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JP2016055849A - 電動ブレーキ装置 - Google Patents

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JP2016055849A JP2014186346A JP2014186346A JP2016055849A JP 2016055849 A JP2016055849 A JP 2016055849A JP 2014186346 A JP2014186346 A JP 2014186346A JP 2014186346 A JP2014186346 A JP 2014186346A JP 2016055849 A JP2016055849 A JP 2016055849A
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Abstract

【課題】 ハーネス本数を削減できて、電動ブレーキ装置への通電経路の耐久性、信頼性を向上させる。【解決手段】 ブレーキロータ4、ブレーキライニング5、電動のモータ6、伝達機構7、電源装置2、およびブレーキ制御装置3を備える。電源装置4が、出力に変動成分を重畳可能な可変電源装置であって、ブレーキ力指令手段10から指令される目標ブレーキ力に応じて前記変動成分を変動させる指令重畳手段9を有する。ブレーキ制御装置3は、電源装置2の出力の変動成分を目標ブレーキ力として抽出する目標ブレーキ力抽出手段17と、その抽出した目標ブレーキ力に応じてモータ6に与える電力を制御する指令対応電力制御手段18を有する。【選択図】 図1

Description

この発明は、各種自動車等の車両に適用する電動ブレーキ装置に関し、特にそのハーネス本数の削減化の技術に関する。
自動車に用いる電動ブレーキ装置として、電動モータでブレーキライニングを操作する形式のものが種々提案されている(例えば特許文献1〜3)。
特開平6−327190号公報 特開2006−194356号公報 特開2013−160335号公報
従来の電動ブレーキ装置は、いずれもモータ駆動用の電力線とは別に、ブレーキ力の目標値を上位ECU(電気制御ユニット)から電動ブレーキ装置の制御装置へ送る信号線が用いられている。これら電力線や信号線は、他の各種の配線と共にハーネスとしてまとめられ、車体に配線されている。
しかし、ハーネスの耐久性やコストが課題となる場合がある。ブレーキ装置は、サスペンションよりも下側部分、いわゆるバネ下に搭載され、電源ないし上位ECUはバネ上に搭載される。そのため、両者を接続するハーネスは、サスペンションの伸縮や車輪転舵に伴う相対移動による屈曲に対して、耐久性を確保する必要が有る。このとき、一般に電線の本数が多いほど、耐久性の確保は困難である。また、例えば一般に太い電力線と、一般に細い信号線をまとめて配線する場合、太い電力線の屈曲により、細い信号線の耐久性が低下する場合がある。
この発明の目的は、ハーネス本数を削減できて、電動ブレーキ装置への通電経路の耐久性、信頼性を向上させ、また電動ブレーキ装置搭載車両のレイアウト自由度の向上、組立工数の削減を可能とした電動ブレーキ装置を提供することである。
この電動ブレーキ装置は、車輪40と一体に回転するブレーキロータ4と、このブレーキロータ4に接触させるブレーキライニング5と、電動のモータ6と、このモータ6の回転を前記ブレーキライニング5の前記ブレーキロータへの押し付け動作に変換する伝達機構7と、前記モータ6に電力を供給する電源装置2と、前記モータ6を制御してブレーキ力を制御するブレーキ制御装置3とを備える電動ブレーキ装置において、
前記電源装置2が出力に変動成分を重畳可能な可変電源装置であって、ブレーキ力指令手段から指令される目標ブレーキ力に応じて前記変動成分を変動させる指令重畳手段9,9A,9Bを有し、前記ブレーキ制御装置3が、前記電源装置2の出力の変動成分を目標ブレーキ力として抽出する目標ブレーキ力抽出手段17,17A,17Bと、この抽出した目標ブレーキ力に応じて前記電源装置2から前記モータに与える電力を制御する指令対応電力制御手段18を有する、
ことを特徴とする。
なお、上記「ブレーキライニング」は、摩擦パッドを含む概念である。
この構成によると、電源装置2を出力に変動成分を重畳可能な可変電源装置とし、目標ブレーキ力に応じて前記変動成分を変動させる指令重畳手段9,9A,9Bを設けたため、電力配線14で送る電流に目標ブレーキ力の信号を重畳できて、信号線を独立して設ける必要がない。そのため、そのため、ハーネス本数を削減できて、電動ブレーキ装置への通電経路の耐久性、信頼性を向上させ、また電動ブレーキ装置搭載車両のレイアウト自由度の向上、組立工数の削減が可能となる。
