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JP2016069563A - エポキシ樹脂の製造方法 - Google Patents

エポキシ樹脂の製造方法 Download PDF

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JP2016069563A
JP2016069563A JP2014201806A JP2014201806A JP2016069563A JP 2016069563 A JP2016069563 A JP 2016069563A JP 2014201806 A JP2014201806 A JP 2014201806A JP 2014201806 A JP2014201806 A JP 2014201806A JP 2016069563 A JP2016069563 A JP 2016069563A
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Abstract

【課題】本発明は、低溶融粘度かつ溶剤溶解性に優れたエポキシ樹脂を得ること、並びに耐熱性及び破壊靱性に優れたエポキシ樹脂組成物、プリプレグ、及び十分な耐熱性と強度とを有する繊維強化複合材料を得ることを目的とする。
【解決手段】本発明のオキサゾリドン環含有エポキシ樹脂(A)の製造方法は、反応器内で、特定の式(1)で表されるグリシジル化合物(α)及び触媒を混合して混合物を得る工程1と、前記反応器内の温度を145℃〜175℃の範囲に制御しながら、前記工程1で得られた混合物に、特定の式(2)で表されるイソシアネート化合物(β)を100分〜240分かけて投入する工程2と、を有する。
【選択図】なし

Description

本発明は、特定の構造を有するエポキシ樹脂の製造方法及び特定の方法により得られるエポキシ樹脂及びこれを用いたエポキシ樹脂組成物、プリプレグ、繊維強化複合材料に関する。
エポキシ樹脂は、その硬化物が、機械的特性、電気的特性、熱的特性、耐薬品性、及び接着性等の点で優れた性能を有することから、塗料、電気電子用絶縁材料、及び接着剤等の幅広い用途に利用されている。近年、電子機器の高機能化や小型化が進むに伴って、高密度実装化が進み、その結果、用いられるエポキシ樹脂には、優れた耐熱性、電気的特性、難燃性、耐薬品性を有することが強く望まれている。
特許文献1には、耐熱性や耐薬品を有するエポキシ樹脂として、オキサゾリドン環含有エポキシ樹脂が開示されている。
特表平4−506678号公報
しかしながら、特許文献1に記載のエポキシ樹脂は、耐熱性を得るためにイソシアネートの量を増やすと、同時に高粘度化して、溶剤溶解性が低下してしまい、耐熱性と取扱い性との両立が困難となる。
本発明者らは、上記課題を解決するために、製造方法の鋭意研究を重ねた結果、特定の工程を含む製造方法によると、イソシアネート基とエポキシ基との反応における高分子量成分の発生を顕著に抑制し、低溶融粘度かつ溶剤溶解性に優れたエポキシ樹脂を製造でき、さらに該エポキシ樹脂を用いることにより、耐熱性及び破壊靱性に優れたエポキシ樹脂組成物、プリプレグ、及び十分な耐熱性と強度とを有する繊維強化複合材料が得られることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、以下のとおりである。
[1]
反応器内で、下記式(1)で表されるグリシジル化合物(α)及び触媒を混合して混合物を得る工程1と、
前記反応器内の温度を145℃〜175℃の範囲に制御しながら、前記工程1で得られた混合物に、下記式(2)で表されるイソシアネート化合物(β)を100分〜240分かけて投入する工程2と、
を有する、オキサゾリドン環含有エポキシ樹脂(A)の製造方法。
(式(1)中、R1は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、R2はn価の有機基であり、nは1〜3の整数を表す。)
(式(2)中、R3はm価の有機基であり、mは1〜5の整数を表す。)
[2]
前記工程1を40℃〜150℃の範囲で行う、[1]に記載のオキサゾリドン環含有エポキシ樹脂(A)の製造方法。
[3]
下記式(1)で表されるグリシジル化合物(α)及び触媒の混合物に、145℃〜175℃で、下記式(2)で表されるイソシアネート化合物(β)を100分〜240分かけて投入することにより得られるオキサゾリドン環含有エポキシ樹脂(A)。
(式(1)中、R1は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、R2はn価の有機基であり、nは1〜3の整数を表す。)
(式(2)中、R3はm価の有機基であり、mは1〜5の整数を表す。)
[4]
前記混合物が、40℃〜150℃で前記グリシジル化合物(α)及び触媒を混合することにより得られる、[3]に記載のオキサゾリドン環含有エポキシ樹脂(A)。
[5]
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)測定で得られる分子量分布(重量平均分子量Mw/数平均分子量Mn)が2.0〜3.5であり、重量平均分子量Mwが4000以下である、[3]又は[4]に記載のオキサゾリドン環含有エポキシ樹脂(A)。
[6]
エポキシ当量が250〜500g/eqである、[3]〜[5]のいずれかに記載のオキサゾリドン環含有エポキシ樹脂(A)
[7]
[3]〜[6]のいずれかに記載のエポキシ樹脂(A)、該エポキシ樹脂(A)とは異なるエポキシ樹脂(B)及び/又は硬化剤(C)を含有するエポキシ樹脂組成物。
[8]
可塑剤(D)をさらに含有する、[7]に記載のエポキシ樹脂組成物。
[9]
フィラー(E)をさらに含有する、[7]又は[8]に記載のエポキシ樹脂組成物。
[10]
繊維基材に、[7]〜[9]いずれかに記載のエポキシ樹脂組成物を塗布及び/又は浸漬により含浸させて得られるプリプレグ。
[11]
[10]に記載のプリプレグを用いて得られる繊維強化複合材料。
本発明者によれば、特定の工程を含む製造方法によりイソシアネート基とエポキシ基との反応における高分子量成分の発生を顕著に抑制し、低溶融粘度かつ溶剤溶解性に優れたエポキシ樹脂を製造でき、さらに該エポキシ樹脂を用いることにより、耐熱性及び破壊靱性に優れたエポキシ樹脂組成物、プリプレグ、及び十分な耐熱性と強度とを有する繊維強化複合材料の製造を可能にする。
実施例1で得られたエポキシ樹脂1のIRチャートを示す図である。 実施例1で得られたエポキシ樹脂1のGPCチャートを示す図である。 実施例2で得られたエポキシ樹脂2のGPCチャートを示す図である。 比較例1で得られたエポキシ樹脂6のGPCチャートを示す図である。 比較例2で得られたエポキシ樹脂7の途中サンプリングのIRチャートを示す図である。 比較例2で得られたエポキシ樹脂7のGPCチャートを示す図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「本実施形態」と略記する。)について詳細に説明する。尚、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施することができる。
[エポキシ樹脂(A)の製造方法]
本実施形態のオキサゾリドン環含有エポキシ樹脂(A)(以下、単に「エポキシ樹脂(A)」とも記す。)の製造方法は、
反応器内で、下記式(1)で表されるグリシジル化合物(α)(以下、単に「グリシジル化合物(α)」とも記す)及び触媒を混合して混合物を得る工程1と、
前記反応器内の温度を145℃〜175℃の範囲に制御しながら、前記工程1で得られた混合物に、下記式(2)で表されるイソシアネート化合物(β)(以下、単に「イソシアネート化合物(β)」とも記す)を100分〜240分かけて投入する工程2と、
