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JP2017032865A - 画像形成装置および画像形成システムおよび定着装置 - Google Patents

画像形成装置および画像形成システムおよび定着装置 Download PDF

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JP2017032865A
JP2017032865A JP2015154350A JP2015154350A JP2017032865A JP 2017032865 A JP2017032865 A JP 2017032865A JP 2015154350 A JP2015154350 A JP 2015154350A JP 2015154350 A JP2015154350 A JP 2015154350A JP 2017032865 A JP2017032865 A JP 2017032865A
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fixing
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image forming
rubbing
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JP2015154350A
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貴司 横谷
Takashi Yokoya
貴司 横谷
山本 悟
Satoru Yamamoto
悟 山本
聡行 三宅
Satoyuki Miyake
聡行 三宅
勝也 中間
Katsuya Nakama
勝也 中間
貢司 湯本
Koji Yumoto
貢司 湯本
力 福原
Riki Fukuhara
力 福原
明広 川北
Akihiro Kawakita
明広 川北
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    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
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Abstract

【課題】 定着部を入れ替えて使用する場合においても、ユーザビリティを向上させることである。
【解決手段】 画像形成装置100は、記録材に未定着トナー像を形成する画像形成部309と、画像形成装置の本体100Aに着脱可能であって画像形成部309により記録材に形成された未定着トナー像を定着するためのニップ部を形成する第1の回転体151及び第2の回転体152を備える定着部150と、第1の回転体151の表面を摺擦可能な摺擦回転体156と、摺擦回転体156による摺擦処理を許容するか否かを操作者により設定するための設定部180と、定着部150に設けられ設定部180を通じて設定された前記摺擦処理を許容するか否かの設定に対応する設定情報を記憶可能な記憶部154と、記憶部154から取得した前記設定情報に応じて前記摺擦処理を許容するか否かを制御する制御部301と、を有することを特徴とする。
【選択図】 図9

Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置、及び、電子写真方式の画像形成装置を有する画像形成システム、及び、電子写真方式の画像形成装置に用いられる定着装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置には、記録材に形成された未定着トナー像を記録材に定着する定着器(定着部)が設けられている。より高品質な成果物を得るために、定着する記録材のサイズや種類に応じて使用目的の異なる定着器を入れ替えて使用する方法が知られている。特許文献1では、定着器の識別情報を検出し、決定された印刷ジョブの仕様に対して適切でない定着器を認識した場合にユーザに知らせる方法が提案されている。
一方、定着器において未定着トナー像を定着処理するとき、記録材の端部(記録材の搬送方向に垂直な方向の端部)が定着部材(回転体)に接触することにより、定着部材の表面に微小な傷を付けてしまうことが知られている。記録材の搬送方向に垂直な方向のサイズ(以下、幅サイズと称する。)が同じ記録材の定着処理が繰り返されると、定着部材の同一箇所に繰り返し傷が付く。傷が繰り返し付けられた部分の定着部材の表面性は、他の部分と比べて粗くなる。この状態で、傷の要因となった記録材の幅サイズより大きい幅サイズの記録材に定着処理を行うと、記録材上の画像に光沢ムラが生じる恐れがある。そのため、カウントした記録材の通紙枚数が所定枚数を超えるごとに、摺擦回転体による定着部材の表面の摺擦(定着リフレッシュ動作)を行い、定着部材の表面性を均す方法が知られている(特許文献2)。
特開2011−56945号公報 特開2008−40364号公報
一方で、定着器を入れ替えて使用する方法においては、光沢性を重視するユーザが、入れ替え用の定着器の1つをある幅サイズ専用の定着器として使用する場合がある。このように使用する場合には、記録材の端部による光沢ムラの影響を無視できるため、定着リフレッシュ動作を実行させない設定にすることが望まれる。すなわち、定着器の使用目的に応じて、定着リフレッシュ動作の実行を許容する設定と定着リフレッシュ動作の実行を許容しない設定を、定着器毎に設定することが望ましい場合がある。
しかしながら、定着器を入れ替える度に、その都度、操作者に定着リフレッシュ動作を設定させるのは、ユーザビリティの低下に繋がる恐れがある。
そこで、本発明の目的は、定着部を入れ替えて使用する場合においても、ユーザビリティを向上させることである。
上記の目的を達成するために、第1の発明は、
記録材に画像を形成する画像形成装置であって、
記録材に未定着トナー像を形成する画像形成部と、
前記画像形成装置の本体に着脱可能な定着部であって、前記画像形成部により記録材に形成された未定着トナー像を定着するためのニップ部を形成する第1の回転体及び第2の回転体を備える定着部と、
前記第1の回転体の表面を摺擦可能な摺擦回転体と、
前記摺擦回転体による摺擦処理を許容するか否かを操作者により設定するための設定部と、
前記定着部に設けられ、前記設定部を通じて設定された前記摺擦処理を許容するか否かの設定に対応する設定情報を記憶可能な記憶部と、
前記記憶部から取得した前記設定情報に応じて前記摺擦処理を許容するか否かを制御する制御部と、
を有することを特徴とするものである。
第2の発明は、
記録材に画像を形成する画像形成装置であって、
記録材に未定着トナー像を形成する画像形成部と、
前記画像形成装置の本体に着脱可能な定着部であって、前記画像形成部により記録材に形成された未定着トナー像を定着するためのニップ部を形成する第1の回転体及び第2の回転体と、前記定着部と入れ替えて装着可能な他の定着部と識別するための識別情報を示す識別部と、を備える定着部と、
前記第1の回転体の表面を摺擦する摺擦回転体と、
前記摺擦回転体による摺擦処理を許容するか否かを操作者により設定するための設定部と、
前記設定部を通じて設定された前記摺擦処理を許容するか否かの設定に対応する設定情報を前記識別情報と対応付けて記憶可能な記憶部と、
前記記憶部から取得する前記設定情報であって前記識別情報に対応付けられた前記設定情報に応じて、前記摺擦処理を許容するか否かを制御する制御部と、
を有することを特徴とするものである。
第3の発明は、
記録材に画像を形成する画像形成装置であって、
記録材に未定着トナー像を形成する画像形成部と、
前記画像形成装置の本体に着脱可能な定着部であって、前記画像形成部により記録材に形成された未定着トナー像を定着するためのニップ部を形成する第1の回転体及び第2の回転体と、前記定着部と入れ替えて装着可能な他の定着部と識別するための識別情報を示す識別部と、情報を記憶可能な定着記憶部と、を備える定着部と、
前記第1の回転体の表面を摺擦する摺擦回転体と、
情報を記憶可能な本体記憶部と、
前記摺擦回転体による摺擦処理を許容するか否かを操作者により設定するための設定部と、
時刻に対応する情報を出力する出力部と、
前記設定部を通じて設定された前記摺擦処理を許容するか否かの設定に対応する設定情報を前記出力部による時刻情報と対応付けて前記定着記憶部に記録する記録部であって、前記設定情報と前記時刻情報と前記識別情報とを対応付けて前記本体記憶部に記録する記録部と、
前記定着記憶部が記憶する前記設定情報と前記本体記憶部が前記定着部の前記識別情報と対応付けて記憶する前記設定情報のうち、より新しい時刻情報に対応付けられて記憶されている前記設定情報に応じて、前記摺擦処理を許容するか否かを制御する制御部と、
を有することを特徴とするものである。
第4の発明は、
記録材に画像を形成する画像形成装置であって、
記録材に未定着トナー像を形成する画像形成部と、
前記画像形成装置の本体に着脱可能な定着部であって、前記画像形成部により記録材に形成された未定着トナー像を定着するためのニップ部を形成する第1の回転体及び第2の回転体と、前記定着部と入れ替えて装着可能な他の定着部と識別するための識別情報を示す識別部と、情報が記録された累積回数を示す回数情報を含む情報を記憶可能な定着記憶部と、を備える定着部と、
前記第1の回転体の表面を摺擦する摺擦回転体と、
情報を記憶可能な本体記憶部と、
前記摺擦回転体による摺擦処理を許容するか否かを操作者により設定するための設定部と、
前記設定部を通じて設定された前記摺擦処理を許容するか否かの設定に対応する設定情報を前記定着記憶部に記録するとともに前記定着記憶部が記憶する前記回数情報を更新する記録部であって、更新した前記回数情報を前記設定情報と前記識別情報と対応付けて前記本体記憶部に記録する記録部と、
前記定着記憶部が記憶する前記設定情報と前記本体記憶部が前記定着部の前記識別情報と対応付けて記憶する前記設定情報のうち、より多い回数を示す回数情報に対応付けられて記憶されている前記設定情報に応じて、前記摺擦処理を許容するか否かを制御する制御部と、
を有することを特徴とするものである。
第5の発明は、
記録材に画像を形成する画像形成装置と、
前記画像形成装置と通信可能に接続し、情報を記憶する記憶装置と、
を有する画像形成システムであって、
前記画像形成装置は、
記録材に未定着トナー像を形成する画像形成部と、
前記画像形成装置の本体に着脱可能な定着部であって、前記画像形成部により記録材に形成された未定着トナー像を定着するためのニップ部を形成する第1の回転体及び第2の回転体と、前記定着部と入れ替えて装着可能な他の定着部と識別するための識別情報を示す識別部と、を備える定着部と、
前記第1の回転体の表面を摺擦する摺擦回転体と、
前記摺擦回転体による摺擦処理を許容するか否かを操作者により設定するための設定部と、
前記設定部を通じて設定された前記摺擦処理を許容するか否かの設定に対応する設定情報を前記定着部の前記識別情報と対応付けて前記記憶装置に記録する記録部と、
前記記憶装置が前記定着部の前記識別情報と対応付けて記憶する前記設定情報に応じて、前記摺擦処理を許容するか否かを制御する制御部と、
を有することを特徴とするものである。
第6の発明は、
記録材に画像を形成する画像形成装置に着脱可能な定着装置であって、
記録材に形成された未定着トナー像を定着するためのニップ部を形成する第1の回転体及び第2の回転体と、
前記第1の回転体の表面を摺擦する摺擦回転体と、
前記摺擦回転体による摺擦処理を許容するか否かの設定を記憶可能な記憶部と、
を有することを特徴とするものである。
本発明によれば、定着部を入れ替えて使用する場合においても、ユーザビリティを向上させることができる。
画像形成装置の一例を示す断面図である。 制御系の構成の一例を示すブロック図である。 定着部の一例を示す断面図である。 RAMが保持しているカウンタ情報の一例を示す図である。 定着部が記録材をニップして搬送する状態を説明する図である。 記録材の端部による光沢ムラを説明する図である。 定着リフレッシュ動作設定の画面の一例を示す図である。 定着器のメモリが保持している情報の一例を示す図である。 設定シークエンスのフローチャートである。 電源スイッチがオンされてからスタンバイモードとなるまでのフローチャートである。 前扉が開いている状態からスタンバイモードとなるまでのフローチャートである。 定着リフレッシュ動作を実行するか否かに関するフローチャートである。 本体メモリが保持している情報の一例を示す図である。 電源スイッチがオンされてからスタンバイモードとなるまでのフローチャートである。 前扉が開いている状態からスタンバイモードとなるまでのフローチャートである。 設定シークエンスのフローチャートである。 画像形成システムの構成の一例を示す図である。 サーバの登録画面の一例を示す図である。 サーバの制御系の構成の一例を示すブロック図である。 電源スイッチがオンされてからスタンバイモードとなるまでのフローチャートである。 前扉が開いている状態からスタンバイモードとなるまでのフローチャートである。 定着リフレッシュ動作設定の読み出しに関するサーバ側のフローチャートである。 設定シークエンスのフローチャートである。 設定シークエンスにおけるサーバ側のフローチャートである。 サーバ側での定着リフレッシュ動作設定の画面の一例を示す図である。 (a)は、定着器のメモリが保持している情報の一例を示す図であり、(b)は、本体メモリが保持している情報の一例を示す図である。 設定シークエンスのフローチャートである。 電源スイッチがオンされてからスタンバイモードとなるまでのフローチャートである。 前扉が開いている状態からスタンバイモードとなるまでのフローチャートである。 リフレッシュレベル設定の画面の一例を示す図である。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。ただし、この実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明を実施形態に記載されたものだけに限定するものではない。
〔実施例1〕
(1.画像形成装置の全体的な構成)
図1は、画像形成装置の一例を示す断面図である。
ここでは、画像形成装置100の全体的な構成について説明する。
画像形成装置100は、記録材収納部103に収納された記録材102を画像形成部309(図2)へ搬送し、記録材102上にトナー像を形成する。尚、画像形成部309の詳細については後述する。
その後画像形成装置100は、画像形成部309にてトナー像が形成された記録材102を定着部(第一定着器150、第二定着器170)へ搬送し、熱と圧力を加えることで記録材102上のトナー像を記録材102に定着する。尚、定着部の詳細については後述する。
片面印刷の場合、画像形成装置100は、画像形成部309と定着部とを経て画像形成が完了した記録材102をフラッパ132が排出経路139へ導くことにより、画像形成装置100の外側へ排出する。
一方、両面印刷の場合、画像形成装置100は、片面の印刷を終えた記録材102を反転させて再度画像形成部309へと搬送する。具体的には、定着後の記録材102をフラッパ132が搬送経路134へと導き、反転部136へ搬送する。反転センサ135が記録材102の後端を検出すると、フラッパ133が記録材102の搬送方向を搬送経路137に切り替える。画像形成装置100は、反転させた記録材102を搬送経路137を経て再び画像形成部309と定着部とへ搬送する。
両面の画像形成が完了した記録材102は、フラッパ132により排出経路139へと導かれ、画像形成装置100の外側へ排出される。
ここでフラッパ132は、画像形成部309と定着部とを経た記録材102を搬送経路134へと搬送するか、画像形成装置100の外側へ排出するかを切り替える切り替え部材である。
また記録材102は、画像形成装置100によって画像が形成されるものであって、たとえば紙やOHP用シート等が挙げられる。
設定部や選択部、受付部、報知部として機能する操作部180は、表示画面と選択キーを備える。操作部180は、表示画面に画像形成装置100の状態を表示したり、選択キーにより操作者からの動作の指示を受け付けたりする。動作の指示の例としては、画像形成に用いる記録材102の種類(表面性、坪量、サイズ等)の設定や、印刷する部数の設定や、片面印刷/両面印刷の設定などが挙げられる。
電源スイッチ101は、画像形成装置100を起動する起動スイッチである。
また開閉部としての前扉140は、定着器(第一定着器150、第二定着器170)を装着部(第一装着部141、第二装着部142)に装着するための画像形成装置100の本体100Aの開口部に設けられた扉である。
