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JP2016123147A - 電力変換器 - Google Patents

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JP2016123147A
JP2016123147A JP2014260069A JP2014260069A JP2016123147A JP 2016123147 A JP2016123147 A JP 2016123147A JP 2014260069 A JP2014260069 A JP 2014260069A JP 2014260069 A JP2014260069 A JP 2014260069A JP 2016123147 A JP2016123147 A JP 2016123147A
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進一 三浦
Shinichi Miura
進一 三浦
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Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】積層体が加圧状態でハウジング内に保持される電力変換器に関し、ハウジングへの積層体の組み付け性の良い構造を提供する。
【解決手段】電力変換器100は、複数のパワーカードと複数の冷却器が積層された積層体2と、積層体2を収容するハウジング70を備えている。ハウジング70は、ハウジング本体71とハウジングカバー72を備えている。ハウジング本体71は、積層体2が積層方向に沿って挿入されるハウジング開口71dを有している。ハウジングカバー72は、ハウジング本体の内面72eとの間で積層体2を加圧しつつハウジング開口71dを塞ぐ。
【選択図】図5

Description

本発明は、電力変換器に関する。特に、半導体素子を収容した複数のパワーカードと複数の冷却器を積層した積層体を有する電力変換器に関する。
電力変換器は、パワー半導体素子と呼ばれる多数の半導体素子を含む。例えば電気自動車用のモータなど、消費電力の大きいデバイスに電力を供給する電力変換器では、半導体素子の発熱量が大きい。多数の半導体素子を集約して効率良く冷却することのできる電力変換器が例えば特許文献1、2に開示されている。特許文献1、2に開示された電力変換器は、電気自動車に搭載される。その電力変換器は、バッテリの電力を、走行用モータを駆動するための電力に変換する。その電力変換器では、半導体素子を収容している複数のパワーカードと複数の冷却器を積層した積層体を有する。夫々の冷却器は、夫々のパワーカードと接するように積層されている。その電力変換器は、各パワーカードに冷却器が接しているので、多数の半導体素子を集積して効率よく冷却することができる。特許文献2に開示された電力変換器では、パワーカードと冷却器の密着性を高めるべく、板バネが、パワーカードと冷却器の積層体を、その積層方向に加圧している。積層体は、電力変換器のハウジングの内面と板バネの間で加圧されつつ支持されている。
特開2013−121236号公報 特開2012−231591号公報
特許文献2の電力変換器では、その組み立て工程において、複数のパワーカードと複数の冷却器の積層体を上からハウジングへ収容することになる。その後、積層体に積層方向の圧力を加えながら板バネを挿入しなければならない。あるいは、組み立て工程において、積層体と板バネを一緒に加圧しながらハウジングに収容することになる。いずれにしても、ハウジング内で加圧状態を保持する電力変換器は、積層体のハウジングへの組み付けが複雑である。本明細書は、積層体が加圧状態でハウジング内に保持される電力変換器に関し、ハウジングへの積層体の組み付けが容易な構造を提供する。
