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JP2016024947A - 全固体二次電池及び全固体二次電池の製造方法 - Google Patents

全固体二次電池及び全固体二次電池の製造方法 Download PDF

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JP2016024947A JP2014148007A JP2014148007A JP2016024947A JP 2016024947 A JP2016024947 A JP 2016024947A JP 2014148007 A JP2014148007 A JP 2014148007A JP 2014148007 A JP2014148007 A JP 2014148007A JP 2016024947 A JP2016024947 A JP 2016024947A
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Abstract

【課題】優れた温度特性を有する全固体二次電池を提供する。【解決手段】全固体二次電池は、正極部11と、負極部12と、第1固体電解質部21と、第1固体電解質部21とは異なるイオン伝導率の温度特性を有する第2固体電解質部22と、を備え、第1固体電解質部21及び第2固体電解質部22は、正極部11と負極部12との間を電気的に並列に接続する。【選択図】図1

Description

本発明は、全固体二次電池及び全固体二次電池の製造方法に関する。
従来、発電された電気エネルギーを蓄積する二次電池が用いられている。
エネルギーハーベストへの関心が高まるにつれて、発電した電気エネルギーを蓄電し、蓄電した電気ネルギーを供給可能な二次電池は、様々な用途に応用可能である。
例えば、電解質中のリチウムイオンが電気伝導を担うリチウムイオン二次電池は、ハイブリット車又は電気自動車等への電源として注目されている。
特に、電解質に固体を使用する全固体二次電池は、電解質に液体を使用する二次電池と比べて、高い安全性を有する観点から関心が集まっている。
全固体二次電池として、薄膜二次電池が提案されている。薄膜二次電池は、正極材料としてコバルト酸リチウムを有し、固体電解質としてリン酸リチウムナイトライドを有し、負極材料としてリチウムを有する構造がある。この薄膜二次電池は各構成要素が薄膜を用いて作製されるので、厚さが薄く且つ高出力(高負荷)特性を有する。
全固体二次電池は、液体の電解質を用いる二次電池と比べて熱的に安定であるので、全固体二次電池の動作温度範囲が広がることが期待されている。特に、負極材料としてリチウムの代わりに酸化物を用いることにより、動作温度範囲が更に広がる可能性もある。
特開2007−302783号公報
全固体二次電池が使用される温度範囲が広がると、電池を充電する時の温度と、電池から放電する時の温度が異なることが予想される。また、全固体二次電池が、いつも同じ温度で使用されるとは限らない。
固体電解質のイオン伝導率は、一般に、温度により変化する。温度の変化により固体電解質のイオン伝導率が変化すると、電力の出力値が変動するおそれがある。
例えば、全固体型二次電池が放電する時の温度における固体電解質のイオン伝導率が低い場合には、十分な電力を出力できないおそれがある。また、全固体型二次電池を充電する時の温度における固体電解質のイオン伝導率が低い場合には、電池の充電に長い時間が要するおそれがある。
このように、全固体二次電池が使用される温度範囲が広がると、固体電解質のイオン伝導率の温度依存性に起因して、全固体二次電池の温度特性が問題となるおそれがある。
本明細書では、上述した問題を解決し得る全固体型二次電池を提供することを課題とする。
また、本明細書では、上述した問題を解決し得る全固体型二次電池の製造方法を提供することを課題とする。
本明細書に開示する全固体型二次電池の一形態によれば、正極部と、負極部と、第1固体電解質部と、上記第1固体電解質部とは異なるイオン伝導率の温度特性を有する第2固体電解質部と、を備え、上記第1固体電解質部及び上記第2固体電解質部は、上記正極部と上記負極部との間を電気的に並列に接続する。
