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JP2016193649A - 鞍乗型車両のロアーカウル構造 - Google Patents

鞍乗型車両のロアーカウル構造 Download PDF

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JP2016193649A JP2015073643A JP2015073643A JP2016193649A JP 2016193649 A JP2016193649 A JP 2016193649A JP 2015073643 A JP2015073643 A JP 2015073643A JP 2015073643 A JP2015073643 A JP 2015073643A JP 2016193649 A JP2016193649 A JP 2016193649A
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Abstract

【課題】走行風が側面に逃げることを抑制して多くの走行風を原動機へ導くことができる鞍乗型車両のロアーカウル構造を提供する。【解決手段】前輪(7)と、前輪(7)の後方に配置される原動機(8)と、原動機(8)の下部前方に配置されるロアーカウル(49)と、を備える鞍乗型車両(1)のロアーカウル構造であって、ロアーカウル(49)は、側面視で下端の前縁から斜め後上方へ延びる前面部(65)を備え、前面部(65)の車幅方向の端縁には、前上方へ延びる堰部(67)が前面部(65)の端縁に沿って設けられている。【選択図】図10

Description

本発明は、鞍乗型車両のロアーカウル構造に関する。
従来、前輪と、前輪の後方に配置されるエンジンとしての原動機と、原動機の下部前方に配置されるロアーカウルとを備える自動二輪車などの運転者が跨って乗車するタイプの鞍乗型車両が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1のロアーカウルの前方の側面には、原動機の側部のウォーターポンプに向けて走行風を導くV字型溝状の導風ガイドが形成される。
特許第5566708号公報
従来のロアーカウルは、前方から後方に向かって次第に車幅方向に広がる様に構成されている。そして、ロアーカウルの前方の側面に原動機への走行風を取り入れるV字型溝状の導風ガイドが設けられているため、走行風が導風ガイドに沿って導かれ難く、側面に逃げ易いという問題がある。
本発明は、以上の点に鑑み、走行風が側面に逃げることを抑制して多くの走行風を原動機へ導くことができる鞍乗型車両のロアーカウル構造を提供することを目的とする。
[1]上記目的を達成するため、本発明は、
前輪(7)と、
前記前輪(7)の後方に配置される原動機(8)と、
前記原動機(8)の下部前方に配置されるロアーカウル(49)と、を備える鞍乗型車両(1)のロアーカウル構造であって、
前記ロアーカウル(49)は、側面視で下端の前縁から斜め後上方へ延びる前面部(65)を備え、
前記前面部(65)の車幅方向の両端縁のうち少なくとも何れか一方の端縁には、該端縁から前上方に向かって延びる堰部(67)が該端縁に沿って設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、前面部(65)で受けた走行風が横方向に逃げることを堰部(67)で抑えることができ、原動機(8)へ効率よく走行風を導くことができる。
[2]また、本発明においては、
前記鞍乗型車両(1)は前記原動機(8)の下部近傍を通過して前記鞍乗型車両(1)の後方に向けて延出する排気管(9)を備え、
前記ロアーカウル(49)の側面は、側面視で下端から上方へ車幅方向外側へ向かい、上方に行くほど連続的または断続的に鉛直面に近づく側部一般面(73,83)を備え、
該側部一般面(73,83)に開口(75,85)が設けられ、該開口(75,85)の後上方の縁部(77,87)が側部一般面(73,83)よりも車幅方向中央に向かって凹んでいることが好ましい。
