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JP2016091734A - 通信モジュール - Google Patents

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JP2016091734A JP2014223731A JP2014223731A JP2016091734A JP 2016091734 A JP2016091734 A JP 2016091734A JP 2014223731 A JP2014223731 A JP 2014223731A JP 2014223731 A JP2014223731 A JP 2014223731A JP 2016091734 A JP2016091734 A JP 2016091734A
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義則 須永
正尭 佐藤
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正尭 佐藤
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Abstract

【課題】通信モジュールが基板上に高密度実装された場合であっても、通信モジュールと基板とを固定する手段を容易かつ確実に操作可能とする。【解決手段】通信モジュール1Aは、マザーボードに設けられているレセプタクルコネクタに対して第1方向に挿入され、該第1方向と逆向きの第2方向に抜去されるプラグコネクタ50を備えた筐体20と、筐体20に対する突出長が可変であり、マザーボードに設けられている係止孔に係止可能かつ係止解除可能な係止突起64aを備えた一対のスライド部材60と、それぞれのスライド部材60の一端と連結部材70を介して連結されたプルタブ80と、を有する。連結部材70は、プルタブ80に加えられた第2方向の力を筐体20の内側へ向かう力に変換してそれぞれのスライド部材60に伝達し、これらスライド部材60を筐体20の内側へ移動させる。【選択図】図3

Description

本発明は、電子機器間の信号伝送や電子機器内部での信号伝送に用いられる通信モジュールに関する。
電子機器間で取り扱われる情報量や電子機器内部において取り扱われる情報量は年々増加している。かかる情報量の増加に伴って、電子機器に実装すべき通信モジュールの数が増加しており、電気機器の大型化を回避するためには、複数の通信モジュールを高密度で実装する必要がある。
ここで、通信モジュール及び該通信モジュールが実装される電子機器には、両者を互いに固定する手段が設けられることがある。例えば、電子機器の基板(マザーボード)には、係止孔を備えたスロットが設けられる。一方、通信モジュールには、電子機器に設けられているスロットが備える係止孔に係止可能かつ係止解除可能な係止突起と、該係止突起を操作するための操作部と、が設けられる。通信モジュールが電子機器のスロットに挿入されると、通信モジュールの筐体から突出している係止突起が、スロットが備える係止孔に係止する。一方、係止孔に係止している係止突起は、操作部の操作に伴って筐体の内側に引っ込んで、係止孔に対する係止を解除する。
特開2007−13102号公報
複数の通信モジュールが高密度で実装されると、隣接する通信モジュール間の隙間が狭くなり、それぞれの通信モジュールに設けられている操作部へのアクセスが不可能又は困難になったり、操作部の操作量(ストローク量)の確保が不可能又は困難になったりする虞がある。また、複数の通信モジュールが高密度で実装されると、各通信モジュールに接続されているケーブル同士が交錯し、これらケーブルによって通信モジュールに設けられている操作部へのアクセスが阻害される虞もある。
本発明の目的は、通信モジュールが基板上に高密度実装された場合であっても、通信モジュールと基板とを固定する手段を容易かつ確実に操作可能とすることである。
本発明の通信モジュールは、他の複数の通信モジュールと共に基板に実装される通信モジュールである。本発明の通信モジュールの一つは、前記基板に設けられているコネクタに対して第1方向に挿入され、該第1方向と逆向きの第2方向に抜去される第1コネクタを備えた筐体と、前記筐体に対する突出長が可変であり、前記基板に直接的又は間接的に設けられている第1係止部に係止可能かつ係止解除可能な第2係止部を備えた一対のスライド部材と、それぞれの前記スライド部材の一端と連結部材を介して連結された操作片と、を有する。前記連結部材は、前記操作片に加えられた前記第2方向の力を前記筐体の内側へ向かう力に変換してそれぞれの前記スライド部材に伝達し、これらスライド部材を前記筐体の内側へ移動させる。
本発明の通信モジュールの他の一つは、前記基板に設けられているコネクタに対して第1方向に挿入され、該第1方向と逆向きの第2方向に抜去される第1コネクタを備えた筐体と、前記筐体に設けられ、前記基板に直接的又は間接的に設けられている係止片が進入可能かつ離脱可能な一対の係止孔と、前記筐体に設けられ、該筐体の内外へ移動可能な一対のスライド部材と、それぞれの前記スライド部材の一端と連結部材を介して連結された操作片と、を有する。前記連結部材は、前記操作片に加えられた前記第2方向の力を前記筐体の内側へ向かう力に変換してそれぞれの前記スライド部材の前記一端に伝達し、これらスライド部材の前記一端を前記筐体の内側へ移動させる。前記一端が前記筐体の内側へ移動したそれぞれの前記スライド部材の他端は、前記筐体の外側へ移動して前記係止片を前記係止孔から離脱させる。
