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JP2016014354A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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JP2016014354A
JP2016014354A JP2014136917A JP2014136917A JP2016014354A JP 2016014354 A JP2016014354 A JP 2016014354A JP 2014136917 A JP2014136917 A JP 2014136917A JP 2014136917 A JP2014136917 A JP 2014136917A JP 2016014354 A JP2016014354 A JP 2016014354A
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Shinji Sadakane
伸治 定金
広矩 伊藤
Hironori Ito
広矩 伊藤
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Abstract

【課題】この発明は、EGR中に減速が行われた場合に、減速の状態に応じて適切な失火対策を段階的に実行し、失火を効率よく抑制することを目的とする。
【解決手段】ECU50は、第1失火対策制御、第2失火対策制御及び失火対策可変制御を実行する機能を備える。第1失火対策制御は、吸気バルブ14のバルブ特性を変更せずに、燃料噴射量の増量、点火時期の遅角等により失火を抑制する。第2失火対策制御は、吸気バルブ14のバルブ特性を変更する制御により失火を抑制する。失火対策可変制御は、減速時に筒内に流入する残留EGRガスが存在する場合に、機関負荷が負荷判定値Aよりも大きいときには、第1失火対策制御だけを実行し、機関負荷が負荷判定値Aよりも小さいときには、少なくとも第2失火対策制御を実行する。
【選択図】図19

Description

本発明は、自動車等に適用される内燃機関の制御装置に関し、特に、EGR機構を備えた内燃機関の制御装置に関する。
関連技術として、例えば特許文献1(特開2013−011271号公報)に開示されているように、EGR(Exhaust Gas Recirculation)機構を備えた内燃機関の制御装置が知られている。この関連技術では、筒内のEGRガス量を推定し、エンジンの運転状態に基いて失火限界EGRガス量を算出する。そして、失火の虞れがある場合には、燃料噴射量の増量制御、吸気バルブの小リフト量制御等を組合わせることにより、失火を抑制する。
特開2013−011271号公報
上述した関連技術では、エンジンの運転状態に基いて失火限界EGRガス量を算出し、その算出結果に基いて複数種類の失火回避制御の中から実行する制御を選択する構成としている。しかしながら、関連技術では、EGR中に減速が行われる場合において、例えば減速の状態に応じて選択すべき最適な失火回避制御の種類が具体的に検討されていない。また、失火抑制効果が最大となる制御についても、具体的に検討されておらず、改善の余地がある。このため、関連技術では、EGR中の減速により失火し易い状況が生じた場合に、有効な失火対策を効率よく実行するのが難しいという問題がある。
本発明は、EGR中に減速が行われた場合に、減速の状態に応じて適切な失火対策を段階的に実行し、失火を効率よく抑制することが可能な内燃機関の制御装置を提供することにある。
第1の発明は、内燃機関の排気系から吸気系に外部EGRガスを還流することが可能なEGR機構と、
吸気バルブのリフト量を含むバルブ特性を変更可能な可変動弁機構と、
前記EGR機構及び前記可変動弁機構を制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、
前記吸気バルブのバルブ特性を変更せずに、燃料噴射量の変更、燃料噴射時期の変更、点火時期の変更及びタンブル流低減制御のうち何れか1つまたは複数の制御を実行する第1失火対策手段と、
前記吸気バルブのリフト量を小さくする制御を含めて前記吸気バルブのバルブ特性を変更する制御により失火を抑制する第2失火対策手段と、
内燃機関が減速状態となり、かつ、筒内に流入する外部EGRガスが存在する場合に、筒内EGR量に基いて失火の可能性を予測する失火予測手段と、
前記失火予測手段により失火の発生が予測された場合に、外部EGR量に基いて負荷判定値を設定する判定値設定手段と、
機関負荷が前記負荷判定値よりも大きいときには、前記第1失火対策手段を作動させ、機関負荷が前記負荷判定値よりも小さいときには、少なくとも前記第2失火対策手段を作動させる制御選択手段と、を備えている。
第2の発明によると、前記制御選択手段は、機関負荷が前記負荷判定値よりも小さいときに、前記第2失火対策手段だけを作動させる構成としている。
第3の発明によると、前記制御選択手段は、機関負荷が前記負荷判定値よりも小さいときに、前記第1失火対策手段と前記第2失火対策手段の両方を作動させる構成としている。
第4の発明によると、前記負荷判定値は、機関負荷と外部EGR量とに基いて定められるEGR領域において、高負荷で低EGR量の領域である基準の領域と、前記基準の領域よりも低負荷で高EGR量の領域である第1の領域と、前記第1の領域よりも低負荷で高EGR量の領域である第2の領域と、前記第2の領域よりも低負荷で高EGR量の領域である第3の領域とにより構成し、
前記制御選択手段は、機関負荷と外部EGR量とに基いて運転状態が何れの領域に属するかを判定し、前記第1の領域に属するときには、前記第1失火対策手段だけを作動させ、前記第2の領域に属するときには、前記第2失火対策手段だけを作動させ、前記第3の領域に属するときには、前記第1失火対策手段と前記第2失火対策手段の両方を作動させる構成としている。
第5の発明によると、前記第2失火対策手段は、当該第2失火対策手段の非作動時と比較して、前記吸気バルブのリフト量を小さくする制御と、前記吸気バルブの開弁時期を遅角する制御と、前記吸気バルブの閉弁時期を進角する制御とを実行する構成としている。
第6の発明によると、前記第2失火対策手段は、当該第1失火対策手段の非作動時と比較して、前記吸気バルブのリフト量を小さくする制御を実行すると共に、前記吸気バルブの開弁時期を遅角する制御と、前記吸気バルブの閉弁時期を進角する制御のうち何れか一方の制御を実行する構成としている。