本発明によれば、車両後方に向けて内部空気を排出する方向にエア抜きの開口(75,85)を側部一般面(73,83)に設けたので、ロアーカウル(49)内の排気管の熱を奪った走行風をロアーカウル(49)の側方へ開口(75,85)から流すことができる。また、開口(75,85)の後上方の縁部(77,87)が側部一般面(73,83)よりも車幅方向中央寄りに窪んでいるため、ロアーカウル(49)内の空気が鞍乗型車両(1)の後方に向かって開口(75,85)から抜け易くすることができる。
[3]また、本発明においては、前記ロアーカウル(49)の前面部(65)と堰部(67)とは、一部品からなる前側部(61)として一体に成形されていることが好ましい。
本発明によれば、前面部(65)と左右の堰部(67)を成形する金型を、前面部(65)に対し上下に型割することができる。これにより、スライド等の無い簡単な金型を用いて前面部(65)と左右の堰部(67)を成形することが可能になる。
そして、従来のロアーカウルは、左右一対のカウルを繋ぎ合わせていたため、上方又は前方から従来のロアーカウルを見たときに部品同士の車幅方向中央のつなぎ目が見えるものであった。これに対し、本発明のロアーカウル構造によれば、前面部(65)と堰部(67)とが一体に成形されているので、上方又は前方からロアーカウルを見たときに、ロアーカウル(49)の車幅方向中央のつなぎ目が見えず、ロアーカウル(49)の外観上の特徴を与えることができる。
[4]また、本発明においては、前記堰部(67)の前上端から車幅方向外側に向かって折り返すように屈曲して後下方へ延びる合流面(69)を備えることが好ましい。
本発明によれば、堰部(67)と合流面(69)とで断面U字形状を構成することができ、ロアーカウル(49)の剛性を向上させることができる。
また、ロアーカウル(49)を前上方から見たとき、合流面(69)の端縁が下方に向けて配置されて上方から見え難くなるため、ロアーカウル(49)の外観上の特徴を与えることができる。
[5]また、本発明においては、前記開口(75,85)の上縁(75a,85a)の少なくとも一部が、前記合流面(69)の端縁(69a)に沿って配置されるが好ましい。
本発明によれば、側部一般面(73,83)に設けられた開口(75,85)の上縁(75a,85a)の少なくとも一部が堰部(67)の端縁(69a)に沿って配置されるため一体感が強まり、外観上の特徴を、特に側面視において与えることができる。
また、本発明によれば、堰部(67)の合流面(69)の端縁(69a)と、開口(75,85)の上縁(75a,85a)を一致させることで、開口(75,85)の上縁(75a,85a)が側部一般面(73,83)まで車幅方向外側に張り出すこととなる。このように開口(75,85)を構成することにより、開口(75,85)の開口面積を広く確保することができ、ロアーカウル(49)内から側面へ熱気を効率よく排出できる。
[6]また、本発明においては、前記ロアーカウル(49)の少なくとも一方の側部一般面(73,83)の後部上方には、車幅方向で一段幅狭く設けられ、運転用のペダル踏み部(91)の内側を通って車体フレーム(2)のピボット部(16)の外面まで延びる、運転者爪先案内面(89)が設けられることが好ましい。
本発明によれば、運転者爪先案内面(89)によって、ペダル踏み部(91)に隣接する部品を覆うことができ、運転者の操作性が向上される。
本発明のロアーカウル構造を適用した鞍乗型車両の実施形態を示す説明図。 本実施形態のロアーカウルを示す説明図。 本実施形態のロアーカウルの前側部を示す斜視図。 本実施形態のロアーカウルの前側部を示す底面図。 本実施形態のロアーカウルの前側部を鞍乗型車両の左側から示す側面図。 本実施形態のロアーカウルの左側部及び右側部を示す平面図。 本実施形態のロアーカウルの左側部及び右側部を鞍乗型車両の左側から示す側面図。 本実施形態のロアーカウルを前方から示す説明図。 本実施形態のロアーカウルを切り欠いて前方から示す断面図。 本実施形態のロアーカウルを鞍乗型車両の右側から示す側面図。
図を参照して、本発明のロアーカウル構造を適用した鞍乗型車両の実施形態を説明する。なお、鞍乗型車両とは、車体に跨って乗車する車両全般と定義するものであり、自動二輪車や跨って乗車する三輪又は四輪の自動車等を含むものと定義する。
