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JP2016101607A - 電動工具 - Google Patents

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恭嗣 中野
西河 智雅
Tomomasa Nishikawa
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Abstract

【課題】複数種類の蓄電池が使用可能とされた電動工具において、電池残量が少なくなった旨を適切に伝える。【解決手段】電池電圧がV02よりも高かった場合には、蓄電池Bが装着されていると判定することができる。この場合には、マイコンは、電池電圧と蓄電池Bに対する閾値VB1、VB2との大小関係を調べることによって、表示1、表示2のいずれかとすべきかを設定することができる。電池電圧がV03以下であった場合には、蓄電池A、蓄電池Bのどちらが装着されているかに関わらず、表示0に設定する。一方、V03<電池電圧≦V02であった場合には、マイコンは、モータを駆動した際の蓄電池の出力電圧を基にして、蓄電池の種類を認識する。【選択図】図6

Description

本発明は、電源として電池が用いられて動作する電動工具に関する。
モータが動力として用いられる電動工具においては、電源として、商用交流電源が用いられるものと、直流電源となる電池が用いられるものとがある。商用交流電源が用いられる場合には、電動工具を使用できる環境が限定され、例えば電源の供給が困難な屋外等における作業が制限される場合がある。一方、電池が用いられる場合には、屋外においても使用することが可能であり、充電することによって多数回の使用が可能である蓄電池(バッテリ)が特に好ましく用いられる。ただし、蓄電池の容量によって、連続使用可能な時間が制限される。この時間の経過後には、蓄電池を充電済みのものに交換する、あるいは、蓄電池を充電することが必要となる。
特許文献1には、こうした電動工具の一種である電動打込機の構造が記載されている。電動打込機においては、モータの回転によって圧縮(蓄力)されたバネが開放される際の衝撃力によって、部材(釘、ピン等)が打ち込まれる。この際、部材が打ち込まれた直後には、モータによって自動的に再びバネが圧縮されるため、打ち込み作業を連続して行うことができる。また、全体を軽量とすることができるため、作業者が電動打込機を携帯した状態で打ち込み作業を行うことができる。ここで、蓄電池が用いられる電動工具においては、蓄電池の残量(電池残量)に応じた制御が要求される。特許文献1に記載の技術においては、バックアップ電源回路を用いることにより、蓄電池の電池残量が少なくなった場合においても、安定した動作を行うことができる。
特許文献1に記載の技術によって、電池残量が少なくなった場合において安定した動作が可能であっても、電池残量が一定の値以下となった場合には、電動打込機の動作が不可能となることは明らかである。このため、こうした場合であっても、電池残量が少ないことを作業者に伝えることが必要である。
電池残量が少なくなったことは、無負荷持の電池の電圧である電池電圧によって判定することができる。電池電圧は、充電直後には蓄電池によって定まる標準的な値(標準電池電圧)程度となり、電池残量が少なくなった場合には、この値から大きく減少する。このため、蓄電池が電源として用いられる電気機器においては、電池電圧が所定の値を下回った場合に警告を発することが一般的に行われている。この警告としては、例えば消費電力の小さなLED(警告灯)を点灯させることが行われている。このLEDは、電動工具においては、通常は電動工具の本体やハンドル等の表面に設けられる。
特開2008−68356号公報
ここで使用される蓄電池として、複数種類のものが使用できれば、電池残量が少なくなった場合に、使用できる蓄電池の選択肢が広がるために、電動工具の利便性が大きく向上することは明らかである。この際、種類に応じてその標準電池電圧が異なる場合があり、例えば、標準電池電圧が14.4Vである場合と18Vの場合がある。こうした場合、例えば電池電圧が14Vであった場合には、標準電池電圧が14.4Vの蓄電池の場合には電池残量が充分であるのに対して、標準電池電圧が18Vの蓄電池の場合には電池残量が少ない状態となっている。すなわち、使用後の電池電圧が同じであっても、電池残量の消耗の度合いは大きく異なる。この2種類の蓄電池のどちらも使用できる構成とした場合には、上記のように電池電圧のみによって電池残量を判定することが困難であった。
