JP2017091639A - 固体高分子形燃料電池用の触媒粉末及びその製造方法、並びにこの触媒粉末を用いた固体高分子形燃料電池 - Google Patents
固体高分子形燃料電池用の触媒粉末及びその製造方法、並びにこの触媒粉末を用いた固体高分子形燃料電池 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017091639A JP2017091639A JP2015216403A JP2015216403A JP2017091639A JP 2017091639 A JP2017091639 A JP 2017091639A JP 2015216403 A JP2015216403 A JP 2015216403A JP 2015216403 A JP2015216403 A JP 2015216403A JP 2017091639 A JP2017091639 A JP 2017091639A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- catalyst
- activated carbon
- fuel cell
- surface area
- carbon
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P70/00—Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
- Y02P70/50—Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product
Landscapes
- Fuel Cell (AREA)
- Inert Electrodes (AREA)
Abstract
Description
H2 → 2H++2e−(E0=0V)……(1)
O2+4H++4e− → 2H2O(E0=1.23V)……(2)
例えば、特許文献1及び2においては、触媒金属成分、電解質材料(電解質樹脂)、及び炭素材料を含む触媒層に関して、前記炭素材料については触媒金属成分を担持した触媒金属担体炭素材料と触媒金属成分を担持していないガス拡散炭素材料とで構成し、また、これら触媒金属担体炭素材料とガス拡散炭素材料の保水性を最適化して、触媒層内で電子伝導経路が分断されることなく低加湿時及び高加湿時のあらゆる運転環境下において十分な発電特性を発揮する固体高分子型燃料電池が提案されている。
また、本発明の他の目的は、このような固体高分子形燃料電池用の触媒粉末の製造方法を提供することにある。
更に、本発明の他の目的は、このような固体高分子形燃料電池用の触媒粉末を用いて製造された固体高分子形燃料電池を提供することにある。
(1) 炭素材料である活性炭と、前記活性炭に担持された触媒金属からなる触媒金属粒子と、電解質樹脂からなり、前記活性炭及び触媒金属粒子を被覆する触媒被覆部とからなる固体高分子形燃料電池用の触媒粉末であり、前記活性炭は、BET比表面積が1000m2/g以上であって、このBET比表面積に対してN2吸着のT-plot解析で得られる外表面積の割合が10%以下であり、かつ、前記触媒被覆部を形成する電解質樹脂(I)と前記活性炭(C)との質量比率(I/C: g-ionomer/g-carbon)が0.05〜0.1の範囲内であることを特徴とする固体高分子形燃料電池用の触媒粉末。
(2) 炭素材料である活性炭に触媒金属からなる触媒金属粒子を担持させ、得られた触媒金属担持活性炭の表面を電解質樹脂からなる触媒被覆部で被覆して触媒粉末を製造する方法であって、
前記活性炭は、BET比表面積が1000m2/g以上であって、このBET比表面積に対してN2吸着のT-plot解析で得られる外表面積の割合が10%以下である活性炭を用い、
この活性炭に前記触媒金属粒子を担持させて得られた触媒金属担持活性炭と前記電解質樹脂とを分散媒中に、前記電解質樹脂(I)と前記活性炭(C)との質量比率(I/C: g-ionomer/g-carbon)が0.05〜0.1の範囲内になるように分散させ、温度50〜100℃及び10〜20時間の条件で撹拌下に接触させ、前記触媒金属担持活性炭の表面を前記電解質樹脂からなる触媒被覆部で被覆することを特徴とする固体高分子形燃料電池用の触媒粉末の製造方法。
(3) プロトン伝導性電解質膜を挟んだ一対のアノード触媒層及びカソード触媒層を有する固体高分子形燃料電池であり、少なくとも前記カソード触媒層を形成する触媒粉末が、炭素材料である活性炭と、触媒金属からなると共に前記活性炭に担持された触媒金属粒子と、電解質樹脂からなると共に前記活性炭及び触媒金属粒子を被覆する触媒被覆部とを有し、前記触媒粉末を形成する活性炭が、BET比表面積が1000m2/g以上であって、このBET比表面積に対してN2吸着のT-plot解析で得られる外表面積の割合が10%以下であり、かつ、前記触媒粉末を形成する触媒被覆部の電解質樹脂(I)と活性炭(C)との質量比率(I/C: g-ionomer/g-carbon)が0.05〜0.1の範囲内であることを特徴とする固体高分子形燃料電池。
