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JP2016099677A - 紙幣処理装置 - Google Patents

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JP2016099677A JP2014233952A JP2014233952A JP2016099677A JP 2016099677 A JP2016099677 A JP 2016099677A JP 2014233952 A JP2014233952 A JP 2014233952A JP 2014233952 A JP2014233952 A JP 2014233952A JP 2016099677 A JP2016099677 A JP 2016099677A
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武史 宜川
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武史 宜川
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Glory Ltd
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Abstract

【課題】紙幣処理装置のメンテナンス性を向上させる。【解決手段】紙幣処理装置(紙幣入出金装置1)は、搬送部411〜415と、収納部31−1〜5と、搬送部を格納するよう構成された上部筐体111と、収納部を格納するよう構成されると共に、上部筐体との間に隔壁部133を有して構成された下部筐体(防護筐体131)と、を備える。隔壁部には、紙幣が通過する通路4141が形成され、上部筐体は、水平方向の一側に開口部1111を有しており、搬送部は、開口部を通じて、上部筐体から、水平方向の一側に向かって引き出し可能に構成され、下部筐体は、水平方向の一側とは反対側である他側に開口部1311を有しており、収納部は、開口部を通じて、下部筐体から、水平方向の他側に向かって引き出し可能に構成されている。【選択図】図6

Description

ここに開示された技術は、紙幣処理装置に関する。
特許文献1には、紙幣処理装置としての紙幣入出金装置が記載されている。この紙幣入出金装置は、例えば銀行のテラーカウンタに設置されかつ、銀行のテラーが使用をする。紙幣入出金装置は、紙幣を搬送する搬送部と、紙幣を収納する収納部とを有し、搬送部は上部筐体に格納されている一方、収納部は、上部筐体の下側に配設されかつ、所定以上のセキュリティレベルで収納部を防護する防護筐体に格納されている。この紙幣入出金装置では、搬送部は、上部筐体から、装置の前側に引き出すことが可能に構成されている一方で、防御筐体の前面に、扉によって開閉可能な開口部が設けられており、収納部は、その開口部を通じて、装置の前側に引き出すことが可能に構成されている。例えば紙幣の詰まりが発生した時等のメンテナンス時には、搬送部及び/又は収納部を、装置の前側に引き出して、装置内部にアクセスをする。
特開2014−26307号公報
ところが、特許文献1に記載されている紙幣入出金装置は、上部筐体に格納されている搬送部も、防護筐体に格納されている収納部も、共に、装置の前側に引き出す構成であるため、装置の前側からしか、内部にアクセスすることができない。そのため、この紙幣入出金装置は、メンテナンス性が悪くなる場合がある。
ここに開示する技術は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、紙幣処理装置のメンテナンス性を向上させることにある。
ここに開示する技術は、紙幣処理装置に係り、この装置は、紙幣を搬送するよう構成された搬送部と、前記紙幣を収納するよう構成された収納部と、前記搬送部を格納するよう構成された上部筐体と、前記上部筐体の下側に配設されかつ、前記収納部を格納するよう構成されると共に、前記上部筐体との間に、前記上部筐体の内部から隔てる隔壁部を有して構成された下部筐体と、を備える。
そして、前記隔壁部には、前記搬送部と前記収納部との間をつなぎかつ、前記紙幣が通過する通路が形成され、前記上部筐体は、水平方向の一側に開口部を有しており、前記搬送部は、前記開口部を通じて、前記上部筐体から、前記水平方向の一側に向かって引き出し可能に構成され、前記下部筐体は、前記水平方向の一側の反対側である他側に開口部を有しており、前記収納部は、前記開口部を通じて、前記下部筐体から、前記水平方向の他側に向かって引き出し可能に構成されている。
この構成によると、紙幣処理装置を構成する上部筐体は、水平方向の一側に開口部を有しており、この上部筐体に格納されている搬送部は、その一側の開口部を通じて、水平方向の一側に向かって引き出し可能である。これに対し、上部筐体の下側に配設される下部筐体は、水平方向の他側、つまり、上部筐体の開口部の逆側に、開口部を有しており、この下部筐体に格納されている収納部は、その他側の開口部を通じて、水平方向の他側に向かって引き出し可能である。下部筐体は、上部筐体の内部から隔てる隔壁部を有しており、この隔壁部には、紙幣が通過する通路が形成されているが、この隔壁部の通路に対しては、上部筐体における水平方向の一側の開口部からアクセスすることが可能であると共に、下部筐体における水平方向の他側の開口部からアクセスすることも可能である。このように、前記構成の紙幣処理装置は、隔壁部の通路に対して、2方向からのアクセスが可能であるから、装置内部のメンテナンス性が高まる。
また、搬送部を水平方向の一側に引き出す一方で、収納部を水平方向の他側に引き出す構成であるため、搬送部に対するメンテナンスと、収納部に対するメンテナンスとを、別の担当者が行う場合に、それらのメンテナンス作業を、同時に行うことが可能になる。こうすることで、装置のメンテナンスに要する時間が短縮する。
さらに、紙幣処理装置の水平方向の一側の部分を、銀行等の金融機関において窓口カウンタよりもロビー側(つまり、顧客の居る側)に配置し、水平方向の他側の部分を、オフィス側(つまり、顧客の居ない側)に配置すれば、金融機関の営業時間中であっても、オフィス側においてセキュリティ性を確保しつつ、紙幣を収納する収納部を下部筐体から引き出して、紙幣の回収や、紙幣の補充を行うことが可能になる。紙幣処理装置の運用をスムースに行うことができる。
前記収納部は、前記下部筐体内において、前記水平方向の一側から他側に並んで配設された複数の収納庫を含んで構成され、前記隔壁部には、前記水平方向に並んだ各収納庫に対応するように、複数の前記通路が、前記水平方向の一側から他側に並んで形成されている、としてもよい。
この構成では、紙幣処理装置の内部に配置される隔壁部に、複数の通路が、水平方向に並んで形成される。このため、従来の紙幣処理装置のように、装置における水平方向の一側からしかアクセスすることができない構成では、水平方向の他側に位置する通路(つまり、一側の開口部に対して奥側に位置する通路)にはアクセスし難くなる。
しかしながら、この構成の紙幣処理装置は、水平方向の一側の開口部と他側の開口部との両方から、内部にアクセスすることが可能であるため、隔壁部に、複数の通路が、水平方向に並んで形成されている構成においても、全ての通路に対して容易にアクセスすることが可能になる。従って、メンテナンス性が高まる。
前記下部筐体は、前記収納部を所定のセキュリティレベル以上で防護するよう構成された防護筐体であり、前記搬送部は、前記上部筐体内で前記水平方向の一側から他側に延びる搬送路と、前記水平方向に並んだ各収納庫に対応するように、前記搬送路から分岐しかつ複数の前記通路のそれぞれに接続される複数の分岐機構と、を有している、としてもよい。
防護筐体である下部筐体は、いわば金庫であるため、下部筐体の内部にアクセスをするためには、特別な権限が必要となる。一方で、上部筐体は、防護筐体ではなく、上部筐体の内部にアクセスをするためには、基本的に、特別な権限は不要である。
前記の構成では、その上部筐体に格納される搬送部が、上部筐体内で水平方向に延びる搬送路と、水平方向に並んだ各収納庫に対応するように、搬送路から分岐しかつ複数の通路のそれぞれに接続される複数の分岐機構と、を有している。いずれかの分岐機構において紙幣の詰まりが生じたときには、特別な権限不要で上部筐体から搬送部を引き出して、分岐機構における紙幣の詰まりを解消することが可能になる。紙幣の詰まりが生じる可能性が相対的に高い、複数の分岐機構が上部筐体内に格納されているため、紙幣の詰まりを、速やかに解消することが可能になり、装置のメンテナンス性が高まる。また、下部筐体において紙幣の詰まりが発生する可能性が、低くなる。
