JP2017100834A - シート給送装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】厚さが均一でないシートを安定して給送することのできるシート給送装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】ピックアップローラ102の幅方向の両側に、それぞれ下端が、ピックアップローラ102が補助トレイ101に積載されたシートSと当接してシートSを給送する給送位置に位置したときのピックアップローラ102の下端よりも上方に位置するように傾斜補正部材180F,180Rを設け、中板105が上昇する際、傾斜補正部材180F,180Rに、補助トレイ101に積載されたシートSを圧接させてシートSの傾斜を補正する。
【選択図】図11
【解決手段】ピックアップローラ102の幅方向の両側に、それぞれ下端が、ピックアップローラ102が補助トレイ101に積載されたシートSと当接してシートSを給送する給送位置に位置したときのピックアップローラ102の下端よりも上方に位置するように傾斜補正部材180F,180Rを設け、中板105が上昇する際、傾斜補正部材180F,180Rに、補助トレイ101に積載されたシートSを圧接させてシートSの傾斜を補正する。
【選択図】図11
Description
本発明は、シート給送装置及び画像形成装置に関し、封筒等の厚さが不均一のシートを給送するための構成に関する。
今日、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置においては、シート給送装置によりシートを給送し、給送されたシートに画像形成部で画像を形成するようにしたものが広く普及している。シート給送装置としては、装置本体にシートを収容する給紙カセットを着脱自在に装着し、装置本体に設けたピックアップローラにより、給紙カセットに上昇可能に設けられたシート積載手段に積載されたシートを給送するようにしているのが一般的である。
ここで、シートを給送する際、ピックアップローラがシートを押圧しながら回転する必要があるため、シート給送装置にはシート積載手段上に積載されたシートをピックアップローラによる押圧が可能となる位置まで持ち上げるための昇降部が備えられている。また、給紙カセットには、異なるサイズのシートを収納することができるようにシート積載手段上に積載されたシートのシート給送方向上流側端(以下、後端という)の位置を規制する後端規制部材がシート給送方向にスライド可能に設けられている。さらに、給紙カセットには、シート積載手段上に積載されたシートのシート給送方向と直交する方向(以下、幅方向という)の側端位置を規制する一対の側端規制部材が幅方向にスライド可能に設けられている。
そして、一対の側端規制部材によってシート積載手段上のシートの側端を規制し、後端規制部材によってシート積載手段上のシートの後端を規制することにより、シートを所定の位置に位置決めする。このように、シート積載手段上でシートを位置決めした後、昇降部によりトレイを上昇させることにより、積載されているシートの最上面にピックアップローラを押圧させて、ピックアップローラを回転することによりシートを給送する。
ところで、従来、シート給送装置において、封筒等の厚さが均一でないシートを連続的に給送する場合がある。ここで、厚さが均一でないシートをトレイ上に複数枚積載すると、シート束の最上面が傾いた状態となり、ピックアップローラとシートが均等に当接できないために給送不良が発生する。
そこで、従来は、厚さが均一でないシートを給送する場合は、給紙カセットに補助トレイを揺動可能に取り付け、この補助トレイ上にシートを積載することにより、積載シートの最上面をピックアップローラに倣わせる構成が提案されている(特許文献1参照)。この構成では、補助トレイ上に厚さが均一でないシートを積載してトレイを上昇させ、シートの最上面がピックアップローラに当接すると、補助トレイが揺動してピックアップローラとシートの最上面とが幅方向において均等な圧で当接する。
ところで、補助トレイを用いたシート給送装置において、例えばシートが一対の側端規制部材のうちの一方とのみ接触する場合があり、この場合、トレイを上昇させると、接触する一方の側端規制部材から抵抗を受けた状態でシートが上昇する。
