JP2016161798A - プロジェクター、及び、プロジェクターの制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な構成で、画像の黒浮きを目立たなくするプロジェクター、及び、プロジェクターの制御方法を提供する。【解決手段】プロジェクター1は、光源部100と、光源部100から射出された光を画像光に変調する光変調装置240、及び画像光を投射してスクリーンSCに画像を表示する投射光学系250を有する画像投射部200と、スクリーンSCに表示された画像の周囲に照明光を投射する照明投射部300と、を備える。従って、画像が投射されない領域に光が漏れて黒浮きが生じても、黒浮きに照明光を照射して、黒浮きを目立たなくすることができる。【選択図】図2
Description
本発明は、プロジェクター、及び、プロジェクターの制御方法に関する。
従来、プロジェクターは、スクリーン等の投射面に投射される画像が正しい形状となるように、投射する画像を変形させる形状補正を行っている。形状補正により画像が表示されなくなった領域は、光源からの光を透過させないようにしているが、若干の光が投射面に投射されて薄明るく見える、いわゆる黒浮きが生じてしまう。このような問題に対して、特許文献1は、映像の輝度を測定する輝度測定手段の測定結果に応じて、光源ランプの光量を制御する技術を開示している。
しかしながら、特許文献1の開示する技術は、光源ランプの輝度自体を制限する技術であるため、投写面に投写される画像が暗くなるという問題が生じる。また、プロジェクターにおいては、映像の輝度を測定する照度センサー等を別途設けることなく、簡易な構成で、画像の黒浮きを目立たなくする技術が望まれていた。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、簡易な構成で、画像の黒浮きを目立たなくすることができるプロジェクター、及び、プロジェクターの制御方法を提供することを目的とする。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、簡易な構成で、画像の黒浮きを目立たなくすることができるプロジェクター、及び、プロジェクターの制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のプロジェクターは、光源と、前記光源から射出された光を画像光に変調する第1の光変調装置、及び前記画像光を投射して投射面に画像を表示する第1の投射光学系を有する投射部と、前記投射面に表示された前記画像の周囲に照明光を投射する照明部とを備える。
本発明によれば、簡易な構成で、黒浮きを目立たなくすることができる。
本発明によれば、簡易な構成で、黒浮きを目立たなくすることができる。
また、本発明は、上記プロジェクターにおいて、前記照明部は、前記第1の光変調装置が変調により遮光した領域に前記照明光を投射する。
本発明によれば、画像が投射されない領域に光が漏れて黒浮きが生じても、その領域に照明光を照射することで、黒浮きを目立たなくすることができる。
本発明によれば、画像が投射されない領域に光が漏れて黒浮きが生じても、その領域に照明光を照射することで、黒浮きを目立たなくすることができる。
また、本発明は、上記プロジェクターにおいて、前記照明部は、第2の光変調装置を備え、前記照明光を投射する領域を前記第2の光変調装置の変調により設定する。
本発明によれば、画像の周囲に精度よく照明光を照射することができ、黒浮きを目立たなくすることができる。
本発明によれば、画像の周囲に精度よく照明光を照射することができ、黒浮きを目立たなくすることができる。
また、本発明は、上記プロジェクターにおいて、前記画像の形状を補正する補正処理部をさらに備え、前記投射部は、前記補正処理部の補正結果に基づいて設定された第1の領域に前記画像光を投射し、前記照明部は、前記補正処理部の補正結果に基づいて設定された第2の領域に前記照明光を投射する。
本発明によれば、画像の形状を補正した結果に基づいて、画像光を照射する領域と照明光を照射する領域を設定することができる。
本発明によれば、画像の形状を補正した結果に基づいて、画像光を照射する領域と照明光を照射する領域を設定することができる。
前記照明部は、前記画像の一部に重なるように前記照明光を投射する。
また、本発明は、上記プロジェクターにおいて、前記照明部は、前記投射面に投射された前記画像から離れるに従って輝度が低くなるように設定された前記照明光を投射することを特徴とする。
本発明によれば、投射された画像の近傍では輝度を高めて画像のコントラストを高め、画像から離れた領域では照明光が徐々に暗くなるように設定することができる。
本発明によれば、投射された画像の近傍では輝度を高めて画像のコントラストを高め、画像から離れた領域では照明光が徐々に暗くなるように設定することができる。
また、本発明は、上記プロジェクターにおいて、前記光源から射出された光を分光して、前記投射部と前記照明部とに入射させる分光部を備え、前記照明部は、前記分光部から入射した光を用いて前記照明光を生成する。
本発明によれば、1つの光源の光を用いて画像光と照明光とを生成することができる。従って、複数の光源を設ける必要がなくなり、プロジェクターが大型化するのを防止することができる。
本発明によれば、1つの光源の光を用いて画像光と照明光とを生成することができる。従って、複数の光源を設ける必要がなくなり、プロジェクターが大型化するのを防止することができる。
また、本発明は、上記プロジェクターにおいて、前記投射部及び前記照明部を制御する制御部をさらに備え、前記照明部は、前記照明光を投射するための第2の投射光学系を有し、前記第1の投射光学系及び前記第2の投射光学系は、ズーム調整機能を有し、前記制御部は、前記第1の投射光学系のズーム調整に連動させて前記第2の投射光学系のズーム調整を行う。
本発明によれば、投射光学系のズーム状態に拘らず、照明光を、黒浮きが発生する領域の外側に投射させることができ、黒浮きを目立たなくすることができる。
本発明によれば、投射光学系のズーム状態に拘らず、照明光を、黒浮きが発生する領域の外側に投射させることができ、黒浮きを目立たなくすることができる。
本発明のプロジェクターの制御方法は、光源から射出された光を画像光に変調して投射面に画像を表示し、前記投射面に表示された前記画像の周囲に照明光を投射する。
本発明によれば、簡易な構成で、黒浮きを目立たなくすることができる。
本発明によれば、簡易な構成で、黒浮きを目立たなくすることができる。
[第1実施形態]
以下、図面を参照して本発明を適用した実施形態について説明する。
図1は、プロジェクター1の機能的構成を示すブロック図である。