なお、前記指令重畳手段9,9A,9Bは、建物の電力屋内配線に情報通信の信号を重畳させる技術((高速電力線通信:PLC)によるLAN)とは、PLCが交流のベース電流にその一部として信号成分を重畳させているのに対して、上記指令重畳手段9,9A,9Bは、ベース電流全体を変えている点で異なる。自動車では、前記PLCは、ノイズ受信および放出への耐性が確立されていないこと、混信対策が現状の車内ネットワークとして一般的なCANと比較して難しいこと等から採用が難しいが、この発明では、このような問題を解消して実用化が可能となる。
この発明において、前記電源装置2が、出力電圧の変動により供給可能な最大電力が変動する可変電源装置であり、前記指令重畳手段9,9A,9Bは、出力変動による送電可能な最大電力の増加に伴い、前記変動成分とする目標ブレーキ力が大きくなるよう設定されていても良い。換言すれば、前記指令重畳手段9,9A,9Bは、前記変動成分とする目標ブレーキ力が大きくなるに従い、前記出力変動による送電可能な最大電力を増加させるようにしても良い。
出力電圧の変動に対して、送電可能な最大電力が変動する場合がある。また、ブレーキ力が大きいほど定常的に消費する電力が増加する。このため、最大目標ブレーキ力を、送電可能な電力が最大となる条件に決定することが好ましい。
単に電力線に例えば高周波で信号を重畳させる場合と異なり、このように、出力変動による送電可能な最大電力の増加に伴い、前記変動成分とする目標ブレーキ力が大きくなるよう設定されることで、効率的な電力供給が行える。
この発明において、前記電源装置2が周波数可変の交流電力を出力する交流電源であって、前記変動成分が交流周波数の変動であり、前記指令重畳手段が、前記目標ブレーキ力に応じて前記電源装置2の出力する交流電力の周波数を変動させる周波数制御器9であっても良い。
このように周波数で目標ブレーキ力を伝えることで、精度良く目標ブレーキ力を認識させることができる。
この発明において、前記電源装置2が可変のデューティ比で電圧を2値変動させる直流の電源装置2であり、前記目標ブレーキ力に換算する前記変動成分が前記デューティ比であっても良い。
このようにデューティ比で目標ブレーキ力を伝えることで、目標ブレーキ力を簡易に重畳させことができる。また、一般的な前記PLCに対して対ノイズ(受信、放出の両面で)に優れる。
この発明において、前記電源装置2が可変直流電圧を出力する電源装置2であり、目標ブレーキ力に換算する前記変動成分が前記電圧値であっても良い。
このように電圧値で目標ブレーキ力を伝えることで、目標ブレーキ力を簡易に重畳させことができる。また、一般的な前記PLCに対して対ノイズ(受信、放出の両面で)に優れる。
この発明において、前記目標ブレーキ力に換算する前記変動成分において、前記変動成分の重畳に伴う送電可能な最大電力の変化が、前記目標ブレーキ力が大きくなるほど前記最大電力が大きくなる傾向に変化するよう、前記変動成分と前記目標ブレーキ力の相関が決定されるようにしても良い。
例えば、変動成分を交流送信で与える場合は、送電効率が高くなる周波数ほど目標ブレーキ力が大きいようにする。変動成分をduty比で与える場合は、High側のデューティ比が高いほど目標ブレーキ力が大きいようにする。変動成分を可変電圧で与える場合は、電圧値が高いほど目標ブレーキ力が大きいようにする。
上記のように、出力電圧の変動に対して、送電可能な最大電力が変動するが、ブレーキ力が大きいほど定常的に消費する電力が増加する。このため、最大目標ブレーキ力を、送電可能な電力が最大となる条件に決定することが好ましい。
単に電力線に信号を重畳させる場合と異なり、このように、出力変動による送電可能な最大電力の増加に伴い、前記変動成分とする目標ブレーキ力が大きくなるよう設定されることで、効率的な電力供給が行える。
周波数制御器9を用いる場合は、送電可能電力が最大となる周波数において目標ブレーキ力が最大となるようにしても良い。換言すれば、前記周波数制御器9は、目標ブレーキ力が最大となるときに送電可能電力が最大となる周波数としても良い。送電可能電力が最大となる周波数において目標ブレーキ力が最大となるようにすると、消費電力が最大となる目標ブレーキ力のときに、送電可能電力を最大とすることができる。
デューティ比の場合は、2値出力のうちHigh側のデューティ比が最大となるデューティ比において目標ブレーキ力を最大としても良い。換言すれば、前記電源装置2の前記指令重畳手段は、目標ブレーキ力を最大とするときに、2値出力のうちHigh側のデューティ比が最大となるようにする。これにより、効率的に電力を供給できる。