ここで、シートが一方の側端規制部材からの抵抗を受けた状態でトレイが上昇すると、補助トレイが揺動中心を中心に、シートと接触した側端規制部材側が低くなるように大きく揺動してしまう。この状態でトレイが上昇してシートの最上面がピックアップローラと当接しても、シートの一方の側端が側端規制部材から抵抗を受けているため、補助トレイが十分に揺動することができない。このように補助トレイが十分に揺動することができなくなると、ピックアップローラがシートの最上面に均等に当接することができなくなるので、シートが傾いたまま給送され、給送不良が発生するおそれがある。
そこで、本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、厚さが均一でないシートを安定して給送することのできるシート給送装置及び画像形成装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、シート給送装置において、シートが積載されるシート積載手段が昇降可能に設けられたシート収納手段と、前記シート積載手段の上面に、シート給送方向と直交する幅方向に沿って上下方向に揺動可能に設けられ、シートが積載される揺動部材と、前記シート積載手段を昇降させる昇降手段と、前記シート収納手段の上方に上下方向に移動可能に設けられ、前記昇降手段により前記シート積載手段が上昇され、前記揺動部材に積載されたシートと当接してシートを給送する給送位置及び前記給送位置よりも上方に移動可能なシート給送手段と、前記シート給送手段の前記幅方向の両側に、それぞれ下端が、前記給送位置に位置したときの前記シート給送手段の下端よりも上方に位置するように設けられ、前記シート積載手段が上昇して、積載されているシートにより前記シート給送手段が前記給送位置よりも上方に押し上げられた際に、前記揺動部材に積載されたシートと圧接する傾斜補正手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明のように、シート給送手段の幅方向の両側に補正傾斜補正手段を設け、シートを給送する際、揺動部材に積載されたシートを補正傾斜補正手段に圧接させてシートの傾斜を補正することにより、厚さが均一でないシートを安定して給送することができる。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るシート給送装置を備えた画像形成装置の一例であるレーザプリンタの構成を示す図である。レーザプリンタ(以下、プリンタという)200の画像形成装置本体であるレーザプリンタ本体(以下、プリンタ本体という)201にはシートSに画像を形成する画像形成部20が設けられている。このプリンタ本体201の下部には、シートSを給送するシート給送装置10が設けられ、プリンタ本体201の一側部には手差し給送装置60が設けられている。
画像形成部20は、スキャナーユニット20aと、感光体ドラム21a等を備え、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(Bk)の4色のトナー画像を形成する4個のプロセスカートリッジ21を備えている。また、画像形成部20は、プロセスカートリッジ21の上方に配された中間転写ユニット30を備えている。
中間転写ユニット30は、駆動ローラ32、テンションローラ32a及び従動ローラ32bに巻き掛けられた中間転写ベルト31を備えている。また、中間転写ユニット30は、中間転写ベルト31の内側に設けられ、感光体ドラム21aに対向した位置で中間転写ベルト31に当接する1次転写ローラ33を備えている。
ここで、中間転写ベルト31は、各感光体ドラム21aに接するように配置され、不図示の駆動部により駆動される駆動ローラ32により矢印A方向に回転する。そして、この中間転写ベルト31に1次転写ローラ33によって正極性の転写バイアスを印加することにより、感光体ドラム上の負極性を持つ各色トナー像が順次中間転写ベルト31に転写される。これにより、中間転写ベルト上にはフルカラー画像が形成される。
中間転写ユニット30の駆動ローラ32と対向する位置には、中間転写ベルト上に形成されたフルカラー画像をシートSに転写する2次転写部を構成する2次転写ローラ34が設けられている。さらに、2次転写ローラ34の上部には定着部40が配置され、定着部40のシート搬送方向下流側には排出ローラ対52を備えた排紙部50が配置されている。
シート給送装置10は、シート収納手段である給紙カセット106と、給紙カセット106に収納されたシートSを送り出すシート給送手段であるピックアップローラ102を備えている。また、シート給送装置10は、ピックアップローラ102のシート給送方向下流に設けられ、シート搬送方向に回転するシート搬送ローラであるフィードローラ107と、分離ローラであるリタードローラ108とを備えている。このフィードローラ107とリタードローラ108とにより、ピックアップローラ102によって送り出されたシートを1枚ずつ分離するリタードローラ分離方式の分離ローラ対107,108が構成される。
