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JP2016062031A - 反射型スクリーン、映像表示システム - Google Patents

反射型スクリーン、映像表示システム Download PDF

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JP2016062031A
JP2016062031A JP2014191751A JP2014191751A JP2016062031A JP 2016062031 A JP2016062031 A JP 2016062031A JP 2014191751 A JP2014191751 A JP 2014191751A JP 2014191751 A JP2014191751 A JP 2014191751A JP 2016062031 A JP2016062031 A JP 2016062031A
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reflective screen
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善史 深野
Yoshifumi Fukano
善史 深野
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

【課題】明室環境下でもコントラストの高い良好な映像を表示できる反射型スクリーン、映像表示装置を提供する。【解決手段】反射型スクリーン10は、背面側に凸である単位プリズム112がスクリーン面に平行な面に沿って複数配列されたプリズム層11と、反射型スクリーン10の厚み方向においてプリズム層11の背面側に設けられ、前記単位光学形状の背面側表面の少なくとも一部と界面をなし、単位プリズム112よりも屈折率が低く、光透過性を有する空気層12と、反射型スクリーン10の厚み方向において空気層12よりも背面側に設けられ、光を吸収する光吸収層14と、反射型スクリーン10の厚み方向においてプリズム層11よりも映像源側に設けられ、光を透過する光透過部132と光を吸収する光吸収部133とが、スクリーン面に沿って単位プリズム112の配列方向に平行な方向に交互に配列された光制御層13とを備えるものとした。【選択図】図2

Description

本発明は、投射された映像光を反射して映像を表示する反射型スクリーン、映像表示システムに関するものである。
従来、プロジェクタ等から投射された映像光を反射して、映像を観察可能に表示する反射型スクリーンが広く知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
反射型スクリーンは、ホームシアターや、会議やプレゼンテーション等で使用される場合も多く、従来使用される暗室環境下に加えて、明室環境下でも使用したいという要望がある。
特開2002−311507号公報 特開2010−262046号公報
しかし、明室環境下では、照明光等の外光が反射型スクリーンに入射するため、映像のコントラストが低下するという問題がある。
本発明の課題は、明室環境下でもコントラストの高い良好な映像を表示できる反射型スクリーン、映像表示装置を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1の発明は、映像源から投射された映像光を反射して映像を観察可能に表示する反射型スクリーンであって、背面側に凸である単位光学形状(112)がスクリーン面に平行な面に沿って複数配列された光学形状層(11)と、該反射型スクリーンの厚み方向において前記光学形状層の背面側に設けられ、前記単位光学形状の背面側表面の少なくとも一部と界面をなし、前記単位光学形状よりも屈折率が低く、光透過性を有する低屈折率層(12)と、該反射型スクリーンの厚み方向において前記低屈折率層よりも背面側に設けられ、光を吸収する光吸収層(14)と、該反射型スクリーンの厚み方向において前記光学形状層よりも映像源側に設けられ、光を透過する光透過部(132,232,332)と光を吸収する光吸収部(133,233,333)とが、スクリーン面に沿って前記単位光学形状の配列方向に平行な方向に交互に配列された光制御層(13,23,33)と、を備えること、を特徴とする反射型スクリーン(10)である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の反射型スクリーンにおいて、前記単位光学形状(112)は、略三角柱形状であり、該反射型スクリーンの使用状態における画面左右方向を長手方向とし、画面上下方向に配列されていること、を特徴とする反射型スクリーン(10)である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の反射型スクリーンにおいて、前記光吸収部(133,233)は、その配列方向及びスクリーン面に直交する方向に平行な断面での断面形状が略楔形形状であること、を特徴とする反射型スクリーン(10)である。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の反射型スクリーンにおいて、前記単位光学形状(112)は、スクリーン面に直交し、かつ、その配列方向に平行な断面における断面形状が、略三角形形状であり、その頂角が77〜131°であること、を特徴とする反射型スクリーン(10)である。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の反射型スクリーン(10)と、前記反射型スクリーンに映像光を投射する映像源(LS)と、を備える映像表示システム(1)である。
