JP2016055742A - 除雪装置、車両、及び軌道系交通システム - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の除雪装置は、摩耗による損傷を抑えながら、走行路に積もった雪を効果的に除去することができる。
【解決手段】除雪装置60は、軌道を走行する車両本体に設けられた走行輪511の前記車両本体の走行する走行方向Drの前方で前記車両本体に取り付けられ、前記車両本体の車幅方向Dwを含む方向に延びる軸線Oを中心として走行輪511と逆回りに回転するブラシ回転軸61と、ブラシ回転軸61の外周面から径方向外側に突出し、走行輪511が接触する前記軌道の走行路21aと接触する走行ブラシ部64と、走行ブラシ部64を走行路21aに向かって押圧するブラシ押圧部65と、を備える。走行ブラシ部64は、ブラシ回転軸61の周方向に向かうにしたがって、軸線Oの延びる軸線方向に向かって捩じれるようにブラシ回転軸61の外周面に形成された螺旋領域に設けられている。
【選択図】図2
【解決手段】除雪装置60は、軌道を走行する車両本体に設けられた走行輪511の前記車両本体の走行する走行方向Drの前方で前記車両本体に取り付けられ、前記車両本体の車幅方向Dwを含む方向に延びる軸線Oを中心として走行輪511と逆回りに回転するブラシ回転軸61と、ブラシ回転軸61の外周面から径方向外側に突出し、走行輪511が接触する前記軌道の走行路21aと接触する走行ブラシ部64と、走行ブラシ部64を走行路21aに向かって押圧するブラシ押圧部65と、を備える。走行ブラシ部64は、ブラシ回転軸61の周方向に向かうにしたがって、軸線Oの延びる軸線方向に向かって捩じれるようにブラシ回転軸61の外周面に形成された螺旋領域に設けられている。
【選択図】図2
Description
本発明は、除雪装置、車両、及び軌道系交通システムに関する。
バスや鉄道以外の新たな交通手段として、ゴムタイヤ等からなる走行輪によって軌道上を走行する軌道系交通システムが知られている。このような軌道系交通システムは、一般に新交通システムやAPM(Automated People Mover)と呼ばれている。
このような軌道系交通システムに採用される車両は、例えば、その側面部に設けられた集電部と、この集電部と併設される案内輪とを備えている。また、車両が走行する軌道上には、車両の集電部を介して車両に給電を行うための電車線と、車両の案内輪が接することで車両の進行方向を案内するガイドレールとが設けられている。そのため、軌道系交通システムの車両は、電車線に集電部を接触させて給電しながら、ガイドレールに沿って進行する。このような軌道系交通システムの車両は、無人で運転されることも多く、降雪によって積もった雪が通行の邪魔となるおそれがある。
このような雪を除去するために、例えば、特許文献1では、雪や異物等の軌道上物を除去することが可能な案内軌条式車両用軌道上物除去装置が開示されている。具体的には、特許文献1の軌道上物除去装置は、車輪の走行方向の前方に設けられたフレームと、フレームに取り付けられて軌道上物除去ブラシを保持したブラシホルダを上下動させる昇降装置とを備えている。この軌道上物除去装置は、昇降装置によりブラシホルダを下側に押し下げて、軌道上物除去ブラシを路面に接触させて軌道上物の除去を行う。
ところで、上述した特許文献1に記載の装置では、軌道上物除去ブラシを路面に接触した状態で車両によって車両の走行方向に押すことで、軌道上物を除去している。したがって、軌道上物除去ブラシが路面に接触し続けたまま走行方向に押されることとなり、軌道上物除去ブラシが摩耗により損傷してしまう。また、摩耗によって軌道上物除去ブラシが損傷してしまうことで、路面と軌道上物除去ブラシとの間に隙間が生じて、走行路上に薄く積もった雪は十分に除去できないおそれがある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、摩耗による損傷を抑えながら、走行路に積もった雪を効果的に除去することが可能な除雪装置及び車両を提供するものである。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明の第一の態様における除雪装置は、軌道を走行する車両本体に設けられた走行輪の前記車両本体の走行する走行方向の前方で前記車両本体に取り付けられ、前記車両本体の車幅方向を含む方向に延びる軸線を中心として前記走行輪と逆回りに回転するブラシ回転軸と、前記ブラシ回転軸の外周面から径方向外側に突出し、前記走行輪が接触する前記軌道の走行路と接触する走行ブラシ部と、前記走行ブラシ部を前記走行路に向かって押圧するブラシ押圧部と、を備え、前記走行ブラシ部は、前記ブラシ回転軸の周方向に向かうにしたがって、前記軸線の延びる軸線方向に向かって捩じれるように前記ブラシ回転軸の外周面に形成された螺旋領域に設けられている。
本発明の第一の態様における除雪装置は、軌道を走行する車両本体に設けられた走行輪の前記車両本体の走行する走行方向の前方で前記車両本体に取り付けられ、前記車両本体の車幅方向を含む方向に延びる軸線を中心として前記走行輪と逆回りに回転するブラシ回転軸と、前記ブラシ回転軸の外周面から径方向外側に突出し、前記走行輪が接触する前記軌道の走行路と接触する走行ブラシ部と、前記走行ブラシ部を前記走行路に向かって押圧するブラシ押圧部と、を備え、前記走行ブラシ部は、前記ブラシ回転軸の周方向に向かうにしたがって、前記軸線の延びる軸線方向に向かって捩じれるように前記ブラシ回転軸の外周面に形成された螺旋領域に設けられている。
このような構成によれば、ブラシ回転軸を走行輪と逆回りに回転させることで、走行路上に積もった雪を走行ブラシ部で鉛直方向の下側から上側に向かって掻き出すことができる。ブラシ回転軸が走行輪と逆回りに回転して鉛直方向の下側から上側にすくい上げるように雪を掻き出すことで、走行路上に積もった雪を圧縮せず除去することができる。さらに、走行ブラシ部が螺旋領域に設けられていることで、走行路上から掻き出した雪を走行方向の前方ではなく、車幅方向に向かって送り出すことができる。また、走行ブラシ部が走行路に接触した状態でブラシ回転軸が回転することで、走行路と接触する走行ブラシ部の領域を周方向で均等に分散させることができる。したがって、走行ブラシ部の摩耗量を周方向で均等にでき、部分的に走行ブラシ部の摩耗量が大きくなってしまうことを抑えることができる。
また、上記除雪装置では、前記ブラシ回転軸は、前記車両本体の走行時に前記走行ブラシ部が前記走行路と接触することで生じる摩擦力に抗して回転してもよい。
このような構成によれば、走行路に高い精度で接触したまま、走行ブラシ部を走行輪と逆回りに回転させることができる。その結果、走行路上に積もった雪を鉛直方向の下側から上側に高い精度で掻き出すことができる。これにより、走行路上に積もった雪をより効率的に除去することができる。
また、上記除雪装置では、前記ブラシ回転軸は、前記走行路に対する相対回転速度が、前記走行輪の前記走行路に対する相対回転速度よりも速くなるように回転してもよい。
このような構成によれば、走行路上に積もった雪に対して、走行ブラシ部を高速で接触させることができる。その結果、走行路上に積もった雪を鉛直方向の下側から上側に向かって大きな力ですくい上げるように掻き出すことができる。これにより、走行路上に積もった雪をより一層効率的に除去することができる。
