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JP2016163462A - 永久磁石電動機 - Google Patents

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JP2016163462A
JP2016163462A JP2015041674A JP2015041674A JP2016163462A JP 2016163462 A JP2016163462 A JP 2016163462A JP 2015041674 A JP2015041674 A JP 2015041674A JP 2015041674 A JP2015041674 A JP 2015041674A JP 2016163462 A JP2016163462 A JP 2016163462A
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JP2015041674A
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慎二 道木
Shinji Michiki
慎二 道木
佐藤 光彦
Mitsuhiko Sato
光彦 佐藤
睦雄 冨田
Mutsuo Tomita
睦雄 冨田
金子 清一
Seiichi Kaneko
清一 金子
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Aichi Elec Co
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Aichi Elec Co
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Abstract

【課題】永久磁石の減磁を防止しながら磁束量を確保することができる永久磁石電動機を提供する。【解決手段】回転子400の主磁極部Aの磁石挿入孔410A1には、永久磁石450A1が挿入されている。永久磁石450A1の外周側端壁454A1と回転子400の外周面400aの間には、空隙442A1が設けられている。空隙442A1は、永久磁石450A1の外周側端壁454A1と対向する第1の部分と、第1の部分から主磁極部Aの磁極中心方向に延在する第2の部分により形成されている。永久磁石450A1と、空隙442A1の第2の部分の内周壁415A1とにより形成される角度θ、内周壁415A1を外周壁411A1に投影した時の外周壁411A1の延在方向に沿った長さN、内周壁415A1の主磁極部中心側の端部Qを外周壁411A1に投影した位置から永久磁石450A1の外周側端壁454A1までの長さLが、[38度≦θ≦44度]、[0.7≦(L/N)≦1.0]を満足するように構成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、永久磁石電動機に関し、特に、永久磁石の減磁を防止しながら磁束量を確保することができる永久磁石電動機に関する。
冷蔵庫や空調装置に設けられている圧縮機、車両、車両に搭載されている車載機器等を駆動する電動機として永久磁石電動機が用いられている。例えば、固定子と回転子を備え、回転子は、軸方向に直角な断面で見て、周方向に沿って交互に配置されている主磁極部と補助磁極部を有し、主磁極部には磁石挿入孔が形成され、磁石挿入孔には永久磁石が挿入されている永久磁石電動機(「永久磁石埋込型電動機」と呼ばれている)が用いられている。永久磁石としては、好適には、希土類磁石が用いられる。このような永久磁石電動機は、永久磁石の磁束によるマグネットトルクと、回転子の突極性によるリラクタンストルクの両方を利用することができる。
ここで、永久磁石の外周側端壁部と回転子の外周面の間の回転子部分(鉄心部分)を介して短絡磁束が流れると、主磁束の磁束量が減少する。そこで、このような永久磁石電動機では、永久磁石の外周側端壁部と回転子の外周面の間に空隙が設けられている。
従来、短絡磁束量をより低減して主磁束の磁束量を増大させるために、永久磁石の外周側端壁部と回転子の外周面の間に設けられる空隙を、主磁極部中心方向に延在させた永久磁石電動機が提案されている(特許文献1参照)。
特開2007−300796号公報
特許文献1に開示されている永久磁石電動機では、永久磁石の外周側端壁部と回転子の外周面の間に設けられる空隙を主磁極部中心方向に延在させることにより、短絡磁束量を低減して主磁束の磁束量を増大させている。
ここで、永久磁石の外周側端部(外周側端壁部の近傍)に主磁束が集中すると、永久磁石の外周側端部が減磁し、主磁束の磁束量が低下する。永久磁石の減磁を防止するためには、永久磁石を厚くする必要がある。永久磁石を厚くすると、磁石使用量が増大するため、永久磁石電動機が高価となる。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、永久磁石の減磁を防止しながら磁束量を確保することができる永久磁石電動機を提供することを目的とする。
本発明の永久磁石電動機は、固定子と、固定子の内側に間隙(エアギャップ)を介して回転可能に配置された回転子を備え、回転子は、軸方向に直角な断面で見て、周方向に沿って交互に配置されている主磁極部と補助磁極部を有し、主磁極部には磁石挿入孔が形成され、磁石挿入孔には永久磁石が挿入されている。
「軸方向」という記載は、回転子が固定子に対して回転可能に配置されている状態において、回転軸の延在方向(長手方向)を表している。永久磁石としては、典型的には、希土類磁石が用いられるが、フェライト磁石等の種々の永久磁石を用いることもできる。主磁極部に形成される磁石挿入孔や磁石挿入孔に挿入される永久磁石の数や断面形状等は、マグネットトルクとリラクタンストルクの両方を利用することができる範囲内で種々変更可能である。
本発明では、磁石挿入孔は、第1の外周側壁部と、第1の外周側壁部より回転中心側に配置されている第1の内周側壁部により形成される磁石挿入部を有している。好適には、第1の外周側壁部と第1の内周側壁部は平行(「略平行」を含む)に配置される。
また、回転子は、磁石挿入孔に挿入されている永久磁石の外周側端壁部と回転子の外周面の間に空隙を有している。空隙は、永久磁石の外周側端壁部と対向する第1の部分と、第1の部分から主磁極部中心方向に延在する第2の部分を有している。第2の部分は、第2の外周側壁部と、第2の外周側壁部より回転中心側に配置されている第2の内周側壁部により形成されている。好適には、第2の外周側壁部と第2の内周側壁部は平行(「略平行」を含む)に配置される。空隙は、磁石挿入孔内に設けてもよいし、磁石挿入孔と回転子の外周面の間に設けてもよい。
そして、第1の外周側壁部と第2の内周側壁部により形成される角度θ、第2の内周側壁部を第1の外周側壁部に投影した時の第1の外周側壁部の延在方向に沿った長さN、第2の内周側壁部の主磁極部中心側の端部を第1の外周側壁部に投影した位置から永久磁石の外周側端壁部までの長さLが[38度≦θ≦44度]および[0.7≦(L/N)≦1.0]を満足するように構成されている。
本発明では、[38度≦θ≦44度]および[0.7≦(L/N)≦1.0]を満足するように構成されていることにより、永久磁石の外周側端部の減磁を防止しながら、主磁束の磁束量を確保することができる。
本発明の異なる形態では、固定子の内周面と回転子の外周面の間隙の幅G、永久磁石の厚さH、空隙を形成する第2の外周側壁部と第2の内周側壁部壁の間隔Sが[G≦S≦H]を満足するように構成されている。
