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JP2017066563A - 足先装具 - Google Patents

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JP2017066563A
JP2017066563A JP2015195290A JP2015195290A JP2017066563A JP 2017066563 A JP2017066563 A JP 2017066563A JP 2015195290 A JP2015195290 A JP 2015195290A JP 2015195290 A JP2015195290 A JP 2015195290A JP 2017066563 A JP2017066563 A JP 2017066563A
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foot
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pattern
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JP2015195290A
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あゆ 岩貞
Ayu Iwasada
あゆ 岩貞
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Abstract

【課題】見せてはくこともできるフットカバーでありながら、装着後の歩行等によっても、装着直後の状態からずれたりせず、また多数回の装着によっても脱げやくならない足先装具を提供する。【解決手段】表布(11)と裏布(12)の両側部同士が連なって筒環状をなし、開口基部(1H)を有して構成された筒環体(1)からなる。表布及び裏布は共に、伸縮線材と非伸縮線材とを組み合わせた複合線材からなる網部(N)を布面内に有し、前記網部(N)は、前記非伸縮線材によって筒環状本体の筒長(L)方向にのみ伸縮しない一軸方向非伸縮材であって、かつ前記伸縮線材によって筒長方向と交差する方向に最も弾性伸縮し得る多軸方向伸縮材である。表布(11)及び裏布(12)は、布面の他の部分よりも布厚さの大きい模様部(M)を、各布面内にて複数領域ずつ有する。【選択図】 図1

Description

本発明は、素足の足先に装着して下履き、防寒、ないし足先の保護又は装飾を行う足先装具に関する。
従来、靴下用つま先保護具として、織り布又は編み布によって形成されたカバー体を有するが、靴下を着用した足先を覆うドーム状に形成されたものが開示される(例えば特許文献1参照)。この保護具においては、かかとへ回す後ろ止め用の紐を必須要素としており、後ろ止め用の紐がないと、装着後の歩行時に保護布がしわになったりたくし上げられたり、装着直後の状態からずれたりして、脱げやすくなる。
また従来、ゴム等の伸縮部材で形成した爪先用の靴下、爪先から甲部分を覆う靴下が開示される(例えば特許文献2参照)。この靴下は口元をゴム入りのゴム編みなど伸縮部材で形成し、主に口元の緊縛だけで装着状態を保持しようとするものであるが、足表面への定着性が十分でないため靴下が装着直後の状態から周方向にずれる場合があり、また多数回の装着によって伸縮部材の伸縮性が低下すると極端に脱げやくなってしまう。
特開2010−248649号公報 実開平4−21502号公報
そこで本発明では、見せて履くこともできるフットカバーでありながら、装着後の歩行等によっても、装着直後の状態からずれたりせず、また多数回の装着によっても脱げやくならない足先装具を提供することを課題とする。
上記課題を解決すべく下記(1)〜(5)の手段を講じている。
