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JP2017109599A - 操舵補助装置 - Google Patents

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JP2017109599A
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江児 中村
高橋 昌宏
Masahiro Takahashi
昌宏 高橋
隆 成瀬
Takashi Naruse
隆 成瀬
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Abstract

【課題】大きな負荷が生ずる環境下においても、適切に動作することができる操舵補助装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本出願は、ステアリングシャフトに加わる操舵力に応じた駆動力を出力するモータと、前記駆動力に応じて揺動回転運動する歯車部と、前記歯車部と噛み合う内歯環が形成された外筒と、前記揺動回転運動に応じて回転し、操舵補助力を、ステアリングホイールに与えられた回転操作に応じて車輪の向きを変える操舵機構に出力するキャリアと、を含む減速機と、を備える操舵補助装置を開示する。前記歯車部と、前記内歯環と、の間の噛合率は、25%以上100%以下である。
【選択図】図1

Description

本発明は、運転者のステアリング操作を補助する電動式の操舵補助装置に関する。
操舵補助装置は、運転者のステアリング操作を補助するために様々な車両に搭載されている。特許文献1は、トルクセンサと、モータと、減速機と、を用いて、操舵補助力を操舵機構へ伝達する操舵補助装置を開示する。
トルクセンサは、運転者のステアリング操作によって、ステアリングシャフトに生じたトルクを検出する。モータは、検出されたトルクに応じた駆動力を生成する。駆動力は、減速機を通じて、操舵機構へ伝達される。減速機は、モータから操舵機構へ伝達されるトルクを増大させるので、運転者は、軽い力でステアリングを操作し、車両の方向を変化させることができる。特許文献1は、減速機として、遊星歯車装置を利用することを提案する。
特開2013−35475号公報
従来の減速機が、大きな重量の車両(たとえば、5トントラック)に搭載される操舵補助装置に組み込まれると、減速機は、非常に大きな負荷を受ける。この結果、減速機内の歯車の噛み合いは、大きな負荷に負け、歯車の空転や歯車の破損が生ずることもある。
本発明は、大きな負荷が生ずる環境下においても、適切に動作することができる操舵補助装置を提供することを目的とする。
本発明の一局面に係る操舵補助装置は、ステアリングシャフトに加わる操舵力に応じた駆動力を出力するモータと、前記駆動力に応じて揺動回転運動する歯車部と、前記歯車部と噛み合う内歯環が形成された外筒と、前記揺動回転運動に応じて回転し、操舵補助力を、ステアリングホイールに与えられた回転操作に応じて車輪の向きを変える操舵機構に出力するキャリアと、を含む減速機と、を備える。前記歯車部と、前記内歯環と、の間の噛合率は、25%以上100%以下である。
上記構成によれば、歯車部と、内歯環と、の間の噛合率は、25%以上100%以下であるので、操舵補助装置は、大きな負荷が生ずる環境下においても、適切に動作することができる。
上記構成において、前記減速機は、前記モータから前記駆動力を受ける入力歯車と、前記入力歯車に伝達された前記駆動力を前記歯車部へ伝達し、前記揺動回転運動を生じさせるクランク機構と、を含んでもよい。前記入力歯車は、第1減速比で、前記モータから伝達された回転を減速してもよい。前記歯車部は、前記第1減速比よりも大きな第2減速比で、前記入力歯車から伝達された回転を減速してもよい。
上記構成によれば、入力歯車は、第1減速比で、モータから伝達された回転を減速するので、歯車部は、過度に高い速度で回転しない。したがって、操舵補助装置は、トルクを、モータから操舵機構へ、高い効率で伝達することができる。加えて、設計者は、歯車部に、過度に大きな寸法値を与えることなく、操舵補助装置を設計することができる。歯車部は、第1減速比よりも大きな第2減速比で、入力歯車から伝達された回転を減速するので、操舵補助装置は、大きな操舵補助力を操舵機構へ伝達することができる。
上記構成において、前記歯車部は、前記キャリアの回転中心軸周りに周回する第1中心軸を有する第1トロコイド歯車と、前記第1中心軸とは異なる位相で前記回転中心軸周りに周回する第2中心軸を有する第2トロコイド歯車と、を含んでもよい。
上記構成によれば、歯車部は、第1トロコイド歯車と第2トロコイド歯車とを含むので、トルクは、小さなバックラッシの下で、モータから操舵機構へ伝達される。第2トロコイド歯車の第2中心軸は、第1トロコイド歯車の第1中心軸とは異なる位相で、キャリアの回転中心軸周りに周回するので、歯車部は、全体として、高い噛合率で、内歯環に噛み合うことができる。したがって、歯車部は、高い負荷が減速機に加わったときでも、内歯環との噛合を維持し続け、高い操舵補助力を操舵機構に出力することができる。
