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JP2016130229A - アミノ酸溶解物の製造方法および該製造方法により製造したアミノ酸溶解物 - Google Patents

アミノ酸溶解物の製造方法および該製造方法により製造したアミノ酸溶解物 Download PDF

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JP2016130229A JP2015005495A JP2015005495A JP2016130229A JP 2016130229 A JP2016130229 A JP 2016130229A JP 2015005495 A JP2015005495 A JP 2015005495A JP 2015005495 A JP2015005495 A JP 2015005495A JP 2016130229 A JP2016130229 A JP 2016130229A
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isoleucine
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杉本 雅彦
Masahiko Sugimoto
雅彦 杉本
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ANT KK
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Abstract

【課題】バリン、ロイシンおよびイソロイシンを安定性が良好な状態で溶解できるアミノ酸溶解物の製造方法および該製造方法により製造したアミノ酸溶解物を提供する。
【解決手段】(A)アミノ酸がバリン、ロイシンおよびイソロイシンであり、(A)アミノ酸に(B)N−アセチルグルコサミンを配合して溶解するアミノ酸溶解物の製造方法および該製造方法により製造したアミノ酸溶解物である。(A)アミノ酸が、バリン0.1〜2.0質量%、ロイシン0.1〜4.0質量%およびイソロイシン0.1〜2.0質量%であり、(B)N−アセチルグルコサミンが0.1〜4.0質量%、であることが好ましい。
【選択図】なし

Description

本発明は、アミノ酸溶解物の製造方法および該製造方法により製造したアミノ酸溶解物に関し、特に、バリン、ロイシンおよびイソロイシンを安定性が良好な状態で溶解できるアミノ酸溶解物の製造方法および該製造方法により製造したアミノ酸溶解物に関する。
バリン、ロイシンおよびイソロイシンは、BCAA(Branched Chain Amino Acids)と呼ばれる必須アミノ酸の一種であり、従来から、スポーツ性貧血や疲労回復を目的に食品等に配合されていた。また、人の表皮のタンパク質を構成する成分であることから、化粧品、医薬品等の外用剤にも配合されていた。
例えば、食品用途として、特許文献1には、バリン、イソロイシン、ロイシンの3種アミノ酸からなる固溶体が開示され、特許文献2には、L−アルギニン、L−グルタミン、L−バリン、L−イソロイシンおよびL−ロイシンの5種のアミノ酸を、それぞれ、10〜40重量部、10〜40重量部、5〜20重量部、8〜30重量部および10〜35重量部の割合で含有することを特徴とする肌状態改善経口アミノ酸組成物が開示されている。
また、外用剤の用途として、特許文献3には、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、スレオニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、メチオニン、リジン、オキシリジン、アルギニン、ヒスチジン、フェニルアラニン、チロシン、プロリン及びオキシプロリンから構成されるアミノ酸混合物を含むコラーゲン産生促進剤が開示され、特許文献4には、成分(A)Hydropathy Indexが正であるアミノ酸及び(B)メントール、メントール誘導体またはカンファから選ばれる1種または2種以上、を有効成分として含有することを特徴とする保湿剤が開示されている。
一方、N−アセチルグルコサミンは、アミノ糖の一種であり、人間の体の中にも存在する重要な糖質成分であることから、従来から、食品や、化粧品、医薬品等の皮膚外用剤に配合されていた。
例えば、特許文献5には、α−リポ酸とコエンザイムQ10とともに、バリン、ロイシン又はイソロイシンから選ばれる少なくとも一種のアミノ酸を含有し、さらに、ビタミンA 類、ビタミンB 類、ビタミンC 類、ビタミンE 類、ビタミンK 類、トレオニン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、リジン、グリシン、アラニン、アスパラギン、グルタミン、セリン、システイン、シスチン、チロシン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、ヒドロキシリジン、アルギニン、オルニチン、ヒスチジン、タウリン、コラーゲン、グルコサミン、アセチルグルコサミン、ヒアルロン酸、イソフラボン、ポリフェノール、ビオチン、ホエーペプチド、ダイズペプチド、ローヤルゼリー、フィトナジオン、メナキノン、メナジオン、メナジオール、フェルラ酸、γ−オリザノール、オロチン酸、ルチン、エリオシトリン、ヘスペリジン又はそれらの塩から選ばれる少なくとも1種を含有する内服用組成物が開示され、特許文献6には、(A)グルコサミン類を含有する毛髪処理剤組成物であって、前記(A)グルコサミン類はグルコサミン及びアセチルグルコサミンの少なくとも一方であり、更に(B)酸性アミノ酸類及び(C)塩基性アミノ酸を含有することを特徴とする毛髪処理剤組成物が開示されている。
国際公開第2010/050168号パンフレット 特開2005−247738号公報 特開2007−51087号公報 特開2013−227286号公報 特開2006−151909号公報 特開2010−285390号公報
しかしながら、特許文献1に記載されているように、バリン、イソロイシン、ロイシンの20℃における溶解度は、5.75g、4.02g、2.38gと水には可溶であるが、そのアミノ酸側鎖である炭素鎖が疎水性であるため、水面に浮いてしまうなどの現象が起こり、バリン、ロイシンおよびイソロイシンを配合したアミノ酸溶解物の安定性は極めて悪いものであった。この課題は、特許文献1〜4に記載されている技術では、解決することができず、その改善が望まれていた。
また、特許文献5および6に記載されている技術は、N−アセチルグルコサミンを配合する記載はあるものの、バリン、ロイシンおよびイソロイシンを配合したアミノ酸溶解物の安定性については考慮されていないため、いずれの技術もN−アセチルグルコサミンを配合することによるバリン、ロイシンおよびイソロイシンの溶解性の効果について言及するものではなかった。
そこで、本発明の目的は、前記の従来技術の問題点を解決し、バリン、ロイシンおよびイソロイシンを安定性が良好な状態で溶解できるアミノ酸溶解物の製造方法および該製造方法により製造したアミノ酸溶解物を提供することにある。
本発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、特定のアミノ酸とN−アセチルグルコサミンを配合して水に溶解することによって、前記目的を達成し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明のアミノ酸溶解物の製造方法は、
(A)アミノ酸がバリン、ロイシンおよびイソロイシンであり、
前記(A)アミノ酸と(B)N−アセチルグルコサミンを配合して溶解することを特徴とするものである。
また、本発明のアミノ酸溶解物の製造方法は、前記(A)アミノ酸が、バリン0.1〜2.0質量%、ロイシン0.1〜4.0質量%およびイソロイシン0.1〜2.0質量%であり、前記(B)N−アセチルグルコサミンが0.1〜4.0質量%、であることが好ましい。
さらに、本発明のアミノ酸溶解物の製造方法は、(C)アンセリンを配合して溶解することが好ましく、(D)アクリル酸アミド系水溶性増粘剤を配合して溶解することが好ましく、(E)セスキステアリン酸PEG−20およびジオレイン酸PEG−20メチルグルコースからなる群から選ばれる1種以上を配合して溶解することが好ましい。
さらにまた、本発明のアミノ酸溶解物の製造方法は、前記アミノ酸溶解物が飲食物であることが好ましく、前記アミノ酸溶解物が皮膚外用剤であることが好ましく、前記アミノ酸溶解物が育毛剤であることが好ましい。
本発明のアミノ酸溶解物は、前記アミノ酸溶解物の製造方法により製造されたことを特徴とするものである。
本発明によると、バリン、ロイシンおよびイソロイシンを安定性が良好な状態で溶解できるアミノ酸溶解物の製造方法および該製造方法により製造したアミノ酸溶解物を提供することができる。
以下、本発明のアミノ酸溶解物の製造方法および該製造方法により製造したアミノ酸溶解物について具体的に説明する。
本発明のアミノ酸溶解物の製造方法は、(A)アミノ酸がバリン、ロイシンおよびイソロイシンであり、前記(A)アミノ酸と(B)N−アセチルグルコサミンを配合して溶解することを特徴とするものである。また、本発明のアミノ酸溶解物は、かかるアミノ酸溶解物の製造方法により製造されたことを特徴とするものである。前記バリン、前記ロイシンおよび前記イソロイシンと、前記(B)N−アセチルグルコサミンを配合して水に溶解することで、従来は粘性の高い増粘剤等で無理やり混合していたために発生していた「溶解物中の水面にバリン、ロイシンおよびイソロイシンが浮いてしまうなどの現象」を防止でき、バリン、ロイシンおよびイソロイシンの溶解安定性の良好なアミノ酸溶解物を提供することができる。また、(B)N−アセチルグルコサミンを加えることで前記バリン、前記ロイシンおよび前記イソロイシンをアミノ酸溶解物中に良好に溶解できるとともに、体内、皮膚や毛髪中への浸透性をよくすることから、かかるアミノ酸溶解物を摂取または塗布することで、筋肉等の疲労を防止できる。具体的には、アミノ酸溶解物の経口摂取や、太ももやふくらはぎ等に塗布することで、立ち仕事の際の足の筋肉疲労を低減することができる。なお、本発明において、「配合」とは処方中に含まれていればよく、添加方法や手順は問わないものである。
本発明において、前記バリン、前記ロイシンおよび前記イソロイシンとしては、通常の飲食物や外用剤等に使用できるものであれば限定されないが、例えば、味の素ヘルシーサプライ株式会社製のL−バリン(商品名)、L−ロイシン(商品名)、L−イソロイシン(商品名)等を挙げることができる。
また、本発明において、前記(B)N−アセチルグルコサミンとしては、通常の飲食物や外用剤等に使用できるものであれば限定されないが、例えば、カニやエビなどの甲殻類の外殻を由来とする天然多糖類キチンを公知の方法、例えば酸及び酵素により加水分解して得られるものがあり、製法など特に限定されるものではない。具体的には、焼津水産化学工業株式会社製のマリンスウィートF(商品名)、マリンスウィートYSK(商品名)などを挙げることができる。
さらに、本発明のアミノ酸溶解物の製造方法は、前記バリン0.1〜2.0質量%、前記ロイシン0.1〜4.0質量%および前記イソロイシン0.1〜2.0質量%と、前記(B)N−アセチルグルコサミン0.1〜4.0質量%と、を配合することが好ましく、前記バリン0.5〜1.0質量%、前記ロイシン0.5〜2.0質量%および前記イソロイシン0.5〜1.0質量%と、前記(B)N−アセチルグルコサミン0.5〜2.0質量%と、を配合することがより好ましい。配合量をかかる範囲とすることで、アミノ酸溶解物中の前記バリン、前記ロイシンおよび前記イソロイシンの溶解安定性をより良好にでき、アミノ酸溶解物の摂取または塗布による筋肉等の疲労防止効果をより高めることができる。
また、本発明のアミノ酸溶解物の製造方法は、前記バリン、前記ロイシンおよび前記イソロイシンと、前記(B)N−アセチルグルコサミンの配合比が、1:2:1:2であることが好ましく、特に、前記バリン0.5質量%、前記ロイシン1.0質量%および前記イソロイシン0.5質量%と、前記(B)N−アセチルグルコサミン1.0質量%と、を配合することがより好ましい。ロイシンを約2倍の配合比とすることで、アミノ酸溶解物の摂取または塗布による筋肉等の疲労防止効果をより高めることができる。
さらにまた、本発明のアミノ酸溶解物の製造方法は、イミダゾールジペプチド類化合物を配合して溶解することが好ましく、かかるイミダゾールジペプチド類化合物としては、例えば、アンセリン(β‐アラニル‐1‐メチルヒスチジン)、カルノシン(β‐アラニルヒスチジン)、バレニン(β‐アラニル‐3‐メチルヒスチジン)等を挙げることができる。また、前記イミダゾールジペプチド類化合物は、魚肉、鳥肉、又は畜肉等に含まれていて、例えば、アンセリンは、カツオ、マグロ、ウシ、鶏等の肉に多く含まれ、カルノシンは豚肉に多く含まれ、バレニンは鯨肉(例えばヒゲクジラ類)に多く含まれている。前記イミダゾールジペプチド類化合物としては、それらから水抽出、熱水抽出、アルコール抽出、超臨界抽出等の方法により抽出したエキスを精製して得たものを使用できる。
さらに、本発明のアミノ酸溶解物の製造方法は、中でも(C)アンセリン(β‐アラニル‐1‐メチルヒスチジン)を配合して溶解することが好ましく、特に、0.1〜3.0質量%溶解することが好ましい。前記(C)アンセリンとしては、通常の飲食物や外用剤等に使用できるものであれば限定されないが、例えば、アンセリンは次のようにして得ることができる。まず、常法に従ってカツオ、マグロ、ウシ、ニワトリ等の肉からエキスを調製し、適宜水を加えて該エキスのブリックス(Bx.)値(屈折糖度計示度)を1〜10%に調整した後、限外濾過膜(分画分子量5,000〜50,000)を用いて高分子タンパク質を除去し、低分子ペプチド画分を回収する。次いで、文献(Suyama et al:Bull. Japan. Soc. Scient. Fish., 33, 141−146, 1967)の方法に従って、適宜濃縮した低分子ペプチド画分を強酸性樹脂を用いたイオン交換クロマトグラフィーに供し、溶出液を回収する。そして、この溶出液を脱塩した後pH調整し、凍結乾燥等により乾燥して得ることができる。
前記イミダゾールジペプチド類化合物、特に(C)アンセリンを溶解することで、アミノ酸溶解物の摂取または塗布による筋肉等の疲労防止効果をさらにより高めることができる。
また、本発明のアミノ酸溶解物の製造方法は、(D)アクリル酸アミド系水溶性増粘剤を配合して溶解することが好ましい。前記(D)アクリル酸アミド系水溶性増粘剤としては、通常の飲食物や外用剤等に使用できるものであれば限定されないが、例えば、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、(アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/VP)コポリマー、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウムメタクリル酸ベヘネス−25)クロスポリマー等を挙げることができ、中でも、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、(アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマーが特に好ましく、前記アクリル酸アミド系水溶性増粘剤の中から選ばれる1種、又は2種以上を用いることができる。
さらに、前記(D)アクリル酸アミド系水溶性増粘剤としては、具体的には、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマーとしては、SEPPIC社製のSEPIPLUS S(商品名)、SEPINOV EMT10(商品名)、SIMULGEL NS(商品名)等を挙げることができ、(アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマーとしては、SEPPIC社製のSIMULGEL EG(商品名)等を挙げることができ、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/VP)コポリマーとしては、Clariant社製のAristoflex AVC(商品名)を挙げることができ、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウムメタクリル酸ベヘネス−25)クロスポリマーとしては、Clariant社製のAristoflex HMB(商品名)等を挙げることができる。
前記(D)アクリル酸アミド系水溶性増粘剤を配合することで、アミノ酸溶解物中の前記バリン、前記ロイシンおよび前記イソロイシンの溶解安定性をさらにより良好にでき、アミノ酸溶解物の塗布による筋肉等の疲労防止効果をさらにより高めることができる。
さらに、本発明のアミノ酸溶解物の製造方法は、(E)セスキステアリン酸PEG−20およびジオレイン酸PEG−20メチルグルコースからなる群から選ばれる1種以上を配合して溶解することが好ましい。前記(E)セスキステアリン酸PEG−20およびジオレイン酸PEG−20メチルグルコースとしては、通常の飲食物や外用剤等に使用できるものであれば限定されないが、例えば、日本ルーブリゾール社製のグルカメートSSE−20(商品名)、グルカメートDOE−120(商品名)等を挙げることができる。これにより、アミノ酸溶解物中の前記バリン、前記ロイシンおよび前記イソロイシンの溶解安定性をさらにより良好にでき、アミノ酸溶解物の塗布による筋肉等の疲労防止効果をさらにより高めることができる。
また、本発明において、前記バリン、前記ロイシンおよび前記イソロイシンおよび前記(B)N−アセチルグルコサミンをアミノ酸溶解物中に溶解する水としては、通常の飲食物や外用剤等に使用できるものであれば限定されず、精製水等を使用することができる。
さらに、本発明のアミノ酸溶解物の製造方法は、前記アミノ酸溶解物が飲食物であることが好ましく、前記アミノ酸溶解物が皮膚外用剤であることが好ましく、前記アミノ酸溶解物が育毛剤であることが好ましい。ここで、飲食物とは、飲料、食品、カプセルなどの健康食品等を含む広い概念であり、前記バリン、前記ロイシンおよび前記イソロイシン等を水に溶解しているものであればよい。飲食物として経口摂取することで筋肉等の疲労を防止できる。また、皮膚外用剤とは、前記バリン、前記ロイシンおよび前記イソロイシン等を水に溶解しているものであればよく、人間の身体や毛髪等に使用できるものであり、化粧品、医薬部外品、医薬品等を対象とすることができる。ここで、化粧品等とは、パック剤等の基礎化粧品、メイクアップ化粧品、頭髪用化粧品、入浴剤等を含むものである。皮膚外用剤やパック剤として皮膚に塗布することで筋肉等の疲労を防止でき、育毛剤として毛髪に塗布することで育毛効果を発揮することができる。
また、本発明において、本発明の効果が損なわれない範囲で、適宜他の成分等を添加することもできる。質的、量的範囲で上記以外の任意の成分を配合することができ、飲食物や外用剤等に通常配合される成分、例えば、油性成分、保湿剤、酸化防止剤、防腐剤、香料、各種ビタミン剤、キレート剤、着色剤、紫外線吸収剤、薬効成分、無機塩類等を配合することができる。
以下、本発明について、実施例を用いてさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、処方中の数値は質量%または質量部を示す。
(実施例1、比較例1)
下記表1の処方に従って、実施例1および比較例1の皮膚外用剤を作製した。得られた実施例1および比較例1の皮膚外用剤について、下記の安定性試験と疲労回復試験を行い、表1に併記した。なお、処方中の数値は質量%を示す。また、表1中、※1は、SEPPIC社製のSEPIPULUS S(商品名)である。

Figure 2016130229
(安定性試験)
試験サンプルを40℃で1カ月保存し、バリン、ロイシンおよびイソロイシンの析出や浮遊の有無を確認し、析出や浮遊がない場合を○、ある場合を×とした。
(疲労回復試験)
健常な女性志願者28名を対象とし、実施例1のサンプルを被験者の右足の太ももとふくらはぎに塗布し、比較例1のサンプルを被験者の左足の太ももとふくらはぎに塗布し、8時間立ち仕事をした後の疲労感を下記評価基準にしたがって評価し、28名の合計点で判定した。
(疲労感の評価基準)
疲労感なし 2点
弱い疲労感 1点
強い疲労感 0点
表1の結果から、実施例1の皮膚外用剤は、安定性が良好で、疲労回復効果も良好であった。一方、比較例1の皮膚外用剤は、安定性が悪く、さらに十分な疲労回復効果も得られなかった。
(実施例2、比較例2)
下記表2の処方に従って、実施例2および比較例2のパック剤を作製した。得られた実施例2および比較例2のパック剤について、上記の安定性試験と下記のハリ感の試験を行い、表2に併記した。なお、処方中の数値は質量%を示す。また、表2中、※2は、株式会社林原製のトルナーレ(商品名)である。
Figure 2016130229
(ハリ感の試験)
健常な女性志願者28名を対象とし、実施例2のサンプルを被験者の顔面の右半分にパックし、比較例2のサンプルを被験者の顔面左半分にパックし、2時間後のハリ感を下記評価基準にしたがって評価し、28名の合計点で判定した。
(ハリ感の評価基準)
ハリ感あり 2点
弱いハリ感 1点
ハリ感なし 0点
表2の結果から、実施例2のパック剤は、安定性が良好で、ハリ感の効果も良好であった。一方、比較例2のパック剤は、安定性が悪く、さらに十分なハリ感も得られなかった。
(実施例3、比較例3)
下記表3の処方に従って、実施例3および比較例3の育毛剤を作製した。得られた実施例3および比較例3の育毛剤について、上記の安定性試験と下記の育毛感試験を行い、表3に併記した。なお、処方中の数値は質量%を示す。また、表3中、※1は、SEPPIC社製のSEPIPULUS S(商品名)である。
Figure 2016130229
(育毛感試験)
健常な男性志願者20名を対象とし、実施例3のサンプルを被験者の右の頭髪と頭部に塗布し、比較例3のサンプルを被験者の左の頭髪と頭部に塗布し、2週間後の育毛感を下記評価基準にしたがって評価し、20名の合計点で判定した。
(育毛感の評価基準)
育毛効果あり 2点
弱い育毛効果あり 1点
育毛効果なし 0点
表3の結果から、実施例3の育毛剤は、安定性が良好で、育毛感の効果も良好であった。一方、比較例3の育毛剤は、安定性が悪く、さらに十分な育毛感の効果も得られなかった。
(実施例4、比較例4)
下記表4の処方に従って、実施例4および比較例4の飲料水を作製した。得られた実施例4および比較例4の飲料水について、上記の安定性試験と下記の摂取疲労回復試験を行い、表4に併記した。なお、処方中の数値は質量部を示す。
Figure 2016130229
(摂取疲労回復試験)
健常な女性志願者28名を対象とし、実施例4の飲料水を摂取した場合と、比較例4の飲料水を摂取した場合の両方で、摂取後に8時間立ち仕事をした後の疲労感を下記評価基準にしたがって評価し、28名の合計点で判定した。
(疲労感の評価基準)
疲労感なし 2点
弱い疲労感 1点
強い疲労感 0点
表4の結果から、実施例4の飲料水は、安定性が良好で、摂取疲労回復効果も良好であった。一方、比較例4の飲料水は、安定性が悪く、さらに十分な摂取疲労回復効果も得られなかった。
(実施例5)
下記表5の処方に従って、実施例5の皮膚外用剤を作製した。得られた実施例5の皮膚外用剤について、上記の安定性試験と疲労回復試験を行った。なお、表5中、※1は、SEPPIC社製のSEPIPULUS S(商品名)である。

Figure 2016130229
実施例5の皮膚外用剤は、安定性が良好で、疲労回復効果も良好であった。
(実施例6)
下記表6の処方に従って、実施例6のパック剤を作製した。得られた実施例6のパック剤について、上記の安定性試験とハリ感の試験を行った。なお、表6中、※2は、株式会社林原製のトルナーレ(商品名)である。

Figure 2016130229
表6の結果から、実施例6のパック剤は、安定性が良好で、ハリ感の効果も良好であった。
(実施例7)
下記表7の処方に従って、実施例7の育毛剤を作製した。得られた実施例7の育毛剤について、上記の安定性試験と育毛感試験を行った。なお、表7中、※1は、SEPPIC社製のSEPIPULUS S(商品名)である。

Figure 2016130229
実施例7の育毛剤は、安定性が良好で、育毛感の効果も良好であった。
(実施例8)
下記表8の処方に従って、実施例8の飲料水を作製した。得られた実施例8の飲料水について、上記の安定性試験と上記の摂取疲労回復試験を行った。

Figure 2016130229
実施例8の飲料水は、安定性が良好で、摂取疲労回復効果も良好であった。
(実施例9)
下記表9の処方に従って、実施例9の化粧水を作製した。得られた実施例9の化粧水について、上記の安定性試験と疲労回復試験を行った。
Figure 2016130229
実施例9の化粧水は、安定性が良好で、疲労回復効果も良好であった。
(実施例10)
下記表10の処方に従って、実施例10の化粧水を作製した。得られた実施例10の化粧水について、上記の安定性試験と疲労回復試験を行った。
Figure 2016130229
実施例10の化粧水は、安定性が良好で、疲労回復効果も良好であった。
(実施例11)
下記表11の処方に従って、実施例11のクリームを作製した。得られた実施例11のクリームについて、上記の安定性試験と疲労回復試験を行った。

Figure 2016130229
実施例11のクリームは、安定性が良好で、疲労回復効果も良好であった。
(実施例12)
下記表12の処方に従って、実施例12のクリームを作製した。得られた実施例12のクリームについて、上記の安定性試験と疲労回復試験を行った。

Figure 2016130229
実施例12のクリームは、安定性が良好で、疲労回復効果も良好であった。
(実施例13)
下記表13の処方に従って、実施例13の美容液を作製した。得られた実施例13の美容液について、上記の安定性試験と疲労回復試験を行った。

Figure 2016130229
実施例13の美容液は、安定性が良好で、疲労回復効果も良好であった。
(実施例14)
下記表14の処方に従って、実施例14の美容液を作製した。得られた実施例14の美容液について、上記の安定性試験と疲労回復試験を行った。

Figure 2016130229
実施例14の美容液は、安定性が良好で、疲労回復効果も良好であった。


Claims (9)

  1. (A)アミノ酸がバリン、ロイシンおよびイソロイシンであり、
    前記(A)アミノ酸と(B)N−アセチルグルコサミンとを配合して溶解することを特徴とするアミノ酸溶解物の製造方法。
  2. 前記(A)アミノ酸が、バリン0.1〜2.0質量%、ロイシン0.1〜4.0質量%およびイソロイシン0.1〜2.0質量%であり、
    前記(B)N−アセチルグルコサミンが0.1〜4.0質量%、
    である請求項1記載のアミノ酸溶解物の製造方法。
  3. (C)アンセリンを配合して溶解する請求項1または2記載のアミノ酸溶解物の製造方法。
  4. (D)アクリル酸アミド系水溶性増粘剤を配合して溶解する請求項1〜3のうちいずれか一項に記載のアミノ酸溶解物の製造方法。
  5. (E)セスキステアリン酸PEG−20およびジオレイン酸PEG−20メチルグルコースからなる群から選ばれる1種以上を配合して溶解する請求項1〜4のうちいずれか一項に記載のアミノ酸溶解物の製造方法。
  6. 前記アミノ酸溶解物が飲食物である請求項1〜3のうちいずれか一項に記載のアミノ酸溶解物の製造方法。
  7. 前記アミノ酸溶解物が皮膚外用剤である請求項1〜5のうちいずれか一項に記載のアミノ酸溶解物の製造方法。
  8. 前記アミノ酸溶解物が育毛剤である請求項1〜5のうちいずれか一項に記載のアミノ酸溶解物の製造方法。
  9. 請求項1〜8のうちいずれか一項に記載のアミノ酸溶解物の製造方法により製造されたことを特徴とするアミノ酸溶解物。

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