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JP2016130437A - 墓 - Google Patents

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JP2016130437A
JP2016130437A JP2015005465A JP2015005465A JP2016130437A JP 2016130437 A JP2016130437 A JP 2016130437A JP 2015005465 A JP2015005465 A JP 2015005465A JP 2015005465 A JP2015005465 A JP 2015005465A JP 2016130437 A JP2016130437 A JP 2016130437A
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tomb
rack
grave
floor
remains
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JP2015005465A
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実 水野
Minoru Mizuno
実 水野
兵吾 菊池
Hyogo Kikuchi
兵吾 菊池
正名 駒田
Masana Komada
正名 駒田
純一郎 齊藤
Junichiro Saito
純一郎 齊藤
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Abstract

【課題】遺族に高価な費用負担を要すことのない墓を提供する。
【解決手段】墓の内部を複数の階に区画するフロアと、複数の階を接続し、複数の階の行き来を可能にする階段と、複数の階のうち少なくともひとつの階に設けられた納骨室と、納骨室のフロアに設置された一対のレール50に置かれて、そのレールの上で左右に移動可能であるとともに、遺骨を載置する棚板54によって内部が区切られており、遺骨を出し入れできるように少なくとも正面に出し入れ口が設けられているラック5とを有し、ラックは、複数であって、ひとつのラックの背面に隣のラックが位置するように順次連続して並べられており、遺骨を出し入れしないときはひとつのラックの出し入れ口が隣のラックで隠れるように置かれ、遺骨を出し入れするときは出し入れ口が隣のラックから表出するようにレール上を移動させられる。
【選択図】図8

Description

この発明は、墓に関する。
厚生労働省の調べによると、日本国の平成23年の死亡者数は、125万3463人である。前年の119万7012人よりも5万6451人増加している。死亡者数は、毎年ほぼ5万人ずつ増加し続けており、2050年には総人口が1億人にまで減少すると予想されている。
また、少子高齢化、婚姻をしない単身者の増加、都市への人口集中による地方の過疎化等によって、都市では墓地不足・地方では無縁墓への危惧現象が発生している。
新たに墓地を設置するには、都道府県等の条例に従う必要があり、また知事の許可が必要である。条例には、住宅や道路・河川などから離すべき距離などに関する設置基準などが細かく規定されており、これらをすべてクリアして新たに墓地を設置するのは容易ではない。そのため、近年、墓地の不足が顕在化しており、墓地の価格も高止まりしている。
このようなことを背景に、「国民生活にとって必要な施設」である墓地・霊園に対して、従来とは異なる新たな埋葬システムが強く望まれている。なお、墓地不足等の問題は、今後は、日本国だけでなく世界各国で生ずることが懸念される。
以上のようなことから、限られた敷地を有効的に活用すべく、地下に霊園を設置することが種々提案されている(特許文献1,特許文献2,特許文献3,特許文献4)。
特公平6−89616号公報 特公平6−89617号公報 特公平6−89618号公報 特許第3060042号公報
しかしながら、いずれのものも、地下に広がる霊園である。墓を建てる者は、墓石等を購入する必要がある。墓石自体が、数十万円あるいはそれ以上の費用を要するという高価なものであるので、特許文献1〜4の霊園であっても、墓を建てるには、それなりに費用が掛かる。
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされた。本発明の目的は、遺族に高額な費用負担を要することのない墓を提供することである。
本発明は以下のような解決手段によって前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために本発明の実施形態に対応する符号を付するが、これに限定されるものではない。また符号を付して説明した構成は適宜代替しても改良してもよい。