前記変動成分を電圧で与えるときは、前記電圧が最大となるときに目標ブレーキ力が最大となるようにしても良い。換言すれば、前記電源装置2の前記指令重畳手段は、前記目標ブレーキ力を最大とするときに出力する電圧を最大とするようにしても良い。このように電圧が最大となるときに目標ブレーキ力が最大となるようにした場合、効率的な電力供給が行える。
この発明において、前記モータ6の前記電源装置2で検出される消費電力に基づいて、前記電動ブレーキ装置の状態を検出するブレーキ状態検出手段24を設けても良い。
前記「電動ブレーキ装置の状態を検出」とは、例えば、ブレーキロータとブレーキライニング5とで生じるブレーキ力の推定であっても良く、また電動ブレーキ装置が正しく動作しているか否かの動作確認であっても良い。
電動ブレーキ装置の消費電力は、目標ブレーキ力に現在のブレーキ力を到達させるためにモータを高速回転させる場合において、最も大きくなる。目標ブレーキ力と現在のブレーキ力の偏差が大きい時ほどモータを高速で回転させる必要が有り、必然的に消費電力が増大するため、電源装置の消費電力を検出することで、目標ブレーキ力に対する偏差を検出し、現在のブレーキ力を推定することができる。また、推定されたブレーキ力と目標ブレーキ力とを比較することで、電動ブレーキ装置が正しく動作しているか否かが検出できる。
このように消費源力で電動ブレーキ装置の状態を検出するブレーキ状態検出手段24を設けることで、簡易な構成で電動ブレーキ装置の状態を検出することができる。また、電源側でブレーキ状態を検出できるため、ブレーキ制御装置3側で検出する場合と異なり、ブレーキ状態の検出結果を上位ECU11等に伝える信号配線が不要となり、ハーネスの本数増大の問題が生じない。
また、ハーネス本数との関係の他、電動ブレーキ装置への指令信号との混信が避けられ、電動ブレーキ装置への指令信号のプライオリティ確保や、電動ブレーキ装置からの情報のリアルタイム性を向上が得られる。
この発明において、前記ブレーキ制御装置3の前記指令対応電力制御手段18が、前記モータ6のモータトルクに変換される電力と、モータトルクに変換されない電力と、の両方を制御しモータ6の総消費電力を任意に制御可能な機能を有するようにしても良い。
モータトルクに変換されない電力は、例えば、永久磁石同期モータ(PMSM)を3相交流でベクトル制御する場合のd軸電流や、単相交流で電流と電圧に位相ずれがある場合に生じる無効電力等である。このように総消費電力を任意に制御可能とすることで、電動ブレーキ装置から送信する内容の精度を向上することができるという利点が得られる。
なお、無効電力を利用しない場合、例えば目標ブレーキ力に対する偏差を電動ブレーキ側から送信する際、“目標ブレーキ力に収束したか、大きく乖離しているか”程度の内容は分かるが、詳細な偏差は推測が困難である。無効電力を利用することで、送信パラメータと消費電力との相関を強くすることができる。
このように総消費電力を任意に制御可能とした場合に、前記ブレーキロータ4と前記ブレーキライニング5とで生じるブレーキ力を推定するブレーキ力推定手段38を有し、前記指令対応電力制御手段18は、前記モータ6の総消費電力を、前記目標ブレーキ力と、前記ブレーキ力推定手段38で推定された推定ブレーキ力との偏差に応じて決定するようにしても良い。
このように偏差で制御することで、精度良くブレーキ力の制御が行える。
また、上記のように総消費電力を任意に制御可能とした場合に、前記モータ6が同期電動機であり、前記ブレーキ制御装置3の前記指令対応電力制御手段18は、前記モータトルクに変換されない電力の制御を、前記モータ6の電流位相調整により行うようにしても良い。
この発明の電動ブレーキ装置は、車輪と一体に回転するブレーキロータと、このブレーキロータに接触させるブレーキライニングと、電動のモータと、このモータの回転を前記ブレーキライニングの前記ブレーキロータへの押し付け動作に変換する伝達機構と、前記モータに電力を供給する電源装置と、前記モータを制御してブレーキ力を制御するブレーキ制御装置とを備える電動ブレーキ装置において、前記電源装置が出力に変動成分を重畳可能な可変電源装置であって、ブレーキ力指令手段から指令される目標ブレーキ力に応じて前記変動成分を変動させる指令重畳手段を有し、前記ブレーキ制御装置が、前記電源装置の出力の変動成分を目標ブレーキ力として抽出する目標ブレーキ力抽出手段と、この抽出した目標ブレーキ力に応じて前記電源装置から前記モータに与える電力を制御する指令対応電力制御手段を有するため、ハーネス本数を削減できて、電動ブレーキ装置への通電経路の耐久性、信頼性を向上させ、また電動ブレーキ装置搭載車両のレイアウト自由度の向上、組立工数の削減が可能となる。
