JP2017178618A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017178618A JP2017178618A JP2016073139A JP2016073139A JP2017178618A JP 2017178618 A JP2017178618 A JP 2017178618A JP 2016073139 A JP2016073139 A JP 2016073139A JP 2016073139 A JP2016073139 A JP 2016073139A JP 2017178618 A JP2017178618 A JP 2017178618A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- recording paper
- conveyance path
- conveyance
- roller
- guide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 title description 2
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 19
- 238000005452 bending Methods 0.000 claims description 2
- 239000000428 dust Substances 0.000 abstract description 12
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 5
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 description 2
- 230000037303 wrinkles Effects 0.000 description 2
- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 1
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 description 1
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 1
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 description 1
- 230000001360 synchronised effect Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
- Controlling Sheets Or Webs (AREA)
- Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)
Abstract
【課題】記録紙が受ける摩擦負荷を軽減させると共に、搬送路を通過する記録紙のこすれ音や紙粉を効果的に低減させる。【解決手段】画像形成装置1では、アクチュエーター50が回転支軸53を中心にして一回転方向に付勢されて、第1アーム51が搬送路190に侵入する共に、第2アーム52及び案内ローラー54が搬送路190から退き、第1アーム51が搬送路190から退く方向に移動されると、アクチュエーター50が回転支軸53を中心にして逆方向に回転し、第2アーム52が搬送路190に接近して、案内ローラー54が搬送路190に侵入する。【選択図】図2
Description
本発明は、画像を記録紙に形成する画像形成装置に関し、特に記録紙を搬送するための技術に関する。
近年、事務機器への静音化の要求が高まってきており、複写機、プリンター、複合機などの画像形成装置もその例外ではない。画像形成装置の騒音としては、主に、モーターやギアなどから発せられる駆動音及び記録紙の搬送に伴う搬送音がある。駆動音が定常騒音であるのに対して、搬送音が記録紙の搬送時に発せられる非定常騒音であることから気になり易く、搬送音が大きいとユーザーに不快感を与えるおそれがある。