図1に示すように、本実施形態の鞍乗型車両1は、自動二輪車であり、車体フレーム2と、車体フレーム2の前端部に取り付けられたヘッドパイプ3に回動自在に支持された左右一対のフロントフォーク4と、左右のフロントフォーク4の上端部を支持するトップブリッジ5と、トップブリッジ5に取り付けられた操舵用のハンドル6と、フロントフォーク4に回転自在に支持された前輪7と、車体フレーム2に支持された原動機8(エンジン)と、原動機8からの排気ガスを後方に導く排気管9と、排気管9に取り付けられたサイレンサ10と、車体フレーム2の下部のピボット11に上下に揺動自在に支持されたリヤスイングアーム12と、リヤスイングアーム12の後端部に回転自在に支持された後輪13とを備える。リヤスイングアーム12と車体フレーム2との間には図示省略したリヤクッションが設けられている。
車体フレーム2は、ヘッドパイプ3から後方に延びるメインフレーム14と、ヘッドパイプ3からメインフレーム14の下方を後方斜め下方に延びるダウンチューブ15と、メインフレーム14の後部に連結されてリヤスイングアーム12を支持するピボット11を有するピボットプレート16とを備える。本実施形態においては、ピボットプレート16が本発明のピボット部に該当する。
メインフレーム14にはシートレール17が連結されている。シートレール17は、ピボットプレート16に連結されたサポートパイプ18にも支持される。シートレール17の前方のメインフレーム14上には、燃料タンク19が支持される。燃料タンク19の後方であって、シートレール17上には、運転者が跨るシート20が設けられている。
なお、図1の符号21はシート20の前部に跨った運転者の足を載せる運転者用ステップを示し、符号22はシート20の後部に跨った同乗者の足を載せる同乗者用ステップを示し、符号23は車体を左側に傾けた状態で駐車するサイドスタンドを示している。
原動機8は、燃料タンク19の下方に配置され、ダウンチューブ15を介してメインフレーム14に固定されている。原動機8は、下からクランクケース24、シリンダブロック25、シリンダヘッド26、ヘッドカバー27の順に少し前傾するように上方へ積み重ねるようにして構成される。
ダウンチューブ15の下端部にはマウント部材28が設けられている。原動機8のクランクケース24の前端部はマウント部材28で支持される。クランクケース24の後端部はピボットプレート16で支持される。本実施形態の原動機8は、水冷単気筒エンジンで構成される。
シリンダブロック25のシリンダ内にはピストンが往復運動可能に挿入されている。ピストンには、コネクティングロッドを介してクランクケース24内に軸支されたクランク軸に連結される。クランクケース24の後部には、原動機8の出力軸が軸支される。出力軸とクランク軸との間には、クラッチ機構や変速機構が設けられている。
出力軸と後輪13とには夫々スプロケット29,30が取り付けられている。両スプロケット29,30には、ドライブチェーン31が巻き回され、このドライブチェーン31によって原動機8と後輪13との間で動力伝達が可能とされている。
シリンダヘッド26の前部には排気管9が接続されている。シリンダヘッド26の後部には、吸気管を介してキャブレター又はスロットルボディ等の燃料供給装置が接続される。燃料供給装置の後方にはエアクリーナボックスが設けられている。
排気管9は、シリンダヘッド26の前部から斜め右前方に延出したのち下方に屈曲し、ダウンチューブ15の右側方で下方に向かうに従って次第に後ろ側に位置するように斜め後ろ下方に延出している。この排気管9が原動機8のクランクケース24の下面近傍に至った後、原動機8の下面右側に沿うように略水平に後方へ延びて後輪13右側に配置されたサイレンサ10の前端部に接続される。
鞍乗型車両1の車体には、主に合成樹脂で構成される車体カバーが装着される。車体カバーは、車体上部前側を覆うフロントカウル43と、車体上部側面を覆う左右一対のサイドカウル45と、車体上部後側を覆うリヤシートカウル47と、車体下部前側を覆うロアーカウル49とを備える。
フロントフォーク4には前輪7の上部を覆うフロントフェンダ51が設けられ、リヤシートカウル47には、後輪13が巻き上げる泥などが運転者に泥がかかることを避けるためのリヤフェンダ53が設けられている。各カウル43,45,47,49及び各フェンダ51,53は夫々の部位に最適と考えられる合成樹脂材料で成形された樹脂成型品で構成される。