前記紙幣処理装置は、前記上部筐体内に入った前記紙幣を、前記搬送部を介して、複数の前記収納庫の内の所定の収納庫に収納する入金処理、及び、複数の前記収納庫の内の所定の収納庫から繰り出した前記紙幣を、前記搬送部を介して、前記上部筐体の外に出す出金処理の少なくとも一方を実行するよう構成された制御部をさらに備え、前記制御部は、処理の実行中に、前記収納庫に不具合が生じたときには、別の収納庫に切り替えて前記処理を継続すると共に、前記処理に並行して、前記不具合が生じた前記収納庫の復旧動作を行う、としてもよい。
従来構成の紙幣処理装置では、入金処理又は出金処理の最中に、収納庫において不具合が生じたときには、処理を中断して、当該収納庫の不具合を解消するための復旧動作を実行していた。その復旧動作によって不具合が解消されたときには、処理を再開する一方で、その復旧動作によって不具合が解消されなかったときには、エラーとして紙幣処理装置を停止していた。
これに対し、前記の構成では、入金処理又は出金処理の最中に、収納庫において不具合が生じたときには、処理を中断するのではなく、別の収納庫に切り替える。つまり、別の収納庫に紙幣を収納する、又は、別の収納庫から紙幣を繰り出すようにして、処理を継続する。尚、「別の収納庫」は、切り替えても、同じ処理を行うことが可能な収納庫であり、入金処理においては、例えば同一金種を収納する複数の収納庫の内の1つであったり、複数の金種を収納する、いわゆる混合金種の収納庫(但し、該当金種の紙幣を収納することが可能に設定されているとする)であったりする。出金処理において、別の収納庫は、例えば同一金種を収納する複数の収納庫の内の1つである。処理を継続することで、実行中の処理を速やかに終了させることが可能になる。
前記の構成ではまた、継続している入金処理又は出金処理に並行して、不具合が生じた収納庫については、復旧動作を行う。処理を、別途実行しているため、時間をかけて復旧動作を行うことが可能である。これにより、不具合が解消される可能性が高まる。
前記不具合は、前記収納庫の内部で発生すると共に、当該収納庫が単独で復旧動作を行うことが可能な不具合である、としてもよい。
こうすることで、入金処理、又は、出金処理を継続しつつ、それらの処理に並行して、収納庫に生じた不具合に対する復旧動作を行うことが可能になる。具体的に、ここでいう不具合は、後述の通り、収納庫がスタック式の収納庫であるときには、収納庫内において、集積台上に集積されている紙幣の一部が浮き上がってしまう集積不良や、一部の紙幣が収納庫の壁と壁との間を架け渡すように組み合ってしまう、いわゆる「ブリッジ」が生じることである。これらは入金処理の最中に発生する可能性のある不具合である。集積不良は、集積台を上下動させることによって、解消される場合がある。ブリッジは、集積台を上昇させることで、集積している紙幣を、集積台と収納庫の天井との間で圧縮することによって、解消される場合がある。これらの動作が復旧動作に相当する。また、出金処理の最中には、集積台上から繰り出す紙幣が斜行していたり、繰り出す紙幣が折れ曲がっていたりする繰り出し不良が、不具合として発生する可能性がある。繰り出し不良は、紙幣を、集積台上まで一旦戻した上で、再度繰り出しを行うリトライ動作によって、解消する場合がある。このリトライ動作が、出金処理時に発生した不具合に対する復旧動作に相当する。
前記制御部は、前記復旧動作によって前記不具合が解消したときには、次に処理を行うときに、前記不具合が解消した前記収納庫を使用可能にし、前記制御部は、前記復旧動作によって前記不具合が解消していないときには、次に処理を行うときに、前記不具合が解消していない前記収納庫を使用不可にする、としてもよい。
例えば入金処理や出金処理が完了した後も、不具合が解消されないのであれば、復旧動作を継続して実行すればよい。復旧動作を繰り返すことにより、不具合が解消される可能性が高まる。復旧動作の結果、不具合が解消したときには、次に入金処理や出金処理を行うときに、その不具合が解消した収納庫を使用可能にする。
これに対し、復旧動作を行っても、不具合が解消していないときには、次に入金処理や出金処理を行うときに、その不具合が解消していない収納庫を使用不可にし、不具合の無い収納庫を利用して、次の入金処理や出金処理を行う。このことにより、紙幣処理装置を、可能な限り動作させることが可能になる。尚、復旧動作を継続して行ってもなお(例えば、復旧動作を予め設定した回数だけ繰り返してもなお)、不具合が解消しなかったときには、エラーとして、紙幣処理装置を停止してもよい。尚、エラーとして装置を停止しようとしたとき、入金処理や出金処理を行っている最中であれば、それらの処理が完了した後に、装置を停止すればよい。
前記収納庫は、前記紙幣を集積した状態で収納するように構成されたスタック式の収納庫である、としてもよい。スタック式の収納庫においては、前述の通り、集積不良、ブリッジ、又は、繰り出し不良といった、収納庫の内部で発生しかつ、単独で復旧可能な不具合が生じる可能性がある。
前記下部筐体は、前記水平方向の一側に第2の開口部を有しており、前記収納部はさらに、前記第2の開口部を通じて、前記下部筐体から、前記水平方向の一側に向かって引き出し可能に構成されている、としてもよい。
こうすることで、下部筐体は、水平方向の他側だけでなく、一側にも開口部を有していて、一側及び他側のどちらからでも、装置の内部にアクセスすることが可能である。その結果、紙幣処理装置のメンテナンス性がさらに高まる。
前記上部筐体は、前記水平方向の他側に第2の開口部を有しており、前記搬送部はさらに、前記第2の開口部を通じて、前記上部筐体から、前記水平方向の他側に向かって引き出し可能に構成されている、としてもよい。
こうすることで、上部筐体は、水平方向の一側だけでなく、他側にも開口部を有していて、一側及び他側のどちらからでも、装置の内部にアクセスすることが可能である。その結果、紙幣処理装置のメンテナンス性がさらに高まる。
前記紙幣処理装置によれば、メンテナンス性を高めることができる。
紙幣入出金装置の外観図である。 紙幣入出金装置内部の概略構成図である。 紙幣入出金装置の設置状態の例を示す平面図である。 紙幣入出金装置内の隔壁部付近の構成を示す断面図である。 図4のV−V断面図である。 紙幣入出金装置の内部を引き出した状態を示す概念図である。 紙幣入出金機の入金部及び出金部を拡大して示す断面図である。 紙幣入出金機の出金部を拡大して示す斜視図である。 スライド式シャッターの斜視図である。 図9とは別の角度から見た、スライド式シャッターの斜視図である。 図7のXI−XI断面図である。 紙幣入出金装置の制御に係る構成を示すブロック図である。 入金処理又は出金処理時に不具合が発生したときの制御手順を示すフローチャートである。
以下、紙幣処理装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。ただし、以下の説明は、例示である。この紙幣処理装置は、例えば銀行等の金融機関に設置されかつ、入金処理及び出金処理を含む各種の処理を実行する装置である。以下の説明では、銀行に設置されかつ、銀行の顧客が利用をする紙幣入出金装置であるとして、紙幣処理装置の構成を説明する。尚、ここに開示する紙幣処理装置は、金融機関に設置する以外の用途にも用いることが可能である。
(入出金装置の全体構成)
図1及び図2に、紙幣入出金装置1(以下、単に入出金装置1ともいう)を示す。この入出金装置1は、いわゆる循環式の入出金装置であり、出金処理時に払い出す紙幣には、入金処理時に収納部3に収納した紙幣が含まれる。入出金装置1は、LANやWAN等のネットワークを介して、又は、直接的に上位装置51と通信可能に接続される。
以下においては、説明の便宜上、図1における右手前側を入出金装置1の前側、左奥側を入出金装置1の後側、左手前側を入出金装置1の左側、右奥側を入出金装置1の右側、と呼ぶ。入出金装置1は、左右方向の幅に対して、前後方向の長さが長い。この入出金装置1は、図2及び図3に概念的に示すように、銀行の店舗を、ロビー側(つまり、銀行の顧客が居る側)と、オフィス側(つまり、銀行の顧客が居ない側)とに分ける窓口カウンタ52よりもロビー側に、その前側の部分が配置される一方で、その後側の部分が、オフィス側に配置される。入出金装置1の上面は、前側の部分に比べて、後側の部分が一段低くなるように構成されており、この一段低い後側の部分に窓口カウンタ52が位置するよう、入出金装置1は設置される。これにより、入出金装置1の前側部分の高さを、窓口カウンタ52の高さと略同じにすることができる。
この入出金装置1は、基本的には、銀行において、顧客Cが操作を行う装置であり、後述する入金処理時には、顧客Cが紙幣を入金口211に入れると共に、出金処理時には、顧客Cが紙幣を出金口231から取り出す。尚、入出金装置1の近くに、銀行のテラーTが居て、テラーTが上位装置51を通じて入金処理や出金処理の操作を行う場合、入出金装置1の近くに、テラーTが居るものの、通常は、テラーTが入金処理や出金処理の操作を行わずに顧客Cが操作を行う場合、及び、通常は、入出金装置1の近くに、テラーTが居ない場合がある。図3は、入出金装置1の使用形態の一例であり、この例では、窓口カウンタ52を挟んで顧客CとテラーTとが向かい合い、テラーが上位装置51を通じて入金処理や出金処理の操作を行う一方で、顧客Cが、入出金装置1の入金部21に紙幣を入れたり、出金部23から紙幣を取り出したりする。また、図示は省略するが、これとは別の使用形態の一例として、上位装置51を顧客C側に向け、顧客C自身が上位装置51を通じて入金処理や出金処理の操作を行うと共に、顧客Cが、入出金装置1の入金部21に紙幣を入れたり、出金部23から紙幣を取り出したりしてもよい。