を有する。
(式(1)中、R1は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、R2はn価の有機基であり、nは1〜3の整数を表す。)
(式(2)中、R3はm価の有機基であり、mは1〜5の整数を表す。)
また、本実施形態のエポキシ樹脂(A)の製造方法は、さらに熟成(後反応)する工程を有することが好ましい。
また、本実施形態のオキサゾリドン環含有エポキシ樹脂(A)は、
グリシジル化合物(α)及び触媒の混合物に、145℃〜175℃で、イソシアネート化合物(β)を100分〜240分かけて投入することにより得られる。さらに、本実施形態のエポキシ樹脂(A)は、前記投入後、熟成することにより得られることが好ましい。
本実施形態において、グリシジル化合物(α)と触媒とを混合する温度は、20℃〜150℃であることが好ましく、40℃〜150℃であることがより好ましく、40℃〜145℃であることがさらに好ましく、60℃〜120℃であることがよりさらに好ましく、70℃〜110℃であることが特に好ましい。グリシジル化合物(α)と触媒とを混合する温度が前記上限値以下であると、触媒によるエポキシ樹脂の自己重合反応を抑制でき、得られるエポキシ樹脂(A)中の高分子量体が少なくなる傾向にある。また、触媒の失活を抑制し、その後の工程においてイソシアネート化合物(β)の自己重合を抑制でき、得られるエポキシ樹脂(A)中の高分子量体が少なくなる傾向にある。一方、グリシジル化合物(α)と触媒とを混合する温度が前記下限値以上であると、得られるエポキシ樹脂(A)の粘度が低くなるため触媒の溶解及び分散がし易くなる。
グリシジル化合物(α)と触媒とを混合する時間は特に制限されないが、触媒を溶解させ均一に混合せしめる観点から5分以上の範囲が好ましく、15分以上の範囲がより好ましい。
前記工程1で得られた混合物に、イソシアネート化合物(β)を投入する際の反応器内の温度は、145℃〜175℃の範囲に制御し、150℃〜170℃の範囲に制御することが好ましく、155℃〜165℃の範囲に制御することがより好ましい。イソシアネート化合物(β)を投入する際の反応器内の温度を175℃以下とすることにより、得られるエポキシ樹脂(A)のエポキシ樹脂同士の縮合反応による高粘度化等の性能劣化が抑制され、また、高温における触媒失活によるイソシアヌレート環の生成を抑制することができる。一方、イソシアネート化合物(β)を投入する際の反応器内の温度を145℃以上とすることで、オキサゾリドン環の生成が速くなり、イソシアヌレート環の生成を抑制することができる。その結果、得られるエポキシ樹脂(A)は、イソシアヌレート環の生成による高分子量体生成が抑制され、高粘度化等が抑制される。
得られるエポキシ樹脂(A)は、イソシアヌレート環が多く存在すると、保存中に粘度の上昇を招き、長期わたる安定性が悪化するおそれがある。
また、得られるエポキシ樹脂(A)は、熟成反応においてイソシアヌレート環が多く存在すると徐々に分解し、エポキシ基等との副反応により高分子量体生成により、高粘度化してしまうおそれがある。そのため、イソシアネート化合物(β)を投入する際の反応器内の温度を145℃〜175℃の範囲に制御することで、得られるエポキシ樹脂(A)は、高分子量体生成及び高粘度化を抑制でき、硬化物の耐水性低下や保存中の劣化を抑制することができる。
グリシジル化合物(α)及び触媒の混合物へのイソシアネート化合物(β)の投入時間は、100分〜240分の範囲であり、好ましくは110分〜180分の範囲であり、より好ましくは120分〜140分の範囲である。当該投入時間を100分以上とすることにより、イソシアネート化合物(β)の発熱を分割し、反応器内の温度の上昇を制御し、副反応による高分子量体の生成及び高粘度化を抑制することができる。100分未満の短時間でイソシアネート化合物(β)を投入すると、イソシアネート化合物(β)の発熱が大きく、反応器内の温度を175℃以下に制御することが困難となり、高分子量体が多く生成し、高粘度化してしまうおそれがある。ジャケット温度を下げて制御しようとすると反応器内部とジャケット付近とで温度勾配ができ、特にジャケット付近では145℃以上に制御することが困難となり、高分子量体が多く生成し、高粘度化してしまうおそれがある。工業的に大きな反応器を使用するほど上記反応器内の温度の制御は難しくなる。
そのため、グリシジル化合物(α)及び触媒の混合物へのイソシアネート化合物(β)の投入時間を100分〜240分の範囲とすることで、得られるエポキシ樹脂(A)の高分子量体生成及び高粘度化を抑制できる。
熟成する工程の温度は、145℃〜180℃が好ましく、より好ましくは150℃〜175℃であり、さらに好ましくは155℃〜175℃である。熟成する工程の温度を180℃以下とすることで、エポキシ基同士やエポキシ化合物中の遊離の水酸基との反応を抑制し、高分子量体の生成によるエポキシ樹脂(A)の高粘度化を抑制することができる。熟成する工程の温度を150℃以上とすることで残存するイソシアネート化合物によるトリイソシアネート環生成を抑制し、エポキシ樹脂(A)の高粘度化を抑制することができる。
前記熟成する工程の時間は、3時間〜10時間が好ましく、より好ましくは3時間〜8時間であり、さらに好ましくは3時間〜6時間である。
本実施形態のエポキシ樹脂(A)は、樹脂保存安定性の観点から、下記式(4)で表されるヌレート比が0.2以下であることが好ましい。
ヌレート比=吸光度A/吸光度B (4)
(吸光度A:イソシアヌレート環由来の波数1710cm-1の吸光度、吸光度B:オキサゾリドン環由来の波数1750cm-1の吸光度)
本実施形態において、吸光度A及びBは、赤外分光光度測定(日本分光(株)社製 「FT/IR−6100」(商標))により、エポキシ樹脂のイソシアヌレート環由来の波数1710cm-1の吸光度Aと、オキサゾリドン環由来の波数1750cm-1の吸光度Bとを測定した。
上記ヌレート比の値が0に近いほどヌレート環の比率が少なくオキサゾリドン環を多く有するエポキシ樹脂であることを意味する。
本実施形態のエポキシ樹脂(A)は、高粘度の抑制、溶剤溶解性の保持、強靭性の観点から、下記分析で測定されるMw(重量平均分子量)が4000以下の範囲であることが好ましく、1000〜4000の範囲であることがより好ましく、さらに好ましくは1500〜3500であり、よりさらに好ましくは2000〜3000の範囲である。Mw(重量平均分子量)が前記範囲であるエポキシ樹脂は、例えば、上述した工程1及び2を有する製造方法により得ることができる。エポキシ樹脂(A)は、Mwを4000以下として大きな分子を制御することで、高粘度化と溶剤溶解性の低下を抑制することができる。また、エポキシ樹脂(A)は、Mwを1000以上としてある程度大きな分子を有することで硬化物に強靭性を付与することができる。
また、本実施形態のエポキシ樹脂(A)は、下記GPC測定で得られる分子量分布(重量平均分子量Mw/数平均分子量Mn)が2.0〜3.5であることが好ましく、2.0〜3.3であることがより好ましく、2.0〜3.2であることがさらに好ましい。本実施形態のエポキシ樹脂(A)は、分子量分布(Mw/Mn)が前記範囲内であると、低溶融粘度、溶剤溶解性及び破壊靱性に優れるエポキシ樹脂となる傾向にある。分子量分布(Mw/Mn)が前記範囲であるエポキシ樹脂は、例えば、上述した工程1及び2を有する製造方法により得ることができる。
エポキシ樹脂のMn、Mw及びMw/Mnは、エポキシ樹脂をテトラヒドロフラン(THF)に溶解させ、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC:東ソー社製;製品名HLC8320GPC)を用いて測定する。
また、Mn、Mw及びMw/Mnを算出するための検量線はポリスチレン(TSKstandardPOLYSTYRENE)を用いて作成する。