また、上記除雪装置では、前記螺旋領域は、前記軸線方向の途中から前記周方向の一方側に向かうにしたがって前記軸線方向の一方側に向かうように前記ブラシ回転軸の外周面に形成された第一螺旋領域と、前記軸線方向の途中から前記周方向の他方側に向かうにしたがって前記軸線方向の一方側に向かうように前記ブラシ回転軸の外周面に形成された第二螺旋領域とを有していてもよい。
このような構成によれば、走行路の車幅方向の途中を境界として、走行路上に積もった雪を車幅方向の近い側に向かって送り出すことができる。これにより、単純に車幅方向の一方側のみに雪を送り出す場合よりも、より効率的に走行路上の雪を除去することができる。
また、上記除雪装置では、前記ブラシ回転軸の回転及び前記ブラシ押圧部の押圧力を調整するように制御する制御部を備えていてもよい。
このような構成によれば、ブラシ押圧部の押圧力と、ブラシ回転軸の回転とを調整制御することで、雪の種類や降雪量に応じて、走行ブラシ部の走行路への押圧力や回転を調整することができる。そのため、降雪状況や積もっている雪の状況に応じて適切に走行ブラシ部を走行路に接触させることができる。
また、上記除雪装置では、前記ブラシ回転軸は、前記車幅方向の他方側の端部が一方側の端部よりも前記走行方向の前方となるように前記軸線が傾いて配置されていてもよい。
このような構成によれば、走行路上から掻き出した雪を走行ブラシ部が回転することで車幅方向の一方側に向かってより効率的に送り出すことができる。
また、上記除雪装置では、前記走行輪の回転を伝達して前記ブラシ回転軸を回転させる回転伝達部を備え、前記回転伝達部は、前記走行輪と接触しながら回転する走行輪接触軸と、前記走行輪接触軸の回転を変速して前記ブラシ回転軸に伝達させる変速部と有していてもよい。
このような構成によれば、変速部を介して走行輪の回転をブラシ回転軸に伝達することで、ブラシ回転軸を回転させるための動力源を外部に用意することなく、除雪装置を構成することができる。
また、上記除雪装置では、前記変速部は、前記車両本体の速度に対応して、前記ブラシ回転軸の回転数を変速させてもよい。
このような構成によれば、走行路上に積もった雪の種類や降雪量に応じた車両本体の速度に対応させて、走行ブラシ部を最適回転数で回転させることができる。
また、本発明の第二の態様における車両は、除雪装置を有する車両本体を備える。
また、本発明の第三の態様における軌道系交通システムは、前記車両と、前記車両本体が走行する軌道とを備える。
このような構成によれば、走行路上に積もった雪を除去しながら効率よく車両を走行することができる。そのため、積雪によるダイヤの乱れや列車遅延を抑制することができる。
本発明によれば、ブラシ回転軸によって走行ブラシ部を走行輪と逆回りに回転させながら走行路に接触させることで、走行ブラシ部の摩耗による損傷を抑えながら走行路に積もった雪を効果的に除去することができる。
《第一実施形態》
以下、本発明に係る第一実施形態について図1から図4を参照して説明する。
本発明の第一実施形態に係る連結車両は、図1に示すように、軌道2に設けられたガイドレール3によって案内されながら軌道2上を走行する軌道系交通システム1の連結車両である。本実施形態の軌道系交通システム1は、軌道2の幅方向の両側に、軌道2の延在方向に沿って延びるガイドレール3が設けられた側方案内軌条式(サイドガイド方式)の交通システムとなっている。本実施形態では、複数の車両5が互いに連結されて連結車両が構成されている。
以下、本発明に係る第一実施形態について図1から図4を参照して説明する。
本発明の第一実施形態に係る連結車両は、図1に示すように、軌道2に設けられたガイドレール3によって案内されながら軌道2上を走行する軌道系交通システム1の連結車両である。本実施形態の軌道系交通システム1は、軌道2の幅方向の両側に、軌道2の延在方向に沿って延びるガイドレール3が設けられた側方案内軌条式(サイドガイド方式)の交通システムとなっている。本実施形態では、複数の車両5が互いに連結されて連結車両が構成されている。
軌道2は、所定の路線に沿って延在し、その途中では直線区間と曲線区間とが必要に応じて混在している。軌道2は、略水平に設けられた軌道路面21を有している。軌道路面21は、例えばコンクリート等で構築される。
軌道路面21には、車両5が走行する走行路21aが形成されている。走行路21aは、後述する車両5の走行輪511に対応するよう水平方向に離れて二カ所形成されている。走行路21aは、図3に示すように、上面は全面にわたって平坦面をなして走行輪511が接触しながら転動可能なように、軌道路面21から鉛直方向Dvの上側に突出して形成されている。
車両5は、図1から図4に示すように、軌道2を走行する車両本体51と、車両本体51を軌道2に沿って案内する案内装置52と、車両本体51の走行する走行方向Drの前方に配置される除雪装置60とを備えている。ここで、本実施形態における車両本体51の走行方向Drとは、車両本体51が進む方向であって、図1における紙面左右方向である。
車両本体51は、内部に空洞を有する外形視箱体状の構造物を有している。車両本体51は、側面部に不図示の開閉扉や窓等が設けられ、下面部には左右一対の走行輪511が設けられている。走行輪511は、不図示の動力部によって駆動されて回転する。走行輪511として例えばゴムタイヤ等が用いられる。車両本体51は、走行輪511が軌道路面21のうち走行路21a上に接触して回転しながら進むことで軌道2を走行する。
案内装置52は、車両本体51の下側に配設された案内枠521と、案内枠521に回転可能に支持された案内輪522とを備えている。
案内枠521は、車幅方向Dwに延びており、両端部が走行輪511よりも外側に位置している。案内枠521は、両端に案内輪522がそれぞれ設けられている。ここで、本実施形態における車両本体51の車幅方向Dwとは、軌道2の幅方向であって、図1における紙面上下方向である。また、車幅方向Dwの内側とは車両本体51の中心側であり、車幅方向Dwの外側とは案内輪522が設けられている側である車両本体51の側面側である。
案内枠521は、車幅方向Dwに延びており、両端部が走行輪511よりも外側に位置している。案内枠521は、両端に案内輪522がそれぞれ設けられている。ここで、本実施形態における車両本体51の車幅方向Dwとは、軌道2の幅方向であって、図1における紙面上下方向である。また、車幅方向Dwの内側とは車両本体51の中心側であり、車幅方向Dwの外側とは案内輪522が設けられている側である車両本体51の側面側である。
案内輪522は、車両本体51の側面よりも外側に配置され、案内枠521に鉛直方向Dvの回転軸回りに回転可能に支持されている。案内輪522は、ガイドレール3と略同一の高さ位置に設けられている。したがって、車両5が走行する際には、案内輪522はガイドレール3に接触することで回転する。
除雪装置60は、走行路21a上の雪を除去する。除雪装置60は、図1に示すように、車両本体51に設けられた走行輪511の走行方向Drの前方に配置されている。除雪装置60は、案内枠521を介して車両本体51に取り付けられている。本実施形態の除雪装置60は、図1に示すように、連結された複数の車両5のうち、走行方向Drの最前列に配置された先頭の車両5に設けられている。