(1)本発明の足先装具は、表布(11)と裏布(12)の両側部同士が連なって筒環状をなし、開口基部(1H)を有して構成された筒環体(1)からなる足先装具であって、
表布及び裏布は共に、伸縮線材と非伸縮線材とを組み合わせた複合線材からなる網部領域(N)を布面内に有し、
前記網部領域(N)は、
前記非伸縮線材によって筒環状本体の筒長方向にのみ伸縮しない一軸方向非伸縮材であって、かつ前記伸縮線材によって筒長方向長さ方向と交差する方向に最も弾性伸縮し得る多軸方向伸縮材であり、
また、
表布(11)及び裏布(12)は、布面の他の部分よりも布厚さの大きい模様部(M)を、各布面内にて複数領域ずつ有し、
装着時に、筒環本体(1)が装着する足表面全体に沿って弾性伸長して、足先から土踏まずまでにわたる領域の周囲を緊縛して覆った状態となることを特徴とする。
このようなものであれば、厚さの大きい第一布厚部(第一模様部M1、第二模様部M2,第三模様部M3)がアンカーの役目を果たし、複数の第一布厚部(31,31)間の網織部が伸長して弾性収縮力を発揮する。
(2)前記網部領域(N)は、互いに隣接形成された、網孔(B1,B2)の異なる複数種の網部領域(N1,N2)から構成され、
前記模様部(M)は、前記網部領域(N)の構成面に囲まれて離間形成され、網部領域(N)よりも足定着面側に膨出した膨出材で構成され、
装着時に、複数領域の模様部(M)が足表面に定着すると共に、複数種の網織領域が異なる伸縮率で伸長することが好ましい。
このようなものであれば、装着時に、複数種の網織領域毎に異なる30%以上の弾性反力をもって筒周方向へ弾性緊縛した状態となり、周方向へ部分的に偏った伸縮による緊縛力で、足の幅方向周囲を緊縛することになる。周方向へ全体に均等な伸縮による緊縛力と異なり、アンカー効果、緊縛効果の装着中の持続性に優れたものとなる。
(3)表布及び裏布は共に、装着時の足幅方向の伸縮率が130%以上200%未満の範囲となり、
装着前の袋状先部の先端から開口基部(1H)までの筒長方向長さ方向長さLが、装着する足先(TE)から土踏まず前縁(BE)までの長さ(BL)よりも長く、また、
装着時の筒長方向長さ方向の伸縮率が装着時の足幅方向の伸縮率よりも小さくなることが好ましい。
このようなものであれば、装着時に、30%以上の伸縮量をもって筒周方向へ伸長した状態となり、30%未満の伸縮量をもって筒長方向長さ方向へ伸長するか収縮した状態となり、かつ、筒環本体の開口基部(1H)の開口縁が、装着者の足の土踏まず前縁(BE)よりも後方に位置した状態となる。足先から母子球全体までを覆った状態で足先の周方向を囲って緊縛し、裏布が足幅方向に伸長した状態で足の母子球表面に接する。これにより、足先の幅方向断面にて、母子球と足先の両側部の3点以上で伸長しながら定着することとなり、脱げにくくずれにくい装着状態を維持することができる。
(4)表布と裏布の各先端が互いに同形状の多角辺からなる平面視山形に成形されると共にこの多角辺同士の少なくとも左右側部が互いに縫合されてなる袋状先部を有し、
装着時にこの袋状先部が、筒長方向長さ方向よりも足幅方向に大きい伸長量で伸長することで、平面視山形の多角辺の形状が変形した状態となることが好ましい。
このようなものであれば、装着時に、袋状先部が多角辺の変形部分で足先に密着し、足先で足幅方向だけでなく斜め方向の弾性反力をもって緊縛することとなる。一般的に、足先の足幅は母子球の部分の足幅よりも小さくなるところ、母子球部分を足幅方向に緊縛する緊縛状態と共に、足先の多角辺の弾性変形によって足先が緊縛状態でおおわれることで、装着する足の前後方向に亘って複数の緊縛部分によるアンカー効果を得ることができる。尚後述の実施例2,実施例3,実施例4では袋状先部が左右対称形状をなす。
(5)前記模様部(M)が基布溶解によって形成された模様地からなり、
網部領域(N)が一方向を除く伸縮性を有して編み込まれたレース地からなることが好ましい。
