JP2017103729A - 通信システム、携帯端末、及び、通信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】携帯端末の消費電力を低減する。
【解決手段】発信機は、第3の無線通信方式によって、第1の無線通信方式の第1の中継装置の通信可能範囲と一致するように設定される信号到達可能範囲を形成し、発信元の識別情報を含む信号を発信する。第2の中継装置は、第2の無線通信方式によって、第1の中継装置の通信可能範囲と発信機の信号到達可能範囲とを包含する通信可能範囲を形成し、発信機によって用いられる識別情報を携帯端末に送信する。携帯端末は、第1の中継装置と接続する第1の通信部と、第2の無線通信方式によって、発信機によって用いられる識別情報を受信する第2の通信部と、第3の無線通信方式によって、発信機によって用いられる識別情報を含む信号を受信する第3の通信部と、第3の無線通信方式によって、発信機によって用いられる識別情報を含む信号を受信した場合に、第1の通信部に動作の開始を指示する制御部を備える。
【選択図】図3
【解決手段】発信機は、第3の無線通信方式によって、第1の無線通信方式の第1の中継装置の通信可能範囲と一致するように設定される信号到達可能範囲を形成し、発信元の識別情報を含む信号を発信する。第2の中継装置は、第2の無線通信方式によって、第1の中継装置の通信可能範囲と発信機の信号到達可能範囲とを包含する通信可能範囲を形成し、発信機によって用いられる識別情報を携帯端末に送信する。携帯端末は、第1の中継装置と接続する第1の通信部と、第2の無線通信方式によって、発信機によって用いられる識別情報を受信する第2の通信部と、第3の無線通信方式によって、発信機によって用いられる識別情報を含む信号を受信する第3の通信部と、第3の無線通信方式によって、発信機によって用いられる識別情報を含む信号を受信した場合に、第1の通信部に動作の開始を指示する制御部を備える。
【選択図】図3
Description
本発明は、通信システム、携帯端末、及び、通信方法に関する。
WiGig(Wireless Gigabit)は、60GHzのミリ波帯を用いる通信規格である。WiGigでは、最大7Gbpsの高速な無線伝送を行うことができる。WiGigの通信可能距離は、10mほどである。WiGigは、高速であるために、例えば、ハイビジョン放送用の動画を非圧縮のまま伝送することが可能である。
図1は、WiGigが用いられる通信システムの一例である。通信システムP100は、WiFi AP P2と、WiGig AP P4とコントローラP5とを含む。WiFi AP P2の通信可能距離は、例えば、30mである。WiGigの通信可能距離は、WiFiに比べて短いので、WiGig AP P2の通信可能範囲内には、複数のWiGig AP P4が配置される。通信システムP100では、WiGig AP P4の通信可能範囲内に携帯端末P1が進入すると、所定の動画ファイルが携帯端末P1にダウンロードされるサービスを提供する。
通信システムP100によって提供されるサービスを享受するために、例えば、携帯端末P1には、所定のアプリケーションによって、所望の動画ファイルの自動ダウンロードが設定される。携帯端末P1は、WiFi AP P2の通信可能範囲内へ進入し、WiFi AP P2との接続が確立すると、WiGigモジュールをONにする。携帯端末P1のユーザが移動し、WiGig AP P4の通信可能範囲内へ進入すると、携帯端末P1は、WiGig AP P4を検出し、WiGig AP P4との接続を確立して、自動ダウンロードの対象の動画ファイルをWiGig経由でダウンロードする。
例えば、WiGigの通信速度が2Gbpsで、30秒のスーパーハイビジョン(8K)の動画ファイルをダウンロードする場合には、約1秒でダウンロードを完了することができる。
しかしながら、WiGigはデータの送受信に係る消費電力が大きいという問題がある。WiGigは、高速通信のために指向性が高く、送信側と受信側とで位相を合わせるためにビームフォーミングが行われる。ビームフォーミングは、WiGigのデータ送受信に係る消費電力の増大の一因である。例えば、WiGigチップの受信に係る消費電力は、960mWである。例えば、WiGigチップの送信に係る消費電力は、1190mWである。WiFiチップの受信に係る消費電力が、例えば、400mWであることから、WiGigの送受信に係る消費電力が大きいことがわかる。例えば、携帯端末P1が、通信システムP100のWiFi AP P2の通信可能範囲内に30分滞在すると、30分間少なくともWiGigチップはAP検出の受信動作を行うので、少なくとも480mWh電力を消費する。480mWhは、一般的な携帯端末のバッテリの容量の約4%に相当する電力量である。
WiGigでは、データ送信に係る時間は上述の通り短く、データ送信に係る消費電力(W)は大きいものの、データ送信に係る消費電力量(Wh)は小さく抑えられる。一方、WiGigでは、データ受信に係る時間は、WiGig APの通信可能範囲の検出のために長くなり、データ受信に係る消費電力量(Wh)も大きくなってしまう。なお、この問題は、WiGigに限定されず、データの送受信に係る消費電力の大きい無線通信規格において生じ得る。
本発明の一態様は、所定の無線通信方式における通信可能範囲の検出に係る携帯端末の消費電力を低減可能な通信システム、携帯端末、及び、通信方法を提供することを目的とする。
本発明の態様の一つは、携帯端末と、第1の中継装置と、発信機と、第2の中継装置とを備える通信システムである。第1の中継装置は、第1の無線通信方式によって通信する。発信機は、第3の無線通信方式によって、第1の中継装置の通信可能範囲と一致するように設定される信号到達可能範囲を形成し、発信元の識別情報を含む信号を発信する。第2の中継装置は、第2の無線通信方式によって、第1の中継装置の通信可能範囲と発信機の信号到達可能範囲とを包含する通信可能範囲を形成し、発信機によって用いられる識別情報を携帯端末に送信する。携帯端末は、第1の無線通信方式によって、第1の中継装置と接続する第1の通信部と、第2の無線通信方式によって、発信機によって用いられる識別情報を受信する第2の通信部と、第3の無線通信方式によって、発信機によって用いられる識別情報を含む信号を受信する第3の通信部を備える。携帯端末は、さらに、第3の無線通信方式によって、発信機によって用いられる識別情報を含む信号を受信した場合に、第1の通信部に動作の開始を指示する制御部を備える。
本発明の他の態様の一つは、携帯端末と、第1の中継装置と、第2の中継装置と、受信機と、管理装置と、を備える通信システムである。第1の中継装置は、第1の無線通信方式によって通信を行う。第2の中継装置は、第2の無線通信方式によって、第1の中継装置の通信可能範囲を包含する通信可能範囲を形成し、第3の無線通信方式による信号の発信元を識別する識別情報を携帯端末に送信する。受信機は、第2の中継装置の通信可能範囲に包含され、第1の中継装置の通信可能範囲と一致するように設定される信号検出可能範囲内で第3の無線通信方式によって識別情報を含む信号を受信し、受信した信号に含まれる識別情報を管理装置に送信する。管理装置は、携帯端末に、第3の無線通信方式による信号の発信元の識別情報を送信し、受信機から受信した識別情報と携帯端末に送信した識別情報とが一致する場合に、携帯端末に、現在位置が第1の中継装置の通信可能範囲内であることの通知を送信する。携帯端末は、第1の通信部と、第2の通信部と、第3の通信部と制御部とを備える。第1の通信部は、第1の無線通信方式によって、第1の中継装置と接続する。第2の通信部は、第2の無線通信方式によって、第3の無線通信方式による信号の発信元の識別情報と、現在位置が第1の中継装置の通信可能範囲内であることの通知と、を受信する。第3の通信部は、第3の無線通信方式によって、第2の通信部によ
って受信された識別情報を含む信号を発信する。制御部は、管理装置から、現在位置が第1の中継装置の通信可能範囲内であることの通知を受信した場合に、第1の通信部の動作の開始を指示する。
って受信された識別情報を含む信号を発信する。制御部は、管理装置から、現在位置が第1の中継装置の通信可能範囲内であることの通知を受信した場合に、第1の通信部の動作の開始を指示する。
開示の通信システム、携帯端末、及び、通信方法によれば、所定の無線通信方式における通信可能範囲の検出に係る携帯端末の消費電力を低減することができる。
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。以下の実施形態の構成は例示であり、本発明は実施形態の構成に限定されない。
<第1実施形態>
図2は、第1実施形態に係る通信システムのシステム構成の一例を示す図である。通信システム100Aは、携帯端末1A、WiFi AP 2、BLE端末3、WiGig AP 4、コントローラ5を含む。WiGig AP 4とBLE端末3とは、ほぼ同じ位置に設置されている。例えば、WiGig AP 4とBLE端末3とは、同じ鉄柱に設置されている。WiGig AP 4とBLE端末3との組、及び、携帯端末1Aは、通信システム100A内に複数存在する。WiFi AP 2、WiGig AP 4、コントローラ5は、例えば、LAN 50で接続されている。
図2は、第1実施形態に係る通信システムのシステム構成の一例を示す図である。通信システム100Aは、携帯端末1A、WiFi AP 2、BLE端末3、WiGig AP 4、コントローラ5を含む。WiGig AP 4とBLE端末3とは、ほぼ同じ位置に設置されている。例えば、WiGig AP 4とBLE端末3とは、同じ鉄柱に設置されている。WiGig AP 4とBLE端末3との組、及び、携帯端末1Aは、通信システム100A内に複数存在する。WiFi AP 2、WiGig AP 4、コントローラ5は、例えば、LAN 50で接続されている。
通信システム100Aは、携帯端末1Aに、WiGig AP 4経由でのファイルのダウンロードのサービスを提供する。WiGigによるファイルのダウンロードのサービスを、以降、WiGigサービスと称する。
BLE端末3は、BLEビーコンを発信する端末である。Bluetooth Low
Energy(以降、BLE)は、無線PAN(Personal Area Network)の技術の一
つであるBluetooth(登録商標)4.0の規格の一つである。BLE端末3は、例えば、据え置き型の単体の装置であったり、USB(Universal Serial Bus)接続によってWiGig AP 4に接続する外付け型の装置であったりする。第1実施形態においては、BLE端末3のLAN 50への接続の有無は問われない。
Energy(以降、BLE)は、無線PAN(Personal Area Network)の技術の一
つであるBluetooth(登録商標)4.0の規格の一つである。BLE端末3は、例えば、据え置き型の単体の装置であったり、USB(Universal Serial Bus)接続によってWiGig AP 4に接続する外付け型の装置であったりする。第1実施形態においては、BLE端末3のLAN 50への接続の有無は問われない。
携帯端末1Aは、例えば、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末である。携帯端末1Aは、WiFi、WiGig、及びBluetooth(登録商標)での通信機能を有する。携帯端末1Aは、Bluetoothの受信機能によってBLE端末3から発信されるBLEビーコンを受信する。
BLEビーコンの到達可能範囲は、10m程度である。WiGigの通信可能範囲も10m程度である。BLEビーコンもWiGigビーコンも到達可能範囲は、ほぼ同じサイズである。WiGigビーコンの到達可能範囲は、WiGigの通信可能範囲である。第1実施形態では、BLEビーコンの到達可能範囲がWiGigの通信可能範囲とほぼ同じサイズであることを利用して、WiGig AP 4の通信可能範囲の検出にBLEビーコンが用いられる。
より具体的には、第1実施形態では、BLE端末3をWiGig AP 4と同じ位置に設置して、WiGig AP 4の通信可能範囲とBLE端末3のBLEビーコンの到達可能範囲の中心軸を同じに設定する。また、第1実施形態では、WiGig AP 4の通信可能範囲とBLE端末3のBLEビーコンの到達可能範囲とが同じサイズになるように、それぞれの発信信号強度が設定される。
これによって、WiGig AP 4の通信可能範囲とBLE端末3のBLEビーコンの到達可能範囲とがほぼ一致することになる。WiGig AP 4の通信可能範囲とBLE端末3のBLEビーコンの到達可能範囲とが同一になるように設定されることによって、BLE端末3から発信されるBLEビーコンの受信によって、WiGig AP 4の通信可能範囲内に存在することが示される。
したがって、第1実施形態では、携帯端末1Aは、WiGig AP 4と同じ位置に設置されたBLE端末3から発信されるBLEビーコンを受信すると、WiGigモジュールの動作を開始させる。これによって、携帯端末1AがWiGigモジュールの動作を開始させる時点で携帯端末1Aは、WiGig AP 4の通信可能範囲内に存在しており、携帯端末1AがWiGig AP 4を検出するのにかかる時間をより短くすることができる。すなわち、携帯端末1AがWiGigモジュールを動作させる時間を短縮することができ、携帯端末1Aの消費電力を低減させることができる。
なお、WiGig AP 4やWiFi AP 2の通信可能範囲、及び、BLEビーコンの到達可能範囲とは、それぞれの無線通信方式のビーコン信号が、通信可能と認められる閾値よりも大きい値の受信信号強度で受信される範囲である。なお、WiGig AP 4の通信可能範囲とBLE端末3のBLEビーコンの到達可能範囲とは、完全に一致していなくともよい。WiGig AP 4の通信可能範囲とBLE端末3のBLEビーコンの到達可能範囲とは、所定の許容範囲内でサイズが異なっていてもよく、一方が他方を包含していればよい。
図3は、第1実施形態に係る携帯端末1Aの各通信モジュールの動作のタイミングチャートの一例を示す図である。図3では、携帯端末1Aの通信モジュールとして、WiFiモジュール、Bluetoothモジュール、WiGigモジュールの3つのモジュールの動作のタイミングチャートが示される。
図3では、図2の通信システム100AのWiFi AP2と、一組のBLE端末3とWiGig AP 4と、1台の携帯端末1Aが抽出されて表示されている。図3中の実線による円弧は、WiFi AP 2の通信可能範囲を示す。図3中の破線による円は、BLE端末3によって発信されるBLEビーコンの到達可能範囲を示す。図3中の一点鎖線による円弧は、WiGig AP 4の通信可能範囲を示す。BLEビーコンの到達可能範囲とWiGig AP 4の通信可能範囲とは、円の中心軸及びサイズがほぼ同じになるように設定されるが、図3では、便宜上、WiGig AP 4の通信可能範囲がBLEビーコンの到達範囲を包含するように表示されている。
(1)携帯端末1AがWiFi AP 2の通信可能範囲外に存在する場合には、WiFiモジュールは、所定の周期でWiFi AP 2をサーチしている。携帯端末1AのWiFiモジュールのWiFi APのサーチ周期は、例えば、10秒から3分の間で、固定又は可変の周期である。WiFi APのサーチは、例えば、画面ONをトリガに、10秒、20秒、60秒、180秒とサーチ実行毎に周期が可変することもある。
(2)携帯端末1AがWiFi AP 2の通信可能範囲へ進入したことが検出されると、携帯端末1AとWiFi AP 2との間で接続シーケンスが開始され、携帯端末1Aの認証が行われる。第1実施形態では、コントローラ5が認証サーバとして動作することとする。第1実施形態では、携帯端末1Aに対するWiFiの認証と合わせて、WiGigの認証も行われる。接続シーケンスの開始以降は、WiGigモジュールは、継続的にON状態となる。
携帯端末1Aの認証が成功し、WiFi AP 2との接続が確立されると、コントローラ5から携帯端末1Aに、WiFi AP 2の通信可能範囲内において、WiGigサービスが行われていることを示すWiGigサービス環境通知が通知される。WiGigサービス環境通知は、WiFi AP 2経由で通知される。WiGigサービス環境通知には、BLE端末3が用いるUUID等のBLEビーコンの発信元の識別情報が含まれている。BLEビーコンには、発信元の識別情報が含まれており、該識別情報によって、BLEビーコンを受信した装置が存在する通信可能範囲を特定可能である。
(3)携帯端末1Aは、WiGigサービス環境通知を受信すると、Bluetoothモジュールの受信動作を開始させる。Bluetoothモジュールの受信動作は、例えば、所定の周期で、Bluetoothモジュールの受信状態を所定時間長ONにする間欠的動作である。Bluetoothモジュールの間欠的受信動作の周期は、例えば、300mSであり、1回当たりの動作時間は、30mSである。なお、Bluetoothモジュールの受信動作は、間欠的動作に限定されず、常にON状態を維持する常時動作であってもよい。
(4)携帯端末1AのユーザがBLE端末3に近づく方向に移動して、携帯端末1AがBLE端末3のBLEビーコン到達可能範囲に進入すると、携帯端末1Aは、BLE端末3から発信されるBLEビーコンを受信する。携帯端末1Aは、BLE端末3から発信されるBLEビーコンを受信すると、WiGig AP 4の通信可能範囲内に進入したことを検出し、WiGigモジュールの動作を開始させる。携帯端末1AがWiGigモジュールの動作を開始させると、既にWiGi AP 4の通信可能範囲内に存在しているので、WiGigのサーチを行うと、携帯端末1AはWiGig AP 4を検出する。続いて、携帯端末1AとWiGig AP 4との間で接続シーケンスが開始される。
(5)携帯端末1AとWiGig AP 4との間で接続が確立されると、携帯端末1Aは、例えば、動画ファイル等のデータのダウンロードを開始する。ダウンロードが完了すると、携帯端末1Aは、WiGigモジュールの受信動作を停止させる。
その後、携帯端末1AがWiFi AP 2の通信可能範囲からの退出を検出すると、携帯端末1Aは、Bluetoothモジュールの受信動作を停止させる。
第1実施形態では、WiGigモジュールがON状態となり動作するのは、(4)WiGigの通信可能範囲に進入してから(5)ダウンロード完了するまでとなり、WiGigモジュールの動作時間を短縮することができる。また、WiGigモジュールの受信動作に係る消費電力は、例えば、960mWである。一方、Bluetoothモジュールの受信動作に係る消費電力は、例えば、100mWである。WiGigの通信可能範囲を
検出するために、WiGigの代わりにBluetoothモジュールを用いることによって、消費電力を少なく抑えることができる。
検出するために、WiGigの代わりにBluetoothモジュールを用いることによって、消費電力を少なく抑えることができる。
<装置構成>
図4は、携帯端末1Aのハードウェア構成の一例を示す図である。携帯端末1Aは、例えば、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末等である。携帯端末1Aは、CPU(Central Processing Unit)101、記憶部102、タッチパネル103、ディ
スプレイ104、セルラ通信部105、オーディオ入出力部106、スピーカー107、マイクロフォン108、セルラ用アンテナ110、WiFi通信部111、WiFi用アンテナ112、WiGig通信部113、WiGig用アンテナ114、Bluetooth通信部115、Bluetooth用アンテナ116、電源回路117、蓄電池118を備える。携帯端末1Aは、「携帯端末」の一例である。
図4は、携帯端末1Aのハードウェア構成の一例を示す図である。携帯端末1Aは、例えば、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末等である。携帯端末1Aは、CPU(Central Processing Unit)101、記憶部102、タッチパネル103、ディ
スプレイ104、セルラ通信部105、オーディオ入出力部106、スピーカー107、マイクロフォン108、セルラ用アンテナ110、WiFi通信部111、WiFi用アンテナ112、WiGig通信部113、WiGig用アンテナ114、Bluetooth通信部115、Bluetooth用アンテナ116、電源回路117、蓄電池118を備える。携帯端末1Aは、「携帯端末」の一例である。
記憶部102は、ROM(Read Only Memory)102A、RAM(Random Access Memory)102B、不揮発性メモリ102Cを含む。RAM 102Bは、揮発性メモリであり、CPU 101に作業領域を提供する。ROM 102Aは、不揮発性であり、OS、プリインストールのアプリケーション、システムデータ等を記憶する。不揮発性メモリ102Cは、例えば、フラッシュメモリである。
不揮発性メモリ102Cは、ユーザ操作によって取得されたアプリケーション、ユーザデータ等を記憶する。不揮発性メモリ102Cには、BLEを用いてWiGigの通信可能範囲を検出し、WiGigからデータをダウンロードするサービスを受けるためのサービス享受プログラムが格納されている。サービス享受プログラムは、例えば、アプリケーションダウンロードサイトからダウンロードされて取得される。
タッチパネル103は、位置入力装置の1つであって、ディスプレイ104の表面に配置されており、ディスプレイ104の画面に対応する指のタッチ位置の座標を入力する。タッチパネル103は、静電容量方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式等のいずれであってもよい。
ディスプレイ104は、例えば、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)である。ディスプレイ104は、CPU 101から入力される信号に従って、画面データを表示する。
セルラ通信部105は、セルラ用アンテナ110と接続している。WiFi通信部111は、WiFi用アンテナ112と接続している。WiGig通信部113は、WiGig用アンテナ114と接続している。Bluetooth通信部115はBluetooth用アンテナ116と接続し、Bluetooth4.0の規格に対応している。セルラ通信部105、WiFi通信部111、WiGig通信部113、Bluetooth通信部115は、それぞれの通信規格に応じて無線信号と電気信号との変換を行う電子回路を含むモジュールである。セルラ通信部105は、例えば、第3世代移動通信システム、第2世代移動通信システム、LTE(Long Term Evolution)等のキャリアの無線通信
網のうちのいずれか1つ又は複数に対応する電子回路である。第1実施形態では、セルラ通信部105及びセルラ用アンテナ110は、LTEに対応するものと想定して説明される。WiGigは、「第1の無線通信方式」の一例である。WiGig通信部113は、「第1の通信部」の一例である。WiFiは、「第2の無線通信方式」の一例である。WiFi通信部111は、「第2の通信部」の一例である。Bluetooth 4.0は、「第3の無線通信方式」の一例である。Bluetooth通信部115は、「第3の通信部」の一例である。
網のうちのいずれか1つ又は複数に対応する電子回路である。第1実施形態では、セルラ通信部105及びセルラ用アンテナ110は、LTEに対応するものと想定して説明される。WiGigは、「第1の無線通信方式」の一例である。WiGig通信部113は、「第1の通信部」の一例である。WiFiは、「第2の無線通信方式」の一例である。WiFi通信部111は、「第2の通信部」の一例である。Bluetooth 4.0は、「第3の無線通信方式」の一例である。Bluetooth通信部115は、「第3の通信部」の一例である。
オーディオ入出力部106は、音声出力装置としてのスピーカー107と、音声入力装置としてのマイクロフォン108と、に接続する。オーディオ入出力部106は、マイクロフォン108から入力された音声信号を電気信号に変換してCPU 101に出力したり、CPU 101から入力された電気信号を音声信号に変換してスピーカー107に出力したりする。
CPU 101は、ROM 102A又は不揮発性メモリ102Cに格納されるプログラムをRAM 102Bに展開し、展開された命令を実行することによって様々な処理を行う。CPU 101は、タッチパネル103、セルラ通信部105、オーディオ入出力部106、WiFi通信部111、WiGig通信部113、Bluetooth通信部115のいずれかからの入力を受け、所定の処理を実行する。CPU 101は、所定の処理の実行結果を、記憶部102、ディスプレイ104、セルラ通信部105、オーディオ入出力部106、WiFi通信部111、WiGig通信部113、Bluetooth通信部115のいずれかへ出力する。CPU 101は、「携帯端末」の「制御部」の一例である。
電源回路117は、他のハードウェア要素に接続し(図示せず)、蓄電池118からの電力を他のハードウェア要素に供給する。蓄電池118は、例えば、リチウムイオン電池である。