尚、図3では、上位装置51はディスプレイとキーボードとを備えた構成として示しているが上位装置51は、タッチパネル式のディスプレイのみの構成であってもよい。
入出金装置1は、上部の処理部11と、下部の金庫部13とに大別される。処理部11を構成する上部筐体111内には、入金口211を有する入金部21と、出金口231を有する出金部23と、紙幣の識別を行う識別部27と、入金紙幣又は出金リジェクト紙幣を一時的に収納する一時保留部32と、入金部21、出金部23、識別部27及び一時保留部32を相互に連結するループ搬送路411を含む搬送部41と、が配設されている。尚、一時保留部32は、着脱可能なオプション機器であり、入出金装置1に設けられない場合もある。金庫部13を構成する防護筐体131は、収納部3を格納している。防護筐体131は、所定以上のセキュリティレベルで収納部3を防護するように構成されている。また、上部筐体111の外側には、図1に示すように、入出金装置1を利用する利用者に対し各種の表示を行う、例えばフラットパネルディスプレイからなる表示部54が取り付けられている。尚、表示部54は、着脱可能なオプション機器であり、入出金装置1に設けられない場合もある。
防護筐体131の後面には防護筐体131の内外を連通する開口部1311が設けられており、図2には明示していないが、防護筐体131の後面には、開口部1311を開閉可能な開閉扉が取り付けられている。開閉扉には、例えば電子錠が設けられる。電子錠の解錠により、開閉扉を開放して、防護筐体131内に格納している収納部3にアクセス(つまり、接触)することが可能になる。尚、金庫である防護筐体131内にアクセスをするためには、特別な権限が必要となる。前述したように、入出金装置1の後側の部分はオフィス側に配置されるため、銀行の営業時間内においても、高いセキュリティを維持したまま、防護筐体131を開けて、収納部3にアクセスすることが可能である。
上部筐体111の前端部は、図2に示すように、側面視で前方に膨らんでいる。防護筐体131の前端面は、図2に矢印で示すように、上部筐体111の前端よりも後方に位置している。また、図3に示すように、上部筐体111は、平面視で、左右中央部が、左右の両側部よりも前方に突出している(図3の矢印参照)。これにより入出金装置1の左右の両側部は、内側に凹んだような形状となっている。こうした特徴的な形状は、顧客Cが入出金装置1の正面や斜め前方に立って、入金部21に紙幣を入れたり、出金部23から紙幣を取り出したりするときに、足下のスペースを広くして、顧客Cの足が入出金装置1に当たることを防止する。また、椅子のキャスター等が入出金装置1に当たることも防止される。
入金口211は、例えば入金処理の際に入金する紙幣を投入するための口である。図7にも示すように、入金口211は、上部筐体111の前側の上面において上向きに開口している。入出金装置1の前側の部分はロビー側に配置されるため、顧客は、この入金口211に紙幣を入れることが可能である。入金部21は開閉部を有しておらず、入金口211は、常時開いている。入金部21は、上部筐体111の表面から凹陥しており、重ねた状態の複数枚の紙幣を一度に受け入れ可能に構成されている。入金部21はまた、入金口211に入れられた複数枚の紙幣を、一枚ずつ、ループ搬送路411に繰り出す繰り出し機構を備えている。入金部21のさらに詳細な構成は、後述する。
出金口231は、例えば出金処理の際に紙幣を払い出すための口である。出金口231は、入金口211よりも前側で、上部筐体111の上面において上向きに開口している。出金口231も、入金口211と同様に、ロビー側に位置しているため、顧客は出金口231から紙幣を取り出すことが可能である。出金部23は、出金口231を開閉するスライド式シャッター24を有している。スライド式シャッター24は、後述するように、出金処理の最中に出金口231を閉じることで、顧客が、不適切なタイミングで出金部23から紙幣を取り出すことを防止する。出金部23は、上部筐体111の表面から凹陥していて、筐体内から搬送されてきた紙幣Bを、集積するように構成されている。
識別部27は、ループ搬送路411上に配設されて、そのループ搬送路411に沿って搬送される紙幣の一枚一枚について、その真偽、金種及び正損を識別するように構成されている。識別部27はまた、紙幣に印字されている記番号を光学的に読み取る機能を有している。
一時保留部32は、例えば入金紙幣を取引確定まで一時的に収納したり、出金処理時に発生したリジェクト紙幣を一時的に収納したりする収納部である。一時保留部32は、後述するスタック式の収納カセット31等とは異なり、巻き取り方式に構成されている。
収納部3は、第1〜第5のスタック式の収納カセット(つまり、収納庫)31を含んで構成されている。第1〜第5収納カセット31−1〜31−5は、防護筐体131内において、装置の前後方向に並んで配設されている。尚、収納カセット31の数は特に限定されず、1個以上で、適宜の数を設定すればよい。以下の説明において、各々の収納カセットを総称する場合には、符号「31」を付し、第1、第2、第3…の、各々の収納カセットを区別する場合には、符号「31−1、31−2、31−3…」を付す。第1〜第5収納カセット31−1〜31−5の内、 第4収納カセット31−4は、その内部に仕切りが設けられており、これによって、第4収納カセット31−4は、上側の第4収納カセット上部31−4Uと、下側の第4収納カセット下部31−4Lに分割されている。各収納カセット31内には、上下に移動可能な集積台311が設けられており、各収納カセット31は、集積台311上に、下から上の順に紙幣を積み重ねて収納する。集積台311は、紙幣の収納量に応じて、上下方向にその位置を変える。
搬送部41は、上部筐体111内においてエンドレスに設けられたループ搬送路411を備えている。ループ搬送路411は、その一部分によって、上部筐体111内で、水平方向に延びる搬送路を構成する。紙幣は、このループ搬送路411に沿って図2における時計回り方向及び反時計回り方向に搬送される。このループ搬送路411は、図示は省略するが、多数のローラ、複数のベルト、これらを駆動するモータ、搬送される紙幣を検出するセンサ及び複数のガイドの組み合わせによって構成されている。ループ搬送路411は、その搬送路に沿って、紙幣と紙幣との間に所定間隔を隔てた状態で、紙幣を一枚ずつ短手搬送する。
ループ搬送路411と、入金部21、出金部23、第1〜第5の5つの収納カセット31−1〜31−5、及び、一時保留部32はそれぞれ、接続路412〜415を介して互いに接続されている。接続路412〜415の内、出金部23に接続される接続路413とループ搬送路411との接続部分には、分岐機構42が設けられている。分岐機構42は、ループ搬送路411を時計回り方向、又は、反時計回り方向に搬送される紙幣を、選択的に接続路413に送ると共に、接続路413を搬送される紙幣を、ループ搬送路411に対して、時計回り方向、又は、反時計回り方向となるように送る。一時保留部32に接続される接続路415とループ搬送路411との接続部分にも、同様の分岐機構42が設けられている。
収納カセット31に接続される接続路414は、収納カセット31の1つ1つに対応して設けられている。前述の通り、第4収納カセット31−4は、第4収納カセット上部31−4Uと、第4収納カセット下部31−4Lと、に分割されており、接続路414は、第4収納カセット上部31−4Uを1つの収納カセットとし、第4収納カセット下部31−4Lを1つの収納カセットとして設けられている。従って、収納カセット31に接続される接続路414は、全部で6つである。6つの接続路414は、装置の前後方向に並んで配設されている。ここで、第4収納カセット31−4と第5収納カセット31−5との間には、前後方向に間隔が設けられており、第4収納カセット下部31−4Lに接続される接続路414は、この第4収納カセット31−4と第5収納カセット31−5との間を、上下方向に延びて配設されている。
6つの接続路414は、分岐機構42を介して、ループ搬送路411に接続されている。こうして、この入出金装置1の分岐機構42は全て上部筐体111の内部に配設されることになる。
このように、収納カセット31の1つ1つに対応して接続路414を設けることにより、後述するように入金処理や出金処理を行うときに、各収納カセット31と入金部21又は出金部23との間の、紙幣の搬送経路を短くすることが可能になる。これは、処理の高速化を可能にすると共に、紙幣の詰まりの発生を少なくする上でも有利である。
