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JP2016216603A - 建造物用支持脚及び二重床構造 - Google Patents

建造物用支持脚及び二重床構造 Download PDF

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JP2016216603A JP2015102959A JP2015102959A JP2016216603A JP 2016216603 A JP2016216603 A JP 2016216603A JP 2015102959 A JP2015102959 A JP 2015102959A JP 2015102959 A JP2015102959 A JP 2015102959A JP 2016216603 A JP2016216603 A JP 2016216603A
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Abstract

【課題】衝撃や生活音などを高度に防振・遮音することが可能な建造物用支持脚及び二重床構造を提供する。
【解決手段】本発明の建造物用支持脚は、板片に高度制振緩衝材が設置された建造物用支持脚であって、前記高度制振緩衝材は、ポリオール成分と有機ポリイソシアネートとを混合させ硬化させたポリウレタン樹脂を含み、該ポリウレタン樹脂は、前記ポリオール成分の合計量を100重量部とした時、官能基数2.4〜3.0、分子量3000〜6000のポリオールを99.5〜90重量部と、2級若しくは3級の高級モノアルコールを0.5〜10重量部と、所定の安定剤を1.0〜4.0重量部、含有し、前記ポリウレタン樹脂の損失係数tanδが0.2以上であることを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、特にマンションやアパートなどの集合住宅に適した建造物用支持脚及びそれを用いた二重床構造に関する。
マンションやアパートなどの集合住宅では、フローリング仕上げが一般的に用いられている。このマンションの床構造は、例えば直貼り床構造と乾式二重床構造とに大別される。
このうち直貼り床構造は、下地となるコンクリート床に、直にカーペットや塩ビシート、あるいは木製仕上げ材などを貼った床のことをいう。特に木製仕上げ材(フローリング)を直接下地のコンクリートに張った床構造となる工法を木床直貼り床工法という。
また、乾式二重床構造は、いわゆる置き床構造とも称される構造で、根太床の大引き、根太を省略して、防振ゴム付きの鋼製の束を直接合板に取りつけたものをいう。
近年では、快適性に対するニーズが益々顕在化し、より高い遮音性能が要求されるようになっている。このため、上記した集合住宅では厚さ150〜200mmを越えるような鉄筋コンクリートスラブ(以下、「RCスラブ」とも称する)の上に二重床構造を構築する仕様が標準的となってきた。
そして集合住宅向けのフローリング仕上げでは、上階の床で落下物などにより生じた衝撃音に対する下階への遮音対策が重要となり、床材の床衝撃音低減性能は、特性の異なる軽量衝撃および重量衝撃に対する性能が同時に求められている。
例えば平成20年3月に公表された「床材の床衝撃音低減性能の表現方法に関する検討委員会」の報告書(財団法人日本建築総合試験所)においても、軽量床衝撃音及び重量床衝撃音といった2種の衝撃音に対する試験項目について解説がなされている(非特許文献1参照)。
この試験項目においては周波数毎の低減量下限値が設けられ、それにより等級が軽量床衝撃音ではΔLL等級として5つの等級に、重量床衝撃音ではΔLH等級として4つの等級に分かれている。
これに対して例えば下記特許文献1では、床スラブの上に支持脚としての防振ゴムを介した長尺根太を含む軸組を構成し、さらに長尺根太間に吸音材からなるブロックを配した二重床構造が提案されている。
特開平6−10492号公報
一般財団法人 日本建築総合試験所、"音響試験−床材の床衝撃音低減性能の等級表記方法(ΔL等級)について"、[平成27年4月1日検索]、インターネット<URL: http://www.gbrc.or.jp/contents/test_research/acoustic/sound04.html>
しかしながら、近年では核家族化が進み、個々人のプライバシー保護や生活音の遮音などが益々重視されてきている。上記した置き床構造は、例えば台所や廊下など、床下配管を必要とする箇所に多く用いられる構造であり、軽量衝撃音の遮音には一定の効果があるものの、重量衝撃音に対しては衝撃が細い足に集中するため効果がなく、かえって直貼り床より音が大きくなる場合もある。