この搬送音にも、記録紙が何らかの部材に衝突したときに生じる衝突音と、記録紙が搬送路のガイド壁に擦れて生じるこすれ音があるが、こすれ音の方が、音響パワーが大きく、こすれ音の低減が重要視されている。特に、給紙カセットから水平方向に送り出された記録紙を引っ張り上げる場合は、記録紙を上方に湾曲した搬送路を通じて搬送するため、搬送路のガイド壁に対して記録紙が強く接触しつつ移動し、大きなこすれ音が発生する。また、同時に記録紙から生じる紙粉も増大する。更に、当該接触により、記録紙を搬送するための搬送ローラーのスリップが生じることもある。
このため、例えば特許文献1では、搬送路の湾曲部分を形成する外周側のガイド壁に複数の従動回転体を設け、各従動回転体により記録紙をガイドして、記録紙と外周側のガイド壁の間の摩擦を軽減させ、こすれ音や紙粉を低減させている。
また、特許文献2では、搬送路の湾曲部分を形成する内周側のガイド壁にコロを設け、コロにより記録紙をガイドして、記録紙と内周側のガイド壁の間の摩擦を軽減させ、こすれ音や紙粉を低減させている。
しかしながら、特許文献1では、搬送路のガイド壁に複数の従動回転体を常時固定的に設けているので、搬送路が狭くなる。同様に、特許文献2でも、搬送路のガイド壁にコロを固定的に設けているので、搬送路が狭くなる。この搬送路の狭い箇所を通過するときには記録紙が大きな摩擦負荷を受け易く、これが紙詰まりや紙粉の原因となる。また、搬送路のガイド壁に対して従動回転体やコロが段差となるので、この段差に記録紙が引っ掛かって、紙詰まりが発生することがある。更に、従動回転体やコロの個数を増やすほど、記録紙が引っ掛かる危険性が高くなり、コストが増大する。また、記録紙の幅方向に複数の従動回転体やコロを設けた場合は、記録紙の幅方向において該記録紙が波打ち、この状態で記録紙が搬送ローラー対の間に挟み込まれて、記録紙に皺が生じる。
あるいは、搬送路を広くすると、記録紙が受ける摩擦負荷を軽減させたり、上記段差に記録紙が引っ掛かる危険性を低減させたりすることができるが、搬送路を確保するためのスペースが広くなり、画像形成装置の小型化が困難になる。
本発明は、上記の事情に鑑みなされたものであり、装置を大型化することなく、記録紙が受ける摩擦負荷を軽減させると共に、搬送路を通過する記録紙のこすれ音や紙粉を効果的に低減させることを可能にすることを目的とする。
本発明の一局面に係る画像形成装置は、湾曲部を有し、シートが搬送される搬送路と、前記搬送路に設けられ、前記シートを搬送する第1搬送ローラーと、
前記第1搬送ローラーの下流側に配置されて前記シートを搬送する第2搬送ローラーと、前記搬送部を通過する前記シートを検出する検出部と、を備え、前記検出部は、前記シートに当接し、回転軸を中心にして回動可能なアクチュエーターと、前記アクチュエーターの回動を検出するセンサーと、を有し、前記アクチュエーターは、前記回転軸から外側に延出され、前記シートに当接可能なレバー部と、前記回転軸から前記レバー部と異なる方向に延出された一対の支持アームの先端に回転可能に支持された案内ローラーと、前記回転軸から突出し、前記センサーにより検出可能な被検出片と、を有すると共に、前記アクチュエーターは、前記レバー部が前記湾曲部の搬送方向下流側で、前記搬送路内に突出し、前記シートの先端が当接可能な待機姿勢と、先端が前記レバー部を通過し、前記第1搬送ローラーと前記第2搬送ローラーの間に張架された状態の前記シートに押圧されて、前記レバー部が前記搬送路から退避する方向へ回動すると共に、前記案内ローラーが前記湾曲部から前記搬送路内へ突出し、前記シートに当接して回転するガイド位置とに姿勢変更可能である。
前記第1搬送ローラーの下流側に配置されて前記シートを搬送する第2搬送ローラーと、前記搬送部を通過する前記シートを検出する検出部と、を備え、前記検出部は、前記シートに当接し、回転軸を中心にして回動可能なアクチュエーターと、前記アクチュエーターの回動を検出するセンサーと、を有し、前記アクチュエーターは、前記回転軸から外側に延出され、前記シートに当接可能なレバー部と、前記回転軸から前記レバー部と異なる方向に延出された一対の支持アームの先端に回転可能に支持された案内ローラーと、前記回転軸から突出し、前記センサーにより検出可能な被検出片と、を有すると共に、前記アクチュエーターは、前記レバー部が前記湾曲部の搬送方向下流側で、前記搬送路内に突出し、前記シートの先端が当接可能な待機姿勢と、先端が前記レバー部を通過し、前記第1搬送ローラーと前記第2搬送ローラーの間に張架された状態の前記シートに押圧されて、前記レバー部が前記搬送路から退避する方向へ回動すると共に、前記案内ローラーが前記湾曲部から前記搬送路内へ突出し、前記シートに当接して回転するガイド位置とに姿勢変更可能である。