本実施形態のエポキシ樹脂(A)は、高粘度の抑制、溶剤溶解性の保持、強靭性の観点から、下記分析で測定されるエポキシ当量が250〜500g/eqの範囲であることが好ましく、より好ましくは、280〜450g/eqであり、さらに好ましくは300〜420g/eqの範囲である。本実施形態のエポキシ樹脂(A)は、エポキシ当量を500以下として大きな分子を制御することで、高粘度化と溶剤溶解性の低下とを抑制することができる。また、本実施形態のエポキシ樹脂(A)は、エポキシ当量を250以上としてある程度大きな分子を有することで硬化物に強靭性を付与することができる。エポキシ当量が前記範囲であるエポキシ樹脂は、例えば、上述した工程1及び2を有する製造方法により得ることができる。
エポキシ樹脂のエポキシ当量は、JIS K−7236に基づいて、電位差滴定法(三菱化学アナリテック社製;製品名GT−200)を用いて測定する。
本実施形態のエポキシ樹脂(A)は、下記式で定義される変性率が、高粘度の抑制、溶剤溶解性の保持、強靭性、金属との接着性、電気特性の観点から、0.2〜0.6の範囲であることが好ましく、より好ましくは、0.25〜0.45の範囲であり、さらに好ましくは0.27〜0.43の範囲である。本実施形態のエポキシ樹脂(A)は、変性率が0.6以下であることで、大きな分子の生成を抑制して高粘度と溶剤溶解性の低下とを抑制てきる。また、本実施形態のエポキシ樹脂(A)は、変性率が0.2以上であることで、剛直かつ分子相互作用の高いオキサゾリドン環が増えるため、硬化物の耐熱性が向上し、金属との相互作用が大きい窒素原子も多く有するため接着性が向上し、硬化時に生成する遊離の水酸基も少なくなることから電気特性も向上する傾向にある。
変性率=(イソシアネート基 mol)/(エポキシ基 mol)
<グリシジル化合物(α)>
本実施形態で用いるグリシジル化合物(α)は、下記式(1)で表される。
上記式(1)中、R1は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、R2はn価の有機基であり、nは1〜3の整数を表す。
上記式(1)のR2の構造は、剛直な骨格、又は分子同士の相互作用しやすい骨格を有することが好ましい。本実施形態のエポキシ樹脂(A)は、R2がこのような構造を有する場合、より高い耐熱性(高Tg)を有する硬化物が得られる傾向にある。
ここで「分子同士の相互作用しやすい骨格」とは、特に限定されないが、例えば、ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、ビフェニルなどπ−π相互作用を有する芳香族骨格;アミド、ウレア、ウレタン、スルフォニル基等の極性の高い骨格が挙げられる。本実施形態のエポキシ樹脂(A)は、R2が芳香族骨格を有する場合、硬化物の耐熱性がより優れる傾向ある。
なお、ここでいう剛直な構造とは、構造単位を構成する各元素の相対位置を変化させるときに各原子が動き難い構造であることを意味する。剛直な構造としては、例えば、ベンゼン環構造、スピロ環構造、ヌレート環、環状脂肪族構造等の環状構造の含有比率の高い構造が挙げられる。
上記式(1)のR2は、鎖状脂肪族、脂環式(環状脂肪族)骨格を有することが好ましく、このなかでも脂環式がより好ましい。本実施形態のエポキシ樹脂(A)は、R2が脂環式骨格を有する場合、得られる硬化物の耐湿性がより優れる傾向ある。
また、nは1〜3の整数を表し、nの数はR2の価数である。nは、R2に応じて、用途により適宜選択されるが、2以上であることが好ましい。nの数が2以上であることにより、得られる硬化物の耐熱性がより優れる傾向にある、
また、nは、2又は3が好ましい。nが上記範囲内にあることにより、得られる硬化物の強靭性(硬化物の割れにくさ)により優れる傾向にある。
グリシジル化合物(α)としては、特に限定されないが、例えば、モノエポキシ化合物、多価エポキシ化合物のいずれか又はそれらの混合物等が挙げられる。
モノエポキシ化合物としては、特に限定されないが、例えば、ブチルグリシジルエーテル、ヘキシルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテル、p−tert−ブチルフェニルグリシジルエーテル、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、パラキシリルグリシジルエーテル、グリシジルアセテート、グリシジルブチレート、グリシジルヘキソエート、グリシジルベンゾエート等が挙げられる。
多価エポキシ化合物としては、特に限定されないが、例えば、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールAD、ビスフェノールS、テトラメチルビスフェノールA、テトラメチルビスフェノールF、テトラメチルビスフェノールAD、テトラメチルビスフェノールS、テトラブロモビスフェノールA、テトラクロロビスフェノールA、テトラフルオロビスフェノールA等のビスフェノール類をグリシジル化したビスフェノール型エポキシ樹脂;ビフェノール、ジヒドロキシナフタレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン等のその他の2価フェノール類をグリシジル化したエポキシ樹脂;1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、4,4−(1−(4−(1−(4−ヒドロキシフェニル)−1−メチルエチル)フェニル)エチリデン)ビスフェノール等のトリスフェノール類をグリシジル化したエポキシ樹脂;1,1,2,2,−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタン等のテトラキスフェノール類をグリシジル化したエポキシ樹脂;フェノールノボラック、クレゾールノボラック、ビスフェノールAノボラック、臭素化フェノールノボラック、臭素化ビスフェノールAノボラック等のノボラック類をグリシジル化したノボラック型エポキシ樹脂等;多価フェノール類をグリシジル化したエポキシ樹脂、グリセリンやポリエチレングリコール等の多価アルコールをグリシジル化した脂肪族エーテル型エポキシ樹脂;p−オキシ安息香酸、β−オキシナフトエ酸等のヒドロキシカルボン酸をグリシジル化したエーテルエステル型エポキシ樹脂;フタル酸、テレフタル酸のようなポリカルボン酸をグリシジル化したエステル型エポキシ樹脂;4,4−ジアミノジフェニルメタンやm−アミノフェノール等のアミン化合物のグリシジル化物やトリグリシジルイソシアヌレート等のアミン型エポキシ樹脂等のグリシジル型エポキシ樹脂と、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3',4'−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート等の脂環族エポキシ化合物等が挙げられる。
<イソシアネート化合物(β)>
本実施形態で用いるイソシアネート化合物(β)は、下記式(2)で表される。
上記式(2)で表されるイソシアネート化合物(β)は、m価の有機基R3を有する。上記式(2)で表されるイソシアネート化合物(β)は、R3がより剛直な骨格、又は分子同士の相互作用しやすい骨格を有することが好ましい。本実施形態のエポキシ樹脂(A)は、R3がこのような構造を有する場合、より高い耐熱性(高Tg)を有する硬化物が得られる傾向にある。
ここで「分子同士の相互作用しやすい骨格」とは、特に限定されないが、例えば、ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、ビフェニルなどπ−π相互作用を有する芳香族骨格;アミド、ウレア、ウレタン、スルフォニル基等の極性の高い骨格が挙げられる。本実施形態のエポキシ樹脂(A)は、R3が芳香族骨格を有する場合、硬化物の耐熱性がより優れる傾向ある。