また、上記した特許文献1においては、防振ゴムを用い、さらにはグラスウールの吸音材を介在させる構造を採用することで、一定の防振・遮音性能は達成できているといえる。しかしながら、かような構成を採ったとしても、例えば人の足音や重量物の落下などの生活音や衝撃音に対して防振・遮音が充分といえず、建造物に対するより高い遮音性・制振性が継続して望まれている。
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、従来の直貼り床工法や乾式遮音二重床工法とは異なる全く新しい工法で、衝撃音や生活音などの発生音を高度に遮音することが可能な建造物用支持脚及び二重床構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一実施形態にかかる建造物用支持脚は、(1)板片に高度制振緩衝材が設置された建造物用支持脚であって、前記高度制振緩衝材は、ポリオール成分と有機ポリイソシアネートとを混合させ硬化させたポリウレタン樹脂を含み、該ポリウレタン樹脂は、前記ポリオール成分の合計量を100重量部とした時、官能基数2.4〜3.0、分子量3000〜6000のポリオールを99.5〜90重量部と、2級若しくは3級の高級モノアルコールを0.5〜10重量部と、下記化学式(1)〜(4)で表される物質を含む安定剤を1.0〜4.0重量部、含有し、前記ポリウレタン樹脂の損失係数tanδが0.2以上であることを特徴とする。
また、上記(1)又は(2)に記載の建造物用支持脚においては、(3)前記ポリウレタン樹脂のゴム硬度が30以下であることが望ましい。
さらに上記課題を解決するため、本発明の一実施形態にかかる二重床構造は、床スラブと、前記床スラブ上に配置される上記(1)〜(4)のいずれかに記載の建造物用支持脚と、前記建造物用支持脚上に配置される床下地材及び床仕上げ材と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、ネジやボルトによる固定が必要な従来品に比して施工性を格段に向上させることができるとともに、衝撃音や生活音などの発生音を高度に抑制することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る二重床構造1を示した側面図である。 (a)は第1実施形態に係る二重床用支持脚3を示した側面図である。(b)は第1実施形態に係る二重床用支持脚3のうち板片31と高度制振緩衝材32の構成を示す斜視図である。(c)は凹部Cを備えた板片31と高度制振緩衝材32の構成を示す斜視図である。 二重床用支持脚3上に設置されるパーティクルボード4の配列例を示す平面図である。 高度制振緩衝材32の組成物とその特性、並びに試験結果を示す表である。 高度制振緩衝材32の組成物とその特性、並びに試験結果を示す表である。 従来品と高度制振緩衝材32における衝撃に対するそれぞれの制振性能を比較したグラフである。 高度制振緩衝材32を用いた床構造における30kg砂袋衝撃試験の結果を示す図である。 高度制振緩衝材32を用いた床構造における載荷荷重試験の結果を示す図である。 高度制振緩衝材32を用いた床構造における局部曲げ試験の結果を示す図である。 強度性能試験を行った際の測定位置を示す図である。 高度制振緩衝材32を用いた床構造における床衝撃音低減性能試験の結果を示す図である。 床衝撃音低減性能の試験時における床構造を示す図である。 (a)は変形例に係る板片31と高度制振緩衝材32の構成を示す斜視図である。(b)は変形例に係る板片31と高度制振緩衝材32の構成を示す斜視図である。
以下、本発明に係る建造物用支持脚及びそれを用いた二重床構造について、添付図面を適宜参照しつつその一実施形態を例にして説明する。なお、説明の便宜上、以下の説明中において適宜X方向、Y方向及びZ方向をそれぞれ規定したが、本発明の権利範囲を減縮するものでないことは言うまでもない。
≪第1実施形態≫
図1は第1実施形態に係る二重床構造1を示した側面図である。
第1実施形態に係る二重床構造1は、床スラブ2上に配置された二重床用支持脚3(建造物用支持脚)と、この二重床用支持脚3の上面に敷設されたパーティクルボード4、床下地材5及び床仕上げ材6を含んで構成されている。
二重床構造1は、主としてマンション・アパートなどの集合住宅、学校、役所及び施設などの建造物に適用が可能であり、特にその中でもマンションなどの集合住宅に対して好適である。なお、後述の例示でも明らかなとおり、本発明は様々な建造物に適用が可能であり、例えば戸建て住宅に適用してもよい。
床スラブ2は、上述したRCスラブなどが例示でき、例えばコンクリートなどから構成されて建造物の側壁8内の空間に敷設され、厚みは概ね13センチ〜25センチ程度である。床スラブ2を構成する材料はセメント、骨材、水及び混和剤などから構成され、目標とする強度や耐久性あるいは施工性などに応じて配合割合が適宜調整される。なお、「床スラブ」は通常、下階がある場合における上階と下階の間の床構造を指すが、下階がない場合の基礎の最上部に打設される基礎スラブも本実施形態でいう「床スラブ」に含まれるものとする。
