JP2016117319A - 運転支援装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】自動ブレーキの作動が原因で自車両が後続車に追突されることを抑制できる、運転支援装置を提供する。【解決手段】車両1の前方に存在する障害物OBが検出されて、車両1がその障害物OBと衝突する可能性がある場合に、車両1の後方に後続車RCが検出されるか否かが確認される。そして、後続車RCが検出されないか、または、車両1の後方に存在する後続車RCが検出されたが、後続車RCと車両1との車間距離が所定距離よりも大きい場合には、車両1にブレーキが自動的に掛けられる。一方、車両1の後方に存在する後続車RCが検出されて、その後続車RCと車両1との車間距離が所定距離以下であって、自動ブレーキが原因で後続車RCが車両1に追突する可能性がある場合には、自動ブレーキの作動が抑制される。【選択図】図3
Description
本発明は、車両の運転を支援する運転支援装置に関する。
従来、自動車などの車両に搭載されて、自車両の前方の障害物との衝突を回避または軽減するための運転支援装置が知られている。
運転支援装置では、たとえば、レーザレーダにより車両から障害物までの距離が検出され、この距離および車両と障害物との相対速度に基づいて、衝突予測時間(TTC:Time To Collision)が算出される。衝突予測時間が所定時間になり、車両と障害物との衝突の可能性が高くなると、警報により衝突可能性が運転者に報知されるか、もしくは、比較的強い自動ブレーキが掛けられるとともに、車両の最後尾に配設されたストップランプ(ブレーキランプ)が点灯されるか、または、それらの両方が行われる。
ところが、比較的強い自動ブレーキが作動した場合、自車両が後続車に追突されるおそれがある。
たとえば、先行車(自車両)がETC(Electronic Toll Collection System)ゲートに差し掛かったときに、ETCバーが下りても、先行車がETCバーに近づくと、ETCバーが上がるので、後続車の運転者は、先行車が減速しないと予測して、車速を落とさないことがある。この場合、先行車にETCバーとの衝突を回避するための比較的強い自動ブレーキが掛かると、後続車のブレーキの作動が遅れ、先行車が後続車に追突されるおそれがある。
本発明の目的は、自動ブレーキの作動が原因で自車両が後続車に追突されることを抑制できる、運転支援装置を提供することである。
前記の目的を達成するため、本発明に係る運転支援装置は、車両に搭載され、当該車両の運転を支援する運転支援装置であって、車両の前方に存在する障害物を検出する障害物検出手段と、車両の後方に存在する後続車を検出する後続車検出手段と、車両と障害物検出手段により検出された障害物との衝突の可能性がある場合に、車両のブレーキを自動的に作動させる自動ブレーキ手段と、後続車検出手段により検出された後続車が車両に追突する可能性がある場合に、自動ブレーキ手段によるブレーキの作動を抑制する抑制手段とを含む。
この構成によれば、車両(自車両)の前方に存在する障害物が検出されて、自車両がその障害物と衝突する可能性がある場合、車両のブレーキが自動的に作動される。この自動ブレーキにより、自車両と障害物との衝突を抑制(回避または軽減)することができる。
しかしながら、自車両にその後方から後続車が接近している場合などに、強い自動ブレーキが作動すると、自車両が後続車に追突されるおそれがある。そのため、自車両の後方に存在する後続車が検出されて、自動ブレーキが原因で後続車が自車両に追突する可能性がある場合には、自動ブレーキの作動が抑制される。これにより、自動ブレーキの作動が原因で自車両が後続車に追突されることを抑制できる。
その結果、前方の障害物との衝突および後続車による追突をバランスよく抑制することができる。
抑制手段は、後続車検出手段により検出された後続車が車両に追突する可能性がある場合に、自動ブレーキ手段によるブレーキの作動を禁止してもよいし、自動ブレーキ手段によるブレーキの強さを軽減してもよい。
また、自動ブレーキ手段は、車両と障害物検出手段により検出された障害物との衝突の可能性があり、その可能性が相対的に低い場合に、相対的に弱いブレーキを自動的に作動させ、その可能性が相対的に高い場合に、相対的に強いブレーキを自動的に作動させ、抑制手段は、相対的に弱いブレーキが作動されずに、車両と障害物との衝突の可能性が高いと判断される強ブレーキ作動領域内に障害物が突然出現し、かつ、後続車が車両に追突する可能性がある場合に、自動ブレーキ手段によるブレーキの作動を抑制してもよい。