本実施形態の除雪装置60は、図2から図4に示すように、車幅方向Dwを含む方向に延びる軸線Oを中心として回転するブラシ回転軸61と、ブラシ回転軸61を回転自在に支持して車両本体51に取り付ける取付支持部62と、ブラシ回転軸61を回転させる回転伝達部63と、ブラシ回転軸61の外周面から径方向外側に突出する走行ブラシ部64と、走行ブラシ部64を走行路21aに向かって押圧するブラシ押圧部65と、走行ブラシ部64を覆うブラシ背面板67とを備える。
ブラシ回転軸61は、車幅方向Dwに延びる軸線Oを中心として回転する。ブラシ回転軸61は、車両本体51の走行時に走行ブラシ部64が走行路21aと接触することで生じる摩擦力に抗して回転する。ブラシ回転軸61は、走行路21aに対する相対回転速度が、走行時の走行輪511の走行路21aに対する相対回転速度よりも早くなるように回転する。
本実施形態のブラシ回転軸61は、軸線Oを中心として延びる円柱状をなしている。ブラシ回転軸61は、走行路21aと対向する面が走行方向Drの後方側から前方側に向かうように回転する。即ち、ブラシ回転軸61は、走行輪511とは逆回りに回転する。具体的には、本実施形態のブラシ回転軸61は、外周面が鉛直方向Dvの下側から走行方向Drの前方に向かった後に、鉛直方向Dvの上側に向かうように回転する。ブラシ回転軸61は、ブラシ押圧部65によって走行ブラシ部64が走行路21aと接触することで生じる摩擦力を低減した状態で回転する。ブラシ回転軸61は、回転伝達部63によって走行路21aと接触する接触面における相対回転速度が、走行時の走行輪511の走行路21aに接触する接触面における相対回転速度よりも速くなるように、回転速度が調整されて回転する。
取付支持部62は、車両本体51に対して案内枠521を介してブラシ回転軸61を取り付けている。取付支持部62は、ブラシ回転軸61を回転可能に支持している。本実施形態の取付支持部62は、案内枠521に固定される支持部本体621と、支持部本体621に取り付けられた支持軸622と、支持軸622とブラシ回転軸61とを接続する第一支持板623と、支持軸622と後述する回転伝達部63の走行輪接触軸631とを接続する第二支持板624とを有する。
支持部本体621は、走行輪511の走行方向Drの前方で案内枠521に固定されている。本実施形態の支持部本体621は、案内枠521の鉛直方向Dvの上側の面に固定される固定板部621aと、固定板部621aの車幅方向Dwの両端部からそれぞれ鉛直方向Dvの上側にそれぞれ固定される側板部621bと、固定板部621aの走行方向Drの後方の端部で側板部621b同士を接続する後板部621cとを有する。
固定板部621aは、車幅方向Dwに延びる平板状をなしている。固定板部621aは、幅広な面が案内枠521の鉛直方向Dvの上側の面に載置された状態で固定されている。
側板部621bは、固定板部621aの車幅方向Dwの両端部にそれぞれ固定されている。側板部621bは、固定板部621aから鉛直方向Dvの上側に向かって平板状をなして延びている。
後板部621cは、固定板部621aの走行方向Drの後方の端部に固定されている。後板部621cは、固定板部621aから鉛直方向Dvの上側に向かって平板状なして延びており、車幅方向Dwの両端部が側板部621bに固定されている。
支持軸622は、ブラシ回転軸61の軸線Oと平行に延びる支持軸線O1を中心として、支持部本体621に回転自在に支持されている。本実施形態の支持軸622は、車幅方向Dwの両側の側板部621bに対してそれぞれ設けられている。支持軸622は、側板部621bに回転自在に取り付けられている。支持軸622は、円柱状をなしており、走行輪511の回転軸やブラシ回転軸61の軸線Oに対して平行に延びている。
第一支持板623は、支持軸622及びブラシ回転軸61を回転自在に支持している。第一支持板623は、側板部621bの車幅方向Dwの外側で取付支持部62を挟み込むように二つ設けられている。第一支持板623は、側板部621bに対して回転可能に取り付けられている。本実施形態の第一支持板623は、側板部621bと平行に配置されて走行方向Drに延びる平板状をなしている。第一支持板623は、支持軸622及びブラシ回転軸61が挿通可能な孔が形成されている。
第二支持板624は、支持軸622及び後述する走行輪接触軸631を回転自在に支持している。第二支持板624は、側板部621bの車幅方向Dwの外側で第一支持板623に挟まれるように設けられている。第二支持板624は、取付支持部62を挟み込むように二つ配置され、側板部621bに対して回転可能に取り付けられている。第二支持板624は、第一支持板623に固定されている。即ち、第二支持板624は、第一支持板623とともに、側板部621bに対して支持軸622を中心として回転する。本実施形態の第二支持板624は、側板部621bと平行に配置されて走行方向Drに延びる平板状をなしている。第二支持板624は、走行輪接触軸631及び支持軸622が挿通可能な孔が形成されている。
回転伝達部63は、外部の動力を利用してブラシ回転軸61を回転させる。本実施形態の回転伝達部63は、外部の動力として、走行輪511の回転を伝達してブラシ回転軸61を回転させる。具体的には、本実施形態の回転伝達部63は、走行輪511にローラを押し付けることで、ブラシ回転軸61の回転動力を得ている。回転伝達部63は、走行輪511の走行路21aに対する相対回転速度よりもブラシ回転軸61の走行路21aに対する相対回転速度が速くなるように、ブラシ回転軸61を回転させる。本実施形態の回転伝達部63は、走行輪511と接触する走行輪接触軸631と、走行輪接触軸631の回転を変速してブラシ回転軸61に伝達させる変速部632とを有する。
走行輪接触軸631は、走行輪511の回転軸と平行に延びる接触回転軸線O2を中心として走行輪511に接触しながら回転するローラである。本実施形態の走行輪接触軸631は、接触回転軸線O2を中心として延びる接触軸本体631aと、接触軸本体631aに固定されて走行輪511に接触する接触部631bとを有する。
接触軸本体631aは、接触回転軸線O2を中心とする円柱状をなしている。
接触部631bは、接触回転軸線O2を中心とする円筒状をなしている。接触部631bは、内部に接触軸本体631aを挿通させた状態で、接触軸本体631aの外周面に固定されている。接触部631bは、外周面が走行輪511の外周面と接触する。
接触部631bは、接触回転軸線O2を中心とする円筒状をなしている。接触部631bは、内部に接触軸本体631aを挿通させた状態で、接触軸本体631aの外周面に固定されている。接触部631bは、外周面が走行輪511の外周面と接触する。
変速部632は、接触軸本体631aの回転速度よりもブラシ回転軸61の回転速度が速くなるように増速して伝達する。本実施形態の変速部632は、接触軸本体631aに設けられる第一歯車632aと、支持軸622に設けられる第二歯車632bと、第一歯車632aと第二歯車632bとを接続する第一チェーン部632cと、第二歯車632bと並んで支持軸622に設けられる第三歯車632dと、ブラシ回転軸61に設けられる第四歯車632eと、第三歯車632dと第四歯車632eとを接続する第二チェーン部632fとを有する。変速部632は、第一歯車632a、第二歯車632b、第三歯車632d、及び第四歯車632eのギア比をそれぞれ変更することで、走行路21aに対する接触軸本体631aの相対回転速度よりもブラシ回転軸61の相対回転速度を速くさせる。具体的には、本実施形態の変速部632は、例えば、走行輪511の回転数×(走行輪511の径/第一歯車632aの径)×(第一歯車632aの径/第二歯車632bの径)×(第三歯車632dの径/第四歯車632eの径)>(走行輪511の径/走行ブラシ部64の最外径)を満たすように、構造やサイズから最適なスプロケット比を選択するようにギア比が設定される。