防護筐体131は、前述したように、所定以上のセキュリティレベルで収納部3を防護するように構成されている。そのため、防護筐体131は、上部筐体111との間に、上部筐体111の内部を隔てる、分厚い隔壁部133を有している。第1〜第5収納カセット31−1〜31−5に接続される6つの接続路414は、隔壁部133を貫通して設けられる。隔壁部133には、装置の前後方向に並んだ6つの通路が形成されている。
後述するように、上部筐体111内に格納されているループ搬送路411を含む処理部11の全体は、上部筐体111に対して前側に引き出し可能に構成され、防護筐体131内に格納されている収納部3は、防護筐体131に対して後側に引き出し可能に構成されている。これに伴い、各接続路414は、隔壁部133付近において切り離すことが可能に構成されている。
図4及び5は、隔壁部133付近における接続路414の構成を示している。図4は断面図、図5は、図4のV−V断面図に相当する。隔壁部133には、上下方向に貫通するスリット1331が形成されている。スリット1331は、6つの接続路414のそれぞれに対応して、隔壁部133の6箇所に形成されている。スリット1331には、通路部材43が取り付けられている。通路部材43は、前後方向に相対する一対の部材からなる。一対の通路部材43は、その間に紙幣が通過する通路4141を区画する。通路4141は、接続路414の一部を構成する。
各通路部材43は、隔壁部133を挟んだ上側と下側とのそれぞれに突出しており、図5に示すように、その上端部(つまり、上部筐体111内に位置する端部)及び下端部(つまり、防護筐体131内に位置する端部)はそれぞれ、凸部と凹部とが交互に並んだ櫛歯状に形成されている。
前述したように、各接続路414は、隔壁部133付近において切り離し可能であり、上部筐体111内で切り離される接続路414の下端は、前後方向に並んだ一対のガイド45と、ローラ対44とによって構成される。つまり、ガイド45及びローラ対44は、後述するように処理部11を上部筐体111から前側に引き出すときに、処理部11と共に前側に移動をする。
一対のガイド45はそれぞれ、図5に示すように、その下端部が櫛歯状に形成されており、同じく櫛歯状に形成された通路部材43の上端部に噛み合うように配設されている。
ローラ対44は、ローラ441とローラ441との間に紙幣を挟んで、紙幣を上下方向に搬送する。ローラ対44を構成する各ローラ441は、ガイド45の櫛歯と櫛歯との間に配設されている。通路部材43とガイド45及びローラ441とは、図4に示す方向に見て、その一部が重なり合うように配置される。これにより、上部筐体111内の接続路414と、通路部材43によって構成される通路4141とが、切れ目なく、連続する。
第1〜第5収納カセット31−1〜31−5の上端面には、図4に示すように、収納カセット31の内外をつなぐと共に、紙幣が通過する紙幣出入口312が設けられている。紙幣出入口312は、通路部材43によって構成される通路4141とつながる。各収納カセット31の上端面にはまた、図5に示すように、上端面の全体に、前後方向に延びる溝313が、左右方向に並んで複数、形成されている。溝313は、櫛歯状に形成された通路部材43の下端部における、凸部に対応して設けられる。通路部材43と収納カセット31とは、図4に示す方向に見て、その一部が重なり合うように配置される。これにより、通路部材43によって構成される通路4141と、紙幣出入口312とが、切れ目なく、連続する。
前述したように、各収納カセット31に接続される接続路414の分岐機構42を上部筐体111内に設けることで、防護筐体131においては、各収納カセット31の紙幣出入口312を、通路部材43に直接、接続することが可能になる。これにより、各収納カセット31の高さを高くすることが可能になる。入出金装置1の全高を高くすることなく、各収納カセット31の収納容量が大きくなる。また、防護筐体131の内部にアクセスするには特別な権限が必要であるが、上部筐体111の内部にアクセスするには特別な権限が不要である。いずれかの分岐機構42において紙幣の詰まりが生じたときには、特別な権限不要で上部筐体111から搬送部41を引き出して、分岐機構42における紙幣の詰まりを解消することが可能になる。紙幣の詰まりが生じる可能性が相対的に高い、複数の分岐機構42が上部筐体111内に格納されており、紙幣の詰まりを、速やかに解消することが可能になり、装置のメンテナンス性が高まる。また、防護筐体131内には、分岐機構42が存在していないため、防護筐体131において紙幣の詰まりが発生する可能性が、低くなる。
尚、図示は省略するが、第4収納カセット下部31−4Lに接続される接続路414の、隔壁部133付近の構成も、図4及び5に示す構成と、実質的に同じである。
図6に示すように、収納部3は、防護筐体131の開閉扉を開けて、開口部1311を開放した状態で、装置の後側に引き出すことができる。入出金装置1の後側の部分はオフィス側にあるため、収納部3は、顧客の居ないオフィス側において、防護筐体131から引き出される。収納部3から紙幣を回収したり、収納部3に紙幣を補充したりする収納部3の管理は、銀行の担当者が行うことになるが、そうした管理作業を、オフィス側において行うことが可能になる。従って、店舗のロビーに顧客が居る銀行の営業時間中であっても、セキュリティを確保しながら、回収作業や補充作業を行うことができ、入出金装置1の運用をスムースに行うことができる。
各収納カセット31は、防護筐体131に対して前後方向にスライド移動が可能に設けられたトレイ132に取り付けられている。収納部3を引き出すときに、隔壁部133に取り付けた通路部材43の下端部は、各収納カセット31の上端面の溝313内を通過する。各収納カセット31は、通路部材43と干渉すること無く、移動することが可能である。収納部3を装置の後側に引き出した状態で、各収納カセット31は、トレイ132に対して着脱される(図6の矢印参照)。
上部筐体111内に格納されている搬送部41を含む処理部11は、図6に示すように、一体的に、装置の前側に引き出すことが可能に構成されている。上部筐体111は、前側部分と後側部分とに分かれており、前側の筐体は、処理部11と一緒に、前側に向かって移動をする。前側の筐体が移動をした後、後側に残った筐体に設けた開口部1111が、現れることになる。
このように、処理部11が装置の前側に引き出される一方で、収納部3が装置の後側に引き出され、複数の通路4141を有する隔壁部133が装置の内部に残ることになる。入出金装置1の内部に対しては、前側の開口部(上部筐体111の開口部1111)と、後側の開口部(防護筐体131の開口部1311)との2方向からアクセスをすることが可能である。前側の開口部からしか内部にアクセスをすることができなかった従来構成の入出金装置と比較して、メンテナンス性が高まる。特にこの入出金装置1は、前後方向の長さが比較的長い上に、隔壁部133には、複数の通路4141が、前後方向に並んで形成されているが、前側の開口部1111と後側の開口部1311とのそれぞれから、装置の内部にアクセスをすることが可能であるため、全ての通路4141に対して、容易にアクセスをすることが可能になる。これは特に、隔壁部133の通路4141付近で、紙幣の詰まりが生じたときに、その詰まりを解消する上で有利になる。
ここで、紙幣処理装置においては、隔壁部133に設けた通路4141付近で紙幣の詰まりが生じたときに、紙幣がその通路4141付近で残らないように、上部筐体111側に配置したローラ対(図4のローラ対44)のグリップ力P1と、防護筐体131側に配置したローラ対(図4の収納カセット31内に設けたローラ対33)のグリップ力P2と、に差を設け(例えば、P1>P2)、詰まっている紙幣の位置に応じて、上部筐体側又は防護筐体側に配置したローラ対33、44の回転方向を制御する構成(つまり、境界制御構成)が知られている。この入出金装置1に同様の境界制御構成を採用することで隔壁部133付近において上下にまたがって紙幣が残る事が無い為に処理部11や収納部3を引き出す際に紙幣を破ってしまう虞が無く、また、前述の通り、この入出金装置1は、前側の開口部1111と後側の開口部1311との2つの開口部によって、隔壁部133に設けた全ての通路4141に対して、容易にアクセスをして、紙幣が詰まった原因が存在すれば取り除くことが可能である。
また、図6に示すように、上部筐体111の処理部11を装置の前側に引き出す一方で、防護筐体131の収納部3を装置の後側に引き出すことで、処理部11のメンテナンスを行う担当者と、収納部3のメンテナンスを行う担当者が複数いれば、処理部11と収納部3とのメンテナンスを、同時に行うことが可能になる。これは、装置のメンテナンス時間を短縮する。
(入金部の構成)
次に、入金部21の構成について説明をする。図7は、入出金装置1における入金部21及び出金部23付近を、拡大して示す断面図である。入金部21は、前述したように、入出金装置1の上部筐体111の表面から凹陥するように設けられており、入金口211は、その上部筐体111の表面に形成されている。