本明細書が開示する電力変換器は、複数のパワーカードと複数の冷却器をそれらの積層方向に加圧しつつ収容するハウジングを備える。ハウジングは、ハウジング本体とハウジングカバーを備える。ハウジング本体は、複数のパワーカードと複数の冷却器をそれらの積層方向に沿って挿入される開口(ハウジング開口)を有している。ハウジングカバーは、複数のパワーカードと複数の冷却器の積層体を、ハウジング本体の内面との間で積層方向に加圧しつつハウジング開口を塞ぐ。この電力変換器のハウジングは、積層体をその積層方向に沿って挿入することができ、さらに、ハウジングカバーをハウジング本体に取り付ける際に同時に積層体を積層方向に加圧する。本明細書が開示する電力変換器の構造は、このように、積層体の組み付けが容易である。本明細書が開示する技術の詳細とさらなる改良は以下の「発明を実施するための形態」にて説明する。
実施例の電力変換器の斜視図である。 パワーカードと冷却器の積層体の斜視図である。 パワーカードの斜視図である。 冷却器の分解斜視図である。 ハウジングの分解斜視図である。 変形例の電力変換器の斜視図である(カバーなし)。 変形例の電力変換器の断面図である(カバーなし)。 変形例のパワーカードと冷却器の斜視図である。
図面を参照して実施例の電力変換器を説明する。図1に、電力変換器100の斜視図を示す。実施例の電力変換器100は、電気自動車に搭載されており、バッテリの直流電力を、走行用モータを駆動するための交流電力に変換するデバイスである。電力変換器100は、バッテリの出力電圧を昇圧する電圧コンバータと、昇圧された直流を交流に変換して走行用モータに供給するインバータを含む。電圧コンバータとインバータは、発熱量の大きい多数のスイッチング素子(半導体素子)を含む。電力変換器100は、それら多数のスイッチング素子を集約して効率良く冷却することができる。なお、実施例では、スイッチング素子(半導体素子)を収容しているパワーカード、そのパワーカードを冷却する冷却器、及び、それらを収容するハウジングについて説明し、それら以外の部品については説明と図示を省略する。
電力変換器100の部品は、ハウジング70に収容される。ハウジング70は、その上下に部品を収容する空間を有している。ハウジング70の上側の開口はアッパーカバー93で覆われる。ハウジング70の下側の開口は、ロアカバー94で覆われる。ハウジング70の内部(上部空間)には、複数のパワーカードと複数の冷却器が積層されている積層体2が収容される。ハウジング70の側面から、内部の積層体2の冷却器に繋がっている冷媒供給管91と冷媒排出管92が延びている。
ハウジング70は、ハウジング本体71とハウジングカバー72の2つの部品で構成されている。ハウジング本体71とハウジングカバー72は、ボルト95で連結されている。ハウジング70については後に詳しく説明する。
図2に積層体2の斜視図を示す。図2に示すように、積層体2は、複数のパワーカード5a−5dと複数の冷却器3a−3eを積層したものである。図中のX軸の方向が積層方向に相当する。以降の図でも同様である。以下では、複数のパワーカード5a−5dのいずれか一つを区別なく示すときには「パワーカード5」と称する。また、複数の冷却器3a−3eのいずれか一つを区別なく示すときには「冷却器3」と称する。また、以下では、説明の便宜上、Z軸の正方向を「上」、負方向を「下」と称し、X軸の正方向を「前」、負方向を「後」と称する場合がある。また、Y軸方向を「横方向」と称する場合がある。
複数のパワーカード5と複数の冷却器3は、一つずつ交互に積層されている。各パワーカード5の両側に冷却器3が接している。積層体2の積層方向の両端の冷却器3a、3eは、一方の面だけにパワーカード5が接している。冷却器3aのパワーカード5が接していない面には、冷媒供給管91と冷媒排出管92を有する前端カバー4aが取り付けられている。冷却器3eのパワーカードが接してない面には、後端カバー4bが取り付けられている。前端カバー4aと後端カバー4bを含め、複数の冷却器3と複数のパワーカード5は、ハウジング70内で積層方向に加圧されつつ支持される。ハウジング70に収容されるまでは、各パワーカード5と各冷却器3は、仮組の状態である。
詳しくは後述するが、各冷却器3は、図中のY軸方向の両端に貫通孔を有している。各貫通孔は冷却器3を積層方向(X軸方向)に貫通している。貫通孔は、冷却器3の内部をパワーカード5と平行に延びている流路と繋がっている。前端カバー4aに設けられた冷媒供給管91から供給された冷媒は、一方の貫通孔を通じて全ての冷却器に行きわたる。冷媒は液体であり、典型的には水あるいはLLC(Long Life Coolant)である。冷媒は各冷却器3の流路を通過する間に隣接するパワーカード5から熱を吸収する。その後、冷媒は、他方の貫通孔を通じ、前端カバー4aに設けられた冷媒排出管92から排出される。