なお、携帯端末1Aのハードウェア構成は、図4に示されるものに限定されず、適宜、追加、置換、削除等の変更が可能である。例えば、携帯端末1Aは、図4に示される構成に加えて、可搬記録媒体を駆動する可搬記録媒体駆動装置を備えてもよい。可搬記録媒体は、例えば、SDカード、microSDカード等である。携帯端末1Aは、「携帯端末」の一例である。
図5は、BLE端末3のハードウェア構成の一例を示す図である。図5では、単体の装置としてのBLE端末3のハードウェア構成が示されている。BLE端末3は、CPU 301、記憶部302、BLE通信部303、Bluetooth用アンテナ304、ネットワークインタフェース307を備える。記憶部302は、ROM 302A、RAM
302B、不揮発性メモリ302Cを備える。CPU 301、記憶部302の説明は、図4のCPU 101、記憶部102の説明と同様であるため省略する。BLE通信部303は、BLEビーコンの発信回路及び受信回路を含むモジュールである。ネットワークインタフェース307は、LAN 50に接続するインタフェースであり、例えば、NIC(Network Interface Card)である。
302B、不揮発性メモリ302Cを備える。CPU 301、記憶部302の説明は、図4のCPU 101、記憶部102の説明と同様であるため省略する。BLE通信部303は、BLEビーコンの発信回路及び受信回路を含むモジュールである。ネットワークインタフェース307は、LAN 50に接続するインタフェースであり、例えば、NIC(Network Interface Card)である。
BLE端末3のハードウェア構成は、図5に限定されず、実施形態に応じて、適宜、追加、置換、削除等の変更が可能である。なお、BLE端末3がBLEビーコンの発信以外の処理を行わない装置である場合には、ネットワークインタフェース307は備えられていなくともよい。また、BLE端末3がBLEビーコンの発信以外の処理も行う装置である場合には、BLE通信部303の代わりに、Bluetooth4.0に対応し、BLEモジュールを含むBluetoothモジュールを備えてもよい。BLE端末3は、「発信機」の一例である。
WiFi AP 2及びWiGig AP 4のハードウェア構成は、例えば、CPU、RAM、ROM、不揮発性メモリ、WiFi通信部又はWiGig通信部、WiFi用アンテナ又はWiGig用アンテナ、ネットワークインタフェースを有する構成である。コントローラ5は、専用又は汎用のコンピュータである。コントローラ5のハードウェア構成は、例えば、CPU、RAM、ROM、不揮発性メモリ、ネットワークインタフェースを有する構成である。コントローラ5は、不揮発性メモリに、通信システム100Aに
おいて、携帯端末1Aに情報を提供するためのサービス提供プログラムを格納している。WiFi AP 2は、「第2の中継装置」の一例である。WiGig AP 4は、「第1の中継装置」の一例である。コントローラ5は、「管理装置」の一例である。
おいて、携帯端末1Aに情報を提供するためのサービス提供プログラムを格納している。WiFi AP 2は、「第2の中継装置」の一例である。WiGig AP 4は、「第1の中継装置」の一例である。コントローラ5は、「管理装置」の一例である。
図6は、第1実施形態に係る通信システム100Aの機能構成の一例を示す図である。携帯端末1Aは、機能構成として、セルラ送受信部11、WiFi送受信部12、WiFi制御部13、制御部14、WiGig送受信部15、WiGig制御部16、Bluetooth送受信部17、Bluetooth制御部18、情報格納部19を含む。セルラ送受信部11は、セルラ通信部105及びセルラ用アンテナ110に相当する機能構成である。WiFi送受信部12は、WiFi通信部111及びWiFi用アンテナ112に相当する機能構成である。WiGig送受信部15は、WiGig通信部113及びWiGig用アンテナ114に相当する機能構成である。Bluetooth送受信部17は、Bluetooth通信部115及びBluetooth用アンテナ115に相当する機能構成である。
WiFi制御部13は、CPU 101がOSに含まれるWiFiに関するモジュールを実行することによって達成される機能構成である。WiFi制御部13は、WiFi送受信部12を制御する。より具体的には、WiFi制御部13は、WiFi送受信部12に対して、スキャンの実行の指示、WiFi AP 2の通信可能範囲への進入及び退出の検出、WiFi送受信部12と他の機能構成との間のデータの中継等を行う。WiFi制御部13はWiFi AP 2の通信可能範囲への進入及び退出を検出した場合には、制御部14に対して通知を行う。
WiGig制御部16は、CPU 101がOSに含まれるWiGigに関するモジュールを実行することによって達成される機能構成である。WiGig制御部16は、WiGig送受信部15を制御する。より具体的には、WiGig制御部16は、WiGig送受信部15に対して、スキャンの実行の指示、WiGig AP 4との接続確立及び切断の処理の指示、WiGig送受信部15と他の機能構成との間のデータの中継等を行う。
Bluetooth制御部18は、CPU 101がOSに含まれるBluetoothに関するモジュールを実行することによって達成される機能構成である。Bluetooth制御部18は、Bluetooth送受信部17を制御する。より具体的には、他のBluetooth対応機器との接続確立に係る処理、Bluetooth送受信部17と他の機能構成との間のデータの中継等を行う。
制御部14は、CPU 101がサービス享受プログラムを実行することによって達成される機能構成である。制御部14は、Bluetooth送受信部17及びWiGig送受信部12の動作の開始及び停止を制御する。より具体的には、制御部14は、Bluetoothの受信動作の開始条件/停止条件が満たされた場合に、Bluetooth制御部18に対してBluetooth送受信部17の受信動作の開始/停止を指示する。
Bluetoothの受信動作の開始条件は、例えば、WiFi AP 2との接続が確立していること、WiFi AP 2の通信可能範囲内にWiGigサービスの環境があることである。Bluetoothの受信動作の停止条件は、例えば、WiFi AP
2との接続が切断されることである。
2との接続が切断されることである。
制御部14は、WiGigの動作の開始条件/停止条件が満たされた場合に、WiGig制御部16に対してWiGig送受信部15の動作の開始/停止を指示する。WiGi
gの動作の開始条件は、WiGig AP 4の通信可能範囲内に存在していること、及び、所定のファイルのダウンロードの予約の設定があることである。第1実施形態では、WiGig AP 4の通信可能範囲内に存在していることは、WiGigサービスに対応するBLE端末3からのBLEビーコンを受信していることと同義である。ただし、WiGigの受信動作の開始条件は、これに限定されず、例えば、所定のファイルのダウンロードの予約がなされていることが条件に含まれなくともよい。
gの動作の開始条件は、WiGig AP 4の通信可能範囲内に存在していること、及び、所定のファイルのダウンロードの予約の設定があることである。第1実施形態では、WiGig AP 4の通信可能範囲内に存在していることは、WiGigサービスに対応するBLE端末3からのBLEビーコンを受信していることと同義である。ただし、WiGigの受信動作の開始条件は、これに限定されず、例えば、所定のファイルのダウンロードの予約がなされていることが条件に含まれなくともよい。
WiGigの受信動作の停止条件は、第1実施形態では、予約されていたファイルのダウンロードの完了である。ただし、WiGigの受信動作の停止条件は、これに限定されず、例えば、WiGig AP 4の通信可能範囲外に存在することであってもよい。第1実施形態では、WiGig AP 4の通信可能範囲外に存在することは、WiGigサービスに対応するBLE端末3からのBLEビーコンを受信しなくなること、と同義である。
また、制御部14は、ダウンロードの予約が設定されている場合には、WiFi AP
2との接続が確立され、WiFi AP 2内にWiGigサービス環境があることの通知を受信すると、ダウンロード対象のファイルに関する情報をコントローラ5に送信する。これによって、携帯端末1AがWiGig AP 4の通信可能範囲内に進入するまでの間に、コントローラ5によって、ダウンロード対象のファイルの取得が行われる。また、ダウンロードの予約が設定されていない場合でも、ユーザ操作によってダウンロードの予約が入力された際に、WiFi AP 2との接続が確立されており、WiGigサービス環境がある場合には、制御部14は、ダウンロード対象のファイルに関する情報をコントローラ5に送信する。ダウンロード対象のファイルに関する情報は、ダウンロードファイル情報、又は、ダウンロード開始通知によってコントローラ5に送信される。ダウンロードファイル情報、又は、ダウンロード開始通知の詳細については、後述される。
2との接続が確立され、WiFi AP 2内にWiGigサービス環境があることの通知を受信すると、ダウンロード対象のファイルに関する情報をコントローラ5に送信する。これによって、携帯端末1AがWiGig AP 4の通信可能範囲内に進入するまでの間に、コントローラ5によって、ダウンロード対象のファイルの取得が行われる。また、ダウンロードの予約が設定されていない場合でも、ユーザ操作によってダウンロードの予約が入力された際に、WiFi AP 2との接続が確立されており、WiGigサービス環境がある場合には、制御部14は、ダウンロード対象のファイルに関する情報をコントローラ5に送信する。ダウンロード対象のファイルに関する情報は、ダウンロードファイル情報、又は、ダウンロード開始通知によってコントローラ5に送信される。ダウンロードファイル情報、又は、ダウンロード開始通知の詳細については、後述される。
情報格納部19は、不揮発性メモリ102Cに相当する機能構成である。情報格納部17には、BLEビーコン識別情報191、WiGigエリア判定フラグ192、ダウンロード予約リスト193が格納される。BLEビーコン識別情報191は、WiGigサービスに対応するBLE端末3から発信されるBLEビーコンに含まれる、発信元を識別するための識別情報である。BLEビーコン識別情報191は、WiFi AP 2との接続確立によって、WiFi経由で、WiFi AP 2の通信可能範囲内にWiGigサービスの環境があることのWiGigサービス環境通知によって通知され、制御部14によって格納される。
BLEビーコン識別情報191は、例えば、UUID、Major、Minorである。UUIDは、BLEで用いられる、128ビットの組織固有の識別番号である。Major、Minorは、それぞれ、16ビットの識別番号で、UUIDの組織内の中分類、小分類を示す。例えば、ショッピングモールにおいて、UUID、Major、Minorは、それぞれ、ショッピングモールの識別、ショッピングモール内の店舗の識別、店舗内のBLE発信機の識別に用いられる。UUID、Major、Minorの組合せは、BLEビーコンの発信元の識別情報となる。BLEビーコンは、「第3の無線通信方式による信号」の一例である。BLEビーコン識別情報は、「第3の無線通信方式による信号の発信元を識別する識別情報」の一例である。
WiGigエリア判定フラグ192は、携帯端末1AがWiGig AP 4の通信可能範囲内に存在しているか否かを示すフラグである。例えば、WiGigエリア判定フラグ192が1である場合には、携帯端末1AがWiGig AP 4の通信可能範囲内に存在していることが示される。WiGigエリア判定フラグ192が0である場合には、携帯端末1AがWiGig AP 4の通信可能範囲外に存在していることが示される。
WiGigエリア判定フラグ192は、制御部14によって管理される。
WiGigエリア判定フラグ192は、制御部14によって管理される。
ダウンロード予約リスト193は、ダウンロード対象のファイルに関する情報を保持する。例えば、ダウンロード対象のファイルに関する情報には、ダウンロード対象のファイルのファイル名、該ファイルのURL等が含まれる。ダウンロード対象のファイルは、サービス享受プログラムの実行によって、ディスプレイ104に表示され、ユーザによって指定される。
WiFi AP 2は、機能構成として、WiFi送受信部21、WiFi制御部22、ネットワーク制御部23を備える。WiFi送受信部21は、WiFi用アンテナ、WiFi処理用の回路に相当する。WiFi制御部22、ネットワーク制御部23は、それぞれ、WiFi AP 2のCPUがOSを実行することによって達成される機能構成である。WiFi制御部22は、ネットワーク制御部23とWiFi送受信部21との間の中継を行う。ネットワーク制御部23は、LAN 50とのインタフェースと、WiFi制御部22との間での中継を行う。
BLE端末3は、機能構成として、BLE発信制御部31を有する。BLE発信制御部31は、BLE端末3のCPU 301がBLE端末3に搭載されるOSを実行することによって達成される機能構成である。BLE発信制御部31は、BLEビーコンの発信回路を制御する。より具体的には、BLE発信制御部31は、予め設定されたBLEビーコン識別情報を含むBLEビーコンを所定の周期で発信させる。BLEビーコン識別情報は、BLE端末3に搭載される不揮発性メモリに格納されている。BLEビーコンの発信周期は、例えば、100msであり、1回当たりの発信に係る時間は、数msである。
WiGig AP 4は、機能構成として、WiGig送受信部41、WiGig制御部42、ネットワーク制御部43を備える。WiGig送受信部41は、WiGig用アンテナ、WiGig処理用の回路に相当する。WiGig制御部42、ネットワーク制御部43は、それぞれ、WiGig AP 4のCPUがOSを実行することによって達成される機能構成である。WiGig制御部42は、ネットワーク制御部43とWiGig送受信部41との間の中継を行う。ネットワーク制御部43は、LAN 50とのインタフェースと、WiGig制御部42との間での中継を行う。
コントローラ5は、機能構成として、制御部51、ネットワーク制御部52、情報管理部53、ダウンロードデータキャッシュ54、BLE−WiGig対応表55を備える。ネットワーク制御部52は、CPUがOSを実行することによって達成される機能である。ネットワーク制御部52は、ネットワークインタフェースの制御を行う。
制御部51と情報管理部53とは、CPUが不揮発性メモリ内のサービス提供プログラムを実行することによって達成される機能構成である。制御部51は、実行する処理の一つとして認証サーバとしての認証処理を行う。制御部51は、WiFi AP 2経由で、携帯端末1Aの認証要求を受信し、認証が成功した場合に、携帯端末1AにWiFi AP 2の通信可能範囲内にWiGigサービスの環境があることを通知するWiGigサービス環境通知を送信する。
WiGigサービス環境通知は、LAN 50、WiFi AP 2を通じて、携帯端末1Aに届けられる。WiGigサービス環境通知には、例えば、WiGigサービスに対応する、すなわち、WiGig AP 4とほぼ同じ位置に設置されているBLE端末3が用いるBLEビーコン識別情報が含まれる。通信システム100内に複数のWiGig AP 4がある場合には、全WiGig AP 4について、同じ位置に設置されているBLE端末3それぞれが用いるBLEビーコン識別情報が、WiGigサービス環境
通知に含まれる。
通知に含まれる。
また、制御部51は、WiFi AP 2を通じて、携帯端末1Aからダウンロード対象のファイルに関する情報を受信した場合に、該当するサーバから対象のファイルを取得する。制御部51は、該当するサーバから取得したデータをキャッシュさせるために、携帯端末1Aが通信可能範囲内に存在するWiGig AP 4に転送する。
携帯端末1Aが通信可能範囲内に存在するWiGig AP 4が判明していない場合には、制御部51は、該当するサーバから取得したファイルを、情報管理部53を通じて、ダウンロードデータキャッシュ54に格納する。その後、携帯端末1Aからダウンロード開始通知を受信した場合に、制御部51は、ダウンロードデータキャッシュ54から対象のファイルのデータを読み出し、WiGig AP 4に送信する。
制御部51は、WiFiの認証が成功した携帯端末1Aの端末識別情報とIPアドレスとを情報管理部53に通知する。携帯端末1Aの端末識別情報は、例えば、MACアドレスである。情報管理部53は、制御部51から受信した携帯端末1Aの端末識別情報とIPアドレスとをダウンロードデータキャッシュ54に格納する。その後、制御部51からダウンロード対象のファイルを受信した場合に、ダウンロード対象のファイルを携帯端末1Aの端末識別情報及びIPアドレスと関連付けてダウンロードデータキャッシュ54に格納する。
ダウンロードデータキャッシュ54は、コントローラ5の不揮発性メモリに作成される。ダウンロードデータキャッシュ54は情報管理部53によって管理される。ダウンロードデータキャッシュ54は、携帯端末1Aの端末識別情報とIPアドレスとダウンロード対象のファイルとを関連付けて保持する。ダウンロード対象のファイルの携帯端末1Aへの送信が完了すると、ダウンロードデータキャッシュ54から携帯端末1Aの端末識別情報とIPアドレスとダウンロード対象のファイルとの対応付けは情報管理部53によって削除される。このとき、ファイル自体はダウンロードデータキャッシュ54に残しておいてもよい。
BLE−WiGig対応表55は、不揮発性メモリに予め保存される。BLE−WiGig対応表55は、WiGig AP 4の識別情報と、WiGig AP 4と同じ位置に配置されているBLE端末3の識別情報との対応付けを保持する。第1実施形態では、BLE端末3の識別情報として、BLE端末3が用いるBLEビーコン識別情報が用いられる。
図7は、コントローラ5のダウンロードデータキャッシュ54に格納されるインデックスの一例を示す図である。携帯端末1Aの端末識別情報及びIPアドレスと、ダウンロード対象のファイルとの対応付けは、ダウンロードデータキャッシュ54のインデックスにおいてなされる。
第1実施形態では、ダウンロードデータキャッシュ54のインデックスには、コントローラ5が認証した携帯端末1Aの端末識別情報、該携帯端末1AのIPアドレス、該携帯端末1Aのダウンロード対象のファイル名が対応付けられて格納される。携帯端末1Aの端末識別情報は、第1実施形態では、MACアドレスが用いられる。携帯端末1Aの端末識別情報とIPアドレスとは、携帯端末1Aの認証処理によって取得される。ダウンロード対象のファイル名は、携帯端末1Aからのダウンロード対象のファイルに関する情報の通知によって取得される。
なお、図7に示されるダウンロードデータキャッシュ54に含まれる情報は、一例であ
って、ダウンロードデータキャッシュ54に含まれる情報は、図7に示されるものに限定されない。
って、ダウンロードデータキャッシュ54に含まれる情報は、図7に示されるものに限定されない。
図8は、コントローラ5が保持するBLE−WiGig対応表55の一例である。BLE−WiGig対応表55には、BLE端末3の識別情報と、BLE端末3が同じ位置に配置されているWiGig AP識別情報との対応付けが格納される。
第1実施形態では、BLE端末3の識別情報として、BLEビーコン識別情報が用いられる。BLEビーコン情報は、UUID、Major、Minorの組み合わせである。WiGig AP識別情報として、WiGig AP 4に割り当てられているIPアドレスが用いられる。BLE−WiGig対応表55に含まれる情報は、通信システム100Aに管理者によって予め登録される。BLE−WiGig対応表55によって、BLE端末3の識別情報から、BLE端末3と同じ位置に配置されているWiGig AP 4を特定することが可能となる。
<処理の流れ>
図9A及び図9Bは、携帯端末1Aの制御部14の処理のフローチャートの一例である。図9A及び図9Bに示される処理は、制御部14にWiFi制御部13からWiFi AP 2との接続確立が通知されると開始される。なお、図9A及び図9Bに示される処理の主体は、サービス享受プログラムを実行するCPU 101であるが、便宜上、CPU 101がサービス享受プログラムを実行することによって達成される機能構成である制御部14を主体として説明する。以降、携帯端末1Aの制御部14の処理に関するフローチャートについては、同様である。
図9A及び図9Bは、携帯端末1Aの制御部14の処理のフローチャートの一例である。図9A及び図9Bに示される処理は、制御部14にWiFi制御部13からWiFi AP 2との接続確立が通知されると開始される。なお、図9A及び図9Bに示される処理の主体は、サービス享受プログラムを実行するCPU 101であるが、便宜上、CPU 101がサービス享受プログラムを実行することによって達成される機能構成である制御部14を主体として説明する。以降、携帯端末1Aの制御部14の処理に関するフローチャートについては、同様である。
OP1では、制御部14は、WiFi制御部13からのWiFi AP 2との接続確立完了の通知の受信の待機状態である。WiFi制御部13からWiFi AP 2との接続確立完了が通知された場合には(OP1:YES)、処理がOP2に進む。
OP2では、制御部14は、コントローラ5からのWiFi経由でのWiGigサービス環境通知の受信を待機する。制御部14が、WiFi制御部13を通じてWiGigサービス環境通知を受信した場合には(OP2:YES)、処理がOP3に進む。例えば、WiFi AP 2との接続確立完了から所定時間が経過しても、WiGigサービス環境通知が受信されない場合には(OP2:NO)、図9Aに示される処理が終了する。
OP3では、制御部14は、受信したWiGigサービス環境通知に含まれるBLEビーコン識別情報を情報格納部19にBLEビーコン識別情報191として保存する。
OP4では、制御部14は、ダウンロードの予約の設定の有無を判定する。この判定は、情報格納部19内のダウンロード予約リスト193にダウンロード対象のファイルに関する情報が格納されているか否かによって判定される。ダウンロードの予約の設定がある場合には(OP4:YES)、処理がOP5に進む。ダウンロードの予約の設定がない場合には(OP4:NO)、処理がOP6に進む。
OP5では、制御部14は、ダウンロードの予約の設定があるので、ダウンロード予約リスト193に保持されるダウンロード対象のファイルに関する情報を読み出し、ダウンロードファイル情報としてコントローラ5にWiFi送受信部12から送信する。ダウンロードファイル情報には、例えば、ダウンロード対象のファイルのファイル名、URL等が含まれる。
OP6では、制御部14は、Bluetooth制御部18に、Bluetoothの
受信動作の開始を指示する。Bluetooth制御部18は、制御部14からの指示を受けて、Bluetooth送受信部17の受信動作を開始させる。Bluetooth送受信部17の受信動作は、例えば、300ms周期で、1回あたり30ms継続して受信動作を行う間欠的な動作である。
受信動作の開始を指示する。Bluetooth制御部18は、制御部14からの指示を受けて、Bluetooth送受信部17の受信動作を開始させる。Bluetooth送受信部17の受信動作は、例えば、300ms周期で、1回あたり30ms継続して受信動作を行う間欠的な動作である。
図9BのOP7では、制御部14は、BLEビーコンの受信を待機する。Bluetooth制御部18からBLEビーコンの受信が通知された場合には(OP7:YES)、処理がOP8に進む。所定時間経過してもBLEビーコンが受信されない場合には(OP7:NO)、処理がOP16に進む。
OP8では、BLEビーコンが受信されたので、制御部14は、BLEビーコンに含まれるBLEビーコン識別情報がWiGigサービスに対応しているものであるか否かを判定する。この判定は、受信されたBLEビーコンに含まれるBLEビーコン識別情報が、BLEビーコン識別情報191に一致するか否かを判定することによって行われる。BLEビーコン識別情報191は、コントローラ5から、WiGigサービスに対応するBLEビーコン識別情報として通知されたものである。BLEビーコンに含まれるBLEビーコン識別情報がWiGigサービスに対応するものである場合には(OP8:YES)、処理がOP9に進む。BLEビーコンに含まれるBLEビーコン識別情報がWiGigサービスに対応するものでない場合には(OP8:NO)、処理がOP16に進む。
OP9では、制御部14は、BLEビーコンに含まれるBLEビーコン識別情報がWiGigサービスに対応するものであり、携帯端末1AがWiGig AP 4の通信可能範囲内に存在することが示されるので、WiGigエリア判定フラグ192を1に設定する。
OP10では、制御部14は、ダウンロードの予約の設定の有無を判定する。ダウンロードの予約の設定がある場合には(OP10:YES)、処理がOP11に進む。ダウンロードの予約の設定がない場合には(OP10:NO)、処理がOP7に進む。
OP11では、制御部14は、ダウンロード開始通知をコントローラ5にWiFi送受信部12から送信する。ダウンロード開始通知には、第1実施形態では、ダウンロード対象のファイル名、URL、BLEビーコンに含まれるBLEビーコン識別情報が含まれる。