本形態では、[G≦S]を満足するように構成されていることにより、空隙の第2の部分を介して短絡磁束が流れるのを防止することができる。また、[S≦H]を満足するように構成されていることにより、永久磁石の長さを長くすることができ、主磁束の磁束量を確保することができる。
本発明の他の異なる形態では、[H≦L]を満足するように構成されている。
本形態では、永久磁石の外周側端部の減磁を防止しながら主磁束の磁束量を確保することができる。
本発明の他の異なる形態では、空隙と回転子の外周面の間隔の最小値Tが[0.4mm≦T≦1.0mm]を満足するように構成されている。
本形態では、遠心力に対する回転子の強度を確保することができるとともに、主磁束の短絡を抑制することができる。
本発明の他の異なる形態では、空隙が磁石挿入孔の内部に設けられている。なお、永久磁石を磁石挿入孔内の所定位置に位置決めする必要がある場合には、例えば、磁石挿入孔を形成する第1の外周側壁部および第1の内周側壁部の少なくとも一方に位置決め用の突部あるいは位置決め用の段差部等の位置決め部を設ける方法を用いることができる。
本形態では、空隙を容易に形成することができる。
本発明の他の異なる形態では、空隙が、磁石挿入孔と回転子の外周面の間に設けられている。空隙を磁石挿入孔と回転子の外周面の間に設ける方法としては、典型的には、磁石挿入孔の外周側端壁部と回転子の外周面の間に孔を形成する方法が用いられる。
本形態では、磁石挿入孔と孔の間および孔と回転子の外周面の間に外周ブリッジ部が形成されるため、遠心力に対する回転子の強度をより高めることができる。
本発明の他の異なる形態では、磁石挿入孔は第1の磁石挿入孔と第2の磁石挿入孔を有し、第1の磁石挿入孔と第2の磁石挿入孔の間に中央ブリッジ部が形成されている。また、永久磁石は、第1および第2の磁石挿入孔に挿入される第1および第2の永久磁石を有している。
本形態では、遠心力に対する回転子の強度をより高めることができる。
磁石挿入孔は、マグネットトルクとリラクタンストルクの両方を利用することができる種々の態様で配置することができる。例えば、中央が回転中心方向に飛び出ているV字状に配置する態様、周方向に沿って直線状に配置する態様、中央が回転中心方向に飛び出ている台形状に配置する態様を用いることができる。
本発明の永久磁石電動機では、永久磁石の減磁を防止しながら磁束量を確保することができる。
本発明の永久磁石電動機の第1の実施形態の概略構成図である。 第1の実施形態の永久磁石電動機を構成する回転子の部分拡大図である。 図2の部分拡大図である。 磁石挿入部を形成する第1の外周側壁部と空隙の第2の部分を形成する第2の内周側壁部により形成される角度θと主磁束の磁束量および永久磁石の外周側端部の減磁開始電流との関係を示すグラフである。 本発明の永久磁石電動機の第2の実施形態を構成する回転子の部分拡大図である。 本発明の永久磁石電動機の第3の実施形態を構成する回転子の部分拡大図である。 本発明の永久磁石電動機の第4の実施形態の概略構成図である。 第4の実施形態の永久磁石電動機を構成する回転子の部分拡大図である。 本発明の永久磁石電動機の第5の実施形態の概略構成図である。 第5の実施形態の永久磁石電動機を構成する回転子の部分拡大図である。
以下に、本発明の永久磁石電動機の実施形態を、図面を参照して説明する。
なお、本明細書では、「軸方向」は、回転子が固定子に対して回転可能に配置されている状態において、回転子(回転軸)の回転中心を通る回転中心線の方向を示す。「周方向」は、回転子が固定子に対して回転可能に配置されている状態において、軸方向(回転中心線の方向)に直角な断面でみて、回転中心を中心とする円周方向を示す。「径方向」は、回転子が固定子に対して回転可能に配置されている状態において、軸方向に直角な断面でみて、回転中心を通る方向を示す。
また、「d軸」は、軸方向に直角な断面で見て、主磁極部の周方向中心(主磁極部中心)と回転中心を結ぶ線を示し、「q軸」は、軸方向に直角な断面で見て、補助磁極部の周方向中心(補助磁極部中心)と回転中心を結ぶ線を示す。
また、「内周側」は、軸方向に直角な断面で見て、回転中心側を示し、「外周側」は、軸方向に直角な断面で見て、回転中心と反対側(回転子の外周面側)を示す。
また、「平行」という記載は、「略平行」を含むものとして用いられている。
本発明の永久磁石電動機の第1の実施形態を、図1、図2を参照して説明する。図1は、第1の実施形態の永久磁石電動機200の概略構成を示す図であり、図2は、第1の実施形態の永久磁石電動機200を構成する回転子400の部分拡大図である。なお、図1および図2は、軸方向に直角な方向から見た断面図である。
本実施形態の永久磁石電動機200は、固定子300と、固定子300に対して回転可能に配置される回転子400により構成されている。
固定子300は、複数の電磁鋼板を積層した固定子コアにより構成され、軸方向に直角な断面で見て、周方向に沿って延在するヨーク311、ヨーク311から径方向に沿って回転中心O側に延在する複数のティース312を有している。ティース312は、径方向に沿って延在するティース基部312aと、ティース基部312aの先端側に設けられ、周方向に沿って延在するティース先端部312bを有している。ティース先端部312bは、回転子400(外周面400a)と対向する側にティース先端面312cを有している。図示は省略しているが、周方向に隣接するティース312により形成されるスロット313内に固定子巻線が挿入されている。
回転子400は、複数の電磁鋼板を積層した回転子コアにより構成され、軸方向に直角な断面で見て、周方向に沿って主磁極部[A]〜[D]と補助磁極部[AB]〜[DA]が交互に配置されている。
本実施形態では、軸方向に直角な断面で見て、回転子400の外周面400aが円形に形成されている。回転子400は、回転子400の外周面400aと固定子300の内周面(ティース先端面312c)の間の間隙(エアギャップ)の長さGが所定値となるように配置されている。
主磁極部[A]〜[D]には磁石挿入孔が形成され、磁石挿入孔には永久磁石が挿入されている。
主磁極部[A]〜[D]および主磁極部[A]〜[D]の間に配置されている補助磁極[AB]〜[DA]は同じ構成であるため、以下では、図2を参照して、主磁極部[A]の構成を説明する。
本実施形態では、主磁極部[A]には、周方向に沿って、主磁極部中心線(d軸)を挟んで両側に第1の磁石挿入孔410A1と第2の磁石挿入孔410A2が形成されている。そして、第1の磁石挿入孔410A1には第1の永久磁石450A1が挿入され、第2の磁石挿入孔410A2には第2の永久磁石450A2が挿入されている。第1の磁石挿入孔410A1と第2の磁石挿入孔410A2、第1の永久磁石450A1と第2の永久磁石450A2は、中央が回転中心O方向に飛び出ているV字状に配置されている。
本実施形態では、第1の磁石挿入孔410A1と第2の磁石挿入孔410A2、第1の永久磁石450A1と第2の永久磁石450A2は、軸方向に直角な断面で見て、主磁極部中心線(d軸)に対して線対称となるように形成されている。
第1の永久磁石450A1は、軸方向に直角な断面形状が、外周側壁部451A1、内周側壁部452A1、内周側端壁部453A1および外周側端壁部454A1により四角形(「略四角形」を含む)に形成されている。
第2の永久磁石450A2は、第1の永久磁石450A1と同様に、断面形状が、外周側壁部451A2、内周側壁部452A2、内周側端壁部453A2および外周側端壁部454A2により四角形に形成されている。
