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JP2017110785A - 多板クラッチおよびそれを備えた車両 - Google Patents

多板クラッチおよびそれを備えた車両 Download PDF

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JP2017110785A JP2015247519A JP2015247519A JP2017110785A JP 2017110785 A JP2017110785 A JP 2017110785A JP 2015247519 A JP2015247519 A JP 2015247519A JP 2015247519 A JP2015247519 A JP 2015247519A JP 2017110785 A JP2017110785 A JP 2017110785A
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晃二 田端
Koji Tabata
晃二 田端
禎生 野木
Sadao Nogi
禎生 野木
泰宏 岩城
Yasuhiro Iwaki
泰宏 岩城
佐藤 公彦
Kimihiko Sato
公彦 佐藤
裕喜 中川
Hiroki Nakagawa
裕喜 中川
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Yamaha Motor Co Ltd
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    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D13/00Friction clutches
    • F16D13/58Details
    • F16D13/74Features relating to lubrication
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D13/00Friction clutches
    • F16D13/22Friction clutches with axially-movable clutching members
    • F16D13/38Friction clutches with axially-movable clutching members with flat clutching surfaces, e.g. discs
    • F16D13/52Clutches with multiple lamellae ; Clutches in which three or more axially moveable members are fixed alternately to the shafts to be coupled and are pressed from one side towards an axially-located member

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)
  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)

Abstract

【課題】クラッチ軸の内部に軸方向に延びるオイル通路を加工しなくても、油を十分に供給できる湿式の多板クラッチを提供する。
【解決手段】多板クラッチ40は、第1プレート61が支持されたクラッチハウジング41と、第2プレート62が支持されたクラッチボス42と、プレッシャプレート43とを備えている。クランクケースカバー27に、油が流通するオイル通路63と、オイル通路63に繋がりかつプレッシャプレート43に向けて開口した噴射口64とが形成されている。プレッシャプレート43に、噴射口64から噴射された油が通過するオイル通過孔48が形成されている。クラッチボス42の第2プレート支持部42Bに、径方向に延びる第1オイル供給孔71が形成されている。
【選択図】図10

Description

本発明は、多板クラッチおよびそれを備えた車両に関する。
従来から、例えば特許文献1に開示されているように、油によって潤滑される多板クラッチ、すなわち湿式の多板クラッチが知られている。特許文献1に開示された多板クラッチは、カウンタシャフトに回転自在に支持されたクラッチハウジングと、カウンタシャフトに回転不能に支持されたスリーブハブと、クラッチハウジングに支持された複数のドライブプレートと、スリーブハブに支持された複数のドリブンプレートと、ドライブプレートおよびドリブンプレートを押さえつけるプレッシャプレートとを備えている。プレッシャプレートはカウンタシャフトの軸方向に移動可能に構成されている。プレッシャプレートは、ばねにより、ドライブプレートおよびドリブンプレートに向けて付勢されている。カウンタシャフトの軸方向の外方には、プレッシャプレートをドライブプレートおよびドリブンプレートから遠ざかる方に引っ張るクラッチレリーズ機構が配置されている。クラッチレリーズ機構がプレッシャプレートを引っ張ることにより、クラッチは遮断される。
カウンタシャフトの内部には、カウンタシャフトの軸方向に延びるオイル通路と、オイル通路からカウンタシャフトの外周面に向けて延びるオイル穴とが形成されている。油は、オイル通路およびオイル穴を通って、ドライブプレートおよびドリブンプレートに供給される。
特開2014−206203号公報
ところで、上記のような湿式の多板クラッチにおいて、カウンタシャフトの内部に軸方向に延びるオイル通路を形成する加工には、高い精度および多大なコストが必要となる。一方、多板クラッチに対し外部から油を散布することとすれば、クラッチ軸の内部に軸方向に延びるオイル通路を加工する必要はない。しかし、ドライブプレートおよびドリブンプレートの周りは、多板クラッチの他の部材によって覆われている。そのため、単に多板クラッチに対し外部から油を散布しただけでは、ドライブプレートおよびドリブンプレートに油を良好に供給することは難しい。
本発明の目的は、加工費の低減および良好な潤滑性を両立し得る湿式の多板クラッチを提供することである。
