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JP2016082966A - 精製茶抽出物の製造方法 - Google Patents

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JP2016082966A JP2015170653A JP2015170653A JP2016082966A JP 2016082966 A JP2016082966 A JP 2016082966A JP 2015170653 A JP2015170653 A JP 2015170653A JP 2015170653 A JP2015170653 A JP 2015170653A JP 2016082966 A JP2016082966 A JP 2016082966A
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Abstract

【課題】茶抽出物中のカフェインが低減された精製茶抽出物の製造方法を提供すること。【解決手段】茶抽出物とリン脂質とを混合し、混合液中からリン脂質相を回収する工程を含む、精製茶抽出物の製造方法。【選択図】なし

Description

本発明は、精製茶抽出物の製造方法に関する。
茶葉には非重合体カテキン類が豊富に含まれており、茶葉から抽出することにより非重合体カテキン類を得ることができるが、抽出の際にはカフェイン等の夾雑物も同時に抽出されてしまう。
このような夾雑物を低減する技術として、例えば、茶葉を熱湯又は有機溶媒水溶液で抽出し、抽出成分を含む溶液をクロロホルムで洗浄し、次いで抽出成分を有機溶媒に転溶した後、有機溶媒を留去する方法(特許文献1)、茶抽出物を活性白土又は酸性白土と接触させる方法(特許文献2)、茶抽出物を水又は含水有機溶媒中に溶解又は懸濁し、アルカリ性条件下、合成吸着剤と接触させる方法(特許文献3)等が知られている。
一方、茶抽出物をリン脂質と共存させることで、茶抽出物の渋味を低減できることが報告されているが(特許文献4)、リン脂質を用いた茶抽出物中の夾雑物の除去については知られていない。
特開昭59−219384号公報 特開平6−142405号公報 特開平8−109178号公報 特表2012−503479号公報
本発明の課題は、茶抽出物中のカフェインが低減された精製茶抽出物の製造方法を提供することにある。
本発明者は、茶抽出物とリン脂質とを混合し、リン脂質膜内又はその内水相に非重合体カテキン類を取り込ませるか、あるいはリン脂質膜に非重合体カテキン類を吸着させることで、非重合体カテキン類とカフェインが分離され、そしてリン脂質相を回収することで、カフェインが低減された精製茶抽出物が得られることを見出した。
すなわち、本発明は、茶抽出物とリン脂質とを混合し、混合液中からリン脂質相を回収する工程を含む、精製茶抽出物の製造方法を提供するものである。
本発明によれば、茶抽出物中のカフェインが低減された精製茶抽出物を簡便な操作で製造することができる。
以下、本発明の精製茶抽出物の製造方法について説明する。
本発明の精製茶抽出物の製造方法は、茶抽出物とリン脂質とを混合し、混合液中からリン脂質相を回収する工程を含むものである。
茶抽出物としては、茶抽出液、その濃縮物、又はそれらの精製物が挙げられ、その形態としては、固体、液体、溶液、スラリー等の種々のものがある。これらは1種又は2種以上組み合わせて使用することができる。ここで、本明細書において「茶抽出液」とは、茶葉から熱水又は親水性有機溶媒を用いて抽出されたものであって、濃縮や精製操作が行われていないものをいう。抽出方法及び抽出条件は、公知の方法及び条件を採用することが可能であり、特に限定されない。茶葉としては、例えば、Camellia属、例えば、C. sinensis var.sinensis(やぶきた種を含む)、C. sinensis var.assamica及びそれらの雑種から選択される茶樹(Camellia sinensis)が挙げられる。茶樹は、その加工方法により、不発酵茶、半発酵茶、発酵茶に分類することができる。
不発酵茶としては、例えば、煎茶、番茶、碾茶、釜入り茶、茎茶、棒茶、芽茶等の緑茶が挙げられる。また、半発酵茶としては、例えば、鉄観音、色種、黄金桂、武夷岩茶等の烏龍茶が挙げられる。更に、発酵茶としては、ダージリン、アッサム、スリランカ等の紅茶が挙げられる。これらは1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。中でも、非重合体カテキン類の含有量の点から、不発酵茶が好ましく、緑茶が更に好ましい。
