JP2016117203A - 印刷装置、その制御方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の操作者が参照するメディア情報において、当該メディア情報の一部の属性を編集して使用する必要があっても、その後に利用する他の操作者においても所望する成果物を好適に出力する仕組みを提供する。【解決手段】本印刷装置によれば、印刷対象となる複数の種別の記憶媒体ごとに、当該記憶媒体に関連するメディア情報であって、該記憶媒体の使用が許可される対象者の情報を含む前記メディア情報を記憶する。さらに、印刷装置は、印刷ジョブを受け付けると、当該印刷ジョブで使用される記録媒体に関する属性情報を解析し、解析結果と、既に記憶しているメディア情報とを比較し、印刷ジョブを指示した操作者が使用可能な、該当するメディア情報を検索する。ここで、印刷装置は、該当するメディア情報が検索されなければ、受け付けた印刷ジョブで使用する記憶媒体のメディア情報を新たに追加する。【選択図】 図2
Description
本発明は、複数のジョブを受付け可能な印刷装置、その制御方法及びプログラムに関する。
近年のデジタル印刷機においては、多彩なメディア種をサポートしている。複数種のメディアを利用することで結果的に複雑かつ高付加価値の出力物を簡単に作成することができる。また、POD市場向けデジタル印刷機は、ジョブホールドという機能を備えることが一般的である。ジョブホールドとは、複数の印刷ジョブデータをデジタル印刷機内に一時的或いは永続的に保持し、後の段階で特定のジョブデータを選択及び印刷する機能のことを示す。ジョブホールド機能によって保持された複数の印刷ジョブデータの中から、所望のデータを選択する機能も備える。これにより、オペレータは所望の印刷処理に対応するジョブデータを選択することができる。デジタル印刷機のオペレータは、ある程度の数の、自分が処理すべき印刷ジョブデータをジョブホールド機能によって格納した段階で、印刷対象となるジョブデータを複数選択し、印刷処理を指示する。即ち、溜め置きした印刷ジョブデータをまとめて印刷処理することで効率化を図ることができる。
また、デジタル印刷機の中には、ジョブが登録された際に、ジョブで使用するメディアの属性情報が、給紙カセットに登録されているメディアの属性情報に一致するか否かを判定するメディアミスマッチ判定を行うものもある。例えば、メディアミスマッチ判定において、ジョブで使用するメディアの属性情報が「A4普通紙」であって、給紙カセットに登録されているメディアの属性情報が「A4普通紙」である場合、判定結果は「マッチ」となる。一方で、例えばジョブで使用するメディアの属性情報が「A4普通紙」であって、給紙カセットに登録されているメディアの属性情報が「A4コート紙」である場合、判定結果は「ミスマッチ」となる。
特許文献1には、記録媒体が備える識別情報を読み取って、当該識別情報と関連付けされた使用者についての記録媒体の使用可否を判定し、判定結果に基づき画像形成を制御することが提案されている。
印刷ジョブに使用するメディアの設定において、メディアの識別子とともに、坪量、表面性、形状、色等のメディアの性質を表す属性指定を行う場合もある。メディアを表現する属性は非常に多岐に及ぶため、全てをサポートすることは現実的ではなく、デジタル印刷機のユーザ及びデジタル印刷機の実力等に応じて、重要度の高い属性を指定可能な属性としてサポートすればよい。属性指定を行う場合、デジタル印刷機では以下のような問題が発生しうる。
2人のオペレータA、Bが一台のデジタル印刷機を時間を隔てて共有しジョブを実行する場合を例に説明する。例えば、オペレータAもオペレータBも実行する複数の印刷ジョブを、予めデジタル印刷機が備えるホールド機能に送付しておき、後にデジタル印刷機を占有使用できる時にまとめて印刷することを想定する。まず、オペレータAが複数個のジョブをデジタル印刷機に送付する。投入された段階でデジタル印刷機が管理するメディアエントリ(メディア情報)の何れかが選択され、対応付けらえた状態でジョブホールドに格納される。オペレータBも同様に属性指定によるメディア指定を行い、複数個のジョブをデジタル印刷機に送付する。投入された段階でデジタル印刷機が管理するメディアエントリの何れかが選択され、対応付けられた状態でジョブホールドに格納される。なお、ジョブ投入時にはメディアミスマッチ判定が行われている。
オペレータAがデジタル印刷機を占有使用できる時になると、自分がホールド機能で格納したジョブを一覧し、実際に使用する物理的なメディアを決定しようとする。この際に、メディアミスマッチ判定でミスマッチとなっているメディアエントリに対して、オペレータAは、実際に使用する物理的なメディアに合致するよう属性を編集した上で、印刷を開始することができる。
オペレータAのデジタル印刷機の利用が終わって、次にオペレータBが同一デジタル印刷機を使用するとする。仮に、ここで先のデバイス利用者であるオペレータAが利用したメディアエントリと同一のメディアエントリをオペレータBによるジョブが参照していた場合を想定する。上述の通り、オペレータAは担当の印刷ジョブを実行するために、オペレータ自身の裁量により、メディアエントリの属性を編集し所望の形態の成果物を得ている。したがって、この状態におけるメディアエントリが、オペレータBにとっても同様に好適なものであるという保証はない。オペレータBがメディアエントリの属性の確認を怠ったり、或いは重要な属性情報を見落としたりすると、たちまちオペレータBにとって不適なメディアを利用した成果物が生成されてしまう。
本発明は、上述の問題に鑑みて成されたものである。複数の操作者が参照するメディア情報において、当該メディア情報の一部の属性を編集して使用する必要があっても、その後に利用する他の操作者においても所望する成果物を好適に出力する装置や方法等を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る印刷装置は以下のような構成を備える。即ち、印刷装置であって、印刷対象となる複数の種別の記憶媒体ごとに、当該記憶媒体に関連するメディア情報であって、該記憶媒体の使用が許可される対象者の情報を含む前記メディア情報を記憶する記憶手段と、印刷ジョブを受け付ける受付手段と、前記受付手段によって受け付けた印刷ジョブにおいて、該印刷ジョブで使用される記録媒体に関する属性情報を解析する解析手段と、前記解析手段によって解析された前記属性情報に対応する前記メディア情報を、前記記憶手段に記憶されている前記メディア情報のうち、前記受付手段によって受け付けた前記印刷ジョブを指示した操作者が前記対象者として含まれるメディア情報から検索する検索手段と、前記検索手段によって該当するメディア情報が検索されなければ、前記受付手段によって受け付けた前記印刷ジョブで使用する記憶媒体のメディア情報を新たに追加する追加手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、複数の操作者が参照するメディア情報において、当該メディア情報の一部の属性を編集して使用する必要があっても、その後に利用する他の操作者においても所望する成果物を好適に出力することができる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
<第1の実施形態>
<システム構成>
以下では、図1乃至図17を参照して、本発明の第1の実施形態について説明する。まず、図1を参照して、本実施形態に係るPOD市場向けデジタル印刷機の構成及びそれを用いたシステム構成について説明する。図1に示すように、ネットワーク100を介して、複数の装置が接続されている。ここでは、デジタル印刷機102、及びコンピュータ101が接続された場合の例を示しているが、本発明のシステムはこの構成に限定されず、他の種々の装置を含んで構成されてもよい。
<システム構成>
以下では、図1乃至図17を参照して、本発明の第1の実施形態について説明する。まず、図1を参照して、本実施形態に係るPOD市場向けデジタル印刷機の構成及びそれを用いたシステム構成について説明する。図1に示すように、ネットワーク100を介して、複数の装置が接続されている。ここでは、デジタル印刷機102、及びコンピュータ101が接続された場合の例を示しているが、本発明のシステムはこの構成に限定されず、他の種々の装置を含んで構成されてもよい。
デジタル印刷機102は、印刷装置の一例であり、複数の異なる役割を持つ装置が相互に連結され、複雑なシート処理が可能である。以下では、印刷装置を構成する各部位に関して説明する。
プリンタ部1000は、後述する給紙部に格納されたメディアを搬送し当該メディア上に、展開されたイメージ画像データをトナーを用いて画像形成するための装置である。具体的には、まず回転多面鏡(ポリゴンミラー等)に、画像データに応じて変調された、例えばレーザ光などの光線が入射され、反射ミラーを介して反射走査光として感光ドラムに照射される。感光ドラム上にレーザ光によって形成された潜像は、トナーによって現像され、転写ドラム上に貼り付けられたシート材、即ちメディアに対してトナー像が転写される。この一連の画像形成プロセスをイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナーに対して順次実行することによりフルカラー画像が形成される。また、上記4色に加え、特色と呼ぶトナーや、透明トナーなどを転写可能とする構成としてもよい。フルカラーで画像形成された転写ドラム上のシート材は、定着器へ搬送される。定着器は、ローラやベルトの組み合わせによって構成され、ハロゲンヒータなどの熱源を内蔵し、トナー像が転写されたシート材上のトナーを、熱と圧力によって溶解、定着させる。
また、デジタル印刷機102のプリンタ部1000には、スキャナ224、及びプリンタ部1000の上面に配置された操作部204が備え付けられている。操作部はプリンタ部1000の上面に配置されているため、同図においては図示していない。操作部204は、本発明によるプリンタ部1000の各種設定や操作などをオペレータが行うための各種インタフェースを提供する。
デジタル印刷機102は、プリンタ部1000に加え各種の付随装置が装着可能なように構成される。以下では、各種の付随装置について説明する。大容量給紙装置221、222、223は、本体に脱着可能なよう構成される給紙装置である。図1に示すように、複数の給紙装置を装着することができる。また、各給紙装置は、さらに複数の給紙部233、234、235、236、237、238、239、240、241を備える。前述のごとく複数の大容量給紙装置が装着可能であることにより、当該デジタル印刷機102は、より大容量な印刷処理実行中における利便性を向上することが可能な構成となっている。
大容量スタッカ225、226は、大量に出力された印刷済みメディアを内部にストックするための装置である。大容量給紙装置を備えるデバイスにおいては、生成された出力物もまた必然的に大容量となるため、このような装置が必要となる。図1に示した本実施形態に係る構成では、大容量スタッカが2台接続された構成を示している。