また、本明細書に開示する全固体型二次電池の製造方法の一形態によれば、第1固体電解質を含み、複数の貫通孔を有するグリーンシートを形成し、上記グリーンシートを焼成し、焼成された上記グリーンシートの上記複数の貫通孔に上記第1固体電解質とは異なるイオン伝導率の温度特性を有する第2固体電解質を充填して、固体電解質体を形成し、上記固体電解質体の第1面上に正極部を形成し、且つ上記固体電解質体の第2面上に負極部を形成する。
上述した本明細書に開示する全固体型二次電池の一形態によれば、優れた温度特性を有する。
また、上述した本明細書に開示する全固体型二次電池の製造方法の一形態によれば、優れた温度特性を有する全固体型二次電池が得られる。
本発明の目的及び効果は、特に請求項において指摘される構成要素及び組み合わせを用いることによって認識され且つ得られるだろう。
前述の一般的な説明及び後述の詳細な説明の両方は、例示的及び説明的なものであり、特許請求の範囲に記載されている本発明を制限するものではない。
(A)は、本明細書に開示する全固体二次電池の第1実施形態を示す断面図であり、(B)は、本明細書に開示する全固体二次電池の第1実施形態の固体電解質体を示す平面図である。 第1固体電解質部及び第2固体電解質部のイオン伝導率と温度との関係を示す図(その1)である。 第1固体電解質部及び第2固体電解質部のイオン伝導率と温度との関係を示す図(その2)である。 (A)は、第1実施形態の全固体二次電池の変形例1を示し、(B)は、第1実施形態の全固体二次電池の変形例2を示す。 本明細書に開示する全固体二次電池の第2実施形態の固体電解質部を示す平面図である。 第1固体電解質部及び第2固体電解質部及び第3固体電解質部のイオン伝導率と温度との関係を示す図である。 本明細書に開示する全固体二次電池の製造方法を説明する図(その1)である。 本明細書に開示する全固体二次電池の製造方法を説明する図(その2)である。
以下、本明細書で開示する全固体二次電池の好ましい第1実施形態を、図を参照して説明する。但し、本発明の技術範囲はそれらの実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶものである。
図1(A)は、本明細書に開示する全固体二次電池の第1実施形態を示す断面図である。図1(B)は、本明細書に開示する全固体二次電池の第1実施形態の固体電解質体を示す平面図である。図1(A)は、図1(B)のX−X線に沿った全固体二次電池の断面図である。
本実施形態の全固体二次電池10は、板状の負極部12と、負極部12上に配置された固体電解質体20と、固体電解質体20上に配置された板状の正極部11を備える。負極部12は、例えば、図示しない基板上に配置されて、全固体二次電池10が固定される。
正極部11は、正極活物質を用いて形成されており、正極集電体を有していてもよい。同様に、負極部12は、負極活物質を用いて形成されており、負極集電体を有していてもよい。
固体電解質体20は層状の形状を有している。固体電解質体20は、外形が層状の形状を有する第1固体電解質部21と、第1固体電解質部21を貫通する複数の貫通孔21a内に充填された第2固体電解質部22を有する。第2固体電解質部22は、マトリックスである第1固体電解質部21内に分散して配置されている。
固体電解質体20は第1面20aと第2面20bを有する。第1面20a上には、正極部11が配置され、第2面20b上には、負極部12が配置される。
貫通孔21aは、円柱形状の空間であり、貫通孔21a内に充填される第2固体電解質部22も円柱形状を有する。円柱形状の第2固体電解質部22は、一方の底面が、第1面20aに露出しており、他方の底面は、第2面20bに露出している。
第1固体電解質部21は、イオン伝導性を有し、正極部11と負極部12との間でイオンの移動を許容する。第1固体電解質部21のイオン伝導率は、所定の温度依存性を有する。
第2固体電解質部22も、イオン伝導性を有し、正極部11と負極部12との間でイオンの移動を許容する。第2固体電解質部22は、第1固体電解質部とは異なるイオン伝導率の温度特性を有する。