第一歯車632aは、接触軸本体631aに固定されるスプロケットである。第一歯車632aは、接触軸本体631aの車幅方向Dwの内側の端部に固定されている。第一歯車632aは、接触軸本体631aとともに回転する。
第二歯車632bは、支持軸622に固定されるスプロケットである。第二歯車632bは、第一歯車632aと車幅方向Dwの位置が同じとなるように、支持軸622の外周面に固定されている。第二歯車632bは、支持軸622とともに回転する。
第一チェーン部632cは、第一歯車632aと第二歯車632bとを繋ぐローラチェーンである。第一チェーン部632cは、第一歯車632aが回転することで、第二歯車632bを回転させる。
第三歯車632dは、支持軸622に固定されるスプロケットである。第三歯車632dは、第二歯車632bよりも車幅方向Dwの内側の位置で支持軸622の外周面に固定されている。第三歯車632dは、支持軸622や第二歯車632bとともに回転する。
第四歯車632eは、ブラシ回転軸61に固定されるスプロケットである。第四歯車632eは、第三歯車632dと車幅方向Dwの位置が同じとなるように、ブラシ回転軸61の外周面に固定されている。第四歯車632eは、ブラシ回転軸61とともに回転する。
第二チェーン部632fは、第三歯車632dと第四歯車632eとを繋ぐローラチェーンである。第二チェーン部632fは、第三歯車632dが回転することで、第四歯車632eを回転させる。
走行ブラシ部64は、図2から図4に示すように、ブラシ回転軸61に固定され、ブラシ回転軸61とともに回転する。走行ブラシ部64は、ブラシ回転軸61に固定されるブラシ固定部641と、ブラシ固定部641から径方向外側に向かって突出するブラシ部本体642とを有する。
ブラシ固定部641は、軸線Oを中心とする円筒状をなしている。ブラシ固定部641は、二つの第一支持板623の間に配置され、内部にブラシ回転軸61を挿通させた状態でブラシ回転軸61の外周面に固定されている。ブラシ固定部641は、金属材料や絶縁性を有する材料で構成されていてもよい。具体的には、本実施形態のブラシ固定部641は、例えば、ナイロンやPP(ポリプロピレン)で構成されている。また、ブラシ固定部641は、金属材料としては鉄鋼や非鉄金属(銅やアルミなど)で構成され、絶縁材料としてはFRPや塩化ビニールで構成されていてもよい。
ブラシ部本体642は、ブラシ固定部641の外周面から突出するよう形成されるブラシ状の部材である。ここで、ブラシ状の部材とは、例えば、外形が0.3〜3.0mmの円形、楕円形、方形、多角形等の断面形状の線状部材を束にして、ブラシ固定部641に埋め込んで固定したような部材が挙げられる。ブラシ部本体642は、ブラシ回転軸61の周方向に向かうにしたがって軸線Oの延びる軸線O方向である鉛直方向Dvに向かって捩じれるようにブラシ固定部641の外周面に形成された螺旋領域Aに設けられている。具体的には、本実施形態の螺旋領域Aは、図3に示すように、ブラシ回転軸61の周方向を鉛直方向Dvの下側から上側に向かいながら、車幅方向Dwの内側から外側に向かうように形成されている。即ち、ブラシ部本体642は、ブラシ固定部641を介してブラシ回転軸61の外周面から螺旋状に突出している。ブラシ部本体642は、金属材料や絶縁性を有する材料で構成されていてもよい。具体的には、本実施形態のブラシ部本体642は、例えば、ブラシ固定部641と同様に、ナイロンやPP(ポリプロピレン)で構成されている。また、ブラシ部本体642は、ワイヤーや銅線等の金属ブラシであってもよく、竹や棕櫚等の植物由来のブラシや短冊状のゴム板であってもよい。
ブラシ押圧部65は、除雪を必要としない通常時には走行ブラシ部64を路面から離した状態とし、除雪を必要とする降雪時には走行ブラシ部64を路面に接触させる。ブラシ押圧部65は、除雪時に走行ブラシ部64が走行路21aに接触するように、ブラシ回転軸61の位置を調整する。本実施形態のブラシ押圧部65は、走行ブラシ部64が走行路21aに接触するように所定の力で押圧する。具体的には、ブラシ押圧部65は、所定の力として、車両本体51の走行時に走行路21aとブラシ部本体642との間に生じる摩擦力がブラシ回転軸61の回転を阻害するほど大きくならないように、ブラシ部本体642の先端が走行路21aに僅かに接触する程度の押圧力で走行路21aに向かって走行ブラシ部64を押圧する。本実施形態のブラシ押圧部65は、第一支持板623に設けられる押圧受け部651と、押圧受け部651を鉛直方向Dvの上側に引き上げるバネ部652と、押圧受け部651を走行路21aに向かって押圧するシリンダ部653と、シリンダ部653の駆動を制御するシリンダ制御部654とを有する。
押圧受け部651は、第一支持板623に固定されている。本実施形態の押圧受け部651は、支持軸622やブラシ回転軸61の軸線Oに対して平行に延びる円柱状をなしている。押圧受け部651は、走行方向Drの位置が支持軸622とブラシ回転軸61との間に配置されている。押圧受け部651は、第一支持板623から鉛直方向Dvの上側に突出して設けられた支持フレーム651aに挟まれるように固定されている。
バネ部652は、押圧受け部651と取付支持部62の後板部621cとに接続されている。バネ部652は、ブラシ部本体642を走行路21aから離す方向に付勢する。本実施形態のバネ部652は、後板部621cに向かって押圧受け部651を引き上げるように付勢する圧縮バネである。バネ部652は、車幅方向Dwに並んで二カ所設けられている。
シリンダ部653は、押圧受け部651と取付支持部62の後板部621cとに接続されている。シリンダ部653は、ブラシ部本体642を走行路21aに接触させる方向に押し付けることが可能とされている。本実施形態のシリンダ部653は、シリンダ制御部654からの信号を受けることで、縮んだり、伸びたりするエアシリンダである。シリンダ部653は、通常時には縮んだ状態となっている。シリンダ部653は、シリンダ制御部654からの信号を受けて伸縮量を調整しながら延びる。具体的には、シリンダ部653は、シリンダ制御部654からの信号を受けて伸びることで、バネ部652の付勢する力に抗して押圧受け部651を走行路21aに向かって押しつける。これにより、シリンダ部653は、ブラシ部本体642の先端が走行路21aに接触する位置に配置されるように、バネ部652の付勢する力に抗しながら、押圧受け部651の位置を調整する。シリンダ部653は、二つのバネ部652に挟まれるように、バネ部652と車幅方向Dwに並んで設けられている。
シリンダ制御部654は、シリンダ部653に縮んだり伸びたりするよう指示する信号を送る。本実施形態のシリンダ制御部654は、車両本体51内の不図示の運転室に設けられている。
ブラシ背面板67は、走行ブラシ部64の鉛直方向Dvの上側及び走行方向Drの後方側を覆っている。本実施形態のブラシ背面板67は、車幅方向Dwに離れた二つの第一支持板623に固定されている。ブラシ背面板67は、ブラシ本体と接触しない位置に取り付けられている。ブラシ背面板67は、車幅方向Dwの内側から外側に向かうにしたがって、ブラシ本体の先端との距離が離れるように、徐々に拡径して形成されている。