パーティクルボード4は、木材の小片を接着剤と混合して加熱圧縮成形した木質ボードの一種である。木材の裁断サイズによって、配向性ストランドボード、中密度繊維板などに分類される。このパーティクルボード4は、その厚みが例えば9mm〜30mm程度であり、後述する二重床用支持脚3の板片31に対して公知の締結用ネジや接着剤などを介して接続される。なお、パーティクルボード4は本実施形態では必ずしも必須ではなく適宜省略が可能であり、その場合には二重床用支持脚3の板片31と床下地材5とが公知の締結用ネジや接着剤を介して接続される。
床下地材5は、例えば厚さ12.5mmの硬質石膏ボードを2枚重ねにして、その上に厚さ12mmの合板をさらに重ねて構成されている。なお、床の剛性をどの程度とするかによって床下地材5の厚みも種々設定されるが、厚み24mmあるいは28mmの構造用合板を使用してもよい。また、床下地材5に断熱材を組み合わせることによって剛性とともに断熱性を付与するようにしてもよい。
床仕上げ材6は、木質系床材(フローリングやコルクなど)や繊維系床材(カーペットやサイザル麻など)、あるいは合成樹脂系床材(塩化ビニル樹脂からなる発泡床材などのクッションフロア、耐摩耗性や耐薬品性に優れたプラスチックシートなど)などの公知の床仕上げ材が適用可能である。施主の好みに応じてデザインや材質が適宜選定されるが、例えば厚さ12mmの単板フローリングや複合フローリングを用いることができる。
なお、床スラブ2とパーティクルボード4に挟まれた中空空間には、適宜、電気通信用ケーブル、設備用配管などを配置することができる。
また、本実施形態では、床仕上げ材6から所定の隙間を隔てて巾木7が側壁8に設けられている。
次に、図2に第1実施形態に係る建造物用支持脚としての二重床用支持脚3を示す。なお、以下では本発明の建造物用支持脚の適用例として二重床用支持脚3を説明するが、本発明の建造物用支持脚は床以外の重量物の支えなど種々の建造物の支持に適用が可能である。
本実施形態では、二重床用支持脚3は、図2(a)に示すように、木質系材料からなる板片31の露出面(例えば中央部に1箇所)に高度制振緩衝材32が配設されている。なお、板片31は1枚に限定されず、2枚以上の任意の枚数で構成されていてもよい。2枚以上の板片31を用いる場合には、これら板片31同士が接着剤などで互いに固着される。
二重床用支持脚3は、高度制振緩衝材32が床スラブ2の上面と直接接触するように、床スラブ2上に複数配置される。そして床スラブ2上に配置された二重床用支持脚3上に、上述したパーティクルボード4が設置される。
なお、本実施形態では二重床用支持脚3の高度制振緩衝材32が直接床スラブ2と接触する例を用いて説明するが、この態様に限定されず、例えば板片などを介して床スラブ2上に設置されていてもよい。
次に、二重床用支持脚3上に設置されるパーティクルボード4の配列例を図3に示す。
図3から明らかなとおり、本実施形態では床スラブ2(図3では不図示)上には複数の二重床用支持脚3が配置されるとともに、この二重床用支持脚3上には複数のパーティクルボード4が所定の隙間を隔てて配置される。
この所定の隙間の大きさは、例えば5mm〜15mm程度であり、本実施形態では10mmとなっている。また、図3においては、パーティクルボード4の四隅に対応するように二重床用支持脚3が配置されてパーティクルボード4を支持している。
図2に戻り、本実施形態の二重床用支持脚3の詳細構造について説明を継続する。
図2(b)に示すとおり、二重床用支持脚3を構成する板片31は、縦横の寸法が例えばL3=L4=60mm〜100mmとなっている。本実施形態では、L3=L4=90mmとした。
なお、L3とL4の大きさは上記に限られず任意に設定が可能である。また、L3とL4の値は同じ値とせずに、これらの値を異ならせて長方形状としてもよい。また、板片31の形状は、上記した正方形や長方形などの矩形に限られず、場合によっては円形や楕円形状としてもよい。
板片31の高さ(Z方向)は特に制限はないが、例えば5mm〜25mm程度が好ましい。本実施形態では、板片31の高さを20mmとした。
二重床用支持脚3を構成する高度制振緩衝材32は、例えば縦横の一辺(L1とL2)が概ね30〜50mmとなっており、厚みtが概ね1〜20mm、好ましくは3〜10mmとなっている。本実施形態では、L1=L2=40mm、t=10mmとした。このように高度制振緩衝材32は直方体形状となっているが、上記形状に限定されないことは言うまでもない。すなわち、高度制振緩衝材32は、L1とL2の大きさが互いに異なっていてもよいし、円柱状や楕円柱状となっていてもよい。