自車両が走行に伴って前方の障害物に近づき、障害物が強ブレーキ作動領域内に入った場合、後続車の運転者が障害物の存在を認識しており、先行車(自車両)への追突を回避するために、後続車の運転者がブレーキを掛ける可能性が比較的高い。一方、たとえば、自車両がETCゲートに差し掛かったときにETCバーが下り、ETCバーが強ブレーキ作動領域内に突然出現した場合には、後続車の運転者は、ETCバーが上がることを予測して、ブレーキを掛けない可能性が十分にある。
そのため、自車両が走行に伴って障害物に近づき、相対的に弱いブレーキが作動された後に、車両と障害物との衝突可能性が相対的に高いと判断された場合には、自動ブレーキが抑制されずに作動されることにより、自車両と障害物との衝突を効果的に抑制することができる。一方、相対的に弱いブレーキが作動されていない状態で、強ブレーキ作動領域内に障害物が突然出現した場合には、自動ブレーキの作動が抑制されることにより、自車両が後続車に追突されることを効果的に抑制することができる。
本発明によれば、前方の障害物との衝突および後続車による追突をバランスよく抑制することができる。
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
<車両の電気的構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る運転支援装置が搭載された車両1の電気的構成の要部を示すブロック図である。
車両1は、エンジンおよび/またはモータを駆動源とする自動車であり、ブレーキアクチュエータ2およびストップランプ(ブレーキランプ)3を備えている。
車両1の各車輪には、ブレーキが設けられている。ブレーキアクチュエータ2には、各ブレーキ(シリンダ)に供給される油圧を制御するためのバルブなどが含まれる。ブレーキマスタシリンダからブレーキアクチュエータ2に油圧が入力され、その油圧がブレーキアクチュエータ2から各ブレーキに分配されることにより、各ブレーキから車輪に制動力が付与される。
ストップランプ3は、車両1の最後尾に配設されており、ブレーキの作動/非作動を報知するために点灯/消灯される。
また、車両1には、各部を制御するために、複数のECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)が備えられている。複数のECUには、ブレーキECU11およびPCS(Pre-Crash Safety:プリクラッシュセーフティ)ECU12が含まれる。各ECUは、CPUおよびメモリなどにより構成され、たとえば、CAN(Controller Area Network)通信プロトコルによる双方向通信が可能に接続されている。
ブレーキECU11には、車速センサ21およびブレーキセンサ22などが接続されている。車速センサ21は、車輪の回転に同期したパルス信号を出力し、ブレーキECU11は、その車速センサ21から入力されるパルス信号の周波数を車速に換算する。ブレーキセンサ22は、車室内に配設されたブレーキペダルの操作量に応じた信号を出力し、ブレーキECU11は、そのブレーキセンサ22から入力される信号に基づいて、ブレーキペダルの操作量を取得する。
ブレーキECU11は、車速、ブレーキペダルの操作量および他のECUから入力される種々の情報などに基づいて、ブレーキアクチュエータ2などを制御し、車両1の姿勢が安定に保たれた状態で車両1が制動されるように、各ブレーキから車輪に付与される制動力を制御する。また、ブレーキECU11は、ブレーキペダルの操作量が所定量以上である状態および後述する自動ブレーキが作動している状態で、ストップランプ3の駆動回路を制御し、ストップランプ3を点灯させる。
PCSECU12には、前方障害物検出センサ23および後続車検出センサ24が接続されている。前方障害物検出センサ23は、車両1の前部に配設され、車両1に対して前方の検出領域内における障害物を検出するためのセンサである。後続車検出センサ24は、車両1の後部に配設され、車両1に対して後方の検出領域内における後続車を検出するためのセンサである。前方障害物検出センサ23および後続車検出センサ24には、たとえば、レーザレーダ、ミリ波レーダ、超音波センサ、単眼カメラまたはステレオカメラを適宜選択して採用することができる。この実施形態では、前方障害物検出センサ23および後続車検出センサ24に、それぞれレーザレーダおよび超音波センサが採用されている。