パワーカード5の構造を説明する。図3にパワーカード5の斜視図を示す。パワーカード5は、半導体素子52a、52bを樹脂のパッケージ51で封止したデバイスである。半導体素子52a、52bはトランジスタ(IGBT)であり、パッケージ51の内部で直列に接続されている。半導体素子52a、52bの直列接続を以下では直列回路と称する。パッケージ51の上側から3本のパワー端子56a−56cが延びている。パワー端子56aは、パッケージ51の内部で、直列回路の一端に接続しており、パワー端子56bは直列回路の他端に接続している。パワー端子56cはパッケージ51の内部で直列回路の中点に接続している。パッケージ51の下側からは複数の制御端子57が延びている。制御端子57は、半導体素子52a、52bのゲート電極に接続する端子や、センスエミッタに接続する端子、及び、半導体素子52a、52bのチップに内蔵された温度センサに接続する端子などである。
パッケージ51の前面(X軸の正方向を向く面)に放熱板53a、53bが配置されている。なお、後述するように放熱板53a、53bは絶縁板54aで覆われているので、図2において放熱板53a、53bは隠れ線(破線)で描かれている。放熱板53aは、パワー端子56aの一部である。即ち、図2において符号56aが示す部分と、符号53aが示す部分は、パッケージ51の内部で繋がっている。同様に、放熱板53bはパワー端子56bの一部である。同様の放熱板がパッケージ51の後面(X軸負方向を向く面)にも配置されている。それらの放熱板は、パワー端子56cの一部である。以下、半導体素子52a、52bを区別なく示す場合には半導体素子52と称し、放熱板53a、53b、及び、反対側の放熱板を区別なく示す場合には放熱板53と称する。
図中のX軸方向でパワーカード5の両側に冷却器3が当接する。後述するように冷却器3はパワーカード5と対向する面に金属板13a、13bを備えている。放熱板53を金属板13a(13b)から絶縁すべく、放熱板53a、53bを覆うようにパッケージ51の前面に絶縁板54aが取り付けられている。パッケージ51の後面にも絶縁板54bが取り付けられている。絶縁板54bは、パッケージ51の後面に配置された放熱板(不図示)を、これに対向する冷却器3の金属板13a(13b)から絶縁する。以下では、絶縁板54a、54bのいずれか一方を区別なく示すときには絶縁板54と称する。同様に、金属板13a、13bのいずれか一方を区別なく示すときには金属板13と称する。パッケージ51に内蔵された半導体素子52の熱は、放熱板53と絶縁板54を通じてパワーカード5に隣接する冷却器3に吸収される。絶縁板54は、パッケージ51に接着されている場合もあれば、積層体2のなかでパッケージ51と冷却器3に挟まれて保持されているだけの場合もある。パッケージ51と絶縁板54の間にグリスが塗布されている場合もある。絶縁板54がパッケージ51から分離可能であっても、本明細書では、絶縁板54はパワーカード5の部品とみなす。即ち、絶縁板54を含むパワーカード5はその両面が冷却器3と接する。
次に、冷却器3の構造を説明する。冷却器3a−3eは同じ構造を有している。ここでは複数の冷却器3を代表して冷却器3bを説明する。図4に冷却器3bの分解斜視図を示す。なお、図4には、冷却器3bの積層方向の両側に位置するパワーカード5a、5bを仮想線で描いてある。冷却器3bは、樹脂製の本体(冷却器本体30)と、一対の金属板13a、13bと、一対のガスケット12a、12bで構成されている。冷却器本体30の内部には冷媒が流れる流路Psが形成されている。冷却器本体30には、両側のパワーカード5の夫々と対向する位置に冷却器開口32a、32bが設けられている。冷却器開口32a、32bは本体内部の流路Psに通じている。符号93が示しているのは、軽量化のための溝である。図4では隠れて見えないが、冷却器本体30の反対側の側面にも軽量化のための溝が設けられている。このように冷却器本体30は、複雑な形状を有しているが、冷却器本体30は樹脂の射出成形によって低コストで作ることができる。また、冷却器本体30は樹脂で作られているので軽量である。
