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JP2017025854A - ポンプ装置 - Google Patents

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JP2017025854A
JP2017025854A JP2015147470A JP2015147470A JP2017025854A JP 2017025854 A JP2017025854 A JP 2017025854A JP 2015147470 A JP2015147470 A JP 2015147470A JP 2015147470 A JP2015147470 A JP 2015147470A JP 2017025854 A JP2017025854 A JP 2017025854A
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京史 大坪
Kyoji Otsubo
京史 大坪
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Abstract

【課題】ステータおよび回路基板が樹脂封止部材で覆われているポンプ装置において、樹脂封止部材を形成する際に、ステータから離れる方向への回路基板の反りを簡易な構成で抑制することが可能なポンプ装置を提供する。【解決手段】このポンプ装置は、絶縁部材25を介して駆動用コイルが巻回されるステータコア24を有するステータ6と、駆動用コイルが接続される回路基板4と、ステータ6および回路基板4を覆う樹脂製の樹脂封止部材とを備えており、回路基板4は、回路基板4の厚さ方向とステータ6の軸方向とが一致するように駆動用コイルおよびステータコア24よりもZ2方向側に配置されている。絶縁部材25には、Z2方向側に向かって突出するととともに回路基板4にスナップフィットによって係合する弾性変形可能な係合突起部30dが形成され、係合突起部30dは、回路基板4がZ2方向側へ移動しないように回路基板4を押さえている。【選択図】図2

Description

本発明は、ステータおよび回路基板が樹脂封止部材で覆われているポンプ装置に関する。
従来、羽根車およびロータが配置されるポンプ室と、ポンプ室の外側に配置されるステータおよび回路基板とを備えるポンプ装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のポンプ装置では、ステータおよび回路基板とポンプ室との間に、ステータおよび回路基板の配置箇所への流体の流入を防止する隔壁が配置されている。ステータおよび回路基板は、樹脂封止部材に覆われている。ステータは、略円筒状に形成されており、駆動用コイルと、ボビンを介して駆動用コイルが巻回されるステータコアと、駆動用コイルの端部が絡げられて固定される端子ピンとを備えている。
また、特許文献1に記載のポンプ装置では、回路基板は、平板状に形成されており、ステータの軸方向と回路基板の厚さ方向とが一致するように隔壁に固定されている。回路基板には、端子ピンが半田付けされて固定されている。隔壁には、回路基板を固定するための1個の締結用突起が形成されており、回路基板は、1個の締結用突起にネジによって固定されている。特許文献1に記載のポンプ装置の製造時には、ステータの内周側に隔壁を挿入した状態で回路基板を隔壁に固定するとともに、端子ピンを回路基板に半田付けして固定する。また、この状態の隔壁、ステータおよび回路基板を金型内に配置し、この金型内に樹脂材料を注入して硬化させることで、ステータおよび回路基板を覆う樹脂封止部材を形成する。
特開2013−204431号公報
特許文献1に記載のポンプ装置において、ステータおよび回路基板を樹脂封止部材によってより確実に覆うためには、樹脂封止部材の形成時に金型内に注入される樹脂材料の注入圧を高めることが好ましい。一方で、金型内に注入される樹脂材料の注入圧を高めると、金型内に配置される平板状の回路基板には大きな成形圧が作用する。特許文献1に記載のポンプ装置では、金型内に配置される回路基板が1個のネジによって隔壁に固定されているため、金型内に注入される樹脂材料の注入圧が高くなると、ステータおよび隔壁と回路基板との間に流れ込む樹脂材料の圧力によって、ステータおよび隔壁から離れる方向へ回路基板が反るおそれがある。また、回路基板の反り量が大きくなると、回路基板に実装される電子部品の半田付け部分にクラックが生じるおそれがある。
そこで、本発明の課題は、ステータおよび回路基板が樹脂封止部材で覆われているポンプ装置において、樹脂封止部材を形成する際に、ステータから離れる方向への回路基板の反りを簡易な構成で抑制することが可能なポンプ装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明のポンプ装置は、羽根車と、羽根車が取り付けられるとともに駆動用磁石を有するロータと、筒状に形成されロータの外周側に配置されるとともに駆動用コイルを有するステータと、羽根車およびロータが配置され流体が通過するポンプ室と、ステータとポンプ室との間に配置されステータの配置箇所へのポンプ室内の流体の流入を防止する隔壁を有する隔壁部材と、ポンプ室の外側に配置されるとともに駆動用コイルが電気的に接続される平板状の回路基板と、ステータおよび回路基板を覆う樹脂製の樹脂封止部材とを備え、ステータは、絶縁部材と、絶縁部材を介して駆動用コイルが巻回される複数の突極部を有するステータコアとを備え、筒状に形成されるステータの軸方向の一方を第1方向とすると、回路基板は、回路基板の厚さ方向とステータの軸方向とが一致するように駆動用コイルおよびステータコアよりも第1方向側に配置され、絶縁部材には、第1方向側に向かって突出するととともに回路基板にスナップフィットによって係合する弾性変形可能な係合突起部が形成され、係合突起部は、回路基板が第1方向側へ移動しないように回路基板を押さえていることを特徴とする。
