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JP2016113489A - 固形石鹸 - Google Patents

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JP2016113489A
JP2016113489A JP2014250967A JP2014250967A JP2016113489A JP 2016113489 A JP2016113489 A JP 2016113489A JP 2014250967 A JP2014250967 A JP 2014250967A JP 2014250967 A JP2014250967 A JP 2014250967A JP 2016113489 A JP2016113489 A JP 2016113489A
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喬 舛井
Takashi Masui
喬 舛井
利哉 森川
Toshiya Morikawa
利哉 森川
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Kao Corp
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Kao Corp
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Abstract

【課題】洗浄時に肌の上で泡が潰れず、泡によるマッサージ性に優れ、しっとりした洗い上がりが得られる固形石鹸を提供する。【解決手段】次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):(A)炭素数12〜24の脂肪酸塩、(B)炭素数12〜24の脂肪酸、(C)脂肪酸塩以外の界面活性剤、(D)水溶性高分子を含有する固形石鹸であって、固形石鹸全体における、成分(A)と成分(B)の合計量に対する成分(A)の質量比((A)/[(A)+(B)])が0.90〜0.99であり、固形石鹸全体における、炭素数10以下の脂肪酸塩と炭素数10以下の脂肪酸の合計含有量が、0.5質量%以下であり、固形石鹸全体における、成分(C)の含有量が1〜15質量%であり、成分(D)の含有量が0.01〜1質量%である固形石鹸。【選択図】なし

Description

本発明は、固形石鹸に関する。
固形石鹸は古くから皮膚洗浄剤として用いられている。固形石鹸はその製造方法から、機械練石鹸と枠練石鹸に大別される。機械練石鹸においては、天然油脂をけん化して固形石鹸にする製法や、天然油脂から脂肪酸にしたのちに中和して固形石鹸を得る製法が知られている(特許文献1)。このような石鹸の泡性能を向上させるため、ポリマーを添加することも検討されている(特許文献2)。
一方、枠練石鹸は上記機械練石鹸より処方の自由度が高く、さまざまな界面活性剤やポリオール等と組み合わせることができ、例えば、透明石鹸や、固化速度、硬度の上昇などの観点から検討がなされている(特許文献3)。
特開平8−269497号公報 特開2008−31423号公報 特開2004−256805号公報
しかし、特許文献1や2で開示された石鹸は、主に天然油脂由来の脂肪酸組成を用いており、洗浄時の肌の上での泡の潰れなさ、泡によるマッサージ性、洗い上がりのしっとり感(すすぎ時のきしみ感が弱く、タオルドライ後の肌がなめらかで、乾燥感が無い)の点では不十分であった。
また、特許文献3の石鹸は、洗浄時の肌の上での泡の潰れなさ、泡によるマッサージ性に着目した検討はなされてこなかった。
本発明は、洗浄時に肌の上で泡が潰れず、泡によるマッサージ性に優れ、しっとりした洗い上がりが得られる固形石鹸に関する。
本発明者らは、特定の脂肪酸塩及び脂肪酸と、脂肪酸塩以外の界面活性剤、水溶性高分子を特定の割合で組合わせて用いれば、洗浄時に肌の上で泡が潰れず、泡によるマッサージ性に優れ、しっとりした洗い上がりが得られる固形石鹸が得られることを見出した。
本発明は、次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A)炭素数12〜24の脂肪酸塩、
(B)炭素数12〜24の脂肪酸、
(C)脂肪酸塩以外の界面活性剤、
(D)水溶性高分子
を含有する固形石鹸であって、
固形石鹸全体における、成分(A)と成分(B)の合計量に対する成分(A)の質量比((A)/[(A)+(B)])が0.90〜0.99であり、
