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JP2016124204A - 建築構造用不燃膜材 - Google Patents

建築構造用不燃膜材 Download PDF

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JP2016124204A
JP2016124204A JP2015000011A JP2015000011A JP2016124204A JP 2016124204 A JP2016124204 A JP 2016124204A JP 2015000011 A JP2015000011 A JP 2015000011A JP 2015000011 A JP2015000011 A JP 2015000011A JP 2016124204 A JP2016124204 A JP 2016124204A
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宏樹 相馬
Hiroki Soma
宏樹 相馬
直史 三橋
Naofumi Mitsuhashi
直史 三橋
狩野 俊也
Toshiya Karino
俊也 狩野
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Abstract

【課題】間仕切り、防煙垂壁、光壁膜、光天井膜などに用いる建築構造用不燃膜材であって、特に膜材料の縫製工程や施工の取り扱い時に、膜材料を折り曲げたり、不慮に折れ曲がっても、膜材料の外観及び光透過外観に白化痕筋の発現が効果的に抑止される建築構造用不燃膜材の提供。【解決手段】無機マルチフィラメントヤーンを経糸及び緯糸とする織物を基材布帛として、この基材布帛の片側に樹脂被覆難燃層を設け、この樹脂被覆難燃層を表面側とする光拡散透過性積層体において、この光拡散透過性積層体裏面に露出する基材布帛の完全組織を、緯糸による経糸の浮き跨ぎ本数、3本、4本、及び5本、の何かとするルーズ構造とする。【選択図】図1

Description

本発明は、無機織物を基材とする長尺の不燃性膜材料に関するものであり、更に詳しくは不燃性、可撓性及び適度な光の拡散性を有し、特に膜材料の縫製工程や施工の取り扱い時に、膜材料を折り曲げたり、不慮に折れ曲がったとしても、膜材料の外観及び光透過外観において白化痕筋の発現が効果的に抑止される建築構造用不燃膜材に関する。
特許文献1にはガラス繊維織物と熱硬化性樹脂層とからなる透明不燃性シートが開示され、この透明不燃シートは、ガラス繊維織物と樹脂層との屈折率の差を小さくすることで優れた透明性を確保している。しかしシートを強く折り曲げてしまうと、折れ部分のガラス繊維と含浸被覆樹脂とに微細な剥離と隙間を生じ、それが屈折乱反射することで白化痕筋となって外観を悪くする欠点があり、しかも白化痕筋が消えない問題を有していた。そこで特許文献2ではガラス繊維織物と熱硬化性樹脂層との構成に熱可塑性樹脂層を追加して屈曲折り曲げによる白化発生を起し難いよう改善したものであるが、熱硬化性樹脂層と熱可塑性樹脂層との接着性に劣るため、屈曲折り曲げによって層間剥離し易い問題を新たに発生するものであった。このようにガラス繊維織物に対する熱硬化性樹脂加工では、根本的にガラス素材と樹脂との接着の相性に劣り、屈曲歪により白化痕筋を生じ易いものであった。
特開2005−319746号公報 特開2014−201007号公報
本発明は、不燃性、可撓性及び適度な光の拡散性を有し、特に長尺の膜材料の縫製工程や施工の取り扱い時に、膜材料を折り曲げたり、不慮に折れ曲がったとしても、膜材料の外観及び光透過外観において白化痕筋の発現が効果的に抑止されるなど、取り扱い性に優れた建築材料用の膜材料であって、間仕切り、防煙垂壁、光壁膜、光天井膜などに適した建築構造用不燃膜材の提供をしようとするものである。
上記課題を解決するために、無機マルチフィラメントヤーンを経糸及び緯糸とする長尺織物を基材布帛として、この基材布帛の片側に樹脂被覆難燃層を設け、この樹脂被覆難燃層を表面側とする光拡散透過性積層体において、この光拡散透過性積層体裏面に露出する基材布帛の完全組織が、緯糸の浮き跨ぎによるルーズ構造を有することによって、膜材料に折り曲げの負荷が加えられても、このルーズ構造が歪変位を吸収緩和に作用することで、得られる膜材料の外観や光透過外観に白化痕筋が発生し難いことを見出して本発明を完成するに至った。