OP12では、制御部14は、WiGig制御部16にWiGig送受信部15の動作の開始を指示する。WiGig制御部16は、制御部14からの指示を受けて、WiGig送受信部15の動作を開始させる。WiGig送受信部15は、まず、WiGig AP 4のサーチを行う。
OP13では、WiGig送受信部15によってWiGig AP 4との接続シーケンスが実行され、WiGig AP 4との接続が確立されると、制御部14は、WiGig制御部16からWiGig AP 4との接続確立の通知を受ける。
OP14では、制御部14は、WiGig送受信部15を通じて、対象のファイルをダウンロードする。対象のファイルのダウンロードは、例えば、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)又はFTP(File Transfer Protocol)に則って行われる。より具体的
には、制御部14は、WiGig送受信部15から、ダウンロード要求を送信して、WiGig AP 4から対象のファイルを受信する。
には、制御部14は、WiGig送受信部15から、ダウンロード要求を送信して、WiGig AP 4から対象のファイルを受信する。
OP15では、制御部14は、対象ファイルのダウンロードが完了すると、WiGig
制御部16にWiGig送受信部15の動作の停止を指示する。WiGig制御部16は、制御部14からの指示を受けて、WiGig送受信部15の動作を停止させる。その後、処理がOP7に進む。
制御部16にWiGig送受信部15の動作の停止を指示する。WiGig制御部16は、制御部14からの指示を受けて、WiGig送受信部15の動作を停止させる。その後、処理がOP7に進む。
OP16では、BLEビーコンが受信されない、又は、受信したBLEビーコンに含まれるBLEビーコン識別情報がWiGigサービスに対応するものではないので、制御部14は、WiGigエリア判定フラグ192を0に設定する。BLEビーコンが受信されない、又は、受信したBLEビーコンに含まれるBLEビーコン識別情報がWiGigサービスに対応するものではない場合には、携帯端末1AがWiGig AP 4の通信可能範囲外に存在することが示されるからである。
OP17では、制御部14は、携帯端末1AがWiFi AP 2の通信可能範囲外に存在するか否かを判定する。この判定は、制御部14が、WiFi制御部13からWiFi AP 2との接続の切断が通知されているか否かによって判定される。携帯端末1AがWiFi AP 2の通信可能範囲外に存在する場合には(OP17:YES)、処理がOP18に進む。携帯端末1AがWiFi AP 2の通信可能範囲内に存在する場合には(OP17:NO)、処理がOP7に進む。
OP18では、制御部14は、WiFi AP 2の通信可能範囲外に位置するので、Bluetooth制御部18にBluetoothの受信動作の停止を指示する。Bluetooth制御部18は、制御部14からの指示を受けて、Bluetooth送受信部17の受信動作を停止させる。その後、図9Bに示される処理が終了する。
なお、図9A及び図9Bに示される処理は一例であって、処理の実行順等は、実施形態に依存する。例えば、OP6のBluetoothの受信動作の開始の指示は、OP3の処理の直後に行われてもよい。例えば、OP12のWiGig送受信部12の動作の開始の指示は、OP9の直後に行われてもよい。
図10は、携帯端末1Aのダウンロードファイルの予約処理の一例を示す図である。図10に示される処理は、ユーザによって、サービス享受プログラムのメニューからダウンロードの予約が選択された場合に開始される。
OP21では、制御部14は、ユーザ操作によるダウンロード予約の設定の入力を待機する。ユーザ操作の内容は、例えば、制御部14によって、表示画面とタッチパネル103上のタッチ位置とから、判定される。ユーザ操作によるダウンロード予約の設定が入力された場合には(OP21:YES)、処理がOP22に進む。
OP22では、制御部14は、WiGigエリア判定フラグ192が0であるか1であるかを判定する。WiGigエリア判定フラグ192が0である場合には(OP22:YES)、処理がOP23に進む。WiGigエリア判定フラグ192が1である場合には(OP22:NO)、携帯端末1Aは、すでにWiGig AP 4の通信可能範囲内に存在しているので、処理が図9BのOP11に進み、ダウンロードの予約の設定の対象のファイルのダウンロードが開始される。
OP23では、制御部14は、携帯端末1AがWiGig AP 4の通信可能範囲外に存在するので、ダウンロードの予約対象のファイルに関する情報をダウンロード予約リスト193に追加する。その後、図10に示される処理が終了する。
図11Aは、コントローラ5の、携帯端末1Aの認証完了後の処理のフローチャートの一例である。図11Aに示される処理は、携帯端末1Aの認証が成功すると開始される。
なお、図11Aに示される処理の実行主体は、コントローラ5のCPUであるが、便宜上、図11Aは、コントローラ5のCPUがサービス提供プログラムを実行することによって達成される機能構成である制御部51を主体として説明される。以降、コントローラ5の処理に関するフローチャートについては、同様である。
なお、図11Aに示される処理の実行主体は、コントローラ5のCPUであるが、便宜上、図11Aは、コントローラ5のCPUがサービス提供プログラムを実行することによって達成される機能構成である制御部51を主体として説明される。以降、コントローラ5の処理に関するフローチャートについては、同様である。
OP31では、制御部51は、認証成功した携帯端末1Aの端末識別情報とIPアドレスとを関連付けてダウンロードデータキャッシュ54のインデックスに保存する。携帯端末1Aの端末識別情報は、例えば、MACアドレスである。
OP32では、制御部51は、携帯端末1Aに、WiGigサービス環境通知を送信する。WiGigサービス環境通知には、WiGigサービスに対応するBLE端末3によって用いられるBLEビーコン識別情報が含まれる。WiGigサービス環境通知は、WiFi AP 2経由で携帯端末1Aに届けられる。その後、図11Aに示される処理が終了する。なお、OP31とOP32との処理は、実行順は図11Aに示される例に限定されず、OP32の処理が先に実行されてもよい。
図11Bは、コントローラ5の、携帯端末1Aからの通信を受信した場合の処理のフローチャートの一例である。図11Bに示される処理は、コントローラ5が携帯端末1Aからの通信を受信した場合に開始される。
OP33では、制御部51は、携帯端末1Aからの通信を待機する。携帯端末1Aからの通信を受信した場合には(OP33:YES)、処理がOP34に進む。
OP34では、制御部51は、携帯端末1Aからの通信がダウンロードファイル情報であるか否かを判定する。制御部51がダウンロードファイル情報を受信した場合(OP34:YES)、処理がOP35に進む。ダウンロードファイル情報には、携帯端末1Aのダウンロード対象のファイルのファイル名、URL等が含まれている。携帯端末1Aからの通信がダウンロードファイル情報でない場合には(OP34:NO)、処理がOP36に進む。
OP35では、制御部51は、受信したダウンロードファイル情報に含まれるファイル名のファイルを、ダウンロードファイル情報に含まれるURLから取得する。取得されたファイルは、携帯端末1Aの端末識別情報、IPアドレスに関連付けられて、ダウンロードデータキャッシュ54に保存される。その後、処理がOP33に進む。
OP36では、制御部51は、携帯端末1Aからの通信がダウンロード開始通知であるか否かを判定する。ダウンロード開始通知には、第1実施形態では、ダウンロード対象のファイルのファイル名、URL、携帯端末1Aが受信したBLEビーコンに含まれているBLEビーコン識別情報が含まれている。携帯端末1Aからの通信がダウンロード開始通知である場合には(OP36:YES)、処理がOP37に進む。携帯端末1Aからの通信がダウンロード開始通知でない場合には(OP36:NO)、処理がOP33に進む。
OP37では、制御部51は、ダウンロードデータキャッシュ54に、ダウンロード開始通知に含まれる端末識別情報に関連付けられたファイルが保存されているか否かを判定する。この判定は、ダウンロードデータキャッシュ54のインデックスにおいて、ダウンロード開始通知に含まれる端末識別情報に合致する端末識別情報に対応付けられているファイル名があるか否かを判定することによって行われる。ダウンロードデータキャッシュ54に、ダウンロード開始通知に含まれる端末識別情報に関連付けられたファイルが存在する場合には(OP37:YES)、処理がOP39に進む。ダウンロードデータキャッシュ54に、ダウンロード開始通知に含まれる端末識別情報に関連付けられたファイルが
存在しない場合には(OP37:NO)、処理がOP38に進む。
存在しない場合には(OP37:NO)、処理がOP38に進む。
OP38では、制御部51は、ダウンロード開始通知に含まれるURLからダウンロード開始通知に含まれるファイル名のファイルをダウンロードする。
OP39では、制御部51は、ダウンロード開始通知に含まれるBLEビーコン識別情報を用いるBLE端末3に対応しているWiGig AP 4を特定し、特定したWiGig AP 4に対象のファイルを送信する。ダウンロード開始通知に含まれるBLEビーコン識別情報を用いるBLE端末3に対応しているWiGig AP 4は、BLE−WiGig対応表55に基づいて特定される。また、ファイルとともに、携帯端末1AのIPアドレスもWiGig AP 4に通知される。その後、図11Bに示される処理が終了する。
図12は、WiGig AP 4の、コントローラ5からの通信を受信した場合の処理のフローチャートの一例である。図12に示される処理は、WiGi AP 4がコントローラ5から通信を受信すると開始される。図12に示される処理の実行主体は、コントローラ5のCPUであるが、便宜上、図12については、機能構成であるWiGig制御部42を主体として説明する。以降、WiGig AP 4に関するフローチャートの説明については、同様である。
OP41では、WiGig制御部42は、コントローラ5から携帯端末1Aのダウンロード対象のファイルを受信する。
OP42では、WiGig制御部42は、携帯端末1Aと接続確立済みであり、且つ、携帯端末1Aからダウンロード要求を受信済みであるか否かを判定する。携帯端末1Aとの接続が確立済みで、且つ、携帯端末1Aからダウンロード要求を受信済みである場合には(OP42:YES)、処理がOP43に進む。携帯端末1Aとの接続が確立されていない、又は、携帯端末1Aからダウンロード要求を受信していない場合には(OP42:NO)、処理がOP44に進む。
OP43では、携帯端末1Aとの接続が確立済みであり、且つ、ダウンロード要求を受信しているので、WiGig制御部42は、WiGig送受信部41から、受信したファイルを携帯端末1Aに送信する。その後、図12に示される処理が終了する。
OP44では、携帯端末1Aとの接続が確立済みでない、又は、ダウンロード要求を受信していないので、WiGig制御部42は、不揮発性メモリ内のキャッシュに、携帯端末1AのIPアドレスと受信したファイルとを対応付けて保存する。携帯端末1AのIPアドレスは、ファイルとともに通知される。その後、図12に示される処理が終了する。
図13は、WiGig AP 4の、携帯端末1Aからのダウンロード要求を受信した場合の処理のフローチャートの一例である。図13に示される処理は、WiGi AP 4が携帯端末1Aからダウンロード要求を受信すると開始される。
OP51では、WiGig制御部42は、携帯端末1Aからダウンロード要求を受信する。OP52では、WiGig制御部42は、ダウンロード要求の送信元である携帯端末1Aの端末識別情報に関連付けられたファイルがキャッシュに存在するか否かを判定する。なお、WiGig AP 4が用いる携帯端末1Aの端末識別情報は、例えば、IPアドレスである。携帯端末1Aの端末識別情報に関連付けられたファイルがキャッシュに存在する場合には(OP52:YES)、処理がOP53に進む。携帯端末1Aの端末識別情報に関連付けられたファイルがキャッシュに存在しない場合には(OP52:NO)、
携帯端末1Aからのダウンロード要求はバッファされ、携帯端末1Aは、コントローラ5からの対象のファイルの受信の待機状態となる。その後、図13に示される処理が終了し、コントローラ5からファイルを受信すると図12の処理が開始される。
携帯端末1Aからのダウンロード要求はバッファされ、携帯端末1Aは、コントローラ5からの対象のファイルの受信の待機状態となる。その後、図13に示される処理が終了し、コントローラ5からファイルを受信すると図12の処理が開始される。
OP53では、WiGig制御部42は、キャッシュ内の携帯端末1AのIPアドレスに関連付けられたファイルを携帯端末1AにWiGig送受信部41から送信する。OP54では、WiGig制御部42は、キャッシュから携帯端末1AのIPアドレスに関連付けられたファイルを削除する。その後、図13に示される処理が終了する。
なお、OP52において、携帯端末1Aの端末識別情報に関連付けられたファイルがキャッシュに存在しない場合には、WiGig制御部42は、コントローラ5に対して対象ファイルのダウンロード要求を送信して、能動的に対象ファイルを取得してもよい。
<シーケンスの具体例>
図14A及び図14Bは、第1実施形態に係る通信システム100Aにおけるサービス提供の処理のシーケンスの一例を示す図である。図14A及び図14Bでは、携帯端末1Aにダウンロードの予約が設定されている場合の例が示される。図14Aでは、携帯端末1Aは、WiFi AP 2の通信可能範囲外に存在していることを前提とする。
図14A及び図14Bは、第1実施形態に係る通信システム100Aにおけるサービス提供の処理のシーケンスの一例を示す図である。図14A及び図14Bでは、携帯端末1Aにダウンロードの予約が設定されている場合の例が示される。図14Aでは、携帯端末1Aは、WiFi AP 2の通信可能範囲外に存在していることを前提とする。
S1では、携帯端末1AがWiFi AP 2を検索するため、所定の周期でスキャンを行う。スキャン周期は、例えば、20秒である。S2では、携帯端末1Aが移動して、WiFi AP 2の通信可能範囲に進入し、スキャンにより、携帯端末1AがWiFi
AP 2の通信可能範囲への進入を検出する。S3では、携帯端末1AとWiFi AP 2との間で接続シーケンスが行われる。この接続シーケンスにおいて、携帯端末1Aの認証がコントローラ5で行われる。
AP 2の通信可能範囲への進入を検出する。S3では、携帯端末1AとWiFi AP 2との間で接続シーケンスが行われる。この接続シーケンスにおいて、携帯端末1Aの認証がコントローラ5で行われる。
S4では、コントローラ5は、携帯端末1Aの認証要求に基づいて認証処理を行い、携帯端末1Aの端末識別情報とIPアドレスとを関連付けてダウンロードデータキャッシュ54のインデックスに保存する(図11A、OP31)。以降、携帯端末1AとWiFi
AP 2とが接続された状態となる。
AP 2とが接続された状態となる。
S5では、コントローラ5は、携帯端末1Aに、WiGigサービス環境通知を送信する(図11A、OP32)。WiGigサービス環境通知には、通信システム100A内の各WiGig AP 4に対応する各BLE端末3によって用いられるBLEビーコン識別情報が含まれている。WiGigサービス環境通知は、WiFi経由、すなわち、WiFi AP 2を経由して、携帯端末1Aに受信される(図9A、OP2:YES)。携帯端末1Aは、WiGigサービス環境通知に含まれるBLEビーコン識別情報を情報格納部19に保存する(図9A、OP3)。
S6では、携帯端末1Aは、ダウンロードの予約が設定されていることを判定する(図9A、OP4:YES)。S7では、携帯端末1Aは、ダウンロードファイル情報をコントローラ5に送信する(図9A、OP5)。ダウンロードファイル情報には、ダウンロード対象のファイルのファイル名、URL等が含まれる。ダウンロードファイル情報は、携帯端末1AがWiFi AP 2との接続を確立しているので、WiFi経由で送信される。
S8では、コントローラ5は、携帯端末1Aからダウンロードファイル情報を受信し(図11B、OP34:YES)、ダウンロードファイル情報に含まれるURLの該当のサーバに対して対象のファイルのダウンロード要求を送信する(図11B、OP35)。S9では、コントローラ5は、対象のファイルを該当のサーバから受信し、携帯端末1Aの
端末識別情報とIPアドレスと対応付けて、ダウンロードデータキャッシュ54に保存する(図11B、OP35)。図14Aには、携帯端末1Aの端末識別情報とIPアドレスとダウンロードしたファイル名との対応付けの一例が示される。
端末識別情報とIPアドレスと対応付けて、ダウンロードデータキャッシュ54に保存する(図11B、OP35)。図14Aには、携帯端末1Aの端末識別情報とIPアドレスとダウンロードしたファイル名との対応付けの一例が示される。
S10では、携帯端末1Aが、ダウンロードファイル情報の送信後、Bluetoothの受信動作を開始させる(図9A、OP6)。S11では、携帯端末1AのユーザがBLE端末3に近づく方向に移動し、携帯端末1AがBLE端末3のBLEビーコンの到達可能範囲内に進入し、携帯端末1Aは、BLE端末3からのBLEビーコンを受信する(図9B、OP7:YES)。以降、携帯端末1Aは、BLEビーコンを所定の周期で受信し続ける。携帯端末1Aは、受信したBLEビーコンの受信信号強度を測定し、BLE端末3のBLEビーコン到達可能範囲内に存在しているか否かを監視する。BLEビーコンの発信周期は、例えば、100msである。
S12では、受信したBLEビーコンに含まれるBLEビーコン識別情報がWiGigサービス環境通知で通知されたBLEビーコン識別情報191と一致するので(図9B、OP8:YES)、携帯端末1Aは、WiGigエリア判定フラグ192を1に設定する(図9B、OP9)。受信したBLEビーコンに含まれるBLEビーコン識別情報とWiGigサービス環境通知で通知されたBLEビーコン識別情報191とが一致することは、携帯端末1AがWiGig AP 4の通信可能範囲内に存在することを示すからである。
図14BのS13では、携帯端末1Aは、ダウンロードの予約が設定されていることを判定する(図9B、OP10:YES)。S14では、携帯端末1Aは、コントローラ5に対して、WiFi経由で、ダウンロード開始通知を送信する(図9B、OP11)。ダウンロード開始通知には、例えば、ダウンロード対象のファイルのファイル名、URL、受信BLEビーコンのBLEビーコン識別情報が含まれる。
S15では、コントローラ5は、携帯端末1Aからのダウンロード開始通知を受信し(図11B、OP36:YES)、ダウンロードデータキャッシュ54に格納されている、携帯端末1Aの端末識別情報に関連付けられているファイルをWiGig AP 4に送信する(図11B、OP37:YES、OP39)。WiGig AP 4は、ダウンロード開始通知に含まれるBLEビーコン識別情報に基づいて、BLE−WiGig対応表55から特定される。WiGig AP 4は、コントローラ5からファイルを受信し(図12、OP41)、受信ファイルを携帯端末1AのIPアドレスと関連付けてキャッシュに保存する(図12、OP42:NO、OP44)。携帯端末1AのIPアドレスは、コントローラ5からファイルとともに送信される。
S16では、携帯端末1Aは、ダウンロード開始通知の送信の後、WiGigの動作を開始させる(図9B、OP12)。S17では、携帯端末1AとWiGig AP 4との間でWiGig接続シーケンスが実行される(図9B、OP13)。なお、S3のWiFiシーケンスにおける認証は、WiGigの認証も兼ねているので、WiGig接続シーケンスにおいては認証は実行されない。S18では、携帯端末1Aは、WiGig AP 4にダウンロード要求を送信する(図9B、OP14)。
S19では、WiGig AP 4は、携帯端末1Aからのダウンロード要求を受信し(図13、OP51)、キャッシュ内の携帯端末1AのIPアドレスに関連付けられているファイルを携帯端末1Aに送信する(図13、OP52:YES、OP53)。
S20では、携帯端末1Aは、ファイルのダウンロードが完了し、WiGigの動作を停止させる。S21では、携帯端末1AのユーザがWiGig AP 4から遠ざかる方
向に移動し、携帯端末1AがBLE端末3のBLEビーコンの到達可能範囲から退出する。これによって、BLEビーコンの受信信号強度が低下し、携帯端末1Aは、BLEビーコンが受信されなくなったことを検出する(図9B、OP7:NO)。携帯端末1Aは、WiGigエリア判定フラグ192を0に設定する(図9B、OP16)。
向に移動し、携帯端末1AがBLE端末3のBLEビーコンの到達可能範囲から退出する。これによって、BLEビーコンの受信信号強度が低下し、携帯端末1Aは、BLEビーコンが受信されなくなったことを検出する(図9B、OP7:NO)。携帯端末1Aは、WiGigエリア判定フラグ192を0に設定する(図9B、OP16)。
S22では、携帯端末1AのユーザがWiFi AP 2から遠ざかる方向に移動し、WiFi AP 2の通信可能範囲から退出する。携帯端末1Aは、WiFi AP 2からのWiFiビーコンの受信信号強度からWiFi AP 2の通信可能範囲からの退出を検出し(図9B、OP17:YES)、Bluetoothの受信動作を停止させる(図9B、OP18)。
図15A及び図15Bは、第1実施形態に係る通信システム100Aにおけるサービス提供の処理のシーケンスの一例を示す図である。図15A及び図15Bでは、携帯端末1Aにダウンロードの予約が設定されていない場合の例が示される。図15Aでは、携帯端末1Aは、WiFi AP 2の通信可能範囲外に存在していることを前提とする。
S31からS35は、図14AのS1からS5と同様である。すなわち、S31からS35では、携帯端末1AのユーザがWiFi AP 2の通信可能範囲に進入し、携帯端末1Aは、WiFi AP 2との接続を確立し、コントローラ5からWiGigサービス環境通知を受信する。
S36では、携帯端末1Aは、ダウンロードの予約が設定されていないことを判定する(図9A、OP4:NO)。S37では、携帯端末1Aは、Bluetoothの受信動作を開始させる(図9A、OP6)。
S38では、携帯端末1AのユーザがBLE端末3に近づく方向に移動し、携帯端末1AがBLE端末3のBLEビーコン到達可能範囲内に進入すると、携帯端末1Aは、BLE端末3からのBLEビーコンを受信する(図9B、OP7:YES)。
S39では、受信したBLEビーコンに含まれるBLEビーコン識別情報はWiGigサービス環境通知で通知されたBLEビーコン識別情報191と一致するので(図9B、OP8:YES)、携帯端末1Aは、WiGigエリア判定フラグ192を1に設定する(図9B、OP9)。受信したBLEビーコンに含まれるBLEビーコン識別情報がWiGigサービス環境通知で通知されたBLEビーコン識別情報191と一致することは、携帯端末1AがWiGig AP 4の通信可能範囲内に存在していることが示されるからである。
図15BのS40では、携帯端末1Aは、ユーザ操作によるダウンロード予約の対象のファイルに関する情報の入力を受ける(図10、OP21:YES)。S41では、WiGigエリア判定フラグ192が1であるので(図10、OP22:NO)、携帯端末1Aは、コントローラ5に対して、WiFi経由で、ダウンロード開始通知を送信する(図9B、OP11)。ダウンロード開始通知には、例えば、ダウンロード対象のファイルのファイル名、URL、受信BLEビーコンのBLEビーコン識別情報が含まれる。
S42では、携帯端末1Aは、WiGigの動作を開始させる(図9B、OP12)。S43では、携帯端末1AとWiGig AP 4との間でWiGig接続シーケンスが実行される(図9B、OP13)。S44では、携帯端末1Aは、WiGig AP 4にダウンロード要求を送信する(図9B、OP14)。
一方、S45では、コントローラ5は、携帯端末1Aからのダウンロード開始通知を受
信し(図11B、OP36:YES)、ダウンロード開始通知に含まれるURLに該当するサーバに対象のファイルのダウンロード要求を送信する(図11B、OP38)。ダウンロードデータキャッシュ54には携帯端末1Aの端末識別情報に関連づけられたファイルが存在しないためである(図11B、OP37:NO)。
信し(図11B、OP36:YES)、ダウンロード開始通知に含まれるURLに該当するサーバに対象のファイルのダウンロード要求を送信する(図11B、OP38)。ダウンロードデータキャッシュ54には携帯端末1Aの端末識別情報に関連づけられたファイルが存在しないためである(図11B、OP37:NO)。
S46では、コントローラ5は、ファイルのダウンロードを完了する。S47では、コントローラ5は、ダウンロード開始通知に含まれるBLEビーコン識別情報からWiGig AP 4を特定し、ダウンロードしたファイルをWiGig AP 4に送信する(図11B、OP39)。