冷却器本体30の一方の冷却器開口32aはガスケット12aを挟んで金属板13aで塞がれる。他方の冷却器開口32bはガスケット12bを挟んで金属板13bで塞がれる。金属板13aの流路側を向く面13a1には複数のフィン14aが設けられており、反対側の面13a2はパワーカード5aに対向する。金属板13bの流路側を向く面13b1には複数のフィン14bが設けられており、反対側の面13b2はパワーカード5bに対向する。冷却器3bがパワーカード5とともにハウジング70に組み込まれると、金属板13aはパワーカード5aと接触し、金属板13bはパワーカード5bと接触する。以下では、ガスケット12a、12bのいずれか一方を区別なく示すときにはガスケット12と称し、冷却器開口32a、32bのいずれか一方を区別なく示すときには冷却器開口32と称する。
前述したように、ハウジング70に収容されるまで複数のパワーカード5と複数の冷却器3は仮組の状態であり、冷却器開口32と金属板13の封止は完全ではない。複数のパワーカード5と複数の冷却器3の積層体2は、ハウジング70の中でハウジング70の内側面から積層方向の圧力を受ける。その圧力により、冷却器開口32と金属板13の封止が確保される。積層体2のハウジング70への組み付けについては後述するが、ここでは、冷却器開口32と金属板13は完全に封止されているものとして説明を続ける。
冷却器本体30の内部を液体の冷媒が流れる。金属板13aのフィン14aと金属板13bのフィン14bは、冷媒の流れの中に配置されることになる。パワーカード5aの熱は、金属板13aとそれに設けられたフィン14aを介して冷媒に吸収される。パワーカード5bの熱は、金属板13bとそれに設けられたフィン14bを介して冷媒に吸収される。パワーカード5aの反対側の面にも別の冷却器が接し、パワーカード5aを冷却する。パワーカード5bの反対側の面にもさらに別の冷却器が接し、パワーカード5bを冷却する。即ち、各パワーカードは両面で冷却される。それゆえ、複数のパワーカード5と複数の冷却器3を一つずつ交互に積層した積層体2は冷却効率が高い。冷却器3は、冷却器本体30が熱伝導率の高くない樹脂で作られるが、一方の面がパワーカード5に接し他方の面が冷媒に接する部分に金属板13を備えることで高い冷却性能を確保している。
冷却器本体30はY軸方向に横長であり、Y軸方向の両端の夫々に筒部35a、35bが設けられている。筒部35a、35bのいずれか一方を区別なく表現するときには筒部35と称する。筒部35は、積層方向に延びている。筒部35の内側には、積層方向に延びる貫通孔34(34a、34b)が形成されている。積層体2では、隣接する冷却器3の貫通孔同士が連通している。冷媒供給管91(図2参照)から供給される冷媒は一方の貫通孔34aを通じて全ての冷却器3に分配される。一方の貫通孔34aから供給された冷媒は、流路PsをY軸方向に流れ、他方の貫通孔34bへと流れる。各冷却器3の他方の貫通孔34bから出た冷媒は、冷媒排出管92(図2参照)から排出される。
積層体2の積層方向の一端に位置する冷却器3aは一方の面がパワーカード5aに接するが、他方の面には前端カバー4aが接する(図2参照)。積層体2の他端に位置する冷却器3eは、一方の面がパワーカード5dに接するが、他方の面には後端カバー4bが接する。前端カバー4aと後端カバー4bについて説明を補足する。前端カバー4aは、冷却器3aの冷却器本体30に設けられた前側の冷却器開口(冷却器開口32a、図4参照)を塞いでいる。また、前端カバー4aは、冷却器本体30に設けられた貫通孔34a、34b(図4参照)の前側の開口も塞いでいる。さらに、前端カバー4aには、冷媒供給管91と冷媒排出管92が設けられている。後端カバー4bは、冷却器3eの冷却器本体30に設けられた後側の冷却器開口(冷却器開口32b、図4参照)を塞いでいる。また、後端カバー4bは、冷却器本体30に設けられた貫通孔34a、34b(図4参照)の後側の開口も塞いでいる。
図5に、ハウジング70と積層体2の斜視図を示す。図5では、ハウジング本体71とハウジングカバー72を分離して描いてある。以下、先に述べたように、説明の都合上、X軸の正方向を「前」と称し、X軸の負方向を「後」と称する。また、Y軸方向を「横方向」と称する。