また、画像形成装置100は、前扉140が閉じられた状態であることを検知するためのセンサとして、開閉センサ(光学センサ)305(図2)を備える。開閉センサ305とCPU301(図2)は開閉検知部として機能する。前扉140には突起(不図示)が設けてあり、前扉140が閉じられることにより画像形成装置100の本体100Aの受け部(不図示)に差し込まれる。CPU301は、突起が受け部に差し込まれたことに伴い開閉センサ305が出す信号を基に、前扉140が閉じられたことを検知する。一方、開閉センサ305からの信号が出力されていないときは、CPU301は前扉140が開いていることを検知する。尚、前扉140が開いたことに伴い開閉センサ305が出す信号を基にCPU301は前扉140が開いたことを検知し、一方、開閉センサ305からの信号が出力されていないときは、CPU301は前扉140が閉じていることを検知する構成としてもよい。
(2.制御系の構成)
図2は、制御系の構成の一例を示すブロック図である。
画像形成装置100(図1)は、画像形成装置100の動作を制御するためのCPU301、RAM302、ROM303等を備えている。
制御部として機能するCPU301は、ROM303に記憶された制御プログラムを実行することにより、画像形成装置100の基本制御を行う。後述するフローチャートの動作は、ROM303に記憶された制御プログラムに基づいてCPU301により実行される。CPU301は、制御プログラムの処理を実行するためのワークエリアとしてRAM302を使用する。
CPU301は、RAM302、ROM303の他、制御対象となる各機構と電気的に接続している。
また、CPU301は、第一定着器150や第二定着器170内に搬送された記録材102の枚数をカウントするカウンター(カウント部)としても機能する。CPU301は、RAM302上で搬送枚数をカウントする。例えば、CPU301は、第一定着器150のニップ部に対して搬送方向上流側にセンサ155の信号を基に記録材102の搬送を検知する度にRAM302上の値(カウント値)をカウントアップさせる。これにより、第一定着器150に搬送された記録材102の枚数を管理する。図4は、RAMが保持しているカウンタ情報の一例を示す図である。本例では、記録材102の搬送枚数を記録材102の幅サイズ毎にカウントする。
外部I/F部304はネットワーク(例えばLANやWANなど)を介して接続される外部装置と通信するための通信回路である。外部装置としては、サーバ400の他、例えばPC(パーソナルコンピュータ)や他の画像形成装置等が挙げられる。
CPU301は、開閉センサ305と接続しており、前扉140が閉じられた状態か否かを検知する。
センサ群306は、図1に示すセンサ153、155、173、175を含む搬送経路上の各センサのことであり、CPU301が記録材の有無や通過を検知するためのセンサである。
また、CPU301は、操作部180と接続している。CPU301は、操作部180の選択キーを通して操作者から表示画面の表示内容の切り替えや動作の指示を受け付ける。また、CPU301は、画像形成装置100の動作状況や選択キーからの入力によって設定された動作モードなどの情報を、操作部180の表示画面に表示させる。
また、CPU301は、タイマー307と接続している。タイマー307は時間を計測する計時部として機能する。定着リフレッシュ動作における摺擦処理の時間の計測等に用いられる。
また、CPU301は、時計313と接続している。時計313は時刻を出力する出力部として機能する。
またCPU301は、搬送部308に接続しており、記録材102の搬送を制御する。搬送部308は、記録材収納部103から搬送経路へと記録材102を供給する供給部や、搬送経路上の記録材102を搬送するための各搬送ローラ、搬送経路の各フラッパ(図1に示すフラッパ131、132、133)等である。
またCPU301は後述する画像形成部309に接続しており、画像形成部309の制御を行う。
定着器メモリ310は、画像形成装置100に装着されている第一定着器150が有するメモリ154と画像形成装置100に装着されている第二定着器170が有するメモリ174である。CPU301は、画像形成装置100に装着されている第一定着器150や第二定着器170が有するメモリ154、174に接続しており、メモリ154、174への書き込みや読み込みを行う。
また、CPU301は識別部材311に接続している。識別部材311については後述するので、ここでは説明を省略する。
また、CPU301は本体メモリ312に接続している。本体メモリ312は書き換え可能な不揮発性のメモリであり、RAM302と一体であってもよい。
また、CPU301は、画像形成装置100に装着されている第一定着器150が有する機構群Xに接続しており、第一定着器150の温度調整制御(以下、温調とも呼ぶ。)や定着リフレッシュ動作の制御を行う。機構群Xは、温度センサ320、ヒーター321、接離機構322、モータ323、リフレッシュローラのモータ324、リフレッシュローラ接離機構325を示す。
ここで、温度センサ320は、第一定着器150が有する複数の温度センサであり、サーミスタ159(図3)と、加圧ベルト152のサーミスタ(不図示)とを含む。
ここで、ヒーター321は、第一定着器150が有する複数のヒーターであり、ハロゲンヒーター161(図3)と、加熱ローラ163の内部のハロゲンヒーター(不図示)とを含む。
また、CPU301は、画像形成装置100に装着されている第二定着器170の機構群Xに接続しており、第二定着器170の温度調整制御(以下、温調とも呼ぶ。)や定着リフレッシュ動作の制御を行う。第二定着器170の機構群Xについては、第一定着器150の機構群Xと同様であるから、同じ符号を付すことにより説明を省略する。(上述の機構群Xの説明においては、第一定着器150を第二定着器170に、加圧ベルト152を加圧ローラ172に、加熱ローラ163を加圧ローラ172に、それぞれ置き換えて読めばよい。)
本実施例では、各機構をCPU301が制御する。しかしながら、たとえばそれぞれの機構の動作を制御する複数のCPU回路部と、複数のCPU回路部に接続して全体を制御するメインのCPU回路部と、で構成してもよい。
(3.画像形成部)
画像形成装置100は、画像形成部309(図2)として、ステーション120、121、122、123と、中間転写体としての中間転写ベルト115と、転写部としての転写ローラ116とを備える(図1)。
ステーション120、121、122、123は、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像を形成して中間転写ベルト115に形成する。
ステーション120の構成を説明する。像担持体としての感光ドラム110は、図1において反時計回りに回転する。帯電部としての一次帯電器111は感光ドラム110を一様の表面電位に帯電する。露光部としてのレーザユニット112は、レーザ光を出力する光源113を有しており、感光ドラム110上に原稿画像に応じた静電潜像を形成する。現像部としての現像器114は、トナーを用いて感光ドラム110上に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する。ステーション121、122、123の構成はステーション120と同様であるから、説明を省略する。
ステーション120、121、122、123が形成したトナー像は、中間転写ベルト115上に転写される。転写ローラ116は、中間転写ベルト115上のトナー像を記録材収納部103から搬送される記録材102に転写する。
(4.定着部)
(4.1.タンデム定着)
定着部としての第一定着器150および第二定着器170は、記録材102に熱と圧力を加えることで記録材102に転写されたトナー像を記録材102に定着する(図1)。
第二定着器170は、第一定着器150よりも記録材102の搬送方向に対して下流側に配置されている。第二定着器170は、第一定着器150が定着した記録材102上のトナー像に光沢を付与したり、定着処理に多くの熱量を必要とする坪量の大きな記録材(たとえば厚紙など)に対して第一定着器150だけでは不足する熱量を補ったりする目的で使用される。
一方、第一定着器150だけで定着が可能な場合には第二定着器170を用いなくてよいので、エネルギー消費量低減の目的で記録材102は第二定着器170を経由せずに搬送経路130にて搬送される。例えば、記録材102が普通紙や薄紙の場合であって、光沢を多く付加する設定がされていない場合などである。第二定着器170に記録材102を搬送する(タンデム定着ルート)か、第二定着器170を迂回して記録材102を搬送する(バイパスルート)かは、CPU301がフラッパ131を切り替えることで制御する。
(4.2.定着器の構成)
第一定着器150および第二定着器170は、それぞれ画像形成装置100に設けられた第一装着部141および第二装着部142(装着部)に着脱可能に設けられている。第一定着器150および第二定着器170は、それぞれ以下の構成を有する定着器へ、交換することが可能である。
第一定着器150には、記憶部としてのメモリ154が設置されている。第二定着器170には、記憶部としてのメモリ174が設置されている。詳しくは後述する。
また、第一定着器150にはセンサ153、155が、第二定着器170にはセンサ173、175が設けられている。これらのセンサは、記録材102が搬送されたことを検知するセンサである。また、それぞれの定着器において、記録材102の搬送方向上流側のセンサ155、175は、記録材102がそれぞれの定着器に搬送されたことを検知する検知部としても機能する。詳しくは後述する。
図3は定着部の一例を示す断面図である。図3を基に、第一定着器150の詳細な構成について説明する。
第一定着器150は定着ローラ151(定着部材)(回転体)と加圧ベルト152(加圧部材)(回転体)を有しており、これらが記録材102上のトナー像を定着処理するためのニップ部Nを形成する。
定着ローラ151は、中空ローラであり、その内部に加熱源としてハロゲンヒーター161を内蔵している。温度検知部としてのサーミスタ159は定着ローラ151の温度を測るセンサである。CPU301はサーミスタ159により検出された温度の情報を基にハロゲンヒーター161のON/OFFを制御する。これは、定着ローラ151の温度を所定の温度に維持、調整するためである。尚、所定の温度には誤差を含む。
加圧ベルト152は、3つのローラに支持される無端状のベルトである。加圧ベルト152の内周面には、加圧ベルト152を定着ローラ151に向けて押圧する加圧パッド164が設けられている。3つのローラのうちの1つである加熱ローラ163は中空ローラであり、その内部に加熱源としてのハロゲンヒーター(不図示)を内蔵しており、加圧ベルトを加熱する。加圧ベルト152も定着ローラ151と同様に、温度を測るセンサとしてのサーミスタ(不図示)による検出温度情報を基に加熱ローラ163のハロゲンヒーター(不図示)をCPU301が制御する。その結果、加圧ベルト152の温度が所定の温度に維持、調整される。
定着ローラ151は駆動源としてのモータ323(図2)により回転駆動され、図3の矢印Aの方向に記録材102を搬送する。加圧ベルト152は定着ローラ151に従動回転する構成となっている。
また、第一定着器150は、定着ローラ151と加圧ベルト152とが当接してニップ部を形成する当接状態と離間する状態とを取り得るように加圧ベルト152を移動させる接離機構322(図2)を有する。
一方、第二定着器170は、加圧部材として加圧ベルトではなく加圧ローラ172を有し、定着ローラ171(定着部材)と加圧ローラ172(加圧部材)が記録材102上のトナー像を定着処理するためのニップ部を形成する(図1)。加圧ローラ172は、中空ローラであり、内部に加熱源としてのハロゲンヒーター(不図示)を内蔵している。また、加圧ローラ172は温度センサとしてサーミスタ(不図示)を備える。CPU301がサーミスタ(不図示)とハロゲンヒーター(不図示)とを制御することにより、加圧ローラ172の温度が所定の温度に維持、調整される。
第二定着器170のその他の構成は第一定着器150と同様であるから、説明は省略する。
また、以下の説明においても、第一定着器150を用いて説明するが、特に断りがない限り第二定着器170においても同様である。(この場合、第一定着器150に係る構成を第二定着器170に係る構成に置き換えて読めばよい。)
尚、本実施例では、第一定着器150と第二定着器170とで加圧側の構成が異なるが、同じ構成としてもよい。すなわち、第一定着器150と第二定着器170の両方の加圧側の構成が加圧ベルトであってもよいし、第一定着器150と第二定着器170の両方の加圧側の構成が加圧ローラであってもよい。また、第一定着器150の加圧側の構成を加圧ローラとし、第二定着器170の加圧側の構成を加圧ベルトとしてもよい。
(4.3.リフレッシュローラ)
次に、回転体の表面を摺擦処理する摺擦回転体としてのリフレッシュローラ156について説明する。第一定着器150の定着ローラ151の表面を摺擦処理する場合を例に説明する。尚、第二定着器170においても同様であるので、説明を省略する。
本実施例では、リフレッシュローラ156は、定着ローラ151の表面を摺擦処理する。リフレッシュローラ156は、定着ローラ151に対して接離可能に配置され、定着ローラ151の周面を摺擦可能である。リフレッシュローラ156は、周面に砥粒が固定され、定着ローラ151と周速差を持たせて回転駆動されることにより定着ローラ151の周面を粗す粗しローラである。
具体的には、リフレッシュローラ156は、外径12mmのステンレスパイプ(SUS304)の基材の周面に、接着層を介して砥粒を密に接着した摺擦層を設けている。
市販されている各種の砥粒又は各種の砥粒の混合物を接着層で接着処理して摺擦層を形成することができる。市販されている砥粒の例は、酸化アルミニウム、水酸化酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化セリウム、酸化チタン、ジルコニア、リチウムシリケート、窒化ケイ素、炭化ケイ素、酸化鉄、酸化クロム、酸化アンチモン、ダイヤモンド等である。
ここでは、摺擦層の砥粒として、酸化アルミニウム砥粒(アルミナ系砥粒、アランダム、モランダム)を用いた。酸化アルミニウム砥粒は、最も幅広く用いられる砥粒で、定着ローラ151に比べて十分硬度が高く、鋭角形状のため切削性に優れており、摺擦層として好適である。リフレッシュローラ156による摺擦処理後の定着ローラ151の表面粗さが後述する定着リフレッシュ動作の効果を満たすためには、摺擦層の砥粒の粒径は、5μm以上20μm以下が好ましいことが実験により確認されている。
リフレッシュローラ156は、リフレッシュローラ接離機構325により定着ローラ151と当接する当接状態と離間する離間状態とを取り得るように移動する。CPU301はリフレッシュローラ接離機構325を制御して、リフレッシュローラ156の当接―離間状態を制御する。
また、リフレッシュローラ156は、駆動源としてリフレッシュローラのモータ324を有しており、定着ローラ151と周速差を持って回転駆動される。CPU301は、リフレッシュローラのモータ324を制御して、リフレッシュローラ156の回転や停止を制御する。尚、リフレッシュローラ156は、定着ローラ151の表面の移動方向と同一方向に相対速度を持たせても、逆方向に相対速度差を持たせてもよい。
リフレッシュローラ156は、リフレッシュローラ接離機構325により定着ローラ151に当接されている状態でリフレッシュローラのモータ324により回転駆動されることで、定着ローラ151の周面を摺擦する。
CPU301は、リフレッシュローラ接離機構325とリフレッシュローラのモータ324を制御することにより、リフレッシュローラ156に定着ローラ151の摺擦処理(定着リフレッシュ動作)を実行させる。ここで、定着リフレッシュ動作は、定着ローラ151の表面状態を改善させるための動作であり、リフレッシュローラ156の摺擦処理により、定着ローラ151の長手方向の表面粗さを均される。定着リフレッシュ動作の詳細については、後述する。
(5.定着器の載せ替えシステム)
定着器の載せ替えシステムについて説明する。
画像形成装置100は、複数の種類やサイズの記録材102に印刷が可能である。本実施例の画像形成装置100では、より高品質な成果物を得るために、画像形成可能な記録材102のうち定着する記録材102の種類や、操作者の好みに応じて使用目的の異なる定着器を入れ替えて使用することができる。
例えば、記録材102として封筒を使用する場合とそれ以外の場合とで、使用する定着器を変える場合である。記録材102として封筒を使用するときには封筒専用の定着器を用いる。封筒は袋状に綴じられていることから、定着処理時に与える圧により皺が発生しやすい。そのため、定着ローラ151と加圧ベルト152間の圧力(以下、ニップ圧とも呼ぶ)を封筒に合わせて調整された封筒専用の定着器を用いることが望ましい。
尚、第一定着器150を例に説明したが、第二定着器170においても同様である。