本発明の通信モジュールの一態様では、それぞれの前記スライド部材を前記筐体の外側へ向けて付勢する弾性部材が設けられる。前記連結部材は、前記操作片に加えられた前記第2方向の力を前記筐体の内側へ向かう力に変換してそれぞれの前記スライド部材に伝達し、前記弾性部材の付勢に抗してこれらスライド部材を前記筐体の内側へ移動させる。
本発明の通信モジュールの他の態様では、当該通信モジュールは、前記基板に設けられ、前記コネクタを内包するスロットに抜き差しされ、前記第1係止部は、前記通信モジュールが抜き差しされる前記スロットの開口部の周囲に設けられる。
本発明の通信モジュールの他の態様では、前記連結部材は、前記操作片が連結される基端部と、一方の前記スライド部材の前記一端が連結される第1端部と、他方の前記スライド部材の前記一端が連結される第2端部と、前記基端部と前記第1端部とを繋ぐ第1アーム部と、前記基端部と前記第2端部とを繋ぐ第2アーム部と、を有する。前記第1アーム部と前記第2アーム部との間の間隔は、前記基端部から離れるに従って拡大している。この連結部材は、前記基端部に前記第2方向の力が加えられると、前記第1端部と前記第2端部とが互いに近接するように弾性変形する。
本発明の通信モジュールの他の態様では、前記第1コネクタの反対側に設けられ、通信ケーブルが挿抜される第2コネクタが設けられる。前記一対のスライド部材は、前記第2コネクタの両側に配置され、一方の前記スライド部材の前記一端は、前記第2コネクタの一側において前記連結部材の前記第1端部に連結され、他方の前記スライド部材の前記一端は、前記第2コネクタの他側において前記連結部材の前記第2端部に連結される。また、前記操作片は、前記通信ケーブルの挿抜方向において前記連結部材の前記基端部に連結される。
本発明の通信モジュールの他の態様では、前記筐体の内部に、それぞれの前記スライド部材に当接し、これらスライド部材の移動を案内する傾斜した案内面が設けられる。
本発明によれば、通信モジュールが基板上に高密度実装された場合であっても、通信モジュールと基板とを固定する手段を容易かつ確実に操作することができる。
本発明が適用された通信モジュールが実装される電子機器の一例を示す分解斜視図である。 本発明が適用された通信モジュールが実装される電子機器の一例を示す斜視図である。 第1の実施形態に係る通信モジュールの斜視図である。 図2に示される通信モジュールの内部構造を示す斜視図である。 図4に示される通信モジュールの部分拡大図である。 連結部材及びプルタブを示す斜視図である。 図2に示される通信モジュールの実装状態を示す断面図である。 図2に示される通信モジュールの実装状態を示す他の断面図である。 第2の実施形態に係る通信モジュールの内部構造を示す平面図である。 図9に示される通信モジュールの部分拡大図である。 第3の実施形態に係る通信モジュールの内部構造を示す断面図である。 図11に示される通信モジュールの部分拡大図である。
(第1の実施形態)
以下、本発明の通信モジュールの実施形態の一例について説明する。本実施形態に係る通信モジュールは、他の複数の通信モジュールと共に不図示の電子機器に実装される。具体的には、本実施形態に係る通信モジュール及び他の通信モジュールは、電子機器が備える基板(マザーボード)上に設けられているスロットに抜き差しされる。通信モジュールがスロットに挿入されると、通信モジュールが備えるコネクタとスロットに内包されているコネクタとが接続される。すなわち、通信モジュールがマザーボードに接続される。
そこで、初めに電子機器の構成について説明し、次いで、本実施形態に係る通信モジュールの構成について説明する。尚、本実施形態に係る通信モジュールは、同一の形状及び構造を有する他の複数の通信モジュールと共に電子機器のマザーボードに高密度実装されるが、本明細書に添付の図面では他の通信モジュールの図示は省略されている。
図1に示されるように、電子機器が備えるマザーボード2の略中央には、通信用半導体チップ3が実装されている。また、通信用半導体チップ3の周囲には複数のコネクタ(レセプタクルコネクタ4)が配置されている。それぞれのレセプタクルコネクタ4は、マザーボード2に形成されている不図示の配線を介して通信用半導体チップ3と電気的に接続されている。
マザーボード2に実装されている通信用半導体チップ3の上にはヒートシンク5が重ねて搭載されており、通信用半導体チップ3の上面とヒートシンク5の底面とは、不図示の熱伝導シートを介して接触している。すなわち、通信用半導体チップ3とヒートシンク5とは熱的に接続されている。ヒートシンク5の内部にはジグザグに蛇行する冷媒流路6が形成されており、冷媒流路6の一端は、ヒートシンク5の上面に形成されている接続プラグ7に連通し、冷媒流路6の他端は、ヒートシンク5の上面に形成されている他の接続プラグ8に連通している。一方の接続プラグ7には不図示の冷媒供給パイプが接続され、他方の接続プラグ8には不図示の冷媒回収パイプが接続される。電子機器に内蔵されている不図示のポンプによって、冷媒供給パイプ及び接続プラグ7を介してヒートシンク5に冷媒(例えば、水)が供給される。ヒートシンク5に供給された冷媒は、冷媒流路6を通過し、接続プラグ8及び冷媒回収パイプを介してポンプに回収される。すなわち、ヒートシンク5には冷媒が循環される。
ヒートシンク5の対向する二辺は、レセプタクルコネクタ4を避けるように櫛歯状に形成されている。具体的には、ヒートシンク5の一辺には、該一辺に沿って複数のスリット9が形成され、ヒートシンク5の他の一辺には、該一辺に沿って複数のスリット9が形成されている。ヒートシンク5がマザーボード2上の所定位置に搭載されると、それぞれのレセプタクルコネクタ4が所定のスリット9の内側に収まる。すなわち、通信用半導体チップ3はヒートシンク5に覆われるが、レセプタクルコネクタ4はヒートシンク5に覆われない。具体的には、それぞれのレセプタクルコネクタ4の三方がスリット9の内側面によって囲まれる。換言すれば、ヒートシンク5の一部によって、マザーボード2上に、レセプタクルコネクタ4を内包する複数のスロットが形成される。そこで、以下の説明では、ヒートシンク5に形成されている各スリット9を“スロット9”と呼ぶ場合がある。また、図1においてヒートシンク5の右側に形成されている複数のスロット9を“右側スロット列9a”と総称し、ヒートシンク5の左側に形成されている複数のスロット9を“左側スロット列9b”と総称する場合がある。