入金部21は、第1斜面221と第2斜面222とによって、横断面が略三角形状を有している。入金部21においては、紙幣Bの表面又は裏面が第1斜面221に当たると共に、紙幣Bの長手方向の縁が第2斜面222に当たる状態で、複数枚の紙幣Bが、第2斜面222に沿う方向に重なって入れることが可能である。第1斜面221には、取込ローラ223が配設されていると共に、第1斜面221と第2斜面222とが交わる箇所に、紙幣Bを装置内部に取り込む取込口224が設けられている。入金部21に重ねられて入れられた紙幣Bは、取込ローラ223によって一枚ずつ、短手方向に取込口224から装置の内部に取り込まれる。
第2斜面222は、その傾斜角度θが、55°±10°程度に設定されている。この傾斜角度θは、従来構成の紙幣整理機や紙幣入金機に比べて小さい(従来構成の紙幣整理機や紙幣入金機の傾斜角度θは、70〜75°程度である)。傾斜角度θを小さくすることにより、入金口211は、装置の後方に大きく開くようになり、例えば図3に示すような入出金装置1の使用形態のときに、入出金装置1の側方に居る顧客Cが、同図に白抜きの矢印で示すように、入金部21の側方又は斜め後方から、入金口211を通じて紙幣を入れようとしたときに、紙幣を入れやすくなるという利点がある。その一方で、入金部21に一度に入れることのできる紙幣Bの枚数を、比較的多くすることができる。つまり、第2斜面222の傾斜角度θを小さくすることは、入金部21への紙幣の入れやすさと、入金部21の大容量の確保とを両立させることができる。
また、図1及び図7に示すように、入金部21には、紙幣の両端部をガイドするガイド壁225が設けられている。ガイド壁225は、入金口211よりも上方に突出して配設されている。ガイド壁225は、前後方向(図7の紙面左右方向に対応)の中間位置の高さが最も高く設定され、そこから前端及び後端のそれぞれに向かうに従い、高さが低くなるように形成されている(図7の矢印参照)。図7に示すように側面から見て、ガイド壁225は、入金部21の取込口224のほぼ真上の位置で最も高くなる。この形状により、大量の紙幣を安定して保持することが可能になる。また、入出金装置1の正面から入金部に紙幣を入れやすくなると共に、図3に白抜きの矢印で示すように、装置の側方に居る顧客が、入金部21に対し、側方又は斜め後方から紙幣を入れようとしたときに、ガイド壁225の高さが低くなった箇所から紙幣を入れることができるため、入金部21に紙幣を入れやすくなる。
ガイド壁225は、透明又は半透明の透光性を有する材料によって構成されている。これにより、例えば図3に示すような使用形態において、入出金装置1に対し、側方又は斜め後方から紙幣を入れようとしたときに、ガイド壁225を通じて入金口211の位置を確認することが可能になり、紙幣を入金部21に入れやすくなる。
尚、第2斜面222の長さを変更可能に構成することで、入金部21の容量が変更するようにしてもよい。
また別の例として、入金口を開閉することによって、入金口へのアクセスを制限可能な開閉部を設けてもよい。その開閉部は自動で開閉する構成であってもよいし、手動で開閉する構成であってもよい。こうした開閉部は、入金を制限する必要が発生した際に、適時使用するようにしてもよい。
(出金部の構成)
次に、出金部23の構成について詳細に説明をする。図8は、入出金装置1における出金部付近を、拡大して示す斜視図である。前述したように出金部23は、入出金装置1の上部筐体111の表面から凹陥するように設けられており、出金口231は、その上部筐体111の表面に形成されている。
出金部23は、出金口231を開閉する開閉部を有している。開閉部は、この例では、出金口231の一側の縁部と他側の縁部との間を移動することによって、出金口231を開閉するよう構成されたスライド式シャッター24である。スライド式シャッター24は、図7に二点鎖線で示すように、その先端部が出金口231の他側の縁部から一側の縁部にまで移動をすることで出金口231を閉じる。また、スライド式シャッター24は、図7に実線で示すように、その先端部が出金口231の一側の縁部から他側の縁部にまで移動をすることで出金口231を開ける。図8は、スライド式シャッター24が出金口231を開けている状態を示している。尚、スライド式シャッター24の開閉は、上位装置51が出力する開閉信号に基づいて行われる。
スライド式シャッター24は、図9及び10にも示すように、出金口231を閉じる板状の本体部241と、本体部241の左右両端から下向きに延びるガイド部242とを含みかつ、その横断面が逆U字状となるように構成されている(図11も参照)。本体部241は、スライド式シャッター24の開閉方向に対して湾曲した形状を有している。スライド式シャッター24は、図7に示すように、円弧に沿うように移動をして出金口231を開閉する。
スライド式シャッター24は、非透光性の材料によって構成されている。スライド式シャッター24が出金口231を閉じたときには、出金部23内を外から視認することができない。尚、スライド式シャッター24を、透明又は半透明の透光性を有する材料によって構成をすることによって、出金口231を閉じたときでも、出金部23内を外から視認することができるようにしてもよい。
板状の本体部241には、その外側面(つまり、表面)及び内側面(つまり、裏面)のそれぞれに、各面から突出すると共に、スライド式シャッター24の開閉方向に延びる複数のリブ243が設けられている。複数のリブ243は、開閉方向に対して直交する左右方向に、本体部241の全域に亘って並んで設けられている。各リブ243は、本体部241の先端から基端までの全域に亘って延びている。
スライド式シャッター24は、図7に実線で示すように、出金口231を開けたときには、上部筐体111の表面の内側に設けたシャッター収容部112内に収納される。シャッター収容部112は、図11に示すように、スライド式シャッター24の外側面に対して相対する外側壁部材113と、スライド式シャッター24の内側面に対して相対する内側壁部材114と、によって区画されている。
シャッター収容部112を構成する外側壁部材113及び内側壁部材114のそれぞれには、スライド式シャッター24のリブ243に対応するように、複数の溝115が、開閉方向に対して直交する左右方向に並んで設けられている。各溝115は、シャッター収容部112において、スライド式シャッター24が出入りする出入口の部分に、少なくとも設けられている。各溝115は、シャッター収容部112内を、スライド式シャッター24の開閉方向に延びるように形成してもよい。各リブ243は、スライド式シャッター24が移動するときに、各溝115内を通る。スライド式シャッター24のリブ243と、外側壁部材113及び内側壁部材114の溝115とによって、スライド式シャッター24の出入口において、スライド式シャッター24と外側壁部材113及び内側壁部材114との間には、矩形波状の隙間が形成される。隙間の形状を矩形波状にすることによって、この隙間を通じて、紙幣等が入出金装置1の内部に入り込んでしまうことが、確実に防止される。尚、スライド式シャッター24のリブ243は、本体部241の外側面及び内側面のいずれか一方の面にのみ設けてもよい。その場合、外側壁部材113及び内側壁部材114の内、リブ243が設けられた面に向かい合う壁部にのみ、溝115を形成すればよい。
出金部23にはまた、スライド式シャッター24よりも内側に、出金部23に出された紙幣が出金口231から飛び出すことを防止するストッパ25が配設されている。ストッパ25は、弾性変形が可能な短冊状の部材からなる。ストッパ25は、例えば透明なフィルム状の合成樹脂によって構成してもよい。
ストッパ25は、図例では、左右方向に間隔を空けて2つ配設しており、各ストッパ25は、図7及び8に示すように、その基端部が、出金口231の一側の縁部(つまり、図7及び8における紙面右側の縁部)の側において、出金部23の天井面に対して固定され、そこから、出金口231の他側の縁部(つまり、図7及び8における紙面左側の縁部)に向かって延びて配設されている。こうして、出金口231を横切るように配設された各ストッパ25は、スライド式シャッター24が出金口231を開けているときでかつ、紙幣が出金部23に繰り出されているときに、紙幣が出金口231から飛び出すことを防止する一方で、利用者が、出金部23に集積された紙幣を、出金口231を通じて取り出すときには、弾性変形をすることで、その取り出しを許容する。紙幣を取り出した後、各ストッパ25は、元の形状に復元をして、出金口231を横切るように延びて配設される。