第7の発明によると、前記制御装置は、吸気系に残留した外部EGRガスの排出が終了するタイミングを算出し、当該タイミングの到来時に前記第1失火対策手段及び前記第2失火対策手段を停止する構成としている。
第8の発明によると、前記負荷判定値は、機関回転速度に基いて変更する構成としている。
第9の発明は、減速中に到達する最小の負荷をアクセルの操作状態に基いて予測し、予測した負荷を機関負荷として前記制御選択手段で用いる構成としている。
第1の発明によれば、減速時の筒内EGR量に基いて失火を判定し、失火の可能性がある場合には、負荷状態から外部EGR限界を推定し、第1失火対策手段と第2失火対策手段の選択を適切に切換えることができる。即ち、吸気バルブのリフト量を小さくする第2失火対策手段は、失火抑制効果が高いものの、吸入空気量を減少させるのでトルク段差を発生させる虞れがある。このため、制御選択手段は、減速時の機関負荷が大きい場合に、まず、第1失火対策手段を選択することにより、トルク段差を抑制しつつ、失火対策を行うことができる。一方、減速時の機関負荷が小さい場合には、失火抑制効果が高い第2失火対策手段を選択することができる。従って、例えばEGR中に減速が行われた場合に、減速の状態に応じて適切な失火対策を段階的に実行し、失火を効率よく抑制することができる。また、状況に応じて失火対策手段を選択することで、個々の手段により生じ易い燃費や運転性の低下、トルクの制限等を最小限に抑制することができる。
第2の発明によれば、例えば第1失火対策手段の効果よりも燃費低下等の影響が大きいと判断される場合において、急減速時に第1失火対策手段が無理に用いられるのを回避することができる。
第3の発明によれば、外部EGR限界が大きく低下した場合には、第1失火対策手段に加えて、失火抑制効果が高い第2失火対策手段を選択することができる。この結果、2種類の失火対策手段の相乗効果により、最大限の失火抑制効果を得ることができ、低負荷で外部EGR量が高い状態でも、失火を安定的に抑制することができる。
第4の発明によれば、失火対策の必要度に応じて第1乃至第3の領域を設定することができる。そして、運転状態が属する領域に基いて、第1失火対策手段だけを用いるか、第2失火対策手段だけを用いるか、両方の失火対策手段を用いるかを選択することができる。これにより、例えばEGR中に減速が行われた場合に、減速の状態に応じて制御を3段階に切換えることができる。従って、失火対策の必要度に対して制御を高い精度で適合させることができる。
第5の発明によれば、第2失火対策手段は、吸気バルブのリフト量を小さくする制御と、吸気バルブの開弁時期を遅角する制御と、吸気バルブの閉弁時期を進角する制御とを組合わせて実行する。従って、これら3種類の制御の相乗効果により、低負荷かつ高EGR量の状態において大きく不足する着火エネルギの不足分を十分に補償し、外部EGR限界を大きく向上させることができる。
第6の発明によれば、第2失火対策手段は、吸気バルブのリフト量を小さくする制御を実行すると共に、吸気バルブの開弁時期を遅角する制御と、吸気バルブの閉弁時期を進角する制御のうち何れか一方の制御を実行することができる。これにより、外部EGR限界を向上させることができる。
第7の発明によれば、吸気系の残留EGRガスがなくなる適切なタイミングにおいて、第1失火対策手段及び第2失火対策手段を停止することができる。従って、失火対策の過不足を回避しつつ、残留EGRガスに起因する失火を安定的に抑制することができる。
第8の発明によれば、機関回転速度の変化による影響を負荷判定値に反映し、負荷判定値と失火対策手段との整合性を高めることができる。
第9の発明によれば、減速により到達する最小の負荷を予測して失火対策手段を選択することができる。従って、例えば急減速時でも、最終的な到達負荷に適合する失火対策手段を先行して選択することができる。即ち、失火対策の応答遅れを抑制し、必要とされる失火対策を適切なタイミングで実行することができる。
本発明の実施の形態1によるエンジンのシステム構成を説明するための構成図である。 本発明の実施の形態1において、第2失火対策制御により実現される吸気バルブのバルブ特性の一例を示す説明図である。 小リフト量制御により実現される吸気バルブのリフト量を示す特性線図である。 吸気バルブのリフト量とタンブル比との関係を示す特性線図である。 小リフト量制御の有無が点火プラグのプラグギャップ間の火花に与える影響を模式的に示す説明図である。 小リフト量制御の有無が点火の2次電圧波形に与える影響を示す特性線図である。 吸気バルブのリフト量と外部EGR限界との関係を示す特性線図である。 着火に必要なエネルギと、機関負荷と、筒内EGR率との関係を示す特性線図である。 IVOと筒内温度との関係を示す特性線図である。 IVO遅角制御により増加する機関負荷及びポンプ損失の状態を示す特性線図である。 機関負荷と内部EGR率との関係を示す特性線図である。 IVOと外部EGR限界との関係を示す特性線図である。 IVCとプラグギャップ間の流速との関係を示す特性線図である。 IVCと筒内温度との関係を示す特性線図である。 IVCと外部EGR限界との関係を示す特性線図である。 第2失火対策制御の効果を通常状態と比較して示す説明図である。 第1失火対策制御と第2失火対策制御をそれぞれ単独で実行した場合の効果と、組合わせた場合の効果とを示す説明図である。 EGR中に減速が行われる状態の一例を模式的に示す説明図である。 本発明の実施の形態1において、失火対策可変制御の一例を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態1において、失火対策可変制御の他の一例を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態2において、失火対策制御の選択を切換えるためのEGR領域の区分を示す説明図である。 機関負荷、外部EGR率及び機関回転速度に基いてEGR領域を区分する3次元のデータマップを示す説明図である。 本発明の実施の形態2において、ECUにより実行される制御の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2による失火対策可変制御を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態3において、ECUにより実行される制御の一例を示すフローチャートである。
実施の形態1.