また、「茶抽出液の濃縮物」とは、茶抽出液から溶媒の一部を除去して非重合体カテキン類濃度を高めたものであり、例えば、濃縮方法として、常圧濃縮、減圧濃縮、膜濃縮等を挙げることができる。茶抽出液の濃縮物としては市販品を使用してもよく、例えば、三井農林(株)の「ポリフェノン」、伊藤園(株)の「テアフラン」、太陽化学(株)の「サンフェノン」等の緑茶抽出液の濃縮物が挙げられる。更に、「茶抽出液の精製物」とは、茶抽出液又はその濃縮物を精製して非重合体カテキン類の純度を高めたものであり、例えば、特開2004−147508号公報、特開2004−149416号公報、特開2006−160656号公報、特開2007−282568号公報、特開2008−079609号公報等に記載の方法を採用することができる。
混合する際の茶抽出物は、水溶液の形態であることが好ましい。茶抽出物を溶解させた水溶液は、例えば、茶葉から水を用いて抽出された茶抽出液を、必要により水希釈又は濃縮して用いても、茶抽出液の濃縮物又はその精製物を水希釈して用いても、茶抽出液、その濃縮物、又はそれらの精製物の乾燥物を再び水に溶解して用いてもよい。
茶抽出物を溶解させた水溶液中の非重合体カテキン類の含有量は適宜選択可能であるが、精製効率の観点から、0.02質量%以上が好ましく、0.05質量%以上がより好ましく、0.06質量%以上が更に好ましく、そして10.0質量%以下が好ましく、7.0質量%以下がより好ましく、5.0質量%以下が更に好ましい。かかる非重合体カテキン類の含有量の範囲としては、好ましくは0.02〜10.0質量%、より好ましくは0.05〜7.0質量%、更に好ましくは0.06〜5.0質量%である。ここで、本明細書において「非重合体カテキン類」とは、エピガロカテキンガレート、ガロカテキンガレート、エピカテキンガレート及びカテキンガレートからなるガレート体と、エピガロカテキン、ガロカテキン、エピカテキン及びカテキンからなる非ガレート体を併せての総称である。なお、非重合体カテキン類の含有量は、上記8種の合計量に基づいて定義され、本発明においては、上記8種の非重合体カテキン類のうち少なくとも1種を含有すればよい。
また、本発明に用いる茶抽出物は、非重合体カテキン類中のガレート体の割合(以下、「ガレート体率」とも称する)が、生理効果の観点から、30質量%以上が好ましく、35質量%以上がより好ましく、40質量%以上が更に好ましく、また風味の観点から、70質量%以下が好ましく、65質量%以下がより好ましく、60質量%以下が更に好ましい。かかるガレート体率の範囲としては、好ましくは30〜70質量%、より好ましくは35〜65質量%、更に好ましくは40〜60質量%である。ここで、本明細書において「ガレート体率」とは、非重合体カテキン類8種に対する上記ガレート体4種の質量比率である。
更に、本発明に用いる茶抽出物は、(A)非重合体カテキン類と(C)カフェインとの質量比[(C)/(A)]が、0.01以上が好ましく、0.03以上がより好ましく、0.05以上が更に好ましく、そして3.0以下が好ましく、2.0以下がより好ましく、1.5以下が更に好ましい。かかる質量比[(C)/(A)]の範囲としては、好ましくは0.01〜3.0、より好ましくは0.03〜2.0、更に好ましくは0.05〜1.5である。
リン脂質は、卵黄、大豆その他の動植物材料に由来するものを特に限定されることなく用いることができ、それらの水素添加物、水酸化物の誘導体といった半合成のリン脂質、合成品等であってもよい。リン脂質の構成脂肪酸も特に限定されず、飽和脂肪酸及び不飽和脂肪酸のいずれでもよい。また、リン脂質は、中性リン脂質の他に、アニオン性リン脂質、カチオン性リン脂質といった荷電リン脂質、更には重合性リン脂質を含んでもよい。
リン脂質は、1種又は2種以上組み合わせて用いることができる。
リン脂質としては、例えば、グリセロリン脂質、リゾグリセロリン脂質、スフィンゴリン脂質が挙げられる。中でも、グリセロリン脂質、スフィンゴリン脂質が好ましい。グリセロリン脂質としては、例えば、ホスファチジルコリン、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジン酸、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルセリンが挙げられるが、中でもホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリンが好ましい。スフィンゴリン脂質としては、スフィンゴミエリン、セラミドシリアチンが挙げられる。これらリン脂質を含む原料として、天然レシチン、又はそれを水素添加処理した精製品を利用することもできる。天然レシチンとしては、例えば、卵黄レシチン、大豆レシチン、イカレシチン等が挙げられ、水素添加リン脂質としては、例えば、水素添加大豆ホスファチジルコリン、水素添加卵黄レシチン等が挙げられる。