ロアーカウル49は、前輪7の後方であって車体下部前側において、原動機8の下部前側をその前方から左右両側方に渡って覆うように設けられている。ロアーカウル49は、原動機8の下部前側から前下がりに傾斜して前方へ延びるように設けられ、側面視では前方に向けて鋭角状に突出する先細りの略三角形状を成し、上面視では前方に向けて先細りの略台形状を成すように延びている。
図2に示すように、ロアーカウル49は、ロアーカウル49の上面を主に形成する前側部61と、ロアーカウル49の下面を主に形成する左右一対の側部62,63とで構成されている。図3に示すように、前側部61は略V字状に形成され、前側部61の中央部には、側面視で下端の前縁から斜め後方へ延びる前面部65が設けられている。図4は、前側部61を下方から示している。図5は、前側部61を鞍乗型車両1の左側から示したものである。
図3に示すように、前面部65には、排気管9を避けるための逃げ部65aが設けられている。前面部65の車幅方向(左右)の両端縁には、当該端縁から上方に向かって延びる堰部67が当該端縁に沿って設けられている。この堰部67の後方部には、前面部65で撥ね上げられた走行風の一部をロアーカウル49内に位置している原動機8及び排気管9の一部分に向けて取り入れる切欠部67aが設けられている。
また、堰部67の上端には、堰部67の上端から側部一般面としての側壁部73,83に向かって後下方へ延びる合流面69を連設している。
図6は、左側の側部62(以下、左側部62という)及び右側の側部63(以下、右側部63という)を上方から示す図である。図7は、左側部62及び右側部63を鞍乗型車両1の左側から示す側面図である。左側部62は、車幅方向外側に向かって次第に上方へ緩やかに湾曲する左底壁部71と、この左底壁部71の車幅方向外側の側縁から上方に行くほど連続的(断続的でもよい)に鉛直面に近づくように湾曲して立ち上がる側部一般面としての左側壁部73とを備える。
左側壁部73には、後方に向かって次第に上方へ高くなるように広がって略三角形状に開口する左開口75が設けられている。また、側部一般面としての左側壁部73には、左開口75の後上方の縁部に位置させて車幅方向中央側に向かって凹んだ左凹部77(縁部)が設けられている。
図6に示すように、右側部63は、車幅方向外側に向かって次第に上方へ緩やかに湾曲する右底壁部81と、この右底壁部81の車幅方向外側の側縁から上方に行くほど連続的(断続的でもよい)に鉛直面に近づくように湾曲して立ち上がる側部一般面の一部としての右側壁部83とを備える。
右側壁部83には、後方に向かって次第に上方へ高くなるように広がる略三角形状に開口する右開口85が設けられている。また、側部一般面としての右側壁部83には、右開口85の後上方の縁部に位置させて車幅方向中央側に向かって凹んだ右凹部87(縁部)が設けられている。
また、図7に示すように、右側壁部83の後ろ部分は、ピボット部としてのピボットプレート16の外面まで延びて、運転者のペダル操作などの爪先を案内する運転者爪先案内面89が設けられている。この運転者爪先案内面89により、他の部品に邪魔されることなく、運転者は容易にブレーキペダル91に爪先を載せることができると共に、ブレーキペダル91の操作性を向上させることができる。本実施形態においては、運転者爪先案内面89は、ペダル踏み部としてのブレーキペダル91の内側を通ってピボットプレート16まで延びている。
図8は、ロアーカウル49を前方から示す図である。図9は、ロアーカウル49を前方から断面で示す図である。図10は、ロアーカウル49を鞍乗型車両1の右側から示す図である。図10から運転者爪先案内面89がブレーキペダル91の内側を通ってピボットプレート16まで延びていることが分かる。
本実施形態の鞍乗型車両1のロアーカウル構造によれば、前面部65で受けた走行風が横方向に逃げることを堰部67で抑えることができ、原動機8へ効率よく走行風を導くことができる。また、本実施形態のロアーカウル49は、後方に向かって次第に車幅方向に広がる様に略V字状に構成されており、また堰部67及び合流面69によって後方に向かって次第に上方へ向かって傾斜している。このようにロアーカウル49が構成されることにより、ロアーカウル49によって、前輪7から跳ね上がった水や泥などが、運転者の爪先に掛かることを抑制することができる。