大容量スタッカ225、226は、オペレータの明示的な操作により内部の積載トレイ上の積載メディアを取り出すための外蓋のオープン処理を指示することができる。それと同時に、プリンタ部1000からの指示によって自動的に外蓋をオープンすることも可能なように構成される。なお、外蓋のオープン処理が実施される場合には、当該大容量スタッカ225、226への印刷済メディアの積載処理は事前に停止されるよう制御される。さらに、大容量スタッカ225、226は、印刷済メディアを積載する際に、任意のメディアにおいてその積載位置をシフトする機能を有するように構成することも可能である。これにより、大量に積載されたメディアをある一定の束の単位で後にオペレータが取出した際に行う仕分け処理を容易にすることができる。
折り装置232は、中折り、Z折り、3つ折り、4つ折りなどの各種複雑な折り処理を実行するための装置である。中綴じ製本機227は、プリンタ部1000からのシートに対してステイプル処理や製本出力物を作成する際のサドル綴じ、サドル折り、パンチ処理、シフト排紙処理等を実行可能にするための各種ユニットを具備している。なお、本実施形態におけるデジタル印刷機102では、中綴じ製本機227を用いて中綴じ製本出力物を作成する際には、前述の折り装置232の折り機能は用いず、中綴じ製本機が具備するサドル折り機能とサドル綴じ機能を組み合わせて出力物の形成を行う。断裁装置230は、中綴じ製本機227において、サドル綴じされた製本出力物を搬送し、小口部に相当する箇所を断裁し、小口を平面上に形成するための装置である。
インサータ228は、プリンタ部から送られてくるメディアに対して、設定に基づき適切なタイミングでインサータ内に保持されているメディアを挿入する機能を有したユニットである。インサータにより、印刷を要しないメディアを印刷済みのメディアの間に差し込むことが可能となる。図示するインサータ228は、前述の大容量給紙装置221,222,223と同様、大容量の印刷処理にも耐えられるよう、大容量の給紙部を複数備える。
くるみ製本機229は、プリンタ部1000で印刷された、又はインサータ228において挿入された1束分のメディアに対し、表紙を糊付け処理して、くるみ製本出力物を形成するための装置である。或いは、表紙をつけずに糊付け製本する加工処理に該当する天糊製本処理もくるみ製本機229により実行可能である。くるみ製本機229は、少なくとも、くるみ製本処理を実行可能なシート処理装置であるが故に、くるみ製本機と称する。
本デジタル印刷機102は、プリンタ部1000を境界とし、大きく3つの部位に分けて捕らえることができる。プリンタ部1000より図1において右側に配置される付随装置は、給紙系装置と呼ばれる。給紙系装置の主な役割は内部に装填されているメディアを適切なタイミングで連続的にプリンタ部に供給することである。また、内部に装填されているメディア残量の検知なども行う。プリンタ部1000の内部にも、給紙段231が存在し、機能的には給紙系装置と同等のことを実行することができる。プリンタ部自身が備えるこれら給紙段についても説明の上では給紙系装置と称することとする。
一方、プリンタ部1000よりも図1において左側に配置される付随装置は、シート加工装置と呼ばれる。シート加工装置は、印刷処理が完了したメディアに各種加工処理を加え、又は集積するなどの処理を行う。前述の給紙系装置及びシート加工装置をあわせて以後の説明においてシート処理装置200と称する。
コンピュータ101は、ネットワーク100を介してデジタル印刷機102と接続された汎用コンピュータである。ここでは各種アプリケーションプログラムが実行可能となっており、本印刷装置に印刷ジョブを送信可能としている。
<印刷装置の構成>
次に、図2を参照して、本実施形態に係るデジタル印刷機102の内部構成(主に、ソフトウェア構成)について説明する。同図において示すブロックはシステムブロックレベルの単位で分割されているため、図1において示した機器構成の単位とは必ずしも対応しない部分が存在する。
次に、図2を参照して、本実施形態に係るデジタル印刷機102の内部構成(主に、ソフトウェア構成)について説明する。同図において示すブロックはシステムブロックレベルの単位で分割されているため、図1において示した機器構成の単位とは必ずしも対応しない部分が存在する。
デジタル印刷機102は、内部に複数の処理対象となるジョブのデータを記憶可能なハードディスクドライブ209(以下、HDDと称する。)等の不揮発性メモリを具備する。なお、本実施形態ではHDDを用いたデジタル印刷機102の例を示すが、同様の大容量かつ不揮発性の記憶装置であれば、HDDに限定されなくてもよい。
また、デジタル印刷機102は、後述するスキャナ部201から受け付けたジョブデータをHDD209を介してプリンタ部203で印刷するコピー機能を具備する。さらに、外部装置から通信部の一例に該当する外部I/F202ユニットを介して受け付けたジョブデータをHDD209を介してプリンタ部203で印刷する印刷機能等を具備する。デジタル印刷機102は、このような複数の機能を具備したMFPタイプの印刷装置(画像形成装置とも称する。)である。なお、換言すると、本実施形態のデジタル印刷機102は、カラープリント可能な印刷装置でも、モノクロプリント可能な印刷装置でも、本実施形態で述べる各種制御を実行可能であるならば如何なる構成でもよい。
デジタル印刷機102は、原稿画像を読み取り、読み取られた画像データを画像処理するスキャナ部201を具備する。また、ファクシミリ、ネットワーク接続機器、及び外部専用装置と画像データなどを送受する外部I/F202を具備する。さらに、スキャナ部201及び外部I/F202の何れかから受付けた複数の印刷対象となるジョブの画像データを記憶可能なHDD209を具備する。
HDD209には、デジタル印刷機102によって永続的に記憶及び変更、管理される各種管理情報なども格納される。また、HDD209に記憶された印刷対象のジョブのデータの印刷処理を印刷媒体に対して実行するプリンタ部203を具備する。さらに、本デジタル印刷機102は、ユーザーインタフェース部の一例に該当する、表示部を有する操作部204も、具備する。
デジタル印刷機102が具備する制御部の一例であるコントローラ部(制御部、又は、CPUとも称する。)205は、本デジタル印刷機102が具備する各種ユニットの処理や動作等を統括的に制御する。ROM207には、後述するフローチャートの各種処理等を実行する為のプログラムを含む本実施形態にて要する各種の制御プログラムが記憶されている。また、ROM207には、図示しているユーザーインタフェース画面(以下、UI画面と称する。)を含む、操作部204の表示部に各種のUI画面を表示させるための表示制御プログラムも記憶されている。
コントローラ部205は、ROM207のプログラムを読出実行することで、本実施形態にて説明する各種の動作を本デジタル印刷機102により実行させる。外部I/F202を介して外部装置から受信したページ記述言語(以下、PDLと略記する。)データを解釈し、ラスターイメージデータ(ビットマップ画像データ)に展開する動作を実行する為のプログラム等もROM207に記憶されている。同様に、外部I/F202を介して外部装置から受信した印刷ジョブを解釈し処理するためのプログラム等もROM207に記憶されている。これらは、ソフトウェアによって処理される。
ROM207は、読み出し専用のメモリであり、ブートシーケンスやフォント情報等のプログラムや上記のプログラム等各種プログラムが予め記憶されている。ROM207に格納される各種プログラムの詳細については後述する。RAM208は読み出し及び書き込み可能なメモリで、スキャナ部201や外部I/F202より送られてきた画像データや、各種プログラムや設定情報を記憶する。
また、HDD209は、圧縮展開部210によって圧縮された画像データを記憶する大容量の記憶装置である。当該HDD209に、処理対象となるジョブのプリントデータ等複数のデータを保持可能に構成されている。コントローラ部205は、スキャナ部201や外部I/F202等の各種入力ユニットを介して入力された処理対象となるジョブのデータを、HDD209を介して、プリンタ部203でプリント可能に制御する。また、外部I/F202を介して外部装置へ送信できるようにも制御する。このようにHDD209に格納した処理対象ジョブのデータの各種出力処理を実行可能にコントローラ部205により制御する。
圧縮展開部210は、JBIGやJPEG等といった各種圧縮方式によってRAM208、HDD209に記憶されている画像データ等を圧縮・伸張動作を行う。以上のような構成のもと、本印刷システムが具備するコントローラ部205が、各シート処理装置200の動作も制御する。
シート処理装置200は、図1において説明した給紙系装置及びシート加工装置に相当する。メディア管理部211は、デジタル印刷機102が処理可能なメディア種に関する情報を管理するためのモジュールである。
<情報処理装置の構成>
次に、図3を参照して、情報処理装置であるコンピュータ101の内部構成について説明する。CPU301は、ROM303のプログラム用ROMに記憶された、或いはHDD311からRAM302にロードされたOSや一般アプリケーション、製本アプリケーションなどのプログラムを実行する。RAM302は、CPU301の主メモリ、ワークエリア等として機能する。キーボードコントローラ(KBC)305は、キーボード309やポインティングデバイスからのキー入力を制御する。CRTコントローラ(CRTC)306は、CRTディスプレイ310の表示を制御する。ディスクコントローラ(DKC)307は、ブートプログラム、種々のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、等を記憶するHDD311やフロッピー(登録商標)ディスク(FD)等とのアクセスを制御する。プリンタコントローラ(PRTC)308は、接続されたプリンタ部1000との間の信号の交換を制御する。ネットワークコントローラ(NC)312はネットワークに接続されて、ネットワークに接続された他の機器との通信制御処理を実行する。
次に、図3を参照して、情報処理装置であるコンピュータ101の内部構成について説明する。CPU301は、ROM303のプログラム用ROMに記憶された、或いはHDD311からRAM302にロードされたOSや一般アプリケーション、製本アプリケーションなどのプログラムを実行する。RAM302は、CPU301の主メモリ、ワークエリア等として機能する。キーボードコントローラ(KBC)305は、キーボード309やポインティングデバイスからのキー入力を制御する。CRTコントローラ(CRTC)306は、CRTディスプレイ310の表示を制御する。ディスクコントローラ(DKC)307は、ブートプログラム、種々のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、等を記憶するHDD311やフロッピー(登録商標)ディスク(FD)等とのアクセスを制御する。プリンタコントローラ(PRTC)308は、接続されたプリンタ部1000との間の信号の交換を制御する。ネットワークコントローラ(NC)312はネットワークに接続されて、ネットワークに接続された他の機器との通信制御処理を実行する。