手差し給送装置60は、手差しトレイ61と、手差しトレイ61に積載されたシートを給送する手差し給紙ローラ62を備えている。なお、プリンタ本体201の側面には、ジャムシートの処理を行うための扉70が開閉自在に設けられ、またプリンタ本体201の所定位置には画像形成部20及びシート給送装置10等の動作を制御する制御部80が設けられている。
次に、このように構成されたレーザプリンタ200の画像形成動作について説明する。画像形成動作が開始されると、まず不図示のパソコン等からの画像情報に基づきスキャナーユニット20aがレーザ光を照射し、表面が所定の極性・電位に一様に帯電されている感光体ドラム21aの表面を順次露光して感光体ドラム上に静電潜像を形成する。この後、この静電潜像をトナーにより現像し、可視化する。そして、感光体ドラム上のイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(Bk)の4色のトナー画像を1次転写ローラ33に印加される転写バイアスにより中間転写ベルト31に転写し、中間転写ベルト31上にフルカラートナー画像を形成する。なお、感光体ドラム上に残ったトナーはプロセスカートリッジ21に設けられた不図示のクリーニング部により、不図示の排トナー容器に回収される。
このトナー画像形成動作に並行して給紙カセット106に収容されたシートSがピックアップローラ102により送り出される。そして、ピックアップローラ102により送り出されたシートSは、分離ローラ対107,108により分離搬送された後、レジストレーションローラ対11に搬送される。また、手差し給紙の場合は、手差し給紙ローラ62により、手差しトレイ61に積載されたシートがレジストレーションローラ対11に搬送される。
このときレジストレーションローラ対11は停止しており、停止しているレジストレーションローラ対11にシートが搬送されることにより、シートの先端位置合わせ(斜行補正)が行われる。次に、中間転写ベルト31に形成された画像とタイミングを合わせるようにレジストレーションローラ対11によりシートSが転写部に搬送され、2次転写ローラ34に電圧を印加することによって中間転写ベルト31上の画像がシートSに転写される。
フルカラートナー像が転写されたシートSは、定着部40に搬送され、定着部40に設けられた定着ローラ対41により、熱及び圧力を受けて各色のトナーが溶融混色することによりシートS上のトナー像がフルカラー画像として定着される。この後、トナー画像が定着されたシートSは、排出ローラ対52によりプリンタ本体上面に設けられた排紙トレイ51に排紙される。
図2は、本実施の形態に係るシート給送装置10の構成を説明する側面断面図、図3はその平面図である。図2及び図3に示すように、フィードローラ107はプリンタ本体201に回転自在に支持され、後述する図7に示す給紙モータM1により回転するフィードローラ軸107Aに取り付けられている。
フィードローラ軸107Aにはローラホルダ111が回動自在に保持されており、このローラホルダ111の回動端に、ピックアップローラ軸102Aを介してピックアップローラ102が回転自在に保持されている。なお、ローラホルダ111は、加圧ばね116により下方に付勢されている。また、ピックアップローラ102は、給紙カセット106が収納された際、シートSのシート給送方向下流端部である先端部に対向する位置に配置されている。
フィードローラ軸107Aの回転はアイドラギヤ114,113を介してアイドラギヤ112へと伝達された後、不図示のカップリング機構によりピックアップローラ軸102Aへと伝達され、ピックアップローラ軸102Aが回転する。このピックアップローラ軸102Aにピックアップローラ102が取り付けられており、ピックアップローラ軸102Aが回転することにより、ピックアップローラ102がシート給送方向に回転する。
リタードローラ108は不図示の付勢バネによりフィードローラ107に付勢されており、ピックアップローラ102により複数枚のシートが送り出された場合に、シートを一枚ずつ分離する。リタードローラ108は、リタードローラ軸108Aに取り付けられている。このリタードローラ軸108Aには、不図示のトルクリミッタを介して不図示のリタード駆動軸から、シートを給送する回転方向とは逆方向(以下、逆送方向という)にリタードローラ108を回転させるための駆動が付与されている。トルクリミッタの駆動伝達力(駆動の伝達が遮断されるリミット値)は、使用されるシートの摩擦係数によってシート間に発生する摩擦力よりも大きく設定されている。かつ、トルクリミッタの駆動伝達力は、シートとフィードローラ107との間の摩擦係数による摩擦力よりも小さく設定されている。