次に、上記第一実施形態の除雪装置60の作用について説明する。
第一実施形態では、降雪時に車両本体51を運転している運転手等によってシリンダ制御部654から信号がシリンダ部653に送られる。シリンダ部653は信号を受けることで、バネ部652の付勢する力に抗して伸びて、ブラシ部本体642の先端が走行路21aに接触する位置まで押圧受け部651を鉛直方向Dvの下側に向かって押し下げる。押圧受け部651が押し下げられることで、押圧受け部651が取り付けられた支持フレーム651aを介して第一支持板623が押されて支持軸622回りに回転する。第一支持板623が支持軸622回りに回転することで、ブラシ回転軸61が鉛直方向Dvの下側に向かって下げられて、ブラシ部本体642の先端が走行路21aに接触する。また、第一支持板623が回転することで、第一支持板623に固定された第二支持板624も回転し、接触部631bが走行輪511に接触する位置に配置される。
第一実施形態では、降雪時に車両本体51を運転している運転手等によってシリンダ制御部654から信号がシリンダ部653に送られる。シリンダ部653は信号を受けることで、バネ部652の付勢する力に抗して伸びて、ブラシ部本体642の先端が走行路21aに接触する位置まで押圧受け部651を鉛直方向Dvの下側に向かって押し下げる。押圧受け部651が押し下げられることで、押圧受け部651が取り付けられた支持フレーム651aを介して第一支持板623が押されて支持軸622回りに回転する。第一支持板623が支持軸622回りに回転することで、ブラシ回転軸61が鉛直方向Dvの下側に向かって下げられて、ブラシ部本体642の先端が走行路21aに接触する。また、第一支持板623が回転することで、第一支持板623に固定された第二支持板624も回転し、接触部631bが走行輪511に接触する位置に配置される。
走行輪511に接触部631bが接触した状態で車両本体51が走行輪511を回転させて走行することで、接触部631bが接触軸本体631aとともに、走行輪511とは逆回りに回転する。接触軸本体631aが回転すると、第一歯車632aが回転し、第一チェーン部632cを介して第二歯車632bを走行輪511とは逆回りに回転させる。第二歯車632bが回転することで、第二歯車632bが固定された支持軸622が第三歯車632dとともに回転する。第三歯車632dが回転することで、第二チェーン部632fを介して第四歯車632eが回転して、ブラシ回転軸61を走行輪511とは逆回りに回転させる。ブラシ回転軸61が回転することで、ブラシ固定部641がブラシ部本体642の先端を走行路21aに接触させつつ、鉛直方向Dvの下側から走行方向Drの前方に向かって走行輪511とは逆回りに回転する。
上記のような除雪装置60によれば、シリンダ部653がブラシ部本体642の先端が僅かに接触するように押圧受け部651を走行路21aに向かって押圧してブラシ部本体642が走行路21aに接触した状態で、走行輪511の回転を変速部632によって伝達させて、ブラシ回転軸61を走行輪511と逆回りに回転させている。そのため、走行路21a上に積もった雪をブラシ部本体642で鉛直方向Dvの下側から上側に向かって掻き出すことができる。例えば、走行輪511と同じ方向にブラシ回転軸61を回転させた場合には、ブラシ部本体642は走行方向Drの前方の雪を鉛直方向Dvの上側から下側に押しつぶしてしまい圧雪状にしてしまうおそれがある。ところが、ブラシ回転軸61が走行輪511と逆回りに回転して鉛直方向Dvの下側から上側にすくい上げるように雪を掻き出すことで、走行路21a上に積もった雪を圧縮せずに効率的に除去することができる。
さらに、ブラシ部本体642が、ブラシ回転軸61の周方向を鉛直方向Dvの下側から走行方向Drの前方に向かった後に鉛直方向Dvの上側に向かいながら、車幅方向Dwの内側から外側に向かうように形成された螺旋領域Aに設けられていることで、走行路21a上から掻き出した雪を走行方向Drの前方ではなく、車幅方向Dwの外側に向かって送り出すことができる。したがって、走行輪511の前方の走行路21a上に積もった雪を車幅方向Dwの外側に向かって効率的に除去できる。
また、ブラシ部本体642が走行路21aに接触した状態でブラシ回転軸61が回転することで、走行路21aと接触するブラシ部本体642の領域を周方向で均等に分散することができる。したがって、ブラシ部本体642の摩耗量を周方向で均等にでき、部分的にブラシ部本体642の摩耗量が大きくなってしまうことを抑えることができる。したがって、ブラシ部本体642の摩耗による損傷の影響を低減することができる。
これらにより、ブラシ部本体642の摩耗による損傷を抑えながら、走行路21a上に積もった雪を効果的に除去することができる。
これらにより、ブラシ部本体642の摩耗による損傷を抑えながら、走行路21a上に積もった雪を効果的に除去することができる。
また、シリンダ部653がバネ部652の付勢力に抗して押圧受け部651の位置を調整することで、ブラシ押圧部65は、走行時に、走行路21aとブラシ部本体642との間に生じる摩擦力がブラシ回転軸61の回転を阻害するほど大きくならない位置に走行ブラシ部64を配置することができる。そのため、ブラシ回転軸61は、ブラシ部本体642の先端が走行路21aと接触することで生じる摩擦力に抗して回転することができる。したがって、先端を走行路21aに高い精度で接触したまま、ブラシ部本体642を、走行輪511と逆回りに回転させることができる。その結果、走行路21a上に積もった雪を鉛直方向Dvの下側から上側に高い精度で掻き出すことができる。これにより、走行路21a上に積もった雪をより効率的に除去することができる。
また、変速部632によって走行輪511の回転が回転速度を増速させてブラシ回転軸61に伝達されることで、走行路21aと接触する接触面における相対回転速度が、走行時の走行輪511の走行路21aに接触する接触面における相対回転速度よりも速くなるように、ブラシ回転軸61を回転させることができる。そのため、走行路21a上に積もった雪に対して、ブラシ部本体642の先端を高速で接触させることができる。その結果、走行路21a上に積もった雪を鉛直方向Dvの下側から上側に向かって大きな力ですくい上げるように掻き出すことができる。これにより、走行路21a上に積もった雪をより一層効率的に除去することができる。
また、通常時にはバネ部652でブラシ部本体642を走行路21aから引き揚げた状態としておき、除雪作業を行う際に、シリンダ部653によってブラシ部本体642の先端が僅かに接触するように押圧受け部651を所定の力で押圧してブラシ部本体642の位置を調整することで、必要な場合にのみブラシ部本体642を走行路21aに接触させることができる。また、シリンダ部653によって、最適な力でブラシ部本体642の先端を走行路21aに接触させることができる。これにより、ブラシ部本体642の摩耗量をより低減することができる。また、仮に、シリンダ部653が故障した場合であっても、バネ部652が自然に押圧受け部651を引き上げることで、ブラシ部本体642を走行路21aから離すことができ、フェールセーフ構造とすることができる。
また、変速部632を介して走行輪511の回転をブラシ回転軸61に伝達することで、ブラシ回転軸61を回転させるための動力源を外部に用意することなく、除雪装置60を構成することができる。