本発明によれば、搬送路を通じての記録紙の搬送に際し、記録紙により第1アームが押されて搬送路から外れる方向に移動すると、アクチュエーターが回転支軸を中心にして逆方向に回転して、第2アームが搬送路に接近し、案内ローラーが搬送路に侵入して記録紙に接触する。このため、記録紙が受ける摩擦負荷を軽減させると共に、搬送路を通過する記録紙のこすれ音や紙粉を効果的に低減させることができる。また、記録紙の搬送路に上記アクチュエーターを配設することで上記効果が得られるため、装置を大型化させることもない。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る一実施形態の画像形成装置の構造を示す正面断面図である。本実施形態の画像形成装置1は、装置本体2に、画像読取装置(ISU;Image scanner unit)5、操作部47、画像形成部120、定着装置13、及び給紙部14等を設けて構成される。
操作部47は、利用者により操作されて、画像形成動作や画像読取動作等の実行指示を受け付ける。
画像読取動作を行う場合、画像読取装置5は、原稿の画像を光学的に読取って、画像データを生成する。画像読取装置5により生成された画像データは、内蔵HDD又はネットワーク接続されたコンピューター等に保存される。
画像形成動作を行う場合は、上記の画像読取動作により生成された画像データ、ネットワーク接続されたコンピューターやスマートフォン等のユーザー端末装置から受信した画像データ、又は内蔵HDDに記憶されている画像データ等に基づいて、画像形成部120が、給紙部14から供給される記録媒体としての記録紙(シートの一例)Pにトナー像を形成する。
画像形成部120は、マゼンタ用の画像形成ユニット12M、シアン用の画像形成ユニット12C、イエロー用の画像形成ユニット12Y、及びブラック用の画像形成ユニット12Bkを備えている。各画像形成ユニット12M、12C、12Y、及び12Bkは、感光体ドラム122と、感光体ドラム122の表面を均一に帯電させる帯電装置と、感光体ドラム122の表面を露光して、その表面に静電潜像を形成する露光装置(LSU;Laser scanning units)123と、トナーを用いて、感光体ドラム122の表面の静電潜像をトナー像に現像する現像装置124と、1次転写ローラー126とをそれぞれ備えている。
カラー印刷を行う場合、各画像形成ユニット12M、12C、12Y、及び12Bkにおいては、感光体ドラム122の表面を均一に帯電させてから露光して、その表面にカラーの色成分の画像に対応する静電潜像を形成し、感光体ドラム122の表面の静電潜像を現像して、感光体ドラム122上にその色成分のトナー像を形成し、トナー像を1次転写ローラー126により駆動ローラー125A及び従動ローラー125Bに張架されている中間転写ベルト125上に1次転写させる。
中間転写ベルト125は、その外周面にトナー像が転写される像担持面が設定されており、感光体ドラム122の周面に当接した状態で駆動ローラー125Aによって駆動される。中間転写ベルト125は、各感光体ドラム122と同期しながら、駆動ローラー125Aと従動ローラー125Bとの間を無端走行する。
中間転写ベルト125上に転写される各色成分のトナー画像は、転写タイミングを調整して中間転写ベルト125上で重ね合わされ、カラーのトナー像となる。2次転写ローラー210は、中間転写ベルト125の表面に形成されたカラーのトナー像を、該2次転写ローラー210と中間転写ベルト125の間のニップ部Nにおいて、給紙部14から搬送路190を通じて搬送されてきた記録紙Pに2次転写させる。
この後、定着装置13で記録紙Pが加熱及び加圧されて、記録紙P上のトナー像が熱圧着により定着され、更に記録紙Pが排出ローラー対159を通じて排出トレイ151に排出される。
給紙部14は、複数の記録紙Pを収容した給紙カセット141を備えており、ピックアップローラー142により記録紙Pを給紙カセット141から引出して、給紙ローラー対(第1搬送ローラーの一例)143により記録紙Pを搬送路190の搬送ローラー対(第2搬送ローラーの一例)144へと送り出す。
ところで、記録紙Pが搬送路190のガイド壁に摺接して生じるこすれ音は、非定常騒音であって気になり易く、音響パワーが大きい。このため、こすれ音の低減をさせるのが望ましい。特に、給紙カセット141から水平方向に送り出された記録紙Pを搬送路190の湾曲部を通じて上方へと引っ張り上げて搬送するときに、搬送路190の湾曲したガイド壁に対して記録紙Pが強く接触すると、ガイド壁に対する記録紙Pの摩擦負荷が大きくなって、大きなこすれ音が発生し、同時に記録紙Pから生じる紙粉が増大する。