なお、本実施形態では板片31の平らな表面上に高度制振緩衝材32を載置する形態を説明したが、この態様に限定されない。例えば図2(c)に示されるように、板片31の中央に所定の深さの凹部Cを形成し、この凹部C内に高度制振緩衝材32を配置するようにしてもよい。この凹部Cの深さは、例えば高度制振緩衝材32の厚みtの半分〜1/4程度であることが好ましい。
そして高度制振緩衝材32は、以下の材質によって構成されることにより、損失係数tanδが0.2以上となっている。
すなわち、高度制振緩衝材32は、アルコール成分(ポリオール成分)と有機ポリイソシアネートとを混合(化学反応)させ硬化させたポリウレタン樹脂を含んで構成されている。そしてこのポリウレタン樹脂には、ポリオール成分の合計量を100重量部とした時、官能基数2.4〜3.0、分子量3,000〜6,000のポリオールを99.5〜90重量部と、2級若しくは3級の高級モノアルコールを0.5〜10重量部が含有される。
なお、本実施形態でいうポリウレタン樹脂は、後述する軟質ポリウレタン樹脂や、ポリウレタンゲルも含まれる概念である。
なお、2級若しくは3級の高級モノアルコールが、sec−ステアリルアルコールであることが好ましい。
また、高度制振緩衝材32は、ゴム硬度30以下の粘着性を有するポリウレタン樹脂を含んで構成されていてもよい。さらにこの場合において、ゴム硬度が5以上の粘着性を有するポリウレタン樹脂であることが好ましい。以上から、高度制振緩衝材32としては、ゴム硬度が5以上30以下の粘着性を有するポリウレタン樹脂を含んで構成されていることが最も望ましい。
なお「ゴム硬度」とは、JIS K6301に準じてバネ式ゴム硬度計を用いて測定した結果の数値である。
本実施形態のポリウレタン樹脂は、一部に2級若しくは3級の高級モノアルコールを粘着付与剤として用いたポリオールブレンドと有機ポリイソシアネートを定量的に反応させることによって得られる耐熱性に優れる粘着性のポリウレタン樹脂を含む。
その素材となる主成分のポリオール、高級モノアルコール及び/若しくは有機ポリイソシアネートを無数の候補の中から適宜に選択することによって、例えば、得られる樹脂の硬度,機械的強さおよび粘着強さ等を調整していろいろな特性の粘着性を有するポリウレタン樹脂を得ることが出来る。
なお、主成分としてのポリオールとしては、ポリオキシポリアルキレンポリオールを挙げることができるが、支障のない限りその他のポリオール、例えば公知のポリエステル系ポリオール、ポリテトラメチレンポリオキシグリコール、ひまし油系ポリオール、ε−カプロラクトン系ポリオール、β−メチル−δ−バレロラクトン系ポリオール、カーボネート系ポリオール等を用いてもよく、これらの2種以上を併用することが出来る。
上述のとおり、主成分のポリオールは、官能基数2.4〜3.0、分子量3,000〜6,000であることが好ましい。官能基数が2.4未満の場合は未硬化樹脂になりやすく、この分子量範囲で官能基数が3より大きい場合は、ゴム硬度が30より大きくなり、しかも粘着性が欠けるために好ましくない。官能基数が2.4〜3.0の間であれば特に問題はないが、高いほどポリウレタン樹脂のゴム硬度は高くなり、同時に粘着性も低下する。また官能基数が低い程ポリウレタン樹脂の硬度は低くなる。
また、平均分子量が3,000未満の場合は、ゴム硬度が30より大きくなり、同時に粘着性能は低下するために好ましくなく、分子量が6,000より大きい場合は、反応が十分に進まないためか、得られたポリウレタン樹脂は耐熱性に欠け好ましくない。
なお平均分子量は3,000〜6,000の間であれば特に問題はないが、低い程ポリウレタン樹脂のゴム硬度は高くなり、粘着性も低下する。また、平均分子量が高いほどポリウレタン樹脂の硬度は低くなり、粘着性は増加する。
前述のポリオキシポリアルキレンポリオールとしては、低分子量の活性水素化合物を開始剤としてアルキレンオキサイドを開環附加重合させた公知の化合物を用いることが出来る。
ここで言う低分子量の活性水素化合物とは、水、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングルコール、ブタンジオール、ヘキサンジオール、グリセリン、若しくはトリメチロールプロパン等の官能基数2〜3の多価アルコールを挙げることができる。また、これらの2種類以上の混合物を使用することも可能である。
なお、ポリオールの一部成分としての2級若しくは3級の高級モノアルコールは、高度制振緩衝材32に粘着性を付与するために好適である。これらのモノアルコールとしては、主成分のポリオールに可溶性であることが好ましい。
これらに該当するポリオールとしては、例えば、2−エチルヘキシルアルコール、sec−ステアリルアルコール、α−テルピネオール、ジアセトンアルコール及びカプリルアルコール等を挙げることができる。
これらのモノオールの使用量は、ポリオール成分の合計量を100重量部とした時、主成分のポリオール99.5〜90重量部に対して上記モノオールを0.5〜10重量部の範囲が好ましい。モノオールの使用量が0.5重量部未満の時には、得られるポリウレタン樹脂の粘着性増加は乏しく、また10重量部を越える時にはポリオールの平均官能基数の低下をもたらし、耐熱性に欠けるために好ましくない。