<自動ブレーキ制御>
図2は、自動ブレーキ制御の流れを示すフローチャートである。図3は、車両1の走行状況の一例を示す図である。図4は、自動ブレーキを抑制するか否かの判定の閾値となる距離の設定例を示す図である。
PCSECU12は、車両1の走行中、図2に示される自動ブレーキ制御のルーチンを繰り返し実行する。
自動ブレーキ制御では、PCSECU12により、前方障害物検出センサ23から入力される信号に基づいて、車両1の前方に障害物OBが検出されるか否か、つまり前方障害物検出センサ23の検出領域FA内に障害物OBが存在しているか否かが確認される(ステップS1)。
図3に示されるように、前方障害物検出センサ23の検出領域FA内に障害物OBが存在している場合(ステップS1のYES)、PCSECU12により、TTC(Time To Collision:衝突予測時間)が演算される(ステップS2)。TTCは、車両1から障害物OBまでの距離を車両1と障害物OBとの相対速度で除算した値であり、車両1と障害物OBとが衝突するまでの時間を表す指標である。前方障害物検出センサ23がレーザレーダである場合、車両1から障害物OBまでの距離および車両1と障害物OBとの相対速度は、前方障害物検出センサ23がレーザ光を出力してから障害物OBでの反射光を受光するまでの時間およびブレーキECU11から入力される車速に基づいて求められる。
そして、PCSECU12により、TTCが所定の第1時間以下であるか否かが判定される(ステップS3)。第1時間は、たとえば、車両1が現在の車速から第1目標減速度で減速した場合に車両1の停止までに要する時間(0.7〜1.5sec)に設定されている。第1目標減速度は、比較的強いブレーキにより車両1に生じる減速度であり、たとえば、0.6Gに設定されている。
TTCが第1時間よりも大きい場合(ステップS3のNO)、PCSECU12により、TTCが第2時間以下であるか否かが判定される(ステップS4)。第2時間は、第1時間よりも大きい値(たとえば、1.5〜2.0sec)に設定されている。
TTCが第2時間以下である場合(ステップS4のYES)、PCSECU12により、後続車検出センサ24から入力される信号に基づいて、車両1の後方に後続車RCが検出されるか否か、つまり後続車検出センサ24の検出領域RA内に後続車RCが存在しているか否かが確認される(ステップS5)。
図3に示されるように、後続車検出センサ24の検出領域RA内に後続車RCが存在している場合(ステップS5のYES)、PCSECU12により、車両1が第1目標減速度よりも小さい第2目標減速度、たとえば、0.2Gよりも小さい減速度で減速するように、比較的弱い自動ブレーキを作動させる要求(弱ブレーキ作動要求)がブレーキECU11に送信される(ステップS6)。
この弱ブレーキ作動要求に応答して、ブレーキECU11により、ブレーキアクチュエータ2などが制御されて、ブレーキペダルの操作と無関係に、ブレーキマスタシリンダからブレーキアクチュエータ2に低油圧が入力され、その低油圧が各ブレーキに分配されることにより、各ブレーキから車輪に弱い制動力が自動的に付与される(自動ブレーキ作動)。これにより、車両1が緩やかに減速する。また、ブレーキECU11により、ストップランプ3の駆動回路が制御されて、ストップランプ3が点灯される。これにより、後続車RCの運転者に、車両1に自動ブレーキが作動していることを気づかせて、ブレーキの作動を促すことができる。
弱ブレーキ作動要求の後、自動ブレーキ制御のルーチンが一旦終了される。その後、自動ブレーキ制御のルーチンが新たに開始され、PCSECU12により、前方障害物検出センサ23から入力される信号に基づいて、車両1の前方に障害物OBが検出されるか否かが確認される(ステップS1)。
自動ブレーキ制御のルーチンが新たに開始されてもなお、車両1の前方に障害物OBが検出される場合(ステップS1のYES)、PCSECU12により、TTCが再び演算されて(ステップS2)、その再演算されたTTCが第1時間以下であるか否かが判定される(ステップS3)。そして、TTCが第1時間よりも大きく(ステップS3のNO)、第2時間以下であって(ステップS4のYES)、後続車RCが検出される状態が続く間は(ステップS5のYES)、ルーチンが実行される度に、PCSECU12からブレーキECU11に弱ブレーキ作動要求が送信される(ステップS6)。