また、本実施形態の鞍乗型車両1のロアーカウル構造では、鞍乗型車両1の後方に向けてロアーカウル49の内部の空気を排出する方向にエア抜きの開口75,85を側壁部73,83に設けたので、ロアーカウル49によって原動機8へ導かれた走行風が、排気管9及び排気管9に設けられる触媒の熱を奪った後、ロアーカウル49の側方の開口75,85から排出させることができる。
また、本実施形態の鞍乗型車両1のロアーカウル構造では、開口75,85の後上方の縁部に設けられた凹部77,87が、側部一般面としての側壁部73,83よりも車幅方向中央側に凹むように窪んでいる。このため、ロアーカウル49内の空気が鞍乗型車両1の後方に向かって開口75,85から抜け易くすることができる。
また、本実施形態のロアーカウル構造によれば、前面部65と左右の堰部67とからなる前側部61を成形する金型を、前面部65に対し上下に型割することができる。これにより、スライド等の無い簡単な金型を用いて前面部65と左右の堰部67とからなる前側部61を成形することが可能になる。
そして、従来のロアーカウルは、左右一対のカウルを繋ぎ合わせていたため、上方又は前方から従来のロアーカウルを見たときに部品同士の車幅方向中央のつなぎ目が見えるものであった。これに対し、本実施形態のロアーカウル構造によれば、前面部(65)と堰部(67)とが一体に成形されているので、上方又は前方からロアーカウル49を見たときにロアーカウル49の車幅方向中央に位置する左右の側部62,63同士をつなぎ合わせた部分であるつなぎ目や、側部62,63の上縁が見えず、ロアーカウル49の外観を向上させることができる。
また、本実施形態のロアーカウル構造によれば、堰部67の上端に、堰部67の上端から側部一般面としての側壁部73,83に向かって後下方へ延びる合流面69を連設している。従って、堰部67と合流面69とで前側部61の左右に断面U字形状を構成することができ、ロアーカウル49の剛性を向上させることができる。
また、ロアーカウル49の剛性が向上した分だけ、排気管9を避けるため前面部65に設けられた逃げ部65aの逃げ形状を広く確保することが可能となる。従って、ロアーカウル49全体を排気管9に従来よりも接近させることができ、ロアーカウル49の小型化を図ることができる。また、ロアーカウル49を前上方から見たとき、合流面69の端縁69aが下方に向けて配置されて上方視で隠れるため、ロアーカウル49に外観上の特徴を与えることができる。
また、本実施形態のロアーカウル構造によれば、側部一般面としての側壁部73,83に設けられた開口75,85の上縁75a,85aが堰部67の端縁69aと一致して一体感が強まり、外観上の特徴を、特に側面視において与えることができる。
また、本実施形態のロアーカウル構造によれば、合流面69の端縁69aの少なくとも一部を、開口75,85の上縁75a,85aに沿わせることで、開口75,85の上縁75a,85aが側部一般面としての側壁部73,83まで車幅方向外側に張り出すこととなる。このように開口75,85を構成することにより、開口75,85の開口面積を広く確保することができ、ロアーカウル49内から側面へ熱気を効率よく排出できる。
なお、本実施形態においては、運転者爪先案内面89を右側部63にのみ設けたものを説明したが、本発明の運転者爪先案内面はこれに限らない。例えば、左側部62にのみ設けてもよいし、両側部62,63に設けてもよい。
また、本実施形態においては、ペダル踏み部としてブレーキペダル91を用いて説明したが、本発明のペダル踏み部はこれに限らない。例えば、ペダル踏み部は、ギヤチェンジペダルであってもよいし、パーキングペダルや、単なる足置き部であってもよい。
また、本実施形態においては、前面部65の車幅方向の両端縁に堰部67を設けたものを説明したが、本発明のロアーカウル構造はこれに限らない。例えば、前面部の車幅方向の何れか一方の端縁にのみ堰部を設けても、前面部で受けた走行風が側方に逃げることを抑制することができるという本発明の作用効果を得ることができる。
1 鞍乗型車両
2 車体フレーム
3 ヘッドパイプ
4 フロントフォーク
5 トップブリッジ
6 ハンドル
7 前輪
8 原動機
9 排気管
10 サイレンサ
11 ピボット
12 リヤスイングアーム