また、搬送路190の湾曲したガイド壁に、記録紙Pに接触するローラーを固定的に設けた場合は、こすれ音や紙粉を低減させることができるものの、記録紙Pの先端がローラーに引っ掛かるなどの問題が生じる。
そこで、本実施形態では、給紙カセット141から送り出された記録紙Pが通過する搬送路190の湾曲部に対して案内ローラーを出し入れ自在に設け、記録紙Pの先端が湾曲部を通過するときには案内ローラーを搬送路190から退避させ、記録紙Pの先端が湾曲部を通過した後に、案内ローラーを搬送路190の湾曲したガイド壁から該搬送路190へと突出させて、案内ローラーを記録紙Pに接触させ、記録紙Pの摩擦負荷を軽減させている。このため、こすれ音や紙粉が低減され、また記録紙Pの先端が案内ローラーに引っ掛かるなどの問題が生じることはない。
次に、そのような本実施形態の案内ローラーについて説明する。図2は、給紙カセット141から送り出された記録紙Pが通過する搬送路190の湾曲部近傍を側方から見て概略的に示す断面図である。
図2に示すように給紙カセット141の給紙ローラー対143から送り出された記録紙Pは、該給紙ローラー対143近傍より上方に湾曲した搬送路190を通じて、搬送ローラー対144へと搬送され、搬送ローラー対144により引っ張り上げられて2次転写ローラー210と中間転写ベルト125の間のニップ部N(図1に示す)へと搬送される。
搬送路190は、内側ガイド壁191と外側ガイド壁192により形成されている。内側ガイド壁191及び外側ガイド壁192のいずれも、給紙ローラー対143側で略水平方向に向き、搬送ローラー対144側で略垂直方向に立ち上がって、搬送路190の湾曲部190aを形成している。内側ガイド壁191は、特許請求の範囲における内側搬送ガイドの一例である。外側ガイド壁192は、特許請求の範囲における外側搬送ガイドの一例である。
そして、搬送路190の湾曲部190aの近傍には、検出部として、アクチュエーター50及び記録紙有無検出センサー(特許請求の範囲におけるセンサーの一例)60が設けられている。アクチュエーター50は、第1アーム51、第2アーム52、第1アーム51と第2アーム52の間に設けられて該各アーム51、52を連結する回転支軸53、第2アーム52の先端に設けられた案内ローラー54、及び回転支軸53に突設された被検出体55を備えている。第1アーム51と第2アーム52は、回転支軸53の箇所で湾曲したL字状を形成している。すなわち、回転支軸53は、第1アーム51と第2アーム52の結合部に設けられている。なお、第1アーム51は、特許請求の範囲におけるレバー部の一例である。被検出体55は、特許請求の範囲における被検出片の一例である。
搬送路190においては、記録紙Pが搬送方向Aに搬送される。アクチュエーター50は、第1アーム51及び第2アーム52を記録紙Pの搬送方向Aの下流側及び上流側にそれぞれ配置した状態で搬送路190から外れた装置本体2部分に配置された回転支軸53を中心にして回転自在に支持されている。
また、アクチュエーター50は、回転支軸53を中心にして予め定められた回転方向、例えば図2では時計回り方向に付勢されている。アクチュエーター50に対する時計回り方向の付勢力は、回転支軸53を中心とするアクチュエーター50の重量バランスにより付与されても、あるいはバネ等により付与されてもよい。その付勢力によりアクチュエーター50が回転支軸53を中心にして図2で時計回り方向に回転すると、第1アーム51が搬送路190に侵入して交差すると共に、第2アーム52の先端の案内ローラー54が搬送路190から外れる(退く)。
また、破線で示すように、上記付勢力に抗してアクチュエーター50が回転支軸53を中心にして反時計回り方向に回転したときには、第1アーム51が搬送路190から外れる方向に回転移動すると共に、第2アーム52が回転移動して、第2アーム52の先端の案内ローラー54が搬送路190に侵入して内側ガイド壁191よりも搬送路190の内側に突出する。