<印刷装置のプログラム及びデータの構成>
次に、図4を参照して、ROM207に格納され、デジタル印刷機102内のコントローラ部205により読み出され実行される各種プログラム及び当該プログラム等によって使用されるデータについて説明する。図4に示すように、ROM207には、本デジタル印刷機102が提供することのできる各種機能を実現するための制御プログラムが格納されている。
次に、図4を参照して、ROM207に格納され、デジタル印刷機102内のコントローラ部205により読み出され実行される各種プログラム及び当該プログラム等によって使用されるデータについて説明する。図4に示すように、ROM207には、本デジタル印刷機102が提供することのできる各種機能を実現するための制御プログラムが格納されている。
ブートローダ401は、デジタル印刷機102の電源投入直後に実行されるプログラムである。ブートローダ401には、システムの起動に必要となる各種起動シーケンスを実行するためのプログラムが含まれる。オペレーティングシステム402は、本デジタル印刷機102の機能を実現する各種プログラムの実行環境を提供することを目的としたプログラムである。これは、主に本デジタル印刷機102のメモリ、即ち図2におけるROM207やRAM208、HDD209等の資源管理、及び各種装置の基本的な入出力制御等の機能を提供する。
データ送受信プログラム403は、図2における外部I/F202を経由してデータの入出力要求が発生した際に行われる送受信処理を行うための制御プログラムである。具体的にはTCP/IP等のプロトコルスタックを内包し、ネットワーク100経由で接続される外部機器等との間で交わされる各種データの通信を執り行うための制御プログラムである。ここで行われる通信処理は本デジタル印刷機102と外部I/F202の間を入出力されるデータパケットの送受信レベルやHTTPサーバ等通信処理に特化した処理を担当し、後述する受信されたデータの内容に関する解析処理は含まれない。データの解析処理は後述するコントローラ部205によって別プログラムの記述内容に基づいて実行される。
JDF機能プログラム404は、JDFジョブデータが外部I/F202経由で本デジタル印刷機102に受信された場合に、外部I/F202の指示でコントローラ部205によって実行されるJDFプリント機能を実行するプログラムである。なお、JDFとは、Job Definition Formatのことである。コントローラ部205によって行われるJDFプリント機能においては、本プログラムに記述された処理順序、処理条件に基づいてコントローラ部205によって適切な順序で各デバイスの動作を順次指示する。その結果として最終的にJDFプリント処理が実行されるように制御される。各デバイスには、図2におけるシート処理装置200、プリンタ部203、HDD209、圧縮展開部210、RAM208等が含まれる。また、外部I/F202経由で受信されたJDFジョブデータの解析処理及び、解析処理の結果、JDFに不正な設定が含まれるか否かの判定処理、及び不正な設定を解消するための設定変更等を行うプログラムも含まれる。
コピー機能プログラム405は、操作部204経由で本デジタル印刷機102のユーザがコピーファンクションの実行を指示した際に操作部204からの指示によりコントローラ部205によって実行されるコピー機能を実行するためのプログラムである。コピー機能は、本デジタル印刷機102内の資源を本プログラムに記述された処理順序、処理条件に基づいてコントローラ部205によって適切な順序でこれら各デバイスの動作を順次指示することにより実現される。それにより最終的にコピー処理が実行されるように制御される。前述の各デバイスには、スキャナ部201やプリンタ部203、シート処理装置200、HDD209、圧縮展開部210、及びRAM208等が含まれる。
スキャン機能プログラム406は、操作部204経由で本デジタル印刷機102のユーザがスキャンファンクションの実行を指示した際に、操作部204からの指示によりコントローラ部205によって実行されるスキャン機能を実行するためのプログラムである。コントローラ部205によって行われるスキャン機能は次のように実行される。スキャナ部201、HDD209、圧縮展開部210、及びRAM208等のモジュールが、本デジタル印刷機102内の資源を本プログラムに記述された処理順序、処理条件に基づいてコントローラ部205によって制御される。その際に、適切な順序でこれら各デバイスの動作を順次指示することにより最終的にスキャン処理が実行されるように制御される。
PDL機能プログラム407は、PDLデータ(印刷ジョブデータ)が外部I/F202経由で本デジタル印刷機102によって受信された場合に、外部I/F202の指示でコントローラ部205によって実行されるプリント機能を実行するプログラムである。PDLプリント機能は、本プログラムに記述された処理順序、処理条件に基づいてコントローラ部205によって適切な順序で各デバイスの動作を順次指示することにより実現される。その結果として最終的にPDLプリント処理が実行されるように制御される。各デバイスには、シート処理装置200、プリンタ部203、HDD209、圧縮展開部210、及びRAM208等が含まれる。
BOX機能プログラム408は、操作部204経由で本デジタル印刷機102のユーザがBOXファンクションの実行を指示した際に、操作部204からの指示によりコントローラ部205によって実行されるBOX機能を実行するプログラムである。BOX機能は、本デジタル印刷機102を本プログラムに記述された処理順序、処理条件に基づいてコントローラ部205によって適切な順序でこれら各デバイスの動作を順次指示することにより実現される。各デバイスには、スキャナ部201やプリンタ部203、シート処理装置200、HDD209、圧縮展開部210、及びRAM208等が含まれる。格納されたジョブデータに対して、格納時の設定を変更して実行することができる。
UI機能プログラム409は、操作部204の制御用プログラムである。UI機能プログラム409は、本デジタル印刷機102のユーザによる操作部204の入力された内容を識別し適切な画面遷移及びコントローラ部205に対する処理依頼指示を行う。メディア管理プログラム410は、本デジタル印刷機102が利用可能なメディアに関連する管理機能を実行するためのプログラムである。当該プログラムによって管理されるメディア関連情報は、該プログラムの処理によってHDD209上に格納される。
ジョブホールド機能プログラム411は、操作部204経由で本デジタル印刷機102のユーザがジョブホールドファンクションの実行を指示した際に、操作部204からの指示でコントローラ部205によって実行されるプログラムである。当該機能においては本デジタル印刷機102を本プログラムに記述された処理順序、処理条件に基づいてコントローラ部205によって適切な順序でこれら各デバイスの動作を順次指示することによりジョブホールドによる印刷処理が実行されるように制御される。各デバイスには、プリンタ部203、シート処理装置200、HDD209、圧縮展開部210、及びRAM208等が含まれる。格納されたジョブデータに対して、格納時の設定を変更して実行することができる。
外部機器であるコンピュータ101から当該デジタル印刷機102のジョブホールド機能に対して、印刷ジョブデータを格納する際には、次のような手順に基づき行われる。即ち、PDL機能プログラム407又はJDF機能プログラム404等がジョブデータの印刷処理をする代わりに、ジョブホールド機能に対する格納を指示する。これらPDL機能プログラム407又はJDF機能プログラム404によって、印刷指示をするか、ジョブホールド機能への格納処理をするかは、ジョブの投入先であるコンピュータ101において動作する印刷用アプリケーションの指定によって行われる。当該指定は、PDL機能プログラム407又はJDF機能プログラム404等が処理する対象であるジョブデータに設定属性に反映され、PDL機能プログラム407又はJDF機能プログラム404が設定属性に基づき処理の切り替えを実施する。
なお、本実施形態で説明する各種機能プログラムにおいては、その全てを備える必要はなく、その一部或いは前述した以外の機能プログラムを備える構成であってもよい。いずれの場合においても、請求項に記載の項目を満たす限り本発明が有効であることは言うまでもない。
保存文書格納領域412は、ジョブホールド機能プログラム411によって管理され保存ジョブデータの格納領域である。本デジタル印刷機102の外部から受信した保存対象となるジョブデータを印刷設定と共に当該領域に格納される。
<情報処理装置のプログラム構成>
次に、図5を参照して、情報処理装置であるコンピュータ101のHDD311に格納され、CPU301によって読み出され実行される各種プログラムの構成について説明する。ブートローダ501及びオペレーティングシステム502の動作は、図4における印刷装置のブートローダ401及びオペレーティングシステム402と同等のため説明は省略する。
次に、図5を参照して、情報処理装置であるコンピュータ101のHDD311に格納され、CPU301によって読み出され実行される各種プログラムの構成について説明する。ブートローダ501及びオペレーティングシステム502の動作は、図4における印刷装置のブートローダ401及びオペレーティングシステム402と同等のため説明は省略する。
デバイスドライバ503は、コンピュータ101に接続される各種ハードウェアを制御するためのプログラムである。KBC305、CRTC306、及びDKC307等を制御するためのプログラムも含まれる。
印刷アプリケーションプログラム504は、コンピュータ上で動作し、PODシステムユーザに各種機能やサービスを提供することを目的としたプログラムの総称である。印刷アプリケーションプログラム504は、印刷ジョブデータを作成又は編集する機能を有する。また、同様に印刷アプリケーションプログラム504は、当該アプリケーションの図示しない設定画面より設定された各種印刷仕様から対応する印刷設定に変換する機能を有する。
さらに、当該アプリケーションは、逆に印刷設定に含まれる設定から対応する印刷アプリケーションプログラム504の設定画面の表示項目を制御するために必要な内部情報に変換することも可能である。さらに、印刷アプリケーションプログラム504は、HDD311内に保存されている印刷設定ファイルを選択し、印刷ジョブデータを作成する機能も有する。当該印刷アプリケーションプログラム504は印刷設定として、PDLコマンド形式又はJDF形式に変換し、印刷対象データと合成して印刷ジョブデータを作成する能力を有する。
