの)であっても良い。
アライメント計算部52は、予め設定された基材Sに塗布される所定の凹凸パターンの基準位置に対して、実際に基材Sに塗布された凹凸パターンが水平方向にどの程度ずれているかを演算により算出するものである。具体的には、XY方向の位置ずれ量と、θ方向の角度ずれ量の算出が行われる。
モールド板把持機構53は、モールド板3を把持(つまり保持)したり、解放したりするものである。具体的には、モールド板把持機構53は、吸着パッド、静電チャック、焼結部材などで構成することができる。
モールド板移載機構54は、把持したモールド板3を、上下・水平方向に移動させ、所定の位置および角度で静止させるものである。具体的には、モールド板移載機構54は、直交ロボットや多関節ロボットと、その制御用コントローラで構成されている。なお、制御用コントローラには、アライメント計算部52で算出された基材Sとモールド板3とのXY方向の位置ずれ量とθ方向の角度ずれ量が伝送され、モールド板アライメント載置部5では、これらのずれ量が補正された状態でモールド板3の位置合わせ及び載置が行われる。
この時の基材S側の樹脂R1と、モールド板3側の樹脂R2とが互いに接触する前後の様子を図示しながら説明する。
図2は、本発明を具現化する形態の一例の要部を示す断面図であり、基材S側に設けられた1つの凸部分および、それに対応する位置(つまり、重なる位置)にある、モールド板3に設けられた1つの凹部付近に着目して、モールド板3が基材Sに載置される前後の樹脂R1と樹脂R2の様子を示したものである。
図2(a)には、モールド板3が載置される前であって、基材Sと離間しており、樹脂R1と樹脂R2とが互いに離間している状態が示されている。
図2(b)には、モールド板3が載置される途中であって、基材Sと離間しているが、樹脂R1の頭頂部に樹脂R2の下面が接触しはじめた状態が示されている。
図2(c)には、モールド板3が載置される途中であって、図2(b)に示した状態よりもモールド板3がさらに基材S側に近づき、基材Sとはいまだ離間しているが、樹脂R1が樹脂R2に押されて基材Sの表面上に拡がりつつある状態が示されている。
このように、モールド板3の凹み部には樹脂R2が充填されており、その下方に基材S側の樹脂R1が凸状に塗布されているため、基材Sとモールド板3とが載置されることで、基材S側の樹脂R1が基材Sとモールド板3との隙間に押し広げられるように行き渡る。そのため、モールド板3の凹み部(つまり、後で基材Sの表面上に凸部分として形成される部分)に、ボイドが混入することを防止できる。
モールド板プレス部6は、基材Sに載置されたモールド板3を、基材Sに向けて加圧するものである。具体的には、モールド板プレス部6は、支持プレート60と、加圧ローラ61を備えて構成されている。
支持プレート60は、間欠送りされて静止状態にある基材Sを支持するものである。具体的には、支持プレート60は、表面が平らな樹脂やガラスなどで構成されており、加圧ローラ61にてモールド板3基材Sに向けて加圧する際に、基材Sが上下・水平方向に位置ずれしない様に下面側から支えるものである。
加圧ローラ61は、基材Sに載置されたモールド板3を、基材Sに向けて加圧するものである。具体的には、加圧ローラ61は、支持プレート60と所定の間隔を隔てて対向配置されており、破線で示す位置から矢印6aで示す方向に移動することで、モールド板3を加圧し、破線で示す矢印6bの方向に移動して元の位置に戻る構成をしている。すなわち、加圧ローラ61は、モールド板3と離間した位置からモールド板3に近づく方向に移動し、さらにモールド板3を押し込む方向に移動し、基材Sの搬送方向下流側から上流側に亘って移動しする。この間に、モールド板3が、基材S側に向けて加圧され、さらに、加圧ローラ61が移動することで、モールド板3全面が基材S側に向けて加圧されることとなる。
モールド板プレス部6は、このような構成をしているため、加圧ローラ61により、モールド板3に対してY方向(基材幅方向)に長いライン状に加圧し、加圧ローラ61を移動させることで加圧ラインがモールド板3の全面に亘って移動するため、凸部分以外の平坦部にあるエアを良好に外部へ排除することができる。
図2(d)には、加圧ローラ61でモールド板3が基材S側に向けて加圧された後の状態が示されている。モールド板3の凹み部に充填されていた樹脂R2は、この凹み部に閉じ込められたまま残る。一方、基材S側に塗布された樹脂R1やモールド板3の凹み部以外の平坦部に塗布されていた樹脂R2は、モールド板3の載置およびその後の加圧ローラによるプレスにより押し広げられて、基材Sとモールド板3との隙間(つまり、凹凸パターンの凸部分以外の平坦部)に残る。また、押し広げられて余剰となった樹脂R1,R2はモールド板3の外縁から外側へ押し出される。