なお、ここでいう剛直な構造とは、構造単位を構成する各元素の相対位置を変化させるときに各原子が動き難い構造であることを意味する。剛直な構造としては、例えば、ベンゼン環構造、スピロ環構造、ヌレート環、環状脂肪族構造等の環状構造の含有比率の高い構造が挙げられる。
一方、上記式(2)で表されるイソシアネート化合物(β)の有機基R3の構造が、直鎖脂肪族のような分子が自由に回転できる柔軟な骨格を有するほど、得られるオキサゾリドン環含有エポキシ樹脂(A)の硬化物は、弾性率が低下し、高い強靭性を有する傾向にある。
また、上記式(2)で表されるイソシアネート化合物(β)のmが大きいほど、得られるオキサゾリドン環含有エポキシ樹脂(A)は、分子内のオキサゾリドン環骨格の数が増加し、硬化物のTgが高くなり、金属との接着力も向上する傾向にある。mは1〜5の整数であることが好ましく、2〜5の整数であることがより好ましく、2〜3の整数であることが更に好ましい。mが2以上であることにより、得られる硬化物の耐熱性がより優れる傾向にある、また、mが5以下であること、より好ましくは3以下であることにより、得られるエポキシ樹脂(A)の高粘度化や高軟化点化を抑制することができる傾向にある。
イソシアネート化合物(β)の例としては、特に限定されないが、例えば、1,4−テトラメチレンジイソシアネート、1,5−ペンタメチレンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチル−1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、3−イソシアネートメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネート(イソホロンジイソシアネート)、1,3−ビス(イソシアネートメチル)−シクロヘキサン、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、イソシアヌレート変性ポリイソシアネート、ビュレット変性ポリイソシアネート、ウレタン変性ポリイソシアネートやジイソシアネート、トリイソシアネート等が挙げられる。
[触媒]
本実施形態で使用される触媒は、オキサゾリドン環形成に使用されるものであれば、特に限定されないが、例えば、グリシジル化合物(α)とイソシアネート化合物(β)との反応において、オキサゾリドン環を選択的に生成する触媒であることが好ましい。
このようなオキサゾリドン環を生成する触媒の具体例としては、例えば、塩化リチウム、ブトキシリチウム等のリチウム化合物、3フッ化ホウ素等の錯塩;テトラメチルアンモニウムクロライド、テトラメチルアンモニウムブロマイド、テトラメチルアンモニウムヨーダイド、テトラブチルアンモニウムブロマイド等の4級アンモニウム塩;ジメチルアミノエタノール、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ベンジルジメチルアミン、N−メチルモルホリン等の3級アミン;トリフェニルホスフィン等のホスフィン類、アリルトリフェニルホスホニウムブロマイド、ジアリルジフェニルホスホニウムブロマイド、エチルトリフェニルホスホニウムクロライド、エチルトリフェニルホスホニウムヨーダイド、テトラブチルホスホニウムアセテート・酢酸錯体、テトラブチルホスホニウムアセテート、テトラブチルホスホニウムクロライド、テトラブチルホスホニウムブロマイド、テトラブチルホスホニウムヨーダイド等のホスホニウム化合物;トリフェニルアンチモン及びヨウ素の組み合わせ;2−フェニルイミダゾール、2−メチルイミダゾール等のイミダゾール類、等が挙げられる。なお、これらに特に限定されるものではない。また、これらの触媒は、1種を単独で或いは2種以上を組み合わせて用いることができる。オキサゾリドン環形成触媒の使用量は、特に限定されるものではなく、通常は原料となるグリシジル化合物(α)とイソシアネート化合物(β)との総量に対し、好ましくは5ppm〜2質量%程度の範囲で使用され、より好ましくは10ppm〜1質量%、さらに好ましくは20〜5000ppm、よりさらに好ましくは20〜1000ppmの範囲である。当該触媒の使用量を2質量%以下とすることにより、エポキシ樹脂(A)の耐湿性の低下を抑制することが可能となり、一方、当該触媒の使用量を5ppm以上とすることにより、エポキシ樹脂(A)の生産効率を向上させることが可能となる。
[エポキシ樹脂組成物]
本実施形態のエポキシ樹脂組成物は、上記エポキシ樹脂(A)、該エポキシ樹脂(A)とは異なる他のエポキシ樹脂(B)及び/又は硬化剤(C)を含有する。
[エポキシ樹脂(B)]
エポキシ樹脂(B)としては、上記エポキシ樹脂(A)と異なるものであれば特に限定されるものではなく、各種公知のものを適宜選択して用いることができる。例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、ヒンダトイン型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、トリフェニルメタン型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ナフトールノボラック型エポキシ樹脂、ビスAノボラック型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン/フェノールエポキシ樹脂、脂環式アミンエポキシ樹脂、脂肪族アミンエポキシ樹脂、及び、これらをハロゲン化したエポキシ樹脂等が挙げられる。これらは1種を単独で、又は2種以上を併用することができる。
エポキシ樹脂(B)は、加工性向上や難燃性の付与、耐熱性の向上の観点から、エポキシ樹脂(A)及びエポキシ樹脂(B)の合計100質量部に対して5質量部〜90質量部であることが好ましく、10質量部〜70質量部であることがより好ましい。
[硬化剤(C)]
硬化剤(C)としては、特に限定されるものではなく、各種公知のものを適宜選択して用いることができるが、硬化時の反応速度の観点から、グアニジン誘導体、芳香族アミン化合物及びノボラック型フェノール樹脂からなる群から選択される少なくとも1種であることが好ましい。これらグアニジン誘導体、芳香族アミン化合物及びノボラック型フェノール樹脂は、1種を単独で或いは2種以上を組み合わせて用いることができる。
グアニジン誘導体の具体例としては、例えば、ジシアンジアミド、ジシアンジアミド−アニリン付加物、ジシアンジアミド−メチルアニリン付加物、ジシアンジアミド−ジアミノジフェニルメタン付加物、ジシアンジアミド−ジアミノジフェニルエーテル付加物等のジシアンジアミド誘導体、硝酸グアニジン、炭酸グアニジン、リン酸グアニジン、スルファミン酸グアニジン、重炭酸アミノグアニジン等のグアニジン塩、アセチルグアニジン、ジアセチルグアニジン、プロピオニルグアニジン、ジプロピオニルグアニジン、シアノアセチルグアニジン、コハク酸グアニジン、ジエチルシアノアセチルグアニジン、ジシアンジアミジン、N−オキシメチル−N’−シアノグアニジン、N、N’−ジカルボエトキシグアニジン等が挙げられるが、これらに特に限定されるものではない。
芳香族アミン化合物の具体例としては、例えば、メタフェニレンジアミン、パラフェニレンジアミン、3,3’−ジアミノジフェニルスルホン、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、4、4’−ジアミノジフェニルエーテル等が挙げられるが、これらに特に限定されるものではない。
ノボラック型フェノール樹脂の具体例としては、例えば、フェノールノボラック、ビスフェノールAノボラック、クレゾールノボラック、ナフトールノボラック等が挙げられるが、これらに特に限定されるものではない。