固形石鹸全体における、炭素数10以下の脂肪酸塩と炭素数10以下の脂肪酸の合計含有量が、0.5質量%以下であり、
固形石鹸全体における、成分(C)の含有量が1〜15質量%であり、成分(D)の含有量が0.01〜1質量%である固形石鹸に関する。
本発明の固形石鹸は、洗浄時に肌の上で泡が潰れず、泡によるマッサージ性に優れ、しっとりした洗い上がりを付与することができる。
本発明で用いる成分(A)の脂肪酸塩は、炭素数12〜24のもので、炭素数12〜20の飽和脂肪酸塩が好ましく、炭素数12〜18の飽和脂肪酸塩がより好ましい。
脂肪酸の塩としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;アンモニウム塩;モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩等のアルカノールアミン塩などが挙げられる。石鹸の硬度を向上させる観点から、アルカリ金属塩が好ましい。
成分(B)の脂肪酸は、炭素数12〜24のもので、炭素数12〜20の飽和脂肪酸が好ましく、炭素数12〜18の飽和脂肪酸がより好ましい。
また、成分(A)の脂肪酸塩を構成する脂肪酸、成分(B)の脂肪酸としては、例えば、パーム油、パーム核油、ヤシ油、ヒマシ油、大豆油、綿実油、ナタネ油、ヒマワリ油、牛脂、豚脂等の植物油脂もしくは動物油脂から得られるものを、炭素数10以下の脂肪酸の含有量を低下させるために精製・蒸留したものを用いることもできる。中でも、パーム核油又はパーム油から得られる脂肪酸が好ましい。
成分(A)及び(B)は、それぞれ1種又は2種以上を組合わせて用いることができる。パーム核油とパーム油を組み合わせて用いる場合には、泡立ち、泡質を向上させる観点から、パーム油に対するパーム核油の比率(パーム核油/パーム油)が、35/65〜60/40であるのが好ましく、40/60〜50/50がより好ましい。
本発明において、成分(A)及び成分(B)は、炭素数12〜24の脂肪酸を、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムを含むアルカリ組成物で、中和率90〜99%、好ましくは、中和率92〜96%となる範囲で中和して得られたものを用いることができる。
アルカリ組成物中、水酸化ナトリウムと水酸化カリウムの合計量に対する水酸化カリウムの質量比(水酸化ナトリウム/(水酸化ナトリウム+水酸化カリウム))は、石鹸の硬度を向上させる観点及び泡立ちを向上させる観点から、0.5〜1が好ましく、0.6〜0.9がより好ましく、0.7〜0.85がさらに好ましい。
本発明の固形石鹸において、固形石鹸全体における、炭素数10以下の脂肪酸塩と炭素数10以下の脂肪酸の合計含有量は、0.5質量%以下である。
炭素数10以下の脂肪酸塩と炭素数10以下の脂肪酸の含有量は、泡立ち、泡量、においを向上させる観点から、それぞれ、0.5質量%以下であるのが好ましく、0.25質量%以下がより好ましく、0.1質量%以下がより好ましく、実質0質量%であることがさらに好ましい。
また、炭素数12の脂肪酸塩と炭素数12の脂肪酸との合計含有量(C12)に対する炭素数14の脂肪酸塩と炭素数14脂肪酸との合計含有量(C14)の質量比(C14/C12)は、肌の上での泡の潰れにくさを向上させる観点から、1〜10であるのが好ましく、2〜9.5がより好ましく、5〜9がさらに好ましい。
本発明の固形石鹸は、枠練石鹸、機械練石鹸のいずれにも適用することができる。
枠練石鹸とする場合、成分(A)の含有量は、石鹸の硬度、泡立ち、生産性を向上させる観点から、固形石鹸全体において、25〜45質量%であるのが好ましく、30〜40質量%がより好ましい。
また、機械練石鹸とする場合、成分(A)の含有量は、石鹸の硬度、泡立ち、石鹸の溶解性を向上させる観点から、固形石鹸全体において、70〜90質量%であるのが好ましく、75〜88質量%がより好ましい。
また、枠練石鹸とする場合、成分(B)の含有量は、肌の上での泡の潰れにくさ、泡立ちを向上させる観点から、固形石鹸全体において、0.25〜5質量%であるのが好ましく、1〜4質量%がより好ましく、2〜3質量%がさらに好ましい。
機械練石鹸とする場合、成分(B)の含有量は、肌の上での泡の潰れにくさ、泡立ちを向上させる観点から、固形石鹸全体において、2〜20質量%であるのが好ましく、3〜15質量%がより好ましく、3.5〜10質量%がさらに好ましい。
固形石鹸全体における、成分(A)と成分(B)の合計量に対する成分(A)の質量比((A)/[(A)+(B)])は、肌の上での泡の潰れにくさ、泡立ちを向上させる観点から、0.90〜0.99であり、0.91〜0.98が好ましく、0.93〜0.97がより好ましい。