樹脂硬化処理部7は、基材Sおよびモールド板3の間に滞留した樹脂を硬化させるものである。具体的には、樹脂硬化処理部7として、UV照射ユニット71が備えられている。
UV照射ユニット71は、基材S及び/又はモールド板3に向けてUV光を照射するものである。具体的には、UV照射ユニット71は、未硬化状体のUV硬化性樹脂Rが硬化する程度の紫外線エネルギーを照射する、LEDやレーザダイオード、メタルハライドランプ、水銀灯などを備えて構成されている。
より具体的には、基材Sが透明な樹脂(つまり、UV光線を透過させる材料)で構成されている場合、UV照射ユニット71は基材Sに配置しておく。一方、モールド板3が透明な樹脂やガラス等(つまり、UV光線を透過させる材料)で構成されている場合、UV照射ユニット71はモールド板3側に配置しておく。また、基材Sもモールド板3も透明な樹脂で構成されている場合、UV照射ユニット71は基材S側とモールド板3側の双方に又はどちらか一方に配置しておく。
なお、UV照射ユニット71を基材S側に配置する場合、支持プレート60は、透明な樹脂やガラス等(つまり、UV光線を透過させる材料)で構成しておく。
本発明に係るインプリント装置1は、このような構成をしているため、基材Sの表面上に所定の凹凸パターンを形成する際、所定の形状の凹凸パターンを形成することができ、凸部分にエアが混入することを防ぐことができる。さらに、大気圧環境にて所定のインプリント処理を実施することができるため、真空チャンバー等の大掛かりな設備を必要とせず、生産のスループットを上げる(つまり、生産性を向上させる)ことができる。
[別の形態]
なお上述では、基材Sの表面にはアライメント用基準パターンが形成されており、この位置を基準として、スクリーン印刷機21のスクリーン22の位置合わせが行われて樹脂R1が所定の位置に塗布されて所望の凹凸パターンを形成し、当該凹凸パターンの凸部分に対応するモールド板3の凹部が重なるように、モールド板アライメント載置部5がモールド板3の位置合わせ及び載置を行う構成を示した。
本発明に係るインプリント装置1は、このような構成をしているため、基材S側の凹凸パターンの凸部分と、それに対応するモールド板3側の凹凸パターンの凹部との位置合わせ(つまり、アライメント)が高精度に実施できるため、微細な凹凸パターンを形成するために好適である。
しかし、本発明を適用する上で、高精度なアライメントが必要となる程の微細な凹凸パターンを形成する場合でなければ、下述のような構成としても良い。具体的には、基材S側およびモールド板S側のアライメント用基準パターンやその他アライメントに用いるマークが形成されておらず、モールド板アライメント載置部が、上述のような基準パターン位置検出部51とアライメント計算部52とを備えていない構成である。
この構成の場合、モールド板アライメント載置部5は、基材Sの凹凸パターンが塗布された面とモールド板3の樹脂が塗布された面(つまり、凹凸パターンがある面)とを互いに対向させて、基材S側に形成された凹凸パターンの凸部分と、当該凸部分に対応するモールド板3に形成された凹凸パターンの凹部分とが重なるように、モールド板3の位置合わせ及び載置を行う。
具体的には、基材Sを外形基準で整列させつつ所定のピッチで間欠的に搬送(いわゆる、定寸送り)したり、基材S側の所定の位置に複数の孔部を設けておき、基材Sを搬送しながら支持テーブル50の上面に設けられ突起部にこれら孔部が嵌合するような構成とすれば良い。さらに、支持テーブル50の上面に予め設けられた突起部や凹部と、モールド板3の下面側(つまり、凹凸パターンがある面)に予め設けた凹部や突起部とが、互いに嵌合する構成としておく。
本発明に係るインプリント装置は、このような形態とすることで、所定の精度を維持した状態で、基材S側に形成された凹凸パターンの凸部分と、当該凸部分に対応するモールド板3に形成された凹凸パターンの凹部分とが重なるように、モールド板3の位置合わせ及び載置を行うことができる。
[別の形態]
なお上述では、モールド板プレス部6の一類型として、基材Sを隔てて支持プレート60と対向する位置に配置された加圧ローラ61を備えた構成を示したが、支持プレート60に代えて加圧ローラ61と同様のローラを基材Sの下方に配置し、上下1対の加圧ローラで基材Sおよびモールド板3を挟み込んで移動させることで、加圧する構成であっても良い。