第1固体電解質部21及び第2固体電解質部22は、正極部11と負極部12との間を電気的に並列に接続する。即ち、正極部11と負極部12との間を移動するイオンは、第1固体電解質部21を通る経路と、第2固体電解質部22を通る経路とを有する。
全固体二次電池10は、その動作温度範囲の下限における第1固体電解質部21のイオン伝導率は、第2固体電解質部22のイオン伝導率よりも高いことが好ましい。また、全固体二次電池10は、その動作温度範囲の上限における第2固体電解質部22のイオン伝導率は、第1固体電解質部21のイオン伝導率よりも高いことが好ましい。ここで、全固体二次電池10の動作温度範囲は、所定の電力の出力が保証される温度の範囲を意味する。
図2は、第1固体電解質部及び第2固体電解質部のイオン伝導率と温度との関係を示す図である。
カーブC1は、第1固体電解質部21のイオン伝導率と温度との関係を示す。カーブC2は、第2固体電解質部22のイオン伝導率と温度との関係を示す。本明細書において、カーブは、湾曲線と共に直線を含む意味である。
図2の縦軸は、イオン伝導率の対数をとった値を示しており、横軸は、温度を示す。
図2に示す例の固体電解質部を備えた全固体二次電池10の動作温度範囲は、例えば、25℃〜200℃である。
全固体二次電池10を充電する時には、通常、室温付近(例えば25℃)で行うことが考えられる。25℃付近におけるイオン伝導率は、第1固体電解質部21(カーブC1)の方が、第2固体電解質部22(カーブC2)よりも高いので、全固体二次電池10を充電する時には、イオンは、主に第1固体電解質部21内を通過して、正極部11と負極部12との間でイオンが移動する。
全固体二次電池10から電力を取り出す時(放電させる時)には、全固体二次電池10の周囲の温度が上昇しており、例えば、200℃に近い温度であるとする。200℃付近におけるイオン伝導率は、第2固体電解質部22(カーブC2)の方が、第1固体電解質部21(カーブC1)よりも高いので、全固体二次電池10が放電する時には、イオンは、主に第2固体電解質部22内を通過して、正極部11と負極部12との間でイオンが移動する。
このように、全固体二次電池10を充電又は放電する時には、正極部11又は負極部12内部に蓄積されているイオンは、イオン伝導率が高い方の固体電解質部を通って、他方の電極へ移動する。
全固体二次電池10の充電特性又は放電特性の温度依存性を小さくする観点から、第1固体電解質部21及び第2固体電解質部22は、正極部11と負極部12との間に均一に配置されることが好ましい。
具体的には、固体電解質体20の単位面積あたりにおいて、第1固体電解質部21の面積と第2固体電解質部22の面積との比が一定であることが好ましい。本明細書では、第1固体電解質部21の面積と第2固体電解質部22の面積の比が一定であることは、第1固体電解質部21の面積と第2固体電解質部22の面積との比が±30%以内の変動を許容する意味である。ここで、固体電解質体20の単位面積は、第1固体電解質部21及び第2固体電解質部22の配置の仕方に応じて、第1固体電解質部21の領域と、第2固体電解質部22の領域とが十分に含まれる面積となるように適宜設定される。
全固体二次電池10は、このような構成を有することにより、正極部11と負極部12との間でイオンが移動する時に、第1固体電解質部21又は第2固体電解質部22の内、イオン伝導率の低い方の固体電解質部に容易にアクセスすることが可能となる。
ここで、固体電解質体20を平面視した時に、第1固体電解質部21の面積と第2固体電解質部22の合計面積は、同じであってもよいし、又は異なっていてもよい。固体電解質体20を平面視した時の各固体電解質部の面積は、全固体二次電池10が使用される温度範囲と、各固体電解質部のイオン伝導率の温度特性とに基づいて、決定され得る。
上述した全固体二次電池10は、固体電解質体20が第2固体電解質22を用いて形成される場合と比べて、充電時間を短くすることができる。また、全固体二次電池10は、固体電解質体20が第1固体電解質部21を用いて形成される場合と比べて、電力の出力を大きくすることができる。