13 後輪
14 メインフレーム
15 ダウンチューブ
16 ピボットプレート(ピボット部)
17 シートレール
18 サポートパイプ
19 燃料タンク
20 シート
21 運転者用ステップ
22 同乗者用ステップ
23 サイドスタンド
24 クランクケース
25 シリンダブロック
26 シリンダヘッド
27 ヘッドカバー
28 マウント部材
29 スプロケット
30 スプロケット
31 ドライブチェーン
43 フロントカウル
45 サイドカウル
47 リヤシートカウル
49 ロアーカウル
51 フロントフェンダ
53 リヤフェンダ
61 前側部
62 左側部
63 右側部
65 前面部
65a 逃げ部
67 堰部
67a 切欠部
69 合流面
69a 端縁
71 左底壁部
73 左側壁部(側部一般面)
75 左開口
75a 上縁
77 左凹部(縁部)
81 右底壁部
83 右側壁部(側部一般面)
85 右開口
85a 上縁
87 右凹部(縁部)
89 運転者爪先案内面
91 ブレーキペダル(ペダル踏み部)

Claims (6)

  1. 前輪(7)と、
    前記前輪(7)の後方に配置される原動機(8)と、
    前記原動機(8)の下部前方に配置されるロアーカウル(49)と、を備える鞍乗型車両(1)のロアーカウル構造であって、
    前記ロアーカウル(49)は、側面視で下端の前縁から斜め後上方へ延びる前面部(65)を備え、
    前記前面部(65)の車幅方向の両端縁のうち少なくとも何れか一方の端縁には、該端縁から前上方に向かって延びる堰部(67)が該端縁に沿って設けられていることを特徴とする鞍乗型車両のロアーカウル構造。
  2. 請求項1記載の鞍乗型車両のロアーカウル構造であって、
    前記鞍乗型車両(1)は前記原動機(8)の下部近傍を通過して前記鞍乗型車両(1)の後方に向けて延出する排気管(9)を備え、
    前記ロアーカウル(49)の側面は、側面視で下端から上方へ車幅方向外側へ向かい、上方に行くほど連続的または断続的に鉛直面に近づく側部一般面(73,83)を備え、
    該側部一般面(73,83)に開口(75,85)が設けられ、該開口(75,85)の後上方の縁部(77,87)が側部一般面(73,83)よりも車幅方向中央に向かって凹んでいることを特徴とする鞍乗型車両のロアーカウル構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の鞍乗型車両のロアーカウル構造であって、
    前記ロアーカウル(49)の前面部(65)と堰部(67)とは、一部品からなる前側部(61)として一体に成形されていることを特徴とする鞍乗型車両のロアーカウル構造。
  4. 請求項1から請求項3の何れか1項に記載の鞍乗型車両のロアーカウル構造であって、
    前記堰部(67)の前上端から車幅方向外側に向かって折り返すように屈曲して後下方へ延びる合流面(69)を備えることを特徴とする鞍乗型車両のロアーカウル構造。
  5. 請求項4記載の鞍乗型車両のロアーカウル構造であって、
    前記ロアーカウル(49)は、前記前面部(65)及び前記堰部(67)を有する前側部(61)と、該前側部(61)の後下方に配置される側部(62,63)とを備え、
    前記側部(62,63)は、側面視で下端から上方へ車幅方向外側へ向かい、上方に行くほど連続的または断続的に鉛直面に近づく側部一般面(73,83)を備え、
    該側部一般面(73,83)に開口(75,85)が設けられ、
    前記開口(75,85)の前上縁(75a,85a)の少なくとも一部が、前記合流面(69)の端縁(69a)に沿って配置されることを特徴とする鞍乗型車両のロアーカウル構造。
  6. 請求項1から請求項5の何れか1項に記載の鞍乗型車両のロアーカウル構造であって、
    前記ロアーカウル(49)の少なくとも一方の側部一般面(73,83)の後部上方には、車幅方向で一段幅狭く設けられ、運転用のペダル踏み部(91)の内側を通って車体フレーム(2)のピボット部(16)の外面まで延びる、運転者爪先案内面(89)が設けられることを特徴とする鞍乗型車両のロアーカウル構造。
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