上記構成において、前記第1トロコイド歯車と前記内歯環との間の噛合率は、12.5%以上50%以下であってもよい。前記第2トロコイド歯車と前記内歯環との間の噛合率は、12.5%以上50%以下であってもよい。
上記構成によれば、第1トロコイド歯車及び第2トロコイド歯車は、12.5%以上50%以下の範囲に設定された噛合率の下で、内歯環と噛み合うので、歯車部は、高い負荷が減速機に加わったときでも、内歯環との噛合を維持し続け、高い操舵補助力を操舵機構に出力することができる。
上記構成において、前記入力歯車は、前記第1トロコイド歯車及び前記第2トロコイド歯車とは異なる種類の歯形を有してもよい。
上記構成によれば、入力歯車は、第1トロコイド歯車及び第2トロコイド歯車とは異なる種類の歯形を有するので、設計者は、モータから入力歯車までのトルク伝達機構に様々な構造を与えることができる。
上記構成において、前記モータは、前記入力歯車に噛み合うモータシャフトを有してもよい。
上記構成によれば、モータのモータシャフトは、入力歯車に噛み合うので、設計者は、操舵補助装置に小さな寸法値を与えることができる。
上記構成において、前記モータは、前記外筒に固定されてもよい。
上記構成によれば、モータは、外筒に固定されるので、設計者は、操舵補助装置に小さな寸法値を与えることができる。
上記構成において、前記内歯環は、N個の内歯を含んでもよい。前記噛合率は、数1によって定義されてもよい。
上記構成によれば、数1によって定義される噛合率は、25%以上100%以下であるので、操舵補助装置は、大きな負荷が生ずる環境下においても、適切に動作することができる。
上記構成において、前記減速機は、前記キャリアの回転運動を、前記操舵機構と協働して直線運動へ変換する運動変換部を含んでもよい。
上記構成によれば、運動変換部は、キャリアの回転運動を、操舵機構と協働して直線運動へ変換するので、操舵補助装置は、車両のタイヤの向きの調整に適切に貢献することができる。
上記構成において、前記操舵機構は、ラックを含んでもよい。前記運動変換部は、前記キャリアから突出するピニオンを含んでもよい。前記ピニオンは、前記ラックに噛み合ってもよい。
上記構成によれば、キャリアから突出するピニオンは、操舵機構のラックに噛み合い、キャリアの回転運動を、直線運動へ変換するので、操舵補助装置は、車両のタイヤの向きの調整に適切に貢献することができる。
上記構成において、前記ピニオンは、前記キャリアと一体的に形成されてもよい。
上記構成によれば、ピニオンは、キャリアと一体的に形成されるので、キャリアからのピニオンの意図しない分離に起因する操舵補助装置の不具合は生じにくくなる。
上述の操舵補助装置は、大きな負荷が生ずる環境下においても、適切に動作することができる。
第1実施形態の操舵補助装置の概略的なブロック図である。 第2実施形態の操舵補助装置の概略的なレイアウト図である。 第3実施形態の操舵補助装置の概略的なレイアウト図である。 第4実施形態の操舵補助装置の概略的な部分断面図である。 図4に示される操舵補助装置の減速機の概略的な断面図である。
<第1実施形態>
本発明者等は、大きな負荷が生ずる環境下においても、適切に動作することができる操舵補助装置を開発した。第1実施形態において、例示的な操舵補助装置が説明される。
図1は、第1実施形態の操舵補助装置100の概略的なブロック図である。図1を参照して、操舵補助装置100が説明される。
図1は、操舵補助装置100に加えて、操作部OPRと、制御部CTRと、操舵機構STMと、を示す。一般的な車両に用いられる様々な技術が、操作部OPR、制御部CTR及び操舵機構STMに適用されてもよい。本実施形態の原理は、操作部OPR、制御部CTR及び操舵機構STMに適用される特定の技術に限定されない。
操作部OPRは、ステアリングホイール101と、ステアリングシャフト102と、を含む。運転者は、ステアリングホイール101を握持する。運転者が、車両(図示せず)の方向を変更しようとするとき、ステアリングホイール101は、運転者によって回転される。ステアリングシャフト102は、ステアリングホイール101と操舵機構STMとに機械的に接続される。運転者の回転操作によってステアリングホイール101に与えられた操舵力は、ステアリングシャフト102を通じて、操舵機構STMへ伝達される。
操舵機構STMは、操舵力を、車両のタイヤ(図示せず)に伝達し、車両のタイヤの向きを変更する。タイヤの向きの変更に大きな力が必要とされるならば、運転者は、ステアリングホイール101を大きな操舵力で回転させる。このとき、ステアリングシャフト102には、大きなトルクが生ずる。タイヤの向きの変更に大きな力が必要とされないならば、運転者は、ステアリングホイール101を小さな操舵力で回転させる。このとき、ステアリングシャフト102には、小さなトルクが生ずる。既知の車両に用いられる様々な設計技術が、ステアリングホイール101、ステアリングシャフト102、操舵機構STM及びタイヤの機械的な連結構造に適用されてもよい。本実施形態の原理は、ステアリングホイール101からタイヤまでの特定の連結構造に限定されない。
制御部CTRは、トルクセンサ111と、制御装置112と、を含む。トルクセンサ111は、ステアリングシャフト102に生じたトルクを検出する。既知のトルク検出技術が、トルクセンサ111に適用されてもよい。本実施形態の原理は、トルクセンサ111の特定の種類に限定されない。