すなわち、アクチュエーター50は、待機姿勢とガイド位置との間で姿勢変更が可能とされている。当該待機姿勢とは、第1アーム51が湾曲部190aに対する記録紙Pの搬送方向下流側で、搬送路190内に突出し、記録紙Pの先端が第1アーム51に当接可能な姿勢である。また、ガイド位置は、先端が第1アーム51を通過して給紙ローラー対143及び搬送ローラー対144の間に張架された状態の記録紙Pに押圧されて、第1アーム51が搬送路190から退避する方向へ回動すると共に、案内ローラー54が湾曲部190aから搬送路190内へ突出し、記録紙Pに当接して回転する位置である。
また、案内ローラー54は、内側ガイド壁191から搬送路内190に突出している。アクチュエーター50が当該ガイド位置となっている状態では、記録紙Pは内側ガイド壁191から離間するようになっている。第1アーム51は、上記待機位置において、先端部が外側ガイド壁192を貫通して搬送路190の外側に配置されている。
搬送路190の内側ガイド壁191及び外側ガイド壁192には、第1アーム51を搬送路190に対して出入り自在とする開口部191Aが、搬送方向Aに直交する記録紙幅方向における一部領域に形成され、また内側ガイド壁191には第2アーム52の先端の案内ローラー54を搬送路190に対して出入り自在とする別の開口部191Bが形成されている。
また、アクチュエーター50及び案内ローラー54は、記録紙Pの搬送方向Aと直交する方向(記録紙Pの幅方向)における搬送路190の中央に1つ設けられている。
記録紙有無検出センサー60は、例えば発光素子及び受光素子を備える透過型光センサーであって、アクチュエーター50の回転支軸53と共に回転する被検出体55が記録紙有無検出センサー60の位置にあるか否かを検出する。後で述べるように記録紙有無検出センサー60の検出出力に基づき、搬送路190の湾曲部190aを通過する記録紙Pの有無を判定することができる。
図3は、アクチュエーター50を示す斜視図である。図3に示すように回転支軸53の長さ方向中央には、第1アーム51及び被検出体55が突設され、また回転支軸53の両端寄りの箇所には、一対の第2アーム52が突設されている。案内ローラー54は、円柱状のものであり、一対の第2アーム52により該案内ローラー54の軸が回転自在に支持されている。回転支軸53の両端は、内側ガイド壁191よりも搬送路190の外側に配置されて回転自在に支持されている。なお、第1アーム51及び第2アーム52は、第1アーム51に対する第2アーム52の角度であって、搬送路190に向かう側の角度θ(図4)が鈍角となるようにして回転支軸53を介して結合されている。
このような構成において、図4に示すように給紙カセット141からの記録紙Pの送り出し開始時には、アクチュエーター50が回転支軸53を中心にして時計回り方向に付勢されて回転し、第1アーム51が搬送路190に侵入して交差すると共に、第2アーム52の先端の案内ローラー54が搬送路190から退いている。
このため、搬送路190の湾曲部190aの内側部分、すなわち、図4に示す搬送路190のコーナー部が開放された状態となり、記録紙Pの先端は、案内ローラー54による干渉を受けることなく湾曲部190aを通過して、外側ガイド壁192に摺接しつつ水平方向から垂直方向へと向きを変えて搬送ローラー対144へと導かれる。
また、このようにアクチュエーター50が回転支軸53を中心にして時計回り方向に付勢されて回転しているときには、アクチュエーター50の被検出体55が記録紙有無検出センサー60の受光素子と発光素子の間に侵入して、発光素子の光が被検出体55で遮断され、受光素子の出力がローレベルとなっている。この記録紙有無検出センサー60の受光素子のローレベルの出力に基づき、搬送路190の湾曲部190aを通過する記録紙Pが無いと判定される。
図5に示すように、搬送路190内を搬送される記録紙Pの先端がアクチュエーター50の第1アーム51の先端に到達すると、記録紙Pの先端が第1アーム51を押圧して、記録紙Pにより第1アーム51の先端が押し上げられる。このとき、アクチュエーター50が、付勢力に抗して、回転支軸53を中心にして反時計回り方向E(図5)に回転して、第1アーム51が搬送路190からはずれる位置に向かって回転移動すると共に、第2アーム52が搬送路190に接近する方向に移動し、第2アーム52の先端の案内ローラー54が搬送路190内に侵入する。
このとき、図5に示すように、アクチュエーター50の被検出体55が移動して記録紙有無検出センサー60から外れ、記録紙有無検出センサー60の発光素子の光が受光素子で受光されて、記録紙有無検出センサー60の受光素子の出力がハイレベルとなる。この記録紙有無検出センサー60の受光素子のハイレベルの出力に基づき、搬送路190の湾曲部190aを通過する記録紙Pが有ると判定される。