ヒートシンク5の上面には、一対のアングル材10a,10b及び他の一対のアングル材11a,11bが配置されている。それぞれのアングル材10a,10b,11a,11bは、ヒートシンク5の上面にネジ止めされている。具体的には、図2に示されるように、右側スロット列9aの両側に一対のアングル材10a,10bがネジ止めされ、左側スロット列9bの両側に他の一対のアングル材11a,11bがネジ止めされている。換言すれば、一対のアングル材10a,10bは、右側スロット列9aに含まれる各スロット9の開口部12を挟んで対向している。また、他の一対のアングル材11a,11bは、左側スロット列9bに含まれる各スロット9の開口部12を挟んで対向している。
それぞれのアングル材10a,10b,11a,11bには、その長手方向に沿って複数の第1係止部(係止孔13a)が形成されており、それら係止孔13aは、スロット9と同ピッチで並んでいる。すなわち、各スロット9の開口部12の周囲(本実施形態では、開口部12の両側)に、対向する一対の係止孔13aが設けられている。
次に、本実施形態に係る通信モジュールについて詳細に説明する。図2に示されるように、通信モジュール1Aは、ヒートシンク5の一部によって形成されている各スロット9の開口部12から該スロット9に抜き差しされる。
通信モジュール1Aは、板金によって形成された略直方体形状の筐体20を有する。通信モジュール1Aの筐体20は、互いに対向する上面21a及び底面21b、正面22a及び背面22b、第1側面23a及び第2側面23b、を有する。以下の説明では、第1側面23a及び第2側面23bを“側面23”と総称する場合がある。また、上面21aと底面21bの対向方向を“高さ方向”と定義し、第1側面23aと第2側面23bの対向方向を“幅方向”と定義し、正面22aと背面22bの対向方向を“厚み方向”と定義する。かかる定義に従えば、通信モジュール1Aは、高さ方向及び幅方向の寸法に比べて厚み方向の寸法が小さい薄型のモジュールである。
通信モジュール1Aの筐体20には、通信ケーブルとしての光ファイバ30が挿抜される、第2コネクタとしての光接続部40が設けられている。また、筐体20には、レセプタクルコネクタ4(図1)に挿抜される、第1コネクタとしてのプラグコネクタ50が設けられている。さらに、筐体20には、該筐体20に対する突出長が可変な一対のスライド部材60,60が設けられている。
図3,図4に示されるように、プラグコネクタ50は、筐体20の底面21bから突出するエッジコネクタ(カードエッジ)である。一方、光接続部40は、底面21bと反対側の筐体20の上面21aから突出している。すなわち、第2コネクタとしての光接続部40は、第1コネクタとしてのプラグコネクタ50の反対側に設けられている。
図4に示されるように、一方のスライド部材60の一部は、筐体20の第1側面23aから筐体外に突出しており、他方のスライド部材60の一部は、第1側面23aと対向する筐体20の第2側面23bから筐体外に突出している。尚、図4では省略されているが、筐体20の内部には、光通信機能その他の機能を実現するために必要な各種要素が収容されている。例えば、筐体20の内部には、発光素子や該発光素子を駆動するための駆動素子などが収容されている。
図5に示されるように、一対のスライド部材60,60は、光接続部40の両側に配置されている。換言すれば、一対のスライド部材60,60は、光接続部40を挟んで対向している。それぞれのスライド部材60,60は、筐体20の上面21aに沿って延びる水平部61と、水平部61の一端から筐体20の内側へ向けて斜めに延びる傾斜部62と、水平部61の他端から略直角に立ち上がる垂直部63と、を含む。さらに、水平部61と傾斜部62と間の屈曲部分は、筐体20の側面23から筐体外に突出して、第2係止部としての係止突起64aを形成している。
また、傾斜部62の端部は筐体20の内側に向けて折り返されて、弾性部材としてのコイルばね65の一端が当接する当接部62aを形成している。コイルばね65の他端は、筐体20の内部に形成されているリブ20aに当接している。すなわち、コイルばね65は、筐体20とスライド部材60との間に配置されている。よって、それぞれのスライド部材60,60は、これらスライド部材60,60と筐体20との間に介在するコイルばね65,65の弾性復元力によって筐体20の外側へ向けて常に付勢されている。換言すれば、筐体20の内側へ向かう力であって、かつ、コイルばね65の弾性復元力に勝る力がスライド部材60に作用すると、スライド部材60はコイルばね65の付勢に抗して筐体20の内側へ移動する。かかるスライド部材60の移動に伴ってスライド部材60の筐体20(側面23)に対する突出長が変化する。
一方、垂直部63の端部は筐体20の内側に向けて折り返されて、連結部材70が係止されるフック部63aを形成している。連結部材70の詳細については後に述べる。
もっとも、スライド部材60の各部(水平部61,傾斜部62,垂直部63,当接部62a,フック部63a)は、一枚の板金を曲げ加工して形成されている。すなわち、水平部61,傾斜部62,垂直部63,当接部62a,フック部63aは一体である。尚、水平部61,傾斜部62,垂直部63,当接部62a,フック部63aが合成樹脂その他の材料によって一体成形される実施形態もある。また、水平部61,傾斜部62,垂直部63,当接部62a,フック部63aの全部又は一部が別々に形成され、事後的に一体化される実施形態もある。