[実施の形態1の構成]
以下、図1乃至図20を参照して、本発明の実施の形態1について説明する。図1は、本発明の実施の形態1によるエンジンのシステム構成を説明するための構成図である。本実施の形態のシステムは、内燃機関としてのエンジン10を備えている。なお、図1では4気筒エンジンを例示したが、本発明は、任意の気筒数の内燃機関に適用することができる。エンジン10の各気筒12は、図示しない燃料噴射弁、吸気バルブ14、排気バルブ16、点火プラグ18等を備えている。
また、エンジン10は、各気筒12に吸入空気を吸込む吸気通路20と、各気筒12から排気ガスを排出する排気通路22とを備えている。吸気通路20には、吸入空気量を調整するスロットル弁24が設けられている。排気通路22には、排気ガスを浄化する触媒26が設けられている。また、吸気通路20と排気通路22との間には、排気圧を利用して吸入空気を過給する過給機28が設けられている。過給機28は、排気通路22に配置されたタービン28aと、吸気通路20に配置されたコンプレッサ28bとを備えている。なお、本発明は、過給機を搭載していない自然吸気式の内燃機関にも適用可能である。
エンジン10は、排気系から吸気系に外部EGRガスを還流することが可能なLPL(Low Pressure Loop)型のEGR機構30を備えている。EGR機構30は、EGR通路32及びEGR弁34を備えている。EGR通路32は、触媒26の下流側で排気通路22から排気ガスを取出し、この排気ガスを外部EGRガスとしてコンプレッサ28bの上流側で吸気通路20に流入させる。EGR弁34は、EGR通路32を流れる外部EGRガスの流量(EGR量)を調整する。
また、エンジン10は、吸気バルブ14のバルブ特性を変更可能な可変動弁機構36を備えている。ここで、バルブ特性とは、吸気バルブ14のリフト量、開弁時期(IVO)及び閉弁時期(IVC)のうち、後述の第2失火対策制御により制御するパラメータを意味している。可変動弁機構36としては、例えば特開2006−97602号公報に記載されているように、バルブの開閉時期と共に作用角を変更可能な作用角可変型の可変動弁機構を用いてもよい。また、可変動弁機構36は、例えば特開2000−87769号公報に記載されているように位相を変更するVVT(Variable Valve Timing system)と、作用角可変型の可変動弁機構とを組合わせることにより構成してもよい。
本実施の形態のシステムは、エンジン10及び車両の運転状態を検出するセンサ系統40と、センサ系統40の出力に基いてエンジン10を制御する制御装置としてのECU(Electronic Control Unit)50とを備えている。センサ系統40には、クランク角センサ、エアフローセンサ、アクセル開度センサ等を含む各種のセンサが含まれている。クランク角センサは、クランク軸の回転速度(機関回転速度)及びクランク角を検出するためのセンサである。エアフローセンサは吸入空気量を検出するもので、アクセル開度センサは、運転者のアクセル操作量(アクセル開度)を検出するものである。
ECU50は、各種の制御プログラムが予め記憶された記憶回路と、前記各制御プログラムに基いて制御を実行する演算処理装置(CPU)と、演算処理装置に対して信号を入出力する入出力回路とを備えている。ECU50の入力側には、センサ系統の各センサが接続されている。ECU50の出力側には、各気筒の燃料噴射弁及び点火プラグ18、EGR弁34、可変動弁機構36等を含む各種のアクチュエータが接続されている。
ECU50は、センサ系統40の出力に基いて吸入空気量、機関回転速度、機関負荷等を算出し、これらの算出結果に基いて各アクチュエータを駆動する。また、ECU50は、エンジン10の運転状態に基いてEGR要求が発生しているか否かを判定する。そして、EGR要求の発生時には、運転状態に基いて目標EGR量を設定し、実際のEGR量が目標EGR量に追従するようにEGR弁34の開度をフィードバック制御する。
[実施の形態1の特徴]
EGR中に減速状態となった場合には、ECU50によりEGR弁34が閉弁され、EGRが停止される。しかし、EGR弁34の下流側で吸気通路20に残留した残留EGRガスは、EGRの停止後も筒内に流入する現象(EGR遅れ)を生じさせ、失火の発生原因になる。特に、LPL型のEGR機構30においては、例えばHPL(High Pressure Loop)型のEGR機構よりも残留EGRガスの量が多いので、失火を誘発し易い。このため、減速時において、残留EGRガスが存在する場合には、何らかの失火対策制御を実行するのが好ましい。
しかしながら、失火対策制御に要求される能力は、減速の程度によって変化する。そこで、本実施の形態では、減速時に残留EGRガスが存在する場合に、減速の程度に応じて第1失火対策制御と第2失火対策制御のうちの一方または両方を選択する失火対策可変制御を実行する。以下、これらの制御について説明する。なお、本明細書では、第1失火対策制御と第2失火対策制御をまとめて「失火対策制御」と表記する場合がある。
(第1失火対策制御)