車両1が障害物OBに接近したために、TTCが第1時間以下に低下した場合(ステップS3のYES)、PCSECU12により、後続車検出センサ24から入力される信号に基づいて、車両1の後方に後続車RCが検出されるか否かが確認される(ステップS7)。
後続車が検出される場合(ステップS7のYES)、PCSECU12により、車両1と後続車RCとの車間距離および相対速度が求められる。後続車検出センサ24が超音波センサである場合、車両1と後続車RCとの車間距離および相対速度は、後続車検出センサ24が超音波を出力してから障害物OBでの反射波を受信するまでの時間およびブレーキECU11から入力される車速に基づいて求められる。そして、PCSECU12により、車両1と後続車RCとの車間距離が所定距離以下であるか否かを判定する(ステップS8)。
PCSECU12のメモリには、車両1および後続車RCの相対速度と所定距離との関係を定めたマップが格納されている。このマップでは、図4に示されるように、後続車RCが車両1に接近するときの車両1および後続車RCの相対速度を正として、その相対速度が大きくなるにつれて、所定距離が大きくなるように、相対速度と所定距離との関係が設定されている。また、マップは、所定の車速域ごとに用意され、車両1の車速が大きいほど、相対速度が0であるときの所定距離が大きな値に設定されるように作成されている。車両1と後続車RCとの車間距離が所定距離以下であるか否かの判定に際し、PCSECU12により、マップが参照されて、車両1および後続車RCの相対速度に応じた所定距離が設定される。
そして、後続車RCが検出されないか(ステップS7のNO)、または、車両1と後続車RCとの車間距離が所定距離より大きい場合には(ステップS8のNO)、PCSECU12により、車両1が第1目標減速度よりも大きい第3目標減速度で減速するように、比較的強い自動ブレーキを作動させる要求(強ブレーキ作動要求)がブレーキECU11に送信される(ステップS9)。そして、自動ブレーキ制御のルーチンが終了される。
強ブレーキ作動要求に応答して、ブレーキECU11により、ブレーキアクチュエータ2などが制御されて、ブレーキペダルの操作と無関係に、ブレーキマスタシリンダからブレーキアクチュエータ2に高油圧が入力され、その高油圧が各ブレーキに分配されることにより、各ブレーキから車輪に強い制動力が自動的に付与される(自動ブレーキ作動)。これにより、車両1が急速に減速する。また、ブレーキECU11により、ストップランプ3の駆動回路が制御されて、ストップランプ3が点灯される。
強ブレーキ作動要求の後、自動ブレーキ制御のルーチンが一旦終了される。その後、自動ブレーキ制御のルーチンが新たに開始され、PCSECU12により、前方障害物検出センサ23から入力される信号に基づいて、車両1の前方に障害物OBが検出されるか否かが確認される(ステップS1)。
自動ブレーキ制御のルーチンが新たに開始されてもなお、車両1の前方に障害物OBが検出される場合(ステップS1のYES)、PCSECU12により、TTCが再び演算されて(ステップS2)、その再演算されたTTCが第1時間以下であるか否かが判定される(ステップS3)。そして、TTCが第1時間以下であって(ステップS3のYES)、後続車RCが検出されない状態が続くか(ステップS7のNO)、または、車両1と後続車RCとの車間距離が所定距離より大きい状態が続く間は(ステップS8のNO)、ルーチンが実行される度に、PCSECU12からブレーキECU11に強ブレーキ作動要求が送信される(ステップS9)。
一方、車両1と後続車RCとの車間距離が所定距離以下である場合には(ステップS8のYES)、TTCが第1時間以下であっても、PCSECU12により、比較的強い自動ブレーキを作動させる要求がブレーキECU11に送信されずに(ステップS10)、自動ブレーキ制御のルーチンが終了される。
この場合、比較的強い自動ブレーキの作動が実質的に禁止されることになり、結果として、比較的弱い自動ブレーキが作動していれば、自動ブレーキの強さが抑制されることになる。また、比較的弱い自動ブレーキが作動していなければ、少なくともTTCが第1時間よりも大きくなるまで、自動ブレーキの作動が禁止されることになる。