ハウジング本体71は、四方のうちの三方(前方と横方向)を囲み、残りの一方(後方)が開放されている枠構造を有している。前板71aと一対の側板71bが、三方を囲んでいる。ハウジング本体71の後端の開口をハウジング開口71dと称する。積層体2は、図5の矢印線A1の方向から、ハウジング開口71dを通じて、ハウジング本体71に挿入される。矢印線Aの方向は、積層方向に一致する。即ち、積層体2は、ハウジング開口71dを通じて積層方向に沿ってハウジング本体71に挿入される。別言すれば、ハウジング本体71は、四方のうち三方が前板71aと一対の側板71bによって囲まれており残り一方が開かれている枠構造を有しており、その残り一方は、積層方向からみたときの冷却器3の幅よりも大きく開かれている。前板71aには、冷媒供給管91と冷媒排出管92を通す貫通孔73が設けられている。側板71bの内面には、積層体2を載せるガイド板74が設けられている。積層体2をハウジング本体71に挿入する際、積層体2の下面をガイド板74の上に載せることで、積層体2をスムーズにハウジング本体71に挿入することができる。
積層体2をハウジング開口71dを通じてガイド板74に沿って挿入した後、ハウジング開口71dはハウジングカバー72によって塞がれる。このとき、積層体2は、前板71aの内側面71eとハウジングカバー72によって挟まれ、積層方向の圧力を受ける。別言すれば、ハウジングカバー72は、前板71aの内側面72eと間で積層体2を積層方向に加圧しつつ、ハウジング開口71dを塞ぐ。ハウジングカバー72の前面72aは平坦であり、この前面72aにより、積層体2の積層方向の一端面が均一に圧力を受ける。積層体2が受ける圧力の合計は、300[kN]にも及ぶ。ハウジング本体71とハウジングカバー72は、そのような高圧を維持しつつ、ボルト95によって連結される。
ハウジング本体71の側板71bには段差71cが設けられており、その段差71cにハウジングカバー72の前横縁72cが対向する。また、ハウジング開口71dの縁には、ハウジングカバー72の後縁段差72bが当接する。
積層体2を挟んでハウジング本体71とハウジングカバー72が連結されると、ハウジング70が完成する。ハウジング70は上側と下側が開かれており、図1に示したように、ハウジング70の上側はアッパーカバー93で塞がれ、下側はロアカバー94で塞がれる。ハウジング70には積層体2の他に例えばリアクトルやコンデンサ素子など、複数の電気部品が収容されるが、本明細書ではそれらの電気部品は図示を省略している。ハウジング本体71とハウジングカバー72はいずれもアルミニウムのダイカスト製法によって作られている。
ハウジングの変形例を説明する。図6は、変形例の電力変換器200の斜視図である。但し、図6では、ハウジング170のみを示し、図1に示したアッパーカバー93とロアカバー94は、図示を省略している。図7に、電力変換器200の横断面図を示す。図7は、図中の座標系のYZ平面で電力変換器200をカットした断面図である。図7は、冷却器3を横断する断面を示しているが、図7では冷却器3の断面をハッチングで簡略化して描いてある。
電力変換器200は、積層体2を上から押さえる一対のブラケット173を備えている。各ブラケット173は、ガイド板174の上方に位置する(図7参照)。ブラケット173とガイド板174が積層体2を上下に挟み込む。ブラケット173とガイド板74が積層体2を上下から押さえ付けることによって、積層体2は振動に対して強くなる。各ブラケット173は、積層方向(X軸方向)に延びており、一端がハウジング本体171に設けられた溝171aに固定される。ブラケット173の他端は、ハウジングカバー172に設けられた溝172aに固定される。一対のブラケット173は、夫々、不図示のボルトによってハウジング170に固定される。
なお、ブラケット173と積層体2の間に防振ゴムを取り付けてもよい。また、ガイド板174(図7参照)と積層体2の間に防振ゴムを取り付けてもよい。防振ゴムを取り付けることによって、積層体2の耐震性が一層高まる。