ネットワーク制御プログラム505は、印刷アプリケーションプログラム504によって作成された印刷ジョブデータをネットワーク100により接続されるデジタル印刷機102に対し、印刷ジョブを送信する際に実行されるプログラムである。同プログラムは、印刷データの送信、送信後は印刷処理の進捗をコンピュータ101に接続されたデジタル印刷機102により実行される印刷ジョブの進捗情報を取得するなどの機能をも有するよう構成可能である。その他のプログラム506は、上記のいずれにも該当しない全てのプログラム群が含まれるが詳細な説明は省略する。
<印刷設定:オペレータA>
次に、図6を参照して、コンピュータ101からデジタル印刷機102に送信され、ジョブホールド機能プログラム411によって格納される保存系印刷ジョブの印刷設定について説明する。コンピュータ101は、図6に示す印刷設定とともに、印刷対象データをデジタル印刷機102に送付する。デジタル印刷機102において、外部I/F202が当該印刷設定を含む印刷ジョブデータを受信し、コントローラ部205の制御によって、図5に示す各種機能プログラムが実行されることによって、印刷処理が行われる。
次に、図6を参照して、コンピュータ101からデジタル印刷機102に送信され、ジョブホールド機能プログラム411によって格納される保存系印刷ジョブの印刷設定について説明する。コンピュータ101は、図6に示す印刷設定とともに、印刷対象データをデジタル印刷機102に送付する。デジタル印刷機102において、外部I/F202が当該印刷設定を含む印刷ジョブデータを受信し、コントローラ部205の制御によって、図5に示す各種機能プログラムが実行されることによって、印刷処理が行われる。
図6では、印刷設定のフォーマットの一例としてJDF(Job Definition Format)である場合を示す。しかしながら、本発明は、JDF以外のプリント系フォーマットに基づく印刷設定を用いてもよい。ここでは、JDFを例示するため、図5に示すJDF機能プログラム404による印刷ジョブが動作する場合の例について説明する。
601は、JDFフォーマットによるメディアの指定が含まれる箇所を示す。JDFのフォーマットでは、602がメディアのサイズを表し、603が坪量を表す。換言すれば、図6に示すJDFは、属性指定によってメディアを指定する設定方式であり、その際に指定された属性はサイズ及び坪量であり、それらの値は例えばA4、及び100である。図6では、一例として色や表面性等その他のメディア属性については指定していない例を挙げているが、他のメディア属性について指定が行われてもよい。なお、以下の説明においては、図6の印刷ジョブを投入したオペレータをオペレータAとして説明する。
<メディア情報>
次に、図7を参照して、本発明におけるデジタル印刷機102のメディア管理部211が管理するメディア情報の一例について説明する。当該メディア情報は、メディア管理プログラム410を、コントローラ部205が実行することにより、RAM208及び209に保存されて管理される。
次に、図7を参照して、本発明におけるデジタル印刷機102のメディア管理部211が管理するメディア情報の一例について説明する。当該メディア情報は、メディア管理プログラム410を、コントローラ部205が実行することにより、RAM208及び209に保存されて管理される。
701から705までによって示される5種類のメディアが登録されている状態を示している。当然のことながら、デジタル印刷機102においては、図7に示した数よりも圧倒的に多数のメディアを扱うことができる。
706から712までによって示されるフィールドは、各メディアに対応したメディア属性を示すものである。ID706は、メディア管理部211の管理下にあるメディアに対して一意に割り振られたIDである。本実施形態では説明しないが、このIDを印刷設定に含めることによって、IDによってメディアを指定することも可能である。
名称707は、メディアに与えられた名称文字列である。坪量708は、メディアの単位面積当たりの重さを表した数字である。表面性709は、メディアの表面性に関するパラメタを記録するフィールドである。形状710は、メディアの形状に関する特徴パラメタを記録するフィールドである。色711は、メディアの色に関するパラメタを記録するフィールドである。サイズ712は、メディアのサイズに関するパラメタを記録するフィールドである。なお、本発明の第1の実施形態におけるデジタル印刷機102の場合、サイズ712は、必須ではない。従って、703、704に示すメディアにおいては、サイズ712のフィールドに明示的な値が入っていないことを識別するためのANYという特殊な値が割り当てられている。
ID706はシステムが一意性を保証することを目的とし、ユーザには編集する権限がない。一方、名称707、坪量708、表面性709、形状710、色711、サイズ712は、当該デジタル印刷機102のシステム管理者が変更することが可能なように構成される。
図6に示した設定を含む印刷ジョブが登録されているメディアエントリの状態がデジタル印刷機102に投入された場合を想定する。図6におけるメディア設定は、属性指定であり、指定された属性はサイズがA4、坪量が100であった。図7に示すメディアにおいて、この条件に合致するのは、702によって示されるメディアエントリである。従って、図6に示した設定を含む印刷ジョブを当該デジタル印刷機102に投入した場合、702に示すメディアエントリを利用するよう指示された状態でジョブホールド機能によって当該デジタル印刷機102内部に格納される。
例えば、属性指定を含む印刷ジョブがデジタル印刷機102に投入された場合であって、ジョブ設定のメディア属性の条件にマッチするメディアエントリが存在しないというケースも存在しうる。図6の例においては、サイズがA4で、かつ坪量が100であるメディアエントリが図7に示すいずれのエントリにも存在しなかったケースに当たる。この場合におけるデジタル印刷機102の回避処理としては複数の方法が存在する。
第一に、適切な用紙がない場合の代表的な挙動である最適用紙なしモードに移行することが考えられる。ただし、本実施形態においては、ジョブホールドに印刷ジョブを格納し、後の段階で溜め置き印刷するというユースケースを想定している。従って、用紙なしを検知した場合であっても、ジョブホールドに当該ジョブは格納され、ジョブホールドで当該ジョブを印刷処理しようとした段階で用紙なしの現象が発生するよう制御される。
第二に、デフォルトの用紙を選択するというモードが考えられる。何れに該当しなくても、メディア管理部が管理するいずれかのメディアに仮にマッピングし、後の段階でオペレータが必要に応じてメディアの設定を変更するユースケースを想定したものである。
第三に、メディアの自動登録モードが考えられる。何れのメディアエントリに好適なものが存在しないと判定された場合には、ジョブ設定に含まれるメディアの属性情報に基づいて、それらを含むようなメディアエントリを図7に示したメディア情報に追加し、追加したものを選択状態として格納するモードである。
<印刷設定:オペレータB>
図8は、コンピュータ101からデジタル印刷機102に送信され、ジョブホールド機能プログラム411によって格納される図6とは別の保存系印刷ジョブの印刷設定の一例を示す。図6とは別のオペレータが発行したジョブの例を想定している。当該印刷設定は、図6の印刷設定と同様に、印刷対象データと共にデジタル印刷機102に送付される。ここでも、図6と同様に、印刷設定のフォーマットの一例としてJDFである場合を示す。
図8は、コンピュータ101からデジタル印刷機102に送信され、ジョブホールド機能プログラム411によって格納される図6とは別の保存系印刷ジョブの印刷設定の一例を示す。図6とは別のオペレータが発行したジョブの例を想定している。当該印刷設定は、図6の印刷設定と同様に、印刷対象データと共にデジタル印刷機102に送付される。ここでも、図6と同様に、印刷設定のフォーマットの一例としてJDFである場合を示す。
図8のJDFに含まれる各種設定のうち、801によって示される箇所がJDFフォーマットによるメディアの指定が含まれる箇所である。JDFのフォーマットで、802はメディアのサイズを表し、803は色を表す。換言すれば、図8に示すJDFは、属性指定によってメディアを指定する設定方式であり、その際に指定された属性はサイズ及び色であり、その値はA4、白である。坪量や表面性等その他のメディア属性については指定されていない。
図8に示した設定を含む印刷ジョブを当該デジタル印刷機102に投入した場合、702に示すメディアエントリを利用するよう指示された状態でジョブホールド機能によって当該デジタル印刷機102に格納される。以下では、図8に示した印刷ジョブを投入したオペレータをオペレータBとして説明する。
<編集後のメディア情報>
次に、図9を参照して、オペレータAが、格納されたジョブの出力処理を実行する前に、利用するメディアエントリを編集した直後の状態について説明する。図9に示すように、702によって示されるメディアエントリのうち、坪量が120に、色が赤に変更されている。なお、この編集内容そのものに本発明の意味はない。メディアエントリの属性をオペレータAが印刷前に編集した際の編集内容の一例として示したに過ぎない。いずれにせよ、この編集内容がオペレータAにとっては、利用メディアとして所望のものであるとして以下で説明を行うものである。
次に、図9を参照して、オペレータAが、格納されたジョブの出力処理を実行する前に、利用するメディアエントリを編集した直後の状態について説明する。図9に示すように、702によって示されるメディアエントリのうち、坪量が120に、色が赤に変更されている。なお、この編集内容そのものに本発明の意味はない。メディアエントリの属性をオペレータAが印刷前に編集した際の編集内容の一例として示したに過ぎない。いずれにせよ、この編集内容がオペレータAにとっては、利用メディアとして所望のものであるとして以下で説明を行うものである。
図6に示す印刷ジョブの出力が終了し、オペレータAがデジタル印刷機102を解放し、次のオペレータ、例えばオペレータBに委譲したとする。オペレータBの印刷ジョブは、図8を用いて説明したように、図9の702によって示されるメディアエントリが利用対象メディアとして関連付けられた状態で格納されている。図8の印刷ジョブを投入した段階のメディアエントリの状態が図7で示した状態であれば、図8の印刷ジョブのメディア設定に対し、702のメディアエントリは条件に合致するものとして保存される。しかしながら、その後オペレータAがデジタル印刷機102の占有期間に702によって示されるメディアエントリを編集したことにより、図8の印刷ジョブの格納時点とはメディアエントリの条件は合致しなくなる。換言すれば、オペレータAによるメディアエントリの編集操作によって、後続ジョブであり、かつ同一メディアエントリを利用メディアとして格納されている場合、格納時点とメディアエントリの情報が異なる現象が発生しうる。即ち、オペレータBの意図にそぐわないメディアが結果的に図8の印刷ジョブに対応づけられた状況が発生する。