自動ブレーキ制御のルーチンが新たに開始された際に、車両1の前方に障害物OBが検出されない場合には(ステップS1のNO)、PCSECU12により、自動ブレーキの作動を解除する指令がブレーキECU11に送信されて(ステップS11)、自動ブレーキ制御のルーチンが終了される。また、自動ブレーキ制御のルーチンが新たに開始され、車両1の前方に障害物OBが検出されるが、TTCが第2時間よりも大きい場合(ステップS4のNO)、または、後続車RCが検出されない場合には(ステップS5のNO)、PCSECU12により、自動ブレーキの作動を解除する指令がブレーキECU11に送信されて(ステップS11)、自動ブレーキ制御のルーチンが終了される。自動ブレーキの作動を解除する指令がブレーキECU11に入力されると、比較的弱い自動ブレーキまたは比較的強い自動ブレーキが作動している場合には、ブレーキECU11により、ブレーキアクチュエータ2などが制御されて、自動ブレーキの作動が解除される。
なお、TTCが第1時間〜第2時間の範囲内であって、後続車RCが検出される状態が続く間、ルーチンが繰り返し実行される度に、弱ブレーキ作動要求がPCSECU12からブレーキECU11に送信される構成を取り上げた。しかしながら、弱ブレーキ作動要求が一度送信されると、TTCが第1時間〜第2時間の範囲内であって、後続車RCが検出される状態が続いていても、弱ブレーキ作動要求が送信されずに、自動ブレーキの作動を解除する指令がPCSECU12からブレーキECU11に送信されるまで、弱ブレーキが作動され続ける構成が採用されてもよい。その場合、図2に示されるルーチンに、たとえば、弱ブレーキ作動要求が送信されると、PCSECU12のメモリに設けられたフラグに1がセットされて、フラグに1がセットされている間は、TTCが第1時間〜第2時間の範囲内であって、後続車RCが検出される状態であっても、弱ブレーキ作動要求が送信されず、自動ブレーキの作動を解除する指令が送信されると、そのフラグが0にリセットされる処理が追加されるとよい。
強ブレーキ作動要求についても同様であり、図2に示されるルーチンに、たとえば、強ブレーキ作動要求が送信されると、PCSECU12のメモリに設けられたフラグに1がセットされて、フラグに1がセットされている間は、TTCが第1時間以下であって、車両1と後続車RCとの車間距離が所定距離より大きい状態であっても、強ブレーキ作動要求が送信されず、自動ブレーキの作動を解除する指令が送信されると、そのフラグが0にリセットされる処理が追加されてもよい。
また、図4に示されるマップに従って、車両1および後続車RCの相対速度に応じた所定距離が設定されるとしたが、所定距離は、車両1および後続車RCの相対速度にかかわらず一定であってもよい。
<作用効果>
以上のように、車両1の前方に存在する障害物OBが検出されて、TTCが第2時間以下であり、車両1がその障害物OBと衝突する可能性がある場合、車両1にブレーキが自動的に掛けられる。この自動ブレーキにより、車両1と障害物OBとの衝突を抑制(回避または軽減)することができる。
しかしながら、図3に示されるように、車両1にその後方から後続車RCが接近している場合などに、強い自動ブレーキが作動すると、車両1が後続車RCに追突されるおそれがある。そのため、車両1の後方に存在する後続車RCが検出されて、その後続車RCと車両1との車間距離が所定距離以下であって、自動ブレーキが原因で後続車RCが車両1に追突する可能性がある場合には、自動ブレーキの作動が抑制される。これにより、自動ブレーキの作動が原因で車両1が後続車RCに追突されることを抑制できる。
その結果、前方の障害物OBとの衝突および後続車RCによる追突をバランスよく抑制することができる。
<変形例>
図5は、変形例に係る自動ブレーキ制御の流れを示すフローチャートである。図5において、図2に示される各ステップに相当するステップには、それらのステップと同一のステップ番号が付されている。また、以下では、図5に示される自動ブレーキ制御について、図2に示される自動ブレーキ制御との相違点のみを説明する。
図5に示される自動ブレーキ制御のルーチンでは、図2に示される自動ブレーキ制御のルーチンに、弱ブレーキ作動要求の送信に応答して(ステップS6)、PCSECU12のメモリに設けられた障害物フラグに1をセットする処理(ステップS21)と、自動ブレーキの作動を解除する指令の送信に応答して(ステップS11)、その障害物フラグを0にリセットする処理(ステップS22)と、TTCが第1時間以下である場合に(ステップS3のYES)、障害物フラグが0にリセットされているか否かを判定する処理(ステップS23)とが追加されている。
