[go: up one dir, main page]

JP2016500404A - スルホンポリマー膜の製造方法 - Google Patents

スルホンポリマー膜の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016500404A
JP2016500404A JP2015548500A JP2015548500A JP2016500404A JP 2016500404 A JP2016500404 A JP 2016500404A JP 2015548500 A JP2015548500 A JP 2015548500A JP 2015548500 A JP2015548500 A JP 2015548500A JP 2016500404 A JP2016500404 A JP 2016500404A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
iii
group
solvent
mixture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015548500A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6309537B2 (ja
Inventor
セオドア ムーア,
セオドア ムーア,
ホン チェン,
ホン チェン,
アルノー ブールデッテ,
アルノー ブールデッテ,
Original Assignee
ソルヴェイ(ソシエテ アノニム)
ソルヴェイ(ソシエテ アノニム)
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ソルヴェイ(ソシエテ アノニム), ソルヴェイ(ソシエテ アノニム) filed Critical ソルヴェイ(ソシエテ アノニム)
Publication of JP2016500404A publication Critical patent/JP2016500404A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6309537B2 publication Critical patent/JP6309537B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D67/00Processes specially adapted for manufacturing semi-permeable membranes for separation processes or apparatus
    • B01D67/0002Organic membrane manufacture
    • B01D67/0009Organic membrane manufacture by phase separation, sol-gel transition, evaporation or solvent quenching
    • B01D67/0011Casting solutions therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D67/00Processes specially adapted for manufacturing semi-permeable membranes for separation processes or apparatus
    • B01D67/0002Organic membrane manufacture
    • B01D67/0009Organic membrane manufacture by phase separation, sol-gel transition, evaporation or solvent quenching
    • B01D67/0013Casting processes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D69/00Semi-permeable membranes for separation processes or apparatus characterised by their form, structure or properties; Manufacturing processes specially adapted therefor
    • B01D69/04Tubular membranes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D69/00Semi-permeable membranes for separation processes or apparatus characterised by their form, structure or properties; Manufacturing processes specially adapted therefor
    • B01D69/06Flat membranes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D71/00Semi-permeable membranes for separation processes or apparatus characterised by the material; Manufacturing processes specially adapted therefor
    • B01D71/06Organic material
    • B01D71/66Polymers having sulfur in the main chain, with or without nitrogen, oxygen or carbon only
    • B01D71/68Polysulfones; Polyethersulfones
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J5/00Manufacture of articles or shaped materials containing macromolecular substances
    • C08J5/18Manufacture of films or sheets
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J5/00Manufacture of articles or shaped materials containing macromolecular substances
    • C08J5/20Manufacture of shaped structures of ion-exchange resins
    • C08J5/22Films, membranes or diaphragms
    • C08J5/2206Films, membranes or diaphragms based on organic and/or inorganic macromolecular compounds
    • C08J5/2218Synthetic macromolecular compounds
    • C08J5/2256Synthetic macromolecular compounds based on macromolecular compounds obtained by reactions other than those involving carbon-to-carbon bonds, e.g. obtained by polycondensation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J2381/00Characterised by the use of macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing sulfur with or without nitrogen, oxygen, or carbon only; Polysulfones; Derivatives of such polymers
    • C08J2381/06Polysulfones; Polyethersulfones

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)

Abstract

本発明は、スルホンポリマー膜の製造方法であって、(i)− 少なくとも1つのスルホンポリマー[ポリマー(P)]と;− 溶媒混合物[混合物(M)]であって、式(Ide)のジエステルおよび式(Iea)のエステル−アミドからなる群から選択され、任意選択的に少なくとも1つの式(Ida)のジアミド:R1−OOC−Ade−COO−R2(Ide);R1−OOC−Aea−CO−NR3R4(Iea);R5R6N−OC−Ada−CO−NR5R6(Ida);[式中:− 互いに等しいかもしくは異なる、R1およびR2は独立して、C1〜C20炭化水素基からなる群から選択され;− 互いにかつ出現ごとに等しいかもしくは異なるR3、R4、R5およびR6は独立して、水素、置換されている可能性がある、C1〜C36炭化水素基からなる群から選択され、R3およびR4は、それらが結合している窒素原子を含む環状部分(前記環状部分は、置換されている可能性があるおよび/または1つもしくは2つ以上の追加のヘテロ原子を含む可能性がある、ならびにそれらの混合物である)の一部であってもよいことが理解され;− 互いに等しいかもしくは異なる、Ade、Aea、およびAdaは独立して、線状もしくは分岐の二価アルキレン基である]を含む少なくとも1つの溶媒、および任意選択的にジメチルスルホキシド(DMSO)を含む溶媒混合物[混合物(M)]とを含むスルホンポリマー溶液[溶液(SP)]を調製する工程と;(ii)前記溶液(SP)を処理してフィルムにする工程と;(iii)前記フィルムを非溶媒浴に浸漬する工程とを含む方法に関する。【選択図】なし