このような観点から、全固体二次電池10の動作温度範囲の下限における第1固体電解質部21のイオン伝導率は、第2固体電解質部22のイオン伝導率の2倍以上であることが好ましい。また、全固体二次電池10の動作温度範囲の上限における第2固体電解質部22のイオン伝導率は、第1固体電解質部21のイオン伝導率の2倍以上であることが好ましい。
図2に示すイオン伝導率と温度の関係を示す第1固体電解質部21の形成材料として、例えば、Li−β−アルミナを用いることができる。また、第2固体電解質部22の形成材料として、例えば、LiS−Pガラスを用いることができる。
図3は、第1固体電解質部及び第2固体電解質部のイオン伝導率と温度との関係を示す他の例である。
カーブC3は、第1固体電解質部21のイオン伝導率と温度との関係を示す。カーブC4は、第2固体電解質部22のイオン伝導率と温度との関係を示す。
図3のカーブC3を示すイオン伝導率と温度の関係を示す第1固体電解質部21の形成材料として、例えば、Li−β−アルミナを用いることができる。また、図3のカーブC4を示すイオン伝導率と温度の関係を示す第2固体電解質部22の形成材料として、例えば、Li3.6Si0.60.4を用いることができる。
上述した本実施形態の全固体二次電池10によれば、固体電解質体20のイオン伝導率の温度変化が少なくなく、優れた温度特性を有するので、動作温度範囲に亘って良好な出力と充電性能が得られる。
次に、上述した第1実施形態の全固体二次電池10の変形例1及び変形例2を、図面を参照して、以下に説明する。
図4(A)は、第1実施形態の全固体二次電池の変形例1を示す。
図4(A)は、変形例1の全固体二次電池の固体電解質体20を示す平面図である。
変形例1の全固体二次電池の固体電解質体20では、第1固体電解質部21を貫通する複数の貫通孔21aは、四角柱形状の空間であり、貫通孔21a内に充填される第2固体電解質部22も、四角柱形状を有する。
固体電解質体20では、第1固体電解質部21及び第2固体電解質部22は、正極部11と負極部12との間に均一に配置される。また、固体電解質体20の平面視において、第1固体電解質部21の面積と第2固体電解質部22の合計面積は、同じである。
図4(B)は、第1実施形態の全固体二次電池の変形例2を示す。
図4(B)は、変形例1の全固体二次電池の固体電解質体20を示す平面図である。
変形例2の全固体二次電池の固体電解質体20では、第1固体電解質部21は、固体電解質体20の両端部に亘って延びる縦長の形状を有する。同様に、第2固体電解質部22も、固体電解質体20の両端部に亘って延びる縦長の形状を有する。第1固体電解質部21と第2固体電解質部22は、交互に並べて配置される。
固体電解質体20では、第1固体電解質部21及び第2固体電解質部22は、正極部11と負極部12との間に均一に配置される。また、固体電解質体20の平面視において、第1固体電解質部21の面積と第2固体電解質部22の合計面積は、同じである。
次に、上述した全固体二次電池の第2実施形態を、図5及び図6を参照しながら以下に説明する。他の実施形態について特に説明しない点については、上述の第1実施形態に関して詳述した説明が適宜適用される。また、同一の構成要素には同一の符号を付してある。
図5は、本明細書に開示する全固体二次電池の第2実施形態の固体電解質部を示す平面図である。
本実施形態の全固体二次電池の固体電解質体20は、外形が層状の形状を有する第1固体電解質部21と、第1固体電解質部21を貫通する複数の貫通孔21a内に充填された第2固体電解質部22及び第3固体電解質部23を有する。
貫通孔21aは、円柱形状の空間であり、貫通孔21a内に充填される第2固体電解質部22及び第3固体電解質部23も円柱形状を有する。円柱形状の第2固体電解質部22は、一方の底面が、第1面20a上に露出しており、他方の底面は、第2面20b上に露出している。同様に、円柱形状の第3固体電解質部23は、一方の底面が、第1面20a上に露出しており、他方の底面は、第2面20b上に露出している。