S48では、WiGig AP 4は、コントローラ5からファイルを受信し(図12、OP41)、携帯端末1Aにファイルを送信する(図12、OP42:YES、OP43)。
S49以降は、図14BのS20以降と同様に、ファイルのダウンロードが完了すると携帯端末1AのWiGigの動作が停止される(S49)。携帯端末1AのユーザがBLE端末3から離れる方向に移動し、携帯端末1AがBLE端末3のBLEビーコンの到達可能範囲から退出して、BLEビーコンが受信されなくなると、WiGigエリア判定フラグ192が0に設定される(S50)。携帯端末1AがWiFi AP 2の通信可能範囲から退出すると、携帯端末1AのBluetoothの受信動作が停止される(S51)。
<第1実施形態の作用効果>
第1実施形態では、WiGigの通信可能範囲とBLEビーコンの到達可能範囲とがほぼ同じサイズであることを利用し、WiGigの通信可能範囲とBLEビーコンの到達可能範囲とが地理的に同じ範囲になるように、WiGig APと同じ位置にBLE端末3を配置する。携帯端末1AがBLE端末3から発信されるBLEビーコンの受信を検出することによって、WiGig AP 4の通信可能範囲内に進入したことを検出することができる。すなわち、第1実施形態では、携帯端末1AがBLEビーコンを受信してから、WiGigの動作を開始させればよく、WiGig AP 4を捕捉するために要する時間を短縮することができる。これによって、携帯端末1AのWiGigの動作に係る消費電力を低減させることができる。
第1実施形態では、WiGigの通信可能範囲とBLEビーコンの到達可能範囲とがほぼ同じサイズであることを利用し、WiGigの通信可能範囲とBLEビーコンの到達可能範囲とが地理的に同じ範囲になるように、WiGig APと同じ位置にBLE端末3を配置する。携帯端末1AがBLE端末3から発信されるBLEビーコンの受信を検出することによって、WiGig AP 4の通信可能範囲内に進入したことを検出することができる。すなわち、第1実施形態では、携帯端末1AがBLEビーコンを受信してから、WiGigの動作を開始させればよく、WiGig AP 4を捕捉するために要する時間を短縮することができる。これによって、携帯端末1AのWiGigの動作に係る消費電力を低減させることができる。
また、第1実施形態では、携帯端末1Aは、ダウンロードの予約の設定の有無に依らず、BLEビーコンを受信してからWiGig AP 4との接続が確立するまでの間に、ダウンロード開始通知をコントローラ5に送信する(図14BのS14、図15BのS41)。コントローラ5は、ダウンロード開始通知を受信すると、対象のファイルをWiGig AP 4に送信する。これによって、携帯端末1Aからダウンロード要求が送信される場合には、すでに、WiGig AP 4に対象のファイルがキャッシュされている(図14B参照)か、対象のファイルがコントローラ5からWiGig AP 4に送信されている(図15B参照)状態となる。したがって、携帯端末1Aのダウンロードに要する時間、すなわち、携帯端末1AのWiGigの動作時間をより短縮することができる。
また、第1実施形態では、携帯端末1Aは、WiGigサービスに対応するBLE端末3からのBLEビーコンの受信と、ダウンロードの予約が設定されていることと、をWiGigの動作開始条件とする。これによって、ダウンロードの予約が設定されていない場合には、WiGigサービスに対応するBLE端末3からBLEビーコンを受信しても、携帯端末1AのWiGigの動作は開始されない。これによって、携帯端末1AのWiGigモジュールを無駄に動作させることを抑制し、携帯端末1AのWiGigモジュール
の動作時間をより短縮することができる。
の動作時間をより短縮することができる。
また、第1実施形態では、ファイルのダウンロードが完了すると携帯端末1AのWiGigの動作が停止される。これによって、携帯端末1AのWiGigの動作時間を短縮することができ、消費電力を低減させることができる。
また、第1実施形態では、携帯端末1AのBluetoothの受信動作は、WiFi
AP 2との接続確立後のWiGigサービス環境通知の受信によって開始され、WiFi AP 2との接続切断によって停止される。これによって、携帯端末1AのBluetoothの受信動作期間を限定することができ、携帯端末1Aの消費電力を抑えることができる。
AP 2との接続確立後のWiGigサービス環境通知の受信によって開始され、WiFi AP 2との接続切断によって停止される。これによって、携帯端末1AのBluetoothの受信動作期間を限定することができ、携帯端末1Aの消費電力を抑えることができる。
また、第1実施形態では、携帯端末1Aのダウンロード対象のファイルを、携帯端末1Aが接続を確立するWiGig AP 4に限定してキャッシュさせることができる。これによって、携帯端末1Aが接続しないWiGig AP 4のキャッシュを無駄に使用することもなく、また、通信システム100A内に不要なファイルの通信によるオーバヘッドの発生を抑制することができる。
<第1実施形態の変形例>
第1実施形態の変形例では、通信システム100Aは、BLEビーコンに含まれる情報の一つに送信信号強度があることを利用し、BLEビーコンの送信信号強度と受信信号強度との差から、BLEビーコンの発信元装置かの距離を判定可能な機能を利用する。
第1実施形態の変形例では、通信システム100Aは、BLEビーコンに含まれる情報の一つに送信信号強度があることを利用し、BLEビーコンの送信信号強度と受信信号強度との差から、BLEビーコンの発信元装置かの距離を判定可能な機能を利用する。
図16は、第1実施形態の変形例に係る通信システム100Aにおける処理の一例を示す図である。第1実施形態の変形例に係る通信システム100Aのシステム構成は、第1実施形態と同様である。
BLE端末3から発信されるBLEビーコンには、UUID、Major、Minorに加えて、BLEビーコンの発信信号強度等の情報が含まれる。携帯端末1Aは、BLE端末3から受信したBLEビーコンの受信信号強度と、BLEビーコンに含まれるBLEビーコンの発信信号強度との差分から、BLE端末3との距離を「Far」と「Near」の2段階で判別する。ただし、BLE端末3から発信されるBLEビーコンの受信信号強度と、BLEビーコンに含まれるBLEビーコンの発信信号強度との差分から判別される、携帯端末1AとBLE端末3との距離は、「Far」と「Near」の2段階に限定されない。
以降、BLEビーコンの発信装置からの距離が「Far」と判定される領域をFar領域、「Near」と判定される領域をNear領域と称する。Far領域は、Near領域より大きく、Near領域を包含する。Near領域は、例えば、BLE発信機から1〜3メートルの距離の範囲である。Far領域は、例えば、BLE発信機からBLEビーコンを検出できる程度の距離の範囲である。なお、BLEビーコンの到達距離は、発信電力にもよるが、例えば、2.5メートルから50メートルである。
第1実施形態の変形例では、Near領域は、WiGig AP 4の通信可能範囲と同じサイズ、又は、WiGig AP 4の通信可能範囲よりも小さくなるように設定される。Far領域は、WiGig AP 4の通信可能範囲よりも大きくなるように設定される。Near領域及びFar領域の設定は、BLEビーコンの受信信号強度と発信信号強度との差分についての閾値の設定によって調節可能である。図16では、Far領域は、一点鎖線で示されている。Near領域は、破線で示されている。WiGig AP
4の通信可能範囲は、実線で示されている。
4の通信可能範囲は、実線で示されている。
第1実施形態の変形例に係る通信システム100Aの処理の流れは、以下の通りである。
(1)携帯端末1AがFar領域への進入を検出すると、携帯端末1Aは、コントローラ5にダウンロード開始通知を送信する。コントローラ5は、ダウンロード開始通知を受信すると、WiGig AP 4に対象のファイルを送信し、WiGig AP 4は、受信した対象ファイルをキャッシュに保存する。
(2)携帯端末1AがNear領域への進入を検出すると、携帯端末1Aは、WiGigの動作を開始させ、WiGig AP 4との接続を確立させて、対象ファイルをダウンロードする。
(1)携帯端末1AがFar領域への進入を検出すると、携帯端末1Aは、コントローラ5にダウンロード開始通知を送信する。コントローラ5は、ダウンロード開始通知を受信すると、WiGig AP 4に対象のファイルを送信し、WiGig AP 4は、受信した対象ファイルをキャッシュに保存する。
(2)携帯端末1AがNear領域への進入を検出すると、携帯端末1Aは、WiGigの動作を開始させ、WiGig AP 4との接続を確立させて、対象ファイルをダウンロードする。
携帯端末1AのユーザがFar領域へ進入してからNear領域に進入するまでには、数秒程度の時間間隔がある。そのため、携帯端末1AのFar領域の進入の検出を契機にWiGig AP 4への対象ファイルのキャッシュを開始させることによって、携帯端末1AがNear領域に進入した時点でWiGig AP 4のキャッシュに対象のファイルが保持されている状態となる。これによって、携帯端末1AのWiGigの動作時間を短縮することができる。第1実施形態の変形例における各装置のハードウェア構成及び機能構成は、第1実施形態と同様である。
図17は、第1実施形態の変形例に係る携帯端末1Aの処理のフローチャートの一例である。第1実施形態の変形例では、携帯端末1Aは、図9Aと同様の処理を行う。図17に示されるフローチャートは、図9AのOP6からの続きの処理のフローチャートである。
OP61では、制御部14は、距離ステートを初期化する。距離ステートは、BLE端末3との距離を示すもので、「Far」又は「Near」の値となる。初期値は、Nullである。距離ステートは、情報格納部19に格納されている(図示せず)。
OP62では、制御部14は、BLEビーコンの受信を待機する。Bluetooth制御部18からBLEビーコンの受信が通知された場合には(OP62:YES)、処理がOP62に進む。所定時間経過してもBLEビーコンが受信されない場合には(OP62:NO)、処理が図9BのOP16に進む。
OP63では、BLEビーコンを受信したので、制御部14は、BLEビーコンに含まれるBLEビーコン識別情報がWiGigサービスに対応するものであるか否かを判定する。この判定は、BLEビーコンに含まれるBLEビーコン識別情報が、BLEビーコン識別情報191に一致するか否かを判定することによって行われる。BLEビーコンに含まれるBLEビーコン識別情報がWiGigサービスに対応するものである場合には(OP63:YES)、処理がOP64に進む。BLEビーコンに含まれるBLEビーコン識別情報がWiGigサービスに対応するものでない場合には(OP63:NO)、処理が図9BのOP16に進む。
OP64では、制御部14は、BLEビーコンに含まれるBLEビーコン識別情報がWiGigサービスに対応するものであり、携帯端末1AがWiGig AP 4の通信可能範囲内に存在することが示されるので、WiGigエリア判定フラグ192を1に設定する。
OP65では、制御部14は、BLEビーコンの受信信号強度とBLEビーコンに含まれる発信信号強度との差分と、Far判定閾値及びNear判定閾値との比較を行い、BLE端末3について距離ステートがFarであるかNearであるかを判定する。Far
判定閾値の方がNear判定閾値よりも大きい値となる。Far判定閾値は、例えば、BLEビーコンの受信の検出に用いられる受信信号強度の閾値とBLEビーコンに含まれる発信信号強度との差分の値以下に設定される。
判定閾値の方がNear判定閾値よりも大きい値となる。Far判定閾値は、例えば、BLEビーコンの受信の検出に用いられる受信信号強度の閾値とBLEビーコンに含まれる発信信号強度との差分の値以下に設定される。
BLEビーコンの受信信号強度とBLEビーコンに含まれる発信信号強度との差分が、Near判定閾値以上Far判定閾値未満である場合には、BLE端末3との距離ステートがFarであることが判定される。BLEビーコンの受信信号強度とBLEビーコンに含まれる発信信号強度との差分が、Near判定閾値未満である場合には、BLE端末3との距離ステートがNearであることが判定される。
BLE端末3についての距離ステートがFarであることが判定された場合には(OP65:Far)、処理がOP66に進む。BLE端末3についての距離ステートがNearであることが判定された場合には(OP65:Near)、処理がOP71に進む。
OP66からOP70は、BLE端末3についての距離ステートがFarであると判定された場合に行われる処理である。OP66では、制御部14は、情報格納部19内の距離ステートがFarであるか否かを判定する。情報格納部19内の距離ステートがFarである場合には(OP66:YES)、処理がOP68に進む。情報格納部19内の距離ステートがFarでない場合には(OP66:NO)、処理がOP67に進む。
OP67では、制御部14は、情報格納部19内の距離ステートを「Far」に書き換える。OP68では、制御部14は、受信したBLEビーコンに含まれるBLEビーコン識別情報を情報格納部19内のBLEビーコン識別情報191として上書き保存する。
OP69では、制御部14は、ダウンロードの予約の設定の有無を判定する。この判定は、情報格納部19内のダウンロード予約リスト193にダウンロード対象のファイルが格納されているか否かによって判定される。ダウンロードの予約の設定がある場合には(OP69:YES)、処理がOP70に進む。ダウンロードの予約の設定がない場合には(OP69:NO)、処理がOP62に進む。
OP70では、制御部14は、ダウンロード開始通知をコントローラ5にWiFi送受信部12から送信する。ダウンロード開始通知には、例えば、ダウンロード対象のファイル名、URL、受信したBLEビーコンに含まれるBLEビーコン識別情報が含まれる。その後、処理がOP62に進む。
OP71からOP74は、BLE端末3についての距離ステートがNearであると判定された場合に行われる処理である。OP71では、制御部14は、情報格納部19内の距離ステートがNearであるか否かを判定する。情報格納部19内の距離ステートがNearである場合には(OP71:YES)、処理がOP73に進む。情報格納部19内の距離ステートがNearでない場合には(OP71:NO)、処理がOP72に進む。
OP72では、制御部14は、情報格納部19内の距離ステートを「Near」に書き換える。OP73では、制御部14は、受信したBLEビーコンに含まれるBLEビーコン識別情報を情報格納部19内のBLEビーコン識別情報191として上書き保存する。
OP74では、制御部14は、ダウンロードの予約の設定の有無を判定する。ダウンロードの予約の設定がある場合には(OP74:YES)、処理が図9BのOP12に進む。ダウンロードの予約がない場合には(OP74:NO)、処理がOP62に進む。
なお、図17に示される例では、BLEビーコンの受信信号強度とBLEビーコンに含
まれる発信信号強度の差分に基づいて、Far又はNearが判定される。ただし、Far/Nearの判定は、これに限定されず、BLE端末3のBLEビーコンの発信信号強度が常に一定であるという前提の下では、BLEビーコンの受信信号強度に基づいて判定されてもよい。
まれる発信信号強度の差分に基づいて、Far又はNearが判定される。ただし、Far/Nearの判定は、これに限定されず、BLE端末3のBLEビーコンの発信信号強度が常に一定であるという前提の下では、BLEビーコンの受信信号強度に基づいて判定されてもよい。
図18は、第1実施形態の変形例に係る通信システム100Aにおけるサービス提供の処理のシーケンスの一例を示す図である。図18には、携帯端末1Aにダウンロードの予約の設定がなされている場合の例が示される。図18には、図14AのS12の続きの処理が示される。すなわち、図18は、携帯端末1AがWiFi AP 2と接続を確立しており、BLE端末3のBLEビーコン到達可能圏内に存在し、BLE端末3から発信されるBLEビーコンを受信していることを前提とする。
S61では、携帯端末1AのユーザはBLE端末3に近づく方向に移動し、携帯端末1AはFar領域内に進入する。携帯端末1Aは、受信したBLEビーコンの受信信号強度から、距離ステートがFarであることを判定する(図17、OP62〜OP65:Far)。
S62では、携帯端末1Aは、ダウンロードの予約が設定されていることを判定する(図17、OP69:YES)。S63では、携帯端末1Aは、ダウンロード開始通知をWiFi経由でコントローラ5に送信する(図17、OP70)。ダウンロード開始通知には、例えば、ダウンロード対象のファイルのファイル名、URL、受信BLEビーコンのBLEビーコン識別情報が含まれる。
S64では、コントローラ5は、携帯端末1Aからのダウンロード開始通知を受信し(図11B、OP36:YES)、ダウンロードデータキャッシュ54に格納されている、携帯端末1Aの端末識別情報に関連付けられているファイルをWiGig AP 4に送信する(図11B、OP37:YES、OP39)。WiGig AP 4は、ダウンロード開始通知に含まれるBLEビーコン識別情報に基づいて、BLE−WiGig対応表55から特定される。WiGig AP 4は、コントローラ5からファイルを受信し(図12、OP41)、受信ファイルを携帯端末1AのIPアドレスと関連付けてキャッシュに保存する(図11、OP42:NO、OP44)。携帯端末1AのIPアドレスは、コントローラ5からファイルとともに送信される。
S65では、携帯端末1Aのユーザが移動してさらにBLE端末3に近づき、携帯端末1Aは、BLE端末3のNear領域に進入する。携帯端末1Aは、受信したBLEビーコンの受信信号強度から、距離ステートがNearであることを判定する(図17、OP62〜OP65:Near)。なお、S63のダウンロード開始通知の送信からS65のNear領域の進入までには、数秒以上の時間間隔があり、この間にWiGi AP 4に対象のファイルのダウンロードが完了する。
S66では、携帯端末1Aは、ダウンロードの予約が設定されていることを判定する(図17、OP74:YES)。S67では、携帯端末1Aは、WiGigの動作を開始させる(図9B、OP12)。S68では、携帯端末1AとWiGig AP 4との間でWiGig接続シーケンスが実行される(図9B、OP13)。S69では、携帯端末1Aは、ダウンロード要求を送信する(図9B、OP14)。
S70では、WiGig AP 4は、携帯端末1Aからのダウンロード要求を受信し(図13、OP51)、キャッシュ内の携帯端末1AのIPアドレスに関連付けられているファイルを携帯端末1Aに送信する(図13、OP52:YES、OP53)。以降は、図14BのS20以降と同様の処理が行われる。
<第1実施形態の変形例の作用効果>
第1実施形態の変形例では、携帯端末1AとBLE端末3との距離を、BLEビーコンの受信信号強度に基づいて、FarとNearとの2段階に判別する。携帯端末1AとBLE端末3との距離が「Far」と判定されると、携帯端末1Aからダウンロード開始通知が送信され、WiGig AP 4に対象ファイルのキャッシュが行われる。携帯端末1AとBLE端末3との距離が「Near」と判定されると、携帯端末1AはWiGigの動作を開始させ、対象ファイルをWiGig AP 4からダウンロードする。携帯端末1AとBLE端末3との距離が「Near」と判定される時点で、WiGig AP 4には対象ファイルがキャッシュされている。そのため、携帯端末1Aが対象ファイルをダウンロードするのにかかる時間から、オリジナルサーバからコントローラ5、コントローラ5からWiGig AP 4へと対象ファイルが送信される間の時間を省くことができる。結果的に、携帯端末1AのWiGigの動作時間を短縮することができ、携帯端末1Aの消費電力を小さく抑えることができる。
第1実施形態の変形例では、携帯端末1AとBLE端末3との距離を、BLEビーコンの受信信号強度に基づいて、FarとNearとの2段階に判別する。携帯端末1AとBLE端末3との距離が「Far」と判定されると、携帯端末1Aからダウンロード開始通知が送信され、WiGig AP 4に対象ファイルのキャッシュが行われる。携帯端末1AとBLE端末3との距離が「Near」と判定されると、携帯端末1AはWiGigの動作を開始させ、対象ファイルをWiGig AP 4からダウンロードする。携帯端末1AとBLE端末3との距離が「Near」と判定される時点で、WiGig AP 4には対象ファイルがキャッシュされている。そのため、携帯端末1Aが対象ファイルをダウンロードするのにかかる時間から、オリジナルサーバからコントローラ5、コントローラ5からWiGig AP 4へと対象ファイルが送信される間の時間を省くことができる。結果的に、携帯端末1AのWiGigの動作時間を短縮することができ、携帯端末1Aの消費電力を小さく抑えることができる。
<第2実施形態>
第2実施形態では、携帯端末がBLEビーコンの発信機能を備え、WiGig APと同じ位置に配置されるBLE端末は、BLEビーコンの受信機として動作する。第2実施形態では、第1実施形態と共通する説明は省略される。
第2実施形態では、携帯端末がBLEビーコンの発信機能を備え、WiGig APと同じ位置に配置されるBLE端末は、BLEビーコンの受信機として動作する。第2実施形態では、第1実施形態と共通する説明は省略される。
図19は、第2実施形態に係る携帯端末1Bの各通信モジュールの動作のタイミングチャートの一例を示す図である。図19では、携帯端末1Bの通信モジュールとして、WiFiモジュール、BLEモジュール、WiGigモジュールの3つのモジュールの動作のタイミングチャートが示される。BLEモジュールは、BLEビーコンの発信機能を有するBluetoothモジュールである。
第2実施形態の通信システムは、携帯端末1B、WiFi AP 2、BLE端末3B、WiGig AP 4を含む。BLE端末3Bは、BLEビーコンの受信機である。図19では、通信システムのWiFi AP2と、一組のBLE端末3BとWiGig AP 4と、1台の携帯端末1Bが抽出されて表示されている。図19中の実線による円弧は、WiFi AP 2の通信可能範囲を示す。図19中の破線による円は、携帯端末1Bによって発信されるBLEビーコンの到達可能範囲を示す。図19中の一点鎖線による円弧は、WiGig AP 4の通信可能範囲を示す。
BLE端末3Bは、WiGig AP 4とほぼ同じ位置に配置される。これによって、BLE端末3BのBLEビーコン検出可能範囲(図示せず)とWiGig AP 4の通信可能範囲とが共通に設定される。BLE端末3BのBLEビーコン検出可能範囲は、BLE端末3Bが検出可能な受信信号強度でBLEビーコンを受信可能な範囲であって、例えば、BLE端末3Bから10m程度の距離の範囲である。BLE端末3Bは、「受信機」の一例である。
(1)携帯端末1BがWiFi AP 2の通信可能範囲外に存在する場合には、携帯端末1BのWiFiモジュールは、所定の周期でWiFi AP 2をサーチしている。携帯端末1BのWiFiモジュールのWiFi APのサーチ周期は、例えば、3分である。
(2)携帯端末1BがWiFi AP 2の通信可能範囲に進入すると、携帯端末1BとWiFi AP 2との間で接続シーケンスが開始され、携帯端末1Bの認証が行われる。第2実施形態でも、コントローラ5が認証サーバとして動作することとする。第2実施形態でも、携帯端末1Bに対するWiFiの認証と合わせて、WiGigの認証も行わ
れる。携帯端末1BとWiFi AP 2との接続が確立すると、コントローラ5からWiFi AP 2経由で、WiFi AP 2の通信可能範囲内において、WiGigサービスが行われていることを示すWiGigサービス環境通知が携帯端末1Bに通知される。WiGigサービス環境通知には、携帯端末1Bに対して使用が許可される、UUID等のBLEビーコン識別情報が含まれている。
れる。携帯端末1BとWiFi AP 2との接続が確立すると、コントローラ5からWiFi AP 2経由で、WiFi AP 2の通信可能範囲内において、WiGigサービスが行われていることを示すWiGigサービス環境通知が携帯端末1Bに通知される。WiGigサービス環境通知には、携帯端末1Bに対して使用が許可される、UUID等のBLEビーコン識別情報が含まれている。
(3)携帯端末1Bは、WiGigサービス環境通知を受けて、BLEモジュールの発信動作を開始させる。BLEモジュールの発信動作は、例えば、所定の周期で、BLEビーコンを発信する動作である。BLEビーコンの発信周期は、例えば、100msである。また、1回当たりのBLEビーコン発信に係る動作時間は、数msである。BLEビーコンには、WiGigサービス環境通知に含まれるBLEビーコン識別情報が含まれる。
(4)携帯端末1BのユーザがBLE端末3Bに近づく方向に移動して、携帯端末1Bから発信されるBLEビーコンをBLE端末3Bが受信すると、BLE端末3Bは、コントローラ5に、携帯端末1BからのBLEビーコンに含まれるBLEビーコン識別情報を送信する。コントローラ5は、携帯端末1Bに対して配布したBLEビーコン識別情報とBLE端末3Bから通知されたBLEビーコン識別情報とが一致するか判定し、一致する場合に、携帯端末1Bに、携帯端末1BがWiGig AP 4の通信可能範囲内に存在していることを通知する。携帯端末1Bは、コントローラ5からWiGig AP 4の通信可能範囲内に存在していることの通知を受けると、WiGigモジュールの動作を開始させる。
