JP2017139435A - 電極、電極を用いたキャパシタ、および電極の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
以下、本発明に係る電極および電極の製造方法の実施形態について詳細に説明する。まず、本実施形態の電極が適用されるキャパシタについて、コイン形の電気二重層キャパシタを例に説明する。なお、本発明に係る電極及び電極の製造方法は、電気二重層キャパシタに限らず適用可能である。例えば、リチウムイオンキャパシタを含む電気化学キャパシタなど、各種キャパシタや二次電池などの蓄電デバイスに適用することができる。
図1は、電気二重層キャパシタの一例として、シート電極をコイン形セルに適用したコイン形電気二重層キャパシタの断面図である。コイン形の電気二重層キャパシタは、負極ケース1、電解液2、電極3、セパレータ4、電極5、正極ケース6、ガスケット7からなる。
以上のような電気二重層キャパシタにおいて、電極3および電極5は、炭素粉末、繊維状セルロース及び繊維状炭素を含むシート状の電極である。製造方法は詳しくは後述するが、シート状電極は、炭素粉末、繊維状セルロース及び繊維状炭素を溶媒中で混合して分散させた後に、溶媒を除去することで得られる。
炭素粉末は、電極の主たる容量を発現するものである。炭素粉末の種類としては、やしがら等の天然植物組織、フェノール等の合成樹脂、石炭、コークス、ピッチ等の化石燃料由来のものを原料とする活性炭、ケッチェンブラック、アセチレンブラック、チャネルブラックなどのカーボンブラック、カーボンナノホーン、無定形炭素、天然黒鉛、人造黒鉛、黒鉛化ケッチェンブラック、活性炭、メソポーラス炭素などを挙げることができる。
本実施形態で使用する繊維状炭素は、抄紙成型の際のバインダーの役割を担う。すなわち、炭素粉末は、繊維状炭素の繊維間に分散して担持される。また、繊維状炭素は導電性を有することから、樹脂系のバインダーのように電極の内部抵抗を増加させる悪影響を及ぼさない。繊維状炭素の種類としては、カーボンナノチューブ(以下、CNT)、カーボンナノファイバ(以下、CNF)などの繊維状炭素を挙げることができる。なお、この繊維状炭素に対しても、繊維状炭素の先端や壁面に穴をあける開口処理や賦活処理を用いても良い。
繊維状セルロースは、例えば、竹、広葉樹、針葉樹等の樹木、稲わら、さとうきびの搾りかす、さとう大根の搾りかす、キャッサバの搾りかす又はジャガイモの搾りかすから得ることができる。繊維状セルロースはセルロースを解繊処理等して得られる。繊維状セルロースは繊維状炭素と共に、シート状電極を形成する際のバインダーの役割を果たす。繊維状セルロースとしては、セルロースナノファイバー等を挙げることができる。セルロースナノファイバーは、外径が4〜100nmであり、長さが50〜1000μmの繊維状セルロースが好ましい。繊維状セルロースの外径及び長さを、繊維状炭素に近い範囲とすることで、溶媒中で混合した際に、繊維状セルロースと繊維状炭素が均一に分散する。また炭素粉末は凝集が抑制され、分散した繊維の間に均一に絡めとられると考えられる。
本実施形態の電極は、以上のような炭素粉末、繊維状セルロース及び繊維状炭素の混合物を含む。混合物の全体量に対して、炭素粉末を70重量%以上95重量%以下とし、残りを繊維状セルロース及び繊維状炭素とすると良い。炭素粉末が70重量%を下回ると、電極として十分な電気特性が得られない。95重量%を上回ると、結果としてバインダーの量が減り、シート状に形成できない可能性がある。繊維状セルロース及び繊維状炭素の合計量に対して、繊維状セルロースを5重量%以上75重量%以下とすると良い。繊維状セルロースが5重量%を下回ると、炭素端末及び繊維状炭素が凝集しやすくなり、キャパシタの内部抵抗が上昇するとともに、容量密度が減少する傾向がある。少なくとも75重量%までは、繊維状セルロースの絶縁性への影響は特に見られず、キャパシタの内部抵抗の上昇や容量密度の減少も確認されなかった。