茶抽出物と混合する際のリン脂質は、リン脂質膜を形成していることが好ましく、更に好ましくはリポソームの形態である。リン脂質をリン脂質膜又はリポソームの形態とすることで、リン脂質膜内又はその内水相への非重合体カテキン類の取り込みや、リン脂質膜への非重合体カテキン類の吸着が容易になる。ここで、本明細書において「リポソーム」とは、リン脂質2分子膜により囲まれた内水相部分を有する閉鎖小胞をいい、そのサイズや脂質二分子の数によって多重相リポソーム(Multilamellar Vesicle:MLV)、大きな一枚膜リポソーム(Large Unilamellar Vesicle:LUV)、小さな一枚膜リポソーム(Small Unilamellar Vesicle:SUV)の3種類に分類される。本発明においてはいずれの種類のリポソームも使用可能である。
リン脂質膜へ非重合体カテキン類を吸着させる場合、例えば、茶抽出物とリン脂質とを混合し、震盪等により応力を与えてリン脂質膜の形成とリン脂質膜への非重合体カテキン類の吸着を略同時に行ってもよい。また、リン脂質に震盪等により応力を与えて予めリン脂質膜の形成した後、これに茶抽出物を混合することもできる。
リン脂質をリポソーム化する場合、その膜構成成分として、リン脂質と、糖脂質及びジアルキル型合成界面活性剤から選ばれる1種又は2種とを適宜組み合わせてよい。さらに、膜安定剤としてコレステロール類等を、また荷電物質としてステアリルアミン、ホスファチジン酸等を、更に酸化防止剤としてトコフェロール等を、1種又は2種以上適宜組み合わせて加えても良い。
リポソームの形成方法としては特に限定されず、Bangham法、脂質溶解法、メカノケミカル法、凍結乾燥リポソーム法等の方法を採用することができる。例えばBangham法では、リン脂質をクロロホルム、エーテル、エタノール等の有機溶媒に溶解し、減圧下にて溶媒を留去し、更に減圧乾燥した後、当該リン脂質の相転移温度以上の温度で懸濁させることにより形成することができる。また、リポソームの粒子径は、膜透過や機械力による剪断力を利用し、適宜調節することもできる。
本発明に用いるリン脂質、リン脂質膜、リポソームは、相転移温度を有するものが好ましい。ここで、本明細書において「相転移温度」とは、リン脂質が取り得るゲルと液晶との両状態間の相転移を生じる温度をいい、リン脂質に対して十分量の水が存在する場合の値である。相転移温度は、示差走査熱量計(DSC)を用いて示差熱分析により測定することができる。示差走査熱量計として、例えばDSC7020(日立ハイテクサイエンス製)を用いることができる。なお、本明細書における相転移温度は、後述の実施例記載の方法に基づく測定値を示すものとする。
リン脂質の相転移温度は、ハンドリングの観点から、−25℃以上が好ましく、−20℃以上がより好ましく、また非重合体カテキン類の取込み率、吸着率の観点から、60℃以下が好ましく、50℃以下がより好ましく、40℃以下が更に好ましく、30℃以下がより更に好ましい。かかる相転移温度の範囲としては、好ましくは−25℃〜60℃、より好ましくは−20℃〜50℃、更に好ましくは−20℃〜40℃、より更に好ましくは−20℃〜30℃である。
相転移温度を有するリン脂質としては、例えば、大豆ホスファチジルコリン(後述の実施例記載の方法により測定した相転移温度約−10℃)、水素添加大豆ホスファチジルコリン(メーカー公称相転移温度約53℃)、ジミリストイルホスファチジルコリン(下記の参考文献1記載の相転移温度約23℃)、ジパルミトイルホスファチジルコリン(下記の参考文献1記載の相転移温度約41℃)、ジステアロイルホスファチジルコリン(下記の参考文献1記載の相転移温度約54℃)、ジヘキサデシルホスファチジルコリン(下記の参考文献2記載の相転移温度約45℃)、ステアロイルパルイトミルホスファチジルコリン(下記の参考文献3記載の相転移温度約45℃)、ジパルミトイルホスファチジルエタノールアミン(下記の参考文献2記載の相転移温度約63℃)等が挙げられる。中でも、コリン基を有するホスファチジルコリンが好ましい。本発明で使用するリン脂質は、市販品又は合成品を適宜選択して使用することができるが、リン脂質の含有量が60質量%以上であるものが好ましく、80質量%以上であるものが更に好ましい。
