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JP2016182969A - パウチ容器及びパウチ容器包装体 - Google Patents

パウチ容器及びパウチ容器包装体 Download PDF

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賢二 川▲崎▼
Kenji Kawasaki
賢二 川▲崎▼
純平 峪
Junpei Tani
純平 峪
忠 高野
Tadashi Takano
忠 高野
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Abstract

【課題】吊下穴を形成する必要がなく、安定して吊り下げることができるパウチ容器を提供する。
【解決手段】表裏一対の外装シート11及び両外装シート11の下端部から内側に折り込まれて底ガセット部を形成する底ガセットシート12を有する容器本体10と、この容器本体10に装着される、内容物を注出するための注出口部材20とを備えている。容器本体10は、底ガセットシート12の周縁部が外装シート11の下部周縁部にヒートシールされた底シール部と、一対の外装シート11の周縁部が相互にヒートシールされた周縁シール部とを備えることによって袋状に形成されており、底ガセット部の両側縁において、部分的に接合されたポイントシール部PSを有している。容器本体10には、底ガセット部の側縁における上端UEとポイントシール部PSとの間の部分は吊下部材を挿入可能な吊下部HPであることを示す表示部DP1〜DP4が設けられている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、例えば、流動食や経腸栄養剤等の内容物を充填する容器のように、吊り下げた状態で使用するパウチ容器及びパウチ容器包装体に関する。
この種のパウチ容器としては、例えば、図18に示すようなものがある。このパウチ容器50は、同図に示すように、内面が熱接着性を有する合成樹脂製の柔軟性シートからなる包材によって袋状に形成された内容物が充填される底ガセットタイプの容器本体51と、この容器本体51に充填された内容物を注出するために容器本体51に装着された注出口部材53とを備えており、容器本体51には、底ガセット部を形成している底シール部51aに吊下穴52が形成されている。
従って、このパウチ容器50に内容物が充填包装されたパウチ容器包装体P50は、図19に示すように、注出口部材53のキャップ53aを外してチューブCを接続し、吊下スタンドのフックHK等に容器本体51の吊下穴52を引っかけて、注出口部材53が下を向くように吊り下げた状態で内容物をチューブCを通して、人に投与するようになっている。
特開2006−082847号公報
しかしながら、上述したように、容器本体51に形成された吊下穴52を吊下スタンドのフックHK等に引っかけて吊り下げるタイプのパウチ容器50は、吊り下げ状態が安定せず、同図に矢印で示すように、吊り下げたパウチ容器50が吊下穴52を中心に揺れ動いて容器本体51に表示された目盛り等が見にくくなるといった問題がある。
また、上述した底ガセットタイプの容器本体51は、通常、長尺帯状の包材を送出しながら、底ガセット部となる部分を幅方向に折り込み、所定領域をヒートシールした後、所定形状に打ち抜くことによって製造され、後に残る打抜きかすは巻き取って廃棄されることになるが、上述したような吊下穴52を有する容器本体51を製造しようとすると、吊下穴52を打ち抜かなければならないので、穴形状の打ち抜きかすが別途発生し、容器本体51全体を打ち抜いた後に残る連続した打抜きかすと一緒に巻き取って廃棄することができず、吊下穴52の打ち抜きかすだけを個別に処理しなければならないという問題もある。