炭素粉末、繊維状セルロース及び繊維状炭素を混合して分散させる溶媒としては、メタノール、エタノールや2−プロパノールなどのアルコール、炭化水素系溶媒、芳香族系溶媒、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)やN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)などのアミド系溶媒、水、これらの溶媒を単独で使用するものや2種類以上を混合するものなどの各種溶媒を使用することができる。またこの溶媒中には分散剤などの添加剤を加えてもよい。
シート状電極3および電極5と一体化される集電体としては、アルミニウム箔、白金、金、ニッケル、チタン、鋼、およびカーボンなどの導電材料を使用することができる。集電体の形状は、膜状、箔状、板状、網状、エキスパンドメタル状、円筒状などの任意の形状を採用することができる。また集電体の表面はエッチング処理などによる凹凸面(粗面化)を形成してもよく、またプレーン面であってもよい。
負極ケース1は外側片面をNiメッキしたステンレス鋼製の板を絞り加工したものからなる。また、正極ケース6はセルケース本体となる外側片面をNiメッキしたステンレス鋼もしくはAl、Ti等の弁作用金属等からなる。
セパレータ4はセルロース系セパレータ、合成繊維不織布系セパレータやセルロースと合成繊維を混抄した混抄セパレータなどが使用できる。ポリエステル、ポリフェニレンサルファイド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリイミド、フッ素樹脂、ポリプロピレンやポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂、セラミクスやガラス等々の繊維からなる不織布や混抄紙あるいは多孔質フィルム等を好適に用いることができる。リフローハンダ付けを行なう場合には、熱変形温度が230℃以上の樹脂を用いる。例えば、ポリフェニレンサルファイド、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、フッ素樹脂やセラミクス、ガラス等を用いることができる。キャパシタにおいては、耐酸性の材料(合成繊維不織布やガラス材料)を用いるのが好ましい。
電解液2の溶媒は、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ビニレンカーボネート、ブチレンカーボネート、4−フルオロ−1,3−ジオキソラン−2−オン、4−(トリフルオロメチル)−1,3−ジオキソラン−2−オンなどの環状カーボネート、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、メチルn−プロピルカーボネート、メチルイソプロピルカーボネート、n−ブチルメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチルn−プロピルカーボネート、エチルイソプロピルカーボネート、n−ブチルエチルカーボネート、ジn−プロピルカーボネート、ジイソプロピルカーボネート、ジn−ブチルカーボネート、フルオロエチルメチルカーボネート、ジフルオロエチルメチルカーボネート、トリフルオロエチルメチルカーボネートなどの鎖状カーボネート、エチルイソプロピルスルホン、エチルメチルスルホン、エチルイソブチルスルホンなどの鎖状スルホン、スルホラン、3−メチルスルホラン、γ−ブチロラクトン、アセトニトリル、1,2−ジメトキシエタン、N−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、ニトロメタン、エチレングリコール、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、水又はこれらの混合物を使用することができる。特に、溶媒として、スルホランと、スルホラン骨格に側鎖を有するスルホラン化合物又は鎖状スルホンとの混合物を用いた場合には、電気二重層キャパシタの電極容量の時間経過による影響を低減することができる。スルホラン化合物は、テトラヒドロチオフェン−1,1−ジオキシドの環状スルホン構造を有し、例えば、スルホラン、3−メチルスルホラン等のスルホラン骨格にアルキル基の側鎖を有する化合物、又はこれらの混合物である。鎖状スルホンは、2つのアルキル基がスルホニル基に結合して鎖状構造を有し、例えば、エチルイソプロピルスルホン、エチルメチルスルホン、エチルイソブチルスルホン等を挙げることができる