(5)携帯端末1BとWiGig AP 4との間で接続シーケンスが開始され、例えば、動画ファイル等のデータのダウンロードが行われる。ダウンロードが完了すると、携帯端末1Bは、WiGigモジュールの動作を停止させる。
その後、携帯端末1BがWiFi AP 2の通信可能範囲からの退出を検出すると、携帯端末1Bは、BLEモジュールの発信動作を停止させる。
Bluetoothモジュールの受信動作に係る消費電力は、例えば、100mWである。一方、BLEモジュールの発信動作に係る消費電力は、例えば、平均して、1mWである。また、1回当たりの動作時間も、Bluetoothモジュールの受信動作は30ms、BLEモジュールの発信動作は数msと、BLEモジュールの発信動作の方が短い。したがって、第2実施形態では、携帯端末1BがBLEビーコンを発信することで、より携帯端末1Bの消費電力を低減させることができる。
第2実施形態では、携帯端末1Bのハードウェア構成は、第1実施形態のハードウェア構成と同様である。ただし、Bluetooth通信部115は、BLEビーコンの発信機能を有するものとする。また、BLE端末3Bのハードウェア構成は、第1実施形態のBLE端末3のハードウェア構成(図5参照)と同様である。また、第2実施形態では、BLE端末3Bは、ネットワークインタフェースを有し、LAN 50に接続していることとする。また、WiFi AP 2、WiGig AP 4、コントローラ5のハードウェア構成も第1実施形態と同様である。
図20は、第2実施形態に係る通信システム100Bの機能構成の一例を示す図である。携帯端末1Bは、機能構成として、セルラ送受信部11、WiFi送受信部12、WiFi制御部13、制御部14B、WiGig送受信部15、WiGig制御部16、BLEビーコン発信部17B、BLEビーコン発信制御部18B、情報格納部19を含む。セルラ送受信部11、WiFi送受信部12、WiFi制御部13、WiGig送受信部15、WiGig制御部16、情報格納部19は、第1実施形態と同様であるため、説明を
省略する。
省略する。
BLEビーコン発信部17Bは、Bluetooth通信部115とBluetooth用アンテナ116に相当する機能構成である。BLEビーコン発信制御部18Bは、CPU 101がOSに含まれるBLEに関するモジュールを実行することによって達成される機能構成である。BLEビーコン発信制御部18Bは、BLEビーコン発信部17Bを制御する。より具体的には、BLEビーコン発信制御部18Bは、BLEビーコン発信部17BのBLEビーコンの発信動作の開始及び停止の指示を行う。
制御部14Bは、CPU 101がサービス享受プログラムを実行することによって達成される機能構成である。制御部14Bは、BLEビーコン発信部17B及びWiGig送受信部12の動作の開始及び停止を制御する。より具体的には、制御部14は、BLEビーコンの発信動作の開始条件/停止条件が満たされた場合に、BLEビーコン発信制御部18Bに対してBLE発信部17BのBLEビーコン発信動作の開始/停止を指示する。
BLEビーコンの発信動作の開始条件は、例えば、WiFi AP 2との接続が確立していること、WiFi AP 2の通信可能範囲内にWiGigサービスの環境があることである。BLEビーコンの発信動作の停止条件は、WiFi AP 2との接続が切断されることである。
制御部14Bは、WiGigの動作の開始条件/停止条件が満たされた場合に、WiGig制御部16に対してWiGig送受信部15の動作の開始/停止を指示する。WiGigの動作の開始条件は、WiGig AP 4の通信可能範囲内に存在していること、及び、所定のファイルのダウンロードの予約の設定があることである。第2実施形態では、WiGig AP 4の通信可能範囲内に存在していることは、WiGig AP 4の通信可能範囲内に存在していることの通知を受けていることと同義である。ただし、WiGigの受信動作の開始条件は、これに限定されず、例えば、所定のファイルのダウンロードの予約がなされていることが条件に含まれなくともよい。WiGig AP 4の通信可能範囲内に存在していることの通知は、携帯端末1Bから発信されたBLEビーコンを受信したBLE端末3BからBLEビーコンの受信の通知を受けたコントローラ5から通知される(詳細は後述)。
WiGigの動作の停止条件は、第2実施形態では、予約されていたファイルのダウンロードの完了である。ただし、WiGigの動作の停止条件は、これに限定されず、例えば、コントローラ5から、WiGig AP 4の通信可能範囲外であることの通知を受けること、であってもよい。WiGig AP 4の通信可能範囲外であることの通知については、後述される。
BLE端末3Bは、機能構成として、BLE受信制御部32を有する。BLE受信制御部32は、BLE端末3Bに搭載されるCPUがOSを実行することによって達成される機能構成である。BLE受信制御部32は、Bluetoothの受信回路を制御する。より具体的には、BLE受信制御部32は、常時又は所定周期で間欠的な受信動作をBluetoothの受信回路に行わせる。
BLE受信制御部32は、BLEビーコンを受信すると、受信したBLEビーコンに含まれるBLEビーコン識別情報を抽出する。BLE受信制御部32は、BLEビーコン識別情報が新規のものであるか否かを判定し、BLEビーコン情報が新規である場合に、BLEビーコン識別情報をコントローラ5に送信する。
また、BLE受信制御部32は、BLEビーコンの受信を監視し、受信されなくなったBLEビーコン識別情報を検出し、コントローラ5に通知する。
コントローラ5の機能構成は、第1実施形態と同様である。第2実施形態では、コントローラ5の制御部51は、携帯端末1Bの認証要求を受信し、認証が成功した場合に、携帯端末1BにWiGigサービス環境通知を通知する。第2実施形態では、WiGigサービス環境通知には、例えば、携帯端末1Bに対して使用を許可するBLEビーコン識別情報が含まれる。
また、制御部51は、BLE端末3Bから、BLE端末3Bが受信したBLEビーコンに含まれていたBLEビーコン識別情報を受信すると、受信したBLEビーコン識別情報がWiGigサービス環境通知で通知したBLEビーコン識別情報と合致するか否か判定する。受信したBLEビーコン識別情報がWiGigサービス環境通知で通知したBLEビーコン識別情報と合致する場合に、制御部51は、携帯端末1Bに対して、WiGig
AP 4の通信可能範囲内に存在することの通知を送信する。WiGig AP 4の通信可能圏内又は外に存在することの通知を、以降、WiGigエリア通知と称する。
AP 4の通信可能範囲内に存在することの通知を送信する。WiGig AP 4の通信可能圏内又は外に存在することの通知を、以降、WiGigエリア通知と称する。
また、制御部51は、BLE端末3Bから、BLEビーコンの受信が途絶えたBLEビーコン識別情報を受信すると、受信したBLEビーコン識別情報がWiGigサービス環境通知で通知したBLEビーコン識別情報と合致するか否か判定する。受信したBLEビーコン識別情報がWiGigサービス環境通知で通知したBLEビーコン識別情報と合致する場合に、制御部51は、携帯端末1Bに対して、WiGig AP 4の通信可能範囲外に存在することを通知するWiGigエリア通知を送信する。
なお、WiFi AP 2を通じて携帯端末1Aからダウンロードファイルの情報、又は、WiGig AP 4を通じて携帯端末1Aからダウンロード開始通知を受信した場合の制御部51の処理は、第1実施形態と同様である。
WiFi AP 2及びWiGig AP4の機能構成は、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
図21は、第2実施形態に係る、コントローラ5のダウンロードデータキャッシュ54に格納されるインデックスの一例を示す図である。第2実施形態では、ダウンロードデータキャッシュ54のインデックスには、携帯端末1Bの端末識別情報とIPアドレス、ダウンロード対象のファイル名に加え、BLEビーコン識別情報、通知元のBLE端末3BのIPアドレスが対応付けられて格納される。
BLEビーコン識別情報は、コントローラ5が携帯端末1Bに対して配布したBLEビーコン識別情報である。通知元のBLE端末3BのIPアドレスは、携帯端末1Bから発信されたBLEビーコンを受信し、BLEビーコン識別情報を通知してきたBLE端末3BのIPアドレスである。
図22は、第2実施形態に係る、コントローラ5が保持するBLE−WiGig対応表55Bの一例である。第2実施形態では、BLE端末識別情報として、BLE端末3BのIPアドレスが用いられる。BLE−WiGig対応表55Bに含まれる情報は、通信システム100Bに管理者によって予め登録される。
図23A及び図23Bは、携帯端末1Bの制御部14Bの処理のフローチャートの一例である。図23A及び図23Bに示される処理は、制御部14BにWiFi制御部13からWiFi AP 2との接続確立が通知されると開始される。
OP81では、制御部14Bは、WiFi制御部13からのWiFi AP 2との接続確立完了の通知の受信の待機状態である。WiFi制御部13からWiFi AP 2との接続確立完了が通知された場合には(OP81:YES)、処理がOP82に進む。
OP82では、制御部14Bは、コントローラ5からのWiFi経由でのWiGigサービス環境通知の受信を待機する。制御部14が、WiFi制御部13を通じてWiGigサービス環境通知を受信した場合には(OP82:YES)、処理がOP83に進む。例えば、WiFi AP 2との接続確立完了から所定時間が経過しても、WiGigサービス環境通知が受信されない場合には(OP82:NO)、図23Aに示される処理が終了する。
OP83では、制御部14Bは、受信したWiGigサービス環境通知に含まれるBLEビーコン識別情報を情報格納部19にBLEビーコン識別情報191として保存する。
OP84では、制御部14Bは、BLEビーコン発信制御部18Bに、BLEビーコンの発信動作の開始を指示する。この指示を受けて、BLEビーコン発信制御部18Bは、BLEビーコン発信部17BにBLEビーコンの発信動作を開始させる。
OP85では、制御部14Bは、ダウンロードの予約の設定の有無を判定する。ダウンロードの予約の設定がある場合には(OP85:YES)、処理がOP86に進む。ダウンロードの予約の設定がない場合には(OP85:NO)、処理がOP87に進む。
OP86では、制御部14Bは、ダウンロードの予約の設定があるので、ダウンロード予約リスト193に保持されるダウンロード対象のファイルに関する情報を読み出し、ダウンロードファイル情報としてコントローラ5にWiFi送受信部12から送信する。ダウンロードファイル情報には、ダウンロード対象のファイルのファイル名、URL等が含まれる。
図23BのOP87では、制御部14Bは、WiGigエリア通知の受信を待機する。WiFi制御部13から入力されるWiGigエリア通知が、WiGig AP 4の通信可能範囲内であることを示す場合には(OP87:エリア内)、処理がOP88に進む。WiFi制御部13から入力されるWiGigエリア通知が、WiGig AP 4の通信可能範囲外であることを示す場合には(OP87:エリア外)、処理がOP95に進む。
OP88では、WiGigエリア通知によって、WiGig AP 4の通信可能範囲内であることが通知されたので、制御部14Bは、WiGigエリア判定フラグ192を1に設定する。
OP89〜OP94の、WiGigの動作の開始、対象ファイルのダウンロード、WiGigの動作の停止の処理は、第1実施形態の制御部14の処理(図9BのOP10〜OP15)と同様であるため、説明を省略する。
OP95では、WiGigエリア通知によって、現在位置がWiGig AP 4の通信可能範囲外であることが通知されたので、制御部14Bは、WiGigエリア判定フラグ192を0に設定する。
OP96では、制御部14Bは、携帯端末1BがWiFi AP 2の通信可能範囲外に存在するか否かを判定する。この判定は、制御部14Bが、WiFi制御部13からW
iFi AP 2との接続の切断が通知されているか否かによって判定される。携帯端末1BがWiFi AP 2の通信可能範囲外に存在する場合には(OP96:YES)、処理がOP97に進む。携帯端末1BがWiFi AP 2の通信可能範囲内に存在する場合には(OP96:NO)、処理がOP87に進む。
iFi AP 2との接続の切断が通知されているか否かによって判定される。携帯端末1BがWiFi AP 2の通信可能範囲外に存在する場合には(OP96:YES)、処理がOP97に進む。携帯端末1BがWiFi AP 2の通信可能範囲内に存在する場合には(OP96:NO)、処理がOP87に進む。
OP97では、制御部14Bは、WiFi AP 2の通信可能範囲外に位置するので、BLEビーコン発信制御部18BにBLEビーコンの発信動作の停止を指示する。BLEビーコン発信制御部18Bは、制御部14Bからの指示を受けて、BLEビーコン発信部17BのBLEビーコンの発信動作を停止させる。その後、図23Bに示される処理が終了する。
なお、図23A及び図23Bに示される処理は一例であって、処理の実行順等は、実施形態に依存する。例えば、OP84のBLEビーコンの発信動作の開始の指示は、OP86の処理の直後に行われてもよい。
図24Aは、第2実施形態に係るコントローラ5の、携帯端末1Bの認証完了後に実行する処理のフローチャートの一例である。図24Aに示される処理は、携帯端末1Bの認証が成功すると開始される。
OP101では、制御部51は、認証成功した携帯端末1Bの端末識別情報とIPアドレスとを関連付けてダウンロードデータキャッシュ54のインデックスに保存する。携帯端末1Bの端末識別情報は、例えば、MACアドレスである。
OP102では、制御部51は、携帯端末1Bに、WiGigサービス環境通知を送信する。WiGigサービス環境通知には、携帯端末1Bに使用を許可するBLEビーコン識別情報が含まれる。WiGigサービス環境通知は、WiFi AP 2経由で携帯端末1Bに届けられる。
OP103では、制御部51は、携帯端末1Bに対して配布したBLEビーコン識別情報を、携帯端末1Bの端末識別情報とIPアドレスとに関連付けてダウンロードデータキャッシュ54のインデックスに保存する。その後、図24Aに示される処理が終了する。
図24Bは、第2実施形態に係るコントローラ5の、BLE端末3Bからの通信を受信した場合の処理のフローチャートの一例である。図24Bに示される処理は、コントローラ5がBLE端末3Bから通信を受信した場合に開始される。
OP111では、制御部51は、BLE端末3Bからの通信を待機する。制御部51がBLE端末3Bからの通信を受信した場合には(OP111:YES)、処理がOP112に進む。
OP112では、制御部51は、BLE端末3Bからの通信が、BLE端末3Bが新たに検出したBLEビーコン識別情報の通知であるか否かを判定する。BLE端末3Bからの通信が、BLE端末3Bが新たに検出したBLEビーコン識別情報の通知である場合には(OP112:YES)、処理がOP113に進む。BLE端末3Bからの通信が、BLE端末3Bが新たに検出したBLEビーコン識別情報の通知でない場合には(OP112:NO)、処理がOP117に進む。
OP113からOP116の処理は、BLE端末3Bが新たに検出したBLEビーコン識別情報の通知が受信された場合の処理である。OP113では、制御部51は、BLE端末3Bから通知されたBLEビーコン識別情報が、携帯端末1Bに配布中のBLEビー
コン識別情報と一致するか否か判定する。携帯端末1Bに配布中のBLEビーコン識別情報は、ダウンロードデータキャッシュ54のインデックスに格納されている。BLE端末3Bから通知されたBLEビーコン識別情報が、携帯端末1Bに配布中のBLEビーコン識別情報と一致する場合には(OP113:YES)、処理がOP114に進む。BLE端末3Bから通知されたBLEビーコン識別情報が、携帯端末1Bに配布中のBLEビーコン識別情報と一致しない場合には(OP113:NO)、図24Bに示される処理が終了する。
コン識別情報と一致するか否か判定する。携帯端末1Bに配布中のBLEビーコン識別情報は、ダウンロードデータキャッシュ54のインデックスに格納されている。BLE端末3Bから通知されたBLEビーコン識別情報が、携帯端末1Bに配布中のBLEビーコン識別情報と一致する場合には(OP113:YES)、処理がOP114に進む。BLE端末3Bから通知されたBLEビーコン識別情報が、携帯端末1Bに配布中のBLEビーコン識別情報と一致しない場合には(OP113:NO)、図24Bに示される処理が終了する。
OP114では、制御部51は、ダウンロードデータキャッシュ54のインデックスにおいて、BLE端末3Bから受信したBLEビーコン識別情報と一致するBLEビーコン識別情報に関連付けられている端末識別情報を特定する。制御部51は、特定した端末識別情報に対応する携帯端末1Bに、WiGig AP 4の通信可能範囲内であることを通知するWiGigエリア通知を送信する。制御部51は、BLEビーコン識別情報の通知元のBLE端末3BのIPアドレスを、特定した携帯端末1Bの端末識別情報と関連付けて、ダウンロードデータキャッシュ54のインデックスに保存する。
OP115では、制御部51は、OP114で特定された端末識別情報に関連付けられたファイルがダウンロードデータキャッシュ54に保存されているか否かを判定する。ダウンロードデータキャッシュ54に、OP114で特定された端末識別情報に関連付けられたファイルが存在する場合には(OP115:YES)、処理がOP116に進む。ダウンロードデータキャッシュ54に、OP114で特定された端末識別情報に関連付けられたファイルが存在しない場合には(OP115:NO)、図24Bに示される処理が終了する。
OP116では、制御部51は、OP114で特定された端末識別情報に関連付けられているファイルを、BLEビーコン識別情報の通知元であるBLE端末3Bに対応付けられているWiGig AP 4に送信する。BLE端末3Bに対応付けられているWiGig AP 4は、BLE−WiGig対応表55に基づいて特定される。その後、図24Bに示される処理が終了する。
OP117では、制御部51は、BLE端末3Bからの通信が、検出不可となったBLEビーコン識別情報の通知であるか否かを判定する。BLE端末3Bからの通信が、検出不可となったBLEビーコン識別情報の通知である場合には(OP117:YES)、処理がOP118に進む。BLE端末3Bからの通信が、検出不可となったBLEビーコン識別情報の通知でない場合には(OP117:NO)、図24Bに示される処理が終了する。
OP118では、制御部51は、BLE端末3Bから通知されたBLEビーコン識別情報が、携帯端末1Bに配布中のBLEビーコン識別情報と一致するか否か判定する。携帯端末1Bに配布中のBLEビーコン識別情報は、ダウンロードデータキャッシュ54に格納されている。BLE端末3Bから通知されたBLEビーコン識別情報が、携帯端末1Bに配布中のBLEビーコン識別情報と一致する場合には(OP118:YES)、処理がOP119に進む。BLE端末3Bから通知されたBLEビーコン識別情報が、携帯端末1Bに配布中のBLEビーコン識別情報と一致しない場合には(OP118:NO)、図24Bに示される処理が終了する。
OP119では、制御部51は、ダウンロードデータキャッシュ54において、BLE端末3Bから受信したBLEビーコン識別情報と一致するBLEビーコン識別情報に関連付けられている端末識別情報を特定する。制御部51は、特定した端末識別情報に対応する携帯端末1Bに、WiGig AP 4の通信可能範囲外であることを通知するWiG
igエリア通知を送信する。その後、図24Bに示される処理が終了する。なお、第2実施形態においても、コントローラ5は、携帯端末1Bからの通信を受信した場合には、図9Bの処理を行う。
igエリア通知を送信する。その後、図24Bに示される処理が終了する。なお、第2実施形態においても、コントローラ5は、携帯端末1Bからの通信を受信した場合には、図9Bの処理を行う。
図25は、BLE端末3Bの処理のフローチャートの一例である。図25に示される処理は、BLE端末3BがBLEビーコンを受信した場合に開始される。図25の処理の実行主体は、BLE端末3BのCPUであるが、便宜上、機能構成であるBLE受信制御部32を主体として説明する。
OP121では、BLE受信制御部32は、BLEビーコンの受信を待機する。BLEビーコンは、受信信号強度が所定の閾値以上である場合に、受信を検出される。BLE受信制御部32がBLEビーコンの受信を検出した場合には(OP121:YES)、処理がOP122に進む。所定時間経過してもBLE受信制御部32がBLEビーコンの受信を検出しない場合には(OP121:NO)、処理がOP130に進む。BLEビーコンの受信の検出の待機時間は、例えば、1秒である。
OP122では、BLE受信制御部32は、現在のBLEビーコン受信リストを作成する。BLEビーコン受信リストには、OP121で受信したBLEビーコンに含まれるBLEビーコン識別情報が含まれる。BLEビーコン受信リストは、例えば、BLE端末3BのRAM内に格納される。
OP123では、BLE受信制御部32は、1秒前のBLEビーコン受信リストと現在のBLEビーコン受信リストとを比較する。1秒前のBLEビーコン受信リストが存在しない場合には、処理がOP125に進む。
OP124では、BLE受信制御部32は、現在のBLEビーコン受信リストに、1秒前のBLEビーコン受信リストには含まれていない、新たに追加されたBLEビーコン識別情報があるか否かを判定する。現在のBLEビーコン受信リストに新たに追加されたBLEビーコン識別情報がある場合には(OP124:YES)、処理がOP125に進む。現在のBLEビーコン受信リストに新たに追加されたBLEビーコン識別情報がない場合には(OP124:NO)、処理がOP126に進む。
OP125では、現在のBLEビーコン受信リストに新たに追加されたBLEビーコン識別情報があるので、BLE受信制御部32は、新たに追加されたBLEビーコン識別情報を、新たに検出されたBLEビーコン情報として、コントローラ5に通知する。
OP126では、BLE受信制御部32は、1秒前のBLEビーコン受信リストには含まれており、現在のBLEビーコン受信リストには含まれていない、1秒前のBLEビーコン受信リストから削除されたBLEビーコン識別情報があるか否かを判定する。1秒前のBLEビーコン受信リストから削除されたBLEビーコン識別情報がある場合には(OP126:YES)、処理がOP127に進む。1秒前のBLEビーコン受信リストから追加されたBLEビーコン識別情報も削除されたBLEビーコン識別情報もない場合には(OP126:NO)、処理がOP129に進む。
OP127では、BLE受信制御部32は、コントローラ5に、削除されたBLEビーコン識別情報を、検出不可となったBLEビーコン識別情報として、通知する。
OP128では、BLE受信制御部32は、現在のBLEビーコン受信リストを保存する。このとき、BLEビーコン受信リストは、上書き保存されてもよい。
OP129では、BLE受信制御部32は、1秒間待機する。その後、処理がOP121に進む。OP121では、1秒間待機していた間にBLEビーコンが受信されている場合には(OP121:YES)、受信されたBLEビーコンについて、現在のBLEビーコン受信リストが作成される。1秒間待機していた間にBLEビーコンが受信されなかった場合には(OP121:NO)、処理がOP130に進む。
OP130では、1秒間待機している間にBLEビーコンが受信されなかったので、BLE受信制御部32は、1秒前のBLEビーコン受信リストに含まれるBLEビーコン識別情報を、検出不可となったBLEビーコン識別情報としてコントローラ5に通知する。その後、処理がOP129に進む。OP130において、1秒前のBLEビーコン受信リストが存在しない場合には、BLE受信制御部32は、コントローラ5に何も通知しない。
<第2実施形態のシーケンスの具体例>
図26A、図26B、及び図26Cは、第2実施形態に係る通信システム100Bにおけるサービス提供の処理のシーケンスの一例を示す図である。図26A〜図26Cでは、携帯端末1Bにダウンロード予約が設定されている場合の例が示される。図26Aでは、携帯端末1Bは、WiFi AP 2の通信可能範囲外に存在していることを前提とする。
図26A、図26B、及び図26Cは、第2実施形態に係る通信システム100Bにおけるサービス提供の処理のシーケンスの一例を示す図である。図26A〜図26Cでは、携帯端末1Bにダウンロード予約が設定されている場合の例が示される。図26Aでは、携帯端末1Bは、WiFi AP 2の通信可能範囲外に存在していることを前提とする。
S81では、携帯端末1Bは、WiFi AP 2を検索するため、所定の周期でスキャンを行う。スキャン周期は、例えば、20秒である。S82では、携帯端末1Bが移動して、WiFi AP 2の通信可能範囲に進入し、スキャンにより、携帯端末1BがWiFi AP 2を検出する。S83では、携帯端末1BとWiFi AP 2との間で接続シーケンスが行われる。この接続シーケンスにおいて、携帯端末1Bの認証がコントローラ5で行われる。
