JP2016138572A - スラストころ軸受 - Google Patents
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Abstract
【課題】保持器の摩擦抵抗を低減すると共に、接触面の摩耗を防止することができるスラストころ軸受を提供する。
【解決手段】第1及び第2スラスト軌道面11a1、12a1と、スラスト保持器13の内周面13bと、第2レース12の第2フランジ部12bの外周面12cとに囲まれた空間に、スラスト保持器13の内周面13bと第2レース12の第2フランジ部12bの外周面12cとを軌道面とするラジアルころ軸受15を配設して、スラスト保持器13を径方向に案内する。
【選択図】図1
【解決手段】第1及び第2スラスト軌道面11a1、12a1と、スラスト保持器13の内周面13bと、第2レース12の第2フランジ部12bの外周面12cとに囲まれた空間に、スラスト保持器13の内周面13bと第2レース12の第2フランジ部12bの外周面12cとを軌道面とするラジアルころ軸受15を配設して、スラスト保持器13を径方向に案内する。
【選択図】図1
Description
本発明は、スラストころ軸受に関し、より詳細には、保持器案内面の摺動抵抗を低減すると共に摩耗を抑制することができるスラストころ軸受に関する。
一般的に、スラストころ軸受は、放射状に配置された複数のころと、各ころを保持する保持器と、これら各ころを両側から挟持する一対のスラストレースと、を備える(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のスラストころ軸受では、保持器は、各スラストレースに形成された円筒部分によって案内されて径方向に位置決めされている。
また、従来、スラスト軸受とラジアル軸受とを組み合わせた組合せ軸受が知られている(例えば、特許文献2,3参照。)。特許文献2のラジアル・スラスト組合せ軸受は、ラジアル内側レース、ラジアル外側レース、複数のラジアル転動体、及びラジアル保持器を備えたラジアル軸受部と、スラスト第1レース、スラスト第2レース、複数のスラスト転動体、及びスラスト保持器を備えたスラスト軸受部と、が一体的に組み合わされた構成を有し、スラスト第1レースの内周端面をラジアル内側レースの外周面と接触させることで、ラジアル内側レースとスラスト第1レースを互いに一方が他方の位置を案内して、相対的に位置決めしている。これにより、長期に亘って高精度の回転を可能としている。
また、特許文献3のラジアル・スラスト組合せ軸受は、ラジアルレースとスラストレースとを一体に形成すると共に、ラジアル保持器とスラスト保持器とを一体化させて、ラジアル荷重及びスラスト荷重の双方が作用する回転部位に対する組込み作業の簡素化、容易化を図ると共に、当該組込み作業に要するコストの低減並びに軸受全体の製造コストの低減を図っている。
ところで、従来のスラストころ軸受では、保持器の案内方式として内径案内方式と外径案内方式とがあるが、何れの場合においても保持器の案内面がレース或いはハウジングと直接すべり接触することで案内する形式であるため、保持器とレース或いはハウジングとの摺動抵抗が大きく、接触面が摩耗するなどの問題があった。
特許文献2,3では、スラスト軸受とラジアル軸受をL字型に配置した1つのラジアル・スラスト組合せ軸受で、スラスト負荷及びラジアル負荷が同時に作用する部位を支持しているが、保持器の案内面の摺動抵抗や接触面の摩耗などの課題を解決するものでない。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、保持器の摩擦抵抗を低減すると共に、摩耗を防止することができるスラストころ軸受を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) 放射状に配置された複数のころと、
前記複数のころを保持する保持器と、
前記複数のころを両側から挟持する一対のスラストレースと、
を備えるスラストころ軸受であって、
前記一対のスラストレースの互いに対向する面は、前記複数のころが転動するスラスト軌道面となっており、