本発明によれば、明室環境下でもコントラストの高い良好な映像を表示できる反射型スクリーン、映像表示装置を提供できるという効果を奏する。
実施形態の映像表示システム1を説明する図である。 実施形態の反射型スクリーン10の層構成を示す図である。 実施形態の光制御層13を説明する図である。 実施形態のプリズム層11を説明する図である。 実施形態の反射型スクリーン10へ入射する映像光L1及び外光G1,G2の様子を説明する図である。 実施形態の光制御層13の他の例を説明する図である。 変形形態の反射型スクリーン50を説明する図である。 変形形態の表面層55を映像源側から見た様子を示す図である。 比較例の反射型スクリーンの層構成を示す図である。
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、図1を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張している。
本明細書中において、板、シート等の言葉を使用しているが、これらは、一般的な使い方として、厚さの厚い順に、板、シート、フィルムの順で使用されており、本明細書中でもそれに倣って使用している。しかし、このような使い分けには、技術的な意味は無いので、これらの文言は、適宜置き換えることができるものとする。
本明細書中に記載する各部材の寸法等の数値及び材料名等は、実施形態としての一例であり、これに限定されるものではなく、適宜選択して使用してよい。
本明細書中において、形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば、平行や直交等の用語については、厳密に意味するところに加え、同様の光学的機能を奏し、平行や直交と見なせる程度の誤差を有する状態も含むものとする。
本明細書において、シート面とは、そのシート全体として見たときにおける、シートの平面方向となる面を示すものである。板面、フィルム面についても、同様であるとする。
(実施形態)
図1は、本実施形態の映像表示システム1を説明する図である。図1(a)は、映像表示システム1の斜視図であり、図1(b)は、映像表示システム1の側面図である。
映像表示システム1は、反射型スクリーン10、映像源LS等を有している。映像表示システム1では、反射型スクリーン10が映像源LSから投影された映像光Lを反射して、その画面(表示面)上に映像を表示する。
映像源LSは、映像光Lを反射型スクリーン10へ投射する映像光投射装置である。映像源LSは、汎用のプロジェクタ等を用いることができる。
この映像源LSは、図1に示すように、反射型スクリーン10の使用状態における画面の幾何学的中心(画面中央)となる点Aを通り、スクリーン面の法線方向に平行な直線上に位置している。映像源LSは、反射型スクリーン10の画面(表示面)の大部分に対して、スクリーン面の法線方向から、又は、法線方向に対してなす角度が45°以下となる方向から、映像光Lを投射可能である。
反射型スクリーン10は、映像源LSが投射した映像光Lを観察者O側へ向けて反射し、映像を表示する。ここでは、反射型スクリーン10の使用状態において、反射型スクリーン10の画面(表示面)が、観察者O側から見て、長辺方向が画面左右方向となる略矩形状である例を挙げて説明する。
なお、以下の説明中において、画面上下方向、画面左右方向とは、特に断りが無い場合、この反射型スクリーン10の使用状態における画面上下方向(鉛直方向)、画面左右方向(水平方向)であるとする。
また、図1を含め、以下の各図において、画面左右方向をX方向、画面上下方向をY方向、スクリーン面に直交する方向(反射型スクリーン10の厚み方向)をZ方向とするXYZ座標軸を設けた。観察者Oから見て、X1側は画面左右方向左側、X2側は画面左右方向右側、Y1側は画面上下方向下側、Y2側は画面上下方向上側である。また、Z1側は背面側(裏面側)であり、Z2側は映像源側(観察者側)である。
ここで、スクリーン面とは、この反射型スクリーン10全体として見たときにおける、反射型スクリーン10の平面方向となる面を示すものであり、反射型スクリーン10の画面(表示面)に平行である。また、スクリーン面の法線方向(スクリーン面に直交する方向)は、反射型スクリーン10の厚み方向に平行である。
一般的に、反射型スクリーンは、樹脂製の薄い層の積層体等であり、それ単独では平面性を維持するだけの十分な剛性を有していない場合が多い。そのため、反射型スクリーン10は、その背面側に不図示の接合層を介して不図示の支持板一体に接合される形態とすることにより、その画面の平面性を維持する形態としてもよい。支持板としては、剛性が高い平板状の部材が好ましく、例えば、アクリル樹脂やPC樹脂等の樹脂製、アルミニウム等の金属製、木製等の板状の部材等を用いることができる。
また、これに限らず、反射型スクリーン10は、不図示の枠部材等によってその四辺等が支持され、その平面性を維持する形態としてもよい。
図2は、本実施形態の反射型スクリーン10の層構成を示す図である。図2では、YZ面(反射型スクリーン10のスクリーン面に直交し、かつ、画面上下方向に平行な面)での断面の一部を拡大して示している。
反射型スクリーン10は、その映像源側(Z2側)から順に、表面層15、光制御層13、接合層16、プリズム層11、空気層12、光吸収層14等を備えている。