図3,図4に示されるように、通信モジュール1Aは操作片としてのプルタブ80を備えており、このプルタブ80の長手方向一端が連結部材70を介して一対のスライド部材60,60に連結されている。尚、図2では連結部材70及びプルタブ80の図示は省略されている。
図6に示されるように、連結部材70は、所定形状に曲げ加工された線材であって、バネ性(弾性)を備えている。具体的には、連結部材70は、一部が開放された略環状の基端部71と、基端部71の一端から直線的に延びる第1アーム部72と、基端部71の他端から直線的に延びる第2アーム部73と、を有する。さらに、第1アーム部72の先端は略直角に折り曲げられて第1端部74を形成し、第2アーム部73の先端は略直角に折り曲げられて第2端部75を形成している。換言すれば、第1アーム部72によって基端部71と第1端部74とが繋がれ、第2アーム部73によって基端部71と第2端部75とが繋がれている。
ここで、第1アーム部72と第2アーム部73との間隔は、基端部71から離れるに従って拡大している。すなわち、連結部材70は、基端部71を頂点とする略三角形(略山形)の平面形状を呈し、第1端部74及び第2端部75は三角形の底辺の両端に位置している。よって、連結部材70は、第1端部74と第2端部75とを互いに近接させる力が加えられると、この力に抗する弾性復元力を発揮する。
再び図5を参照する。連結部材70の第1端部74は、光接続部40の一側において一方のスライド部材60の一端に連結されている。具体的には、第1端部74は、一方のスライド部材60のフック部63aの内側に差し込まれて、該スライド部材60に連結されている。また、連結部材70の第2端部75は、光接続部40の他側において他方のスライド部材60の一端に連結されている。具体的には、第2端部75は、他方のスライド部材60のフック部63aの内側に差し込まれて、該スライド部材60に連結されている。すなわち、一対のスライド部材60,60が共通の連結部材70に連結されている。
図6に示されるように、プルタブ80は合成樹脂によって帯状に形成されており、裏面の長手方向一端側には、略円柱状のボス81が一体形成されている。このボス81を連結部材70の基端部71の内側に嵌め込むことにより、連結部材70とプルタブ80とが連結されている。すなわち、一対のスライド部材60,60とプルタブ80とが連結部材70を介して連結されている。図5に示されるように、連結部材70の第1端部74は光接続部40の一側に位置し、第2端部75は光接続部40の他側に位置している。よって、連結部材70の頂点である基端部71は、光接続部40の延長線上に位置している。すなわち、プルタブ80は、光ファイバ30の光接続部40に対する挿抜方向において連結部材70の基端部71に連結されている。この結果、図3,図4に示されるように、プルタブ80は、筐体20から光ファイバ30と同方向に引き出されている。また、図5に示されるように、プルタブ80の根元は、連結部材70の基端部71及びアーム部72,73の一部によって支持されている。よって、図3に一点鎖線で示されるように光ファイバ30が垂れ下がっても、プルタブ80は垂れ下がらないか、少なくとも光ファイバ30と同程度に垂れ下がることはない。
再び図6を参照すると、ボス81の先端には、外径が基端部71の内径よりも大きな抜け止め部81aが形成されており、基端部71の内側に嵌め込まれたボス81が不用意に基端部71から外れないようになっている。
以上ように、本実施形態に係る通信モジュール1Aは、筐体20の内外へ移動可能であって、筐体20に対する突出長が可変な一対のスライド部材60,60と、これらスライド部材60,60を筐体20の外側へ向けて付勢するコイルばね65,65と、それぞれのスライド部材60,60の一端と連結部材70を介して連結されたプルタブ80と、を有する。
次に、通信モジュール1Aを電子機器に着脱する工程について説明する。まず、通信モジュール1Aを電子機器に装着(実装)する工程について説明する。かかる工程では、図2に示されるように、通信モジュール1Aがスロット9に差し入れられ、通信モジュール1Aの底面21bから突出しているプラグコネクタ50がスロット9内のレセプタクルコネクタ4(図1)に挿入(接続)される。図示されているように、通信モジュール1Aは、図2の紙面上方からスロット9に差し入れられ、プラグコネクタ50は同方向からレセプタクルコネクタ4(図1)に挿入(接続)される。すなわち、図2の紙面上下方向(±Y方向)がレセプタクルコネクタ4に対するプラグコネクタ50の挿抜方向である。より具体的には、+Y方向がレセプタクルコネクタ4に対するプラグコネクタ50の挿入方向(第1方向)であり、−Y方向がレセプタクルコネクタ4に対するプラグコネクタ50の抜去方向(第2方向)である。
通信モジュール1Aが差し入れられたスリット9の隣のスロット9には、他の通信モジュールが差し入れられる。さらに、他の通信モジュールが差し入れられスロット9の隣のスロット9には、さらに別の通信モジュールが差し入れられ。すなわち、図示されている通信モジュール1A及びこれに隣接する他の通信モジュールの配列方向は、図2の紙面前後方向(±X方向)であり、この方向はスロット9の配列方向と一致し、また、通信モジュール1Aの厚み方向と一致する。
図7に、上記のようにしてスロット9に差し入れられ、プラグコネクタ50がレセプタクルコネクタ4に接続された状態の通信モジュール1Aの拡大断面を示す。以下の説明では、図7において紙面右側に図示されているスライド部材60を“右側スライド部材60a”又は”スライド部材60a”と呼んで、紙面左側に図示されているスライド部材60と区別する場合がある。また、図7において紙面左側に図示されているスライド部材60を“左側スライド部材60b”又は“スライド部材60b”と呼んで、紙面右側に図示されているスライド部材60と区別する場合がある。もっとも、かかる区別は説明の便宜上の区別に過ぎない。