前記一対のスラストレースの内、少なくとも一方のスラストレースの内径側周縁部には、軸方向他方のスラストレース側に向けて形成された円筒状のフランジ部を有し、
前記両スラスト軌道面と、前記保持器の内周面と、前記フランジ部の外周面とに囲まれた空間には、前記保持器の内周面と前記フランジ部の外周面とを軌道面とするラジアルころ軸受、或いは、ラジアル玉軸受を備えることを特徴とするスラストころ軸受。
(2) 放射状に配置された複数のころと、
前記複数のころを保持する保持器と、
前記複数のころを両側から挟持する一対のスラストレースと、
を備えるスラストころ軸受であって、
前記一対のスラストレースの互いに対向する面は、前記複数のころが転動するスラスト軌道面となっており、
前記一対のスラストレースの内、少なくとも一方のスラストレースの外径側周縁部には、軸方向他方のスラストレース側に向けて形成された円筒状のフランジ部を有し、
前記両スラスト軌道面と、前記保持器の外周面と、前記フランジ部の内周面とに囲まれた空間には、前記保持器の外周面と前記フランジ部の内周面とを軌道面とするラジアルころ軸受、或いは、ラジアル玉軸受を備えることを特徴とするスラストころ軸受。
(1) 放射状に配置された複数のころと、
前記複数のころを保持する保持器と、
前記複数のころを両側から挟持する一対のスラストレースと、
を備えるスラストころ軸受であって、
前記一対のスラストレースの互いに対向する面は、前記複数のころが転動するスラスト軌道面となっており、
前記一対のスラストレースの内、少なくとも一方のスラストレースの内径側周縁部には、軸方向他方のスラストレース側に向けて形成された円筒状のフランジ部を有し、
前記両スラスト軌道面と、前記保持器の内周面と、前記フランジ部の外周面とに囲まれた空間には、前記保持器の内周面と前記フランジ部の外周面とを軌道面とするラジアルころ軸受、或いは、ラジアル玉軸受を備えることを特徴とするスラストころ軸受。
(2) 放射状に配置された複数のころと、
前記複数のころを保持する保持器と、
前記複数のころを両側から挟持する一対のスラストレースと、
を備えるスラストころ軸受であって、
前記一対のスラストレースの互いに対向する面は、前記複数のころが転動するスラスト軌道面となっており、
前記一対のスラストレースの内、少なくとも一方のスラストレースの外径側周縁部には、軸方向他方のスラストレース側に向けて形成された円筒状のフランジ部を有し、
前記両スラスト軌道面と、前記保持器の外周面と、前記フランジ部の内周面とに囲まれた空間には、前記保持器の外周面と前記フランジ部の内周面とを軌道面とするラジアルころ軸受、或いは、ラジアル玉軸受を備えることを特徴とするスラストころ軸受。
本発明のスラストころ軸受によれば、両スラスト軌道面と、保持器の内周面と、フランジ部の外周面とに囲まれた空間には、保持器の内周面とフランジ部の外周面とを軌道面とするラジアルころ軸受、或いは、ラジアル玉軸受を備えることで、保持器が転がり軸受によって径方向に案内される。したがって、保持器と保持器案内面との間の摩擦抵抗を低減させて滑らかに回転可能にすると共に、摩耗を抑制することができる。また、スラストころ軸受内には小型のラジアル軸受が組み込まれるので、保持器の摩擦抵抗が低減されたスラストころ軸受を小型化することができる。
本発明の他のスラストころ軸受によれば、両スラスト軌道面と、保持器の外周面と、フランジ部の内周面とに囲まれた空間には、保持器の外周面とフランジ部の内周面とを軌道面とするラジアルころ軸受、或いは、ラジアル玉軸受を備えることで、保持器が転がり軸受によって径方向に案内される。したがって、保持器と保持器案内面との間の摩擦抵抗を低減させて滑らかに回転可能にすると共に、摩耗を抑制することができる。また、スラストころ軸受内には小型のラジアル軸受が組み込まれるので、保持器の摩擦抵抗が低減されたスラストころ軸受を小型化することができる。
以下、本発明に係るスラストころ軸受の各実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)
まず、図1を参照して、本発明の第1実施形態に係るスラスト軸受について説明する。本実施形態のスラストころ軸受10Aは、保持器内径案内方式のスラストころ軸受であり、第1レース11と、第2レース12と、第1レース11及び第2レース12間に配置されたスラスト保持器13と、スラスト保持器13の複数のポケット13a内に放射状に配置された転動体である複数のころ14と、を有する。