このため、フィードローラ107とリタードローラ108とのニップ部(以下、分離ニップ部という)に入り込むシートが1枚の場合又はシートが入っていない場合には、トルクリミッタにより駆動が切断される。これにより、リタードローラ108がフィードローラ107の回転に連れ回りする。また、分離ニップ内にシートが2枚以上入り込んだ場合には、トルクリミッタを介してリタードローラ軸108Aに逆転駆動が伝達されてリタードローラ108は逆送方向に回転することにより、シートの重送を防止する。
給紙カセット106は、シート給送装置10の装置本体を兼ねるプリンタ本体210の下部に設けられた収納空間Pに、プリンタ200の正面から奥側に着脱自在に装着される。この給紙カセット106の底部には、シートSを積載するためのシート積載手段である中板105が回動中心105aを支点に上下方向に回動可能(昇降可能)に設けられている。また、中板105の下方には中板105を昇降させるための昇降板109が設けられている。昇降板109は、後述する図7に示すリフタモータM2の駆動によって回動中心109aを中心に図2における時計回り又は反時計回りに回動することにより、中板105を昇降させる。即ち、昇降板109とリフタモータM2とにより、中板105を昇降させる昇降手段120が構成される。
給紙カセット106には、中板105上に積載されたシートのシート給送方向の上流側端(以下、後端という)の位置を規制する後端規制部材115が矢印V1に示すシート給送方向と平行な方向にスライド可能に設けられている。また、給紙カセットには、トレイ上に積載されたシートのシート給送方向と直交する方向(以下、幅方向という)の側端位置を規制する一対の側端規制部材104F,104Rが矢印V2に示す幅方向と平行な方向にスライド可能に設けられている。給紙カセット106に種々のサイズのシートを収納できるように後端規制部材115及び側端規制部材104F,104Rを移動可能に設け、各規制部材115,104F,104Rをシートサイズに応じた位置に移動させることにより、シートの位置決めを行う。
また、図4に示すように、収納空間Pの上面を形成する給紙フレーム210aの下面には、ピックアップローラ102の幅方向の両側に位置する傾斜補正部材180F,180Rが、それぞれ上下方向に移動可能に設けられている。この傾斜補正手段である傾斜補正部材180F,180Rは、給紙カセット106が収納された後、中板105が上昇する際、シートSと当接してシートSの傾斜を補正する。また、この傾斜補正部材180F,180Rは、側端規制部材104F,104Rよりもシート給送方向下流側に設けられているので、給紙カセット106を収納する際、側端規制部材104F,104Rと干渉することはない。
この傾斜補正部材180F,180Rは、給紙フレーム210aの下面に形成された補正ばね保持部190bに一端が取り付けられた付勢手段である補正ばね181により下方に付勢されている。また、傾斜補正部材180F,180Rの上面にはストッパ180aが立設されており、給紙フレーム210aには、ストッパ180aと係合する被係合部190aが設けられている。そして、ストッパ180aを被係合部190aに係合させることにより、補正ばね181により下方に付勢されている傾斜補正部材180F,180Rは、図4の(a)に示す下降位置に保持される。このように、ストッパ180aと被係合部190aとにより、傾斜補正部材180F,180Rを保持する保持手段182が構成される。
下降位置にあるときの傾斜補正部材180F,180Rの下端の高さ(例えば、装置底面からの高さ)はZ180であり、後述する給送位置に位置しているピックアップローラ102の下端の高さ(例えば、装置底面からの高さ)ZLよりも高い。つまり、傾斜補正部材180F,180Rが下降位置にあるときの傾斜補正部材180F,180Rの下端位置は、給送位置に位置しているピックアップローラ102の下端位置よりも上方に位置している。
なお、本実施の形態において、既述した図2に示す収納空間Pの奥側に位置する奥側傾斜補正部材180Rは、ピックアップローラ軸102Aの上方に位置している。そして、この奥側傾斜補正部材180Rのピックアップローラ軸102Aに対応する部分には、図5に示すような切り欠き180gが形成されている。この切り欠き180gを形成することにより、ローラホルダ111と一体的なピックアップローラ102の、破線で示す上下方向の回動が奥側傾斜補正部材180Rにより妨げられることがないようにしている。