第1の磁石挿入孔410A1は、第1の外周側壁部411A1、第1の内周側壁部412A1、内周側端壁部413A1、外周側端壁部414A1、第2の内周側壁部415A1、第2の外周側壁部416A1および連結用端壁部417A1を有している。
第1の外周側壁部411A1と第1の内周側壁部412A1は、隣接する補助磁極部[DA]のq軸に対して傾斜する方向に、平行(「略平行」を含む)に延在している。内周側端壁部413A1は、第1の外周側壁部411A1および第1の内周側壁部412A1の主磁極部中心側(d軸側)の端部に接続され、d軸に平行(「略平行」を含む)に延在している。外周側端壁部414A1は、第1の内周側壁部412A1の、回転子400の外周面400a側の端部に接続され、周方向に沿って主磁極部中心(d軸)方向に延在している。外周側端壁部414A1は、直線状に延在させてもよいし、回転子400の外周面400aに平行(「略平行」を含む)に円弧状に延在させてもよい。第2の内周側壁部415A1および第2の外周側壁部416A1は、それぞれ第1の外周側壁部411A1の、回転子400の外周面400a側の端部および外周側端壁部414A1の主磁極部中心側(d軸側)の端部に接続され、主磁極部中心方向に平行(「略平行」を含む)に延在している。連結用端壁部417A1は、第2の内周側壁部415A1および第2の外周側壁部416A1の主磁極部中心側の端部に接続され、径方向に沿って延在している。
第1の内周側壁部412A1には、第1の永久磁石450A1を第1の磁石挿入孔410A1内の所定位置に位置決めするための突部418A1が第1の磁石挿入孔410A1内に突出するように設けられている。なお、位置決め用の突部は、第1の外周側壁部411A1および第1の内周側壁部412A1の少なくとも一方に設けられていればよい。また、突部以外の位置決め部材を設けることもできる。
本実施形態では、第1の外周側壁部411A1、第1の内周側壁部412A1および内周側端壁部413A1によって、第1の永久磁石450A1が挿入される磁石挿入部が形成されている。なお、第1の磁石挿入孔410A1の第1の外周側壁部411A1および第1の内周側壁部412A1が隣接する補助磁極部[DA]のq軸に対して傾斜する方向に沿って延在し、内周側端壁部413A1がd軸に平行に配置され、第1の永久磁石450A1の断面が四角形に形成されているため、第1の永久磁石450A1の内周側端壁部453A1と第1の磁石挿入孔410A1の内周側端壁部413A1の間に空隙441A1が形成されている。
また、第1の永久磁石450A1の外周側端壁部454A1と回転子400の外周面400aの間に、第1の空隙442A1が形成されている。
本実施形態では、第1の空隙442A1は、第1の永久磁石450A1の外周側端壁部454A1と対向する第1の部分と、第1の部分から周方向に沿って主磁極部中心方向(d軸方向)に延在する第2の部分を有している。第1の空隙442A1の第1の部分は、第1の外周側壁部411A1、第1の内周側壁部412A1および外周側端壁部414A1により形成されている。第1の空隙442A1の第2の部分は、第2の内周側壁部415A1、第2の外周側壁部416A1および連結用端壁部417A1により形成されている。
第1の空隙442A1によって、第1の永久磁石450A1の磁束(主磁束)が短絡されるのが防止される。
第2の磁石挿入孔410A2は、第1の磁石挿入孔410A1と同様に、第1の外周側壁部411A2、第1の内周側壁部412A2、内周側端壁部413A2、外周側端壁部414A2、第2の内周側壁部415A2、第2の外周側壁部416A2および連結用端壁部417A2を有している。第1の内周側壁部412A2には、第2の永久磁石450A2を第2の磁石挿入孔410A2内の所定位置に位置決めするための突部418A2が第2の磁石挿入孔410A2内に突出するように設けられている。
そして、第1の外周側壁部411A2、第1の内周側壁部412A2および内周側端壁部413A2によって、第2の永久磁石450A2が挿入される磁石挿入部が形成されている。また、第1の外周側壁部411A2、第1の内周側壁部412A2、外周側端壁部414A2、第2の内周側壁部415A2、第2の外周側壁部416A2および連結用端壁部417A2によって、第2の永久磁石450A2の外周側端壁部454A2と回転子400の外周面400aの間に第2の空隙442A2が形成されている。
本実施形態では、第1の磁石挿入孔410A1の第1の外周側壁部411A1および第2の磁石挿入孔410A2の第1の外周側壁部411A2が、本発明の「磁石挿入部を形成する第1の外周側壁部」に対応し、第1の磁石挿入孔410A1の第1の内周側壁部412A1および第2の磁石挿入孔410A2の第1の内周側壁部412A2が、本発明の「磁石挿入部を形成する第1の内周側壁部」に対応する。また、第1の磁石挿入孔410A1の第2の内周側壁部415A1および第2の磁石挿入孔410A2の第2の内周側壁部415A2が、本発明の「空隙の第2の部分を形成する第2の内周側壁部」に対応し、第1の磁石挿入孔410A1の第2の外周側壁部416A1および第2の磁石挿入孔410A2の第2の外周側壁部416A2が、本発明の「空隙の第2の部分を形成する第2の外周側壁部」に対応する。また、第1の永久磁石450A1の外周側端壁部454A1および第2の永久磁石450A2の外周側端壁部454A2が、本発明の「永久磁石の外周側端壁部」に対応する。
本実施形態では、第1の磁石挿入孔410A1と第2の磁石挿入孔410A2の間、すなわち、第1の磁石挿入孔410A1の内周側端壁部413A1と第2の磁石挿入孔410A2の内周側端壁部413A2の間に中央ブリッジ部431Aが形成されている。
また、第1の磁石挿入孔410A1と回転子400の外周面400aの間、すなわち、第1の磁石挿入孔410A1の外周側端壁部414A1と外周面400aの間に第1の外周ブリッジ部432Aが形成されている。同様に、第2の磁石挿入孔410A2と回転子400の外周面400aの間、すなわち、第2の磁石挿入孔410A2の外周側端壁部414A2と外周面400aの間に第2の外周ブリッジ部433Aが形成されている。
内周ブリッジ部431A、第1の外周ブリッジ部432Aおよび第2の外周ブリッジ部433Aにより、回転時に発生する遠心力に対する回転子400の強度が高められる。
他の主磁極部[B]〜[D]にも、主磁極部[A]と同様の構成の第1の磁石挿入孔410B1〜410D1と第2の磁石挿入孔410B2〜410D2が形成され、それぞれに第1の永久磁石450B1〜450D1と第2の永久磁石450B2〜450D2が挿入されている。そして、主磁極部[A]〜[D]の間に補助磁極部[AB]〜[DA]が形成されている。これにより、本実施形態の永久磁石電動機200は、マグネットトルクとリラクタンストルクの両方を利用することができる。
次に、図2の部分拡大図である図3を参照して本実施形態の具体的な構成を説明する。
ここで、第1の空隙442A1の第2の部分を形成する第2の内周側壁部415A1と、磁石挿入部を形成する第1の外周側壁部411A1により形成される角度をθ(度)とする。
また、第1の空隙442A1の第2の部分を形成する第2の内周側壁部415A1(長さM)を、磁石挿入部を形成する第1の外周側壁部411A1に投影した時の長さ(第1の外周側壁部411A1の延在方向に沿った長さ)をNとする。なお、第1の永久磁石450A1の延在方向(外周壁部451A1あるいは内周壁部452A1の延在方向)は、第1の磁石挿入孔410A1の第1の外周壁部411A1の延在方向と平行であるから、第2の内周側壁部415A1の長さMを第1の外周側壁部411A1に投影することは、第2の内周側壁部415A1の長さMを第1の永久磁石450A1の延在方向に投影することと等価である。