実施例で説明した技術に関する留意点を述べる。電力変換器100(200)の組み立てにおいて、仮組した積層体2がハウジング本体71に挿入される。電力変換器100(200)の組み立てにおいて、複数のパワーカード5と複数の冷却器3を1つずつ交互にハウジング本体に挿入してもよい。その場合、隣接するパワーカードと冷却器が容易に位置決めできることが望ましい。図8に、相対的な位置決めが容易なパワーカード105と冷却器103の一例を示す。パワーカード105aは、積層方向(X軸方向)に突出する位置決めピン106a、107aを備えている。パワーカード105aに隣接する冷却器103は、本体130の上面に位置決めスリーブ131を備えており、下面に位置決めスリーブ132を備えている。パワーカード105aをハウジング本体71に挿入した後、冷却器103を挿入する。このとき、パワーカード105aの位置決めピン106aが冷却器103の位置決めスリーブ131に嵌合し、位置決めピン107aが位置決めスリーブ132に嵌合する。パワーカード105aと冷却器103は2箇所で位置決めされるので、相対位置が正確に定まる。冷却器103の後にハウジング本体に挿入されるパワーカード105bにも2本の位置決めピン106b、107bが設けられている。パワーカード105bをハウジング本体に挿入するとき、先に挿入されている冷却器103の位置決めスリーブ131と132の夫々に、パワーカード105bの位置決めピン106b、107bが夫々嵌合する。こうして、冷却器103とパワーカード105bの相対位置も正確に定まる。
電力変換器は、次の工程で組み立てられてもよい。まず、パワーカード5に金属板13を固定する。次に、ハウジング本体71に、金属板13を取り付けていない冷却器本体30を挿入する。後からガスケット12と、金属板13を固定したパワーカード5を挿入する。金属板付きのパワーカード5を挿入したときに冷却器本体30の冷却器開口32が金属板13で塞がれる。
実施例のハウジング本体71とハウジングカバー72は、ボルト95で連結されている。ハウジング本体とハウジングカバーは、溶接やその他の連結手段で連結されてもよい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:積層体
3、3a−3e:冷却器
4a:前端カバー
4b:後端カバー
5、5a−5d:パワーカード
12a、12b:ガスケット
13a、13b:金属板
14a、14b:フィン
30:冷却器本体
32a、32b:冷却器開口
34a、34b:貫通孔
51:パッケージ
52a、52b:半導体素子
53a、53b:放熱板
54a、54b:絶縁板
56a−56c:パワー端子
70:ハウジング
71:ハウジング本体
71a:前板
71b:側板
71d:ハウジング開口
72:ハウジングカバー
74:ガイド板
100、200:電力変換器
103:冷却器
105a、105b:パワーカード
131、132:位置決めスリーブ

Claims (3)

  1. 夫々が半導体素子を収容している複数のパワーカードと、
    前記複数のパワーカードと積層されており、夫々が前記複数のパワーカードの夫々と接している複数の冷却器と、
    前記複数のパワーカードと前記複数の冷却器の積層体をその積層方向に加圧しつつ収容しているハウジングと、
    を備えており、
    前記ハウジングは、
    前記複数のパワーカードと前記複数の冷却器が前記積層方向に沿って挿入されるハウジング開口を有しているハウジング本体と、
    前記ハウジング本体の内面との間で前記積層体を前記積層方向に加圧しつつ前記ハウジング開口を塞ぐハウジングカバーと、
    を備えていることを特徴とする電力変換器。
  2. 前記複数の冷却器の夫々は、
    内部に冷媒の流路が設けられているとともに、前記パワーカードと対向する位置に前記流路に通じる冷却器開口が設けられている冷却器本体と、
    一方の面が前記冷却器開口を塞いでおり、他方の面が前記パワーカードと接している金属板と、を備えており、
    前記ハウジングから加えられる積層方向の圧力によって前記冷却器開口と前記金属板の間の封止が確保されていることを特徴とする請求項1に記載の電力変換器。
  3. 前記冷却器本体が樹脂で作られていることを特徴とする請求項2に記載の電力変換器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11562944B2 (en) 2019-06-07 2023-01-24 Denso Corporation Power conversion device and manufacturing method thereof

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