また、ブラシ背面板67が、走行ブラシ部64の鉛直方向Dvの上側及び走行方向Drの後方側を覆っていることで、掻き出した雪が走行輪511や車両本体51に向かって飛散してしまうことを抑制し、保護することができる。さらに、ブラシ背面板67が、車幅方向Dwの内側から外側に向かうにしたがって徐々に拡径して形成されていることで、螺旋状にブラシ固定部641の外周面に形成されたブラシ部本体642が、車幅方向Dwの外側に向かって雪を送り出すことを阻害せずに、走行輪511や車両本体51等の走行路21a上から除去した雪の飛散して欲しくない部位を適切に保護することができる。
また、上述したような除雪装置60を備える走行方向Drの先頭の車両5が連結されていることで、走行路21a上に積もった雪を除去しながら効率よく車両5を走行することができる。そのため、積雪によるダイヤの乱れや列車遅延を抑制することができる。
なお、第一実施形態の変速部632は、本実施形態の構造に限定されるものではなく、走行輪511の回転速度を増速してブラシ回転軸61に伝達できる構造であればよい。例えば、変速部632は、車両本体51の速度に対応して、走行ブラシ部64の最適回転数を選択できるようにブラシ回転軸61の回転数を変速させる構造であってもよい。例えば、第一実施形態の第一変形例として、図5及び図6に示すように、変速部632は、第一歯車632aから第四歯車632eのようなスプロケットと第一チェーン部632cや第二チェーン部632fとの代わりに、VプーリーとVベルトとを組み合わせて構成する変速部832としてもよい。
具体的には、第一変形例の変速部832は、接触軸本体631aに第一歯車632aに代わって設けられる第一Vプーリー832aと、支持軸622に第二歯車632bに代わって設けられる第二Vプーリー832bと、第一チェーン部632cのように第一Vプーリー832aと第二Vプーリー832bとを接続する第一Vベルト832cと、を有している。変速部832は、第三歯車632dのように第二歯車632bと並んで支持軸622に設けられる第三Vプーリー832dと、第四歯車632eのようにブラシ回転軸61に設けられる第四Vプーリー832eと、第二チェーン部632fのように第三歯車632dと第四歯車632eとを接続する第二Vベルト832fとを有している。変速部832は、変速プーリーである第三Vプーリー832dを移動させるVプーリー幅変化装置832gと、Vプーリー幅変化装置832gで第三Vプーリー832dの幅を変化させ、第二Vベルト832fのかかる径を変えて変速させる際に、変速しても第二Vベルト832fのテンションを一定に保つためのVベルトテンショナー832hとを有している。
Vベルトテンショナー832hは、第二Vベルト832fにかかるテンションを一定に保持する役割を果たす。本実施形態のVベルトテンショナー832hは、第一支持板623に固定される片持ちアームと、第二Vベルト832fの内側の面である背面を押し付ける支持プーリーとを有している。
このような構成では、変速部832は、Vベルトテンショナー832hで第二Vベルト832fを押し付ける量を調整しながら、Vプーリー幅変化装置832gで第三Vプーリー832dの幅を変化させる。そのため、変速部832は、第三歯車632dの代わりに用いた第三Vプーリー832dのVプーリ幅を変化させることで、第三Vプーリー832dにかかる第二Vベルト832fの径を調整し、ブラシ回転軸61の回転数を変速させることができる。これにより、走行路21a上に積もった雪の種類や降雪量に応じた車両本体51の速度に対応させて、走行ブラシ部64を除雪に最も適した最適回転数で回転させることができる。
また、第一実施形態の変速部632は、第二変形例として、図7及び図8のように、自転車の変速段のような内装式変速機932aを有する変速部932としてもよい。具体的には、内装式変速機932aは、第三歯車632dの車幅方向Dwの外側に配置されている。内装式変速機932aは、内部に遊星歯車機構式の変速ギアが組み込まれているもので、チェーンにかかるテンションが変化しないため、チェーンテンショナーが不要であると共にチェーンを動かす必要がない。内装式変速機932aは、内部に組み込まれた変速機構で変速させている。
このような構成を用いることで、走行路21a上に積もった雪の種類や降雪量に応じた車両本体51の速度に対応させて、走行ブラシ部64を除雪に最も適した最適回転数で回転させることができる。
《第二実施形態》
次に、図9から図11を参照して第二実施形態の除雪装置70について説明する。
第二実施形態においては第一実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。この第二実施形態の除雪装置70は、独立してブラシ回転軸61を回転させる点と、ブラシ部本体642の形状が異なる点について第一実施形態と相違する。
次に、図9から図11を参照して第二実施形態の除雪装置70について説明する。
第二実施形態においては第一実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。この第二実施形態の除雪装置70は、独立してブラシ回転軸61を回転させる点と、ブラシ部本体642の形状が異なる点について第一実施形態と相違する。
第二実施形態の除雪装置70は、回転伝達部63の代わりにブラシ回転軸61を軸線O回りに回転させる回転駆動部71と、回転駆動部71を制御する制御部72と、を備えている。また、第二実施形態の除雪装置70は、第一実施形態の走行ブラシ部64とはブラシ部本体642の形成されている領域の異なる対称走行ブラシ部73を備えている。
回転駆動部71は、車両本体51の走行状態によらずに、独立してブラシ回転軸61を回転させる。本実施形態の回転駆動部71は、図9に示すように、第一支持板623よりも車幅方向Dwの内側でブラシ回転部に接続されたモータである。回転駆動部71は、制御部72からの信号に基づいて、任意の回転速度でブラシ回転軸61を回転させる。
制御部72は、回転駆動部71に信号を送ることで、ブラシ回転軸61の回転速度を調整するように制御する。本実施形態の制御部72は、第一実施形態のシリンダ制御部654に代わって、ブラシ押圧部65の押圧力を調整制御する。本実施形態の制御部72は、ブラシ回転軸61が任意の回転速度となるように回転駆動部71に信号を送る。制御部72は、シリンダ部653に対して縮んだり伸びたりするよう指示する信号を送る。本実施形態の制御部72は、車両本体51の不図示の運転室に設けられており、車両本体51を運転する運転手によって、車両本体51の走行とともに操作される。具体的には、制御部72は、第一実施形態の変速部632のように、走行路21aに対する走行輪511の相対回転速度よりも速い速度でブラシ回転軸61を回転させるよう調整する。
対称走行ブラシ部73は、図9から図11に示すように、ブラシ回転軸61に固定され、ブラシ回転軸61とともに回転する。対称走行ブラシ部73は、第一実施形態と同様のブラシ固定部641と、ブラシ固定部641から径方向外側に向かって突出する対称ブラシ部本体732とを有する。
対称ブラシ部本体732は、第一実施形態のブラシ部本体642と異なり、軸線O方向の途中で螺旋領域Aの方向が異なっている。具体的には、対称ブラシ部本体732が設けられる螺旋領域Aは、軸線O方向の中心位置を境界として、螺旋領域Aと同じ方向に形成される第一螺旋領域A1と、第一螺旋領域A1と反対回りにブラシ回転軸61の外周面に形成された第二螺旋領域A2とを有している。