この発明の第1の実施形態に係る電動ブレーキ装置の概念構成を示すブロック図である。 同装置の目標ブレーキ力の電圧周波数への変換例を示すグラフである。 同電動ブレーキ装置におけるモータドライバと演算器の具体的な概念構成例を示すブロック図である。 この発明の他の実施形態に係る電動ブレーキ装置の概念構成を示すブロック図である。 この発明のさらに他の実施形態に係る電動ブレーキ装置の概念構成を示すブロック図である。 同装置の目標ブレーキ力のデューティ比への変換例を示すグラフである。 この発明のさらに他の実施形態に係る電動ブレーキ装置の概念構成を示すブロック図である。 同装置の目標ブレーキ力の電圧への変換例を示すグラフである。 永久磁石同期モータにおける電流位相とトルクの関係を示すグラフである。 消費電力を調整しながらブレーキ力を制御する場合、ブレーキ力、電流位相、消費電力のタイムチャートである。 図10の制御の動作フロー例である。 ブレーキ本体の一例を示す断面図である。
この発明の第1の実施形態を図1〜図3と共に説明する。この電動ブレーキ装置は、機構的な部分であるブレーキ本体1と、電源装置2と、ブレーキ制御装置3とで主に構成される。ブレーキ本体1は、車輪と一体に回転するブレーキロータ4と、このブレーキロータ4に接触および離間可能なブレーキライニング5と、電動のモータ6と、このモータ6の回転をブレーキライニング5のブレーキロータ4への押し付け動作に変換する伝達機構7とでなる。伝達機構7は、モータ6の回転運動を直線往復運動に変換する直動機構等からなる。
電源装置2は、モータ6の駆動用の出力に制御信号となる変動成分を重畳可能な可変電源装置であって、この実施形態では周波数可変の交流電源8と、この交流電源8が出力する周波数を制御する周波数制御器9とを備え、前記制御信号となる変動成分が、交流電源8が出力する周波数とされる。交流電源8は、車載のバッテリ(図示せず)の直流を交流に変換するインバータからなるが、発電機であっても良い。
周波数制御器9は、上位ECU11に設けられたブレーキ指令手段10から指令される目標ブレーキ力に応じた周波数に、交流電源8の出力周波数を制御する指令重畳手段となる。周波数と目標ブレーキ力との関係については、定められた変換規則が、例えば演算式やマップ等で定められている。周波数制御器9は、例えば図2に示すように、目標ブレーキ力が大きくなるに従い、出力する電圧周波数を高くする。この場合に、交流電源8の送電可能電力が最大となる電圧周波数において目標ブレーキ力が最大となるように設定される。
ブレーキ指令手段10は、この電動ブレーキ装置を装備した自動車の全体を統括制御する上位ECU(電気制御ユニット)11に設けられ、ブレーキペダル等のブレーキ力操作手段12の操作量に応じ、この電動ブレーキ装置に分配する目標ブレーキ力を出力する。電源装置2には、この他に、交流電源8が出力する電流値を検出する電流検出器13が設けられている。また、この電流検出器13で検出される電流値とブレーキ指令手段10から出力する目標ブレーキ力とを比較してこの電動ブレーキ装置の状態を検出するブレーキ状態検出手段24が設けられている。ここで言う「電動ブレーキ装置の状態を検出」とは、ブレーキロータ4とブレーキライニング5とで生じるブレーキ力の推定であっても良く、また電動ブレーキ装置が正しく動作しているか否かの動作確認であっても良い。ブレーキ状態検出手段24は上位ECU11に設けられている。
ブレーキ制御装置3は、ブレーキ本体1のモータ6を制御してブレーキ力を制御する手段であり、ブレーキ専用のECU(電気制御ユニット)等としてマイクロコンピュータや電子回路等により構成され、かつブレーキ本体1と同じく、自動車のサスペンション(図示せず)よりも下部、いわゆるバネ下に設置される。例えば、ブレーキ本体1のブレーキキャリパ(図示せず)上に、ブレーキ制御装置3の全体を搭載する。ブレーキ制御装置3と電源装置2とは、前記交流電源8の出力する電力を送電する配線14で接続され、この配線14は、自動車のハーネス(図示せず)の一部とされる。
ブレーキ制御装置3は、この例では、整流器15、モータドライバ16、周波数検出器17、および演算器18により構成される。整流器15は、電源装置2の交流電源8の出力する交流を直流に整流する手段であり、目標ブレーキ力抽出手段となる。モータドライバ16は、整流器15から得られる直流の電力を用い、各種の制御を行ってモータ6を駆動する手段である。
周波数検出器17は、電源装置2の交流電源8から送電された交流の周波数、例えば電圧の周波数を検出し、検出周波数に対応する目標ブレーキ力を出力する。周波数と目標ブレーキ力との関係は、電源装置2の周波数制御器9と同様に、所定の規則、例えば演算式やマップ等で定められている。