本発明のポンプ装置では、スナップフィットによって回路基板に係合する弾性変形可能な係合突起部が第1方向側に向かって突出するように絶縁部材に形成されており、この係合突起部は、回路基板が第1方向側へ移動しないように回路基板を押さえている。そのため、本発明では、ステータコアと駆動用コイルとを絶縁するための絶縁部材を用いた簡易な構成で、樹脂封止部材を形成する際に、ステータから離れる方向への回路基板の反りを抑制することが可能になる。
本発明において、係合突起部は、ステータの軸方向から見たときに回路基板の中心を挟むように少なくとも2箇所に配置されていることが好ましい。このように構成すると、樹脂封止部材を形成する際の回路基板の反りを効果的に抑制することが可能になる。また、本発明において、係合突起部は、ステータの周方向の全域に亘って複数箇所に配置されていることがより好ましい。このように構成すると、樹脂封止部材を形成する際の回路基板の反りをより効果的に抑制することが可能になる。
本発明において、回路基板の外周側部分の1箇所には、コネクタが実装され、係合突起部は、ステータの軸方向から見たときに回路基板の中心をコネクタとの間に挟むように配置されていても良い。この場合には、ステータおよび回路基板等が金型内に配置されたときにコネクタの一部を金型で把持することで、コネクタと係合突起部とを用いて、樹脂封止部材を形成する際の回路基板の反りを効果的に抑制することが可能になる。また、この場合には、係合突起部は、コネクタの配置箇所を除いたステータの周方向の全域に亘って複数箇所に配置されていることが好ましい。このように構成すると、樹脂封止部材を形成する際の回路基板の反りをより効果的に抑制することが可能になる。
本発明において、係合突起部は、たとえば、ステータの周方向またはステータの径方向へ弾性変形可能となっている。また、本発明において、係合突起部は、たとえば、第1係合突起部と第2係合突起部とを有する二股状に形成されている。この場合には、たとえば、第1係合突起部の先端部および第2係合突起部の先端部は、互いに逆方向へ折れ曲がる鉤型状に形成されている。
本発明において、係合突起部の先端部は、たとえば、ステータの軸方向に直交する方向へ突出する突出部を有する鉤型状に形成されている。この場合には、たとえば、突出部は、ステータの周方向へ突出している。また、この場合には、絶縁部材は、ステータの軸方向に分割可能な第1絶縁部材と第2絶縁部材とを備え、第1方向の反対方向を第2方向とすると、第1絶縁部材は、第2絶縁部材の第1方向側に配置されるとともに、係合突起部は、第1絶縁部材に形成され、第1絶縁部材の、突出部の第2方向側には、ステータの軸方向で突出部と重なる部分が配置されないように逃げ部が形成されていることが好ましい。このように構成すると、金型を用いた樹脂成形によって第1絶縁部材を製造する場合に、第1絶縁部材を製造するための金型の構成を簡素化することが可能になる。
本発明において、たとえば、ステータは、複数の突極部ごとに取り付けられる突極部と同じ数の絶縁部材を備え、絶縁部材に、2個の係合突起部が形成されている。
本発明において、回路基板には、係合突起部が係合する係合孔または係合溝が形成されていることが好ましい。このように構成すると、係合突起部と回路基板とを確実に係合させることが可能になる。
本発明において、係合孔または係合溝は、回路基板の外周側部分に形成されていることが好ましい。このように構成すると、樹脂封止部材を形成する際の回路基板の反りを効果的に抑制することが可能になる。
本発明において、回路基板には、回路基板の外周端に繋がる係合溝が形成されていることが好ましい。このように構成すると、係合突起部と係合溝とを比較的容易に係合させることが可能になる。
本発明において、第1方向の反対方向を第2方向とすると、絶縁部材には、回路基板の第2方向側の面が当接する基板当接面が形成されていることが好ましい。このように構成すると、回路基板の第2方向側の面が当接する基板当接面と、回路基板が第1方向側へ移動しないように回路基板を押さえる係合突起部とが同じ絶縁部材に形成されているため、ステータの軸方向における基板当接面と係合突起部との距離のばらつきを抑制することが可能になる。したがって、ステータに取り付けられた回路基板の、ステータの軸方向におけるがたつきを抑制することが可能になるとともに、ステータの軸方向で基板当接面と係合突起部とに挟まれる回路基板に過剰な応力が作用するのを防止することが可能になる。
以上のように、本発明では、ステータおよび回路基板が樹脂封止部材で覆われているポンプ装置において、樹脂封止部材を形成する際に、ステータから離れる方向への回路基板の反りを簡易な構成で抑制することが可能になる。
本発明の実施の形態にかかるポンプ装置の断面図である。 図1に示す回路基板、ステータおよび隔壁部材の斜視図である。 図1に示すステータコアの平面図である。 図2に示す第1インシュレータの斜視図である。 図2に示す第2インシュレータの斜視図である。 図3に示す突極部の連結部にインシュレータが取り付けられた状態の断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
(ポンプ装置の概略構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかるポンプ装置1の断面図である。図2は、図1に示す回路基板4、ステータ6および隔壁部材11の斜視図である。なお、以下の説明では、図1の上側(Z1方向側)を「上」側とし、図1の下側(Z2方向側)を「下」側とする。