トルクセンサ111が、ステアリングシャフト102に生じたトルクを検出するために、トルクセンサ111がステアリングシャフト102に直接的に接続されていることが要求されるならば、トルクセンサ111は、ステアリングシャフト102に機械的に接続される。他の場合には、トルクセンサ111は、ステアリングシャフト102に直接的に接続されなくてもよい。トルクセンサ111とステアリングシャフト102との間の機械的或いは電気的な接続構造は、トルクセンサ111の性能に依存する。したがって、本実施形態の原理は、ステアリングシャフト102とトルクセンサ111との間の特定の接続構造に限定されない。
トルクセンサ111は、ステアリングシャフト102に生じたトルクを検出し、トルク信号を生成する。大きなトルクが、ステアリングシャフト102に生じているならば、トルク信号は、大きなトルクを表す。小さなトルクが、ステアリングシャフト102に生じているならば、トルク信号は、小さなトルクを表す。トルク信号は、トルクセンサ111から制御装置112へ出力される。
制御装置112は、トルク信号に応じて、操舵補助装置100を制御する。トルク信号が、大きなトルクを表すならば、制御装置112は、操舵補助装置100に大きな操舵補助力を出力させる。トルク信号が、小さなトルクを表すならば、制御装置112は、操舵補助装置100に小さな操舵補助力を出力させる。操舵補助力は、操舵機構STMへ伝達される。この結果、運転者は、小さな力で、車両の向きを変えることができる。制御装置112は、様々な既知の演算技術を用いて、トルク信号を処理し、操舵補助装置100を駆動するための駆動信号を生成することができる。本実施形態の原理は、制御装置112が実行する特定の演算処理に限定されない。
制御装置112は、マイクロコンピュータや、トルク信号を用いた演算処理を行う他の演算回路であってもよい。本実施形態の原理は、制御装置112として用いられる特定の装置及び/又は回路に限定されない。
操舵補助装置100は、モータ200と、減速機300と、を含む。上述の駆動信号は、制御装置112からモータ200へ出力される。モータ200は、駆動信号に応じて回転し、駆動信号によって定められたトルクを出力する。したがって、モータ200から出力されるトルクは、ステアリングシャフト102に加わる操舵力に応じて変化する。ステアリングシャフト102に大きな操舵力が加わるならば、モータ200は、大きなトルクを出力する。ステアリングシャフト102に小さな操舵力が加わるならば、モータ200は、小さなトルクを出力する。本実施形態において、駆動力は、モータ200から出力されるトルクによって例示される。
トルクは、モータ200から減速機300へ出力される。減速機300は、モータ200からのトルクを増大させ、操舵補助力を作り出す。操舵補助力は、操舵機構STMへ出力される。この結果、運転者は、操舵補助力の補助の下で、小さな力で車両の方向を変えることができる。
減速機300は、歯車部(図示せず)と、内歯環(図示せず)と、を備える。歯車部は、モータ200からのトルクに応じて揺動回転する。内歯環は、歯車部を取り囲むように環状に配置された内歯からなる。減速機300は、歯車部と内歯環との間で、25%以上100%以下の範囲の噛合率が得られるように設計される。従来の遊星歯車装置の噛合率は、数%であるのに対し、本実施形態の減速機300の噛合率は、25%以上100%以下であるので、減速機300に高い負荷が加わっても、操舵補助装置100は、操舵補助力を適切に出力することができる。
上述の歯車部は、1若しくはそれ以上の歯車要素を含んでもよい。本実施形態の原理は、いくつの歯車要素が歯車部に用いられるかによっては何ら限定されない。
歯車部に用いられる歯車要素は、トロコイド歯車であってもよい。この場合、歯車部と内歯環との間のバックラッシは、非常に低くなる。したがって、操舵補助装置100は、操舵補助力を円滑に出力することができる。代替的に、歯車部に用いられる歯車要素は、他の種類の歯車であってもよい。本実施形態の原理は、歯車部に用いられる歯車要素の特定の種類に限定されない。
モータ200は、減速機300に直接的に連結されてもよい。代替的に、トルクを伝達するように設計された伝達機構(たとえば、ギア、プーリ及び/又はベルトを用いて構築された機構)が、モータ200と減速機300との間に配置されてもよい。本実施形態の原理は、モータ200と減速機300との間の特定の接続構造に限定されない。
<第2実施形態>
設計者は、第1実施形態に関連して説明された設計原理に基づいて、タイヤの向きを変更するための様々な構造を構築することができる。第2実施形態において、タイヤの向きを変更するための例示的な構造が説明される。
図2は、第2実施形態の操舵補助装置100Aの概略的なレイアウト図である。図1及び図2を参照して、操舵補助装置100Aが説明される。
図2は、操舵補助装置100Aに加えて、右タイヤRTRと、左タイヤLTRと、操舵機構STNと、操作部OPSと、制御部CTSと、を示す。操舵機構STNは、図1を参照して説明された操舵機構STMとして利用可能である。したがって、第1実施形態の操舵機構STMに関する説明は、操舵機構STNに援用される。操作部OPSは、図1を参照して説明された操作部OPRとして利用可能である。したがって、第1実施形態の操作部OPRに関する説明は、操作部OPSに援用される。制御部CTSは、図1を参照して説明された制御部CTRとして利用可能である。したがって、第1実施形態の制御部CTRに関する説明は、制御部CTSに援用される。