まず、図1を参照して、本発明の第1実施形態に係るスラスト軸受について説明する。本実施形態のスラストころ軸受10Aは、保持器内径案内方式のスラストころ軸受であり、第1レース11と、第2レース12と、第1レース11及び第2レース12間に配置されたスラスト保持器13と、スラスト保持器13の複数のポケット13a内に放射状に配置された転動体である複数のころ14と、を有する。
第1レース11は、円環状の第1レース部11aと、第1レース部11aの外径側周縁部から軸方向第2レース側に向けて形成された円筒状の第1フランジ部11bと、を有し、断面略L字形に形成されている。第2レース12は、円環状の第2レース部12aと、第2レース部12aの内径側周縁部から軸方向第1レース側に向けて形成された円筒状の第2フランジ部12bと、を有し、断面略逆L字形に形成されている。
なお、本実施形態では、第1レース11は、第1フランジ部11bを有しない形状であってもよい。
なお、本実施形態では、第1レース11は、第1フランジ部11bを有しない形状であってもよい。
スラスト保持器13は、例えば、合成樹脂や金属板から形成された薄板円板状の保持器であり、放射状に配置された複数のポケット13a内に複数のころ14を回動自在に保持している。第1レース11及び第2レース12は、軸方向に互いに対向するように配置され、複数のころ14を両側から挟持する。即ち、第1レース11の第1レース部11aと、第2レース12の第2レース部12aとは、互いに対向する面がそれぞれ第1スラスト軌道面11a1、第2スラスト軌道面12a1となり、スラスト保持器13のポケット13aに保持された複数のころ14が転動し、スラストころ軸受10Aに作用するスラスト荷重を支承している。
軸方向で、第1スラスト軌道面11a1と第2スラスト軌道面12a1とに囲まれ、径方向で、スラスト保持器13の内周面13bと、第2レース12の第2フランジ部12bの外周面12cとに囲まれた空間には、小型のラジアルころ軸受15が配設されている。ラジアルころ軸受15は、ラジアル保持器16の周方向に等間隔で設けられた複数のポケット16a内に保持された複数のころ17を有する。複数のころ17は、スラスト保持器13の内周面13b及び第2フランジ部12bの外周面12c上を転動する。即ち、スラスト保持器13の内周面13bが外輪軌道面となり、第2フランジ部12bの外周面12cが内輪軌道面となる。
スラストころ軸受10Aは、例えば、回転軸31の段部31aと、ハウジング32の段部32aとの間に装着される。そして、ハウジング32に対して回転軸31が相対回転すると、第1レース11の第1レース部11a及び第2レース12の第2レース部12a上を複数のころ14が転動して回転軸31とハウジング32との間に作用するスラスト荷重を支承する。
このとき、回転軸31の回転に伴ってスラスト保持器13も回転するが、内径案内方式のスラスト保持器13は、スラスト保持器13の内周面13bと第2フランジ部12bの外周面12cとの間に配置されたラジアルころ軸受15に案内されて、滑らかに回転する。スラスト保持器13の案内が、従来の滑り案内から転がり案内となるので、摩擦抵抗が低減すると共に摩耗が防止される。
以上説明したように、本実施形態のスラストころ軸受10Aによれば、第1及び第2スラスト軌道面11a1、12a1と、スラスト保持器13の内周面13bと第2フランジ部12bの外周面12cとに囲まれた空間には、スラスト保持器13の内周面13bと第2フランジ部12bの外周面12cとを軌道面とするラジアルころ軸受15を備え、スラスト保持器13の内径側を転がり案内する。これにより、スラスト保持器13の内周面13bと第2フランジ部12bの外周面12cとの間の摩擦抵抗を低減させて滑らかに回転させると共に、摩耗を抑制することができる。
(第2実施形態)
次に、図2を参照して、本発明の第2実施形態に係るスラストころ軸受について説明する。なお、本実施形態のスラストころ軸受は、保持器案内方式が外径案内方式となっている以外は、第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と同一又は同等部分については、図面に同一符号を付してその説明を省略或いは簡略化する(以後の各実施形態についても同様とする)。