本発明に係る多板クラッチは、クラッチ軸と、クラッチハウジングと、クラッチボスと、複数の第1プレートと、複数の第2プレートと、プレッシャプレートと、ばねと、クラッチレリーズ機構と、カバーとを備える。前記クラッチハウジングは、前記クラッチ軸が貫通する第1貫通孔が形成された第1円板部と、前記第1円板部から前記クラッチ軸の軸方向に延びる第1プレート支持部と、を有し、前記クラッチ軸に回転自在に支持されている。前記クラッチボスは、前記第1円板部に対し前記軸方向に対向する第2円板部と、前記クラッチ軸が貫通する第2貫通孔が形成されかつ前記第2円板部から前記軸方向に延びるボス部と、前記ボス部よりも前記クラッチ軸の径方向の外方に位置しかつ前記第2円板部から前記軸方向に延びる第2プレート支持部と、を有し、前記クラッチ軸と共に回転するように前記クラッチ軸に支持されている。前記第1プレートは、前記第1プレート支持部に対し径方向の内方に配置され、前記第1プレート支持部に支持されている。前記第2プレートは、前記第2プレート支持部に対し径方向の外方に配置され、前記第2プレート支持部に支持され、前記第1プレートと対向している。前記プレッシャプレートは、前記クラッチボスに対して前記クラッチハウジングが配置された方と反対の方に配置されている。前記ばねは、前記プレッシャプレートに取り付けられ、前記プレッシャプレートを前記第1プレートおよび前記第2プレートに近づく方に付勢する。前記クラッチレリーズ機構は、前記プレッシャプレートに対し前記第1プレートおよび前記第2プレートから遠ざかる方に力を与える。前記カバーは、前記プレッシャプレートに対して前記クラッチボスが配置された方と反対の方に配置されている。前記カバーには、油が流通するオイル通路と、前記オイル通路に繋がりかつ前記プレッシャプレートに向けて開口した噴射口とが形成されている。前記プレッシャプレートに、前記クラッチボスの前記ボス部よりも前記径方向の外方かつ前記第2プレート支持部よりも前記径方向の内方に配置され、前記噴射口から噴射された油が通過するオイル通過孔が形成されている。前記クラッチボスの前記第2プレート支持部に、前記径方向に延びる第1オイル供給孔が形成されている。
上記多板クラッチによれば、カバーに形成されたオイル通路に油が供給され、その油は噴射口からプレッシャプレートに向けて噴射される。噴射口から噴射された油の一部は、プレッシャプレートのオイル通過孔を通過し、クラッチボスの第2円板部に供給される。この油は、クラッチボスの回転に伴い発生する遠心力を受け、第2プレート支持部に向かって流れる。そして、第2プレート支持部に到達した油は、第1オイル供給孔を通過し、第1プレートおよび第2プレートに供給される。上記多板クラッチによれば、クラッチ軸の内部に軸方向に延びるオイル通路は不要である。そのため、加工費を低減することができる。また、油をクラッチボスの第2円板部に供給するので、クラッチ軸からクラッチボスのボス部に油を供給する場合に比べ、第1プレートおよび第2プレートにより近い箇所に油を供給することができる。更に、第2円板部はボス部よりもクラッチ軸の軸心から離れているので、第2円板部上の油に作用する遠心力は、ボス部上の油に作用する遠心力よりも大きい。そのため、クラッチボスに油を供給した後、その油を第1プレートおよび第2プレートに対しより迅速に供給することができる。よって、潤滑性を高めることができる。このように、上記多板クラッチによれば、加工費の低減および良好な潤滑性を両立することができる。
本発明の好ましい一態様によれば、前記クラッチ軸の軸心と前記噴射口の中心との距離は、前記クラッチ軸の軸心と前記オイル通過孔の一部との距離に等しい。
上記態様によれば、プレッシャプレートの回転中に一時的に、噴射口とオイル通過孔との位置が揃うことになる。噴射口とオイル通過孔との位置が揃ったときに、噴射口から噴射される油はオイル通過孔を通過しやすい。そのため、潤滑性を更に高めることができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記プレッシャプレートには、前記ばねが配置されるばね孔が形成されている。前記クラッチ軸の軸方向から見て、前記オイル通過孔は前記ばね孔よりも小さい。
上記態様によれば、オイル通過孔を通じてクラッチボスに供給される油の量が過剰になることを防止することができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記プレッシャプレートに取り付けられ、前記プレッシャプレートを前記第1プレートおよび前記第2プレートに近づく方に付勢する他のばねを備えている。前記プレッシャプレートには、前記他のばねが配置される他のばね孔が形成されている。前記オイル通過孔は、周方向に関して前記ばね孔と前記他のばね孔との間に設けられている。
上記態様によれば、プレッシャプレートのばね孔と他のばね孔との間の部分を、オイル通過孔を形成する部分として有効活用することができる。ばね孔および他のばね孔に邪魔されることなくオイル通過孔を形成することができる。よって、オイル通過孔の形状および寸法の自由度を確保することができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記プレッシャプレートには、前記オイル通過孔と周方向に隣り合う他のオイル通過孔が形成されている。
上記態様によれば、プレッシャプレートには、周方向に並ぶ複数のオイル通過孔が形成されている。そのため、噴射口からクラッチボスに供給される油の量を十分に確保することができる。また、油を比較的均等に供給することができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記クラッチボスの前記第2プレート支持部には、径方向に延びる第2オイル供給孔が形成されている。前記第1オイル供給孔と前記第2オイル供給孔とは、前記クラッチ軸の軸方向に並んでいる。
上記態様によれば、クラッチボスの第2円板部に供給された油を、第1プレートおよび第2プレートに対して、更に良好に供給することができる。そのため、多板クラッチをより良好に潤滑することができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記クラッチボスの前記第2プレート支持部には、径方向に延びる第3オイル供給孔が形成されている。前記第1オイル供給孔と前記第3オイル供給孔とは、周方向に並んでいる。
上記態様によれば、クラッチボスの第2円板部に供給された油を、第1プレートおよび第2プレートに対して、更に良好に供給することができる。そのため、多板クラッチをより良好に潤滑することができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記クラッチボスは、前記第2円板部から前記クラッチ軸の軸方向に突出しかつ径方向に延びるリブを有している。前記第1オイル供給孔は、前記リブに対し、前記クラッチボスの回転方向の方に位置している。
クラッチボスは回転するので、クラッチボスに供給された油は、遠心力を受けて径方向の外方に移動するとともに、クラッチボスに対して回転方向と逆の方に移動する。上記態様によれば、クラッチボスの第2円板部に供給された油は、リブによって堰き止められる。第1オイル供給孔はリブに対し回転方向の方に位置しているので、リブに堰き止められる油は、第1オイル供給孔を通じて径方向の外方に流れやすくなる。そのため、第1オイル供給孔を通過する油の量を十分に確保することができる。第1プレートおよび第2プレートに対し、油を十分に供給することができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記クラッチ軸の軸心と前記噴射口の中心との距離は、前記クラッチ軸の軸心と前記リブの一部との距離に等しい。
上記態様によれば、噴射口から噴射される油をリブに当てることにより、拡散させることができる。それにより、多板クラッチの全体に油を良好に供給することができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記クラッチ軸の軸方向から見たときに、前記噴射口は前記第1のオイル通過孔よりも小さい。