第1の発明は、墓の内部を複数の階に区画するフロアと、前記複数の階を接続し、複数の階の行き来を可能にする階段(311,312)と、前記複数の階のうち少なくともひとつの階に設けられた納骨室(011〜020,111〜120,211〜220)と、前記納骨室(011〜020,111〜120,211〜220)のフロアに設置された一対のレール(50)に置かれて、そのレール(50)の上で左右にスライド移動可能であるとともに、遺骨を載置する棚板(54)によって内部が区切られており、遺骨を出し入れできるように少なくとも正面に出し入れ口が設けられているラック(5)とを有し、前記ラック(5)は、複数であって、ひとつのラック(5)の背面に隣のラック(5)が位置するように順次連続して並べられており、遺骨を出し入れしないときはひとつのラック(5)の出し入れ口が隣のラック(5)で隠れるように置かれ、遺骨を出し入れするときは出し入れ口が隣のラック(5)から表出するようにレール(50)の上をスライド移動させられる墓である。
第2の発明は、第1の発明において、前記ラック(5)は、仕切板(53)によって内部が正面側のスペース及び背面側のスペースに二分されており、遺骨を出し入れできるように正面及び背面に出し入れ口が設けられている墓である。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記ラック(5)の左右いずれか一方の側面に設けられ、ラックを引き出すための引出部(511)を有する墓である。
第4の発明は、第1から第3までのいずれかの発明において、前記ラック(5)に設けられ、遺骨を出し入れしないときにラックが移動しないように位置を固定するストッパー(512)を有する墓である。
第5の発明は、第1から第4までのいずれかの発明において、前記ラック(5)は、一対のレール(50)の上に2台置かれている墓である。
第6の発明は、第1から第5までのいずれかの発明において、前方後円墳形である墓である。
第7の発明は、第6の発明において、前方後円墳の後円部分(12)に形成され、途中の階のフロアを貫通して最下階から屋上まで通じる吹き抜け(302)を有する墓である。
第8の発明は、第1から第7までのいずれかの発明において、前記複数の階のうち少なくとも最下階は、地下に位置する墓である。
第9の発明は、第1から第8までのいずれかの発明において、地上に位置する階のなかで最も下の階であって、墓の外部から墓の内部に出入りする箇所に設けられ、墓の外部から内部に風が侵入することを防止する風除室(151,152)を有する墓である。
第10の発明は、第1から第9までのいずれかの発明において、地上に位置する階のなかで最も下の階に設けられ、墓の外部から墓の内部に出入りする時に通過するエントランスホール(161)に面して設けられた受付(162)を有する墓である。
第11の発明は、第1から第10までのいずれかの発明において、地上に位置する階のなかで最も下の階に設けられ、墓の外部から墓の内部に出入りする時に通過するエントランスホール(161)に連続して設けられたロビー(164)を有する墓である。
第12の発明は、第1から第11までのいずれかの発明において、それぞれの階に設置されたトイレ(041,042,141,142,241,242)を有する墓である。
第13の発明は、第1から第12までのいずれかの発明において、前記複数の階の行き来を可能にするエレベーター(321)を有する墓である。
この態様によれば、巨大な墓に、多数の人々の遺骨を安置するようにしたので、従来の家族単位等の墓ではなく、膨大な数の個人が利用できるひとつの墓を提供できる。これによって、墓を安価に供給でき、遺族に高価な費用負担を要することがない。
図1は、本発明による墓の一実施形態を示す平面図である。 図2は、墓1の地階(地下1階)の平面図である。 図3は、墓1の地上1階の平面図である。 図4は、墓1の地上2階の平面図である。 図5は、墓1の屋上階の平面図である。 図6は、墓1の横断面図である。 図7は、墓1の縦断面図である。 図8は、納骨室に設置されるラック5を示す図である。 図9は、ラック5が納骨室に設置された状態を説明する斜視図である。 図10は、管理棟2を示す図である。 図11は、納骨室に設置されるラック5の変形例を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
上述したように、近年は墓地の不足が顕在化している。従来は、家族単位でひとつの墓に納骨されることが多かった。また近年は、個人でひとつの墓に納骨されることもある。このような形態では、家ごとに又は個人ごとに墓が必要となる。発明者らは、そのことが、墓地不足のひとつの要因であると考えた。そこで、発明者らは、ひとつの巨大な墓を作り、その下に多くの遺骨を埋葬することで、墓地不足を解消することに想到したのである。