表面層15は、反射型スクリーン10の最も映像源側(Z2側)に設けられる層である。この表面層15は、映像源側(Z2側)の表面に微細な凹凸形状(マット形状)を有しており、ハードコート機能を有する紫外線硬化型樹脂(例えば、ウレタンアクリレート等)により形成されている。また、表面層15は、後述する光制御層13の映像源側(Z2側)の面(本実施形態では、光制御基材部131の映像源側の面)に一体に形成されている。表面層15の厚さは、約10〜100μmである。
なお、表面層15は、これに限らず、反射防止機能、紫外線吸収機能、防汚機能や帯電防止機能、タッチパネル機能等、適宜必要な機能を1つ又は複数選択して設けてよい。また、表面層15は、上述のように、光制御層13の映像源側(Z2側)の面に、各種機能を有する樹脂等を塗布する等により直接形成される形態としてもよいし、不図示の粘着材等により光制御層13に接合される形態としてもよい。
本実施形態の表面層15は、表面に微細凹凸形状が不規則に配列されて形成されているので、上述の効果に加えて、例えば、光源像や外光の映り込みを防止する機能や、映像の視野角を広げる機能等も有している。
なお、表面層15は、所望する機能や用いる材料の特性等に応じて、適宜その厚さを設定することができる。
また、表面層15は、上述の紫外線硬化型樹脂に限らず、他の電離放射線硬化型樹脂等を用いてもよいし、所望する機能に合わせて適宜その材料を選択してよい。
光制御層13は、映像光の光路を制御したり、照明光等の不要な外光の一部を吸収したりする機能を有する層である。光制御層13は、表面層15の背面側(Z1側)に設けられている。
この光制御層13は、光制御基材部131、光透過部132、光吸収部133を備えている。
光制御基材部131は、光透過性を有し、光制御層13の基材(ベース)となるシート状の部材である。本実施形態の光制御基材部131は、その映像源側(Z2側)には、表面層15が一体に形成され、背面側(Z1側)に光透過部132が複数配列されて一体に形成されている。
光制御基材部131は、PET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂や、PC(ポリカーボネート)樹脂等の熱可塑性樹脂製のシート状の部材を用いることができる。
図3は、本実施形態の光制御層13を説明する図である。図3では、図2に示す断面における光制御層13をさらに拡大して示している。
光透過部132及び光吸収部133は、画面左右方向(X方向)に平行に延在し、スクリーン面に平行な面(光制御層13の背面側の面)に沿って、画面上下方向(Y方向)に交互に配列されている。
光透過部132は、光を透過する機能を有し、図3に示す断面における断面形状が略台形形状である。光透過部132は、画面上下方向(Y方向)における背面側(Z1側)の端部の寸法W2が、映像源側(Z2側)の端部の寸法W1に比べて小さい。
光透過部132は、光制御基材部131の背面側(Z1側)に、紫外線硬化型樹脂等の電離放射線硬化型樹脂や光硬化型樹脂等により形成される。
光吸収部133は、光を吸収する作用を有し、光透過部132間の谷部に形成されている。この光吸収部133によって、外光や迷光等を吸収する作用を有する。
この光吸収部133は、図3に示す断面形状が、略楔形形状である。ここで、楔形形状とは、一端が広く他端に至るにしたがってしだいに狭くなっている形状を意味し、三角形形状や台形形状を含む形状であるものとする。
本実施形態の光吸収部133は、図3に示す断面形状が略台形形状であり、画面上下方向における映像源側(Z2側)の端部の寸法W3が背面側(Z1側)の端部の寸法W4よりも小さい形状となっている。なお、光吸収部133は、略三角形形状としてもよい。
光吸収部133は、光を吸収する光吸収粒子を含有する紫外線硬化型樹脂等の電離放射線硬化型樹脂や光硬化型樹脂を、光透過部132間にワイピング(スキージング)して充填し、硬化させる等により形成される。
光吸収部133に用いられる光吸収粒子としては、カーボンブラック、グラファイト、黒色酸化鉄等の金属塩、顔料、染料等で着色された有機微粒子や着色したガラスビーズ等の光吸収性を有する着色粒子が好ましい。また、映像光の特性に合わせて、特定の波長を選択的に吸収する着色粒子としてもよい。光吸収粒子は、その平均粒径を1〜20μmとすることが好ましい。光吸収粒子の平均粒径がこの範囲よりも小さいと、ワイピングによるかき取りが難しくなり、光透過部132上に光吸収粒子が残留しやすくなる。また、光吸収粒子の平均粒径がこの範囲よりも大きいと、光透過部132の間の隙間への充填が困難になる。従って、光吸収粒子の平均粒径は、上記範囲とすることが好ましい。
なお、光吸収部133は、黒色等の塗料を光透過部132間の谷部に充填する形態としてもよいし、光透過部132の斜面部分に黒色等の塗料を塗布する形態としてもよい。
光透過部132は、光吸収部133との界面134(134a,134b)を有している。光透過部132の界面134aは、画面上下方向の上側(Y2側)であり、光透過部132の界面134bは、画面上下方向の下側(Y1側)であるとする。この界面134a,134bは、図3に示す断面において、スクリーン面の法線方向(Z方向)に対して、それぞれ、角度θ1,θ2をなしている。本実施形態では、θ1=θ2である。
この角度θ1,θ2は、0°〜20°とすることが、外光を効率よく吸収し、かつ、映像光を効率よく透過させる観点から好ましい。
なお、この界面134は、厚み方向において複数の面からなる折れ面状としてもよいし、曲面状であってもよい。