操舵機構STNは、ラック131と、右リンク機構132と、左リンク機構133と、主ピニオン134と、を含む。ラック131は、右タイヤRTRと左タイヤLTRとの間で延びる。ラック131は、操作部OPSへの運転者の操作に応じて、右方又は左方に変位する。右リンク機構132は、ラック131の右端と右タイヤRTRとに接続される。ラック131が右方に変位すると、右リンク機構132は、右タイヤRTRを、水平面上で、時計回り又は反時計回りに回転させる。ラック131が左方に変位すると、右リンク機構132は、右タイヤRTRを、水平面上で、反時計回り又は時計回りに回転させる。左リンク機構133は、ラック131の左端と左タイヤLTRとに接続される。ラック131が右方に変位すると、左リンク機構133は、左タイヤLTRを、水平面上で、時計回り又は反時計回りに回転させる。ラック131が左方に変位すると、左リンク機構133は、左タイヤLTRを、水平面上で、反時計回り又は時計回りに回転させる。既知の様々な構造が、ラック131、右リンク機構132及び左リンク機構133に適用可能である。したがって、本実施形態の原理は、ラック131、右リンク機構132及び左リンク機構133によって構築される特定の構造に限定されない。本実施形態において、車輪は、右タイヤRTR又は左タイヤLTRによって例示される。
主ピニオン134は、操作部OPSとラック131とに接続される。主ピニオン134は、操作部OPSから与えられる操舵力に応じて回転する。この結果、主ピニオン134と噛み合うラック131は、右方又は左方に変位する。
操作部OPSは、ステアリングホイール101Aと、ステアリングシャフト102Aと、を含む。ステアリングホイール101Aは、図1を参照して説明されたステアリングホイール101として利用可能である。したがって、第1実施形態のステアリングホイール101に関する説明は、ステアリングホイール101Aに援用される。ステアリングシャフト102Aは、図1を参照して説明されたステアリングシャフト102として利用可能である。したがって、第1実施形態のステアリングシャフト102に関する説明は、ステアリングシャフト102Aに援用される。
ステアリングシャフト102Aは、基端部103と、先端部104と、を含む。ステアリングホイール101Aは、ステアリングシャフト102Aの基端部103に接続される。操舵機構STNの主ピニオン134は、ステアリングシャフト102Aの先端部104に取り付けられる。運転者が、ステアリングホイール101Aを回転操作すると、ステアリングシャフト102Aも回転する。この結果、ステアリングシャフト102Aの先端部104に接続された主ピニオン134も回転する。主ピニオン134に噛み合うラック131は、主ピニオン134の回転に応じて、右方又は左方に変位する。
制御部CTSは、トルクセンサ111Aと、制御装置112Aと、を備える。トルクセンサ111Aは、図1を参照して説明されたトルクセンサ111として利用可能である。したがって、第1実施形態のトルクセンサ111に関する説明は、トルクセンサ111Aに援用される。制御装置112Aは、図1を参照して説明された制御装置112として利用可能である。したがって、第1実施形態の制御装置112に関する説明は、制御装置112Aに援用される。
トルクセンサ111Aは、ステアリングシャフト102Aの先端部104に取り付けられる。トルクセンサ111Aは、ステアリングシャフト102Aの先端部104に生じたトルクを検出し、トルク信号を生成する。トルク信号は、トルクセンサ111Aから制御装置112Aへ出力される。制御装置112Aは、トルク信号に応じて、駆動信号を生成する。駆動信号は、操舵補助装置100Aへ出力される。
操舵補助装置100Aは、モータ200Aと、減速機300Aと、を備える。モータ200Aは、図1を参照して説明されたモータ200として利用可能である。したがって、第1実施形態のモータ200に関する説明は、モータ200Aに援用される。減速機300Aは、図1を参照して説明された減速機300として利用可能である。したがって、第1実施形態の減速機300に関する説明は、減速機300Aに援用される。
モータ200Aは、減速機300Aに直接的に接続される。モータ200Aは、減速機300Aの内部の歯車構造と噛み合い、駆動信号によって定められたトルクを減速機300Aに出力する。減速機300Aは、モータ200Aから伝達されたトルクを増大させる。
減速機300Aは、操舵機構STNのラック131と噛み合う副ピニオン310を含む。副ピニオン310は、増大されたトルクをラック131に伝達する。この結果、副ピニオン310の回転運動は、ラック131の右方又は左方への直線運動に変換される。本実施形態において、運動変換部は、副ピニオン310によって例示される。代替的に、運動変換部は、回転運動から直線運動への変換に寄与する他の機械要素(たとえば、カム)であってもよい。
<第3実施形態>