すなわち本発明の建築構造用不燃膜材は、無機マルチフィラメントヤーンを経糸及び緯糸とする織物を基材布帛として、この基材布帛の片側に樹脂被覆難燃層を設け、この樹脂被覆難燃層を表面側とする光拡散透過性積層体であって、この光拡散透過性積層体裏面に露出する前記基材布帛の完全組織が、緯糸による経糸の浮き跨ぎ本数、3本、4本、及び5本、の何かとするルーズ構造を有していることが好ましい。緯糸による経糸の浮き跨ぎ本数が3本、4本、及び5本、の何かとするルーズ構造を有することにより、長尺の膜材料の縫製工程や施工の取り扱い時に、膜材料を折り曲げたり、不慮に折れ曲がったとしても、ルーズ構造が外力による歪変位を吸収緩和する作用を発現し、膜材料の外観及び光透過外観において白化痕筋の発現を効果的に抑止することができる。
本発明の建築構造用不燃膜材は、前記光拡散透過性積層体裏面に露出する完全組織が、〔四枚よこ綾〕として、3/1よこ斜文、及び3/1破れ・よこ斜文、〔五枚よこ綾〕として、3/2よこ斜文、及び4/1よこ斜文、〔六枚よこ綾〕として、5/1よこ斜文、4/2よこ斜文、及び1・3/1・1よこ斜文、〔五枚よこ朱子〕として、2飛び4/1よこ朱子、3飛び4/1よこ朱子、2飛び3/2よこ朱子、及び3飛び3/2よこ朱子、から選ばれた1種であることが好ましい。このように緯糸の浮き跨ぎ本数が3本、4本、及び5本、の何かによるルーズ構造を有することにより、長尺の膜材料の縫製工程や施工の取り扱い時に、膜材料を折り曲げたり、不慮に折れ曲がったとしても、ルーズ構造が外力による歪変位を吸収緩和する作用を発現し、膜材料の外観及び光透過外観において白化痕筋の発現を効果的に抑止することができる。
本発明の建築構造用不燃膜材は、前記無機マルチフィラメントヤーンが、ガラス繊維、シリカ繊維、アルミナ繊維、シリカアルミナ繊維から選ばれた1種以上であることが好ましい。これによってISO5660Part1に規定の不燃特性に適合することができる。
本発明の建築構造用不燃膜材は、前記樹脂被覆難燃層が、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、及び塩化ビニル系樹脂から選ばれた1種以上を含むことが好ましい。これによってISO5660Part1に規定の不燃特性に適合することができる。
本発明によれば、ISO5660Part1に規定の燃焼特性に適合し、さらに可撓性及び適度な光の拡散性を有し、特に長尺の膜材料の縫製工程や施工の取り扱い時に、膜材料を折り曲げたり、不慮に折れ曲がったとしても、膜材料の外観及び光透過外観において白化痕筋の発現が効果的に抑止されるように極めて取り扱い性に優れたものであるので、長尺の建築構造用不燃膜材として、間仕切り、防煙垂壁、光壁膜、光天井膜などの建築材料用途に広く用いることができる。
本発明の建築構造用不燃膜材の裏面に露出する基材織物1の完全組織の 一例を示す図 本発明の建築構造用不燃膜材の裏面に露出する基材織物2の完全組織の 一例を示す図
本発明の建築構造用不燃膜材は、無機マルチフィラメントヤーン(好ましくはガラス繊維、シリカ繊維)を経糸及び緯糸とする綾織物(例えば四枚よこ綾、五枚よこ綾、六枚よこ綾)、又は朱子織物(例えば五枚よこ朱子)を長尺の基材布帛として、この基材布帛の片面に樹脂被覆難燃層(好ましくはシリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、塩化ビニル系樹脂)を設け、この樹脂被覆難燃層を表面側とする光拡散透過性積層体において、この光拡散透過性積層体裏面に露出する基材布帛の完全組織(1区間の組織を基礎とし、これを繰り返して構成される織物における、この1区間の単位組織)が、緯糸による経糸の浮き跨ぎ本数、3本、4本、及び5本、の何かとするルーズ構造を有するもので、このルーズ構造が外力による歪変位を吸収緩和する作用を発現することを特徴とする。浮き跨ぎ本数が2本以下では白化痕筋発現の抑止効果が不十分となり、浮き跨ぎ本数が6本以上ではルーズ構造が過剰となって建築構造用の不燃膜材として用いたときの寸法安定性を悪くする弊害を招くことがある。