Description

本出願は、2012年12月19日出願の欧州特許出願第12306621.9号に対する優先権を主張するものであり、この出願の全体内容はあらゆる目的のために参照により本明細書に援用される。
本発明は、スルホンポリマー膜の製造方法に関する。特に本発明は、ある種のスルホンポリマー溶液を使用することを含む方法に関する。
それらの骨格繰り返し単位の一部としてパラ−結合ジフェニレンスルホン基を有する芳香族ポリスルホンは、高いガラス転移温度、良好な機械的強度および剛性、ならびに傑出した耐熱性および耐酸化性で特徴づけられるクラスの熱可塑性ポリマーである。それらの機械的、熱的、および他の望ましい特性のおかげで、これらのポリマーは、広い分野の使用のためのとりわけコーティングおよび膜などの、ますます広いそして多様な範囲の商業的用途を享受している。
膜の工業的生産のための製造技術は一般に、好適な溶媒中のスルホンポリマーの溶液の調製を含む。これらの技術によれば、無色透明なポリマー溶液が沈澱させられて2相(固体、膜のマトリックスを形成するポリマーに富む相、および液体、膜細孔を形成するポリマーに乏しい相)になる。溶液からのポリマー沈澱は、冷却、溶媒蒸発、水への浸漬による沈澱、気相からの水の吸収などの、幾つかの方法で達成することができる。沈澱が急速である場合には、細孔形成液体小滴は小さい傾向があり、形成される膜は著しく非対称である。沈澱が遅い場合には、細孔形成液体小滴は、キャスティング溶液が依然として流体である間に塊になる傾向があり、その結果最終細孔は比較的大きく、膜構造はより対称的である。
これらの技術では、それにもかかわらず、出発原料として、ポリマーの安定した均一な溶液を提供することが依然として重要である。
芳香族スルホン系ポリマーの大半は、ある種の高極性溶媒およびある種の塩素化溶媒に容易に溶解して安定した溶液を形成することができる。これらの強力な溶媒としては、N−メチルピロリドン(NMP)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)、ピリジン、およびアニリン、1,1,2−トリクロロエタンおよび1,1,2,2−テトラクロロエチレンが挙げられる。
ピリジン、アニリンおよび塩素化溶媒は、それらの潜在的に有害な健康影響のためにあまり望ましくない。
ポリスルホン非対称膜の製造における溶液ベースの中空繊維紡糸法の業界で数年来選り抜きの溶媒である、NMPおよびDMAcに関しては、これらの溶媒は今や、環境および安全性懸念に焦点を合わせているところであり、それらの取り扱いにおよび環境への起こり得る漏洩/排出に関連した安全性リスクを考慮しており、だから置換を問題にしているところである。
例えば、NMPはとりわけ、欧州規制(EC)No1272/2008によればハザードクラスRepr.1B コード H360D(胎児にダメージを与える恐れ)、Eye Irrit.2 コード H319,STOT SE 3 コードH335、Skin Irrit.2 H315に分類されており、そして欧州指令67/548/EECによれば、それはReprotoxic Cat2 コード R61、Xi コード R36/37/38として分類されている。さらには、それは、Toxic Release Inventory(有害物質排出目録)(SARAタイトルIIIセクション313)に提出されている。
同様に、DMAc、N,N−ジメチルアセトアミドは、生殖に対して有毒なカテゴリー1B(H360D:「胎児にダメージを与える恐れ」として付則VI、パート3、表3.1(有害物質の調和のとれた分類および表示のリスト)において規制(EC)No 1272/2008のインデックス番号616−011−00−4の範囲に入れられている。付則VI、パート3、表3.2(規制(EC)No 1272/2008の指令67/548/EECの付則Iからの危険有害な物質の調和のとれたそして分類および表示のリスト)での相当する分類は、生殖カテゴリー2に対して有毒である(R61:「胎児に危害を引き起こす恐れ」)。
本発明はしたがって、NMP、DMAcまたは他の同様な溶媒を使用することで生じる環境および安全性懸念を取り除く解決策を提供し、そして膜の代替製造方法を提供する。
溶媒EAからのPES膜の厚さ方向でのカットオフの拡大写真である。 溶媒DE+DMSOからのPES膜の厚さ方向でのカットオフの拡大写真である。
本発明はしたがって、スルホンポリマー膜の製造方法であって、
(i)
− 少なくとも1つのスルホンポリマー[ポリマー(P)]と;
−溶媒混合物[混合物(M)]であって、
式(Ide)のジエステルおよび式(Iea)のエステル−アミドからなる群から選択され、任意選択的に少なくとも1つの式(Ida)のジアミド:
−OOC−Ade−COO−R (Ide
−OOC−Aea−CO−NR (Iea
N−OC−Ada−CO−NR (Ida
[式中:
− 互いに等しいかもしくは異なる、RおよびRは独立して、C〜C20炭化水素基からなる群から選択され;
− 互いにかつ出現ごとに等しいかもしくは異なる、R、R、RおよびRは独立して、水素、置換されている可能性がある、C〜C36炭化水素基からなる群から選択され、RおよびRは、それらが結合している窒素原子を含む環状部分(前記環状部分は、置換されている可能性があるおよび/または1つもしくは2つ以上の追加のヘテロ原子を含む可能性がある、ならびにそれらの混合物である)の一部であってもよいことが理解され;
− 互いに等しいかもしくは異なるAde、Aea、およびAdaは独立して、線状もしくは分岐の二価アルキレン基である]
を含む少なくとも1つの溶媒、および
任意選択的にジメチルスルホキシド(DMSO)
を含む溶媒混合物[混合物(M)]と
を含むスルホンポリマー溶液[溶液(SP)]を調製する工程と;
(ii)前記溶液(SP)を処理してフィルムにする工程と;
(iii)前記フィルムを非溶媒浴に浸漬する工程と
を含む方法に関する。
本出願人は、場合によりジアミド(Ida)および/またはDMSOと組み合わせて、上に詳述されたような前記少なくとも1つのジエステル(Ide)およびエステル−アミド(Iea)が、環境懸念も生態学的懸念もまったくない、全体として正の環境プロフィールを有することに加えて、膜の製造に好適なスルホンポリマー溶液を提供するのに有効である溶媒混合物を提供できることを見いだした。
本発明のこのおよび他の目的、利点、ならびに特徴は、本発明の詳細な説明を参照することによって、より容易に理解され、かつ、正しく評価されるであろう。
用語「膜」は、その通常の意味で本明細書では用いられる、すなわち、それは、それと接触する化学種の浸透を緩和する個別の、一般に薄い界面を意味する。この界面は、分子的に均一である、すなわち、構造が完全に均一(稠密な膜)であってもよいし、またはそれは、例えば、有限寸法のボイド、穴もしくは細孔を含有して、化学的にもしくは物理的に不均一であってもよい(多孔質膜)。
多孔質膜は一般に、平均細孔直径および気孔率、すなわち、多孔質である全体膜の割合で特徴づけられる。
それらの厚さの全体にわたって一様な構造を有する膜は一般に、対称的な膜として知られており、それらは、稠密か多孔質かのどちらかであり得るし;それらの厚さの全体にわたって均一に分布していない細孔を有する膜は一般に、非対称膜として知られている。非対称膜は、薄い選択的な層(厚さ0.1〜1μm)と、支持体として働き、そして膜の分離特性にほとんど影響を及ぼさない高多孔質の厚い層(厚さ100〜200μm)とで特徴づけられる。
膜は、平らなシート状または管状であり得る。管状膜は、3mmよりも大きい直径を有する管状膜;0.5mm〜3mmに含まれる直径を有する、キャピラリー膜;および0.5mm未満の直径を有する中空繊維におけるそれらの寸法に基づいて分類される。多くの場合、キャピラリー膜はまた、中空繊維とも言われる。
高い表面積のコンパクトなモジュールが必要とされる用途では、中空繊維が特に有利であるのに対して、高いフラックスが必要とされる場合には、平らなシート膜が一般に好ましい。
それらの用途に応じて、膜はまた、それらの機械的抵抗性を向上させるために支持されてもよい。支持体料は、膜の選択性に対して最小限の影響を有するように選択される。
溶液(SP)は、ポリマー(P)と溶媒の混合物[混合物(M)]とを含む。
用語「溶媒」は、その通常の意味で本明細書では用いられる、すなわち、それは、もう1つの物質(溶質)を溶解させて分子レベルで一様に分散した混合物を形成することができる物質を意味する。高分子溶質の場合には、結果として生じる混合物が透明であり、かつ、相分離がシステムにおいてまったく目に見えない場合の溶媒中のポリマーの溶液を意味することが一般的である。相分離は、そのポイントでポリマー凝集体の形成のために溶液が濁るまたは曇るようになる、多くの場合「曇点」と言われる、ポイントであると解釈される。
混合物(M)は、場合によりDMSOおよび/またはジアミド(Ida)に加えて、2つ以上の式(Ide)のジエステルの混合物、2つ以上の式(Iea)のエステルアミドの混合物を含むことができるし、または1つもしくは2つ以上のジエステル(Ide)と1つもしくは2つ以上のエステルアミド(Iea)との混合物を含むことができる。本出願人は、この理論に制約されることなく、1つもしくは複数のジエステル(Iea)および/または1つもしくは複数のエステルアミド(Iea)の混合物の使用が向上した乾燥特性を組成物に提供することができると考えている。
混合物(M)が1つもしくは2つ以上のエステルアミド(Iea)を含む実施形態では、エステルアミド(Iea)は一般に、上に詳述されたような、ジアミド(Ida)と組み合わせて混合物(M)中に存在することが理解される。
式(Ide)および(Iea)中の、互いに等しいかもしくは異なる、RおよびRは好ましくは、C〜C20アルキル、C〜C20アリール、C〜C20アルキアリール、C〜C20アリールアルキル基、およびそれらの混合物からなる群から選択される。
式(Ide)および式(Iae)において用いられる表現「C〜C20アルキル」に関しては、その通常の意味に従って用いられ、それは、1〜20個の炭素原子、好ましくは1または2〜10個の炭素原子を有するとりわけ線状、環状、分岐の飽和炭化水素鎖を包含する。