このため、複数種類の蓄電池が使用可能とされた電動工具において、電池残量が少なくなった旨を適切に伝えることは困難であった。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、上記の問題点を解決する発明を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決すべく、以下に掲げる構成とした。
本発明の電動工具は、異なる標準電池電圧をもつ複数種類の電池のうちの一つが選択されて装着され、前記電池によって駆動されるモータが用いられる電動工具であって、前記電池の出力電圧を検出する電池電圧検出手段と、前記電池の電池残量に対応した表示を行う電池残量表示手段と、前記電池電圧検出手段によって検出された前記出力電圧によって、前記電池の種類を識別すると共に、前記種類に応じた前記電池残量を前記電池残量表示手段に表示させる制御手段と、を具備することを特徴とする。
本発明の電動工具において、前記制御手段は、前記電池が前記モータを駆動した際の前記出力電圧の電圧降下によって、前記種類を識別することを特徴とする。
本発明の電動工具において、前記制御手段は、前記電池の無負荷持の前記出力電圧と、前記種類毎に設定された閾値との大小関係によって、前記電池残量表示手段に前記電池残量を段階的に表示させることを特徴とする。
本発明の電動工具において、前記制御手段は、前記電池が前記モータを駆動する前においては、前記電池の無負荷持の前記出力電圧と、前記種類に依存しない仮閾値との大小関係によって、前記電池残量表示手段に前記電池残量を段階的に表示させることを特徴とする。
本発明の電動工具は、トリガスイッチが操作された場合に前記制御手段に電源を供給し前記モータを駆動する動作を行わせる第1の起動回路と、電池残量確認スイッチが操作された場合に前記制御手段に電源を供給し前記電池残量を前記電池残量表示手段に表示させる動作を行わせる第2の起動回路と、を具備することを特徴とする。
本発明の電動工具は、前記トリガスイッチがオンとされることにより、前記モータによってバネに蓄力がなされ、蓄力後の前記バネが開放されることによって部材の打ち込み動作を行う電動打込機であることを特徴とする。
本発明は以上のように構成されているので、複数種類の蓄電池が使用可能とされた電動工具において、電池残量が少なくなった旨を適切に伝えることができる。
本発明の実施の形態となる電動打込機の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態となる電動打込機における電気的な制御に関わる構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態となる電動打込機における電池残量確認ユニットの構成を示す上面図である。 本発明の実施の形態となる電動打込機の電池残量表示手段における2つのLEDの点灯状態と電池残量との関係を示す図である。 2種類の蓄電池における電池電圧と電池残量の判定に用いられる閾値との間の関係を示す図である。 2種類の蓄電池における電池電圧の範囲を比較して示す図である。 モータに流れる負荷電流と蓄電池の出力電圧の時間経過を模式的に示す図である。 2種類の蓄電池における電池電圧と電池残量の仮判定に用いられる仮閾値との間の関係を示す図である。 本発明の他の実施の形態となるコードレスドライバの構成を示す斜視図である。
本発明の実施の形態となる電動工具は、特許文献1に記載されたものと同様の電動打込機である。この電動打込機においては、モータの回転によってバネが圧縮され、この圧縮量(巻き上げ量)が所定の値とされ、充分に蓄力がなされたところで、バネが開放されることによって、部材(ピン等)の打ち込み動作が行われる。このため、1回の動作において、ある時間だけモータが回転した後で自動的にモータは停止する。