演算器18は、目標ブレーキ力に応じて電源装置2からモータ6に与える電力を制御する指令対応電力制御手段であり、モータドライバ16を介してモータ6を制御する。演算器18は、この制御において、伝達機構7に設けられてブレーキライニング5の位置または押し付け力を検出する位置/押付力検出器7aの検出値による位置フィードバック制御や、モータ6の回転角度を検出するレゾルバ等の回転角検出器6aから得られるモータロータの回転角度の検出値に応じた位相制御等の制御を行う。
図3は、モータドライバ16および演算器18の具体例を示す。同図は、モータ6が永久磁石同期モータ(PMSM)である場合の例である。この例では、モータドライバ16は、インバータ19とPWM制御部20とで構成される。インバータ19は、図1の整流器15から得られる直流電力を3相交流に変換する装置であり、IGBT等のスイッチング素子の組み合わせで構成されている。PWM制御部20は、上位からの指令に応じて、インバータ19が出力する電流の制御を、PWM制御で行う手段である。PWM制御部20に代えて、他の変調方式により電流制御を行うようにしても良い。
演算器18は、前記目標ブレーキ力となる電流指令を出力する電流指令部21と、この電流指令部21から出力された電流指令を基準として、前記位置フィードバック制御等をPI(微分積分)制御等で行う電流PI制御部22と、ベクトル制御部23とで構成される。ベクトル制御部23では、図1の回転角検出器6aから得られるモータロータの回転角度に応じた位相制御により、モータ駆動の効率化等を行う手段である。ベクトル制御を行う場合、電流指令部21では、電流指令として電流のq軸成分を示すq軸指令とd軸成分を示すd軸指令とを出力する。なお、電流指令部21は、前記軸指令とd軸指令等によるモータ6の電流位相調整により、モータトルクに変換されない電力の制御を行うようにしても良い。
この構成の電動ブレーキ装置によると、電源装置2を出力に変動成分を重畳可能な可変電源装置とし、目標ブレーキ力に応じて前記変動成分を変動させる指令重畳手段として周波数制御器9を設けたため、電力配線14で送る電流に目標ブレーキ力の信号を重畳できて、信号線を独立して設ける必要がない。そのため、ハーネス本数を削減できて、電動ブレーキ装置への通電経路の耐久性、信頼性を向上させ、また電動ブレーキ装置搭載車両のレイアウト自由度の向上、組立工数の削減が可能となる。
また、前記変動成分を重畳させるにつき、周波数を変えるようにしたため、目標ブレーキ力を精度良く伝えることができる。さらに、図2のように、交流電源8の送電可能電力が最大となる電圧周波数において目標ブレーキ力が最大となるように両者の相関を設定したため、次の作用が得られる。
すなわち、電圧変動に対して、送電可能な最大電力が変動する場合がある。例えば交流周波数により送電効率が変化する。また、ブレーキ力が大きいほど定常的に消費する電力が増加するため、図2に示すように、最大目標ブレーキ力を、送電可能な電力が最大となる条件に決定することが好ましい。
演算器18は、この他に同図に破線で示すように、前記ブレーキロータ4と前記ブレーキライニング5とで生じるブレーキ力を推定するブレーキ力推定手段38を設け、モータ6の総消費電力を、前記目標ブレーキ力と、前記ブレーキ力推定手段38で推定された推定ブレーキ力との偏差に応じて決定するように制御するものとしても良い。
図4は、この発明の他の実施形態を示す。この実施形態は、図1〜図3に示す第1の実施形態において、電源装置2からブレーキ制御装置3への送電を、トランス25を介して行うようにした例である。
この構成の場合、ブレーキ装置本体1およびブレーキ制御装置3の構成要素の全てをブレーキキャリパ上に搭載すれば、電動ブレーキ装置搭載車両のバネ上とバネ下との間で電動ブレーキ装置用のハーネスが無くなり、屈曲による断線のリスクを回避でき、搭載性の向上等も可能となる。
同図の実施形態において、特に説明した事項の他は、図1〜図3に示す第1の実施形態と同じである。
図5,図6は、この発明のさらに他の実施形態を示す。この実施形態は、電源装置2を可変のデューティ比で電圧が2値変動する直流の電源装置とした例である。具体的には、電圧が異なるハイ側およびロー側の2つの直流の電源26H、26Lを設け、指令重畳手段となるハイ・ロー切換手段9Aにより、目標ブレーキ力に応じて2つの電源26H、26Lの通電時間を変えるようにしてある。ハイ・ロー切換手段9Aは、それぞれハイ・ローの各電源26H、26Lと共通の出力側端子につながる2つのスイッチ27a,27bと、ブレーキ指令手段10からの目標ブレーキ力に応じて各スイッチ27a,27bの切換を行う切換え制御手段27cとで構成される。切換え制御手段27cは、定められた変換規則で目標ブレーキ力に従いデューティ比を変更する。