このまま図8の印刷ジョブを実行すれば、オペレータBの意図しない成果物が生成されてしまう。仮に、オペレータBが図9の702に示すメディアエントリの編集に気付き、所望のメディアエントリとなるよう、変更した上で印刷処理を実行したとする。そうした場合、メディアエントリの編集が煩雑である。また、この状態で再度オペレータAが別のジョブを同一メディア設定によって同一デジタル印刷機102に後の段階で投入した場合を想定する。今度はオペレータBによるメディアエントリの編集の副作用をオペレータAが受けることとなり、いずれにせよ非効率な状態に陥ってしまう。
<改良したメディア情報>
次に、図10を参照して、図7のメディア情報の一部を改良したものについて説明する。1006から1012のパラメータは、706から712のパラメータと同様であるため説明を省略する。ここでは、1013によって示されるフィールドが追加されている点が異なる。
次に、図10を参照して、図7のメディア情報の一部を改良したものについて説明する。1006から1012のパラメータは、706から712のパラメータと同様であるため説明を省略する。ここでは、1013によって示されるフィールドが追加されている点が異なる。
オーナー1013のフィールドは、メディアエントリの使用可能な対象者を識別するためのフィールドである。印刷ジョブを投入した操作者が、オーナー1013に記載されて対象者にマッチした場合に限り、投入されたジョブに対応するメディアエントリとして検索され、利用対象メディアとするよう制御される。換言すれば、仮に坪量やサイズ等、印刷ジョブのメディアの属性指定で合致したメディアエントリがあった場合であっても、対象者が合致していなければ、当該メディアエントリは利用対象として選択されないよう制御される。即ち、対象者以外のメディアは利用できないように制御することによって、複数のオペレータによる単一メディアエントリの競合参照状態を回避し、それにより上述したような編集に伴う諸問題を解決することができる。
なお、対象者が共通となっているメディアエントリについては、全てのオペレータに敢えて利用を許可することを実現するために設けられた特殊な値である。このメディアが利用メディアとして対応付けられた場合には、対象者フィールドの情報に基づく競合参照状態は回避できず、図7のメディア情報を利用した場合と同等の動作となる。しかしながら、運用においてはこのような共有可能なメディアも利用可能な方が都合のよいケースがあるため、設けている。
<改良したメディア情報における編集例>
次に、図11を参照して、本実施形態に係るデジタル印刷機102のメディア管理部211が管理するメディア情報が図10に示す状態であったときに、図8に示すオペレータBによる印刷ジョブが投入された直後のメディア情報の状態について説明する。
次に、図11を参照して、本実施形態に係るデジタル印刷機102のメディア管理部211が管理するメディア情報が図10に示す状態であったときに、図8に示すオペレータBによる印刷ジョブが投入された直後のメディア情報の状態について説明する。
1014は、新規のメディアエントリであり、そのメディアエントリのメディア属性は、図8によって示される印刷設定に含まれるメディア属性に基づいたものとなるよう属性値が設定されている。即ち、図8の印刷ジョブ投入を契機として、対応するメディアエントリを検索しても、オペレータBが利用可能なメディアであって、図8に示す印刷ジョブのメディア設定に合致するものが存在しない。そのため新規メディアエントリとして登録し、それを利用対象メディアエントリとしている。
なお、上述のように、新規追加されたメディアエントリにおいて、その追加の契機となっている印刷ジョブのメディア属性のうち、指定されていないものについては、ID1006、名称1007、オーナー1013以外のフィールドは、デフォルト値によって補完され格納される。これは後の段階で、オペレータにより適切な値がさらに補完されることを期待したものである。仮に、上述したデフォルト値として、各フィールドの属性が取りうる値域のうち、デフォルト値を定め、その値を新規メディアエントリ追加時に格納するような形態を採用したとしてもよい。
さらに、図12は、デジタル印刷機102のメディア管理部211が管理するメディア情報が図11に示す状態であったときに、オペレータAが図9において実施したのと同じ編集操作を行った結果の一例を示す。オペレータAが1002によって示されるメディアエントリに関して、坪量と色の属性を変更した結果を示している。
図12の場合、1002によって示されるメディアエントリの対象者はオペレータAである。換言すればオペレータBはこの編集による影響を受けない。何故ならば、オペレータBは図8に示すジョブの投入結果として1014によって示されるメディアエントリが追加され、それが当該ジョブの利用対象として選択されているからである。
同様に、オペレータBが1014によって示されるメディアエントリの内容を編集したとしても、オペレータAはその編集による影響を受けることはない。このようにして、メディアエントリの複数のオペレータによる多重参照を回避することで、メディアエントリに対する編集が加えられた際の不具合を解消することが可能となる。
<印刷ジョブデータの構成>
次に、図13を参照して、デジタル印刷機102が処理可能である、JDF機能プログラム404が実行する印刷ジョブデータの構成について説明する。JDFジョブにおける印刷ジョブデータは、一般に3つのパートから構成されている。
次に、図13を参照して、デジタル印刷機102が処理可能である、JDF機能プログラム404が実行する印刷ジョブデータの構成について説明する。JDFジョブにおける印刷ジョブデータは、一般に3つのパートから構成されている。
JMF(Job Messaging Format)1301は、JDFの仕様で定義されるコマンドを定義したデータ領域である。本実施形態においては、JDFジョブを受信した際の挙動について当該データによって規定する。具体的には、受信した印刷ジョブデータを出力処理まで実行するか、或いは展開処理をした後、ジョブホールド機能プログラム411が利用可能となるよう、当該デジタル印刷機102に格納するかの切替処理を指定する。その他、JDFジョブの実行に関わる各種設定もJMF1301によって定義可能であるが詳細は省略する。
JDF(Job Definition Format)1302は、図6及び図8に示したような、印刷設定情報を格納するデータ領域である。印刷ジョブで使用するメディア設定に関する情報も当該データ内に含まれることは図6及び図8の説明で述べた通りである。PDLデータ1303は、印刷ジョブの印刷対象となる画像データ領域である。
JDFジョブにおいては、上述した3つのデータ領域を結合し、単一状態のデータとしてデジタル印刷機102に送信するのが一般的である。ただし、別の形態によるジョブ投入方法もJDFにおいては指定可能であるが、本発明の効果を説明する上で重要ではない為、詳細は省略する。
<処理手順>
次に、図14を参照して、コントローラ部205によって実行されるJDF機能プログラム404の処理手順について説明する。JDF機能プログラムは、外部I/F202経由で、図13において示したジョブデータをデジタル印刷機102が受信したことをトリガとして処理が開始される。また、以下で説明する処理は、コントローラ部205がROM207又はHDD209に格納されたJDF機能プログラム404をRAM208に読み出して実行することにより実現される。
次に、図14を参照して、コントローラ部205によって実行されるJDF機能プログラム404の処理手順について説明する。JDF機能プログラムは、外部I/F202経由で、図13において示したジョブデータをデジタル印刷機102が受信したことをトリガとして処理が開始される。また、以下で説明する処理は、コントローラ部205がROM207又はHDD209に格納されたJDF機能プログラム404をRAM208に読み出して実行することにより実現される。
S1401で、コントローラ部205は、JMFの解析処理を実行する。これは図13におけるJMF1301に記載されたデータの解析処理に相当する。以下では、JMF1301に印刷ではなく格納を実行する旨の設定が含まれている場合について説明する。
S1402で、コントローラ部205は、JDFの解析処理を実行する。これは図13におけるJDF1302に記載されたデータの解析処理に相当する。属性指定によるメディア設定もここに含まれる。続いて、S1403で、コントローラ部205は、S1402で解析された印刷ジョブ設定のうちから、メディアに関する設定を抽出する。具体的には、図6又は図8における601及び801に相当する箇所に記載されたメディア設定の解析結果を取得する。
S1404で、コントローラ部205は、S1403で取得されたメディア設定に合致するメディアエントリを、メディア管理部211が管理する当該デジタル印刷機102内に保持されたメディア情報から検索する。同ステップにおける処理は、図10において示したメディア情報の中から、投入されたジョブで利用可能なメディアエントリを、JDFで指定されたメディア属性情報から検索する処理に相当する。或いは、対応するエントリが存在しない場合には、図11における説明で記載したように、該当するエントリの追加処理も同ステップの実行内容に含まれる。S1404の処理の詳細は後述する。
S1405で、コントローラ部205は、S1403で抽出した印刷設定に基づき、PDLデータ1303を展開し、画像情報を作成する。具体的には、PDL言語で表現された画像情報を印刷処理可能なビットマップ等の内部データに変換する。続いて、S1406で、コントローラ部205は、S1405で作成した展開後の画像データを処理する。処理内容としては、展開後の画像データを印刷処理するか、或いは格納するかである。
次に、図15を参照して、図14におけるS1404の処理、即ちジョブで利用対象とするメディアエントリの検索処理の詳細手順について説明する。また、以下で説明する処理は、コントローラ部205がROM207又はHDD209に格納されたJDF機能プログラム404をRAM208に読み出して実行することにより実現される。また、その過程でJDF機能プログラム404がコントローラ部205による制御の元、メディア管理プログラム410に一部処理の実行依頼を行う。