ガスケット7は、電解液2に不溶性耐食性且つ電気絶縁性のある樹脂を主体とする。例えば、ガスケット7は、通常ポリプロピレンやナイロン等の樹脂が用いられる。リフローハンダ付けを行なう場合には、熱変形温度が230℃以上の樹脂を用いる。例えば、ポリフェニレンサルファイド、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、液晶ポリマー(LCP)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合樹脂(PFA)、ポリエーテルエーテルケトン樹脂(PEEK)、ポリエーテルニトリル樹脂(PEN)、また、ポリエーテルケトン樹脂(PEK)、ポリアリレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリシクロヘキサンジメチレンテレフタレート樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリアミノビスマレイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、フッ素樹脂等々が使用できる。また、これらの材料に30重量%程度以下の添加量でガラス繊維、マイカウイスカー、セラミック微粉末等を添加したものを好適に用いることができる。
上述した電極3及び電極5の製造方法は、以下の工程を含む。
(1)炭素粉末、繊維状セルロース及び繊維状炭素を溶媒中に分散させる分散工程
(2)分散工程で得られた溶液の溶媒を除去し、炭素粉末、繊維状セルロース及び繊維状炭素の電極を得る電極形成工程
分散工程では、炭素粉末、繊維状セルロース及び繊維状炭素を溶媒中に分散させる。すなわち、分散工程では、炭素粉末、繊維状セルロース及び繊維状炭素を溶媒中に混合した混合溶液に対して、分散処理を行う。分散処理前の混合溶液中の炭素粉末は凝集し、繊維状セルロースと繊維状炭素は繊維同士が絡みあったバンドル状になっている。分散処理を行うことで、混合溶液中の材料を細分化及び均一化し、溶液中に分散させる。
・炭素粉末、繊維状セルロース及び繊維状炭素を同時に混合して分散処理を行う。
・炭素粉末、繊維状セルロース及び繊維状炭素をそれぞれ別々の溶媒に投入し、それぞれの溶液に対して分散処理を行い、最終的に溶液を混合する。
・繊維状セルロース及び繊維状炭素を溶媒に投入して分散処理を行い、混合溶液に炭素粉末を投入して分散処理を行う。
・炭素粉末及び繊維状セルロースを溶媒に投入して分散処理を行い、混合溶液に繊維状炭素を投入して分散処理を行う。
・繊維状炭素及び炭素粉末を溶媒に投入して分散処理を行い、混合溶液に繊維状セルロースを投入して分散処理を行う。
シート電極形成工程では、抄紙成型で炭素粉末、繊維状セルロース及び繊維状炭素からなるシート状の電極3及び電極5を得る。抄紙成型では、分散工程を経た混合溶液を濾過することで、分散工程を経た混合溶液の溶媒を除去する。抄紙成型では、ガラス繊維の不織布、有機系不織布(ポリテトラフルオロエチレンやポリエチレンなど)、または、金属製繊維の不織布、貫通箔などの濾過部材を用いることが出来る。濾過部材を用いて混合溶液を減圧濾過および乾燥することで、混合溶液中の溶媒が除去される。よって、この濾過部材上に炭素粉末、繊維状セルロース及び繊維状炭素が堆積し、シート電極3および電極5が得られる。繊維状セルロースと繊維状炭素の繊維はほぐされて均一に分散し、炭素粉末は分散した繊維の間に絡められて担持されている。シート状の電極3及び電極5は、濾過部材から剥離して使用することが好ましい。なお、濾過部材として貫通箔を用いた場合には、貫通箔は集電体として使用することができるため、剥離しなくても良い。
本実施形態の電極が奏する作用効果は以下の通りである。