ここで、給紙カセット106は、封筒のような厚さが均一でないシート(以下、厚さ不均一シートという)を収納することができる。そして、厚さ不均一シートを収納する場合には、既述した図2及び図3に示すように揺動部材である補助トレイ101を中板105にセットして用いる。この補助トレイ101は、上面に厚さ不均一シートを載置すると共に、底面の幅方向の中央部には揺動リブ(凸部)101aがシート給送方向と平行に形成されている。これにより、補助トレイ101は中板105に対し幅方向に沿って上下方向に揺動可能に支持される。
そして、厚さ不均一シートSを収納する場合は、補助トレイ101を中板105の上面に揺動リブ101aがシート給送方向と平行となるようにセットする。本実施の形態では、厚さ不均一シートSとして封筒を用い、この封筒を給送する例を示す。封筒は、フラップが設けられている側が他の部分より厚くなり厚さが不均一であり、複数枚を重ねると図6に示すように、高さが大きく異なってしまう。図6では、封筒を、フラップが設けられている端部側が、一方の側端規制部材104Fに沿うようにセットされている例を示している。
なお、中板105の上面には、シート給送方向と平行に断面が半円状の不図示の溝が形成されており、この溝に、揺動リブ101aを取り付けることにより、中板105が上方回動しても補助トレイ101がずれることがないようにしている。また、揺動リブ101aの幅方向の位置とピックアップローラ102の幅方向の中央の位置とは、幅方向において同一の位置となっている。
補助トレイ101をセットした後、図6に示すように補助トレイ101の上に厚さ不均一シートSを収納する。ここで、厚さ不均一シートSを複数収納すると、厚さ不均一シートSの束は幅方向の高さが異なる状態で収納される。この後、側端規制部材104F,104R及び後端規制部材115をシートSのサイズに適応した位置にセットすることにより、厚さ不均一シートSは所定の位置に規制される。
図7は、本実施の形態にかかるシート給送装置の制御ブロック図である。図7に示すように、制御手段である制御部80にはフィードローラ107を回転させる給紙モータM1、昇降板109を上昇させる正逆転可能なリフタモータM2が接続されている。また、制御部80にはピックアップローラ102の位置を検知して補助トレイ101にセットされたシートの上面の高さを検知する上部紙面高さ検知センサ110U及び下部紙面高さ検知センサ110Lが接続されている。さらに、制御部80には給紙カセット106がプリンタ本体201に収納されたことを検知する給紙カセット検知センサ81が接続されている。そして、制御部80は、給紙カセット検知センサ81、上部及び下部紙面高さ検知センサ110U,110Lからの信号に基づいて給紙モータM1及びリフタモータM2を駆動して中板105を上昇させるリフトアップ動作及びシート給送動作を行う。
次に、制御部80によるリフトアップ動作及びシート給送動作制御について図8に示すフローチャートを用いて説明する。なお、本実施の形態において、給紙カセット106がプリンタ本体201に収納される際、ローラホルダ111に作用する加圧ばね116により、ピックアップローラ102は可動範囲の下限位置へと移動している。
給紙カセット106がプリンタ本体201に収納されると、給紙カセット検知センサ81がONし(S2のY)、この給紙カセット検知センサ81のONにより、制御部80はリフタモータM2を正転駆動する(S3)。これにより、リフトアップ動作が開始され、中板105が上方回動し、やがてシート最上面Stがピックアップローラ102と当接し、さらに中板105が上方回動すると、これに伴いピックアップローラ102がシート最上面Stにより押し上げられる。
そして、ピックアップローラ102が上昇すると、既述した図4の(a)に示すように、ピックアップローラ102の下端を下部紙面検知センサ110Lが検知する。このとき、ピックアップローラ102の下端高さはZLである。このときのピックアップローラ102の位置は、ピックアップローラ102によるシートの給送が可能となる給送位置である。なお、ピックアップローラ102が給送位置に達するまでは、傾斜補正部材180は、補正ばね181の付勢力Fsと自重によってストッパ180aが被係合部190aに係合することにより、下降位置に保持されている。