さらに、第1の空隙442A1の第2の部分を形成する第2の内周側壁部415A1の主磁極部中心側(d軸側)の端部Qを、磁石挿入部を形成する第1の外周側壁部411A1に投影した位置Rから、第1の永久磁石450A1の外周側端壁部454A1までの長さをLとする。
図4は、角度θ(度)と第1の永久磁石450A1の外周側端部(外周側端壁部454A1の近傍)の減磁開始電流および主磁極部[A]を流れる主磁束の磁束量との関係を示すグラフである。図4では、横軸は角度θを表し、一方の縦軸は磁束量を表し、他方の縦軸は減磁開始電流を表している。なお、減磁開始電流は、減磁が開始する電流を表している。すなわち、減磁開始電流が小さいほど減磁し易い。
図4において、実線は、主磁束の磁束量を示すグラフである。実線X1は[(L/N)=0.95]である場合の磁束量のグラフ、実線X2は[(L/N)=0.72]である場合の磁束量のグラフ、実線X3は[(L/N)=0.7]である場合の磁束量のグラフ、実線X4は[(L/N)=0.68]である場合の磁束量のグラフである。
また、破線は、減磁開始電流を示すグラフである。破線Y1は[(L/N)=0.95]である場合の減磁開始電流のグラフ、破線Y2は[(L/N)=0.72]である場合の減磁開始電流のグラフ、破線Y3は[(L/N)=0.7]である場合の減磁開始電流のグラフ、破線Y4は[(L/N)=0.68]である場合の減磁開始電流のグラフである。
図4から、主磁束の磁束量は、角度θが大きくなるほど増加することが理解できる。これは、第1の磁石挿入孔410A1の第1の内周側壁部411A1と第2の内周側壁部415A1により形成される窪みの開口が大きくなるほど主磁束が窪みの奥まで(第1の永久磁石450A1の外周側端部)まで流れるようになることによるものである。そして、主磁束の磁束量は、(L/N)が大きくなるほど、すなわち、第1の永久磁石450A1の外周側端壁部454A1が、第1の内周側壁部411A1と第2の内周側壁部415A1により形成される窪みの奥に配置されるほど増加することが理解できる。これは、(L/N)が大きいほど第1の永久磁石450A1の磁石量が増加することによるものである。
ここで、図4から、(L/N)が0.7より小さくなると[(L/N)<0.7]、(L/N)が0.7以上である場合[0.7≦(L/N)]に較べて磁束量が少ないことが理解できる。さらに、(L/N)が0.7以上である場合[0.7≦(L/N)]には、角度θが38度以上の領域[38度≦θ]では、角度θの増加とともに磁束量が緩やかに増加しているが、角度θが38度より小さくなると[θ<38度]、磁束量が急激に減少していることが理解できる。
また、図4から、第1の永久磁石450A1の外周側端部における減磁開始電流は、角度θが大きくなるほど低下することが理解できる。これは、第1の内周側壁部411A1と第2の内周側壁部415A1により形成される窪みの開口が大きくなるほど第1の永久磁石450A1の外周側端部に磁束が集中し易くなり、第1の永久磁石450A1の外周側端部が減磁し易くなることによるものである。そして、減磁開始電流は、(L/N)が小さくなるほど、すなわち、第1の永久磁石450A1の外周側端壁部454A1が、第1の内周側壁部411A1と第2の内周側壁部415A1により形成される窪みの開口側に配置されるほど低下することが理解できる。これは、(L/N)が小さいほど第1の永久磁石450A1の外周側端部に磁束が集中し易くなることによるものである。
ここで、図4から、(L/N)が0.7より小さくなると[(L/N)<0.7]、(L/N)が0.7以上である場合[0.7≦(L/N)]に較べて減磁開始電流が大きく低下することが理解できる。さらに、(L/N)が0.7以上である場合[0.7≦(L/N)]には、角度θが44度以下の領域[θ≦44度]では、角度θの増加とともに減磁開始電流は緩やかに低下しているが、角度θが44度を超えると[44度<θ]、減磁開始電流が急激に低下していることが理解できる。
なお、第1の永久磁石450A1の外周側端壁部454A1が、第1の内周側壁部411A1と第2の内周側壁部415A1との接続箇所より外周側に配置された場合[1.0<(L/N)]には、接続箇所より外周側の磁石部分が有効に利用されない。
以上のことから、[38度≦θ≦44度]および[0.7≦(L/N)≦1.0]が満足されるように構成することにより、減磁開始電流の低下を抑制しながら(永久磁石の外周側端部の減磁を抑制しながら)、主磁束の磁束量を確保することができることが理解できる。
次に、第1の空隙442A1の第2の部分を形成する第2の内周側壁部415A1と第2の外周側壁部416A1の間隔Sについて検討する。ここで、第1の永久磁石450A1の厚さをHとし、固定子300の内周面(ティース先端面312c)と回転子400の外周面400aの間隙の長さをGとする。
間隔Sが、固定子300の内周面312cと回転子400の外周面400aの間隙Gより小さいと、主磁束の短絡を防止する効果が低い。
また、間隔Sが、第1の永久磁石450A1の厚さHより大きいと、第1の永久磁石450A1の長さを長くするのが困難となり、主磁束の磁束量を確保することができなくなる。この場合、マグネットトルクが低下するため、固定子巻線に供給する電流を増加させる必要がある。
したがって、主磁束の短絡を防止しながら、主磁束の磁束量を確保することができるようにするために、[G≦S≦H]が満足されるように構成することが好ましい。
次に、第1の空隙442A1の第2の部分を形成する第2の内周側壁部415A1(長さM)を、磁石挿入部を形成する第1の外周側壁部411A1に投影した時の長さNの最小値について検討する。長さNが第1の永久磁石450A1の厚さH未満であると、第1の永久磁石450A1の外周側端部が減磁するおそれがある。
したがって、第1の永久磁石450A1の外周側端部での減磁を防止して主磁束の磁束量を確保するために、[H≦L]が満足されるように構成することが好ましい。
次に、第1の空隙442A1と回転子400の外周面400aの間隔の最小値Tについて検討する。第1の空隙442A1と回転子400の外周面400aの間隔の最小値Tは、第1の磁石挿入孔410A1の外周側端壁部414A1と回転子40の外周面400aの間隔の最小値である。外周側端壁部414A1と回転子400の外周面400aの間には、第1の外周ブリッジ部432Aが形成される。
したがって、遠心力に対する回転子400の強度を確保するとともに、主磁束の短絡を抑制するために、[0.4mm≦T≦1.0mm]が満足されるように構成することが好ましい。
次に、本発明の永久磁石電動機の他の実施形態を説明する。なお、以下に説明する各実施形態の永久磁石電動機は、回転子に形成される磁石挿入孔と磁石挿入孔に挿入される永久磁石が異なるだけで、他の構成は同じであるため、磁石挿入孔と永久磁石についてのみ説明する。
本発明の第2の実施形態の永久磁石電動機を構成する回転子500の部分拡大図が図5に示されている。
第1の実施形態の回転子400では、永久磁石の外周側端壁部と回転子の外周面の間に配置する空隙を磁石挿入孔内に設けたが、本実施形態の回転子500では、磁石挿入孔と回転子の外周面の間に設けている。
本実施形態の回転子500の主磁極部[A]には、周方向に沿って、d軸を挟んで両側に第1の磁石挿入孔510A1および第1の孔520A1と第2の磁石挿入孔510A2および第2の孔520A2が形成されている。そして、第1の磁石挿入孔510A1に第1の永久磁石550A1が挿入され、第2の磁石挿入孔510A2に第2の永久磁石550A2が挿入されている。