ブレーキ制御装置5には、平滑回路28を設けると共に、目標ブレーキ力抽出手段として、電源装置2から送電されたパルス電流のデューティ比を検出するパルス幅測定器17Aを設ける。パルス幅測定器17Aは、測定したデューティ比を、定められた変換規則で目標ブレーキ力に変換し、指令対応電力制御手段である演算器18に送る。平滑回路28は必要に応じて実装すれば良い。なお、上記二つの電源26H、26Lを設ける代わりに、ロー側をグランド電位とし、ハイ側となる一つの電源とグランド電位を切り換えるようにしても良い。
この実施形態では、上記のように電源装置2につき、送信する電圧を目標ブレーキ力に応じてデューティ比で電圧を2値変動させるようにしたため、電力配線14で送る電流に目標ブレーキ力の信号を重畳できて、信号線を独立して設ける必要がない。
この実施形態の場合、ハイ側の電圧のデューティ比が高いほど、実効電圧が高くなり、モータ6に印加可能な最大電圧が増加する。また、ブレーキ力が大きいほど、定常的に消費する電力が増加する。そのため、この例においても、図2に示すように、最大目標ブレーキ力を、送電可能な電力が最大となる条件に決定することが望ましい。これにより、目標ブレーキ力をデューティ比で伝えるようにしながら、必要電力を効率良く送電することができる。
この実施形態において、特に説明した事項の他は、図1〜図3に示す第1の実施形態と同じである。
図7,図8は、この発明のさらに他の実施形態を示す。この実施形態は、電源装置2を、可変直流電圧を出力する電源装置とし、目標ブレーキ力に換算する変動成分を送電出力の電圧値とした例である。具体的には、電源装置2を、定電圧の直流電源31と、この直流電源31の電圧を任意に変換して出力する電圧制御器9Bとで構成しており、電圧制御器9Bが指令重畳手段となる。電圧制御器9Bは、ブレーキ指令手段10からの目標ブレーキ力に応じ、定められた変換規則により図8のように目標ブレーキ力が大きくなるに従い、出力する電圧が高くなるように電圧変換する。
なお、例えば電気自動車やHEVにおいて蓄電装置はバッテリ等の直流電圧源であるため、前記可変電圧はDC−DCコンバータを用いて得るようにしても良い。
ブレーキ制御装置5には、電源装置2から送電された電圧を検出する電圧測定器17Bを目標ブレーキ力抽出手段として設けている。電圧測定器17Bは、定められた変換規則に従い、電圧値を目標ブレーキ力に変換する。また、電圧測定器17Bは、最大目標ブレーキ力を、送電可能な電力が最大となる条件、つまり最大目標ブレーキ力を送電可能な最大電圧としている。
この実施形態の場合、送信する電圧を目標ブレーキ力に応じて変動させるようにしたため、電力配線14で送る電流に目標ブレーキ力の信号を重畳できて、信号線を独立して設ける必要がない。
この実施形態において、特に説明した事項の他は、図1〜図3に示す第1の実施形態と同じである。
図9と共に、消費電力の調整例を説明する。
図9は、三相の永久磁石同期モータ(PMSM)における電流位相とトルクの関係を示す。モータトルクが最大となる三相交流電流の位相に対し、位相をずらしていくと同図に示すように単位電流当たりのモータトルクが変化する。すなわち、所定のモータトルクに対して、電流位相を調整することで電流量を調整でき、消費電力を調整できる。
一般に、永久磁石同期モータは、d軸電流をゼロとする位相が最大トルク位相と一致し、図9に示すような概ね正弦波状の軌跡を示す。埋込形永久磁石同期モータ(IPMSM)においてはマグネットトルクとリラクタンストルクの複合形状となり、やや複雑な波形となるが、何れも予め解析・測定することが可能である。
図10は、消費電力を調整しながらブレーキ力を制御する関係を示す。
図10(A)に示す目標ブレーキ力と実際に発生しているブレーキ力との偏差の発生に対し、電流位相を調整することで、図10(B),(C)に示すように、消費電力が偏差量と概ね一致する波形となる。そのため、電源装置2側で消費電力を測定することで、現在のブレーキ力が推定可能となる。この推定は、例えば図1のブレーキ状態検出手段24が行う。
図10においては図9に示す電流位相制御により消費電力を調整する例を示すが、例えばブラシを有するDCモータ等、電流位相制御ができないモータを用いる場合、モータと並列に放電回路を接続し、前記放電回路のスイッチ開閉により、消費電力を調整しても良い。
図11は、図10に示した制御を行う動作フローの一例を示す。この動作フローは、前記図1、図4、図5、図7のいずれの例で行うようにしても良い。目標ブレーキ力を取得すると(ステップS1)、ブレーキ力を推定し(ステップS2)、演算制御によりモータトルクを決定する(ステップS3)。ブレーキ力偏差により消費電流を決定する(ステップS4)。消費電流、トルクより電流位相を決定する(ステップS5)。モータ電流制御演算を行う(ステップS6)。