図1は、この電動打込機1の構成を示す断面図である。この電動打込機1においては、図1における左右方向が中心軸方向とされた略円筒形状のメインボディ30と、メインボディ30の左側と連結され図中下方向に延伸するハンドル31と、メインボディ30の右側と連結されハンドル31と略平行に図中下側に延伸するサブボディ32が設けられる。サブボディ32の中には動力源となるモータ21が設けられる。また、図中におけるハンドル31の下端とサブボディ32の下端は、蓄電池装着部33で連結され、蓄電池装着部33には、その脱着が容易とされた状態で、モータ21を駆動させる蓄電池(電池)20が装着される。メインボディ30、ハンドル31、サブボディ32は、実際には軽量な樹脂材料で一体化されて構成されたハウジングとなっている。ハンドル31とその右側のサブボディ32との間には空隙が形成されるため、作業者はハンドル31を左側から把持し、右側に位置する木材等(被打込部材)に対して打ち込み作業を行うことができる。
この電動打込機1において電源として用いられる蓄電池20としては、2種類のもののいずれかが用いられる。このうち一方は、標準電池電圧(充電直後の無負荷持の標準的な出力電圧)が14.4Vである蓄電池A、他方は標準電圧が18Vである蓄電池Bである。どちらも、同様に蓄電池装着部33に装着して同様に用いることができる。
メインボディ30内には、図中で左右方向に延伸するワイヤー34が固定されており、ワイヤー34には往復運動をするプランジャ35が設けられている。図におけるプランジャ35には、釘をその右端部で打ち込む動作を行い左右方向に細長いビット36が固定されている。メインボディ30の図中右側には、右側に突出するノーズ37が設けられ、その右端には射出口37Aが形成されている。釘は、サブボディ32の右側に設けられたマガジン38から自動的に供給され、この射出孔37Aを通り右側に向かって打ち込まれる。
釘の打ち込み動作は、プランジャ35が左側に位置しプランジャ35に係止されたコイルバネ(バネ)40が圧縮され蓄力された状態から、コイルバネ40が開放され伸びる動作によって行われる。プランジャ35を左側に移動させコイルバネ40を圧縮させる動作は、モータ21の回転が、プーリーとベルトからなる減速機構41で減速された後に、圧縮機構42を介して行われる。
また、メインボディ30の右側には、紙面左右方向に移動可能なプッシュレバー43が、バネ(図示せず)によって右側に付勢された状態で装着されている。外力が働かない状態では、プッシュレバー43の下端は最も右側に位置する。このため、打ち込み作業のために作業者が射出孔37Aを木材等に当接させた場合に、プッシュレバー43はメインボディ30に対して相対的に左側に移動する。また、ハンドル31の右側には、トリガレバー44が設けられている。トリガレバー44には、トリガスイッチ45が接続される。ただし、トリガスイッチ45は、トリガレバー44の操作のみによってはオンせず、作業者がプッシュレバー43を木材等に当接させてプッシュレバー43を紙面左側に移動させると共に、トリガレバー44が紙面左側に引かれた場合において、トリガスイッチ45がオンとなるように設定される。この条件が満たされない場合には、トリガスイッチ45はオフとされる。トリガスイッチ45がオンとなった場合には、モータ21が回転して圧縮機構部42が駆動され、ワイヤー34が圧縮機構部42のドラムによって、巻きあげられコイルバネ40が圧縮される。ワイヤー34が所定の位置まで巻き上げられると、コイルバネ40の圧縮が開放され、プランジャ35が勢いよくノーズ37側に移動することで、ビット34が釘を打込む。
図2は、この電動打込機1の電気的な制御に関わる構成を示すブロック図である。この電動打込機1における電気的な制御は、特許文献1に記載の技術と同様に、電動打込機回路部10と蓄電池20を用いて行われる。電動打込機回路部10は、蓄電池装着部33の内部に設けられる。図2においては、各部の電気的接続のみが示されている、この電動打込機1の動作は、モータ21の回転動作のオン、オフによって制御される。このオン・オフの動作はマイコン(制御手段)11によって制御される。このため、マイコン11には、トリガスイッチ45のオン・オフを認識するトリガ検出回路12が接続される。