この後、さらに中板105が上方回動してピックアップローラ102が上昇すると、ピックアップローラ102の下端を検知して上部紙面検知センサ110UがONする(S4のY)。このとき、ピックアップローラ102は、既述した図4の(b)に示すように、下端高さがZuまで上昇している。このときのピックアップローラ102の位置は、リフトアップ動作におけるピックアップローラ102の給送位置よりも上方の最上昇位置である。
ここで、補助トレイ101に厚さ不均一シートSを収納した際、シートSが収納空間Pの奥側に向かって滑る場合がある。この場合、図9の(a)に示すように、シートSが一対の側端規制部材104F,104Rのうちの一方の、収納空間Pの奥側に位置する奥側側端規制部材104Rとのみ接触する。この状態で、中板105が上昇すると、図9の(b)に示すように、奥側側端規制部材104Rとの接触により、シートSの奥側のみが摩擦による抵抗力Fを受ける。
このような抵抗Fを受けると、シートS及び補助トレイ101は、揺動リブ101aを中心に、奥側が低くなるように揺動する。この状態で、さらに中板105が上昇すると、図10の(a)に示すようにシート最上面Stの収納空間Pの手前側の端部が収納空間Pの手前側に位置する手前側傾斜補正部材180Fの下端と接触する。この後、さらに中板105が上昇すると、既述した図4の(b)に示すように保持手段182による保持が解除され、手前側傾斜補正部材180Fが補正ばね181を圧縮しながら持ち上げられる。なお、組み立て誤差等により手前側傾斜補正部材180Fの下端の高さが低くなっている場合でも、手前側傾斜補正部材180Fは補正ばね181により付勢されているので、中板105の上昇に伴って持ち上げられることができる。
このように手前側傾斜補正部材180Fが持ち上げられる際、補正ばね181のバネ力が手前側傾斜補正部材180Fを介してシート最上面Stの手前側の端部に作用する。このバネ力、すなわち手前側傾斜補正部材180Fがシートを押圧する力は中板105が上昇するにしたがって増加する。そして、このように手前側傾斜補正部材180Fから力が加わると、この後の中板105の上昇に伴ってシート最上面Stの傾斜が補正される。
なお、シート最上面Stの傾斜が補正されながら中板105が上昇すると、やがて図10の(b)に示すようにシート最上面Stがピックアップローラ102及び奥側傾斜補正部材180Rに圧接する。この状態で中板105が上昇すると、ピックアップローラ102が手前及び奥側傾斜補正部材180F,180Rと共に、既述した図2に示す加圧ばね116を圧縮しながら持ち上げられる。そして、ピックアップローラ102、手前及び奥側傾斜補正部材180F,180Rは、既述した図4の(b)示す最上昇位置に達する。
ここで、ピックアップローラ102が最上昇位置に達すると、図11に示すように、傾斜補正部材180F,180Rの下端と、ピックアップローラ102の下端とが同一高さとなる。これにより、ピックアップローラ102と、傾斜補正部材180F,180Rは、シート最上面Stにフラットな状態で圧接する。この際、補正ばね181によって作用する付勢力Fsは、奥側の側端規制部材104Rによって生じ得る摩擦による抵抗力Fよりも充分に大きくなるよう構成されている。これにより、シート最上面Stの傾斜を補正することができる。
図12に示すように、傾斜補正部材180F,180Rのピックアップローラ側(シート給送手段側)と反対側の側端と、補助トレイ101の中央に設けられた揺動リブ101a(ピックアップローラ102の幅方向の中央)まで幅方向の距離はX0である。なお、図12において、厚さ不均一シートのうちでプリンタ200が給送可能な最大サイズをセットした際のシート側端からピックアップローラ102の幅方向の中央位置までの距離、すなわち最大サイズのシートの幅方向の長さの半分をX1で表す。そして、本実施の形態において、距離X0と、X1との関係は、X0>X1となるよう構成されている。これにより、補助トレイ101を適用する対象となるシートを使用する場合、確実にシート端部を傾斜補正部材180に接触させることができる。
そして、ピックアップローラ102が最上昇位置まで上昇すると、上部紙面検知センサ110UがONする(S4のY)。この上部紙面検知センサ110UのONにより、制御部80は、リフタモータM2を停止してリフトアップ動作を終了した後、リフタモータM2の逆転を開始する(S5)。これにより、中板105が下降し、これに伴い側端規制部材104R,104Fと共にピックアップローラ102が、既述した図4の(a)に示す給送位置まで下降する。ピックアップローラ102が給送位置まで下降すると、下部紙面検知センサ110LがONし(S6のY)、この下部紙面検知センサ110LのONにより、制御部80は、リフタモータM2の逆転動作を停止する。