このようなレース地はケミカルレース又はラッセルレースによって機械工程を介した生産が可能であり、生産性が優れると共に、様々なデザインの模様地を形成できるため体裁が良いものとなる。
上記構成であれば、厚さの大きい第一布厚部(第一模様部M1、第二模様部M2,第三模様部M3)がアンカーの役目を果たし、複数の第一布厚部(31,31)間の網織部が伸長して弾性収縮力を発揮する。複数の第一布厚部がアンカー部分として素足に圧接しつつ、素足の周方向全体に弾性収縮力を発揮することで、装着後の歩行等によっても、装着直後の状態からずれたりせず、また多数回の装着によっても脱げやくならない足先装具を提供することができる。
本発明の実施例1の足先装具の平面図。 図1の足先装具の表布(11)の布面の部分拡大図及び伸縮方向説明図。 図2のB−B端面図(B0)、及び同図の伸長状態における端面図(B1)。 図1のA−A断面図、及び同図の開口端上部付近の拡大図。 実施例1の足先装具の装着前状態における底面図。 実施例1の足先装具の装着前状態における底面図(下図)、及び同図のC−C断面図(上図)。 本発明の実施例2の足先装具の使用構成の分解図(右図)、及び第一装着状態の斜視図(左図)。 実施例2の足先装具の使用構成の分解図(右図)、及び第二装着状態の斜視図(左図)。 実施例2の足先装具の使用構成の分解図(右図)、及び第三装着状態の斜視図(左図)。 本発明の実施例3の足先装具の平面図 本発明の実施例3の足先装具の第三装着状態の斜視図。 本発明の実施例4の足先装具の平面図。 本発明の実施例5の足先装具の裏返し状態図(右図)、及び平面図(左図)。
本発明の実施の形態における足先装具の構成を実施例として示す各図に基づいて説明する。いずれの実施例も、本発明の足先装具は、装着者の素足の足先から土踏まずまでに亘って装着される筒環状本体からなる。素足の足先部分に直接装着することで、保温機能又は吸汗機能を果たすものとなっている。また、サンダル、ミュール等の露出範囲の高い履物を履く場合にも、素足の一部を覆って開口基部の一部が露出した状態となり、ファッション機能を果たすものとなる。
筒環状本体は表布と裏布の両側部同士が周方向に縫合されるか連続網みされることで連なって筒環状となり、筒環状本体の下部には開口基部を有する。この開口基部から素足の足先部に直接装着するものであって、装着状態で周方向に最も大きな弾性伸長率と弾性反力を発揮するものとなっている。また、先端は下記袋状先部が形成され、布面内に下記複数の布厚さ部の領域を有し、所定の縦横方向の長さ、並びに所定方向の伸縮性、非伸縮性を有する。
(袋状先部)
表布と裏布の各先端は、平面視山形の多角辺状に縫合成形されると共にこの多角辺同士の少なくとも左右側部が互いに縫合された袋状先部を有する。袋状先部の“袋状”とは、筒環状本体よりも幅方向長さが小さく成形されて少なくとも部分的に袋状を呈していればよい、という意味であり、先部が完全に閉じた完全袋状のものが含まれる(図1〜11、図13)ほか、先部の左右が窄まって左右側部のみが傾斜縫合部として部分的な袋状をなし、先部中央が開口したものも含まれる(例えば図12)。
(表布及び裏布)
表布及び裏布は、それぞれ、筒環の縦方向にのみ伸縮しない一方向非伸縮性と、前記一方向非伸縮性の方向と交差する筒環の周方向に最も伸縮する横方向最大伸縮性とを有した布網で構成される(図2の伸縮方向図参照)。例えば、一部または全部に編み布を有する布網の場合には、縦方向への編み糸のみ伸縮性を有さない非伸縮糸材で編まれ、これに所定角度で交差する横方向への編み糸が最も弾性伸縮量の大きい最大弾性伸縮材で編まれ、残りの方向の編み糸は、横方向に近い角度の編み糸が弾性伸縮量の比較的大きく最大弾性伸縮材よりも弾性伸縮量が小さい準弾性伸縮材で編まれることで、このような布網が形成される。
(複数の布厚さ部の領域)