第1の磁石挿入孔510A1と第2の磁石挿入孔510A2、第1の永久磁石550A1と第2の永久磁石550A2は、中央が回転中心O方向に飛び出ているV字状に配置されている。
第1の磁石挿入孔510A1は、外周側壁部511A1、外周側壁部511A1より内周側に配置され、外周側壁部511A1と平行に延在する内周側壁部512A1、内周側端壁部513A1および外周側端壁部514A1を有している。また、第1の永久磁石550A1は、軸方向に直角な断面形状が、外周側壁部551A1、内周側壁部552A1、内周側端壁部553A1および外周側端壁部554A1により四角形に形成されている。
本実施形態では、第1の磁石挿入孔510A1の外周側壁部511A1、内周側壁部512A1、内周側端壁部513A1および外周側端壁部514A1によって、第1の永久磁石550A1が挿入される磁石挿入部が形成されている。
第1の孔520A1は、第1の磁石挿入孔510A1と回転子500の外周面500aの間に形成されている。
第1の孔520A1は、第1の連結用端壁部521A1、内周側壁壁部522A1、外周側端壁部523A1、内周側壁部524A1、外周側壁部525A1および第2の連結用端壁部526A1を有している。
内周側端壁部522A1は、第1の磁石挿入孔510A1の外周側端壁部514A1と対向する位置に配置され、外周側端壁部514Aと平行に延在する。第1の連結用端壁部521A1は、内周側端壁部522A1の、隣接する補助磁極部(図5では、補助磁極部[DA])側の端部に接続され、q軸に沿って外周方向に延在している。外周側端壁部523A1は、第1の連結用端壁部521A1の外周側の端部に接続され、周方向に沿って主磁極部中心方向(d軸方向)に延在している。内周側壁部524A1および外周側壁部525A1は、それぞれ内周側壁部522A1および外周側端壁部523A1の主磁極部中心側(d軸側)の端部に接続され、周方向に沿って平行に延在している。第2の連結用端壁部526A1は、内周側壁部524A1および外周側壁部525A1の主磁極部中心側の端部に接続され、径方向に沿って延在している。
本実施形態では、第1の孔520A1によって、第1の永久磁石550A1の外周側端壁部554A1と回転子500の外周面500aの間に第1の空隙542A1が配置されている。また、第1の連結用端壁部521A1、内周側端壁部522A1および外周側端壁部523A1によって、第1の空隙542A1の第1の部分が形成され、内周側壁部524A1、外周側壁部525A1および第2の連結用端壁部526A1によって、第1の空隙542A1の第2の部分(第1の部分から周方向に沿って主磁極部中心側に延在する第2の部分)が形成されている。
第2の磁石挿入孔510A2は、第1の磁石挿入孔510A1と同様に、外周側壁部511A2、内周側壁部512A2、内周側端壁部513A2および外周側端壁部514A2を有している。外周側壁部511A2、内周側壁部512A2、内周側端壁部513A2および外周側端壁部514A2によって、第2の永久磁石550A2が挿入される磁石挿入部が形成されている。
また、第2の孔520A2は、第1の孔520A1と同様に、第1の連結用端壁部521A2、内周側壁壁部522A2、外周側端壁部523A2、内周側壁部524A2、外周側壁部525A2および第2の連結用端壁部526A2を有している。第2の孔520A2によって、第2の永久磁石550A2の外周側端壁部554A2と回転子500の外周面500aの間に第2の空隙542A2が配置されている。
本実施形態では、第1の磁石挿入孔510A1の第1の外周側壁部511A1および第2の磁石挿入孔510A2の第1の外周側壁部511A2が、本発明の「磁石挿入部を形成する第1の外周側壁部」に対応し、第1の磁石挿入孔510A1の第1の内周側壁部512A1および第2の磁石挿入孔510A2の第1の内周側壁部512A2が、本発明の「磁石挿入部を形成する第1の内周側壁部」に対応する。また、第1の孔520A1の内周側壁部522A1および第2の孔520A2の内周側壁部522A2が、本発明の「空隙の第2の部分を形成する第2の内周側壁部」に対応し、第1の孔520A1の外周側壁部523A1および第2の孔520A2の外周側壁部523A2が、本発明の「空隙の第2の部分を形成する第2の外周側壁部」に対応する。また、第1の永久磁石550A1の外周側端壁部554A1および第2の永久磁石550A2の外周側端壁部554A2が、本発明の「永久磁石の外周側端壁部」に対応する。
本実施形態では、第1の磁石挿入孔510A1(内周側端壁部513A1)と第2の磁石挿入孔510A2(内周側端壁部513A2)の間に中央ブリッジ部531Aが形成されている。
また、第1の孔520A1(外周側端壁部523A1)と回転子500の外周面500aの間に第1の外周ブリッジ部532Aが形成されているとともに、第1の磁石挿入孔510A1(外周側端壁部514A1)と第1の孔520A1(内周側端壁部522A1)の間に第2の外周ブリッジ部534Aが形成されている。同様に、第2の孔520A2(外周側端壁部523A2)と回転子500の外周面500aの間に第3の外周ブリッジ部533Aが形成されているとともに、第2の磁石挿入孔510A2(外周側端壁部514A2)と第2の孔520A2(内周側端壁部522A2)の間に第4の外周ブリッジ部535Aが形成されている。
内周ブリッジ部531A、第1〜第4の外周ブリッジ部532A、534A、533Aおよび535Aにより、回転時に発生する遠心力に対する回転子500の強度をより高めることができる。
なお、本実施形態では、永久磁石を磁石挿入孔内の所定位置に位置決めするための位置決め部材を設けていないが、位置決め部材を用いることもできる。
本実施形態では、第1の磁石挿入孔510A1の外周側壁部511A1(第2の磁石挿入孔510A2の外周側壁部511A2)が、本発明の「磁石挿入部を形成する第1の外周側壁部」に対応し、第1の磁石挿入孔510A1の内周側壁部512A1(第2の磁石挿入孔510A2の内周側壁部512A2)が、本発明の「磁石挿入部を形成する第1の内周側壁部」に対応する。また、第1の孔520A1の内周側壁部524A1(第2の孔520A2の内周側壁部524A2が、本発明の「空隙の第2の部分を形成する第2の内周側壁部」に対応し、第1の孔520A1の外周側壁部525A1(第2の孔520A2の外周側壁部525A2)が、本発明の「空隙の第2の部分を形成する第2の外周側壁部」に対応する。
また、「第1の磁石挿入孔510A1の外周側壁部511A1(第2の磁石挿入孔510A2の外周側壁部511A2)と第1の孔520A1の内周側壁部524A1(第2の孔520A2の内周側壁部524A2)の延長線上の接続箇所」が、図3に示されている第1の実施形態の「第1の外周側壁部411A1と第2の内周側壁部415A1との接続箇所」に対応する。
角度θ、(L/N)、永久磁石の厚さH、長さL、空隙と回転子の外周面との間隔の最小値Tに関しては、第1の実施形態と同様である。
本発明の第3の実施形態の永久磁石電動機を構成する回転子600の部分拡大図が図6に示されている。
第1の実施形態の回転子400では、永久磁石を磁石挿入孔内の所定位置に位置決めする突部(位置決め部材)を設けたが、本実施形態の回転子600では、磁石挿入孔の壁部材に、位置決め用の段差部を設けている。
本実施形態の回転子600は、磁石挿入孔の壁部材に段差部を設けている点のみが第1の実施形態の回転子400と異なっているため、段差部についてのみ説明する。