モノオールの使用量は、0.5〜10重量部の範囲であれば特に問題はないが、使用量が少ない程ポリウレタン樹脂の硬度は高く、同時に粘着性は低くなる。また、使用量が高いほど硬度は低く、粘着性は強くなる。
ポリオール混合物の平均官能基数は、2.4以上であることが好ましい。平均官能基数が2.4に満たない場合は、硬化不良になりやすく、ポリウレタン樹脂が得られても耐熱性に乏しいために好ましくない。
有機ポリイソシアネートは、1分子中に2個のイソシアネート基を有する有機化合物であって、上述のポリオールの水酸基に対して反応性のイソシアネート基を有するものが用いられる。
有機ポリイソシアネートの例としては、一般的な芳香族,脂肪族及び脂環族の化合物を用いることが出来る。例えば、トリレンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、液状変性MDI、キシリデンジイソシアネート(XDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、シクロヘキシルジイソシアネート及びイソホロンジイソシアネート等があり、とりわけTDI、MDIが好ましい。
これら有機ポリイソシアネートは単独で用いることができるし、または2種以上を混合して用いることもできる。
更にまた、有機ポリイソシアネートを理論量より少ないポリオール類と公知の技術を用いて反応せしめ、末端に活性イソシアネート基を有するプレポリマーとして用いることもできる。プレポリマーとして用いる場合は、ポリオール化合物と有機ポリイソシアネートとの反応が確実に進行しやすくなり、均質なポリウレタン樹脂が得やすいために好ましい。
これらのプレポリマーは、末端に活性イソシアネート基残量2重量%以上、好ましくは2.5〜15重量%を有するものがよい。末端活性イソシアネート基残量が2重量%未満の場合にはプレポリマーの液粘度が高くなり、ポリウレタン樹脂の製造に際して支障を来す。末端活性イソシアネート基残量が2重量%以上ならば特に支障はないが、15重量%を越えるとプレポリマーとして用いる効果が少なくなる。
ポリオール混合物と有機ポリイソシアネートとを化学反応させるに際して、ポリオールの水酸基(OH)に対するイソシアネートのイソシアネート基(NCO)の当量比、即ちNCO/OHは0.95〜1.05が好ましい。
この当量比が1.05を越える場合は、得られるポリウレタン樹脂の粘着性が乏しくなり、また安定したゴム硬度のポリウレタン樹脂を得がたく、0.95未満の場合は、得られるポリウレタン樹脂の耐熱性に欠けるために好ましくない。
ここで、有機ポリイソシアネートとポリオールとの間のウレタン化反応を行わせるに当たって、適宜のウレタン化触媒を用いることができる。このウレタン化触媒としては、第3級アミン化合物や有機金属化合物等の公知の触媒を用いることが可能である。例えば、トリエチレンジアミン、N,N‘−ジメチルヘキサメチレンジアミン、N,N‘−ジメチルブタンジアミン、オクチル酸鉛、ラウリル酸ジブチル錫等が好適である。ただし、このウレタン化触媒を用いることは必須の要件ではない。
また、本実施形態のポリウレタン樹脂を構成するための組成物には、以下に示す成分を添加することが出来る。
すなわち、この組成物に、まず、可塑剤を添加することが出来る。この可塑剤は、主成分としてのポリオールとイソシアネートの合計量100重量部当たり15重量部未満に限って混合することが出来る。この可塑剤を添加すると、その添加量が多くなるに応じて得られるポリウレタン樹脂の硬度は低下する。
従って、この可塑剤の添加によってポリウレタン樹脂の硬度をある程度制御することが可能になる。ただし、可塑剤を15重量部以上添加すると、ポリウレタン樹脂の機械的特性を損ない、耐熱温度が低下し、また、可塑剤を原因とするブリージングを起こしやすくなる。適用可能な可塑剤の種類としては、通常のポリウレタン樹脂用の可塑剤、例えばジオクチルフタレート、ジブチルフタレート、トリスクロロエチルフォスフェート、トリスクロロプロピルフォスフェート等が挙げられる。
また、ポリウレタン樹脂の耐久性、安定性の向上を図るために、安定剤として、熱安定剤、酸化防止剤、充填剤等を、支障のない限りにおいて、1種または2種以上混合して用いることも出来る。さらに、前述したもの以外にも、顔料、染料、難燃剤、消泡剤、分散剤、界面活性剤、水分吸着剤等を適宜添加することも可能である。
また、ポリウレタン樹脂の耐久性を向上させるため、高度制振緩衝材32としてのポリウレタン樹脂は、例えば上記のようにアルコール成分の合計量を100重量部とした時、下記化学式(1)〜(4)で表される物質を含む安定剤を1.0〜4.0重量部だけ添加するとよい。1.0未満では耐久性が悪くなってしまい、一方で4.0を超えても効果は変わらず経済的でないからである。