一方、基材S側の平坦部にエアが混入したとしても製品の品質に影響しない場合や、エアの排除が容易な場合、上述のモールド板プレス部6を構成する加圧ローラ61に代えて、下面側が平らなプレートを支持プレート60に対向配置し、これらのプレートで基材Sおよびモールド板3を鉛直上下方向から加圧する構成であっても良い。
上述では、基材及びモールド板に塗布される樹脂材料として、UV硬化性樹脂Rを例示した。しかし、本発明を具現化する上では、UV硬化性樹脂Rに限らず、熱硬化性樹脂Rtを用いても良い。
なお、熱硬化性樹脂Rtを用いる場合、所望の凹凸パターンを形成するために、以下の形態とすることが好ましい。具体的には、上述のインプリント装置1を構成する樹脂硬化処理部7等代えて、以下のような構成の樹脂硬化処理部7Bを備えたインプリント装置1Bとする。より具体的には、樹脂硬化処理部7Bは、ローラ加熱部75と、加熱乾燥炉76とを備えて構成されている。
図3は、本発明を具現化する別の形態の一例の全体構成を示す概略図である。図3には、本発明に係るインプリント装置1Bの概略図が示されている。
ローラ加熱部75は、加圧ローラ61を加熱するものである。具体的には、ローラ加熱部75は、基材Sやモールド板3に塗布された熱硬化性樹脂Rの硬化温度以上に加圧ローラ61を加熱するものである。より具体的には、ローラ加熱部75は、加圧ローラ61に内蔵されたヒータや熱交換機などで構成することができる。つまり、加圧ローラ61が加熱されることで、加圧ローラ61と接するモールド板3に熱が伝わり、モールド板3が加熱される。そのため、モールド板3に充填された熱硬化性樹脂Rの表面(つまり、モールド板3と接している側)が加熱され、徐々に硬化が始まる。
加熱乾燥炉76は、モールド板プレス部6の基材の搬送方向下流側に配置され、内部が高温に加熱されている箱体である。当該箱体の上流側および下流側には開口部Hが設けてあり、当該箱体を貫通するように、基材Sが搬送される。なお、箱体の開口部Hには、開閉扉(図示せず)が備えられており、箱体の外部と内部の雰囲気を遮断可能な構造をしている。また、当該箱体の内部は、基材Sやモールド板3に塗布された熱硬化性樹脂Rの硬化温度以上に加熱されている。そのため、基材Sが加熱乾燥炉76の内部を通過することで、基材Sの表面に塗布された熱硬化性樹脂Rが加熱され硬化する。
このように、加熱・硬化プロセスをを2段階で行えば、アライメント直後に最初の加熱により暫定的な硬化(仮硬化とも言う)が行われるため、加熱乾燥炉75に搬送される間に基材Sとモールド板3とが位置ずれしたり、振動により微細な凹凸パターンが崩れたりすることを防ぐことができる。すなわち、基材Sやモールド板3が、紫外線を透過しない又は透過率が高くない材料で構成されている場合、所望の凹凸パターンを形成するために熱硬化性樹脂Rtを用い、このような形態とすることが好ましい。
[別の形態]
なお上述のインプリント装置1(又は1B)はモールド板3を複数備え、モールド板回収部8と、モールド板供給部9とを備えた構成としても良い。
複数のモールド板3は、それぞれに同様の凹凸パターンが表面に形成されたものを準備して備えておく。
モールド板回収部8は、樹脂硬化処理部7(又は7B)の基材の搬送方向下流側に配置されて、基材Sからモールド板3を引き剥がし回収するものである。具体的には、モールド板回収部8は、モールド板把持機構83を備えたモールド板移載機構84(例えば、直交ロボットや多関節ロボットと、その制御用コントローラ)で構成する。
モールド板供給部9は、回収されたモールド板3をモールド板アライメント載置部5に供給するものである。具体的には、モールド板供給部9は、モールド板回収部8を構成するモールド板把持機構83を備えたモールド板移載機構84により構成しても良いし、これらと同様の又は類似の機構を備えた構成としても良い。
このような構成であれば、モールド板3を複数準備して、連続的に処理ができる。そのため、より生産のスループットを上げる(つまり、生産性を向上させる)ことができる。
なお、複数のモールド板3は、樹脂塗布、載置、加圧、回収、供給の一連の運転サイクルに必要な最小限の枚数を準備しておいても良いが、予備を含めて複数のモールド板3を収納するストッカに一時保管(仮置きとも言う)しながら回収・供給する構成であっても良い。
[別の形態]
なお上述では、基材SとしてPETフィルムを例示したが、PEN(ポリエチレンナフタレート:熱可塑性ポリエステルの一類型)やPI(ポリイミド)などの樹脂でも良い。
また、基材Sからモールド板3を引き剥がした後、矢示する切断位置CTにて、基材SをY方向(つまり、基材の幅方向)に切断する装置を備えても良い。
1 インプリント装置