成分(C)は、脂肪酸塩以外の界面活性剤であり、アニオン界面活性剤、非イオン性界面活性剤等が挙げられ、少なくとも、アニオン界面活性剤又は非イオン性界面活性剤を含むのが好ましい。
アニオン界面活性剤としては、脂肪酸エチルエステルスルホン酸ナトリウム塩、アルカノイルイセチオン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、アシルメチルタウリン塩、アシルザルコシネート、スルホサクシネート、モノアルキルリン酸塩、アルカノイル−β−アラニン塩等が挙げられる。
非イオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル等の脂肪酸エステル類;ポリオキシエチレンフィトステロール、ポリオキシエチレンフィトスタノール、ポリオキシエチレンラノリン、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ポリオキシエチレンアルキルフェニルホルムアルデヒド縮合物、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エタノールアミドなどが挙げられる。
成分(C)としては、しっとり感付与の点から、脂肪酸エチルエステルスルホン酸ナトリウム塩、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルが好ましく、石鹸の硬度を向上させる観点から、脂肪酸エチルエステルスルホン酸ナトリウム塩がより好ましい。
脂肪酸エチルエステルスルホン酸ナトリウム塩としては、炭素数12〜22の脂肪酸由来の脂肪酸エチルエステルスルホン酸ナトリウム塩が好ましく、具体的には、ヤシ油脂肪酸エチルエステルスルホン酸ナトリウム塩が好ましい。ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルとしては、炭素数12〜22の脂肪酸由来のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルが好ましく、炭素数12〜22の脂肪酸由来で、エチレンオキシ基の付加モル数が10〜40であるポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルがより好ましい。
成分(C)は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、肌の上での泡の潰れにくさ、しっとりした肌の仕上がりを向上させる観点から、固形石鹸全体において、1〜15質量%であり、2〜13質量%が好ましく、10〜12質量%がより好ましい。
成分(D)の水溶性高分子としては、高重合ポリエチレンオキサイド、カチオン性ポリマーが好ましい。
高重合ポリエチレンオキサイドは、泡立ちと泡質を向上させる観点から、数平均分子量10万以上であるのが好ましく、40万〜650万がより好ましく、200万〜400万がさらに好ましい。
高重合ポリエチレンオキサイドとしては、例えば、アルコックスE−100(明成化学工業社製、分子量250万)等の市販品を用いることができる。
カチオン性ポリマーとしては、通常の洗浄剤組成物に用いられるものであれば、制限されず、本発明では、カチオン基を有するポリマーであれば、さらにアニオン基を有していても、カチオン性ポリマーに含まれる。例えば、カチオン化セルロース、カチオン化澱粉、カチオン化グアーガム、カチオン化タラガム、カチオン化ローカストビーンガム、カチオン化フェヌグリークガム、カチオン化キサンタンガム、ジアリルジアルキル四級アンモニウム塩の重合体、ジアリルジアルキル四級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合物、ジアリルジアルキル四級アンモニウム塩/アクリルアミド/アクリル酸共重合物、ビニルイミダゾリウムトリクロライド/ビニルピロリドン共重合体、ヒドロキシエチルセルロース/ジメチルジアリルアンモニウムクロライド共重合体、ビニルピロリドン/四級化ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体、ポリビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート共重合体、ポリビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート/ビニルカプロラクタム共重合体、ビニルピロリドン/メタクリルアミドプロピル塩化トリメチルアンモニウム共重合体、アルキルアクリルアミド/アクリレート/アルキルアミノアルキルアクリルアミド/ポリエチレングリコールメタクリレート共重合体、アジピン酸/ジメチルアミノヒドロキシプロピルエチレントリアミン共重合体(米国サンドス社,カルタレチン)、特開昭53-139734号公報、特開昭60-36407号公報に記載されているカチオン性ポリマー等が挙げられる。