これにより、中板105のリフトアップ動作が終了する。このようにリフトアップ動作が終了すると、プリントジョブを開始できる状態となるので、この後、給紙信号が入力されると、制御部80は給紙モータM1の制御を開始し(S7)、給紙が終了すると(S8のY)、給紙モータM1の制御を終了する(S9)。
なお、ピックアップローラ102が給送位置へと戻ったとき、傾斜補正部材180は待機位置で保持される。ここで、傾斜補正部材180F,180Rの待機位置は、既述した図4の(a)に示す傾斜補正部材180F,180Rの下端高さZ180と、給送位置にあるピックアップローラ102の下端高さZLとの差Xd2が充分に大きくなるように設定されている。これにより、シート最上面Stと傾斜補正部材180F,180Rの下端Z180との差Xuを充分に確保することができ、シート給送開始時にシート最上面Stが傾斜補正部材180に接触して抵抗となることを回避することができる。
このように、本実施の形態では、シートの給送を開始する前に、ピックアップローラ102を給送位置よりも上方の最上昇位置まで上昇させてシート最上面Stの傾斜を補正し、この後、ピックアップローラ102を給送位置へと戻すようにしている。これにより、シートの傾斜を補正した状態でシートを給送することができる。
以上説明したように、本実施の形態では、ピックアップローラ102の幅方向の両側に、それぞれ下端が、給送位置に位置したときのピックアップローラ102の下端よりも上方に位置するように傾斜補正部材180F,180Rを設けている。そして、中板105が上昇する際、傾斜補正部材180F,180Rに、補助トレイ101に積載されたシートを圧接させてシートの傾斜を補正した後、シートを給送するようにしている。これにより、厚さが均一でないシートを安定して給送することができる。
なお、本実施の形態では、上部紙面検知センサ110Uの検知に基づいてピックアップローラ102を給送位置(下端高さZL)よりも高い下端高さZuの位置まで上昇させるようにしているが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、上部紙面検知センサ110Uを用いずに、下部紙面高さ検知センサ110Lがシートの最上面を検知してから所定時間給紙モータM1を駆動して、シートの最上面が下面高さZuの位置になるように制御しても良い。
また、本実施の形態では、傾斜補正部材180F,180Rを、シートにより押圧されて上昇するようにしたが、本発明は、これに限らない。例えば、シートにより押圧された際、弾性変形することにより、シートの傾斜を補正するよう傾斜補正部材180F,180Rをスポンジ等の弾性変形可能な部材で形成するようにしても良い。
10…シート給送装置、20…画像形成部、80…制御部(制御手段)、81…給紙カセット検知センサ、101…補助トレイ(揺動部材)、102…ピックアップローラ(シート給送手段)、104F,104R…側端規制部材、105…中板(シート積載手段)、106…給紙カセット(シート収納手段)、110L…下部紙面高さ検知センサ(高さ検知手段)、110U…上部紙面高さ検知センサ(高さ検知手段)、111…ローラホルダ、116…加圧ばね、120…昇降手段、180F,180R…傾斜補正部材(傾斜補正手段)、181…補正ばね(付勢手段)、182…保持手段、200…レーザプリンタ(画像形成装置)、201…レーザプリンタ本体(画像形成装置)、M1…給紙モータ、M2…リフタモータ、S…シート、St…シート最上面
Claims (9)
- シートが積載されるシート積載手段が昇降可能に設けられたシート収納手段と、
前記シート積載手段の上面に、シート給送方向と直交する幅方向に沿って上下方向に揺動可能に設けられ、シートが積載される揺動部材と、
前記シート積載手段を昇降させる昇降手段と、
前記シート収納手段の上方に上下方向に移動可能に設けられ、前記昇降手段により前記シート積載手段が上昇され、前記揺動部材に積載されたシートと当接してシートを給送する給送位置及び前記給送位置よりも上方に移動可能なシート給送手段と、
前記シート給送手段の前記幅方向の両側に、それぞれ下端が、前記給送位置に位置したときの前記シート給送手段の下端よりも上方に位置するように設けられ、前記シート積載手段が上昇して、積載されているシートにより前記シート給送手段が前記給送位置よりも上方に押し上げられた際に、前記揺動部材に積載されたシートと圧接する傾斜補正手段と、を備えたことを特徴とするシート給送装置。 - 前記シート給送手段の高さを検知する高さ検知手段と、