操舵補助装置の回転中心軸が、ステアリングシャフトの回転中心軸と略一致するように、操舵補助装置は、車両に搭載されてもよい。この場合、操舵補助装置用の配置空間は、ステアリングシャフト用の配置空間と少なくとも部分的に共通化されるので、設計者は、車両の狭い空間を利用して、操舵補助装置を配置することができる。第3実施形態において、ステアリングシャフトの回転中心軸と同軸回転する例示的な操舵補助装置が説明される。
図3は、第3実施形態の操舵補助装置100Bの概略的なレイアウト図である。第2実施形態と同一の符号は、当該同一の符号が付された要素が、第2実施形態と同一であることを意味する。したがって、第2実施形態の説明は、同一の符号が付された要素に援用される。図1及び図3を参照して、操舵補助装置100Bが説明される。
図3は、右タイヤRTRと、左タイヤLTRと、操舵機構STNと、操作部OPSと、制御部CTSと、を示す。第2実施形態の説明は、これらの要素に援用される。
操舵補助装置100Bは、モータ200Bと、減速機300Bと、を備える。モータ200Bは、図1を参照して説明されたモータ200として利用可能である。したがって、第1実施形態のモータ200に関する説明は、モータ200Bに援用される。減速機300Bは、図1を参照して説明された減速機300として利用可能である。したがって、第1実施形態の減速機300に関する説明は、減速機300Bに援用される。
操作部OPSのステアリングシャフト102Aが、操舵補助装置100Bを貫き、操舵機構STNの主ピニオン134に接続されるように、モータ200B及び減速機300Bは、設計される。減速機300Bは、ステアリングシャフト102Aに噛み合う回転要素を内蔵する。減速機300Bは、モータ200Bから出力されたトルクを増大させ、増大されたトルク(すなわち、操舵補助力)をステアリングシャフト102Aへ出力する。
運転者が、ステアリングホイール101Aを回転させると、トルクが、ステアリングシャフト102Aに生ずる。制御部CTSのトルクセンサ111Aは、ステアリングシャフト102Aに生じたトルクを表すトルク信号を生成する。トルク信号は、トルクセンサ111Aから制御装置112Aへ出力される。制御装置112Aは、トルク信号に応じて、駆動信号を生成する。駆動信号は、制御装置112Aからモータ200Bへ出力される。モータ200Bは、駆動信号に応じて、回転し、トルクを減速機300Bへ出力する。減速機300Bは、モータ200Bからのトルクを増大させ、増大されたトルクを操舵補助力としてステアリングシャフト102Aへ出力する。この結果、運転者は、操舵補助力の補助の下、ステアリングホイール101Aを操作することができる。
<第4実施形態>
設計者は、操舵補助装置に様々な構造を与えることができる。第4実施形態において、例示的な操舵補助装置が説明される。
図4は、第4実施形態の操舵補助装置100Cの概略的な部分断面図である。図2及び図4を参照して、操舵補助装置100Cが説明される。
操舵補助装置100Cは、モータ200Cと、減速機300Cと、取付筒400と、を備える。取付筒400は、モータ200Cを減速機300Cに取り付けるために用いられる。モータ200Cは、図2を参照して説明されたモータ200Aとして利用可能である。したがって、第2実施形態のモータ200Aに関する説明は、モータ200Cに援用される。減速機300Cは、図2を参照して説明された減速機300Aとして利用可能である。したがって、第2実施形態の減速機300Aに関する説明は、減速機300Cに援用される。
モータ200Cは、筐体210と、モータシャフト220と、を含む。筐体210内には、一般的なモータに用いられる様々な部品(たとえば、コイルやステータコア)が配置される。本実施形態の原理は、筐体210内の特定の構造に限定されない。
筐体210は、取付筒400が取り付けられる取付面211を含む。モータシャフト220は、取付面211から減速機300Cに向けて延出する。モータシャフト220の先端には、ギア部221が形成される。ギア部221は、減速機300Cと噛み合う。この結果、モータ200Cが生成したトルクは、減速機300Cへ伝達される。
取付筒400は、取付壁410と、周壁420と、を含む。取付壁410は、モータ200Cの取付面211に接触する接触面411を含む。接触面411は、取付面211の表面形状と相補的に形成される。したがって、接触面411は、取付面211に密接される。モータ200Cは、ネジや他の適切な固定技術によって、接触面411に固定される。
周壁420は、取付壁410から減速機300Cに向けて突出する筒体である。周壁420は、ネジや他の適切な接続技術によって、減速機300Cに接続される。
周壁420は、モータシャフト220を取り囲む。したがって、取付筒400は、モータ200Cと減速機300Cとの間の接続部位を、異物や他の故障因子から適切に保護することができる。周壁420及び/又はモータ200Cは、操舵補助装置100Cが搭載される車両に固定される。
図5は、図4に示されるA−A線に沿う減速機300Cの概略的な断面図である。第2実施形態と同一の符号は、当該同一の符号が付された要素が、第2実施形態と同一であることを意味する。したがって、第2実施形態の説明は、同一の符号が付された要素に援用される。図2、図4及び図5を参照して、減速機300Cが説明される。