そして、記録紙Pの先端が第1アーム51の先端と外側ガイド壁192の間を通過して搬送ローラー対144のニップ域に到達すると、図6に示すように、搬送ローラー対144により記録紙Pの先端が挟み込まれ、搬送ローラー対144による記録紙Pに搬送が開始される。この搬送ローラー対144による記録紙Pの搬送開始後、給紙ローラー対143の駆動が停止されて、給紙ローラー対143は従動回転に移行する。これにより、記録紙Pにはテンションが掛かる状態となり、記録紙Pが搬送路190の内側ガイド壁191に接近することがある。この内側ガイド壁191への記録紙Pの接近に伴い、記録紙Pにより第1アーム51の先端が更に押圧されて、第1アーム51が搬送路190から更に外れる方向(内側ガイド壁191側に向かう方向)に移動し、付勢力に抗してアクチュエーター50が反時計回り方向Eに更に回転して、第2アーム52が搬送路190内に向かって更に回転移動し、第2アーム52の先端の案内ローラー54が搬送路190に更に侵入して内側ガイド壁191よりも搬送路190の内側に大きく突出する。この状態では、アクチュエーター50が回転支軸53を中心にして時計回り方向に付勢されながらも、第1アーム51の先端には、記録紙Pから受ける力により反時計回り方向Eのモーメントが作用する。また、第2アーム52の先端の案内ローラー54は、記録紙Pに当接すると回転移動が抑制される。これにより、付勢力及び両者のモーメントがつり合った状態となって、案内ローラー54の位置が略保持され、記録紙Pが案内ローラー54に接触しつつ搬送されて、案内ローラー54が回転する。
こうして第2アーム52の先端の案内ローラー54が搬送路190に侵入した状態では、案内ローラー54の周面と第1アーム51の先端外周面に接する接線Cが搬送路190の内側ガイド壁191から離間する。また、給紙ローラー対143のニップ域と案内ローラー54の周面を結ぶ直線Dが搬送路190の内側ガイド壁191から離間する。そして、記録紙Pは、案内ローラー54の周面に接して湾曲し、案内ローラー54よりも該記録紙Pの搬送方向Aの下流側で接線Cに概ね沿って延び、かつ案内ローラー54よりも該記録紙Pの搬送方向Aの上流側で直線Dに概ね沿って延びるため、記録紙Pが案内ローラー54のみに接して内側ガイド壁191に接することがない。従って、記録紙Pが受ける摩擦負荷は、案内ローラー54の転がり抵抗から受けるものだけとなる。
引き続いて、搬送ローラー対144により記録紙Pが更に搬送されて、記録紙Pの後端が第1アーム51の先端を通過すると、アクチュエーター50が回転支軸53を中心にして時計回り方向に付勢されて回転し、図4に示す元の状態に戻る。
このように本実施形態では、給紙ローラー対143による記録紙Pの送り出し開始時に第2アーム52の先端の案内ローラー54が搬送路190から退いて、搬送路190から外れた位置にあるので、搬送路190の湾曲部190aの内側が開放された状態となり、記録紙Pの先端が案内ローラー54に引っ掛かることがなく、この記録紙Pの先端が湾曲部190aをスムーズに通過して搬送ローラー対144へと導かれる。このため、紙詰まりが発生することはない。
そして、記録紙Pの先端が搬送ローラー対144に到達して引っ張り上げられたときには、記録紙Pにテンションがかかり、記録紙Pにより第1アーム51の先端が確実に押し上げられて、第1アーム51が搬送路190から退く方向に移動し、第2アーム52が搬送路190に接近して、第2アーム52の先端の案内ローラー54が内側ガイド壁191よりも搬送路190の内側に大きく突出する。このため、記録紙Pが案内ローラー54のみに接して内側ガイド壁191に接することがなく、記録紙Pの摩擦負荷が効果的に軽減され、記録紙Pが内側ガイド壁191に摺接したときに生じるこすれ音や紙粉が低減され、更には記録紙Pに対する搬送ローラー対144のスリップが生じることもない。
また、アクチュエーター50の案内ローラー54を、記録紙Pの搬送方向Aと直交する方向(記録紙Pの幅方向)において搬送路190の中央に1つ設けているため、構造の複雑化やコストの増大を招くことがない。更に、記録紙Pの搬送方向Aと直交する方向に複数のローラーを並設した場合と比較すると、記録紙Pの幅方向において該記録紙Pが波打ち難くなり、搬送ローラー対144に挟み込まれたときに記録紙Pに皺が生じるという現象を防止することができる。