図3に示すように、光透過部132の配列ピッチ(光吸収部133の配列ピッチ)は、P1(P1=W1+W3=W2+W4)である。また、光吸収部133の高さ(Z方向における寸法)は、Hである。
この配列ピッチP1と高さHとの比H/P1は、0.3≦H/P1≦0.8を満たすことが、明るくかつコントラストの高い映像を表示する観点から好ましい。
H/P1<0.3となる場合、光制御層13中に設けられる光吸収部133が疎となり、光吸収部133に吸収される外光の量が低減し、コントラスト向上効果が得られない。また、h/P>0.8となる場合、光吸収部133によって吸収される映像光が増え、映像が暗くなること等から好ましくない。従って、比H/P1は、0.3≦H/P1≦0.8を満たすことが好ましい。
なお、光透過部132は、熱可塑性樹脂により形成してもよく、このとき、光制御層13が、層としての十分な剛性等を有するならば、光制御基材部131を備えない形態としてもよい。
接合層16は、光透過性を有する粘着剤又は接着剤等により形成された層であり、プリズム層11と光制御層13とを一体に接合する層である。
この接合層16は、紫外線の照射や圧力等により、粘着性を発揮する粘着剤等が、好適に使用される。
図4は、本実施形態のプリズム層11を説明する図である。図4では、図2に示す断面におけるプリズム層11、空気層12、光吸収層14をさらに拡大して示している。
プリズム層11は、プリズム基材部111及び単位プリズム112を備える光学形状層である。このプリズム層11は、光制御層13の背面側(Z1側)に設けられている。
プリズム基材部111は、このプリズム層11のベース(基材)となる層である。このプリズム基材部111は、PC樹脂やPET樹脂等の熱可塑性樹脂製のシート状の部材を用いることができる。
単位プリズム112は、背面側(Z1側)に凸となる略三角柱状であり、画面左右方向(X方向)を長手方向(稜線方向)とし、スクリーン面に沿って画面上下方向(Y方向)に複数配列されている単位光学形状である。単位プリズム112は、プリズム基材部111の背面側の面に一体に形成されている。
単位プリズム112は、紫外線硬化型樹脂や電子線硬化型樹脂等の電離放射線硬化型樹脂により形成される。なお、これに限らず、単位プリズム112は、熱可塑性樹脂を用いてプリズム基材部111と一体に押出成型法や射出成型法等により形成してもよく、このとき、プリズム層11が層としての十分な剛性等を有するならば、プリズム基材部111を有しない形態としてもよい。単位プリズム112及びプリズム基材部111の形成方法等は、適宜自由に選択してよい。
単位プリズム112は、YZ面(スクリーン面に直交する方向及び単位プリズム112の配列方向に平行な面)での断面における断面形状が、略三角形形状である。
この単位プリズム112は、背面側に凸となる三角柱形状であり、画面左右方向(X方向)を長手方向とし、画面上下方向(Y方向)に配列されている。
単位プリズム112は、2つの側面112a,112bを有する。この2つの側面のうち頂点tよりも画面上下方向の上側(Y2側)の側面を側面112a、下側(Y1側)の側面を側面112bとし、各側面がスクリーン面に平行な面となす角度をそれぞれ、角度β、角度γとする。また、単位プリズム112の頂角は、角度αである。さらに、単位プリズム112は、その配列ピッチがP2、配列方向(Y方向)の単位プリズム112の幅がW5であり、配列ピッチP2が幅W5に等しい(P2=W5)。
単位プリズム112の頂角αは、映像光を効率よく観察者側へ反射する観点等から、77〜131°とすることが好ましく、90°とすることがより好ましい。しかし、この頂角αは、単位プリズム112の屈折率や、単位プリズム112と後述する低屈折率層である空気層12との屈折率差、映像源LSの位置等に応じて適宜変更してよい。
本実施形態の単位プリズム112は、断面形状が二等辺三角形形状であり、α=90°であり、β=γ=45°である。
単位プリズム112の配列ピッチP2や頂角α等は、映像光を投影する映像源LS(プロジェクタ)の画素(ピクセル)の大きさや、映像源LSの映像光の投射角度(スクリーン面に対する映像光の入射角度)等に応じて、適宜変更可能である。
また、本実施形態では、図2等では、単位プリズム112の配列ピッチP2及び頂角αが一定である例を示しているが、これに限らず、単位プリズム112の配列方向に沿って頂角αや、配列ピッチP2、角度β及び角度γが適宜変化する形態としてもよい。
また、単位プリズム112の断面形状は、二等辺三角形形状である例を示しているが、これに限らず、不等辺三角形形状等としてもよいし、例えば、配列方向(画面上下方向)において、中央では二等辺三角形形状であるが、画面上方や下方へ向かうにつれて不等辺三角形形状に変化する形態としてもよい。
また、単位プリズム112は、円錐形状や四角錘形状等であり、画面上下方向及び画面左右方向に配列される形態としてもよい。
また、単位プリズム112は、図4に示す断面において、その頂部が例えば背面側に凸となる曲面形状を有していてもよいし、その頂部が平面状となっていてもよい。このような形態とした場合には、例えば、光吸収層14との接合が容易に行える等の効果を有する。
空気層12は、プリズム層11の背面側(Z1側)に位置し、単位プリズム112の配列方向(Y方向)において、単位プリズム112と交互に配置されている。即ち、単位プリズム112の側面112a,112bは、空気層12と接しており、空気層12との界面となっている。