プロジェクター1は、パーソナルコンピューターや各種映像プレーヤー等の外部の画像供給装置(図示略)にI/F部21を介して接続され、接続した画像供給装置から入力される画像データに基づく画像を対象物体に投射する装置である。
画像供給装置としては、ビデオ再生装置、DVD(Digital Versatile Disk)再生装置、ブルーレイディスク(Blu-ray(登録商標) Disc)再生装置、ハードディスク・レコーダー等が挙げられる。また、画像供給装置は、テレビチューナー装置、CATV(Cable television)のセットトップボックス、ビデオゲーム装置等の映像出力装置、パーソナルコンピューターであってもよい。
また、対象物体は、建物や物体など、一様に平らではない物体であってもよいし、スクリーンSCや、建物の壁面等の平らな投射面を有するものであってもよい。本実施形態では平面のスクリーンSCに画像を投射する場合を例示する。
以下、図面を参照して本発明を適用した実施形態について説明する。
図1は、プロジェクター1の機能的構成を示すブロック図である。
プロジェクター1は、パーソナルコンピューターや各種映像プレーヤー等の外部の画像供給装置(図示略)にI/F部21を介して接続され、接続した画像供給装置から入力される画像データに基づく画像を対象物体に投射する装置である。
画像供給装置としては、ビデオ再生装置、DVD(Digital Versatile Disk)再生装置、ブルーレイディスク(Blu-ray(登録商標) Disc)再生装置、ハードディスク・レコーダー等が挙げられる。また、画像供給装置は、テレビチューナー装置、CATV(Cable television)のセットトップボックス、ビデオゲーム装置等の映像出力装置、パーソナルコンピューターであってもよい。
また、対象物体は、建物や物体など、一様に平らではない物体であってもよいし、スクリーンSCや、建物の壁面等の平らな投射面を有するものであってもよい。本実施形態では平面のスクリーンSCに画像を投射する場合を例示する。
I/F部21には、例えば、デジタル映像信号が入力されるDVIインターフェイス、USBインターフェイス、LANインターフェイス等を用いることができる。また、I/F部21には、例えば、NTSC、PAL、SECAM等のコンポジット映像信号が入力されるS映像端子、コンポジット映像信号が入力されるRCA端子、コンポーネント映像信号が入力されるD端子等を用いることができる。さらに、I/F部21には、HDMI(登録商標)規格に準拠したHDMIコネクターや、ディスプレイポート(登録商標)に準拠したディスプレイポートコネクター等の汎用インターフェイスを用いることができる。また、I/F部21は、アナログ映像信号をデジタル画像データに変換するA/D変換回路を搭載し、VGA端子等のアナログ映像端子により画像供給装置に接続される構成としてもよい。また、I/F部21は、有線通信によって画像信号の送受信を行ってもよく、無線通信によって画像信号の送受信を行ってもよい。
本実施形態では、I/F部21に入力される画像データD1を処理する場合を例に挙げて説明する。
本実施形態では、I/F部21に入力される画像データD1を処理する場合を例に挙げて説明する。
プロジェクター1は、大きく分けて光学的な画像の形成を行う表示部10と、この表示部10により表示する画像を電気的に処理する画像処理系とを備える。まず、表示部10について説明する。
表示部10は、光源部100と、画像投射部200と、照明投射部300とを備える。画像投射部200は、光変調装置(第1の光変調装置)240と、投射光学系(第1の投射光学系)250とを備える。また、照明投射部300は、周辺照明装置(第2の光変調装置)310と、投射光学系(第2の投射光学系)320とを備える。
光源部100は、キセノンランプ、超高圧水銀ランプ、LED(Light Emitting Diode)、レーザー光源等の光源を備える。光源部100は、光源の光を光変調装置240及び周辺照明装置310に導くリフレクター及び補助リフレクターや、光源の光を光変調装置240及び周辺照明装置310に至る経路上で減光させる調光素子(図示略)等を備えてもよい。また、光源部100は、光源の光を導光する集光レンズ102(図2参照)を備える構成としてもよい。
光源部100は、キセノンランプ、超高圧水銀ランプ、LED(Light Emitting Diode)、レーザー光源等の光源を備える。光源部100は、光源の光を光変調装置240及び周辺照明装置310に導くリフレクター及び補助リフレクターや、光源の光を光変調装置240及び周辺照明装置310に至る経路上で減光させる調光素子(図示略)等を備えてもよい。また、光源部100は、光源の光を導光する集光レンズ102(図2参照)を備える構成としてもよい。
光源部100には、光源駆動部24が接続される。光源駆動部24は、後述する制御部30の制御に従って光源部100への電力供給を制御し、光源部100の備える光源の点灯及び消灯を制御する。
光変調装置240は、赤(R)、緑(G)、青(B)の三原色に対応した3枚の液晶パネル242を備える。各液晶パネル242は、複数の画素をマトリクス状に配置した透過型の液晶パネルである。光変調装置240は、光変調装置駆動部25によって駆動され、光源部100が発した光を、画像処理部(補正処理部)22から入力される画像信号に基づいて画像光に変調する。具体的には、光変調装置240は、液晶パネル242の備える各画素における光の透過率を画像信号に基づいて変化させることにより、光源部100が発した光を画像光に変調する。画像信号は、画像データD1の画像処理部22による処理後のデータ(以下、画像データD2と呼ぶ)に基づいて画像処理部22が生成する信号であり、赤(R)、緑(G)、青(B)の色光別に生成される。画像信号は、液晶パネル242の各画素の階調を表す画素値を画像情報として有する信号である。画素値とは、対応する液晶パネル242の画素の光透過率を定めるものであり、この画素値によって、各画素を透過し射出する光の強弱(階調)が規定される。
光変調装置240には、光変調装置駆動部25が接続される。光変調装置駆動部25は、画像処理部22から入力される画像信号に従って光変調装置240の液晶パネル242を駆動して、光源部100が発した光を画像光に変調する。
周辺照明装置310は、液晶パネル311を備える。液晶パネル311は、複数の画素をマトリクス状に配置した透過型の液晶パネルである。液晶パネル311は、光変調装置240の備える液晶パネル242と同一サイズ、同一形状のパネルである。周辺照明装置310は、周辺照明装置駆動部26によって駆動され、光源部100が発した光を、画像処理部22から入力される照明制御信号に基づいて照明光に変調する。照明制御信号は、画像データD2に基づいて画像処理部22が生成する信号である。照明制御信号は、液晶パネル311の各画素の階調を表す画素値を照明情報として有する信号である。