参考文献1:金品ら, 高圧力下におけるリン脂質二重膜. 高圧力の科学と技術、vol9,No3,p.213-220(1999)
参考文献2:松木ら. 生体膜脂質の膜状態−圧力研究から見えてくる構造機能相関−,高圧力の科学と技術,vol23,No1,p.30-38(2013)
参考文献3:第32回物性物理化学研究会 講演要旨集
リポソームのメジアン径は、リン脂質相と液相との分離操作の観点から、10nm以上が好ましく、30nm以上がより好ましく、50nm以上が更に好ましく、80nm以上がより更に好ましく、100nm以上が殊更に好ましく、また非重合体カテキン類の取込み率の観点から、20,000nm以下が好ましく、15,000nm以下がより好ましく、10,000nm以下が更に好ましく、5,000nm以下がより更に好ましく、3,000nm以下がより好ましく、1,000nm以下が更に好ましく、500nm以下が殊更に好ましい。かかるメジアン径の範囲としては、好ましくは10〜20,000nm、より好ましくは30〜15,000nm、更に好ましくは50〜10,000nm、より更に好ましくは50〜5,000nm、より更に好ましくは50〜3,000nm、より更に好ましくは80〜1,000nm、殊更に好ましくは100〜500nmである。ここでいう「メジアン径」とは、レーザー回折散乱法を用いて測定した体積基準の累積粒度分布において、累積値が50%(d50)に相当する粒子径をいう。
茶抽出物とリン脂質との混合割合は、茶抽出物中の(A)非重合体カテキン類と(B)リン脂質との質量比[(A)/(B)]として、生産効率の観点から、0.001以上が好ましく、0.01以上がより好ましく、0.02以上が更に好ましく、また非重合体カテキン類の回収率の観点から、0.20以下が好ましく、0.18以下がより好ましく、0.11以下が更に好ましく、0.09以下が殊更に好ましい。かかる質量比[(A)/(B)]の範囲としては、好ましくは0.001〜0.20、より好ましくは0.01〜0.18、更に好ましくは0.01〜0.11、殊更に好ましくは0.02〜0.09である。
茶抽出物とリン脂質との混合温度は、使用するリン脂質の相転移温度よりも高い温度であることが好ましく、使用するリン脂質の相転移温度よりも5℃以上高い温度であることがより好ましく、10℃以上高い温度であることがより好ましく、20℃以上高い温度であることがより更に好ましい。
茶抽出物とリン脂質との混合時間は、製造スケール等により一様ではないが、非重合体カテキン類の回収率の観点から、10分以上が好ましく、15分以上がより好ましく、20分以上が更に好ましく、また精製効率の観点から、360分以下が好ましく、120分以下がより好ましく、60分以下が更に好ましい。かかる混合時間の範囲としては、好ましくは10〜360分、より好ましくは15〜120分、更に好ましくは20〜60分である。なお、混合液の温度が所定時間一定に保持されるように、液温制御手段を設けることができる。
茶抽出物とリン脂質との混合する際のpH(25℃)は、設備腐食防止の観点から、2.5以上が好ましく、4.0以上がより好ましく、6.0以上が更に好ましく、また非重合体カテキン類の安定性の観点から、9.0以下が好ましく、8.0以下がより好ましく、7.0以下が更に好ましい。かかるpHの範囲としては、好ましくは2.5〜9.0、より好ましくは4.0〜8.0、更に好ましくは6.0〜7.0である。
茶抽出物とリン脂質との混合順序は特に限定されず、茶抽出物とリン脂質とを同時に投入して混合しても、一方を他方に投入して混合してもよい。また、茶抽出物とリン脂質とを混合する際には、撹拌、震盪、超音波照射等の処理を行ってもよい。
茶抽出物とリン脂質との混合により、リン脂質膜内又はリポソームに非重合体カテキン類が取り込まれるか、あるいはリン脂質膜に非重合体カテキン類が吸着される一方、カフェイン等の夾雑物はリン脂質膜外、あるいはリポソームの外水相にそのまま存在するため、非重合体カテキン類と、カフェイン等の夾雑物とを分離することができる。
混合後、混合液中からリン脂質相を回収するが、回収方法としては、限外濾過、遠心分離、ゲルクロマトグラフィー、透析等の固液分離を挙げることができる。固液分離は、1種又は2種以上を組み合わせて行うことができる。中でも、遠心分離が好ましい。混合液を遠心分離することで、リン脂質相を沈殿層として簡便に回収することができる。
遠心分離機としては、分離板型、円筒型、デカンター型等の一般的な機器を使用することができ、必要に応じて超遠心機を用いても良い。