第1失火対策制御は、吸気バルブ14のバルブ特性を変更せずに、他の制御を用いて失火を抑制するもので、本実施の形態の第1失火対策手段に相当している。第1失火対策制御としては、例えば空燃比を通常状態よりもリッチ化する制御(即ち、燃料噴射量を増量する制御)、点火時期を通常状態よりも遅角する制御等が挙げられる。ここで、通常状態とは、第1失火対策制御の非実行時に相当する状態である。
なお、筒内に燃料を直接噴射するシステムにおいては、第1失火対策制御として、燃料噴射時期を通常状態よりも遅角する制御を採用してもよい。また、筒内にタンブル流を発生させるタンブル制御弁(TCV)を備えたシステムにおいては、第1失火対策制御として、TCVによりタンブル比を通常状態よりも低下させる制御を採用してもよい。更に言えば、第1失火対策制御は、上記各制御の一部を組合わせることにより構成してもよい。
(第2失火対策制御)
第2失火対策制御は、可変動弁機構36を用いて吸気バルブ14のバルブ特性を変更することにより、失火を抑制するもので、本実施の形態の第2失火対策手段に相当している。図2は、本発明の実施の形態1において、第2失火対策制御により実現される吸気バルブのバルブ特性の一例を示す説明図である。この図に示すように、第2失火対策制御では、吸気バルブ14のリフト量、IVO及びIVCからなる3つのパラメータのうち、少なくともリフト量、好ましくは、全てのパラメータを制御する。以下、上記各パラメータの制御を、小リフト量制御、IVO遅角制御及びIVC進角制御と表記する。
(小リフト量制御)
次に、図3乃至図7を参照して、小リフト量制御及びその効果を説明する。ここで、図3は、小リフト量制御により実現される吸気バルブのリフト量を示す特性線図である。また、図4は、吸気バルブのリフト量とタンブル比との関係を示す特性線図である。図5は、小リフト量制御の有無が点火プラグのプラグギャップ間の火花に与える影響を模式的に示す説明図である。図6は、小リフト量制御の有無が点火の2次電圧波形に与える影響を示す特性線図である。図7は、吸気バルブのリフト量と外部EGR限界との関係を示す特性線図である。なお、外部EGR限界とは、失火を起こさずに実現可能な最大の外部EGR率を意味している。
小リフト量制御では、図2及び図3に示すように、吸気バルブ14のリフト量を通常状態(通常のリフト量)よりも小さい小リフト量に設定する。なお、通常のリフト量とは、第2失火対策制御の非実行時に用いられるリフト量である。リフト量が減少すると、図4に示すように、筒内のタンブル流(タンブル比)が低下する。これにより、混合気の着火時には、図5に示すように、点火プラグ18のプラグギャップ間を通過する気流の流速が低下するので、プラグギャップ間の火花が気流により流され難くなる。即ち、プラグギャップ間での火花切れが抑制されるので、図6に示すように、放電維持時間が長くなる。
従って、小リフト量制御によれば、例えば低負荷でEGR率が高い場合のように、着火に大きなエネルギが要求される条件下において、点火エネルギの分散を抑制し、混合気に対して高い点火エネルギを局所的に付加することができる。これにより、着火の確実性を高めて失火を抑制し、外部EGR限界を向上させることができる。また、小リフト量制御は、図7に示すように、リフト量を僅かに減少させるだけでも、外部EGR限界を大きく増加させることができ、外部EGR限界に対して高い感度を有している。
(IVO遅角制御)
次に、図8乃至図12を参照して、IVO遅角制御及びその効果を説明する。図8は、着火に必要なエネルギと、機関負荷と、筒内EGR率との関係を示す特性線図である。図9は、IVOと筒内温度との関係を示す特性線図である。また、図10は、IVO遅角制御により増加する機関負荷及びポンプ損失の状態を示す特性線図である。図11は、機関負荷と内部EGR率との関係を示す特性線図である。また、図12は、IVOと外部EGR限界との関係を示す特性線図である。
EGR率が高い状態では、筒内の酸素濃度が低下するので、着火に必要なエネルギが増加する。この結果、点火エネルギが相対的に不足し、失火が発生し易くなる。特に、低負荷でEGR率が高い状態では、図8に示すように、筒内温度を混合気が着火可能な温度まで上昇させるために多くのエネルギが必要となる。このため、IVO遅角制御では、図2及び図9に示すように、IVOを通常状態(通常のIVO)よりも遅角する(所謂、遅開き制御)。なお、通常のIVOとは、第2失火対策制御の非実行時に用いられるIVOである。IVO遅角制御によれば、吸気バルブ14が閉弁した状態でピストンが下降し、筒内容積が増加するので、筒内に吸込まれた空気が膨張し、当該空気の圧力及び温度が低下する。これにより、燃焼室の壁面と空気との温度差が大きくなり、壁面から空気への受熱量が増加するので、図9に示すように、筒内温度を通常状態よりも上昇させることができる。この結果、混合気の温度を高めて着火を容易に行うことができ、外部EGR限界を向上させることができる。