1B インプリント装置
2 基材側樹脂塗布部
3 モールド板
4 モールド側樹脂塗布部
5 モールド板アライメント載置部
6 ローラプレス部
7 樹脂硬化処理部
7B 樹脂硬化処理部
8 モールド板回収部
9 モールド板供給部
S 基材
R UV硬化樹脂
R1 樹脂(基材側の凸部分)
R2 樹脂(モールド板側)
Rt 熱硬化性樹脂
20 支持プレート
21 スクリーン印刷機
22 スクリーン
23 マスク
24 位置調整機構
50 支持プレート
51 移載ハンド
60 支持プレート
61 加圧ローラ
62 支持ローラ
70 支持プレート
71 UV照射ユニット
75 ローラ加熱部
76 加熱乾燥炉
H 開口部
6a 矢印(加圧動作でのローラの移動方向)
6b 矢印(戻り動作でのローラの移動方向)
UW 巻出装置
RL 巻取ロール
CT 切断位置

Claims (5)

  1. 基材の表面上に所定の凹凸パターンを形成するインプリント装置において、
    前記基材の表面に未硬化状態の樹脂を前記凹凸パターンの凸部分に対応するパターン状に塗布する基材側樹脂塗布部と、
    前記基材の表面に凹凸パターンを転写形成するための凹凸パターンが表面に形成されたモールド板と、
    前記モールド板の凹凸パターンを埋めるように未硬化状態の樹脂を塗布するモールド側樹脂塗布部と、
    前記基材の凹凸パターンが塗布された面と前記モールド板の前記樹脂が塗布された面とを互いに対向させて、当該基材側に形成された凹凸パターンの凸部分と、当該凸部分に対応する当該モールド板に形成された凹凸パターンの凹部分とが重なるように、当該モールド板の位置合わせ及び載置を行うモールド板アライメント載置部と、
    前記基材に載置された前記モールド板を、前記基材側に向けて加圧するモールド板プレス部と、
    前記基材および前記モールド板の間に滞留した前記樹脂を硬化させる樹脂硬化処理部と
    を備えた、インプリント装置。
  2. 基材の表面上に所定の凹凸パターンを形成するインプリント装置において、
    前記基材の表面に未硬化状態の樹脂を前記凹凸パターンの凸部分に対応するパターン状に塗布する基材側樹脂塗布部と、
    前記基材の表面に凹凸パターンを転写形成するための凹凸パターンが表面に形成されたモールド板と、
    前記モールド板の凹凸パターンを埋めるように未硬化状態の樹脂を塗布するモールド側樹脂塗布部と、
    前記基材側に形成されたアライメント用基準パターンの位置と前記モールド板に形成されたアライメント用基準パターンの位置を検出し、当該基材の凹凸パターンが塗布された面と前記モールド板の前記樹脂が塗布された面とを互いに対向させて、当該基材側のアライメント用基準パターンに当該モールド板側のアライメント用基準パターンが重なるように、当該モールド板の位置合わせ及び載置を行うモールド板アライメント載置部と、
    前記基材に載置された前記モールド板を、前記基材側に向けて加圧するモールド板プレス部と、
    前記基材および前記モールド板の間に滞留した前記樹脂を硬化させる樹脂硬化処理部と
    を備えた、インプリント装置。
  3. 前記モールド板プレス部は、
    前記モールド板を、前記基材側に向けて加圧する加圧ローラを備え、
    前記加圧ローラで、前記基材に載置された前記モールド板を、当該基材の搬送方向の下流側から上流側に亘って加圧する
    ことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載のインプリント装置。
  4. 前記基材及び前記モールド板に塗布される前記樹脂は熱硬化性樹脂で構成され、
    前記樹脂硬化処理部は、
    前記ローラを加熱するローラ加熱部と、
    前記ローラプレス部の前記基材の搬送方向下流側に配置された加熱乾燥炉と、
    を備えたことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のインプリント装置。
  5. 前記モールド板を複数備え、
    前記樹脂硬化処理部の前記基材の搬送方向下流側に配置されて、前記基材から前記モールド板を引き剥がし回収するモールド板回収部と、
    回収された前記モールド板を前記モールド板アライメント載置部に供給するモールド板供給部とを備えた
    ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のインプリント装置。
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