(4) 前記一対のアノード触媒層及びカソード触媒層のうちの少なくともカソード触媒層が、前記触媒粉末(CP)に対してカーボンブラック(CB)を質量比(CB/CP)0.05〜0.3の割合で含むことを特徴とする前記(3)に記載の固体高分子形燃料電池。
(5) 触媒層を形成するカーボンブラック(CB)は、その平均粒子直径(CBd)と前記触媒粉末(CP)の平均粒子直径(CPd)との直径比率(CBd/CPd)が0.1〜0.7の範囲内であることを特徴とする前記(3)又は(4)に記載の固体高分子形燃料電池。
また、本発明によれば、上記の如き固体高分子形燃料電池用の触媒粉末の製造方法を提供することができ、また、このような固体高分子形燃料電池用の触媒粉末を用いて製造され、白金原子の使用量を可及的に低減した固体高分子形燃料電池を提供することができる。
本発明の固体高分子形燃料電池用の触媒粉末は、図1及び図2に示すように、炭素材料である活性炭1と、前記活性炭1に担持された触媒金属からなる触媒金属粒子2と、電解樹脂であって前記活性炭1及び触媒金属粒子2を被覆する触媒被覆部3とからなり、これら活性炭1と触媒金属粒子2と触媒被覆部3との間には、前記触媒金属粒子2が前記活性炭1及び触媒被覆部3の電解質樹脂に接触する界面(三相界面)4が形成され、この三相界面における触媒金属粒子の表面が燃料電池における反応場として機能する。
なお、従来においては、事前に炭素材料である活性炭に電解質樹脂を被覆することが無いため、本発明の電解質樹脂量と比べ使用量が少ない状態で触媒層を構成することとなる。具体的には、従来技術では触媒層を構成している全体の電解質樹脂(Ica)と活性炭(Cca)とのIca/Cca質量比が0.5〜1.2程度である。これに対して、本発明においては、触媒粉末での電解質樹脂(I)と活性炭(C)との質量比(I/C)が0.05〜0.1であり、その後に、触媒層形成時に添加される電解質樹脂を加えた触媒層を構成している全体の電解質樹脂(Ica)と活性炭(Cca)とのIca/Cca質量比は2.0〜2.5程度となり、従来の触媒層に比べて電解質樹脂量が多くなる。
すなわち、先ず、本発明で用いる活性炭として、BET比表面積が1000m2/g以上であって外表面積割合が10%以下の活性炭を用意する。
このような活性炭については、その調製方法等については特に限定されるものではなく、例えば具体的な例として、石油系や石炭系のピッチ及びピッチコークス、人造黒鉛、石油又は石炭由来の樹脂等を原料として調製される種々の炭素材料、天然植物を原料として調製される炭素材料、チャー、いわゆる炭素繊維等を粗原料として用い、これらの粗原料を賦活処理し多孔質化して得られた活性炭や、また、ヤシガラ、竹、木材等の特定の天然植物から製造される活性炭等を用いることができる。
〔BET比表面積とN2吸着のT-plot解析で得られる外表面積〕
BET比表面積(m2/g)の測定は、試料約50mgを測り採り、これを90℃で真空乾燥し、得られた乾燥後の試料について、自動比表面積測定装置(日本ベル製、BELSORP36)を使用し、窒素ガスを用いたガス吸着法にて測定し、BET法に基づく1点法にて比表面積を決定した。
また、N2吸着のT-plot解析で得られる外表面積については、BET比表面積の測定で得られた吸着等温線を用い、T-plot解析を実施して求めた。
触媒粉末(CP)とカーボンブラック(CB)の間の質量比率(CB/CP)及び直径比率(CBd/CPd)については、触媒層インクの調製に先駆けて、それぞれ触媒粉末(CP) 及びカーボンブラック(CB)の質量を測定すると共に、電子顕微鏡観察によりカーボンブラック(CB)の平均粒子直径(CBd)及び触媒粉末(CP)の平均粒子直径(CPd)を測定し、これら測定された質量及び平均粒子直径(CBd, CPd)からそれぞれ比をとって質量比率(CB/CP)及び直径比率(CBd/CPd)とした。
以下に示す各実験例では、活性炭としてクラレカミカル社製の活性炭YP50F(試料A:BET比表面積1700m2/g)、活性炭YP80F(試料B:BET比表面積2000m2/g)、及び活性炭RP20(試料C:BET比表面積1800m2/g)、及び関西熱化学社製の活性炭MSP20(試料D:BET比表面積1970m2/g)を用い、ボールミルを用いて平均粒子径が1μm以下になるまで粉砕し、活性炭として用いた。