また、案内ローラー54を搬送路190から退かせたときには、搬送路190が広くなって、記録紙Pの先端が搬送路190を滑らかに通過するため、搬送路190を格別に広くする必要が無く、画像形成装置1の小型化を図ることができる。
また、記録紙有無検出センサー60の検出出力に基づき搬送路190の湾曲部190aを通過する記録紙Pの有無を判定している。従って、アクチュエーター50を、こすれ音及び紙粉の低減のためと、記録紙Pの有無の判定のために兼用しており、部品点数の低減を実現することができる。
なお、上記実施形態では、アクチュエーター50を、給紙カセット141から送り出された記録紙Pが通過する搬送路190の湾曲部190aの近傍に設けているが、搬送路190の他の箇所(特に他の湾曲部)に設けても、同様の効果を奏する。
また、本発明に係る画像形成装置は、上記実施形態で説明したものに限定されず、コピー機、プリンター、ファクシミリ装置等の他の種類の画像形成装置でもよい。
また、図1乃至図6を用いて説明した構成は、本発明の一実施形態に過ぎず、本発明を当該構成及び処理に限定する趣旨ではない。
1 画像形成装置
2 装置本体
5 画像読取装置
13 定着装置
14 給紙部
47 操作部
50 アクチュエーター
51 第1アーム
52 第2アーム
53 支軸
54 案内ローラー
55 被検出体
60 用紙センサー
120 画像形成部
141 給紙カセット
142 ピックアップローラー
143 給紙ローラー対
144 搬送ローラー対
2 装置本体
5 画像読取装置
13 定着装置
14 給紙部
47 操作部
50 アクチュエーター
51 第1アーム
52 第2アーム
53 支軸
54 案内ローラー
55 被検出体
60 用紙センサー
120 画像形成部
141 給紙カセット
142 ピックアップローラー
143 給紙ローラー対
144 搬送ローラー対
Claims (4)
- 湾曲部を有し、シートが搬送される搬送路と、
前記搬送路に設けられ、前記シートを搬送する第1搬送ローラーと、
前記第1搬送ローラーの下流側に配置されて前記シートを搬送する第2搬送ローラーと、
前記搬送部を通過する前記シートを検出する検出部と、を備え、
前記検出部は、
前記シートに当接し、回転軸を中心にして回動可能なアクチュエーターと、
前記アクチュエーターの回動を検出するセンサーと、を有し、
前記アクチュエーターは、
前記回転軸から外側に延出され、前記シートに当接可能なレバー部と、
前記回転軸から前記レバー部と異なる方向に延出された一対の支持アームの先端に回転可能に支持された案内ローラーと、
前記回転軸から突出し、前記センサーにより検出可能な被検出片と、を有すると共に、
前記アクチュエーターは、
前記レバー部が前記湾曲部の搬送方向下流側で、前記搬送路内に突出し、前記シートの先端が当接可能な待機姿勢と、
先端が前記レバー部を通過し、前記第1搬送ローラーと前記第2搬送ローラーの間に張架された状態の前記シートに押圧されて、前記レバー部が前記搬送路から退避する方向へ回動すると共に、前記案内ローラーが前記湾曲部から前記搬送路内へ突出し、前記シートに当接して回転するガイド位置とに姿勢変更可能である画像形成装置。 - 前記搬送路は、内側搬送ガイドと、外側搬送ガイドを有し、
前記案内ローラーは、前記内側搬送ガイドから前記搬送路内に突出し、
前記アクチュエーターが、前記ガイド位置に配置された状態において、前記シートは前記内側搬送ガイドから離間する請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記案内ローラーは、前記シートの搬送方向と直交する方向となる前記シートの幅方向における前記搬送路の中央に1つ設けられている請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記レバー部は、前記待機位置において、先端部が前記外側搬送ガイドを貫通して前記搬送路の外側に配置されている請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016073139A JP2017178618A (ja) | 2016-03-31 | 2016-03-31 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016073139A JP2017178618A (ja) | 2016-03-31 | 2016-03-31 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017178618A true JP2017178618A (ja) | 2017-10-05 |