S1501で、コントローラ部205は、チェック対象であるメディアにおける、属性の一覧を予め取得する。これは、図14におけるS1403において抽出した情報に相当する情報である。続いて、S1502で、コントローラ部205は、検索対象となるメディアエントリを抽出する。具体的には、図11に示したメディア情報のうち、調査対象となるメディアのオーナーにとって、有効なメディアの絞り込みを行う。換言すれば、図11におけるオーナー1013の欄の情報が、ジョブ実行者であるオペレータ及び共通となっているメディアエントリのリストのみをこの段階で抽出する処理を実行する。これにより、印刷ジョブのメディア設定で指定されたメディアをデジタル印刷機102で利用可能なメディアエントリの何れを対象とし対応づけるかに関し、ユーザを限定する処理を行う。これは、図9で説明したような、単一メディアエントリの競合参照状態を回避することを意図した処理である。
S1503で、コントローラ部205は、S1502で抽出したメディア情報の全てのエントリについて検査が終了したか否かを判定する。これは、S1502で抽出したメディアエントリと、S1501におけるメディアとの照合を全て実施するためのループ処理を形成するためのものである。検査が終了している場合はS1512に進み、そうでない場合はS1504に進む。
S1504で、コントローラ部205は、処理結果を判定するための結果格納フラグを初期値にセットする。本処理の最終判定時点において、このフラグの値が真であった場合には、印刷ジョブに含まれる属性指定によるメディアにマッチしたメディアがS1502で抽出したメディア情報内に存在することを示す。そうでない場合は当該フラグの値は偽となる。
続いて、S1505で、コントローラ部205は、照合対象とすべきメディアエントリをS1502で抽出したものの中から選択する。当該選択は、S1403で取得した情報に従って行われる。具体的には、601や801で設定されている属性情報を選択することになる。S1506で、コントローラ部205は、S1505で選択したメディアエントリのうち、検査対象である属性のうちから、1つのメディアエントリを選択する。具体的には、図10に示す坪量1008、表面性1009、形状1010、色1011、及びサイズ1012等のフィールドのうち、S1505で選択したもののうちのいずれかである。
S1507で、コントローラ部205は、全ての検査対象の属性について照合処理を実施したか否かを判定する。実施していれば、S1513に進み、そうでなければS1508に進む。S1508で、コントローラ部205は、S1506で抽出したメディアエントリのうちの属性と、S1501で取得した属性とを比較し、S1509でその結果を判定する。S1509の判定の結果が合致していることを示す場合には、S1506に戻り、合致しない場合はS1510に進む。
S1510で、コントローラ部205は、メディアエントリの属性の値がANY又はDefaultであるか否かを判定する。これらANY又はDefaultは、明示的な値ではない。換言すればこれらの値とは如何なる属性値も合致することとなる。従って、ANY又はDefaultであれば、S1509の判定で合致したものと同等と見なし、S1506に戻りループ処理を継続する。
一方で、S1510の結果が偽である場合には、照合した結果、合致しない属性値が検出されたことを意味する。従って、S1511で、コントローラ部205は、比較対象のメディアが互いに不一致であるとみなし、比較結果を格納するフラグに偽の値を設定し、S1506に処理を戻す。
また、S1507の判定の結果が真である場合、S1513に進み、コントローラ部205は、フラグの値を判定する。即ち、フラグの値が真だった場合には、直前のステップまでで実施したループ処理の検査対象であるメディアと属性値は照合したと判断される。この場合は、当該メディアを印刷ジョブによって指定されたメディアと対応付けるメディアと決定し、同図のフローを終了する。
一方、S1513の判定の結果が偽である場合、直前のステップまでで実施したループ処理の検査対象であるメディアと属性値は照合しなかったと判断される。この場合は、S1503に戻り、次の比較対象のメディアの処理に移行する。同様にマッチしたと見なせるメディアが見つかるまでループ処理が実行される。
また、S1503の判定結果が真である場合は、全てのメディアエントリについて印刷ジョブのメディア属性にマッチするものを検索した結果、マッチするものが存在しなかった状況に相当する。この場合は、S1512に進み、コントローラ部205は、印刷ジョブの属性を参照し新規のメディアエントリを作成し、処理を終了する。これは図12において説明した1014によって示されるメディアエントリを追加する処理に対応する。
なお、図6及び図8に示した例においては、印刷ジョブが利用するメディアは1種類の場合の例であった。当然のことながら、1つの印刷ジョブにおいて複数のメディアを使用することはあり得る。その場合、上述のフローチャートにおいてメディアの種別の数だけ繰り返し処理が行われる。
図16は、図15のS1502における調査対象のメディアエントリを抽出する詳細手順を示す。以下で説明する処理は、コントローラ部205がROM207又はHDD209に格納されたJDF機能プログラム404をRAM208に読み出して実行することにより実現される。
S1601で、コントローラ部205は、印刷ジョブの実行者(操作者)であるオペレータの情報を取得する。当該情報は、図6又は図8において示した印刷設定情報の中から取得してもよいし、デジタル印刷機102の実行権限を与えられたログイン情報に基づいてもよい。
S1602以降は、図10において示したメディア情報の全てのエントリについて所望の検査を実施するためのループ処理を形成する。S1602で、コントローラ部205は、全てのメディアエントリについて検査したか否かを判定し、検査していればループ処理を終了する。一方、終了していなければS1603に進む。
S1603で、コントローラ部205は、検査対象となるメディアエントリを選択する。これは、図10に示す各メディアエントリを逐次選択する処理に相当する。S1604で、コントローラ部205は、S1603で選択したメディアエントリに関して、対象者に関する情報を抽出する。これは、オーナー1013のオーナー情報を抽出処理に相当する。
S1605及びS1606において、コントローラ部205は、S1604及びS1601において取得したオペレータ情報とユーザ情報と比較を比較する。即ち、オペレータ情報と、メディアエントリのオーナー1013のユーザ情報とが合致するか、又はユーザ情報が共通であるか否かを判定する。換言すれば、オペレータが印刷ジョブ実行時に利用可能なメディアの条件を満たしているか否かをオペレータ情報に基づいて判定する。
S1605及びS1606のうち、いずれかが真である場合には、S1607に進み、コントローラ部205は、当該メディアエントリを調査対象メディアリストとして蓄積する。一方、S1605及びS1606のいずれもが偽である場合には、コントローラ部205は、当該メディアエントリをスキップし、次のメディアエントリに対して同様の判定処理を適用するため処理をS1602に戻す。
図17は、図15のS1512における「メディアの自動登録処理の詳細手順を示す。以下で説明する処理は、コントローラ部205がROM207又はHDD209に格納されたJDF機能プログラム404をRAM208に読み出して実行することにより実現される。
S1701で、コントローラ部205は、図10に示すメディア情報の管理領域に新規エントリを追加する。この状態では、エントリが追加されたのみであり、当該エントリにおける各フィールド情報の値は設定されていない。ただし、ID1006には、追加されたエントリに対応する一意なIDが割り振られる。IDは、メディア管理部211によって常にユニーク性が保障されるよう制御される。S1702で、コントローラ部205は、S1701で追加したメディアエントリを初期値、即ちデフォルト値によって初期化する。ここでは、1007乃至1013のフィールドまでの値を初期値によって更新する。初期値として各フィールドに如何なる値が利用されるかはメディア管理部211によって制御されるが、初期値を可変となるよう制御可能な構成としてもよい。
S1703で、コントローラ部205は、S1702で初期化された状態のメディアエントリの各フィールドの値を、S1501で取得した値、即ち印刷ジョブにおけるメディア設定情報によって更新する。これにより、S1701で追加したメディアエントリに、印刷ジョブのメディア設定情報を反映することができる。S1704で、コントローラ部205は、当該メディアエントリの追加の契機となった印刷ジョブの操作者、即ちオペレータ情報によって、オーナー1013のオーナー情報の値を更新する。
以上説明したように、本実施形態に係る印刷装置は、印刷対象となる複数の種別の記憶媒体ごとに、当該記憶媒体に関連するメディア情報であって、該記憶媒体の使用が許可される対象者の情報を含むメディア情報を記憶する。さらに、印刷装置は、印刷ジョブを受け付けると、当該印刷ジョブで使用される記録媒体に関する属性情報を解析し、解析結果と、既に記憶しているメディア情報とを比較し、印刷ジョブを指示した操作者が使用可能な、該当するメディア情報を検索する。ここで、印刷装置は、該当するメディア情報が検索されなければ、受け付けた印刷ジョブで使用する記憶媒体のメディア情報を新たに追加する。このように、本実施形態によれば、メディア情報が複数の操作者から多重参照する場合であっても、メディア情報に含まれる一部の属性情報が異なる場合に当該部分を編集して使用することなく、新たなメディア情報として追加する。よって、他の操作者が所望でない成果物を得てしまうことを回避することができる。
<第2の実施形態>
以下では、図18乃至図21を用いて本発明の第2の実施形態について説明する。上記第1の実施形態では、オーナー1013の情報を用いることにより、メディアエントリが複数のオペレータによって多重参照される問題を回避する例について説明した。本実施形態では、メディアエントリにオーナー情報を用いる代わりに、被参照状態にあるか否かを示す情報を設けることにより、同様の課題を解消する手法に関して説明する。
以下では、図18乃至図21を用いて本発明の第2の実施形態について説明する。上記第1の実施形態では、オーナー1013の情報を用いることにより、メディアエントリが複数のオペレータによって多重参照される問題を回避する例について説明した。本実施形態では、メディアエントリにオーナー情報を用いる代わりに、被参照状態にあるか否かを示す情報を設けることにより、同様の課題を解消する手法に関して説明する。
<メディア情報>
まず、図18を参照して、本実施形態におけるデジタル印刷機102のメディア管理部211が管理するメディア情報の一例について説明する。上記第1の実施形態において示した図10と比較して説明する。
まず、図18を参照して、本実施形態におけるデジタル印刷機102のメディア管理部211が管理するメディア情報の一例について説明する。上記第1の実施形態において示した図10と比較して説明する。