これらのうち、泡立ちと泡質を向上させる観点から、ジアリルジアルキル四級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合物、ジアリルジアルキル四級アンモニウム塩/アクリルアミド/アクリル酸共重合物、カチオン化グアーガム、カチオン化セルロースが好ましい。
また、カチオン性ポリマーとしては、例えば、マーコート100(塩化ジメチルジアリルアンモニウムのホモポリマー)、マーコート550、マーコート2200(塩化ジメチルジアリルアンモニウム/アクリルアミド共重合物)、マーコートプラス3330、同3331(ジメチルジアリルアンモニウムクロリド/アクリル酸/アクリルアミド共重合物)(以上、Nalco社製);カチセロM80(カチオン化セルロース、花王社製);ジャガーC−17K(カチオン化グアーガム、ロディア社製)、ラボールガムCG−M(カチオン化グアーガム、大日本製薬社製)等の市販品を使用することができる。
成分(D)は、高重合ポリエチレンオキサイド及びカチオン性ポリマーから選ばれる1種又は2種以上を用いるのが好ましい。
成分(D)の含有量は、肌の上での泡の潰れにくさ、しっとりした肌の仕上がりを向上させる観点から、固形石鹸全体において、0.01〜1質量%であり、0.05〜0.5質量%が好ましく、0.1〜0.25質量%がより好ましい。
本発明の固形石鹸は、さらに、ポリオールを含有することができる。
かかるポリオールとしては、例えば、グリセリン、ソルビトール、キシリトール、マンニトール、グルコース、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、水溶性多糖類等が挙げられる。ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールの分子量は8000以下であるのが好ましく、水溶性多糖類としては、ショ糖、トレハロース等が挙げられる。
これらのポリオールは、1種又は2種以上を組合わせて用いることができる。
本発明の固形石鹸を枠練石鹸とする場合、ポリオールの含有量は、石鹸の硬度、生産性を向上させる観点から、固形石鹸全体において、5〜50質量%が好ましく、10〜40質量%がより好ましく、20〜30質量%がさらに好ましい。
また、機械練石鹸とする場合、ポリオールの含有量は、長期の保存安定性を向上する観点から、固形石鹸全体において、0〜5質量%が好ましく、1〜4質量%がより好ましい。
本発明の固形石鹸は、さらに、電解質を含有することができる。
かかる電解質としては、例えば、塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム等の無機酸の塩などが挙げられる。
これらの電解質は、1種又は2種以上を組合わせて用いることができる。
本発明の固形石鹸を枠練石鹸とする場合、電解質の含有量は、泡立ち、生産性を向上させる観点から、固形石鹸全体において、0.1〜5質量%が好ましく、0.5〜3質量%がより好ましく、1〜2.5質量%がさらに好ましい。
また、機械練石鹸とする場合、電解質の含有量は、石鹸の硬度、泡立ちを向上させる観点から、固形石鹸全体において、0〜1質量%が好ましく、0.2〜0.5質量%がより好ましい。
本発明の固形石鹸は、前記成分以外に、通常の洗浄剤組成物に用いられる成分、例えば、抗菌剤、香料、顔料、染料、油剤、水等を含有することができる。
ここで、抗菌剤としては、トリクロサン、トリクロロカルバニリド、イソプロピルメチルフェノール等が挙げられ、固形石鹸全体において、通常0.1〜2質量%含有することができる。また、香料、顔料、染料等は、固形石鹸全体において、通常0.2〜5質量%含有することができる。油剤としては、ラノリン、パラフィン、ワセリン、ミリスチン酸イソプロピル等が挙げられ、固形石鹸全体において、通常0.5〜5質量%含有することができる。
本発明の固形石鹸を枠練石鹸とする場合、通常の方法により製造することができる。例えば、成分(A)〜(D)及び、必要に応じて他の成分を加え、65〜90℃に加熱攪拌して溶融又は溶解させてニートソープとし、これをそのまま型枠に流し込み、冷却して固化、乾燥することにより製造される。