本発明の建築構造用不燃膜材に用いる基材布帛は、無機マルチフィラメントヤーンを経糸及び緯糸とし、基材布帛の露出側の完全組織において、緯糸による経糸の浮き跨ぎ本数が3本、4本、及び5本、の何かによるルーズ構造を有する長尺布帛で、長手方向に経糸を含み、幅方向に緯糸を含むものである。無機マルチフィラメントヤーンは、ガラス繊維、シリカ繊維、アルミナ繊維、シリカアルミナ繊維から選ばれた1種以上で構成され、これらはフィラメント直径が3〜10μm、繊度138〜2223dtex、特に277〜1112dtexのマルチフィラメントで、フィラメント数50〜500本、特に100〜300本で集束してなるヤーンである。ガラス繊維としては、E(無アルカリ)ガラス、C(アルカリ含)ガラス、Gガラス、Aガラス、Sガラス、Dガラス、DEガラスなど何れのガラス組成であってもよい。これらの無機マルチフィラメントヤーンは単糸に撚りを掛けて、あるいは撚りを掛けずに使用、あるいは単糸2本を合撚した双糸で、単糸の断面が略円形、楕円、または扁平のヤーンである。基材布帛は完全組織を構成する露出側組織が、〔四枚よこ綾〕として、3/1よこ斜文、及び3/1破れ・よこ斜文、〔五枚よこ綾〕として、3/2よこ斜文、及び4/1よこ斜文、〔六枚よこ綾〕として、5/1よこ斜文、4/2よこ斜文、及び1・3/1・1よこ斜文、〔五枚よこ朱子〕として、2飛び4/1よこ朱子、3飛び4/1よこ朱子、2飛び3/2よこ朱子、及び3飛び3/2よこ朱子、から選ばれた1種である。基材布帛は経糸と緯糸との織交点に生じる空隙の総和が8%以下の空隙率の長尺布帛が好ましく、経糸、及び緯糸の打ち込み密度を各々、277〜1112dtexのヤーンを30〜100本/1インチとする長尺布帛である。空隙率が8%を越えると、膜材表面にピンホールを発生し易くなり、ISO5660Part1に規定の燃焼特性に適合できなくなることがある。またこれらの基材布帛には、シランカップリング剤による表面改質処理が施されていることが樹脂被覆難燃層との密着性向上の観点において好ましい。
本発明の建築構造用不燃膜材において、樹脂被覆難燃層は、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、及び塩化ビニル系樹脂から選ばれた何れか1種による単層構造、もしくはこれらの樹脂の組み合わせによる複層構造による樹脂被覆難燃層で、樹脂被覆難燃層の形成は表裏合計で、基材布帛の質量に対して25〜150質量%、特に50〜100質量%である。樹脂被覆難燃層の質量が25質量%未満だと得られる膜材料の形態安定性が不十分となることがあり、150質量%を越えるとISO5660Part1に規定の燃焼特性に適合できなくなることがある。シリコーン系樹脂としては、付加反応硬化型シリコーンエラストマー、縮合反応硬化型シリコーンエラストマー、ラジカル(パーオキサイド架橋)反応硬化型シリコーンエラストマーなど、柔軟性を有するものが使用でき、特にトルエン等で希釈してコーティングが可能で、しかも低温硬化ができる付加反応硬化型シリコーンエラストマーが好ましい。付加反応硬化型シリコーンエラストマーは、2種類のオルガノポリシロキサン中の官能基が付加反応により結合して架橋しエラストマー化するもので、これらは例えば、ビニル基やヘキセニル基のような脂肪族不飽和基を含有するオルガノポリシロキサン、オルガノハイドロジェンポリシロキサンおよび白金族化合物系触媒からなる組成物が挙げられる。脂肪族不飽和基含有オルガノポリシロキサンとしては、両末端ビニルジメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン、両末端ビニルジメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体、両末端ビニルメチルフェニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体が挙げられる。オルガノハイドロジェンポリシロキサンとしては、両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン、両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、メチルハイドロジェンシクロポリシロキサンが挙げられる。縮合反応硬化型シリコーンエラストマーは、2種類のオルガノポリシロキサン中の官能基、またはオルガノポリシロキサンとシリカやシラン等のケイ素化合物中の官能基が縮合反応により結合して架橋しエラストマー化するもの、ラジカル反応硬化型シリコーンエラストマーは、オルガノポリシロキサン、補強性充填剤および有機過酸化物によりエラストマー化するものである。これらのシリコーンエラストマーには、増量充填剤、難燃剤、有機顔料、無機顔料、有機溶剤などを含有することができる。