上記態様によれば、噴射口を比較的小さくすることにより、噴射口から過剰な量の油が供給されることを防止することができる。また、噴射口を比較的小さくすることにより、噴射口から噴射される油の勢いを強くすることができる。よって、噴射口から油を良好に供給することができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記噴射口と前記オイル通過孔との前記クラッチ軸の軸方向の距離は、前記オイル通過孔と前記クラッチボスの前記第2円板部との前記クラッチ軸の軸方向の距離よりも短い。
上記態様によれば、噴射口とオイル通過孔との距離が短いので、噴射口から噴射した油を速やかにオイル通過孔に導くことができる。よって、オイル通過孔を通過する油の量を十分に確保することができ、多板クラッチを良好に潤滑することができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記クラッチボスの前記第2円板部と前記第2プレート支持部との交差部は、前記径方向の外方に行くほど前記軸方向に沿うように湾曲している。
上記態様によれば、遠心力を受けた油が第2円板部から第2プレート支持部に円滑に移動することができ、第1プレートおよび第2プレートに対し油を良好に供給することができる。
本発明に係る車両は、前記多板クラッチを備えた車両である。
このことにより、加工費の低減および良好な潤滑性を両立し得る多板クラッチを備えた車両を提供することができる。
本発明によれば、加工費の低減および良好な潤滑性を両立し得る多板クラッチを提供することができる。
本発明の実施の一形態に係る自動二輪車の側面図である。 パワーユニットの断面図である。 多板クラッチの断面図である。 クラッチボスの一部分の拡大断面図である。 クラッチボスの正面図である。 図5のVI−VI線断面図である。 プレッシャプレートの正面図である。 クランクケースカバーの背面図である。 多板クラッチの正面図である。 多板クラッチに対する給油動作を説明する図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の一形態について説明する。図1に示すように、本実施形態に係る車両は、乗員が跨がって乗車する鞍乗型車両の一例である自動二輪車1である。ただし、本発明に係る車両は自動二輪車1に限定されず、他の鞍乗型車両であってもよい。また、本発明に係る車両は、鞍乗型車両以外の車両であってもよい。
以下の説明では特に断らない限り、前、後、左、右、上、下とは、自動二輪車1のシート4に着座した乗員から見た前、後、左、右、上、下をそれぞれ意味するものとする。上、下は、自動二輪車1が水平面上に停車しているときの鉛直方向の上、下にそれぞれ対応する。図面中の符号F、Re、L、R、U、Dは、それぞれ前、後、左、右、上、下を表す。
図1に示すように、自動二輪車1は、ヘッドパイプ12を有する車体フレーム2と、車体フレーム2に支持されたパワーユニット3と、前輪20と、後輪30とを備えている。ヘッドパイプ12には、ステアリングシャフト13が回転可能に支持されている。ステアリングシャフト13の上部にはハンドルバー11が固定され、ステアリングシャフト13の下部にはフロントフォーク14が固定されている。前輪20はフロントフォーク14に取り付けられている。パワーユニット3の上方には燃料タンク10が配置されている。燃料タンク10の後方にシート4が配置されている。パワーユニット3は、チェーン26(図1では図示せず。図2参照)等の伝動部材を介して後輪30に連結されている。
次に、パワーユニット3の構成を説明する。図2に示すように、パワーユニット3は内燃機関5を備えている。パワーユニット3は、内燃機関5の動力により後輪30を駆動する。本実施形態では、内燃機関5は単一のシリンダ6を有する単気筒の内燃機関である。ただし、内燃機関5は、複数のシリンダを有する多気筒の内燃機関であってもよい。
パワーユニット3は、クランクケース7と、クランクケース7に固定されたシリンダブロック8と、シリンダブロック8に固定されたシリンダヘッド9と、シリンダヘッド9に固定されたシリンダヘッドカバー15とを備えている。シリンダブロック8の内部にシリンダ6が配置され、シリンダ6の内部にピストン16が配置されている。ピストン16とシリンダ6とシリンダヘッド9とにより、燃焼室17が区画されている。
クランクケース7の内部には、クランク軸18が配置されている。クランク軸18とピストン16とは、コンロッド19により連結されている。クランク軸18の左端部には、発電機21が取り付けられている。クランクケース7の左方には、発電機ケース22が配置されている。発電機21は発電機ケース22によって覆われている。クランク軸18の右端部には、ギア28が固定されている。
また、クランクケース7の内部には、メイン軸23と、ドライブ軸24とが配置されている。メイン軸23およびドライブ軸24は、クランク軸18と平行に配置されている。メイン軸23には、複数の変速ギア25Aが設けられている。ドライブ軸24には、変速ギア25Aと噛み合う変速ギア25Bが設けられている。メイン軸23、変速ギア25A、変速ギア25B、およびドライブ軸24は、変速機35を構成している。ドライブ軸24の左端部24aはクランクケース7の外部に配置されている。ドライブ軸24の左端部24aには、チェーン26が巻かれたスプロケット26Aが固定されている。
メイン軸23の右端部には、多板クラッチ(以下、単にクラッチという)40が設けられている。以下の説明では、メイン軸23のうちクラッチ40が設けられている部分をクラッチ軸23Aと称する。なお、本実施形態ではクラッチ軸23Aはメイン軸23の一部であるが、クラッチ軸23Aとメイン軸23とは別体であってもよい。クランクケース7の右方には、クランクケースカバー27が配置されている。クラッチ40は、クランクケースカバー27によって覆われている。詳細は後述するが、クラッチ40は、油によって潤滑される湿式のクラッチである。クラッチ40は、クラッチ軸23Aと、クラッチハウジング41と、クラッチボス42と、プレッシャプレート43とを備えている。
図3に示すように、クラッチハウジング41は、クラッチ軸23Aに回転自在に支持されている。クラッチハウジング41は、クラッチ軸23Aに対して相対回転可能である。クラッチハウジング41は、クラッチ軸23Aが貫通する第1貫通孔51が形成された第1円板部41Aと、第1円板部41Aからクラッチ軸23Aの軸方向に延びる第1プレート支持部41Bとを有している。本実施形態では、第1プレート支持部41Bは第1円板部41Aから右方に延びている。クラッチハウジング41の第1円板部41Aには、クランク軸18のギア28(図2参照)と噛み合うギア47が設けられている。クラッチハウジング41は、ギア28およびギア47を介してクランク軸18に連結されている。クラッチハウジング41は、クランク軸18と共に回転するように構成されている。