本形態のポンプ装置1は、キャンドポンプと呼ばれるタイプのポンプであり、羽根車2と、羽根車2を回転させるDCブラシレスモータ3(以下、「モータ3」とする)と、モータ3を制御するための回路基板4とを備えている。モータ3は、ロータ5とステータ6とによって構成されている。羽根車2、モータ3および回路基板4は、ハウジング7と、ハウジング7の上部を覆う上ケース8とによって構成されるケース体の内部に配置されている。ハウジング7と上ケース8とは、図示を省略するネジによって互いに固定されている。
上ケース8には、流体の吸入部8aと、流体の吐出部8bとが形成されている。ハウジング7と上ケース8との間には、吸入部8aから吸入された流体が吐出部8bに向かって通過するポンプ室9が形成されている。また、ハウジング7と上ケース8との接合部分には、ポンプ室9の密閉性を確保するためのシール部材(Oリング)10が配置されている。ハウジング7は、ポンプ室9とステータ6とを隔てるようにポンプ室9とステータ6との間に配置される隔壁11aを有する隔壁部材11と、隔壁部材11の下面および側面を覆う樹脂製の樹脂封止部材12とを備えている。
ロータ5は、駆動用磁石14と、円筒状のスリーブ15と、駆動用磁石14およびスリーブ15を保持する保持部材16とを備えている。保持部材16は、鍔付きの略円筒状に形成されている。駆動用磁石14は、保持部材16の外周側に固定され、スリーブ15は、保持部材16の内周側に固定されている。上側に配置される保持部材16の鍔部16aには、羽根車2が固定されている。羽根車2およびロータ5は、ポンプ室9の内部に配置されている。
ロータ5は、固定軸17に回転可能に支持されている。固定軸17は、固定軸17の軸方向と上下方向とが一致するように配置されている。すなわち、上下方向は、ロータ5の軸方向である。固定軸17の上端は、上ケース8に保持され、固定軸17の下端は、ハウジング7に保持されている。固定軸17は、スリーブ15の内周側に挿通されている。また、固定軸17には、スリーブ15の上端面に当接するスラスト軸受部材18が取り付けられている。本形態では、スリーブ15がロータ5のラジアル軸受として機能し、スリーブ15およびスラスト軸受部材18がロータ5のスラスト軸受として機能している。
ステータ6は、駆動用コイル23と、ステータコア24と、絶縁部材としてのインシュレータ25とを備えており、全体として筒状に形成されている。具体的には、ステータ6は、略円筒状に形成されている。ステータ6は、隔壁11aを介して、ロータ5の外周側に配置されており、ステータ6は、ステータ6の軸方向と上下方向とが一致するように配置されている。すなわち、上下方向は、ステータ6の軸方向である。本形態の下方向(Z2方向)は、ステータ6の軸方向の一方である第1方向となっており、上方向(Z1方向)は、第1方向の反対方向である第2方向となっている。
また、ステータ6は、駆動用コイル23の端部が絡げられて電気的に接続される端子ピン26(図2参照)を備えている。ステータ6の具体的な構成については後述する。なお、図1では、端子ピン26の図示を省略している。また、以下の説明では、ロータ5およびステータ6の径方向を「径方向」とし、ロータ5およびステータ6の周方向(円周方向)を「周方向」とする。
上述のように、隔壁部材11は、隔壁11aを備えている。隔壁11aは、鍔付きの略有底円筒状に形成されており、円筒部11bと底部11cと鍔部11dとを備えている。円筒部11bは、円筒状に形成されており、駆動用磁石14の外周面を覆うように配置されている。底部11cは、円筒部11bの下端を塞ぐ円板状に形成されている。鍔部11dは、円筒部11bの上端から径方向の外側へ広がるように形成されている。
底部11cの上面には、固定軸17の下端側を保持する軸保持部11hが上側へ突出するように形成されている。底部11cの下面には、回路基板4を隔壁部材11に固定するための固定用突起11jが下側へ突出するように形成されている。固定用突起11jは、底部11cの下面の中心に形成されている。また、底部11cの下面には、回路基板4を位置決めするための位置決め用突起11k(図2参照)が下側へ突出するように形成されている。図1に示すように、隔壁11aの内側および上側がポンプ室9となっており、羽根車2およびロータ5は、隔壁11aの内側および上側に配置されている。隔壁11aは、ステータ6および回路基板4の配置箇所へのポンプ室9内の流体の流入を防止する機能を果たしている。
回路基板4は、ガラスエポキシ基板等のリジッド基板であり、平板状に形成されている。この回路基板4は、回路基板4の厚さ方向と上下方向とが一致するように、駆動用コイル23およびステータコア24よりも下側に配置されている。また、回路基板4は、隔壁部材11よりも下側に配置されている。すなわち、回路基板4は、ポンプ室9の外側に配置されている。また、回路基板4は、上下方向から見たときに回路基板4の中心とステータ6の軸中心とが一致するように配置されている。回路基板4の外周側部分の1箇所には、コネクタ27が実装されている。また、回路基板4には、端子ピン26の下端側部分が半田付けされて固定されている。すなわち、回路基板4には、端子ピン26を介して駆動用コイル23が電気的に接続されている。
回路基板4には、インシュレータ25に形成される後述の係合突起部30dが係合する係合溝4aが形成されている。係合溝4aは、回路基板4の外周側部分に形成されている。具体的には、係合溝4aは、回路基板4の外周端に繋がる角溝状に形成されている。本形態では、回路基板4の外周側部分の8箇所に係合溝4aが形成されている。具体的には、回路基板4の、コネクタ27が実装されている部分を除いた周方向の全域に亘って、所定の間隔で8箇所に係合溝4aが形成されている。
樹脂封止部材12は、回路基板4および駆動用コイル23等を完全に覆って、回路基板4および駆動用コイル23等を流体から保護するために設けられている。樹脂封止部材12は、全体として略有底円筒状に形成されており、回路基板4、ステータ6、円筒部11bおよび底部11cを完全に覆っている。また、樹脂封止部材12は、鍔部11dの下面を覆っている。なお、図1に示すように、径方向におけるコネクタ27の外側部分は、樹脂封止部材12に覆われていない。