表布及び裏布の布面内にて、互いに異なる複数の布厚さ部の領域(M1,M2,M3,N1,N2)を交互に有する。複数の布厚さ部の領域(M1,M2,M3,N1,N2)とは、例えば後述の実施例のように、第一模様部(M1),第二模様部(M2),第三模様部(M3)、並びにこれらの各周囲に連なって支持する第一網部領域(N1)、第二網部領域(N2)、のそれぞれを意味する。これら第一模様部(M1),第二模様部(M2),第三模様部(M3)、並びに第一網部領域(N1)、第二網部領域(N2)は、互いに厚さと領域面積が異なっている。これらが周方向に弾性伸長した状態で装着されることで、各布厚さ部の領域が、異なる圧接力をもって足の表面へ圧接する。断面視にて周方向に異なる圧接力の圧接部が形成されることで、装着した足の周方向に不均一な引っ張り力と離間した圧接力とが発生し、これら引っ張り力と複数の圧接力のうち周方向の全ての力が釣り合った状態となる(図6上図参照)。
(縦横方向の長さ)
表布と裏布は、前後方向以外に弾性伸縮機能を有する弾性布からなり、袋状先部の先端から開口基部部までの縦方向長さLが、筒環周方向の横方向長さWよりも長く、かつ、装着前の解放状態において、装着する足の前後方向の全長FLの50%〜70%の範囲にあり、また、装着する足の先端から母子球を超えて土踏まずの中央部付近までを覆うが、かかとには届かない長さとなっている(図5参照)。また筒環状本体の横方向長さ(1W)が、装着前の解放状態で、縦方向長さの60%〜75%の範囲にあり、かつ、装着する足の最大幅(FW)の55%〜80%の範囲内の横方向長さ(1W)であり、装着時に、表布と裏布の幅方向の伸縮率が125%〜170%の範囲で弾性伸長した状態となる。
具体的には、装着前の解放状態における、表布と裏布の縦方向の長さ(1L)は、110mm〜150mmの範囲から選択される(図5)。この縦方向の長さLは、標準的な装着者の足先(FT)から土踏まず前端(BE)までの長さ(BL)を超える長さであり、装着時に、開口基部(1H)が装着者の土踏まず(FP)の最凹部付近にまで至る長さとなっている。さらに言えば、標準的な装着者の土踏まず(FP)の過半長を覆う長さとなっていることが好ましい。また、装着前の解放状態における表布と裏布の幅方向の長さ(1W)は、75mm〜100mmの範囲から選択される(図5)。表布と裏布とが互いに一体に布地構成されており、先端を除く幅方向の全周は150mm〜200mm範囲から選択される。
装着状態では、周方向に最も弾性伸長して足先から足の前後方向の半分以上を覆い、布面全体の弾性反力によって足を周方向に締め付け、この弾性反力に基づき、布面内の複数の厚さ領域が足面に圧接した状態となる。但し、開口基部は足の母子球よりも後方に位置するが、足のかかと、足首までには至らない位置となる。また、布面全体の弾性反力は、布面内の各厚さ領域の範囲の周囲で発生するが、厚さの異なる複数の種類の厚さ領域によって、周方向の各位置で異なる弾性反力が発生している。また、装着状態からさらにミュール等の履物を履いた場合でも、開口基部の一部が足の甲の中央部付近に露出する(図7〜図9、図11)。以下、各実施例の構成につき詳述する。
図1〜図6に示す実施例1の足先装具は、表布(11)と裏布(12)の両側部同士が連なって筒環状をなし、開口基部(1H)を有して構成された筒環体(1)からなる。筒環体(1)の開口基部には、表布(11)中央の上に、細幅環状のループ布(22)が、左右にループ孔(22H)を有して縫合されると共に、周囲全体を覆って、環周方向にのみ弾性伸長する環状の環状布(21)が周方向全体に縫着される。環状布(21)の縫合位置は、図4に示すように、基端辺が筒環体(1)よりも突出するように、約五分の一幅の布部が基端側へずらされている。環状布(21)が筒環体(1)の開口基部を覆って周方向全体に縫着されることで、開口基部が比較的厚手の弾性布で構成されることとなり、周方向の伸長のために必要な外力が大きくなり、伸長時すなわち装着時の弾性反力が大きなものとなる。