1813によって示されるフィールドが上記第1の実施形態におけるメディア情報と異なっている点である。即ち、本実施形態では、メディアエントリは、印刷ジョブによって、当該メディアエントリが参照状態にあるか否かの情報を保持する参照状態1813のフィールドを有する。この参照状態1813の情報を用いて制御することによって課題の解消を図ることができる。参照状態とは、所定のユーザが当該エントリを参照でいるか否かを示す情報である。例えば、参照状態にある場合には、他のユーザは当該エントリを参照することができないように制御される。これにより、多重参照を回避することができる。
図19は、本実施形態におけるメディア情報が図18に示す状態であった場合に、図6に示す印刷設定を有する印刷ジョブを投入した後の、メディア情報を編集した例を示したものである。図19に示すように、当該印刷ジョブに含まれるメディア設定、即ちメディアのサイズ602、及び坪量603が合致するメディアエントリである、エントリ1802の参照状態が更新される。
図20は、本実施形態におけるメディア情報が図19に示す状態であった場合に、図8に示す印刷設定を有する印刷ジョブを投入した後の、メディア情報を編集した例を示したものである。図20に示すように、エントリ1814によって示されるメディアエントリが図19において示した状態から追加されていることが分かる。これは、当該印刷ジョブを投入した時点で、好適な条件を含むメディアは1802によって示されるメディアエントリである。しかしながら、同メディアエントリは参照状態にあるため、多重参照を回避するため新規メディアエントリとして追加され、同メディアが参照状態となるように制御された結果である。以上述べたように、参照状態を識別する情報をメディアエントリに付加することによって多重参照状態を回避することが可能となる。
<処理手順>
次に、図21を参照して、本実施形態における、検索対象メディアエントリを抽出する処理手順について説明する。以下で説明する処理は、コントローラ部205がROM207又はHDD209に格納されたJDF機能プログラム404をRAM208に読み出して実行することにより実現される。また、その過程でJDF機能プログラム404がコントローラ部205による制御の元、メディア管理プログラム410に一部処理の実行依頼を行う。また、図21に示すフローチャートは、上記第1の実施形態の図16のフローチャートに対応し、本実施形態におけるS1502の詳細処理を示すためのものである。
次に、図21を参照して、本実施形態における、検索対象メディアエントリを抽出する処理手順について説明する。以下で説明する処理は、コントローラ部205がROM207又はHDD209に格納されたJDF機能プログラム404をRAM208に読み出して実行することにより実現される。また、その過程でJDF機能プログラム404がコントローラ部205による制御の元、メディア管理プログラム410に一部処理の実行依頼を行う。また、図21に示すフローチャートは、上記第1の実施形態の図16のフローチャートに対応し、本実施形態におけるS1502の詳細処理を示すためのものである。
S2101以降は、図18に示すメディア情報の全てのエントリについて所望の検査を実施するためのループ処理を形成する。S2101で、コントローラ部205は、全てのメディアエントリについて検査したか否かを判定し、検査していればループ処理を終了する。一方、終了していなければS2102に進む。S2102で、コントローラ部205は、検査対象となるメディアエントリを選択する。これは、図18に示す各メディアエントリを逐次選択する処理に相当する。
S2103で、コントローラ部205は、S2102で選択したメディアエントリに関して、参照情報を抽出する。これは、参照状態1813に定義される情報を抽出する処理に相当する。続いて、S2104で、コントローラ部205は、S2103で取得した情報に基づき、当該エントリが参照状態であるか否かを判定する。判定結果が偽である場合にはS2105に進み、コントローラ部205は、当該メディアエントリを調査対象メディアリストとして蓄積し、S2101に処理を戻す。一方、判定結果が真である場合には当該メディアエントリをスキップし、コントローラ部205は、次のメディアエントリに対して同様の判定処理を適用するため、処理をS2101に戻す。
以上説明したように、本実施形態に係る印刷装置は、印刷対象となる複数の種別の記憶媒体ごとに、当該記憶媒体に関連するメディア情報であって、該メディア情報が参照されているか否かを示す参照情報を含むメディア情報を記憶する。さらに、印刷装置は、印刷ジョブを受け付けると、当該印刷ジョブで使用される記録媒体に関する属性情報を解析し、解析結果と、既に記憶しているメディア情報とを比較し、印刷ジョブを指示した操作者が使用可能な、該当するメディア情報を検索する。ここで、印刷装置は、該当するメディア情報が検索されなければ、受け付けた印刷ジョブで使用する記憶媒体のメディア情報を新たに追加する。このように、本実施形態によれば、メディア情報が複数の操作者から多重参照する場合であっても、メディア情報に含まれる一部の属性情報が異なる場合に当該部分を編集して使用することなく、新たなメディア情報として追加する。よって、他の操作者が所望でない成果物を得てしまうことを回避することができる。
<第3の実施形態>
以下では、図22乃至図25を参照して、本発明の第3の実施形態について説明する。上記第2の実施形態では、図18に示す参照状態1813の情報を持たせることにより、メディアエントリの多重重参照に伴う問題を回避する例を示した。また、上記第2の実施形態では、参照状態1813の情報により多重参照を検知した場合には新規メディアエントリを作成することで多重参照状態を回避する例を示した。一方、本実施形態では、上記第2の実施形態と同様、メディアエントリに参照状態に関する情報を持たせるが、多重参照が発生する可能性があると判定される場合に、別の処理を実施することで多重参照状態を回避する例を示す。即ち、多重参照状態にあるメディアエントリについて編集操作を実行しようとした際に、多重参照状態にあることを警告することで、回避処理を本デジタル印刷機102のオペレータに促す制御を行う。なお、当該別の処理は、上記第1の実施形態に適用されてもよい。
以下では、図22乃至図25を参照して、本発明の第3の実施形態について説明する。上記第2の実施形態では、図18に示す参照状態1813の情報を持たせることにより、メディアエントリの多重重参照に伴う問題を回避する例を示した。また、上記第2の実施形態では、参照状態1813の情報により多重参照を検知した場合には新規メディアエントリを作成することで多重参照状態を回避する例を示した。一方、本実施形態では、上記第2の実施形態と同様、メディアエントリに参照状態に関する情報を持たせるが、多重参照が発生する可能性があると判定される場合に、別の処理を実施することで多重参照状態を回避する例を示す。即ち、多重参照状態にあるメディアエントリについて編集操作を実行しようとした際に、多重参照状態にあることを警告することで、回避処理を本デジタル印刷機102のオペレータに促す制御を行う。なお、当該別の処理は、上記第1の実施形態に適用されてもよい。
<メディア情報>
まず、図22を参照して、本実施形態におけるメディア情報について説明する。上記第2の実施形態における図18の情報に対応する。参照数2213には、メディアエントリごとの参照数が格納されるようになっている。これにより、非参照状態、単一参照状態、多重参照状態を識別可能としている。他のフィールド等については、図18と同様であるため説明を省略する。
まず、図22を参照して、本実施形態におけるメディア情報について説明する。上記第2の実施形態における図18の情報に対応する。参照数2213には、メディアエントリごとの参照数が格納されるようになっている。これにより、非参照状態、単一参照状態、多重参照状態を識別可能としている。他のフィールド等については、図18と同様であるため説明を省略する。
<画面例>
次に、図23を参照して、デジタル印刷機102の操作部204に表示されるメディア情報を編集する操作画面の一例について説明する。操作画面2300には、デジタル印刷機102に登録されたメディアの一覧が表示される。当該一覧は、図22に示すメディア情報に基づいて表示される。即ち、メディアリスト2301に複数のメディアに関する情報が表示されている。これらのうち、2302によって示されるメディアが選択状態にあることを示している。メディア2302は、図22のエントリ1802のメディアに対応する。
次に、図23を参照して、デジタル印刷機102の操作部204に表示されるメディア情報を編集する操作画面の一例について説明する。操作画面2300には、デジタル印刷機102に登録されたメディアの一覧が表示される。当該一覧は、図22に示すメディア情報に基づいて表示される。即ち、メディアリスト2301に複数のメディアに関する情報が表示されている。これらのうち、2302によって示されるメディアが選択状態にあることを示している。メディア2302は、図22のエントリ1802のメディアに対応する。
上記第2の実施形態と同様に、図6に示す保存系印刷ジョブを投入した直後に、同様に図8に示す保存系印刷ジョブを投入した場合を例に説明する。このときのメディア情報の状態は図22に示す状態である場合を想定する。即ち、エントリ1802に該当するメディアが2つの異なるジョブによって参照された状態になる。
操作画面2300に設けられた詳細編集ボタン2303は、メディアリスト2301で選択されているメディアの属性を変更するための画面に遷移させるためのボタンである。図23に示す画面状態において、詳細編集ボタン2303を操作した場合、エントリ1802のメディアの属性編集画面に遷移する。ただし、エントリ1802のメディアは多重参照されているため、一方のジョブに適合させるべく属性の編集を許可してしまうと、他方のジョブにとっては都合の良くない内容となる可能性がある。2304は、画面構成要素を示し、メディアリスト2301に表示仕切れないメディアの情報をスクロール表示させるためのスクロールボタンである。
図24は、操作画面2300において詳細編集ボタン2303が操作された直後に表示される画面の一例を示したものである。複数のジョブから参照状態にあるメディアを編集してしまうことに伴う不具合発生を抑制するため、多重参照状態にあるメディアに対する編集指示を検知した場合、警告画面2400を表示し、オペレータに注意を喚起することを目的としている。即ち、警告メッセージを表示すると同時に、編集を取り消す際には取消ボタン2401を操作すると操作画面2300に戻る。また、競合参照状態にあることを認識した上で編集をする場合には、編集ボタン2402を操作することにより編集を強制的に実行することができるよう構成されている。
<処理手順>