(ステータの構成)
図3は、図1に示すステータコア24の平面図である。図4は、図2に示す第1インシュレータ30の斜視図である。図5は、図2に示す第2インシュレータ31の斜視図である。図6は、図3に示す突極部24bの連結部24dにインシュレータ25が取り付けられた状態の断面図である。
上述のように、ステータ6は、駆動用コイル23とステータコア24とインシュレータ25と端子ピン26とを備えている。ステータコア24は、磁性材料からなる薄い磁性板が積層されて形成された積層コアである。このステータコア24は、図3に示すように、環状に形成される外周環部24aと、外周環部24aから径方向の内側に向かって突出する複数の突極部24bとを備えている。本形態のステータコア24は、6個の突極部24bを備えている。なお、ステータコア24が有する突極部24bの数は、6個以外の数であっても良い。また、ステータコア24は、積層コアでなくても良い。
外周環部24aは、上下方向から見たときの外周面の形状が略円形状となり、上下方向から見たときの内周面の形状が略六角形状となる環状に形成されている。外周環部24aの外周面は、ステータコア24の外周面を構成している。6個の突極部24bは、等角度ピッチで形成されており、周方向において一定のピッチで配置されている。突極部24bは、突極部24bの先端部である突極先端部24cと、突極先端部24cと外周環部24aとを繋ぐ連結部24dとから構成されている。突極先端部24cは、上下方向から見たときに、直線状に形成される連結部24dの先端(径方向内側端)から周方向の両側に向かって伸びる略円弧状に形成されている。径方向における突極先端部24cの内側面は、円筒部11bを介して駆動用磁石14の外周面と対向している。
また、本形態のステータコア24は、帯状に形成されるコアの端部同士を繋ぐことで形成されるいわゆるカーリングコアである。すなわち、ステータコア24は、外周環部24aとなる帯状コアと、この帯状コアの一方の面から立ち上がる6個の突極部24bとから構成されるコアの端部同士(具体的には、帯状コアの端部同士)を繋ぐことで、環状に形成されている。そのため、図3に示すように、外周環部24aの、周方向で隣り合う突極部24bの間の1箇所には、つなぎ目24eが形成されている。
インシュレータ25は、樹脂等の絶縁性材料で形成されている。このインシュレータ25は、突極部24bごとに取り付けられており、ステータ6は、6個のインシュレータ25を備えている。すなわち、ステータ6は、突極部24bと同じ数のインシュレータ25を備えている。また、インシュレータ25は、両端に鍔部を有する鍔付きの筒状に形成されており、筒状に形成されるインシュレータ25の軸方向とステータ6の径方向とが一致するように突極部24bに取り付けられている。
インシュレータ25は、上下方向に分割可能な第1インシュレータ30と第2インシュレータ31とによって構成されており、第1インシュレータ30と第2インシュレータ31とを組み合わせることでインシュレータ25が形成される。第1インシュレータ30は下側に配置され、第2インシュレータ31は上側に配置されている。すなわち、第1インシュレータ30は、第2インシュレータ31の下側に配置されている。本形態の第1インシュレータ30は、第1絶縁部材であり、第2インシュレータ31は、第2絶縁部材である。
第1インシュレータ30は、連結部24dの下端側部分の側面および連結部24dの下面を覆う四角溝状の半筒部30aと、半筒部30aの径方向の内側端に繋がる内側鍔部30bと、半筒部30aの径方向の外側端に繋がる外側鍔部30cとから構成されている。内側鍔部30bは、径方向における半筒部30aの内側端から周方向の両側および下側へ広がる鍔状に形成されており、突極先端部24cの下端面および突極先端部24cの下端側部分の外周側を覆っている。外側鍔部30cは、径方向における半筒部30aの外側端から周方向の両側および下側へ広がる鍔状に形成されており、外周環部24aの一部の下端面と外周環部24aの一部の下端側部分の内周側を覆っている。
上述のように、ステータ6は、6個のインシュレータ25を備えているため、ステータ6は、6個の第1インシュレータ30を備えている。6個の第1インシュレータ30のうちの4個の第1インシュレータ30の外側鍔部30cには、下側に向かって突出する弾性変形可能な係合突起部30dが形成されている。具体的には、図2に示すように、周方向においてコネクタ27の配置箇所に配置される2個の第1インシュレータ30を除いた4個の第1インシュレータ30の外側鍔部30cに係合突起部30dが形成されている。
係合突起部30dは、下側へ伸びる柱状に形成されている。また、係合突起部30dは、第1係合突起部30eと第2係合突起部30fとを有する二股状に形成されている。第1係合突起部30eおよび第2係合突起部30fの、上下方向に直交する断面の形状は、長方形状となっている。第1係合突起部30eの先端部(下端部)および第2係合突起部30fの先端部(下端部)は、互いに逆方向へ折れ曲がる鉤型状に形成されている。具体的には、第1係合突起部30eの先端部および第2係合突起部30fの先端部は、周方向において互いに逆方向へ突出する突出部30gを有する鉤型状に形成されている。すなわち、係合突起部30dの先端部は、周方向へ突出する突出部30gを有する鉤型状に形成されている。
突出部30gは、径方向から見たときの形状が下側に向かうしたがって周方向の幅が狭くなる直角三角形状となるように形成されている。第1係合突起部30eおよび第2係合突起部30fの、突出部30gを除いた部分は、下側へ直線状に伸びるように形成されている。突出部30gの上面は、上下方向に直交する平面状に形成されている。第1係合突起部30eおよび第2係合突起部30fは、周方向へ弾性変形可能となっている。すなわち、係合突起部30dは、周方向へ弾性変形可能となっている。
