[0034] 説明される実施形態は、レガシーまたはゲートウェイAPのカバレッジがワイヤレス中継ネットワークのマルチバンド管理を使用することによって拡大され得る、ワイヤレス通信のための方法、デバイス、システム、および装置に関する。ゲートウェイAPは、5GHz(5G)帯において動作することができる新たなデバイス(例えば、IEEE 802.11−ac準拠のデバイス)を使用するWLANまたはWi−Fiネットワークの一部であり得る。5G帯は、他の帯域と比べて、豊富なスペクトルを提供し、干渉が少ない。5G帯において動作するデバイスは、標準的なEthernet(登録商標)のスループット性能と同様の毎秒1ギガビットの端末間スループットに到達し得る。しかしながら、これらの新たなデバイスによってもたらされるより大きなリンク容量においてさえも、Wi−Fiネットワークのカバレッジは、例えば送信出力の規制および/または無線の電波の特性ゆえに、制限されたままとなり得る。Wi−Fiネットワークのカバレッジを広げるための1つの手法は、ゲートウェイAPの能力を拡張するためにワイヤレスリレー(例えば、リレーAP)を使用することである。
[0035] ワイヤレスディストリビューションシステム(WDS)が、Wi−Fiネットワークのカバレッジをワイヤレスにて拡張するために最も一般的に用いられる技術の1つである。WDSにおいては、マルチプルなAP(すなわち、APノード)が配置され得、局は最も近いAPに結び付き得る。APは、マルチホップ通信など、ワイヤレスにて互いに通信し得る。APは、カバレッジの拡張を提供し、各々の中継リンクを確保するために、(例えば、IEEE 802.11sを使用することによって)メッシュネットワークを組織し得る。
[0036] 別の中継技術は、Wi−Fiダイレクト、またはピアツーピア(P2P)である。この技術においては、ネットワーク内のWi−Fiダイレクトに対応したデバイス(例えば、局)を、ソフトAPまたはグループオーナー(GO)として働くように選択されることができ、他の局は、ゲートウェイAPのカバレッジを効果的に拡張するために近隣のGOに結び付くことができる。GOは、関連の局とゲートウェイAPとの間のトラフィックの中継を助けることができる。
[0037] これらの中継技術において、対応するL2ブリッジングまたはL3ルーティングを、関連の局とAPとの間のパケットを上位層からの介入なしでトランスペアレントに通過させるように、中継ノードにおいて正しく設定することが必要となり得る。
[0038] さらに、これらの中継技術において、ゲートウェイAPの役割は、WDS APまたはGOへと効果的に拡張される。すなわち、WDS APまたはGOは、依然としてゲートウェイAPの機能を実行することを必要とし得る。例えば、WDS APまたはGOは、関連の局へとビーコンをブロードキャストし、存在するのであればゲートウェイAPのためのマルチキャストまたはブロードキャストトラフィックを中継することを、必要とし得る。ブロードキャストされるビーコンの中継は、リレーAP(例えば、WDS APまたはGO)に負担をまねき得る。なぜならば、これらのデバイスは、時々、典型的な局とちょうど同じように出力および/または処理(例えば、中央演算処理ユニットまたはCPU)の限界を有し得るからである。さらに、ビーコンの中継は、局の電力節約モードの中継機能を提供するAPの動作との調整を含み、ネットワーク管理の複雑さを増し得る。例えば、関連の局が電力節約モード(例えば、スリープモード)への移行を望む場合、リレーAPは、その局に宛てられたゲートウェイAPからのデータのバッファを助けるために、起動した状態のまま(remain awake)である(例えば、電力節約モードに移行しない)ことを必要とし得る。さらに、リレーAPは、局にパケットの到着について知らせるために、トラフィック表示マップ(TIM)を生成することを必要とし得る。リレーAPがこれらのタスクを実行できない場合、ネットワークの電力性能が損なわれかねない。
[0039] 上述の問題のうちのいくつかに対処するために、Wi−Fiネットワークは、今や大部分のWi−Fiネットワークデバイス(例えば、AP)およびワイヤレスデバイス(例えば、STA)がマルチプルな通信帯域を典型的にサポートするがゆえに、通信のためにマルチプルな帯域を使用して実現され得る。例えば、Wi−Fiデバイスは、デバイスがマルチプルなチャネルまたは帯域(例えば、2GHz(2G)帯、5G帯、サブ1GHz(sub−1G)帯)において同時に動作することを可能にするマルチプルな無線機を装備され得る。5G帯における動作は、充分な帯域幅およびスループットを提供するが、カバレッジが限られている。より良好なカバレッジを得るために、より大きなカバレッジを有する他の帯域が、5G帯と同時に使用され得る。例えば、2G帯のカバレッジは、5G帯のカバレッジよりも大きく、充分なスループットおよびカバレッジの両方を提供するように両方の帯域を同時に使用され得る。sub−1G帯およびTVホワイトスペース帯(例えば、IEEE 802.11af)のカバレッジは、2G帯のカバレッジよりも大きく、これらの帯域も、5G帯と同時に使用され得る。
[0040] したがって、1つの手法は、ゲートウェイAPが同時に別個独立のパスまたは帯域を通じて局と結び付き、その局と通信することを可能にすることである。例えば、ゲートウェイAPは、特定の種類のトラフィック(例えば、ビーコン信号、低スループットのトラフィック)を送信するために長距離用のWi−Fiリンク(例えば、2G帯リンクまたはsub−1G帯リンク)によって局と直接通信し得る。また、ゲートウェイAPは、他の種類のトラフィック(例えば、より高いスループットのトラフィック、低レイテンシのトラフィック)を送信するために、少なくとも1つのワイヤレスリレー(例えば、リレーAP)を介し、少なくとも1つの短距離用のWi−Fiリンク(例えば、5G帯リンク)によって、間接的に局と通信し得る。この手法は、特定の状況について所望される適切なスループットおよびカバレッジの両方を提供し得る。しかしながら、局へと典型的に送信またはブロードキャストされるビーコン信号は、長距離用の無線リンクによって直接送信され、リレーAPによって中継されることがない。したがって、ビーコン信号の送信は、ゲートウェイAPによって保持され、リレーAPの負担が小さくなる。ゲートウェイAPの他の機能は、リレーAPへと拡張される。
[0041] 提案される手法の別の態様において、局は、電力節約モードにおかれ得、ゲートウェイAPによって長距離用の無線リンクを通じて送信されるビーコン信号をリッスンするために定期的に起動し得る。また、リレーAPも、サーブすべき他の局が存在しない場合にスリープまたは電力節約モードとされ得、自身の長距離用の無線リンク(そのようなリンクが利用可能である場合)においてビーコン信号をリッスンするために起動し得る。長距離用の無線リンクにおけるビーコン信号が、局について何らかのバッファされたデータが存在する旨を示すTIMを含む場合、局およびリレーAPの両方が起動し得、局が、データを局へと送信してよい旨をゲートウェイAPに知らせ得る。
[0042] ワイヤレス中継ネットワークのマルチバンド管理を使用するワイヤレス通信について本明細書において説明される種々の技術は、WLANまたはWi−Fiネットワークに関して説明される。WLANまたはWi−Fiネットワークは、例えば種々のIEEE 802.11規格(例えば、IEEE 802.11a/g、802.11n、802.11ac、802.11ah、など)において説明されるプロトコルにもとづくネットワークを指し得る。しかしながら、同じまたは類似の技術は、任意のワイヤレスネットワーク(例えば、セルラーネットワーク)においても使用され得る。例えば、同じまたは類似の技術は、セルラーワイヤレスシステム、ピアツーピアワイヤレス通信、アドホックネットワーク、衛星通信システム、および他のシステム、などの種々のワイヤレス通信システムに使用され得る。用語「システム」および「ネットワーク」は、しばしば入れ換え可能に使用される。これらのワイヤレス通信システムは、符号分割多重アクセス(CDMA)、時分割多重アクセス(TDMA)、周波数分割多重アクセス(FDMA)、直交FDMA(OFDMA)、シングルキャリアFDMA(SC−FDMA)、および/または他の無線技術など、種々の無線通信技術を採用し得る。一般に、ワイヤレス通信は、無線アクセス技術(RAT)と呼ばれる1つまたは複数の無線通信技術の標準化された実装に従って実行される。無線アクセス技術を実装するワイヤレス通信システムまたはネットワークは、無線アクセスネットワークと呼ばれ得る。
[0043] CDMA技術を使用する無線アクセス技術の例として、CDMA2000、ユニバーサル地上無線アクセス(UTRA)、などが挙げられる。CDMA2000は、IS−2000、IS−95、およびIS−856規格を包含する。IS−2000 リリース0およびAは、一般に、CDMA2000 1X、1X、などと称される。IS−856(TIA−856)は、一般に、CDMA2000 1xEV−DO、高レートパケットデータ(HRPD)、などと称される。UTRAは、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))およびCDMAの他の変形形態を含む。TDMAシステムの例は、移動通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))の種々の実装を含む。OFDMおよび/またはOFDMAを採用する無線アクセス技術の例として、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、エボルブドUTRA(E−UTRA)、Wi−Fi、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、Flash−OFDM、などが挙げられる。UTRAおよびE−UTRAは、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)の一部である。3GPPロングタームエボリューション(LTE)およびLTEアドバンスト(LTE−A)は、E−UTRAを使用するUMTSの新リリースである。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、LTE−A、およびGSMは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)と呼ばれる組織からの文書に説明されている。CDMA2000およびUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)と呼ばれる組織からの文書に説明されている。本明細書に記載の技術は、上述のシステムおよび無線システムならびに他のシステムおよび無線技術について使用され得る。
[0044] したがって、以下の説明は、いくつかの例を提供するが、特許請求の範囲に記載される技術的範囲、適用性、または構成を限定するものではない。説明される構成要素の機能および配置は、本発明の技術的思想および技術的範囲から離れることなく変更され得る。種々の実施形態は、必要に応じて種々の手順または構成要素を省略、置換、または追加し得る。例えば、説明される方法は、説明における順序とは異なる順序で実行され得、種々の工程が追加され、省略され、あるいは結み合わせ得る。また、特定の実施形態に関して説明される特徴を、他の実施形態において組み合わせ得る。