また、樹脂被覆難燃層に用いるフッ素系樹脂には、フッ化ビニル、ビニリデンフルオライド、トリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレンから選ばれた1種のモノマーを単独重合してなるフッ素系ポリマー、またはこれらの2種以上のモノマーを共重合してなるフッ素系エラストマー、またはこれらの1種以上のモノマーをビニルモノマーと共重合してなるフッ素系エラストマーなど、柔軟性を有するものが使用できる。また、樹脂被覆難燃層に用いる塩化ビニル系樹脂は、塩化ビニルモノマーの単独重合体(乳化重合タイプ、懸濁重合タイプで重合度が700〜3800のもの)の他、塩化ビニルモノマーと共重合し得る他のモノマー類との共重合体、及びグラフト重合体を含む。塩化ビニル系樹脂は、可塑剤を含む軟質塩化ビニル樹脂が柔軟性に優れ好ましく、可塑剤として、アジピン酸ジアルキルエステル類、セバシン酸ジアルキルエステル類、フタル酸ジアルキルエステル類、イソまたはテレフタル酸ジアルキルエステル類,シクロヘキサンジカルボン酸ジアルキルエステル類、芳香族リン酸エステル類、塩素化パラフィン類、ポリエステルオリゴマー類などを樹脂被覆難燃層に対して10〜50質量%含有するもの、接着剤としてポリイソシアネート化合物及びポリオール化合物、その他、難燃剤、充填剤、金属複合安定剤、着色剤、紫外線吸収剤などを含有するものが例示できる。
樹脂被覆難燃層には難燃剤を含むことが好ましく、難燃剤は具体的に、a).金属リン酸塩、金属有機リン酸塩、リン酸誘導体、ポリリン酸アンモニウム、及びポリリン酸アンモニウム誘導体化合物などのリン原子含有化合物、b).(イソ)シアヌレート系化合物、(イソ)シアヌル酸系化合物、グアニジン系化合物、尿素系化合物、及び、これらの誘導体化合物などの窒素原子含有化合物(メラミンシアヌレート)、c).ケイ素化合物、金属水酸化物、金属酸化物、金属炭酸塩化合物、金属硫酸塩化合物、ホウ酸化合物、及び無機系化合物複合体などの無機系化合物、d).有機臭素化物、有機塩素化物から選ばれた1種以上であり、樹脂被覆難燃層を構成する樹脂(エラストマー)100質量部に対して、10〜150質量部、好ましくは30〜100質量部使用することで、これら難燃剤を光拡散剤代わりとして光源位置の隠蔽目的としても活用することができる。
また、樹脂被覆難燃層には光拡散性粒子として、平均粒子径が1〜30μmの乳白色〜透明の、球状または不定形粒子状の無機系化合物、高分子化合物などを、樹脂被覆難燃層に対して、0.1〜20質量%、好ましくは1〜10質量%含んでいてもよく、これらの光拡散性粒子は例えば、ガラスビーズ、中空ガラスビーズ、ガラス粉、シリカ(酸化ケイ素)、天然雲母粉末、合成雲母粉末、シリコーン樹脂ビーズ、シリコーン樹脂粉末、(架橋)アクリル系樹脂ビーズ、(架橋)アクリル系樹脂粉末、(架橋)ポリスチレン系樹脂ビーズ、(架橋)ポリスチレン系樹脂粉末、(高密度)ポリエチレン系樹脂ビーズ、(高密度)ポリエチレン系樹脂粉末、エポキシ樹脂ビーズ、エポキシ樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂ビーズ、ベンゾグアナミン樹脂粉末などである。
樹脂被覆難燃層を基材布帛上に形成し、光拡散透過性積層体を得る方法としては、例えば、有機溶剤に溶解させた樹脂組成物(塗料)、樹脂エマルジョン(ラテックス)による樹脂組成物(塗料)、軟質ポリ塩化ビニル樹脂を主体とするペーストゾル、などを用いて、公知の塗工方法、例えば、コーティング(長尺の基材布帛への片面加工)などの含浸(基材布帛内部に樹脂組成物が含浸しているが、基材布帛表面には樹脂組成物による被覆層が形成されていない状態)、及び含浸被覆(基材布帛内部に樹脂組成物が含浸し、かつ、基材布帛表面に樹脂組成物による被覆層が形成される状態)が例示できる。また長尺の基材布帛上に、カレンダー成型、Tダイス押出法により成形した0.01〜0.3mmのフィルムを、接着剤を介して、あるいは熱ラミネートにより積層する方法であってもよい。本発明の建築構造用不燃膜材は基材布帛の露出側の完全組織を、緯糸による経糸の浮き跨ぎ本数が3本、4本、及び5本、の何かによるルーズ構造を有し、長手方向に経糸を含み、幅方向に緯糸を含む長尺膜材である。この長尺膜材を長手方向に複数並べて端部同士を幅繋ぎ縫製することで大型の光天井膜を構成することができ、長手方向に見て、緯糸による経糸の浮き跨ぎルーズ構造を有する。本発明の建築構造用不燃膜材(光拡散透過性積層体)の可視光透過率(JIS Z8722)が10〜50%であることが光天井膜の用途において、光を透過すると同時に光源位置を隠蔽する効果に最適となる。