クラッチボス42は、クラッチ軸23Aに回転不能に支持されている。クラッチボス42は、クラッチ軸23Aと共に回転するように構成されている。クラッチボス42は、ボス部42Dと、第2円板部42Aと、第2プレート支持部42Bとを有している。ボス部42Dには、クラッチ軸23Aが貫通する第2貫通孔52が形成されている。ボス部42Dは第2円板部42Aからクラッチ軸23Aの軸方向に延びている。ボス部42Dは円筒形状に形成されている。第2円板部42Aは、第1円板部41Aに対しクラッチ軸23Aの軸方向に対向している。第2プレート支持部42Bは、第2円板部42Aからクラッチ軸23Aの軸方向に延びている。第2円板部42Aと第2プレート支持部42Bとの交差部42Eは、クラッチ軸23Aの径方向の外方に行くほど軸方向に沿うように湾曲している。図3に示すようにクラッチボス42の軸線を含む断面において、交差部42Eは直角ではなく丸みを有している。上記断面において、交差部42Eは曲線状に形成されている。第2プレート支持部42Bは、ボス部42Dよりもクラッチ軸23Aの径方向の外方に位置している。第2プレート支持部42Bが第2円板部42Aから延びる向きは、第1プレート支持部41Bが第1円板部41Aから延びる向きと同じであり、本実施形態では右向きである。第2円板部42Aは、第1円板部41Aよりもシリンダ軸線Cから離れた位置に配置されている(図2参照)。本実施形態では、第2円板部42Aは第1円板部41Aの右方に配置されている。第2プレート支持部42Bは、第1プレート支持部41Bよりもクラッチ軸23Aの径方向の内方に配置されている。第2プレート支持部42Bは、第1プレート支持部41Bよりもクラッチ軸23Aに近い方に配置されている。
図4は、クラッチボス42の一部分を拡大した断面図である。図4において、線SLはクラッチ軸23Aの軸線と平行な方向を表す線である。以下、特に断らない限り、クラッチ軸23Aの軸線の方向および軸線と平行な方向のことを、単に「軸方向」と呼ぶこととする。クラッチ軸23Aの径方向のことを、単に「径方向」と呼ぶこととする。図4に示すように、第2プレート支持部42Bの径方向の内側の壁面42Bwは、第2回転部42Aから遠ざかるほど径方向の外方に向かうように、軸方向SLに対し傾斜している。クラッチボス42の製造方法は特に限定されないが、クラッチボス42を鋳造する場合、上記傾斜を設けることによってクラッチボス42を鋳型から抜きやすくなる。そのため、クラッチボス42の製造が容易となる。
図3に示すように、クラッチハウジング41の第1プレート支持部41Bには、複数の第1プレート61が支持されている。第1プレート61は、クラッチ軸23Aの軸方向に並んでいる。第1プレート61は、第1プレート支持部41Bの径方向の内方に配置されている。第1プレート61は、第1プレート支持部41Bと共に回転するように第1プレート支持部41Bに係合している。また、第1プレート61は、クラッチ軸23Aの軸方向に移動可能なように第1プレート支持部41Bに係合している。
クラッチボス42の第2プレート支持部42Bには、複数の第2プレート62が支持されている。第2プレート62は、第1プレート62と隣り合うようにクラッチ軸23Aの軸方向に並んでいる。第1プレート61と第2プレート62とは交互に配置されている。第2プレート62は、第1プレート61と対向している。第2プレート62は、第2プレート支持部42Bの径方向の外方に配置されている。第2プレート62は、第2プレート支持部42Bと共に回転するように第2プレート支持部42Bに係合している。また、第2プレート62は、クラッチ軸23Aの軸方向に移動可能なように第2プレート支持部42Bに係合している。
プレッシャプレート43は、クラッチボス42に対して、クラッチハウジング41が配置された方と反対の方に配置されている。本実施形態では、クラッチハウジング41はクラッチボス42の左方に配置され、プレッシャプレート43はクラッチボス42の右方に配置されている。プレッシャプレート43は、円板部43Aと、第1プレート61または第2プレート62に接触する接触部43Bとを有している。本実施形態では、接触部43Bは第1プレート61に接触する。
プレッシャプレート43には、ばね45が取り付けられている。ばね45は、プレッシャプレート43を第1プレート61および第2プレート62に近づく方に付勢する。本実施形態では、ばね45はコイルスプリングにより構成されているが、ばね45の種類は特に限定されない。
図5および図6に示すように、クラッチボス42は、ばね45を支持する突起42Cを有している。本実施形態では、クラッチボス42は4つの突起42Cを有しているが、突起42Cの数は特に限定されない。図3に示すように、プレッシャプレート43の円板部43Aには、突起42Cに支持されたばね45が配置されるばね孔44が形成されている。本実施形態では突起42Cの個数は4つであるので、図7に示すように、プレッシャプレート43には4つのばね孔44が形成されている。4つのばね孔44は、周方向に等間隔に設けられている。すなわち、4つのばね孔44は90°毎に設けられている。ただし、ばね孔44の個数および位置は、クラッチボス42の突起42Cに応じて設定すればよく、何ら限定されない。
図3に示すように、突起42Cには、ばね受け67がボルト68により固定されている。ばね45の一端部はばね受け67に係合し、ばね45の他端部はプレッシャプレート43に係合している。ここでは、ばね45は左右方向に延びるように配置され、ばね45の右端部がクラッチボス42に係合し、ばね45の左端部がプレッシャプレート43に係合している。プレッシャプレート43は、ばね45により左向きに付勢される。これにより、プレッシャプレート43の接触部43Bが第1プレート61を左向きに押しつけ、第1プレート61と第2プレート62とが互いに押しつけられる。その結果、クラッチ40は接続状態となる。
クラッチ40は、プレッシャプレート43に第1プレート61および第2プレート62から遠ざかる方に力を与えるクラッチレリーズ機構50を備えている。クラッチレリーズ機構50は、プレッシャプレート43を支持する支持軸53と、支持軸53に係合するカム54とを有している。プレッシャプレート43は、軸受55を介して支持軸53に支持されている。プレッシャプレート43は、支持軸53に対して回転自在に支持されている。また、プレッシャプレート43は、支持軸53に対して、軸方向に移動不能に支持されている。そのため、プレッシャプレート43は、支持軸53と共に軸方向に移動可能である。
クランクケースカバー27は、支持軸53が挿入された筒部27aを有している。支持軸53は、筒部27aに軸方向にスライド可能に支持されている。カム54は、支持軸53の軸方向と垂直な方向周りに回転することにより、支持軸53を軸方向に移動させる。支持軸53がクラッチ軸23Aに近づく方に移動すると、クラッチ40は接続される。逆に、支持軸53がクラッチ軸23Aから遠ざかる方に移動すると、クラッチ40は遮断される。クラッチレリーズ機構50は、カム54を回転させることにより、クラッチ40の接続と遮断とを切り替えることができる。
なお、上記のクラッチレリーズ機構50は一例に過ぎない。クラッチ40では、プレッシャプレート43をクラッチ軸23Aから遠ざかる方に移動させることのできる任意のクラッチレリーズ機構50を用いることができる。