[0045] 図1は、WLANまたはWi−Fiネットワークの例を含む図100を示している。アクセスポイント(AP)105(すなわち、ネットワークデバイス)は、クライアントデバイス115とともにIEEE 802.11ネットワークなどのワイヤレスローカルエリアネットワークを生成し得る。クライアントデバイス115は、ワイヤレスステーション、局、またはSTAとも称されるが、WLANのカバレッジ領域120内に分布され得、あるいは配置され得る。各々の局115は、(通信リンク125を使用して)特定の帯域によってAP 105と結び付き得、通信し得る。AP 105は、1つの帯域をサポートし得(例えば、1つの無線機を含む)、あるいはマルチプルな帯域をサポートし得る(例えば、マルチプルな無線機を含む)。同様に、局115は、1つの帯域またはマルチプルな帯域をサポートし得る。マルチプルな帯域がAP 105および局115によってサポートされる場合、帯域のうちの少なくとも1つが、2つのデバイスの間の通信のために選択され得る。
[0046] カバレッジ領域120は、AP 105と局115との間の通信に使用される帯域に応じて変化し得る。例えば、高スループットの短距離用の無線リンク(例えば、5G帯リンク)は、低スループットの長距離用の無線リンク(例えば、2G無線リンク)よりも小さいカバレッジを提供し得る。高いスループットおよび広いカバレッジの両方を可能にするために、マルチプルな高スループットの短距離用の無線リンクを使用するワイヤレス中継(wireless relaying)(例えば、リレーAP)が使用され得る。しかしながら、上述のように、AP 105によってブロードキャストされるビーコン信号の中継は、リレーAPに多大な負担をもたらす可能性がある。別の手法は、AP 105と局115との間の通信がワイヤレス中継を使用しているときにマルチプルな帯域によって同時に生じることを可能にすることである。この筋書きにおいて、低スループットの長距離用の無線リンクが、ビーコン信号を含む特定の種類のトラフィックの通信に使用され得る一方で、マルチプルな高スループットの短距離用の無線リンクが、高バーストまたは低レイテンシのトラフィックを含む別の種類のトラフィックの通信に使用され得る。この手法によれば、高いスループットおよび広いカバレッジの両方を、中継APに負担をかける必要なく得ることができる。以下で説明される図2A〜2Cが、ワイヤレス中継ネットワークのマルチバンド管理の種々の態様についてのさらなる詳細を提供する。
[0047] 図2Aは、ワイヤレス中継ネットワークのマルチバンド管理を使用するWLANの例を含む図200を示している。図1のAP 105の例であり得るゲートウェイAP 105−aが示されている。さらに、図1の局115の例であり得る局(STA)115−aも示されている。加えて、中継機能を提供するように構成された図1のAP 105の例であり得るリレーAP 105−bが示されている。いくつかの事例において、リレーAP 105−bは、中継APの機能の少なくとも一部を提供するように構成された局または他の同様のデバイスであり得る。
[0048] 図2Aに示されるWLANは、充分なカバレッジを提供するために(すなわち、ゲートウェイAP 105−aのカバレッジを広げるために)少なくとも1つのリレーAP 105−bを必要とし得る家庭用または業務用ワイヤレス中継ネットワークに相当し得る。これらの事例において、リレーAP 105−bは、ネットワークによって提供されるワイヤレスカバレッジを最適化し得る家庭または事業所内の場所に配置され得る。リレーAP 105−bは、コンセントに差し込むことができる、電力の制約がないフォームファクタデバイスであり得る。しかしながら、他の場合に、リレーAP 105−bは、器具(appliance)または他の局であり得、少なからぬ電力および/またはCPUの制限を有し得る。
[0049] ゲートウェイAP 105−aは、ネットワーク205と通信するように構成され得る。ネットワーク205は、データまたはコンテンツネットワークならびに/あるいはワイドエリアネットワークであり得る。ネットワーク205の例は、インターネットであり得る。ゲートウェイAP 105−aは、ネットワーク205との通信リンク210を確立するために、有線および/またはワイヤレスの通信プロトコルを使用し得る。例えば、ゲートウェイAP 105−aは、ネットワーク205に通信可能に結合するために、ケーブルモデム、デジタルサービスリンク(DSL)モデム、T1またはT3回線などの光通信リンク、または任意の他の形態の有線通信プロトコルのうちの1つまたは複数を使用し得る。別の例において、ゲートウェイAP 105−aは、ワイヤレスにてセルラーネットワーク(例えば、3G、4G)に結合し得る。ゲートウェイAP 105−aは、局115−aがゲートウェイAP 105−aを介して別のネットワークと通信できるよう、有線(例えば、Ethernet(登録商標))またはワイヤレス(Wi−Fi)ルータあるいはセルラーからWi−Fiへのホットスポットデバイスを含み得る。
[0050] 局115−aは、ゲートウェイAP 105−aと結び付き、通信リンク220によってゲートウェイAP 105−aと直接通信するように構成され得る。通信リンク220は、ゲートウェイAP 105−aと局115−aとの間の特定の種類のトラフィックの通信に使用される長距離用の低スループットの無線リンクであり得る。通信リンク220は、5G帯よりも長いレンジを提供する2G帯またはsub−1G帯を使用し得る。図2Aには示されていないが、ゲートウェイAP 105−aおよび局115−aの両者は、通信リンク220によって使用される帯域(例えば、2G帯またはsub−1G帯)における送信および/または受信をサポートする無線機を含み得る。
[0051] ゲートウェイAP 105−aと局115−aとの間の通信は、局115−aへの直接のビーコン信号の送信を含み得る。この方法で、ビーコン信号は、リレーAP 105−bによって局115−aへと中継されることがなく、リレーAP 105−bがこの機能から解放される。ゲートウェイAP 105−aから局115−aへの通信は、例えば低バーストのブロードキャストトラフィック、低バーストのマルチキャストトラフィック、および/または低バーストのユニキャストトラフィックを含み得る。低バーストのブロードキャストトラフィックは、一般に、しきい値よりも小さいバーストのブロードキャストトラフィックを指し得る。例えば、トラフィックバーストのサイズ(例えば、指定の時間期間内のトラフィックのビットまたはバイト数)を、トラフィックバーストが小さい(例えば、しきい値未満)か、あるいは大きい(例えば、しきい値を超える)かを決定するように、ゲートウェイAP 105−aによってしきい値と比較され得る。いくつかの場合、低バーストのトラフィックは、トラフィックバーストが第1のしきい値(すなわち、低しきい値)未満である場合に生じ得、高バーストのトラフィックは、トラフィックバーストが第2のしきい値(すなわち、高しきい値)よりも大きい場合に生じ得る。トラフィックバーストは、短い時間のうちに送信されるバッファ、待ち行列、または何らかの他のストレージデバイスに記憶されたデータまたは他の情報によって引き起こされ得る。低バーストのマルチキャスト(または、ユニキャスト)トラフィックは、また、しきい値未満のトラフィックバーストも指し得る。ブロードキャスト、マルチキャスト、およびユニキャストトラフィックの各々は、それぞれのバーストが低バーストであるか、あるいは高バーストであるかを決定するために、同じまたは異なるしきい値を使用し得る。これらのしきい値は、例えば伝送(transmission)および/または動作状態(operating conditions)にもとづき、時間につれて調整され得る。ゲートウェイAP 105−aは、例えばトラフィックの中身(例えば、映像トラフィック、電子メールトラフィック)を特定し、さらには/あるいはバッファまたは待ち行列のレベルがしきい値レベル(例えば、低バーストトラフィック、高バーストトラフィック)を超えるか否かを決定することによって、どのトラフィックを局115−aへと直接通信すべきかを識別するように構成され得る。例えば、電子メールトラフィックまたは低バーストトラフィックなどの一部のトラフィックについて、ゲートウェイAP 105−aは、トラフィックを通信リンク220にて局115−aへと直接送信し得る。これらの場合、リレーAP 105−bは、完全にオフデューティ(off duty)であり得、これらの送信のいかなる態様も取り扱う必要がない。ゲートウェイAP 105−aは、リレーAP 105−bを介して間接的に局115−aへと送信され得る例えば映像トラフィックまたは高バーストトラフィックなどの他のトラフィックを識別し得る。
[0052] ゲートウェイAP 105−aと同様に、局115−aも、どのトラフィックをゲートウェイAP 105−aへと直接通信すべきかを識別するように構成され得る。局115−aは、例えばトラフィックの中身(例えば、映像トラフィック、電子メールトラフィック)を特定し、さらには/あるいはバッファまたは待ち行列のレベルがしきい値レベル(例えば、低バーストトラフィック、高バーストトラフィック)を超えるか否かを決定することによって、ゲートウェイAP 105−aへと直接通信すべきトラフィックを識別し得る。例えば、電子メールトラフィックなどの一部のトラフィックについて、局105−aは、トラフィックを通信リンク220にてゲートウェイAP 105−aへと直接送信し得る。これらの場合、リレーAP 105−bは、完全にオフデューティであり得、これらの送信のいかなる態様も取り扱う必要がない。局115−aは、リレーAP 105−bを介して間接的にゲートウェイAP 105−aへと送信され得る例えば映像トラフィックなどの他のトラフィックを識別し得る。
[0053] 局115−aは、リレーAP 105−bと結び付き、通信リンク235によってリレーAP 105−bと直接通信するように構成され得る。通信リンク235は、短距離用の高スループットの無線リンクであり得る。通信リンク235は、2Gまたはsub−1G帯よりもレンジは短いが、より高いスループットを提供する5G帯を使用し得る。図2Aには示されていないが、リレーAP 105−bおよび局115−aの両者は、通信リンク235によって使用される帯域(例えば、5G帯)における送信および/または受信をサポートする無線機を含み得る。
[0054] リレーAP 105−bは、ゲートウェイAP 105−aの機能の一部を拡張し、通信リンク230によってゲートウェイAP 105−aと直接通信するように構成され得る。通信リンク230は、短距離用の高スループットの無線リンクであり得る。通信リンク230は、2Gまたはsub−1G帯よりもレンジが短いが、より高いスループットを提供する5G帯を使用し得る。図2Aには示されていないが、リレーAP 105−bおよびゲートウェイAP 105−aの両者は、通信リンク230によって使用される帯域(例えば、5G帯)における送信および/または受信をサポートする無線機を含み得る。いくつかの事例において、通信リンク230は、5G帯において通信リンク235が使用するチャネルとは異なるチャネルを使用し得る。異なるチャネルを使用することで、同じ帯域を使用する場合の2つの通信リンクの間の干渉が軽減され得る。