本発明の建築構造用不燃膜材には、樹脂被覆難燃層に印刷を施すことによって、昼夜を通じて外観表示及び光透過による行灯表示を可能とする。印刷は公知の印刷、例えばグラビア印刷、スクリーン印刷、転写印刷、インクジェット印刷の何れも可能であるが、本発明の建築構造用不燃膜材においては、光透過性及び発色性とのバランスにおいて、インク塗布量が少ないインクジェット印刷が適している。
本発明の建築構造用不燃膜材は、コーンカロリーメーター試験法(ISO5660Part1)において、建築構造用不燃膜材(光拡散透過性積層体)に対して輻射電気ヒ−タ−による輻射熱を、50kW/mで照射した時に、加熱開始後20分間の総発熱量が8MJ/m以下であり、且つ加熱開始後20分間、10秒以上継続して最高発熱速度が200kW/mを超えない燃焼特性を満たすものである。
以下、本発明について実施例を挙げて具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。先ずは本発明の建築構造用不燃膜材の評価方法を述べる。
〈可視光透過率〉
分光側色計CM3600d(コニカミノルタ社製)を使用し、JIS Z8722に従って測定した。
〈燃焼試験〉(ASTM-E1354:コーンカロリーメーター試験法)
輻射電気ヒーターによる50kW/mの輻射熱を膜材面に20分間照射し、この発熱性試験において、20分間の総発熱量と発熱速度を測定し、試験後の膜材外観を観察した。
(a)総発熱量:8MJ/m以下のものを適合とした。
(b)発熱速度:10秒以上継続して200kW/mを超えないものを適合とした。
(c)外観観察:直径0.5mmを超えるピンホール陥没痕の発生がないものを適合と
した。
〈耐屈曲性試験(1)〉10cm(タテ)×10cm(ヨコ)の正方形の膜材片を、タテ5cmの位置で2つ折りしたものを、さらにヨコ5cmの位置で2つ折りした5cm(タテ)×5cm(ヨコ)の4つ折り畳み体を試験片とした。この試験片を10cm×10cmの2枚のガラス板に挟み、5kgの錘を乗せた状態で20℃×30分間放置した後、試験片を拡げ、折り痕を透過光で観察し白化痕の有無及び状態を確認した。
1 :白化痕の発生を認めない
2 :白化痕の発生が軽微である
3 :白化痕の発生が顕著である
〈耐屈曲性試験(2)〉上記試験(1)の試験片を用い、(1)で行った2つ折りの部分を反転した2つ折りとして試験(1)と同様に4つ折り畳み体を試験片として試験(1)と同じ試験及び評価を行った。
〈耐屈曲性試験(3)〉スコット形屈曲往復摩耗試験(JIS L1096 8.19.2B法)
膜材から長さ25mm×幅120mmの試料を採取し、スコット形試験機に装着し、1kgf荷重の負荷で50回の往復屈曲を行い、試験後の基材布帛面の状態を観察し、摩耗耐久性を下記のように判定した。
1:基材布帛の織組織に異常を認めない
2:基材布帛の織組織にズレが認められる
3:基材布帛の織組織に顕著な乱れを認められる
〔実施例1〕
〈基材布帛1〉
Eガラスのマルチフィラメントヤーン(フィラメント径9μm、フィラメント数400本:75dtexの扁平糸条)を経糸及び緯糸とする空隙率1%の基材布帛で、この裏面側が四枚よこ綾織物で、緯糸の経糸に対する浮き跨ぎ本数が3本のルーズ構造を有する3/1破れ・よこ斜文の完全組織であり、経糸打込密度52本/1インチ、緯糸打込密度40本/1インチ、質量250g/mであるヒートクリーニング布帛を用いた。
〈樹脂被覆難燃層〉
樹脂被覆難燃層形成用に下記配合1の軟質塩化ビニル樹脂ペースト組成物を用いた。この配合1のペーストを基材布帛1の表側(緯糸の浮き跨ぎによるルーズ構造を有さない)の幅方向に均一に垂らし、ドクターブレードによる圧着部を通過させて、基材布帛1の表側面に配合1のペーストによる濡塗膜を均一に形成し、180℃×3分間電気炉加熱してゲル化処理を行い、基材布帛1の表側面に樹脂被覆難燃層が50g/m設けられた膜材を得た。樹脂被覆難燃層の一部は基材布帛1の内部に含浸状態で形成され、これによって樹脂被覆難燃層が基材布帛1と接着していた。得られた膜材料の質量は300g/mでその裏面の外観は、四枚よこ綾織物で、緯糸の経糸に対する浮き跨ぎ本数が3本のルーズ構造を有する3/1破れ・よこ斜文の完全組織であり、経糸打込密度52本/1インチ、緯糸打込密度40本/1インチ、長手方向に経糸を含み、幅方向に緯糸を含むものであった。