また、低負荷領域で外部EGR限界が低下する最大の要因は、内部EGR率が高いことである。低負荷領域では、新気量が少ないので、吸気バルブと排気バルブのオーバーラップ期間を無くすことにより内部EGR量を最小限に抑制しても、内部EGR率が相対的に高くなる傾向がある。これに対し、IVOを遅角すると、図10に示すように、同一トルクでのポンプ損失及び機関負荷が増加する。
この結果、機関負荷の増加に伴って新気量が増加するので、図11に示すように、内部EGR率を相対的に低下させることができる。従って、IVO遅角制御によれば、外部EGR率と内部EGR率とを合わせた筒内EGR率の失火限界が一定でも、内部EGR率を低下させ、その分だけ外部EGR限界を向上させることができる。また、IVO遅角制御は、図12に示すように、IVOを遅角するにつれて、外部EGR限界を高めることができ、外部EGR限界に対して高い感度を有している。
(IVC進角制御)
次に、図13乃至図15を参照して、IVC進角制御及びその効果を説明する。図13は、IVCとプラグギャップ間の流速との関係を示す特性線図である。図14は、IVCと筒内温度との関係を示す特性線図である。また、図15は、IVCと外部EGR限界との関係を示す特性線図である。IVC進角制御では、図2及び図13に示すように、IVCを通常状態(通常のIVC)よりも進角する(所謂、早閉じ制御)。なお、通常のIVCとは、第2失火対策制御の非実行時に用いられるIVCであり、一般的には、下死点よりも遅角側に設定される。
IVC進角制御によれば、図13に示すように、吸気行程を早期に終了し、筒内のガスの流速を速やかに減衰させることができる。即ち、吸気行程を早期に終了すると、筒内のガスの減衰時間が長くなるので、ガスの流速を十分に減少させることができる。これにより、通常状態と比較して、点火時にプラグギャップ間を流れる気流の流速が低下する。従って、小リフト量制御と同様の理由により、着火の確実性を高め、外部EGR限界を向上させることができる。また、IVC進角制御は、図15に示すように、IVCを進角するにつれて、外部EGR限界を高めることができ、外部EGR限界に対して高い感度を有している。
また、IVC進角制御では、IVCを通常状態から進角して下死点の近傍に設定するのが好ましい。ここで、「近傍」とは、IVCを下死点に設定した場合と同様の効果が得られる小さなクランク角の範囲を意味している。IVCを下死点の近傍まで進角することにより、実圧縮比が向上するので、図14に示すように、着火時点における混合気の温度を通常常態よりも高めることができる。従って、図13に示す効果に加えて、着火が容易な状態を実現し、外部EGR限界を更に向上させることができる。
なお、上記IVC進角制御では、IVCを進角すればよいものであり、必ずしもIVCを下死点の近傍に設定する必要はない。即ち、本発明のIVC進角制御には、通常のIVCが下死点よりも進角側に設定されるシステムにおいて、IVCを下死点から離れる方向に進角する制御も含まれる。
(2種類の失火対策制御の比較)
次に、図16及び図17を参照して、第1失火対策制御と第2失火対策制御の特性について比較する。図16は、第2失火対策制御の効果を通常状態と比較して示す説明図である。図17は、第1失火対策制御と第2失火対策制御をそれぞれ単独で実行した場合の効果と、組合わせた場合の効果とを示す説明図である。なお、図17では、第1失火対策制御として、空燃比をリッチ化する制御を例示している。また、耐EGR性の向上代とは、例えば外部EGR限界の向上代に対応するもので、通常状態を基準として失火の抑制効果を表している。
図16に示すように、第2失火対策制御、特に、小リフト量制御、IVO遅角制御及びIVC進角制御を組合わせたベストモードにおいては、通常状態と比較して外部EGR限界を大きく向上させることができる。特に、機関回転速度が3600rpm程度の運転領域では、通常状態での外部EGR限界が約2%であるのに対し、第2失火対策制御での外部EGR限界が約20%まで大きく向上することが確認された。一方、第1失火対策制御は、図17に示すように、第2失火対策制御よりも効果代が小さいものの、失火を抑制して耐EGR性を向上させることができる。
第1失火対策制御(空燃比のリッチ化)と比較して、第2失火対策制御の効果が非常に大きいのは、次の理由による。一般に、着火性が最良となる空燃比、即ち、空燃比をリッチ化する場合の目標空燃比は、12.5〜13である。この空燃比は、通常状態での目標空燃比(理論空燃比)に近いので、空燃比のリッチ化により得られる着火性の改善度(効果代)は比較的小さなものとなる。但し、第1失火対策制御は、第2失火対策制御と比較して上限トルクが制限されないので、機関負荷が比較的大きい領域にも容易に適用することができる。
これに対し、第2失火対策制御では、小リフト量制御、IVO遅角制御及びIVC進角制御を組合わせることで、大きな相乗効果を得ることができる。即ち、これら3種類の制御により、低負荷かつ高EGR率の状態において大きく不足する着火エネルギの不足分を十分に補償することができる。従って、LPL型のEGR機構30によるEGR中に減速が行われた場合のように、低負荷で外部EGR率が高い場合でも、失火を効果的に抑制することができる。しかも、吸気バルブ14のバルブ特性だけを変更するので、燃費や運転性の低下を最小限に抑制することができる。また、第1失火対策制御と第2失火対策制御とを組合わせた場合には、両者の相乗効果により外部EGR限界を更に向上させることができる。