また、機械練石鹸とする場合、通常の方法により製造することができる。例えば、脂肪酸塩と脂肪酸と、必要に応じて他の成分を加え、混練することにより製造することができる。通常は、この混練物(ニートソープ)を型打ちすることにより、いわゆる固形石鹸の形状に加工し、使用に供することができる。
実施例1〜10、比較例1〜5
表1に示す配合で、表2に示す組成の枠練石鹸を製造し、泡立ち、泡質、泡量、肌の上での泡の潰れにくさ、洗浄後のしっとり感を評価した。結果を表2に併せて示す。
(製法)
脂肪酸、界面活性剤、ポリオールを80℃に加熱して溶解させた後、中和剤と電解質を加えた。均一になるまで80℃で撹拌した後、水溶性ポリマーを加え、しばらく撹拌して、ニートソープを得た。得られたニートソープを型枠に流し込み、冷却して固化、乾燥することにより、枠練石鹸を得た。
(評価方法)
お湯(40℃)で湿らせた4つ折にしたタオル(マーナ社製、ナイロンタオル、材質:ナイロン100%、サイズ:30cm×105cm)に、各石鹸を100回こすり付けた。そこに片手でお湯を2杯かける(約40g)。空気を巻き込むようにタオルを50回もんで、泡立てた。このときに、「泡立ち」を評価した。その後、この泡立てたタオルを用いて全身を洗浄し、洗浄時の泡量、泡質、肌の上での泡の潰れにくさを官能評価した。さらに、すすぎとタオルドライを行い、洗浄後のしっとり感を官能評価した。
1名の専門パネルが各項目を、5:非常に良い、4:良い、3:普通、2:悪い、1:非常に悪い、でスコア付けし、各項目の評価の指標とした。
なお、肌の上での泡の潰れにくさは、全身洗浄を行った後、すすぐ前に肌の上に残っている泡の量を目視で評価した。
また、洗浄後のしっとり感は、すすぎ時のきしみ感が弱く、タオルドライ後の肌のなめらかさ、乾燥感の無さから評価した。
Figure 2016113489
Figure 2016113489
実施例11〜12、比較例6〜7
表3に示す組成の機械練石鹸を製造し、実施例1〜10と同様にして、泡立ち、泡質、泡量、肌の上での泡の潰れにくさ、洗浄後のしっとり感を評価した。結果を表3に併せて示す。
(製造方法)
成分(A)〜(D)及び水を均一になるまで混練した。得られた混練物を型打ちして固形石鹸の形状に加工することにより、機械練石鹸を得た。
Figure 2016113489

Claims (7)

  1. 次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
    (A)炭素数12〜24の脂肪酸塩、
    (B)炭素数12〜24の脂肪酸、
    (C)脂肪酸塩以外の界面活性剤、
    (D)水溶性高分子
    を含有する固形石鹸であって、
    固形石鹸全体における、成分(A)と成分(B)の合計量に対する成分(A)の質量比((A)/[(A)+(B)])が0.90〜0.99であり、
    固形石鹸全体における、炭素数10以下の脂肪酸塩と炭素数10以下の脂肪酸の合計含有量が、0.5質量%以下であり、
    固形石鹸全体における、成分(C)の含有量が1〜15質量%であり、成分(D)の含有量が0.01〜1質量%である固形石鹸。
  2. 成分(D)の水溶性高分子が、高重合ポリエチレンオキサイド及びカチオン性ポリマーから選ばれる少なくも1種である請求項1記載の固形石鹸。
  3. 成分(C)の界面活性剤が、少なくともアニオン界面活性剤又は非イオン性界面活性剤を含む請求項1又は2記載の固形石鹸。
  4. 固形石鹸全体において、成分(A)を25〜45質量%含有する枠練石鹸である請求項1〜3のいずれか1項記載の固形石鹸。
  5. 固形石鹸全体において、成分(A)を70〜90質量%含有する機械練石鹸である請求項1〜3のいずれか1項記載の固形石鹸。
  6. 成分(A)及び成分(B)が、炭素数12〜24の脂肪酸を、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムを含むアルカリ組成物で、中和率90〜99%となる範囲で中和して得られたものである請求項1〜5のいずれか1項記載の固形石鹸。
  7. アルカリ組成物中、水酸化ナトリウムと水酸化カリウムの合計量に対する水酸化カリウムの質量比(水酸化ナトリウム/(水酸化ナトリウム+水酸化カリウム))が0.5〜1である請求項6記載の固形石鹸。
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