図4に示される如く、減速機300Cは、モータ200Cとラック131との間に配置される。減速機300Cは、外筒500と、キャリア600と、歯車部700と、3つの駆動機構800(図4は、3つの駆動機構800のうち1つを示す)と、2つの主軸受900と、ピニオン310Cと、を備える。ピニオン310Cは、図2を参照して説明された副ピニオン310として利用可能である。したがって、第2実施形態の副ピニオン310に関する説明は、ピニオン310Cに援用される。
図5に示される如く、外筒500は、略円筒状のケース510と、複数の内歯ピン520と、を含む。ケース510は、キャリア600、歯車部700及び駆動機構800が収容される円筒状の内部空間を規定する。複数の内歯ピン520は、ケース510の内周面に沿って環状に並べられ、内歯環を形成する。本実施形態において、内歯は、内歯ピン520によって例示される。
図4に示される如く、ケース510は、取付筒400の周壁420の端面に接続される。したがって、ケース510は、取付筒400及びモータ200Cと一体的に車両に固定される。2つの主軸受900は、外筒500と、外筒500によって取り囲まれたキャリア600との間に配置される。2つの主軸受900それぞれは、外筒500内でのキャリア600の回転運動を可能にする。キャリア600は、モータシャフト220と同軸回転する。
図4及び図5は、キャリア600及びモータシャフト220の回転中心軸RCXを示す。内歯ピン520それぞれは、回転中心軸RCXの延出方向に延びる円柱状の部材である。内歯ピン520それぞれは、ケース510の内壁に形成された溝部に嵌入される。したがって、内歯ピン520それぞれは、ケース510によって適切に保持される。
図5に示される如く、複数の内歯ピン520は、回転中心軸RCX周りに略一定間隔で配置される。内歯ピン520それぞれの半周面は、ケース510の内壁から回転中心軸RCXに向けて突出する。したがって、複数の内歯ピン520は、歯車部700と噛み合う内歯として機能する。
図4に示される如く、キャリア600は、基部610と、端板部620と、を含む。基部610は、端板部620とラック131との間に配置される。端板部620は、基部610とモータ200Cとの間に配置される。キャリア600は、全体的に、円筒状である。キャリア600は、外筒500内で回転中心軸RCX周りに回転する。
基部610は、基板部611(図4を参照)と、3つのシャフト部612(図5を参照)と、を含む。3つのシャフト部612それぞれは、基板部611から端板部620に向けて延びる。端板部620は、3つのシャフト部612それぞれの先端面に接続される。端板部620は、リーマボルト、位置決めピンや他の適切な固定技術によって、3つのシャフト部612それぞれの先端面に接続されてもよい。本実施形態の原理は、端板部620と3つのシャフト部612それぞれとの間の特定の接続技術に限定されない。
図4に示される如く、歯車部700は、基板部611と端板部620との間に配置される。3つのシャフト部612は、歯車部700を貫通し、端板部620に接続される。
図4に示される如く、歯車部700は、第1トロコイド歯車710と、第2トロコイド歯車720と、を含む。第1トロコイド歯車710は、基板部611と第2トロコイド歯車720との間に配置される。第2トロコイド歯車720は、端板部620と第1トロコイド歯車710との間に配置される。第1トロコイド歯車710及び第2トロコイド歯車720は、共通の設計図面に基づいて形成されてもよい。
第1トロコイド歯車710の複数の外歯の一部は、複数の内歯ピン520によって形成された内歯環と噛み合う。第1トロコイド歯車710と内歯環との間の噛合率は、12.5%以上50%以下の範囲に設定される。第1トロコイド歯車710と内歯環との間の噛合率EG1は、以下の数式によって定義されてもよい。
第2トロコイド歯車720の複数の外歯の一部は、複数の内歯ピン520によって形成された内歯環と噛み合う。第2トロコイド歯車720と内歯環との間の噛合率は、12.5%以上50%以下の範囲に設定される。第2トロコイド歯車720と内歯環との間の噛合率EG2は、以下の数式によって定義されてもよい。
本実施形態において、噛合率EG1,EG2それぞれは、約50%に設定されている。
モータシャフト220の回転は、駆動機構800によって、第1トロコイド歯車710及び第2トロコイド歯車720へ伝達される。この結果、第1トロコイド歯車710及び第2トロコイド歯車720の揺動回転が引き起こされる。
図4は、第1トロコイド歯車710の中心軸CX1と、第2トロコイド歯車720の中心軸CX2と、を示す。中心軸CX1,CX2は、キャリア600の回転中心軸RCXと略平行に延びる。図5は、第1トロコイド歯車720の中心軸CX1を示す。上述の揺動回転の間、中心軸CX1,CX2は、キャリア600の回転中心軸RCX周りを周回する。したがって、第1トロコイド歯車710及び第2トロコイド歯車720は、内歯ピン520に噛み合いながら、ケース510内を周回移動する。この間、第1トロコイド歯車710及び第2トロコイド歯車720は、キャリア600の3つのシャフト部612に接触し、キャリア600を回転中心軸RCX周りに回転させる。本実施形態において、第1中心軸は、第1トロコイド歯車710の中心軸CX1によって例示される。第2中心軸は、第2トロコイド歯車720の中心軸CX2によって例示される。