係合突起部30dが形成される4個の外側鍔部30cのそれぞれには、2個の係合突起部30dが周方向に間隔をあけた状態で形成されている。すなわち、係合突起部30dが形成される4個のインシュレータ25のそれぞれには、2個の係合突起部30dが形成されており、ステータ6は、8個の係合突起部30dを備えている。本形態では、図4に示すように、1個の第1インシュレータ30では、周方向における2個の第2係合突起部30fの間に2個の第1係合突起部30eが配置されている。すなわち、1個の第1インシュレータ30では、周方向における外側鍔部30cの外側に2個の第2係合突起部30fが配置され、2個の第2係合突起部30fのそれぞれの周方向の内側に第1係合突起部30eが隣接するように配置されている。
図2に示すように、8個の係合突起部30dのうちの4個の係合突起部30dは、上下方向から見たときに、コネクタ27との間に回路基板4の中心を挟むように配置されている。また、本形態では、コネクタ27の配置箇所を除いた周方向の全域に亘って8箇所に係合突起部30dが配置されており、残りの4個の係合突起部30dは、上下方向から見たときに、この4個の係合突起部30dのうちの周方向で隣り合う2個の係合突起部30dと、残りの2個の係合突起部30dの間に回路基板4の中心を挟むように配置されている。
係合突起部30dは、係合突起部30dの弾性を利用したスナップフィットによって回路基板4に係合している。具体的には、第1係合突起部30eの先端側と第2係合突起部30fの先端側とが互いに近づくように周方向へ撓ませた状態の第1係合突起部30eおよび第2係合突起部30fを径方向の外側から回路基板4の係合溝4aの中に配置した後、第1係合突起部30eおよび第2係合突起部30fに作用する外力を取り除くことで、係合突起部30dを係合溝4aに係合させており、係合突起部30dは係合溝4aにスナップフィットで係合している。すなわち、係合突起部30dは、回路基板4の外周端部分に係合している。第1係合突起部30eおよび第2係合突起部30fの突出部30gの上面は、回路基板4の下面に当接しており、係合突起部30dは、回路基板4が下側へ移動しないように回路基板4を押さえている。また、第1係合突起部30eおよび第2係合突起部30fの、突出部30gよりも上側の部分は、周方向における係合溝4aの側面に当接している。
上下方向から見たときに、第2係合突起部30fの突出部30gと重なる部分は、外側鍔部30cに形成されていない(図4(B)参照)。また、上下向から見たときに、外側鍔部30cにおいて、第1係合突起部30eの突出部30gと重なる部分が配置されないように、外側鍔部30cには、スリット状の逃げ部30hが形成されている(図4(B)参照)。すなわち、外側鍔部30cの、第1係合突起部30eの突出部30gの下側には、上下方向でこの突出部30gと重なる部分が配置されないように逃げ部30hが形成されている。
図4に示すように、内側鍔部30bの下面側には、下側へ突出する凸部が形成されている。この凸部の下面は、上下方向に直交する平面状に形成されており、回路基板4の上面が当接する基板当接面30jとなっている。すなわち、第1インシュレータ30には、回路基板4の上面が当接する基板当接面30jが形成されている。基板当接面30jは、上下方向において回路基板4の位置を決める基準面となっている。係合突起部30dが形成される4個の第1インシュレータ30では、外側鍔部30cに2本の端子ピン26が固定され、残りの2個の第1インシュレータ30では、内側鍔部30bに2本の端子ピン26が固定されている。
第1インシュレータ30の上端側の全域には、上側に向かって突出する壁部30kが形成されている。壁部30kは、半筒部30a、内側鍔部30bおよび外側鍔部30cの上端側部分よりも薄い平板状に形成されている。また、壁部30kは、半筒部30aの上端側部分の周方向における外側面と周方向における壁部30kの外側面とが同一平面上に配置され、内側鍔部30bの上端側部分の径方向における外側面と径方向における壁部30kの外側面とが同一平面上に配置され、かつ、外側鍔部30cの上端側部分の径方向における内側面と径方向における壁部30kの内側面とが同一平面上に配置されるように形成されている。
第2インシュレータ31は、連結部24dの上端側部分の側面および連結部24dの上面を覆う四角溝状の半筒部31aと、半筒部31aの径方向の内側端に繋がる内側鍔部31bと、半筒部31aの径方向の外側端に繋がる外側鍔部31cとから構成されている。内側鍔部31bは、径方向における半筒部31aの内側端から周方向の両側および上側へ広がる鍔状に形成されており、突極先端部24cの上端側部分の外周側を覆っている。外側鍔部31cは、径方向における半筒部31aの外側端から周方向の両側および上側へ広がる鍔状に形成されており、外周環部24aの一部の上端面と外周環部24aの一部の上端側部分の内周側を覆っている。
第2インシュレータ31の下端側の全域には、下側に向かって突出する壁部31kが形成されている。壁部31kは、半筒部31a、内側鍔部31bおよび外側鍔部31cの下端側部分よりも薄い平板状に形成されている。また、壁部31kは、半筒部31aの下端側部分の周方向における内側面と周方向における壁部31kの内側面とが同一平面上に配置され、内側鍔部31bの下端側部分の径方向における内側面と径方向における壁部31kの内側面とが同一平面上に配置され、かつ、外側鍔部31cの下端側部分の径方向における外側面と径方向における壁部31kの外側面とが同一平面上に配置されるように形成されている。