また、発明者らは、巨大な墓として、古来より広く知られている前方後円墳に着目した。前方後円墳は、たとえば仁徳天皇陵が有名であるが、天皇・豪族などの時の権力者の力を象徴するものであり、陰気な雰囲気がない。
そのような前方後円墳を現代に甦らせて、その下にできるだけ多くの遺骨を安置することで、墓を安価に提供できるのである。
以下では、適宜図面を参照しながら具体的な内容について説明する。
図1は、本発明による墓の一実施形態を示す平面図である。
図1に示されるように、墓1は、前方部11と後円部12とからなる前方後円墳形の墓である。サイズについて例を挙げると、全長は90m程度,全幅は70m程度である。ただしこのサイズは一例に過ぎず、もっと大きくてもあるいは小さくてもよい。この実施形態では、墓1は、地階(地下1階),地上1階,地上2階からなる3層構造である。また墓1の前方及び後方には、通路3を介して、管理棟2が設置されている。この管理棟2の詳細については、後述する。なお後述のように墓1の表面には芝生が敷かれているが、さらに墓1の周囲にも芝生を敷いて公園風にすることも好ましい。
図2は、墓1の地階(地下1階)の平面図である。
最初に、図2を参照して地階(地下1階)について説明する。図2に示されているように、地階では、真中に1本の廊下001が設けられている。廊下001の途中であって後円部12の中心付近には、広い円形スペース002が設けられている。この円形スペース002は、祭祀を執り行うための祭壇の間である。後述するように、この祭壇の間002の上方には、屋上まで通じる吹き抜け302が形成されている。このような構造によって太陽の光が吹き抜け302から祭壇の間002まで達し、祭壇の間002に荘厳な雰囲気を醸し出す。
廊下001の前側(図中下側)突き当たりの扉を入ると、納骨室011が広がる。なお図中の四角形は柱を示す。この納骨室011には、周囲を囲む18本の柱と、内部に立つ6本の柱がある。この納骨室011は、墓1の中で一番広い納骨室である。
廊下001の後側(図中上側)突き当たりの扉を入ると、納骨室020が広がる。
廊下001の左側には、手前から順番に、納骨室012,納骨室014,納骨室016,納骨室017,納骨室019が並ぶ。また廊下001の右側には、手前から順番に、納骨室013,納骨室015,納骨室018が並ぶ。納骨室017,納骨室018,納骨室019の壁の一部は、祭壇の間002のスペースを確保するために凹んでいる。
廊下001の左下には納骨室012のスペースの一部が削られて階段室311及び消火ポンプ室051が確保されている。なお消火ポンプ室051の床下には防火水槽が設けられている。
廊下001を挟んで階段室311及び消火ポンプ室051の向かいには、納骨室013のスペースの一部が削られてトイレ041が確保されている。また廊下001の右上には納骨室018のスペースの一部が削られて階段室312及びトイレ042が確保されている。トイレ041及びトイレ042は、一方が男性用,他方が女性用である。
また、墓1の中央付近(前方部11と後円部12との境界付近)であって廊下001の右側には、納骨室015のスペースの一部が削られてエレベーター室320及びエレベーターホール032が配置されている。図中、符号321がエレベーターである。墓1に入った人は、階段又はエレベーターを使うことで、他の階に行き来することができる。
図3は、墓1の地上1階の平面図である。
次に、図3を参照して地上1階について説明する。図3に示されているように、地上1階では、真中に1本の廊下101が設けられている。廊下101の途中であって後円部12の中心付近には、上述したように、祭壇の間002に通じる吹き抜け302が形成されている。廊下101は、吹き抜け302を避けるように途中で左右に分岐して再び合流する。なお廊下101の縁には手摺102が設けられている。
廊下101の前側突き当たり付近はエントランスホール161になっており、人はここから墓1に出入りする。出入口には、墓1の外部から内部に風が侵入することを防止する風除室151が配置されている。またエントランスホール161に面して、エントランスホール161の左側には、受付162が配置されている。そして受付162に連続して事務室163が配置されている。受付162と事務室163との間には扉があり、その扉を閉めておけばエントランスホール161から事務室163の中が覗かれることがない。
またエントランスホール161に連続して、エントランスホール161の右側には、ロビー164が設けられており、待ち合わせなどに便利である。
廊下101の後側突き当たりには、風除室152が配置されている。風除室152からも墓1に出入りすることができる。