投射光学系250は、光変調装置240により変調された画像光をスクリーンSCに投射する投射レンズを備える。投射光学系320は、周辺照明装置310により変調された照明光を画像光の周囲に投射する投射レンズを備える。投射光学系250及び320は、投射光学系駆動部27により駆動される。投射光学系250は、ズームレンズやフォーカスレンズ(図示略)を備え、投射光学系駆動部27が制御部30の制御に従ってこれらを駆動することにより、スクリーンSCに投射される画像のズーム状態やフォーカス状態が調整される。また、投射光学系320は、ズームレンズ(図示略)を備え、投射光学系駆動部27が制御部30の制御に従ってズームレンズを駆動することにより、照明光のズーム状態が調整される。
なお、投射光学系250と投射光学系320とは、投射光学系250がスクリーンSCに投射する画像光と、投射光学系320がスクリーンSCに投射する照明光との光路がほぼ平行になるようにプロジェクター1に設置される。
なお、投射光学系250と投射光学系320とは、投射光学系250がスクリーンSCに投射する画像光と、投射光学系320がスクリーンSCに投射する照明光との光路がほぼ平行になるようにプロジェクター1に設置される。
投射光学系駆動部27は、投射光学系250及び320に接続され、制御部30の制御に従って、投射光学系250、320が備えるレンズを移動させるための各モーターを駆動する。
ここで、図2を参照しながら表示部10の構成についてさらに詳細に説明する。
図2は、プロジェクター1の表示部10の概略構成を示す図である。表示部10は、大別すると、光源部100と、画像投射部200と、照明投射部300とを備える。画像投射部200は、インテグレーター照明光学系210と、色分離光学系220と、リレー光学系230と、光変調装置240と、投射光学系250とを備える。照明投射部300は、反射ミラー301と、重畳レンズ302と、周辺照明装置310と、投射光学系320とを備える。
図2は、プロジェクター1の表示部10の概略構成を示す図である。表示部10は、大別すると、光源部100と、画像投射部200と、照明投射部300とを備える。画像投射部200は、インテグレーター照明光学系210と、色分離光学系220と、リレー光学系230と、光変調装置240と、投射光学系250とを備える。照明投射部300は、反射ミラー301と、重畳レンズ302と、周辺照明装置310と、投射光学系320とを備える。
光源部100は、光源101と、集光レンズ102とを備え、光源部100から射出された光を集光レンズ102によりインテグレーター照明光学系210に導く。
インテグレーター照明光学系210は、第1レンズアレイ211、第2レンズアレイ212、重畳レンズ215を備え、光源部100から射出された光を照明光軸Lに直交する面内における輝度分布を均一にする。また、インテグレーター照明光学系210は、偏光分離素子214を有する分光部213を備える。
偏光分離素子214は、第2レンズアレイ212から出射された光のうち、画像光として使用する偏光の光を透過し、照明光として使用する偏光の光を反射する。偏光分離素子214で反射された光は、照明投射部300に入射し、反射ミラー301により反射されて照明光として使用される。また、偏光分離素子214を透過した光は、重畳レンズ215に入射され、後述する液晶ライトバルブ241の表面に重畳される。
偏光分離素子214は、第2レンズアレイ212から出射された光のうち、画像光として使用する偏光の光を透過し、照明光として使用する偏光の光を反射する。偏光分離素子214で反射された光は、照明投射部300に入射し、反射ミラー301により反射されて照明光として使用される。また、偏光分離素子214を透過した光は、重畳レンズ215に入射され、後述する液晶ライトバルブ241の表面に重畳される。
色分離光学系220は、2枚のダイクロイックミラー221、222及び反射ミラー223を備え、インテグレーター照明光学系210から射出された光を赤色光(以下「R光」という)、緑色光(以下「G光」という)、青色光(以下「B光」という)の3色の色光に分離する。
リレー光学系230は、リレーレンズ231及び反射ミラー232、233を備え、色分離光学系220で分離されたR光をR光用の液晶ライトバルブ241Rまで導く機能を有する。
リレー光学系230は、リレーレンズ231及び反射ミラー232、233を備え、色分離光学系220で分離されたR光をR光用の液晶ライトバルブ241Rまで導く機能を有する。
光変調装置240は、液晶ライトバルブ241と、色合成光学装置としてクロスダイクロイックプリズム243とを備える。液晶ライトバルブ241は、色分離光学系220で分離された各色光を画像信号に基づいて画像光に変調する。クロスダイクロイックプリズム243は、変調された各色の画像光を合成する。
液晶ライトバルブ241は、3色の色光毎に備えられており(R光用の液晶ライトバルブを241R、G光用の液晶ライトバルブを241G、B光用の液晶ライトバルブを241Bとする)、それぞれ透過型の液晶パネル242、及びその両面に配置された入射側偏光板、射出側偏光板(ともに図示略)を備える。
投射光学系250は、複数のレンズを有して構成され、クロスダイクロイックプリズム243にて合成された画像光をスクリーンSCに拡大投射する。
照明投射部300は、光源部100から射出された光を利用して照明光を生成する。照明投射部300には、分光部213の偏光分離素子214で反射した光が入射される。照明投射部300に入射された光は、反射ミラー301で反射され、重畳レンズ302により周辺照明装置310が備える液晶パネル311の表面に重畳される。液晶パネル311は、重畳された光を照明制御信号に基づいて照明光に変調する。投射光学系320は、変調された照明光をスクリーンSCに投射する。
図1に戻りプロジェクター1の構成について引き続き説明する。
プロジェクター1の画像処理系は、プロジェクター1を制御する制御部30を中心に構成され、記憶部51と、入力部52と、I/F部21と、画像処理部22と、フレームメモリー23とを備える。入力部52は、操作パネル53と、リモコン受光部54とを備える。
プロジェクター1の画像処理系は、プロジェクター1を制御する制御部30を中心に構成され、記憶部51と、入力部52と、I/F部21と、画像処理部22と、フレームメモリー23とを備える。入力部52は、操作パネル53と、リモコン受光部54とを備える。