同様に、表現「C〜C20アリール」は、その通常の意味に従って用いられ、それは、とりわけ芳香族単環式または多環式基、好ましくは、6〜12個の炭素原子を含む、単環式または二環式基、好ましくはフェニルまたはナフチルを包含する。
さらに、表現「C〜C20アリールアルキル」は、その通常の意味に従って用いられ、それは、置換基として、とりわけベンジル基などの、1つもしくは2つ以上の芳香族単環式または多環式基を含む、線状、分岐、または環状の飽和炭化水素鎖を包含する。
最後に、表現「C〜C20アルキルアリール」は、その通常の意味に従って用いられ、それは、置換基として、1つもしくは2つ以上のアルキル基、例えば1〜14個の炭素原子、好ましくは1または2〜10個の炭素原子を有する1つもしくは2つ以上の線状、環状、分岐の飽和炭化水素鎖を含む芳香族単環式または多環式基を包含する。
より好ましくは、式(Ide)および式(Iae)中の、互いに等しいかもしくは異なる、RおよびRは好ましくは、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、第三ブチル、第二ブチル、2−エチル−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、第二ペンチル、シクロペンチル、n−ヘキシル、イソヘキシル、第二ヘキシル、2−エチルヘキシル、第二へプチル、3−メチル−ヘキシル、4−メチル−ヘキシル、1−エチル−ペンチル、2−エチル−ペンチル、3−エチル−ペンチル、n−オクチル、イソオクチル、3−メチル−へプチル、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシル、n−トリデシル、n−テトラデシル、n−ペンタデシル、シクロヘキシル、フェニルおよびベンジルからなる群から選択される。
式(Iea)および(Ida)中の、互いにかつ出現ごとに等しいかもしくは異なる、RおよびR、RおよびRは好ましくは、C〜C20アルキル、C〜C20アリール、C〜C20アルキアリール、C〜C20アリールアルキル基(すべての前記基は、1つもしくは2つ以上の置換基を含む可能性があり、1つもしくは2つ以上のヘテロ原子を有する可能性がある)から、ならびにRおよびRとそれらが結合している窒素原子とを両方とも含む環状部分(前記環状部分は、1つもしくは2つ以上のヘテロ原子、例えば酸素原子または追加の窒素原子を含む可能性がある)からなる群から選択される。
式(Iea)および(Ida)中の、互いにかつ出現ごとに等しいかもしくは異なる、RおよびR、RおよびRはより好ましくは、メチル、エチル、ヒドロキシエチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、第三ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ヘキシル、シクロヘキシルからなる群から選択され、最も好ましくはメチル、エチルおよびヒドロキシエチルからなる群から選択される。
本発明の第1実施形態によれば、式(Ide)、(Iea)および(Ida)中のAは、C〜C10の分岐した二価アルキレンである。
この第1実施形態によれば、Aは好ましくは、以下のもの:
− 式MG−CH(CH)−CH−CH−またはMG−CH−CH−CH(CH)−のAMG基、
− 式ES−CH(C)−CH−、またはES−CH−CH(C)−のAES基;および
− それらの混合物
からなる群から選択される。
この第1実施形態の1つのより好ましい変形では、混合物(M)は、場合によりDMSOに加えて:
(i)場合により少なくとも1つの式(IIde)のジエステルと組み合わせて、ジエステル(I’de)の少なくとも1つおよび少なくとも1つのジエステル(I’’de);または
(ii)場合により少なくとも1つの式(IIea)のエステルアミドと組み合わせて、エステルアミド(I’ea)の少なくとも1つおよび少なくとも1つのエステルアミド(I’’ea;または
(iii)場合により少なくとも1つの式(IIea)のエステルアミドおよび/または少なくとも1つの式(IIda)のジアミドと組み合わせて、エステルアミド(I’ea)の少なくとも1つ、少なくとも1つのジアミド(I’da)、少なくとも1つのエステルアミド(I’’ea)および少なくとも1つのジアミド(I’’da);または
(iv)(i)と(ii)および/または(iii)との組み合わせ
を含み、
ここで:
− (I’de)は、R−OOC−AMG−COO−Rであり、
− (I’ea)は、R−OOC−AMG−CO−NRであり、
− (I’da)は、RN−OC−AMG−CO−NRであり、
− (I’’de)は、R−OOC−AES−COO−Rであり、
− (I’’ea)は、RN−OC−AES−CO−NRであり;ならびに
− (IIde)は、R−OOC−(CH−COO−Rであり、
− (IIea)は、R−OOC−(CH−CO−NRであり、
− (IIda)は、RN−OC−(CH−CO−NRであり、
式中:
− AMGは、式MG−CH(CH)−CH−CH−またはMG−CH−CH−CH(CH)−のものであり、
− AESは、式ES−CH(C)−CH−、またはES−CH−CH(C)−のものであり;
互いに等しいかもしくは異なる、RおよびRは独立して、C〜C20アルキル、C〜C20アリール、C〜C20アルキアリール、C〜C20のアリールアルキル基からなる群から選択され、
− 互いにかつ出現ごとに等しいかもしくは異なる、R、R、RおよびRは、C〜C20アルキル、C〜C20アリール、C〜C20アルキアリール、C〜C20アリールアルキル基(すべての前記基は、1つもしくは2つ以上の置換基を含む可能性があり、1つもしくは2つ以上のヘテロ原子を有する可能性がある)から、ならびに(1)RおよびRまたはRおよびRと(2)それらが結合している窒素原子とを両方とも含む環状部分(前記環状部分は、1つもしくは2つ以上のヘテロ原子、例えば酸素原子または追加の窒素原子を含む可能性がある)からなる群から選択される。
上述の式(I’de)、(I’’de)、および(IIde)、(I’ea)、(I’’ea)および(IIea)、(I’da)、(I’’da)および(IIda)中の、RおよびRは好ましくは、メチル基であり、一方、互いにかつ出現ごとに等しいかもしくは異なるR、R、RおよびRは好ましくは、メチル、エチル、ヒドロキシエチルからなる群から選択される。
この実施形態のこの好ましい変形では、混合物(M)は好ましくは、場合によりDMSOと組み合わせて、(i)、(ii)、(iii)または(iv)混合物のいずれかから本質的になる。他の少量の成分は、それらが混合物(M)の特性を実質的に変性しないという条件で、好ましくは混合物(M)の全体重量を1重量%超えない量で、存在してもよい。
この変形によれば、混合物(M)は、場合によりDMSOに加えて:
(j)
− 70〜95重量%の式(I’de)のジエステル;
− 5〜30重量%の式(I’’de)のジエステル、および
− 0〜10重量%の、上に詳述されたような、式(IIde)のジエステル
から本質的になるジエステル混合物;または
(jj)
− 70〜95重量%の式(I’ea)のエステルアミド;
− 5〜30重量%の式(I’’ea)のエステルアミド、および
− 0〜10重量%の、上に詳述されたような、式(IIea)のエステルアミドのいずれか
から本質的になるエステルアミド混合物;または
(jjj)
− (I’da)が(I’ea)および(I’da)の累積秤量の0.01〜10重量%を表す状態で、70〜95重量%の式(I’ea)エステルアミドおよび式(I’da)のジアミド;
− (I’’da)が(I’’ea)および(I’’da)の累積秤量の0.01〜10重量%を表す状態で、5〜30重量%の式(I’’ea)のエステルアミドおよび式(I’’da)のジアミドならびに
− 0〜10重量%の、上に詳述されたような、式(IIea)のエステルアミドおよびジアミド(IIda)のいずれか
から本質的になるエステルアミド/ジアミド混合物;または
上に詳述されたような(j)と(jj)および/または(jjj)との混合物
を含む(またはそれらから本質的になる)ことができる。
Aが分岐である有用なジエステルベースの混合物の例は、Solvayによって商業化されている、RHODIASOLV(登録商標)IRIS溶媒である。
RHODIASOLV(登録商標)IRIS溶媒は、エチルコハク酸ジメチルと2−メチルグルタル酸ジメチルとから本質的に(80重量%超)なるジエステルの混合物である。
1つの他の実施形態では、式(Ide)、(Iea)および(Ida)中のAは、式(CH(式中、rは、2〜4の整数である)の線状の二価アルキレン基である。
この実施形態の変形では、混合物(M)は、場合によりDMSOに加えて:
(k)式(III de)のジエステル、式(III de)のジエステル、および式(III de)のジエステルの少なくとも1つ;または
(kk)エステルアミド(III ea)、エステルアミド(III ea)、および式(III ea)のエステルアミドの少なくとも1つ;または
(kkk)式(III ea)のエステルアミド、式(III ea)のエステルアミド、および式(III ea)のエステルアミドの少なくとも1つ、ならびに式(III da)のジアミド、式(III da)のジアミド、および式(III da)のジアミドの少なくとも1つ;または
(kv)(k)と(kk)および/または(kkk)との組み合わせ
を含み、
ここで:
− (III de)は、R−OOC−(CH−COO−Rであり、
− (III de)は、R−OOC−(CH−COO−Rであり、
− (III de)は、R−OOC−(CH−COO−Rであり、
− (III ea)は、R−OOC−(CH−CO−NRであり、
− (III ea)は、R−OOC−(CH−CO−NRであり、
− (III ea)は、R−OOC−(CH−CO−NRであり、
− (III da)は、RN−OC−(CH−CO−NRであり、
− (III da)は、RN−OC−(CH−CO−NRであり、
− (III da)は、RN−OC−(CH−CO−NRであり、
式中、互いに等しいかもしくは異なる、RおよびRは独立して、C〜C20アルキル、C〜C20アリール、C〜C20アルキアリール、C〜C20アリールアルキル基であり;