そこで、この発明の課題は、吊下穴を形成する必要がなく、安定して吊り下げることができるパウチ容器及びパウチ容器包装体を提供することにある。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、表裏一対の外装シート及び両外装シートの下端部から内側に折り込まれて底ガセット部を形成する底ガセットシートを備え、前記底ガセットシートの周縁部が前記外装シートの下部周縁部にヒートシールされた底シール部と、前記一対の外装シートの周縁部が相互にヒートシールされた周縁シール部とを備えることによって袋状に形成され、前記底ガセット部の両側縁において、部分的に接合されたポイントシール部を有し、前記外装シートにおける前記周縁シール部に注出口部が設けられた底ガセットタイプのパウチ容器であって、前記底ガセット部の側縁における上端と前記ポイントシール部との間の部分は吊下部材を挿入可能な吊下部であることを示す表示部が設けられていることを特徴とするパウチ容器を提供するものである。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明のパウチ容器において、前記底ガセットシートは、その両側縁の一部が欠除されており、前記底シール部における前記底ガセットシートの欠除部分で前記一対の外装シート同士が部分的にヒートシールされることによって、前記ポイントシール部が形成されていることを特徴としている。
また、請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係る発明のパウチ容器において、前記吊下部で吊り下げた状態で、前記吊下部を通る略鉛直線上に前記注出口部が配置されていることを特徴としている。
また、請求項4に係る発明は、請求項1、2又は3に係る発明のパウチ容器において、前記吊下部に吊下部材を挿入し易くする易挿入手段が設けられていることを特徴としている。
また、請求項5に係る発明は、請求項1、2、3又は4に係る発明のパウチ容器において、前記注出口部は、注出口部材によって形成されていることを特徴としている。
また、請求項6に係る発明は、請求項1、2、3、4又は5に記載のパウチ容器と、内容物とを有するパウチ容器包装体を提供するものである。
また、請求項7に係る発明は、請求項6に記載のパウチ容器包装体において、医療用途に用いられ、前記内容物が医療用液剤であることを特徴としている。
以上のように、請求項1に係る発明のパウチ容器は、底ガセット部の側縁における上端とポイントシール部との間の部分は、吊下部材を挿入可能な吊下部であることを示す表示部が設けられているので、ユーザーは、底ガセット部の側縁における上端とポイントシール部との間の部分に吊下スタンドのフック等を通して吊り下可能であることを容易に認識することができる。
また、このパウチ容器に内容物を充填包装した請求項6に係る発明のパウチ容器包装体を吊り下げた状態では、吊下部に挿入した吊下スタンドのフック等が底シール部の側縁に挟み込まれることによって吊下状態が安定し、パウチ容器が揺れ動きにくくなるので、パウチ容器の向きを一旦調整しておくと、その向きが容易に変わることがなく、パウチ容器に表示されている目盛り等の表示が見やすくなるという効果がある。
また、このパウチ容器は、従来の吊下可能なパウチ容器とは異なり、容器本体に吊下穴が形成されていないので、容器本体の製造段階で、吊下穴の打抜きかすが発生することがなく、打抜きかすの廃棄処理が容易になるという効果もある。
また、請求項2に係る発明のパウチ容器は、底ガセットシートの両側縁の一部が欠除されており、底シール部における底ガセットシートの欠除部分で一対の外装シート同士が部分的にヒートシールされることによって、ポイントシール部が形成されているので、接着剤等を用いて、底ガセット部の両側縁を別途接合する必要がない。
また、請求項3に係る発明のパウチ容器は、吊下部で吊り下げた状態で、吊下部を通る略鉛直線上に注出口部が配置されているので、パウチ容器を吊り下げた状態では、注出口部が最下位置に位置するので、内容物を確実に注出することができる。
また、請求項4に係る発明のパウチ容器は、吊下部に吊下部材を挿入し易くする易挿入手段が設けられているので、パウチ容器の吊下作業を容易に行うことができる。
また、請求項5に係る発明のパウチ容器は、注出口部が、注出口部材によって形成されているので、注出口部にチューブ等を接続することが可能になる。