このように、本実施例の画像形成装置100ならば、操作者は、自身が印刷したい記録材102の種類や好みに応じた定着器に入れ替えて使用することが可能である。
定着器を入れ替える場合、操作者は前扉140を開けて、既に画像形成装置100に装着されている定着器を取り出す。そして操作者は取り出した定着器とは別の定着器を画像形成装置100に装着して、前扉140を閉じる。本実施例では、以上のように載せ替えることができる定着器は、第一定着器150、第二定着器170の双方となっている。
(6.記録材の端部による光沢ムラについて)
定着リフレッシュ動作が必要な理由について説明する。
定着ローラ151は外径68mmのアルミニウムからなる基層の周囲にゴム硬度20°(JIS−A1kg加重)の厚さ約1.0mmのシリコンゴムの弾性層を配置している。弾性層の表面は厚さ30μmのフッ素樹脂チューブからなる離型層により被覆されている。
そして、画像形成装置100において画像形成する際に、第一定着器150は定着ローラ151と、加圧ベルト152の間にニップ部Nを形成する。
本実施例のように、オイルレス定着方式において溶融性が高いトナーを使用する場合、定着ローラ151の表面状態が記録材102上のトナー層の表面に反映されやすい。すなわち、定着処理により定着ローラ151の表面の細かい凹凸の影響が出力画像の表面状態に現れやすくなるのである。このような性質を定着画像の写像性と呼ぶ。トナーの溶融性が向上して写像性が高まると、光沢度が高くて高画質の画像を形成するために、定着ローラ151の表面状態を維持することが重要になる。
図5は定着部が記録材をニップして搬送する状態を説明する図である。
図6は、記録材の端部による光沢ムラを説明する図である。 初期状態の定着ローラ151は、全体が一様な鏡面状態である。ここで、周面の表面粗さ(十点平均粗さ)Rzは、0.1μm〜0.3μm程度であった。以下、表面粗さRzは、(株)小坂研究所の表面粗さ測定器SE−3400を使用して測定した十点平均粗さ(JIS規格に準拠)である。測定条件は、送り速さ:0.5mm/sec、カットオフ:0.8mm、測定長さ:2.5mmである。
第一定着器150において、記録材102の定着処理が累積すると、記録材102の端部との接触や、紙粉、オフセットトナーなどによって定着ローラ151の表面状態が変化して、定着ローラ151の表面が徐々に粗れてくる。定着ローラ151の回転軸の方向において一定の位置を記録材102が繰り返し通過することで、定着ローラ151の(I)非通過部、(II)通過部、(III)境界領域における定着ローラ151の表面の粗れ方が異なってくる。
ここで、記録材102の端部とは、記録材102の搬送方向と垂直な方向の端部のことであり、以下、エッジ部と称する。
(I)非通過部は、記録材102が通過しない領域であり、記録材102に接触することがない。(I)非通過部では、定着ローラ151の表面が専ら加圧ベルト152の表面に当接する。
(II)通過部では、記録材102が通過する領域であり、記録材102が接触する。(II)通過部では、記録材102の繊維、記録材102の填料、トナーと共に記録材102上に存在する現像剤の外添剤等が接触して定着ローラ151の表面が徐々に均される。
(III)境界領域は、通過部と非通過部の境界に位置して記録材102のエッジ部に繰り返し接触するため、(II)通過部よりも表面粗さが粗くなる。図6は、定着ローラ151の(III)境界領域に相当する部分に、記録材102のエッジ部による荒れが生じている様子を示している。
未定着のトナー像を記録材102に定着させる過程で、定着ローラ151の微小な表面形状が定着処理された定着画像の表面に転写される。
図6に示すように、定着ローラ151の(II)通過部と(III)境界領域とで表面状態が異なると、それに対応して定着画像の表面に表面状態の差が生じ、定着画像に光沢ムラ(グロスムラ)が生じる。また、(III)境界領域の幅は、1〜2mm程度で狭いため、(I)非通過部と(II)通過部の間で生じる光沢差は、広い領域での光沢ムラ(グロスムラ)として印象が大きい。
さらに、定着画像の光沢ムラは、記録材102の紙種にも依存する。例えば、普通紙では視認できないレベルの光沢ムラであっても、表面性の平滑性が高く高画質を要求される高光沢のグロスコート紙上の定着画像では光沢ムラが目立って顕著になる。グロスコート紙上の定着画像では、定着ローラ151の(III)境界領域(他の領域より粗い)に対応する位置に低光沢のスジとなって目立つとともに、(I)非通過部と(II)通過部の間で生じる光沢差も目立つ。よって、全体として定着画像の光沢ムラが顕著になる。
このように、(I)非通過部と(II)通過部とで定着ローラ151の表面の粗さが異なってくることで、定着画像上に光沢度の差が生じる。特に、(III)境界領域は粗くなりやすく、(I)非通過部と(II)通過部の両方に対して光沢度の差を生じる。
尚、第一定着器150を例に説明したが、第二定着器170においても同様であるので、説明を省略する。
定着リフレッシュ動作は、定着ローラ151の表面状態を改善させることによって、定着ローラ151の表面の粗れ方の違いによって生じる光沢ムラを防ぐことを目的として実行される。
一方、ユーザによってはこの定着リフレッシュ動作を必要としない場合がある。
定着リフレッシュ動作が必要な理由は前述の通り、定着ローラ151の(I)通過部、(II)非通過部、(III)境界領域の間で表面粗さの違いよって発生する画像の光沢ムラを抑制するためである。
この定着ローラ151の表面粗さの違いが画像上の光沢ムラとして現れる恐れがあるのは、(I)通過部、(II)非通過部、(III)境界領域をまたがる大きさの記録材102をニップ部に通過させる場合である。例えば、A4サイズの記録材102を縦向きに連続して搬送した後に、A3サイズの記録材を通過させる場合である。この場合、A4サイズ・縦の記録材102のエッジ部が(III)境界領域となり、(I)通過部、(II)非通過部、(III)境界領域間の表面粗さの違いがより大きい幅サイズであるA3サイズの記録材102の画像面に反映される恐れがある。
つまり、同じ幅サイズの記録材102だけを通過させる場合には、画像上の光沢ムラとして現れにくい。したがって、第一定着器150として同じ構成の定着器を記録材102の幅サイズごとに載せ替えて使い分けることでも、光沢ムラを抑制できる。定着器の載せ替えシステムでは、光沢性を重視するユーザが、成果物品位の低下を避けるため、印刷する記録材102の幅サイズ毎に定着器を用意する場合も少なくない。
このように記録材102のエッジ部による光沢ムラの影響を無視できる場合などには、定着リフレッシュ動作を実行させないようにして、リフレッシュローラ156による摺擦傷が画像の光沢性に影響するのを防ぐことが望ましい。
(7.定着リフレッシュ動作設定)
次に、交換可能に構成された定着器毎に定着リフレッシュ動作の実行可否をユーザによる設定で切り替えることができる構成について説明する。
尚、第一定着器150を例に説明するが、第二定着器170においても同様である。
操作部180は、操作者が定着リフレッシュ動作の実行を許容するか否かを設定(以下、定着リフレッシュ動作設定と称する場合がある。)するための設定部として機能する。操作部180は、定着リフレッシュ動作の実行を許容するか否かを設定する設定画面を表示させるための選択部を備える。また、操作者が一旦設定された内容を変更する場合も同様に操作部180を介して行う。
操作部180は、操作者により設定画面を表示させるための選択部が選択されると、設定部としての操作部180は図7に示すような、選択画面が表示される。図7は、定着リフレッシュ動作設定の画面の一例を示す図である。
操作者は、定着リフレッシュ動作の実行可否、すなわち、定着リフレッシュ動作の実行を許容するか否かの設定を、操作部180を通じて行う。具体的には、装着されている第一定着器150において定着リフレッシュ動作の実行を許容する場合は、“定着リフレッシュ動作を実行させる”を選択する。一方、操作者は、定着リフレッシュ動作の実行を許容しない場合は、“定着リフレッシュ動作を実行しない”を選択する。尚、定着リフレッシュ動作の実行可否の設定は、操作部180に備えられている選択キーを用いて設定する構成としてもよいし、操作部180の表示部をタッチパネル方式として画面上の選択肢をタッチすることで設定する構成としてもよい。
(8.定着器のメモリ)
本実施例では、CPU301は、上述のように操作部180にて選択された第一定着器150に対する定着リフレッシュ動作の実行可否を示す情報を、第一定着器150のメモリ154に記録する。
本実施例では、定着器の載せ替えシステムを採用していることから、第一定着器150に記憶部としてのメモリ154を設けており、第二定着器170に記憶部としてのメモリ174を設けている。メモリ154、174は、EEPROM、フラッシュメモリなどに代表される書き換え可能な不揮発性のメモリ(記憶部)である。さらに、画像形成装置100に装着された状態にある第一定着器150と第二定着器170だけでなく、載せ替え用の定着器として画像形成装置100外に用意されている定着器にも同様にメモリが設けられている。
ここで、第一定着器150と第二定着器170を含む定着器群にメモリを設けた理由は、以下の問題を解決するためである。つまり、第一定着器150及び/又は第二定着器170が画像形成装置100から一旦取り出されてしまい、さらにこの取り出された定着器が画像形成装置100に再度装着された場合に生じる問題を解決するためである。以下では第一定着器150を例に説明する。第二定着器170においても同様であるので、説明を省略する。
具体的には、以下のようなシチュエーションが想定される。載せ替え対象が第一定着器150のケースである。
たとえば、定着リフレッシュ動作が許容されている場合、第一定着器150は記録材102が500枚搬送された後に、定着リフレッシュ動作を行うとする。操作者は、第一定着器150として、幅サイズ専用ではない定着器Aと、ある幅サイズ専用の定着器Bとを使い分けているとする。操作者は、定着器Aには定着リフレッシュ動作の実行を許容して使用したいが、定着器Bには定着リフレッシュ動作を実行させたくないとする。
第一定着器150として幅サイズ専用ではない定着器Aが装着されている場合において、操作者は、操作部180を通じて定着リフレッシュ動作の実行を許容する設定を行う。すると、第一定着器150として装着されている定着器Aには、500枚搬送された後に、自動的に定着リフレッシュ動作が実行される。後日、ある幅サイズ専用の定着器Bでの印刷が必要になった場合には、操作者は、定着器Bへ入れ替えるために定着器Aを画像形成装置100から取り出す。
従来、CPUは第一定着器への記録材の搬送枚数を画像形成装置の本体に設けられたメモリで定着リフレッシュ動作を実行させるか否かの設定を管理することで、定着リフレッシュ動作を実行させるか否かを制御している。定着器Bに載せ替えただけでは、定着器Aが装着されていたときの設定を引き継いで、定着器Bでも定着リフレッシュ動作を実行させてしまう。この場合、操作者が定着器毎に定着リフレッシュ動作を許容するか否かを使い分けたい場合には、定着器を載せ替える度に、設定をし直すことになる。具体的には、操作者はある幅サイズ専用の定着器Bへ入れ替えた場合には、定着リフレッシュ動作を許容しない設定にしてから印刷ジョブを実行させることになる。また、再び幅サイズ専用ではない定着器Aを使用する場合には、定着器Bから定着器Aに入れ替えた後、再度定着リフレッシュ動作を許容する設定にしてから印刷ジョブを実行させることになる。
このように、定着器毎に定着リフレッシュ動作を許容するか否かを使い分けたい操作者にとって、定着器を載せ替える度に、定着リフレッシュ動作の設定をし直すのは、手間である。すなわちユーザビリティの低下に繋がる。
そのため、本実施例ではメモリ154を第一定着器150に設けているのである。これにより、第一定着器150や載せ替え用の定着器は、上述のように操作部180にて選択された設定、つまり定着リフレッシュ動作を許容するか否かの設定を示す情報(設定情報)を、定着器毎に記憶可能となる。
CPU301は、例えば図8に示すように、定着リフレッシュ動作を許容するか否かの設定を示す情報(設定情報)を画像形成装置100に装着されている第一定着器150のメモリ154に保持させるようにしている。具体的には、操作者により操作部180を通じて“定着リフレッシュ動作を実行させる”が選択された場合には、定着リフレッシュ動作の実行を許容することを示す情報として“実行する”をメモリ154に保持させる。操作者により操作部180を通じて“定着リフレッシュ動作を実行させない”が選択された場合には、定着リフレッシュ動作の実行を許容しないことを示す情報として“実行しない”をメモリ154に保持させる。尚、メモリ154への情報の保持のさせ方はこれに限らず、その第一定着器150に対する設定が定着リフレッシュ動作の実行を許容されているか否かを示すものであればよい。ここで、図8は、定着器のメモリが保持している情報の一例を示す図である。
そして、操作者により第一定着器150が再装着されたことに伴い、CPU301はメモリ154から設定情報を取得する。
ここで、第一定着器150が載せ替えられる場合、操作者は前扉140を開けて、既に装着されている第一定着器150を画像形成装置100から外側へ引き出し、定着器を載せ替える。そして、第一定着器150を引き出し時とは逆方向へ移動させて画像形成装置100の内部にセットし、前扉140を閉じる。
CPU301は、開閉センサ305からの信号により、前扉140が閉じられたことを検知する。CPU301は前扉140が閉じられたことを検知したことに伴い、第一定着器150のメモリ154にアクセスする。これより第一定着器150が装着されているかを確認する。CPU301はメモリ154にアクセスできなれば、第一定着器150が装着されていないと判定する。尚、第一定着器150が装着されているか否かの判定(確認)方法はこれに限らず、例えば、画像形成装置100と第一定着器150との間の導通状態あるいは非導通状態を検知することにより判定(確認)する構成としてもよい。
また、電源スイッチ101がオフされた状態で載せ替えられた場合、開閉センサ305は前扉140が閉じられたことを検知できない。そのため、CPU301は電源スイッチ101がオンされたことに伴い、第一定着器150のメモリ154にアクセスする。これより第一定着器150が装着されているかを確認する。CPU301はメモリ154にアクセスできなれば、第一定着器150が装着されていないと判定する。
CPU301は、第一定着器150が再装着されたことに伴いメモリ154から取得した設定情報に応じて定着リフレッシュ動作を許容するか否かを制御する。具体的には、メモリ154が保持する設定情報が“実行する”であった場合には、定着リフレッシュ動作の実行を許容し、メモリ154が保持する設定情報が“実行しない”であった場合には、定着リフレッシュ動作の実行を許容しない。
(9.定着リフレッシュ動作)
定着リフレッシュ動作を実行する設定がされている定着器が装着されている場合に行う定着リフレッシュ動作について詳細に説明する。
上述したように、記録材102が繰り返しニップ部を通過すると、定着ローラ151の長手方向(回転軸の方向)で表面状態の不均一が生じ、光沢ムラに繋がる恐れがある。
CPU301は、第一定着器150に搬送された記録材102の枚数が所定枚数を超えたことに伴って、定着ローラ151の表面状態を改善させるための定着リフレッシュ動作を実行させる。本例では、CPU301は、RAM302上で記録材102の搬送枚数を記録材102の幅サイズ毎にカウントしている。記録材102の搬送枚数のうちいずれかの幅サイズのカウント値が所定枚数を超えたことに応じて定着リフレッシュ動作を実行させる。以下では、第一定着器150を例に説明するが、第二定着器170においても同様であるので、説明を省略する。
リフレッシュローラ156は、定着リフレッシュ動作において定着ローラ151に摺擦する。これによって定着ローラ151の長手方向の表面粗さを均すことにより、定着ローラ151の表面状態を改善させる。
リフレッシュローラ156は、記録材102の通過によって粗された定着ローラ151の表面と比較的粗されていない定着ローラ151の表面の両方に対して細かい摺擦傷を多数つけて所望のレベルまで粗す。つまり、リフレッシュローラ156は定着ローラ151全体の表面状態の差を小さくする。
これにより、エッジ部((III)境界領域)に対応する画像上の位置の低光沢のスジや、(I)非通過部と(II)通過部の光沢差を解消する。つまり、定着ローラ151の表面状態を良化(改善)することができる。リフレッシュローラ156が付ける傷を細かい多数の摺擦傷とすることで、リフレッシュローラ156が定着ローラ151上に付けた傷は画像上では視認困難となる。つまり、定着ローラ151の表面に付いていた記録材102の端部による傷にリフレッシュローラ156による細かい摺擦傷を重畳させることによって、定着ローラ151上の記録材102の端部による傷を記録材102上では視認困難となるようにする。