また、モータ21の一端には、トリガスイッチ45が接続され、他端には、FET(スイッチング素子)13が接続される。このため、モータ21は、トリガスイッチ45、FET13が共にオンとなった場合においてのみ回転する。FET13のゲート電圧は、マイコン11に接続された駆動回路14によって制御される。マイコン11は、ワイヤー34の巻き上げ動作の開始時にはFET13をオンさせてモータ21を回転させ、巻き上げ動作の終了時には、センサ(図示せず)によってこれを検出し、FET13をオフさせることによってモータ21は停止し、コイルバネ40の圧縮が停止する。その後、コイルバネ40の圧縮が開放されることによって打ち込み動作を行わせることができる。モータ21が回転する際にはモータ21に蓄電池20の出力電圧が直接印加されるため、蓄電池20として、蓄電池A(標準電圧14.4V)、蓄電池B(標準電圧18V)のどちらが用いられたかによって、モータ21の回転速度、出力は異なる。ただし、これらの特性はコイルバネ40の圧縮動作にのみ関わり、コイルバネ40の反発力のみが用いられる打ち込み動作は、どちらが用いられても同様に行われる。
マイコン11への電力供給も蓄電池20によって行われる。ただし、マイコン11に供給される電流は、モータ21に供給される電流よりも小さく、電源回路14によって生成される。電源回路15によるマイコン11への電力の供給は、第1の起動回路161、又は第2の起動回路162によって制御される。
第1の起動回路161は、トリガ検出回路12と同様に、トリガスイッチ45のオン・オフを認識し、トリガスイッチ45がオンとされた場合に、電源回路15にマイコン11へ電力を供給させる。このため、トリガスイッチ45がオンとされた場合には、マイコン11がオンとなり、かつ上記のようにFET13(モータ21)が制御され、上記の打ち込み動作が行われる。
第2の起動回路162は、電池残量確認スイッチ17が操作された場合に、電源回路15にマイコン11へ電力を供給させる。これによって、マイコン11は、蓄電池20の電池残量を確認し、表示させる動作を行う。この動作においては、蓄電池20の出力電圧を検知する電池電圧検出回路(電池電圧検出手段)18と、検出した結果を表示する電池残量表示手段19が用いられる。このようにマイコン11を動作させるための2つの起動回路を用いることによって、マイコン11を動作させるために消費される電力を低くし、蓄電池20の無駄な消耗を抑制することができる。
電池残量表示手段19と電池残量確認スイッチ17とが隣接して設けられた電池残量確認ユニット50は、図1に示されるように、蓄電池装着部33の上面に設けられる。このため、作業者は、ハンドル31を把持した状態で、電池残量確認スイッチ17を操作し、電池残量表示手段19を目視することができる。図3は、電池残量確認ユニット50の構成を示す上面図である。電池残量表示手段19においては、LED(発光ダイオード)191、192が用いられている。図4は、LED191、192の点灯状態と電池残量との関係を示す図であり、LED191、192がハッチングで示された状態は、これらが点灯している状態を表している。ここで、LED191、192が共に点灯した状態(表示2)は、電池残量が充分であり、LED191、192が共に消灯した状態(表示0)は、電池残量がなく直ちに蓄電池20の交換をすることが望ましい状態を、それぞれ示している。LED192のみが点灯した状態(表示1)は、これらの中間の状態である。マイコン11は、電池残量確認スイッチ17が操作された場合に、電池電圧検出回路18の検出結果に応じて電池残量表示手段19にこうした表示を行わせる。なお、電池残量確認スイッチ17が操作されない場合には、LED191、192が共に消灯した表示0の状態とされる。
この電動打込機1においては、マイコン11における蓄電池20の電池残量の判定方法に特徴を有する。以下に、この判定方法について説明する。図5は、蓄電池A、蓄電池Bにおける電池電圧(無負荷持の出力電圧)と、前記の表示0、表示1、表示2の対応関係を示す図である。規格で定まった蓄電池A、Bの標準電池電圧(充電直後の標準的な電池電圧)はそれぞれ14.4V、18Vであるが、実際には電池電圧はフル充電直後には、16.8V、20.8V程度まで高くなり、放電(使用)が繰り返される毎に、電池電圧は低下する。