この空気層12は、空気が充填されており、単位プリズム112よりも屈折率が低く、光透過性を有する低屈折率層である。
なお、本実施形態では、低屈折率層が、空気が充填されて形成される空気層12である例を示したが、これに限らず、例えば、窒素等の他の気体により形成されてもよいし、単位プリズム112よりも屈折率が低い樹脂により形成されていてもよい。
光吸収層14は、空気層12の背面側(Z1側)に設けられた層であり、光を吸収する機能を有する層である。
本実施形態の光吸収層14は、黒色のシート状の部材を基材とし、この基材の映像源側(観察面側)となる面に、黒色の粘着剤層(不図示)を有している。光吸収層14は、この粘着剤層により、単位プリズム112の頂点tと接合し、単位プリズム112の間に空気層12が形成された状態で、プリズム層11と接合されている。このとき、単位プリズム112の頂点tを含む単位プリズム112の頂部の一部が、粘着剤層中に入りこむ形態としてもよい。
光吸収層14の基材としては、PET樹脂や、PC樹脂、MS(メチルメタクリレート・スチレン)樹脂、MBS(メチルメタクリレート・ブタジエン・スチレン)樹脂、アクリル系樹脂等のシート状の部材を用いることができる。この基材は、粘着剤層が黒色等の暗色に着色されており、十分な光吸収性を有する場合には、透明又は半透明な部材を用いてもよいし、白色等の部材を用いてもよい。また、基材が黒色等であり、十分な光吸収性を有するならば、粘着剤層を透明、又は、半透明等としてもよい。
なお、光吸収層14は、光を吸収する機能に加え、ハードコート機能、紫外線吸収機能、帯電防止機能、防汚機能等を備える形態としてもよい。
ここで、反射型スクリーン10へ入射する映像光や外光について説明する。
図5は、本実施形態の反射型スクリーン10へ入射する映像光L1及び外光G1,G2の様子を説明する図である。図5では、図2に示す反射型スクリーン10の断面の一部を、さらに拡大して示している。図5(a)は、表面層15、光制御層13における映像光及び外光の様子を示し、図5(b)では、プリズム層11、空気層12、光吸収層14における映像光及び外光の様子を示している。図5(c)は、図5(a)のc部詳細を示す図であり、光吸収部に入射した外光G3の状態を示している。
また、図5では、理解を容易にするために、表面層15、光制御基材部131、光透過部132、プリズム基材部111、単位プリズム112の屈折率は等しいものとし、矢印で示す映像光L1や外光G1,G2に対する表面層15の表面の微細凹凸形状による拡散作用等は、省略して示している。
図5に示すように、映像源LSから投影された映像光の多くは、画面上下方向において、反射型スクリーン10のスクリーン面の法線方向及び法線方向となす角度が小さい(45°以下)方向から入射する(映像光L1参照)。そして、映像光L1は、表面層15、光制御層13、プリズム基材部111を透過して、単位プリズム112へ入射する。
映像光L1は、例えば、単位プリズム112の一方の側面112aへ入射する。このとき、側面112aは、単位プリズム112よりも屈折率が小さい空気層12と接しており、かつ、映像光L1は、側面112aに対して臨界角以上となる角度で入射する。そのため、映像光L1は、側面112aで全反射し、対向する他方の側面112aへ入射する。
そして、映像光L1は、側面112bに臨界角以上の角度で入射して側面112bで全反射し、観察者側へ向かい、反射型スクリーン10の正面方向もしくは正面方向となす角度が小さい方向へ出射し、観察者Oへ到達する。
一方、照明光等の不要な外光は、その多くが反射型スクリーン10の上方から斜めに入射する。
このような外光のうち、反射型スクリーン10のスクリーン面に対して大きな入射角度で入射する外光G1は、反射型スクリーン10に入射して、表面層15、光制御基材部131を透過し、光透過部132に入射する。そして、外光G1は、光透過部132と光吸収部133との界面134bに対して臨界角未満の角度で入射し、光吸収部133に吸収される。
また、反射型スクリーン10に対する入射角度が、外光G1よりも小さい外光G2は、反射型スクリーン10に入射して、表面層15、光制御層13、プリズム基材部111を透過して、単位プリズム112へ入射する。
この外光G2は、画面上下方向上側から反射型スクリーンに入射し、スクリーン面に対する入射角度が映像光Lよりも大きいので、画面上下方向下側に位置する側面112bに対して、臨界角未満の角度で入射する。そのため、外光G2は、側面112bで屈折して空気層12へ入射し、空気層12を透過して光吸収層14へ入射して吸収される。
ここで、光透過部132の屈折率をNpとし、光吸収部133の屈折率をNbとするとき、これらの屈折率の大小関係は、所望する光学性能に応じて適宜設定できる。
例えば、Np>Nbとする場合には、映像光を光透過部132と光吸収部133との界面134a,134bへ臨界角以上の角度で入射する映像光を界面134a,134bで全反射することができる。従って、Np>Nbとする場合には、映像光が光吸収部133に吸収される量を低減し、輝度を高め、明るい映像を表示することができる。
また、Np≦Nbとする場合には、光透過部132から光吸収部133との界面134a,134bに入射する光が全反射しないので、Np>Nbとする場合に比べて、光吸収部133により、外光や迷光を、より効率よく吸収することができる。