リフレッシュローラ156による摺擦の目的は、定着ローラ151の表面に細かい摺擦傷を付けることであり、定着ローラ151の表面を削り取って新しい面を出すことではない。リフレッシュローラ156は、定着ローラ151の表面を実質的に削り取らずに、摺擦傷を付ける。リフレッシュローラ156による摺擦は、定着ローラ151を研磨するレベルではなく、定着ローラ151の表面の凹凸状態を初期の状態に戻す型押し程度のレベルである。
定着リフレッシュ動作を実行したら、CPU301はRAM302上のすべての幅サイズについてのカウント値をクリアする。そして再び記録材の幅サイズ毎にカウントしている記録材102の搬送枚数のうちいずれかの幅サイズのカウント値が所定枚数を超えたことに応じて定着リフレッシュ動作を実行させる。
(10.スタンバイモード)
スタンバイモードとは、画像形成装置100が画像形成を開始することが可能な状態であって、操作者からの印刷命令(印刷ジョブ)を待っている状態の期間を指す。受付部としての操作部180は、画像形成に用いる記録材102の種類(表面性、坪量、サイズ等)の設定や、印刷する部数の設定や、片面印刷/両面印刷の設定などの内容を含む印刷ジョブを受け付ける。
画像形成装置100の電源スイッチ101がオンされると、画像形成装置100は第一定着器150と第二定着器170、画像形成部309などのそれぞれの部分の画像形成を開始するための準備動作(立上げ動作)を行う。画像形成装置100が画像形成を開始できる状態となっても(すなわち、立上げ動作が完了しても)開始すべき印刷ジョブがない場合や、印刷ジョブの実行終了後などにスタンバイモードへと移行する。
画像形成装置100が画像形成を開始することが可能な状態となったことに伴い、CPU301は、操作部(報知部)180に「印刷できます」などの表示を行う。
本実施例では、スタンバイモードとなっているとき、印刷ジョブを受け付けてからすぐに印刷が開始できるように、第一定着器150と第二定着器170での温調(例えば定着ローラ151や加圧ベルト152の温調)を継続させている。
尚、画像形成装置100が画像形成を開始できる状態にする立上げ動作中に印刷予約が入った場合は、スタンバイモードに移行させることなく予約された印刷ジョブの処理(画像形成処理)を直ちに開始させる。
また、例えば印刷ジョブの実行途中にジャムが発生すると、画像形成装置100は動作を停止し印刷ジョブを中断する。この場合、ジャムの解消後に画像形成装置100が画像形成を開始できる状態にする立上げ動作が実行される。このように中断したジョブを再開させる場合、スタンバイモードには移行せず、立上げ動作が完了したことに伴い中断したジョブを再開する。
(11.制御フロー)
以上のように、メモリ154に定着リフレッシュ動作の実行可否が設定された第一定着器150を用いる場合の制御フローを、図9〜12のフローチャートを用いて説明する。尚、これらのフローチャートは、制御部(記録部)として機能するCPU301が、ROM303に記憶された制御プログラムに基づいて画像形成装置100の各種機構の動作を制御することにより行われる。また、第一定着器150を例に説明するが、第二定着器170においても同様である。
(11.1.設定シークエンス)
図9は設定シークエンスのフローチャートである。本例では、デフォルトの設定として予め定着リフレッシュ動作を許容することを示す設定情報をメモリ154に保持させておく。操作者は、図9の設定シークエンスにより操作者の好みや用途に応じて設定を変更できる。尚、デフォルトの設定は、定着リフレッシュ動作を許容しない設定としてもよい。ただし、ユーザによる幅サイズ毎の使い分けがされない限り、1つの定着器で複数の幅サイズの記録材102を定着処理することが想定されるので、デフォルトの設定は定着リフレッシュ動作を許容するとした方が望ましい。
操作者により、操作部180に備えられている選択部であって設定画面を表示させるための選択部が選択されると、CPU301は、操作部180の表示画面に定着リフレッシュ動作を許容するか否かの設定を行うための設定画面を表示する(S101)。具体的には、例えば図7のように、定着リフレッシュ動作を許容するか否かの設定を促す画面を表示する。
CPU301は、操作者により定着リフレッシュ動作を許容するか否かの設定がされるまで待機し、定着リフレッシュ動作を許容するか否かの設定がされたらS103に移行する(S102)。CPU301は、操作部180からの信号を基に、設定されたこと及びその設定内容を取得する。
CPU301は、操作者により定着リフレッシュ動作を許容することが設定された場合、S104に移行し(S103 Yes)、メモリ154に定着リフレッシュ動作設定として“実行する”を書き込む(S104)。つまり、CPU301はメモリ154に設定情報として定着リフレッシュ動作を許容することを示す情報を記録する。
一方、CPU301は、操作者により定着リフレッシュ動作を許容しないことが設定された場合、S105に移行し(S103 No)、メモリ154に定着リフレッシュ動作設定として“実行しない”を書き込む(S105)。つまり、CPU301はメモリ154に設定情報として定着リフレッシュ動作を許容しないことを示す情報を記録する。
(11.2.電源オン時及び前扉クローズ時のシークエンス)
図10は電源スイッチがオンされてからスタンバイモードとなるまでのフローチャートである。
操作者により電源スイッチ101がオンされたことに伴い、CPU301は起動する。CPU301は第一定着器150が画像形成装置100に装着されているかを判別する(S201)。第一定着器150が装着されていると、CPU301はメモリ154にアクセスできるようになる。第一定着器150が装着されていない場合はS201へ戻る。この場合、CPU301は操作部180に第一定着器150の挿入を促すメッセージを表示してもよい。第一定着器150が画像形成装置100に装着されていたら、S202へ移行する。
CPU301はメモリ154から定着リフレッシュ動作設定(設定情報)を読み出す(S202)。
CPU301は、S203で取得した定着リフレッシュ動作設定(設定情報)が“実行する”であった場合、S204に移行する(S203 Yes)。S204においてCPU301は、定着リフレッシュ動作についてのフラグをONとしてRAM302上にセットする。
一方、CPU301は、S203で取得した定着リフレッシュ動作設定(設定情報)が“実行しない”であった場合、S205に移行する(S203 No)。S205においてCPU301は、定着リフレッシュ動作についてのフラグをOFFとしてRAM302上にセットする。
その後、CPU301は、スタンバイモードに移行する。
図11は前扉が開いている状態からスタンバイモードとなるまでのフローチャートである。
前扉140の開閉状態は、CPU301が前扉140の開閉センサ305からの信号を基に検知する。前扉140が開いている場合、CPU301は前扉140が閉状態となるのを待つ(S301)。また、前扉140が開いている場合、CPU301は操作部180に前扉140を閉めるように促す表示をしてもよい。CPU301は前扉140が閉じられたことを検知したら(S301)、S302へ移行する。
S302〜S306は、それぞれ昇順に図10のS201〜S205と同じなので説明は省略する。S306の後、スタンバイモードへ移行する。
(11.3.定着リフレッシュ動作を実行するか否かについてのシークエンス)
図12は、定着リフレッシュ動作を実行するか否かに関するフローチャートである。である。具体的には、画像形成装置100の印刷ジョブを処理する場合のフローチャートを示している。
CPU301は、画像形成装置100が印刷できる状態であるスタンバイモードにおいて、操作部180や、外部I/F部304を介して外部のPC等から受け付けた印刷ジョブ(印刷命令)に対する処理を実行する。このとき、CPU301は、印刷ジョブの内容として、操作者から印刷する原稿や、印刷する枚数や部数、印刷する記録材102の種類の指示も受け付ける。
CPU301はステーション120〜123や第一定着器150、第二定着器170、搬送部308などの画像形成装置100の各機構を制御することにより、記録材102への画像形成処理(印刷処理)を実行させる(S401)。
CPU301は、記録材102が第一定着器150に搬送されたことを検知したら(S402 Yes)、RAM302上のカウント値をカウントアップさせる(S403)。ここで、CPU301は、RAM302上のカウント値のうち、搬送された記録材102の幅サイズに対応するカウント値をカウントする。CPU301は、搬送された記録材102の幅サイズの情報を、印刷ジョブの内容として取得している。また、CPU301は、第一定着器150における記録材102の搬送方向上流側のセンサ155からの信号により、記録材102が第一定着器150へ搬送されたことを検知する。
一方、S402において記録材102が第一定着器150に搬送されたことが検知されない場合、CPU301は、カウントアップさせない。例えば、印刷ジョブが終了していないにも関わらず、センサ155が1枚前の記録材102の通過に伴う信号を出力から一定時間が経っても次の記録材102の通過に伴う信号が出力されない場合などである。一定時間はタイマー307が計測する。このような場合、CPU301はジャムの発生と判定してジャム処理等のシークエンスに移行する構成としてもよい。
S404において、CPU301は、RAM302が示すすべての幅サイズ毎の搬送枚数の値が所定値以下である場合、S407に移行する。一方、S404において、CPU301はRAM302が示す幅サイズ毎の搬送枚数の値のうちのいずれかが所定値を超えている場合、S405に移行する。
S405においてCPU301は、RAM302上の定着リフレッシュ動作についてのフラグがONである場合、S406に移行し、S406において上述した定着リフレッシュ動作を実行させる。定着リフレッシュ動作が完了したら、CPU301はRAM302が示すそれぞれの幅サイズについての値をゼロにする。
一方、S405においてCPU301は、RAM302上の定着リフレッシュ動作についてのフラグがONでない(すなわちOFFである)場合、S407に移行する。つまり、CPU301は、RAM302が示すカウント値に関係なく定着リフレッシュ動作を実行させない。
ここで、RAM302上の定着リフレッシュ動作についてのフラグは、電源スイッチ101がオンされたことや、前扉140が閉じられたことに伴いCPU301がメモリ154から読み出した設定情報に基づいてセットされたものである(図10、図11)。つまり、制御部としてのCPU301は、メモリ154が記憶する設定情報に応じて定着リフレッシュ動作を許容するか否かを制御している。
S407において、CPU301は印刷ジョブが終了していない場合S401に移行し、印刷ジョブが終了するまで、S401〜S407の処理を繰り返す。
前述したように、操作者による第一定着器150の交換には、画像形成装置100の前扉140の開閉を伴う。すなわち、操作者によって画像形成装置100の前扉140が開けられた場合には、第一定着器150が交換される可能性がある。また、電源スイッチ101がオフの間にも、第一定着器150が交換されている可能性がある。そのため、電源スイッチ101がオンになったことや、前扉140が閉じられたことに伴って、都度、第一定着器150のメモリ154から情報を読み出し、メモリ154の設定情報を取得する。
これにより、CPU301は、第一定着器150のメモリ154が保持する設定情報に応じて、すなわち定着器毎に設定された定着リフレッシュ動作設定に応じて、第一定着器150に定着リフレッシュ動作を許容するか否かを制御することができる。従って、第一定着器150を載せ替える度に操作者が定着リフレッシュ動作を許容するか否かの設定をし直さなくてもよく、ユーザビリティを向上させることができる。
尚、図12のフローにおいて、定着リフレッシュ動作のフラグがONか否かの判定(S405)のタイミングは、上述のタイミングに限らない。
例えば、S403より前の段階でS405の判定を行い、定着リフレッシュ動作についてのフラグがOFF(つまり、定着リフレッシュ動作を許容しない設定)の場合にはそもそも搬送枚数のカウントを行わない構成としてもよい。つまり、定着リフレッシュ動作を許容しない設定の場合には、搬送枚数のカウントも行わず、定着リフレッシュ動作も実行させない。
また例えば、印刷ジョブ処理を開始してから一度定着リフレッシュ動作のフラグがONか否かの判定を行ったら、印刷ジョブが終了するまで定着リフレッシュ動作のフラグがONか否かの判定を行わない構成としてもよい。ただし、この場合であっても、印刷ジョブの途中で前扉140が開放された場合(例えばジャム処理の場合など)には、図11のフローを経て、前扉140のクローズ後に定着リフレッシュ動作のフラグがONか否かの判定を行うことが望ましい。前扉140が開放状態の間に第一定着器150が入れ替えらる恐れがある為である。
また例えば、S404とS405の判定の順番を入れ替えてもよい。
尚、定着リフレッシュ動作の実行タイミングは上述のタイミングに限らない。図12では、定着リフレッシュ動作のフラグがONの場合であって、RAM302上でCPU301がカウントした幅サイズ毎の搬送枚数の値のうちのいずれかが所定値を超えた場合、印刷ジョブの途中で実行するとした。しかし、定着リフレッシュ動作のフラグがONの場合であって、RAM302上でCPU301がカウントした幅サイズ毎の搬送枚数の値のうちのいずれかが所定値を超えた場合、印刷ジョブの終了を待ってから実行するとしてもよい。(I)通過部、(II)非通過部、(III)境界領域の間で表面粗さの違いよる画像の光沢ムラの影響はより大きな幅サイズの記録材102に定着処理した場合に顕著に生じる。つまり、同じ幅サイズの記録材への印刷処理を実行している間には、大きな幅サイズの記録材102に定着処理する場合よりも光沢ムラの影響は小さい。印刷ジョブの終了を待ってから実行する構成とすることで、実行中の印刷ジョブが完了するまでの操作者の待ち時間を減らすことができる。
尚、本実施例では、デフォルトの設定として予め定着リフレッシュ動作を許容することを示す設定情報をメモリ154に保持させたが、デフォルトでは設定していない構成としてもよい。そして、図10や図11のフローにおいて、メモリ154から定着リフレッシュ動作設定が取得できない場合には、図9の設定シークエンスに移行させる構成としてもよい。
尚、以上の説明において、第一定着器150を例に説明したが、第二定着器170においても同様である。
〔実施例2〕
実施例1では、定着リフレッシュ動作の実行を許容するか否かの設定に対応する情報(設定情報)を第一定着器150のメモリ154に保持させている。そして、CPU301がその情報に基づいて、定着リフレッシュ動作の実行を許容するか否かの制御をしている。
実施例2では、設定情報を第一定着器150のIDと対応付けて本体メモリ312に保持させる。つまり、本体メモリ312が記憶部(本体記憶部)として機能する。図13は、本体メモリが保持している情報の一例を示す図である。
設定情報としては、実施例1と同様に“実行する”又は“実行しない”という定着リフレッシュ動作設定の情報を保持させる。“実行する”は、定着リフレッシュ動作の実行を許容する設定であることを示し、“実行しない”は、定着リフレッシュ動作の実行を許容しない設定であることを示している。
メモリ154は、載せ替え用の定着器、つまり第一定着器150として第一装着部141に装着可能な他の定着器と区別するために定着器のID(識別情報)を保持しており、識別部として機能する。
尚、第二定着器170においても同様である。
その他の構成は実施例1と同様であるので、同じ構成には同符号を付すことにより、詳細な説明を省略する。
以下、第一定着器150を例に説明する。第二定着器170についても同様である。
(12.制御フロー2)
図14〜図16のフローチャートと、実施例1から流用する図12を用いて、実施例1との差分を中心に説明する。尚、これらのフローチャートは、実行部(記録部)として機能するCPU301が、ROM303に記憶された制御プログラムに基づいて画像形成装置100の各種機構の動作を制御することにより行われる。また、第一定着器150を例に説明するが、第二定着器170においても同様である。
(12.1.電源オン時及び前扉クローズ時のシークエンス)
図14は電源スイッチがオンされてからスタンバイモードとなるまでのフローチャートである。
S501は、図10のS201と同じであるから説明を省略する。
CPU301は、画像形成装置100に装着されている第一定着器150のメモリ154から、第一定着器150のID(識別情報)を読み出す(S502)。