− 互いにかつ出現ごとに等しいかもしくは異なる、R、R、RおよびRは、C〜C20アルキル、C〜C20アリール、C〜C20アルキアリール、C〜C20アリールアルキル基(すべての前記基は、1つもしくは2つ以上の置換基を含む可能性があり、1つもしくは2つ以上のヘテロ原子を有する可能性がある)から、ならびに(1)RおよびRまたはRおよびRと(2)それらが結合している窒素原子とを両方とも含む環状部分(前記環状部分は、1つもしくは2つ以上のヘテロ原子、例えば酸素原子または追加の窒素原子を含む可能性がある)からなる群から選択される。
上述の式(III de)、(III de)、(III de)、(III ea)、(III ea)、および(III ea)、(III da)、(III da)、および(III da)中で、RおよびRは好ましくはメチル基であり、一方、互いに等しいかもしくは異なる、R、R、RおよびRは好ましくは、メチル、エチル、ヒドロキシエチルからなる群から選択される。
この実施形態のある種の好ましい変形によれば、混合物(M)は、場合によりDMSOに加えて:
(I)アジピン酸ジメチル(r=4)、グルタル酸ジメチル(r=3)、およびコハク酸ジメチル(r=2)から本質的になるジエステル混合物;または
(II)HCOOC−(CH−CO−N(CH、HCOOC−(CH−CO−N(CH、およびHCOOC−(CH−CO−N(CHから本質的になるエステルアミド混合物;または
(III)アジピン酸ジエチル(r=4)、グルタル酸ジエチル(r=3)およびコハク酸ジエチル(r=2)のジエステル混合物;または
(Iv)HOOC−(CH−CO−N(CH、HOOC−(CH−CO−N(CH、およびHOOC−(CH−CO−N(CHから本質的になるエステルアミド混合物;または
(v)アジピン酸ジイソブチル(r=4)、グルタル酸ジイソブチル(r=3)およびコハク酸ジイソブチル(r=2)の混合物;または
(vI)HOOC−(CH−CO−N(CH、HOOC−(CH−CO−N(CH、およびHOOC−(CH−CO−N(CHから本質的になるエステルアミド混合物;または
(vII)それらの混合物
を含むことができる。
セクション(I)の下で上に列挙された変形の代表的な実施形態は、
− 9〜17重量%のアジピン酸ジメチル;
− 59〜67重量%のグルタル酸ジメチル;および
− 20〜28重量%のコハク酸ジメチル
から本質的になるジエステル混合物である。
Aが線状である有用なジエステルベースの混合物の例は、Solvayによって市場に出ている、RHODIASOLV(登録商標)RPDE溶媒である。
RHODIASOLV(登録商標)RPDE溶媒は、グルタル酸ジメチルとコハク酸ジメチルとを本質的に(70重量%超)含むジエステルの混合物である。
本発明の組成物に使用することができる式(Ide)のジエステルは、とりわけ欧州特許出願公開第1991519 A号明細書(RHODIA OPERATIONS)2008年11月19日の教示に従って製造することができる。場合により式(Ida)のジアミドと組み合わせて本発明の組成物に使用することができる式(Iea)のエステルアミドは、とりわけ国際公開第2011/154661号パンフレット(RHODIA OPERATIONS)2011年12月15日および米国特許出願公開第20110166025号明細書(RHODIA OPERATIONS)2011年7月7日の教示に従って製造することができる。
混合物(M)は一般に、混合物(M)の総重量を基準として、少なくとも10%、好ましくは少なくとも20%、より好ましくは少なくとも30重量%の前記1つもしくは複数のジエステル(Ide)および/または1つもしくは複数のエステルアミド(Iea)を含む。
混合物(M)がエステルアミド(Iea)を含む場合、前記混合物(M)は一般に、(Iea)および(Ida)の累積重量で割って0.1〜10重量%の量でジアミド(Ida)をさらに含むであろう。
ある種の実施形態によれば、混合物(M)は、ジメチルスルホキシド(DMSO)と式(Ide)のジエステルおよび式(Iea)のエステル−アミドからなる群から選択される少なくとも1つの溶媒とを含む。
式(Ide)および(Iea)の溶媒とDMSOとの間の重量比は、これらの実施形態では、好ましくは1/99〜99/1、好ましくは20/80〜80/20、より好ましくは70/30〜30/70である。
当業者は、本発明組成物での混合物(M)の特性を適切に調整するために適切な重量比を選択するであろう。
混合物(M)は、場合によりDMSOと式(Ide)、(Iea)および場合により(Ida)の溶媒とに加えて、少なくとも1つのさらなる溶媒も含んでもよい。
使用される場合には、前記さらなる溶媒の量は一般に、任意選択のDMSOの量と式(Ide)、(Iea)および場合により(Ida)の溶媒の全体量との両方よりも少ない。さらに、前記さらなる溶媒の量は、存在する場合、DMSOのならびに式(Ide)、(Iea)および場合により(Ida)の溶媒の総量に対して、好ましくは25重量%よりも低い、好ましくは20重量%よりも低い、より好ましくは15重量%よりも低い、さらにより好ましくは10重量%よりも低い。
本発明の組成物の混合物(M)に使用されてもよいさらなる溶媒の代表的な実施形態としては、とりわけ:
− 脂肪族炭化水素、より具体的には、特に、ペンタン、ヘキサン、へプタン、オクタン、ノナン、デカン、ウンデカン、ドデカンまたはシクロヘキサンなどのパラフィン、ならびにナフタレンおよび芳香族炭化水素、より具体的には、特に、ベンゼン、トルエン、キシレン、クメン、アルキルベンゼンの混合物からなる石油留分などの芳香族炭化水素;
− 脂肪族または芳香族ハロゲン化炭化水素、より具体的には、特に、テトラクロロエチレン、ヘキサクロロエタンなどの過塩素化炭化水素;ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、1,1,1−トリクロロエタン、1,1,2,2−テトラクロロエタン、ぺンタクロロエタン、トリクロロエチレン、1−クロロブタン、1,2−ジクロロブタンなどの部分的に塩素化された炭化水素;モノクロロベンゼン、1,2−ジクロロベンゼン、1,3−ジクロロベンゼン、1,4−ジクロロベンゼン、1,2,4−トリクロロベンゼンもしくは異なるクロロベンゼン類の混合物;
− 脂肪族、脂環式または芳香族のエーテルオキシド、より具体的には、ジエチルオキシド、ジプロピルオキシド、ジイソプロピルオキシド、ジブチルオキシド、メチル第三ブチルエーテル、ジペンチルオキシド、ジイソペンチルオキシド、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル ベンジルオキシド;ジオキサン、テトラヒドロフラン(THF);
− エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテルなどのグリコールエーテル;
− エチレングリコールメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテートなどのグリコールエーテルエステル;
− メチルアルコール、エチルアルコール、ジアセトンアルコールなどのアルコール;
− アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジイソブチルケトン、シクロヘキサノン、イソホロンなどのケトン;
− イソプロピルアセテート、n−ブチルアセテート、メチルアセトアセテート、ジメチルフタレート、γ−ブチロラクトンなどの線状または環状エステル;
− N,N−ジメチルアセトアミド(DMAC)、N,N−ジエチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジエチルホルムアミドまたはN−メチル−2−ピロリドン(NMP)などの線状または環状のカルボキサミド;
− 例えば炭酸ジメチル、炭酸ジエチル、炭酸ジプロピル、炭酸ジブチル、炭酸エチルメチル、炭酸エチレン、炭酸ビニレンなどの有機炭酸エステル;
− リン酸トリメチル、リン酸トリエチルなどのリン酸エステル;
− テトラメチル尿素、テトラエチル尿素などの尿素類
が挙げられる。
混合物(M)がさらなる溶媒を含む実施形態については、混合物(M)は好ましくは、化学物質安全性分類に従って発がん性、変異原性または生殖毒性であると認定された溶媒(CMR溶媒)を含まず;より具体的には、混合物(M)は有利にはNMP、DMFおよびDMACを実質的に含まない。
それにもかかわらず、DMSOおよび式(Ide)、(Iea)、(Ida)の溶媒とは異なる任意のさらなる溶媒を実質的に含まない、すなわち、式(Ide)および(Iea)、ならびに場合によりDMSOおよび/または(Ida)の溶媒から本質的になる混合物(M)が好ましいものである。
少量の不純物、微量の溶媒および残留物は、これらが混合物(M)の特性に影響を及ぼすことなく、式(Ide)、(Iea)および場合により(Ida)の溶媒と場合によりDMSOに加えて混合物(M)中に存在していてもよい。混合物(M)の総重量を基準として、約1重量%までの総量の前記他の成分が一般に許容される。
好ましくは、本発明の組成物は、たった1つのポリマー(A)を含む。
本発明の目的のためには、表現「芳香族スルホンポリマー(P)」は、その繰り返し単位の少なくとも50%モルが、式−Ar−SO−Ar’−[繰り返し単位(RSP)](互いに等しいかもしくは異なる、ArおよびAr’は、芳香族基である)の少なくとも1つの基を含む、任意のポリマーを意味することが意図される。
本発明の第1実施形態では、芳香族スルホンポリマー(P)の前記繰り返し単位RSPは、それらのイミド形態(RSP−1−A)および/またはアミド酸形態[(RSP−1−B)および(RSP−1−C)]:
Figure 2016500404
[式中:
→は、任意の繰り返し単位において、矢印が指し示す基が示される通り、または入れ替えられた位置に存在してもよいような異性を意味し、
A’’は、
Figure 2016500404
および相当する任意選択的に置換された構造からなる群から選択され、Yは、−O−、−C(O)−、−(CH−、−C(CF−、−(CF−であり、nは、1〜5の整数、およびその混合物である]
での、繰り返し単位(RSP−1)である。
本発明の第2の好ましい実施形態では、ポリマー(P)の繰り返し単位(RSP)は好ましくは、式:
−Ar−(T’−Ar−O−Ar−SO−[Ar−(T−Ar−SO−Ar−O− (RSP−2
[式中:
− 互いにかつ出現ごとに等しいかもしくは異なる、Ar、Ar、Ar、Ar、およびArは独立して、芳香族単核または多核基であり;
− 互いにかつ出現ごとに等しいかもしくは異なる、TおよびT’は独立して、結合または任意選択的に1つもしくは2つ以上のヘテロ原子を含む二価基であり、好ましくはT’は、結合、−CH−、−C(O)−、−C(CH−、−C(CF−、−C(=CCl)−、−SO−、−C(CH)(CHCHCOOH)−、および式:
Figure 2016500404
の基からなる群から選択され、
好ましくはTは、結合、−CH−、−C(O)−、−C(CH−、−C(CF−、−C(=CCl)−、−C(CH)(CHCHCOOH)−、および式
Figure 2016500404
の基からなる群から選択され、
− 互いに等しいかもしくは異なる、nおよびmは独立して、ゼロまたは1〜5の整数である]
に従う繰り返し単位(RSP−2)である。
この第2の好ましい実施形態のスルホンポリマーは、エーテルスルホンポリマーである。
本発明の第2の好ましい実施形態による芳香族スルホンポリマー(SP)は、少なくとも50%モル、好ましくは70%モル、より好ましくは75%モルの繰り返し単位(RSP−2)を含み、さらにより好ましくは、それは、上に詳述されたような、繰り返し単位(RSP−2)以外の繰り返し単位をまったく含有しない。
この好ましい実施形態によるポリマー(P)の繰り返し単位(RSP−2)はとりわけ、本明細書で下の式(S−A)〜(S−D):
Figure 2016500404
[式中:
− 互いに等しいかもしくは異なる、R’のそれぞれは、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、エーテル、チオエーテル、カルボン酸、エステル、アミド、イミド、アルカリまたはアルカリ土類金属スルホネート、アルキルスルホネート、アルカリまたはアルカリ土類金属ホスホネート、アルキルホスホネート、アミンおよび第四級アンモニウムからなる群から選択され;
− 互いに等しいかもしくは異なる、TおよびT’は、結合または任意選択的に1つもしくは2つ以上のヘテロ原子を含む二価基であり;好ましくはT’は、結合、−CH−、−C(O)−、−C(CH−、−C(CF−、−C(=CCl)−、−C(CH)(CHCHCOOH)−、−SO−、および式:
Figure 2016500404
の基からなる群から選択され、
好ましくはTは、結合、−CH−、−C(O)−、−C(CH−、−C(CF−、−C(=CCl)−、−C(CH)(CHCHCOOH)−、および式:
Figure 2016500404
の基からなる群から選択され、
− j’は、ゼロであるかまたは0〜4の整数である]
のものからなる群から選択することができる。
芳香族スルホンポリマー(P)は典型的には、少なくとも150℃、好ましくは少なくとも160℃、より好ましくは少なくとも175℃のガラス転移温度を有する。
式(S−D)の繰り返し単位(RSP)は好ましくは、次の繰り返し単位:
Figure 2016500404
およびそれらの混合物からなる群から選択される。
上に詳述されたような、式(S−C)に従う繰り返し単位(RSP)は好ましくは、次の単位:
Figure 2016500404
およびそれらの混合物からなる群から選択される。
良好な結果は、その繰り返し単位が繰り返し単位(ii)である芳香族スルホンポリマー(SP)(本明細書では以下、ポリビフェニルジスルホン)で、その繰り返し単位が繰り返し単位(j)である芳香族スルホンポリマー(SP)(本明細書では以下、ポリフェニルスルホンまたはPPSU)で、その繰り返し単位が繰り返し単位(jj)である芳香族スルホンポリマー(SP)(本明細書では以下、ポリエーテルエーテルスルホン)で、その繰り返し単位が繰り返し単位(jjj)そして、任意選択的にさらに繰り返し単位(jj)である芳香族スルホンポリマー(SP)(本明細書では以下、ポリエーテルスルホンまたはPES)で、およびその繰り返し単位が繰り返し単位(jv)そして、任意選択的にさらに繰り返し単位(jj)である芳香族スルホンポリマー(SP)(本明細書では以下、ポリスルホン、またはPSF)で得られた。
ポリフェニルスルホン(PPSU)はとりわけ、Solvay Specialty Polymers USA,L.L.C.からRADEL(登録商標)R PPSUとして入手可能である。ポリスルホン(PSF)はとりわけ、Solvay Specialty Polymers USA,L.L.C.からUDEL(登録商標)PSFとして入手可能である。ポリエーテルスルホン(PES)はとりわけ、Solvay Specialty Polymers USA,L.L.C.からRADEL(登録商標)A PESとしてまたはVIRANTAGE(登録商標)r−PESとして入手可能である。
非常に良好な結果は、ポリエーテルスルホン(PES)で、すなわち、その繰り返し単位が繰り返し単位(jjj)そして、任意選択的にさらに、繰り返し単位(jj)である芳香族スルホンポリマー(SP)で得られた。
スルホンポリマー溶液[溶液(SP)]は、任意の従来法によって工程(i)で調製することができる。例えば、混合物(M)をポリマー(P)に添加することができるか、または、好ましくは、ポリマー(P)を混合物(M)に添加することができるか、またはポリマー(P)および混合物(M)を同時に組み合わせることさえできる。
溶液(SP)は、有利には少なくとも25℃、好ましくは少なくとも30℃、より好ましくは少なくとも40℃、さらにより好ましくは少なくとも50℃の温度で調製される。溶液(SP)は、有利には180℃未満、好ましくは170℃未満、より好ましくは160℃未満、さらにより好ましくは150℃未満の温度で調製される。より高い温度をもちろん溶液(SP)調製工程(i)のために用いることができるが、それらは、実用的なおよび/または経済的な観点から好ましくない。
溶液(SP)中のポリマー(P)の全体濃度は、溶液の総重量を基準として、少なくとも10重量%、好ましくは少なくとも12重量%であるべきである。典型的には、溶液中のポリマー(P)の濃度は、溶液(SP)の総重量を基準として、50重量%を超えず、好ましくはそれは40重量%を超えず、より好まくはそれは30重量%を超えない。
溶液(SP)は、細孔形成剤、核剤、充填材等の、追加の成分を含有してもよい。好適な細孔形成剤は、例えばポリビニルピロリドン(PVP)、およびポリエチレングリコール(PEG)であり、PVPが好ましい。典型的には0.1〜5重量%、好ましくは0.5〜3重量%の範囲の量で溶液(SP)に添加された場合に、透明な均一溶液が得られる。細孔形成剤は一般に、工程(iii)での非溶媒浴中で膜から完全にとはいかないまでも、少なくとも部分的に除去される。
溶液(SP)を得るのに必要な混合時間は、成分の溶解の速度、温度、混合装置の効率、調製中の溶液(SP)の粘度等に依存して大幅に変わり得る。任意の好適な混合装置が用いられ得る。好ましくは、混合装置は、最終的な膜に欠陥を生じさせ得る溶液(SP)中に閉じ込められた空気の量を減らすように選択される。ポリマー(P)と混合物(M)との混合は好都合にも、任意選択的に不活性雰囲気下に保持された、密閉容器中で実施されてもよい。不活性雰囲気、より正確には窒素雰囲気が、PVPを含む溶液(SP)の調製のために特に有利であることが分かった。
一般に、本発明の方法の工程(ii)中の溶液の温度での溶媒混合物(M)へのポリマー(P)の溶解度は、溶液の総重量に対して、10重量%を超える、好ましくは12重量%を超える、さらに好ましくは15重量%を超えるべきである。
用語「溶解度」は、所定の温度で溶解してシステムにおいていかなる相分離も存在することなく透明な均一溶液を与える、溶液の重量当たりのポリマーの重量の観点から測定される、ポリマーの最大量として本明細書では定義される。
さらにその上、ポリマー(P)に対して限定量の非溶媒が、曇り点に達するのに必要とされるレベルよりも一般に下(溶液(SP)の重量を基準として、40重量%未満、好ましくは25重量%未満)の量で、工程(i)において得られた溶液(SP)に添加されてもよい。そのような非溶媒は一般に、本方法の工程(iii)に使用されるものと同じものであろう。非溶媒はしたがって、下記の工程(iii)において記載されるであろう。この理論に制約されることなく、溶液(SP)へのある量の非溶媒の添加は、より有利な膜モルフォロジを提供するために、工程(iii)での分離/凝固の速度を増大させるであろうことは一般に理解される。
均一な透明溶液(SP)が調製されるとすぐに、溶液(SP)は処理されてフィルムになる。
用語「フィルム」は、溶液(SP)の処理後に得られる溶液(SP)の層を意味するために本明細書では用いられる。膜の最終形態に応じて、フィルムは、平らな膜が必要とされる場合、平らであるか、管状または中空繊維膜が得られるべきである場合、形状が管状であるかのどちらであってもよい。
処理工程(ii)中の溶液の温度は、溶液調製工程(i)中の温度と同じものであっても、同じものでなくてもよい。工程(ii)中の溶液の温度は、典型的には180℃を超えず、好ましくはそれは170℃を超えず、より好ましくはそれは160℃を超えず、さらにより好ましくはそれは150℃を超えない。
溶液(SP)の処理工程(ii)中に、処理温度についての下方境界は、溶液(SP)が依然として十分な溶解性および粘度特性を維持しているという条件で、決定的に重要であるわけではない。周囲温度をとりわけ用いることができる。
処理工程(ii)の温度での溶液(SP)の粘度は典型的には少なくとも1Pa.sである。前記条件における溶液(SP)の粘度は典型的には100Pa.sを超えない。
従来技術を、溶液(SP)を処理してフィルムにするために用いることができ、キャスティング技術が好ましいことが理解される。
異なるキャスティング技術が、製造される膜の最終形態に応じて用いられる。最終製品が平らな膜である場合、ポリマー溶液は、キャスティングナイフまたは引落し棒を用いて、平らな支持体、典型的にはプレート、ベルトまたは布上にフィルム、または別の細孔性支持膜としてキャストされる。