前述したように、クラッチ40は湿式のクラッチであり、油が供給される。次に、クラッチ40に油を供給する機構について説明する。図3に示すように、クランクケースカバー27の内部には、油が流通するオイル通路63と、オイル通路63に繋がる噴射口64とが形成されている。
オイル通路63には、図示しないオイルポンプから油が供給される。オイル通路63の構成は何ら限定されないが、本実施形態のオイル通路63は、クラッチ軸23Aと平行な方向に延びる通路63Aと、クラッチ軸23Aの径方向の外方から内方に向けて延びる通路63Bとを有している(図8参照)。
噴射口64は通路63Bに繋がっている。ここでは噴射口64は、図8に示すように、通路63Bのうちクラッチ軸23Aの径方向の内端部に形成されている。ただし、噴射口64の位置は特に限定されない。図3に示すように、噴射口64はプレッシャプレート43に向けて開口している。ここでは、噴射口64は左向きに開口している。なお、噴射口64はクラッチ軸23Aの軸方向に開口していてもよく、軸方向から傾いた方向に開口していてもよい。噴射口64の開口面積は、オイル通路63の流路断面積よりも小さい。噴射口64の直径はオイル通路63の直径よりも小さい。なお、本明細書においては特に断らない限り、物の「直径」とは、その物が円形でない場合には水力学的等価直径を表すものとする。なお、「物」には、軸のような有体物だけでなく、開口のような無体物も含まれる。
本実施形態では、クラッチ軸23Aには、クラッチ40に油を供給するための孔は形成されていない。メイン軸23の内部には、軸方向に延びる孔は形成されていない。
図7に示すように、プレッシャプレート43には、ばね孔44とは別に、オイル通過孔48が形成されている。本実施形態では、4つのオイル通過孔48が形成されているが、オイル通過孔48の数は特に限定されない。4つのオイル通過孔48は、プレッシャプレート43の周方向に並んでいる。図7において、右上、左上に位置するオイル通過孔48をそれぞれ第1オイル通過孔48a、第2オイル通過孔48bと名付けると、第1オイル通過孔48aと第2オイル通過孔48bとは、周方向に隣り合っている。プレッシャプレート43の中心43cと各オイル通過孔48の中心48cとの距離は、互いに等しい。ただし、複数のオイル通過孔48は、必ずしも周方向に並んでいなくてもよく、互いに径方向にずれた位置に形成されていてもよい。本実施形態では、各オイル通過孔48は、プレッシャプレート43の周方向に関してばね孔44の間に形成されている。例えば、図7において、第1オイル通過孔48aは、周方向に関してばね孔44aと他のばね孔44bとの間に設けられている。
オイル通過孔48の開口面積は、ばね孔44の開口面積よりも小さい。ただし、オイル通過孔48の開口面積は特に限定されず、ばね孔44の開口面積と等しくてもよく、ばね孔44の開口面積よりも大きくてもよい。クラッチ軸23Aの軸方向から見たときに、噴射口64はオイル通過孔48よりも小さい。噴射口64の直径はオイル通過孔48の直径よりも小さい。
本実施形態では、オイル通過孔48は、プレッシャプレート43の周方向の長さが径方向の長さよりも長い長孔である。ただし、オイル通過孔48の形状は特に限定されず、例えば、プレッシャプレート43の周方向の長さが径方向の長さよりも短い長孔であってもよい。また、オイル通過孔48の形状は円形であってもよく、四角形であってもよく、他の形状であってもよい。
オイル通過孔48は、噴射口64から噴射される油を通過させる役割を果たす。噴射口64から噴射される油は、オイル通過孔48を通過することにより、プレッシャプレート43の右方から左方に移動する。オイル通過孔48は、クラッチ軸23Aの軸方向から見て、プレッシャプレート43の回転中に一時的に噴射口64と重なる位置に配置されている。すなわち、図3に示すように、クラッチ軸23Aの軸心23cと噴射口64の中心64cとの距離K1は、クラッチ軸23Aの軸心23cとオイル通過孔48の一部(ここでは、オイル通過孔48の中心48c)との距離K2に等しい。噴射口64およびオイル通過孔48は、クラッチ軸23Aの軸方向から見て、クラッチボス42の第2プレート支持部42Bよりも径方向の内方に設けられている。また、噴射口64およびオイル通過孔48は、クラッチ軸23Aの軸方向から見て、クラッチボス42のボス部42Dよりも径方向の外方に設けられている。
噴射口64とオイル通過孔48aとの距離は特に限定されないが、本実施形態では図3に示すように、噴射口64とオイル通過孔48との軸方向の距離L1は、オイル通過孔48とクラッチボス42の第2円板部42Aとの軸方向の距離L2よりも短い。なお、噴射口64とオイル通過孔48との軸方向の距離とは、噴射口64の中心64cとオイル通過孔48の中心48cとの軸方向の距離を意味する。また、オイル通過孔48と第2円板部42Aとの軸方向の距離とは、オイル通過孔48の中心48cと第2円板部42Aとの軸方向の距離を意味する。
クラッチ40は、クラッチ軸23Aの軸方向から見たときに、オイル通過孔48を通じてクラッチボス42の第2円板部42Aが視認されるように構成されている。プレッシャプレート43とクラッチボス42の第2円板部42Aとの間には、噴射口64から噴射されてオイル通過孔48を通過した油が第2円板部42Aに到達することを妨げる邪魔な部材は存在しない。
噴射口64から噴射される油の一部は、プレッシャプレート43のオイル通過孔48を通過し、クラッチボス42の第2円板部42Aに付着する。クラッチボス42は回転するので、第2円板部42Aに付着した油は遠心力を受け、第2円板部42Aから第2プレート支持部42Bに移動する。クラッチボス42の第2プレート支持部42Bには、上記油を第1プレート61および第2プレート62に供給する第1オイル供給孔71および第2オイル供給孔72が形成されている。第1オイル供給孔71および第2オイル供給孔72は、それぞれ径方向に延びている。第1オイル供給孔71と第2オイル供給孔72とは、クラッチ軸23Aの軸方向と平行な方向に並んでいる。
また、図5に示すように、クラッチボス42の第2プレート支持部42Bには、径方向に延びる第3〜第8オイル供給孔73〜78が形成されている。本実施形態では、第2プレート支持部42Bに8つのオイル供給孔71〜78が形成されている。第3オイル供給孔73と第4オイル供給孔74とは、クラッチ軸23Aの軸方向と平行な方向に並んでいる。第5オイル供給孔75と第6オイル供給孔76、および、第7オイル供給孔77と第8オイル供給孔78も、それぞれクラッチ軸23Aの軸方向と平行な方向に並んでいる。第1オイル供給孔71、第3オイル供給孔73、第5オイル供給孔75、および第7オイル供給孔57は、周方向に並んでいる。第2オイル供給孔72、第4オイル供給孔74、第6オイル供給孔76、および第8オイル供給孔78は、周方向に並んでいる。本実施形態では、第1オイル供給孔71、第3オイル供給孔73、第5オイル供給孔75、および第7オイル供給孔77は、クラッチボス42の中心周りに90°の間隔で並んでいる。第2オイル供給孔72、第4オイル供給孔74、第6オイル供給孔76、および第8オイル供給孔78は、クラッチボス42の中心周りに90°の間隔で並んでいる。