上記のようにして通信モジュール1Aがスロット9に挿入される過程で、右側スライド部材60aはアングル材10aの上部に当接し、左側スライド部材60bはアングル材10bの上部に当接する。より具体的には、右側スライド部材60aの傾斜部62がアングル材10aの上部に当接し、左側スライド部材60bの傾斜部62がアングル材10bの上部に当接する。すると、通信モジュール1Aのスロット9への挿入が一時的に規制される。
しかし、通信モジュール1Aがより強く下方(+Y方向/第1方向)へ押し込まれると、スライド部材60a,60bは、その背後にあるコイルばね65,65の付勢に抗して筐体20の内側へ移動する。換言すれば、スライド部材60a,60bが筐体20の内側へ押し込まれ、スライド部材60a,60bの筐体側面23に対する突出長が次第に減少する。ここで、スライド部材60a,60bをスムーズに筐体内側へ移動させるべく、アングル材10a,10bの上部は、各スライド部材60a,60bの傾斜部62に倣って傾斜している。
スライド部材60a,60bの筐体側面23に対する突出長の減少に伴って、通信モジュール1Aはスロット9の奥へ次第に挿入される。その後、通信モジュール1Aのスロット9への挿入に伴って、スライド部材60a,60bの係止突起64aが係止孔13aの位置まで下がると、コイルばね65,65の付勢を受けているスライド部材60a,60bが再び筐体20の外側へ移動し、それぞれの係止突起64aが対応する係止孔13aに進入する。すなわち、通信モジュール1Aに設けられている係止突起64aがマザーボード2に設けられている係止孔13aに係止する。スライド部材60a,60bはその後もコイルばね65,65の付勢を受け続けるので、各係止突起64aが各係止孔13aに係止された状態が維持され、通信モジュール1Aをスロット9から引き抜けなくなる。
次に、プラグコネクタ50をレセプタクルコネクタ4から抜去し、通信モジュール1Aをスロット9から引き出す工程について、主に図8を参照しながら説明する。図8に示されるプルタブ80を上方(−Y方向/第2方向)へ引っ張る。このようなプルタブ80の操作は、例えば、連結部材70に連結されているプルタブ80の端部とは反対側の端部(図3参照)を人差し指と親指とで摘まんで行う。このため、本実施形態では、プルタブ80の端部に滑り止め用の凹凸82が形成されている。
図8に示されるように、プルタブ80が上方へ引っ張られると、プルタブ80とスライド部材60a,60bとの間に介在している連結部材70が弾性変形する。具体的には、連結部材70は、第1アーム部72と第2アーム部73との間隔が縮まり、第1端部74と第2端部75とが互いに近接するように、弾性変形する。すると、第1端部74が連結されている右側スライド部材60a及び第2端部75が連結されている左側スライド部材60bが筐体20の内側に引っ張られ、筐体20の内側へ移動する。具体的には、右側スライド部材60aは、コイルばね65の付勢に抗して紙面左側へ移動し、左側スライド部材60bは、コイルばね65の付勢に抗して紙面右側へ移動する。このように、プルタブ80が上方(−Y方向/第2方向)へ引っ張られると、一対のスライド部材60a,60bがそれぞれ筐体20の内側に引き込まれ、これらスライド部材60a,60bの筐体側面23に対する突出長が次第に減少する。
すなわち、プルタブ80に加えられた第2方向の力は、連結部材70によって筐体20の内側へ向かう力に変換されてスライド部材60a,60bに伝達される。ここで、スライド部材60a,60bをスムーズに筐体内側へ移動させるべく、すなわち、プルタブ80に加えられた第2方向の力を筐体内側へ向かう力にスムーズに変換すべく、筐体20の内部に案内面83が形成されている。この案内面83は、スライド部材60の水平部61に当接する傾斜面であって、スライド部材60の上記移動を案内する。具体的には、案内面83は、筐体20の外側から内側へ向かって上り傾斜になっている。換言すれば、筐体20の上面21aと案内面83との間の距離は、筐体20の内側に近づくに従って次第に短くなっている。
スライド部材60a,60bの筐体側面23に対する突出長が所定長以下に減少すると、それぞれのスライド部材60a,60bの係止突起64aが係止孔13aから離脱する。すなわち、係止突起64aの係止孔13aに対する係止が解除される。その後もプルタブ80を引っ張り続けると、プラグコネクタ50がレセプタクルコネクタ4から抜去され、通信モジュール1Aがスロット9から引き出される。
(第2の実施形態)
以下、本発明の通信モジュールの実施形態の他の一例について説明する。もっとも、本実施形態に係る通信モジュールは、第1の実施形態に係る通信モジュールと同一の基本構成を備えている。よって、既に説明した構成と同一又は実質的に同一の構成については適宜説明を省略する。
第1の実施形態に係る通信モジュール1Aにおいては、スライド部材60の傾斜部62の端部が筐体20の内側に向けて折り返されて当接部62aを形成していた(図5)。また、スライド部材60は、当接部62aに当接しているコイルばね65によって筐体20の外側へ向けて付勢されていた(図5)。