Family
ID=60003497
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016073139A Pending JP2017178618A (ja) | 2016-03-31 | 2016-03-31 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017178618A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020147384A (ja) * | 2019-03-11 | 2020-09-17 | コニカミノルタ株式会社 | シート搬送装置および画像形成装置 |
-
2016
- 2016-03-31 JP JP2016073139A patent/JP2017178618A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020147384A (ja) * | 2019-03-11 | 2020-09-17 | コニカミノルタ株式会社 | シート搬送装置および画像形成装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5195121B2 (ja) | 記録媒体搬送装置及び画像形成装置 | |
JP5741119B2 (ja) | 用紙搬送装置および画像形成装置 | |
JP5865872B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP6545028B2 (ja) | シート搬送装置及び画像形成装置 | |
US11713204B2 (en) | Sheet conveying apparatus, image reading apparatus, and image forming apparatus | |
JP5984756B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP5740369B2 (ja) | シート搬送装置、およびこれを備えた画像形成装置 | |
JP6314962B2 (ja) | 両面画像読取装置および画像形成装置 | |
JP5459149B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2017178618A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2005316320A (ja) | 画像形成装置 | |
JP6257215B2 (ja) | シート検知装置及び画像形成装置、画像読取装置 | |
JP5025316B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP5167057B2 (ja) | 用紙搬送装置及び画像形成装置 | |
JP2010155681A (ja) | シート排出装置及び画像形成装置 | |
JP2018017959A (ja) | 画像形成装置 | |
JP7417413B2 (ja) | シート搬送装置及び原稿読取装置 | |
JP2004142845A (ja) | 検知装置 | |
JP2014177335A (ja) | 記録媒体給送装置およびそれを備えた画像形成装置 | |
JP4641475B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP6424946B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP4569907B2 (ja) | 媒体搬送装置及び画像形成装置 | |
JP6277990B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2025063608A (ja) | シート搬送装置および画像形成装置 | |
JP6292139B2 (ja) | シート搬送装置およびこれを備える画像形成装置 |