遠心分離する際の温度は、リン脂質相の回収率の観点から、1℃以上が好ましく、2℃以上がより好ましく、3℃以上が更に好ましく、そして60℃以下が好ましく、50℃以下がより好ましく、40℃以下が更に好ましい。かかる温度範囲としては、好ましくは1〜60℃、より好ましくは2〜50℃、更に好ましくは3〜40℃である。
遠心分離の時間は、リン脂質相の回収率の観点から、好ましくは3〜300分、より好ましくは5〜200分、更に好ましくは10〜100分、より更に好ましくは15〜60分である。
また、遠心分離の条件は、カフェイン除去、非重合体カテキン類の回収率の観点から、相対遠心加速度として、300G以上が好ましく、500G以上がより好ましく、800G以上が更好ましい。また、処理時間の短縮の観点から、10,000G以上が好ましく、60,000G以上がより好ましく、120,000G以上が更に好ましい。上限は限定されるものではないが、例えば170,000G以下が好ましい。遠心分離機の回転数と回転半径は、相対遠心加速度が上記範囲内となるように適宜選択することができる。ここで、本明細書において「相対遠心加速度」とは、次の式(1)により算出した値をいう。
相対遠心加速度(G)=1188×r×N×10−8 (1)
〔式(1)中、rは遠心機の最大回転半径(cm)を示し、Nは一分間あたりの回転数(rpm)を示す。〕
固液分離により得られたリン脂質相は、必要に応じ、例えばエタノール等の溶媒で抽出した後に、膜分離等の分離操作を行うことで、非重合体カテキン類をリン脂質と分離することが可能であり、またそのまま精製茶抽出物として利用することもできる。
得られたリン脂質相の脂質量は、例えば、リン脂質Cテストワコー(和光純薬社製)等のリン脂質定量キット、HPLCを用いることにより定量することが可能である。
このようにして、カフェインが低減された精製茶抽出物を製造することができる。また、本発明の製造方法は、非重合体カテキン類を、好ましくは50%以上、より好ましくは55%以上、更に好ましくは60%以上の収率で回収することもできる。
本発明の製造方法により得られた精製茶抽出物は、(A)非重合体カテキン類と(C)カフェインとの質量比[(C)/(A)]が、好ましくは1.0以下、より好ましくは0.5以下、更に好ましくは0.1以下、より更に好ましくは0.01以下、殊更に好ましくは0.009以下とすることができる。なお、かかる質量比[(C)/(A)]は、0であってもよいが、生産効率の観点から、0.00001以上が好ましく、0.0001以上が更に好ましい。
1.非重合体カテキン類、及びカフェインの測定
精製茶抽出物を、0.1mol/Lの酢酸−ジメチルスルホオキシド溶液で適宜希釈し0.2μmのフィルターでろ過して試料を調製した。非重合体カテキン類、及びカフェインの測定は、高速液体クロマトグラフ(型式SCL−10AVP、島津製作所製)を用い、オクタデシル基導入液体クロマトグラフ用パックドカラム(L−カラムTM ODS、4.6mmφ×250mm:財団法人 化学物質評価研究機構製)を装着し、カラム温度35℃でグラジエント法により行った。非重合体カテキン類の標準品としては、三井農林製のものを使用し、検量線法で定量した。移動相A液は酢酸を0.1mol/L含有する蒸留水溶液、B液は酢酸を0.1mol/L含有するアセトニトリル溶液とし、試料注入量は20μL、UV検出器波長は280nmの条件で行った。なお、グラジエントの条件は、以下のとおりである。
時間(分) A液濃度(体積%) B液濃度(体積%)
0.0 97 3
5.0 97 3
37.0 80 20
43.0 80 20
43.5 0 100
48.5 0 100
49.0 97 3
60.0 97 3
2.pHの測定
pHメータ(HORIBA コンパクトpHメータ、堀場製作所製)を用いて25℃にて行った。
3.メジアン径の測定
レーザ回折・散乱式粒度分布測定装置(HORIBA LA−920、堀場製作所製)を用いて体積基準の累積粒度分布測定を行い、メジアン径を求めた。
4.リン脂質の相転移温度の測定
(1)0℃を超える温度に相転移温度を有するリン脂質は、下記の手順により相転移温度を測定する。まず、リン脂質に対して十分量の水が存在するよう、リン脂質濃度が1〜10g/100gとなるように、リン脂質を水に十分分散させた試料を準備する。次いで、試料0.005gをアルミニウム製の試料容器に秤量し、アルミニウム製のカバーをした後、電動サンプルシーラーを用い、密封する。密封した試料容器を、電気炉内のホルダーユニットに乗せる。また、空気を密封したブランク容器を、ホルダーユニットのブランク側に乗せる。電気炉に蓋をし、窒素雰囲気下で1℃、5分間保持する。次いで、1℃から98℃まで、昇温速度0.5℃/分で加熱する(昇温工程)。この、昇温工程において、示差走査熱量計DSC7020(日立ハイテクサイエンス製)を用いて、DSC曲線を計測する。この際、昇温工程で吸熱ピークが見られた際の温度を、リン脂質の相転移温度とする。