出金部23内において、出金口231の他側の縁部付近には、紙幣Bを立てた状態で集積するように紙幣Bを保持する保持部232が取り付けられている。各ストッパ25の先端部は、この保持部232の上端部に、非固定の状態で当接している(図7参照)。つまり、各ストッパ25は、出金口231の一側の縁部から他側の縁部に向かって、斜め下向きに、言い換えると、スライド式シャッター24に対し、出金部23の内方に離れる方向に、延びて配設されている。出金口231の一側の縁部から他側の縁部に向かって延びる各ストッパ25は、片持ち状態で出金口231に取り付けられていて、ストッパ25の先端部は、固定されていない自由端であるのに対し、スライド式シャッター24は、この片持ち状態の各ストッパ25に対向するように、その先端部が出金口231の他側の縁部から一側の縁部に向かって移動をする。このため、スライド式シャッター24を閉じるときに、スライド式シャッター24と、ストッパ25とが互いに干渉する虞があるが、各ストッパ25の先端部を、スライド式シャッター24に対して、出金部23の内方の保持部232に向かって付勢して配設することで、スライド式シャッター24とストッパ25との干渉を防止することができる。
各ストッパ25の先端部にはまた、図8に示すように、この先端部を下向きに押さえるように、重り251が取り付けられている。尚、図8において、紙面手前側のストッパ25に取り付けられた重り251は、出金口231の縁部に隠れるため、描かれていない。この重り251によっても、弾性変形が可能なストッパ25の先端部は、保持部232の上端部に確実に当接することになり、スライド式シャッター24とストッパ25とが干渉してしまうことを、より確実に防止することができる。尚、重り251は、省略することも可能である。
スライド式シャッター24の先端部は、図7に示すように、その内側面が先端に向かうに従い、ストッパ25から離れるように傾斜した傾斜部244となっている。尚、ここで言う内側面は、各リブ243の突出端によって構成される。この傾斜部244によって、スライド式シャッター24が閉じるときに、ストッパ25の先端部がスライド式シャッター24に当たったとしても、ストッパ25の先端部は、傾斜部244の傾斜に沿って移動をし、スライド式シャッター24よりも出金部23の内方側に位置するようになる。これにより、スライド式シャッター24が閉じるときに、ストッパ25が、スライド式シャッター24の上に乗り上げることが確実に回避される。
尚、出金口231を開閉する開閉部は、スライド式シャッター24に限らず、様々な形態を採用することが可能である。例えば、伸縮式の開閉部、巻き取り式の開閉部、又は、折り畳み式の開閉部としてもよい。さらに、回動式の開閉部としてもよい。
さらに、スライド式シャッター24は、出金口231を開けたときにシャッター収容部112に収容する構成でなくてもよい。
(入出金装置の動作制御に係る構成)
図12は、入出金装置1の動作制御に係る構成を示すブロック図である。入出金装置1は、制御部55を備えている。制御部55には、前述した、入金部21、出金部23、識別部27、搬送部41、第1収納カセット31−1、第2収納カセット31−2、第3収納カセット31−3、第4収納カセット上部31−4U、第4収納カセット下部31−4L、及び、第5収納カセット31−5が、それぞれ信号の授受が可能に接続されている。
制御部55にはまた、上位装置51との間で通信を行うための通信部53が、信号の授受が可能に接続されていると共に、表示部54も、信号の授受が可能に接続されている。
以上のように構成された入出金装置1が行う各種の処理の内、代表的な入金処理及び出金処理時の入出金装置1の動作について簡単に説明する。
(入金処理)
入金処理は、入金部21に入れられた正常紙幣を収納カセット31に収納する処理である。入金部21に入れられた紙幣は、識別部27による識別結果に基づいて、予め設定された収納ルールに従い、所定の収納カセット31に収納される。
先ず、入金する紙幣を、顧客が入金部21に入れた状態で、上位装置51の操作によって入金処理の開始コマンドを、入出金装置1に入力する。入金部21の繰り出し機構は、入金部21の紙幣を一枚ずつ繰り出し、搬送部41は、各紙幣を識別部27に搬送する。識別部27は、その紙幣の識別や計数、記番号の読み取りを行う。
搬送部41はまた、正常紙幣を、その識別結果に基づいて、設定により一旦、一時保留部32に収納した後、又は、一時保留部32に収納すること無く、所定の収納カセット31に収納する。すなわち、各紙幣は、金種別や正損別に応じて、第1〜第5のいずれかの収納カセット31に収納される。
搬送部41は、リジェクト紙幣を、出金部23に出す。尚、入金処理時に発生したリジェクト紙幣は、入金部21に再度投入され、識別部27による識別が、もう一度行われることになる。入金処理時には、スライド式シャッター24が出金口231を開けている。これにより、出金部23に、リジェクト紙幣が出されたときには、顧客は、リジェクト紙幣の再投入をスムースに行うことが可能である。出金口231が開いているものの、ストッパ25によって、出金部23に出された紙幣が、出金口231から飛び出してしまうことが防止される。
尚、入金処理において、スライド式シャッター24が出金口231を閉じるようにしてもよい。この場合、入金部21に入れられた紙幣が全て、入出金装置1に取り込まれかつ、出金部23に出されたリジェクト紙幣が存在するときに限り、スライド式シャッター24が出金口231を開けるようにしてもよい。こうすることで、顧客は、出金部23に出されたリジェクト紙幣を、適切なタイミングで出金部23から取り出して、入金部21に再投入することが可能になる。
ここで、入金部21内に入れられた紙幣の位置(長手方向の位置)によって、装置内に取り込まれて搬送される位置が変わる。例えば入金部21において長手方向の中央位置ではなく、端の方に片寄って入れられた場合、その位置で紙幣が搬送される結果、集積不良等の不具合が発生する可能性が高いと判断してリジェクト処理される確率が高まる場合がある。また、紙幣のいずれか一方の面にのみ、偽造防止技術部材(例えばセキュリティリボン)が取り付けられている場合、その偽造防止技術部材が所定の向きとなるように、紙幣を入金部21に入れなければ、集積不良等の不具合が発生する可能性が高いと判断してリジェクト処理されてしまう場合もある。さらに、紙幣に例えばホログラムや部分的なポリマーが貼り付けられている場合、紙幣の取り込みの際に、入金部21の取込ローラ223やフィードローラ226がホログラムや部分的なポリマーに当たると、摩擦力が異なってしまう結果、紙幣が大きく斜行をしてリジェクト紙幣であると判断されてしまう場合もある。
このように、入金部21に対する紙幣の入れ方如何によって、リジェクト紙幣であると判断されてしまう場合があり、適切に紙幣を入れなければ、再投入が必要となるリジェクト紙幣が増えることになる。特に、この入出金装置1は、顧客が入金部21に紙幣を入れるため、紙幣が適切に入れられない可能性が高くなる。
そこで、この入出金装置1では、表示部54に、入金部21に対する紙幣の適切な入れ方を案内する案内表示をすることにより、顧客に対して注意を喚起する。こうすることで、リジェクト紙幣であると判断されることを減らし、結果として、入金処理を迅速に完了させる。
ここで、表示部54への表示は、入金処理を開始するとき、つまり、入金部21に紙幣を入れるときに行うようにしてもよい。また、入金処理が開始した後、リジェクト紙幣であると判断された回数が所定以上となった時点で、表示を行ってもよい。この場合は、リジェクト紙幣と判断された要因がわかるため、その要因を軽減させることができる適切な紙幣の入れ方を、顧客に提示することができる。前述の通り、入金部21は、常時開放されているため、入金処理の最中でも、入金部21に入れられている紙幣の位置や向きを変更することが可能である。従って、入金処理の最中に行う案内表示は、入金部21に入れられている紙幣の位置を、適切な位置に変更させたり、紙幣の向きを変更させたりするようにすればよい。このときに、入金処理は、継続をしていてもよいし、変更等が行われるまで、入金処理を一時的に中断してもよい。
また、入金部21に入れられた紙幣を全て取り込んだ後、リジェクト紙幣を、入金部21に再投入するときに、表示部54に、案内表示を行ってもよい。
表示部54の案内表示は、文字、イラスト、記号、写真、アニメーション、動画等を組み合わせて行えばよい。
(出金処理)
出金処理は、入出金装置1に収納されている正常紙幣を払い出す処理である。上位装置51において、出金金額の指定を含む所定の出金操作を行うことによって、出金処理は開始する。指定された出金金額となる金種と枚数とが設定され、収納部3は、設定された金種の紙幣を、それが収納されている収納カセット31から、必要な枚数だけ繰り出す。搬送部41は、繰り出された紙幣を識別部27に搬送し、識別部27が識別と、記番号の読み取りとを行った後に、正常紙幣は、出金部23に払い出される。顧客は、払い出された紙幣を出金口231を通じて取り出す。
出金処理時に発生するリジェクト紙幣は、一時保留部32に搬送され、そこに収納される。一時保留部32に収納された紙幣は、必要に応じて、出金処理の終了後に、各収納カセット31に収納される。