廊下101の左側には、手前から順番に、事務室163,納骨室111,納骨室113,納骨室115,納骨室117,納骨室118,納骨室120,機械室165が並ぶ。また廊下101の右側には、手前から順番に、ロビー164,納骨室112,納骨室114,納骨室116,納骨室119,電気室166が並ぶ。納骨室118,納骨室119,納骨室120の壁の一部は、吹き抜け302のスペースを確保するために凹んでいる。
廊下101の左下側であって納骨室113のスペースの一部が削られて、階段室311が確保されている。
廊下101を挟んで階段室311の向かいには、納骨室114のスペースの一部が削られてトイレ141が確保されている。また廊下101の右上側には納骨室119のスペースの一部が削られて階段室312及びトイレ142が確保されている。トイレ141及びトイレ142は、一方が男性用,他方が女性用である。直下のトイレ(トイレ141の直下はトイレ041/トイレ142の直下はトイレ042)とあわせてもよく、異ならせてもよい。
また、墓1の中央付近(前方部11と後円部12との境界付近)であって廊下101の右側には、納骨室116のスペースの一部が削られてエレベーター室320及びエレベーターホール132が配置されている。
図4は、墓1の地上2階の平面図である。
次に、図4を参照して地上2階について説明する。図4に示されているように、地上2階では、真中に1本の廊下201が設けられている。廊下201の途中であって後円部12の中心付近には、上述したように、祭壇の間002に通じる吹き抜け302が形成されている。廊下201は、吹き抜け302を避けるように途中で左右に分岐して再び合流する。なお廊下201の縁には手摺202が設けられている。
廊下201の前側突き当たり付近はラウンジ251になっている。また廊下201の後側突き当たり付近はラウンジ252になっている。
廊下201の左側には、手前から順番に、納骨室211,階段室311,納骨室213,納骨室215,納骨室217,納骨室218,納骨室220が並ぶ。また廊下201の右側には、手前から順番に、納骨室212,トイレ241,納骨室214,納骨室216,エレベーターホール232及びエレベーター室320,納骨室219,階段室312,トイレ242が並ぶ。トイレ241及びトイレ242は、一方が男性用,他方が女性用である。直下のトイレ(トイレ241の直下はトイレ141/トイレ242の直下はトイレ142)とあわせてもよく、異ならせてもよい。納骨室218,納骨室219,納骨室220の壁の一部は、吹き抜け302のスペースを確保するために凹んでいる。
図5は、墓1の屋上階の平面図である。
墓1は、上述のように、前方後円墳形の墓である。
前方部11では、地面400に対して傾斜する法面(斜面)411が形成されており、その法面411に連続して小段面(水平面)412,法面413,小段面(水平面)414,法面415,天端面(水平面)416が形成されている。このように前方部11は3つの水平面(小段面412,小段面414,天端面416)からなる3段形状である。
後円部12では、地面400に対して傾斜する法面411が形成されており、その法面411に連続して小段面(水平面)412,法面413,小段面(水平面)414,法面417,天端面(水平面)418が形成されている。このように後円部12は3つの水平面(小段面412,小段面414,天端面418)からなる3段形状である。また後円部12に位置する3つの水平面(小段面412,小段面414,天端面418)は、同心円状に徐々に小径化する。そして、天端面418が天端面416よりも高く位置する。また天端面418の中心部分には、祭壇の間002に光を通すためのトップライト(天窓)410が形成されている。なおこのトップライト(天窓)410には強化ガラス等による透光性の屋根が嵌められている。
そして、墓1の表面には、芝生が敷かれており、また、法面411,法面413,法面415,法面417の法尻部には側溝が形成されており玉砂利が敷かれている。このようになっているので、見た目が非常に綺麗である。
墓1の構造についてさらに理解が深まるように、墓1を断面図で確認する。
図6は墓1の横断面図であり、特に図6(A)は図2〜5の6A−6A断面図であり、図6(B)は図2〜5の6B−6B断面図である。
図6(A)に示されているように、図2〜5の6A−6A断面の位置の地階には、納骨室011が広がる。地上1階には、左から順に、納骨室111,事務室163,エントランスホール161及びロビー164,納骨室112が位置する。
また図6(B)に示されているように、図2〜5の6B−6B断面の位置の地階には、納骨室011が広がる。地上1階には、左から順に、納骨室111,廊下101,納骨室112が位置する。地上2階には、左から順に、納骨室211,ラウンジ251,納骨室212が位置する。
図7は墓1の縦断面図であり、特に図7(A)は図2〜5の7A−7A断面図であり、図7(B)は図2〜5の7B−7B断面図である。