〔配合1〕塩化ビニル系樹脂による樹脂被覆難燃層
乳化重合塩化ビニル樹脂(重合度1700) 100質量部
1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジイソノニル(可塑剤) 60質量部
※商品名:ヘキサモールDINCH(BASF社製)
リン酸クレジルジフェニル(防炎可塑剤) 10質量部
(別名CDP:クレジルジフェニルフォスフェート)
酸化アンチモン(難燃剤) 15質量部
酸化モリブデン(難燃剤) 5質量部
架橋アクリル系樹脂ビーズ(光拡散剤)粒子径15μm 5質量部
バリウム亜鉛複合化合物(安定剤) 2質量部
イソシアヌレート変性トリイソシアネート(TDIの3量体) 3質量部
ジエチレングリコール(ポリオール) 3質量部
※イソシアヌレート変性トリイソシアネートの付加反応により、基材布帛1との密着性を向上すると同時に、ジエチレングリコールとの重合により軟質塩化ビニル樹脂内部にポリウレタン構造を生成することで、より基材布帛1との密着性を強固とする。
〔実施例2〕
実施例1の配合1を下記配合2に変更した以外は実施例1と同様として、この配合2の溶液を基材布帛1の表側(緯糸の浮き跨ぎによるルーズ構造を有さない)の幅方向に均一に垂らし、ドクターブレードによる圧着部を通過させて、基材布帛1の表面側に配合2の溶液による濡塗膜を均一に形成し、予備乾燥でトルエンを除去した後、160℃×3分間電気炉加熱して付加反応硬化を行い、基材布帛1の表面側に樹脂被覆難燃層が40g/m設けられた膜材を得た。樹脂被覆難燃層の一部は基材布帛1の内部に含浸状態で形成され、これによって樹脂被覆難燃層が基材布帛1と接着していた。得られた膜材料の質量は290g/mで、その裏面の外観は、四枚よこ綾織物で、緯糸の経糸に対する浮き跨ぎ本数が3本のルーズ構造を有する3/1破れ・よこ斜文の完全組織であり、経糸打込密度52本/1インチ、緯糸打込密度40本/1インチ、長手方向に経糸を含み、幅方向に緯糸を含むものであった。
〔配合2〕シリコーン系樹脂による樹脂被覆難燃層
※付加反応硬化型シリコーンエラストマー(下記2液を使用)
両末端ビニルジメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン 50質量部
両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン 50質量部
白金族化合物(触媒) 0.2質量部
架橋アクリル系樹脂ビーズ(光拡散剤)粒子径15μm 5質量部
メラミンシアヌレート(難燃剤) 10質量部
水酸化アルミニウム(難燃剤) 10質量部
トルエン(希釈剤) 100質量部
〔実施例3〕
実施例1の配合1を下記配合3に変更した以外は実施例1と同様として、この配合3の溶液を基材布帛1の表側(緯糸の浮き跨ぎによるルーズ構造を有さない)の幅方向に均一に垂らし、ドクターブレードによる圧着部を通過させて、基材布帛1の表面側に配合3の溶液による濡塗膜を均一に形成し、120℃×3分間電気炉加熱して溶剤除去を行い、基材布帛1の表面側に樹脂被覆難燃層が46g/m設けられた膜材を得た。樹脂被覆難燃層の一部は基材布帛1の内部に含浸状態で形成され、これによって樹脂被覆難燃層が基材布帛1と接着していた。得られた膜材料の質量は296g/mで、その裏面の外観は、四枚よこ綾織物で、緯糸の経糸に対する浮き跨ぎ本数が3本のルーズ構造を有する3/1破れ・よこ斜文の完全組織であり、経糸打込密度52本/1インチ、緯糸打込密度40本/1インチ、長手方向に経糸を含み、幅方向に緯糸を含むものであった。
〔配合3〕フッ素系樹脂による樹脂被覆難燃層
軟質フッ素樹脂
(四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン−フッ化ビニリデン三元共重合体樹脂)
100質量部
架橋アクリル系樹脂ビーズ(光拡散剤)粒子径15μm 5質量部
三酸化アンチモン(難燃剤) 10質量部