制御部30は、CPU31、ROM32、RAM33等のハードウェアを備え、CPU31がROM32に記憶した基本制御プログラム、及び記憶部51に記憶された制御プログラムを実行することにより、プロジェクター1を制御する。また、制御部30は、記憶部51が記憶する制御プログラムを実行することにより、画像処理部22、光源駆動部24及び光変調装置駆動部25を制御して、画像データD2に基づく画像をスクリーンSCに投射させる。また、制御部30は、画像処理部22及び周辺照明装置駆動部26を制御して、照明光をスクリーンSCに投射させる。
記憶部51は、フラッシュメモリー、EEPROM等の不揮発性のメモリーである。記憶部51は、制御部30の備えるCPU31が実行する制御プログラムや、制御部30により処理されるデータ等を不揮発的に記憶する。例えば、記憶部51は、画像処理部22が実行する各種処理の設定値、制御部30や画像処理部22が参照するテーブル等を記憶する。また、記憶部51に画像データを記憶し、この画像データを制御部30が読み出してスクリーンSCに投射させてもよい。
入力部52の操作パネル53は、プロジェクター1の本体に搭載され、ユーザーが操作を行うための各種スイッチ及びインジケーターランプを備える。操作パネル53は、制御部30の制御に従い、プロジェクター1の動作状態や設定状態に応じてインジケーターランプを適宜点灯又は点滅させる。操作パネル53のスイッチが操作されると、操作されたスイッチに対応する操作信号が制御部30に入力される。
また、プロジェクター1は、ユーザーが使用するリモコン5を有する。リモコン5は各種のボタンを備えており、これらのボタンの操作に対応して赤外線信号を送信する。プロジェクター1の本体には、リモコン5が発する赤外線信号を受光するリモコン受光部54が配置される。リモコン受光部54は、リモコン5から受光した赤外線信号をデコードして、リモコン5における操作内容を示す操作信号を生成し、制御部30に出力する。
また、プロジェクター1は、ユーザーが使用するリモコン5を有する。リモコン5は各種のボタンを備えており、これらのボタンの操作に対応して赤外線信号を送信する。プロジェクター1の本体には、リモコン5が発する赤外線信号を受光するリモコン受光部54が配置される。リモコン受光部54は、リモコン5から受光した赤外線信号をデコードして、リモコン5における操作内容を示す操作信号を生成し、制御部30に出力する。
図3は、画像処理部22及び表示部10の動作を示すフローチャートである。
図3のフローチャートを参照しながら画像処理部22及び表示部10の処理手順を説明する。
プロジェクター1は、画像供給装置から供給される画像データD1をI/F部21で受信する。I/F部21は、受信した画像データD1を制御部30の制御により画像処理部22に送る。
図3のフローチャートを参照しながら画像処理部22及び表示部10の処理手順を説明する。
プロジェクター1は、画像供給装置から供給される画像データD1をI/F部21で受信する。I/F部21は、受信した画像データD1を制御部30の制御により画像処理部22に送る。
画像処理部22は、画像データD1が入力されると(ステップS1/YES)、入力された画像データD1について、画像サイズや解像度、静止画像か動画像であるか、動画像である場合はフレームレート等の属性を判定する。また、画像処理部22は、入力された画像データD1をフレームメモリー23に1フレームごとに展開し(ステップS2)、展開した画像データD1に対して画像処理を行う(ステップS3)。画像処理部22が行う画像処理には、例えば、解像度変換処理、フレームレート変換処理、ズーム処理、色調補正処理、輝度補正処理等が含まれる。画像処理部22は、前述した処理を複数組み合わせて実行することも無論可能である。
解像度変換処理は、画像処理部22が、画像データD1の解像度を、制御部30により指定された解像度、例えば液晶パネル242、311の表示解像度に合わせて変換する処理である。フレームレート変換処理は、画像処理部22が画像データD1のフレームレートを、制御部30により指定されたフレームレートに変換する処理である。ズーム処理は、リモコン5や操作パネル53の操作によりズームが指示された場合に、画像を電子的に拡大/縮小する処理である。色調補正処理は画像データD1の色調を変換する処理であり、制御部30により指定された色調に合わせて画像データD1に含まれる各画素のデータを変更する。画像処理部22が実行する上記の処理の内容、パラメーター、及び処理の開始、終了のタイミングは制御部30により制御される。
また、画像処理部22は、制御部30から入力される補正パラメーターに従って画像データD1を変換し、スクリーンSCに投射される画像の台形歪みや糸巻き型歪み等の形状歪みを補正する形状補正処理を実行する。
プロジェクター1がスクリーンSCに画像を投射する場合、プロジェクター1とスクリーンSCとの相対的な位置関係によって、スクリーンSC上に投射された画像の形状が歪み、矩形に表示されない場合がある。画像処理部22は、この形状の歪みを補正するために、制御部30の制御に従って、フレームメモリー23に展開される画像データD1の形状を、形状の歪みを補償可能な形状に補正する。例えば、制御部30は、角度センサーや加速度センサー等により検出されたプロジェクター1の設置角度に基づいて形状歪みを補正する補正パラメーターを算出する。制御部30は、算出した補正パラメーターを画像処理部22に渡して、画像処理部22に形状補正処理を実行させる。
なお、補正パラメーターの算出方法は、前述の方法に限定されるものではなく、広く一般的に知られた方法を用いることができる。例えば、操作者による操作パネル53の操作に基づいて形状歪みを補正するパラメーターを生成してもよい。また、スクリーンSCに調整用画像を投射してカメラ等の撮影部により撮影し、調整用画像を撮影した撮影画像データに基づいてスクリーンSCの傾きを算出し補正パラメーターを算出してもよい。
プロジェクター1がスクリーンSCに画像を投射する場合、プロジェクター1とスクリーンSCとの相対的な位置関係によって、スクリーンSC上に投射された画像の形状が歪み、矩形に表示されない場合がある。画像処理部22は、この形状の歪みを補正するために、制御部30の制御に従って、フレームメモリー23に展開される画像データD1の形状を、形状の歪みを補償可能な形状に補正する。例えば、制御部30は、角度センサーや加速度センサー等により検出されたプロジェクター1の設置角度に基づいて形状歪みを補正する補正パラメーターを算出する。制御部30は、算出した補正パラメーターを画像処理部22に渡して、画像処理部22に形状補正処理を実行させる。
なお、補正パラメーターの算出方法は、前述の方法に限定されるものではなく、広く一般的に知られた方法を用いることができる。例えば、操作者による操作パネル53の操作に基づいて形状歪みを補正するパラメーターを生成してもよい。また、スクリーンSCに調整用画像を投射してカメラ等の撮影部により撮影し、調整用画像を撮影した撮影画像データに基づいてスクリーンSCの傾きを算出し補正パラメーターを算出してもよい。