次に、図2を参照して、本発明の第2実施形態に係るスラストころ軸受について説明する。なお、本実施形態のスラストころ軸受は、保持器案内方式が外径案内方式となっている以外は、第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と同一又は同等部分については、図面に同一符号を付してその説明を省略或いは簡略化する(以後の各実施形態についても同様とする)。
本実施形態のスラストころ軸受10Bは、保持器外径案内方式のスラストころ軸受であり、第1及び第2スラスト軌道面11a1、12a1と、スラスト保持器13の外周面13cと、第1レース11の第1フランジ部11bの内周面11cとに囲まれた空間にラジアルころ軸受15が配設されている。ラジアルころ軸受15は、ラジアル保持器16の周方向に等間隔で設けられた複数のポケット16a内に保持された複数のころ17を有する。複数のころ17は、スラスト保持器13の外周面13c及び第1フランジ部11bの内周面11c上を転動してスラスト保持器13を径方向に案内する。即ち、第1フランジ部11bの内周面11cが外輪軌道面となり、スラスト保持器13の外周面13cが内輪軌道面となる。
なお、本実施形態では、第2レース12は、第2フランジ部12bを有しない形状であってもよい。
なお、本実施形態では、第2レース12は、第2フランジ部12bを有しない形状であってもよい。
以上説明したように、本実施形態のスラストころ軸受10Bによれば、第1及び第2スラスト軌道面11a1、12a1と、スラスト保持器13の外周面13cと、第1フランジ部11bの内周面11cとに囲まれた空間に、スラスト保持器13の外周面13cと第1フランジ部11bの内周面11cとを軌道面とするラジアルころ軸受15を備え、スラスト保持器13の外径側を転がり案内する。これにより、スラスト保持器13の外周面13cと第1フランジ部11bの内周面11cとの間の摩擦抵抗を低減させて滑らかに回転させると共に、摩耗を抑制することができる。
その他の構成及び作用効果については、上記第1実施形態と同様である。
その他の構成及び作用効果については、上記第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
次に、図3(a)及び(b)を参照して、本発明の第3実施形態に係るスラストころ軸受について説明する。
次に、図3(a)及び(b)を参照して、本発明の第3実施形態に係るスラストころ軸受について説明する。
図3(a)に示すように、第3実施形態のスラストころ軸受10Cは、保持器内径案内方式のスラストころ軸受であり、スラスト保持器13が、第1及び第2スラスト軌道面11a1、12a1と、スラスト保持器13の内周面13bと、第2フランジ部12bの外周面12cとに囲まれた空間に配設されたラジアル玉軸受20によって案内される。
ラジアル玉軸受20は、ラジアル保持器21の周方向に等間隔で設けられた複数のポケット21a内に保持された複数の玉22を有する。複数の玉22は、スラスト保持器13の内周面13b及び第2フランジ部12bの外周面12c上を転動する。即ち、スラスト保持器13の内周面13bが外輪軌道面となり、第2フランジ部12bの外周面12cが内輪軌道面となる。
以上説明したように、本実施形態のスラストころ軸受10Cによれば、第1及び第2スラスト軌道面11a1、12a1と、スラスト保持器13の内周面13bと第2フランジ部12bの外周面12cとに囲まれた空間に、スラスト保持器13の内周面13bと第2フランジ部12bの外周面12cとを軌道面とするラジアル玉軸受20を備え、スラスト保持器13を転がり案内する。これにより、スラスト保持器13の内周面13bと第2フランジ部12bの外周面12cとの間の摩擦抵抗を低減させて滑らかに回転させると共に、摩耗を抑制することができる。
その他の構成及び作用効果については、上記第1実施形態と同様である。
その他の構成及び作用効果については、上記第1実施形態と同様である。