活性炭として用意され、あるいは、調製された活性炭の試料名と、BET比表面積、外表面積割合についての測定結果を下記の表1に示す。
以上のようにして調製された各実験例の活性炭を蒸留水中に分散させ、この分散液にホルムアルデヒドを加え、40℃に設定したウォーターバスにセットし、分散液の温度がバスと同じ40℃になってから、撹拌下にこの分散液中にジニトロジアミンPt錯体硝酸水溶液をゆっくりと注ぎ入れた。その後、約2時間撹拌を続けた後、濾過し、得られた固形物の洗浄を行った。このようにして得られた固形物を90℃で真空乾燥した後、乳鉢で粉砕し、触媒金属粒子として白金粒子を担持した各実験例の白金粒子担持活性炭(Pt担持活性炭)を作製した。
なお、各実験例のPt担持活性炭の白金担持量については、活性炭と白金粒子の合計質量に対して白金粒子の質量が40質量%となるように調整し、誘導結合プラズマ発光分光分析(ICP-AES: Inductively Coupled Plasma-Atomic Emission Spectrometry)により測定して確認した。
このようにして作製された上記各実験例のPt担持活性炭をエタノール(分散媒)中に分散させ、超音波ホモジナイザー(株式会社エスエムテ―社製UH-50)を用いて分散液中に超音波を5分間照射(パワーコントローラーのボリュームを10とし、振動子の先端から最も気泡が出ている状態で)し、その後、直径1mmの硝子ビーズと撹拌子とを分散溶液中に入れ、また、表2〜表5に示す触媒粉末形成時の電解質樹脂(触媒被覆部の樹脂)としてDupont社製ナフィオン〔登録商標:Nafion;パースルホン酸系イオン交換樹脂DE2020CS(試料イ)〕又は旭硝子社製フレミオン(試料ロ)を、この電解質樹脂(I)とPt担持活性炭中の活性炭(C)との質量比率が表2〜表5に示す割合になるように前記分散溶液中に加え、表2〜表5に示す温度及び時間の条件で撹拌下に保持した。その後、エバポレータ―を用いて80℃に保持しながら分散媒のエタノールを蒸発させ、乾固物を得た。その後、得られ乾固物を90℃に保持して真空(減圧)下に乾燥させ、表面が電解質樹脂で被覆されて触媒被覆部を有する各実験例の固体高分子形燃料電池用の触媒粉末(CP)を得た。
以上のようにして調製された各実験例の触媒粉末を用い、また、カーボンブラック(CB)として親水性のカーボンブラックであるライオン社製ケッチェンブラックEC600JD(試料a)又はライオン社製ケッチェンブラックEC300(試料b)を用い、更に、触媒層形成時の電解質樹脂としてDupont社製ナフィオン〔登録商標:Nafion;パースルホン酸系イオン交換樹脂DE2020CS(試料イ)〕又は旭硝子社製フレミオン(試料ロ)を用い、Ar雰囲気下でこれら各触媒粉末、カーボンブラック(CB)、及び電解質樹脂を表2〜表5に示す割合で配合し、軽く撹拌した後、得られた固形分を超音波で解砕し、更にエタノールを加えて各実験例の触媒粉末と新たに添加された電解質樹脂とを合わせた合計の固形分濃度が1.1質量%となるように調整し、各実験例の触媒粉末と新たに添加された電解層形成時の電解質樹脂とが混合した触媒層インクAを調製した。
更に、上記の触媒層インクAと触媒層インクBとを表2〜表5に示す質量混合比(AB混合比)で混合し、表2〜表5に示すカーボンブラック(CB)と触媒粉末(CP)との質量比(CB/CP)を有するように調整し、エタノールを加えて白金濃度が0.5質量%のスプレー塗布用の触媒層インクABを作製した。
このようにして調製された各実験例の触媒層インクを用い、白金の触媒層単位面積当りの質量(以下、「白金目付量という。)が0.2mg/cm2となるようにスプレー条件を調節し、上記スプレー塗布用触媒層インクをテフロン(登録商標)シート上にスプレーした後、アルゴン中120℃で60分間の乾燥処理を行い、各実験例の触媒層を作製した。
以上のようにして作製した上記各実験例の触媒層を用い、以下の方法でMEA(膜電極複合体)を作製した。
ナフィオン膜(Dupont社製NR211)から一辺6cmの正方形状の電解質膜を切り出した。また、テフロン(登録商標)シート上に塗布されたアノード及びカソードの各触媒層については、それぞれカッターナイフで一辺2.5cmの正方形状に切り出した。
作製した各実験例のMEAについては、それぞれセルに組み込み、燃料電池測定装置にセットして、次の手順で燃料電池の性能評価を行った。
ガスについては、カソードに空気を、また、アノードに純水素を、それぞれ利用率が35%と70%となるように、0.2メガパスカルに加圧して供給した。また、セル温度は80℃に設定した。供給するガスについては、高加湿条件での評価ではカソード、アノードの相対湿度が100%に、また、低加湿条件での評価ではカソード、アノードの相対湿度が50%になるように、蒸留水を用いた加湿器中でバブリングし、改質水素相当の水蒸気を含ませてセルに供給した。