したがって、その第1実施形態では本発明の方法は、溶液(SP)を支持体上にキャストして平らなフィルムにする工程(ii)を含む。
中空繊維およびキャピラリー膜は、いわゆる湿式紡糸法によって得ることができる。そのような方法において溶液(SP)は一般に、紡糸口金、すなわち、少なくとも2つの同心キャピラリー(溶液(SP)の通過のための第1の外側キャピラリーおよび、一般に「ルーメン」と言われる、支持流体の通過のための第2の内側キャピラリー)を含む輪状ノズルを通してポンプ送液される。ルーメンは、溶液(SP)のキャスティングのための支持体として働き、中空繊維またはキャピラリー前駆体の穴を開いた状態に維持する。ルーメンは、繊維の紡糸の条件で気体、または、好ましくは、液体であってもよい。ルーメンおよびその温度の選択は、それらが膜における細孔のサイズおよび分布に著しい影響を及ぼし得るので、最終的な膜の必要とされる特性に依存する。一般にルーメンは、ポリマー(P)に対する強い非溶媒ではないかまたは、あるいは、それは、ポリマー(P)に対する溶媒または弱い溶媒を含有する。ルーメンは典型的には、ポリマー(P)に対する非溶媒と、かつ、溶媒と混和性である。ルーメンの温度は一般に、溶液(SP)の温度に近似している。
紡糸口金の出口で、空気中でのまたは制御された環境中での短い滞留時間後に、中空繊維またはキャピラリー前駆体は、非溶媒浴中に浸漬され、浴でポリマーは、沈澱して中空繊維またはキャピラリー膜を形成する。
したがって、その第2実施形態では本発明の方法は、ポリマー溶液を支持流体周りにキャストして管状フィルムにする工程(ii)を含む。ポリマー溶液のキャスティングは典型的には、紡糸口金を通して行われる。支持流体は、最終的な中空繊維またはキャピラリー膜の穴を形成する。支持流体が液体である場合、非溶媒浴中への繊維前駆体の浸漬はまた有利にも、支持流体を繊維の内部から除去する。
管状膜は、それらのより大きい直径のために、中空繊維膜の製造のために用いられる方法とは異なる方法を用いて製造される。
その第3実施形態では本発明の方法は、ポリマー溶液を支持管状材上にキャストして管状フィルムにする工程(ii)を含む。
溶液(SP)の処理が、上に詳述されたような、どの形態でも、フィルムを得るために完了した後に、前記フィルムは、工程(iii)で非溶媒浴中へ浸漬される。この工程は一般に、溶液(SP)からのポリマー(P)の沈澱を誘導するために有効である。沈澱したポリマー(P)はこうして有利にも、最終的な膜構造を形成する。
本明細書で用いるところでは用語「非溶媒」は、溶液または混合物の所定の成分を溶解させることができない物質を意味すると解釈される。
ポリマー(P)のための好適な非溶媒は、水および脂肪族アルコール、好ましくは、短鎖、例えば1〜6個の炭素原子を有する脂肪族アルコール、より好ましくはメタノール、エタノールおよびイソプロパノールである。前記好ましい非溶媒の、すなわち、水および1つもしくは複数の脂肪族アルコールを含むブレンドを使用することができる。好ましくは、非溶媒浴の非溶媒は、水、上に定義されたような脂肪族アルコール、およびそれらの混合物からなる群から選択される。さらにその上、非溶媒浴は、非溶媒に加えて(例えば、上に詳述されたような、水に、脂肪族アルコールにまたは水と脂肪族アルコールとの混合物に加えて)少量(非溶媒浴の総重量に対して、典型的には40重量%までの、一般に25〜40重量%)のポリマー(P)のための溶媒を含むことができる。溶媒/非溶媒混合物の使用は有利にも、膜の気孔率を制御することを可能にする。非溶媒は一般に、溶液(SP)の調製のために使用される混合物(M)と混和性のものの中から選択される。好ましくは、本発明の方法における非溶媒は水である。水は最も安価な非溶媒であり、それは大量に使用することができる。混合物(M)は有利には、水に混和性であり、そして可溶性であり、それは、本発明の方法の追加の利点である。
沈澱浴中の非溶媒は通常、少なくとも0℃の、好ましくは少なくとも15℃の、より好ましくは少なくとも20℃の温度に保持される。沈澱浴中の非溶媒は通常、90℃未満の、好ましくは70℃未満の、より好ましくは60℃未満の温度に保持される。
キャストフィルムと非溶媒浴との間の温度勾配は、それが溶液(SP)からのポリマー(P)の沈澱の速度に影響を及ぼすので、最終的な膜における細孔径および/または細孔分布に影響を及ぼし得る。沈澱が急速である場合には、非溶媒と接触するキャストフィルムの表面上にスキンが一般に生じ、それは典型的には、ポリマー溶液の大部分で非溶媒の拡散を減速し、非対称構造の膜をもたらす。沈澱が遅い場合には、非溶媒との接触時にできる、溶媒に富む液相の細孔形成液小滴は通常、ポリマー溶液が依然として流体である間に塊になる傾向がある。結果として膜は、より均一な、対称的な構造を有するだろう。非溶媒浴の適切な温度は、所定の実験で各具体的な場合について決定することができる。
沈澱浴から取り出されるとすぐに、膜はさらなる処理、例えばすすぎを受けてもよい。最後の工程として、膜は典型的には乾燥させられる。
本発明はさらに、上に記載されたような方法によって得られる膜に関する。
本発明の方法から得られる膜は好ましくは多孔質膜である。典型的には膜は、非対称構造を有する。膜の多孔率は、3〜90%、好ましくは5〜80%の範囲であってもよい。
細孔は、少なくとも0.001μmの、少なくとも0.005μmの、少なくとも0.01μmの、少なくとも0.1μmの、少なくとも1μmの、少なくとも10μmのおよび最大でも50μmの平均直径を有してもよい。多孔質膜における平均細孔径の測定のための好適な技術は、例えばJohn Wiley & Sons,Inc.によって発行された、「Ullmann’s Encyclopedia of Industrial Chemistry」、7th editionでのH.Strathmannによる、「Membranes and Membrane Separation Processes」(DOI:10.1002/14356007.a16_187.pub2)に記載されている。
参照により本明細書に援用される、いずれかの特許、特許出願、および刊行物の開示が、それが用語を不明確にし得る範囲まで本出願の記載と矛盾する場合には、本記載が優先するものとする。
本発明はこれから、以下の実施例に関連してより詳細に説明されるが、その目的は単に例証的なものであり、本発明の範囲を限定することを意図するものではない。
原材料
− エステル−アミド(EA)は、商品名POLAR CLEAN(R)でSolvayから商業的に入手可能な、Me=メチルの式MeO−C(O)−CH(Me)−CHCHC(O)−NMeのエステル−アミドと少量のMeO−C(O)−CH(Et)−CH−C(O)−NMeならびに場合によりMeN−C(O)−CH(Me)−CHCHC(O)−NMeおよび/またはMeN−C(O)−CH(Et)−CH−C(O)−NMeとを含む混合物であり;
− ジエステル(DE)は、商品名RHODIASOLV(登録商標)IRISでSolvayから商業的に入手可能な、エチルコハク酸ジメチルと2−メチルグルタル酸ジメチルとから本質的に(80重量%超)なるジエステル混合物であり;
− PESは、VERADEL(登録商標)PES 3000MP、Solvay Specialty Polymers USA,LLCから商業的に入手可能なポリエーテルスルホンポリマーであり;
− PSUは、Solvay Specialty Polymers USA,LLCからから商品名UDEL(登録商標)で商業的に入手可能なポリスルホンポリマーであり;
− PVPは、ポリビニルピロリドンポリマーである。
溶解性に関する予備調査:
最初の溶解性研究は、DMSOとの混和剤(50/50wt/wt)での、上に詳述されたような、エステル−アミド(EA)へのおよびジエステル(DE)の混合物への上に詳述されたような、PESおよびPSUの溶解性を評価するために実施した。
PESは、周囲温度で両溶媒混合物に10重量%溶けることが分かった。
PSUは、約120℃に加熱すると両溶媒混合物に10重量%溶けることが分かった。溶解度は、少なくともエステル−アミド(EA)溶媒混合物については室温で維持された。
この溶解性挙動のために、両溶媒混合物は、膜の形態下にさらに処理するための好適な溶液を製造するのに適切であることが分かった。
膜製造のためのスルホンポリマーの溶液を製造するための一般的な手順
解膠ブレードを備えたミキサー中で、上に詳述されたような、溶媒EAを脱気して80℃に加熱し;この温度が達成されたらすぐに、PVPを先ず導入し、20〜30分間500rpmで攪拌した。次に、PESを、添加の間ずっと500rpmでの攪拌を維持して添加し、次に、40〜60分間80℃および200rpmでの攪拌を続行した。16%または20重量%のPESと5重量%のPVPとを含有する無色透明な溶液が得られた。室温での前記均一な溶液の安定性は、3日貯蔵後の目視検査によって検証した:相分離も結晶化もまったく観察されなかった。
そのようにして得られた溶液の粘度は、室温(25℃)で100Pa×秒未満であり、3日貯蔵後に未変化のままであることが分かった。
上に記載されたような、溶液の調製に関する結果は、貯蔵能力の観点からおよび、従来の液体処理技術によってフィルムを得るために有利に用いられるという、粘度の観点からの両方で、上に詳述されたような、溶液の適格性を明らかに実証している。さらに、その上、使用される溶媒の混和性は、効率的な凝固を従来の非溶媒浴で達成するために特に有利であり、その結果適切な構造の膜を得ることを確実にする。
同様に、DMSOとの混和剤(50/50wt/wt)での、上に詳述されたような、ジエステル(DE)の混合物中の20重量%PESおよび5重量%PVP溶液を調製した。
フィルムをキャストするおよび膜を非溶媒浴中で凝固させるための手順
溶媒EA中のおよびDEとDMSOとの混合物中の両方で上に詳述されたように得られた、PESおよびPVPの溶液を、フィルムを得るために支持ホイル上にキャスティングナイフを使って処理した。そのようにして得られたフィルムを、ポリマーを凝固させ、そしてPVPを実質的に除去するために水浴中に浸漬した。約100μmの厚さを有する多孔質膜が得られた;その厚さ方向でのカットオフの顕微鏡写真(倍率=1:500)をそれぞれ、図1(溶媒EAからの膜)および図2(溶媒DE+DMSOからの膜)に示す。