このため、電池電圧を元にして、上記の表示0、表示1、表示2とすべき範囲を、蓄電池A、蓄電池Bのそれぞれについて定めることができる。このため、ここでは、蓄電池Aにおいては、電池電圧>VA1の場合を表示2、VA1≧電池電圧>VA2の場合を表示1、電池電圧≦VA2の場合を表示0、と定めることができる。一方、蓄電池Bにおいては、電池電圧>VB1の場合を表示2、VB1≧電池電圧>VB2の場合を表示1、電池電圧≦VB2の場合を表示0、と定めることができる。ここで、VB1>VA1、VB2>VA2である。VA1、VA2は蓄電池Aに対応して予め定められた閾値であり、VB1、VB2は蓄電池Bに対応して予め定められた閾値である。
このため、装着された蓄電池20が蓄電池A、蓄電池Bのいずれかであるかをマイコン11が認識すれば、検出された電池電圧に基づいて、電池残量表示手段19に図4に示された表示をさせることができる。しかしながら、初期状態(蓄電池20が装着された直後の状態)においては、マイコン11は、蓄電池20が蓄電池Aであるか蓄電池Bであるかを認識していない。この認識及び表示の設定は、以下に示すように行われる。
図6は、蓄電池A、蓄電池Bの各々における電池電圧の範囲を比較して示す図である。蓄電池Aにおいて、放電が進み、再充電の必要性が高まる場合には、電池電圧は14.4Vよりも大きく低下し、10V(=V03=VA2)以下まで低下した場合には、前記の通り、マイコン11は、電池残量表示手段19を図4における表示0の状態とする。
一方、蓄電池Bの放電が進み、再充電の必要性が高まる場合には、電池電圧は14.4Vよりも大きく低下し、12V(=V04=VB2>V03=VA2)以下まで低下した場合には。前記の通り、マイコン11は、電池残量表示手段19を図4における表示0の状態とする。
ここで、図6において、電池電圧がV02よりも高かった場合(電池電圧がRの範囲にある場合)には、この電池電圧は蓄電池Aでは得られないため、蓄電池Bが装着されていると判定することができる。この場合には、図5に示されたように、マイコン11は、電池電圧と蓄電池Bに対する閾値VB1、VB2との大小関係を調べることによって、表示1、表示2のいずれかとすべきかを設定することができる。
また、電池電圧がV03以下であった場合には、前記の通り、蓄電池Aにおいては表示0とされる。ただし、V03<V04であるため、電池電圧がV03以下であった場合には、前記の通り、蓄電池Bにおいても、当然に表示0とされる。このため、この場合には、マイコン11は、蓄電池A、蓄電池Bのどちらが装着されているかに関わらず、表示0に設定する。あるいは、この場合には、マイコン11は、電池残量を表示するという観点からは、装着された蓄電池20の種類を認識する必要がない。
一方、V03<電池電圧≦V02であった場合には、電池電圧だけからは蓄電池20の種類を認識することができず、このために、電池残量の状態を認識することができない。この場合には、マイコン11は、モータ21を駆動した際の蓄電池20の出力電圧を基にして、蓄電池20の種類を認識する。この点について以下に説明する。
図7は、トリガスイッチ45がオンとされてモータ21が動作する際のモータ21に流れる負荷電流と蓄電池20の出力電圧の時間経過を模式的に示す図である。前記の判定に用いられた電池電圧は、無負荷持の蓄電池20の出力電圧であったのに対し、ここでは、無負荷持から負荷(モータ21)が接続された際の出力電圧が示されており、この期間内における出力電圧も電池電圧検出回路18によって検出することができる。モータ21の動作前においては、この出力電圧は前記の電池電圧と等しい。図示されるように、モータ21が動作している間には、負荷電流が流れるが、一般的に、モータ21の動作開始直後には特に大きな負荷電流が流れる。これに対応して、蓄電池20の出力電圧は大きく低下する。この最大の低下量がΔVとなる。