なお、第2失火対策制御の効果は、上述のように、小リフト量制御、IVO遅角制御及びIVC進角制御を組合わせたベストモードにおいて、最も顕著に発揮される。しかし、この効果は、少なくとも小リフト量制御により発揮することができる。従って、本発明の第2失火対策制御では、IVC進角制御を採用せずに、小リフト量制御とIVO遅角制御とを組合わせてもよい。また、第2失火対策制御では、IVO遅角制御を採用せずに、小リフト量制御とIVC進角制御を組合わせてもよい。更に言えば、第2失火対策制御は、小リフト量制御だけで構成してもよい。
次に、各制御の制限について考察する。第1失火対策制御は、上述のように効果代が比較的小さいので、例えば急減速のように外部EGR限界が急激に低下する状況に適用するのが難しい。また、第1失火対策制御は、燃料噴射量の増量、点火時期の遅角等により燃費が低下し易いので、これらの制御量が大きくなる状況で使用するのは回避したい。
一方、第2失火対策制御は、外部EGR限界が急激に低下する場合でも、失火を十分に抑制することができる。しかし、第2失火対策制御の実行時には、スロットル弁24が大きく開弁していても、吸気バルブ14のバルブ特性に応じて吸入空気量が制限される。即ち、第2失火対策制御は、上限トルクを制限する特性があるので、機関負荷が大きい領域に適用するのが難しい。
(失火対策可変制御)
上述した各失火対策制御の特性を踏まえて、本実施の形態では、失火対策可変制御を実行する。失火対策可変制御は、エンジン10が減速状態となり、かつ、筒内に流入する残留EGRガスが存在し、更に、失火の可能性がある場合において、まず、外部EGR率に基いて負荷判定値Aを設定する。そして、機関負荷が負荷判定値Aよりも大きいときには、第1失火対策制御だけを実行する。また、機関負荷が負荷判定値Aよりも小さいときには、少なくとも第2失火対策制御を実行する。
一般に、外部EGR限界は、機関負荷が小さいほど低下する傾向がある。また、失火対策制御では、外部EGR限界が低下するほど、失火を抑制するために外部EGR限界を高める能力が要求される。即ち、高負荷側の運転領域では、外部EGR限界が比較的高いので、第1失火対策制御だけでも失火を抑制することが可能となる。また、低負荷側の運転領域では、外部EGR限界が低いので、第2失火対策制御により外部EGR限界を大きく高めることが必要となる。
このため、負荷判定値Aは、失火対策制御が必要な運転領域において、第1失火対策制御だけで失火の抑制が可能な高負荷側の運転領域と、第2失火対策制御が必要な低負荷側の運転領域とを区分する負荷値に設定される。なお、「失火の抑制が可能」とは、「外部EGR限界を現在の外部EGR率よりも高めることが可能」であることを意味している。
また、失火対策制御では、外部EGR率が高いほど、当該外部EGR率を上回るように外部EGR限界を高くする必要がある。このため、負荷判定値Aは、外部EGR率が高いほど大きな値に設定され、第2失火対策制御の適用範囲を拡大するように構成されている。また、外部EGR限界は、機関負荷及び外部EGR率だけでなく、機関回転速度によっても変化する。このため、負荷判定値Aは、機関回転速度に基いて変更するのが好ましい。一方、負荷判定値Aは、例えば第1失火対策制御により低下する燃費の低下量の許容限度、第2失火対策制御により制限されるトルクの制限量の許容限度等も考慮して補正してもよい。なお、負荷判定値Aの具体例については、実施の形態2,3で後述する。
次に、図18及び図19を参照して、失火対策可変制御の基本的な動作について説明する。図18は、EGR中に減速が行われる状態の一例を模式的に示す説明図である。図19は、本発明の実施の形態1において、失火対策可変制御の一例を示すタイミングチャートである。なお、図19は、EGR中の減速時において、第1失火対策制御だけを実行した状態から、第1失火対策制御及び第2失火対策制御を併用した状態に切換える場合を例示している。
図18に示すように、例えば定常運転時に急減速が行われると、EGR限界は、定常運転時の値(例えば、25%程度)から5%程度まで大きく減少する。このとき、ECU50は、EGR弁34を閉弁してEGRを停止するが、EGR遅れ等により残留EGRガスが存在する場合には、失火対策可変制御を実行する。失火対策可変制御では、図19に示すように、例えば失火の発生が予測され、かつ、機関負荷が前述の負荷判定値Aよりも大きい区間aにおいて、第2失火対策制御を実行せずに、第1失火対策制御だけを実行する。なお、失火の発生が予測される状態とは、図19の下段に示すように、例えば筒内EGR率がEGR失火限界(点線)よりも大きい状態である。また、本実施の形態では、筒内EGR率がEGR失火限界よりも大きくなるタイミングを予測し、このタイミングよりも少し前から失火対策制御を実行する構成としてもよい。