(1)本実施形態の電極は、炭素粉末と繊維状セルロースと繊維状炭素を含むものである。炭素粉末が繊維状セルロースと繊維状炭素の繊維間に担持されている。樹脂系のバインダーに代わって導電性の繊維状炭素がバインダーとしての役割を担うため、電極の内部抵抗を低減することができる。また、発明者の鋭意研究の結果、セルロース自体は絶縁材料ではあるが、炭素粉末及び繊維状炭素と共に電極材料として用いることで、電極の内部抵抗をさらに低減し、容量密度も増加させることがわかった。これは、セルロースの界面活性作用により、溶媒中で混合した炭素粉末及び繊維状炭素の分散性が向上して凝集やバンドルが防止されたことによるものと考えられる。さらに、繊維状のセルロースは、繊維状炭素と共にバインダーの役割も果たすことができる。界面活性作用によって分散された炭素粉末が、繊維状セルロースの繊維間で絡め取られて担持されるため、内部抵抗を低減し、容量密度が増加させることができる。
(5)本実施形態の電極の製造方法は、炭素粉末と繊維状セルロースと繊維状炭素を溶媒中に分散させる分散工程と、前記分散工程で得られた溶液の溶媒を除去し、炭素粉末と繊維状セルロースと繊維状炭素のシート電極を得るシート電極形成工程と、を有する。
炭素粉末として、平均粒子径12nmのカーボンブラックを用いた。繊維状セルロースとして、外径20nm、長さ150μmのセルロースナノファイバー(以下、「CeNF」と表記する。)を用いた。繊維状炭素として外径20nm、長さ150μmのカーボンナノチューブ(以下、「CNT」と表記する)を用いた。各実施例及び比較例において、電極に含まれるカーボンブラック、CeNF及びCNTの合計量が50mgとなるようにし、そのうちカーボンブラックが80重量%となるように40mg量り取った。CeNF及びCNTは、実施例1〜6において、それぞれを以下の量で量り取った。なお、カッコ書きで示した重量%は、CeNF及びCNTの合計量10mgに対する割合である。
実施例1:CeNF:0.5mg(5重量%) CNT:9.5mg(95重量%)
実施例2:CeNF:1.0mg(10重量%) CNT:9.0mg(90重量%)
実施例3:CeNF:2.5mg(25重量%) CNT:7.5mg(75重量%)
実施例4:CeNF:4.0mg(40重量%) CNT:6.0mg(60重量%)
実施例5:CeNF:5.0mg(50重量%) CNT:5.0mg(50重量%)
実施例6:CeNF:7.5mg(75重量%) CNT:2.5mg(25重量%)
比較例1では、CeNFを用いず、40mgのカーボンブラックと10mgのCNTを混合して混合溶液を作製した。その他は、実施例と同様の方法で評価用セルを作製した。比較例2では、CNTを用いず、40mgのカーボンブラックと10mgのCeNFを混合して、混合溶液を作製した。その他は、実施例と同様の方法で評価用セルを作製した。ただし、抄紙成型後のプレス圧力は、4t/cm2では電極形成が困難だったため、1t/cm2とした。
図2(a)に実施例5において得られたシート電極のSEM(×1.00k)像を示し、図2(b)に、比較例1において得られたシート電極のSEM(×1.00k)像を示す。図2(b)に示した比較例1のシート電極では白い筋や点が多く確認され、CNTのバンドルやカーボンブラックの凝集が残っていることがわかる。一方、図2(a)に示した実施例5のシート電極は、白い筋や点は少なく、CNTのバンドルやカーボンブラックの凝集がほぐされて、シート電極の表面が均一で緻密になっている。
図3は、実施例1〜6及び比較例1及び2における、CeNFの割合と容量密度の関係を表したグラフである。充電電圧は3.0Vとした。図3を見ると、CeNFを用いなかった比較例1に対して、CeNFを用いた実施例1〜5は容量密度が上昇している。実施例1〜6を見ると、CeNFの割合が増加すると容量密度が増加する傾向にあることがわかる。一方、10mgの全量をCeNFとし、CNTを用いない比較例2においては、容量密度が減少している。