図7(A)に示されているように、図2〜5の7A−7A断面の位置の地階には、左から順に、納骨室011,廊下001,祭壇の間002,廊下001,納骨室020が位置する。
地上1階には、左から順に、風除室151,エントランスホール161,廊下101,吹き抜け302,廊下101,風除室152が位置する。なお廊下101の縁には手摺102が設けられている。
地上2階には、左から順に、ラウンジ251,廊下201,吹き抜け302,廊下201,ラウンジ252が位置する。なお廊下201の縁には手摺202が設けられている。
また図7(B)に示されているように、図2〜5の6B−6B断面の位置の地階には、左から順に、納骨室011,トイレ041,納骨室013,納骨室015,エレベーターホール032及びエレベーター室320,納骨室018,祭壇の間002,納骨室018,階段室312,トイレ042,納骨室020が位置する。
地上1階には、左から順に、ロビー164,納骨室112,トイレ141,納骨室114,納骨室116,エレベーターホール132及びエレベーター室320,納骨室119,廊下101,納骨室119,階段室312,トイレ142,電気室166が位置する。
地上2階には、左から順に、納骨室212,トイレ241,納骨室214,納骨室216,エレベーターホール232及びエレベーター室320,納骨室219,廊下201,納骨室219,階段室312,トイレ242が位置する。
図8は納骨室に設置されるラック5を示す図であり、図8(A)は正面図、図8(B)は平面図である。
納骨室にはラック5が設置される。ラック5は、納骨室のフロアに設置されたレール50の上を、左右にスライド移動可能である。図8では、一対のレール50の上に2つのラックが配置されている。なお図8(A)では、レール50は、露出した状態で示されているが、フロアの表面から突出しないようにフロアに埋設されていることが好ましい。行き来する人の邪魔にならないからである。ラック5の底板52の下面には、不図示の車輪が設けられており、その車輪によってラック5がレール50の上をスライド移動可能になっている。
棚板54は、図8では仕切板53の表側及び裏側に8枚ずつ、上下に等間隔で配置されたものが例示されているが、この枚数は、適宜変更してよい。
棚板54には台座55が設けられている。図8では1枚の棚板54に4個の台座が一列に並べられたものが例示されている。したがってひとつのラック5に72個の台座が設けらている。なおこの個数も、適宜変更してよい。台座55は、凹状のものであって、この上に遺骨が載置される。遺骨は骨壺に納められた状態で台座55に載置されてもよいし、簡易的には袋体に納められた状態で台座55に載置されてもよい。遺骨は、ラック5の正面又は背面に開口する出し入れ口から出し入れする。この出し入れ口には、必要であれば扉を設けてもよい。このようにすれば、不慮による遺骨(骨壺)の落下を防止できる。また簡易的には、ロープなどを渡すようにしてもよい。このようにしても、不慮による遺骨(骨壺)の落下を防止できるのである。
他方のラックに対峙する側板51には、引出部としての把手511が取り付けられている。この把手511が引かれて、ラック5が引き出される。なお手(指)を掛けることができるように側板51の一部が凹まされることで、引出部が形成されていてもよい。
図9は、ラック5が納骨室に設置された状態を説明する斜視図である。
図9に示されるように、納骨室には、ひとつのラック5の背面に隣のラック5が位置するように、ほとんど隙間なく順次連続して並べられている。それらのラックは、遺骨を出し入れしないときは出し入れ口が隣のラックで隠れるように置かれている。そして万一地震等があってもラックが揺れて移動しないようにストッパー512が掛けられている。この状態が図9に示されている。遺骨を出し入れするときは、ストッパー512が外されて、把手511が引かれて、出し入れ口が隣のラックから表出するように引き出される。
なお、遺骨を出し入れしないときは、一対のレールに置かれた2台のラック5は、ラック幅Wの2倍の距離2W以上離れている。このため、一対のレールに置かれた2台のラック5を同時に引き出すことも可能である。
このようなラック5をすべての納骨室に設置することで、数十万口の遺骨(数十万人分の遺骨)を安置することができる。
図10は管理棟2を示す図であり、図10(A)は平面図、図10(B)は図1及び図10(A)の10A−10A断面図である。
管理棟2は、図1に示された通路3に通じるエントランスホール21が設けられている。そのエントランスホール21に面して受付21が設置されている。受付21の後ろには事務室23が設置されている。事務室23の出入口の向かいにはトイレ241,242,243が配置される。なおトイレ241,242は、一方が男性用、他方が女性用であり、トイレ243は多目的トイレである。エントランスホール21の突き当たりにはホールが設けられている。