上述のようにNp>Nbとする場合には、外光の一部G3が、図5(c)に示すように、光吸収部133の映像源側となる頂部に入射し、頂部の光吸収粒子が存在していない領域や光吸収粒子間等を透過してG3‘として再度光透過部132へ出射していた。しかし、Np<Nbとする場合には、そのような再度光透過部132へ出射しようする外光G3を、界面134で全反射させて光吸収部133の光吸収粒子に吸収させることができる。
従って、Np≦Nb(特に、Np<Nb)とする場合には、コントラストの向上効果をより高めることができる。
以上のことから、本実施形態によれば、映像光を効率よく観察者O側へ反射することができ、かつ、外光を効率よく吸収でき、外光が観察者O側へ到達することがないので、明室環境下であってもコントラストが高く明るく良好な映像を表示できる。
また、本実施形態によれば、従来使用されているような金属の蒸着膜や白色や銀色等のインキ膜等による反射層を形成する必要がなく、プリズム層11の単位プリズム112の形状も簡易であるので、反射型スクリーン10の製造が容易であり、生産コストを抑えることができる。従って、安価で良好な反射型スクリーン10及び映像表示システム1を提供できる。
図9は、比較例の反射型スクリーンの層構成を示す図である。
比較例の反射型スクリーンは、図9に示すように、光制御層が設けられていない点で本実施形態の反射型スクリーン10と相違する。
比較例の反射型スクリーンに外光が入射した場合、図9に示すように、一部の外光G4は、表面層、プリズム基材部を透過して単位プリズムに入射し、空気層との界面で空気層側に屈折して出射し、隣接する単位プリズムとの界面で再び単位プリズム側に屈折して入射し、その界面に対向する界面で全反射して観察者側に届いてしまう場合がある。
このように、反射型スクリーンに光制御層が設けられていないと、上述のような外光(G4)が観察者側に観察されてしまう場合がある。
これに対して、本実施形態の反射型スクリーン10は、上述したように光制御層13を備え、上述の外光G4が単位プリズムから観察者側に出射しても光吸収部133で吸収することができ、上述の問題が生じてしまうのを抑制することができる。
なお、単位プリズム112のピッチP2は、光透過部132のピッチP1よりも小さいことが好ましい。これは、単位プリズム112のピッチP2が光透過部132のピッチP1よりも大きいと、単位プリズム112の界面で全反射して観察者側(Z2側)に向かう光が光吸収部133の背面側(Z1側)の面に入射してしまうのを抑制することができるからである。
また、光透過部132のピッチP1は、モアレの発生を抑制する観点から、単位プリズム112のピッチP2の整数倍にならないようにすることが望ましい。
(実施形態の光制御層13の他の例)
図6は、本実施形態の光制御層13の他の例を説明する図である。図6では、図3に示す断面に相当する光制御層の断面を示しており、図6(a)は、他の一例である光制御層23を示し、図6(b)は、他の一例である光制御層33を示している。
図6(a)に示す光制御層23のように、光透過部232は、配列方向における背面側(Z1側)の寸法が映像源側(Z2側)の寸法よりも大きい形状としてもよい。このとき、光吸収部233は、配列方向における背面側(Z1側)の寸法が映像源側(Z2側)の寸法よりも小さい形状となる。また、このとき、光制御基材部231は、光透過部232よりも背面側(Z1側)に位置する形態となる。
このような形態の光制御層23を備える反射型スクリーンとした場合、明室環境下であってもコントラストが高く良好な映像を表示できるという効果に加え、さらに、不使用時の反射型スクリーンの画面の黒味が増して品位を向上させる効果等を有する。
また、図6(b)に示す光制御層33のように、光透過部332及び光吸収部333は、配列方向及びスクリーン面に直交する方向に平行な断面における断面形状が、矩形状である形態(配列方向における背面側(Z1側)の寸法と映像源側(Z2側)の寸法とが等しい形態)としてもよい。このとき、光制御層23は、図6(b)に示すように、光制御基材部331が光透過部332の映像源側(Z2側)に位置する形態とし、光透過部332及び光吸収部333が交互に配列されて光制御層33の背面側(Z1側)の面を形成する形態としてもよいし、光制御基材部331が光透過部332の背面側(Z1側)に位置する形態とし、光透過部332及び光吸収部333が交互に配列されて光制御層33の映像源側(Z2側)の面を形成する形態としてもよい。
このような光制御層33を備える反射型スクリーンとした場合、明室環境下であってもコントラストが高く良好な映像を表示できるという効果を有する。
なお、光制御層33において、図6(b)に示すように、光透過部332及び光吸収部333の界面334は、スクリーン面の法線方向(Z方向)となす角度が0°である形態としてもよいし、図示しないが、光吸収部333の背面側(Z1側)の端部が映像源側(Z2側)の端部よりも画面上下方向の上側に位置するように、矩形状の光吸収部333が傾斜している形態としてもよい。このような傾斜を有する場合、光透過部332と光吸収部333との界面334がスクリーン面の法線方向となす角度は、0°以上10°以下とすることが、外光を効率よく吸収する観点から好ましい。
また、光制御層23,33のいずれにおいても、光透過部232,332と光吸収部233,333との屈折率差に関しては、所望する光学性能等に応じて適宜選択してよい。
(変形形態)
以上説明した実施形態等に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の範囲内である。
(1)表面層15は、その映像源側(Z2側)の面に、単位レンズや単位プリズム等が複数配列された形態としてもよい。