本実施形態の回転子600の主磁極部[A]には、第1の実施形態の回転子400と同様に、周方向に沿って、d軸を挟んで両側に第1の磁石挿入孔610A1と第2の磁石挿入孔610A2が形成されている。
第1の磁石挿入孔610A1は、第1の外周側壁部611A1、第1の内周側壁部612A1、第2の内周側壁部613A1、内周側端壁部614A1、外周側端壁部615A1、第3の内周側壁部616A1、第2の外周側壁部617A1および連結用端壁部618A1を有している。
第2の内周側壁部613A1は、第2の内周側壁部613A1と第1の外周側壁部611A1の間隔が第1の内周側壁部612A1と第1の外周側壁部611A1の間隔より小さくなるように配置されている。すなわち、第2の内周側壁部613A1と第1の内周側壁部612A1は、段差状に配置されている。そして、第2の内周側壁部613A1と第1の外周側壁部611A1の間隔は、第1の磁石挿入孔610A1に挿入される第1の永久磁石650A1の外周側端壁部654A1の長さより短く設定されている。これにより、第2の内周側壁部613A1と第1の内周側壁部612A1の境界部(段差部)が、第1の永久磁石650A1を第1の磁石挿入孔610A内の所定位置に位置決めするための位置決め部材として作用する。
本実施形態では、第1の磁石挿入孔610A1の第1の外周側壁部611A1、第1の内周側壁部612A1および内周側端壁部614A1によって、第1の永久磁石650A1が挿入される磁石挿入部が形成されている。
また、第1の外周側壁部611A1、第2の内周側壁部613A1および外周側端壁部615A1によって第1の空隙642A1の第1の部分が形成され、第2の内周側壁部616A1、第2の外周側壁部617A1および連結用端壁部618A1によって第1の空隙642A1の第2の部分(第1の部分から周方向に沿って主磁極部中心方向に延在する第2の部分)が形成されている。
他の構成は、第1の実施形態の回転子400と同じである。
本発明の第4の実施形態の永久磁石電動機を構成する回転子700を、図7および図8を参照して説明する。図7は、回転子700の概略構成を示す断面図であり、図8は、図7の部分拡大図である。本実施形態の回転子700では、磁石挿入孔および永久磁石を、周方向に沿って直線状に配置している。
本実施形態の回転子700は、主磁極部[A]〜[D]に磁石挿入孔710A〜710Dが形成され、各磁石挿入孔710A〜710Dに永久磁石750A〜750Dが挿入されている。
主磁極部[A]〜[D]は同じ構成であるため、以下では、図8を参照して、主磁極部[A]の構成を説明する。
磁石挿入孔710Aは、第1の外周側壁部711A、第1の内周側壁部712A、第1の連結用端壁部713A1、第1の外周側端壁部714A1、第2の内周側壁部715A1、第2の外周側壁部716A1、第2の連結用端壁部717A1、第3の連結用端壁部713A2、第2の外周側端壁部714A2、第3の内周側壁部715A2、第3の外周側壁部716A2および第4の連結用端壁部717A2を有している。
第1の外周側壁部711Aと第1の内周側壁部712Aは、d軸に直交する方向に、平行に延在している。
第1の連結用端壁部713A1は、第1の内周側端壁部712Aの、周方向に沿った一方側(図8では、左側)の端部に接続され、周方向に沿った一方側に隣接する補助磁極部(図8では、補助磁極部[DA])のq軸に沿って延在している。第1の外周側端壁部714A1は、第1の連結用端壁部713A1の外周側の端部に接続され、周方向に沿って主磁極部中心方向(d軸方向)に延在している。第2の内周側壁部715A1および第2の外周側壁部716A1は、それぞれ第1の外周側壁部711A1の、周方向に沿った一方側の端部および外周側端壁部714A1の主磁極中心側(d軸側)の端部に接続され、周方向に沿って主磁極中心方向に延在している。第2の連結用端壁部717A1は、第2の内周側壁部715A1および第2の外周側壁部716A1の主磁極部中心側の端部に接続され、径方向に沿って延在している。
第3の連結用端壁部713A2は、第1の内周側端壁部712Aの、周方向に沿った他方側(図8では、右側)の端部に接続され、周方向に沿った他方側に隣接する補助磁極部(図8では、補助磁極部[AB])のq軸に沿って延在している。第2の外周側端壁部714A2は、第3の連結用端壁部713A2の外周側の端部に接続され、周方向に沿って主磁極部中心方向(d軸方向)に延在している。第3の内周側壁部715A2および第3の外周側壁部716A2は、それぞれ第1の外周側壁部711Aの、周方向に沿った他方側の端部および外周側端壁部714A2の主磁極中心側(d軸側)の端部に接続され、周方向に沿って主磁極中心方向に延在している。第4の連結用端壁部717A2は、第3の内周側壁部715A2および第3の外周側壁部716A2の主磁極部中心側の端部に接続され、径方向に沿って延在している。
第1の内周側壁部712Aには、永久磁石750Aを磁石挿入孔710A内の所定位置に位置決めするための第1の突部718A1および第2の突部718A2が磁石挿入孔710A1内に突出するように設けられている。
なお、位置決め用の突部は、第1の外周側壁部711Aおよび第1の内周側壁部712Aの少なくとも一方に設けられていればよい。また、突部以外の位置決め部材を設けることもできる。
あるいは、第3の実施形態の回転子600のように、第1の外周側壁部および第1の内周側壁部の少なくとも一方に位置決め用の段差部を設けてもよい。
また、第2の実施形態の回転子500のように、磁石挿入孔と回転子の外周面の間に、孔を形成し、位置決め部材を省略することもできる。
本実施形態では、第1の外周側壁部711Aおよび第1の内周側壁部712Aによって、永久磁石750Aが挿入される磁石挿入部が形成されている。
また、第1の外周側壁部711A、第1の内周側壁部712A、第1の連結用端壁部713A1、第1の外周側端壁部714A1、第2の内周側壁部715A1、第2の外周側壁部716A1および第2の連結用端壁部717A1によって、永久磁石750Aの周方向に沿った一方側の端壁部753Aと回転子700の外周面700aの間に第1の空隙741A1が形成されている。そして、第1の外周側壁部711A、第1の内周側壁部712A、第1の連結用端壁部713A1および第1の外周側端壁部714A1によって、第1の空隙741A1の第1の部分が形成され、第2の内周側壁部715A1、第2の外周側壁部716A1および第2の連結用端壁部717A1によって、第1の空隙741A1の第2の部分が形成されている。
同様に、第1の外周側壁部711A、第1の内周側壁部712A、第3の連結用端壁部713A2、第2の外周側端壁部714A2、第3の内周側壁部715A2、第3の外周側壁部716A2および第4の連結用端壁部717A2によって、永久磁石750Aの周方向に沿った他方側の端壁部754Aと回転子700の外周面700aの間に第2の空隙741A2が形成されている。そして、第1の外周側壁部711A、第1の内周側壁部712A、第3の連結用端壁部713A2および第2の外周側端壁部714A2によって、第2の空隙741A2の第1の部分が形成され、第3の内周側壁部715A2、第3の外周側壁部716A2および第4の連結用端壁部717A2によって、第2の空隙741A2の第2の部分が形成されている。