得られた燃料電池の性能評価については、高加湿条件下及び低加湿条件下での測定結果について、それぞれ“200mA/cm2での出力電圧0.80V以上”及び“500mA/cm2での出力電圧0.75V以上”を満たす場合を「◎」とし、また、“200mA/cm2での出力電圧0.75V以上0.80V未満”及び“500mA/cm2での出力電圧0.70V以上0.75V未満”を満たす場合を「〇」とし、更に、上記以外の場合を不合格の「×」として評価した。
そして、これら高加湿条件下及び低加湿条件下での4つの評価結果を基に、総合評価として、◎が3個以上である場合を「◎」とし、○が2個以上であって×がない場合を「○」とし、×が1つでもある場合を不合格の「×」とした。
また、活性炭として試料D、試料E、及び試料Fを用いた場合の結果を表5に示す。
なお、上記の各表中に記載されている下記の各記号は、以下に示す通りである。
M比:カーボンブラック(CB)と触媒粉末(CP)との質量比(CB/CP)
D比:カーボンブラック(CB)の平均粒子直径(CBd)と触媒粉末(CP)の平均粒子直径(CPd)との直径比率(CBd/CPd)
E2OP:電流密度200mA/cm2時の出力電圧
E5OP:電流密度500mA/cm2時の出力電圧
AB組成比(A/B):触媒層インクAB作製時の触媒層インクAの炭素材料と触媒層インクBの炭素材料とのA/B組成比
Ex.:実施例(Example)
CEx.:比較例(Comparative Example)
Claims (5)
- 炭素材料である活性炭と、前記活性炭に担持された触媒金属からなる触媒金属粒子と、電解質樹脂からなり、前記活性炭及び触媒金属粒子を被覆する触媒被覆部とからなる固体高分子形燃料電池用の触媒粉末であり、
前記活性炭は、BET比表面積が1000m2/g以上であって、このBET比表面積に対してN2吸着のT-plot解析で得られる外表面積の割合が10%以下であり、かつ、
前記触媒被覆部を形成する電解質樹脂(I)と前記活性炭(C)との質量比率(I/C: g-ionomer/g-carbon)が0.05〜0.1の範囲内であることを特徴とする固体高分子形燃料電池用の触媒粉末。 - 炭素材料である活性炭に触媒金属からなる触媒金属粒子を担持させ、得られた触媒金属担持活性炭の表面を電解質樹脂からなる触媒被覆部で被覆して触媒粉末を製造する方法であって、
前記活性炭は、BET比表面積が1000m2/g以上であって、このBET比表面積に対してN2吸着のT-plot解析で得られる外表面積の割合が10%以下であり、
この活性炭に前記触媒金属粒子を担持させて得られた触媒金属担持活性炭と前記電解質樹脂とを分散媒中に、前記電解質樹脂(I)と前記活性炭(C)との質量比率(I/C: g-ionomer/g-carbon)が0.05〜0.1の範囲内になるように分散させ、温度50〜100℃及び10〜20時間の条件で撹拌下に接触させ、前記触媒金属担持活性炭の表面を前記電解質樹脂からなる触媒被覆部で被覆することを特徴とする固体高分子形燃料電池用の触媒粉末の製造方法。 - プロトン伝導性電解質膜を挟んだ一対のアノード触媒層及びカソード触媒層を有する固体高分子形燃料電池であり、
少なくとも前記カソード触媒層を形成する触媒粉末が、炭素材料である活性炭と、触媒金属からなると共に前記活性炭に担持された触媒金属粒子と、電解質樹脂からなると共に前記活性炭及び触媒金属粒子を被覆する触媒被覆部とを有し、
前記触媒粉末を形成する活性炭が、BET比表面積が1000m2/g以上であって、このBET比表面積に対してN2吸着のT-plot解析で得られる外表面積の割合が10%以下であり、また、
前記触媒粉末を形成する触媒被覆部の電解質樹脂(I)と活性炭(C)との質量比率(I/C: g-ionomer/g-carbon)が0.05〜0.1の範囲内であることを特徴とする固体高分子形燃料電池。 - 前記一対のアノード触媒層及びカソード触媒層のうちの少なくともカソード触媒層が、前記触媒粉末(CP)に対してカーボンブラック(CB)を質量比(CB/CP)0.05〜0.3の割合で含むことを特徴とする請求項3に記載の固体高分子形燃料電池。