図1及び図10(B)に示されているように、管理棟2は、円墳形の建物である。地面400に対して法面(斜面)421が傾斜している。その法面421に連続して小段面(水平面)422,法面423,天端面(水平面)424が形成されている。
このようになっているので、前方後円墳形の墓1との調和がとれ違和感のないデザインとなっている。
本実施形態によれば、たとえば前方後円墳に代表される巨大な墓に、多数の人々の遺骨を安置するようにした。上述のようなラック5をすべての納骨室に設置することで、ひとつの墓に数十万口の遺骨(数十万人分の遺骨)を納めることができる。墓地に関する法的規制が厳しく、新たな墓地を開発することが困難であることに起因して、墓地の価格が高止まりしている現状において、従来の家族単位等の墓(墳墓)ではなく、膨大な数の個人が利用できるひとつの墓(墳墓)である本実施形態を提供することで、墓(墳墓)を安価に供給できるのである。
また前方後円墳は、たとえば仁徳天皇陵などが有名であり、天皇・豪族などの時の権力者の力を象徴するものとして広く知られている。しかしながら、近年はつくられていない。そのような前方後円墳やその周囲に芝生を敷くなどして造形的にも美しくまた公園風に現代に甦らせることで、地元のシンボルとなることが期待され、墓参者だけでなく、観光客の来訪も見込まれることとなり、墓参者や観光客による飲食・土産物購入などによって地域興しや観光振興も期待できるのである。
また納骨室には、ひとつのラック5の背面に隣のラック5が位置するように、ほとんど隙間なく順次連続して並べられている。そして、遺骨を出し入れしないときは出し入れ口が隣のラックで隠れるように置かれている。このようになっているので、万一地震等があっても、ラック5が倒れることがない。またラック5から遺骨(骨壺)が落下することを防止できる。またストッパー512を設けて、このストッパー512を掛けておくことで、地震等によってラックが揺れて移動することを防止できる。
さらに、ラック5が、仕切板によって内部が正面側のスペース及び背面側のスペースに二分されて、遺骨を出し入れできるように正面及び背面に出し入れ口が設けられているタイプであれば、より多くの遺骨を安置できる。、
また、ラック5に引出部511を設けておくことで、ラック5の移動が容易になる。
さらに途中の階のフロアを貫通して最下階から屋上まで通じる吹き抜けが形成されているので、太陽の光が最下階まで達し、荘厳な雰囲気を醸し出す。
また少ないとも最下階が地下に位置するので、全体的な高さを抑えることができ、周囲に威圧感を与えず、敷かれた芝生と相まって優しい雰囲気を醸成する。
さらに墓1の外部から内部に出入りする箇所には風除室が設けられているので、墓の外部から内部に風が侵入することを防止できる。
(ラック5の変形例)
図11は納骨室に設置されるラック5の変形例を示す図であり、図11(A)は正面図、図1(B)は平面図である。
なお以下では前述と同様の機能を果たす部分には同一の符号を付して重複する説明を適宜省略する。
図8に示されているラック5は、正面及び背面が開口し、ここが出し入れ口であって、遺骨はこの出し入れ口から出し入れされるが、この変形例では、ラック5は、背面に背板53が配置されて、正面のみ開口し、遺骨は正面からのみ出し入れされる。
棚板54には台座55が設けられている。図11では1枚の棚板54に2個の台座が一列に並べられたものが例示されている。
このように、正面からのみ遺骨が出し入れされるものであっても、ラック5のバリエーションであり、このようなラック5を採用してもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
たとえば、上記説明においては、墓を前方後円墳形にする例を挙げて説明したが、これには限られない。前方後円墳以外にも、西山古墳に代表される前方後方墳の形状にしてもよい。また、丸墓山古墳に代表される円墳,山田高松古墳(推古陵)に代表される方墳,三吉石塚古墳に代表される帆立貝式古墳,櫛山古墳に代表される双方中円墳,野口王墓古墳に代表される八角墳,マルコ山古墳に代表される六角墳,(桜井)茶臼山古墳に代表される柄鏡式古墳,金山古墳に代表される双円墳,府中熊野神社古墳に代表される上円下方墳,西谷3号墳に代表される四隅突出墳などの形状にしてもよい。
また上述したように、墓地不足等の問題は、今後は、日本国だけでなく、世界各国で生ずることが懸念されている。そこで、それらの国で最適な形にすればよい。たとえばクフ王の墓として知られるピラミッド形にしてもよい。また中国の王陵(たとえば秦の始皇帝の墓)の形状や、朝鮮の王陵(朝鮮王陵)の形状にしてもよい。