また、本実施形態では、磁石挿入孔710A1の周方向に沿った一方側および他方側と回転子700の外周面700aの間に外周ブリッジ部が形成されている。すなわち、磁石挿入孔710Aの第1の外周側端壁部714A1と外周面700aの間に第1の外周ブリッジ部731Aが形成され、磁石挿入孔710Aの第2の外周側端壁部714A2と外周面700aの間に第2の外周ブリッジ部732Aが形成されている。
本実施形態では、磁石挿入孔710Aの第1の外周側壁部711Aが、本発明の「磁石挿入部を形成する第1の外周側壁部」に対応し、磁石挿入孔710Aの第1の内周側壁部712Aが、本発明の「磁石挿入部を形成する第1の内周側壁部」に対応する。また、磁石挿入孔710Aの第2の内周側壁部715A1および第3の内周側壁部715A2が、本発明の「空隙の第2の部分を形成する第2の内周側壁部」に対応し、磁石挿入孔710Aの第2の外周側壁部716A2および第3の外周側壁部716A3が、本発明の「空隙の第2の部分を形成する第2の外周側壁部」に対応する。また、永久磁石750Aの外周側端壁部753Aおよび754Aが、本発明の「永久磁石の外周側端壁部」に対応する。
本発明の第5の実施形態の永久磁石電動機を構成する回転子800を、図9および図10を参照して説明する。図9は、回転子800の概略構成を示す断面図であり、図10は、図9の部分拡大図である。本実施形態の回転子800では、磁石挿入孔および永久磁石を、中央が回転中心O方向に飛び出ている台形形状に配置している。
本実施形態の回転子800は、主磁極部[A]〜[D]に磁石挿入孔810A〜810Dが形成され、各磁石挿入孔810A〜810Dに第1の永久磁石850A1〜850D1、第2の永久磁石850A2〜850D2および第3の永久磁石850A3〜850D3が挿入されている。
主磁極部[A]〜[D]は同じ構成であるため、以下では、図10を参照して、主磁極部[A]の構成を説明する。
磁石挿入孔810Aは、第1の外周側壁部811A1、第1の内周側壁部812A1、第2の外周側壁部813A2、第2の内周側壁部814A2、第3の外周側壁部813A3、第3の内周側壁部814A3、第1の外周側端壁部815A2、第4の内周側壁部816A2、第4の外周側壁部817A2、第1の連結用端壁部818A2、第2の外周側端壁部815A3、第5の内周側壁部816A3、第5の外周側壁部817A3および第2の連結用端壁部818A3を有している。
第1の外周側壁部811A1および第1の内周側壁部812A1は、d軸に直交する方向に、平行に延在している。
第2の外周側壁部813A2および第2の内周側壁部814A2は、それぞれ第1の外周側壁部811A1および第1の内周側壁部812A1の、周方向に沿った一方側(図10では、左側)の端部に接続され、周方向に沿った一方側に隣接する補助磁極部(図10では、補助磁極部[DA])のq軸に沿って平行に延在している。
第1の外周側端壁部815A2は、第2の内周側壁部814A2の外周側の端部に接続され、周方向に沿って主磁極部中心方向(d軸方向)に延在している。第4の内周側壁部816A2および第4の外周側壁部817A2は、それぞれ第2の外周側壁部813A2の外周側の端部および第1の外周側端壁部815A2の主磁極中心側(d軸側)の端部に接続され、周方向に沿って主磁極部中心方向に延在している。第1の連結用端壁部818A2は、第4の内周側壁部816A2および第4の外周側壁部817A2の主磁極部中心側の端部に接続され、径方向に沿って延在している。
第3の外周側壁部813A3および第3の内周側壁部814A3は、それぞれ第1の外周側壁部811A1および第1の内周側壁部812A1の、周方向に沿った他方側(図10では、右側)の端部に接続され、周方向に沿った他方側に隣接する補助磁極部(図10では、補助磁極部[AB])のq軸に沿って平行に延在している。
第2の外周側端壁部815A3は、第3の内周側壁部814A3の外周側の端部に接続され、周方向に沿って主磁極部中心方向(d軸方向)に延在している。第5の内周側壁部816A3および第5の外周側壁部817A3は、それぞれ第3の外周側壁部813A3の外周側の端部および第2の外周側端壁部815A3の主磁極中心側(d軸側)の端部に接続され、周方向に沿って主磁極中心方向に延在している。第2の連結用端壁部818A3は、第5の内周側壁部816A3および第5の外周側壁部817A3の主磁極部中心側の端部に接続され、径方向に沿って延在している。
本実施形態では、第1の外周側壁部811A1、第1の内周側壁部812A1、第2の外周側壁部813A2、第2の内周側壁部814A2、第3の外周側壁部813A3および第3の内周側壁部814A3によって、永久磁石(第1〜第3の永久磁石850A1〜850A3)が挿入される磁石挿入部が形成されている。
また、第2の外周側壁部813A2、第2の内周側壁部814A2、第1の外周側端壁部815A2、第4の内周側壁部816A2、第4の外周側壁部817A2および第1の連結用端壁部818A2によって、第2の永久磁石850A2の外周側端壁部854A2と回転子800の外周面800aの間に第1の空隙841A1が形成されている。そして、第2の外周側壁部813A2、第2の内周側壁部814A2および第1の外周側端壁部815A2によって、第1の空隙841A1の第1の部分が形成され、第4の内周側壁部816A2、第4の外周側壁部817A2および第1の連結用端壁部818A2によって、第1の空隙841A1の第2の部分が形成されている。
同様に、第3の外周側壁部813A3、第3の内周側壁部814A3、第2の外周側端壁部815A3、第5の内周側壁部816A3、第5の外周側壁部817A3および第2の連結用端壁部818A3によって、第3の永久磁石850A3の外周側端壁部854A3と回転子800の外周面800aの間に第2の空隙841A2が形成されている。そして、第3の外周側壁部813A3、第3の内周側壁部814A3および第2の外周側端壁部815A3によって、第2の空隙841A2の第1の部分が形成され、第5の内周側壁部816A3、第5の外周側壁部817A3および第2の連結用端壁部818A3によって、第2の空隙841A2の第2の部分が形成されている。
本実施形態では、磁石挿入孔810Aの第2の外周側壁部813A2および第3の外周側壁部813A3が、本発明の「磁石挿入部を形成する第1の外周側壁部」に対応し、磁石挿入孔810Aの第2の内周側壁部814A2および第3の内周側壁部814A3が、本発明の「磁石挿入部を形成する第1の内周側壁部」に対応する。また、磁石挿入孔810Aの第4の内周側壁部816A2および第5の内周側壁部816A3が、本発明の「空隙の第2の部分を形成する第2の内周側壁部」に対応し、磁石挿入孔810Aの第4の外周側壁部817A2および第5の外周側壁部817A3が、本発明の「空隙の第2の部分を形成する第2の外周側壁部」に対応する。また、第2の永久磁石852A2の外周側端壁部854A2および第3の永久磁石850A3の外周側端壁部854A3が、本発明の「永久磁石の外周側端壁部」に対応する。
本発明は、実施形態で説明した構成に限定されず、種々の変更、追加、削除が可能である。
本発明は、[38度≦θ≦44度]および[0.7≦(L/N)≦1.0]が満足されていればよい。他の構成は、適宜選択した一つあるいは複数を組み合わせて用いてもよいし、省略することもできる。
主磁極部に形成される磁石挿入孔および磁石挿入孔に挿入される永久磁石の数や断面形状等は、マグネットトルクとリラクタンストルクの両方を使用することができる範囲内で適宜変更可能である。
磁石挿入孔に挿入されている永久磁石の外周側端壁部と回転子の外周面の間に設ける空隙の形状は、適宜変更可能である。また、空隙を設ける方法としては、磁石挿入孔内に空隙を形成する方法や、磁石挿入孔と回転子の外周面の間に孔を形成する方法を適宜選択して用いることができる。