CPU301はS502で取得した第一定着器150のIDと対応付けられた定着リフレッシュ動作設定(設定情報)を本体メモリ312から読み出す(S503)。具体的には、S502で取得した第一定着器150のIDを示す情報を本体メモリ312が保持しているかをサーチする。CPU301は、第一定着器150のIDに対応する情報を本体メモリ312が有している場合には、第一定着器150のIDに対応付けられた設定情報を取得する。
CPU301は、本体メモリ312がS502で取得した第一定着器150のIDについての設定情報が保持されていた場合(S504 Yes)、S506に移行する。
一方、本体メモリ312がS502で取得した第一定着器150のIDについての情報を保持していない場合、CPU301は、S505に移行する(S504 No)。CPU301は、図16の設定シークエンスを実行させ、画像形成装置100に装着されている第一定着器150に対して定着リフレッシュ動作を許容するか否かを設定させる(S505)。
CPU301は、S503で取得した定着リフレッシュ動作設定(設定情報)が“実行する”であった場合、もしくは、S505において設定された設定情報が“実行する”であった場合、S504に移行する(S506 Yes)。
一方、CPU301は、S503で取得した定着リフレッシュ動作設定(設定情報)が“実行しない”であった場合、もしくは、S505において設定された設定情報が“実行しない”であった場合、S508に移行する(S506 No)。
S507は、図10のS204と同じであるから説明を省略する。
S508は、図10のS205と同じであるから説明を省略する。
その後、CPU301は、スタンバイモードに移行する。
図15は前扉が開いている状態からスタンバイモードとなるまでのフローチャートである。
S601、S602は、それぞれ図11のS301、S302と同様であるから説明を省略する。
S603、S604は、それぞれ図14のS502、S503と同じであるから説明を省略する。
S605は、図14のS504と同じであるから説明を省略する。
S606は、図14のS505と同じであるから説明を省略する。
S607は、図14のS506と同じであるから説明を省略する。
S608、S609は、それぞれ図14のS507、S508と同じであるから説明を省略する。
その後、CPU301は、スタンバイモードに移行する。
図14、図15のフローにおいて一度定着リフレッシュ動作設定を登録すれば、次回の装着時以降は、CPU301により、S504やS605でYesと判定される。そのため、操作者により定着リフレッシュ動作の設定をすることなく、CPU301は、本体メモリ312から取得した第一定着器150のIDについての設定情報に基づいて、自動的に定着リフレッシュ動作の実行を許容するか否かの制御を行うことができる。
(12.2.設定シークエンス)
図16は設定シークエンスのフローチャートである。この設定シークエンスは、図14のS505や図15のS606の他、操作部180に備えられている選択部であって設定画面を表示させるための選択部が選択された場合に実行される。
CPU301は、操作部180の表示画面に定着リフレッシュ動作を許容するか否かの設定を行うための設定画面を表示する(S701)。具体的には、例えば図7のように、定着リフレッシュ動作を許容するか否かの設定を促す画面を表示する。
S702は、図9のS102と同じであるから説明を省略する。
CPU301は、操作者により定着リフレッシュ動作を許容することが設定された場合、S704に移行する(S703 Yes)。
S704において、CPU301は、本体メモリ312に定着リフレッシュ動作設定として“実行する”を書き込む。ここで、CPU301は、画像形成装置100に装着されている第一定着器150のIDと対応付けて記録する。つまり、CPU301は本体メモリ312に設定情報として定着リフレッシュ動作を許容することを示す情報を、第一定着器150のIDと対応付けて記録する。
一方、CPU301は、操作者により定着リフレッシュ動作を許容しないことが設定された場合、S705に移行する(S703 No)。
S705において、CPU301は、本体メモリ312に定着リフレッシュ動作設定として“実行しない”を書き込む。ここで、CPU301は、画像形成装置100に装着されている第一定着器150のIDと対応付けて記録する。つまり、CPU301は本体メモリ312に設定情報として定着リフレッシュ動作を許容しないことを示す情報を、第一定着器150のIDと対応付けて記録する。
尚、S704、S705において。第一定着器150のIDは、電源スイッチ101がオンされたことや前扉140が閉じられたことに伴うシークエンス(図14、図15)において取得されている。既に本体メモリ312に第一定着器150のIDが記録されている場合は、それと対応付けるように定着リフレッシュ動作設定の情報を記録する。本体メモリ312に第一定着器150のIDが記録されていない場合は、第一定着器150のIDと定着リフレッシュ動作設定の情報を対応付けるように記録する。
(12.3.定着リフレッシュ動作を実行するか否かについてのシークエンス)
図12を流用して説明する。
図12のS405において判定するRAM302上のフラグは、電源スイッチ101のオンや、前扉140が閉じられたことに伴いCPU301が第一定着器150についての設定情報に基づいてセットされたものである(図14、図15)。つまり、制御部としてのCPU301は、第一定着器150のIDに対応付けられて本体メモリ312が記憶する設定情報に応じて定着リフレッシュ動作を許容するか否かを制御している。
その他の点については実施例1と同様であるから、説明を省略する。
尚、本実施例では、第一定着器150のIDに対応付けられて本体メモリ312が記憶する設定情報に応じてRAM302上に定着リフレッシュ動作についてのフラグを立てた。しかし、本体メモリ312の設定情報そのものをフラグのON・OFFに対応するものとする構成としてもよい。
前述したように、操作者による第一定着器150の交換には、画像形成装置100の前扉140の開閉を伴う。すなわち、操作者によって画像形成装置100の前扉140が開けられた場合には、第一定着器150が交換される可能性がある。また、電源スイッチ101がオフの間にも、第一定着器150が交換されている可能性がある。そのため、電源スイッチ101がオンになったことや、前扉140が閉じられたことに伴って、都度、第一定着器150のメモリ154から識別情報を読み出す。そして画像形成装置100に装着されている第一定着器150のIDに対応する設定情報を本体メモリ312から取得する。
これにより、CPU301は、定着器毎に設定された定着リフレッシュ動作設定に応じて、第一定着器150に定着リフレッシュ動作を許容するか否かを制御することができる。従って、第一定着器150を載せ替える度に操作者が定着リフレッシュ動作を許容するか否かの設定をし直さなくてもよく、ユーザビリティを向上させることができる。
(13.識別情報)
尚、本実施例では識別情報を有する識別部としてメモリ154、174を用いて説明したが、本実施例において識別部の構成はこれに限らない。
例えば、識別部としての抵抗体を第一定着器150、第二定着器170、載せ替え用の定着器として画像形成装置100外に用意されている定着器のそれぞれに設ける構成である。
これらの抵抗体(第一定着器150、第二定着器170、載せ替え用の定着器に設けられている抵抗体)は、識別情報を示すために互いに異なる抵抗値のものが用いられている。
CPU301は、第一定着器150が画像形成装置100に装着された状態で、第一定着器150の抵抗体に規定電圧を印加した際に抵抗体に流れる電流値を検出する。
具体的には、画像形成装置100は、第一定着器150を識別する手段(図2に示す識別部材311)として、抵抗体に規定電圧を印加する電圧印加部と抵抗体に流れる電流を計測する電流計とを有している。識別部材311は、第一定着器150が画像形成装置100に装着されている状態で、第一定着器150の識別部としての抵抗体と接続する。CPU301は、この電流計の出力をモニタすることにより、第一定着器150の識別情報を取得する構成となっている。
オームの法則により規定電圧を印加するとき、抵抗値と電流値は一対一に対応する。CPU301は、電流計の出力を取得することにより、抵抗体の抵抗値を求めることができる。第一定着器150と載せ替え用の定着器は互いに異なる抵抗値の抵抗体を備えているので、CPU301は、電流計の出力の違いから定着器を識別することができる。すなわち、抵抗値が識別情報を示している。
この場合、図14のS502や図15のS603において、CPU301は、以上の方法で、第一定着器150の抵抗体の抵抗値を取得する。
尚、本体メモリ312への定着器のIDの書き込み(記録)方法は、抵抗値を識別情報として記録する方法に限らない。例えば、本体メモリ312内に、抵抗体の抵抗値と定着器の名称を対応させる表を保持させておき、定着器の名称(例えば、定着器1)と設定情報と対応付けて記録するようにしてもよい。
また、CPU301は、電流計の出力を取得することにより、抵抗体の抵抗値を求めず、抵抗体の抵抗値ごとに異なる電流計の出力値を識別情報として取得してもよい。すなわち、CPU301は定着器のIDとして電流計の出力値を本体メモリ312に記録する構成としてもよい。
尚、第二定着器170を識別する手段についても同様である。
CPU301は、第一定着器150を識別する手段としての電圧印加部と電流計、及び、第二定着器170を識別する手段としての電圧印加部と電流計と接続している。第一定着器150が画像形成装置100に装着されると、第一定着器150を識別する手段としての電圧印加部と電流計は、第一定着器150が有する抵抗体と電気的に接続できるようになる。また、第二定着器170が画像形成装置100に装着されると、第二定着器170を識別する手段としての電圧印加部と電流計は、第二定着器170が有する抵抗体と電気的に接続できるようになる。
また、定着器を識別する方法の他の例として、例えば、定着器(第一定着器150、第二定着器170、載せ替え用の定着器)に識別部として、複数のスイッチを備えるディップスイッチを設ける構成としてもよい。
具体的には、識別情報として、定着器ごとに異なるスイッチが予めONされた状態となっている(定着器ごとにON状態のスイッチの位置の組み合わせが異なる)。CPU301と画像形成装置100に装着されている定着器のディップスイッチは接続されており、ON状態のスイッチはCPU301からの入力信号に応答してCPU301へ信号を出力する。CPU301はON状態のスイッチからの信号を検出する(定着器のIDを取得する)ことにより、定着器を識別する。
例えば、CPU301は1番と2番のスイッチの両方に信号を入力させたとする。その結果、1番のスイッチの出力信号を検出した場合は定着器1、2番のスイッチの出力信号を検出した場合は定着器2、1番と2番のスイッチの両方の出力信号を検出した場合は定着器3と判定する。
〔実施例3〕
実施例2では、CPU301は、定着リフレッシュ動作の実行を許容するか否かの設定に対応する情報(設定情報)を本体メモリ312に保持させている。
本実施例では、CPU301は、設定情報をサーバ(記憶装置)400に保持させる(画像形成システム)。
本実施例では、実施例2との差分についてのみ説明する。
(14.画像形成システム)
図17は、画像形成システムの構成の一例を示す図である。画像形成装置200、画像形成装置300は、画像形成装置100と同様の構成を有する画像形成装置である。複数の画像形成装置(100、200、300)で共有して使用される第一定着器150や第二定着器170及びそれらと交換可能な定着器の設定情報は、各画像形成装置からネットワーク500を介してサーバ400に通知する。サーバ400は定着器毎の設定情報を集中的に管理する。
ネットワーク500を介して設定情報を問い合わせる対象のサーバの設定は各画像形成装置の操作部(例えば画像形成装置100の操作部180)から行う。図18は、サーバの登録画面の一例を示す図である。画面内のサーバIPアドレス一覧には、画像形成システムと同じネットワーク内に存在するサーバ一覧が表示される。操作者は予めこの一覧の中から設定情報を問い合わせるサーバを登録する。例えば、画像形成装置100において、操作部180を通じてサーバ400を登録した場合、登録されたサーバ400のIPアドレスは本体メモリ312に保持され、画像形成装置100からサーバ400への設定情報の問い合わせに使用される。
(15.サーバの構成)
図19は、サーバの制御系の構成の一例を示すブロック図である。図19に示すように、サーバ400が有するサーバCPU回路部800は、CPU801、HDD802、RAM803で構成される。後述するサーバ側のフローチャートの動作は、HDD802に記憶された制御プログラムに基づいてCPU801により実行される。CPU801は、制御プログラムの処理を実行するためのワークエリアとしてRAM803を使用する。また、RAM803は、書き換え可能な不揮発性のメモリであり、画像形成システムにおける定着器毎の設定情報を記憶、管理する。
また、サーバCPU回路部800は、サーバ400が有する外部I/F部804と接続している。外部I/F部804は、ネットワーク(例えばLANやWANなど)を介して接続される外部装置と通信するための通信回路である。外部装置としては、画像形成装置100,200、300などが挙げられる。画像形成装置100とデータのやりとりをする場合、サーバCPU回路部800は外部I/F部804を介して画像形成装置100側の外部I/F部304と通信する。これにより、サーバ400は、画像形成装置100と通信可能となり、第一定着器150や第二定着器170についての識別情報や設定情報などのデータのやりとりを行う。
また、サーバ400は操作部805を備える。操作部805は、表示画面や選択キーを備えている。サーバCPU回路部800は、操作部805への表示内容が制御したり、操作部805に入力された情報を取得したりする。
(16.制御フロー3)
図20〜図24のフローチャートを用いて本実施例の制御フローを説明する。
尚、画像形成システムにおける画像形成装置側のフローは、画像形成装置100を例に説明する。画像形成装置100についてのフローチャートは、実行部(記録部)として機能するCPU301が、ROM303に記憶された制御プログラムに基づいて画像形成装置100の各種機構の動作を制御することにより行われる。また、第一定着器150を例に説明するが、第二定着器170においても同様である。
また、サーバ400側のフローチャートは、CPU801が、HDD802に記憶された制御プログラムに基づいてサーバ400の各種機構の動作を制御することにより行われる。
(16.1.電源オン時及び前扉クローズ時のシークエンス)
図20は電源スイッチがオンされてからスタンバイモードとなるまでのフローチャートである。画像形成装置100側のフローである。
S801、S802は、図14のS501、S502と同じであるから説明を省略する。
S803において、CPU301は、サーバ400に問い合わせコマンドを送信し、S802で読み出した第一定着器150のIDに対応する定着リフレッシュ動作設定(設定情報)をサーバ400に問い合わせる。問い合わせコマンドを送信するサーバ400は、上述したように予め設定されたサーバであり、設定されたサーバ400のIPアドレスが本体メモリ312に保持されている。
S804において、CPU301は、S803で送信した問い合わせに対するサーバ400からの返答を待つ。つまり、CPU301は、第一定着器150のIDに対応する情報をサーバ400から取得する。
CPU301は、サーバ400から受信した返答が、第一定着器150のIDについての設定情報が保持されていることを示す場合(S805 Yes)、S807に移行する。
CPU301は、受信した返答が、第一定着器150に対する定着リフレッシュ動作設定(設定情報)が設定されていないことを示す場合、S806に移行する(S805 No)。CPU301は、図23の設定シークエンスを実行させ、画像形成装置100に装着されている第一定着器150に対して定着リフレッシュ動作を許容するか否かを設定させる(S806)。
CPU301は、サーバから取得した定着リフレッシュ動作設定の情報(設定情報)が“実行する”であった場合、もしくは、S806において設定された設定情報が“実行する”であった場合、S808に移行する(S807 Yes)。
一方、CPU301は、サーバから取得した定着リフレッシュ動作設定の情報(設定情報)が“実行しない”であった場合、もしくは、S806において設定された設定情報が“実行しない”であった場合、S809に移行する(S807 No)。
S808は、図14のS507と同じであるから説明を省略する。
S809は、図14のS508と同じであるから説明を省略する。
その後、CPU301は、スタンバイモードに移行する。
図21は前扉が開いている状態からスタンバイモードとなるまでのフローチャートである。画像形成装置100側のフローである。