無負荷持において測定された電池電圧が同じ場合には、標準電池電圧が高い蓄電池Bの方が、放電が進み電池残量が少ない状態となっているため、ΔVは大きくなる。このため、マイコン11は、ΔVを基にして、蓄電池20の種類を判別することができる。また、ΔVは無負荷持の電池電圧あるいは電池残量、モータ21にも依存する。表1は、無負荷持の電池電圧とΔVとの関係の一例を実測した結果である。この結果より、ΔVに対する閾値であるΔVを無負荷持の電池電圧の関数として予め定め、マイコン11が、実測されたΔVとΔV0の大小関係を調べることによって、蓄電池20の種類を認識することができる。例えば、無負荷持の電池電圧が11.5Vであった場合には、ΔV=5.5Vとし、ΔVがΔV未満であれば蓄電池Aが、ΔVがΔV以上であれば蓄電池Bが装着されていると認識することができる。電動打込機1において装着されるべき蓄電池20の種類が定まり、モータ21の特性も定まっていれば、ΔVのデータ(電池電圧毎のΔVのデータ)を、不揮発性メモリ等に記憶させ、マイコン11がこれを随時読み出す構成とすることができる。これによって、測定された電池電圧とΔVから、蓄電池20の種類を判別することができる。
Figure 2016101607
03<電池電圧≦V02であった場合には、このように蓄電池20の種類を認識することができる。その後、マイコン11は、蓄電池Aが装着されていると認識された場合には図5におけるVA1、VA2に応じて表示1、2とすべきかを判定し、蓄電池Bが装着されていると認識された場合には、図5におけるVB1、VB2に応じて表示0、表示1、表示2のいずれとすべきかを判定することができる。
このように、上記の電動打込機1においては、マイコン11が、蓄電池20の種類毎に、電池残量を適切に電池残量表示手段19に表示させることができる。
ただし、V03<電池電圧≦V02であった場合には、実測されたΔVを用いて蓄電池20の種類が判定されるために、蓄電池20が装着されてからトリガスイッチ45がオンとされてモータ21が動作するまでは、この判定を行うことができない。以下では、この間における電池残量表示手段19の表示について説明する。
図5における閾値VA1、VA2は蓄電池Aにおいて、閾値VB1、VB2は蓄電池Bに対して定められている。しかしながら、蓄電池20の種類が判別できない段階では、図8に示される仮の閾値(仮閾値)VC1、VC2を用いて同様の判定(仮判定)をすることができる。すなわち、蓄電池20の種類が判別できない段階において、電池電圧>VC1の場合には表示2、VC2<電池電圧≦VC1の場合には表示1、電池電圧≦VC2の場合には表示0とすることができる。ここで、例えば、VC1はVA1、VB1のうち小さな方、すなわちVA1と等しく、VC2はVA2、VB2のうち大きな方、すなわちVB2と等しくすることができる。これによって、中間の段階である表示1とされる範囲は狭くなるものの、少なくとも最も重要度の高い表示0とされる範囲が狭くなることはない。このため、仮に蓄電池Aが装着されていた場合には、前記の場合よりも早めに表示0とされる。
ただし、この場合における電池残量表示手段19の表示は一時的な仮の表示であり、その後にトリガスイッチ45がオンとされてモータ21が動作した場合には、前記の通り、蓄電池20の種類がマイコン11によって判別され、図5に示された閾値VA1、VB1等を用いて、より正確な表示が行われる。前記の通り、蓄電池Aが装着されていた場合には、前記の仮閾値を用いた判定においては、本来の判定(閾値VA2等を用いた判定)を用いた場合よりも早めに表示0とされるため、ここでトリガスイッチ45をオンしたために直ちに蓄電池20が使用不可能となる状況は回避される。一方、蓄電池Bが装着されていた場合には、前記の仮閾値VC2等を用いた仮表示は、本来の閾値VB2等を用いた表示と等しい。
上記の電動打込機1においては、電池電圧検出回路18を用いてマイコン11が正確な電池残量を認識し、その結果が電池残量表示手段19(電池残量確認ユニット50)を用いて表示された。電池残量表示手段19は、2つのLED191、192が用いられただけの単純な構成かつ小型であるため、これを電動打込機1における様々な箇所(図1の構成においては蓄電池装着部33の上面)に設けることができる。この箇所は、作業者が作業時に目視できる箇所であることが好ましい。