第2トロコイド歯車720の中心軸CX2は、第1トロコイド歯車710の中心軸CX1とは異なる位相で、キャリア600の回転中心軸RCX周りを周回してもよい。第2トロコイド歯車720の中心軸CX2の周回位相が、第1トロコイド歯車710の中心軸CX1から180°だけ遅れているならば、歯車部700と内歯環との噛合率EGは、以下の数式によって示される如く、上述の噛合率EG1,EG2の和として定義されてもよい。
ピニオン310Cは、基部610から、シャフト部612の突出方向とは反対方向に突出し、ラック131に噛み合う。この結果、モータ200C及び減速機300Cによって生成された操舵補助力は、ラック131へ伝達される。したがって、キャリア600の回転運動は、ラック131の直線運動に変換される。ピニオン310Cは、基部610と一体的に形成される。
図4に示される如く、3つの駆動機構800それぞれは、入力歯車810と、クランク軸820と、2つのジャーナル軸受830と、2つのクランク軸受840と、を含む。入力歯車810は、モータシャフト220のギア部221に噛み合い、モータ200Cからトルクを受け取る。第1トロコイド歯車710及び第2トロコイド歯車720とは異なり、入力歯車810は、平歯車である。代替的に、入力歯車810として、他の種類の歯車部品が用いられてもよい。本実施形態の原理は、入力歯車810として用いられる特定の種類の歯車部品に限定されない。
入力歯車810とモータシャフト220のギア部221とによって決定される減速比は、上述の内歯環と歯車部700とによって決定される減速比よりも小さくてもよい。操舵補助装置100Cを設計する設計者は、第1トロコイド歯車710及び第2トロコイド歯車720の周回運動の速度が過度に高くならないように、入力歯車810とモータシャフト220のギア部221との間の減速比を設定してもよい。本実施形態において、第1減速比は、入力歯車810とモータシャフト220のギア部221とによって決定される減速比によって例示される。第2減速比は、内歯環と歯車部700とによって決定される減速比によって例示される。
クランク軸820は、第1ジャーナル821(図4を参照)と、第2ジャーナル822(図4を参照)と、第1偏心部823(図4を参照)と、第2偏心部824(図4を参照)と、を含む。第1ジャーナル821は、キャリア600の基板部611によって取り囲まれる。第2ジャーナル822は、キャリア600の端板部620によって取り囲まれる。2つのジャーナル軸受830のうち一方は、第1ジャーナル821と基板部611との間に配置される。2つのジャーナル軸受830のうち他方は、第2ジャーナル822と端板部620との間に配置される。加えて、上述の入力歯車810は、第2ジャーナル822に取り付けられる。
第1偏心部823は、第1ジャーナル821と第2偏心部824との間に位置する。第2偏心部824は、第2ジャーナル822と第1偏心部823との間に位置する。2つのクランク軸受840のうち一方は、第1偏心部823と第1トロコイド歯車710との間に配置される。2つのクランク軸受840のうち他方は、第2偏心部824と第2トロコイド歯車720との間に配置される。
第1ジャーナル821は、第2ジャーナル822と同軸であり、共通の回転軸周りで回転する。第1偏心部823及び第2偏心部824それぞれは、円柱状に形成され、第1ジャーナル821及び第2ジャーナル822の回転軸から偏心している。第1トロコイド歯車710と第2トロコイド歯車720との間の周回位相差は、第1偏心部823及び第2偏心部824によって決定される。
入力歯車810が回転すると、クランク軸820は、回転する。この結果、第1偏心部823及び第2偏心部824は、偏心回転する。この間、クランク軸受840を介して第1偏心部823に接続された第1トロコイド歯車710は、複数の内歯ピン520と噛み合いながら、外筒500内で周回移動することができる。同様に、クランク軸受840を介して第2偏心部824に接続された第2トロコイド歯車720は、複数の内歯ピン520と噛み合いながら、外筒500内で周回移動することができる。この結果、第1トロコイド歯車710及び第2トロコイド歯車720それぞれは、外筒500内で、揺動回転を行うことができる。本実施形態において、クランク機構は、クランク軸820及び2つのクランク軸受840によって例示される。
上述の様々な実施形態に関連して説明された設計原理は、様々な操舵補助装置に適用可能である。上述の様々な実施形態のうち1つに関連して説明された様々な特徴のうち一部が、他のもう1つの実施形態に関連して説明された操舵補助装置に適用されてもよい。
上述の実施形態の原理は、様々な車両の設計に好適に利用される。
100,100A,100B,100C・・・・・・・・・・操舵補助装置
101,101A・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ステアリングホイール
102,102A・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ステアリングシャフト
200,200A,200B、200C・・・・・・・・・・モータ
220・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・モータシャフト