出金処理時には、スライド式シャッター24が出金口231を閉じる。顧客は、出金処理を行っている最中、つまり、紙幣の払い出しが行われている最中は、紙幣を出金口231から取り出すことができない。そうして、出金処理に係る紙幣が全て出金部23に出された後に、上位装置51は、スライド式シャッター24を開ける信号を、入出金装置1に出力する。これにより、スライド式シャッター24が出金口231を開ける。顧客は、出金部23に集積されている紙幣を、出金口231を通じて取り出すことが可能になる。このように、出金処理の最中といった、出金部23の紙幣を取り出すことを禁止すべきタイミングでは、スライド式シャッター24が出金口231を閉じることによって、顧客が不適切なタイミングで出金部23の紙幣を取り出すことが防止される。一方、出金処理の完了後といった出金部23の紙幣を取り出すことが許容されるタイミングで、スライド式シャッター24が出金口231を開けることによって、顧客が適切なタイミングで出金部23の紙幣を取り出すことができる。
尚、出金処理において出金する紙幣の枚数が、出金部23の容量を超えるほど多いときには、出金部23が満杯になる前に適宜のタイミングで、出金処理を中断し、上位装置51からの信号に基づいて、スライド式シャッター24が、出金口231を開けるようにしてもよい。こうすることで、顧客は適切なタイミングで出金部23の紙幣を取り出すことができる。顧客が紙幣を取り出した後に、上位装置51からの信号に基づいて、スライド式シャッター24が、出金口231を閉めて、中断していた出金処理を再開すればよい。
(入金処理又は出金処理における不具合発生時の制御)
この入出金装置1は、複数の収納カセット31を備えており、各収納カセット31について、そこに収納する紙幣の金種や正損別が予め設定されている。各収納カセット31に収納する紙幣の金種等は、ユーザが任意に設定することが可能である。例えば特定の金種の紙幣の取扱量が、他の金種の紙幣の取扱量に比べて多いときには、複数の収納カセット31に、同じ金種の紙幣を収納するように設定する場合がある。
前述した入金処理中に、紙幣を収納している収納カセット31において不具合が発生したとき、従来構成の入出金装置1では、入金処理を中断して、当該収納カセット31の不具合を解消するための復旧動作を実行していた。その復旧動作によって不具合が解消されたときには、入金処理を再開する一方で、その復旧動作によって不具合が解消されなかったときには、入金処理を中止すると共に、エラーとして装置を停止していた。
同様に、出金処理中に、紙幣を繰り出している収納カセット31において不具合が発生したとき、従来構成の入出金装置1では、出金処理を中断して、当該収納カセット31の不具合を解消するための復旧動作を実行していた。その復旧動作によって不具合が解消されたときには、出金処理を再開する一方で、その復旧動作によって不具合が解消されなかったときには、出金処理を中止すると共に、エラーとして装置を停止していた。
ここで、前述したように、複数の収納カセット31に、同じ金種の紙幣を収納するように設定しているときには、当該収納カセット31に不具合が生じたとしても、不具合が生じていない、別の収納カセット31を用いれば、入金処理や出金処理を行うことが可能である。そこで、この入出金装置1では、入金処理又は出金処理の最中に、処理に使用している収納カセット31において不具合が発生したときには、切り替え可能な別の収納カセット31が存在しているときには、別の収納カセット31に切り替えた上で、処理を継続するようにする。また、不具合が発生した収納カセット31については、継続している処理に並行して、その不具合を解消するための復旧動作を行う。以下、入金処理又は出金処理における不具合発生時の制御について説明をする。
先ず、ここで言う不具合は、収納カセット31の内部において発生する不具合であり、不具合が発生した収納カセット31が単体で、その不具合を解消する復旧動作を行うことが可能な不具合である。具体的に、入金処理時に発生し得る不具合としては、集積不良及びブリッジの2種類の不具合が存在する。集積不良は、例えばスタック式の収納カセット31内で、集積台311の上に集積されている紙幣の一部が浮き上がってしまうような不具合を言う。また、ブリッジは、集積台311の上に集積されている紙幣が、収納カセット31内の壁と壁との間を架け渡すように組み合ってしまう不具合を言う。
これらの不具合は、図4に示すように、収納カセット31内に設けた遮光センサ34と、レバー35とによって検知することが可能である。
遮光センサ34は、光軸が一致するように配設された発光部と受光部とを有しかつ、発光部からの光を、受光部が受光するように構成されている。遮光センサ34は、図4に示すように、集積台311における前後方向の一側において、その光軸が斜め方向となるように配設されている。集積台311上に集積される紙幣の量が増えたときに、発光部からの光がその紙幣によって遮られることになる。遮光センサ34が遮光を検知したことを受けて、集積台311は、所定量だけ下降をする。こうして、集積台311上に集積される紙幣の最上位の位置を、常に、ほぼ同じ位置にすることが可能になる。尚、図4において、集積台311上に集積される紙幣は、紙面奥行き方向が長手方向となるように集積されるが、遮光センサ34は、その光軸が紙幣における長手方向の中央部付近に位置するように配設されている。
レバー35は、遮光センサの光軸に対して交差する方向に傾いて配設されており、その上端部が枢支される一方で、下端部が集積台311上に位置している。レバー35は、集積台311上に集積される紙幣の長手方向の両端部付近のそれぞれに位置するように配設されている。収納カセット31内に紙幣が入ってきて、その紙幣が集積台311上に載置されるときに、レバー35は、その紙幣に押されて上向きに跳ね上がり、紙幣が集積台311上に載置された後、レバー35は、その紙幣の上に置かれる。レバー35の途中位置には、フォトインタラプタ351が取り付けられている。フォトインタラプタ351は、レバー35が跳ね上がったことを検知する。
遮光センサ34の遮光が所定時間以上継続したり、遮光センサ34の遮光検知に応じて集積台311を下降させても、遮光状態が解消しなかったり、2つのレバーの内の少なくとも一方のレバーが、跳ね上がった状態のままであったりしたときには、集積不良、又は、ブリッジであると判定することが可能である。
収納カセット31内で集積不良が発生したときには、集積台311の昇降を繰り返すことによって、集積不良が解消される場合がある。この集積台311の昇降動作が、集積不良の復旧動作に相当する。
また、収納カセット31内でブリッジが発生したときには、集積台311を上昇させ、集積台311上の紙幣を、収納カセット31の天井面(図示省略)に押し付ける圧縮動作を少なくとも1回、行うことによって、ブリッジが解消される場合がある。この集積台311の圧縮動作が、ブリッジの復旧動作に相当する。
これらの復旧動作を行った結果、集積不良又はブリッジが解消されたか否かも、遮光センサ34とレバー35との検知結果に基づいて、判定することが可能である。尚、入金処理時に発生し得る不具合は、集積不良及びブリッジに限定されるものではない。
以上、入金処理時に発生し得る不具合、及び、その復旧動作に対し、出金処理時に発生し得る不具合としては、繰り出し不良が挙げられる。繰り出し不良は、集積台311から繰り出された紙幣が、斜行してしまったり、折れ曲がって繰り出されたりすることを意味する。繰り出し不良は、収納カセット31内に設けた搬送路途中の遮光センサ36によって検知することが可能である。
この遮光センサ36は、前記遮光センサ34と同様に、光軸が一致するように配設された発光部と受光部とを有しかつ、発光部からの光を、受光部が受光するように構成されている。遮光センサ36は、その光軸が、紙幣の搬送路を横切るように設けられていると共に、図4における紙面奥行き方向に(つまり紙幣の長手方向に)、間隔を空けて複数、設けられている。各遮光センサ36が透光、遮光、透光を順次検知することに基づいて、紙幣の通過を検知することが可能である。ここで、紙幣の長手方向に間隔を空けて配置されている複数の遮光センサ36の、遮光及び透光のタイミングが大きくずれるときには、紙幣が斜行していると判断することが可能である。また、少なくとも一部の遮光センサ36において、遮光時間が極端に短いときには、紙幣が折れ曲がっていると判断することが可能である。
収納カセット31内で繰り出し不良が発生したときには、紙幣を集積台311の上まで一旦戻し、紙幣をもう一度繰り出すリトライ動作を行う。このリトライ動作が、繰り出し不良の復旧動作に相当する。
この復旧動作を行った結果、繰り出し不良が解消されたか否かも、遮光センサ36の検知結果に基づいて、判定することが可能である。尚、出金処理時に発生し得る不具合は、繰り出し不良に限定されるものではない。