S84では、コントローラ5は、携帯端末1Bの認証要求に基づいて認証処理を行い、携帯端末1Bの端末識別情報とIPアドレスとを関連付けてダウンロードデータキャッシュ54に保存する(図24A、OP101)。
S85では、コントローラ5は、携帯端末1Bに、WiGigサービス環境通知を送信する(図24A、OP102)。WiGigサービス環境通知には、携帯端末1Bに対して使用が許可されるBLEビーコン識別情報が含まれている。コントローラ5は、携帯端末1Bに配布したBLEビーコン識別情報を、携帯端末1Bの端末識別情報とIPアドレスとに関連付けて、ダウンロードデータキャッシュ54のインデックスに保存する(図24A、OP103)。
WiGigサービス環境通知は、WiFi経由、すなわち、WiFi AP 2を経由して、携帯端末1Bに受信される(図23A、OP82:YES)。S86では、携帯端末1Bは、WiGigサービス環境通知に含まれるBLEビーコン識別情報を情報格納部19にBLEビーコン識別情報191として保存する(図23A、OP83)。
S87では、携帯端末1Bは、BLEビーコンの発信動作を開始させる(図23A、OP84)。携帯端末1Bから発信されるBLEビーコンには、BLEビーコン識別情報191、すなわち、WiGigサービス環境通知で通知されたBLEビーコン識別情報が含まれている。
S88では、携帯端末1Bは、ダウンロードの予約が設定されていることを判定する(図23A、OP85:YES)。S89では、携帯端末1Bは、ダウンロードファイル情
報をコントローラ5に送信する(図23A、OP86)。ダウンロードファイル情報には、ダウンロード対象のファイルのファイル名、URLが含まれる。ダウンロードファイル情報は、携帯端末1BがWiFi AP 2との接続を確立しているので、WiFi経由で送信される。
報をコントローラ5に送信する(図23A、OP86)。ダウンロードファイル情報には、ダウンロード対象のファイルのファイル名、URLが含まれる。ダウンロードファイル情報は、携帯端末1BがWiFi AP 2との接続を確立しているので、WiFi経由で送信される。
S90では、コントローラ5は、携帯端末1Bからダウンロードファイル情報を受信し(図11B、OP34:YES)、ダウンロードファイル情報に含まれるURLの該当のサーバに対して対象のファイルのダウンロード要求を送信する(図11B、OP35)。S91では、コントローラ5は、対象のファイルを該当のサーバから受信し、携帯端末1Bの端末識別情報とIPアドレスと配布されたBLEビーコン情報とに対応付けて、ダウンロードデータキャッシュ54に保存する(図11B、OP35)。
S92では、携帯端末1BのユーザがBLE端末3Bに近づく方向に移動し、携帯端末1BのBLEビーコンの到達可能範囲内にBLE端末3Bが含まれるようになると、BLE端末3Bは、携帯端末1Bから発信されるBLEビーコンを受信する(図25、OP121:YES)。BLE端末3Bは、携帯端末1B以外からはBLEビーコンを受信していないものとする。
S93では、BLE端末3Bは、携帯端末1Bによって発信されたBLEビーコンに含まれるBLEビーコン識別情報を、新たに検出したBLEビーコン識別情報として、コントローラ5に通知する(図25、OP124:YES、OP125)。
S94では、コントローラ5は、BLE端末3Bから受信したBLEビーコン識別情報が配布したBLEビーコン情報と一致することを判定する(図24B、OP113:YES)。
図26BのS95では、コントローラ5は、ダウンロードデータキャッシュ54から、BLE端末3Bから受信したBLEビーコン識別情報と同じBLEビーコン識別情報に関連付けられている携帯端末1Bの端末識別情報を取得する。コントローラ5は、携帯端末1Bに、WiGig AP 4の通信可能範囲内であることを通知するWiGigエリア通知を送信する(図24B、OP114)。コントローラ5は、通知元のBLE端末3BのIPアドレスを、受信したBLEビーコン識別情報に合致するダウンロードデータキャッシュ54のインデックスのエントリに登録する。
なお、図26Bに示される例では、この時点で、コントローラ5は、携帯端末1Bの端末識別情報に関連付けられているファイルをダウンロードデータキャッシ54内に保持している(図24B、OP115:YES)。そのため、コントローラ5は、WiGig AP 4に、対象のファイルを送信してもよい(図24B、OP116)。図26Bにおいては、説明のため、これらの処理は行われないものとする。
S96では、携帯端末1Bは、WiGig AP 4の通信可能範囲内であることを通知するWiGigエリア通知を受信するので(図23B、OP87:エリア内)、WiG
igエリア判定フラグ192を1に設定する(図23B、OP88)。
igエリア判定フラグ192を1に設定する(図23B、OP88)。
S97では、携帯端末1Bは、ダウンロードの予約が設定されていることを判定する(図23B、OP89:YES)。S98では、携帯端末1Bは、コントローラ5に対して、WiFi経由で、ダウンロード開始通知を送信する(図23B、OP90)。ダウンロード開始通知には、例えば、ダウンロード対象のファイルのファイル名、URLが含まれる。
S99では、コントローラ5は、携帯端末1Bからのダウンロード開始通知を受信し(図11B、OP36:YES)、ダウンロードデータキャッシュ54に格納されている、携帯端末1Bの端末識別情報に関連付けられているファイルをWiGig AP 4に送信する(図11B、OP37:YES、OP39)。ファイルの送信先となるWiGig
AP 4は、例えば、以下のようにして、特定される。コントローラ5は、ダウンロードデータキャッシュ54のインデックスにおいて、携帯端末1Bの端末識別情報に対応するBLE端末3BのIPアドレスを特定する。コントローラ5は、BLE−WiGig対応表55において、特定したBLE端末3BのIPアドレスに対応するWiGig AP
4のIPアドレスを特定することで、ファイルの送信先となるWiGig AP 4を特定する。
AP 4は、例えば、以下のようにして、特定される。コントローラ5は、ダウンロードデータキャッシュ54のインデックスにおいて、携帯端末1Bの端末識別情報に対応するBLE端末3BのIPアドレスを特定する。コントローラ5は、BLE−WiGig対応表55において、特定したBLE端末3BのIPアドレスに対応するWiGig AP
4のIPアドレスを特定することで、ファイルの送信先となるWiGig AP 4を特定する。
WiGig AP 4は、コントローラ5からファイルを受信し(図12、OP41)、受信ファイルを携帯端末1BのIPアドレスと関連付けてキャッシュに保存する(図12、OP42:NO、OP44)。携帯端末1BのIPアドレスは、コントローラ5からファイルとともに送信される。
S100では、携帯端末1Bは、ダウンロード開始通知の送信の後、WiGigの動作を開始させる(図23B、OP91)。S101では、携帯端末1BとWiGig AP
4との間でWiGig接続シーケンスが実行される(図23B、OP92)。なお、S83のWiFiシーケンスにおける認証は、WiGigの認証も兼ねているので、WiGig接続シーケンスにおいては認証は実行されない。S102では、携帯端末1Bは、ダウンロード要求を送信する(図23B、OP93)。
4との間でWiGig接続シーケンスが実行される(図23B、OP92)。なお、S83のWiFiシーケンスにおける認証は、WiGigの認証も兼ねているので、WiGig接続シーケンスにおいては認証は実行されない。S102では、携帯端末1Bは、ダウンロード要求を送信する(図23B、OP93)。
S103では、WiGig AP 4は、携帯端末1Bからのダウンロード要求を受信し(図13、OP51)、キャッシュ内の携帯端末1BのIPアドレスに関連付けられているファイルを携帯端末1Bに送信する(図13、OP52:YES、OP53)。
S104では、携帯端末1Bは、ファイルのダウンロードが完了し、WiGigの動作を停止させる(図23B、OP94)。
図26CのS105では、携帯端末1BのユーザがWiGig AP 4から遠ざかる方向に移動し、BLE端末3Bが携帯端末1BのBLEビーコンの到達可能範囲から外れる。これによって、BLE端末3Bにおける携帯端末1BからのBLEビーコンの受信信号強度が低下し、BLE端末3Bは、携帯端末1BからのBLEビーコンが受信されなくなったことを検出する(図25、OP121:NO)。
S106では、BLE端末3Bは、コントローラ5に、検出不可となったBLEビーコン識別情報として、携帯端末1Bから発信されたBLEビーコンに含まれていたBLEビーコン識別情報を通知する(図25、OP130)。
S107では、コントローラ5は、BLE端末3Bから受信したBLEビーコン識別情報が、配布したBLEビーコン情報と一致することを判定する(図24B、OP118:YES)。
S108では、コントローラ5は、ダウンロードデータキャッシュ54から、BLE端末3Bから受信したBLEビーコン識別情報と同じBLEビーコン識別情報に関連付けられている携帯端末1Bの端末識別情報を取得する。コントローラ5は、携帯端末1Bに、WiGig AP 4の通信可能範囲外であることを通知するWiGigエリア通知を送信する(図24B、OP119)。
S109では、携帯端末1Bは、WiGig AP 4の通信可能範囲外であることを通知するWiGigエリア通知を受信し(図23B、OP87:エリア外)、WiGigエリア判定フラグ192を0に設定する(図23B、OP95)。
S110では、携帯端末1BのユーザがWiFi AP 2から遠ざかる方向に移動し、WiFi AP 2の通信可能範囲から退出する。携帯端末1Bは、WiFi AP 2からのWiFiビーコンの受信信号強度に基づいてWiFi AP 2の通信可能範囲からの退出を検出し(図23B、OP96:YES)、BLEビーコンの発信動作を停止させる(図23B、OP97)。
図27A及び図27Bは、第2実施形態に係る通信システム100Bにおけるサービス提供の処理のシーケンスの一例を示す図である。図27A及び図27Bでは、携帯端末1Bにダウンロード予約が設定されていない場合の例が示される。図27Aでは、携帯端末1Bは、WiFi AP 2の通信可能範囲外に存在していることを前提とする。
S111からS117の処理は、図26AのS81からS87と同様である。すなわち、S111からS117では、携帯端末1BのユーザがWiFi AP 2の通信可能範囲に進入し、携帯端末1Bは、WiFi AP 2との接続を確立し、コントローラ5からWiGigサービス環境通知を受信して、BLEビーコンの発信動作を開始する。
S118では、携帯端末1Bは、ダウンロードの予約が設定されていないことを判定する(図23B、OP89:NO)。
S119では、携帯端末1BのユーザがBLE端末3Bに近づく方向に移動し、携帯端末1BのBLEビーコンの到達可能範囲内にBLE端末3Bが含まれるようになると、BLE端末3Bは、携帯端末1Bから発信されるBLEビーコンを受信する(図25、OP121:YES)。BLE端末3Bは、携帯端末1B以外からはBLEビーコンを受信していないものとする。
S120では、BLE端末3Bは、携帯端末1Bによって発信されたBLEビーコンに含まれるBLEビーコン識別情報を、新たに検出したBLEビーコン識別情報として、コントローラ5に通知する(図25、OP124:YES、OP125)。
S121では、コントローラ5は、BLE端末3Bから受信したBLEビーコン識別情報が配布したBLEビーコン情報と一致することを判定する(図24B、OP113:YES)。
図27BのS122では、コントローラ5は、ダウンロードデータキャッシュ54から、BLE端末3Bから受信したBLEビーコン識別情報と同じBLEビーコン識別情報に関連付けられている携帯端末1Bの端末識別情報を取得する。コントローラ5は、携帯端末1Bに、WiGig AP 4の通信可能範囲内であることを通知するWiGigエリア通知を送信する(図24B、OP114)。コントローラ5は、通知元のBLE端末3BのIPアドレスを、受信したBLEビーコン識別情報に合致するダウンロードデータキャッシュ54のインデックスのエントリに登録する。
S123では、携帯端末1Bは、WiGig AP 4の通信可能範囲内であることを通知するWiGigエリア通知を受信するので(図23B、OP87:エリア内)、Wi
Gigエリア判定フラグ192を1に設定する(図23B、OP88)。
Gigエリア判定フラグ192を1に設定する(図23B、OP88)。
S124では、携帯端末1Bは、ユーザ操作によるダウンロード予約の入力を受ける(
図12、OP21:YES)。S125では、WiGigエリア判定フラグ192が1であるので(図12、OP22:NO)、携帯端末1Bは、コントローラ5に対して、WiFi経由で、ダウンロード開始通知を送信する(図23B、OP90)。ダウンロード開始通知には、例えば、ダウンロード対象のファイルのファイル名、URLが含まれる。
図12、OP21:YES)。S125では、WiGigエリア判定フラグ192が1であるので(図12、OP22:NO)、携帯端末1Bは、コントローラ5に対して、WiFi経由で、ダウンロード開始通知を送信する(図23B、OP90)。ダウンロード開始通知には、例えば、ダウンロード対象のファイルのファイル名、URLが含まれる。
S126では、携帯端末1Bは、WiGigの動作を開始させる(図23B、OP91)。S127では、携帯端末1BとWiGig AP 4との間でWiGig接続シーケンスが実行される(図23B、OP92)。S128では、携帯端末1Bは、ダウンロード要求を送信する(図23B、OP93)。
一方、S129では、コントローラ5は、携帯端末1Bからのダウンロード開始通知を受信し(図11B、OP36:YES)、ダウンロードデータキャッシュ54には携帯端末1Bの端末識別情報に関連づけられたファイルが存在しないことを判定する(図11B、OP37:NO)。S130では、コントローラ5は、ダウンロード開始通知に含まれるURLに該当するサーバに対象のファイルのダウンロード要求を送信する(図11B、OP38)。
S131では、コントローラ5は、ファイルのダウンロードを完了する。S132では、コントローラ5は、ダウンロードデータキャッシュ54内の携帯端末1Bの端末識別情報に対応付けられたBLE端末3Bを特定し、BLE−WiGig対応表55において特定したBLE端末3Bに対応付けられたWiGig AP 4を特定する。コントローラ5は、特定したWiGig AP 4にダウンロードしたファイルを送信する(図11、OP38)。
S133では、WiGig AP 4は、コントローラ5からファイルを受信し(図12、OP41)、携帯端末1Bにファイルを送信する(図12、OP42:YES、OP43)。
S134以降は、図26BのS104以降と同様に、ファイルのダウンロードが完了すると携帯端末1BのWiGigの動作が停止される(S104)。BLEビーコンが受信されなくなると、WiGigエリア判定フラグ192が0に設定される(S109)。携帯端末1BがWiFi AP 2の通信可能範囲から退出すると、携帯端末1BのBluetoothの受信動作が停止される(S110)。
<第2実施形態の作用効果>
第2実施形態では、携帯端末1BがBLEビーコンを発信し、WiGig AP 4とほぼ同じ位置には、BLEビーコンを受信するBLE端末3Bが配置される。Bluetoothの受信動作に比べてBLEビーコンの発信動作は消費電力が小さいため、より携帯端末1Bの消費電力を低減させることができる。
第2実施形態では、携帯端末1BがBLEビーコンを発信し、WiGig AP 4とほぼ同じ位置には、BLEビーコンを受信するBLE端末3Bが配置される。Bluetoothの受信動作に比べてBLEビーコンの発信動作は消費電力が小さいため、より携帯端末1Bの消費電力を低減させることができる。
<第2実施形態の変形例>
第2実施形態の変形例では、第1実施形態の変形例と同様に、WiGig AP 4への対象ファイルのキャッシュが、携帯端末1BとBLE端末3Bとの距離ステート「Far」又は「Near」に応じて、段階的に行われる。第2実施形態の変形例では、通信システム100Bのシステム構成、各装置のハードウェア構成及び機能構成は、第2実施形態と同様である。
第2実施形態の変形例では、第1実施形態の変形例と同様に、WiGig AP 4への対象ファイルのキャッシュが、携帯端末1BとBLE端末3Bとの距離ステート「Far」又は「Near」に応じて、段階的に行われる。第2実施形態の変形例では、通信システム100Bのシステム構成、各装置のハードウェア構成及び機能構成は、第2実施形態と同様である。
第2実施形態の変形例では、BLE端末3Bは、携帯端末1BからのBLEビーコンの受信信号強度に基づいて、携帯端末1Bとの距離が、「Far」、「Near」のいずれであるかを判定する。BLE端末3Bは、携帯端末1Bとの距離ステートをコントローラ
5に通知する。コントローラ5は、BLE端末3Bから通知される携帯端末1BとBLE端末3Bとの距離ステートが「Far」である場合に、WiGig AP 4に対象ファイルを送信し、WiGig AP 4に対象ファイルをキャッシュさせる。
5に通知する。コントローラ5は、BLE端末3Bから通知される携帯端末1BとBLE端末3Bとの距離ステートが「Far」である場合に、WiGig AP 4に対象ファイルを送信し、WiGig AP 4に対象ファイルをキャッシュさせる。
コントローラ5は、BLE端末3Bから通知される携帯端末1BとBLE端末3Bとの距離ステートが「Near」である場合に、WiGig AP 4の通信可能範囲内であることを通知するWiGigサービス環境通知を携帯端末1Bに通知する。携帯端末1Bは、第2実施形態と同様に、WiGig AP 4の通信可能範囲内であることを通知するWiGigサービス環境通知を受信すると、WiGigの動作を開始させ、対象ファイルのダウンロードを開始する。
図28Aは、第2実施形態の変形例に係るコントローラ5の、携帯端末1Bの認証完了後に実行する処理のフローチャートの一例である。図28Aに示される処理は、携帯端末1Bの認証が成功すると開始される。
OP131からOP133の処理は、図24AのOP101からOP103の処理と同様であり、制御部51は、認証成功した携帯端末1Bの情報を保存し、携帯端末1Bに、WiGigサービス環境通知を送信する。
OP134では、制御部51は、通信システム100B内の携帯端末1Bに配布済みの全BLEビーコン識別情報を、通信システム100B内のBLE端末3Bに通知する。その後、図28Aに示される処理が終了する。
図28Bは、第2実施形態の変形例に係るコントローラ5の、BLE端末3Bからの通信を受信した場合の処理のフローチャートの一例である。図28Bに示される処理は、コントローラ5がBLE端末3Bから通信を受信した場合に開始される。
OP141では、制御部51は、BLE端末3Bからの通信を待機する。制御部51がBLE端末3Bからの通信を受信した場合には(OP141:YES)、処理がOP142に進む。
OP142では、制御部51は、BLE端末3Bからの通信が、BLE端末3Bが新たに検出したBLEビーコン識別情報の通知であるか否かを判定する。BLE端末3Bが新たに検出したBLEビーコン識別情報の通知には、携帯端末1Bについての距離ステートも含まれる。BLE端末3Bからの通信が、BLE端末3Bが新たに検出したBLEビーコン識別情報の通知である場合には(OP142:YES)、処理がOP143に進む。このとき、制御部51は、通知元のBLE端末3BのIPアドレスをダウンロードデータキャッシュ54のインデックスの受信したBLEビーコン識別情報に合致するエントリに登録する。BLE端末3Bからの通信が、BLE端末3Bが新たに検出したBLEビーコン識別情報の通知でない場合には(OP142:NO)、処理が図24BのOP117に進む。
OP143からOP148の処理は、BLE端末3Bが新たに検出したBLEビーコン識別情報の通知が受信された場合の処理である。OP143では、制御部51は、BLE端末3Bから通知されたBLEビーコン識別情報が、携帯端末1Bに配布中のBLEビーコン識別情報と一致するか否か判定する。携帯端末1Bに配布中のBLEビーコン識別情報は、ダウンロードデータキャッシュ54のインデックスに格納されている。BLE端末3Bから通知されたBLEビーコン識別情報が、携帯端末1Bに配布中のBLEビーコン識別情報と一致する場合には(OP143:YES)、処理がOP144に進む。BLE端末3Bから通知されたBLEビーコン識別情報が、携帯端末1Bに配布中のBLEビー
コン識別情報と一致しない場合には(OP143:NO)、図28Bに示される処理が終了する。
コン識別情報と一致しない場合には(OP143:NO)、図28Bに示される処理が終了する。
OP144では、制御部51は、受信したBLEビーコン識別情報の通知に含まれる距離ステートが「Far」であるか否かを判定する。受信したBLEビーコン識別情報の通知に含まれる距離ステートが「Far」である場合には(OP144:YES)、処理がOP145に進む。受信したBLEビーコン識別情報の通知に含まれる距離ステートが「Far」でない場合には(OP144:NO)、処理がOP147に進む。
OP145及びOP146は、距離ステートが「Far」である場合の処理である。OP145では、制御部51は、ダウンロードデータキャッシュ54のインデックスにおいて、BLE端末3Bから受信したBLEビーコン識別情報と一致するBLEビーコン識別情報に関連付けられている端末識別情報を特定する。制御部51は、特定した端末識別情報に関連付けられたファイルがダウンロードデータキャッシュ54に保存されているか否かを判定する。ダウンロードデータキャッシュ54に、特定された端末識別情報に関連付けられたファイルが存在する場合には(OP145:YES)、処理がOP146に進む。ダウンロードデータキャッシュ54に、特定された端末識別情報に関連付けらえたファイルが存在しない場合には(OP145:NO)、図28Bに示される処理が終了する。
OP146では、制御部51は、特定された端末識別情報に関連付けられているファイルを、BLEビーコン識別情報の通知元であるBLE端末3Bに対応付けられているWiGig AP 4に送信する。BLE端末3Bに対応付けられているWiGig AP 4は、BLE−WiGig対応表55に基づいて特定される。その後、図28Bに示される処理が終了する。
OP147では、制御部51は、受信したBLEビーコン識別情報の通知に含まれる距離ステートが「Near」であるか否かを判定する。受信したBLEビーコン識別情報の通知に含まれる距離ステートが「Near」である場合には(OP147:YES)、処理がOP148に進む。受信したBLEビーコン識別情報の通知に含まれる距離ステートが「Near」でない場合には(OP147:NO)、図28Bに示される処理が終了する。
OP148では、制御部51は、ダウンロードデータキャッシュ54のインデックスにおいて、BLE端末3Bから受信したBLEビーコン識別情報と一致するBLEビーコン識別情報に関連付けられている端末識別情報を特定する。制御部51は、特定した端末識別情報に対応する携帯端末1Bに、WiGig AP 4の通信可能範囲内であることを通知するWiGigエリア通知を送信する。その後、図28Bに示される処理が終了する。
図29は、第2実施形態に変形例に係るBLE端末3Bの、コントローラ5からの通信を受信した場合の処理のフローチャートである。図29に示される処理は、BLE端末3がコントローラ5からの通信を受信すると開始される。
OP151では、BLE受信制御部32は、コントローラ5からの通信を受信する。OP152では、BLE受信制御部32は、コントローラ5からの通信が、配布済みのBLEビーコン識別情報の通知であるか否かを判定する。コントローラ5からの通信が、配布済みのBLEビーコン識別情報の通知である場合には(OP152:YES)、処理がOP153に進む。コントローラ5からの通信が、配布済みのBLEビーコン識別情報の通知でない場合には(OP152:NO)、図29に示される処理が終了する。
OP153では、BLE受信制御部32は、受信した、配布済みのBLEビーコン識別情報を不揮発性メモリに保存する。その後、図29に示される処理が終了する。
図30は、第2実施形態の変形例に係るBLE端末3Bの、BLEビーコンを受信した場合の処理のフローチャートの一例である。図30に示される処理は、BLE端末3BがBLEビーコンを受信した場合に開始される。
OP161では、BLE受信制御部32は、BLEビーコンの受信を待機する。BLE受信制御部32がBLEビーコンの受信を検出した場合には(OP161:YES)、処理がOP162に進む。所定時間経過してもBLE受信制御部32がBLEビーコンの受信を検出しない場合には(OP161:NO)、処理がOP164に進む。BLEビーコンの受信の検出の待機時間は、例えば、1秒である。なお、BLE端末3Bは、BLEビーコンを受信すると、受信信号強度から距離ステータスを「Far」又は「Near」のいずれかに判定する。