シートを給送する際、前記シート給送手段を、前記高さ検知手段からの信号に基づいて前記給送位置よりも上方に移動させた後、前記給送位置まで下降させるよう前記昇降手段を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする請求項1記載のシート給送装置。 - 前記昇降手段は、正逆転可能なモータを有し、
前記制御手段は、シートを給送する際、前記モータを正転させて前記シート給送手段を前記給送位置よりも上方に移動させた後、前記モータを逆転させて前記シート給送手段を前記給送位置まで下降させることを特徴とする請求項2記載のシート給送装置。 - 前記昇降手段は、前記シート給送手段の下端が前記傾斜補正手段の下端と同一高さとなるよう前記シート給送手段を前記給送位置よりも上方に移動させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシート給送装置。
- 前記傾斜補正手段を、上下方向に移動可能に設け、
前記傾斜補正手段を、シートが当接するまでは下端が前記シート給送手段の下端よりも上方となる位置に保持する保持手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート給送装置。 - 前記傾斜補正手段を下方に付勢する付勢手段を備え、
前記傾斜補正手段は、前記シート給送手段が上昇する際、シートにより押圧され、前記付勢手段の付勢力に抗して上昇することを特徴とする請求項5記載のシート給送装置。 - 前記シートは厚さの異なるシートであり、前記揺動部材に幅方向で厚さが異なる向きで積載されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のシート給送装置。
- 前記傾斜補正手段のシート給送手段側の側端と反対側の側端及び前記揺動部材の幅方向の中央の、幅方向における距離が、前記シートの最大サイズのシートの幅方向の長さの半分よりも長いことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のシート給送装置。
- シートに画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部にシートを給送する請求項1乃至8のいずれか1項に記載のシート給送装置と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015234516A JP2017100834A (ja) | 2015-12-01 | 2015-12-01 | シート給送装置及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2015234516A JP2017100834A (ja) | 2015-12-01 | 2015-12-01 | シート給送装置及び画像形成装置 |
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JP2017100834A true JP2017100834A (ja) | 2017-06-08 |
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ID=59015464
Family Applications (1)
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JP2015234516A Pending JP2017100834A (ja) | 2015-12-01 | 2015-12-01 | シート給送装置及び画像形成装置 |
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JP (1) | JP2017100834A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109693962A (zh) * | 2019-01-04 | 2019-04-30 | 无锡先导智能装备股份有限公司 | 一种校正机构及供料装置 |
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2015
- 2015-12-01 JP JP2015234516A patent/JP2017100834A/ja active Pending
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