図7は、変形形態の反射型スクリーン50を説明する図である。図7では、反射型スクリーン50の画面中央となる点(図1の点Aに相当)を通り、画面上下方向及びスクリーン面に直交する断面(YZ面)での変形形態の反射型スクリーン50の断面の一部を拡大して示している。
図8は、変形形態の表面層55を映像源側(Z2側)から見た様子を示す図である。
変形形態の反射型スクリーン50は、前述の実施形態の反射型スクリーン10とは表面層55が異なる以外は、略同様の形態である。従って、同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
変形形態の反射型スクリーン50は、映像源側から順に、表面層55、光制御層13、接合層16、プリズム層11、空気層12、光吸収層14を備えている。
表面層55は、光制御層13(光制御基材部131)の映像源側の面に、紫外線硬化型樹脂等の電離放射線硬化型樹脂により一体に形成され、その映像源側の表面に、単位レンズ551が複数配列されて形成されている。
単位レンズ551は、配列方向及び厚み方向に平行な断面(配列方向に平行であってシート面に直交する断面)における断面形状が、映像源側に凸となる略三角形形状である。
単位レンズ551は、投射された映像光が入射する入射面551aと、入射面551aからの光の少なくとも一部を全反射する全反射面551bとを備えている。
また、単位レンズ551は、図8に示すように、点Cを中心として同心円状に配列されている。この点Cは、反射型スクリーン50の画面外(表示領域外)であり、反射型スクリーン50の下方であって画面左右方向中央となる位置に位置している。即ち、表面層55は、映像源側の面に、所謂、全反射タイプの単位レンズからなるサーキュラーフレネルレンズ形状を有している。
なお、これに限らず、表面層55は、映像源側の面に、入射面551aと全反射面551bとを有する略三角柱形状の単位レンズ551が、画面左右方向を長手方向とし、画面上下方向に配列された形態(所謂、全反射タイプの単位レンズ551からなるリニアフレネルレンズ形状を有する形態)としてもよい。
この反射型スクリーン50は、近年、広く普及している短焦点型の映像源(プロジェクタ)に対応しており、図7に示すように、反射型スクリーン50に対する映像光L2の入射角度が大きい。
単位レンズ551において、映像源から投射された映像光L2は、図7に示すように、入射面551aに入射して屈折して全反射面551bへ向かい、全反射面551bで全反射して、スクリーン面の法線方向に平行、もしくは、スクリーン面の法線方向となす角度が小さい方向へ偏向され、背面側(Z1側)へ向かう。そして、単位プリズム112の側面112a,112bで全反射して、映像源側(Z2側)へ向かい、単位レンズ551から出射する。
また、照明光等の外光G3,G4は、図7に示すように、上方から、全反射面551bに入射して屈折し、背面側へ進み、光吸収部133や光吸収層14で吸収される。
従って、このような表面層55を備えることにより、コントラストの高い良好な映像が表示できることに加え、近年、広く普及している映像光の投射角度の大きな短焦点型の映像源に対応でき、反射型スクリーンを用いた映像表示システムの奥行き方向における省スペース化を図ることができる。
なお、単位レンズ551の配列ピッチや、頂角、全反射面551bや入射面551aがスクリーン面に平行な面となす角度等は、単位レンズ551の配列方向において一定であってもよいし、それぞれが適宜変化している形態としてもよい。
また、単位レンズ551の配列ピッチは、映像光を投影する映像源LSの画素(ピクセル)の大きさや、映像源の投射角度(反射型スクリーン50のスクリーン面への映像光の入射角度)、反射型スクリーン50の画面サイズ、各層の屈折率等に応じて、適宜設定することができる。
単位レンズ551は、その断面形状が略三角形状である例を示したが、映像光の入射面及び全反射面としての機能と、映像光の出射面としての機能とを兼ね備えた形状であることが好ましく、三角形状以外の形状(例えば、略台形形状等)であってもよい。
また、表面層55は、単位レンズ551を形成するベースとなる基材部を備える形態としてもよいし、光制御層13に対して接合層等を介して一体に積層される形態としてもよい。さらに、表面層55は、熱可塑性樹脂により形成されてもよい。
(2)プリズム基材部111は、光を拡散する拡散材を含有している形態としてもよい。このような、プリズム基材部111とすることにより、反射型スクリーン10を構成する層を増やすことなく、視野角を広げたり、明るさの面内均一性の向上を図ったりすることができ、かつ、生産コストの低減や反射型スクリーン10の薄型化等を図ることができる。
拡散材としては、光透過性を有するものが好ましく、アクリル系、スチレン系、アクリル・スチレンの共重合体、シリコーン系等の樹脂製の粒子や、ガラスビーズ等の無機粒子等が挙げられる。これらの拡散材の平均粒径は、約1〜30μmのものが好適である。
また、光制御基材部131が、上述のような拡散材を含有している形態としてもよいし、光制御基材部131及びプリズム基材部111が、拡散材を含有する形態としてもよい。また、接合層16が、拡散材を含有する形態としてもよい。
さらに、薄型化等の必要がない場合等には、プリズム層11と光制御層13との間、もしくは、光制御層13の映像源側(Z2側)に、光を拡散する作用を有する不図示の光拡散層をさらに備える形態としてもよい。