また、ループ布(22)は環状布(21)よりも小さい幅であり、ループ布(22)内に環状布(21)が挿通されて幅方向に波状に縮まった状態で固定される(図1、図4参照)。ループ孔(22H)は内部の環状布(21)の上部にはループ孔の残りの空間が形成される。このループ孔(22H)に、環状布(21)と略同幅のリボン布(3)が挿通可能となっている(図1)。
表布及び裏布は共に、伸縮線材と非伸縮線材とを組み合わせた複合線材からなる網部領域(N)を布面内に有し、この網部領域に支持されて、複数の布厚さ部の領域である第一模様部(M1)、第二模様部(M2)、第三模様部(M3)が散点状に形成される。第一模様部(M1)は最も少ない数で、第二模様部(M2)は第一模様部(M1)よりも多くかつ第三模様部(M3)よりも少ない数で、第三模様部(M3)は最も多い数で形成される。模様部(M)はいずれも、布面の他の部分、すなわち網部領域の領域よりも布厚さの大きいものとなっている。
このうち第一模様部(M1)は基布溶解によって形成された模様地であり、他の模様部と比較して最も大きな領域の花柄模様を呈すると共に、最も大きな厚さの断面剖出領域をなす。また、中央に、並行レース糸で埋められた大型の第一中レース部(ML1)が形成される。第二模様部(M2)は基布溶解によって形成された模様地であり、第一模様部よりも小さく第三模様部よりも大きな領域の花柄模様を呈すると共に、第一模様部よりも小さく第三模様部よりも大きな厚さの断面剖出領域をなす。また、中央に第一中レース部(ML1)よりも小さい大きさの、並行レース糸で埋められた第二中レース部(ML2)が形成される。第三模様部(M3)は基布溶解又は成形布の貼り付けによって形成された模様地であり、他の模様部と比較して最も小さな領域の花柄模様を呈すると共に、最も小さい厚さの断面剖出領域をなす。また、中央に、並行レース糸で埋められた大型の第一中レース部(ML1)が形成される。
網部領域(N)は、略六角形の網孔(B1、B2)が規則的に面内の斜め方向に縦横配置された編み布からなり、各模様部の配置された面内の隙間を埋めるように全体的に配される。比較的大きい網孔(B1)及び大きい編み糸幅からなる第一網部領域(N1)と、比較的小さい網孔(B2)及び小さい編み糸幅からなる第二網部領域(N2)とが隣接して布面を構成し、各領域の境界線が模様状に表れる(図2)。これら網部領域(N)は、非伸縮線材によって筒環状本体の筒長方向にのみ伸縮しない一軸方向非伸縮材であって、かつ前記伸縮線材によって筒長方向長さ方向と交差する方向に最も弾性伸縮し得る多軸方向伸縮材である。
装着時に、筒環本体(1)が装着する足表面全体に沿って弾性伸長して、足先から土踏まずまでにわたる領域の周囲を緊縛して覆った状態となる。
このような網部領域と模様部によって面構成された表布、裏布は、幅方向に最も弾性伸長する。弾性伸長する前の解放状態の端面図、幅方向に伸長した状態の端面図を、図3に示す。弾性伸長状態では網部領域の網孔(B1´)の孔間隔が最も広がり、第二網孔(B2´)の孔間隔が次いで拡がり、また、網部領域の編み糸(N10)が次ぐ伸長量で伸長する。このとき、図示幅方向の各位置で、互いに異なる左右方向の弾性反力が生じる。また、厚さの比較的大きい布厚部すなわち第一模様部(M1)及び第二模様部(M2)がアンカーの役目を果たし、複数の第一模様部(M1)及び第二模様部(M2)間の網織部が不均一に伸長して弾性収縮力を発揮する。これにより、周方向に不均一な弾性反力が生じ、アンカー効果が強調されるものとなる。
実施例1の足先部は縫合によって左右非対称に成形され、足先部から筒環の外側部に亘って、合わせ布部(13)が内部に表れる。より具体的には、足の内側の角が傾斜辺状に成型され、足先中央部が略水平辺状に成型され、足の外側の角が湾曲辺状に成型される。これら足先全体から外側の筒環状側部を亘って、筒環の内部及び袋状先部の内部に、表布端と裏布端とが合わさった合わせ布部(13)が収められる。この合わせ布部(13)は足の外側に配置される。