上述のように、第1インシュレータ30と第2インシュレータ31とが組み合わされてインシュレータ25が形成されている。第1インシュレータ30と第2インシュレータ31とが組み合わされてステータコア24に取り付けられた状態では、図6に示すように、第1インシュレータ30の半筒部30aの内側面と連結部24dの下端面とが当接し、第2インシュレータ31の半筒部31aの内側面と連結部24dの上端面とが当接している。
また、第1インシュレータ30の上端側の全域において、第1インシュレータ30の壁部30kの内側に第2インシュレータ31の壁部31kが配置されている。すなわち、上下方向における半筒部30aと半筒部31aとの間では、壁部30kと壁部31kとが周方向で重なり、上下方向における内側鍔部30bと内側鍔部31bとの間、および、上下方向における外側鍔部30cと外側鍔部31cとの間では、壁部30kと壁部31kとが径方向で重なっている。また、半筒部30aの内側面と連結部24dの下端面とが確実に当接するとともに、半筒部31aの内側面と連結部24dの上端面とが確実に当接するように、半筒部30a、内側鍔部30bおよび外側鍔部30cの上端面と、壁部31kの下端面との間には隙間が形成され、半筒部31a、内側鍔部31bおよび外側鍔部31cの下端面と、壁部30kの上端面との間には隙間が形成されている。
駆動用コイル23は、アルミニウム合金または銅合金からなる導線によって構成されている。この駆動用コイル23は、インシュレータ25を介して突極部24bに巻回されている。具体的には、駆動用コイル23は、半筒部30a、31aを介して連結部24dに巻回されている。駆動用コイル23の一端部は、第1インシュレータ30に固定される2本の端子ピン26の一方に絡げられて固定され、駆動用コイル23の他端部は、2本の端子ピン26の他方に絡げられて固定されている。
本形態では、環状のステータコア24になる前の帯状のコアの突極部24bに、インシュレータ25を取り付けた後に、駆動用コイル23を巻回し、その後、帯状のコアの端部同士を繋いで、環状のステータコア24を形成する。突極部24bにインシュレータ25が取り付けられるときには、突極部24bの上下の両側から第1インシュレータ30と第2インシュレータ31とを組み合わせる。また、環状のステータコア24が形成されてステータ6が完成すると、ステータ6の内周側に隔壁11aの円筒部11bを挿入する。
その後、回路基板4の上面を第1インシュレータ30の基板当接面30jに当接させて上下方向で回路基板4を位置決めするとともに、固定用突起11jと位置決め用突起11kとによって径方向で回路基板4を位置決めした状態で回路基板4に係合突起部30dをスナップフィット係合させることで、回路基板4をステータ6に取り付ける。また、固定用突起11jにねじ込まれるネジ34によって、回路基板4を、底部11cの下面側に固定する。また、端子ピン26を回路基板4に半田付けして固定する。この状態では、上下方向において、底部11cや駆動用コイル23等と回路基板4との間に隙間が形成されている。
その後、回路基板4およびステータ6が固定された隔壁部材11を金型内に配置し、この金型内に樹脂材料を注入して硬化させることで樹脂封止部材12を形成する。すなわち、樹脂封止部材12は、回路基板4およびステータ6が固定された状態の隔壁部材11に対して、樹脂材料を射出することで形成される。なお、回路基板4およびステータ6が固定された隔壁部材11が金型内に配置された状態では、コネクタ27が金型に把持されている。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、スナップフィットによって回路基板4に係合する係合突起部30dが下側に向かって突出するようにインシュレータ25に形成されており、係合突起部30dは、回路基板4が下側へ移動しないように回路基板4を押さえている。そのため、本形態では、ステータコア24と駆動用コイル23とを絶縁するためのインシュレータ25を用いた簡易な構成で、樹脂封止部材12を形成する際の下側への回路基板4の反りを抑制することが可能になる。
特に本形態では、回路基板4の外周端部分に係合する係合突起部30dが、コネクタ27の配置箇所を除いた周方向の全域に亘って8箇所に配置されているため、また、樹脂封止部材12を形成する際にコネクタ27が金型に把持されているため、さらに、底部11cの中心に形成される固定用突起11jにネジ34によって回路基板4が固定されているため、樹脂封止部材12を形成する際の下側への回路基板4の反りを効果的に抑制することが可能になる。
本形態では、係合突起部30dが係合する係合溝4aが回路基板4の外周端に繋がるように形成されている。そのため、本形態では、係合突起部30dと係合溝4aとを比較的容易に係合させることが可能になる。また、本形態では、第2係合突起部30fの突出部30gと重なる部分が外側鍔部30cに形成されておらず、かつ、上下向から見たときに第1係合突起部30eの突出部30gと重なる部分が配置されないように、外側鍔部30cに逃げ部30hが形成されている。そのため、本形態では、上下方向に分割される金型のみを用いた樹脂成形によって第1インシュレータ30を製造することが可能になる。したがって、本形態では、第1インシュレータ30を製造するための金型の構成を簡素化することが可能になる。
本形態では、回路基板4の上面が当接する基板当接面30jと、回路基板4が下側へ移動しないように回路基板4を押さえる係合突起部30dとが同じ第1インシュレータ30に形成されている。そのため、本形態では、上下方向における基板当接面30jと係合突起部30dとの距離のばらつき(具体的には、回路基板4の下面に当接する突出部30gの上面と基板当接面30jとの上下方向の距離のばらつき)を抑制することが可能になる。したがって、本形態では、ステータ6に取り付けられる回路基板4の上下方向のがたつきを抑制することが可能になるとともに、上下方向で基板当接面30jと係合突起部30dとに挟まれる回路基板4に過剰な応力が作用するのを防止することが可能になる。