(3)光透過部132及び光吸収部133は、配列方向及び厚み方向に平行な断面における断面形状が、配列方向において非対称な形状としてもよい。例えば、光透過部の光吸収部133との界面134a,134bがスクリーン面の法線方向となす角度θ1,θ2が異なる(θ1≠θ2である)形態としてもよいし、一方の界面を折れ面状等としてもよい。
また、光透過部132と光吸収部133との界面134a,134bがスクリーン面の法線方向となす角度θ1,θ2は、その配列方向(Y方向)に沿って次第に、又は、段階的に変化する形態としてもよい。光透過部132及び光吸収部133の配列ピッチP1に関しても、配列方向に沿って次第に、又は、段階的に変化する形態としてもよい。
(4)光制御層13は、1層のみである例を示したが、これに限らず、例えば、光透過部及び光吸収部が画面上下方向(Y方向)を長手方向とし、画面左右方向(X方向)に配列された不図示の第2の光制御層を光制御層13の背面側(Z1側)等にさらに積層した形態としてもよい。
この第2の光制御層の光透過部及び光吸収部の配列方向は、スクリーン面の法線方向(Z方向)から見て、光制御層13の光透過部132及び光吸収部133の配列方向に直交している。
このような形態とすることにより、画面上下方向(Y方向)及び画面左右方向(X方向)における光線制御作用を発揮でき、迷光の低減やコントラスト向上等の効果を奏することができる。
(5)反射型スクリーン10は、単位プリズム112よりも映像源側(Z2側)において、所定の透過率に着色して調整された不図示の着色層を備えていてもよい。この着色層は、黒色や灰色等の暗色系の顔料や染料等の着色剤を含有する層であり、黒輝度を低減させてコントラストを向上させたり、色調を調整したりすることができる。
(6)反射型スクリーン10は、例えば、支持板を備えず、粘着材層等を介して壁面等に接合される形態としてもよいし、支持板を裏面に接合した状態で壁面に固定されたり、フック等の支持部材で壁面に吊り下げされる形態等としてもよい。
また、反射型スクリーン10は、不使用時には巻き取って保管できる巻き取り可能な形態としてもよい。このような形態の場合には、支持板等を設けず、反射型スクリーン10の背面側を、光を透過しにくい布製又は樹脂製の遮光幕や耐傷性を向上させる層等で被覆する形態としてもよい。
(7)上述の実施形態及び他の例において、光透過部132及び光吸収部133は、配列方向及び厚み方向に平行な断面における断面形状が、楔形形状や矩形状に形成される例を示したが、これに限定されるものでなく、平行四辺形状や、正方形状に形成されるようにしてもよい。
また、上述の実施形態及び他の例において、光透過部132及び光吸収部133の界面134は、平面状に形成される例を示したが、これに限定されるものでなく、例えば、曲面状に形成されるようにしてもよい。
なお、実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した実施形態等によって限定されることはない。
1 映像表示システム
10 反射型スクリーン
11 プリズム層
111 プリズム基材部
112 単位プリズム
12 空気層
13,23,33 光制御層
131,231,331 光制御基材部
132,232,332 光透過部
133,233,333 光吸収部
14 光吸収層
15 表面層
LS 映像源

Claims (5)

  1. 映像源から投射された映像光を反射して映像を観察可能に表示する反射型スクリーンであって、
    背面側に凸である単位光学形状がスクリーン面に平行な面に沿って複数配列された光学形状層と、
    該反射型スクリーンの厚み方向において前記光学形状層の背面側に設けられ、前記単位光学形状の背面側表面の少なくとも一部と界面をなし、前記単位光学形状よりも屈折率が低く、光透過性を有する低屈折率層と、
    該反射型スクリーンの厚み方向において前記低屈折率層よりも背面側に設けられ、光を吸収する光吸収層と、
    該反射型スクリーンの厚み方向において前記光学形状層よりも映像源側に設けられ、光を透過する光透過部と光を吸収する光吸収部とが、スクリーン面に沿って前記単位光学形状の配列方向に平行な方向に交互に配列された光制御層と、
    を備えること、
    を特徴とする反射型スクリーン。
  2. 請求項1に記載の反射型スクリーンにおいて、
    前記単位光学形状は、略三角柱形状であり、該反射型スクリーンの使用状態における画面左右方向を長手方向とし、画面上下方向に配列されていること、
    を特徴とする反射型スクリーン。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の反射型スクリーンにおいて、
    前記光吸収部は、その配列方向及びスクリーン面に直交する方向に平行な断面での断面形状が略楔形形状であること、
    を特徴とする反射型スクリーン。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の反射型スクリーンにおいて、
    前記単位光学形状は、スクリーン面に直交し、かつ、その配列方向に平行な断面における断面形状が、略三角形形状であり、その頂角が77〜131°であること、
    を特徴とする反射型スクリーン。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の反射型スクリーンと、
    前記反射型スクリーンに映像光を投射する映像源と、
    を備える映像表示システム。
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