一方、図9に示されるように、本実施形態に係る通信モジュール1Bが備えるスライド部材60には当接部が形成されておらず、コイルばねも設けられていない。図9に示されるように、スライド部材60の傾斜部62の先には、筐体20の側面23に沿って直線的に延びる脚部66が追加されている。図10に示されるように、脚部66の一端は傾斜部62に連接されており、脚部66の他端は筐体20の底面近傍に至っている。さらに、筐体20の底面近傍に至っている脚部66の一端(先端)は、筐体20の内側面とモジュール基板67の外側面との間に挟まれて固定されている。すなわち、本実施形態では、スライド部材60の一端(脚部66の先端)が固定端とされている。
図10に示されているプルタブ80が−Y方向(第2方向)へ引っ張られると、連結部材70が第1の実施形態の場合と同様に弾性変形する。具体的には、連結部材70の第1アーム部72と第2アーム部(不図示)との間隔が縮まり、第1端部74と第2端部(不図示)とが互いに近接する。すると、図示されているスライド部材60は固定端(脚部66の先端)を支点として紙面下方へ向けて回動し、筐体20の内側へ移動する。一方、不図示の第2端部が連結されているスライド部材は、固定端(脚部の先端)を支点として紙面上方へ向けて回動し、筐体20の内側へ移動する。すなわち、図9に示されている右側スライド部材60a及び左側スライド部材60bがそれぞれ筐体20の内側へ移動する。この結果、それぞれのスライド部材60a,60bの筐体側面23に対する突出長が減少し、係止突起64aが係止孔13a(図10)から離脱する。すなわち、係止突起64aの係止孔13aに対する係止が解除される。
(第3の実施形態)
以下、本発明の通信モジュールの実施形態のさらに他の一例について説明する。もっとも、本実施形態に係る通信モジュールは、第1の実施形態に係る通信モジュールと同一の基本構成を備えている。よって、既に説明した構成と同一又は実質的に同一の構成については適宜説明を省略する。
第1の実施形態及び第2の実施形態では、基板に第1係止部としての係止孔が設けられ、通信モジュールに第2係止部としての係止突起が設けられていた。一方、本実施形態では、基板に係止片が設けられ、通信モジュールに係止孔が設けられている。以下、具体的に説明する。
図11に示されるように、本実施形態におけるアングル材10a,10bには、その長手方向に沿って複数の係止片13bが形成されている。図示は省略されているが、本実施形態においても、図1に示されるアングル材10a,10b,11a,11bと同様に2組のアングル材がヒートシンクの上面に設けられており、図11に示されているアングル材10a,10bは、一方の組のアングル材である。また、図11に示されている係止片13bは、図1に示される係止孔13aと同じ位置に形成されている。すなわち、本実施形態では、各スロット9の開口部12の周囲(開口部12の両側)に、対向する一対の係止片13bがそれぞれ設けられている。
図11に示されている係止片13b,13bは、開口部12の幅方向内側へ向けて折り曲げられたアングル材10a,10bの一部であり、可撓性を有する。よって、各係止片13bは、開口部12の幅方向外側へ押圧されると同方向へ撓む一方、押圧が解除されると、弾性復元力によって元の状態(位置)に復帰する。すなわち、対向する係止片13b,13bに、開口部12の幅方向外側へ向かう押圧力がそれぞれ作用すると、これら係止片13b,13bの対向間隔が拡大する。一方、押圧が解除されると、係止片13b,13bの対向間隔は元の間隔に戻る。
図11に示されるように、本実施形態に係る通信モジュール1Cも一対のスライド部材60,60を備えている。以下の説明では、一方のスライド部材60を“右側スライド部材60a”又は“スライド部材60a”と呼び、他方のスライド部材60を“左側スライド部材60b”又は“スライド部材60b”と呼んで区別する場合がある。もっとも、かかる区別は説明の便宜上の区別に過ぎない。
図12に示されるように、右側スライド部材60a及び左側スライド部材60bのそれぞれは、筐体20の上面21aに沿って延びる第1水平部91と、第1水平部91の一端から上方へ向けて延び、筐体20の上面21aを貫通する第1垂直部92と、第1水平部91の他端から筐体20の底面21b(図11)へ向けて延びる第2垂直部93と、第2垂直部93の端部から筐体20の側面23へ向けて延びる第2水平部94と、を含む。
スライド部材60a,60bの一端である第1垂直部92の端部は、外側へ向けて折り曲げられてフック部92aを形成しており、右側スライド部材60aのフック部92aに連結部材70の第1端部74が連結され、左側スライド部材60bのフック部92aに連結部材70の第2端部75が連結されている。また、スライド部材60a,60bの他端である第2水平部94の端部は、筐体20の側面23に形成されている係止孔64bの内側に配置されて押圧部94aを形成している。
もっとも、スライド部材60a,60bの各部(第1水平部91,第1垂直部92,フック部92a,第2垂直部93,第2水平部94,押圧部94a)は、階段状に曲げ加工された板金の一部である。すなわち、第1水平部91,第1垂直部92,フック部92a,第2垂直部93,第2水平部94,押圧部94aは一体である。
右側スライド部材60aと左側スライド部材60bとは、互いに重ね合われて組み合わされている。具体的には、右側スライド部材60aの第1水平部91が左側スライド部材60bの第1水平部91の上に重ねられている。さらに、左側スライド部材60bの第1垂直部92の下部にはスリットが形成されており、右側スライド部材60aの第1水平部91は、このスリットを貫通して左側スライド部材60bの第1垂直部92の背後に突出している。また、左側スライド部材60bの第1水平部91は、右側スライド部材60aの第1垂直部92の下を通過して、該第1垂直部92の背後に突出している。従って、右側スライド部材60aの押圧部94aは光接続部40の左側に位置する一方、フック部92aは光接続部40の右側に位置している。また、左側スライド部材60bの押圧部94aは光接続部40の右側に位置する一方、フック部92aは光接続部40の左側に位置している。尚、図11,図12では、スライド部材60a,60bが模式的に示されている。実際には、それぞれのスライド部材60a,60bの第1水平部91は、光接続部40との干渉を避ける形状を有し、又は干渉を避けるように配置されている。