第1〜第8オイル供給孔71〜78の大きさは特に限定されない。第1〜第8オイル供給孔71〜78の直径は、第1プレート61または第2プレート62の板厚以下であってもよい。また、第1〜第8オイル供給孔71〜78の直径は、第1プレート61または第2プレート62の板厚よりも大きくてもよい。本実施形態では、第1〜第8オイル供給孔71〜78は噴射口64よりも大きい。すなわち、第1〜第8オイル供給孔71〜78の直径は、噴射口64の直径よりも大きい。
なお、上記構成は一例に過ぎず、オイル供給孔の数は8つに限られない。オイル供給孔の数は1〜7であってもよく、9以上であってもよい。また、オイル供給孔の位置も限定されない。例えば、第1オイル供給孔71と第2オイル供給孔72とは、クラッチ軸23Aの軸方向と平行な方向に並んでいなくてもよい。第3オイル供給孔73と第4オイル供給孔74も、クラッチ軸23Aの軸方向と平行な方向に並んでいなくてもよい。第1オイル供給孔71と第3オイル供給孔73との間隔、および、第2オイル供給孔72と第4オイル供給孔74との間隔は、特に限定されない。本実施形態では、第1〜第8オイル供給孔71〜78の形状および大きさは等しいが、それらは異なっていてもよい。
図5および図6に示すように、クラッチボス42は複数のリブ49を有している。リブ49は、第2円板部42Aから軸方向に突出している。リブ49は第2円板部42Aから、第2円板部42Aから第2プレート支持部42Bが延びる方と同じ方向に延びている。また、リブ49は径方向に延びている。図5において、矢印Tはクラッチボス42の回転方向を表している。複数のリブ49のうち第1オイル供給孔71および第2オイル供給孔72に最も近いものをリブ49aとすると、第1オイル供給孔71および第2オイル供給孔72はリブ49aに対し、クラッチボス42の回転方向Tの方に位置している。他のオイル供給孔73〜78についても同様であり、それぞれに最も近いリブ49に対し、クラッチボス42の回転方向Tの方に位置している。
図6に示すように、リブ49aの縁部のうち径方向の最も外方に位置する部分(以下、外端部という)49tは、第1オイル供給孔71および第2オイル供給孔72よりも右方に位置している。クラッチ軸23Aの軸方向に関し、第1オイル供給孔71および第2オイル供給孔72は、第2円板部42Aとリブ49aの外端部49tとの間に位置している。他のオイル供給孔73〜78についても同様である。
図9に示すように、クラッチ軸23Aの軸方向から見たときに、オイル通過孔48はリブ49と重なる位置に配置されている。また、クラッチ軸23Aの軸方向から見たときに、噴射口64はクラッチボス42の回転中に一時的にリブ49と重なる位置に配置されている。図3に示すように、クラッチ軸23Aの軸心23cと噴射口64の中心64cとの距離K1は、クラッチ軸23Aの軸心23cとリブ49の一部との距離K3に等しい。
以上がクラッチ40を含むパワーユニット3の構成である。次に、図10を参照しながら、クラッチ40に対する給油動作について説明する。以下の説明では、クラッチ40が接続され、プレッシャプレート48およびクラッチボス42が回転しているときの給油動作について説明することとする。
前述したように、オイル通路63にはオイルポンプ(図示せず)から油が供給される。オイル通路63内の油は加圧されているので、噴射口64から油が噴射される。プレッシャプレート48は回転しているので、軸方向から見て、噴射口64とオイル通過孔48とが重なる状態と重ならない状態とが交互に繰り返される。
噴射口64とオイル通過孔48とが重なった状態では、噴射口64から噴射された油はオイル通過孔48を通過し、クラッチボス42の第2円板部42Aに付着する。一方、噴射口64とオイル通過孔48とが重ならない状態では、噴射口64から噴射された油は、プレッシャプレート48に衝突して、周囲に飛散する。また、噴射口64とオイル通過孔48とが重なる状態から重ならない状態に移行するときに、噴射口64から噴射された油はオイル通過孔48の縁部に衝突し、このことによっても油の飛散が促進される。
飛散した油は、クラッチ40の広範囲の部分に供給される。一方、クラッチボス42の第2円板部42Aに付着した油は、クラッチボス42の回転に伴う遠心力を受け、径方向の外方に移動する。この油は、第2円板部42Aから第2プレート支持部42Bに移動する。本実施形態では、第2円板部42Aと第2プレート支持部42Bとの交差部42Eに丸みが設けられているので、油は第2円板部42Aから第2プレート支持部42Bに移動しやすい。また、第2プレート支持部42Bの壁面42Bwは軸方向SLに対し傾斜しているので、遠心力を受けた油は壁面42Bwに沿って右方に移動しやすい。この油の一部は、第1〜第8オイル供給孔71〜78を通過し、第1プレート61および第2プレート62に供給される。これにより、第1プレート61および第2プレート62に対し、油を良好に供給することができる。
以上のように、本実施形態に係るクラッチ40によれば、クランクケースカバー27に形成されたオイル通路63に油が供給され、その油は噴射口64からプレッシャプレート43に向けて噴射される。噴射口64から噴射された油の一部は、プレッシャプレート43のオイル通過孔48を通過し、クラッチボス42の第2円板部42Aに供給される。この油は、クラッチボス42の回転に伴い発生する遠心力を受け、第2プレート支持部42Bに向かって流れる。そして、第2プレート支持部42Bに到達した油は、第1オイル供給孔71等を通過し、第1プレート61および第2プレート62に供給される。そのため、本実施形態に係るクラッチ40によれば、メイン軸23(クラッチ軸23Aを含む)の内部に、軸方向に延びるオイル通路を設ける必要がない。本実施形態に係るクラッチ40では、メイン軸23の内部に、軸方向に延びるオイル通路は形成されていない。そのため、加工費を低減することができる。また、メイン軸23の直径を小さくすることができる。そのため、クラッチ40の直径および変速機35の直径を小さくすることができ、パワーユニット3を小型化することができる。
また、本実施形態に係るクラッチ40によれば、油をクラッチボス42の第2円板部42Aに供給するので、クラッチ軸23Aからクラッチボス42のボス部42Dに油を供給する場合に比べ、第1プレート61および第2プレート62により近い箇所に油を供給することができる。更に、第2円板部42Aはボス部42Dよりもクラッチ軸23Aの軸心23cから離れているので、第2円板部42A上の油に作用する遠心力は、ボス部42D上の油に作用する遠心力よりも大きい。そのため、クラッチボス42に油を供給した後、その油を第1プレート61および第2プレート62に対しより迅速に供給することができる。よって、潤滑性を高めることができる。このように、本実施形態に係るクラッチ40によれば、加工費の低減および良好な潤滑性を両立することができる。