Claims (15)

  1. スルホンポリマー膜の製造方法であって、
    (i)
    − 少なくとも1つのスルホンポリマー[ポリマー(P)]と;
    − 溶媒混合物[混合物(M)]であって、
    式(Ide)のジエステルおよび式(Iea)のエステル−アミドからなる群から選択され、任意選択的に少なくとも1つの式(Ida)のジアミド:
    −OOC−Ade−COO−R (Ide
    −OOC−Aea−CO−NR (Iea
    N−OC−Ada−CO−NR (Ida
    [式中:
    − 互いに等しいかもしくは異なる、RおよびRは独立して、C〜C20炭化水素基からなる群から選択され;
    − 互いにかつ出現ごとに等しいかもしくは異なる、R、R、RおよびRは独立して、水素、置換されている可能性がある、C〜C36炭化水素基からなる群から選択され、RおよびRは、それらが結合している窒素原子を含む環状部分(前記環状部分は、置換されている可能性があるおよび/または1つもしくは2つ以上の追加のヘテロ原子を含む可能性がある、ならびにそれらの混合物である)の一部であってもよいことが理解され;
    − 互いに等しいかもしくは異なるAde、Aea、およびAdaは独立して、線状もしくは分岐の二価アルキレン基である]
    を含む少なくとも1つの溶媒、および
    任意選択的にジメチルスルホキシド(DMSO)
    を含む溶媒混合物[混合物(M)]と
    を含むスルホンポリマー溶液[溶液(SP)]を調製する工程と;
    (ii)前記溶液(SP)を処理してフィルムにする工程と;
    (iii)前記フィルムを非溶媒浴に浸漬する工程と
    を含む方法。
  2. 前記混合物(M)が、場合によりDMSOに加えて、
    (i)場合により少なくとも1つの式(IIde)のジエステルと組み合わせて、ジエステル(I’de)の少なくとも1つおよび少なくとも1つのジエステル(I’’de);または
    (ii)場合により少なくとも1つの式(IIea)のエステルアミドと組み合わせて、エステルアミド(I’ea)の少なくとも1つおよび少なくとも1つのエステルアミド(I’’ea);
    (iii)場合により少なくとも1つの式(IIea)のエステルアミドおよび/または少なくとも1つの式(IIda)のジアミドと組み合わせて、エステルアミド(I’ea)の少なくとも1つ、少なくとも1つのジアミド(I’da)、少なくとも1つのエステルアミド(I’’ea)および少なくとも1つのジアミド(I’’da);または
    (iv)(i)と(ii)および/または(iii)との組み合わせ
    を含み、
    ここで、
    − (I’de)は、R−OOC−AMG−COO−Rであり、
    − (I’ea)は、R−OOC−AMG−CO−NRであり、
    − (I’da)は、RN−OC−AMG−CO−NRであり、
    − (I’’de)は、R−OOC−AES−COO−Rであり、
    − (I’’ea)は、RN−OC−AES−CO−NRであり;ならびに
    − (IIde)は、R−OOC−(CH−COO−Rであり、
    − (IIea)は、R−OOC−(CH−CO−NRであり、
    − (IIda)は、RN−OC−(CH−CO−NRであり、
    式中:
    − AMGは、式MG−CH(CH)−CH−CH−またはMG−CH−CH−CH(CH)−のものであり、
    − AESは、式ES−CH(C)−CH−、またはES−CH−CH(C)−のものであり;互いに等しいかもしくは異なる、RおよびRは独立して、C〜C20アルキル、C〜C20アリール、C〜C20アルキアリール、C〜C20アリールアルキル基からなる群から選択され;
    − 互いにかつ出現ごとに等しいかもしくは異なる、R、R、RおよびRは、C〜C20アルキル、C〜C20アリール、C〜C20アルキアリール、C〜C20アリールアルキル基からなる群から選択され、すべての前記基は、1つもしくは2つ以上の置換基を含む可能性があり、1つもしくは2つ以上のヘテロ原子を有する可能性があり、ならびに(1)RおよびRまたはRおよびRと(2)それらが結合している窒素原子とを両方とも含む環状部分からなる群から選択され、前記環状部分は、1つもしくは2つ以上のヘテロ原子、例えば酸素原子または追加の窒素原子を含む可能性がある、
    請求項1に記載の方法。
  3. 前記混合物(M)が、場合によりDMSOに加えて、
    (k)式(III de)の前記ジエステル、式(III de)の前記ジエステル、および式(III de)の前記ジエステルの少なくとも1つ;または
    (kk)前記エステルアミド(III ea)、前記エステルアミド(III ea)、および式(III ea)の前記エステルアミドの少なくとも1つ;または
    (kkk)式(III ea)の前記エステルアミド、式(III ea)の前記エステルアミド、および式(III ea)の前記エステルアミドの少なくとも1つ、ならびに式(III da)の前記ジアミド、式(III da)の前記ジアミド、および式(III da)の前記ジアミドの少なくとも1つ;または
    (kv)(k)と(kk)および/または(kkk)との組み合わせ
    を含み、
    ここで、
    − (III de)は、R−OOC−(CH−COO−Rであり、
    − (III de)は、R−OOC−(CH−COO−Rであり、
    − (III de)は、R−OOC−(CH−COO−Rであり、
    − (III ea)は、R−OOC−(CH−CO−NRであり、
    − (III ea)は、R−OOC−(CH−CO−NRであり、
    − (III ea)は、R−OOC−(CH−CO−NRであり、
    − (III da)は、RN−OC−(CH−CO−NRであり、
    − (III da)は、RN−OC−(CH−CO−NRであり、
    − (III da)は、RN−OC−(CH−CO−NRであり、
    式中、互いに等しいかもしくは異なる、RおよびRは独立して、C〜C20アルキル、C〜C20アリール、C〜C20アルキアリール、C〜C20アリールアルキル基であり、
    − 互いにかつ出現ごとに等しいかもしくは異なる、R、R、RおよびRは、C〜C20アルキル、C〜C20アリール、C〜C20アルキアリール、C〜C20アリールアルキル基からなる群から選択され、すべての前記基は、1つもしくは2つ以上の置換基を含む可能性があり、1つもしくは2つ以上のヘテロ原子を有する可能性があり、ならびに(1)RおよびRまたはRおよびRと(2)それらが結合している窒素原子とを両方とも含む環状部分からなる群から選択され、前記環状部分は、1つもしくは2つ以上のヘテロ原子、例えば酸素原子または追加の窒素原子を含む可能性がある、
    請求項1に記載の方法。
  4. 混合物(M)が、DMSOも式(Ide)、(Iea)、(Ida)の溶媒とは異なるいかなるさらなる溶媒も実質的に含まない、すなわち、式(Ide)および(Iea)、ならびに場合によりDMSOおよび/または(Ida)の溶媒から本質的になる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記ポリマー(P)の繰り返し単位の少なくとも50%モルが、式−Ar−SO−Ar’−の少なくとも1つの基[繰り返し単位(RSP)]を含み、互いに等しいかもしくは異なる、ArおよびAr’が芳香族基であり、好ましくはここで、前記繰り返し単位(RSP)が、式:
    −Ar−(T’−Ar−O−Ar−SO−[Ar−(T−Ar−SO−Ar−O− (RSP−2
    [式中:
    − 互いにかつ出現ごとに等しいかもしくは異なる、Ar、Ar、Ar、Ar、およびArは独立して、芳香族単核または多核基であり;
    − 互いにかつ出現ごとに等しいかもしくは異なる、TおよびT’は独立して、結合または任意選択的に1つもしくは2つ以上のヘテロ原子を含む二価基であり;好ましくはT’は、結合、−CH−、−C(O)−、−C(CH−、−C(CF−、−C(=CCl)−、−SO−、−C(CH)(CHCHCOOH)−、および式:
    Figure 2016500404
    の基からなる群から選択され、
    好ましくはTは、結合、−CH−、−C(O)−、−C(CH−、−C(CF−、−C(=CCl)−、−C(CH)(CHCHCOOH)−、および式:
    Figure 2016500404
    の基からなる群から選択され、
    − 互いに等しいかもしくは異なる、nおよびmは独立して、ゼロまたは1〜5の整数である]
    に従う繰り返し単位(RSP−2)である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記ポリマー(P)の前記繰り返し単位(RSP−2)が、本明細書で下の式(S−A)〜(S−D):
    Figure 2016500404
    [式中:
    − 互いに等しいかもしくは異なる、R’のそれぞれは、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、エーテル、チオエーテル、カルボン酸、エステル、アミド、イミド、アルカリまたはアルカリ土類金属スルホネート、アルキルスルホネート、アルカリまたはアルカリ土類金属ホスホネート、アルキルホスホネート、アミンおよび第四級アンモニウムからなる群から選択され;
    − 互いに等しいかもしくは異なる、TおよびT’は、結合または任意選択的に1つもしくは2つ以上のヘテロ原子を含む二価基であり;好ましくはT’は、結合、−CH−、−C(O)−、−C(CH−、−C(CF−、−C(=CCl)−、−C(CH)(CHCHCOOH)−、−SO−、および式:
    Figure 2016500404
    の基からなる群から選択され、
    好ましくはTは、結合、−CH−、−C(O)−、−C(CH−、−C(CF−、−C(=CCl)−、−C(CH)(CHCHCOOH)−、および式:
    Figure 2016500404
    の基からなる群から選択され、
    − j’は、ゼロであるかまたは0〜4の整数である]
    のものからなる群から選択される、請求項5に記載の方法。
  7. 前記ポリマー(P)の前記繰り返し単位(RSP−2)が、以下の単位:
    Figure 2016500404
    およびそれらの混合物からなる群から選択される式(S−C)の繰り返し単位である、請求項6に記載の方法。
  8. 前記溶液(SP)中の前記ポリマー(P)の全体濃度が、前記溶液(SP)の総重量を基準として、少なくとも10重量%、好ましくは少なくとも12重量%である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記溶液(SP)が、ポリビニルピロリドン(PVP)、およびポリエチレングリコール(PEG)からなる群から選択される細孔形成剤を含有する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 支持体上の平らなフィルム中へ前記溶液(SP)をキャストする工程(ii)を含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 支持流体周りの管状フィルム中へ前記ポリマー溶液をキャストする工程(ii)を含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
  12. 支持管状材料上の管状フィルム中へ前記ポリマー溶液をキャストする工程(ii)を含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
  13. 工程(iii)において、前記非溶媒浴の前記非溶媒が、
    − 水、
    − 脂肪族アルコール、好ましくは、短鎖、例えば1〜6個の炭素原子を有する脂肪族アルコール、より好ましくはメタノール、エタノールおよびイソプロパノール、ならびに
    − それらの混合物
    からなる群から選択される、請求項1〜13のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記非溶媒浴が、前記非溶媒浴の総重量に対して、40重量%以下の量の前記ポリマー(P)のための溶媒をさらに含む、請求項13に記載の方法。
  15. 請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法によって得られる膜。
JP2015548500A 2012-12-19 2013-12-18 スルホンポリマー膜の製造方法 Expired - Fee Related JP6309537B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP12306621 2012-12-19
EP12306621.9 2012-12-19
PCT/EP2013/077194 WO2014096071A1 (en) 2012-12-19 2013-12-18 Method for manufacturing sulfone polymer membrane