次に、図25を参照して、本実施形態における図23及び図24で示したメディアの編集画面における編集処理の動作の処理手順について説明する。以下で説明する処理は、コントローラ部205がROM207又はHDD209に格納されたメディア管理プログラム410及びUI機能プログラム409をRAM208に読み出して実行することにより実現される。
次に、図25を参照して、本実施形態における図23及び図24で示したメディアの編集画面における編集処理の動作の処理手順について説明する。以下で説明する処理は、コントローラ部205がROM207又はHDD209に格納されたメディア管理プログラム410及びUI機能プログラム409をRAM208に読み出して実行することにより実現される。
S2501で、コントローラ部205は、オペレータからの入力待ち状態となる。これは図23及び図24に示す画面要素のいずれかに対するオペレータによる選択操作を受け付ける待ち状態に相当する。オペレータにより、図23及び図24に示す画面構成要素のいずれかが操作されたことをトリガとしてS2502に進む。
S2502で、コントローラ部205は、S2501で選択されたオペレータからの入力操作が、詳細編集ボタン2303の操作であるか否かを判定する。そうであればS2503に進み、そうでなければS2508に進む。S2503で、コントローラ部205は、詳細編集ボタン2303の操作時点において選択状態にあるメディアエントリを判定し、S2504で同メディアエントリにおける参照状態を取得する。これは図18に示すメディア情報のうち、調査対象メディアに関し参照状態1813の情報を取得する処理に相当する。
S2505で、コントローラ部205は、S2504で取得した参照情報を判定する。具体的には、同ステップ以前の処理において検査対象とされているメディアが参照状態にあるか否かを判定する。同ステップの判定の結果が真の場合、即ち、参照数2213が1以上の値を示す場合には図24に示す警告画面2400を表示する。一方、判定結果が偽である場合、即ち、参照数2213の値が0を示す場合には、S2507に進み、コントローラ部205は、警告画面2400を表示することなく、メディア属性の編集画面に遷移する。
また、S2502の判定結果が偽である場合には、S2501で選択された操作が、詳細編集ボタン2303以外の操作であることを示す。その場合にはS2508に進み、コントローラ部205は、対応した処理を実施するが、詳細な説明は省略する。
以上説明したように、本実施形態における印刷装置は、上記第2の実施形態における参照情報の代わりに、参照数を含むようにメディア情報を構成する。ここで、参照数が0を示す場合は参照されていないと判断し、参照数が1以上を示す場合には参照されていると判断する。また、参照されていると判断した場合、即ち、多重参照の可能性がある場合には、操作者へ注意を促すために警告画面を操作部へ表示する。よって、本実施形態においても、上記第2の実施形態と同様に、他の操作者が所望でない成果物を得てしまうことを回避することができる。
<その他の実施形態>
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。例えば、本実施形態では、デジタル印刷機102のコントローラ部205が各種制御の主体となっていたが、デジタル印刷機102と別筐体の外付けコントローラ等によって、各種制御の一部又は全部を実行可能に構成してもよい。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。例えば、本実施形態では、デジタル印刷機102のコントローラ部205が各種制御の主体となっていたが、デジタル印刷機102と別筐体の外付けコントローラ等によって、各種制御の一部又は全部を実行可能に構成してもよい。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
101:コンピュータ、102:デジタル印刷機、200:シート処理装置、201:スキャナ部、202:外部I/F、203:プリンタ部、204:操作部、205:コントローラ部、207:ROM、208:RAM、209:HDD、211:メディア管理部
Claims (13)
- 印刷装置であって、
印刷対象となる複数の種別の記憶媒体ごとに、当該記憶媒体に関連するメディア情報であって、該記憶媒体の使用が許可される対象者の情報を含む前記メディア情報を記憶する記憶手段と、
印刷ジョブを受け付ける受付手段と、
前記受付手段によって受け付けた印刷ジョブにおいて、該印刷ジョブで使用される記録媒体に関する属性情報を解析する解析手段と、
前記解析手段によって解析された前記属性情報に対応する前記メディア情報を、前記記憶手段に記憶されている前記メディア情報のうち、前記受付手段によって受け付けた前記印刷ジョブを指示した操作者が前記対象者として含まれるメディア情報から検索する検索手段と、
前記検索手段によって該当するメディア情報が検索されなければ、前記受付手段によって受け付けた前記印刷ジョブで使用する記憶媒体のメディア情報を新たに追加する追加手段と
を備えることを特徴とする印刷装置。 - 印刷装置であって、
印刷対象となる複数の種別の記憶媒体ごとに、当該記憶媒体に関連するメディア情報であって、該メディア情報が参照されているか否かを示す参照情報を含む前記メディア情報を記憶する記憶手段と、
印刷ジョブを受け付ける受付手段と、
前記受付手段によって受け付けた印刷ジョブにおいて、該印刷ジョブで使用される記録媒体に関する属性情報を解析する解析手段と、
前記解析手段によって解析された前記属性情報に対応する前記メディア情報を、前記記憶手段に記憶されている前記メディア情報のうち、前記参照情報が参照されていないことを示すメディア情報から検索する検索手段と、
前記検索手段によって該当するメディア情報が検索されなければ、前記受付手段によって受け付けた前記印刷ジョブで使用する記憶媒体のメディア情報を新たに追加する追加手段と
を備えることを特徴とする印刷装置。 - 前記参照情報は、参照数であり、
前記検索手段は、前記参照数が0を示す場合は参照されていないと判断し、前記参照数が1以上を示す場合には参照されていると判断することを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。 - 前記参照数が1以上を示す場合に参照されていると判断すると、多重参照が発生する可能性がある旨を操作者に警告する警告画面を操作部に表示する表示制御手段をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
- 前記受付手段は、さらに、多重参照が発生する可能性があっても、前記受付手段によって受け付けた前記印刷ジョブで使用する記憶媒体のメディア情報を新たに追加することなく、当該メディア情報を編集して用いる旨の指示を前記警告画面を介して受け付けることを特徴とする請求項4に記載の印刷装置。
- 前記検索手段によって検索された前記メディア情報、又は、前記追加手段によって追加された前記メディア情報を用いて、前記受付手段によって受け付けた前記印刷ジョブに対応する印刷を実行する実行手段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の印刷装置。
- 前記検索手段は、
前記印刷ジョブで使用される記憶媒体の全ての属性情報が一致するメディア情報を前記記憶手段から検索することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の印刷装置。 - 前記検索手段は、
前記印刷ジョブで使用される記憶媒体の属性情報が、メディア情報に含まれる対応する情報が一致しない場合であっても、該対応する情報が任意の値を示す情報であれば、当該属性情報については一致したものとみなすことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の印刷装置。 - 前記メディア情報は、前記属性情報として、前記記憶媒体の名称、坪量、表面性、形状、色、及びサイズの少なくとも1つの情報を含むことを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の印刷装置。
- 前記追加手段は、新たに追加する前記メディア情報として、前記受付手段によって受け付けた前記印刷ジョブを指示した操作者を前記対象者とするメディア情報を前記記憶手段に追加することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
- 印刷対象となる複数の種別の記憶媒体ごとに、当該記憶媒体に関連するメディア情報であって、該記憶媒体の使用が許可される対象者の情報を含む前記メディア情報を記憶する記憶手段を備える印刷装置の制御方法であって、
受付手段が、印刷ジョブを受け付ける受付工程と、
解析手段が、前記受付工程で受け付けた印刷ジョブにおいて、該印刷ジョブで使用される記録媒体に関する属性情報を解析する解析工程と、
検索手段が、前記解析工程で解析された前記属性情報に対応する前記メディア情報を、前記記憶手段に記憶されている前記メディア情報のうち、前記受付工程で受け付けた前記印刷ジョブを指示した操作者が前記対象者として含まれるメディア情報から検索する検索工程と、
追加手段が、前記検索工程で該当するメディア情報が検索されなければ、前記受付工程で受け付けた前記印刷ジョブで使用する記憶媒体のメディア情報を新たに追加する追加工程と
を実行することを特徴とする印刷装置の制御方法。 - 印刷対象となる複数の種別の記憶媒体ごとに、当該記憶媒体に関連するメディア情報であって、該メディア情報が参照されているか否かを示す参照情報を含む前記メディア情報を記憶する記憶手段を備える印刷装置の制御方法であって、
受付手段が、印刷ジョブを受け付ける受付工程と、
解析手段が、前記受付工程で受け付けた印刷ジョブにおいて、該印刷ジョブで使用される記録媒体に関する属性情報を解析する解析工程と、
検索手段が、前記解析工程で解析された前記属性情報に対応する前記メディア情報を、前記記憶手段に記憶されている前記メディア情報のうち、前記参照情報が参照されていないことを示すメディア情報から検索する検索工程と、
追加手段が、前記検索工程で該当するメディア情報が検索されなければ、前記受付工程で受け付けた前記印刷ジョブで使用する記憶媒体のメディア情報を新たに追加する追加工程と
を実行することを特徴とする印刷装置の制御方法。 - 請求項11又は12に記載の印刷装置の制御方法における各工程をコンピュータに実行させるための該コンピュータで読み取り可能なプログラム。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014257829A JP2016117203A (ja) | 2014-12-19 | 2014-12-19 | 印刷装置、その制御方法及びプログラム |
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