ここで、内部EGR率は、例えば機関回転速度、吸入空気量、吸気バルブ14及び排気バルブ16のバルブタイミング等に基いて推定される。外部EGR率は、例えばEGR制御による目標EGR率(または、EGR弁34の目標開度)等に基いて推定される。また、失火を抑制可能な筒内EGR率の限界値であるEGR失火限界は、例えば機関負荷、機関回転速度等に基いて推定される。従って、内部EGR率と外部EGR率とを加算することにより筒内EGR率を算出し、算出した筒内EGR率とEGR失火限界を比較することにより、失火の可能性を予測することができる。なお、内部EGRを無視することが可能な運転状態等では、外部EGR率としてサージタンクのEGR率を用いてもよいし、筒内EGR率として外部EGR率を用いてもよい。
一方、例えば減速の程度が増大し、機関負荷が負荷判定値Aよりも小さくなる区間bでは、第1失火対策制御及び第2失火対策制御の両方を実行する。なお、図19では、機関負荷が徐々に増加する減速を例示した。これに対し、急減速等により機関負荷が減速の開始時点から負荷判定値Aを下回る場合には、区間aが存在せず、最初から第1失火対策制御及び第2失火対策制御の両方が実行される。
また、減速状態がある程度継続すると、残留EGRガスの排出が進むことにより、外部EGR率が低下する。このとき、ECU50は、外部EGR率の低下を負荷判定値Aに反映し、負荷判定値Aを減少させる。これにより、例えば図19中の区間cでは、機関負荷が負荷判定値Aよりも相対的に大きくなるので、第2失火対策制御が停止され、第1失火対策制御だけが実行される。
また、ECU50は、残留EGRガスの排出が終了するタイミングを算出し、当該タイミングの到来時に失火対策制御を終了する構成としてもよい。このタイミングは、吸気通路20に残留した外部EGRガスが新気に入れ替わるタイミングである。即ち、上記タイミングは、例えば吸気通路20のうちEGR弁34よりも下流側の容積と、吸入空気量とに基いて、計算モデル等により算出することができる。なお、前記容積は、ECU50に予め記憶されている。この制御によれば、残留EGRガスがなくなるタイミングで失火対策制御を的確に終了することができる。従って、失火対策制御の過不足を回避し、残留EGRガスに起因する失火を安定的に抑制することができる。
このように、失火対策可変制御によれば、減速時の筒内EGR率に基いて失火を判定し、失火の可能性がある場合には、負荷状態から外部EGR限界を推定し、第1失火対策制御と第2失火対策制御の選択を適切に切換えることができる。即ち、吸気バルブ14のリフト量を小さくする第2失火対策制御は、失火抑制効果が高いものの、吸入空気量を減少させるのでトルク段差を発生させる虞れがある。このため、失火対策可変制御では、減速時の機関負荷が大きい場合に、まず、第1失火対策制御を選択することにより、トルク段差を抑制しつつ、失火対策を行うことができる。これにより、失火対策を実行しつつ、運転性を良好に保持することができる。
一方、減速時の機関負荷が小さい場合には、第1失火対策制御に加えて、失火抑制効果が高い第2失火対策制御を選択することができる。この結果、2種類の失火対策制御の相乗効果により、最大限の失火抑制効果を得ることができ、低負荷で外部EGR率が高い状態でも、失火を安定的に抑制することができる。従って、例えばEGR中に減速が行われた場合に、減速の状態に応じて適切な失火対策を段階的に実行し、失火を効率よく抑制することができる。また、状況に応じて制御を選択することで、個々の失火対策制御により生じ易い燃費や運転性の低下、トルクの制限等を最小限に抑制することができる。
上記効果の具体例について、図19中の最下段を参照して説明する。図中の点線は、従来の失火対策制御によるEGR失火限界を例示している。実線は、失火対策可変制御によるEGR失火限界を例示している。まず、従来の制御では、EGRガスが残留した状態で減速が減速が行われたときに、実際の筒内EGR率がEGR失火限界よりも大きくなり、失火が生じ易い状態となる。これに対し、本実施の形態では、第1失火対策制御及び第2失火対策制御により、EGR失火限界を大きく改善し、例えば急減速時でも、EGR失火限界が筒内EGR率よりも高い状態を保持することができる。
(他の制御例)
本実施の形態では、図20に示す失火対策可変制御を採用してもよい。図20は、本発明の実施の形態1において、失火対策可変制御の他の一例を示すタイミングチャートである。この失火対策可変制御では、機関負荷が負荷判定値Aよりも小さい場合に、第1失火対策制御を実行せずに、第2失火対策制御だけを実行する。従って、機関負荷が負荷判定値Aよりも大きい状態から小さい状態に変化するような減速時には、最初に第1失火対策制御が実行されてから、第2失火対策制御に切換えられる。
このように構成される変形例によっても、図19に示す失火対策可変制御とほぼ同様の効果を得ることができる。また、この変形例によれば、例えば第1失火対策制御の効果よりも燃費低下等の影響が大きいと判断される場合において、急減速時に第1失火対策制御が無理に用いられるのを回避することができる。なお、本発明では、図19及び図20に示す制御を組合わせてもよい。この制御については、実施の形態2で説明する。
実施の形態2.