さらにラック5の遺骨出し入れ口には、必要であれば扉を設けてもよい。このようにすれば、不慮による遺骨(骨壺)の落下を防止できる。また簡易的には、ロープなどを渡すようにしてもよい。このようにしても、不慮による遺骨(骨壺)の落下を防止できる。
また上記説明においては、一対のレール50の上に2つのラックが配置されているタイプを例示したか、1つのラックのみが配置されているタイプであってもよい。
またラック5は、電気モーター等で移動するタイプであってもよい。
1 墓
2 管理棟
3 通路
011〜020,111〜120,211〜220 納骨室
041,042,141,142,241,242 トイレ
151,152 風除室
161 エントランスホール
162 受付
164 ロビー
302 吹き抜け
311,312 階段
321 エレベーター
50 レール
5 ラック
511 引出部(把手)
512 ストッパー
53 仕切板
54 棚板

Claims (13)

  1. 墓の内部を複数の階に区画するフロアと、
    前記複数の階を接続し、複数の階の行き来を可能にする階段と、
    前記複数の階のうち少なくともひとつの階に設けられた納骨室と、
    前記納骨室のフロアに設置された一対のレールに置かれて、そのレールの上で左右にスライド移動可能であるとともに、遺骨を載置する棚板によって内部が区切られており、遺骨を出し入れできるように少なくとも正面に出し入れ口が設けられているラックと、
    を有し、
    前記ラックは、複数であって、ひとつのラックの背面に隣のラックが位置するように順次連続して並べられており、遺骨を出し入れしないときはひとつのラックの出し入れ口が隣のラックで隠れるように置かれ、遺骨を出し入れするときは出し入れ口が隣のラックから表出するようにレールの上をスライド移動させられる、
    墓。
  2. 請求項1に記載の墓において、
    前記ラックは、仕切板によって内部が正面側のスペース及び背面側のスペースに二分されており、遺骨を出し入れできるように正面及び背面に出し入れ口が設けられている、
    墓。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の墓において、
    前記ラックの左右いずれか一方の側面に設けられ、ラックを引き出すための引出部を有する、
    墓。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の墓において、
    前記ラックに設けられ、遺骨を出し入れしないときにラックが移動しないように位置を固定するストッパーを有する、
    墓。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の墓において、
    前記ラックは、一対のレールの上に2台置かれている、
    墓。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の墓において、
    前方後円墳形である、
    墓。
  7. 請求項6に記載の墓において、
    前方後円墳の後円部分に形成され、途中の階のフロアを貫通して最下階から屋上まで通じる吹き抜けを有する、
    墓。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の墓において、
    前記複数の階のうち少なくとも最下階は、地下に位置する、
    墓。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の墓において、
    地上に位置する階のなかで最も下の階であって、墓の外部から墓の内部に出入りする箇所に設けられ、墓の外部から内部に風が侵入することを防止する風除室を有する、
    墓。
  10. 請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載の墓において、
    地上に位置する階のなかで最も下の階に設けられ、墓の外部から墓の内部に出入りする時に通過するエントランスホールに面して設けられた受付を有する、
    墓。
  11. 請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載の墓において、
    地上に位置する階のなかで最も下の階に設けられ、墓の外部から墓の内部に出入りする時に通過するエントランスホールに連続して設けられたロビーを有する、
    墓。
  12. 請求項1から請求項11までのいずれか1項に記載の墓において、
    それぞれの階に設置されたトイレを有する、
    墓。
  13. 請求項1から請求項12までのいずれか1項に記載の墓において、
    前記複数の階の行き来を可能にするエレベーターを有する、
    墓。
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