- 触媒層を形成するカーボンブラック(CB)は、その平均粒子直径(CBd)と前記触媒粉末(CP)の平均粒子直径(CPd)との直径比率(CBd/CPd)が0.1〜0.7の範囲内であることを特徴とする請求項3又は4に記載の固体高分子形燃料電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015216403A JP2017091639A (ja) | 2015-11-04 | 2015-11-04 | 固体高分子形燃料電池用の触媒粉末及びその製造方法、並びにこの触媒粉末を用いた固体高分子形燃料電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015216403A JP2017091639A (ja) | 2015-11-04 | 2015-11-04 | 固体高分子形燃料電池用の触媒粉末及びその製造方法、並びにこの触媒粉末を用いた固体高分子形燃料電池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017091639A true JP2017091639A (ja) | 2017-05-25 |
Family
ID=58770830
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015216403A Pending JP2017091639A (ja) | 2015-11-04 | 2015-11-04 | 固体高分子形燃料電池用の触媒粉末及びその製造方法、並びにこの触媒粉末を用いた固体高分子形燃料電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017091639A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019172478A (ja) * | 2018-03-27 | 2019-10-10 | トクラス株式会社 | 活性炭、活性炭の製造方法、濾過カートリッジ、及び、浄水器 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004196994A (ja) * | 2002-12-19 | 2004-07-15 | Asahi Glass Co Ltd | 液体組成物の製造方法 |
JP2005332807A (ja) * | 2004-04-22 | 2005-12-02 | Nippon Steel Corp | 燃料電池 |
JP2008311055A (ja) * | 2007-06-14 | 2008-12-25 | Asahi Kasei Corp | 非白金系燃料電池用電極および燃料電池 |
JP2010123571A (ja) * | 2008-10-22 | 2010-06-03 | Nippon Steel Corp | 燃料電池 |
JP2014078356A (ja) * | 2012-10-09 | 2014-05-01 | Toyota Motor Corp | 燃料電池用膜電極接合体、及び、燃料電池 |
-
2015
- 2015-11-04 JP JP2015216403A patent/JP2017091639A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004196994A (ja) * | 2002-12-19 | 2004-07-15 | Asahi Glass Co Ltd | 液体組成物の製造方法 |
JP2005332807A (ja) * | 2004-04-22 | 2005-12-02 | Nippon Steel Corp | 燃料電池 |
JP2008311055A (ja) * | 2007-06-14 | 2008-12-25 | Asahi Kasei Corp | 非白金系燃料電池用電極および燃料電池 |
JP2010123571A (ja) * | 2008-10-22 | 2010-06-03 | Nippon Steel Corp | 燃料電池 |
JP2014078356A (ja) * | 2012-10-09 | 2014-05-01 | Toyota Motor Corp | 燃料電池用膜電極接合体、及び、燃料電池 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019172478A (ja) * | 2018-03-27 | 2019-10-10 | トクラス株式会社 | 活性炭、活性炭の製造方法、濾過カートリッジ、及び、浄水器 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11031604B2 (en) | Catalyst and electrode catalyst layer, membrane electrode assembly, and fuel cell using the catalyst | |
US11831025B2 (en) | Catalyst, preparation method therefor, electrode comprising same, membrane-electrode assembly, and fuel cell | |