この発明に係るパウチ容器の一実施形態(扁平に折り畳んだ状態)を示す背面図である。 同上のパウチ容器に内容物を充填したパウチ容器包装体を吊下部側から視た側面図である。 同上のパウチ容器包装体における吊下部を示す拡大側面図である。 (a)は同上のパウチ容器に装着されている注出口部材を示す正面図、(b)は同上の注出口部材におけるカバーを装着する前の状態を示す正面図、(c)は同上の注出口部材を構成しているカバーを示す正面図である。 (a)は同上のパウチ容器包装体の吊下部へフックを挿入した状態を示す正面図、(b)は同上の状態を示す側面図である。 同上のパウチ容器包装体を吊り下げた状態を示す図である。 底シール部が左右非対称であるパウチ容器を示す背面図である。 (a)、(b)は吊下部材であるフックの形状に沿うようなポイントシール部の形状を示す図である。 (a)は他の実施形態であるパウチ容器を示す一部切欠背面図、(b)は他の実施形態であるパウチ容器包装体を示す底面図である。 他の実施形態であるパウチ容器を扁平に折り畳んだ状態を示す背面図である。 同上のパウチ容器に内容物を充填したパウチ容器包装体を吊下部側から視た側面図である。 他の実施形態であるパウチ容器における吊下部を示す部分拡大背面図である。 他の実施形態であるパウチ容器における吊下部を示す部分拡大背面図である。 他の実施形態であるパウチ容器における吊下部を示す部分拡大背面図である。 他の実施形態であるパウチ容器を扁平に折り畳んだ状態を示す背面図である。 他の実施形態であるパウチ容器を扁平に折り畳んだ状態を示す背面図である。 同上のパウチ容器に内容物が充填包装されたパウチ容器包装体を吊り下げた状態を示す図である。 従来の吊り下げタイプのパウチ容器を扁平に折り畳んだ状態を示す正面図である。 同上のパウチ容器に内容物が充填包装されたパウチ容器包装体を吊り下げた状態を示す図である。
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、流動食、輸液剤、経腸栄養剤、血液等の医療用液剤が内容物として充填される底ガセットタイプのパウチ容器1を示している。このパウチ容器1は、同図に示すように、柔軟性シートによって袋状に形成された容器本体10と、この容器本体10に装着される、内容物を注出するための注出口部材20とを備えている。このパウチ容器1に内容物を充填包装すると、図2に示すように、底ガセット部が広がったパウチ容器包装体P1が出来上がり、自立するようになっている。
前記容器本体10を形成している柔軟性シートは、通常、単層又は複層の樹脂フィルムから構成されており、ベースフィルム層と、ヒートシール性を付与するシーラント層とを有する複層シートが好適であり、高いガスバリア性が要求される場合には、ベースフィルム層とシーラント層との間にガスバリア層を設けることが好適である。
前記ベースフィルム層を構成するフィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ナイロン−6、ナイロン−66などのポリアミド及びエチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)等から構成される一層又は二層以上の延伸又未延伸フィルムが例示できる。
前記シーラント層を構成するフィルムとしては、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、エチレン−プロピレン共重合体(EP)、未延伸ポリプロピレン(CPP)、二軸延伸ナイロン(ON)、エチレン−オレフィン共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)及びエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等から構成される一層又は二層以上の延伸又未延伸フィルムが例示できる。
前記ガスバリア層としては、アルミニウム等の金属薄膜、又は塩化ビニリデン(PVDC)、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)などの樹脂フィルム、或いは任意の合成樹脂フィルム(例えば、ベースフィルム層であってもよい)に、アルミニウム、酸化アルミニウムやシリカ等の無機酸化物などを蒸着(又はスパッタリング)したフィルムが例示できる。
前記柔軟性シートには、後述する使用上の注意事項等の表示をすべく、印刷層が設けられている。また、医療用液剤の液量を計測するための目盛りを設けることが好ましい。なお、目盛りの他にも、商品名、イラスト、原材料等の能書事項等をさらに設けてもよい。