第1固体電解質部21は、イオン伝導性を有し、正極部11と負極部12との間でイオンの移動を許容する。第1固体電解質部21のイオン伝導率は、所定の温度依存性を有する。
第2固体電解質部22も、イオン伝導性を有し、正極部11と負極部12との間でイオンの移動を許容する。第2固体電解質部22は、第1固体電解質部及び第3固体電解質部23とは異なるイオン伝導率の温度特性を有する。
第3固体電解質部23も、イオン伝導性を有し、正極部11と負極部12との間でイオンの移動を許容する。第3固体電解質部23は、第1固体電解質部及び第2固体電解質部22とは異なるイオン伝導率の温度特性を有する。
第1固体電解質部21及び第2固体電解質部22及び第3固体電解質部23は、正極部11と負極部12との間を電気的に並列に接続する。即ち、正極部11と負極部12との間を移動するイオンは、第1固体電解質部21を通る経路と、第2固体電解質部22を通る経路と、第3固体電解質部23を通る経路とを有する。
図6は、第1固体電解質部及び第2固体電解質部及び第3固体電解質部のイオン伝導率と温度との関係を示す図である。
カーブC5は、第1固体電解質部21のイオン伝導率と温度との関係を示す。カーブC6は、第2固体電解質部22のイオン伝導率と温度との関係を示す。カーブC7は、第3固体電解質部23のイオン伝導率と温度との関係を示す。
図6に示す例の固体電解質部を備えた全固体二次電池10の動作温度範囲は、例えば、25℃〜200℃である。
全固体二次電池10は、その動作温度範囲の下限における第1固体電解質部21のイオン伝導率は、第2固体電解質部22及び第3固体電解質部23のイオン伝導率よりも高い。また、全固体二次電池10は、その動作温度範囲の上限における第2固体電解質部22のイオン伝導率は、第1固体電解質部21及び第3固体電解質部23のイオン伝導率よりも高い。
上述した本実施形態の全固体二次電池10によれば、上述した第1実施形態と同様の効果が得られる。
また、本実施形態の全固体二次電池10の固体電解質体20は、イオン伝導率の温度特性が異なる3つの固体電解質部を有していたが、イオン伝導率の温度特性が異なる4つ以上の固体電解質部を有していてもよい。
次に、本明細書に開示する全固体二次電池の製造方法の好ましい一実施形態を、図面を参照して、以下に説明する。
まず、図7(A)に示すように、グリーンシート21bが形成される。本実施形態では、グリーンシート21bは、炭酸ナトリウム及び酸化アルミニウムを用いて形成された複数のグリーンシートを積層することにより得られる。
次に、図7(B)に示すように、グリーンシート21bに対して複数の貫通孔21aが形成される。本実施形態では、グリーンシート21bの平面積に対して、複数の貫通孔21aの開口部の面積の合計が、半分となるように複数の貫通孔21aを形成した。次にグリーンシート21bを焼成して焼結体とした。そして、本実施形態では、グリーンシート21bの焼結体を溶融塩化リチウム溶液中に浸漬して、ナトリウムとリチウムとを置換することにより、Li−β−アルミナである第1固体電解質を含むグリーンシート21b焼結体が得られた。これにより、Li−β−アルミナ焼結体により形成される第1固体電解質部21が得られた。
次に、図7(C)に示すように、第1固体電解質部21の複数の貫通孔21aに第1固体電解質とは異なるイオン伝導率の温度特性を有する第2固体電解質を充填して、固体電解質体20を形成する。貫通孔21aに充填された第2固体電解質は、第2固体電解質部22を形成する。本実施形態では、第2固体電解質としてLiS−Pガラスの粉末を用いた。LiS−Pガラスの粉末は、例えば、印刷法を用いて、複数の貫通孔21aに充填される。固体電解質体20の寸法は、厚が0.5mmであり、縦横が15×15mmであった。固体電解質体20において、第1固体電解質部21の面積と第2固体電解質部22の合計面積は、同じであった。
次に、図8(A)に示すように、固体電解質体20の第2面20b上に負極部12が形成される。本実施形態では、負極部12は、チタン酸リチウム(LiTi12)を用いて、スパッタ法により形成された。負極部12の厚さは、100nmであった。