図4は、実施例1〜6及び比較例1及び2における、CeNFの割合と直流内部抵抗(DCIR)の関係を表したグラフである。充電電圧3.0Vとし、30分間電圧印加後に測定した結果を示している。図4を見ると、CeNFを用いなかった比較例1に対して、CeNFを用いた実施例1〜6は直流内部抵抗が減少する傾向がある。実施例1〜6において、CeNFが増加しても減少した直流内部抵抗が維持されている。一方、10mgの全量をCeNFとし、CNTを用いない比較例2においては、直流内部抵抗が大きく上昇している。
実施例1〜6に比し、実施例7〜10の電気二重層キャパシタは、カーボンブラック、セルロースナノファイバー及びカーボンナノチューブの混合比が異なる。また、実施例7〜10の電気二重層キャパシタでは、シート電極と集電体とをプレス接合により一体化させている。実施例7〜10において、カーボンブラック、CeNF及びCNTの合計量が50mgになるようにし、そのうちカーボンブラックが90重量%となるよう45mg量り取り、CeNF及びCNTの合計量が10重量%となるように合計5mg量り取った。CeNF及びCNTの重量比率は、実施例7〜10において以下の通りである。括弧内はカーボンブラック、CeNF及びCNTの合計重量に対する百分率である。
実施例7:CeNF:0.5mg(1重量%) CNT:4.5mg(9重量%)
実施例8:CeNF:1.0mg(2重量%) CNT:4.0mg(8重量%)
実施例9:CeNF:2.5mg(5重量%) CNT:2.5mg(5重量%)
実施例10:CeNF:4.5mg(9重量%) CNT:0.5mg(1重量%)
比較例3では、CeNFを用いず、45mgのカーボンブラックと5.0mgのCNTを混合し、実施例7〜10と同一条件及び同一方法によりシート電極を得て、プレス接合にて集電体とシート電極を得た。そして、プレス治具を離してアルミニウム板を外した際に、シート電極と集電体との剥離が発生したか否かを確認した。
2 電解質
3,5 電極
4 セパレータ
6 正極ケース
7 ガスケット
Claims (10)
- 炭素粉末と繊維状セルロースと繊維状炭素とを含み、前記炭素粉末が前記繊維状セルロースと前記繊維状炭素の繊維間に担持されていることを特徴とする電極。
- 前記繊維状セルロースと繊維状炭素の合計重量に対する前記繊維状セルロースの割合が5重量%以上75重量%以下であることを特徴とする請求項1記載の電極。
- 前記炭素粉末と前記繊維状セルロースと前記繊維状炭素の合計重量に対する前記繊維状セルロースの割合が2重量%以上であることを特徴とする請求項1又は2記載の電極。
- 前記繊維状炭素は、外径が1〜100nmであり長さが50〜1000μmであり、
前記繊維状セルロースは外径が4〜100nmであり長さが50〜1000μmであ
ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載の電極。 - 前記炭素粉末は、多孔質化されたカーボンブラックであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の電極。
- 請求項1〜5のいずれか一項に記載の電極を、集電体の上に形成したことを特徴とするキャパシタ。
- 前記集電体は予め粗面化処理されて成り、
前記電極はシート状に成型されて成り、
前記電極と前記集電体とはプレス接合されていること、
を特徴とする請求項6記載のキャパシタ。 - 炭素粉末と繊維状セルロースと繊維状炭素とを溶媒中に分散させる分散工程と、
前記分散工程で得られた溶液の溶媒を除去し、炭素粉末と繊維状セルロースと繊維状炭素とを含む電極を得る電極形成工程と、
を有することを特徴とする電極の製造方法。 - 前記電極形成工程において、前記分散工程で得られた溶液を濾過部材を用いて濾過することにより前記溶媒を除去して、炭素粉末と繊維状セルロースと繊維状炭素とを含むシート状の電極を形成することを特徴とする請求項8記載の電極の製造方法。
- 前記電極形成工程において、前記分散工程で得られた溶液を集電体上に塗布し、前記溶媒を蒸発させることにより除去して、前記集電体上に炭素粉末と繊維状セルロースと繊維状炭素とを含む電極を形成することを特徴とする請求項8記載の電極の製造方法。
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