永久磁石を磁石挿入孔内の所定位置に位置決めする必要がある場合には、磁石挿入孔の少なくとも一つの壁部に位置決め用の突部を設ける方法や、磁石挿入孔の少なくとも一つの壁部に位置決め用の段差部を設ける方法等を適宜選択して用いることができる。
200 永久磁石電動機
210 回転軸
300 固定子
311 ヨーク
312 ティース
312a ティース基部
312b ティース先端部
312c ティース先端面
400、500、600、700、800 回転子
400a、500a、600a、700a、800a 外周面
410A1、410A2、410B1、410B2、410C1、410C2、410D1、410D2、510A1、510A2、510B1、510D2、610A1、610A2、610B1、610D2、710A、710B、710C、710D、810A、810B、810C、810D 磁石挿入孔
411A1〜417A1、411A2〜417A2、411B1〜417B1、411D2〜417D2、511A1〜514A1、511A2〜514A2、511B1〜514B1、511D2〜514D2、521A1〜526A1、521A2〜526A2、521B1〜526B1、521D2〜526D2、611A1〜618A1、611A2〜618A2、611B1〜618B1、611D2〜618D2、711A、712A、713A1〜717A1、713A2〜717A2、711B、712B、713B1〜717B1、711D、712D、713D2〜717D2、811A1、812A1、813A2〜818A2、813A3〜818A3、811B1、812B1、813B2〜818B2、811D1、812D1、813D3〜818D3 壁部
431A〜431D、531A、631A 中央ブリッジ部
432A〜432D、433A〜433D、532A〜535A、532B、534B、533A、533D、535D、632A、633A、632B、633D、731A〜731D、732A〜732D、831A〜831D、832A〜832D 外周ブリッジ部
441A1〜441D1、441A2〜441D2、442A1〜442D1、442A2〜442D2、541A1、541A2、541B1、541D2、542A1、542A2、542B1、542D2、641A1、641A2、641B1、641D2、642A1、642A2、642B1、642D2、741A1〜741D1、741A2〜741D2、841A1〜841D1、841A2〜841D2 空隙
450A1〜450D1、450A2〜450D2、550A1、550A2、550B1、550D2、650A1、650A2、650B1、650D2、750A〜750D、850A1〜850D1、850A2〜850D2、850A3〜850D3 永久磁石
451A1〜454A1、451A2〜454A2、451B1〜454B1、451D2〜454D2、551A1〜554A1、551A2〜554A2、551B1〜554B1、551D2〜554D2、611A1〜65A1、611A2〜654A2、651B1〜654B1、651D2〜654D2、711A〜754A、751B〜753B、751D、752D、754D、851A1〜854A1、851A2〜854A2、851A3〜854A3、851B1〜853B1、851D1、852D2、854D1、851D3〜854D3 壁部
418A1、418A2、418B1、418D2、718A1、718A2、718B1、718D2 突部
542A1、542A2、542B1、542D2 孔

Claims (10)

  1. 固定子と、前記固定子の内側に間隙を介して回転可能に配置された回転子を備え、前記回転子は、軸方向に直角な断面で見て、周方向に沿って交互に配置されている主磁極部と補助磁極部を有し、前記主磁極部には磁石挿入孔が設けられ、前記磁石挿入孔には永久磁石が挿入されている永久磁石電動機であって、
    前記磁石挿入孔は、第1の外周側壁部と前記第1の外周側壁部より回転中心側に配置されている第1の内周側壁部により形成される磁石挿入部を有しており、
    前記回転子は、前記磁石挿入孔に挿入されている前記永久磁石の外周側端壁部と前記回転子の外周面の間に空隙を有しており、
    前記空隙は、前記永久磁石の前記外周側端壁部と対向する第1の部分と、前記第1の部分から主磁極部中心方向に延在する第2の部分を有し、前記第2の部分は、第2の外周側壁部と前記第2の外周側壁部より回転中心側に配置されている第2の内周側壁部により形成されており、
    前記第1の外周側壁部と前記第2の内周側壁部により形成される角度をθ、前記第2の内周側壁部を前記第1の外周側壁部に投影した時の前記第1の外周側壁部の延在方向に沿った長さをN、前記第2の内周側壁部の主磁極部中心側の端部を前記第1の外周側壁部に投影した位置から前記永久磁石の前記外周側端壁部までの長さをLとした場合、[38度≦θ≦44度]、[0.7≦(L/N)≦1.0]を満足するように構成されていることを特徴とする永久磁石電動機。
  2. 請求項1に記載の電動機であって、
    前記間隙の幅をG、前記永久磁石の厚さをH、前記第2の外周側壁部と前記第2の内周側壁部の間隔をSとした場合、[G≦S≦H]を満足するように構成されていることを特徴とする永久磁石電動機。
  3. 請求項1または2に記載の永久磁石電動機であって、
    [H≦L]を満足するように構成されていることを特徴とする永久磁石電動機。
  4. 請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載の永久磁石電動機であって、
    前記空隙と前記回転子の外周面との間隔の最小値をTとした場合、[0.4mm≦T≦1.0mm]を満足するように構成されていることを特徴とする永久磁石電動機。
  5. 請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の永久磁石電動機であって、
    前記空隙は、前記磁石挿入孔の内部に設けられていることを特徴とする永久磁石電動機。
  6. 請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の永久磁石電動機であって、
    前記空隙は、前記磁石挿入孔と前記回転子の外周面の間に設けられていることを特徴とする永久磁石電動機。
  7. 請求項1〜6のうちのいずれか一項に記載の永久磁石電動機であって、
    前記磁石挿入孔は、中央ブリッジ部を挟んで両側に形成されている第1の磁石挿入孔と第2の磁石挿入孔を有し、前記永久磁石は、前記第1の磁石挿入孔と前記第2の磁石挿入孔に挿入されている第1の永久磁石と第2の永久磁石を有していることを特徴とする永久磁石電動機。
  8. 請求項1〜7のうちのいずれか一項に記載の永久磁石電動機であって、
    前記磁石挿入孔は、中央が回転中心方向に飛び出ているV字状に配置されていることを特徴とする永久磁石電動機。
  9. 請求項1〜7のうちのいずれか一項に記載の永久磁石電動機であって、
    前記磁石挿入孔は、周方向に沿って直線状に配置されていることを特徴とする永久磁石電動機。
  10. 請求項1〜7のうちのいずれか一項に記載の永久磁石電動機であって、
    前記磁石挿入孔は、中央が回転中心方向に飛び出ている台形状に配置されていることを特徴とする永久磁石電動機。
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