(2)また、上記の測定条件により相転移温度が確認できないリン脂質においては、下記の手順により相転移温度を測定する。まず、リン脂質に対して50質量%のエチレングリコール水溶液を、リン脂質濃度が1〜10g/100gとなるように、リン脂質を水に十分分散させた試料を準備する。次いで、上記と同様の操作により、試料容器、ブランク容器を用意し、ホルダーユニットに乗せる。電気炉に蓋をし、窒素雰囲気下で25℃、5分間保持する。次いで、25℃から―40℃まで、降温速度0.5℃/分で冷却する(冷却工程)。この、冷却工程において、示差走査熱量計DSC7020(日立ハイテクサイエンス製)を用いて、DSC曲線を計測する。この際、冷却工程で発熱ピークが見られた際の温度を、リン脂質の相転移温度とする。
調製例1
リポソーム懸濁液Aの調製
リン脂質として、大豆ホスファチジルコリン(コートソームNC20、日油株式会社製、相転移温度の測定値:―10℃)を用い、これを100mLナスフラスコに0.312g採取した。次いで、10mLのクロロホルムを滴下し、ウォータバスで25℃に加熱しつつ、完全溶解した。次いで、ロータリーエバポレータを用い、クロロホルムを留去した。さらに、有機溶媒を完全に除去するため、減圧乾燥を30〜60分行った後、リン酸バッファ(17mM―Na2HPO4+49mM−KH2PO4、pH6.4)を6mL滴下した。その後、25℃に加熱しつつ攪拌を行い、大豆ホスファチジルコリンを水和し、リポソームを形成した。次いで、容器を密閉した状態で、−40℃の冷却バスで30分以上冷却し、凍結させた。その後、25℃のウォータバスで、試料が完全に溶解するまで加熱した。この凍結、溶解の操作を、3回繰り返した。次いで、孔径100nmのポリカーボネート膜に、懸濁液を25℃に加熱した状態で11回以上通過させることで、粒子径を調節した。以上の操作により、リポソーム懸濁液A(リン脂質濃度4943mg/100mL、リポソームのメジアン径168nm)を得た。
調製例2
リポソーム懸濁液Bの調製
リン脂質として、メーカー公称相転移温度53℃の水素添加大豆ホスファチジルコリン(コートソームNC21、日油株式会社製、相転移温度の測定値:51℃)を用い、加熱温度を60℃に変更したこと以外は、調製例1と同様の操作を行い、リポソーム懸濁液B(リン脂質濃度4943mg/100mL、リポソームのメジアン径215nm)を得た。
調製例3
リポソーム懸濁液Cの調製
孔径100nmのポリカーボネート膜を通過させる代わりに、孔径1000nmのポリカーボネート膜を用いたこと以外は、調製例1と同様の操作を行い、リポソーム懸濁液C(リン脂質濃度4943mg/100mL、リポソームのメジアン径733nm)を得た。
調製例4
リポソーム懸濁液Dの調製
孔径100nmのポリカーボネート膜の代わりに、小型密閉式高圧ホモジナイザーによる剪断処理を4000rpm、20分行ったこと以外は、調製例1と同様の操作を行い、リポソーム懸濁液D(リン脂質濃度4943mg/100mL、リポソームのメジアン径2461nm)を得た。
調製例5
リポソーム懸濁液Eの調製
孔径100nmのポリカーボネート膜を通過させなかったこと以外は、調製例1と同様の操作を行い、リポソーム懸濁液E(リン脂質濃度4943mg/100mL、リポソームのメジアン径6378nm)を得た。
調整例6
リポソーム懸濁液Fの調製
リン脂質として大豆ホスファチジルコリン(コートソームNC20、日油株式会社製)0.124gと、水素添加大豆ホスファチジルコリン(コートソームNC21、日油株式会社製)0.124g用いた。さらに、加熱温度を60℃とし、滴下するリン酸バッファを10mLとした以外は、調製例1と同様の操作を行い、リポソーム懸濁液F(リン脂質2471mg/100mL、リポソームのメジアン径141nm、相転移温度測定値:36℃)を得た。
調製例7
脂質懸濁液Aの調製
脱臭油脂を原料とした大豆油脂肪酸:菜種油脂肪酸=7:3(質量比)の混合脂肪酸100質量部とグリセリン15質量部とを混合し、酵素によりエステル化反応を行った。得られたエステル化物から、トップカット蒸留により脂肪酸とモノアシルグリセロールを除去した後、80℃にて酸処理(50%クエン酸水溶液を0.5%添加)を行った。次に、油脂に対して10%の蒸留水を用いた水洗を3回行い、ジアシルグリセロール水洗油(ジアシルグリセロール88%)を得た。次に、235℃で60分間脱臭を行い、脱臭油を得た。この脱臭油(ジアシルグリセロール86質量%)0.312gをリン酸バッファ6mLに分散し、脂質懸濁液Aを調製した。