第一螺旋領域A1は、軸線O方向の中心位置から周方向の一方側に向かうにしたがって軸線O方向の一方側に向かうようにブラシ固定部641の外周面に形成されている。本実施形態の第一螺旋領域A1は、軸線O方向の中心位置を境界として、車幅方向Dwの外側に形成されている。具体的には、本実施形態の第一螺旋領域A1は、図11に示すように、ブラシ回転軸61の周方向を鉛直方向Dvの下側から上側に向かいながら、車幅方向Dwの内側から外側に向かうように形成されている。
第二螺旋領域A2は、軸線O方向の中心位置から周方向の他方側に向かうにしたがって軸線O方向の一方側に向かうようにブラシ固定部641の外周面に形成されている。本実施形態の第二螺旋領域A2は、軸線O方向の中心位置を境界として、車幅方向Dwの内側に形成されている。具体的には、本実施形態の第二螺旋領域A2は、図11に示すように、ブラシ回転軸61の周方向を鉛直方向Dvの下側から上側に向かいながら、車幅方向Dwの外側から内側に向かうように形成されている。
即ち、対称ブラシ部本体732は、車幅方向Dwの中心を境界として、ブラシ固定部641を介してブラシ回転軸61の外周面で逆回りをなす螺旋状にそれぞれ突出している。対称ブラシ部本体732は、第一実施形態のブラシ部本体642と同様に、絶縁性を有する材料で構成されている。
次に、上記第二実施形態の除雪装置70の作用について説明する。
第二実施形態では、降雪時に車両本体51を運転している運転手等によって制御部72から信号がシリンダ部653に送られる。シリンダ部653は信号を受けることで、バネ部652の付勢する力に抗して伸びて、対称ブラシ部本体732の先端が走行路21aに接触する位置まで押圧受け部651を鉛直方向Dvの下側に向かって押し下げる。押圧受け部651が押し下げられることで、押圧受け部651が取り付けられた支持フレーム651aを介して第一支持板623が押されて支持軸622回りに回転する。第一支持板623が支持軸622回りに回転することで、ブラシ回転軸61が鉛直方向Dvの下側に向かって下げられて、対称ブラシ部本体732の先端が走行路21aに接触する。
第二実施形態では、降雪時に車両本体51を運転している運転手等によって制御部72から信号がシリンダ部653に送られる。シリンダ部653は信号を受けることで、バネ部652の付勢する力に抗して伸びて、対称ブラシ部本体732の先端が走行路21aに接触する位置まで押圧受け部651を鉛直方向Dvの下側に向かって押し下げる。押圧受け部651が押し下げられることで、押圧受け部651が取り付けられた支持フレーム651aを介して第一支持板623が押されて支持軸622回りに回転する。第一支持板623が支持軸622回りに回転することで、ブラシ回転軸61が鉛直方向Dvの下側に向かって下げられて、対称ブラシ部本体732の先端が走行路21aに接触する。
制御部72からシリンダ部653に信号を送られるとともに回転駆動部71に信号が送られることで、回転駆動部71は、制御部72から信号に基づく回転速度でブラシ回転軸61を回転させる。具体的には、制御部72は、走行路21aに対する走行輪511の相対回転速度よりも速い速度でブラシ回転軸61を回転させる回転駆動部71に信号を送る。信号を受けた回転駆動部71は、信号に基づく回転速度でブラシ回転軸61を回転させる。ブラシ回転軸61が回転駆動部71によって回転されることで、ブラシ固定部641が対称ブラシ部本体732の先端を走行路21aに接触させつつ、鉛直方向Dvの下側から走行方向Drの前方に向かって走行輪511とは逆回りに回転する。
上記のような除雪装置70によれば、螺旋領域Aが軸線O方向の中心位置を境界として、第一螺旋領域A1と第二螺旋領域A2とを有していることで、対称ブラシ部本体732によって走行路21a上から掻き出した雪を走行方向Drの前方ではなく、車幅方向Dwの内側と外側とに向かって送り出すことができる。
具体的には、第一螺旋領域A1に設けられている対称ブラシ部本体732は、ブラシ回転軸61の周方向を鉛直方向Dvの下側から走行方向Drの前方に向かった後に鉛直方向Dvの上側に向かいながら、車幅方向Dwの内側から外側に向かうように形成されている。そのため、第一螺旋領域A1に設けられている対称ブラシ部本体732は、走行路21a上の車幅方向Dwの中心付近よりも外側に積もった雪を走行方向Drの前方ではなく、車幅方向Dwの外側に向かって掻き出して送り出すことができる。
また、第二螺旋領域A2に設けられている対称ブラシ部本体732は、ブラシ回転軸61の周方向を鉛直方向Dvの下側から走行方向Drの前方に向かった後に鉛直方向Dvの上側に向かいながら、車幅方向Dwの外側から内側に向かうように形成されている。そのため、第二螺旋領域A2に設けられている対称ブラシ部本体732は、第一螺旋領域A1に設けられた対称ブラシ部本体732とは逆に、走行路21a上の車幅方向Dwの中心付近よりも内側に積もった雪を走行方向Drの前方ではなく、車幅方向Dwの内側に向かって掻き出して送り出すことができる。
したがって、走行路21aの車幅方向Dwの中心付近を境界として、走行路21a上に積もった雪を車幅方向Dwの近い側に向かって送り出すことができる。これにより、単純に車幅方向Dwの外側のように一方側のみに雪を送り出す場合よりも、走行路21a上の雪をより効率的に除去することができる。
また、制御部72が、ブラシ押圧部65のシリンダ部653の押圧力だけでなく、回転駆動部71を介してブラシ回転軸61の回転速度も調整制御することで、雪の種類や降雪量に応じて、対称ブラシ部本体732の走行路21aへの押圧力や回転速度を調整することができる。そのため、降雪状況や積もっている雪の状況に応じて適切に対称ブラシ本体の先端を走行路21aに接触させることができる。これにより、走行路21a上の雪をより一層効率的に除去することができる。
なお、第二実施形態のように回転駆動部71と制御部72とが組み合わされて設けられている構造に限定されるものではなく、回転駆動部71のみを有する構造としてもよい。
また、回転駆動部71は、本実施形態のようにブラシ回転軸61の車幅方向Dwの内側に設けられている構造に限定されるものではなく、ブラシ回転軸61の外側やブラシ回転軸61自体に内蔵されていてもよい。
また、制御部72は、本実施形態のように回転速度を調整制御するだけに限定されるものではなく、回転方向を調整制御してもよい。
また、螺旋領域Aは、本実施形態のように、軸線O方向の中心位置を境界として、第一螺旋領域A1と第二螺旋領域A2とに分かれる構造に限定されるものではなく、軸線O方向の途中から第一螺旋領域A1と第二螺旋領域A2とに分かれていてもよい。例えば、軸線O方向の中心位置よりも車幅方向Dwの内側か外側に寄った位置で第一螺旋領域A1と第二螺旋領域A2とに分かれていてもよい。また、第一螺旋領域A1と第二螺旋領域A2とは、本実施形態のように連続して形成されている形状に限定されるものではない。例えば、第一螺旋領域A1と第二螺旋領域A2との間に間隔が形成され、軸線O方向に互いに離れて形成されていてもよい。
《第三実施形態》
次に、図12を参照して第三実施形態の除雪装置80について説明する。