水酸化アルミニウム(難燃剤) 10質量部
ジメチルホルムアミド(希釈剤) 50質量部
メチルエチルケトン(希釈剤) 50質量部
トルエン(希釈剤) 50質量部
〔実施例4〕
実施例1の基材布帛1を下記基材布帛2に変更した以外は実施例1と同様として、基材布帛2の表面側に樹脂被覆難燃層が50g/mで設けられた膜材を得た。樹脂被覆難燃層の一部は基材布帛2の内部に含浸状態で形成され、これによって樹脂被覆難燃層が基材布帛1と接着していた。得られた膜材料の質量は300g/mで、その裏面の外観は、五枚よこ朱子織物で、緯糸の経糸に対する浮き跨ぎ本数が4本のルーズ構造を有する3飛び4/1よこ朱子の完全組織であり、経糸打込密度52本/1インチ、緯糸打込密度40本/1インチ、長手方向に経糸を含み、幅方向に緯糸を含むものであった。
〈基材布帛2〉
Eガラスのマルチフィラメントヤーン(フィラメント径9μm、フィラメント数400本:75dtexの扁平糸条)を経糸及び緯糸とする空隙率1%の基材布帛で、この裏面側が五枚よこ朱子織物で、緯糸の経糸に対する浮き跨ぎ本数が4本のルーズ構造を有する3飛び4/1よこ朱子の完全組織であり、経糸打込密度52本/1インチ、緯糸打込密度40本/1インチ、質量250g/m、であるヒートクリーニング布帛を用いた。
〔実施例5〕
実施例2の基材布帛1を基材布帛2に変更した以外は実施例2と同様として、基材布帛2の表面に樹脂被覆難燃層が40g/mで設けられた膜材を得た。樹脂被覆難燃層の一部は基材布帛2の内部に含浸状態で形成され、これによって樹脂被覆難燃層が基材布帛1と接着していた。得られた膜材料の質量は290g/mで、その裏面の外観は、五枚よこ朱子織物で、緯糸の経糸に対する浮き跨ぎ本数が4本のルーズ構造を有する3飛び4/1よこ朱子の完全組織であり、経糸打込密度52本/1インチ、緯糸打込密度40本/1インチ、長手方向に経糸を含み、幅方向に緯糸を含むものであった。
〔実施例6〕
実施例2の基材布帛1を下記基材布帛3に変更した以外は実施例2と同様として、基材布帛3の表面に樹脂被覆難燃層が40g/mで設けられた膜材を得た。樹脂被覆難燃層の一部は基材布帛3の内部に含浸状態で形成され、これによって樹脂被覆難燃層が基材布帛1と接着していた。得られた膜材料の質量は290g/mで、その裏面の外観は、五枚よこ朱子織物で、緯糸の経糸に対する浮き跨ぎ本数が4本のルーズ構造を有する2飛び4/1よこ朱子の完全組織であり、経糸打込密度52本/1インチ、緯糸打込密度40本/1インチ、長手方向に経糸を含み、幅方向に緯糸を含むものであった。
〈基材布帛3〉
Eガラスのマルチフィラメントヤーン(フィラメント径9μm、フィラメント数400本:75dtexの扁平糸条)を経糸及び緯糸とする空隙率1%の基材布帛で、この裏面側が五枚よこ朱子織物で、緯糸の経糸に対する浮き跨ぎ本数が4本のルーズ構造を有する2飛び4/1よこ朱子の完全組織であり、経糸打込密度52本/1インチ、緯糸打込密度40本/1インチ、質量250g/m、であるヒートクリーニング布帛を用いた。
実施例1〜6の膜材は、いずれもISO5660Part1に規定の燃焼特性に適合する不燃性を有し、可撓性及び適度な光の拡散性を有するなど、間仕切り、防煙垂壁、光壁膜、光天井膜などの建築材料用途に適し、特に膜材裏面に露出する緯糸の浮き跨ぎによるルーズ構造を有することで、膜材料を折り曲げても、浮き跨ぎルーズ構造が歪変位を吸収緩和する作用により、膜材料の外観及び光透過外観に白化痕筋の発現が効果的に抑止される、取り扱い性に優れた膜材料であった。
〔比較例1〕
実施例2の基材布帛1を下記基材布帛4に変更した以外は実施例2と同様として、基材布帛4の表面側に樹脂被覆難燃層が40g/m設けられた膜材を得た。樹脂被覆難燃層の一部は基材布帛4の内部に含浸状態で形成され、これによって樹脂被覆難燃層が基材布帛1と接着していた。得られた膜材料の質量は290g/mで、この裏面側が完全組織において、経糸及び緯糸の浮き跨ぎ本数が各々1本の構造を有し、経糸打込密度52本/1インチ、緯糸打込密度40本/1インチ、長手方向に経糸を含み、幅方向に緯糸を含むものであった。
〈基材布帛4〉
Eガラスのマルチフィラメントヤーン(フィラメント径9μm、フィラメント数400本:75dtexの扁平糸条)を経糸及び緯糸とする空隙率1%の平織物で、表側及び裏側の完全組織において、経糸及び緯糸の浮き跨ぎ本数が各々1本の構造を有し、経糸打込密度52本/1インチ、緯糸打込密度40本/1インチ、質量250g/m、であるヒートクリーニング布帛を用いた。