負極部12は、アモルファスのチタン酸リチウムを用いて形成される。アモルファスのチタン酸リチウムは、熱処理により結晶化しなくとも負極活物質として働く。本実施形態では、熱処理を行うと、固体電解質体20が第1固体電解質と第2固体電解質とが熱処理により混ざってしまうおそれがある。第1固体電解質と第2固体電解質とが混ざると、異なるイオン伝導率の温度特性を示さなくなるので、固体電解質体20に対する熱処理を行わないことが好ましい。そこで、本実施形態では、熱処理が不要な負極部12の形成材料として、アモルファスのチタン酸リチウムを用いた。
次に、図8(B)に示すように、固体電解質体20の第1面20a上に正極部11が形成されて、全固体二次電池10が得られる。本実施形態では、正極部11は、リン酸鉄リチウム(LiFePO)を用いて、スパッタ法によりを形成された。正極部11の厚さは、100nmであった。
上述したようにして得られた全固体二次電池10の特性を調べた所、固体電解質体がLi−β−アルミナにより形成される場合と比べて、100℃における出力電流が約2倍となることを確認した。
本発明では、上述した実施形態の全固体二次電池及び全固体二次電池の製造方法は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更が可能である。また、一の実施形態が有する構成要件は、他の実施形態にも適宜適用することができる。
ここで述べられた全ての例及び条件付きの言葉は、読者が、発明者によって寄与された発明及び概念を技術を深めて理解することを助けるための教育的な目的を意図する。ここで述べられた全ての例及び条件付きの言葉は、そのような具体的に述べられた例及び条件に限定されることなく解釈されるべきである。また、明細書のそのような例示の機構は、本発明の優越性及び劣等性を示すこととは関係しない。本発明の実施形態は詳細に説明されているが、その様々な変更、置き換え又は修正が本発明の精神及び範囲を逸脱しない限り行われ得ることが理解されるべきである。
10 全固体二次電池
11 正極部
12 負極部
20 固体電解質体
21 第1固体電解質部
22 第2固体電解質部
23 第3固体電解質部

Claims (8)

  1. 正極部と、
    負極部と、
    第1固体電解質部と、
    前記第1固体電解質部とは異なるイオン伝導率の温度特性を有する第2固体電解質部と、
    を備え、
    前記第1固体電解質部及び前記第2固体電解質部は、前記正極部と前記負極部との間を電気的に並列に接続する全固体二次電池。
  2. 動作温度範囲の下限における前記第1固体電解質部のイオン伝導率は、前記第2固体電解質部のイオン伝導率よりも高く、動作温度範囲の上限における前記第2固体電解質部のイオン伝導率は、前記第1固体電解質部のイオン伝導率よりも高い請求項1に記載の全固体二次電池。
  3. 動作温度範囲の下限における前記第1固体電解質部のイオン伝導率は、前記第2固体電解質部のイオン伝導率の2倍以上である請求項2に記載の全固体二次電池。
  4. 動作温度範囲の上限における前記第2固体電解質部のイオン伝導率は、前記第1固体電解質部のイオン伝導率の2倍以上である請求項2又は3に記載の全固体二次電池。
  5. 前記第1固体電解質部及び前記第2固体電解質部は、前記正極部と前記負極部との間に均一に配置される請求項1〜4の何れか一項に記載の全固体二次電池。
  6. 前記正極部又は前記負極部は、アモルファスの材料により形成される請求項1〜5の何れか一項に記載の全固体二次電池。
  7. 前記負極部は、チタン酸リチウムを含む請求項6に記載の全固体二次電池。
  8. 第1固体電解質を含み、複数の貫通孔を有するグリーンシートを形成し、
    前記グリーンシートを焼成し、
    焼成された前記グリーンシートの前記複数の貫通孔に前記第1固体電解質とは異なるイオン伝導率の温度特性を有する第2固体電解質を充填して、固体電解質体を形成し、
    前記固体電解質体の第1面上に正極部を形成し、且つ前記固体電解質体の第2面上に負極部を形成する、全固体二次電池の製造方法。
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