OP162では、BLE受信制御部32は、待機中に受信したBLEビーコンに含まれるBLEビーコン識別情報が、配布済みのBLEビーコン識別情報に一致するか否かを判定する。待機中に受信されBLEビーコンに含まれるBLEビーコン識別情報に、配布済みのBLEビーコン識別情報に一致するものがある場合には(OP162:YES)、処理がOP163に進む。待機中に受信されBLEビーコンに含まれるBLEビーコン識別情報に、配布済みのBLEビーコン識別情報に一致するものがない場合には(OP162:NO)、処理がOP164に進む。
OP163では、BLE受信制御部32は、受信したBLEビーコンのうち、配布済みのBLEビーコン情報で、現在のBLEビーコン受信リストを作成する。BLEビーコン受信リストは、例えば、BLE端末3BのRAM内に格納される。第2実施形態の変形例では、BLEビーコン受信リストには、BLEビーコン識別情報と、距離ステータスとが記録される。
OP164では、待機中に受信したBLEビーコンに、配布済みのBLEビーコン識別情報に一致するBLEビーコン識別情報を含むものがないので、BLE受信制御部32は、BLEビーコン受信リストをリセットする。その後、処理がOP171に進む。待機中に受信したBLEビーコンに、配布済みのBLEビーコン識別情報に一致するBLEビーコン識別情報を含むものがないことは、WiGigサービスを利用する携帯端末1BがBLE端末3Bの信号受信可能範囲内に存在していないことが示される。
OP165では、BLE受信制御部32は、1秒前のBLEビーコン受信リストを読み出す。OP166では、BLE受信制御部32は、1秒前のBLEビーコン受信リストと現在のBLEビーコン受信リストとで、各BLEビーコン識別情報について差分を確認する。
1秒前のBLEビーコン受信リストに含まれており、現在のBLEビーコン受信リストに含まれていないBLEビーコン識別情報については(OP166:未検出)、OP167の処理が行われる。OP167では、BLE受信制御部32は、1秒前のBLEビーコン受信リストに含まれており、現在のBLEビーコン受信リストに含まれていないBLEビーコン識別情報を、検出されなくなったBLEビーコン識別情報として、コントローラ5に通知する。
1秒前のBLEビーコン受信リストにおいて距離ステータスが「Far」であり、現在のBLEビーコン受信リストにおいて距離ステータスが「Near」であるBLEビーコ
ン識別情報については(OP166:Near)、OP168の処理が行われる。OP168では、BLE受信制御部32は、該当のBLEビーコン識別情報と距離ステータス「Near」を、コントローラ5に通知する。
ン識別情報については(OP166:Near)、OP168の処理が行われる。OP168では、BLE受信制御部32は、該当のBLEビーコン識別情報と距離ステータス「Near」を、コントローラ5に通知する。
1秒前のBLEビーコン受信リストに含まれておらず、現在のBLEビーコン受信リストに含まれているBLEビーコン識別情報については(OP166:新規追加)、OP169の処理が行われる。OP169では、BLE受信制御部32は、該当のBLEビーコン識別情報を、新たに検出されたBLEビーコン識別情報として、コントローラ5に通知する。
OP170では、BLE受信制御部32は、現在のBLEビーコン受信リストを保存する。このとき、BLEビーコン受信リストは、上書き保存される。
OP171では、BLE受信制御部32は、1秒間待機する。その後、処理がOP161に進む。OP161では、1秒間待機していた間にBLEビーコンが受信されている場合には(OP161:YES)、受信されたBLEビーコンについて、現在のBLEビーコン受信リストが作成される。1秒間待機していた間にBLEビーコンが受信されなかった場合には(OP161:NO)、処理がOP164に進む。
図31は、第2実施形態の変形例に係るBLEビーコン受信リストの一例である。BLEビーコン受信リストには、BLE端末3Bが受信し、且つ、コントローラ5が配布済みのBLEビーコン識別情報に合致するBLEビーコン識別情報と、距離ステータスとが格納される。
図32A及び図32Bは、第2実施形態の変形例に係る通信システム100Bのサービス提供の処理のシーケンスの一例を示す図である。図32A及び図32Bには、携帯端末1Bにダウンロードの予約の設定がなされている場合の例が示される。
S141では、携帯端末1BとWiFi AP 2との間で接続シーケンスが行われる。この接続シーケンスにおいて、携帯端末1Bの認証がコントローラ5で行われる。
S142では、コントローラ5は、携帯端末1Bの認証要求に基づいて認証処理を行い、携帯端末1Bの端末識別情報とIPアドレスとを関連付けてダウンロードデータキャッシュ54に保存する(図28A、OP131)。
S143では、コントローラ5は、携帯端末1Bに、WiGigサービス環境通知を送信する(図28A、OP132)。WiGigサービス環境通知には、携帯端末1Bに対して使用が許可されるBLEビーコン識別情報が含まれている。コントローラ5は、携帯端末1Bに配布したBLEビーコン識別情報を、携帯端末1Bの端末識別情報とIPアドレスとに関連付けて、ダウンロードデータキャッシュ54のインデックスに保存する(図28A、OP133)。
S144では、コントローラ5は、通信システム100B内の全BLE端末3Bに、配布済みの全BLEビーコン識別情報を通知する(図28A、OP134)。S145では、BLE端末3Bは、コントローラ5から受信した、配布済みのBLEビーコン識別情報を保存する(図29、OP153)。
S146では、携帯端末1Bは、コントローラ5から受信したWiGigサービス環境通知に含まれるBLEビーコン識別情報を情報格納部19にBLEビーコン識別情報191として保存する(図23A、OP83)。
S147では、携帯端末1Bは、BLEビーコンの発信動作を開始させる(図23A、OP84)。携帯端末1Bから発信されるBLEビーコンには、BLEビーコン識別情報191、すなわち、WiGigサービス環境通知で通知されたBLEビーコン識別情報が含まれている。
S148では、携帯端末1Bは、ダウンロードの予約が設定されていることを判定する(図23A、OP85:YES)。S149では、携帯端末1Bは、ダウンロードファイル情報をコントローラ5に送信する(図23A、OP86)。ダウンロードファイル情報には、ダウンロードの予約が設定されているファイルのファイル名、URLが含まれる。ダウンロードファイル情報は、携帯端末1BがWiFi AP 2との接続を確立しているので、WiFi経由で送信される。
S150では、コントローラ5は、携帯端末1Bからダウンロードファイル情報を受信し(図11B、OP34:YES)、ダウンロードファイル情報に含まれるURLの該当のサーバに対して対象のファイルのダウンロード要求を送信する(図11B、OP35)。S151では、コントローラ5は、対象のファイルを該当のサーバから受信し、携帯端末1Bの端末識別情報とIPアドレスと配布されたBLEビーコン情報とに対応付けて、ダウンロードデータキャッシュ54に保存する(図11B、OP35)。
S152では、携帯端末1BのユーザがBLE端末3Bに近づく方向に移動し、携帯端末1BのFar領域内にBLE端末3Bが含まれるようになると、BLE端末3Bは、携帯端末1Bから発信されるBLEビーコンを受信する(図30、OP161:YES)。また、携帯端末1Bは、距離ステートを「Far」と判定する。BLE端末3Bは、携帯端末1B以外からはBLEビーコンを受信していないものとする。
S153では、BLEビーコン端末3Bは、新たに検出したBLEビーコン情報として受信したBLEビーコンに含まれるBLEビーコン識別情報と距離ステート「Far」とをコントローラに通知する(図30、OP169)。
S154では、コントローラ5は、受信したBLEビーコン識別情報に対応付けられているファイルをWiGig AP 4に送信する(図28B、OP144:YES、OP145:YES、OP146)。
図32BのS155では、携帯端末1BのユーザがさらにBLE端末3Bに近づく方向に移動し、携帯端末1BのNear領域内にBLE端末3Bが含まれるようになると、BLE端末3Bは、携帯端末1Bとの距離ステートを「Near」と判定する。
S156では、BLEビーコン端末3Bは、受信したBLEビーコンに含まれるBLEビーコン識別情報と距離ステート「Near」とをコントローラに通知する(図30、OP168)。
S157では、コントローラ5は、受信したBLEビーコン情報が配布済みのものであることを判定する(図28B、OP143:YES)。S158では、コントローラ5は、携帯端末1Bに、WiGig AP 4の通信可能範囲内であることを通知するWiGigエリア通知を送信する(図28B、OP147:YES、OP148)。
S159では、携帯端末1Bは、WiGig AP 4の通信可能範囲内であることを通知するWiGigエリア通知を受信するので(図23B、OP87:エリア内)、Wi
Gigエリア判定フラグ192を1に設定する(図23B、OP88)。
Gigエリア判定フラグ192を1に設定する(図23B、OP88)。
S160では、携帯端末1Bは、ダウンロードの予約が設定されていることを判定する(図23B、OP89:YES)。S161では、携帯端末1Bは、WiGigの動作を開始させる(図23B、OP91)。S162では、携帯端末1BとWiGig AP 4との間でWiGig接続シーケンスが実行される(図23B、OP92)。S163では、携帯端末1Bは、ダウンロード要求を送信する(図23B、OP93)。
S164では、WiGig AP 4は、携帯端末1Bからのダウンロード要求を受信し(図13、OP51)、キャッシュ内の携帯端末1BのIPアドレスに関連付けられているファイルを携帯端末1Bに送信する(図13、OP52:YES、OP53)。
S165では、携帯端末1Bは、ファイルのダウンロードが完了し、WiGigの動作を停止させる(図23B、OP94)。
<第2実施形態の変形例の作用効果>
第2実施形態の変形例より、携帯端末1BがBLEビーコンを発信し、BLE端末3BがBLEビーコンを受信する場合でも、携帯端末1BとBLE端末3Bとの距離「Far」、「Near」に応じて、ファイルのダウンロードの処理が段階的に行うことができる。また、携帯端末1Bの消費電力をより低減させることができる。
第2実施形態の変形例より、携帯端末1BがBLEビーコンを発信し、BLE端末3BがBLEビーコンを受信する場合でも、携帯端末1BとBLE端末3Bとの距離「Far」、「Near」に応じて、ファイルのダウンロードの処理が段階的に行うことができる。また、携帯端末1Bの消費電力をより低減させることができる。
なお、第2実施形態では、携帯端末1BがBLEビーコンの発信機能を有する。携帯端末1BがBLEビーコンの発信機能を有さない場合でも、BLEビーコンの発信機能を有するBLE端末と携帯端末1BとをBluetoothで接続し連携させることで、第2実施形態を実現することができる。
<その他>
第1実施形態及び第2実施形態では、無線通信方式として、WiFi、WiGig、BLEの組合せが採用される通信システムについて説明された。通信システム100A及び通信システム100Bが採用可能な無線通信方式の組合せは、WiFi、WiGig、BLEに限定されない。通信システム100A及び通信システム100Bは、例えば、WiFiに代えて、4Gや5Gのセルラの無線通信方式と、WiGig、BLEの組合せを採用することもできる。この場合には、WiFi AP 2とコントローラ5の機能を、4Gや5Gに対応するスモールセル基地局に持たせることによって、実現可能となる。
第1実施形態及び第2実施形態では、無線通信方式として、WiFi、WiGig、BLEの組合せが採用される通信システムについて説明された。通信システム100A及び通信システム100Bが採用可能な無線通信方式の組合せは、WiFi、WiGig、BLEに限定されない。通信システム100A及び通信システム100Bは、例えば、WiFiに代えて、4Gや5Gのセルラの無線通信方式と、WiGig、BLEの組合せを採用することもできる。この場合には、WiFi AP 2とコントローラ5の機能を、4Gや5Gに対応するスモールセル基地局に持たせることによって、実現可能となる。
また、WiGigとBLEとに代えて、通信可能範囲のサイズが数m〜10m程度の、高速な無線通信方式と省電力な無線通信方式と、が採用されてもよい。
<記録媒体>
コンピュータその他の機械、装置(以下、コンピュータ等)に上記いずれかの機能を実現させるプログラムをコンピュータ等が読み取り可能な記録媒体に記録することができる。コンピュータ等に、この記録媒体のプログラムを読み込ませて実行させることにより、その機能を提供させることができる。
コンピュータその他の機械、装置(以下、コンピュータ等)に上記いずれかの機能を実現させるプログラムをコンピュータ等が読み取り可能な記録媒体に記録することができる。コンピュータ等に、この記録媒体のプログラムを読み込ませて実行させることにより、その機能を提供させることができる。
ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、又は化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる非一時的な記録媒体をいう。このような記録媒体のうちコンピュータ等から取り外し可能なものとしては、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R/W、DVD、ブルーレイディスク、DAT、8mmテープ、フラッシュメモリなどのメモリカード等がある。また、コンピュータ等に固定された記録媒体としてハードディスク、ROM(リードオンリーメモリ)等がある。さらに、SSD
(Solid State Drive)は、コンピュータ等から取り外し可能な記録媒体としても、コン
ピュータ等に固定された記録媒体としても利用可能である。
(Solid State Drive)は、コンピュータ等から取り外し可能な記録媒体としても、コン
ピュータ等に固定された記録媒体としても利用可能である。
<付記>
上記実施形態は、以下の付記を開示する。
(付記1)
携帯端末と、
第1の無線通信方式によって通信する第1の中継装置と、
第3の無線通信方式によって、前記第1の中継装置の通信可能範囲が一致するように設定される信号到達可能範囲を形成し、発信元の識別情報を含む信号を発信する発信機と、
第2の無線通信方式によって、前記第1の中継装置の通信可能範囲と前記発信機の信号到達可能範囲とを包含する通信可能範囲を形成し、前記発信機によって用いられる識別情報を前記携帯端末に送信する第2の中継装置と、
を備え、
前記携帯端末は、
前記第1の無線通信方式によって、前記第1の中継装置と接続する第1の通信部と、
前記第2の無線通信方式によって、前記発信機によって用いられる識別情報を受信する第2の通信部と、
前記第3の無線通信方式によって、前記発信機によって用いられる識別情報を含む信号を受信する第3の通信部と、
前記第3の無線通信方式によって前記発信機によって用いられる識別情報を含む信号を受信した場合に、前記第1の通信部に動作の開始を指示する制御部と、
を備える通信システム。
(付記2)
前記携帯端末の前記制御部は、前記第1の無線通信方式によるダウンロード対象のファイルの受信が完了した場合に、前記第1の通信部に動作の停止を指示する、
付記1に記載の通信システム。
(付記3)
前記携帯端末の前記制御部は、前記第2の無線通信方式によって、前記発信機の識別情報を受信した場合に、前記第3の通信部に前記第3の無線通信方式による信号の受信動作の開始を指示する、
付記1又は2に記載の通信システム。
(付記4)
前記携帯端末の前記制御部は、前記第2の無線通信方式による前記第2の中継装置との接続が切断された場合に、前記第3の通信部に前記受信動作の停止を指示する、
付記3に記載の通信システム。
(付記5)
前記携帯端末の前記制御部は、前記第3の無線通信方式によって、前記発信機の識別情報を含む信号を受信しており、且つ、受信した信号にダウンロード対象のファイルに関する情報が入力されている場合に、前記第1の通信部に前記ファイルのダウンロードの開始を指示する、
付記1から4のいずれか一つに記載の通信システム。
(付記6)
前記通信システムは、
前記発信元の識別情報を前記携帯端末に送信する管理装置をさらに備え、
前記携帯端末の前記制御部は、前記第3の無線通信方式によって前記発信機の識別情報が含まれる信号を受信しており、且つ、受信した信号にダウンロード対象のファイルに関する情報が入力されている場合に、前記ファイルに関するダウンロード開始通知を前記管理装置に送信し、
前記管理装置は、前記ファイルに関するダウンロード開始通知を受信した場合に、前記
ファイルを前記第1の中継装置に送信し、
前記第1の中継装置は、前記ファイルを受信し、前記第1の無線通信方式によって、前記ファイルを前記携帯端末に送信する、
付記1から5のいずれか一つに記載の通信システム。
(付記7)
前記通信システムは、
前記発信機の識別情報を前記携帯端末に送信する管理装置をさらに備え、
前記携帯端末は、
ダウンロード対象のファイルに関する情報を記憶する記憶部をさらに備え、
前記制御部は、
前記第3の無線通信方式によって受信した前記発信機の識別情報を含む信号の受信信号強度に基づいて、前記発信機から第1の距離以下の第1の範囲、及び、前記発信機から前記第1の距離より短い第2の距離以下の第2の範囲への進入を検出し、
前記第1の範囲への進入を検出した場合に、前記管理装置に前記ファイルに関するダウンロード開始通知を送信し、
前記第2の範囲への進入を検出した場合に、前記第1の通信部に前記ファイルのダウンロードの開始を指示して、前記第1の無線通信方式によって、前記第1の中継装置から前記ファイルを受信し、
前記管理装置は、前記ファイルに関するダウンロード開始通知を受信した場合に、前記ファイルを前記第1の中継装置に送信し、
前記第1の中継装置は、前記管理装置から前記ファイルを受信し、前記携帯端末に前記ファイルを送信する、
付記1から4のいずれか一つに記載の通信システム。
(付記8)
携帯端末と、
第1の無線通信方式によって通信を行う第1の中継装置と、
第2の無線通信方式によって、前記第1の中継装置の通信可能範囲を包含する通信可能範囲を形成し、第3の無線通信方式による信号の発信元を識別する識別情報を前記携帯端末に送信する第2の中継装置と、
前記第2の中継装置の通信可能範囲に包含され、前記第1の中継装置の通信可能範囲と一致するように設定される信号検出可能範囲内で第3の無線通信方式によって前記識別情報を含む信号を受信し、受信した信号に含まれる前記識別情報を管理装置に送信する受信機と、
前記携帯端末に、前記第3の無線通信方式による信号の発信元の識別情報を送信し、前記受信機から受信した前記識別情報と前記携帯端末に送信した識別情報とが一致する場合に、前記携帯端末に、現在位置が前記第1の中継装置の通信可能範囲内であることの通知を送信する管理装置と、
を含み、
前記携帯端末は、
前記第1の無線通信方式によって、前記第1の中継装置と接続する第1の通信部と、
前記第2の無線通信方式によって、前記第3の無線通信方式による信号の発信元の識別情報と、前記現在位置が前記第1の中継装置の通信可能範囲内であることの通知と、を受信する第2の通信部と、
前記第3の無線通信方式によって、前記受信した識別情報を含む信号を発信する第3の通信部と、
前記管理装置から、現在位置が前記第1の中継装置の通信可能範囲内であることの通知を受信した場合に、前記第1の通信部の動作の開始を指示する制御部と、
を備える、
通信システム。
(付記9)
前記携帯端末の前記制御部は、前記第1の無線通信方式によって、ダウンロード対象のファイルの受信が完了した場合に、前記第1の通信部に動作の停止を指示する、
付記8に記載の通信システム。
(付記10)
前記携帯端末の前記制御部は、前記第2の無線通信方式によって、前記第3の無線通信方式による信号の発信元の識別情報を受信した場合に、前記第3の通信部に前記第3の無線通信方式による信号の発信動作の開始を指示する、
付記8又は9に記載の通信システム。
(付記11)
前記制御部は、前記第2の無線通信方式による前記第2の中継装置との接続が切断された場合に、前記第3の通信部に前記発信動作の停止を指示する、
付記10に記載の通信システム。
(付記12)
前記携帯端末の前記制御部は、前記第2の無線通信方式によって前記管理装置から現在位置が前記第1の中継装置の通信可能範囲内であることの通知を受けており、且つ、ダウンロード対象のファイルに関する情報が入力されている場合に、前記第1の通信部に前記ファイルのダウンロードの開始を指示する、
付記8から11のいずれか一つに記載の通信システム。
(付記13)
前記携帯端末の前記制御部は、前記第2の無線通信方式によって、現在位置が前記第1の中継装置の通信可能範囲内であることの通知を受けており、且つ、ダウンロード対象のファイルに関する情報が入力されている場合に、前記ファイルに関するダウンロードの開始通知を前記管理装置に送信し、
前記管理装置は、前記ファイルに関するダウンロード開始通知を受信した場合に、前記ファイルを前記第1の中継装置に送信し、
前記第1の中継装置は、前記ファイルを受信し、前記第1の無線通信方式によって、前記ファイルを前記携帯端末に送信する、
付記8から12のいずれか一つに記載の通信システム。
(付記14)
前記携帯端末は、
ダウンロード対象のファイルに関する情報を記憶する記憶部をさらに備え、
前記制御部は、
前記第2の無線通信方式によって、前記管理装置に前記ファイルに関するダウンロード開始通知を送信し、
前記受信機は、前記第3の無線通信方式による前記携帯端末からの信号の受信信号強度に基づいて、前記携帯端末との距離が、第2の距離以上第1の距離未満の第1の範囲内、又は、前記第2の距離未満の第2の範囲内のいずれであるかを検出して前記管理装置に送信し、
前記管理装置は、前記受信機と前記携帯端末との距離が前記第1の範囲内である場合に、前記ファイルを前記第1の中継装置に送信し、前記受信機と前記携帯端末との距離の前記第1の範囲内から前記第2の範囲内への変化を検出した場合に、前記携帯端末に、現在位置が前記第1の中継装置の通信可能範囲内であることの通知を送信する、
付記8から12のいずれか一つに記載の通信システム。
(付記15)
第1の無線通信方式によって第1の中継装置と接続する第1の通信部と、
第3の無線通信方式によって前記第1の中継装置の通信可能範囲と一致するように設定される信号到達可能範囲を形成する発信機から、前記発信機によって用いられる発信元の識別情報を含む信号を受信する第3の通信部と、
第2の無線通信方式によって前記第1の中継装置の通信可能範囲と前記発信機の信号到達可能範囲とを包含する通信可能範囲を形成する第2の中継装置から、前記発信機によっ
て用いられる識別情報を受信する第2の通信部と、
前記第3の無線通信方式によって前記発信機の識別情報を含む信号を受信した場合に、前記第1の通信部に動作の開始を指示する制御部と、
を備える携帯端末。
(付記16)
第1の無線通信方式によって第1の中継装置と接続する第1の通信部と、
第2の無線通信方式によって、第2の中継装置から、第3の無線通信方式による信号の発信元の識別情報を受信する第2の通信部と、
前記第3の無線通信方式によって、前記受信した識別情報を含む信号を発信する第3の通信部と、
管理装置から、前記第2の無線通信方式によって、現在位置が前記第1の中継装置の通信可能範囲内であることの通知を受信した場合に、前記第1の通信部の動作の開始を指示する制御部と、
を備え、
前記管理装置は、前記携帯端末に、前記第3の無線通信方式による信号の発信元の識別情報を送信し、受信機から受信した前記発信元の識別情報と送信した識別情報とが一致する場合に、現在位置が前記第1の中継装置の通信可能範囲内であることの通知を送信し、
前記受信機は、前記第3の無線通信方式によって、前記第2の中継装置の通信可能範囲に包含され、前記第1の中継装置の通信可能範囲と一致するように設定される信号検出可能範囲内で、前記発信元の識別情報を含む信号を受信し、前記受信した信号に含まれる前記発信元の識別情報を前記管理装置に送信し、
前記第2の中継装置は、前記第1の中継装置の通信可能範囲及び前記受信機の信号検出可能範囲を包含する通信可能範囲を形成する、
携帯端末。
(付記17)
発信機が、
第1の無線通信方式によって通信する第1の中継装置の通信可能範囲と一致するように設定される信号到達可能範囲を形成し、
第3の無線通信方式によって、発信元の識別情報を含む信号を発信し、
第2の中継装置が、
第2の無線通信方式によって、前記第1の中継装置の通信可能範囲と前記発信機の信号到達可能範囲とを包含する通信可能範囲を形成し、
第2の無線通信方式によって、前記発信機によって用いられる識別情報を前記携帯端末に送信し、
前記携帯端末が、
前記第2の無線通信方式によって、前記発信機によって用いられる識別情報を受信し、
前記第3の無線通信方式によって、前記発信機によって用いられる識別情報を含む信号を受信した場合に、前記第1の無線通信方式によって前記第1の中継装置と接続する第1の通信部に動作の開始を指示する、
を備える通信方法。
(付記18)
第2の中継装置が、