前記容器本体10は、同図に示すように、胴部を形成する前記柔軟性シートからなる一対の外装シート11と、両外装シート11の下端部から内側に折り込まれて底ガセット部を形成する前記柔軟性シートからなる底ガセットシート12とから構成されており、折り込まれた底ガセットシート12の内面の周縁が外装シート11の下部内面にヒートシールされると共に、外装シート11の内面の両側縁が相互にヒートシールされることで、袋状に形成されている。以下、外装シート11と底ガセットシート12とのヒートシール部分を「底シール部」、一対の外装シートの周縁部同士のヒートシール部分を「周縁シール部」という。なお、図1における網掛け表示部分がヒートシールされる領域を示している。
前記外装シート11、11は、上縁の一部に傾斜縁SEを有する略五角形状をしており、両外装シート11、11の傾斜縁SEに注出口部材20が装着されている。
前記底ガセットシート12の両側縁には、図1に示すように、二つ折りした状態で相互に一致する切欠部12aが円弧状に欠除されて形成されており、図3に示すように、この切欠部12aを介して、外装シート11、11の両側縁における下端部同士が部分的にヒートシールされたポイントシール部PSが形成され、これによって、底ガセット部の両側縁の下部がそれぞれ部分的に接合された状態となっている。
前記注出口部材20は、図4(a)〜(c)に示すように、先端部21aを捻り取ることによって注出口が形成される口部本体21と、この口部本体21を覆うように装着されるカバー22と、口部本体21に連設された、断面形状が舟形状又は楕円形状の装着部23とを備えており、装着部23が外装シート11、11における傾斜縁SEに挟み込まれた状態で、外装シート11、11にヒートシールされている。なお、この注出口部材20は、カバー22を回転させることによって口部本体21の先端部21aが捻り取られて口部本体21から外れ、注出口が形成された口部本体21にチューブを接続することができるようになっている。なお、注出口部材20はこれに限定されず、例えば口部本体に螺着される蓋を備えた構成であってもよい。
このパウチ容器1では、底ガセット部の両側縁における上端UEとポイントシール部PSとの間の部分は相互に接合されておらず、他方の側縁(傾斜縁SEが形成されていないほうの側縁)におけるこの未接合部分を吊下部HPとして使用することができる。具体的には、図5(a)、(b)に示すように、パウチ容器包装体P1の吊下部HPに、吊下スタンドのフックHK等を挿入し、図6に示すように、そのフックHK等にポイントシール部PSを引っかけることによってパウチ容器包装体P1を吊り下げられるようになっている。このとき、パウチ容器1が底ガセットタイプであることから、底ガセット部を構成する底ガセットシート12の外面(すなわち底部)がフックHKを吊下部HPに導くガイドとして機能する。従って、フックHK等の吊下部材の形状に合わせて挿入しやすいようなガイド機能を発揮させるために、図7に示すように、底ガセット部における底シール部の形状を両側非対称としてもよい。
また、フックHK等の吊下部材の吊下部HPへの挿入作業性を考慮すると、底ガセット部の両側縁における上端UEとポイントシール部PSとの間の非接合部分の長さを大きくするために、底ガセットシート12の折り込み長さを大きくすることが好ましい。また、ポイントシール部PSを底ガセットシート12の下端位置に形成することも好適である。あるいは、これらを共に有してもよい。また、パウチ容器の吊下安定性を考慮すると、図8(a)、(b)に示すように、ポイントシール部PSは、その縁部をフックHK等の吊下部材の形状に沿うような形状にすることが、吊り下げられた状態がより安定するため望ましい。
なお、内容物である医療用液剤が充填されたパウチ容器包装体P1を吊り下げて人に投与する場合は、パウチ容器包装体P1を吊り下げる前に、予め、注出口部材20のカバー22を外してチューブCを接続しておくことが望ましい。
前記容器本体10を構成している外装シート11には、図1に示すように、「吊下位置を示す表示」、「吊下使用を示す表示」及び「吊下状態を示す表示」がそれぞれ施されている。「吊下位置を示す表示」としては、例えば、吊下部HPとなる交斜線で示す領域を着色した着色表示部DP1や、吊下部HPを指し示す矢印表示部DP2が、「吊下使用を示す表示」としては、例えば、「内側からこの矢印に沿ってフックを通して下さい」等の説明表示部DP3が、「吊下状態を示す表示」としては、例えば、パウチ容器包装体P1の吊下状態を示すイラスト表示部DP4が挙げられる。