このため、上記の構成は、電動打込機以外の電動工具においても、容易に適用することができる。図9は、本発明の実施の形態となる電動工具の他の例として、打ち込み動作ではなくねじを回転させる動作を行うドライバ(コードレスドライバ)2の外観を示す斜視図である。このドライバ2においては、モータ等が内部に設けられたメインボディ60の後方(図5における右方)にハンドル61が設けられる。また、下側においてメインボディ60とハンドル61とを連結するように設けられた蓄電池装着部62に蓄電池20が装着される。メインボディ60の上側の前方には、ビット63が設けられ、ビット63を回転させることによって、ビット63の先端に係合したねじを回転させることができる。ビット63の回転は、ハンドル61に装着されたトリガレバー64が操作されることによって行われる。
このドライバ2も、蓄電池20を電源とするという点では、前記の電動打込機1と同様である。このため、前記と同様の構成の電池残量確認ユニット50が蓄電池装着部62の上面に設けられている。これによって、作業者が電池残量確認スイッチ17を容易に操作し、電池残量表示手段19を目視することができる。例えば、メインボディ60の後方側の表面、ハンドル61の上面に電池残量確認ユニット50を設けることもできる。
上記以外の電動工具においても、同様の構成とすることができることは明らかである。更に、上記の例では充電が可能な蓄電池が用いられたが、充電が不可能な乾電池等が用いられる場合でも、その交換時期が作業者に確実に伝わるために、同様の効果を奏することは明らかである。
1 電動打込機(電動工具)
2 ドライバ(コードレスドライバ:電動工具)
10 電動打込機回路部
11 マイコン(制御手段)
12 トリガ検出回路
13 FET(スイッチング素子)
14 駆動回路
15 電源回路
17 電池残量確認スイッチ
18 電池電圧検出回路(電池電圧検出手段)
19 電池残量表示手段
20 蓄電池(電池)
21 モータ
30、60 メインボディ
31、61 ハンドル
32 サブボディ
33、62 蓄電池装着部
34 ワイヤー
35 プランジャ
36、63 ビット
37 ノーズ
37A 射出口
38 マガジン
40 コイルバネ(バネ)
41 減速機構
42 圧縮機構
43 プッシュレバー
44、64 トリガレバー
45 トリガスイッチ
50 電池残量確認ユニット
161 第1の起動回路
162 第2の起動回路
191、192 LED(発光ダイオード)

Claims (6)

  1. 異なる標準電池電圧をもつ複数種類の電池のうちの一つが選択されて装着され、前記電池によって駆動されるモータが用いられる電動工具であって、
    前記電池の出力電圧を検出する電池電圧検出手段と、
    前記電池の電池残量に対応した表示を行う電池残量表示手段と、
    前記電池電圧検出手段によって検出された前記出力電圧によって、前記電池の種類を識別すると共に、前記種類に応じた前記電池残量を前記電池残量表示手段に表示させる制御手段と、
    を具備することを特徴とする電動工具。
  2. 前記制御手段は、
    前記電池が前記モータを駆動した際の前記出力電圧の電圧降下によって、前記種類を識別することを特徴とする請求項1に記載の電動工具。
  3. 前記制御手段は、
    前記電池の無負荷持の前記出力電圧と、前記種類毎に設定された閾値との大小関係によって、前記電池残量表示手段に前記電池残量を段階的に表示させることを特徴とする請求項2に記載の電動工具。
  4. 前記制御手段は、
    前記電池が前記モータを駆動する前においては、前記電池の無負荷持の前記出力電圧と、前記種類に依存しない仮閾値との大小関係によって、前記電池残量表示手段に前記電池残量を段階的に表示させることを特徴とする請求項3に記載の電動工具。
  5. トリガスイッチが操作された場合に前記制御手段に電源を供給し前記モータを駆動する動作を行わせる第1の起動回路と、
    電池残量確認スイッチが操作された場合に前記制御手段に電源を供給し前記電池残量を前記電池残量表示手段に表示させる動作を行わせる第2の起動回路と、
    を具備することを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の電動工具。
  6. 前記トリガスイッチがオンとされることにより、前記モータによってバネに蓄力がなされ、蓄力後の前記バネが開放されることによって部材の打ち込み動作を行う電動打込機であることを特徴とする請求項5に記載の電動工具。
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