S901〜S903は、それぞれ昇順に図15のS601〜S603と同様であるから説明を省略する。
S904〜S910は、それぞれ昇順に図20のS803〜S809と同じであるから説明を省略する。
その後、CPU301は、スタンバイモードに移行する。
次に、サーバ400側のフローについて説明する。図22は、定着リフレッシュ動作設定の読み出しに関するサーバ側のフローチャートである。
S1001において、CPU801は、画像形成装置100を含むネットワーク500内の画像形成装置から定着リフレッシュ動作設定についての問い合わせコマンドを受信したかどうかを監視している。CPU801は、問い合わせコマンドを受信するとS1002に移行する。ここでは、画像形成装置100から第一定着器150についての定着リフレッシュ動作設定の問い合わせコマンドを受信したとする。
CPU801は、問い合わせを受けた第一定着器150のIDに対応する定着リフレッシュ動作設定の情報(設定情報)がRAM803に登録されているかどうかを判定する(S1003)。問い合わせコマンドには、画像形成装置100のCPU301によりCPU301が読みだした第一定着器150のIDの情報が付与されている。
CPU801は、問い合わせを受けた設定情報がRAM803に登録されている場合は、S1004に移行する。S1004において、CPU801は、返答コマンドに設定情報を付加する。
一方、問い合わせを受けた設定情報がRAM803に登録されていない場合は、S1005に移行する。S1005において、CPU801は、返答コマンドに定着リフレッシュ動作設定がなかったことを示す情報を付加する。
CPU801は、問い合わせ元装置である画像形成装置100に返答コマンドを送信する(S1006)。
(16.2.設定シークエンス)
図23は設定シークエンスのフローチャートである。画像形成装置100側のフローである。この設定シークエンスは、図20のS806や図21のS907の他、操作部180に備えられている選択部により定着リフレッシュ動作設定を行うことが選択された場合に実行される。本実施例では、定着リフレッシュ動作設定は、操作者により画像形成装置100の操作部180を通じて行われる。
S1101、S1102は、それぞれ図16のS701、S702と同じであるから説明を省略する。
CPU301は、操作者により定着リフレッシュ動作を許容することが設定された場合、S1104に移行する(S1103 Yes)。
S1104において、CPU301は、設定コマンドに画像形成装置100に装着されている第一定着器150のID(識別情報)と、定着リフレッシュ動作設定として“実行する”が設定されたことを示す情報とを付加する。
一方、CPU301は、操作者により定着リフレッシュ動作を許容しないことが設定された場合、S1105に移行する(S1103 No)。
S1105において、CPU301は、設定コマンドに画像形成装置100に装着されている第一定着器150のID(識別情報)と、定着リフレッシュ動作設定として“実行しない”が設定されたことを示す情報とを付加する。
S1106においてCPU301は、設定コマンドをサーバ400に送信する。
CPU301は、サーバ400から定着リフレッシュ動作設定の登録が完了したことを示す完了コマンドを受信したら(S1107)、設定シークエンスを終了する。
次に、サーバ400側のフローについて説明する。図24は、設定シークエンスにおけるサーバ側のフローチャートである。
S1201において、CPU801は、画像形成装置100を含むネットワーク500内の画像形成装置から定着リフレッシュ動作設定についての設定コマンドを受信したかどうかを監視している。CPU801は、設定コマンドを受信するとS1202に移行する。ここでは、画像形成装置100から第一定着器150についての設定コマンドを受信したとする。
CPU801は、設定コマンドにより受け付けた情報をRAM803に記録する(S1202)。ここで、CPU801は、設定情報を第一定着器150のIDと対応付けてRAM803に記録する。設定コマンドには、設定する第一定着器150のIDと、設定情報が付与されている。尚、既にRAM803に第一定着器150のIDが記録されている場合は、それと対応付けるように定着リフレッシュ動作設定の情報を記録する。RAM803に第一定着器150のIDが記録されていない場合は、第一定着器150のIDと定着リフレッシュ動作設定の情報を対応付けるように記録する。
CPU801は、設定コマンドにより受け付けた情報をRAM803に記録し終えたら(S1203)、問い合わせ元装置である画像形成装置100に、定着リフレッシュ動作設定の登録が完了したことを示す完了コマンドを送信する(S1204)。
(16.3.定着リフレッシュ動作を実行するか否かについてのシークエンス)
図12を流用して説明する。
図12のS405において判定するRAM302上のフラグは、電源スイッチ101のオンや、前扉140が閉じられたことに伴いCPU301が第一定着器150のIDに対応付けられた設定情報に基づいてセットされたものである(図20、図21)。つまり、制御部としてのCPU301は、第一定着器150のIDに対応付けられてサーバ400に記憶されている設定情報に応じて定着リフレッシュ動作を許容するか否かを制御している。
その他の点については実施例2と同様であるから、説明を省略する。
前述したように、操作者による第一定着器150の交換には、画像形成装置100の前扉140の開閉を伴う。すなわち、操作者によって画像形成装置100の前扉140が開けられた場合には、第一定着器150が交換される可能性がある。また、電源スイッチ101がオフの間にも、第一定着器150が交換されている可能性がある。そのため、電源スイッチ101がオンになったことや、前扉140が閉じられたことに伴って、都度、第一定着器150のメモリ154から識別情報を読み出す。そして画像形成装置100に装着されている第一定着器150のIDに対応する設定情報をサーバ400から取得する。
これにより、CPU301は、定着器毎に設定された定着リフレッシュ動作設定に応じて、第一定着器150に定着リフレッシュ動作を許容するか否かを制御することができる。従って、第一定着器150を載せ替える度に操作者が定着リフレッシュ動作を許容するか否かの設定をし直さなくてもよく、ユーザビリティを向上させることができる。
尚、本実施例では、操作者による定着リフレッシュ動作設定を画像形成装置100の操作部180を通じて行う構成としたが、サーバ400の操作部805を通じて設定する構成としてもよい。CPU801は、例えば、図25に示すような画面を操作部805に表示し、操作部805を通じて定着器のID毎に定着リフレッシュ動作の実行を許容するか否かを設定させる。図25は、サーバ側での定着リフレッシュ動作設定の画面の一例を示す図である。
尚、本実施例ではメモリ154が識別部として機能したが、識別部として他の構成としてもよい。例えば実施例2と同様に、抵抗体やディップスイッチを用いてもよい。
〔実施例4〕
実施例1では、定着リフレッシュ動作の実行を許容するか否かの設定に対応する情報(設定情報)を第一定着器150のメモリ154に保持させている。そして、CPU301がその情報に基づいて、定着リフレッシュ動作の実行を許容するか否かの制御をしている。
実施例2では、設定情報を第一定着器150のIDと対応付けて本体メモリ312に保持させる。そして、CPU301がその情報に基づいて、定着リフレッシュ動作の実行を許容するか否かの制御をしている。
実施例3では、設定情報を第一定着器150のIDと対応付けてサーバ400に保持させている。そして、CPU301がその情報に基づいて、定着リフレッシュ動作の実行を許容するか否かの制御をしている。
本実施例では、設定情報を第一定着器150のメモリ154と、本体メモリ312の両方に保持させる。以下では、実施例1との差分を中心に、より詳細に説明する。
定着記憶部としての第一定着器150のメモリ154は、設定情報と、その設定情報がメモリ154に記録された時刻(日時)の情報(時刻情報)とを保持する。ここで、時刻の情報は、設定情報をCPU301がメモリ154に記録した時に時計313が出力する時刻を、CPU301がメモリ154に記録する。さらに、メモリ154には、他の定着器と識別するための識別情報として、定着器のIDを保持しており、メモリ154は識別部としても機能する。
一方、情報を記憶可能なもう1つの記憶部(本体記憶部)として、画像形成装置100に設けられている本体メモリ312が機能する。本体メモリ312には、メモリ154に記録するのと同じ内容を示す設定情報と、その情報がメモリ154に記録された時刻情報と、第一定着器150の定着器のIDと、を対応付けて保持させるようにする。
図26の(a)は、定着器のメモリが保持している情報の一例を示す図であり、(b)は、本体メモリが保持している情報の一例を示す図である。
時刻情報は、メモリ154が記憶している設定情報と、本体メモリ312が記憶している設定情報のうち、どちらの情報に基づくかを判定する為に記憶させる。CPU301は、本体メモリ312とメモリ154が保持している情報のうち、より新しい方の情報に基づいて、定着リフレッシュ動作の実行を許容するか否かを制御する。尚、新しさが同じ場合には、どちらの情報に基づいてもよい。
本実施例の構成は、画像形成装置100において設定されていた第一定着器150の設定情報が、画像形成装置100と同じ構成を有する別の画像形成装置200において変更された場合に役立つ。つまり、別の画像形成装置200での設定された設定情報を画像形成装置100でも引き継ぐことができる構成である。
尚、第二定着器170においても同様である。第二定着器170においては、メモリ174が定着記憶部として機能する。また、以下でも、第一定着器150を例に説明するが、第二定着器170についても同様である。
(17.制御フロー4)
図27〜図29のフローチャートと、実施例1から流用する図12を用いて、実施例1との差分を中心に説明する。尚、これらのフローチャートは、実行部(記録部)として機能するCPU301が、ROM303に記憶された制御プログラムに基づいて画像形成装置100の各種機構の動作を制御することにより行われる。また、第一定着器150を例に説明するが、第二定着器170においても同様である。
(17.2.設定シークエンス)
図27は設定シークエンスのフローチャートである。本例では、デフォルトの設定として予め定着リフレッシュ動作を許容することを示す設定情報をメモリ154に保持させておく。操作者は、図9の設定シークエンスにより操作者の好みや用途に応じて設定を変更できる。尚、デフォルトの設定は、定着リフレッシュ動作を許容しない設定としてもよい。ただし、ユーザによる幅サイズ毎の使い分けがされない限り、1つの定着器で複数の幅サイズの記録材102を定着処理することが想定されるので、デフォルトの設定は定着リフレッシュ動作を許容するとした方が望ましい。
S1301、S1302は、それぞれ図9のS101、S102と同じであるから説明を省略する。
CPU301は、操作者により定着リフレッシュ動作を許容することが設定された場合、S1304に移行し(S1303 Yes)、メモリ154に定着リフレッシュ動作設定として“実行する”を書き込む(S1304)。つまり、CPU301はメモリ154に設定情報として定着リフレッシュ動作を許容することを示す情報を記録する。さらに、CPU301は、本体メモリ312に定着リフレッシュ動作設定として“実行する”を書き込む(S1305)。S1305において、CPU301は、画像形成装置100に装着されている第一定着器150のIDと対応付けて記録する。つまり、CPU301は本体メモリ312に設定情報として定着リフレッシュ動作を許容することを示す情報を、第一定着器150のIDと対応付けて記録する。
一方、CPU301は、操作者により定着リフレッシュ動作を許容しないことが設定された場合、S1306に移行し(S1303 No)、メモリ154に定着リフレッシュ動作設定として“実行しない”を書き込む(S1306)。つまり、CPU301はメモリ154に設定情報として定着リフレッシュ動作を許容しないことを示す情報を記録する。さらに、CPU301は、本体メモリ312に定着リフレッシュ動作設定として“実行しない”を書き込む(S1307)。S1307において、CPU301は、画像形成装置100に装着されている第一定着器150のID(識別情報)と対応付けて記録する。つまり、CPU301は本体メモリ312に設定情報として定着リフレッシュ動作を許容しないことを示す情報を、第一定着器150のIDと対応付けて記録する。
尚、S1305、S1307において。第一定着器150のIDは、電源スイッチ101がオンされたことや前扉140が閉じられたことに伴うシークエンス(図28、図29)において取得されている。既に本体メモリ312に第一定着器150のIDが記録されている場合は、それと対応付けるように定着リフレッシュ動作設定の情報を記録する。本体メモリ312に第一定着器150のIDが記録されていない場合は、第一定着器150のIDと定着リフレッシュ動作設定の情報を対応付けるように記録する。
S1308において、CPU301は、メモリ154に設定情報を記録した時刻の情報(時刻情報)をメモリ154と本体メモリ312に記録する。つまり、CPU301は、S1304又はS1306の処理が完了した時刻を示す情報をメモリ154と本体メモリ312に記録する。このとき、CPU301は、メモリ154には、S1304又はS1306で記録した設定情報と対応付けて時刻情報を記録する。本体メモリ312には、S1305又はS1307で記録した設定情報と識別情報と対応付けて時刻情報を記録する。
尚、S1308において記録する時刻は、S1304又はS1306の処理が完了した時刻でなくてもよい。例えば、操作部180にて定着リフレッシュ動作設定がされた時刻でも良いし、S1305又はS1307の処理が完了した時刻でもよい。
(17.3.電源オン時及び前扉クローズ時のシークエンス)
図28は電源スイッチがオンされてからスタンバイモードとなるまでのフローチャートである。
S1401は、図10のS201と同じであるから説明を省略する。
S1402において、CPU301は、画像形成装置100に装着された第一定着器150のメモリ154が記憶しているデータを読み出す。
S1403において、CPU301は、本体メモリ312が記憶しているデータを読み出す。
S1404において、CPU301は、S1402で取得した第一定着器150のIDに対応する設定情報を本体メモリ312が保持しているかを判定する。具体的には、CPU301は、S1402で読み出した第一定着器150のIDに一致するデータを本体メモリ312においてサーチし、第一定着器150のIDに一致するデータの有無を判定する。
S1402で読み出した第一定着器150のIDのデータを本体メモリ312が保持している場合、CPU301は、S1405に移行する(S1404 Yes)。一方、S1402で読み出した第一定着器150のIDのデータを本体メモリ312が保持していない場合、CPU301は、S1406に移行する(S1404 No)。
第一定着器150のIDのデータを本体メモリ312が保持している場合、CPU301は、メモリ154の設定情報と本体メモリ312の設定情報のどちらの情報に基づくかを判定する(S1405)。具体的には、CPU301は、メモリ154が保持している時刻情報が第一定着器150のIDに対応付けて本体メモリ312に記録されている時刻情報より新しい時刻を示しているか否かを判定する。
メモリ154が保持している時刻情報の方が、第一定着器150のIDに対応付けて本体メモリ312に記録されている時刻情報より新しい時刻を示している場合、CPU301は、S1406に移行する(S1405 Yes)。
S1406において、CPU301はメモリ154が保持する第一定着器150のIDに対応する設定情報と時刻情報を本体メモリ312に第一定着器150のIDと対応付けて記録する。これにより本体メモリ312とメモリ154の設定情報をより新しい方の情報に更新できる。
メモリ154が保持している時刻情報よりも、第一定着器150のIDに対応付けて本体メモリ312に記録されている時刻情報の方が新しい時刻を示している場合、CPU301は、S1407に移行する(S1405 No)。また、メモリ154が保持している時刻情報と第一定着器150のIDに対応付けて本体メモリ312に記録されている時刻情報が同じ時刻を示している場合も、CPU301は、S1407に移行する(S1405 No)。
S1407において、CPU301は本体メモリ312が保持する第一定着器150のIDに対応する設定情報と時刻情報をメモリ154に保持させる。具体的には、CPU301は本体メモリ312が保持する第一定着器150のIDに対応する設定情報と時刻情報をメモリ154にコピーする。これにより本体メモリ312とメモリ154の設定情報をより新しい方の情報に更新できる。