第三実施形態においては第一実施形態や第二実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。この第三実施形態の除雪装置80は、ブラシ回転軸61の延びている向きが第一実施形態や第二実施形態と相違する。
次に、図12を参照して第三実施形態の除雪装置80について説明する。
第三実施形態においては第一実施形態や第二実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。この第三実施形態の除雪装置80は、ブラシ回転軸61の延びている向きが第一実施形態や第二実施形態と相違する。
第三実施形態の除雪装置80は、ブラシ回転軸61の代わりに、車幅方向Dwの一方側の端部が他方側の端部よりも走行方向Drの前方となるように軸線Oが傾いて配置される傾斜ブラシ回転軸81を有している。第三実施形態の除雪装置80は、傾斜ブラシ回転の外周面に第一実施形態と同じ走行ブラシ部64が固定されている。
第三実施形態の傾斜ブラシ回転軸81は、図12に示すように、車幅方向Dwの内側が外側よりも走行方向Drの前方となるように車幅方向Dwに対して傾いて延びる傾斜軸線O3を中心として回転する。第三実施形態における傾斜軸線O3は、軸線Oと同一水平面上で延びており、車幅方向Dwの外側から内側に向かうにしたがって走行方向Drの前方側に向かうように、軸線Oに対して傾斜して延びている。傾斜ブラシ回転軸81は、傾斜軸線O3を中心として延びる円柱状をなしている。したがって、傾斜ブラシ回転軸81は、車幅方向Dwの内側の端部が外側の端部よりも走行方向Drの前方に配置されている。即ち、傾斜ブラシ回転軸81は、車幅方向Dwの外側を向くように傾いて配置されている。
上記のような第三実施形態の除雪装置80によれば、車幅方向Dwの内側の端部が外側の端部よりも走行方向Drの前方に配置された傾斜ブラシ回転軸81を用いることで、ブラシ部本体642によって走行路21aから掻き出された雪を車幅方向Dwの外側に向かって寄せることができる。したがって、傾斜ブラシ回転軸81が車幅方向Dwの外側を向くように傾いていることで、走行路21a上から掻き出した雪を螺旋領域Aに設けられたブラシ部本体642が回転することで車幅方向Dwの外側に向かってより効率的に送り出すことができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、各実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはなく、特許請求の範囲によってのみ限定される。
なお、除雪装置80は、本実施形態のように連結車両の中で、先頭に配置された車両5に設けられていることに限定されるものではなく、最後尾の車両5に設けられていてもよい。除雪装置80が、先頭の車両5や最後尾の車両5に設けられている場合には、折り返し運転等で車両5の走行方向Drの前方と後方とが入れ替わっても、走行路21a上の雪を除去することができる。
また、本実施形態のブラシ部本体642や対称ブラシ部本体732は、絶縁性材料で形成されていればよく、ブラシ状であることに限定されるものではない。例えば、ブラシ部本体642や対称ブラシ部本体732が、平板状をなしてブラシ固定部641の螺旋領域Aから突出していてもよい。
1…軌道系交通システム 2…軌道 21…軌道路面 21a…走行路 3…ガイドレール Dr…走行方向 Dv…鉛直方向 Dw…車幅方向 5…車両 51…車両本体 511…走行輪 52…案内装置 521…案内枠 522…案内輪 60、70、80…除雪装置 61…ブラシ回転軸 O…軸線 62…取付支持部 621…支持部本体 621a…固定板部 621b…側板部 621c…後板部 622…支持軸 O1…支持軸線 623…第一支持板 624…第二支持板 63…回転伝達部 631…走行輪接触軸 O2…接触回転軸線 631a…接触軸本体 631b…接触部 632…変速部 632a…第一歯車 632b…第二歯車 632c…第一チェーン部 632d…第三歯車 632e…第四歯車 632f…第二チェーン部 64…走行ブラシ部 641…ブラシ固定部 642…ブラシ部本体 A…螺旋領域 65…ブラシ押圧部 651…押圧受け部 651a…支持フレーム 652…バネ部 653…シリンダ部 654…シリンダ制御部 67…ブラシ背面板 71…回転駆動部 72…制御部 73…対称走行ブラシ部 732…対称ブラシ部本体 A1…第一螺旋領域 A2…第二螺旋領域 81…傾斜ブラシ回転軸 O3…傾斜軸線
Claims (10)
- 軌道を走行する車両本体に設けられた走行輪の前記車両本体の走行する走行方向の前方で前記車両本体に取り付けられ、前記車両本体の車幅方向を含む方向に延びる軸線を中心として前記走行輪と逆回りに回転するブラシ回転軸と、
前記ブラシ回転軸の外周面から径方向外側に突出し、前記走行輪が接触する前記軌道の走行路と接触する走行ブラシ部と、
前記走行ブラシ部を前記走行路に向かって押圧するブラシ押圧部と、を備え、
前記走行ブラシ部は、
前記ブラシ回転軸の周方向に向かうにしたがって、前記軸線の延びる軸線方向に向かって捩じれるように前記ブラシ回転軸の外周面に形成された螺旋領域に設けられている除雪装置。 - 前記ブラシ回転軸は、前記車両本体の走行時に前記走行ブラシ部が前記走行路と接触することで生じる摩擦力に抗して回転する請求項1に記載の除雪装置。
- 前記ブラシ回転軸は、前記走行路に対する相対回転速度が、前記走行輪の前記走行路に対する相対回転速度よりも速くなるように回転する請求項1または請求項2に記載の除雪装置。
- 前記螺旋領域は、
前記軸線方向の途中から前記周方向の一方側に向かうにしたがって前記軸線方向の一方側に向かうように前記ブラシ回転軸の外周面に形成された第一螺旋領域と、
前記軸線方向の途中から前記周方向の他方側に向かうにしたがって前記軸線方向の一方側に向かうように前記ブラシ回転軸の外周面に形成された第二螺旋領域とを有する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の除雪装置。 - 前記ブラシ回転軸の回転及び前記ブラシ押圧部の押圧力を調整するように制御する制御部を備える請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の除雪装置。
- 前記ブラシ回転軸は、前記車幅方向の他方側の端部が一方側の端部よりも前記走行方向の前方となるように前記軸線が傾いて配置されている請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の除雪装置。
- 前記走行輪の回転を伝達して前記ブラシ回転軸を回転させる回転伝達部を備え、
前記回転伝達部は、
前記走行輪と接触しながら回転する走行輪接触軸と、
前記走行輪接触軸の回転を変速して前記ブラシ回転軸に伝達させる変速部と有する請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の除雪装置。 - 前記変速部は、
前記車両本体の速度に対応して、前記ブラシ回転軸の回転数を変速させる請求項7に記載の除雪装置。 - 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の除雪装置を有する車両本体を備える車両。
- 請求項9に記載に記載の車両と、
前記車両本体が走行する軌道とを備える軌道系交通システム。
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