[0055] リレーAP 105−bを介したゲートウェイAP 105−aから局115−aへの通信は、例えば、高バーストのユニキャストデータトラフィック、高バーストのブロードキャストデータトラフィック、低レイテンシのユニキャストトラフィック、および/または低レイテンシのブロードキャストトラフィックを含み得る。高バーストのユニキャストトラフィックは、一般に、しきい値よりも大きいバーストのユニキャストトラフィックを指し得る。例えば、トラフィックバーストのサイズを、トラフィックバーストが小さい(例えば、しきい値未満)か、あるいは大きい(例えば、しきい値を超える)かを決定するようにゲートウェイAP 105−aによってしきい値と比較され得る。いくつかの場合、低バーストのトラフィックは、トラフィックバーストが第1のしきい値(すなわち、低しきい値)未満である場合に生じ得、高バーストのトラフィックは、トラフィックバーストが第2のしきい値(すなわち、高しきい値)よりも大きい場合に生じ得る。高バーストのブロードキャストトラフィックも、しきい値(例えば、高しきい値)よりも大きいトラフィックバーストを指し得る。ユニキャストおよびブロードキャストトラフィックの各々は、それぞれのバーストが低バーストであるか、あるいは高バーストであるかを決定するために、同じまたは異なるしきい値を使用し得る。これらのしきい値は、例えば伝送および/または状態にもとづき、時間につれて調整され得る。他方で、低レイテンシのユニキャスト(または、ブロードキャスト)トラフィックは、しきい値よりも小さいレイテンシのトラフィックを指し得る。例えば、ゲートウェイAP 105−aは、レイテンシが小さい(例えば、しきい値未満)か、あるいは大きい(例えば、しきい値を超える)かを決定するように特定のトラフィックのレイテンシ(例えば、システムレベルの時間遅延)をしきい値と比較し得る。いくつかの事例においては、低レイテンシしきい値(低レイテンシの決定用)および別の高レイテンシしきい値(高レイテンシの決定用)が使用され得る。ユニキャストおよびブロードキャストトラフィックの各々は、レイテンシが低いか、あるいは高いかを決定するために、同じまたは異なるしきい値を使用し得る。トラフィックの低バーストおよび高バーストの決定に使用されるしきい値と同様に、レイテンシのしきい値も、例えば伝送および/または動作状態にもとづいて時間につれて調整され得る。
[0056] ゲートウェイAP 105−aと局115−aとの間の直接的および間接的(すなわち、中継される)な通信経路を、2Gおよび5G帯に関して説明したが、本発明は必ずしもそのように限定されるわけではない。ゲートウェイAP 105−aと局115−aとの間の直接的な通信は、ゲートウェイAP 105−aと局115−aとの間の間接的な通信(例えば、リレーAP 105−bを介する)に使用される帯域よりも長いレンジを提供する任意の帯域を使用し得る。
[0057] 通信リンク220は、また、制御およびシグナリングのトラフィックのためにも使用され得る。例えば、通信リンク220は、リレーAP 105−bのリレー機能を提供するために使用されるリレーリンクのパラメータの一部またはすべてを設定するために使用され得る。通信リンク220および235の両方を介して受信されるマルチキャストデータを取り扱うとき、局115−aは、重複があれば破棄するためにデータパケットの中身(例えば、スループット続き番号、ソースアドレス)を検査するように設定され得る。いくつかの事例において、局115−aは、局115−aのグループまたはメンバーシップをリレーAP 105−bに示し得、したがってリレーAP 105−bは、他のグループのデバイスに宛てられたパケットについて、局115−aへの中継または再送信を行わない。
[0058] 局115−aが電力節約モード(例えば、スリープモード)へ移行するとき、局115−aは、ゲートウェイAP 105−aによって通信リンク220を介して送信されるビーコン信号をリッスンするために定期的に起動し得る。リレーAP 105−bも、サーブすべき他の局が存在しない場合に、電力節約モード(例えば、スリープモード)へと移行し得る。リレーAP 105−bは、リレーAP 105−bに関する長距離用のリンクが存在する場合、ゲートウェイAP 105−aによってそのようなリンクにて送信されるビーコン信号をリッスンするために定期的に起動し得る。ビーコン信号が局115−aのためにバッファされたデータが存在する旨を示すTIMを含む場合、リレーAP 105−bおよび局115−aの両者は、データを受信できる状態にある旨をゲートウェイAP 105−aに知らせてデータの受信を開始するために起動し得る。
[0059] 短距離用の高スループットのリンク(例えば、通信リンク230および235)におけるメディアアクセスリソリューションは、長距離用のリンク(すなわち、通信リンク220)においても少なくとも部分的に実行され得る。例えば、図2Aのワイヤレス中継ネットワークにおけるノードは、高スループットのリンク(例えば、通信リンク230および235)におけるメディアアクセスについて他のノードに知らせるべく、送信要求(RTS)信号、送信可(CTS)信号、および/またはCTS−to−self信号を送信するために、通信リンク220を使用し得る。通信リンク220は、より広いカバレッジを提供し、通信リンク230および235において生じ得る、潜在的な隠れ端末の状況を大いに取り除くことができる。
[0060] 図2Bは、図2Aに関して上述したゲートウェイAP 105−a、局115−a、リレーAP 105−b、およびネットワーク205を含む図200−aを示している。ゲートウェイAP 105−aからリレーAP 105−bへとビーコン信号を送信するための長距離用のリンクを提供するゲートウェイAP 105−aとリレーAP 105−bとの間の追加の通信リンク240が示されている。通信リンク240は、ビーコン信号以外のトラフィックのためにも使用され得る。通信リンク240は、5G帯よりも長いレンジを提供するために2G帯またはsub−1G帯を使用し得る。図2Bには示されていないが、ゲートウェイAP 105−aおよびリレーAP 105−bの両者は、通信リンク240によって使用される帯域(例えば、2G帯またはsub−1G帯)における送信および/または受信をサポートする無線機を含み得る。いくつかの場合、局115−aとの通信リンク220およびリレーAP 105−bとの通信リンク240の確立のために、同じ無線機がゲートウェイAP 105−aによって使用され得る。
[0061] 図2Cは、図2Aおよび2Bに関して上述したゲートウェイAP 105−a、局115−a、リレーAP 105−b(リレーAP1と称される)、およびネットワーク205を含む図200−bを示している。さらに、リレーAP 105−bの例であり得る別のリレーAP 105−c(リレーAP2と称される)が示されている。図200−bは、1つのリレーAPによってもたらされるカバレッジが充分でない場合にどのように1つまたは複数の追加のリレーAPが必要とされ得るのかを説明している。この例において、リレーAP1および2は、短距離用の高スループットの通信リンク245、250、および255によるゲートウェイAP 105−aと局115−aとの間の間接的な通信を提供するために使用され得る。通信リンク245、250、および255は、図2Aおよび2Bの通信リンク230および235の例であり得る。通信リンク245、250、および255は、より高いスループットを提供するために5G帯を使用し得る。いくつかの場合に、通信リンク245、250、および255は、干渉を減らすために5G帯における異なるチャネルを使用し得る。リレーAP1および2は、通信リンク245、250、および255を可能にするための1つまたは複数の無線機を含み得る。
[0062] 図3Aは、種々の実施形態によるワイヤレス通信において使用するためのデバイス105−dを説明するブロック図300を示している。いくつかの実施形態において、デバイス105−dは、図1、2A、2B、および/または2Cを参照して説明したAPまたはゲートウェイAP 105のうちの1つのAPの1つまたは複数の態様の例であり得る。デバイス105−dは、プロセッサでもあり得る。デバイス105−dは、受信機モジュール310、ゲートウェイAPマルチバンド管理および中継モジュール320、および/または送信機モジュール330を含み得る。これらの構成要素の各々は、互いに通信し得る。
[0063] デバイス105−dの構成要素は、個別にまたはまとめて、適用可能な機能の一部またはすべてをハードウェアにて実行するように構成された1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)によってもたらされ得る。あるいは、機能は、1つまたは複数の集積回路上の1つまたは複数の他の処理ユニット(または、コア)によって実行され得る。他の実施形態においては、技術的に公知の任意の方法でプログラムされ得る他の種類の集積回路が使用され得る(例えば、構造化/プラットフォームASIC、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、および他のセミカスタムIC)。各ユニットの機能は、メモリ内に組み込まれた、1つまたは複数の汎用または特定用途向けのプロセッサによって実行されるようにフォーマットされたインストラクションによって、全体または一部が実現されてもよい。
[0064] いくつかの実施形態において、受信機モジュール310は、sub−1G帯、2G帯、および/または5G帯(あるいは、他のWi−Fi帯域)における送信を受信するように動作することができる無線周波数(RF)受信機など、RF受信機であり得、あるいはRF受信機を含み得る。RF受信機は、異なる帯域用の別々の受信機を含み得る。受信機モジュール310は、図1、2A、2B、および/または2Cを参照して説明したWLANまたはWi−Fiネットワークの1つまたは複数の通信リンクなどのワイヤレス通信システムの1つまたは複数の通信リンクを介して種々の種類のデータおよび/または制御信号(すなわち、伝送)を受信するために使用され得る。
[0065] いくつかの実施形態において、送信機モジュール330は、sub−1G帯、2G帯、および/または5G帯(あるいは、他のWi−Fi帯域)において送信を行うように動作することができるRF送信機など、RF送信機であり得、あるいはRF送信機を含み得る。RF送信機は、異なる帯域用の別々の送信機を含み得る。送信機モジュール330は、図1、2A、2B、および/または2Cを参照して説明したWLANまたはWi−Fiネットワークの1つまたは複数の通信リンクなどのワイヤレス通信システムの1つまたは複数の通信リンクを介して種々の種類のデータおよび/または制御信号(すなわち、伝送)を送信するために使用され得る。
[0066] いくつかの実施形態において、ゲートウェイAPマルチバンド管理および中継モジュール320は、第1の種類のトラフィックを局(例えば、局115−a)へと直接送信し、第2の種類のトラフィックを局へと少なくとも1つのリレーAP(例えば、リレーAP 105−b)を介して送信するように構成され、ここで局へと送信されるビーコン信号は、第1の種類のトラフィックの一部として送信される。これらの送信は、局および少なくとも1つのリレーAPと同時の通信リンクを有することによってなされ得る。