また、本実施形態によれば、図3に示すように、クラッチ軸23Aの軸心23cと噴射口64の中心64cとの距離K1は、クラッチ軸23Aの軸心23cとオイル通過孔48の中心48cとの距離K2に等しい。そのため、プレッシャプレート43の回転中に、一時的に噴射口64とオイル通過孔48との位置が揃うことになる。すなわち、クラッチ軸23Aの軸方向から見て、噴射口64とオイル通過孔48とが重なることになる。油はプレッシャプレート43の周囲に飛散しているので、噴射口64とオイル通過孔48との位置が揃っていなくても、油の一部はオイル通過孔48を通過することができる。しかし、噴射口64とオイル通過孔48との位置が揃うと、噴射口64から噴射される油はオイル通過孔48を通過しやすくなる。そのため、本実施形態に係るクラッチ40によれば、噴射口64から噴射される油をクラッチボス42、クラッチハウジング41、第1プレート61、および/または第2プレート62に良好に供給することができる。潤滑性を更に高めることができる。
一方、第1プレート61および第2プレート62に供給される油の量が過剰になると、第1プレート61と第2プレート62との間に多くの油が保持されてしまい、クラッチ40を遮断した状態のときに、第2プレート62が第1プレート61と共に回転してしまうおそれがある。すなわち、クラッチ40の遮断性能が低下するおそれがある。しかし、本実施形態によれば、図7に示すようにクラッチ軸23Aの軸方向から見て、オイル通過孔48はばね孔44よりも小さく、オイル通過孔48は比較的小さい。そのため、オイル通過孔48を通じてクラッチボス42、クラッチハウジング41、第1プレート61、および/または第2プレート62に供給される油の量が過剰になることを防止することができる。
本実施形態によれば、オイル通過孔48aは、周方向に関してばね孔44aと他のばね孔44bとに間に設けられている。プレッシャプレート43のうちばね孔44aと他のばね孔44bとの間の部分を、オイル通過孔48aを形成する部分として有効活用することができる。本実施形態によれば、ばね孔44a、44bに邪魔されることなくオイル通過孔48aを形成することができ、オイル通過孔48aの形状および寸法の自由度を確保することができる。なお、その他のオイル通過孔48についても同様である。
また、本実施形態によれば、オイル通過孔48は一つではなく、複数のオイル通過孔48が形成されている。プレッシャプレート48には、オイル通過孔48aと周方向に隣り合う他のオイル通過孔48bが形成されている。そのため、噴射口64からクラッチボス42に供給される油の量を十分に確保することができる。また、油を比較的均等に供給することができる。
また、本実施形態によれば、クラッチボス42の第2プレート支持部42Bに、第1オイル供給孔71とクラッチ軸23Aの軸方向に並んだ第2オイル供給孔72が形成されている。よって、第1プレート61および第2プレート62に対し、油をより円滑に供給することができる。したがって、クラッチ40をより良好に潤滑することができる。
また、本実施形態によれば、クラッチボス42の第2プレート支持部42Bに、第1オイル供給孔71と周方向に並ぶ第3オイル供給孔73が形成されている。そのため、第1プレート61および第2プレート62に対し、油をより円滑に供給することができ、クラッチ40をより良好に潤滑することができる。
また、本実施形態によれば、図5に示すように、クラッチボス42はリブ49aを有し、第1オイル供給孔71および第2オイル供給孔72はリブ49aに対し、クラッチボス42の回転方向の方に位置している。クラッチボス42は回転するので、クラッチボス42に供給された油は、遠心力を受けて径方向の外方に移動するとともに、クラッチボス42に対して回転方向と逆の方に移動する。そのため、クラッチボス42の第2円板部42Aに供給された油は、リブ49aによって堰き止められる。第1オイル供給孔71および第2オイル供給孔72はリブ49aに対し回転方向の方に位置しているので、リブ49aに堰き止められた油は、第1オイル供給孔71および第2オイル供給孔72を通じて径方向の外方に流れやすくなる。そのため、第1オイル供給孔71および第2オイル供給孔72を通過する油の量を十分に確保することができる。よって、第1プレート61および第2プレート62に対し、油を十分に供給することができる。なお、他のオイル供給孔73〜78についても同様である。すなわち、オイル供給孔73〜78は、それぞれ最も近いリブ49に対し、クラッチボス42の回転方向の方に位置している。よって、オイル供給孔73〜78を通過する油の量も十分に確保することができる。
また、本実施形態によれば、図3に示すように、クラッチ軸23Aの軸心23cと噴射口64の中心64cとの距離K1は、クラッチ軸23Aの軸心23cとリブ49の一部との距離K3に等しい。そのため、プレッシャプレート43の回転中に、一時的に噴射口64とリブ49の一部との位置が揃うことになる。すなわち、クラッチ軸23Aの軸方向から見て、噴射口64とリブ49の一部との位置が揃うことになる。よって、噴射口64から噴射される油をリブ49に当てることにより拡散させることができる。本実施形態によれば、クラッチ40の全体に油を良好に供給することができる。
噴射口64の大きさは特に限定されないが、本実施形態では噴射口64は、クラッチ軸23Aの軸方向から見たときにオイル通過孔48よりも小さく形成されている。このように噴射口64を比較的小さくすることにより、噴射口64から過剰な油が供給されることを防止することができる。また、噴射口64を小さくすることにより、噴射口64から噴射される油の勢いを強くすることができる。よって、クラッチボス42に対して油を良好に供給することができる。
本実施形態によれば、噴射口64とオイル通過孔48との軸方向の距離L1は、オイル通過孔48とクラッチボス42の第2円板部42Aとの軸方向の距離L2よりも短い。噴射口64とオイル通過孔48との距離が短いので、噴射口64から噴射した油を速やかにオイル通過孔48に導くことができる。よって、オイル通過孔48を通過する油の量を十分に確保することができ、クラッチボス42に対して油を良好に供給することができる。
本実施形態によれば、クラッチボス42の第2円板部42Aと第2プレート支持部42Bとの交差部42Dは、クラッチ軸23Aの径方向の外方に行くほどクラッチ軸23Aの軸方向に沿うように湾曲している。そのため、遠心力を受けた油が第2円板部から第2プレート支持部に円滑に移動することができ、第1プレートおよび第2プレートに対し油を良好に供給することができる。
以上、本発明の実施の一形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限らず、他に種々の形態にて実施することができる。
前記実施形態では、クラッチボス42に油を通過させる貫通孔は形成されていないが、クラッチボス42に貫通孔を形成してもよい。このことにより、クラッチボス42の右方から左方に油を円滑に移動させることができ、クラッチハウジング41に油を良好に供給することができる。上記貫通孔は、クラッチ軸23Aの軸方向から見て、オイル通過孔48と揃った位置に形成されていてもよい。すなわち、クラッチ軸23Aの軸心とオイル通過孔48の一部との距離K2と、クラッチ軸23Aの軸心と上記貫通孔の一部との距離とが等しくてもよい。このことにより、噴射口64から噴射される油をオイル通過孔48および上記貫通孔を通じて、クラッチハウジング41に直接供給することができる。