而して、原料として用いられるポリオールおよび有機ポリイソシアネートはそれぞれ常温、もしくは加温した状態で、これら2成分を混合する。添加剤を混合する場合には、予めポリオールに混合させておくか、または主成分の混合時に添加してもよい。
例えば前述の各成分を十分に混合したのち真空下で脱泡して、常温〜120℃の金型に流し込み、常温〜120℃で2日〜2時間ウレタン化反応を起こさせる。しかる後に金型から取り出すことによって、本実施形態のポリウレタン樹脂が得られる。
<高度制振緩衝材32の実施例>
以下、本実施形態の高度制振緩衝材32の具体的な実施例について説明する。
本実施例では、高度制振緩衝材32として、ポリオール混合物と有機ポリイソシアネートとの反応により得られるポリウレタン系の組成物を、図4及び図5に示す処方量に従ってA〜Iの9種類について調整した。このうち、B〜F、HおよびIが実施例であり、A及びGが比較例となっている。また、これら9種類の組成物について、それぞれ所定の試験を行って得た結果を図4及び図5に示している。
なお、図4及び図5に示す各素材は次のとおりである。
(1)ポリオール
■図4中の「※1」:ポリオキシポリプロピレントリオール(分子量4,000)
■図5中の「※8」:ポリオキシポリプロピレン(末端部分エチレン)トリオール(分子量6,500)
(2)モノオール
■図4中の「※2」及び図5中の「※9」:sec−ステアリルアルコール
(3)イソシアネート
■図4中の「※3」及び図5中の「※10」:ジフェニルメタンジイソシアネートとポリオキシポリプロピレントリオール(分子量5,000)を反応させたプレポリマー(末端活性イソシアネート基残量9.1重量%)
(4)その他の添加剤
■図4中の「※4」及び図5中の「※11」:ラウリル酸ジブチル錫
■図4中の「※5」及び図5中の「※12」:商品名 EVERSORB S02 (台湾永光化学工業股分有限公司)
■図4中の「※6」及び図5中の「※13」:商品名 シリコン消泡剤SAG471(日本ユニカ)
■図4中の「※7」及び図5中の「※14」:合成ゼオライト粉
図4及び図5に示す表中の「ポリオール」、「イソシアネート」、「触媒」、「安定剤」、「消泡剤」欄における数値の単位は、重量部数を示す。
また、「ゴム硬度」は、JIS K6301 に準じてバネ式ゴム硬度計を用いて測定した結果の数値である。
「防振性(tanδ)」は、測定機「Dynamic Mechani−cal Thermal Analyzer: Polymer Laboratories社」で、30×5×2mmの試験片の曲げ試験にて測定した結果の数値である。
また、「衝撃吸収率」は、535gの鋼球を690mmの高さから5mmの鋼板上に自然落下させた時に鋼板下の1トンロードセルが受ける瞬間最大衝撃値(kg)を「x」とした時、同様の試験により厚み10mmの測定物が受けた衝撃値(「y」kgとする)から、その衝撃吸収率は〔=(1−y/x)×100%)〕とした数値である。
「耐熱性」は、所定温度に暴露後、目視により7 日以内に分解が発生したものを評価「D」、7日〜30日間に分解が発生したものを評価「C 」、 31日〜90日のものを評価「B 」、そして90経過後も異常のなかったものを評価「A 」の4 段階で評価した。
「粘着強さ(g/10mm)」は、ステンレス板を被着体とした180°ピール引張り試験にて測定した結果の数値である。
「圧縮クリープ特性」は、所定の温度(例えば80℃)環境下において圧縮歪みを10%与えて所定期間(例えば365日)経過した後に、当該圧縮を解放した際の形状を評価したものである。より具体的には圧縮を解放した後に1mm以上の歪みがあったものは「×」、歪みが1mm未満であったものを「○」と評価した。
以上の素材を表に示す処方に従ってホモジナイザー(3000rpm/min)で60秒間混合することにより反応を開始させて、その混合物を真空中で脱泡した。
更にその混合物をシリコン製オープン金型に注型して、図4及び図5にそれぞれ示す所定温度で所定時間反応を継続したのち脱型し、引き続き常温で7日間養生することによって上述した形状の組成物(高度制振緩衝材)を得た。
<遮音性、耐久性、耐衝撃性および床衝撃音低減性の評価>
この高度制振緩衝材32は、従来品に対して遮音性及び衝撃音に対する制振性能(防音機能)が格段に向上されている。
すなわち本実施形態に係る二重床用支持脚3によれば、高度制振緩衝材32を備えることにより衝撃音や生活音などの発生音を大幅に低減することができた。
以下に、二重床用支持脚3に関する実験結果の一例を示す。
(実証実験その1)
図6は、本実施形態に係る二重床用支持脚3の高度制振緩衝材32と、従来品(天然ゴムやスポンジなど)における衝撃に対するそれぞれの制振性能を比較したグラフである。