硬化剤(C)の配合量は、特に制限されるものではなく、所望の設計に応じて適宜設定されるが、硬化剤(C)がグアニジン誘導体の場合、エポキシ樹脂(A)の総量に対して1〜9質量%であることが好ましく、硬化剤(C)が芳香族アミン化合物の場合はエポキシ樹脂(A)の総量に対して10〜50質量%であることが好ましく、硬化剤(C)成分がノボラック型フェノール樹脂の場合はエポキシ樹脂(A)の総量に対して20〜60質量%であることが好ましい。硬化剤(C)の配合量をこれらの範囲とすることは、硬化物の架橋密度の低下及びTgの低下を抑制し、硬化物の耐湿性を確保する観点から好適である。
[可塑剤(D)]
本実施形態のエポキシ樹脂組成物は、さらに、可塑剤(D)を含有してもよい。可塑剤(D)としては、特に限定されないが、例えば、熱可塑性エラストマーや架橋ゴムが挙げられる。
熱可塑性エラストマーとしては、例えば、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー等が挙げられ、後者の方が、繊維強化複合材料の圧縮強度及び層間剪断強度等の物性に優れるため、好ましい。
架橋ゴムとしては、例えば、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体等が挙げられ、前者の方が、エポキシ樹脂との相溶性の点から好ましい。
また、可塑剤(D)としては、電気特性向上の観点から、ポリエーテルスルホンが好ましい。
可塑剤(D)の含有量は、エポキシ樹脂組成物全体に対して、好ましくは1〜30質量%、より好ましくは2〜20質量%である。可塑剤(D)の含有量を30質量%以下とすることは、樹脂粘度が増大してプリプレグへの樹脂の含浸性が悪くなることを防止する観点から好適である。一方、可塑剤(D)の含有量を1質量%以上とすることは、プリプレグのタック性を良好に維持し、また、成型不良を抑制する観点から好適である。
[フィラー(E)]
本実施形態のエポキシ樹脂組成物は、さらに、フィラー(E)を含有してもよい。フィラー(E)は、レオロジー制御すなわち増粘やチキソトロピー性付与効果があるため好ましい。
フィラー(E)としては、特に限定されないが、例えば、タルク、ケイ酸アルミニウム、微粒状シリカ、炭酸カルシウム、マイカ、アルミナ水和物、亜鉛末、カーボンブラック、炭化ケイ素などが挙げられ、チキソトロピー性付与効果の点から微粒状シリカが好ましい。
フィラー(E)の含有量は、エポキシ樹脂組成物全体に対して、好ましくは1〜10質量%、より好ましくは1〜5質量%である。フィラー(E)の含有量を10質量%以下とすることは、樹脂粘度が高すぎてプリプレグへの樹脂の含浸が困難となって、プリプレグ間の接着強度が低下することを防止する観点から好適である。一方、フィラー(E)の含有量を1質量%以上とすることは、成型物表面に樹脂かすれが発生することを抑制する観点から好適である。
[エポキシ樹脂ワニス]
上記のエポキシ樹脂組成物は、好ましくは、溶媒中に均一に溶解又は分散させたエポキシ樹脂ワニスとして使用される。ここで用いる溶媒は、上記のエポキシ樹脂組成物を溶解又は分散可能なものであれば特に限定されるものではなく、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルセロソルブ、メチルイソブチルケトン、ジメチルホルムアミド、プロピレングリコールモノメチルエーテル、トルエン、キシレン等及びこれらの混合溶媒が挙げられる。
[硬化促進剤]
また、上記のエポキシ樹脂組成物に、硬化促進剤をさらに配合して、エポキシ樹脂組成物の硬化速度の調整を行なうことも可能である。硬化促進剤としては、各種公知のものを特に制限なく用いることができるが、例えば、尿素化合物、イミダゾール類、第3級アミン類、ホスフィン類或いはアミノトリアゾール類等が挙げられ、また、上記エポキシ樹脂(A)との公知の組み合わせを用いることができる。
[プリプレグ]
本実施形態のプリプレグは、上記のエポキシ樹脂組成物を繊維基材に塗布及び/又は浸漬により含浸させることにより得られる。また、本実施形態のプリプレグは、有機及び/又は無機の短繊維を上記のエポキシ樹脂組成物に加えても得られうる。
本実施形態のプリプレグは、上記工程によりエポキシ樹脂組成物を繊維基材に含浸させる工程又は短繊維をエポキシ樹脂組成物に加える工程に加え、乾燥せしめることにより得られうることが好ましい。
上記のエポキシ樹脂組成物を用いることで機械的強度が高められ且つ寸法安定性を増大された、安定性に優れたプリプレグが作製される。
本実施形態で用いる繊維基材としては、各種公知のものを適宜選択して用いることができ、特に限定されないが、例えば、ロービングクロス、クロス、チョップドマット、サーフェシングマット等の各種ガラス布、アスベスト布、金属繊維布、及び、その他合成若しくは天然の無機繊維布;ポリビニルアルコール繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維、全芳香族ポリアミド繊維、ポリテトラフルオロエチレン繊維等の合成繊維から得られる織布又は不織布;綿布、麻布、フェルト等の天然繊維布;カーボン繊維布;クラフト紙、コットン紙、紙−ガラス混繊紙等の天然セルロース系布、等が挙げられ、中でも、低比重かつ比強度、比弾性率に優れた、カーボン繊維布が好ましい。
また、これらの繊維基材は、1種を単独で或いは2種以上を組み合わせて用いることができる。
繊維基材の厚さは、プリプレグの厚さや、所望の機械的強度及び寸法安定性等に応じて適宜設定すればよく、通常、0.05〜0.30mm程度であるが、特に限定されるものではない。
プリプレグにおいて繊維基材の占める割合は、所望のプリプレグの性能に応じて適宜設定され、特に限定されるものではなく、プリプレグの総量に対し、30〜90質量%であることが好ましく、40〜80質量%であることがより好ましく、50〜70質量%であることがさらに好ましい。繊維基材を30質量%以上とすることは、寸法安定性及び強度により一層優れる硬化物を得る観点から好適である。一方、繊維基材を90質量%以下とすることは、密着性により一層優れる硬化物を得る観点から好適である。尚、プリプレグの総量に対し、30〜90質量%となる場合に、本実施形態において、含浸性良好と呼ぶ。
本実施形態のプリプレグの製造方法は、例えば、上記のエポキシ樹脂組成物及び必要に応じ他の成分を、繊維基材に含浸させた後に乾燥する工程を含む方法が挙げられる。繊維基材への上記エポキシ樹脂組成物の含浸は、例えば、上記エポキシ樹脂組成物を基材に塗布したり、上記エポキシ樹脂組成物中に繊維基材を浸漬(ディッピング)したりすることより実施できる。この含浸処理は、必要に応じ複数回繰り返して行なうことも可能であり、また、その際に組成や濃度の異なる複数のエポキシ樹脂組成物を用いて含浸を繰り返して行ない、所望の樹脂組成及び樹脂量に調整することも可能である。
さらに、プリプレグの乾燥の際、加熱の程度を調節してエポキシ樹脂組成物を半硬化させた状態、いわゆるBステージ状態にすることが好ましい。プリプレグの乾燥条件は、所望のプリプレグの素材や厚さ等に応じて適宜設定され、通常、乾燥温度100〜200℃、乾燥時間1〜30分程度の条件下であることが好ましい。
本実施形態のプリプレグの製造の際、エポキシ樹脂組成物と繊維基材との界面における接着性を改善する目的で、必要に応じカップリング剤を添加したエポキシ樹脂組成物を用いることができる。ここで用いるカップリング剤としては、各種公知のものを適宜選択して用いることができ、例えば、シランカップリング剤、チタネートカップリング剤、アルミニウム系カップリング剤、ジルコアルミネートカップリング剤が挙げられるが、これらに特に限定されるものではない。
[繊維強化複合材料]
本実施形態の繊維強化複合材料は、上記のプリプレグを用いて得られる。本実施形態の繊維強化複合材料は、炭素繊維強化複合材料であることが好ましい。