S1408において、CPU301は、本体メモリ312またはメモリ154が保持する第一定着器150のIDについての設定情報が“実行する”であった場合、S1409に移行する(S1408 Yes)。S1409においてCPU301は、定着リフレッシュ動作についてのフラグをONとしてRAM302上にセットする。
一方、S1408において、CPU301は、本体メモリ312またはメモリ154が保持する第一定着器150のIDについての設定情報が“実行しない”であった場合、S1410に移行する(S1408 No)。S1410においてCPU301は、定着リフレッシュ動作についてのフラグをOFFとしてRAM302上にセットする。
尚、S1406又はS1407のフローにより本体メモリ312とメモリ154が保持する第一定着器150についての設定情報は同じ内容が保持されているので、S1408では本体メモリ312とメモリ154のどちらの情報に基づいてもよい。本体メモリ312が第一定着器150のIDに対応する設定情報を有している場合に、S1405での判定に基づき、本体メモリ312とメモリ154の設定情報をより新しい方の情報に更新している。したがって、本体メモリ312とメモリ154が有する第一定着器150の設定情報のうち、より新しい方の情報に基づいてフラグを設定することができる。
その後、CPU301は、スタンバイモードに移行する。
尚、S1402におけるメモリ154の読み出しと、S1403における本体メモリ312の読み出しは、複数の段階に分けてもよい。例えば、S1404、S1405の処理毎にCPU301が必要な情報をメモリ154や本体メモリ312に読み出しに行く構成としてもよい。
図29は前扉が開いている状態からスタンバイモードとなるまでのフローチャートである。
S1501は、図11のS301と同じであるから説明を省略する。
S1502〜S1511は、それぞれ昇順に図28のS1401〜S1410と同じなので説明は省略する。その後、スタンバイモードへ移行する。
(17.3.定着リフレッシュ動作を実行するか否かについてのシークエンス)
図12を流用して説明する。
図12のS405において判定するRAM302上のフラグは、電源スイッチ101のオンや、前扉140が閉じられたことに伴い、CPU301がより新しい設定情報に基づいてセットしたものである(図28、図29)。つまり、制御部としてのCPU301は、第一定着器150のIDに対応付けられて本体メモリ312が記憶する設定情報と、メモリ154が保持する設定情報のうち、より新しい方の設定情報に応じて定着リフレッシュ動作を許容するか否かを制御している。
その他の点については実施例1と同様であるから、説明を省略する。
尚、本実施例では、第一定着器150のIDに対応付けられて本体メモリ312が記憶する設定情報に応じてRAM302上に定着リフレッシュ動作についてのフラグを立てた。しかし、本体メモリ312の設定情報そのものをフラグのON・OFFに対応するものとする構成としてもよい。
尚、以上の説明では、メモリ154と本体メモリ312のどちらの設定情報の有無に基づくかを判定するための情報として、メモリ154と本体メモリ312に時刻情報を保持させた。しかし、メモリ154と本体メモリ312のどちらに基づくかを判定するための情報は時刻に限らない。例えば、時刻情報の代わりに、メモリ154に情報が記録された累積回数を示す情報(回数情報)をメモリ154と本体メモリ312に保持させる構成としてもよい。この場合、CPU301は、設定情報をメモリ154に記録する度に、メモリ154が保持する回数情報の回数の値を更新して記録する。そしてCPU301は、画像形成装置100に装着された第一定着器150のメモリ154が記憶している回数情報と、本体メモリ312が記憶している回数情報とを比較し、どちらの回数情報の累積回数が多いかを判定する。
前述したように、操作者による第一定着器150の交換には、画像形成装置100の前扉140の開閉を伴う。すなわち、操作者によって画像形成装置100の前扉140が開けられた場合には、第一定着器150が交換される可能性がある。また、電源スイッチ101がオフの間にも、第一定着器150が交換されている可能性がある。そのため、電源スイッチ101がオンになったことや、前扉140が閉じられたことに伴って、都度、第一定着器150のメモリ154から情報を読み出し、本体メモリ312とメモリ154の設定情報のうち新しい方の設定情報に基づく制御する。
これにより、CPU301は、定着器毎に設定された定着リフレッシュ動作設定に応じて、第一定着器150に定着リフレッシュ動作を許容するか否かを制御することができる。従って、第一定着器150を載せ替える度に操作者が定着リフレッシュ動作を許容するか否かの設定をし直さなくてもよく、ユーザビリティを向上させることができる。
尚、本例では定着器毎の設定情報をメモリ154と本体メモリ312に記憶させる構成としたが、メモリ154とサーバ400に記憶させる構成としてもよい。
以上の説明において、第一定着器150を例に説明したが、第二定着器170においても同様である。
〔変形例1〕
以上の説明では、定着リフレッシュ動作の設定において、定着リフレッシュ動作の実行を許容するか否かを設定する構成としたが、定着リフレッシュ動作を実行する頻度(リフレッシュレベル)を設定可能な構成としてもよい。
実施例1を例に説明する。
CPU301はS101、S102(図9)において、操作者により定着リフレッシュ動作の実行を許容する設定がされた場合、定着リフレッシュ動作を実行する頻度を操作者に設定させる。CPU301は、例えば、図30のような画面を操作部180に表示し、定着リフレッシュ動作を実行する頻度を操作者に設定させる。図30は、リフレッシュレベル設定の画面の一例を示す図である。
例えば、操作者によりリフレッシュレベルについて“少ない”を設定された場合は、CPU301は、第一定着器150に搬送された記録材102が500枚を超える毎に定着リフレッシュ動作を実行させる。操作者によりリフレッシュレベルについて“多い”を設定された場合は、CPU301は、第一定着器150に搬送された記録材102が250枚を超える毎に定着リフレッシュ動作を実行させる。
尚、リフレッシュレベルの選択肢と定着リフレッシュ動作を実行する具体的な頻度の対応を示す情報は、ROM303に予め格納しておく。
定着リフレッシュ動作を実施する頻度を多くすることによって、こまめに定着ローラ151の表面状態を均すことができるので、光沢ムラの影響を軽減することができる。その一方で、印刷ジョブ実行時に定着リフレッシュ動作(例えば30秒)が入る頻度が増えるため、ダウンタイム発生頻度が増え、画像形成装置100の稼働率を低下させてしまう。よって、デフォルトの設定としては、リフレッシュレベルを“少ない”に設定しておくことが望ましい。
操作者によって設定されたリフレッシュレベルを示す情報(頻度情報)はCPU301が設定情報と併せてメモリ154に記録する。
尚、本例では、操作者により定着リフレッシュ動作の実行を許容する設定がされた場合、定着リフレッシュ動作を実行する頻度を操作者に設定させる構成としたが、次の構成でも良い。つまり、リフレッシュレベルの選択肢の1つとして定着リフレッシュ動作の実行を許容しない設定を設ける構成としてもよい。CPU301は、S101、S102(図9)において、操作部180に例えば図7と図30のような画面を二段階で表示させるのではなく、まとめて1つの画面として表示させる。この場合も、操作部180は定着リフレッシュ動作の実行を許容するか否かを設定する設定部として機能する。
尚、第一定着器150を例に説明したが、第二定着器170においても同様である。
尚、実施例1を例に説明したが、実施例2〜4に適用してもよい。実施例2〜4に適用する場合についても、同様であるから説明を省略する。
〔変形例2〕
変形例1では、リフレッシュレベルの設定として定着リフレッシュ動作を実行する頻度を設定可能な構成としたが、リフレッシュレベルの設定として1回あたりの定着リフレッシュ動作において実行する摺擦処理の時間を設定可能な構成としてもよい。
実施例1を例に説明する。
CPU301はS101、S102(図9)において、操作者により定着リフレッシュ動作の実行を許容する設定がされた場合、定着リフレッシュ動作において摺擦処理を実行する時間(摺擦時間)を操作者に設定させる。
例えば、リフレッシュレベルの選択画面において“長い”又は“短い”を選択可能とする。操作者によりリフレッシュレベルについて“長い”を設定された場合は、CPU301は、第一定着器150に搬送された記録材102が所定値を超える毎に40秒間の定着リフレッシュ動作を実行させる。操作者によりリフレッシュレベルについて“短い”を設定された場合は、CPU301は、第一定着器150に搬送された記録材102が所定値を超える毎に20秒間の定着リフレッシュ動作を実行させる。
尚、リフレッシュレベルの選択肢と定着リフレッシュ動作において摺擦処理する具体的な時間の対応を示す情報は、ROM303に予め格納しておく。
定着リフレッシュ動作を実行する時間をより長くすることによって、定着ローラ151の表面状態をより均すことができるので、光沢ムラの影響を軽減することができる。その一方で、電源オン時や印刷ジョブが終了した場合にスタンバイモードに移行するまでに定着リフレッシュ動作(例えば30秒)が入る時間が増えるため、ダウンタイム発生頻度が増え、画像形成装置100の稼働率を低下させてしまう。
よって、デフォルトの設定としてはリフレッシュレベルを“短い”に設定しておくことが望ましい。
操作者によって設定されたリフレッシュレベルを示す情報(時間情報)はCPU301がメモリ154に記録する。
制御フローについては実施例1と同様であるから説明を省略する。本例の場合、CPU301は、S406(図12)の定着リフレッシュ動作において、メモリ154が保持するリフレッシュレベルに対応する時間に亘って、摺擦処理を実行させる。
操作者によって設定されたリフレッシュレベルを示す情報(時間情報)はCPU301が設定情報と併せてメモリ154に記録する。
尚、本例では、操作者により定着リフレッシュ動作の実行を許容する設定がされた場合、定着リフレッシュ動作における摺擦処理の実行時間を操作者に設定させる構成としたが、次の構成でも良い。つまり、リフレッシュレベルの選択肢の1つとして定着リフレッシュ動作の実行を許容しない設定を設ける構成としてもよい。CPU301は、S101、S102(図9)において、操作部180に設定の為の画面を二段階で表示させるのではなく、まとめて1つの画面として表示させる。この場合も、操作部180は定着リフレッシュ動作の実行を許容するか否かを設定する設定部として機能する。
また、リフレッシュレベルの設定画面において、定着リフレッシュ動作の実施する頻度(変形例1)と、1回あたりの定着リフレッシュ動作において実行する摺擦処理の時間の両方を選択可能としてもよい。
尚、第一定着器150を例に説明したが、第二定着器170においても同様である。
尚、実施例1を例に説明したが、実施例2〜4に適用してもよい。実施例2〜4に適用する場合についても、同様であるから説明を省略する。
〔変形例3〕
また、以上の説明では、定着画像上に光沢度の差が生じる要因として、記録材102の端部が定着ローラ151と接触する場合を例に説明したが、これに限らない。例えば、定着ローラ151への記録材102の巻き付きを防ぐために定着ローラ151に当接する分離爪を設ける構成とした場合である。
この場合、定着処理の蓄積に伴い、分離爪の当接による接触傷が定着ローラ151の表面に生じる恐れがある。分離爪が定着ローラ151の長手方向(回転軸の方向)に間隔を設けて配置されている場合、分離爪の当接箇所近傍で定着ローラ151の表面が粗くなり、定着ローラ151の長手方向で表面状態の不均一が生じる恐れがある。結果、定着画像上に光沢度の差が生じる恐れがある。そこで、リフレッシュローラ156を設け、上述のように、定着リフレッシュ動作を実行させることで、接触傷による画質への影響を低減することができる。
このような場合にも、上述の実施例1〜4のような、定着リフレッシュ動作の実行を許容するか否かの設定を定着器毎の情報として管理する構成を適用してもよい。
〔変形例4〕
また、以上の説明ではリフレッシュローラ156を定着ローラ151に設け、定着部材の表面を摺擦処理する構成としたが、加圧ベルト152や加圧ローラ172の表面に摺擦回転体を設け、加圧部材の表面を摺擦処理する構成としてもよい。
〔変形例5〕
また、以上では、第一定着器150と第二定着器170を備える画像形成装置100を例に説明した(タンデム定着)。しかし画像形成装置100は第一定着器150のみを有する構成としてもよい。
〔変形例6〕
また、以上では、画像形成装置100は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像を形成する像形成部(ステーション120〜123)を有するカラーの画像形成装置を例に説明したが、単色の画像形成装置であってもよい。例えば、ブラックのトナー画像を形成するモノクロの画像形成装置などである。
〔変形例7〕
また、以上の説明では、画像形成装置100は、中間転写体としての中間転写ベルト115を有する構成(中間転写方式)としたが、以下の構成(直接転写方式)としてもよい。
この場合、画像形成部309として、像形成部(ステーション120〜123)と、転写部として機能する転写搬送ベルトとを備える。像形成部(ステーション120〜123)は、転写搬送ベルトと当接するように設けられている。画像形成装置100は、記録材102を、記録材収納部103から転写搬送ベルトへ搬送する。転写搬送ベルトは、記録材102と静電吸着しながら記録材102を搬送するベルトであって、転写搬送ベルトを介して像形成部と対向する位置(ベルトの内周側)に転写ローラを備える。転写ローラは、像担持体上に形成されたトナー像を、転写搬送ベルトにより搬送される記録材102に転写する。これにより、記録材102にトナー像(未定着)を形成する。
100 画像形成装置
100A 本体
102 記録材
141 第一装着部
142 第二装着部
150 第一定着器
151 定着ローラ
152 加圧ベルト
154 メモリ
156 リフレッシュローラ
170 第二定着器
171 定着ローラ
172 加圧ローラ
174 メモリ
180 操作部
301 CPU
309 画像形成部
312 本体メモリ
N ニップ部

Claims (26)

  1. 記録材に画像を形成する画像形成装置であって、
    記録材に未定着トナー像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成装置の本体に着脱可能な定着部であって、前記画像形成部により記録材に形成された未定着トナー像を定着するためのニップ部を形成する第1の回転体及び第2の回転体を備える定着部と、
    前記第1の回転体の表面を摺擦可能な摺擦回転体と、
    前記摺擦回転体による摺擦処理を許容するか否かを操作者により設定するための設定部と、
    前記定着部に設けられ、前記設定部を通じて設定された前記摺擦処理を許容するか否かの設定に対応する設定情報を記憶可能な記憶部と、
    前記記憶部から取得した前記設定情報に応じて前記摺擦処理を許容するか否かを制御する制御部と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記定着部に搬送される記録材の枚数をカウントするカウント部と、を有し、
    前記制御部は、前記記憶部から取得した前記設定情報が前記摺擦処理を許容する設定であることを示す場合、前記カウント部がカウントした枚数が前記所定枚数を超えたことに伴い前記摺擦回転体に前記摺擦処理を実行させ、前記記憶部から取得した前記設定情報が前記摺擦処理を許容しない設定であることを示す場合、前記カウント部がカウントした枚数が前記所定枚数を超えた場合であっても前記摺擦回転体に前記摺擦処理を実行させないことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記定着部に搬送される記録材の枚数をカウントするカウント部と、を有し、
    前記制御部は、前記記憶部から取得した前記設定情報が前記摺擦処理を許容する設定であることを示す場合、前記カウント部がカウントした枚数が前記所定枚数を超えたことに伴い前記摺擦回転体に前記摺擦処理を実行させ、前記記憶部から取得した前記設定情報が前記摺擦処理を許容しない設定であることを示す場合、前記カウント部に前記定着部に搬送される記録材の枚数をカウントさせず前記摺擦回転体に前記摺擦処理を実行させないことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記定着部を前記画像形成装置の本体から取り出すための開口を有する開口部を開閉する開閉部と、