以上のように、このパウチ容器1は、底ガセット部の側縁における上端UEとポイントシール部PSとの間の部分は、吊下部材を挿入可能な吊下部HPであることを示す表示部が設けられているので、このパウチ容器1に医療用液剤が充填包装されたパウチ容器包装体P1を取り扱うユーザーは、底ガセット部の側縁における上端UEとポイントシール部PSとの間の部分に吊下スタンドのフック等を通して吊下可能であることを容易に認識することができる。
また、パウチ容器包装体P1を吊り下げた状態では、吊下部HPに挿入した吊下スタンドのフックHK等が、図5(b)に示すように、底シール部の側縁に挟み込まれることによって吊下状態が安定し、パウチ容器包装体P1が揺れ動きにくくなるので、パウチ容器包装体P1の向きを一旦調整しておくと、その向きが容易に変わることがなく、パウチ容器包装体P1に表示されている目盛り等の表示が見やすくなるという効果がある。このように、搖動を防止し、安定して吊り下げて内容物を注出することができることから、このパウチ容器包装体P1は、流動食、輸液剤、経腸栄養剤、血液等の医療用液剤を内容物とする医療用途に好適に用いることができる。
また、このパウチ容器1は、従来の吊下可能なパウチ容器とは異なり、容器本体に吊下穴が形成されていないので、容器本体10の製造段階で、吊下穴の打抜きかすが発生することがなく、打抜きかすの廃棄処理が容易になるという効果もある。
また、このパウチ容器1は、上縁の一部に傾斜縁SEを有する略五角形状の外装シート11、11の傾斜縁SEに注出口部材20が装着されており、略五角形状の外装シート11、11の他方の下端コーナー部付近に吊下部HPが形成されているので、図6に示すように、パウチ容器包装体P1を吊り下げた状態では、注出口部材20が最下位置に位置することになり、医療用液剤を確実に注出することができる。
なお、上述したパウチ容器1には、「吊下位置を示す表示」、「吊下使用を示す表示」及び「吊下状態を示す表示」の3種類の表示が全て施されているが、これに限定されるものではなく、少なくとも、1種類の表示が施されていればよく、複数種類の表示を組み合わせて施してもよい。
また、上述したパウチ容器1には、吊下部材を挿入可能な吊下部HPであることを示す表示部が外装シート11に設けられているが、これに限定されるものではなく、底ガセットシート12に表示部を設けてもよい。このように、底ガセットシート12に表示部を設けると、外装シート11を種々の情報を表示する表示領域として最大限に利用することが可能となる。具体的には、図9(a)に示すように、外装シート11、11間に折り込まれた底ガセットシート12における底シール部に矢印表示部DP2や説明表示部DP3等の表示部を設けてもよい。特に、表示の見やすさを考慮すると、同図(b)に示すように、底ガセットシート12における底面となる未シール領域に矢印表示部DP2や説明表示部DP3等の表示部を設けておくことが好ましい。
また、前記吊下部HPに、吊下部材を挿入し易くする易挿入手段を設けることが好ましい。図10に示すパウチ容器2では、易挿入手段として、底シール部の側縁における吊下部HPに切欠部10aを形成している。このパウチ容器2に医療用液剤を充填包装することによって底ガセット部が広がったパウチ容器包装体P2は、図11に示すように、吊下部HP部分が切欠部10aによって大きく開口し、フック等の吊下部材を挿入しやすくなると共に、吊下部として利用可能であることを認識しやすくなるという効果が得られる。
前記易挿入手段としては、上述したように、底シール部の側縁における吊下部HPに切欠部10aを形成する以外に、吊下部HPの剛性を低下させることが考えられる。吊下部HPの剛性を低下させる具体的な手法としては、例えば、図12に示すように、底シール部における吊下部HPとなる領域については、外装シート11と底ガセットシート12とを部分的にヒートシールしない未シール部10bを形成したり、図13に示すように、底シール部の側縁における吊下部HPに横方向に延びる切目10cを形成したり、図14に示すように、底シール部の側縁における吊下部HPに横方向に延びる押し罫線10dを形成したりすることが挙げられる。また、押し罫線10dに代えて、ハーフカットやミシン目状の罫線等を採用することも可能である。