EP2990109B1 (en) | Catalyst and electrode catalyst layer for fuel cell having the catalyst | |
EP2991142B1 (en) | Catalyst, electrode catalyst layer using said catalyst, membrane electrode assembly, and fuel cell | |
JP4185064B2 (ja) | 液体燃料型固体高分子燃料電池用カソード電極及び液体燃料型固体高分子燃料電池 | |
JP5021292B2 (ja) | 燃料電池 | |
JP6496531B2 (ja) | 固体高分子形燃料電池用触媒 | |
TWI728612B (zh) | 觸媒、製造觸媒的方法、包含觸媒的電極、包括電極的膜電極組合物以及包括膜電極組合物的燃料電池 | |
US20160079606A1 (en) | Catalyst, and electrode catalyst layer, membrane electrode assembly and fuel cell using the catalyst | |
JP2017517107A (ja) | 膜電極接合体 | |
KR20170089486A (ko) | 혼합 촉매를 포함하는 연료전지 전극 형성용 조성물, 연료전지용 전극 및 이의 제조방법 | |
US20170104222A1 (en) | Fuel cell catalyst layer, and fuel cell | |
JP2014229528A (ja) | 燃料電池用触媒電極層、膜電極接合体、燃料電池、および、燃料電池用触媒電極層を製造する方法。 | |
Brodt et al. | Nanofiber fuel cell electrodes I. Fabrication and performance with commercial Pt/C catalysts | |
JP6672622B2 (ja) | 燃料電池用電極触媒層およびその製造方法、ならびに当該触媒層を用いる膜電極接合体、燃料電池および車両 | |
JP2017091639A (ja) | 固体高分子形燃料電池用の触媒粉末及びその製造方法、並びにこの触媒粉末を用いた固体高分子形燃料電池 | |
JP5375623B2 (ja) | 固体高分子型燃料電池用触媒及びこれを用いた固体高分子型燃料電池用電極 | |
JP2016126869A (ja) | 固体高分子形燃料電池 | |
KR102743229B1 (ko) | 연료전지용 고분자 전해질막 및 이를 포함하는 연료전지 | |
JP2017076531A (ja) | 固体高分子形燃料電池用の触媒粉末及びその製造方法、並びにこの触媒粉末を用いた固体高分子形燃料電池 | |
JP2024162336A (ja) | 水電解セル用アノード触媒層、膜電極接合体及び固体高分子形水電解セル、並びにIr/IrOxファイバー触媒及びその製造方法 | |
JPWO2016104714A1 (ja) | 触媒担体及びその製造方法 | |
KR20230080747A (ko) | 연료전지용 고분자 전해질막 및 이를 포함하는 연료전지 | |
KR20230082759A (ko) | 연료전지 전극 형성용 조성물 및 이의 제조방법 | |
JP2005222812A (ja) | 燃料電池用電極の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20181025 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20181113 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20181113 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190822 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190827 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20191025 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200324 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20200929 |