本形態では、第1インシュレータ30の半筒部30aの内側面と連結部24dの下端面とが確実に当接し、かつ、第2インシュレータ31の半筒部31aの内側面と連結部24dの上端面とが確実に当接するように、半筒部30a、内側鍔部30bおよび外側鍔部30cの上端面と、壁部31kの下端面との間に隙間が形成され、半筒部31a、内側鍔部31bおよび外側鍔部31cの下端面と、壁部30kの上端面との間に隙間が形成されている。そのため、本形態では、ステータコア24に対するインシュレータ25の上下方向のがたつきを防止することが可能になる。
また、本形態では、上下方向における半筒部30aと半筒部31aとの間で、壁部30kと壁部31kとが周方向で重なり、上下方向における内側鍔部30bと内側鍔部31bとの間、および、上下方向における外側鍔部30cと外側鍔部31cとの間で、壁部30kと壁部31kとが径方向で重なっているため、半筒部30a、内側鍔部30bおよび外側鍔部30cの上端面と壁部31kの下端面との間に隙間が形成され、かつ、半筒部31a、内側鍔部31bおよび外側鍔部31cの下端面と壁部30kの上端面との間に隙間が形成されていても、駆動用コイル23とステータコア24との接触を確実に防止することが可能になる。
本形態では、係合突起部30dがスナップフィットによって回路基板4に係合している。そのため、本形態では、係合突起部30dを回路基板4に係合させた後であっても、インシュレータ25から回路基板4を比較的容易に取り外すことが可能になる。
(他の実施の形態)
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形実施が可能である。
上述した形態では、係合突起部30dは、コネクタ27の配置箇所を除いた周方向の全域に亘って8箇所に配置されているが、係合突起部30dは、コネクタ27の配置箇所を除いた1箇所から7箇所のいずれかの箇所に配置されても良いし、コネクタ27の配置箇所を除いた9箇所以上に配置されても良い。係合突起部30dの設置箇所が少ない場合には、上下方向から見たときに回路基板4の中心をコネクタ27との間に挟むように係合突起部30dが配置されることが好ましい。また、係合突起部30dの設置箇所が少ない場合には、上下方向から見たときに回路基板4の中心をコネクタ27との間に挟むように係合突起部30dが配置されるとともに、この係合突起部30dとコネクタ27との周方向における中間位置に係合突起部30dが配置されることが好ましい。
上述した形態では、回路基板4にコネクタ27が実装されているが、回路基板4にコネクタ27が実装されずに回路基板4に直接、ケーブルが接続されても良い。この場合には、周方向の全域に亘って複数箇所に係合突起部30dが配置されていることが好ましい。また、上述した形態では、ネジ34によって回路基板4が隔壁部材11に固定されているが、回路基板4は隔壁部材11に固定されていなくても良い。
上述した形態では、回路基板4の外周端に繋がる係合溝4aが回路基板4に形成されているが、係合溝4aに代えて、回路基板4を貫通する係合孔が形成されても良い。この場合には、第1係合突起部30eおよび第2係合突起部30fは、径方向へ弾性変形可能となっていても良い。第1係合突起部30eおよび第2係合突起部30fが径方向へ弾性変形可能となっている場合には、第1係合突起部30eの突出部30gと第2係合突起部30fの突出部30gとは、径方向において互いに逆方向へ突出するように形成される。なお、突出部30gが径方向の内側へ突出するように形成されている場合には、回路基板4に実装される電子部品等の実装面積が狭くなるおそれがある。これに対して、上述した形態では、回路基板4の外周端に沿って周方向へ突出するように突出部30gが形成されているため、回路基板4に実装される電子部品等の実装面積が狭くなることはない。
上述した形態では、係合突起部30dは、第1係合突起部30eと第2係合突起部30fとを有する二股状に形成されているが、係合突起部30dは、二股状に分かれていない1本の柱状部材によって構成されていても良い。この場合には、係合突起部30dは、周方向へ弾性変形可能となっていても良いし、径方向へ弾性変形可能となっていても良い。また、係合突起部30dが径方向へ弾性変形可能となっている場合には、回路基板4に係合溝4aや係合孔が形成されていなくても良い。この場合には、係合突起部30dは、回路基板4の外周端にスナップフィットによって係合する。また、上述した形態では、係合突起部30dの先端部は鉤型状に形成されているが、回路基板4が下側へ移動しないように回路基板4を押さえることができるのであれば、係合突起部30dの先端部は鉤型状に形成されていなくても良い。
上述した形態では、第1インシュレータ30に逃げ部30hが形成されているが、第1インシュレータ30に逃げ部30hが形成されていなくても良い。また、上述した形態では、上下方向において回路基板4の位置を決める基準となる基板当接面30jが第1インシュレータ30に形成されているが、上下方向において回路基板4の位置を決める基準となる基準面が隔壁部材11の底部11cに形成されても良い。また、上述した形態では、ステータコア24の突極部24bにインシュレータ25が取り付けられた後に駆動用コイル23が巻回されているが、鍔付きの円筒状に形成される絶縁部材としてのボビンに駆動用コイル23が巻回された後、駆動用コイル23が巻回された状態のボビンがステータコアの突極部に取り付けられても良い。この場合には、ボビンに係合突起部30dが形成される。
上述した形態では、ステータコア24は、カーリングコアであるが、ステータコア24は、周方向において複数に分割されたコアが組み合わされることで形成されるいわゆる分割コアであっても良い。また、ステータコア24は、環状に形成される薄い磁性板が積層されて形成される一体型の環状コアであっても良い。また、上述した形態では、6個の第1インシュレータ30および第2インシュレータ31のそれぞれが6個の突極部24bのそれぞれに取り付けられており、第1インシュレータ30および第2インシュレータ31は、突極部24bごとに分割されているが、6個の第1インシュレータ30が一体で形成され、6個の第2インシュレータ31が一体で形成されても良い。
1 ポンプ装置
2 羽根車
4 回路基板
4a 係合溝
5 ロータ
6 ステータ
9 ポンプ室
11 隔壁部材
11a 隔壁
12 樹脂封止部材
14 駆動用磁石
23 駆動用コイル
24 ステータコア
24b 突極部
25 インシュレータ(絶縁部材)
27 コネクタ
30 第1インシュレータ(第1絶縁部材)
30d 係合突起部
30e 第1係合突起部
30f 第2係合突起部
30g 突出部
30h 逃げ部
30j 基板当接面
31 第2インシュレータ(第2絶縁部材)
Z1 第2方向
Z2 第1方向

Claims (16)

  1. 羽根車と、前記羽根車が取り付けられるとともに駆動用磁石を有するロータと、筒状に形成され前記ロータの外周側に配置されるとともに駆動用コイルを有するステータと、前記羽根車および前記ロータが配置され流体が通過するポンプ室と、前記ステータと前記ポンプ室との間に配置され前記ステータの配置箇所への前記ポンプ室内の流体の流入を防止する隔壁を有する隔壁部材と、前記ポンプ室の外側に配置されるとともに前記駆動用コイルが電気的に接続される平板状の回路基板と、前記ステータおよび前記回路基板を覆う樹脂製の樹脂封止部材とを備え、
    前記ステータは、前記絶縁部材と、前記絶縁部材を介して前記駆動用コイルが巻回される複数の突極部を有するステータコアとを備え、
    筒状に形成される前記ステータの軸方向の一方を第1方向とすると、
    前記回路基板は、前記回路基板の厚さ方向と前記ステータの軸方向とが一致するように前記駆動用コイルおよび前記ステータコアよりも前記第1方向側に配置され、
    前記絶縁部材には、前記第1方向側に向かって突出するととともに前記回路基板にスナップフィットによって係合する弾性変形可能な係合突起部が形成され、
    前記係合突起部は、前記回路基板が前記第1方向側へ移動しないように前記回路基板を押さえていることを特徴とするポンプ装置。
  2. 前記係合突起部は、前記ステータの軸方向から見たときに前記回路基板の中心を挟むように少なくとも2箇所に配置されていることを特徴とする請求項1記載のポンプ装置。
  3. 前記係合突起部は、前記ステータの周方向の全域に亘って複数箇所に配置されていることを特徴する請求項1または2記載のポンプ装置。
  4. 前記回路基板の外周側部分の1箇所には、コネクタが実装され、
    前記係合突起部は、前記ステータの軸方向から見たときに前記回路基板の中心を前記コネクタとの間に挟むように配置されていることを特徴とする請求項1または2記載のポンプ装置。
  5. 前記係合突起部は、前記コネクタの配置箇所を除いた前記ステータの周方向の全域に亘って複数箇所に配置されていることを特徴する請求項4記載のポンプ装置。
  6. 前記係合突起部は、前記ステータの周方向または前記ステータの径方向へ弾性変形可能となっていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のポンプ装置。
  7. 前記係合突起部は、第1係合突起部と第2係合突起部とを有する二股状に形成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のポンプ装置。
  8. 前記第1係合突起部の先端部および前記第2係合突起部の先端部は、互いに逆方向へ折れ曲がる鉤型状に形成されていることを特徴とする請求項7記載のポンプ装置。
  9. 前記係合突起部の先端部は、前記ステータの軸方向に直交する方向へ突出する突出部を有する鉤型状に形成されていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のポンプ装置。
  10. 前記突出部は、前記ステータの周方向へ突出していることを特徴とする請求項9記載のポンプ装置。
  11. 前記絶縁部材は、前記ステータの軸方向に分割可能な第1絶縁部材と第2絶縁部材とを備え、
    前記第1方向の反対方向を第2方向とすると、
    前記第1絶縁部材は、前記第2絶縁部材の前記第1方向側に配置されるとともに、前記係合突起部は、前記第1絶縁部材に形成され、
    前記第1絶縁部材の、前記突出部の前記第2方向側には、前記ステータの軸方向で前記突出部と重なる部分が配置されないように逃げ部が形成されていることを特徴とする請求項9または10記載のポンプ装置。
  12. 前記ステータは、複数の前記突極部ごとに取り付けられる前記突極部と同じ数の前記絶縁部材を備え、
    前記絶縁部材に、2個の前記係合突起部が形成されていることを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載のポンプ装置。
  13. 前記回路基板には、前記係合突起部が係合する係合孔または係合溝が形成されていることを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載のポンプ装置。
  14. 前記係合孔または前記係合溝は、前記回路基板の外周側部分に形成されていることを特徴とする請求項13記載のポンプ装置。
  15. 前記回路基板には、前記回路基板の外周端に繋がる前記係合溝が形成されていることを特徴とする請求項14記載のポンプ装置。
  16. 前記第1方向の反対方向を第2方向とすると、
    前記絶縁部材には、前記回路基板の前記第2方向側の面が当接する基板当接面が形成されていることを特徴とする請求項1から15のいずれかに記載のポンプ装置。
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