図12に示されるように、筐体20の内部には、2つの弾性部材(コイルばね65)が収容されている。一方のコイルばね65は、右側スライド部材60aの第2垂直部93と筐体20の第2側面23bとの間に配置され、他方のコイルばね65は、左側スライド部材60bの第2垂直部93と筐体20の第1側面23aとの間に配置されている。右側スライド部材60aは、コイルばね65によって常に右方向へ付勢されており、左側スライド部材60bは、コイルばね65によって常に左方向へ付勢されている。もっとも、スライド部材60a,60bの各第1垂直部92が筐体20に当接するので、右側スライド部材60aが図12に示されている位置よりも右側へ移動することはなく、また、左側スライド部材60bが図12に示されている位置よりも左側へ移動することはない。すなわち、図12に示されている位置が右側スライド部材60a及び左側スライド部材60bの初期位置である。右側スライド部材60a及び左側スライド部材60bが初期位置にあるとき、光接続部40を挟んで対向する2つのフック部92aの間隔は最大となり、2つの押圧部94aの間隔は最少となる。このとき、それぞれの押圧部94aは筐体20の内側に引っ込んでいる。換言すれば、右側スライド部材60a及び左側スライド部材60bが初期位置にあるとき、2つの押圧部94aは筐体20の内側に退避している。
図12に示されているプルタブ80が上方(−Y方向/第2方向)へ引っ張られると、連結部材70が第1の実施形態の場合と同様に弾性変形する。具体的には、連結部材70の第1アーム部72と第2アーム部73との間隔が縮まり、第1端部74と第2端部75とが互いに近接する。すると、それぞれのスライド部材60a,60bの一端(フック部92a)に筐体20の内側へ向かう力が伝達され、右側スライド部材60aは、コイルばね65の付勢に抗して全体として紙面左側へ移動し、左側スライド部材60bは、コイルばね65の付勢に抗して全体として紙面右側へ移動する。このとき、それぞれのスライド部材60a,60bの一端(フック部92a)は、筐体20の内側へ向けて互いに逆向きに移動し、それぞれのスライド部材60a,60bの他端(押圧部94a)は筐体20の外側へ向けて互いに逆向きに移動する。換言すれば、スライド部材60a,60bの一端(フック部92a)は互いに近接する一方、スライド部材60a,60bの他端(押圧部94a)は互いに離間する。
要するに、プルタブ80に第2方向の力が加えられると、この力が筐体20の内側へ向かう力に変換されてクロスしているスライド部材60a,60bに伝達され、これらスライド部材60a,60bが互いに逆向きにスライドする。この結果、筐体20の第2側面23bに形成されている係止孔64bに進入していた係止片13bは、右側スライド部材60aの押圧部94aに押し出されて係止孔64bから離脱する。また、筐体20の第1側面23aに形成されている係止孔64bに進入していた係止片13bは、左側スライド部材60bの押圧部94aに押し出されて係止孔64bから離脱する。以上により、係止片13bの係止孔64bに対する係止が解除される。
以上のように、本発明が適用された通信モジュールの筐体には操作片が設けられる。そして、操作片に加えられた力が筐体の内側へ向かう力に変換され、この力によって通信モジュールと基板との固定が解除される。さらに、操作片に加えられる力の方向は、通信モジュールが備える第1コネクタの抜去方向と一致又は略一致している。よって、複数の通信モジュールが高密度実装されている状況の下であっても、操作片を引っ張るだけで、基板に対する通信モジュールの固定が解除され、通信モジュールが備えるコネクタが基板上のコネクタから抜去される。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、第1の実施形態や第2の実施形態では、第1係止部として係止孔がスロットの外部に設けられていたが、第1係止部をスロットの内部に設けてもよい。
また、図1等に示されているヒートシンク5の全ての辺にスロット9が形成され、それぞれのスロット9に通信モジュールが挿入される実施形態もある。また、ヒートシンク5の3辺にスロット9が形成される実施形態もある。さらに、電子機器が備えるスロットの一部にのみ通信モジュールが挿入され、残りのスロットが空きスロットになる場合もある。また、スロットがヒートシンクとは別の部材によって形成される実施形態もある。もっとも、スロットは本発明の必須構成要素ではない。例えば、基板に直にアングル材等を取り付けて第1係止部や係止片を基板上に設けてもよい。すなわち、第1係止部や係止片は、基板に直接的に設けられていてもよく、間接的に設けられていてもよい。後者には、第1係止部や係止片が基板に取り付けられている何らかの部材(例えば、上記実施形態におけるヒートシンク)に設けられている形態が含まれる。
第1係止部は孔である必要はなく、第2係止部が係止可能かつ係止解除可能な凹部や凸部や溝などであってもよい。また、基板に設けられるコネクタがプラグコネクタであり、通信モジュールが備える第1コネクタがレセプタクルコネクタである実施形態もある。
連結部材の材料は金属に限られず、例えば合成樹脂であってもよい。