    前記開閉部が閉じられたことを検知する開閉検知部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記開閉検知部により前記開閉部が閉じられたことが検知されたことに伴い前記記憶部から前記設定情報を取得することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記画像形成装置を起動する電源スイッチを有し、
    を有し、
    前記制御部は、前記電源スイッチがオンになったことに伴い前記記憶部から前記設定情報を取得することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記設定部は、前記摺擦処理を許容する場合に前記摺擦処理を実行させる頻度を操作者により設定可能であり、
    前記記憶部は、前記設定部を通じて設定された前記摺擦処理を許容する場合の前記頻度に対応する頻度情報を記憶可能な記憶部であり、
    前記制御部は、前記記憶部から取得した前記設定情報が前記摺擦処理を許容することを示す場合、前記頻度情報に応じて前記摺擦処理を実行する頻度を制御することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記設定部は、前記摺擦処理を許容する場合に実行させる前記摺擦処理の摺擦時間を操作者により設定可能であり、
    前記記憶部は、前記設定部を通じて設定された前記摺擦処理を許容する場合の前記摺擦時間に対応する時間情報を記憶可能な記憶部であり、
    前記制御部は、前記記憶部から取得した前記設定情報が前記摺擦処理を許容することを示す場合、前記時間情報に応じて前記摺擦処理の摺擦時間を制御することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 記録材に画像を形成する画像形成装置であって、
    記録材に未定着トナー像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成装置の本体に着脱可能な定着部であって、前記画像形成部により記録材に形成された未定着トナー像を定着するためのニップ部を形成する第1の回転体及び第2の回転体と、前記定着部と入れ替えて装着可能な他の定着部と識別するための識別情報を示す識別部と、を備える定着部と、
    前記第1の回転体の表面を摺擦する摺擦回転体と、
    前記摺擦回転体による摺擦処理を許容するか否かを操作者により設定するための設定部と、
    前記設定部を通じて設定された前記摺擦処理を許容するか否かの設定に対応する設定情報を前記識別情報と対応付けて記憶可能な記憶部と、
    前記記憶部から取得する前記設定情報であって前記識別情報に対応付けられた前記設定情報に応じて、前記摺擦処理を許容するか否かを制御する制御部と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  9. 前記定着部に搬送される記録材の枚数をカウントするカウント部と、を有し、
    前記制御部は、前記記憶部から取得した前記設定情報が前記摺擦処理を許容する設定であることを示す場合、前記カウント部がカウントした枚数が前記所定枚数を超えたことに伴い前記摺擦回転体に前記摺擦処理を実行させ、前記記憶部から取得した前記設定情報が前記摺擦処理を許容しない設定であることを示す場合、前記カウント部がカウントした枚数が前記所定枚数を超えた場合であっても前記摺擦回転体に前記摺擦処理を実行させないことを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記定着部に搬送される記録材の枚数をカウントするカウント部と、を有し、
    前記制御部は、前記記憶部から取得した前記設定情報が前記摺擦処理を許容する設定であることを示す場合、前記カウント部がカウントした枚数が前記所定枚数を超えたことに伴い前記摺擦回転体に前記摺擦処理を実行させ、前記記憶部から取得した前記設定情報が前記摺擦処理を許容しない設定であることを示す場合、前記カウント部に前記定着部に搬送される記録材の枚数をカウントさせず前記摺擦回転体に前記摺擦処理を実行させないことを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  11. 前記定着部を前記画像形成装置の本体から取り出すための開口を有する開口部を開閉する開閉部と、
    前記開閉部が閉じられたことを検知する開閉検知部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記開閉検知部により前記開閉部が閉じられたことが検知されたことに伴い前記記憶部から前記設定情報を取得することを特徴とする請求項8乃至10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  12. 前記画像形成装置を起動する電源スイッチを有し、
    を有し、
    前記制御部は、前記電源スイッチがオンになったことに伴い前記記憶部から前記設定情報を取得することを特徴とする請求項8乃至11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  13. 前記摺擦回転体による摺擦処理を許容するか否かの設定を促す表示を行う表示部と、を有し、
    前記制御部は、前記画像形成装置の本体に装着されている前記定着部の前記識別情報に対応する前記設定情報を前記記憶部が記憶していない場合、前記表示部に前記表示を行わせることを特徴とする請求項8乃至12のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  14. 前記設定部は、前記摺擦処理を許容する場合に前記摺擦処理を実行させる頻度を操作者により設定可能であり、
    前記記憶部は、前記設定部を通じて設定された前記摺擦処理を許容する場合の前記頻度に対応する頻度情報を前記識別情報と対応付けて記憶可能な記憶部であり、
    前記制御部は、前記識別部から取得した前記識別情報と対応付けられて前記記憶部に記憶されている前記設定情報が前記摺擦処理を許容することを示す場合、前記識別情報と対応付けられた前記頻度情報に応じて前記摺擦処理を実行する頻度を制御することを特徴とする請求項8乃至13のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  15. 前記設定部は、前記摺擦処理を許容する場合に実行させる前記摺擦処理の摺擦時間を操作者により設定可能であり、
    前記記憶部は、前記設定部を通じて設定された前記摺擦処理を許容する場合の前記摺擦時間に対応する時間情報を前記識別情報と対応付けて記憶可能な記憶部であり、
    前記制御部は、前記識別部から取得した前記識別情報と対応付けられて前記記憶部に記憶されている前記設定情報が前記摺擦処理を許容することを示す場合、前記識別情報と対応付けられた前記時間情報に応じて前記摺擦処理の摺擦時間を制御することを特徴とする請求項8乃至14のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  16. 記録材に画像を形成する画像形成装置であって、
    記録材に未定着トナー像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成装置の本体に着脱可能な定着部であって、前記画像形成部により記録材に形成された未定着トナー像を定着するためのニップ部を形成する第1の回転体及び第2の回転体と、前記定着部と入れ替えて装着可能な他の定着部と識別するための識別情報を示す識別部と、情報を記憶可能な定着記憶部と、を備える定着部と、
    前記第1の回転体の表面を摺擦する摺擦回転体と、
    情報を記憶可能な本体記憶部と、
    前記摺擦回転体による摺擦処理を許容するか否かを操作者により設定するための設定部と、
    時刻に対応する情報を出力する出力部と、
    前記設定部を通じて設定された前記摺擦処理を許容するか否かの設定に対応する設定情報を前記出力部による時刻情報と対応付けて前記定着記憶部に記録する記録部であって、前記設定情報と前記時刻情報と前記識別情報とを対応付けて前記本体記憶部に記録する記録部と、
    前記定着記憶部が記憶する前記設定情報と前記本体記憶部が前記定着部の前記識別情報と対応付けて記憶する前記設定情報のうち、より新しい時刻情報に対応付けられて記憶されている前記設定情報に応じて、前記摺擦処理を許容するか否かを制御する制御部と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  17. 前記定着部に搬送される記録材の枚数をカウントするカウント部と、を有し、
    前記制御部は、
    前記定着記憶部が記憶する前記設定情報と前記本体記憶部が前記定着部の前記識別情報と対応付けて記憶する前記設定情報のうちより新しい時刻情報に対応付けられている前記設定情報が前記摺擦処理を許容する設定であることを示す場合、前記カウント部がカウントした枚数が前記所定枚数を超えたことに伴い前記摺擦回転体に前記摺擦処理を実行させ、
    前記定着記憶部が記憶する前記設定情報と前記本体記憶部が前記定着部の前記識別情報と対応付けて記憶する前記設定情報のうちより新しい時刻情報に対応付けられている前記設定情報が前記摺擦処理を許容しない設定であることを示す場合、前記カウント部がカウントした枚数が前記所定枚数を超えた場合であっても前記摺擦回転体に前記摺擦処理を実行させないことを特徴とする請求項16に記載の画像形成装置。
  18. 前記定着部に搬送される記録材の枚数をカウントするカウント部と、を有し、
    前記制御部は、
    前記定着記憶部が記憶する前記設定情報と前記本体記憶部が前記定着部の前記識別情報と対応付けて記憶する前記設定情報のうちより新しい時刻情報に対応付けられている前記設定情報が前記摺擦処理を許容する設定であることを示す場合、前記カウント部がカウントした枚数が前記所定枚数を超えたことに伴い前記摺擦回転体に前記摺擦処理を実行させ、
    前記定着記憶部が記憶する前記設定情報と前記本体記憶部が前記定着部の前記識別情報と対応付けて記憶する前記設定情報のうちより新しい時刻情報に対応付けられている前記設定情報が前記摺擦処理を許容しない設定であることを示す場合、前記カウント部に前記定着部に搬送される記録材の枚数をカウントさせず前記摺擦回転体に前記摺擦処理を実行させないことを特徴とする請求項16に記載の画像形成装置。
  19. 前記定着部を前記画像形成装置の本体から取り出すための開口を有する開口部を開閉する開閉部と、
    前記開閉部が閉じられたことを検知する開閉検知部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記開閉検知部により前記開閉部が閉じられたことが検知されたことに伴い、前記定着記憶部が記憶する前記設定情報と前記本体記憶部が前記定着部の前記識別情報と対応付けて記憶する前記設定情報のうちより新しい時刻情報に対応付けられている前記設定情報を取得することを特徴とする請求項16乃至18のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  20. 前記画像形成装置を起動する電源スイッチを有し、
    を有し、
    前記制御部は、前記電源スイッチがオンになったことに伴い、前記定着記憶部が記憶する前記設定情報と前記本体記憶部が前記定着部の前記識別情報と対応付けて記憶する前記設定情報のうちより新しい時刻情報に対応付けられている前記設定情報を取得することを特徴とする請求項16乃至19のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  21. 前記設定部は、前記摺擦処理を許容する場合に前記摺擦処理を実行させる頻度を操作者により設定可能であり、
    前記記録部は、前記設定部を通じて設定された前記摺擦処理を許容する場合の前記頻度に対応する頻度情報を前記時刻情報と対応付けて前記定着記憶部に記録し、前記頻度情報と前記時刻情報と前記識別情報とを対応付けて前記本体記憶部に記録し、
    前記制御部は、前記摺擦処理を許容する制御を行う場合、前記定着記憶部が記憶する前記頻度情報と前記本体記憶部が前記定着部の前記識別情報と対応付けて記憶する前記頻度情報のうち、より新しい時刻情報に対応付けられて記憶されている前記頻度情報に応じて、前記摺擦処理を実行する頻度を制御することを特徴とする請求項16乃至20のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  22. 前記設定部は、前記摺擦処理を許容する場合に実行させる前記摺擦処理の摺擦時間を操作者により設定可能であり、
    前記記録部は、前記設定部を通じて設定された前記摺擦処理を許容する場合の前記摺擦時間に対応する時間情報を前記時刻情報と対応付けて前記定着記憶部に記録し、前記時間情報と前記時刻情報と前記識別情報とを対応付けて前記本体記憶部に記録し、
    前記制御部は、前記摺擦処理を許容する制御を行う場合、前記定着記憶部が記憶する前記頻度情報と前記本体記憶部が前記定着部の前記識別情報と対応付けて記憶する前記時間情報のうち、より新しい時刻情報に対応付けられて記憶されている前記時間情報に応じて、前記摺擦処理の摺擦時間を制御することを特徴とする請求項16乃至21のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  23. 前記識別部は前記定着記憶部と一体であり、前記定着記憶部は前記識別情報を記憶していることを特徴とする請求項16乃至22のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  24. 記録材に画像を形成する画像形成装置であって、
    記録材に未定着トナー像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成装置の本体に着脱可能な定着部であって、前記画像形成部により記録材に形成された未定着トナー像を定着するためのニップ部を形成する第1の回転体及び第2の回転体と、前記定着部と入れ替えて装着可能な他の定着部と識別するための識別情報を示す識別部と、情報が記録された累積回数を示す回数情報を含む情報を記憶可能な定着記憶部と、を備える定着部と、
    前記第1の回転体の表面を摺擦する摺擦回転体と、
    情報を記憶可能な本体記憶部と、
    前記摺擦回転体による摺擦処理を許容するか否かを操作者により設定するための設定部と、
    前記設定部を通じて設定された前記摺擦処理を許容するか否かの設定に対応する設定情報を前記定着記憶部に記録するとともに前記定着記憶部が記憶する前記回数情報を更新する記録部であって、更新した前記回数情報を前記設定情報と前記識別情報と対応付けて前記本体記憶部に記録する記録部と、
    前記定着記憶部が記憶する前記設定情報と前記本体記憶部が前記定着部の前記識別情報と対応付けて記憶する前記設定情報のうち、より多い回数を示す回数情報に対応付けられて記憶されている前記設定情報に応じて、前記摺擦処理を許容するか否かを制御する制御部と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  25. 記録材に画像を形成する画像形成装置と、
    前記画像形成装置と通信可能に接続し、情報を記憶する記憶装置と、
    を有する画像形成システムであって、
    前記画像形成装置は、
    記録材に未定着トナー像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成装置の本体に着脱可能な定着部であって、前記画像形成部により記録材に形成された未定着トナー像を定着するためのニップ部を形成する第1の回転体及び第2の回転体と、前記定着部と入れ替えて装着可能な他の定着部と識別するための識別情報を示す識別部と、を備える定着部と、
    前記第1の回転体の表面を摺擦する摺擦回転体と、
    前記摺擦回転体による摺擦処理を許容するか否かを操作者により設定するための設定部と、
    前記設定部を通じて設定された前記摺擦処理を許容するか否かの設定に対応する設定情報を前記定着部の前記識別情報と対応付けて前記記憶装置に記録する記録部と、
    前記記憶装置が前記定着部の前記識別情報と対応付けて記憶する前記設定情報に応じて、前記摺擦処理を許容するか否かを制御する制御部と、
    を有することを特徴とする画像形成システム。
  26. 記録材に画像を形成する画像形成装置に着脱可能な定着装置であって、
    記録材に形成された未定着トナー像を定着するためのニップ部を形成する第1の回転体及び第2の回転体と、
    前記第1の回転体の表面を摺擦する摺擦回転体と、
    前記摺擦回転体による摺擦処理を許容するか否かの設定を記憶可能な記憶部と、
    を有することを特徴とする定着装置。
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