調製例8
脂質懸濁液Bの調製
市販のナタネ油(トリアシルグリセロール99質量%)0.312gをリン酸バッファ6mLに分散し、脂質懸濁液Bを調製した。
調製例9
緑茶抽出物Aの調製
緑茶抽出物(非重合体カテキン類濃度32質量%)、酸性白土(ミズカエース#600水澤化学社製)38gを68質量%エタノール水溶液800g中に分散させ、40℃に加熱した状態で6時間の攪拌を続けた。その後、生成している沈殿及び酸性白土を2号ろ紙でろ過した。得られたろ液を活性炭(クラレコールGLC、クラレケミカル社製)30gと接触させ、続けて0.2μmメンブランフィルターによってろ過を行った。最後にイオン交換水200gを添加し減圧下でエタノールを留去し、その後、水分量を調整して「緑茶抽出物A」を得た。緑茶抽出物A中の非重合体カテキン類濃度は0.2質量%、カフェイン濃度は0.016質量%、ガレート体率は50質量%、カフェイン/非重合体カテキン類の質量比は0.08であった。
調製例10
緑茶抽出物Bの調製
酸性白土(ミズカエース#600水澤化学社製)100gを常温の92質量%エタノール水溶液800g中に分散させ、約10分間攪拌を行った後、緑茶抽出物(非重合体カテキン類濃度32質量%)200gを投入し、6時間の攪拌を続けた。その後、生成している沈殿及び酸性白土を2号ろ紙でろ過した。得られたろ液にイオン交換水を417g添加し、15℃で約5分間攪拌を行った。その混合液を小型冷却遠心分離機を用い(日立工機社製)、操作温度15℃で析出した濁り成分を分離した(6000rpm、5分)。分離した溶液を活性炭(クラレコールGLC、クラレケミカル社製)30gと接触させ、続けて0.2μmメンブランフィルターによってろ過を行った。最後にイオン交換水200gを添加し減圧下でエタノールを留去し、その後、水分量を調整して「緑茶抽出物B」を得た。緑茶抽出物B中の非重合体カテキン類濃度は0.13質量%、カフェイン濃度は0.0034質量%、ガレート体率は46.4質量%、カフェイン/非重合体カテキン類との質量比は0.026であった。
実施例1
調製例1で得られたリポソーム懸濁液A1.0mLと、調製例9で得られた緑茶抽出物A(非重合体カテキン類濃度197mg/100mL)1.0mLとを25℃で混合した。混合物を25℃にて30分震盪しつつ、インキュベートした。次いで、分離操作として4℃、166000G(回転数50000rpm、30分)の条件にて遠心分離を行い、リポソーム相を沈殿させ、上澄みの液相を除去した。沈殿相の精製緑茶抽出物を回収した。得られた精製緑茶抽出物について分析を行った。なお、沈殿相中の非重合体カテキン類及びカフェインの各取り込み率は、遠心分離によってリン脂質が100%沈降したとして配合質量を元に換算した。その結果を表1に示す。
実施例2
リポソーム懸濁液Aの代わりに、調製例2で得られたリポソーム懸濁液B0.5mLを、また緑茶抽出物Aの代わりに、緑茶抽出物Bを1.0mLと、リン酸バッファ(17mM―Na2HPO4+49mM−KH2PO4、pH6.4)0.5mLを用い、これらを60℃で300分混合したこと以外は、実施例1と同様の操作により、精製緑茶抽出物を得た。得られた精製緑茶抽出物について分析を行った。その結果を表1に示す。
比較例1及び2
リポソーム懸濁液Aの代わりに、調製例7で得られた脂質懸濁液Aを0.4mL用い、緑茶抽出物A1.0mLとリン酸バッファ0.6mLとともに、25℃又は60℃で混合したこと以外は、実施例1と同様の操作を行い、水相の上部に浮上した脂質相を回収し、精製緑茶抽出物を得た。得られた精製緑茶抽出物について分析を行った。その結果を表1に示す。
比較例3及び4
リポソーム懸濁液Aの代わりに、調製例8で得られた脂質懸濁液Bを0.4mL用い、緑茶抽出物A1.0mLとリン酸バッファ0.6mLとともに、25℃又は60℃で混合したこと以外は、実施例1と同様の操作行い、水相の上部に浮上した脂質相を回収し、精製緑茶抽出物を得た。得られた精製緑茶抽出物について分析を行った。その結果を表1に示す。
Figure 2016082966
実施例3〜6
リポソーム懸濁液Aと、緑茶抽出物Aと、リン酸バッファとの混合割合を表2に示す量に変更し、更に実施例4及び5においては混合時間を60分に変更したこと以外は、実施例1と同様の操作により、精製緑茶抽出物を得た。得られた精製緑茶抽出物について分析を行った。その結果を実施例1の結果とともに表2に示す。