〔比較例2〕
実施例2の基材布帛1を下記基材布帛5に変更した以外は実施例2と同様として、基材布帛5の表面側に樹脂被覆難燃層が40g/m設けられた膜材を得た。樹脂被覆難燃層の一部は基材布帛5の内部に含浸状態で形成され、これによって樹脂被覆難燃層が基材布帛1と接着していた。得られた膜材料の質量は290g/mで、裏面側が十枚よこ朱子織物で、緯糸の経糸に対する浮き跨ぎ本数9本の構造を有する七飛び9/1よこ朱子の完全組織であり、経糸打込密度52本/1インチ、緯糸打込密度40本/1インチ、長手方向に経糸を含み、幅方向に緯糸を含むものであった。
〈基材布帛5〉
Eガラスのマルチフィラメントヤーン(フィラメント径9μm、フィラメント数400本:75dtexの扁平糸条)を経糸及び緯糸とする空隙率1%の基材布帛で、この裏面側が十枚よこ朱子織物で、緯糸の経糸に対する浮き跨ぎ本数9本の構造を有する七飛び9/1よこ朱子の完全組織であり、経糸打込密度52本/1インチ、緯糸打込密度40本/1インチ、質量250g/m、であるヒートクリーニング布帛を用いた。
比較例1と2の膜材は、不燃性、可撓性及び適度な光の拡散性を有していた。しかし比較例1の膜材は、基材布帛4(平織物)を用いたことで、経糸及び緯糸の浮き跨ぎ本数が各々1本の構造となり、膜材料を折り曲げた時に、歪変位の吸収緩和が十分に発現されないことで基材布帛と樹脂被覆難燃層との界面に微細な剥離を生じることによる乱反射を生じ、これが白化痕筋となって目視されることで膜材料の外観及び光透過外観を悪いものとした。また比較例2の膜材は、基材布帛5(十枚よこ朱子織物)を用いたことで、緯糸による経糸の浮き跨ぎ本数9本を有するルーズ構造を有し、膜材料を折り曲げた時に、歪変位の吸収緩和作用が十分になされ、白化痕筋発生が抑止されたものであったが、しかし緯糸の経糸に対する浮き跨ぎ本数9本のルーズ構造は、基材布帛の織組織の形態保持性が脆弱となり、膜材裏面を擦ったときに、織組織に顕著な乱れを発生するなど、実用耐久性に乏しいものであった。
本発明によれば、ISO5660Part1に規定の燃焼特性に適合し、さらに可撓性及び適度な光の拡散性を有し、特に長尺の膜材料の縫製工程や施工の取り扱い時に、膜材料を折り曲げたり、不慮に折れ曲がったとしても、膜材料の外観及び光透過外観において白化痕筋の発現が効果的に抑止されるので、建築構造用不燃膜材として、間仕切り、防煙垂壁、光壁膜、光天井膜などの建築材料用途に広く用いることができる。
1:無機マルチフィラメントヤーン(経)
2:無機マルチフィラメントヤーン(緯)
3:建築構造用不燃膜材の裏面外観:3飛び4/1よこ朱子(五枚よこ朱子織物)
4:建築構造用不燃膜材の裏面外観:2飛び4/1よこ朱子(五枚よこ朱子織物)
5:完全組織

Claims (4)

  1. 無機マルチフィラメントヤーンを経糸及び緯糸とする織物を基材布帛として、この基材布帛の片側に樹脂被覆難燃層を設け、この樹脂被覆難燃層を表面側とする光拡散透過性積層体であって、この光拡散透過性積層体裏面に露出する前記基材布帛の完全組織が、緯糸による経糸の浮き跨ぎ本数、3本、4本、及び5本、の何かとするルーズ構造を有していることを特徴とする建築構造用不燃膜材。
  2. 前記光拡散透過性積層体裏面に露出する完全組織が、〔四枚よこ綾〕として、3/1よこ斜文、及び3/1破れ・よこ斜文、〔五枚よこ綾〕として、3/2よこ斜文、及び4/1よこ斜文、〔六枚よこ綾〕として、5/1よこ斜文、4/2よこ斜文、及び1・3/1・1よこ斜文、〔五枚よこ朱子〕として、2飛び4/1よこ朱子、3飛び4/1よこ朱子、2飛び3/2よこ朱子、及び3飛び3/2よこ朱子、から選ばれた1種である請求項1に記載の建築構造用不燃膜材。
  3. 前記無機マルチフィラメントヤーンが、ガラス繊維、シリカ繊維、アルミナ繊維、シリカアルミナ繊維から選ばれた1種以上である請求項1または2に記載の建築構造用不燃膜材。
  4. 前記樹脂被覆難燃層が、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、及び塩化ビニル系樹脂から選ばれた1種以上を含む、請求項1〜3の何れか1項に記載の建築構造用不燃膜材。
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