画像処理部22は、画像処理が終了すると、処理後の画像データD2をフレームメモリー23に展開する。画像処理部22は、フレームメモリー23に展開した画像データD2を読み出して、R、G、Bの色光別に画像信号を生成する(ステップS4)。また、画像処理部22は、読み出した画像データD2に対応する照明制御信号を生成する(ステップS4)。画像処理部22は、生成した画像信号を光変調装置駆動部25に出力し、生成した照明制御信号を周辺照明装置駆動部26に出力する。
図4(A)は、光変調装置240が備える液晶パネル242の画素領域245を示す図である。
光変調装置駆動部25は、画像処理部22から送られた画像信号に基づいて、液晶パネル242を構成する画素を駆動し、各画素の光透過率を制御する。光変調装置駆動部25が画像信号に基づいて液晶パネル242を駆動することで、液晶パネル242の画素領域245には、画像形成領域(第1の領域)246と非画像形成領域(第2の領域)247とが形成される。画像形成領域246は、画像供給装置から供給された画像データD1に基づく画像が形成された領域である。
また、非画像形成領域247は、画像形成領域246の外側の領域であり、画像処理部22によって画素値が補間された領域である。画像処理部22による形状補正処理によって、画像データD1は、形状の歪みを補償する形状に補正される。このため、画像形成領域246の外側には、画像データD1に基づく画像が展開されない領域ができる。画像処理部22は、この領域を非画像形成領域247として、例えば、画素値が「0」の黒色画像が展開されるように画像信号を設定する。光変調装置駆動部25は、画像処理部22により入力される画像信号に基づいて、光透過率が最小となるように非画像形成領域247の画素を駆動する。
光変調装置駆動部25は、画像処理部22から送られた画像信号に基づいて、液晶パネル242を構成する画素を駆動し、各画素の光透過率を制御する。光変調装置駆動部25が画像信号に基づいて液晶パネル242を駆動することで、液晶パネル242の画素領域245には、画像形成領域(第1の領域)246と非画像形成領域(第2の領域)247とが形成される。画像形成領域246は、画像供給装置から供給された画像データD1に基づく画像が形成された領域である。
また、非画像形成領域247は、画像形成領域246の外側の領域であり、画像処理部22によって画素値が補間された領域である。画像処理部22による形状補正処理によって、画像データD1は、形状の歪みを補償する形状に補正される。このため、画像形成領域246の外側には、画像データD1に基づく画像が展開されない領域ができる。画像処理部22は、この領域を非画像形成領域247として、例えば、画素値が「0」の黒色画像が展開されるように画像信号を設定する。光変調装置駆動部25は、画像処理部22により入力される画像信号に基づいて、光透過率が最小となるように非画像形成領域247の画素を駆動する。
図4(B)は、周辺照明装置310が備える液晶パネル311の画素領域330を示す図である。
周辺照明装置駆動部26は、画像処理部22から送られる照明制御信号に基づいて、液晶パネル311を構成する画素を駆動し、各画素の光透過率を制御する。周辺照明装置駆動部26が照明制御信号に基づいて液晶パネル311を駆動することで、液晶パネル311の画素領域330には、液晶パネル242の画像形成領域246に対応した領域(第1の領域)331と、非画像形成領域247に対応した領域(第2の領域)332とが形成される。
画像処理部22は、領域331に、画素値が「0」の黒色画像が展開されるように照明制御信号を設定する。周辺照明装置駆動部26は、照明制御信号に基づいて、領域331の画素の光透過率が最小となるように領域331の画素を駆動する。
また、画像処理部22は、領域332に、画素値が最大の白色画像が展開されるように照明制御信号を設定する。周辺照明装置駆動部26は、照明制御信号に基づいて、領域332の画素の光透過率が最大となるように領域332の画素を駆動する。すなわち、周辺照明装置駆動部26は、光変調装置駆動部25が変調により遮光した液晶パネル242の非画像形成領域247に相当する液晶パネル311の領域332に照明光が投射されるように領域332の画素を駆動する。
周辺照明装置駆動部26は、画像処理部22から送られる照明制御信号に基づいて、液晶パネル311を構成する画素を駆動し、各画素の光透過率を制御する。周辺照明装置駆動部26が照明制御信号に基づいて液晶パネル311を駆動することで、液晶パネル311の画素領域330には、液晶パネル242の画像形成領域246に対応した領域(第1の領域)331と、非画像形成領域247に対応した領域(第2の領域)332とが形成される。
画像処理部22は、領域331に、画素値が「0」の黒色画像が展開されるように照明制御信号を設定する。周辺照明装置駆動部26は、照明制御信号に基づいて、領域331の画素の光透過率が最小となるように領域331の画素を駆動する。
また、画像処理部22は、領域332に、画素値が最大の白色画像が展開されるように照明制御信号を設定する。周辺照明装置駆動部26は、照明制御信号に基づいて、領域332の画素の光透過率が最大となるように領域332の画素を駆動する。すなわち、周辺照明装置駆動部26は、光変調装置駆動部25が変調により遮光した液晶パネル242の非画像形成領域247に相当する液晶パネル311の領域332に照明光が投射されるように領域332の画素を駆動する。
光源部100から射出された光が、光透過率を設定された液晶パネル242を通過することで画像光に変調される(ステップS5)。投射光学系250は、光変調装置240で変調された画像光をスクリーンSCに投射する(ステップS5)。また、光源部100から射出された光が、光透過率を設定された液晶パネル311を通過することで照明光に変調される(ステップS5)。投射光学系320は、周辺照明装置310で変調された照明光をスクリーンSCに投射する(ステップS5)。
図2には、スクリーンSCに画像光及び照明光が投射された状態を示す。
スクリーンSCには、画像光が投射された画像領域150が形成される。画像領域150は、画像投射部200によって画像データD1に基づく画像光が投射された領域である。また、画像領域150には、照明光は投射されない。液晶パネル311の領域331の画素は、光透過率が最小になるように設定されているため、照明投射部300の投射する照明光は、画像領域150には投射されない。このため、画像領域150に表示される画像のコントラストの低下を抑制することができる。