図7〜9に示す実施例2の足先装具は、実施例1と異なり、左右対称の半楕円状に成型した袋状先部を有し、葉面及び花弁面を呈した大小の模様部、並びに、花柄を呈したレースからなる網部領域と残り領域の充填用の網部領域とを有する。図7左図は、リボン布(3)をループ孔(22H)内に通してループ布(22)上部でリボン状に結びつけた態様であり、図8左図は、リボン布(3)をループ孔(22H)内に通して足首の後ろ側で結び目(3K)を作った態様であり、図9左図は、リボン布(3)をループ孔(22H)内に通さずにリボン布(3)を用いずに装着した態様である。実施例1,2とも、このように3態様の装着の態様があり、それぞれ異なった体裁をなす。その他の構成ないし機能は実施例1と同様である。
図10〜11に示す実施例3の足先装具は、実施例1と異なり、左右対称の山型四辺形に成型した袋状先部を有し、基布溶解による模様部ではなくレース編み糸による第一模様部を有する。また表布の中央縦方向に合わせ布部(13)が現れるように縫合され、中央の開口基部近傍には左右に分かれた二つの上下方向のループ孔(22)を有する左右一対のループ布(22)が、縫合ステッチ(22S)によって縫着される。開口基部の端部には、実施例1のような環状布は逢着されず。開口端部がレース状に装飾成形される。その他の構成ないし機能は実施例1と同様である。
図12に示す実施例4の足先装具は、袋状先部の中央に開口(TS0)が形成され、その左右側部に傾斜辺(TS1,TS2)状に窄まった袋状先部が形成される。その他の構成ないし機能は実施例1と同様である。
図13に示す実施例5の足先装具は、袋状先部の外側側部が比較的長い第一傾斜辺(TS1)に成形され、先端部が開口端部と平行な水平辺(TS2)に成形され、袋状先部の外側側部が比較的短い第三傾斜辺(TS3)に成型され、全体として左右非対称の山形三角辺からなる。この袋状先部は図13の右図に示すように、先端辺に沿った縫合ステッチ(112S)と左右異なる角度でそれぞれ形成した縫合ステッチとから形成された裏面(1R)縫合体を裏返すことで、図13の左図に示すような表面(1F)の筒環状袋体を形成したものである。なお、開口基部近傍には、伸長糸材からなる補強用の縫合ステッチ(13S)が周方向全体に設けられる。その他の構成ないし機能は実施例1と同様である。
以上に説明した各実施例の足先装具は、下記の作用効果を有する。
まず、互いに隣接形成された、網孔(B1,B2)の異なる複数種の網部領域(N1,N2)と、前記網部領域(N)の構成面に囲まれた、厚さの異なる複数の模様部(M1,M2,・・・)とを有し、各模様部(M)が網部領域(N)よりも足定着面側に膨出した膨出材で構成されることで、装着時に、複数領域の模様部(M)が足表面に定着すると共に、複数種の網織領域が異なる伸縮率で伸長する。装着時に、複数種の網織領域毎に異なる30%以上の弾性反力をもって筒周方向へ弾性緊縛した状態となり、周方向へ部分的に偏った伸縮による緊縛力で、足の幅方向周囲を緊縛することになる。周方向へ全体に均等な伸縮による緊縛力と異なり、アンカー効果、緊縛効果の装着中の持続性に優れたものとなる。
また、装着時の筒長方向長さ方向の伸縮率が装着時の足幅方向の伸縮率よりも小さくなることで、装着時に、30%以上の伸縮量をもって筒周方向へ伸長した状態となり、30%未満の伸縮量をもって筒長方向長さ方向へ伸長するか収縮した状態となり、かつ、筒環本体の開口基部(1H)の開口縁が、装着者の足の土踏まず前縁(BE)よりも後方に位置した状態となる。足先から母子球全体までを覆った状態で足先の周方向を囲って緊縛し、裏布が足幅方向に伸長した状態で足の母子球表面に接する。これにより、足先の幅方向断面にて、母子球と足先の両側部の3点以上で伸長しながら定着することとなり、脱げにくくずれにくい装着状態を維持することができる。
また、表布と裏布の各先端が互いに同形状の多角辺からなる平面視山形に成形されると共にこの多角辺同士の少なくとも左右側部が互いに縫合されてなる袋状先部を有し、装着時にこの袋状先部が、筒長方向長さ方向よりも足幅方向に大きい伸長量で伸長することで、平面視山形の多角辺の形状が変形した状態となる。