そして、TTCが第1時間以下であり(ステップS3のYES)、障害物フラグが0にリセットされ(ステップS23のYES)、かつ、車両1と後続車RCとの車間距離が所定距離以下である場合には(ステップS8のYES)、比較的強い自動ブレーキの作動が禁止される(ステップS10)。一方、障害物フラグに1がセットされている場合には(ステップS23のNO)、後続車RCが検出されるか否かにかかわらず、PCSECU12からブレーキECU11に強ブレーキ作動要求が送信される(ステップS9)。
車両1が走行に伴って前方の障害物OBに近づき、TTCが第1時間以下であると判定される強ブレーキ作動領域内に障害物OBが検出された場合、後続車RCの運転者が障害物OBの存在を認識しており、先行車(自車両)への追突を回避するために、後続車RCの運転者がブレーキを掛ける可能性が比較的高い。また、その場合、強ブレーキ作動領域内に障害物が検出される前に、TTCが第2時間以下であると判定されて、比較的弱い自動ブレーキが作動され、車両1のストップランプ3が点灯されることからも、後続車RCの運転者がブレーキを掛ける可能性が比較的高いと考えられる。一方、たとえば、車両1がETCゲートに差し掛かったときに、ETCバーが下り、ETCバーが強ブレーキ作動領域内に突然出現した場合、後続車RCの運転者は、ETCバーが上がることを予測して、ブレーキを掛けない可能性が十分にある。
そのため、車両1が走行に伴って障害物OBに近づき、比較的弱い自動ブレーキが作動された後、TTCが第1時間以下であると判定された場合には、比較的強い自動ブレーキが作動されることにより、車両1と障害物OBとの衝突を効果的に抑制することができる。一方、比較的弱い自動ブレーキが作動されていない状態で、強ブレーキ作動領域内にETCバーなどの障害物OBが突然出現した場合には、比較的強い自動ブレーキの作動が抑制されることにより、自車両が後続車RCに追突されることを効果的に抑制することができる。
また、図2に示される自動ブレーキ制御のルーチンからステップS4,S5,S6の処理が削除されてもよい。この場合、ステップS3でTTCが第1時間以下であると判定された場合、車両1の後方に後続車RCが検出されるか否かが確認され(ステップS7)、TTCが第1時間よりも大きいと判定された場合には、自動ブレーキの作動を解除する指令がブレーキECU11に送信されて(ステップS11)、自動ブレーキ制御のルーチンが終了されるとよい。
さらにまた、図2に示される自動ブレーキ制御のルーチンからステップS4,S5,S6の処理が削除されたうえで、TTCが第1時間以下であって、車両1と後続車RCとの車間距離が所定距離以下である場合に(ステップS8のYES)、ステップS10の処理(強ブレーキ禁止)に代えて、PCSECU12からブレーキECU11に弱ブレーキ作動要求を送信する処理が行われてもよい。
また、比較的弱い自動ブレーキまたは比較的強い自動ブレーキの作動に先立ち、警報音の出力および/または警報ランプの点灯により、車両1と障害物との衝突の可能性が運転者に報知されてもよい。
また、車両1のブレーキ(自動的に作動されるブレーキ)は、電動パーキングブレーキや回生ブレーキなどであってもよい。
その他、前述の構成には、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1 車両
2 ブレーキアクチュエータ
11 ブレーキECU(自動ブレーキ手段)
12 PCSECU(自動ブレーキ手段、抑制手段)
23 前方障害物検出センサ(障害物検出手段)
24 後続車検出センサ(後続車検出手段)
OB 障害物
RC 後続車
2 ブレーキアクチュエータ
11 ブレーキECU(自動ブレーキ手段)
12 PCSECU(自動ブレーキ手段、抑制手段)
23 前方障害物検出センサ(障害物検出手段)
24 後続車検出センサ(後続車検出手段)
OB 障害物
RC 後続車
Claims (1)
- 車両に搭載され、当該車両の運転を支援する運転支援装置であって、
前記車両の前方に存在する障害物を検出する障害物検出手段と、
前記車両の後方に存在する後続車を検出する後続車検出手段と、
前記車両と前記障害物検出手段により検出された障害物との衝突の可能性がある場合に、前記車両のブレーキを自動的に作動させる自動ブレーキ手段と、
前記後続車検出手段により検出された後続車が前記車両に追突する可能性がある場合に、前記自動ブレーキ手段によるブレーキの作動を抑制する抑制手段とを含む、運転支援装置。
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Cited By (6)
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