同図においては、縦軸に加速度(mm/s)、横軸には時間(s)をとっており、さらに点線で示したグラフが従来品に対応し、実線で示したグラフが高度制振緩衝材32に対応している。
実験に際しては、従来の乾式二重床構造を「従来」とし、厚みが10mmの高度制振緩衝材32を用いた二重床構造を「本発明」とした。これらの上面に例えば厚さ12mmの構造用合板を載せ、この構造用合板上に所定の衝撃を加えた際の制振特性を比較した。
その結果、図6に示すとおり、従来品においては衝撃後の減衰特性はさほど良いものではなく、衝撃付加から0.35秒後においても依然として振動が大きく残留していることが分かる。
一方で本実施形態の高度制振緩衝材32においては、衝撃付加から0.35秒後には、従来品に比べて概ね50%以上の防振効果を奏していることが分かる。
換言すれば、高度制振緩衝材32は従来品に比して50%以上も防振性能が向上しており、従来品に比して驚異的で特筆すべき顕著な効果を奏する結果を示している。
(実証試験その2)
次に、図7〜9に、第1実施形態に係る高度制振緩衝材32を用いた床構造における強度性能試験の結果を示す。この強度性能試験は、独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)が公表する「機材の品質判定基準」に基づく規格にて行った。
より具体的には、「機材の品質判定基準」に規定された「二重床下地材」に適用される強度性能試験である「30kg砂袋衝撃試験」(図7)、「載荷荷重試験」(図8)、及び「局部曲げ試験」(図9)に関して評価を行った。
なお図10は、上記した「機材の品質判定基準」に基づく強度性能試験を行った際の測定位置を示している。例えば図7中の「I1」〜「I3」は、図10中の黒丸で示された「I1」〜「I3」の位置に対応する。また、今回の強度性能試験には、厚さ10mmの高度制振緩衝材32上に厚さ12mmの合板Tを用いている。
その結果、まず図7から明らかなとおり、30kg砂袋衝撃試験での異常は一切認められなかった。換言すれば、高度制振緩衝材32は重量物の落下に対する耐衝撃性についても高い特性を維持できると言える。
次に図8から明らかなとおり、載荷荷重試験に対しても強度性能試験で定める判定基準を大きく下回る高い性能を維持できることが分かる。
そして図9から明らかなとおり、局部曲げ試験に対しても強度性能試験で定める判定基準を大きく下回る高い性能を維持できることが分かる。
以上のとおり、第1実施形態に係る高度制振緩衝材32を用いた床構造は、独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)が公表する「機材の品質判定基準」を凌駕する性能を有していることが実証された。
次に、図11に、第1実施形態に係る高度制振緩衝材32における床衝撃音低減性能の試験結果を示す。
この試験は、上述した「床材の床衝撃音低減性能の表現方法に関する検討委員会」の報告書(財団法人日本建築総合試験所)で示される「床材の床衝撃音低減性能の等級表記指針」に基づく軽量床衝撃音低減性能及び重量床衝撃音低減性能の試験項目に準拠して行った。当該指針は、床衝撃音レベル低減量の測定方法を定めたJIS規格が2007年に改正されたことを機会に、それまで使われていた推定L等級に代わる新たな床衝撃音低減性能の表示制度を導入しようとの機運が高まった。
すなわち、2007年に改訂されたJIS A1440−1、1440−2の規定では周波数毎の情報である床衝撃音レベル低減量を求める測定までに留まっており、その結果から性能を単一評価量として等級表示する方法については規定されていなかった。
かような背景を受けて、財団法人日本建築総合試験所によって上述した指針が提示されたのである。
本実施形態における床衝撃音レベル低減量の試験も、JIS A 1440−1(軽量床衝撃音低減性能)と、JIS A 1440−2(重量床衝撃音低減性能)に基づいて実施されている。なお、表中の「スラブデータ」とは、スラブ単体で床衝撃音を計測した値をいい、表中の数値はこのスラブデータを基準として良し悪しを示している。
図12に床衝撃音低減性能の試験時における床構造を示す。図12に示すように、本衝撃試験においては、厚さ150mmのスラブ上に、縦40mm×横40mm×厚さ5mmの高度制振緩衝材32を二層構造(厚さが計10mm)として載置し、さらにこの二層の高度制振緩衝材32上に縦72mm×横72mm×厚さ12mmの板片31を載置した。
そして床下地材4として厚さ15mmのMPフロア用特殊高比重合板と、床仕上げ材5として厚さ12mmのフローリングを用いた。なお、床仕上げ高さとしては49mmとし、巾木としては木巾木2mm浮かし及びヒレ巾木とした。
その結果、図11から明らかなとおり、重量床衝撃音低減性能は一般的な乾式二重床ではマイナス値となる63Hzがプラスの値となるなど高性能であることが示されている。また、軽量床衝撃音低減性能においては、特に高周波側の500Hz、1KHzや2KHzなどでプラスの値となるなど高性能であることが示されている。