[0067] ゲートウェイAPマルチバンド管理および中継モジュール320のいくつかの実施形態において、第1の種類のトラフィックを送信することは、低スループットトラフィックを送信することを含み、第2の種類のトラフィックを送信することは、高スループットトラフィックを送信することを含む。いくつかの実施形態において、第1の種類のトラフィックを送信することは、長距離用の無線リンクにより第1の種類のトラフィックを送信することを含み、ここで長距離用の無線リンクは、2GHz帯リンクまたはsub−1GHz帯リンクである。いくつかの実施形態において、第2の種類のトラフィックを送信することは、少なくとも1つの短距離用の無線リンクにより第2の種類を送信することを含み、ここで少なくとも1つの短距離用の無線リンクは、5GHz帯リンクである。
[0068] ゲートウェイAPマルチバンド管理および中継モジュール320のいくつかの実施形態において、第1の種類のトラフィックを送信することは、低バーストのブロードキャストトラフィック、低バーストのマルチキャストトラフィック、および低バーストのユニキャストトラフィックのうちの1つまたは複数を送信することを含む。いくつかの実施形態において、第2の種類のトラフィックを送信することは、高バーストのユニキャストデータトラフィック、高バーストのブロードキャストデータトラフィック、低レイテンシのユニキャストトラフィック、および低レイテンシのブロードキャストトラフィックのうちの1つまたは複数を送信することを含む。
[0069] いくつかの実施形態において、ゲートウェイAPマルチバンド管理および中継モジュール320は、低スループットのトラフィックを長距離用の無線リンクによって局から直接受信し、高スループットのトラフィックを少なくとも1つのリレーAPを介して少なくとも1つの短距離用の無線リンクによって局から受信するように構成される。
[0070] 図3Bは、種々の実施形態によるワイヤレス通信において使用するためのデバイス105−eを説明するブロック図300−aを示している。いくつかの実施形態において、デバイス105−eは、図3Aのデバイス105−dの例であり得る。デバイス105−eは、プロセッサでもあり得る。デバイス105−eは、受信機モジュール310−a、ゲートウェイAPマルチバンド管理および中継モジュール320−a、および/または送信機モジュール330−aを含み得る。これらの構成要素の各々は、互いに通信し得る。
[0071] デバイス105−eの構成要素は、個別にまたはまとめて、適用可能な機能の一部またはすべてをハードウェアにて実行するように構成された1つまたは複数のASICによってもたらされ得る。あるいは、機能は、1つまたは複数の集積回路上の1つまたは複数の他の処理ユニット(または、コア)によって実行され得る。他の実施形態においては、技術的に公知の任意の方法でプログラムされ得る他の種類の集積回路が使用され得る(例えば、構造化/プラットフォームASIC、FPGA、および他のセミカスタムIC)。各ユニットの機能は、メモリ内に組み込まれた、1つまたは複数の汎用または特定用途向けのプロセッサによって実行されるようにフォーマットされたインストラクションによって、全体または一部が実現されてもよい。
[0072] 受信機モジュール310−aは、図3Aの受信機モジュール310の例であり得る。受信機モジュール310−aは、sub−1G帯、2G帯、および5G帯(または、他のWi−Fi帯域)からの異なる帯域における伝送を受信するように構成され得る帯域1モジュール312および帯域2モジュール314を含み得る。送信機モジュール330−aは、図3Aの送信機モジュール330の例であり得る。送信機モジュール310−aは、sub−1G帯、2G帯、および5G帯(または、他のWi−Fi帯域)からの異なる帯域において送信を行うように構成され得る帯域1モジュール332および帯域2モジュール334を含み得る。
[0073] ゲートウェイAPマルチバンド管理および中継モジュール320−aは、図3AのゲートウェイAPマルチバンド管理および中継モジュール320の例であり得、設定モジュール321、直接トラフィックモジュール323、中継トラフィックモジュール325、バッファデータモジュール327、およびRTS/CTSモジュール329を含み得る。これらの構成要素の各々は、互いに通信し得る。
[0074] 設定モジュール321は、ワイヤレス中継ネットワークにおけるマルチバンド動作のためのデバイス105−eにおけるパラメータならびに/あるいはワイヤレス中継ネットワークにおけるマルチバンド動作のための他のデバイスによって使用され得るパラメータの設定に関連して少なくとも図1、2A、2B、および/または2Cに関して説明した態様を取り扱い得る。直接トラフィックモジュール323は、局(例えば、局115−a)との直接通信に関連して少なくとも図1、2A、2B、および/または2Cに関して説明した態様を取り扱い得る。中継トラフィックモジュール325は、少なくとも1つのリレーAP(例えば、リレーAP 105−b)を介した局(例えば、局115−a)との間接的な通信に関連して少なくとも図1、2A、2B、および/または2Cに関して説明した態様を取り扱い得る。バッファデータモジュール327は、局(例えば、局115−a)のためのバッファデータの分析、特定、および/または指示に関連して少なくとも図1、2A、2B、および/または2Cに関して説明した態様を取り扱い得る。RTS/CTSモジュール329は、長距離用のリンクによるCTS信号、RTS信号、および/またはCTS−to−self信号の送信に関連して少なくとも図1、2A、2B、および/または2Cに関して説明した態様を取り扱い得る。
[0075] 図4Aは、種々の実施形態によるワイヤレス通信において使用するためのデバイス115−bを説明するブロック図400を示している。いくつかの実施形態において、デバイス115−bは、図1、2A、2B、および/または2Cを参照して説明した局115のうちの1つの局の1つまたは複数の態様の例であり得る。デバイス115−bは、プロセッサでもあり得る。デバイス115−bは、受信機モジュール410、STAマルチバンド管理および中継モジュール420、および/または送信機モジュール430を含み得る。これらの構成要素の各々は、互いに通信し得る。
[0076] デバイス115−bの構成要素は、個別にまたはまとめて、適用可能な機能の一部またはすべてをハードウェアにて実行するように構成された1つまたは複数のASICによってもたらされ得る。あるいは、機能は、1つまたは複数の集積回路上の1つまたは複数の他の処理ユニット(または、コア)によって実行され得る。他の実施形態においては、技術的に公知の任意の方法でプログラムされ得る他の種類の集積回路が使用され得る(例えば、構造化/プラットフォームASIC、FPGA、および他のセミカスタムIC)。各ユニットの機能は、メモリ内に組み込まれた、1つまたは複数の汎用または特定用途向けのプロセッサによって実行されるようにフォーマットされたインストラクションによって、全体または一部が実現されてもよい。
[0077] いくつかの実施形態において、受信機モジュール410は、sub−1G帯、2G帯、および/または5G帯(あるいは、他のWi−Fi帯域)における送信を受信するように動作することができる無線周波数(RF)受信機など、RF受信機であり得、あるいはRF受信機を含み得る。RF受信機は、異なる帯域用の別々の受信機を含み得る。受信機モジュール410は、図1、2A、2B、および/または2Cを参照して説明したWLANまたはWi−Fiネットワークの1つまたは複数の通信リンクなど、ワイヤレス通信システムの1つまたは複数の通信リンクを介して種々の種類のデータおよび/または制御信号(すなわち、伝送)を受信するために使用され得る。
[0078] いくつかの実施形態において、送信機モジュール430は、sub−1G帯、2G帯、および/または5G帯(あるいは、他のWi−Fi帯域)において送信を行うように動作することができるRF送信機など、RF送信機であり得、あるいはRF送信機を含み得る。RF送信機は、異なる帯域用の別々の送信機を含み得る。送信機モジュール430は、図1、2A、2B、および/または2Cを参照して説明したWLANまたはWi−Fiネットワークの1つまたは複数の通信リンクなど、ワイヤレス通信システムの1つまたは複数の通信リンクを介して種々の種類のデータおよび/または制御信号(すなわち、伝送)を送信するために使用され得る。
[0079] いくつかの実施形態において、STAマルチバンド管理および中継モジュール420は、第1の種類のトラフィックを局(例えば、局115−a)においてゲートウェイAP(例えば、ゲートウェイAP 105−a)から直接受信し、第2の種類のトラフィックを局において少なくとも1つのリレーAP(例えば、リレーAP 105−b)を介してゲートウェイAPから受信するように構成され、ここで局によって受信されるビーコン信号は、第1の種類のトラフィックの一部として受信される。これらの受信は、ゲートウェイAPおよび少なくとも1つのリレーAPと同時の通信リンクを有することによって行われ得る。
[0080] STAマルチバンド管理および中継モジュール420のいくつかの実施形態において、第1の種類のトラフィックの受信は、低スループットトラフィックの受信を含み、第2の種類のトラフィックの受信は、高スループットトラフィックの受信を含む。いくつかの実施形態において、第1の種類のトラフィックの受信は、長距離用の無線リンクによる第1の種類のトラフィックの受信を含み、ここで長距離用の無線リンクは、2GHz帯リンクまたはsub−1GHz帯リンクである。いくつかの実施形態において、第2の種類のトラフィックの受信は、少なくとも1つの短距離用の無線リンクによる第2の種類の受信を含み、ここで少なくとも1つの短距離用の無線リンクは、5GHz帯リンクである。
[0081] STAマルチバンド管理および中継モジュール420のいくつかの実施形態において、第1の種類のトラフィックの受信は、低バーストのブロードキャストトラフィック、低バーストのマルチキャストトラフィック、および低バーストのユニキャストトラフィックのうちの1つまたは複数の受信を含む。いくつかの実施形態において、第2の種類のトラフィックの受信は、高バーストのユニキャストデータトラフィック、高バーストのブロードキャストデータトラフィック、低レイテンシのユニキャストトラフィック、および低レイテンシのブロードキャストトラフィックのうちの1つまたは複数の受信を含む。
[0082] いくつかの実施形態において、STAマルチバンド管理および中継モジュール420は、低スループットのトラフィックを長距離用の無線リンクによってゲートウェイAPへと直接送信し、高スループットのトラフィックを少なくとも1つのリレーAPを介して少なくとも1つの短距離用の無線リンクによってゲートウェイAPへと送信するように構成される。
[0083] 図4Bは、種々の実施形態によるワイヤレス通信において使用するためのデバイス115−cを説明するブロック図400−aを示している。いくつかの実施形態において、デバイス115−cは、図4Aのデバイス115−bの例であり得る。デバイス115−cは、プロセッサでもあり得る。デバイス115−cは、受信機モジュール410−a、STAマルチバンド管理および中継モジュール420−a、および/または送信機モジュール430−aを含み得る。これらの構成要素の各々は、互いに通信し得る。
[0084] デバイス115−cの構成要素は、個別にまたはまとめて、適用可能な機能の一部またはすべてをハードウェアにて実行するように構成された1つまたは複数のASICによってもたらされ得る。あるいは、機能は、1つまたは複数の集積回路上の1つまたは複数の他の処理ユニット(または、コア)によって実行され得る。他の実施形態においては、技術的に公知の任意の方法でプログラムされ得る他の種類の集積回路が使用され得る(例えば、構造化/プラットフォームASIC、FPGA、および他のセミカスタムIC)。各ユニットの機能は、また、メモリ内に組み込まれた、1つまたは複数の汎用または特定用途向けのプロセッサによって実行されるようにフォーマットされたインストラクションによって、全体または一部が実現されてもよい。
[0085] 受信機モジュール410−aは、図4Aの受信機モジュール410の例であり得る。受信機モジュール410−aは、sub−1G帯、2G帯、および5G帯(または、他のWi−Fi帯域)からの異なる帯域における伝送を受信するように構成され得る帯域1モジュール412および帯域2モジュール414を含み得る。送信機モジュール430−aは、図4Aの送信機モジュール430の例であり得る。送信機モジュール410−aは、sub−1G帯、2G帯、および5G帯(または、他のWi−Fi帯域)からの異なる帯域において送信を行うように構成され得る帯域1モジュール432および帯域2モジュール434を含み得る。
[0086] STAマルチバンド管理および中継モジュール420−aは、図4AのSTAマルチバンド管理および中継モジュール420の例であり得、設定モジュール421、直接トラフィックモジュール423、中継トラフィックモジュール425、電力節約モジュール427、およびRTS/CTSモジュール429を含み得る。これらの構成要素の各々は、互いに通信し得る。
[0087] 設定モジュール421は、ワイヤレス中継ネットワークにおけるマルチバンド動作のためのデバイス115−cにおけるパラメータならびに/あるいはワイヤレス中継ネットワークにおけるマルチバンド動作のための他のデバイスによって使用され得るパラメータの設定に関連した少なくとも図1、2A、2B、および/または2Cに関して説明した態様を取り扱い得る。直接トラフィックモジュール423は、ゲートウェイAP(例えば、ゲートウェイAP 105−a)との直接通信に関連して少なくとも図1、2A、2B、および/または2Cに関して説明した態様を取り扱い得る。中継トラフィックモジュール425は、少なくとも1つのリレーAP(例えば、リレーAP 105−b)を介したゲートウェイAP(例えば、ゲートウェイAP 105−a)との間接的な通信に関連して少なくとも図1、2A、2B、および/または2Cに関して説明した態様を取り扱い得る。電力節約モジュール427は、局(例えば、局115−a)における電力節約モードまたはスリープモードに関連して少なくとも図1、2A、2B、および/または2Cに関して説明した態様を取り扱い得る。RTS/CTSモジュール429は、長距離用のリンクによるCTS信号、RTS信号、および/またはCTS−to−self信号の送信に関連して少なくとも図1、2A、2B、および/または2Cに関して説明した態様を取り扱い得る。
[0088] 図5Aは、種々の実施形態によるワイヤレス通信において使用するためのデバイス105−fを説明するブロック図500を示している。いくつかの実施形態において、デバイス105−fは、図2A、2B、および/または2Cを参照して説明したリレーAPのうちの1つのリレーAPの1つまたは複数の態様の例であり得る。デバイス105−fは、プロセッサでもあり得る。デバイス105−fは、受信機モジュール510、リレーAPマルチバンド管理および中継モジュール520、および/または送信機モジュール530を含み得る。これらの構成要素の各々は、互いに通信し得る。
[0089] デバイス105−fの構成要素は、個別にまたはまとめて、適用可能な機能の一部またはすべてをハードウェアにて実行するように構成された1つまたは複数のASICによってもたらされ得る。あるいは、機能は、1つまたは複数の集積回路上の1つまたは複数の他の処理ユニット(または、コア)によって実行され得る。他の実施形態においては、技術的に公知の任意の方法でプログラムされ得る他の種類の集積回路が使用され得る(例えば、構造化/プラットフォームASIC、FPGA、および他のセミカスタムIC)。各ユニットの機能は、メモリ内に組み込まれた、1つまたは複数の汎用または特定用途向けのプロセッサによって実行されるようにフォーマットされたインストラクションによって、全体または一部が実現されてもよい。
[0090] いくつかの実施形態において、受信機モジュール510は、5G帯(あるいは、短距離用のリンクに使用される何らかの他のWi−Fi帯域)における伝送を受信するように動作することができる無線周波数(RF)受信機など、RF受信機であり得、あるいはRF受信機を含み得る。いくつかの事例において、RF受信機は、マルチプルな受信機を含み得る。受信機モジュール510は、図1、2A、2B、および/または2Cを参照して説明したWLANまたはWi−Fiネットワークの1つまたは複数の通信リンクなどのワイヤレス通信システムの1つまたは複数の通信リンクを介して種々の種類のデータおよび/または制御信号(すなわち、伝送)を受信するために使用され得る。
[0091] いくつかの実施形態において、送信機モジュール530は、5G帯(あるいは、短距離用のリンクに使用される何らかの他のWi−Fi帯域)において送信を行うように動作することができるRF送信機など、RF送信機であり得、あるいはRF送信機を含み得る。いくつかの事例において、RF送信機は、マルチプルな送信機を含み得る。送信機モジュール530は、図1、2A、2B、および/または2Cを参照して説明したWLANまたはWi−Fiネットワークの1つまたは複数の通信リンクなどのワイヤレス通信システムの1つまたは複数の通信リンクを介して種々の種類のデータおよび/または制御信号(すなわち、伝送)を送信するために使用され得る。
[0092] いくつかの実施形態において、リレーAPマルチバンド管理および中継モジュール520は、例えば図1、2A、2B、および/または2CのネットワークなどのWLANまたはWi−FiネットワークにおけるゲートウェイAP(例えば、ゲートウェイAP 105−b)から局(例えば、局115−a)へのトラフィックおよび/または他の情報の中継に関して本明細書において説明される種々の態様を実行するように構成される。
[0093] 図5Bは、種々の実施形態によるワイヤレス通信において使用するためのデバイス105−gを説明するブロック図500−aを示している。いくつかの実施形態において、デバイス105−gは、図5Aのデバイス105−fの例であり得る。デバイス105−gは、プロセッサでもあり得る。デバイス105−gは、受信機モジュール510−a、リレーAPマルチバンド管理および中継モジュール520−a、および/または送信機モジュール530−aを含み得る。これらの構成要素の各々は、互いに通信し得る。
[0094] デバイス105−gの構成要素は、個別にまたはまとめて、適用可能な機能の一部またはすべてをハードウェアにて実行するように構成された1つまたは複数のASICによってもたらされ得る。あるいは、機能は、1つまたは複数の集積回路上の1つまたは複数の他の処理ユニット(または、コア)によって実行され得る。他の実施形態においては、技術的に公知の任意の方法でプログラムされ得る他の種類の集積回路が使用され得る(例えば、構造化/プラットフォームASIC、FPGA、および他のセミカスタムIC)。各ユニットの機能は、メモリ内に組み込まれた、1つまたは複数の汎用または特定用途向けのプロセッサによって実行されるようにフォーマットされたインストラクションによって、全体または一部が実現されてもよい。
[0095] 受信機モジュール510−aは、図5Aの受信機モジュール510の例であり得る。受信機モジュール510−aは、sub−1G帯、2G帯、および5G帯(または、他のWi−Fi帯域)からの異なる帯域における伝送を受信するように構成され得る帯域1モジュール512およびオプションで帯域2モジュール514を含み得る。帯域2モジュール514は、リレーAPがゲートウェイAPとの通信のための自身の長距離用のリンクを有する場合に使用され得る。送信機モジュール530−aは、図5Aの送信機モジュール530の例であり得る。送信機モジュール510−aは、sub−1G帯、2G帯、および5G帯(または、他のWi−Fi帯域)からの異なる帯域において送信を行うように構成され得る帯域1モジュール532およびオプションで帯域2モジュール534を含み得る。帯域2モジュール534は、リレーAPがゲートウェイAPとの通信のための自身の長距離用のリンクを有する場合に使用され得る。
[0096] リレーAPマルチバンド管理および中継モジュール520−aは、図5AのリレーAPマルチバンド管理および中継モジュール520の例であり得、設定モジュール521、ゲートウェイAPトラフィックモジュール523、局(STA)トラフィックモジュール525、および電力節約モジュール527を含み得る。これらの構成要素の各々は、互いに通信し得る。
[0097] 設定モジュール521は、ワイヤレス中継ネットワークにおけるマルチバンド動作のためのデバイス105−gにおけるパラメータ、ならびに/あるいはワイヤレス中継ネットワークにおけるマルチバンド動作のための他のデバイスによって使用され得るパラメータの設定に関連した、少なくとも図1、2A、2B、および/または2Cに関して説明した態様を取り扱い得る。ゲートウェイAPトラフィックモジュール523は、リレーAP(例えば、リレーAP 105−b)とゲートウェイAP(例えば、ゲートウェイAP 105−a)との間の通信に関連して少なくとも図1、2A、2B、および/または2Cに関して説明した態様を取り扱い得る。STAトラフィックモジュール525は、リレーAP(例えば、リレーAP 105−b)と局(例えば、局115−a)との間の通信に関連して少なくとも図1、2A、2B、および/または2Cに関して説明した態様を取り扱い得る。電力節約モジュール527は、リレーAP(例えば、リレーAP 105−b)における電力節約モードまたはスリープモードに関連して少なくとも図1、2A、2B、および/または2Cに関して説明した態様を取り扱い得る。
[0098] 図6は、ワイヤレス通信用に構成され、より詳しくはワイヤレス中継ネットワークのマルチバンド管理に使用されるように構成されたゲートウェイAP 105−hを説明する図600を示している。いくつかの実施形態において、ゲートウェイAP 105−hは、図1、2A、2B、2C、3A、および/または3Bを参照して説明したゲートウェイAPまたはデバイス105のうちの1つまたは複数のゲートウェイAPまたはデバイスの例であり得る。ゲートウェイAP 105−hは、図1、2A、2B、2C、3A、および/または3Bに関して上述した特徴および機能の少なくとも一部を実行するように構成され得る。ゲートウェイAP 105−hは、プロセッサモジュール610、メモリモジュール620、少なくとも1つのトランシーバモジュール(トランシーバモジュール650によって代表されている)、少なくとも1つのアンテナ(アンテナ660によって代表されている)、ならびにゲートウェイAPマルチバンド管理および中継モジュール320−bを含み得る。ゲートウェイAPマルチバンド管理および中継モジュール320−bは、図3Aおよび3BのそれぞれのゲートウェイAPマルチバンド管理および中継モジュール320および320−aの例であり得る。ゲートウェイAP 105−hは、ネットワークデバイス通信モジュール680およびネットワーク通信モジュール670の一方または両方をさらに含み得る。これらの構成要素の各々は、1つまたは複数のバス615によって直接的または間接的に互いに通信し得る。
[0099] メモリモジュール620は、RAMまたはROMを含み得る。メモリモジュール620は、実行されたときにゲートウェイAPにおけるワイヤレス中継ネットワークのマルチバンド管理に関して本明細書において説明される種々の機能をプロセッサモジュール610に実行させるように構成されたインストラクションを含んでいるコンピュータにとって読み取り可能かつコンピュータによって実行可能なソフトウェア(SW)コード625も格納し得る。あるいは、ソフトウェアコード625は、プロセッサモジュール610による直接の実行が可能でなくてもよく、例えばコンパイルされて実行されたときに本明細書に記載の種々の機能をゲートウェイAP 105−hに実行させるように構成されてよい。
[0100] プロセッサモジュール610は、例えばCPU、マイクロコントローラ、ASIC、などのインテリジェントなハードウェアデバイスを含み得る。プロセッサモジュール610は、トランシーバモジュール650、ネットワークデバイス通信モジュール680、および/またはネットワーク通信モジュール670を介して受信された情報を処理し得る。プロセッサモジュール610は、アンテナ660による送信のためにトランシーバモジュール650へと送られ、1つまたは複数の他のネットワークデバイス105−iおよび105−jへの送信のためにネットワークデバイス通信モジュール680へと送られ、さらには/あるいは図2A〜2Cのネットワーク205の例であり得るネットワーク205−aへの送信のためにネットワーク通信モジュール670へと送られる情報を、さらに処理し得る。プロセッサモジュール610は、単独またはゲートウェイAPマルチバンド管理および中継モジュール320−bに関連して、ゲートウェイAPにおけるワイヤレス中継ネットワークのマルチバンド管理のための種々の態様を取り扱い得る。
[0101] トランシーバモジュール650は、パケットを変調して、変調後のパケットを送信のためにアンテナ660へと提供するとともに、アンテナ660から受信されるパケットの復調を行うように構成されたモデムを含み得る。トランシーバモジュール650は、1つまたは複数の送信機モジュールおよび1つまたは複数の別個の受信機モジュールとして実現され得る。トランシーバモジュール650は、sub−1G帯、2G帯、および5G帯(または、他のWi−Fi帯域)からの異なる帯域において送信/受信を行うように構成され得る帯域1モジュール652および帯域2モジュール654を含み得る。トランシーバモジュール650は、例えば図1、2A、2B、2C、4A、および/または4Bを参照して説明した局またはデバイス115のうちの1つ以上、ならびに/あるいは図2A、2B、2C、5A、および/または5Bを参照して説明したリレーAPまたはデバイス105のうちの1つ以上と、アンテナ660を介して双方向に通信するように構成され得る。ゲートウェイAP 105−hは、典型的には、マルチプルなアンテナ660(例えば、アンテナアレイ)を含み得る。
[0102] 図6のアーキテクチャによれば、ゲートウェイAP 105−hは、通信管理モジュール640をさらに含み得る。通信管理モジュール640は、他のAPおよび/またはデバイスとの通信を管理し得る。通信管理モジュール640は、1つまたは複数のバス615を介してゲートウェイAP 105−hの他の構成要素の一部またはすべてと通信し得る。あるいは、通信管理モジュール640の機能は、トランシーバモジュール650の構成要素として、コンピュータプログラム製品として、および/またはプロセッサモジュール610の1つまたは複数のコントローラ要素として実現され得る。
[0103] ゲートウェイAPマルチバンド管理および中継モジュール320−bは、ワイヤレス中継ネットワークにおけるマルチプルな帯域による同時通信におけるゲートウェイAPの使用に関して図1〜5Bを参照して説明した機能または態様の一部またはすべてを実行し、さらには/あるいは制御するように構成され得る。ゲートウェイAPマルチバンド管理および中継モジュール320−bまたはその一部は、プロセッサを含み得る。さらに、ゲートウェイAPマルチバンド管理および中継モジュール320−bの機能の一部またはすべては、プロセッサモジュール610によって実行されてよく、さらには/あるいはプロセッサモジュール610に関連して実行され得る。
[0104] 図7は、ワイヤレス通信用に構成され、より詳しくはワイヤレス中継ネットワークのマルチバンド管理に使用されるように構成された局115−dを説明する図700を示している。いくつかの実施形態において、局115−dは、図1、2A、2B、2C、4A、および/または4Bを参照して説明した局またはデバイス105のうちの1つまたは複数の局またはデバイスの例であり得る。局115−dは、図1、2A、2B、2C、4A、および/または4Bに関して上述した特徴および機能の少なくとも一部を実行するように構成され得る。局115−dは、プロセッサモジュール710、メモリモジュール720、少なくとも1つのトランシーバモジュール(トランシーバモジュール750によって代表されている)、少なくとも1つのアンテナ(アンテナ760によって代表されている)、ならびにSTAマルチバンド管理および中継モジュール420−bを含み得る。STAマルチバンド管理および中継モジュール420−bは、図4Aおよび4BのそれぞれのSTAマルチバンド管理および中継モジュール420および420−aの例であり得る。これらの構成要素の各々は、1つまたは複数のバス715によって直接的または間接的に互いに通信し得る。
[0105] メモリモジュール720は、RAMまたはROMを含み得る。メモリモジュール720は、実行されたときに局におけるワイヤレス中継ネットワークのマルチバンド管理に関して本明細書において説明される種々の機能をプロセッサモジュール710に実行させるように構成されたインストラクションを含んでいるコンピュータにとって読み取り可能かつコンピュータによって実行可能なソフトウェア(SW)コード725も格納し得る。あるいは、ソフトウェアコード725は、プロセッサモジュール710による直接の実行が可能でなくてもよく、例えばコンパイルされて実行されたときに本明細書に記載の種々の機能を局115−dに実行させるように構成されてよい。
[0106] プロセッサモジュール710は、例えばCPU、マイクロコントローラ、ASIC、などのインテリジェントなハードウェアデバイスを含み得る。プロセッサモジュール710は、トランシーバモジュール750を通じて受信された情報を処理し得る。プロセッサモジュール710は、アンテナ760を介した送信のためにトランシーバモジュール750へと送られる情報も処理し得る。プロセッサモジュール710は、単独またはSTAマルチバンド管理および中継モジュール420−bに関連して、局におけるワイヤレス中継ネットワークのマルチバンド管理のための種々の態様を取り扱い得る。
[0107] トランシーバモジュール750は、パケットを変調して、変調後のパケットを送信のためにアンテナ760へと提供するとともに、アンテナ760から受信されるパケットの復調を行うように構成されたモデムを含み得る。トランシーバモジュール750は、1つまたは複数の送信機モジュールおよび1つまたは複数の別個の受信機モジュールとして実現され得る。トランシーバモジュール750は、sub−1G帯、2G帯、および5G帯(または、他のWi−Fi帯域)からの異なる帯域において送信/受信を行うように構成され得る帯域1モジュール752および帯域2モジュール754を含み得る。トランシーバモジュール750は、アンテナ760を介して図1、2A、2B、2C、3A、3B、5A、および/または5Bを参照して説明したAPまたはデバイス105のうちの1つまたは複数と双方向に通信するように構成され得る。局115−dは、典型的には、マルチプルなアンテナ760(例えば、アンテナアレイ)を含み得る。
[0108] 図7のアーキテクチャによれば、局115−dは、通信管理モジュール740をさらに含み得る。通信管理モジュール740は、ゲートウェイAPおよび/またはリレーAPを含むAPとの通信を管理し得る。通信管理モジュール740は、1つまたは複数のバス715を介して局115−dの他の構成要素の一部またはすべてと通信し得る。あるいは、通信管理モジュール740の機能は、トランシーバモジュール750の構成要素として、コンピュータプログラム製品として、および/またはプロセッサモジュール710の1つまたは複数のコントローラ要素として実現され得る。
[0109] STAマルチバンド管理および中継モジュール420−bは、ワイヤレス中継ネットワークにおけるマルチプルな帯域による同時通信における局の使用に関して図1〜5Bを参照して説明した機能または態様の一部またはすべてを実行し、さらには/あるいは制御するように構成され得る。STAマルチバンド管理および中継モジュール420−bまたはその一部は、プロセッサを含み得る。さらに、STAマルチバンド管理および中継モジュール420−bの機能の一部またはすべては、プロセッサモジュール710によって実行されてよく、さらには/あるいはプロセッサモジュール710に関連して実行され得る。
[0110] 図8は、ワイヤレス通信用に構成され、より詳しくはワイヤレス中継ネットワークのマルチバンド管理に使用されるように構成されたリレーAP 105−kを説明する図800を示している。いくつかの実施形態において、リレーAP 105−kは、図1、2A、2B、2C、3A、3B、5A、および/または5Bを参照して説明したAPまたはデバイス105のうちの1つまたは複数のAPまたはデバイスの例であり得る。他の実施形態において、リレーAP 105−kは、やはり中継機能を提供するように構成された図1、2A、2B、2C、4A、および/または4Bを参照して説明した局またはデバイス115のうちの1つまたは複数の局またはデバイスの例であり得る。リレーAP 105−kは、図1、2A、2B、2C、5A、および/または5Bに関して上述した特徴および機能の少なくとも一部を実行するように構成され得る。リレーAP 105−kは、プロセッサモジュール810、メモリモジュール820、少なくとも1つのトランシーバモジュール(トランシーバモジュール850によって代表されている)、少なくとも1つのアンテナ(アンテナ860によって代表されている)、ならびにリレーAPマルチバンド管理および中継モジュール520−bを含み得る。リレーAPマルチバンド管理および中継モジュール520−bは、図5Aおよび5BのそれぞれのリレーAPマルチバンド管理および中継モジュール520および520−aの例であり得る。リレーAP 105−kは、ネットワークデバイス通信モジュール880をさらに含み得る。これらの構成要素の各々は、1つまたは複数のバス815によって直接的または間接的に互いに通信し得る。
[0111] メモリモジュール820は、RAMまたはROMを含み得る。メモリモジュール820は、実行されたときにリレーAPにおけるワイヤレス中継ネットワークのマルチバンド管理に関して本明細書において説明される種々の機能をプロセッサモジュール810に実行させるように構成されたインストラクションを含んでいるコンピュータにとって読み取り可能かつコンピュータによって実行可能なソフトウェア(SW)コード825も格納し得る。あるいは、ソフトウェアコード825は、プロセッサモジュール810による直接の実行が可能でなくてもよく、例えばコンパイルされて実行されたときに本明細書に記載の種々の機能をリレーAP 105−kに実行させるように構成されてよい。
[0112] プロセッサモジュール810は、例えばCPU、マイクロコントローラ、ASIC、などのインテリジェントなハードウェアデバイスを含み得る。プロセッサモジュール810は、トランシーバモジュール850および/またはネットワークデバイス通信モジュール880を介して受信された情報を処理し得る。プロセッサモジュール810は、アンテナ860による送信のためにトランシーバモジュール850へと送られ、さらには/あるいは1つまたは複数の他のネットワークデバイス105−lおよび105−mへの送信のためにネットワークデバイス通信モジュール880へと送られる情報を、さらに処理し得る。プロセッサモジュール810は、単独またはリレーAPマルチバンド管理および中継モジュール520−bに関連して、リレーAPにおけるワイヤレス中継ネットワークのマルチバンド管理のための種々の態様を取り扱い得る。
[0113] トランシーバモジュール850は、パケットを変調して、変調後のパケットを送信のためにアンテナ860へと提供するとともに、アンテナ860から受信されるパケットの復調を行うように構成されたモデムを含み得る。トランシーバモジュール850は、1つまたは複数の送信機モジュールおよび1つまたは複数の別個の受信機モジュールとして実現され得る。トランシーバモジュール850は、sub−1G帯、2G帯、および5G帯(または、他のWi−Fi帯域)からの異なる帯域において送信/受信を行うように構成され得る帯域1モジュール852およびオプションで帯域2モジュール854を含み得る。帯域2モジュール854は、リレーAP 105−kがゲートウェイAPとの通信のための自身の長距離用のリンクを有する場合に使用され得る。トランシーバモジュール850は、例えば図1、2A、2B、2C、4A、および/または4Bを参照して説明した局またはデバイス115のうちの1つ以上、ならびに/あるいは図1、2A、2B、2C、3A、および/または3Bを参照して説明したゲートウェイAPまたはデバイス105のうちの1つ以上と、アンテナ860を介して双方向に通信するように構成され得る。リレーAP 105−kは、典型的には、マルチプルなアンテナ660(例えば、アンテナアレイ)を含み得る。
[0114] 図7のアーキテクチャによれば、リレーAP 105−kは、通信管理モジュール840をさらに含み得る。通信管理モジュール840は、他のAPおよび/またはデバイスとの通信を管理し得る。通信管理モジュール840は、1つまたは複数のバス815を介してリレーAP 105−kの他の構成要素の一部またはすべてと通信し得る。あるいは、通信管理モジュール840の機能は、トランシーバモジュール850の構成要素として、コンピュータプログラム製品として、および/またはプロセッサモジュール810の1つまたは複数のコントローラ要素として実現され得る。
[0115] リレーAPマルチバンド管理および中継モジュール520−bは、ワイヤレス中継ネットワークにおける同時通信におけるリレーAPの使用に関して図1〜5Bを参照して説明した機能または態様の一部またはすべてを実行し、さらには/あるいは制御するように構成され得る。リレーAPマルチバンド管理および中継モジュール520−bまたはその一部は、プロセッサを含み得る。さらに、リレーAPマルチバンド管理および中継モジュール520−bの機能の一部またはすべては、プロセッサモジュール510によって実行されてよく、さらには/あるいはプロセッサモジュール510に関連して実行され得る。
[0116] 図9は、ワイヤレス通信のための方法900の例を説明するフロー図である。分かりやすくするため、方法900は、以下で、図1、2A、2B、2C、3A、3B、4A、4B、5A、5B、6、7、および/または8に示したAP、局、およびデバイスのうちの1つを参照して説明される。一実施形態において、ゲートウェイAPのうちの1つが、後述される機能を実行すべくゲートウェイAPの機能要素を制御するために1組以上のコードを実行し得る。
[0117] ブロック905において、第1の種類のトラフィックが、ゲートウェイAP(例えば、ゲートウェイAP 105−a)から局(例えば、局115−a)へと直接送信され得、ここで局へと送信されるビーコン信号は、第1の種類のトラフィックの一部として送信される。
[0118] ブロック910において、第2の種類のトラフィックを、ゲートウェイAPから少なくとも1つのリレーAP(例えば、リレーAP 105−b)を介して局へと送信され得る。
[0119] 方法900のいくつかの実施形態において、第1の種類のトラフィックを送信することは、低スループットトラフィックを送信することを含み、第2の種類のトラフィックを送信することは、高スループットトラフィックを送信することを含む。いくつかの実施形態において、第1の種類のトラフィックを送信することは、長距離用の無線リンクによる第1の種類のトラフィックを送信することを含む。長距離用の無線リンクは、2GHz帯リンクまたはsub−1GHz帯リンクであり得る。いくつかの実施形態において、第2の種類のトラフィックを送信することは、少なくとも1つの短距離用の無線リンクによる第2の種類の送信を含む。少なくとも1つの短距離用の無線リンクは、5GHz帯リンクであり得る。
[0120] 方法900のいくつかの実施形態において、第1の種類のトラフィックを送信することは、低バーストのブロードキャストトラフィック、低バーストのマルチキャストトラフィック、および低バーストのユニキャストトラフィックのうちの1つまたは複数の送信を含む。いくつかの実施形態において、第2の種類のトラフィックを送信することは、高バーストのユニキャストデータトラフィック、高バーストのブロードキャストデータトラフィック、低レイテンシのユニキャストトラフィック、および低レイテンシのブロードキャストトラフィックのうちの1つまたは複数の送信を含む。
[0121] 方法900のいくつかの実施形態において、本方法は、低スループットのトラフィックをゲートウェイAPにおいて長距離用の無線リンクによって局から直接受信すること、および高スループットのトラフィックをゲートウェイAPにおいて少なくとも1つのリレーAPを介して少なくとも1つの短距離用の無線リンクによって局から受信することを含む。
[0122] このようにして、方法900は、ワイヤレス通信を提供し得る。方法900が、1つの実施例にすぎず、方法900の工程を、他の実施例が可能であるように再配置され得、あるいは他の方法で変更され得ることに、注意すべきである。
[0123] 図10は、ワイヤレス通信のための方法1000の例を説明するフロー図である。分かりやすくするため、方法1000は、以下で、図1、2A、2B、2C、3A、3B、4A、4B、5A、5B、6、7、および/または8に示したAP、局、およびデバイスのうちの1つを参照して説明される。一実施形態において、ゲートウェイAPのうちの1つが、後述される機能を実行すべくゲートウェイAPの機能要素を制御するために1組以上のコードを実行し得る。
[0124] ブロック1005において、トラフィックが、第1の種類のトラフィックまたは第2の種類のトラフィックとして特定され得る。
[0125] ブロック1010において、第1の種類のトラフィックとして特定されたトラフィックを、長距離用のリンク(例えば、通信リンク220)によって局(例えば、局115−a)へと直接送信され得、ここで局へと送信されるビーコン信号は、第1の種類のトラフィックの一部として送信される。
[0126] ブロック1015において、第2の種類のトラフィックとして特定されたトラフィックを、少なくとも1つのリレーAP(例えば、リレーAP 105−b)を介して短距離用のリンク(例えば、通信リンク230、235)によって局へと送信され得る。
[0127] このようにして、方法1000は、ワイヤレス通信を提供し得る。方法1000が、1つの実施例にすぎず、方法1000の工程を、他の実施例が可能であるように再配置され得、あるいは他の方法で変更され得ることに、注意すべきである。
[0128] 図11は、ワイヤレス通信のための方法1100の例を説明するフロー図である。分かりやすくするため、方法1100は、以下で、図1、2A、2B、2C、3A、3B、4A、4B、5A、5B、6、7、および/または8に示したAP、局、およびデバイスのうちの1つを参照して説明される。一実施形態において、ゲートウェイAPのうちの1つが、後述される機能を実行すべくゲートウェイAPの機能要素を制御するために1組以上のコードを実行し得る。
[0129] ブロック1105において、電力節約モードにある局(例えば、局115−a)へと、局のためのバッファデータが存在する旨のインジケーションを送信され得、ここで、該インジケーション(例えば、TIM)は、長距離用のリンク(例えば、通信リンク220)によって局へと直接送信され、局は、インジケーションに応答して電力節約モードから出る。
[0130] ブロック1110において、バッファデータが、第1の種類のデータまたは第2の種類のデータとして特定され得る。
[0131] バッファデータが第1の種類のトラフィックとして特定された場合、ブロック1115において、バッファデータは、長距離用のリンクによって局へと直接送信され得る。
[0132] バッファデータが第2の種類のトラフィックとして特定された場合、ブロック1120において、バッファデータは、少なくとも1つのリレーAP(例えば、リレーAP 105−b)を介して短距離用のリンクによって局へと送信され得る。
[0133] このようにして、方法1100は、ワイヤレス通信を提供し得る。方法1100が、1つの実施例にすぎず、方法1100の工程を、他の実施例が可能であるように再配置され得、あるいは他の方法で変更され得ることに、注意すべきである。
[0134] 図12は、ワイヤレス通信のための方法1200の例を説明するフロー図である。分かりやすくするため、方法1200は、以下で、図1、2A、2B、2C、3A、3B、4A、4B、5A、5B、6、7、および/または8に示したAP、局、およびデバイスのうちの1つを参照して説明される。一実施形態において、局のうちの1つが、後述される機能を実行すべく局の機能要素を制御するために1組以上のコードを実行し得る。
[0135] ブロック1205において、第1の種類のトラフィックが、局(例えば、局115−a)においてゲートウェイAP(例えば、ゲートウェイAP 105−a)から直接受信され得、ここで、局によって受信されるビーコン信号は、第1の種類のトラフィックの一部として受信される。
[0136] ブロック1210において、第2の種類のトラフィックが、局においてゲートウェイAPから少なくとも1つのリレーAP(例えば、リレーAP 105−b)を介して受信され得る。
[0137] 方法1200のいくつかの実施形態において、第1の種類のトラフィックの受信は、低スループットトラフィックの受信を含み、第2の種類のトラフィックの受信は、高スループットトラフィックの受信を含む。いくつかの実施形態において、第1の種類のトラフィックの受信は、長距離用の無線リンクによる第1の種類のトラフィックの受信を含む。長距離用の無線リンクは、2GHz帯リンクまたはsub−1GHz帯リンクであり得る。いくつかの実施形態において、第2の種類のトラフィックの受信は、少なくとも1つの短距離用の無線リンクによる第2の種類のトラフィックの受信を含む。少なくとも1つの短距離用の無線リンクは、5GHz帯リンクであり得る。
[0138] 方法1200のいくつかの実施形態において、第1の種類のトラフィックの受信は、低バーストのブロードキャストトラフィック、低バーストのマルチキャストトラフィック、および低バーストのユニキャストトラフィックのうちの1つまたは複数の受信を含む。いくつかの実施形態において、第2の種類のトラフィックの受信は、高バーストのユニキャストデータトラフィック、高バーストのブロードキャストデータトラフィック、低レイテンシのユニキャストトラフィック、および低レイテンシのブロードキャストトラフィックのうちの1つまたは複数の受信を含む。
[0139] 方法1200のいくつかの実施形態において、本方法は、低スループットのトラフィックを局からゲートウェイAPへと長距離用の無線リンクによって直接送信すること、および高スループットのトラフィックを局からゲートウェイAPへと少なくとも1つのリレーAPを介して少なくとも1つの短距離用の無線リンクによって送信することを含む。
[0140] このようにして、方法1200は、ワイヤレス通信を提供し得る。方法1200が、1つの実施例にすぎず、方法900の工程を、他の実施例が可能であるように再配置され得、あるいは他の方法で変更され得ることに、注意すべきである。
[0141] 図13は、ワイヤレス通信のための方法1300の例を説明するフロー図である。分かりやすくするため、方法1300は、以下で、図1、2A、2B、2C、3A、3B、4A、4B、5A、5B、6、7、および/または8に示したAP、局、およびデバイスのうちの1つを参照して説明される。一実施形態において、局のうちの1つが、後述される機能を実行すべく局の機能要素を制御するために1組以上のコードを実行し得る。
[0142] ブロック1305において、トラフィックが、第1の種類のトラフィックまたは第2の種類のトラフィックとして特定され得る。
[0143] ブロック1310において、第1の種類のトラフィックとして特定されたトラフィックが、長距離用のリンク(例えば、通信リンク220)によってゲートウェイAP(例えば、ゲートウェイAP 105−a)へと直接送信され得、ここでゲートウェイAPから受信されるビーコン信号は、長距離用のリンクによってゲートウェイAPから直接受信される。
[0144] ブロック1315において、第2の種類のトラフィックとして特定されたトラフィックが、少なくとも1つのリレーAP(例えば、リレーAP 105−b)を介して短距離用のリンク(例えば、通信リンク230、235)によってゲートウェイAPへと送信され得る。
[0145] このようにして、方法1300は、ワイヤレス通信を提供し得る。方法1300が、1つの実施例にすぎず、方法1300の工程を、他の実施例が可能であるように再配置され得、あるいは他の方法で変更され得ることに、注意すべきである。
[0146] 図14は、ワイヤレス通信のための方法1400の例を説明するフロー図である。分かりやすくするため、方法1400は、以下で、図1、2A、2B、2C、3A、3B、4A、4B、5A、5B、6、7、および/または8に示したAP、局、およびデバイスのうちの1つを参照して説明される。一実施形態において、局のうちの1つが、後述される機能を実行すべく局の機能要素を制御するために1組以上のコードを実行し得る。
[0147] ブロック1405において、電力節約モードにあるときにバッファデータが存在する旨のインジケーションを受信され得、ここでインジケーション(例えば、TIM)は、長距離用のリンク(例えば、通信リンク220)によってゲートウェイAP(ゲートウェイAP 105−a)から直接受信される。
[0148] ブロック1410において、インジケーションに応答して、電力節約モードから出る。
[0149] ブロック1415において、バッファデータが第1の種類のトラフィックとして特定される場合、バッファデータは、長距離用のリンクによってゲートウェイAPから直接受信され得る。
[0150] ブロック1420において、バッファデータが第2の種類のトラフィックとして特定される場合、バッファデータは、少なくとも1つのリレーAP(例えば、リレーAP 105−b)を介して短距離用のリンクによってゲートウェイAPから受信され得る。
[0151] このようにして、方法1400は、ワイヤレス通信を提供し得る。方法1400が、1つの実施例にすぎず、方法1400の工程を、他の実施例が可能であるように再配置され得、あるいは他の方法で変更され得ることに、注意すべきである。
[0152] 添付の図面に関連して上述した詳細な説明は、典型的な実施形態を説明するものであり、実行され得る唯一の実施形態または特許請求の範囲の技術的範囲に包含される唯一の実施形態を表現するものではない。本明細書の各所において使用される用語「典型的な」は、「例、事例、または例示として役に立つ」ことを意味し、「好ましい」または「他の実施形態よりも好都合である」ことを意味しない。詳細な説明は、説明される技術の理解をもたらす目的のための具体的詳細を含んでいる。しかしながら、これらの技術は、これらの具体的詳細を備えなくても実施され得る。いくつかの事例において、周知の構造およびデバイスは、説明される実施形態の考え方を見えにくくしてしまわないように、ブロック図の形態で示されている。
[0153] 情報および信号は、種々の異なる技術および技法のいずれかを使用して表され得る。例えば、以上の説明の各所において言及され得るデータ、インストラクション、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界または磁性粒子、光場または光粒子、あるいはこれらの任意の組み合わせによって表され得る。
[0154] 本明細書において本発明に関連して説明される種々の例示のブロックおよびモジュールは、本明細書に記載の機能を実行するように設計された汎用のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、ASIC、FPGAまたは他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートなゲートまたはトランジスタ論理回路、ディスクリートなハードウェア部品、あるいはこれらの任意の組み合わせによって実施または実行され得る。汎用のプロセッサは、マイクロプロセッサであり得るが、代案においては、プロセッサは、任意の在来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであり得る。また、プロセッサは、例えばDSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、マルチプルなマイクロプロセッサ、DSPコアと協力する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは任意の他のそのような構成など、演算デバイスの組み合わせとしても実現され得る。
[0155] 本明細書に記載の機能は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組み合わせにおいて実現され得る。プロセッサによって実行されるソフトウェアにおいて実現される場合、機能は、コンピュータ可読媒体において、1つまたは複数のインストラクションまたはコードとして、格納または送信され得る。他の例および実施例が、開示および添付の特許請求の範囲の技術的範囲および技術的思想に包含される。例えば、ソフトウェアの性質ゆえに、上述の機能は、プロセッサ、ハードウェア、ファームウェア、配線、またはこれらの任意の組み合わせを使用して実現され得る。また、機能を実現する特徴は、機能の各部分が異なる物理的な場所において実現されるように分散させられるなど、物理的にさまざまな場所に位置し得る。また、特許請求の範囲を含む本明細書において使用されるとき、アイテムの列挙において「・・・のうちの少なくとも1つ(at least one of)」を伴って使用される「または(or)」は、選言的列挙(disjunctive list)を表し、したがって例えば「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」という列挙は、AまたはBまたはCまたはABまたはACまたはBCまたはABC(すなわち、AおよびBおよびC)を意味する。
[0156] コンピュータ可読媒体は、或る場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む、コンピュータストレージ媒体および通信媒体の両方を含む。ストレージ媒体は、汎用または専用のコンピュータによってアクセスすることができる任意の利用可能な媒体であり得る。例として、これらに限られるわけではないが、コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、CD−ROMまたは他の光ディスク記憶デバイス、磁気ディスク記憶デバイスまたは他の磁気記憶デバイス、あるいは所望のプログラムコードをインストラクションまたはデータ構造の形態で保持または記憶するために使用することができ、汎用または専用のコンピュータ、あるいは汎用または専用のプロセッサによるアクセスが可能である任意の他の媒体を備えることができる。また、任意の接続も、コンピュータ可読媒体と呼ばれ得る。例えば、ソフトウェアがウェブサイト、サーバ、または他の遠方のソースから同軸ケーブル、光ファイバケーブル、対より線、デジタル加入者線(DSL)、あるいは赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、対より線、DSL、あるいは赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書において使用されるとき、ディスク(diskおよびdisc)は、コンパクトディスク(CD)、レーザーディスク(登録商標)、光ディスク、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク、およびBlu−ray(登録商標)ディスクを含み、ここでディスク(disk)が、通常はデータを磁気的に再生する一方で、ディスク(disc)は、データをレーザで光学的に再生する。上記の組み合わせも、コンピュータ可読媒体の範囲に含まれる。
[0157] 本発明のこれまでの説明は、本発明の製作または使用を当業者にとって可能にするために提示されている。本開示に対する種々の変更が、当業者にとって容易に明らかであり、本明細書で定められる一般的な原理は、本発明の技術的思想または技術的範囲から離れることなく他の変形形態にも適用され得る。本明細書の全体をとおして、用語「例」または「例示的な」は、一例または一事例を示しており、言及される例についていかなる選好も意味せず、あるいは必要としない。したがって、本発明は、本明細書に記載の例および設計に限られるものではなく、本明細書に開示の原理および新規な特徴に矛盾しない最も広い範囲が与えられるべきである。