なお、第3実施形態の変形例として、図3(b)に示すスラストころ軸受10Dのように、スラスト保持器13がラジアル玉軸受20によって外径案内方式とされている。この場合、ラジアル玉軸受20の複数の玉22は、第2実施形態と同様に、スラスト保持器13の外周面13c及び第1フランジ部11bの内周面11c上を転動する。
(第4実施形態)
次に、図4(a)及び(b)を参照して、本発明に係る第4実施形態のスラストころ軸受について説明する。
次に、図4(a)及び(b)を参照して、本発明に係る第4実施形態のスラストころ軸受について説明する。
図4(a)に示すように、第4実施形態のスラストころ軸受10Eは、保持器が内外径の両側で案内される内外径案内方式のスラストころ軸受である。即ち、スラスト保持器13は、第1及び第2スラスト軌道面11a1、12a1と、スラスト保持器13の内周面13bと、第2フランジ部12bの外周面12cとに囲まれた空間に配設されたラジアルころ軸受15、及び第1及び第2スラスト軌道面11a1、12a1と、スラスト保持器13の外周面13cと、第1フランジ部11bの内周面11cとに囲まれた空間に配設されたラジアルころ軸受15の2つのラジアルころ軸受15によって径方向に案内される。
各ラジアルころ軸受15の複数のころ17は、スラスト保持器13の内周面13bと第2フランジ部12bの外周面12c、及びスラスト保持器13の外周面13c及び第1フランジ部11bの内周面11c上をそれぞれ転動してスラスト保持器13を径方向に案内する。
以上説明したように、本実施形態のスラストころ軸受10Eによれば、第1及び第2スラスト軌道面11a1、12a1と、スラスト保持器13の内周面13bと、第2フランジ部12bの外周面12cとに囲まれた空間、及び第1及び第2スラスト軌道面11a1、12a1と、スラスト保持器13の外周面13cと、第1フランジ部11bの内周面11cとに囲まれた空間に、それぞれラジアルころ軸受15を配設し、スラスト保持器13の内外径を転がり案内する。これにより、スラスト保持器13と第1フランジ部11b及び第2フランジ部12bとの間の摩擦抵抗を低減させて滑らかに回転させると共に、摩耗を抑制することができる。
その他の構成及び作用効果については、上記第1、2実施形態と同様である。
その他の構成及び作用効果については、上記第1、2実施形態と同様である。
なお、第4実施形態の変形例として、図4(b)に示すスラストころ軸受10Fのように、スラスト保持器13は、2つのラジアルころ軸受15の代わりに、第1及び第2スラスト軌道面11a1、12a1と、スラスト保持器13の内周面13bと、第2フランジ部12bの外周面12cとに囲まれた空間に配設されたラジアル玉軸受20、及び第1及び第2スラスト軌道面11a1、12a1と、スラスト保持器13の外周面13cと、第1フランジ部11bの内周面11cとに囲まれた空間に配設されたラジアル玉軸受20の2つのラジアル玉軸受20によって案内されてもよい。
(第5実施形態)
次に、図5(a)、(b)及び(c)を参照して、本発明に係る第5実施形態のスラストころ軸受について説明する。
次に、図5(a)、(b)及び(c)を参照して、本発明に係る第5実施形態のスラストころ軸受について説明する。
図5(a)に示す第5実施形態のスラストころ軸受10Gは、スラスト保持器13を案内するラジアルころ軸受が、ころ26のみを備える(保持器を有しない)総ころ軸受25である。
スラストころ軸受10Gは、第1及び第2スラスト軌道面11a1、12a1と、スラスト保持器13の内周面13bと、第2フランジ部12bの外周面12cとに囲まれた空間に配置された、スラスト保持器13の内周面13bと第2フランジ部12bの外周面12cとを軌道面とする総ころ軸受25によりスラスト保持器13を径方向に案内する内径案内方式のスラストころ軸受である。
その他の構成及び作用効果については、上記第1実施形態と同様である。
その他の構成及び作用効果については、上記第1実施形態と同様である。
なお、第5実施形態の第1変形例として、図5(b)に示すスラストころ軸受10Hのように、スラスト保持器13は、総ころ軸受25によって外径案内方式としてもよい。或いは、第5実施形態の第2変形例として、図5(c)に示すスラストころ軸受10Iのように、スラスト保持器13は、2つの総ころ軸受25によって内外径案内方式としてもよい。