また、スクリーンSCには、照明光が投射された照明領域151が形成される。照明領域151は、画像領域150の外側で画像領域150に接する領域である。照明領域151は、照明投射部300によって白色の照明光が投射された領域である。また、照明領域151には、画像光は投射されない。液晶パネル242の非画像形成領域247の画素は、光透過率が最小になるように設定されているため、画像投射部200の投射する画像光は、照明領域151には投射されない。
また、液晶パネル242の非画像形成領域247は、光透過率が最小になるように設定されているが、光源部100から射出された光の一部が非画像形成領域247の画素から漏れて、スクリーンSCの照明領域151に投射され、画像の黒浮きの原因となる場合がある。この黒浮きは、照明領域151に照明光を投射することによって目立たなくすることができる。
スクリーンSCには、画像光が投射された画像領域150が形成される。画像領域150は、画像投射部200によって画像データD1に基づく画像光が投射された領域である。また、画像領域150には、照明光は投射されない。液晶パネル311の領域331の画素は、光透過率が最小になるように設定されているため、照明投射部300の投射する照明光は、画像領域150には投射されない。このため、画像領域150に表示される画像のコントラストの低下を抑制することができる。
また、スクリーンSCには、照明光が投射された照明領域151が形成される。照明領域151は、画像領域150の外側で画像領域150に接する領域である。照明領域151は、照明投射部300によって白色の照明光が投射された領域である。また、照明領域151には、画像光は投射されない。液晶パネル242の非画像形成領域247の画素は、光透過率が最小になるように設定されているため、画像投射部200の投射する画像光は、照明領域151には投射されない。
また、液晶パネル242の非画像形成領域247は、光透過率が最小になるように設定されているが、光源部100から射出された光の一部が非画像形成領域247の画素から漏れて、スクリーンSCの照明領域151に投射され、画像の黒浮きの原因となる場合がある。この黒浮きは、照明領域151に照明光を投射することによって目立たなくすることができる。
画像処理部22及び表示部10は、上述の処理を、入力したすべての画像データD1に対する処理が終了するまで行う(ステップS6)。画像処理部22及び表示部10は、画像データD1に対する処理が終了していないと判定すると(ステップS6/NO)、ステップS2からの処理を繰り返す。また、画像処理部22及び表示部10は、画像データD1に対する処理が終了したと判定した場合(ステップS6/YES)、この処理フローを終了させる。
また、上述の説明では、図4(B)に示す液晶パネル311の領域332は、光透過率が最大になるように設定していたが、光透過率は適宜変更可能である。また、領域332は、光透過率を一定に設定していたが、領域331に近いほど光透過率を高くし、領域331から離れるほど光透過率を低く設定してもよい。これにより、投射された画像の近傍では輝度を高めて画像のコントラストを高め、画像から離れた領域では照明光が徐々に暗くなるように設定することができる。
また、投射光学系駆動部27は、制御部30の制御により、投射光学系250のズーム倍率と、投射光学系320のズーム倍率とが一致するように投射光学系250及び投射光学系320を連動して駆動させる。また、投射光学系駆動部27は、制御部30の制御により、投射光学系320のズーム倍率が、投射光学系250のズーム倍率よりも大きくなるように投射光学系250及び投射光学系320を駆動してもよい。従って、照明光を、黒浮きが発生する画像領域150の外側に投射させることができ、黒浮きを目立たなくすることができる。
[第2実施形態]
図5は、第2実施形態の表示部500の構成を示す図である。
表示部500は、デジタルマイクロミラーデバイス(以下、DMDと表記する。登録商標)514とカラーホイール512とを組み合わせた方式で画像を形成するものであり、光源部100と、画像投射部510と、照明投射部520とを備える。
図5は、第2実施形態の表示部500の構成を示す図である。
表示部500は、デジタルマイクロミラーデバイス(以下、DMDと表記する。登録商標)514とカラーホイール512とを組み合わせた方式で画像を形成するものであり、光源部100と、画像投射部510と、照明投射部520とを備える。
画像投射部510は、カラーホイール512と、プリズム513と、第1の変調装置としてのDMD514と、投射光学系(第1の投射光学系)515とを備える。照明投射部520は、反射ミラー521と、重畳レンズ522と、液晶パネル524を備える周辺照明装置(第2の変調装置)523と、投射光学系(第2の投射光学系)525とを備える。
光源部100から射出された光は、カラーホイール512によって時分割で赤、緑、青の光に分離される。その後、輝度分布を均一化させるロッドレンズ(図示略)、平行光化するコリメートレンズ(図示略)等を経て、プリズム513に入射される。
プリズム513は、コリメートレンズから出射された光の光路を変換して、DMD514に入射させると共に、DMD514を構成する画素(マイクロミラー)のうち、オンに設定された画素によって反射された光(画像光)をそのまま透過させる。プリズム513を透過した画像光は、投射光学系515によってスクリーンSCに向けて拡大投射される。これにより、スクリーンSCに画像光が投射された領域(以下、画像領域601という)が形成される。
また、DMD514を構成する画素のうち、オフに設定された画素は、この画素によって反射した反射光がスクリーンSCに投射されないように設定されているが、回折や乱反射等によって反射光がスクリーンSCに投射され、投射された画像に黒浮きを生じさせる場合がある。
そこで、本実施形態は、DMD514のオフの画素によって反射された反射光を照明光として利用する。DMD514のオフの画素によって反射された照明光は、反射ミラー521によって反射され、重畳レンズ522により周辺照明装置523の液晶パネル524の表面に重畳される。液晶パネル524に重畳された照明光は、投射光学系525によってスクリーンSCに向けて拡大投射される。これにより、スクリーンSCに照明光が投射された領域(以下、照明領域602という)が形成される。ここで、形状補正処理によって非画像形成領域247(図4(A)参照)は黒色画像となるため、この領域に対応する画素はオフに設定される。つまり、非画像形成領域247に対応する領域が照明領域602となる。
本実施形態においても、画像領域601の周囲に、照明光を投射した照明領域602を形成して、DMD514のオフの画素によって反射された反射光による黒浮きを目立たなくすることができる。