前記実施形態では、クラッチ40はメイン軸23の右端部に設けられているが、クラッチ40をメイン軸23の左端部に設けることも可能である。この場合、左から右に向けて順に、プレッシャプレート43、クラッチボス42、クラッチハウジング41を配置すればよい。
前記実施形態では、メイン軸23の内部に、軸方向に延びるオイル通路は形成されていない。しかし、前述のオイル通路63、噴射口64、およびオイル通過孔48と共に、メイン軸23の内部に軸方向に延びるオイル通路を形成することも可能である。
前記実施形態では、パワーユニット3は内燃機関5を備えているが、内燃機関5に代えて、駆動輪(前記実施形態では後輪30)を駆動する電動モータを備えることも可能である。
ここに用いられた用語及び表現は、説明のために用いられたものであって限定的に解釈するために用いられたものではない。ここに示されかつ述べられた特徴事項の如何なる均等物をも排除するものではなく、本発明のクレームされた範囲内における各種変形をも許容するものであると認識されなければならない。本発明は、多くの異なった形態で具現化され得るものである。この開示は本発明の原理の実施形態を提供するものと見なされるべきである。それらの実施形態は、本発明をここに記載しかつ/又は図示した好ましい実施形態に限定することを意図するものではないという了解のもとで、実施形態がここに記載されている。ここに記載した実施形態に限定されるものではない。本発明は、この開示に基づいて当業者によって認識され得る、均等な要素、修正、削除、組み合わせ、改良及び/又は変更を含むあらゆる実施形態をも包含する。クレームの限定事項はそのクレームで用いられた用語に基づいて広く解釈されるべきであり、本明細書あるいは本願のプロセキューション中に記載された実施形態に限定されるべきではない。
23A クラッチ軸
27 クランクケースカバー(カバー)
40 多板クラッチ
41 クラッチハウジング
42 クラッチボス
43 プレッシャプレート
45,45a ばね
48,48a オイル通過孔
50 クラッチレリーズ機構
61 第1プレート
62 第2プレート
63 オイル通路
64 噴射口

Claims (13)

  1. クラッチ軸と、
    前記クラッチ軸が貫通する第1貫通孔が形成された第1円板部と、前記第1円板部から前記クラッチ軸の軸方向に延びる第1プレート支持部と、を有し、前記クラッチ軸に回転自在に支持されたクラッチハウジングと、
    前記第1円板部に対し前記軸方向に対向する第2円板部と、前記クラッチ軸が貫通する第2貫通孔が形成されかつ前記第2円板部から前記軸方向に延びるボス部と、前記ボス部よりも前記クラッチ軸の径方向の外方に位置しかつ前記第2円板部から前記軸方向に延びる第2プレート支持部と、を有し、前記クラッチ軸と共に回転するように前記クラッチ軸に支持されたクラッチボスと、
    前記第1プレート支持部に対し前記径方向の内方に配置され、前記第1プレート支持部に支持された複数の第1プレートと、
    前記第2プレート支持部に対し前記径方向の外方に配置され、前記第2プレート支持部に支持され、前記第1プレートと対向する複数の第2プレートと、
    前記クラッチボスに対して前記クラッチハウジングが配置された方と反対の方に配置されたプレッシャプレートと、
    前記プレッシャプレートに取り付けられ、前記プレッシャプレートを前記第1プレートおよび前記第2プレートに近づく方に付勢するばねと、
    前記プレッシャプレートに対し前記第1プレートおよび前記第2プレートから遠ざかる方に力を与えるクラッチレリーズ機構と、
    前記プレッシャプレートに対して前記クラッチボスが配置された方と反対の方に配置されたカバーと、を備え、
    前記カバーには、油が流通するオイル通路と、前記オイル通路に繋がりかつ前記プレッシャプレートに向けて開口した噴射口とが形成されており、
    前記プレッシャプレートに、前記クラッチボスの前記ボス部よりも前記径方向の外方かつ前記第2プレート支持部よりも前記径方向の内方に配置され、前記噴射口から噴射された油が通過するオイル通過孔が形成され、
    前記クラッチボスの前記第2プレート支持部に、前記径方向に延びる第1オイル供給孔が形成されている、多板クラッチ。
  2. 前記クラッチ軸の軸心と前記噴射口の中心との距離は、前記クラッチ軸の軸心と前記オイル通過孔の一部との距離に等しい、請求項1に記載の多板クラッチ。
  3. 前記プレッシャプレートには、前記ばねが配置されるばね孔が形成され、
    前記軸方向から見て、前記オイル通過孔は前記ばね孔よりも小さい、請求項1または2に記載の多板クラッチ。
  4. 前記プレッシャプレートに取り付けられ、前記プレッシャプレートを前記第1プレートおよび前記第2プレートに近づく方に付勢する他のばねを備え、
    前記プレッシャプレートには、前記他のばねが配置される他のばね孔が形成され、
    前記オイル通過孔は、周方向に関して前記ばね孔と前記他のばね孔との間に設けられている、請求項3に記載の多板クラッチ。
  5. 前記プレッシャプレートには、前記オイル通過孔と周方向に隣り合う他のオイル通過孔が形成されている、請求項1〜4のいずれか一つに記載の多板クラッチ。
  6. 前記クラッチボスの前記第2プレート支持部には、前記径方向に延びる第2オイル供給孔が形成され、
    前記第1オイル供給孔と前記第2オイル供給孔とは、前記軸方向に並んでいる、請求項1〜5のいずれか一つに記載の多板クラッチ。
  7. 前記クラッチボスの前記第2プレート支持部には、前記径方向に延びる第3オイル供給孔が形成され、
    前記第1オイル供給孔と前記第3オイル供給孔とは、周方向に並んでいる、請求項1〜6のいずれか一つに記載の多板クラッチ。
  8. 前記クラッチボスは、前記第2円板部から前記軸方向に突出しかつ前記径方向に延びるリブを有し、
    前記第1オイル供給孔は、前記リブに対し、前記クラッチボスの回転方向の方に位置している、請求項1〜7のいずれか一つに記載の多板クラッチ。
  9. 前記クラッチ軸の軸心と前記噴射口の中心との距離は、前記クラッチ軸の軸心と前記リブの一部との距離に等しい、請求項8に記載の多板クラッチ。
  10. 前記軸方向から見たときに、前記噴射口は前記オイル通過孔よりも小さい、請求項1〜9のいずれか一つに記載の多板クラッチ。
  11. 前記噴射口と前記オイル通過孔との前記軸方向の距離は、前記オイル通過孔と前記クラッチボスの前記第2円板部との前記軸方向の距離よりも短い、請求項1〜10のいずれか一つに記載の多板クラッチ。
  12. 前記クラッチボスの前記第2円板部と前記第2プレート支持部との交差部は、前記径方向の外方に行くほど前記軸方向に沿うように湾曲している、請求項1〜11のいずれか一つに記載の多板クラッチ。
  13. 請求項1〜12のいずれか一つに記載の多板クラッチを備えた車両。
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