尚、本発明は、前述した各実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
10A,10B,10C,10D,10E,10F,10G,10H,10I スラストころ軸受
11 第1レース(スラストレース)
11a,12a レース部
11a1 第1スラスト軌道面
11b,12b フランジ部
11c フランジ部の内周面(外径側案内面)
12 第2レース(スラストレース)
12a1 第2スラスト軌道面
12c フランジ部の外周面(内径側案内面)
13 スラスト保持器(保持器)
13a ポケット
13b 内周面
13c 外周面
14 ころ
15 ラジアルころ軸受
20 ラジアル玉軸受
25 総ころ軸受
11 第1レース(スラストレース)
11a,12a レース部
11a1 第1スラスト軌道面
11b,12b フランジ部
11c フランジ部の内周面(外径側案内面)
12 第2レース(スラストレース)
12a1 第2スラスト軌道面
12c フランジ部の外周面(内径側案内面)
13 スラスト保持器(保持器)
13a ポケット
13b 内周面
13c 外周面
14 ころ
15 ラジアルころ軸受
20 ラジアル玉軸受
25 総ころ軸受
Claims (2)
- 放射状に配置された複数のころと、
前記複数のころを保持する保持器と、
前記複数のころを両側から挟持する一対のスラストレースと、
を備えるスラストころ軸受であって、
前記一対のスラストレースの互いに対向する面は、前記複数のころが転動するスラスト軌道面となっており、
前記一対のスラストレースの内、少なくとも一方のスラストレースの内径側周縁部には、軸方向他方のスラストレース側に向けて形成された円筒状のフランジ部を有し、
前記両スラスト軌道面と、前記保持器の内周面と、前記フランジ部の外周面とに囲まれた空間には、前記保持器の内周面と前記フランジ部の外周面とを軌道面とするラジアルころ軸受、或いは、ラジアル玉軸受を備えることを特徴とするスラストころ軸受。 - 放射状に配置された複数のころと、
前記複数のころを保持する保持器と、
前記複数のころを両側から挟持する一対のスラストレースと、
を備えるスラストころ軸受であって、
前記一対のスラストレースの互いに対向する面は、前記複数のころが転動するスラスト軌道面となっており、
前記一対のスラストレースの内、少なくとも一方のスラストレースの外径側周縁部には、軸方向他方のスラストレース側に向けて形成された円筒状のフランジ部を有し、
前記両スラスト軌道面と、前記保持器の外周面と、前記フランジ部の内周面とに囲まれた空間には、前記保持器の外周面と前記フランジ部の内周面とを軌道面とするラジアルころ軸受、或いは、ラジアル玉軸受を備えることを特徴とするスラストころ軸受。
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JP2015012749A JP2016138572A (ja) | 2015-01-26 | 2015-01-26 | スラストころ軸受 |
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CN111810527A (zh) * | 2020-07-16 | 2020-10-23 | 苏州轴承厂股份有限公司 | 一种高速高同心度的组合型滚针轴承组件 |
CN115045908A (zh) * | 2022-04-15 | 2022-09-13 | 河南科技大学 | 一种高精度低摩擦的转台轴承 |
KR20220163011A (ko) * | 2021-06-02 | 2022-12-09 | 오스템임플란트 주식회사 | 3차원 프린터 |
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2015
- 2015-01-26 JP JP2015012749A patent/JP2016138572A/ja active Pending
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