第2の無線通信方式によって、第1の無線通信方式によって通信を行う第1の中継装置の通信可能範囲を包含する通信可能範囲を形成し、第3の無線通信方式による信号の発信元を識別する識別情報を携帯端末に送信し、
受信機が、
前記第2の中継装置の通信可能範囲に包含され、前記第1の中継装置の通信可能範囲と一致するように設定される信号検出可能範囲内で第3の無線通信方式によって前記識別情報を含む信号を受信し、受信した信号に含まれる前記識別情報を管理装置に送信し、
前記管理装置が、
前記携帯端末に、前記第3の無線通信方式による信号の発信元の識別情報を送信し、前記受信機から受信した前記識別情報と前記携帯端末に送信した識別情報とが一致する場合に、前記携帯端末に、現在位置が前記第1の中継装置の通信可能範囲内であることの通知を送信し、
前記携帯端末は、
前記第2の無線通信方式によって、前記第3の無線通信方式による信号の発信元の識別情報と、前記現在位置が前記第1の中継装置の通信可能範囲内であることの通知と、を受信し、
前記第3の無線通信方式によって、前記受信した識別情報を含む信号を発信し、
前記管理装置から、現在位置が前記第1の中継装置の通信可能範囲内であることの通知を受信した場合に、前記第1の無線通信方式によって前記第1の中継装置と接続する第1の通信部の動作の開始を指示する、
通信方法。
上記実施形態は、以下の付記を開示する。
(付記1)
携帯端末と、
第1の無線通信方式によって通信する第1の中継装置と、
第3の無線通信方式によって、前記第1の中継装置の通信可能範囲が一致するように設定される信号到達可能範囲を形成し、発信元の識別情報を含む信号を発信する発信機と、
第2の無線通信方式によって、前記第1の中継装置の通信可能範囲と前記発信機の信号到達可能範囲とを包含する通信可能範囲を形成し、前記発信機によって用いられる識別情報を前記携帯端末に送信する第2の中継装置と、
を備え、
前記携帯端末は、
前記第1の無線通信方式によって、前記第1の中継装置と接続する第1の通信部と、
前記第2の無線通信方式によって、前記発信機によって用いられる識別情報を受信する第2の通信部と、
前記第3の無線通信方式によって、前記発信機によって用いられる識別情報を含む信号を受信する第3の通信部と、
前記第3の無線通信方式によって前記発信機によって用いられる識別情報を含む信号を受信した場合に、前記第1の通信部に動作の開始を指示する制御部と、
を備える通信システム。
(付記2)
前記携帯端末の前記制御部は、前記第1の無線通信方式によるダウンロード対象のファイルの受信が完了した場合に、前記第1の通信部に動作の停止を指示する、
付記1に記載の通信システム。
(付記3)
前記携帯端末の前記制御部は、前記第2の無線通信方式によって、前記発信機の識別情報を受信した場合に、前記第3の通信部に前記第3の無線通信方式による信号の受信動作の開始を指示する、
付記1又は2に記載の通信システム。
(付記4)
前記携帯端末の前記制御部は、前記第2の無線通信方式による前記第2の中継装置との接続が切断された場合に、前記第3の通信部に前記受信動作の停止を指示する、
付記3に記載の通信システム。
(付記5)
前記携帯端末の前記制御部は、前記第3の無線通信方式によって、前記発信機の識別情報を含む信号を受信しており、且つ、受信した信号にダウンロード対象のファイルに関する情報が入力されている場合に、前記第1の通信部に前記ファイルのダウンロードの開始を指示する、
付記1から4のいずれか一つに記載の通信システム。
(付記6)
前記通信システムは、
前記発信元の識別情報を前記携帯端末に送信する管理装置をさらに備え、
前記携帯端末の前記制御部は、前記第3の無線通信方式によって前記発信機の識別情報が含まれる信号を受信しており、且つ、受信した信号にダウンロード対象のファイルに関する情報が入力されている場合に、前記ファイルに関するダウンロード開始通知を前記管理装置に送信し、
前記管理装置は、前記ファイルに関するダウンロード開始通知を受信した場合に、前記
ファイルを前記第1の中継装置に送信し、
前記第1の中継装置は、前記ファイルを受信し、前記第1の無線通信方式によって、前記ファイルを前記携帯端末に送信する、
付記1から5のいずれか一つに記載の通信システム。
(付記7)
前記通信システムは、
前記発信機の識別情報を前記携帯端末に送信する管理装置をさらに備え、
前記携帯端末は、
ダウンロード対象のファイルに関する情報を記憶する記憶部をさらに備え、
前記制御部は、
前記第3の無線通信方式によって受信した前記発信機の識別情報を含む信号の受信信号強度に基づいて、前記発信機から第1の距離以下の第1の範囲、及び、前記発信機から前記第1の距離より短い第2の距離以下の第2の範囲への進入を検出し、
前記第1の範囲への進入を検出した場合に、前記管理装置に前記ファイルに関するダウンロード開始通知を送信し、
前記第2の範囲への進入を検出した場合に、前記第1の通信部に前記ファイルのダウンロードの開始を指示して、前記第1の無線通信方式によって、前記第1の中継装置から前記ファイルを受信し、
前記管理装置は、前記ファイルに関するダウンロード開始通知を受信した場合に、前記ファイルを前記第1の中継装置に送信し、
前記第1の中継装置は、前記管理装置から前記ファイルを受信し、前記携帯端末に前記ファイルを送信する、
付記1から4のいずれか一つに記載の通信システム。
(付記8)
携帯端末と、
第1の無線通信方式によって通信を行う第1の中継装置と、
第2の無線通信方式によって、前記第1の中継装置の通信可能範囲を包含する通信可能範囲を形成し、第3の無線通信方式による信号の発信元を識別する識別情報を前記携帯端末に送信する第2の中継装置と、
前記第2の中継装置の通信可能範囲に包含され、前記第1の中継装置の通信可能範囲と一致するように設定される信号検出可能範囲内で第3の無線通信方式によって前記識別情報を含む信号を受信し、受信した信号に含まれる前記識別情報を管理装置に送信する受信機と、
前記携帯端末に、前記第3の無線通信方式による信号の発信元の識別情報を送信し、前記受信機から受信した前記識別情報と前記携帯端末に送信した識別情報とが一致する場合に、前記携帯端末に、現在位置が前記第1の中継装置の通信可能範囲内であることの通知を送信する管理装置と、
を含み、
前記携帯端末は、
前記第1の無線通信方式によって、前記第1の中継装置と接続する第1の通信部と、
前記第2の無線通信方式によって、前記第3の無線通信方式による信号の発信元の識別情報と、前記現在位置が前記第1の中継装置の通信可能範囲内であることの通知と、を受信する第2の通信部と、
前記第3の無線通信方式によって、前記受信した識別情報を含む信号を発信する第3の通信部と、
前記管理装置から、現在位置が前記第1の中継装置の通信可能範囲内であることの通知を受信した場合に、前記第1の通信部の動作の開始を指示する制御部と、
を備える、
通信システム。
(付記9)
前記携帯端末の前記制御部は、前記第1の無線通信方式によって、ダウンロード対象のファイルの受信が完了した場合に、前記第1の通信部に動作の停止を指示する、
付記8に記載の通信システム。
(付記10)
前記携帯端末の前記制御部は、前記第2の無線通信方式によって、前記第3の無線通信方式による信号の発信元の識別情報を受信した場合に、前記第3の通信部に前記第3の無線通信方式による信号の発信動作の開始を指示する、
付記8又は9に記載の通信システム。
(付記11)
前記制御部は、前記第2の無線通信方式による前記第2の中継装置との接続が切断された場合に、前記第3の通信部に前記発信動作の停止を指示する、
付記10に記載の通信システム。
(付記12)
前記携帯端末の前記制御部は、前記第2の無線通信方式によって前記管理装置から現在位置が前記第1の中継装置の通信可能範囲内であることの通知を受けており、且つ、ダウンロード対象のファイルに関する情報が入力されている場合に、前記第1の通信部に前記ファイルのダウンロードの開始を指示する、
付記8から11のいずれか一つに記載の通信システム。
(付記13)
前記携帯端末の前記制御部は、前記第2の無線通信方式によって、現在位置が前記第1の中継装置の通信可能範囲内であることの通知を受けており、且つ、ダウンロード対象のファイルに関する情報が入力されている場合に、前記ファイルに関するダウンロードの開始通知を前記管理装置に送信し、
前記管理装置は、前記ファイルに関するダウンロード開始通知を受信した場合に、前記ファイルを前記第1の中継装置に送信し、
前記第1の中継装置は、前記ファイルを受信し、前記第1の無線通信方式によって、前記ファイルを前記携帯端末に送信する、
付記8から12のいずれか一つに記載の通信システム。
(付記14)
前記携帯端末は、
ダウンロード対象のファイルに関する情報を記憶する記憶部をさらに備え、
前記制御部は、
前記第2の無線通信方式によって、前記管理装置に前記ファイルに関するダウンロード開始通知を送信し、
前記受信機は、前記第3の無線通信方式による前記携帯端末からの信号の受信信号強度に基づいて、前記携帯端末との距離が、第2の距離以上第1の距離未満の第1の範囲内、又は、前記第2の距離未満の第2の範囲内のいずれであるかを検出して前記管理装置に送信し、
前記管理装置は、前記受信機と前記携帯端末との距離が前記第1の範囲内である場合に、前記ファイルを前記第1の中継装置に送信し、前記受信機と前記携帯端末との距離の前記第1の範囲内から前記第2の範囲内への変化を検出した場合に、前記携帯端末に、現在位置が前記第1の中継装置の通信可能範囲内であることの通知を送信する、
付記8から12のいずれか一つに記載の通信システム。
(付記15)
第1の無線通信方式によって第1の中継装置と接続する第1の通信部と、
第3の無線通信方式によって前記第1の中継装置の通信可能範囲と一致するように設定される信号到達可能範囲を形成する発信機から、前記発信機によって用いられる発信元の識別情報を含む信号を受信する第3の通信部と、
第2の無線通信方式によって前記第1の中継装置の通信可能範囲と前記発信機の信号到達可能範囲とを包含する通信可能範囲を形成する第2の中継装置から、前記発信機によっ
て用いられる識別情報を受信する第2の通信部と、
前記第3の無線通信方式によって前記発信機の識別情報を含む信号を受信した場合に、前記第1の通信部に動作の開始を指示する制御部と、
を備える携帯端末。
(付記16)
第1の無線通信方式によって第1の中継装置と接続する第1の通信部と、
第2の無線通信方式によって、第2の中継装置から、第3の無線通信方式による信号の発信元の識別情報を受信する第2の通信部と、
前記第3の無線通信方式によって、前記受信した識別情報を含む信号を発信する第3の通信部と、
管理装置から、前記第2の無線通信方式によって、現在位置が前記第1の中継装置の通信可能範囲内であることの通知を受信した場合に、前記第1の通信部の動作の開始を指示する制御部と、
を備え、
前記管理装置は、前記携帯端末に、前記第3の無線通信方式による信号の発信元の識別情報を送信し、受信機から受信した前記発信元の識別情報と送信した識別情報とが一致する場合に、現在位置が前記第1の中継装置の通信可能範囲内であることの通知を送信し、
前記受信機は、前記第3の無線通信方式によって、前記第2の中継装置の通信可能範囲に包含され、前記第1の中継装置の通信可能範囲と一致するように設定される信号検出可能範囲内で、前記発信元の識別情報を含む信号を受信し、前記受信した信号に含まれる前記発信元の識別情報を前記管理装置に送信し、
前記第2の中継装置は、前記第1の中継装置の通信可能範囲及び前記受信機の信号検出可能範囲を包含する通信可能範囲を形成する、
携帯端末。
(付記17)
発信機が、
第1の無線通信方式によって通信する第1の中継装置の通信可能範囲と一致するように設定される信号到達可能範囲を形成し、
第3の無線通信方式によって、発信元の識別情報を含む信号を発信し、
第2の中継装置が、
第2の無線通信方式によって、前記第1の中継装置の通信可能範囲と前記発信機の信号到達可能範囲とを包含する通信可能範囲を形成し、
第2の無線通信方式によって、前記発信機によって用いられる識別情報を前記携帯端末に送信し、
前記携帯端末が、
前記第2の無線通信方式によって、前記発信機によって用いられる識別情報を受信し、
前記第3の無線通信方式によって、前記発信機によって用いられる識別情報を含む信号を受信した場合に、前記第1の無線通信方式によって前記第1の中継装置と接続する第1の通信部に動作の開始を指示する、
を備える通信方法。
(付記18)
第2の中継装置が、
第2の無線通信方式によって、第1の無線通信方式によって通信を行う第1の中継装置の通信可能範囲を包含する通信可能範囲を形成し、第3の無線通信方式による信号の発信元を識別する識別情報を携帯端末に送信し、
受信機が、
前記第2の中継装置の通信可能範囲に包含され、前記第1の中継装置の通信可能範囲と一致するように設定される信号検出可能範囲内で第3の無線通信方式によって前記識別情報を含む信号を受信し、受信した信号に含まれる前記識別情報を管理装置に送信し、
前記管理装置が、
前記携帯端末に、前記第3の無線通信方式による信号の発信元の識別情報を送信し、前記受信機から受信した前記識別情報と前記携帯端末に送信した識別情報とが一致する場合に、前記携帯端末に、現在位置が前記第1の中継装置の通信可能範囲内であることの通知を送信し、
前記携帯端末は、
前記第2の無線通信方式によって、前記第3の無線通信方式による信号の発信元の識別情報と、前記現在位置が前記第1の中継装置の通信可能範囲内であることの通知と、を受信し、
前記第3の無線通信方式によって、前記受信した識別情報を含む信号を発信し、
前記管理装置から、現在位置が前記第1の中継装置の通信可能範囲内であることの通知を受信した場合に、前記第1の無線通信方式によって前記第1の中継装置と接続する第1の通信部の動作の開始を指示する、
通信方法。
1A、1B 携帯端末
2 WiFiアクセスポイント
3 BLE端末
4 WiGigアクセスポイント
5 コントローラ
11 セルラ送受信部
12 WiFi送受信部
13 WiFi制御部
14 制御部
15 WiGig送受信部
16 WiGig制御部
17 Bluetooth送受信部
18 Bluetooth制御部
19 情報格納部
31 BLE送信制御部
32 BLE受信制御部
42 WiGig制御部
51 制御部
54 ダウンロードデータキャッシュ
55 BLE−WiGig対応表
101、401 CPU
102、402 記憶部
111 WiFi通信部
113 WiGig通信部
115 Bluetooth通信部
2 WiFiアクセスポイント
3 BLE端末
4 WiGigアクセスポイント
5 コントローラ
11 セルラ送受信部
12 WiFi送受信部
13 WiFi制御部
14 制御部
15 WiGig送受信部
16 WiGig制御部
17 Bluetooth送受信部
18 Bluetooth制御部
19 情報格納部
31 BLE送信制御部
32 BLE受信制御部
42 WiGig制御部
51 制御部
54 ダウンロードデータキャッシュ
55 BLE−WiGig対応表
101、401 CPU
102、402 記憶部
111 WiFi通信部
113 WiGig通信部
115 Bluetooth通信部
Claims (12)
- 携帯端末と、
第1の無線通信方式によって通信する第1の中継装置と、
第3の無線通信方式によって、前記第1の中継装置の通信可能範囲が一致するように設定される信号到達可能範囲を形成し、発信元の識別情報を含む信号を発信する発信機と、
第2の無線通信方式によって、前記第1の中継装置の通信可能範囲と前記発信機の信号到達可能範囲とを包含する通信可能範囲を形成し、前記発信機によって用いられる識別情報を前記携帯端末に送信する第2の中継装置と、
を備え、
前記携帯端末は、
前記第1の無線通信方式によって、前記第1の中継装置と接続する第1の通信部と、
前記第2の無線通信方式によって、前記発信機によって用いられる識別情報を受信する第2の通信部と、
前記第3の無線通信方式によって、前記発信機によって用いられる識別情報を含む信号を受信する第3の通信部と、
前記第3の無線通信方式によって前記発信機によって用いられる識別情報を含む信号を受信した場合に、前記第1の通信部に動作の開始を指示する制御部と、
を備える通信システム。 - 前記携帯端末の前記制御部は、前記第1の無線通信方式によるダウンロード対象のファイルの受信が完了した場合に、前記第1の通信部に動作の停止を指示する、
請求項1に記載の通信システム。 - 前記携帯端末の前記制御部は、前記第2の無線通信方式によって、前記発信機の識別情報を受信した場合に、前記第3の通信部に前記第3の無線通信方式による信号の受信動作の開始を指示する、
請求項1又は2に記載の通信システム。 - 前記携帯端末の前記制御部は、前記第2の無線通信方式による前記第2の中継装置との接続が切断された場合に、前記第3の通信部に前記受信動作の停止を指示する、
請求項3に記載の通信システム。 - 前記携帯端末の前記制御部は、前記第3の無線通信方式によって、前記発信機の識別情報を含む信号を受信しており、且つ、受信した信号にダウンロード対象のファイルに関する情報が入力されている場合に、前記第1の通信部に前記ファイルのダウンロードの開始を指示する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の通信システム。 - 前記通信システムは、
前記発信元の識別情報を前記携帯端末に送信する管理装置をさらに備え、
前記携帯端末の前記制御部は、前記第3の無線通信方式によって前記発信機の識別情報が含まれる信号を受信しており、且つ、受信した信号にダウンロード対象のファイルに関する情報が入力されている場合に、前記ファイルに関するダウンロード開始通知を前記管理装置に送信し、
前記管理装置は、前記ファイルに関するダウンロード開始通知を受信した場合に、前記ファイルを前記第1の中継装置に送信し、
前記第1の中継装置は、前記ファイルを受信し、前記第1の無線通信方式によって、前記ファイルを前記携帯端末に送信する、
請求項1から5のいずれか一項に記載の通信システム。 - 前記通信システムは、
前記発信機の識別情報を前記携帯端末に送信する管理装置をさらに備え、
前記携帯端末は、
ダウンロード対象のファイルに関する情報を記憶する記憶部をさらに備え、
前記制御部は、
前記第3の無線通信方式によって受信した前記発信機の識別情報を含む信号の受信信号強度に基づいて、前記発信機から第1の距離以下の第1の範囲、及び、前記発信機から前記第1の距離より短い第2の距離以下の第2の範囲への進入を検出し、
前記第1の範囲への進入を検出した場合に、前記管理装置に前記ファイルに関するダウンロード開始通知を送信し、
前記第2の範囲への進入を検出した場合に、前記第1の通信部に前記ファイルのダウンロードの開始を指示して、前記第1の無線通信方式によって、前記第1の中継装置から前記ファイルを受信し、
前記管理装置は、前記ファイルに関するダウンロード開始通知を受信した場合に、前記ファイルを前記第1の中継装置に送信し、
前記第1の中継装置は、前記管理装置から前記ファイルを受信し、前記携帯端末に前記ファイルを送信する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の通信システム。 - 携帯端末と、
第1の無線通信方式によって通信を行う第1の中継装置と、
第2の無線通信方式によって、前記第1の中継装置の通信可能範囲を包含する通信可能範囲を形成し、第3の無線通信方式による信号の発信元を識別する識別情報を前記携帯端末に送信する第2の中継装置と、
前記第2の中継装置の通信可能範囲に包含され、前記第1の中継装置の通信可能範囲と一致するように設定される信号検出可能範囲内で第3の無線通信方式によって前記識別情報を含む信号を受信し、受信した信号に含まれる前記識別情報を管理装置に送信する受信機と、
前記携帯端末に、前記第3の無線通信方式による信号の発信元の識別情報を送信し、前記受信機から受信した前記識別情報と前記携帯端末に送信した識別情報とが一致する場合に、前記携帯端末に、現在位置が前記第1の中継装置の通信可能範囲内であることの通知を送信する管理装置と、
を含み、
前記携帯端末は、
前記第1の無線通信方式によって、前記第1の中継装置と接続する第1の通信部と、
前記第2の無線通信方式によって、前記第3の無線通信方式による信号の発信元の識別情報と、前記現在位置が前記第1の中継装置の通信可能範囲内であることの通知と、を受信する第2の通信部と、
前記第3の無線通信方式によって、前記受信した識別情報を含む信号を発信する第3の通信部と、
前記管理装置から、現在位置が前記第1の中継装置の通信可能範囲内であることの通知を受信した場合に、前記第1の通信部の動作の開始を指示する制御部と、
を備える、
通信システム。 - 第1の無線通信方式によって第1の中継装置と接続する第1の通信部と、
第3の無線通信方式によって前記第1の中継装置の通信可能範囲と一致するように設定される信号到達可能範囲を形成する発信機から、前記発信機によって用いられる発信元の識別情報を含む信号を受信する第3の通信部と、
第2の無線通信方式によって前記第1の中継装置の通信可能範囲と前記発信機の信号到達可能範囲とを包含する通信可能範囲を形成する第2の中継装置から、前記発信機によって用いられる識別情報を受信する第2の通信部と、
前記第3の無線通信方式によって前記発信機の識別情報を含む信号を受信した場合に、前記第1の通信部に動作の開始を指示する制御部と、
を備える携帯端末。 - 第1の無線通信方式によって第1の中継装置と接続する第1の通信部と、
第2の無線通信方式によって、第2の中継装置から、第3の無線通信方式による信号の発信元の識別情報を受信する第2の通信部と、
前記第3の無線通信方式によって、前記受信した識別情報を含む信号を発信する第3の通信部と、
管理装置から、前記第2の無線通信方式によって、現在位置が前記第1の中継装置の通信可能範囲内であることの通知を受信した場合に、前記第1の通信部の動作の開始を指示する制御部と、
を備え、
前記管理装置は、前記携帯端末に、前記第3の無線通信方式による信号の発信元の識別情報を送信し、受信機から受信した前記発信元の識別情報と送信した識別情報とが一致する場合に、現在位置が前記第1の中継装置の通信可能範囲内であることの通知を送信し、
前記受信機は、前記第3の無線通信方式によって、前記第2の中継装置の通信可能範囲に包含され、前記第1の中継装置の通信可能範囲と一致するように設定される信号検出可能範囲内で、前記発信元の識別情報を含む信号を受信し、前記受信した信号に含まれる前記発信元の識別情報を前記管理装置に送信し、
前記第2の中継装置は、前記第1の中継装置の通信可能範囲及び前記受信機の信号検出可能範囲を包含する通信可能範囲を形成する、
携帯端末。 - 発信機が、
第1の無線通信方式によって通信する第1の中継装置の通信可能範囲と一致するように設定される信号到達可能範囲を形成し、
第3の無線通信方式によって、発信元の識別情報を含む信号を発信し、
第2の中継装置が、
第2の無線通信方式によって、前記第1の中継装置の通信可能範囲と前記発信機の信号到達可能範囲とを包含する通信可能範囲を形成し、
第2の無線通信方式によって、前記発信機によって用いられる識別情報を前記携帯端末に送信し、
前記携帯端末が、
前記第2の無線通信方式によって、前記発信機によって用いられる識別情報を受信し、
前記第3の無線通信方式によって、前記発信機によって用いられる識別情報を含む信号を受信した場合に、前記第1の無線通信方式によって前記第1の中継装置と接続する第1の通信部に動作の開始を指示する、
を備える通信方法。 - 第2の中継装置が、
第2の無線通信方式によって、第1の無線通信方式によって通信を行う第1の中継装置の通信可能範囲を包含する通信可能範囲を形成し、第3の無線通信方式による信号の発信元を識別する識別情報を携帯端末に送信し、
受信機が、
前記第2の中継装置の通信可能範囲に包含され、前記第1の中継装置の通信可能範囲
と一致するように設定される信号検出可能範囲内で第3の無線通信方式によって前記識別情報を含む信号を受信し、受信した信号に含まれる前記識別情報を管理装置に送信し、
前記管理装置が、
前記携帯端末に、前記第3の無線通信方式による信号の発信元の識別情報を送信し、前記受信機から受信した前記識別情報と前記携帯端末に送信した識別情報とが一致する場合に、前記携帯端末に、現在位置が前記第1の中継装置の通信可能範囲内であることの通知を送信し、
前記携帯端末は、
前記第2の無線通信方式によって、前記第3の無線通信方式による信号の発信元の識別情報と、前記現在位置が前記第1の中継装置の通信可能範囲内であることの通知と、を受信し、
前記第3の無線通信方式によって、前記受信した識別情報を含む信号を発信し、
前記管理装置から、現在位置が前記第1の中継装置の通信可能範囲内であることの通知を受信した場合に、前記第1の無線通信方式によって前記第1の中継装置と接続する第1の通信部の動作の開始を指示する、
通信方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015237871A JP2017103729A (ja) | 2015-12-04 | 2015-12-04 | 通信システム、携帯端末、及び、通信方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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