なお、上記いずれの実施形態においても、電動ブレーキ装置の消費電力は、目標ブレーキ力に現在のブレーキ力を到達させるためにモータ6を高速回転させる場合において、最も大きくなる。前記の状況において、目標ブレーキ力と現在のブレーキ力の偏差が大きい時ほどモータ6を高速で回転させる必要が有り、必然的に消費電力が増大するため、電源装置2の消費電力を検出することで、目標ブレーキ力に対する偏差を検出し、現在のブレーキ力を推定することができる。この時、例えば同期モータのベクトル制御のように、消費電力と発生トルクを任意に制御可能なモータ6を有する電動ブレーキ装置において、前記ブレーキ力偏差と消費電力が概ね線形な関係となるよう、消費電力を制御しても良い。 また、電動ブレーキ装置で所定のブレーキ力を維持する際、保持トルクによるモータ銅損を消費する。よって、上記の偏差において、目標ブレーキ力に応じて消費電力とブレーキ力偏差の相関におけるゼロ点を変更しても良い。
なお、電動ブレーキ制御器3の側で目標ブレーキ力への追従制御が完結していれば、本件の通信をフィードバックループとして使用する必要はない。その場合、上位ECU11へ現在のブレーキ力ないし偏差を送信する目的は、車両制御への利用や異常検知等になる。
図12は、ブレーキ本体1の一例を示す。伝達機構7は直動機構であり、減速機構43で出力される回転運動を直線運動に変換して、ブレーキロータ4に対してブレーキライニング5を当接離隔させる機構である。ブレーキロータ5は、車輪40と一体に回転するディスクからなる。伝達機構7は、モータ6により回転駆動される回転軸39と、この回転軸39の回転運動を直線運動に変換する変換機構部50と、拘束部51,52と、荷重センサ53とを有する。変換機構部50は、直動部54と、軸受部材55と、環状のスラスト板56と、スラスト軸受57と、転がり軸受58と、キャリア59と、すべり軸受60,61と、複数の遊星ローラ62とを有する。
ハウジング71の内周面に、円筒状の直動部54が、回り止めされ且つ軸方向に移動自在に支持されている。直動部54の内周面には、径方向内方に所定距離突出し螺旋状に形成された螺旋突起が設けられている。この螺旋突起に複数の遊星ローラ62が噛合している。
ハウジング71内における直動部54の軸方向一端側に、軸受部材55が設けられている。この軸受部材55は、径方向外方に延びるフランジ部55aと、ボス部55bとを有する。このボス部55b内に複数の転がり軸受58が嵌合され、これら転がり軸受58の内輪内径面に回転軸39が嵌合されている。回転軸39は、軸受部材55に複数の転がり軸受58を介して回転自在に支持される。
直動部54の内周には、回転軸39を中心に回転可能なキャリア59が設けられている。キャリア59は、軸方向に互いに対向して配置されるディスクを有する。軸受部材55に近いディスクをインナ側ディスクといい、他方のディスクをアウタ側ディスクという場合がある。アウタ側ディスクのうち、インナ側ディスクに臨む側面には、この側面における外周縁部から軸方向に突出する間隔調整部材が設けられる。この間隔調整部材は、複数の遊星ローラ62の間隔を調整するため、円周方向に等間隔を空けて複数配設されている。これら間隔調整部材により、両ディスクが一体に設けられる。
インナ側ディスクは、回転軸39との間に嵌合されたすべり軸受60により、回転自在に支持されている。アウタ側ディスクには、中心部に軸挿入孔が形成され、この軸挿入孔にすべり軸受61が嵌合されている。アウタ側ディスクは、すべり軸受61により回転軸39に回転自在に支持される。回転軸39の両端部には、スラスト荷重を受けて回転軸39の軸方向位置を拘束する拘束部51,52が設けられる。各拘束部51,52は、例えば、ワッシャ等からなるストッパ片から成る。回転軸39の両端部には、これら拘束部51,52の抜け止め用の止め輪が設けられる。
キャリア59には、複数のローラ軸63が周方向に間隔を空けて設けられている。各ローラ軸63の両端部が、インナ側ディスク,アウタ側ディスクにわたって支持されている。すなわち両ディスクには、それぞれ長孔から成る軸挿入孔が複数形成され、各軸挿入孔に各ローラ軸63の両端部が挿入されてこれらローラ軸63が各軸挿入孔の範囲で径方向に移動自在に支持される。複数のローラ軸63における軸方向両端部には、それぞれ、これらローラ軸63を径方向内方に付勢する弾性リング64が掛け渡されている。
各ローラ軸63に、遊星ローラ62が回転自在に支持され、各遊星ローラ62は、回転軸39の外周面と、直動部54の内周面との間に介在される。複数のローラ軸63に渡って掛け渡された弾性リング64の付勢力により、各遊星ローラ62が回転軸39の外周面に押し付けられる。回転軸39が回転することで、この回転軸39の外周面に接触する各遊星ローラ62が接触摩擦により回転する。遊星ローラ62の外周面には、直動部54の螺旋突起に噛合する螺旋溝が形成されている。