本実施形態の繊維強化複合材料は、具体的には、例えば、上記のプリプレグを積層し加熱加圧成形せしめることにより得られうる。
加熱加圧成形は、常法にしたがって行なえばよく、例えば、温度80〜300℃、圧力0.01〜100MPa、時間1分〜10時間の条件下、より好ましくは、温度120〜250℃、圧力0.1〜10MPa、時間1分〜5時間の条件下で行なうことができる。温度、圧力、時間を上記範囲内することにより、樹脂の分解が起こらず、プリプレグ同士の接着が良好であり、成形精度が良好であるため、好ましい。
以下の実施例により本実施形態をさらに詳しく説明するが、本実施形態は以下の実施例により何ら限定されるものではない。実施例及び比較例において、以下の測定方法及び試薬を用いた。
(1)エポキシ当量の測定方法
実施例で得られたエポキシ樹脂のエポキシ当量は、JIS K−7236に基づいて、電位差滴定法(三菱化学アナリテック社製;製品名GT−200)を用いて測定した。
(2)IR測定
赤外分光光度測定(測定装置:日本分光(株)社製 「FT/IR−6100」(商標))を用いて、得られたエポキシ樹脂のIRを測定した。
(3)分子量分布(Mn、Mw、Mw/Mn)の測定方法
エポキシ樹脂のMn、Mw、Mw/Mnは、エポキシ樹脂をTHFに溶解させ、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC:東ソー社製;製品名HLC8320GPC)を用いて測定した。
また、検量線はポリスチレン(TSKstandardPOLYSTYRENE )を用いて作成した。
(4)軟化点
軟化点は、JIS K−7234に基づいて、環球法(明峰社製作所製、「MEIHOHSHA SOFTNING POINT TETSTER」型式 ASP−M2SP)にて求めた。
(5)エポキシ樹脂溶融粘度(120℃)
エポキシ樹脂について、粘度測定装置RS600(英弘精機(株)製)を用い、ディスクプレート上に各エポキシ樹脂サンプル約0.5gを載せ、ローターとプレートとの間隔を0.1mmとして回転させ、測定雰囲気温度が120℃で安定となる粘度(120℃溶融粘度)を測定した。
(6)溶剤溶解性
エポキシ樹脂3gと各溶剤3gとをガラスのスクリュー管に秤量し、室温にて振とう機を用いて溶解させた。2時間後に溶解していたものを○、24時間後に溶解していたものを△、溶解しなかったものを×とした。溶剤としては、メチルエチルケトン(MEK)、アセトンを用いた。
(7)ガラス転移温度
エポキシ樹脂組成物の硬化物のガラス転移温度(Tg)は、動的粘弾性測定装置DDV−25FP(オリエンテック(株)製)を用い、長さ20mm×幅4mm×厚さ2mmの試験片を、2℃/分で昇温させ、tanδが最大となる温度として求めた。
(8)破壊靭性(K1C)
エポキシ樹脂組成物の硬化物の破壊靭性(K1C)は、弾塑性破壊靭性試験方法(JSME S 001−1981)に準拠し測定した。具体的には、試験片中央に約2.5mmのクラックを入れた長さ20mm×幅4mm×厚さ2mmの試験片を、圧子移動速度0.5mm/分、支点間距離17.6mmでの3点曲げ試験にて測定した。
(9)圧縮強度測定
炭素繊維クロスに含浸させて得られた積層体について、SACMA−SRM−2R−94に準拠し、オートグラフAGS−H(株式会社島津製作所製)を用いて圧縮強度を測定した。
(10)90℃ピール強度
90℃ピール強度は、オートグラフAGS−H(株式会社島津製作所製)を用いてJIS C6484に準拠して測定した。
[実施例1]
反応器内に、グリシジル化合物(α)としてビスフェノールA型エポキシ樹脂(商品名:AER260、旭化成ケミカルズ(株)製、エポキシ当量189g/eq)6.0kgを投入して加熱撹拌し、40℃でテトラブチルアンモニウムブロマイド(商品名:臭化テトラ-n-ブチルアンモニウム、和光純薬工業(株)製)0.004kgを投入し、10分撹拌して混合物を得た。その後、得られた混合物をさらに加熱昇温し、反応器内の温度(内温)が150℃に到達した後、前記混合物に、トリレンジイソシアネート(商品名:コスモネート T−80(商標)、日本ポリウレタン(株)製)1.18kgを150分かけて投入した。その後、得られた反応液を昇温し、170℃とし、反応温度を170℃に保ち、反応液を5時間撹拌し、熟成(後反応)させることにより、オキサゾリドン環含有エポキシ樹脂1を7.09kg得た。得られたエポキシ樹脂1のエポキシ当量は、402g/eqであった。エポキシ樹脂1のIRチャートよりオキサゾリドン環の生成を確認した(図1参照)。また、エポキシ樹脂1のGPCチャートを図2に示す。
なお、グリシジル化合物(α)として用いたビスフェノールA型エポキシ樹脂(商品名:AER260、旭化成ケミカルズ(株)製、エポキシ当量189g/eq)は下記式(1−1)で表される構造を有していた。
(式(1−1)中、rは0以上の整数を表す。)
[実施例2]
反応器内に、グリシジル化合物(α)としてビスフェノールA型エポキシ樹脂(商品名:AER260、旭化成ケミカルズ(株)製、エポキシ当量189g/eq)6.0kgを投入して加熱撹拌し、40℃でテトラブチルアンモニウムクロリド(商品名:テトラブチルアンモニウムクロリド、和光純薬工業(株)製)0.004kgを投入し、10分撹拌して混合物を得た。その後、得られた混合物をさらに加熱昇温し、反応器内の温度(内温)が160℃に到達した後、前記混合物に、トリレンジイソシアネート(商品名:コロネート T−80(商標)、日本ポリウレタン(株)製)0.97kgを150分かけて投入した。その後、得られた反応液を昇温し、170℃とし、反応温度を170℃に保ち、反応液を5時間撹拌し、熟成(後反応)させることにより、オキサゾリドン環含有エポキシ樹脂2を6.89kg得た。得られたエポキシ樹脂2のエポキシ当量は、343g/eqであった。得られたエポキシ樹脂2のGPCチャートを図3に示す。
[実施例3]
反応器内に、グリシジル化合物(α)としてビスフェノールA型エポキシ樹脂(商品名:AER260、旭化成ケミカルズ(株)製、エポキシ当量189g/eq)6.0kgを投入して加熱撹拌し、40℃でテトラブチルアンモニウムヨージド(商品名:テトラブチルアンモニウムヨージド、和光純薬工業(株)製)0.004kgを投入し、10分撹拌して混合物を得た。その後、得られた混合物をさらに加熱昇温し、反応器内の温度(内温)が150℃に到達した後、前記混合物に、トリレンジイソシアネート(商品名:コロネート T−100(商標)、日本ポリウレタン(株)製)0.75kgを150分かけて投入した。その後、得られた反応液を昇温し、170℃とし、反応温度を170℃に保ち、反応液を5時間撹拌し、熟成(後反応)させることにより、オキサゾリドン環含有エポキシ樹脂3を6.89kg得た。得られたエポキシ樹脂3のエポキシ当量は、292g/eqであった。
[実施例4]
反応器内に、グリシジル化合物(α)としてテトラメチルビフェノール型エポキシ樹脂(商品名:YX4000、ジャパンエポキシレジン(株)製、エポキシ当量185g/eq)6.0kgを投入して110℃まで加熱して溶解させた後、110℃でテトラブチルアンモニウムヨージド(商品名:テトラブチルアンモニウムヨージド、和光純薬工業(株)製)0.004kgを投入し、10分撹拌して混合物を得た。その後、得られた混合物をさらに加熱昇温し、反応器内の温度(内温)が160℃に到達した後、前記混合物に、トリレンジイソシアネート(商品名:コロネート T−80(商標)、日本ポリウレタン(株)製)0.71kgを150分かけて投入した。その後、得られた反応液を昇温し、170℃とし、反応温度を170℃に保ち、反応液を5時間撹拌し、熟成(後反応)させることにより、オキサゾリドン環含有エポキシ樹脂4を6.54kg得た。得られたエポキシ樹脂4のエポキシ当量は、279g/eqであった。