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016500404A true JP2016500404A (ja) 2016-01-12
JP6309537B2 JP6309537B2 (ja) 2018-04-11

Family

ID=47603164

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015548500A Expired - Fee Related JP6309537B2 (ja) 2012-12-19 2013-12-18 スルホンポリマー膜の製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20150352502A1 (ja)
EP (1) EP2935420B1 (ja)
JP (1) JP6309537B2 (ja)
CN (1) CN104918985B (ja)
WO (1) WO2014096071A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3040995B1 (fr) 2015-09-15 2019-12-27 Arkema France Utilisation de composes comprenant une fonction sulfoxyde ou sulfone et une fonction amide comme solvants et nouveaux solvants
FR3041357B1 (fr) * 2015-09-17 2017-09-01 Rhodia Operations Solvants de decapage des resines photosensibles
US10894864B2 (en) 2016-05-26 2021-01-19 University Of Florida Research Foundation, Inc. Aliphatic polysulfones with improved mechanical integrity
US11001673B2 (en) 2016-05-26 2021-05-11 University Of Florida Research Foundation, Incorporated Aliphatic polysulfones with improved mechanical integrity
US20220297066A1 (en) * 2017-09-11 2022-09-22 Solvay Specialty Polymers Usa, Llc Purification methods comprising the use of membranes obtained from bio-based sulfone polymers

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5416378A (en) * 1977-07-08 1979-02-06 Asahi Chem Ind Co Ltd Polysulfone semipermeable membrane
JP2005523146A (ja) * 2002-04-16 2005-08-04 ポール コーポレイション 中空ファイバ

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4038351A (en) * 1974-09-19 1977-07-26 Union Carbide Corporation Method of casting tubular polysulfone ultrafiltration membranes in sand modules
DE69531640T2 (de) * 1994-03-04 2004-02-19 Pall Corp. Trennung einer Zellsuspension in ein Zellmaterial und ein Filtrat
US6277281B1 (en) * 1994-03-04 2001-08-21 Usf Filtration And Separations Group Inc. Large pore synthetic polymer membranes
JP2001507741A (ja) * 1996-12-31 2001-06-12 アルシン・メディカル・インコーポレーテッド 溶融紡糸ポリスルホン半透膜及びその製造方法
US5886059A (en) * 1997-07-08 1999-03-23 Memtec America Corporation Highly asymmetric polyethersulfone filtration membranes
US6218441B1 (en) * 1997-09-18 2001-04-17 Timothy B. Meluch Melt-spun polysulfone semipermeable membranes and methods for making the same
GB9808689D0 (en) * 1998-04-23 1998-06-24 Kalsep Ltd Improved membrane
US6632359B1 (en) * 1998-11-09 2003-10-14 Asahi Medical Co., Ltd. Blood purifying apparatus
US6056903A (en) * 1999-02-08 2000-05-02 Osmonics, Inc. Preparation of polyethersulfone membranes
DE10034098C2 (de) * 2000-07-13 2002-11-21 Fresenius Medical Care De Gmbh Hydrophobe mikroporöse Hohlfasermembran und Verfahren zur Herstellung dieser Membran sowie deren Verwendung in der Membranoxygenierung
DE102004009877B4 (de) * 2004-02-26 2006-05-24 Koch Membrane Systems Gmbh Offenporige Filtrationsmembran und Verfahren zu deren Herstellung
FR2898356B1 (fr) 2006-03-07 2008-12-05 Rhodia Recherches & Tech Diesters d'acides carboxylique ramifies
JP5606925B2 (ja) 2008-01-25 2014-10-15 ロディア オペレーションズ エステルアミドの溶剤としての使用、新規のエステルアミド及びエステルアミドの製造方法
FR2961205B1 (fr) 2010-06-09 2012-06-29 Rhodia Operations Procede de preparation de composes esteramides
WO2012079231A1 (en) * 2010-12-15 2012-06-21 Rhodia (China) Co., Ltd. Fluoropolymer compositions

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5416378A (en) * 1977-07-08 1979-02-06 Asahi Chem Ind Co Ltd Polysulfone semipermeable membrane
JP2005523146A (ja) * 2002-04-16 2005-08-04 ポール コーポレイション 中空ファイバ

Also Published As

Publication number Publication date
EP2935420B1 (en) 2018-05-16
EP2935420A1 (en) 2015-10-28
JP6309537B2 (ja) 2018-04-11
CN104918985B (zh) 2019-08-09
CN104918985A (zh) 2015-09-16
US20150352502A1 (en) 2015-12-10
WO2014096071A1 (en) 2014-06-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108884250B (zh) 用于制造砜聚合物膜的组合物和方法
JP6309537B2 (ja) スルホンポリマー膜の製造方法
US20240359145A1 (en) Purification methods comprising the use of membranes obtained from bio-based sulfone polymers
AU2013361727B9 (en) Hydrophilic fluoropolymer
JP6698827B2 (ja) ジメチルスルホキシドと少なくとも1種のラクトンとの混合物を含む溶媒系
KR102448133B1 (ko) 설폭시드 작용기를 갖는 분자 및 아마이드 작용기를 갖는 분자의 혼합물을 포함하는 용매 조성물
EP3055048B1 (en) Process for manufacturing fluoropolymer membranes
JP7511558B2 (ja) 高圧濾過のための多孔質膜
EP2926889A1 (en) Method for manufacturing polyethersulfone membrane
JP2015131929A (ja) 芳香族ポリスルホン多孔質体及びその製造方法
JP2022543029A (ja) 膜及びその製造用のポリマー
JPS6289745A (ja) 微孔性膜の製造方法
JPS61107909A (ja) 中空繊維状分離膜の製造方法
Khosravi et al. Effect of different additives in the casting solution on the formation and morphology of poly (vinylidenefluoride)(PVDF) membranes
JP2001137675A (ja) 酸性ガス分離膜及びその製造方法
Khosravi et al. Morphological Study of Poly (vinylidene fluoride) Asymmetric Membranes: Effects of the Solvent, Non solvent additives, Coagulation bath Temperature and Concentration of polymer

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170816

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170829

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20171124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180213

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180314

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6309537

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees