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JP2016127485A - 無線装置 - Google Patents

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れい子 三瀬
村上 憲夫
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憲夫 村上
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Abstract

【課題】通信サービスの継続を図るようにした無線装置を提供すること。
【解決手段】端末装置から受信した無線信号に対して周波数帯域を変換してベースバンド帯域のベースバンド信号に変換し、当該ベースバンド信号に対する処理を行うベースバンド制御装置へ当該ベースバンド信号を出力し、前記ベースバンド制御装置から出力された前記ベースバンド信号に対して周波数帯域を変換して無線帯域の無線信号へと変換し、当該無線信号を前記端末装置へ送信する無線装置において、前記無線装置で発生した障害に対して、前記障害のレベルを示す第1の指標と、第1の指標とは異なる第2の指標に基づいて、自無線装置で復旧を行うかどうかを決定する制御部を備える。
【選択図】 図4

Description

本発明は、無線装置に関する。
現在、携帯電話システムや無線LAN(Local Area Network)などの通信システムが広く利用されている。また、無線通信の分野では、通信速度や通信容量を更に向上させるべく、次世代の通信技術について継続的な議論が行われている。例えば、標準化団体である3GPP(3rd Generation Partnership Project)ではLTE(Long Term Evolution)と呼ばれる通信規格や、LTEをベースとしたLTE−A(LTE-Advanced)と呼ばれる通信規格の標準化が完了若しくは検討されている。
このような通信システムでは、端末装置は基地局装置と無線通信を行って、通話サービスやコンテンツの配信サービスなどの様々なサービスの提供を受けることができる。しかし、端末装置が建物の中や山間部に位置する場合、障害物などの影響によってサービスの提供を受けることができない場合がある。
これに対して、無線部(以下、RRH(Remote Radio Head)と呼ぶ)とベースバンド制御部(以下、BBU(Base Band Unit)と呼ぶ)を物理的に離れた位置に配置させるようにした基地局装置がある。例えば、RRHを建物の中や山間部に配置させることで、端末装置は障害物などの影響を受けることなくサービスの提供を受けることができる。
このような基地局装置内においては、1台のBBUに対して複数台のRRHが接続される形態となっている。例えば、RRHは基地局装置内における特定の機能を実行し、BBUは基地局装置全体の制御を実行する。これにより、例えば、BBUが上位装置、RRHが下位装置となって、BBUがRRHに対して様々な制御を行うことができ、基地局装置で行われる機能を階層的に分離させることができる。
このように、RRHでは特定の機能を実施することになるが、RRHが特定の機能を実施しているときに障害や故障が発生する場合がある。この場合、RRHは障害や故障に関する情報をBBUに出力し、BBUではRRHから当該情報を受け取る。BBUでは、受け取った障害や故障に関する情報をモニタ画面などに表示させることでシステム運用者に対して障害や故障の発生などを通知することができる。
このような通信システムに関する技術として、例えば、以下のような技術がある。
すなわち、コンピュータシステムにおいて、エラーコードとエラーレベルを対応表であらかじめ対応づけておき、それに応じた復旧方法を自動で実行する障害自動復旧システムに関する技術がある。
この技術によれば、例えば、コンピュータシステムのシステムエンジニアの負荷が軽減することができる、とされる。
また、復旧指示装置が個別監視装置からエラー情報を取得し、エラー情報に対応する原因を特定し、修正プログラムなどをユーザシステムに送信する障害自動復旧システムに関する技術もある。
この技術によれば、例えば、システム管理者が障害の原因を解析することなくシステムを復旧できる、とされる。
さらに、障害情報に含まれた緊急度と重要度を示す情報から復旧の実施タイミングを調整する障害自動復旧装置に関する技術もある。
この技術によれば、例えば、障害の内容に応じて適切なタイミングで自動復旧が行える、とされる。
さらに、サービス異常を検出すると、サービスの接続経路上の使用装置を順次待機状態にさせ、運用状態を判定する無線ネットワークの制御装置及びその障害処理方法に関する技術もある。
この技術によれば、例えば、障害発生の原因となる装置を特定することができ、適切な障害復旧が可能となる、とされる。
特開2001−5693号公報 特開2003−150407号公報 特開2009−211618号公報 特開2009−135731号公報
RRHで検出された故障や障害に関する情報がシステム運用者に通知されると、システム運用者は発生した障害や故障に対する対処手順を判断し、障害などが発生しているRRHに対して復旧処置を講じるようにしている。
しかし、機能が階層的に分離された基地局装置においては、その規模が拡大するとRRHの数が莫大になり、BBUに通知される障害や故障に関する情報の数も莫大となる。システム運用者は、通知される障害などの情報に基づいて対処手順を判断しており、莫大な数の障害や故障に関する情報に対して、対処手順を判断することとなる。システム運用者は、全ての障害や故障に対して対処手順を判断するため、対処手順を実行したりまでに時間がかかる。そのため、障害や故障が復旧するのに時間がかかり、通信サービスの継続に支障をきたすことになる。
また、RRHの設置場所は、例えば、屋内であったり、山間部であったりと様々である。しかし、システム運用者は、ある障害に対して、RRHの設置場所には関係なく、同じ対処手順を講じることがある。このシステム運用者が講じた対処手順は、例えば、人口密集地帯に設置されているRRHでは適正であったが、過疎地に設置されているRRHでは適切ではない場合などがある。このように、例えばRRHの設置場所などを考慮しない判断では、様々な場所に設置されている個別のRRHに応じた適切な対処手順を講じることはできず、通信サービスの継続に支障をきたすことになる。
上述したエラーコードとエラーレベルを対応表により対応づけて障害復旧を行うようにした技術などにおいては、個別の装置の状況に応じた対処手順については、何ら開示されていない。また、上述した他の3つの技術についても同様である。
従って、上述した技術については、通信サービスの継続を図ることはできない。
そこで、一開示は、通信サービスの継続を図るようにした無線装置を提供することにある。
端末装置から受信した無線信号に対して周波数帯域を変換してベースバンド帯域のベースバンド信号に変換し、当該ベースバンド信号に対する処理を行うベースバンド制御装置へ当該ベースバンド信号を出力し、前記ベースバンド制御装置から出力された前記ベースバンド信号に対して周波数帯域を変換して無線帯域の無線信号へと変換し、当該無線信号を前記端末装置へ送信する無線装置において、前記無線装置で発生した障害に対して、前記障害のレベルを示す第1の指標と、第1の指標とは異なる第2の指標に基づいて、自無線装置で復旧を行うかどうかを決定する制御部を備える。
一開示によれば、通信サービスの継続を図るようにした無線装置を提供することができる。
図1は通信システム10の構成例を表す図である。 図2は通信システム10の構成例を表す図である。 図3はRRH200のハードウェア構成例を表す図である。 図4は基地局装置50の機能ブロック図の構成例を表す図である。 図5はRRH200の状態遷移図の例を表す図である。 図6はRRH200の処理フロー例を表す図である。 図7は障害影響度算出方法(第1の方法)の例を表した図である。 図8は障害影響度算出方法(第1の方法)の例を表した図である。 図9は障害影響度算出方法(第2の方法)の例を表した図である。 図10はRRH200の詳細な処理フローの例を表した図である。 図11は事象DBの記憶内容の例を表した図である。 図12は事象カテゴリリストの例を表した図である。 図13は稼働状態履歴の例を表した図である。 図14は発生事象記録の例を表した図である。 図15は動作DBの記憶内容の例を表した図である。 図16はカテゴリ度合と影響度のリストの例を表した図である。 図17は地域性と影響度のリストの例を表した図である。 図18は時間帯と影響度のリストの例を表した図である。 図19は判定ログの例を表した図である。 図20は動作ログの例を表した図である。 図21は稼働状態記憶処理のフローの例を表した図である。
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態における通信システム10の構成例を表している。通信システム10は、ベースバンド制御装置100、無線装置200、及び端末装置300を備える。
ベースバンド制御装置100は、例えば、無線装置200と有線を介して接続されている。ベースバンド制御装置100は、無線装置200から受け取ったベースバンド信号を、例えば、接続されているコアネットワーク500に対応するフォーマットに変換し、変換した信号をコアネットワーク500に出力する。また、ベースバンド制御装置100は、例えば、接続されているコアネットワーク500から信号を受信し、ベースバンド信号に変換し、変換したベースバンド信号を無線装置200に出力する。
無線装置200は、例えば、ベースバンド制御装置100と有線を介して接続されおり、端末装置300と無線信号を介して通信を行う。無線装置200は、例えば、端末装置300から受信した無線信号に対して周波数帯域を変換してベースバンド帯域の信号に変換し、変換したベースバンド信号を、ベースバンド制御装置100へ出力する。また、無線装置200は、ベースバンド制御装置100から出力されたベースバンド信号に対して周波数帯域を変換して無線帯域の無線信号へと変換し、変換した無線信号を端末装置300へ送信する。
端末装置300は、例えば、無線装置200と無線信号を介して通信を行う。端末装置300は、無線装置200のサービスエリア内に在圏すると、無線装置200と無線信号を送受信して通信を行う。端末装置300は、このように通信を行うことで、通話サービスやコンテンツ表示のサービスなどの様々なサービスの提供を受けることができる。
本第1の実施の形態においては、無線装置200内で障害が発生した場合、無線装置200が自律的に復旧処理を行うことがある。以下に、無線装置200内で障害が発生した場合の処理について説明する。
無線装置200は、制御部251を備える。制御部251は、無線装置200で障害が発生すると、自無線装置200内で自律的に復旧するかどうかの判断を行う。また、制御部251は、自無線装置200内で自律的に復旧すると判断した場合、復旧の処理内容についても決定する。制御部251は、自無線装置200内で自律的に復旧するかどうかの判断および復旧の処理内容の決定において、第1の指標及び第2の指標を用いる。第1の指標は、例えば、障害のレベルを示す指標である。第2の指標は、例えば、無線装置の設置場所に関する指標、障害が発生した時間に関する指標、障害発生確率に関する指標、またはこれらの組み合わせなどがある。制御部251は、第1及び第2の指標を用いて、障害影響度を算出する。障害影響度については後述する。制御部251は、算出した障害影響度に応じて、自律的に復旧するかどうか、及び復旧する場合の処理内容を決定する。無線装置200は、制御部251が自律的に復旧すると判断すると、制御部251に決定した処理内容を実行することで、自律的に復旧する。
無線装置200は、障害レベルを示す第1の指標だけではなく、第1の指標とは異なる第2の指標も障害影響度を算出するために使用する。障害そのもののレベル以外に、例えば無線装置200の設置場所なども考慮して算出した障害影響度は、個々の無線装置200の設置場所の状況も考慮された障害影響度となっている。この障害影響度に基づいて、個々の無線装置200が、自律的に障害復旧のための対処手順を講じることで、適切な復旧処置が無線装置200ごとに行われることとなる。このように、無線装置200で発生した障害に対して、無線装置200が自律的に復旧することで、通信システム10の運用者の判断を待たずに復旧処理を行うことができるようになり、通信サービスの継続を図ることができる。また、無線装置200で発生した障害について無線装置200が自律的に復旧することで、通信システム10の運用者が復旧の処理内容を判断する障害の数が減少し、通信システム10の運用者の作業負担が軽減する。
[第2の実施の形態]
次に第2の実施の形態について説明する。
<通信システムの構成例>
最初に本第2の実施の形態における通信システム10の構成例について説明する。図2は、通信システム10の構成例を表している。
通信システム10は、基地局装置50、MS(Mobile Station)300、運用監視システム400、コアネットワーク500を備える。
基地局装置50は、MS300と無線通信を行う無線通信装置である。基地局装置50は、自局のサービスエリアに在圏するMS300と無線通信を行うことで、通話サービスやコンテンツ配信サービスなど様々なサービスを提供する。この場合、基地局装置50はコアネットワーク500から音声データや映像データなどのユーザデータなどを受け取って、受け取ったユーザデータなどを無線信号へと変換する。基地局装置50は変換した無線信号をMS300へ送信する。また、基地局装置50は、MS300から送信された無線信号を受信し、受信した無線信号からユーザデータなどを抽出して、コアネットワーク500へ送信する。
また、基地局装置50は、コアネットワーク500を介して運用監視システム400へ自局で検出した障害や故障に関する情報を送信することもできる。
MS300は、基地局装置50と無線通信を行う端末装置であり、例えば、フィーチャーフォンやスマートフォンなどである。MS300は、基地局装置50を介して、上述した様々なサービスの提供を受けることができる。
運用監視システム400は、基地局装置50における運用状態(又はサービス状態)を監視し、基地局装置50において発生した障害に対して復旧させるなどの処理を行う。例えば、以下のような処理が行われる。すなわち、運用監視システム400は、基地局装置50から障害や故障に関する情報を受け取って、表示部などに表示させる。そして、システム運用者は表示された障害情報の内容に基づいて対処手順を判断する。システム運用者は、運用監視システム400を操作することで、対処手順を実行させることができる。運用監視システム400は、障害や故障が発生した基地局装置50へ制御信号を送信するなどして、基地局装置50の一部を停止させたり、リセットさせたりするなどの制御を行い、基地局装置50を復旧することができる。
なお、運用監視システム400には、1つの運用監視装置が含まれてもよいし、複数の運用監視装置が含まれてもよい。
コアネットワーク500は、BBU100−1〜100−mや運用監視システム400などが接続されたネットワークである。コアネットワーク500には、通信に対する制御を行うMME(Mobility Management Entity)や、他のネットワークと送受信するデータの中継を行うS−GW(Serving-Gateway)などのネットワーク内装置が接続されていてもよい。
図2に示すように、基地局装置50は、複数のBBU100−1〜100−m(mは2以上の整数)と複数のRRH200−1〜200−n(nは2以上の整数)を備える。各BBU100−1〜100−mには複数のRRH200−1〜200−n,・・・が接続されるが、図2では、BBU100−2にRRH200−1〜200−nが接続されている例を表している。
例えば、RRH200−1〜200−nは、山間部や建物内など、BBU100−2から所定距離以上離れた場所に設置される。これにより、例えば、MS300が山間部や建物内に位置する場合でも、各RRH200−1〜200−nを介して基地局装置50と無線通信を行うことができ、サービスの提供を受けることが可能となる。
例えば、BBU100−2は上位装置、複数のRRH200−1〜200−nは下位装置となって、BBU100−2が複数のRRH200−1〜200−nを制御し、基地局装置50で行われる機能を階層的に分離させている。
BBU100−2は、例えば、ベースバンド制御部(又はベースバンド制御装置)であって、ベースバンド信号に対する処理を行う。BBU100−2は、コアネットワーク500からユーザデータなどを受信し、受信したユーザデータに対して誤り訂正符号化処理や変調処理などを施してIQ(In-phase/Quadrature phase)信号へ変換する。BBU100−2は変換したIQ信号を複数のRRH200−1〜200−nのうち、いずれかのRRH200−1〜200−nへ送信する。また、BBU100−2は、各RRH200−1〜200−nから出力されたIQ信号を受け取り、受け取ったIQ信号に対して復調処理や誤り訂正復号化処理などを施して、ユーザデータなどを抽出する。BBU100−2は抽出したユーザデータなどをコアネットワーク500へ送信する。
各RRH200−1〜200−nは、例えば、無線部(又は無線装置)であって、無線信号に対する処理を行う。各RRH200−1〜200−nは、BBU100−2から送信されたIQ信号を受け取り、受け取ったIQ信号に対して周波数変換処理やD/A(Digital to Analogue)処理などを施して無線信号へ変換する。各RRH200−1〜200−nは、変換した無線信号を、各アンテナ255−11〜255−1nを介してMS300へ送信する。また、各RRH200−1〜200−nは、MS300から送信された無線信号を、各アンテナ255−11〜255−1nを介して受信する。各RRH200−1〜200−nは、受信した無線信号に対して周波数変換処理やA/D(Analogue to Digital)処理などを施して、IQ信号を抽出し、抽出したIQ信号をBBU100−2へ送信する。
なお、BBU100−2と各RRH200−1〜200−nは、例えば、CPRI(Common Public Radio Interface)フォーマットによりIQ信号を送受信できる。
また、図2においてはBBU100−2が複数のRRH200−1〜200−nと接続されている例を表しているが、他のBBU100−1,100−3〜100−mもそれぞれ複数のRRHと接続されている。
さらに、図2においては、複数のBBU100−1〜100−mが含まれる基地局装置50の例について記載しているが、基地局装置50は、1つのBBU100−2が含まれる基地局装置50−1となっていてもよい。
<RRH200の構成例>
次に、基地局装置50内の各RRH200−1〜200−nの構成例について説明する。なお、各RRH200−1〜200−nはいずれも同一構成のため、とくに断らない限りRRH200として説明する場合がある。
図3はRRH200のハードウェア構成例を表している。RRH200は、PS(Power Supply)250、MPU(Micro Processor Unit)251、CLK(Clock)252、ROM(Read Only Memory)253、RAM(Random Access Memory)254、メモリ258を備える。また、RRH200は、アンテナ255−1,255−2、処理部256、及びOPT(Optical Module)257を備える。
PS250は、RRH200に電源を供給する。PS250は、例えば、BBU100と接続されたケーブルから電力を得る。
MPU251は、例えば、ROM253からプログラムを読み出してRAM254へロードし、ロードしたプログラムを実行することで、基地局装置50における特定の機能を実現する。例えば、MPU251は各ハードウェア250,・・・で発生した障害や故障を検知する。なお、例えば、障害は装置やハードウェアなどが本来持っている機能を実現できない状況のことであり、故障は障害を引き起こす原因となるハードウェアやソフトウェアの不具合のことである。以下においては、障害も故障も区別なく用い、故障も含めて障害と称する場合がある。
本第2の実施の形態においては、MPU251は、障害を検知すると障害影響度を算出し、算出した障害影響度に基づいて、自RRH200に対して自律的に様々な対処手順を実行する。障害影響度や対処手順などの詳細については後述する。
CLK252は、例えば、ある一定の時間間隔ごとにパルスを発信する。CLK252は、例えば、MPU251に生成したパルスを出力するなどして、RRH200内の処理部256などを同期させて動作させることができる。
ROM253は、例えば、MPU251で実行されるプログラムを記憶する。
RAM254は、例えば、MPU251でプログラムが実行される際に作業領域として機能する。
メモリ258は、例えば、事象DB2532、動作DB2531、判定ログ2533、動作ログ2534などの情報を記憶する。事象DB2532などの詳細については後述する。
アンテナ255−1は、処理部256から無線信号を受け取り、受け取った無線信号をMS300へ送信する。また、アンテナ255−1,255−2は、MS300から送信された無線信号を受信し、受信した無線信号を処理部256へ出力する。
処理部256では、例えば、以下のような処理が行われる。すなわち、アンテナ255−1で受信した無線信号がDUP(Duplexer)に出力され、DUPにおいて無線信号の周波数帯域が制限され、LNA(Low Noise Amplifier)へ出力される。また、アンテナ255−2で受信した無線信号はBPF(Band Pass Filter)で帯域制限がかけられ、LNAへ出力される。LNAにおいては無線信号を増幅し、ADC(Analog Digital Converter)においてアナログ信号からデジタル信号へと変換される。ADCからはIQ信号としてOPT257へ出力される。また、DAC(Digital Analog Converter)においてはOPT257から受け取ったIQ信号に対してアナログ信号へと変換され、PA(Power Amplifier)において増幅されて、DUPにおいて周波数帯域が無線帯域へと変換されて、無線信号がアンテナ255−1へ出力される。
OPT257は、例えば、処理部256から出力されたデータや制御信号などをBBU100へ送信可能な所定フォーマット(例えばCPRIフォーマット)の信号に変換して出力する。また、OPT257は、例えば、BBU100から受信した所定フォーマットの信号から、データや制御信号などを抽出し、処理部256へ出力する。
次に、RRH200において障害が発生して復旧するまでの例について説明する。図4は、このような例を説明するための図であり、RRH200を含む基地局装置50の構成例も表している。
図4においては、RRH200には複数の機能部261−1〜261−nが備えられている。各機能部261−1〜261−nは、例えば、RRH200内の各ハードウェア(例えば、PS250やCLK252など)を監視する機能ブロックである。例えば、機能部261−1はPS250を監視する機能ブロックであり、機能部261−2はCLK252を監視する機能ブロックである。
例えば、機能部261−1は、供給電圧を監視しており、供給電圧が閾値以下となると、PS250から適正な電圧が供給されていないという障害が発生したと判定し、障害情報としてMPU251へ出力する。MPU251は、機能部261−1から受け取った障害情報の障害影響度を算出し、算出した障害影響度に対応した対処手順を機能部261−1に出力する。機能部261−1は、MPU251から対処手順を実行する。
このように、機能部261−1がPS250を監視し、機能部261−2がCLK252を監視するなど、各機能部261−1〜261−nは個別にRRH200内のハードウェアを監視している。各機能部261−1〜261−nは、ハードウェアの監視結果をMPU251に出力し、MPU251から対処手順を受け取る。そのため、各機能部261−1〜261−nは、RRH200内の個別のハードウェアに対して対処手順を実行することができる。従って、RRH200内のあるハードウェアに障害が発生した場合でも、他のハードウェアは動作を継続することができ、RRH200の機能低下を限定的にすることができる。
<動作例>
次に、障害影響度の算出を含む、基地局装置50の動作例について説明する。本基地局装置50では、障害が発生したとき、RRH200内で自律的に復旧処理を実行している。復旧処理とは、障害発生時の対処手順の一例であり、例えば、RRH200内の障害が発生しているハードウェアを再起動したり、初期化したりする処理である。
本第2の実施の形態におけるRRH200は、このような復旧処理を、新規に定義した復旧状態において実行している。この復旧状態を含むRRH200の状態遷移の例について、以下で説明する。
<RRH200状態遷移>
図5はRRH200の状態遷移の例を表している。
RRH200の初期状態は停止状態(S0)である。RRH200は、停止状態(S0)において、PowerON(E1)され、さらに活性化(E2)されると、動作状態(S1)に遷移する。RRH200は、障害が発生していない場合、動作状態(S1)において動作する。RRH200は、動作状態(S1)では、定期的に稼働状態をメモリ258に記憶する(M1)。RRH200は、動作状態(S1)において、PowerOFF(E3)されると、停止状態(S0)に遷移する。
RRH200は、動作状態(S1)において、障害が発生(E4)すると、復旧状態(S2)に遷移する。復旧状態(S2)では、例えば、発生した障害の障害影響度を算出し、自律的に復旧処理を行うかどうかを判定する。RRH200は、発生した障害の情報をメモリ258に記憶する(M2)。RRH200は、復旧状態(S2)において、事象DB2532や動作DB2531などを参照して、障害影響度を算出する。障害影響度の算出方法については後述する。動作DB2531は、障害影響度を算出するために使用するデータが記憶されており、適宜更新される(M3)。復旧状態に遷移したRRH200は、算出した障害影響度に応じた処理を行う。例えば、RRH200は、障害影響度に基づいて、自律的に復旧すると判断すると、自律的な復旧処理の実施し、RRH200が活性化すると(F1,E2)動作状態(S1)に遷移する。また、RRH200は、障害影響度に基づいて、自律的に復旧しないと判断すると、自律的な復旧処理を実施せず、BBU100に障害情報を通知し(F2)、停止状態(S0)への遷移を行う(F3)。
<RRH200動作例>
次に、復旧状態に遷移したRRH200で行われる動作例を説明する。図6と図10は、RRH200の処理フローの例を表している。図10は、図6の事象判定処理(S13)、自主復旧処理(S15)、及び結果通知処理(S16)を詳細にした処理フローをあらわしている。
RRH200は、動作状態(S10)において障害などの事象が発生(S11)すると、事象DB2532に発生事象を記憶し(S12)、事象判定処理(S13)を行う。事象DB2532の具体的な内容については後述する。なお、RRH200は、障害が発生すると(S11)、復旧状態に遷移する。
RRH200は、事象判定処理(S13)において、障害影響度を算出する。障害影響度の算出方法の詳細については後述する。
次に、RRH200は、算出した障害影響度に基づいて、RRH200内で復旧する場合(S137の「復旧」)、自律的な復旧処理(S15)を行う。例えば、RRH200は、算出した障害影響度と閾値を比較して、障害影響度が閾値以下であれば、軽微な障害であると判定して、自律的な復旧処理を行う。RRH200は、自律的な復旧処理(S15)を行った結果、RRH200が活性化すると(S17)、動作状態に遷移し、処理を終了する(S18)。
一方、RRH200は、算出した障害影響度に基づいて、RRH200内で自律的に復旧処理を行わない場合(S137の「通知」)、結果通知処理(S16)を行う。例えば、RRH200は、算出した障害影響度と閾値を比較して、障害影響度が閾値より大きければ、重度な障害であると判定する。重度な障害であると判定したRRH200は、自律的な復旧処理を行わず、上位装置に対して障害情報を通知し、上位装置からの指示を待つ。RRH200は、停止状態において上位装置から再開命令(S19)を受信し、RRH200が活性化すると(S17)、動作状態に遷移し、処理を終了する(S18)。
また、復旧処理(S15)及び結果通知処理(S16)においては、稼働状態の記録として、実施した処理内容や、上位装置に通知した内容などを、動作ログ2534に記憶する(S20)。
このように、RRH200は、障害影響度を算出し、自RRH200内で自律的に復旧が可能であると判定した場合、自律的な復旧処理を行っている。RRH200が、自律的な復旧処理を行うことで、軽微な障害はシステム運用者の対処手順の判断を待たずに復旧することができるようになり、通信サービスの継続を図ることができる。また、RRHが、自律的な復旧処理を行うことで、システム運用者に通知される障害情報の数が減少し、システム運用者の作業負担を軽減できる。
<障害影響度算出方法>
以下に、障害影響度の算出方法について説明する。障害影響度とは、当該障害が発生したことによる、通信サービスへ与える影響の大きさを示す値である。例えば、障害影響度が高い障害は、通信サービスに与える影響が大きく、重度な障害であることを示す。また、例えば、障害影響度が低い障害は、通信サービスに与える影響が小さく、軽微な障害であることを示す。
障害影響度算出方法は2つあり、複数の特性とマトリクステーブル(以下、マトリクスと呼ぶ)を使用する第1の方法と、障害レベルと障害発生確率を使用する第2の方法がある。以下において、図7,8を用いて第1の方法を説明し、図9を用いて第2の方法を説明する。
<1.第1の方法>
まず、第1に方法について説明する。
障害影響度算出する第1の方法は、複数の特性とマトリクステーブルを使用し、発生した障害の障害影響度を算出する方法である。ここで、特性とは、障害影響度を決定する要因となるものであり、例えば、RRH200の設置場所などの地域特性、障害の発生した時間帯などの時間特性、及び障害レベルなどがある。
図7は、障害影響度算出方法を説明するための図であり、3つの特性に基づく3次元マトリクスを表している。3つの特性として、例えば、地域特性、時間特性、及び障害レベルを用いる。図7は、3つの特性を、それぞれの3次元マトリクスの軸として使用している。
地域特性は、例えば、RRH200の設置場所に関する特性を表している。地域特性は、例えば、田舎なのか都会なのかを表している。地域特性は、都会に近いほど人口が多くなり、通信システム10のユーザーも多くなることから、障害影響度は高くなる。
時間特性は、例えば、障害が発生した時間に関数する特性を表している。時間特性は、例えば、夜間なのか昼間なのかを表している。時間特性は、昼間は夜間に比べ多くの人が活動しており、通信システム10のユーザーも多くなることから、障害影響度は高くなる。
障害レベルは、例えば、障害の重要度や緊急度を示す指標である。例えば、「アンテナが故障して電波の送受信ができない」という障害であれば、重大かつ緊急度を要する障害であるため、障害レベルは高くなる。また、例えば、「メモリの一部でエラーが発生した」という障害であれば、軽微な障害であり、障害レベルは低くなる。
RRH200は、障害を検出すると、事象DB2532や動作DB2531に基づいて、3つの特性を3次元マトリクス上にプロットし、障害影響度を算出する。詳細については後述する。
プロット位置がT1で示す太線の四角の範囲内であった場合について説明する。T1で示す範囲は、障害レベルが最上位であり、時間特性が夜間帯であり、地域特性は田舎であるということを示している。よって、例えば、現在発生している障害は、障害レベルは高いが、RRH200の設置地域が田舎であり、時間帯も夜間であるため、使用しているユーザーが少なく、障害影響度としては低いものであると算出する。
また、プロット位置がT2で示す太線の範囲内であった場合について説明する。T2で示す範囲は、障害レベルが低く、時間特性が昼間帯であり、地域特性は都会であるということを示している。よって、例えば、現在発生している障害は、障害レベルは低いが、RRH200の設置地域が都会であり、時間帯も昼間であるため、使用しているユーザーが多く、障害影響度としては高いものであると算出する。
このようにRRH200は、3つの特性を3次元マトリクス上にプロットし、プロットした位置に対応する障害影響度を読み出すことで、障害影響度を算出する。
図7では、3つの特性から障害影響度を算出する例を示しているが、4つ以上もしくは2つの特性を用いて障害影響度を算出してもよい。以下、図8を用いて2つの特性を使用した例について説明する。図8は、障害影響度算出方法の例を2次元マトリクスで表した図である。ただし、図8では、障害影響度に対応する対処手順を表している。RRH200は、図8の2次元マトリクスから読み出した対処手順を実行する。なお、図8では、対処手順が表されているが、例えば、障害影響度の数値が表されていてもよい。
図8では、特性指標と障害レベルの2つの特性を使用する。特性指標とは、ある一つの特性の場合もあれば、複数の特性を組み合わせて判定した結果である場合もある。例えば、特性指標が複数の特性の組み合わせであった場合、地域の都会度合や時間帯を数値化したものの平均値を特性指標の数値としてもよい。
RRH200は、現在発生している障害を、2次元マトリクスにプロットする。例えば、現在発生している障害の特性指標が「特性指標#1」で、障害レベルが「障害レベル#1」であったとする。この場合、RRH200は、2次元マトリクスから「上位装置に通知」という障害影響度に応じた対処手順を得る。この結果から、RRH200は、上位装置に対して、障害情報を通知する処理を行う。
<1.1 第1の方法を使用した場合の動作例>
次に、第1の方法を使用した詳細な動作例について説明する。図10は、障害判定度算出方法として第1の方法を使用した場合の処理フローの例を表している。まず、RRH200が主に第1の方法を実施するときに使用するDB及びログについて説明し、次いで図10の処理フローを用いて、具体例を説明する。
<1.1.1 各DB及び各ログの説明>
RRH200は、例えば、動作DB2531と事象DB2532に記憶されている情報を使用して障害影響度を算出し、その結果などを判定ログ2533や動作ログ2534に記録している。以下に、動作DB2531、事象DB2532、判定ログ2533、及び動作ログ2534について説明する。
事象DB2532に記憶される情報の例を図11に示す。事象DB2532としては、例えば、「事象カテゴリ(事象リスト)」(以後、「事象カテゴリ」と呼ぶ場合がある)、「稼働状態履歴」、及び「発生事象記録」という項目があり、それぞれに対応する情報が記憶される。
図12は、「事象カテゴリ」に記憶される情報の例を表している。「事象カテゴリ」は、例えば、発生した障害と障害のカテゴリの対応関係を表したリストである。「事象カテゴリ」の情報としては、「事象」、及び「カテゴリ」がある。「事象」は、例えば、RRH200で発生した事象であり、発生した障害の内容である。「カテゴリ」は、例えば、「事象」に対応する障害のカテゴリを示しており、障害の重要度による分類である。「事象カテゴリ」に記憶された情報は、例えば、RRH200を設置するときなど、あらかじめ登録されている。また、「事象カテゴリ」に記憶された情報は、適宜更新されてもよい。
図13は、「稼働状態履歴」に記憶される情報の例を表している。「稼働状態履歴」は、例えば、RRH200稼働状態を記録したものである。「稼働状態履歴」の情報としては、「日時」と「動作遷移」がある。「日時」は、例えば、稼働状態を記録した日時であり、RRH200の内部の時計から取得した時間である。「動作遷移」は、例えば、RRH200の状態であり、図5で示す各状態である。「稼働状態履歴」に記憶される情報は、図21で示すように、RRH200が起動(S50)してから、停止(S52)するまでの間、周期時刻に従い記憶される(S51)。
図14は、「発生事象記録」に記憶される情報の例を表している。「発生事象記録」は、例えば、RRH200で発生した事象を記録したものである。「発生事象記録」の情報としては、「日時」と「事象」がある。「日時」は、例えば、事象が発生した日時であり、RRH200の内部の時計から取得した時間である。「事象」は、例えば、RRH200で発生、または復旧した事象であり、「No.4発生」のように記憶される。「No.4発生」の「No.4」は、例えば、「事象カテゴリ」に示された「No.」(図12)に対応した番号を示している。「発生事象記録」に記憶される情報は、RRH200で事象が発生した場合や復旧した場合に記録される。
動作DB2531に記憶される情報の例を図15に示す。動作DB2531は、例えば、「カテゴリ度合と影響度」、「地域性と影響度」、及び「時間帯と影響度」という項目があり、それぞれに対応する情報が記憶される。
図16は、「カテゴリ度合と影響度」に記憶される情報の例を表している。「カテゴリ度合と影響度」は、例えば、発生した障害のカテゴリと、その障害の影響度の対応関係を示すリストである。「カテゴリ度合と影響度」の情報としては、「カテゴリ」、「動作」、及び「影響度」がある。「カテゴリ」は、「事象」に対応する障害のカテゴリを示しており、例えば、障害の重要度による分類である。「動作」は、例えば、各「カテゴリ」に対応する障害が発生した場合の対処手順を示している。「影響度」は、例えば、「カテゴリ」に対応する障害影響度であり、数値で表現され、数値が小さいほど障害が軽微であることを示している。なお、本第2の実施の形態においては、障害影響度を算出し、その算出した障害影響度に応じた対処手順を実施しており、「カテゴリ」以外の指標も含めて対処方法を決定している。一方、「動作」に記載されている処理内容は、「カテゴリ」だけを指標として対処手順を決定する場合の処理内容が記載されているものであり、本第2の実施の形態においては、「動作」に記載されている内容は使用しない。
図17は、「地域性と影響度」に記憶される情報の例を表している。「地域性と影響度」は、例えば、RRH200の設置場所と、発生した障害の影響度の対応関係を示すリストである。「地域性と影響度」の情報としては、「地域性」、「動作」、及び「影響度」がある。「地域性」は、例えば、RRH200が設置されている場所の特性を示しており、「都市型」など、人口の密集度合による分類である。「動作」は、例えば、各「地域性」に対応する障害が発生した場合の対処手順を示している。「影響度」は、例えば、「地域性」に対応する障害影響度であり、数値で表現され、数値が小さいほど障害が軽微であることを示している。なお、「カテゴリ度合と影響度」の「動作」(図16)と同様に、例えば、RRH200は、障害影響度を算出せずに、「地域性」だけを指標として対処方法を決定する場合、「動作」に記載されている処理内容を実施する。
図18は、「時間帯と影響度」に記憶される情報の例を表している。「時間帯と影響度」は、例えば、RRH200で障害が発生した時間帯と、その障害の影響度の対応関係を示すリストである。「時間帯と影響度」の情報としては、「時間帯」、「動作」、及び「影響度」がある。「時間帯」は、例えば、障害が発生した時間に関する特性を示しており、「深夜過ぎ〜早朝」など、1日を活動人口の数によって分類する。「動作」は、例えば、各「時間帯」に対応する障害が発生した場合の対処手順を示している。「影響度」は、「時間帯」に対応する障害影響度であり、例えば、数値で表現され、数値が小さいほど障害が軽微であることを示している。なお、「カテゴリ度合と影響度」の「動作」(図16)と同様に、例えば、RRH200は、障害影響度を算出せずに、「時間帯」だけを指標として対処方法を決定する場合、「動作」に記載されている処理内容を実施する。
動作DB2531に記憶された情報は、例えば、RRH200を設置するときなど、あらかじめ登録されている。また、動作DB2531に記憶された情報は、適宜更新されてもよい。
判定ログ2533に記憶される情報の例を図19に示す。判定ログ2533に記憶される情報は、障害影響度の算出結果を記録するログである。判定ログ2533に記憶される情報としては、「事象No.」、「発生時刻」、「カテゴリ度合」、「地域性」、「時間帯」、「総合影響度」、及び「判定」がある。「事象No.」は、例えば、障害影響度を算出する対象の障害の番号である。「事象No.」は、例えば、事象DB2532の「事象カテゴリ」の「No.」(図12)に対応する数値である。「発生時刻」は、例えば、障害影響度を算出する対象の障害の発生した時刻であり、事象DB2532の「発生事象記録」の「日時」(図14)から取得する。「カテゴリ度合」、「地域性」、及び「時間帯」は、それぞれ、動作DB2531の「カテゴリ度合と影響度」(図16)、「地域性と影響度」(図17)、及び「時間帯と影響度」(図18)から算出された「影響度」を示している。「総合影響度」は、例えば、障害影響度であり、「カテゴリ度合」、「地域性」、及び「時間帯」の影響度から判定した障害影響度を表している。「判定」は、例えば、「総合影響度」に応じた対処手順を示しており、「自律再開」など、自律的に復旧処置を行ったかどうかを示している。判定ログ2533に記憶される情報は、RRH200が、障害影響度を算出し、障害に対する対処手順を判定したときに記録される。
動作ログ2534に記憶される情報の例を図20に示す。動作ログ2534に記憶される情報は、RRH200内で実施した復旧処置や上位装置への通知内容を記録するログである。動作ログ2534の情報としては、「日時」、「事象」、「動作記録」、及び「結果」がある。「日時」は、例えば、RRH200が復旧処理を実施した日時や、上位装置に障害情報を通知した日時であり、RRH200の内部の時計から取得した時間である。「事象」は、例えば、RRHでは発生した障害の内容を示しており、事象DB2532の「事象カテゴリ」の「No.」(図16)に対応する番号である。「動作記録」は、例えば、障害影響度の判定の結果、どのような処理を行ったかについて記録されており、「受信部のみ再開処理」など、具体的な処理内容が記録される。「結果」は、「動作記録」に記録された処置を行った結果が記録されており、復旧処理の結果としてRRH200の障害が解消した場合、「良」と記録される。動作ログ2534に記憶される情報は、RRH200が復旧処理を行ったときや、上位装置に障害情報を通知するときに記録される。
<1.1.2 動作例>
以下に、図10の処理フローについて説明する。
RRH200は、障害発生に伴う処理を開始し(S10)、発生した障害の内容を事象DB2532に「発生事象記録」(図14)として記憶する(S12)。
次に、RRH200は、事象判定処理(S13)を行う。事象判定処理(S13)の内容を以下に説明する。
事象判定処理(S13)において、RRH200は、事象DB2532に記憶した「発生事象記録」(図14)から、発生している障害の内容を読み出す。RRH200は、事象DB2532に記憶されている「事象カテゴリ」(図12)と、発生している障害の内容から、発生している障害のカテゴリを抽出する(S131)。RRH200は、例えば、発生している障害が「送信パス出力異常」であれば、対応する「Major」を障害のカテゴリとして抽出する。
続いて、RRH200は、動作DB2531に記憶されている「カテゴリ度合と影響度」(図16)のリストから、発生している障害のカテゴリに対応する影響度を抽出する(S132)。RRH200は、例えば、発生している障害のカテゴリが「Major」であれば、対応する「6」を障害カテゴリの影響度として抽出する。障害カテゴリの影響度は、例えば、上述した第1の方法における「障害レベル」に該当する。
また、RRH200は、動作DB2531に記憶されている「地域性と影響度」(図17)のリストから、RRH200が設置されている状況に対する影響度を抽出する(S133)。RRH200は、例えば、RRH200の設置されている地域が都心である場合、地域性は「都市型」であり、対応する「7」を地域性の影響度として抽出する。地域性の影響度は、例えば、上述した第1の方法における「地域特性」に該当する。RRH200の設置場所に関する情報は、あらかじめシステム運用者がメモリ258に記憶しておいてもよい。また、RRH200の設置場所に関する情報は、例えば、RRHの設置場所の周辺人口が急激に増加した場合など、RRH200の設置されている周囲の状況が変化した場合に変更してもよい。
さらに、RRH200は、動作DB2531に記憶されている「時間帯と影響度」(図18)のリストから、障害が発生した時間帯に対する影響度を抽出する(S134)。障害発生の時間帯に関する情報は、例えば、RRH200の内部にある時計から取得する。RRH200は、障害が発生した時間が午前5時ごろの場合、時間帯は「早朝」であり、対応する「2」を時間帯の影響度として抽出する。時間帯の影響度は、例えば、上述した第1の方法における「時間特性」に該当する。
RRH200は、障害カテゴリ、地域性、時間帯などの特性に対応した影響度を算出した後、障害影響度を総合的に算出する(S135)。例えば、RRH200は、障害影響度算出方法の第1の方法で示した3次元マトリクスを用意しておき、本マトリクスから各影響度に対応する、障害影響度を読み出すことで、障害影響度を算出する。例えば、カテゴリ度合の影響度が「6」であり、地域性の影響度が「7」であり、時間帯の影響度が「7」である場合、マトリクスから各影響度に対応する障害影響度「7」を読み出して、これを障害影響度とする。また、RRH200は、例えば、3つの影響度の平均値を障害影響度としてもよい。例えば、カテゴリ度合の影響度が「6」であり、地域性の影響度が「7」であり、時間帯の影響度が「7」である場合、平均値は「6.66・・・」となり、障害影響度は「7(小数点第1位で四捨五入した場合)」となる。さらに、例えば、3つの影響度の最大値または最小値を障害影響度としてもよい。例えば、カテゴリ度合の影響度が「6」であり、地域性の影響度が「7」であり、時間帯の影響度が「7」である場合、最大値を障害影響度した場合は「7」となり、最小値を障害影響度とした場合は「6」となる。
RRH200は、算出した障害影響度から、自律的に復旧するかどうかの判定を行う。RRH200は、例えば、障害影響度と閾値を比較して、障害影響度が閾値以下であれば自律的に復旧可能な障害であると判定する。
RRH200は、障害影響度を算出し、自律的に復旧するかどうかの判定を行うと、判定ログ2533にログを記録する。RRH200は、判定ログ2533の「事象No.」に障害の番号の情報を記憶し、「発生時刻」に障害の発生した時刻を記録する。また、RRH200は、判定ログ2533の「カテゴリ度合」、「地域性」、「時間帯」、及び「総合影響度」に、それぞれ、カテゴリ度合の影響度、地域制の影響度、時間帯の影響度、及び障害影響度を記録する。さらに、RRH200は、判定ログ2533の「判定」に、自律的に復旧するかどうかの判定結果を記録する。例えば、RRH200は、自律的に復旧すると判定した場合、判定ログ2533の「判定」に「自律再開」と記録する。
次に、RRH200は、事象判定処理(S13)の結果、RRH200内で自律的に復旧可能な障害であると判定した場合(S137の「復旧」)、自主復旧処理(S15)を行う。自主復旧処理(S15)では、まず、自律的に復旧するための対処手順を動作ログ2534の「動作記録」に記録する(S151)。例えば、RRH200は、自律的に復旧するための対処手順として、RRH200の無線信号の送受信を管理している受信部をリセットし、他の機能部については現状のまま何もしない場合、判定ログ2534の「動作記録」に、「受信部のみ再開処理」と記録する。RRH200は、動作ログ2534に情報を記録した後、自律的に復旧するための対処手順を実行する(S152)。RRH200は、復旧するための対処手順を実行した結果を、動作ログ2534の「結果」に記録してもよい。例えば、RRH200は、復旧するための対処手順を実行した結果、障害が解消していれば「良」と記録する。RRH200は、自律的に復旧するための対処手順を実行した後、障害発生に伴う処理を終了する(S18)。
また、RRH200は、事象判定処理(S13)の結果、RRH200内での自律的な処理では復旧しないと判定した場合(S137の「通知」)、結果通知処理(S16)を行う。結果通知処理(S16)では、BBU100に障害情報を通知したことを動作ログ2534の「動作記録」に記録する(S161)。RRH200は、動作ログ2534に情報を記憶した後、BBU100に障害情報を通知する(S162)。RRH200は、その後BBU100から動作指示を受信すると(S19)、動作指示の内容を動作ログ2534の「動作記録」に記録し(S21)、動作指示にて指示された処置を行う。RRH200は、動作指示にて指示された処置を行った結果を、動ログ2534の「結果」に記録してもよい。RRH200は、指示された処置を行った後、RRH200が再開し(S17)、障害発生に伴う処理を終了する(S18)。
上述したように、本第2の実施の形態におけるRRH200は、障害の内容や、RRH200の設置場所、障害発生時間などから、障害影響度を算出し、軽微な障害に対しては、自律的に復旧処理を行うことができる。RRH200は、軽微な障害に対しては自律的に復旧処理を行うため、システム運用者の判断を待たずに復旧処理が可能であり、通信サービスの継続を図ることができる。また、RRH200は、軽微な障害に対しては自律的に復旧処理を行うため、システム運用者に通知される障害情報の数が減少し、システム運用者の作業負担が軽減する。
<2.第2の方法>
次に、第2の方法について説明する。
障害影響度算出する第2の方法は、発生している障害の障害レベルや障害発生確率に基づき害影響度を算出する方法である。
障害レベルと障害発生確率の関係としては、「深刻な障害や、広域に影響範囲が及ぶ障害の発生確率は低く、軽度な障害や局所的にしか影響を及ぼさない障害の発生確率は高い」という傾向がある。ここで、「深刻」や「軽度」は障害レベルの高低をあらわし、「広域に影響範囲が及ぶ」や「局所的にしか影響を及ぼさない」は障害影響度の高低を表している。すなわち、言い換えると、「障害レベルが高い障害や、障害影響度が高い障害は、発生確率が低く、障害レベルが低い障害や、障害影響度が低い障害は、発生確率が高い。」となる。
この関係を用いて、障害レベルと障害発生確率から障害影響度を算出する。まず、障害レベルと障害発生確率の関係は、べき乗分布に従うとみなすことができる。また、「障害影響度が低ければ障害発生確率は高くなり、障害影響度が高ければ障害発生確率は低くなる」という関係から、障害影響度を障害発生確率の逆数とみなすことができる。
第2の方法においては、実際に障害の発生確率を測定した結果をもとに、障害レベルと障害発生確率のべき乗分布図を作成し、この分布図をもとに、障害発生確率の逆数を障害影響度とした、障害影響度と障害レベルの関係をあらわすグラフを作成する。
このとき、実際の障害発生確率によって、障害影響度と障害レベルの関係をあらわすグラフが異なる。図9に、障害影響度と障害レベルの関係をあらわす2つのグラフ(K1、K2)を示す。以下、実際の障害発生確率の差異と、K1、K2との関係について説明する。
例えば、障害レベルが低い障害の発生確率と障害レベルが高い障害の発生確率の差について考える。この障害発生確率の差が大きい場合、障害レベルが上昇するにつれて、障害影響度も大きく上昇することとなり、K1のような障害影響度の上昇率が大きいグラフとなる。逆に、この障害発生確率の差が小さい場合、障害レベルが上昇しても、障害影響度はあまり上昇しないこととなり、K2のような障害影響度の上昇率が低いグラフとなる。このように、実際の障害発生率の差異によって、障害影響度と障害レベルの関係を示すグラフは異なることとなる。
次に、第2の方法によって算出された障害影響度について説明する。ここでは、障害レベルと障害影響度の関係がK1で示されるグラフとなる場合について説明する。
障害レベルがLv1、Lv2、Lv3に対応する障害影響度は、それぞれd11、d12、d13となる。障害レベルがLv1からLv2に上昇した場合、障害影響度はd11からd12に上昇し、y1で示す幅の上昇をしている。また、障害レベルがLv2からLv3に上昇した場合、障害影響度はd12からd13に上昇し、y2で示す幅の上昇をしている。y1とy2を比較すると、y2のほうが大きい幅であることがわかる。つまり、障害レベルがLv1からLv2に上昇した上昇幅と、障害レベルがLv2からLv3に上昇した上昇幅は同じであっても、障害影響度の上昇幅は異なっている。
第2の方法では、実際の障害発生確率と障害レベルとの関係をべき乗分布するとみなし、さらに障害発生確率の逆数が障害影響度であるとみなすことで、障害影響度と障害レベルとの関係を示すグラフを作成している。このように作成したグラフから障害影響度を算出方法では、障害レベルがそのまま障害影響度とはならず、障害発生確率も考慮された、より精度の高い障害影響度を算出することができる。
なお、第2の方法においては、例えば、障害レベルのかわりに、障害レベルと他の特性を組み合わせた指標を用いてもよいし、障害レベル以外の指標を用いてもよい。
第2の方法を用いて障害影響度を算出した後は、第1の方法を用いて障害影響度を算出した場合の処理と同様である。
第2の方法を用いて障害影響度を算出した場合でも、第1の方法を用いて障害影響度を算出した場合と同様の効果を得ることができる。
<その他>
上述した実施例では、単に無線通信システムを一例として説明している。無線通信システム以外にも、ある機能や性能を集中的に制御する上位サブシステムと、上位サブシステムの指示に基づき、従属的に動作する下位サブシステムを階層的に構成したシステム(もしくは装置)が存在する。上述した実施例は、無線通信システム以外の、階層的に構成されたシステムにおける機能やサービスの、自律的な維持に関わる一般的な形態までも否定するものではない。
なお、RRH200の設置場所の状況が変化し、例えばRRH200の設置場所周辺の人口が急激に増加した場合など、同じ場所に設置されているRRH200であっても、地域特性は変化している。RRH200では、このような場合を想定し、各特性の情報や、動作DBを更新可能なデータとしている。このように、障害影響度を算出するためのデータを変更可能にすることで、RRH200は、より正確な障害影響度を算出することができ、通信サービスの継続のため、より最適な対処手順を決定することができる。
以上まとめると付記のようになる。
(付記1)
端末装置から受信した無線信号に対して周波数帯域を変換してベースバンド帯域のベースバンド信号に変換し、当該ベースバンド信号に対する処理を行うベースバンド制御装置へ当該ベースバンド信号を出力し、前記ベースバンド制御装置から出力された前記ベースバンド信号に対して周波数帯域を変換して無線帯域の無線信号へと変換し、当該無線信号を前記端末装置へ送信する無線装置において、
前記無線装置で発生した障害に対して、前記障害のレベルを示す第1の指標と、第1の指標とは異なる第2の指標に基づいて、自無線装置で復旧を行うかどうかを決定する制御部を備えることを特徴とする無線装置。
(付記2)
前記制御部は、前記第2の指標として、前記無線装置の設置場所を示す指標、前記障害が発生した日時を示す指標、または前記障害の発生確率を示す指標、あるいはこれらを組み合わせた指標を用いることを特徴とする付記1記載の無線装置。
(付記3)
更に、前記第1及び第2の指標と、前記障害に対する対処手順の対応関係を表すテーブルを記憶したメモリを備え、
前記制御部は、前記第1及び第2の指標に対応する対処手順を前記テーブルから読み出すことで、自無線装置で復旧を行うかどうかを決定することを特徴とする付記1記載の無線装置。
(付記4)
前記第2の指標が前記無線装置の設置場所を示す指標であった場合、
前記第2の指標は、前記無線装置の設置場所の周囲の状況が変化したときに変更されることを特徴とする付記1記載の無線装置。
(付記5)
前記制御部は、前記決定に基づいて自律的に復旧するための対処手順を実施することを特徴とする付記1記載の無線装置。
(付記6)
更に、メモリを備え、
前記制御部は、前記対処手順を動作記録として前記メモリに記録することを特徴とする付記5記載の無線装置。
(付記7)
端末装置と無線信号を用いて通信を行う基地局装置であって、
端末装置から受信した無線信号に対して周波数帯域を変換してベースバンド帯域のベースバンド信号に変換し、当該ベースバンド信号に対する処理を行うベースバンド制御部へ当該ベースバンド信号を出力し、前記ベースバンド制御部から出力された前記ベースバンド信号に対して周波数帯域を変換して無線帯域の無線信号へと変換し、当該無線信号を前記端末装置へ送信する無線部と、
前記無線部から受け取った前記ベースバンド信号を処理するベースバンド制御部を備え、
前記無線部で発生した障害に対して、前記障害のレベルを示す第1の指標と、第1の指標とは異なる第2の指標に基づいて、無線部で復旧を行うかどうかを決定する無線部を備えることを特徴とする基地局装置。
(付記8)
端末装置から受信した無線信号に対して周波数帯域を変換してベースバンド帯域のベースバンド信号に変換し、当該ベースバンド信号に対する処理を行うベースバンド制御装置へ当該ベースバンド信号を出力し、前記ベースバンド制御装置から出力された前記ベースバンド信号に対して周波数帯域を変換して無線帯域の無線信号へと変換し、当該無線信号を前記端末装置へ送信する無線装置において、
前記無線装置で発生した障害に対して、前記障害のレベルを示す第1の指標と、第1の指標とは異なる第2の指標に基づいて、自無線装置で復旧を行うかどうかを、制御部により決定する障害復旧方法。
10:通信システム 50:基地局装置
100:ベースバンド制御装置(ベースバンド制御部/BBU)
200:無線装置(無線部/RRH)
250:PS 251:制御部(MPU)
252:CLK 253:ROM
2531:動作DB 2532:事象DB
2533:判定ログ 2534:動作ログ
254:RAM 255:アンテナ
256:処理部(無線インタフェース部)
257:OPT(上位装置インタフェース部)
258:メモリ 261:機能部
300:端末装置(MS) 400:運用監視システム
500:コアネットワーク

Claims (5)

  1. 端末装置から受信した無線信号に対して周波数帯域を変換してベースバンド帯域のベースバンド信号に変換し、当該ベースバンド信号に対する処理を行うベースバンド制御装置へ当該ベースバンド信号を出力し、前記ベースバンド制御装置から出力された前記ベースバンド信号に対して周波数帯域を変換して無線帯域の無線信号へと変換し、当該無線信号を前記端末装置へ送信する無線装置において、
    前記無線装置で発生した障害に対して、前記障害のレベルを示す第1の指標と、第1の指標とは異なる第2の指標に基づいて、自無線装置で復旧を行うかどうかを決定する制御部を備えることを特徴とする無線装置。
  2. 前記制御部は、前記第2の指標として、前記無線装置の設置場所を示す指標、前記障害が発生した日時を示す指標、または前記障害の発生確率を示す指標、あるいはこれらを組み合わせた指標を用いることを特徴とする請求項1記載の無線装置。
  3. 前記第2の指標が前記無線装置の設置場所を示す指標であった場合、
    前記第2の指標は、前記無線装置の設置場所の周囲の状況が変化したときに変更されることを特徴とする請求項1記載の無線装置。
  4. 前記制御部は、前記決定に基づいて自律的に復旧するための対処手順を実施することを特徴とする請求項1記載の無線装置。
  5. 更に、メモリを備え、
    前記制御部は、前記対処手順を動作記録として前記メモリに記録することを特徴とする請求項4記載の無線装置。
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