これにより、装着時に、袋状先部が多角辺の変形部分で足先に密着し、足先で足幅方向だけでなく斜め方向の弾性反力をもって緊縛することとなる。一般的に、足先の足幅は母子球の部分の足幅よりも小さくなるところ、母子球部分を足幅方向に緊縛する緊縛状態と共に、足先の多角辺の弾性変形によって足先が緊縛状態でおおわれることで、装着する足の前後方向に亘って複数の緊縛部分によるアンカー効果を得ることができる。特に実施例2,実施例3,実施例4では袋状先部が左右対称形状をなすため、左右の足用を取り違えることがなく、また、袋状先部左右に偏った弾性伸長状態で変形することで、足先部での良好な定着力を発揮する。
また、前記模様部(M)が基布溶解によって形成された模様地からなり、網部領域(N)が一方向を除く伸縮性を有して編み込まれたレース地からなることで、ケミカルレース又はラッセルレースによって機械工程を介した生産が可能であり、生産性が優れると共に、様々なデザインの模様地を形成できるため体裁が良いものとなる。
本発明は上記に説明した通りであるが、各実施例に示した形態に限定されず、本発明の本質を逸脱しない範囲で種々の変形、置換、一部構成の抽出、一部構成の削除、他の構成の付加が可能である。
11 表布
12 裏布
1 筒環本体
1H 開口基部
L 筒長方向長さ方向長さ
FT 足先
BE 土踏まず前縁
BL 足先から土踏まず前縁までの長さ
TS1,TS2,TS3 多角辺
M 模様部
L 筒長方向長さ
M1 第一模様部
M2 第二模様部
M3 第三模様部
N1 第一網部領域
N2 第二網部領域
B1,B2 網孔

Claims (5)

  1. 表布と裏布の両側部同士が連なって筒環状をなし、開口基部を有して構成された筒環体からなる足先装具であって、
    表布及び裏布は共に、伸縮線材と非伸縮線材とを組み合わせた複合線材からなる網部を布面内に有し、
    前記網部は、
    前記非伸縮線材によって筒環状本体の筒長方向にのみ伸縮しない一軸方向非伸縮材であって、かつ前記伸縮線材によって筒長方向と交差する方向に最も弾性伸縮し得る多軸方向伸縮材であり、
    また、表布及び裏布は、布面の他の部分よりも布厚さの大きい模様部を、各布面内にて複数領域ずつ有し、
    装着時に、筒環本体が装着する足表面全体に沿って弾性伸長して、足先から土踏まずまでに亘る領域の周囲を緊縛して覆った状態となることを特徴とする足先装具。
  2. 前記網部は、互いに隣接形成された、網孔の異なる複数種の網部領域から構成され、
    前記模様部は、前記網部の構成面に囲まれて離間形成され、網部よりも足定着面側に膨出した膨出材で構成され、
    装着時に、複数領域の模様部が足表面に定着すると共に、複数種の網織領域が異なる伸縮率で伸長する、請求項1に記載の足先装具。
  3. 表布及び裏布は共に、装着時の足幅方向の伸縮率が130%以上200%未満の範囲となり、
    装着前の袋状先端から基端開口までの筒長方向長さLが、装着する足先から土踏まず前端までの長さよりも長く、また、
    装着時の筒長方向の伸縮率が装着時の足幅方向の伸縮率よりも小さくなる、請求項1又は2に記載の足先装具。
  4. 表布と裏布の各先端が互いに同形状の多角辺からなる平面視山形に成形されると共にこの多角辺同士の少なくとも左右側部が互いに縫合されてなる袋状先部を有し、
    装着時にこの袋状先部が、筒長方向よりも足幅方向に大きい伸長量で伸長することで、平面視山形の多角辺の形状が変形した状態となる、請求項1、2、又は3のいずれかに記載の足先装具。
  5. 模様部が基布溶解によって形成された模様地からなり、
    網部が一方向を除く伸縮性を有してニット状に編み込まれたレース地からなる、請求項1,2,3,4のいずれかに記載の足先装具。
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