300,300A,300B、300C・・・・・・・・・・減速機
310・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・副ピニオン
310C・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ピニオン
500・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・外筒
520・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・内歯ピン
600・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・キャリア
700・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・歯車部
710・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・第1トロコイド歯車
720・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・第2トロコイド歯車
810・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・入力歯車
820・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クランク軸
840・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クランク軸受
CX1,CX2・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・中心軸
LTR・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・左タイヤ
RCX・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・回転中心軸
RTR・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・右タイヤ
STM,STN・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・操舵機構

Claims (11)

  1. ステアリングシャフトに加わる操舵力に応じた駆動力を出力するモータと、
    前記駆動力に応じて揺動回転運動する歯車部と、前記歯車部と噛み合う内歯環が形成された外筒と、前記揺動回転運動に応じて回転し、操舵補助力を、ステアリングホイールに与えられた回転操作に応じて車輪の向きを変える操舵機構に出力するキャリアと、を含む減速機と、を備え、
    前記歯車部と、前記内歯環と、の間の噛合率は、25%以上100%以下である
    操舵補助装置。
  2. 前記減速機は、前記モータから前記駆動力を受ける入力歯車と、前記入力歯車に伝達された前記駆動力を前記歯車部へ伝達し、前記揺動回転運動を生じさせるクランク機構と、を含み、
    前記入力歯車は、第1減速比で、前記モータから伝達された回転を減速し、
    前記歯車部は、前記第1減速比よりも大きな第2減速比で、前記入力歯車から伝達された回転を減速する
    請求項1に記載の操舵補助装置。
  3. 前記歯車部は、前記キャリアの回転中心軸周りに周回する第1中心軸を有する第1トロコイド歯車と、前記第1中心軸とは異なる位相で前記回転中心軸周りに周回する第2中心軸を有する第2トロコイド歯車と、を含む
    請求項2に記載の操舵補助装置。
  4. 前記第1トロコイド歯車と前記内歯環との間の噛合率は、12.5%以上50%以下であり、
    前記第2トロコイド歯車と前記内歯環との間の噛合率は、12.5%以上50%以下である
    請求項3に記載の操舵補助装置。
  5. 前記入力歯車は、前記第1トロコイド歯車及び前記第2トロコイド歯車とは異なる種類の歯形を有する
    請求項3又は4に記載の操舵補助装置。
  6. 前記モータは、前記入力歯車に噛み合うモータシャフトを有する
    請求項2乃至5のいずれか1項に記載の操舵補助装置。
  7. 前記モータは、前記外筒に固定される
    請求項1乃至6のいずれか1項に記載の操舵補助装置。
  8. 前記内歯環は、N個の内歯を含み、
    前記噛合率は、数1によって定義される
    請求項1乃至7のいずれか1項に記載の操舵補助装置。
  9. 前記減速機は、前記キャリアの回転運動を、前記操舵機構と協働して直線運動へ変換する運動変換部を含む
    請求項1乃至8のいずれか1項に記載の操舵補助装置。
  10. 前記操舵機構は、ラックを含み、
    前記運動変換部は、前記キャリアから突出するピニオンを含み、
    前記ピニオンは、前記ラックに噛み合う
    請求項9に記載の操舵補助装置。
  11. 前記ピニオンは、前記キャリアと一体的に形成される
    請求項10に記載の操舵補助装置。
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