なお、画像に黒色が含まれる場合、DMD514の該当する画素をオフに設定する(すなわち、画像光がスクリーンSCに投射しないようにする)ことで、黒色を表示する。このDMD514のオフに設定された画素で反射された反射光が照明光として画像領域601内に投射されないようにするため、液晶パネル524において、画像形成領域246(図4(A)参照)に対応する領域の画素は、光透過率が最小になるように設定しておくとよい。
また、DMD514を構成する画素のうち、オフに設定された画素は、この画素によって反射した反射光がスクリーンSCに投射されないように設定されているが、回折や乱反射等によって反射光がスクリーンSCに投射され、投射された画像に黒浮きを生じさせる場合がある。
そこで、本実施形態は、DMD514のオフの画素によって反射された反射光を照明光として利用する。DMD514のオフの画素によって反射された照明光は、反射ミラー521によって反射され、重畳レンズ522により周辺照明装置523の液晶パネル524の表面に重畳される。液晶パネル524に重畳された照明光は、投射光学系525によってスクリーンSCに向けて拡大投射される。これにより、スクリーンSCに照明光が投射された領域(以下、照明領域602という)が形成される。ここで、形状補正処理によって非画像形成領域247(図4(A)参照)は黒色画像となるため、この領域に対応する画素はオフに設定される。つまり、非画像形成領域247に対応する領域が照明領域602となる。
本実施形態においても、画像領域601の周囲に、照明光を投射した照明領域602を形成して、DMD514のオフの画素によって反射された反射光による黒浮きを目立たなくすることができる。
なお、画像に黒色が含まれる場合、DMD514の該当する画素をオフに設定する(すなわち、画像光がスクリーンSCに投射しないようにする)ことで、黒色を表示する。このDMD514のオフに設定された画素で反射された反射光が照明光として画像領域601内に投射されないようにするため、液晶パネル524において、画像形成領域246(図4(A)参照)に対応する領域の画素は、光透過率が最小になるように設定しておくとよい。
以上説明したように、本実施形態のプロジェクター1は、光源部100と、光源部100から射出された光を画像光に変調する光変調装置240と、画像光を投射してスクリーンSCに画像を表示する投射光学系250とを備える画像投射部200を備える。また、プロジェクター1は、スクリーンSCに表示された画像の周囲に照明光を投射する照明投射部300を備える。従って、簡易な構成で、黒浮きを目立たなくすることができる。
また、照明投射部300は、画像投射部200が変調により遮光した領域に照明光を投射する。従って、画像が投射されない領域に光が漏れて黒浮きが生じても、黒浮きに照明光を照射することで、黒浮きを目立たなくすることができる。
また、照明投射部300は、周辺照明装置310を備え、照明光を投射する領域を周辺照明装置310の変調により設定する。従って、画像の周囲に精度よく照明光を照射することができ、黒浮きを目立たなくすることができる。
また、プロジェクター1は、画像の形状を補正する画像処理部22を備える。画像投射部200は、画像処理部22の補正結果に基づいて設定された第1の領域に画像光を投射する。照明投射部300は、画像処理部22の補正結果に基づいて設定された第2の領域に照明光を投射する。従って、画像の形状を補正した結果に基づいて、画像光を照射する領域と照明光を照射する領域を設定することができる。
また、照明投射部300は、スクリーンSCに投射された画像から離れるに従って輝度が低くなるように、照明光を投射する。従って、投射された画像の近傍では輝度を高めて画像のコントラストを高め、画像から離れた領域では照明光が暗くなるように設定することができる。
また、プロジェクター1は、光源部100から射出された光を分光して画像投射部200と照明投射部300とに入射させる分光部213を備える。従って、1つの光源の光を用いて画像光と照明光とを生成することができる。このため、複数の光源を設ける必要がなくなり、プロジェクターが大型化するのを防止することができる。
また、照明投射部300の備える投射光学系320のズーム倍率を、画像投射部200の備える投射光学系250のズーム倍率に同期させる。照明光を、黒浮きが発生する画像領域150の外側に投射させることができ、黒浮きを目立たなくすることができる。
なお、上記の各実施形態は本発明を適用した具体的態様の例に過ぎず、本発明を限定するものではなく、実施形態とは異なる態様として本発明を適用することも可能である。
例えば、図2及び図5には、画像領域150(601)と、照明領域151(602)とに重なりができないようにスクリーンSCに画像光及び照明光を投射した状態を示したが、照明領域151(602)が、画像領域150(601)の一部に重なるように照明光を投射してもよい。また、照明領域151(602)は、画像領域150(601)の外側に形成されればよく、照明領域151(602)のサイズは特に限定されない。すなわち、液晶パネル311が有する非画像形成領域247の画素のすべてを使用して照明光を生成しなくてもよい。
また、上述した実施形態では、光源として1つの光源部100を挙げて、光源部100から射出された光を画像投射部200(510)が画像光として使用し、照明投射部300(520)が照明光として使用する場合を説明した。複数の光源部を設けて、画像投射部200(510)と、照明投射部300(520)とがそれぞれ別々の光源から射出された光を用いて画像光、照明光を投射する構成であってもよい。
また、図1に示したプロジェクター1の各機能部は、ハードウェアとソフトウェアとの協働により実現される機能的構成を含み、その具体的な実装形態は特に制限されない。その他、プロジェクター1の各部の具体的な細部構成についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変更可能である。
また、図1、2及び5に示した表示部10、500の構成も、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変更可能である。
例えば、図2及び図5には、画像領域150(601)と、照明領域151(602)とに重なりができないようにスクリーンSCに画像光及び照明光を投射した状態を示したが、照明領域151(602)が、画像領域150(601)の一部に重なるように照明光を投射してもよい。また、照明領域151(602)は、画像領域150(601)の外側に形成されればよく、照明領域151(602)のサイズは特に限定されない。すなわち、液晶パネル311が有する非画像形成領域247の画素のすべてを使用して照明光を生成しなくてもよい。