次に、図13に示すフローを参照しながら、入金処理又は出金処理時に不具合が生じたときに、制御部55が実行する制御手順について説明する。このフローは、入金処理又は出金処理が開始したときにスタートをする。スタート後のステップS1では、入金処理又は出金処理が完了したか否かを判定する。処理が完了したときには、フローは終了する。処理が完了していないときは、ステップS2に移行する。
ステップS2では、実行中の処理において利用している収納カセット31に不具合が発生したか否かを判定する。前述したように、収納カセット31に設けた遮光センサ34、36や、レバー35の検知結果に基づいて、制御部55は、不具合の発生の有無を判断することができる。不具合が発生していないときにはステップS1に戻って、処理を、そのまま継続する。一方、不具合が発生したときには、ステップS3に移行する。
ステップS3では、不具合が生じた収納カセット31とは別の収納カセット31に切り替えて、処理を継続することが可能であるか否かを判定する。前述したように、同一金種の紙幣を複数の収納カセット31に収納するときや、複数の金種を1つの収納カセット31に収納する、いわゆる混合金種の収納カセット31が存在しているときには、別の収納カセットに切り替えることが可能な場合がある。切り替え可能なときには、ステップS41及びS42に移行する。一方、切り替え不可のときにはステップS5に移行する。
ステップS5では、処理を継続することができないため、実行中の処理を停止し、続くステップS6で、発生した不具合に対応する復旧動作を実行する。ステップS7では、復旧動作によって不具合が解消されたか否かを判断し、不具合が解消されたときにはステップS1に戻って、処理を再開する。一方、不具合が解消されなかったときには、ステップS8に移行をしてエラーとして入出金装置1を停止する。この場合、担当者が、防護筐体131から収納部3を引き出して、不具合を解消させることになる。
これに対し、収納カセット31の切り替えが可能なときには、先ずステップS41で収納カセット31の切り替えを行ってステップS1に戻る。こうして、切り替えた収納カセット31を用いて、入金処理又は出金処理を継続する。一方、ステップS41と並行して、ステップS42においては、不具合が生じた収納カセット31の復旧動作を行う。ステップS9では、不具合が解消されたか否かを判定し、不具合が解消されたときには、フローはステップS1にリターンをする。一方、不具合が解消されなかったときには、ステップS42の復旧動作を繰り返す。復旧動作を繰り返すことによって、不具合が解消する可能性が高まる。尚、ステップS42では、入金処理又は出金処理が別途継続していることから、時間をかけて復旧動作を行うことが可能である。
ここで、ステップS42の復旧動作を行っている最中に、言い換えると、不具合が、未だ解消されていないときに、次の入金処理又は出金処理を行うときには、制御部55は、当該不具合が解消されていない収納カセット31を使用不可にしかつ、不具合が発生していない収納カセット31を利用して入金処理又は出金処理を行う。こうすることで、入金処理又は出金処理を速やかに実行することができ、銀行の業務の停滞を回避することが可能になる。尚、不具合が解消されていない収納カセット31を使用不可にしたときに、入金処理又は出金処理を行うことができないときには、その時点でエラーとして、入出金装置1を停止させればよい。
ステップS42の復旧動作を所定の回数だけ継続して行ってもなお、不具合が解消しなかったときには、図13の破線に沿ってステップS8に移行をし、エラーとして入出金装置1を停止させてもよい。尚、エラーとして入出金装置1を停止させようとしたときに、入出金装置1が、入金処理又は出金処理を並行して行っているときには、当該入金処理又は出金処理が完了することを待って、入出金装置1をエラーとして停止させればよい。また不具合の解消しない収納カセット31をエラーとして切り離した状態で、以降の入金処理、出金処理を行うようにしてもよい。
こうして、入金処理、又は、出金処理の最中に、収納カセット31に不具合が発生したときには、処理を中断して復旧処理を行うのではなく、別の収納カセット31に切り替えた上で処理を継続することで、実行中の処理を速やかに終了させることが可能になる。
尚、前記の入出金装置1は、収納部3を、装置の後側にのみ引き出し可能に構成しているものの、図示は省略するが、防護筐体131の前側に第2の開口部を設け、収納部3を、後側だけでなく、第2の開口部を通じて前側にも引き出し可能に構成してもよい。同様に、処理部11は、装置の前側にのみ引き出し可能に構成しているものの、上部筐体111の後側に第2の開口部を設け、処理部11を、前側だけでなく、装置の後側にも引き出し可能に構成してもよい。
また、入出金装置1は、前後方向に対して引き出し可能に構成するのではなく、左右方向に対して引き出し可能に構成してもよい。例えば処理部11を左側又は右側に引き出し可能にする一方、収納部3を右側又は左側に引き出し可能に構成してもよい。
ここに開示する技術は、入出金装置に限らず、上部筐体と下部筐体とを備えた各種の紙幣処理装置に、広く適用することが可能である。
1 紙幣入出金装置(紙幣処理装置)
111 上部筐体
1111 開口部
131 防護筐体(下部筐体)
1311 開口部
133 隔壁部
3 収納部
31 収納カセット(収納庫)
41 搬送部
411 ループ搬送路(搬送路)
4141 通路
42 分岐機構
55 制御部

Claims (9)

  1. 紙幣を搬送するよう構成された搬送部と、
    前記紙幣を収納するよう構成された収納部と、
    前記搬送部を格納するよう構成された上部筐体と、
    前記上部筐体の下側に配設されかつ、前記収納部を格納するよう構成されると共に、前記上部筐体との間に、前記上部筐体の内部から隔てる隔壁部を有して構成された下部筐体と、を備え、
    前記隔壁部には、前記搬送部と前記収納部との間をつなぎかつ、前記紙幣が通過する通路が形成され、
    前記上部筐体は、水平方向の一側に開口部を有しており、前記搬送部は、前記開口部を通じて、前記上部筐体から、前記水平方向の一側に向かって引き出し可能に構成され、
    前記下部筐体は、前記水平方向の一側の反対側である他側に開口部を有しており、前記収納部は、前記開口部を通じて、前記下部筐体から、前記水平方向の他側に向かって引き出し可能に構成されている紙幣処理装置。
  2. 前記収納部は、前記下部筐体内において、前記水平方向の一側から他側に並んで配設された複数の収納庫を含んで構成され、
    前記隔壁部には、前記水平方向に並んだ各収納庫に対応するように、複数の前記通路が、前記水平方向の一側から他側に並んで形成されている請求項1に記載の紙幣処理装置。
  3. 前記下部筐体は、前記収納部を所定のセキュリティレベル以上で防護するよう構成された防護筐体であり、
    前記搬送部は、前記上部筐体内で前記水平方向の一側から他側に延びる搬送路と、前記水平方向に並んだ各収納庫に対応するように、前記搬送路から分岐しかつ複数の前記通路のそれぞれに接続される複数の分岐機構と、を有している請求項2に記載の紙幣処理装置。
  4. 前記上部筐体内に入った前記紙幣を、前記搬送部を介して、複数の前記収納庫の内の所定の収納庫に収納する入金処理、及び、複数の前記収納庫の内の所定の収納庫から繰り出した前記紙幣を、前記搬送部を介して、前記上部筐体の外に出す出金処理の少なくとも一方を実行するよう構成された制御部をさらに備え、
    前記制御部は、処理の実行中に、前記収納庫に不具合が生じたときには、別の収納庫に切り替えて前記処理を継続すると共に、前記処理に並行して、前記不具合が生じた前記収納庫の復旧動作を行う請求項2又は3に記載の紙幣処理装置。
  5. 前記不具合は、前記収納庫の内部で発生すると共に、当該収納庫が単独で復旧動作を行うことが可能な不具合である請求項4に記載の紙幣処理装置。
  6. 前記制御部は、前記復旧動作によって前記不具合が解消したときには、次に処理を行うときに、前記不具合が解消した前記収納庫を使用可能にし、
    前記制御部は、前記復旧動作によって前記不具合が解消していないときには、次に処理を行うときに、前記不具合が解消していない前記収納庫を使用不可にする請求項4又は5に記載の紙幣処理装置。
  7. 前記収納庫は、前記紙幣を集積した状態で収納するように構成されたスタック式の収納庫である請求項4〜6のいずれか1項に記載の紙幣処理装置。
  8. 前記下部筐体は、前記水平方向の一側に第2の開口部を有しており、前記収納部はさらに、前記第2の開口部を通じて、前記下部筐体から、前記水平方向の一側に向かって引き出し可能に構成されている請求項1〜7のいずれか1項に記載の紙幣処理装置。
  9. 前記上部筐体は、前記水平方向の他側に第2の開口部を有しており、前記搬送部はさらに、前記第2の開口部を通じて、前記上部筐体から、前記水平方向の他側に向かって引き出し可能に構成されている請求項1〜8のいずれか1項に記載の紙幣処理装置。
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