これらの実験結果から明らかなとおり、防振(遮音)性能と耐久性とを高次元で両立した高度制振緩衝材32を有する二重床用支持脚3及び二重床構造1の作用効果は充分に実証された。
なお上記した実験結果は本発明の有用性を示す一例であって、その他にも載荷荷重試験、局部曲げ試験、軽量床衝撃試験や重量床衝撃試験などで顕著な効果を得ることができることは言うまでもない。
以上、本発明の第1実施形態を説明してきたが、上記した各実施形態は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
≪変形例≫
例えば上記各実施形態では高度制振緩衝材32を板片31の中央部に1つ配置する例を示したが、これに代えて図13(a)に示すとおり複数の高度制振緩衝材32を1つの板片31上に配置してもよい。
この図13(a)に示す変形例では、4つの高度制振緩衝材32が、矩形の板片31の四隅に配置されている構成とした。
なお、矩形の板片31の隅に高度制振緩衝材32が配置される他には、例えば図13(b)に示すとおり、矩形の板片31の各片の中央付近に計4つの高度制振緩衝材32を配置してもよい。
また、上述した第1実施形態及び変形例は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜組み合わせてもよい。
≪従来構造に対する際立った本発明の効果≫
上述したとおり本発明は従来の直貼り床工法や乾式遮音二重床工法とは異なる全く新しい工法であることから、以下に示す従来の構造では発揮できない効果を奏することができる。
(1)従来の直張り構造(木床直貼り床工法)より優れている点
・木床直貼り床工法では緩衝材がつかない無垢床であることから遮音性能が確保できないのに比して、本発明では高度制振緩衝材32の衝撃緩衝効果によって重量衝撃音の遮音性能が高い点
・コンクリート(床スラブ2)表面が完全に乾燥しなくとも施工を進めることができるので工期が短縮できる点
・コンクリート(床スラブ2)と床材(パーティクルボード4など)との間に空気層があるので断熱性能が高い(暖かい)点
・上記空気層があるので、コンクリート(床スラブ2)からの湿気による床材(パーティクルボード4など)の腐敗がおきにくい点
・高度制振緩衝材32によるダンパー効果によって足が疲れにくい点
(2)従来の二重床構造(乾式遮音二重床工法)より優れている点
・高度制振緩衝材32の衝撃緩衝力が大きいので、重量衝撃音の遮音効果が大きい点
・高度制振緩衝材32を用いたことにより床仕上がりの高さを50mm以下にできるので、天井高を大きく確保して広々とした室内空間とすることが可能な点
・高度制振緩衝材32を用いたことにより床仕上がりの高さを50mm以下にできるので、従来の乾式遮音二重床工法の仕上がり高さ(120mmなど)に対して70mm以上の空間を節約できるとともに、従来に比して同じ高さで階数の多い高層マンションを建設することが可能である点
・際根太を必要としないので、そのための施工期間が不要となり工期が短縮できる点
以上説明したように、本発明は、高い遮音性能と耐久性を有する高品質な建造物用支持脚及び二重床構造並びにこれらを備えた建造物を製造するのに適している。
1、11 二重床構造
2 床スラブ
3、3´ 二重床用支持脚(建造物用支持脚)
4 パーティクルボード
5 床下地材
6 床仕上げ材
7 巾木
8 側壁
9 追加緩衝材
31 板片
32 高度制振緩衝材
34 挿入材
C 凹部

Claims (4)

  1. 板片に高度制振緩衝材が設置された建造物用支持脚であって、
    前記高度制振緩衝材は、
    ポリオール成分と有機ポリイソシアネートとを混合させ硬化させたポリウレタン樹脂を含み、
    該ポリウレタン樹脂は、前記ポリオール成分の合計量を100重量部とした時、
    官能基数2.4〜3.0、分子量3000〜6000のポリオールを99.5〜90重量部と、2級若しくは3級の高級モノアルコールを0.5〜10重量部と、以下の化学式(1)〜(4)の構造式を含む安定剤を1.0〜4.0重量部、含有し、
    前記ポリウレタン樹脂の損失係数tanδが0.2以上であることを特徴とする建造物用支持脚。
  2. 前記ポリウレタン樹脂のゴム硬度が5以上である請求項1又は2に記載の建造物用支持脚。
  3. 前記ポリウレタン樹脂のゴム硬度が30以下である請求項1〜3のいずれか一項に記載の建造物用支持脚。
  4. 床スラブと、
    前記床スラブ上に配置される請求項1〜4のいずれか一項に記載の建造物用支持脚と、
    前記建造物用支持脚上に配置される床下地材及び床仕上げ材と、を含むことを特徴とする二重床構造。
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