減速機構43は、モータ6の回転を、回転軸39に固定された出力ギヤ65に減速して伝える機構であり、複数のギヤ列(図示せず)を含む。この例では、減速機構43は、モータ6の図示外のロータ軸に取り付けられた入力ギヤ(図示せず)の回転を前記ギヤ列により順次減速して、出力ギヤ65に伝達可能としている。
前記ロック機構は、減速機構43内に設けられており、伝達機構7の制動力弛み動作を阻止するロック状態と許容するアンロック状態とにわたって切換え可能に構成されている。
また、ハウジング71の減速機構43側にはカバー48が取付けれらて伝達機構7を密封している。
1:ブレーキ本体
2:電源装置
3:ブレーキ制御装置
4:ブレーキロータ
5:ブレーキライニング
6:モータ
7:伝達機構
9:周波数制御器(指令重畳手段)
9A:ハイ/ロー切換手段(指令重畳手段)
9B:電圧制御器(指令重畳手段)
17:周波数検出器(目標ブレーキ力抽出手段)
17A:パルス幅測定器(目標ブレーキ力抽出手段)
17B:電圧測定器(目標ブレーキ力抽出手段)
18:演算部(指令対応電力制御手段)
40:車輪

Claims (9)

  1. 車輪と一体に回転するブレーキロータと、このブレーキロータに接触させるブレーキライニングと、電動のモータと、このモータの回転を前記ブレーキライニングの前記ブレーキロータへの押し付け動作に変換する伝達機構と、前記モータに電力を供給する電源装置と、前記モータを制御してブレーキ力を制御するブレーキ制御装置とを備える電動ブレーキ装置において、 前記電源装置が出力に変動成分を重畳可能な可変電源装置であって、ブレーキ力指令手段から指令される目標ブレーキ力に応じて前記変動成分を変動させる指令重畳手段を有し、前記ブレーキ制御装置が、前記電源装置の出力の変動成分を目標ブレーキ力として抽出する目標ブレーキ力抽出手段と、この抽出した目標ブレーキ力に応じて前記電源装置から前記モータに与える電力を制御する指令対応電力制御手段を有する、
    ことを特徴とする電動ブレーキ装置。
  2. 請求項1に記載の電動ブレーキ装置において、前記電源装置が、出力電圧の変動により送電可能な最大電力が変動する可変電源装置であり、前記指令重畳手段は、出力変動による送電可能な最大電力の増加に伴い、前記変動成分とする目標ブレーキ力が大きくなるよう設定されている電動ブレーキ装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電動ブレーキ装置において、前記電源装置が周波数可変の交流電力を出力する交流電源であって、前記変動成分が交流周波数の変動であり、前記指令重畳手段が、前記目標ブレーキ力に応じて前記電源装置の出力する交流電力の周波数を変動させる周波数制御器である電動ブレーキ装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載の電動ブレーキ装置において、前記電源装置が可変のデューティ比で電圧を2値変動させる直流の電源装置であり、前記目標ブレーキ力に換算する前記変動成分が前記デューティ比である電動ブレーキ装置。
  5. 請求項1または請求項2に記載の電動ブレーキ装置において、前記電源装置が可変直流電圧を出力する電源装置であり、目標ブレーキ力に換算する前記変動成分が前記電圧値である電動ブレーキ装置。
  6. 請求項1に記載の電動ブレーキ装置において、前記モータの前記電源装置で検出される消費電力に基づいて、前記電動ブレーキ装置の状態を検出するブレーキ状態検出手段を設けた電動ブレーキ装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の電動ブレーキ装置において、前記ブレーキ制御装置の前記指令対応電力制御手段が、前記モータのモータトルクに変換される電力と、モータトルクに変換されない電力と、の両方を制御しモータの総消費電力を任意に制御可能な機能を有する電動ブレーキ装置。
  8. 請求項7に記載の電動ブレーキ装置において、前記ブレーキロータと前記ブレーキライニングとで生じるブレーキ力を推定するブレーキ力推定手段を有し、前記指令対応電力制御手段は、前記モータの総消費電力を、前記目標ブレーキ力と、前記ブレーキ力推定手段で推定された推定ブレーキ力との偏差に応じて決定する電動ブレーキ装置。
  9. 請求項7または請求項8に記載の電動ブレーキ装置において、前記モータが同期電動機であり、前記ブレーキ制御装置の前記指令対応電力制御手段は、前記モータトルクに変換されない電力の制御を、前記モータの電流位相調整により行う電動ブレーキ装置。
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