なお、グリシジル化合物(α)として用いたテトラメチルビフェノール型エポキシ樹脂(商品名:YX4000、ジャパンエポキシレジン(株)製、エポキシ当量185g/eq)は下記式(1−2)で表される構造を有していた。
(式(1−2)中、sは0以上の整数を表す。)
[実施例5]
反応器内に、グリシジル化合物(α)としてビスフェノールA型エポキシ樹脂(商品名:AER260、旭化成ケミカルズ(株)製、エポキシ当量189g/eq)6.0kgを投入して加熱撹拌し、40℃で2−メチルイミダゾール(商品名:2−メチルイミダゾール、和光純薬工業(株)製)0.004kgを投入し、10分撹拌して混合物を得た。その後、得られた混合物をさらに加熱昇温し、反応器内の温度(内温)が150℃に到達した後、前記混合物に、ナフタレンジイソシアネート(商品名:デスモジュール15(商標)、住化バイエルウレタン(株)製)1.00kgを150分かけて投入した。その後、得られた反応液を昇温し、170℃とし、反応温度を170℃に保ち、反応液を5時間撹拌し、熟成(後反応)させることにより、オキサゾリドン環含有エポキシ樹脂5を6.89kg得た。得られたエポキシ樹脂5のエポキシ当量は、300g/eqであった。
[比較例1]
反応器内に、グリシジル化合物(α)としてビスフェノールA型エポキシ樹脂(商品名:AER260、旭化成ケミカルズ(株)製、エポキシ当量189g/eq)6.0kgを投入して加熱撹拌し、40℃でテトラブチルアンモニウムブロマイド(商品名:臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム、和光純薬工業(株)製)0.004kgを投入し、10分撹拌して混合物を得た。その後、得られた混合物をさらに加熱昇温し、反応器内の温度(内温)が170℃に到達した後、前記混合物に、トリレンジイソシアネート(商品名:コスモネート T−80(商標)、日本ポリウレタン(株)製)1.18kgを300分かけて投入した。その後、反応温度を180℃に保ち、得られた反応液を5時間撹拌し、熟成(後反応)させることにより、オキサゾリドン環含有エポキシ樹脂6を6.85kg得た。得られたエポキシ樹脂6のエポキシ当量は、392g/eqであった。得られたエポキシ樹脂6のGPCチャートを図4に示す。
[比較例2]
反応器内に、グリシジル化合物(α)としてビスフェノールA型エポキシ樹脂(商品名:AER260、旭化成ケミカルズ(株)製、エポキシ当量189g/eq)6.0kgを投入して加熱撹拌し、40℃でテトラブチルアンモニウムクロリド(商品名:テトラブチルアンモニウムクロリド、和光純薬工業(株)製)0.004kgを投入し、10分撹拌して混合物を得た。その後、得られた混合物をさらに加熱昇温し、反応器内の温度(内温)が130℃に到達した後、前記混合物に、トリレンジイソシアネート(商品名:コロネート T−80(商標)、日本ポリウレタン(株)製)0.97kgを150分かけて投入した。その後、得られた反応液を昇温し、170℃とし、反応温度を170℃に保ち、反応液を1時間撹拌した後サンプリングし、そのIRを測定した。そのIRチャートで1709cm-1にイソシアヌレート環のピークがみられた(図5参照)。さらに得られた反応液を170℃で4時間撹拌し、熟成(後反応)させることにより、オキサゾリドン環含有エポキシ樹脂7を6.76kg得た。得られたエポキシ樹脂7のエポキシ当量は、333g/eqであった。得られたエポキシ樹脂7のGPCチャートを図6に示す。
[比較例3]
反応器内に、グリシジル化合物(α)としてビスフェノールA型エポキシ樹脂(商品名:AER260、旭化成ケミカルズ(株)製、エポキシ当量189g/eq)6.0kgを投入して加熱撹拌し、40℃でテトラブチルアンモニウムヨージド(商品名:テトラブチルアンモニウムヨージド、和光純薬工業(株)製)0.004kgを投入し、10分撹拌して混合物を得た。その後、得られた混合物をさらに加熱昇温し、反応器内の温度(内温)が150℃に到達した後、前記混合物に、トリレンジイソシアネート(商品名:コロネート T−100(商標)、日本ポリウレタン(株)製)0.75kgを30分かけて投入した。その後、得られた反応液を昇温し、170℃とし、反応温度を170℃に保ち、反応液を5時間撹拌し、熟成(後反応)させることにより、オキサゾリドン環含有エポキシ樹脂8を6.46kg得た。得られたエポキシ樹脂8のエポキシ当量は、281g/eqであった。
[比較例4]
反応器内に、グリシジル化合物(α)としてテトラメチルビフェノール型エポキシ樹脂(商品名:YX4000、ジャパンエポキシレジン(株)製、エポキシ当量185g/eq)6.0kgを投入して110℃まで加熱して溶解させた後、110℃でテトラブチルアンモニウムヨージド(商品名:テトラブチルアンモニウムヨージド、和光純薬工業(株)製)0.004kgを投入し、10分撹拌して混合物を得た。その後、得られた混合物をさらに加熱昇温し、反応器内の温度(内温)が185℃に到達した後、前記混合物に、トリレンジイソシアネート(商品名:コロネート T−80(商標)、日本ポリウレタン(株)製)0.71kgを150分かけて投入した。その後、得られた反応液を昇温し、170℃とし、反応温度を170℃に保ち、反応液を5時間撹拌し、熟成(後反応)させることにより、オキサゾリドン環含有エポキシ樹脂9を6.32kg得た。得られたエポキシ樹脂9のエポキシ当量は、260g/eqであった。
[比較例5]
反応器内に、グリシジル化合物(α)としてビスフェノールA型エポキシ樹脂(商品名:AER260、旭化成ケミカルズ(株)製、エポキシ当量189g/eq)6.0kgを投入して加熱撹拌し、40℃で2−メチルイミダゾール(商品名:2−メチルイミダゾール、和光純薬工業(株)製)0.004kgを投入し、10分撹拌して混合物を得た。その後、得られた混合物をさらに加熱昇温し、反応器内の温度(内温)が150℃に到達した後、前記混合物に、ナフタレンジイソシアネート(商品名:デスモジュール15(商標)、住化バイエルウレタン(株)製)1.00kgを40分かけて投入した。その後、得られた反応液を昇温し、170℃とし、反応温度を170℃に保ち、反応液を5時間撹拌し、熟成(後反応)させることにより、オキサゾリドン環含有エポキシ樹脂10を6.65kg得た。得られたエポキシ樹脂10のエポキシ当量は、279g/eqであった。
[応用例1]
エポキシ樹脂(A)として上記エポキシ樹脂1を100g、メチルエチルケトン50gに溶解し、得られた溶液に、硬化剤としてジシアンジアミドを3.1g、硬化促進剤として2−メチルイミダゾールを0.1g投入し、エポキシ樹脂組成物を得た。
得られたエポキシ樹脂組成物にガラスクロス(商品名:AS2117、旭シュエーベル(株)社製)を5分間浸漬し、ガラスクロスにエポキシ樹脂組成物を含浸せしめた。その後、該ガラスクロスを170℃のオーブンで2分間加熱して、プリプレグを得た。
得られたプリプレグを10cm四方に切断し、7枚重ねて、熱板プレスにて40kgf/cm2、180℃で60分プレスを行い、繊維強化複合材料を得た。得られた繊維強化複合材料からガラス転移温度Tgを測定した。
また、得られたプリプレグを10cm四方に切断し、7枚重ねて、さらに銅箔JTCP−70μ(JX日鉱日石株式会社製)を重ねて、熱板プレスにて40kgf/cm2、180℃で60分プレスを行い、銅張積層板を得た。得られた銅張積層板から、銅箔を幅1cmで剥し、90℃ピール強度を測定した。
プリプレグの基材よりB−ステージの組成物の粉を集め、ふるいにて繊維を取り除いたのち、型に入れて熱版プレスにて40kgf/cm2、180℃で60分プレスを行い、硬化物を得た。得られた硬化物よりK1cを測定した。
ガラスクロスの代わりに、炭素繊維クロス(商品名:トレカクロスCO6343、東レ(株)社製)を使用した以外は上記と同様の方法で繊維強化複合材料を得た。得られた繊維強化複合材料から圧縮強度を測定した。