Figure 2016082966
実施例7〜9
リポソーム懸濁液Aの代わりに、調製例3〜5で得られたリポソーム懸濁液C〜Eをそれぞれ用い、更に実施例8においては混合時間を60分に変更したこと以外は、実施例1と同様の操作により、精製緑茶抽出物を得た。得られた精製緑茶抽出物について分析を行った。その結果を実施例1の結果とともに表3に示す。
Figure 2016082966
実施例10
緑茶抽出物Aの代わりに、緑茶抽出物Bを用い、混合時間を300分に変更したこと以外は、実施例1と同様の操作により、精製緑茶抽出物を得た。得られた精製緑茶抽出物について分析を行った。その結果を実施例2の結果とともに表4に示す。
実施例11
混合温度を60℃にしたこと以外は、実施例10と同様の操作により、精製緑茶抽出物を得た。得られた精製緑茶抽出物について分析を行った。その結果を実施例2の結果とともに表4に示す。
実施例12
混合温度を25℃に変更したこと以外は、実施例2と同様の操作により、精製緑茶抽出物を得た。得られた精製緑茶抽出物について分析を行った。その結果を実施例2の結果とともに表4に示す。
実施例13、14
リポソーム懸濁液Aの代わりに、調製例6で得られたリポソーム懸濁液F 1.0mLと、また緑茶抽出物Aの代わりに、緑茶抽出物B 1.0mLとを、5℃又は60℃で30分混合したこと以外は、実施例1と同様の操作により、精製緑茶抽出物を得た。得られた精製緑茶抽出物について分析を行った。その結果を実施例2の結果とともに表4に示す。
Figure 2016082966
実施例15
リン脂質として、大豆ホスファチジルコリン(コートソームNC20、日油株式会社製相転移温度の測定値:―10℃)を0.806gと、緑茶抽出物粉末(非重合体カテキン類濃度32質量%)を0.247gとを、10.014gのイオン交換水と混合した。混合物を25℃にて30分震盪しつつ、インキュベートした。震盪後の混合物を1.0mL採取し、混合後懸濁液組成の分析を行った。次いで、分離操作として25℃、1000G(回転数3000rpm)30分の条件にて遠心分離を行い、リン脂質相を沈殿させ、上澄みの液相を除去した。沈殿相の精製緑茶抽出物を回収した。得られた精製緑茶抽出物について分析を行った。その結果を表5に示す。
実施例16
リン脂質として、大豆ホスファチジルコリンを0.203gと、緑茶抽出物粉末を0.124gとを、10.009gのイオン交換水と混合した以外は、実施例15と同様の操作により、精製緑茶抽出物を得た。得られた精製緑茶抽出物について分析を行った。その結果を表5に示す。
Figure 2016082966
表1〜5から、茶抽出物とリン脂質とを混合し、混合液中からリン脂質相を回収することで、カフェインが低減された精製茶抽出物が得られることがわかる。

Claims (8)

  1. 茶抽出物とリン脂質とを混合し、混合液中からリン脂質相を回収する工程を含む、精製茶抽出物の製造方法。
  2. リン脂質の相転移温度よりも高い温度で茶抽出物とリン脂質とを混合する、請求項1記載の精製茶抽出物の製造方法。
  3. リン脂質の相転移温度が−25〜60℃である、請求項1又は2記載の精製茶抽出物の製造方法。
  4. リン脂質がリポソームの形態である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の精製茶抽出
    物の製造方法。
  5. リポソームは、体積基準の累積粒度分布におけるメジアン径が10〜20,000nmである、請求項4記載の精製茶抽出物の製造方法。
  6. 茶抽出物とリン脂質との混合割合が、茶抽出物中の(A)非重合体カテキン類と(B)リン脂質との質量比[(A)/(B)]として、0.001〜0.20である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の精製茶抽出物の製造方法。
  7. 茶抽出物とリン脂質との混合時間が10〜360分である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の精製茶抽出物の製造方法。
  8. 混合液中からリン脂質相を遠心分離により回収する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の精製茶抽出物の製造方法。
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