また、上述したパウチ容器1、2では、容器本体10に注出口部材20だけが装着されているが、例えば、図15に示すパウチ容器3のように、スクリューキャップタイプの注入口部材30を容器本体10の右側縁に装着しておくと、希釈水等を容器本体10に注入することが可能となり、容器本体10内に付着している医療用液剤についても注入した希釈水等で洗い流して投与することができる。
また、上述したパウチ容器1、2、3では、容器本体10の傾斜縁SEに注出口部材20が装着されているが、これに限定されるものではなく、注出口部材20は、周縁シール部に装着されていればよい。例えば、図16に示すパウチ容器4のように、容器本体10Aの上縁の幅方向の中央部に注出口部材20を装着してもよく、このパウチ容器4の場合は、底ガセット部の両側縁における上端UEとポイントシール部PSとの間の未接合部分を吊下部HPとして使用することができる。図17に示すように、このパウチ容器4に医療用液剤が充填包装されたパウチ容器包装体P4を吊り下げると、注出口部材20が真下を向かず、若干傾いた状態となるが、容器本体10A内の医療用液剤はほとんど注出されるので、特に問題とはならない。なお、容器本体10A内に僅かに残った注出しきれない医療用液剤については、吊り下げたパウチ容器4を若干傾けることで、完全に注出することができる。
また、上述した各実施形態では、流動食等の医療用薬剤を充填する医療用パウチ容器について説明したが、吊り下げた状態で内容物を注出することができるものであれば特に限定されず、様々な用途に用いられる種々のパウチ容器に有効である。
また、上述した実施形態では、注出口部材20が装着されたパウチ容器について説明したが、これに限定されるものではなく、注出口部が存在していれば、例えばシール部の形状で注出口部を形成するといった従来公知の注出口部材を装着していないパウチ容器についても、本発明を適用することができることはいうまでもない。
本発明は、吊り下げた状態で内容物を注出するパウチ容器に利用することができる。
P1、P2、P4 パウチ容器包装体
1、2、3、4 パウチ容器
10、10A 容器本体
10a 切欠部
10b 未シール部
10c 切目
10d 押し罫線
11 外装シート
12 底ガセットシート
12a 切欠部
20 注出口部材
21 口部本体
21a先端部
22 カバー
23 装着部
30 注入口部材
C チューブ
DP1 着色表示部
DP2 矢印表示部
DP3 説明表示部
DP4 イラスト表示部
HP 吊下部
HK フック
PS ポイントシール部
SE 傾斜縁
UE 底ガセット部の上端

Claims (7)

  1. 表裏一対の外装シート及び両外装シートの下端部から内側に折り込まれて底ガセット部を形成する底ガセットシートを備え、
    前記底ガセットシートの周縁部が前記外装シートの下部周縁部にヒートシールされた底シール部と、前記一対の外装シートの周縁部が相互にヒートシールされた周縁シール部とを備えることによって袋状に形成され、
    前記底ガセット部の両側縁において、部分的に接合されたポイントシール部を有し、
    前記外装シートにおける前記周縁シール部に注出口部が設けられた底ガセットタイプのパウチ容器であって、
    前記底ガセット部の側縁における上端と前記ポイントシール部との間の部分は吊下部材を挿入可能な吊下部であることを示す表示部が設けられていることを特徴とするパウチ容器。
  2. 前記底ガセットシートは、その両側縁の一部が欠除されており、
    前記底シール部における前記底ガセットシートの欠除部分で前記一対の外装シート同士が部分的にヒートシールされることによって、前記ポイントシール部が形成されている請求項1に記載のパウチ容器。
  3. 前記吊下部で吊り下げた状態で、前記吊下部を通る略鉛直線上に前記注出口部が配置されている請求項1又は2に記載のパウチ容器。
  4. 前記吊下部に吊下部材を挿入し易くする易挿入手段が設けられている請求項1、2又は3に記載のパウチ容器。
  5. 前記注出口部は、注出口部材によって形成されている請求項1、2、3又は4に記載のパウチ容器。
  6. 請求項1、2、3、4又は5に記載のパウチ容器と、内容物とを有するパウチ容器包装体。
  7. 医療用途に用いられ、前記内容物が医療用液剤である請求項6に記載のパウチ容器包装体。
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