[応用例2]
エポキシ樹脂(A)として上記エポキシ樹脂1を100g、メチルエチルケトン50gに溶解し、硬化剤としてジシアンジアミドを3.1g、硬化促進剤として2−メチルイミダゾールを0.1g、可塑剤としてポリエーテルスルホン(住友化学株式会社製、スミカエクセル、5003P)を2.0g投入し、エポキシ樹脂組成物を得た。
得られたエポキシ樹脂組成物にガラスクロス(商品名:AS2117、旭シュエーベル(株)社製)を5分間浸漬し、ガラスクロスにエポキシ樹脂組成物を含浸せしめた。その後、該ガラスクロスを170℃のオーブンで2分間加熱して、プリプレグを得た。
得られたプリプレグを10cm四方に切断し、7枚重ねて、熱板プレスにて40kgf/cm2、180℃で60分プレスを行い、繊維強化複合材料を得た。得られた繊維強化複合材料からガラス転移温度Tgを測定した。
また、得られたプリプレグを10cm四方に切断し、7枚重ねて、さらに銅箔JTCP−70μ(JX日鉱日石株式会社製)を重ねて、熱板プレスにて40kgf/cm2、180℃で60分プレスを行い、銅張積層板を得た。得られた銅張積層板から、銅箔を幅1cmで剥し、90℃ピール強度を測定した。
プリプレグの基材よりB−ステージの組成物の粉を集め、ふるいにて繊維を取り除いたのち、型に入れて熱版プレスにて40kgf/cm2、180℃で60分プレスを行い、硬化物を得た。得られた硬化物よりK1cを測定した。
ガラスクロスの代わりに、炭素繊維クロス(商品名:トレカクロスCO6343、東レ(株)社製)を使用した以外は上記と同様の方法で繊維強化複合材料を得た。得られた繊維強化複合材料から圧縮強度を測定した。
[応用例3]
エポキシ樹脂(A)として上記エポキシ樹脂1を100g、メチルエチルケトン50gに溶解し、硬化剤としてジシアンジアミドを3.1g、硬化促進剤として2−メチルイミダゾールを0.1g、フィラーとして微粒子シリカ(商品名:アエロジルRY200、日本アエロジル(株)製)を2.0g投入し、エポキシ樹脂組成物を得た。
得られたエポキシ樹脂組成物にガラスクロス(商品名:AS2117、旭シュエーベル(株)社製)を5分間浸漬し、ガラスクロスにエポキシ樹脂組成物を含浸せしめた。その後、該ガラスクロスを170℃のオーブンで2分間加熱して、プリプレグを得た。
得られたプリプレグを10cm四方に切断し、7枚重ねて、熱板プレスにて40kgf/cm2、180℃で60分プレスを行い、繊維強化複合材料を得た。得られた繊維強化複合材料からガラス転位温度Tgを測定した。
また、得られたプリプレグを10cm四方に切断し、7枚重ねて、さらに銅箔JTCP−70μ(JX日鉱日石株式会社製)を重ねて、熱板プレスにて40kgf/cm2、180℃で60分プレスを行い、銅張積層板を得た。得られた銅張積層板から、銅箔を幅1cmで剥し、90℃ピール強度を測定した。
プリプレグの基材よりB−ステージの組成物の粉を集め、ふるいにて繊維を取り除いたのち、型に入れて熱版プレスにて40kgf/cm2、180℃で60分プレスを行い、硬化物を得た。得られた硬化物よりK1cを測定した。
ガラスクロスの代わりに、炭素繊維クロス(商品名:トレカクロスCO6343、東レ(株)社製)を使用した以外は上記と同様の方法で繊維強化複合材料を得た。得られた繊維強化複合材料から圧縮強度を測定した。
[応用比較例1]
エポキシ樹脂(A)としてビスフェノールA型エポキシ樹脂(商品名:AER260、旭化成ケミカルズ(株)製、エポキシ当量189g/eq)100gをメチルエチルケトン50gに溶解し、硬化剤としてジシアンジアミドを6.7g、硬化促進剤として2−メチルイミダゾールを0.1g投入し、エポキシ樹脂組成物を得た。
得られたエポキシ樹脂組成物にガラスクロス(商品名:AS2117、旭シュエーベル(株)社製)を5分間浸漬し、ガラスクロスにエポキシ樹脂組成物を含浸せしめた。その後、該ガラスクロスを170℃のオーブンで2分間加熱して、プリプレグを得た。
得られたプリプレグを10cm四方に切断し、7枚重ねて、熱板プレスにて40kgf/cm2、180℃で60分プレスを行い、繊維強化複合材料を得た。得られた繊維強化複合材料からガラス転位温度Tgを測定した。
また、得られたプリプレグを10cm四方に切断し、7枚重ねて、さらに銅箔JTCP−70μ(JX日鉱日石株式会社製)を重ねて、熱板プレスにて40kgf/cm2、180℃で60分プレスを行い、銅張積層板を得た。得られた銅張積層板から、銅箔を幅1cmで剥し、90℃ピール強度を測定した。
プリプレグの基材よりB−ステージの組成物の粉を集め、ふるいにて繊維を取り除いたのち、型に入れて熱版プレスにて40kgf/cm2、180℃で60分プレスを行い、硬化物を得た。得られた硬化物よりK1cを測定した。
ガラスクロスの代わりに、炭素繊維クロス(商品名:トレカクロスCO6343、東レ(株)社製)を使用した以外は上記と同様の方法で繊維強化複合材料を得た。得られた繊維強化複合材料から圧縮強度を測定した。

Claims (11)

  1. 反応器内で、下記式(1)で表されるグリシジル化合物(α)及び触媒を混合して混合物を得る工程1と、
    前記反応器内の温度を145℃〜175℃の範囲に制御しながら、前記工程1で得られた混合物に、下記式(2)で表されるイソシアネート化合物(β)を100分〜240分かけて投入する工程2と、
    を有する、オキサゾリドン環含有エポキシ樹脂(A)の製造方法。
    (式(1)中、R1は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、R2はn価の有機基であり、nは1〜3の整数を表す。)
    (式(2)中、R3はm価の有機基であり、mは1〜5の整数を表す。)
  2. 前記工程1を40℃〜150℃の範囲で行う、請求項1に記載のオキサゾリドン環含有エポキシ樹脂(A)の製造方法。
  3. 下記式(1)で表されるグリシジル化合物(α)及び触媒の混合物に、145℃〜175℃で、下記式(2)で表されるイソシアネート化合物(β)を100分〜240分かけて投入することにより得られるオキサゾリドン環含有エポキシ樹脂(A)。
    (式(1)中、R1は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、R2はn価の有機基であり、nは1〜3の整数を表す。)
    (式(2)中、R3はm価の有機基であり、mは1〜5の整数を表す。)
  4. 前記混合物が、40℃〜150℃で前記グリシジル化合物(α)及び触媒を混合することにより得られる、請求項3に記載のオキサゾリドン環含有エポキシ樹脂(A)。
  5. ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)測定で得られる分子量分布(重量平均分子量Mw/数平均分子量Mn)が2.0〜3.5であり、重量平均分子量Mwが4000以下である、請求項3又は4に記載のオキサゾリドン環含有エポキシ樹脂(A)。
  6. エポキシ当量が250〜500g/eqである、請求項3〜5のいずれか一項に記載のオキサゾリドン環含有エポキシ樹脂(A)
  7. 請求項3〜6いずれか一項に記載のエポキシ樹脂(A)、該エポキシ樹脂(A)とは異なるエポキシ樹脂(B)及び/又は硬化剤(C)を含有するエポキシ樹脂組成物。
  8. 可塑剤(D)をさらに含有する、請求項7に記載のエポキシ樹脂組成物。
  9. フィラー(E)をさらに含有する、請求項7又は8に記載のエポキシ樹脂組成物。
  10. 繊維基材に、請求項7〜9いずれか一項に記載のエポキシ樹脂組成物を塗布及び/又は浸漬により含浸させて得られるプリプレグ。
  11. 請求項10に記載のプリプレグを用いて得られる繊維強化複合材料。
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