筐体の内部には、発光素子及び駆動素子に替えて受光素子及びアンプ素子が収容される場合もある。また、発光素子及び駆動素子に加えて受光素子及びアンプ素子が収容される場合もある。さらには、本発明は光通信モジュールのみではく、電気通信モジュールにも適用可能であり、電気通信モジュールに適用された場合にも上記と同様の作用効果が得られる。本発明が適用された電気通信モジュールでは、図3等に示される光接続部40に替えて電気接続部が設けられ、この電気接続部に電気通信ケーブルが接続される。また、筐体の内部には、電気通信機能その他の機能を実現するために必要な各種要素が収容される。
1A,1B,1C 通信モジュール
2 マザーボード(基板)
4 レセプタクルコネクタ(コネクタ)
9 スロット(スリット)
12 開口部
13a 係止孔(第1係止部)
13b 係止片
20 筐体
30 光ファイバ(通信ケーブル)
40 光接続部(第2コネクタ)
50 プラグコネクタ(第1コネクタ)
60 スライド部材
60a 右側スライド部材
60b 左側スライド部材
64a 係止突起(第2係止部)
64b 係止孔
65 コイルばね(弾性部材)
70 連結部材
71 基端部
72 第1アーム部
73 第2アーム部
74 第1端部
75 第2端部
80 プルタブ(操作片)
83 案内面

Claims (8)

  1. 他の複数の通信モジュールと共に基板に実装される通信モジュールであって、
    前記基板に設けられているコネクタに対して第1方向に挿入され、該第1方向と逆向きの第2方向に抜去される第1コネクタを備えた筐体と、
    前記筐体に対する突出長が可変であり、前記基板に直接的又は間接的に設けられている第1係止部に係止可能かつ係止解除可能な第2係止部を備えた一対のスライド部材と、
    それぞれの前記スライド部材の一端と連結部材を介して連結された操作片と、を有し、
    前記連結部材は、前記操作片に加えられた前記第2方向の力を前記筐体の内側へ向かう力に変換してそれぞれの前記スライド部材に伝達し、これらスライド部材を前記筐体の内側へ移動させる、
    通信モジュール。
  2. 請求項1に記載の通信モジュールであって、
    それぞれの前記スライド部材を前記筐体の外側へ向けて付勢する弾性部材を有し、
    前記連結部材は、前記操作片に加えられた前記第2方向の力を前記筐体の内側へ向かう力に変換してそれぞれの前記スライド部材に伝達し、前記弾性部材の付勢に抗してこれらスライド部材を前記筐体の内側へ移動させる、
    通信モジュール。
  3. 請求項1又は2に記載の通信モジュールであって、
    当該通信モジュールは、前記基板に設けられ、前記コネクタを内包するスロットに抜き差しされ、
    前記第1係止部は、前記通信モジュールが抜き差しされる前記スロットの開口部の周囲に設けられている、
    通信モジュール。
  4. 他の複数の通信モジュールと共に基板に実装される通信モジュールであって、
    前記基板に設けられているコネクタに対して第1方向に挿入され、該第1方向と逆向きの第2方向に抜去される第1コネクタを備えた筐体と、
    前記筐体に設けられ、前記基板に直接的又は間接的に設けられている係止片が進入可能かつ離脱可能な一対の係止孔と、
    前記筐体に設けられ、該筐体の内外へ移動可能な一対のスライド部材と、
    それぞれの前記スライド部材の一端と連結部材を介して連結された操作片と、を有し、
    前記連結部材は、前記操作片に加えられた前記第2方向の力を前記筐体の内側へ向かう力に変換してそれぞれの前記スライド部材の前記一端に伝達し、これらスライド部材の前記一端を前記筐体の内側へ移動させ、
    前記一端が前記筐体の内側へ移動したそれぞれの前記スライド部材の他端は、前記筐体の外側へ移動して前記係止片を前記係止孔から離脱させる、
    通信モジュール。
  5. 請求項4に記載の通信モジュールであって、
    当該通信モジュールは、前記基板に設けられ、前記コネクタを内包するスロットに抜き差しされ、
    前記係止片は、前記通信モジュールが抜き差しされる前記スロットの開口部の周囲に設けられている、
    通信モジュール。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の通信モジュールであって、
    前記連結部材は、
    前記操作片が連結される基端部と、
    一方の前記スライド部材の前記一端が連結される第1端部と、
    他方の前記スライド部材の前記一端が連結される第2端部と、
    前記基端部と前記第1端部とを繋ぐ第1アーム部と、
    前記基端部と前記第2端部とを繋ぐ第2アーム部と、を有し、
    前記第1アーム部と前記第2アーム部との間の間隔は、前記基端部から離れるに従って拡大し、
    前記基端部に前記第2方向の力が加えられると、前記第1端部と前記第2端部とが互いに近接するように弾性変形する、
    通信モジュール。
  7. 請求項6に記載の通信モジュールであって、
    前記第1コネクタの反対側に設けられ、通信ケーブルが挿抜される第2コネクタを有し、
    前記一対のスライド部材は、前記第2コネクタの両側に配置され、
    一方の前記スライド部材の前記一端は、前記第2コネクタの一側において前記連結部材の前記第1端部に連結され、
    他方の前記スライド部材の前記一端は、前記第2コネクタの他側において前記連結部材の前記第2端部に連結され、
    前記操作片は、前記通信ケーブルの挿抜方向において前記連結部材の前記基端部に連結されている、
    通信モジュール。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の通信モジュールであって、
    前記筐体の内部に、それぞれの前記スライド部材に当接し、これらスライド部材の移動を案内する傾斜した案内面が設けられている、
    通信モジュール。
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