また、上述した実施形態では、光源として1つの光源部100を挙げて、光源部100から射出された光を画像投射部200(510)が画像光として使用し、照明投射部300(520)が照明光として使用する場合を説明した。複数の光源部を設けて、画像投射部200(510)と、照明投射部300(520)とがそれぞれ別々の光源から射出された光を用いて画像光、照明光を投射する構成であってもよい。
また、図1に示したプロジェクター1の各機能部は、ハードウェアとソフトウェアとの協働により実現される機能的構成を含み、その具体的な実装形態は特に制限されない。その他、プロジェクター1の各部の具体的な細部構成についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変更可能である。
また、図1、2及び5に示した表示部10、500の構成も、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変更可能である。
1…プロジェクター、10、500…表示部、21…I/F部、22…画像処理部(補正処理部)、23…フレームメモリー、24…光源駆動部、25…光変調装置駆動部、26…周辺照明装置駆動部、27…投射光学系駆動部、30…制御部、100…光源部、200、510…画像投射部(投射部)、210…インテグレーター照明光学系、213…分光部、214…偏光分離素子、220…色分離光学系、240…光変調装置(第1の光変調装置)、241…液晶ライトバルブ、242、311、524…液晶パネル、250、515…投射光学系(第1の投射光学系)、320、525…投射光学系(第2の投射光学系)、300、520…照明投射部(照明部)、310、523…周辺照明装置(第2の光変調装置)、311…液晶パネル、320…投射光学系、512…カラーホイール、514…DMD、SC…スクリーン(投射面)。
Claims (9)
- 光源と、
前記光源から射出された光を画像光に変調する第1の光変調装置、及び前記画像光を投射して投射面に画像を表示する第1の投射光学系を有する投射部と、
前記投射面に表示された前記画像の周囲に照明光を投射する照明部と、
を備えることを特徴とするプロジェクター。 - 前記照明部は、前記第1の光変調装置が変調により遮光した領域に前記照明光を投射することを特徴とする請求項1記載のプロジェクター。
- 前記照明部は、第2の光変調装置を備え、前記照明光を投射する領域を前記第2の光変調装置の変調により設定することを特徴とする請求項1又は2に記載のプロジェクター。
- 前記画像の形状を補正する補正処理部をさらに備え、
前記投射部は、前記補正処理部の補正結果に基づいて設定された第1の領域に前記画像光を投射し、
前記照明部は、前記補正処理部の補正結果に基づいて設定された第2の領域に前記照明光を投射することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のプロジェクター。 - 前記照明部は、前記画像の一部に重なるように前記照明光を投射することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のプロジェクター。
- 前記照明部は、前記投射面に投射された前記画像から離れるに従って輝度が低くなるように設定された前記照明光を投射することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のプロジェクター。
- 前記光源から射出された光を分光して、前記投射部と前記照明部とに入射させる分光部を備え、
前記照明部は、前記分光部から入射した光を用いて前記照明光を生成することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のプロジェクター。 - 前記投射部及び前記照明部を制御する制御部をさらに備え、
前記照明部は、前記照明光を投射するための第2の投射光学系を有し、
前記第1の投射光学系及び前記第2の投射光学系は、ズーム調整機能を有し、
前記制御部は、前記第1の投射光学系のズーム調整に連動させて前記第2の投射光学系のズーム調整を行うことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のプロジェクター。 - 光源から射出された光を画像光に変調して投射面に画像を表示し、
前記投射面に表示された前記画像の周囲に照明光を投射する、
ことを特徴とするプロジェクターの制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015041018A JP2016161798A (ja) | 2015-03-03 | 2015-03-03 | プロジェクター、及び、プロジェクターの制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015041018A JP2016161798A (ja) | 2015-03-03 | 2015-03-03 | プロジェクター、及び、プロジェクターの制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016161798A true JP2016161798A (ja) | 2016-09-05 |
Family
ID=56846875
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2015041018A Pending JP2016161798A (ja) | 2015-03-03 | 2015-03-03 | プロジェクター、及び、プロジェクターの制御方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2016161798A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US12088969B2 (en) | 2019-07-23 | 2024-09-10 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Projection display device |
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2015
- 2015-03-03 JP JP2015041018A patent/JP2016161798A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US12088969B2 (en) | 2019-07-23 | 2024-09-10 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Projection display device |
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