次に、図21乃至図24を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。本実施の形態は、4つの領域において、第1失火対策制御と第2失火対策制御の選択を変更することを特徴としている。図21は、本発明の実施の形態2において、失火対策制御の選択を切換えるためのEGR領域の区分を示す説明図である。図22は、機関負荷、外部EGR率及び機関回転速度に基いてEGR領域を区分する3次元のデータマップを示す説明図である。
ECU50には、図21及び図22に示すように、3次元のデータマップが予め記憶されている。このデータマップは、例えば機関負荷、外部EGR率及び機関回転速度に基いて定められるEGR領域を4つの領域A0,A1,A2,A3に区分するものである。前述したように、失火対策制御では、機関負荷が小さいほど、また、外部EGR率が高いほど、外部EGR限界を高くすることが要求される。従って、領域A0〜A3は、この要求を考慮して区分されている。
具体的に述べると、まず、基準の領域A0は、減速が行われていない通常の運転領域に対応している。領域A0は、各領域のうちで最も高負荷で低EGR率の領域である。従って、領域A0では、失火対策制御を実行しなくても、外部EGR限界が外部EGR率よりも高い状態に保持されるので、失火対策制御が不要となる。第1の領域A1は、基準の領域A0よりも低負荷で高EGR率の領域である。このため、領域A1では、領域A0よりも外部EGR限界が低下し、外部EGR率に対する外部EGR限界の余裕代が減少する。しかし、領域A1では、外部EGR限界の低下量がそれほど大きくないので、第1失火対策制御だけで失火の抑制が可能である。
第2の領域A2は、領域A1よりも低負荷で高EGR率の領域である。このため、領域A2では、領域A1よりも外部EGR限界の低下量が大きくなり、外部EGR限界の余裕代が更に減少する。この余裕代は、第1失火対策制御の適用範囲を超えているが、第2失火対策制御の適用範囲である。従って、領域A2では、第2失火対策制御だけで失火の抑制が可能である。第3の領域A3は、領域A2よりも低負荷で高EGR率の領域であり、各領域のうちで最も高負荷で低EGR率となっている。領域A3では、外部EGR限界が外部EGR率に対して極端に低下するので、第1失火対策制御と第2失火対策制御の両方により外部EGR限界を可能な限り高めることが要求される。
また、外部EGR限界は、機関回転速度によっても変化する。このため、本実施の形態では、3次元のデータマップにより、機関回転速度に基いて領域A0〜A3の範囲を変更する。これにより、機関回転速度の変化による影響を各領域A0〜A3に反映し、個々の領域と失火対策制御との整合性を高めることができる。なお、本発明では、必ずしも機関回転速度を用いる必要はなく、例えば機関負荷と外部EGR率とに基いて、2次元のデータマップにより領域を区分する構成としてもよい。また、外部EGR限界に影響を与える他のパラメータ(例えば吸気温度、吸気圧等)を、前記データマップの引数に追加してもよい。
失火対策可変制御では、減速時に残留EGRガスが存在する場合に、機関負荷、外部EGR率及び機関回転速度に基いて、前記データマップを参照することにより、運転状態が何れの領域に属するかを特定する。そして、運転状態が属する領域に基いて、後述のように特定の失火対策制御を選択して実行する。なお、上述した領域A1〜A3は、実施の形態1における負荷判定値Aに相当している。より具体的に言えば、第1の領域A1と第2の領域A2との境界は、請求項1,2に記載された負荷判定値に相当している。また、第1の領域A1と第3の領域A3との境界は、請求項1,3に記載された負荷判定値に相当している。
[実施の形態2を実現するための具体的な処理]
次に、図23を参照して、失火対策可変制御の具体的な処理について説明する。図23は、本発明の実施の形態2において、ECUにより実行される制御の一例を示すフローチャートである。なお、この図に示すルーチンは、エンジン運転中に繰返し実行されるものとする。
図23に示すルーチンでは、まず、ステップS100において、外部EGRが実行中であるか否かを判定する。この判定が成立した場合には、ステップS104に移行する。また、ステップS100の判定が不成立の場合には、ステップS102に移行し、外部EGRガスが残留中(テーリング時)であるか否かを判定する。ステップ102の判定が成立した場合には、ステップS104に移行する。ステップS104の判定が不成立の場合には、筒内に流入する外部EGRガスが存在しないので、本ルーチンを終了する。
次に、ステップS104では、アクセル開度センサによりアクセルの操作状態(例えば、アクセルの開度、動作及び速度)を読込む。そして、ステップS106では、アクセルの操作状態に基いて減速中であるか否かを判定する。ステップS106の判定が成立した場合には、ステップS108により負荷予測制御を実行する。負荷予測制御は、減速中に到達する最小の負荷をアクセルの操作状態に基いて予測し、予測した負荷を失火対策可変制御で用いる機関負荷とするものである。負荷予測制御によれば、減速中には、例えばアクセルの開度、動作または速度が大きいほど、機関負荷が大きく減少し、到達する最小負荷が小さくなると予測することができる。
次に、ステップS110では、現在の機関回転速度及び外部EGR率を読込む。減速の開始時にEGR弁34が閉弁された状態では、残留EGRガスが新気と徐々に入れ替わることにより、外部EGR率が徐々に減少していく。このため、最新の外部EGR率は、例えば減速開始前の目標EGR率と、EGR弁34を閉弁した時点の残留EGRガスの量と、EGR弁34を閉弁した後の積算吸入空気量とに基いて算出することができる。
次に、ステップS112では、ステップS108による予測負荷と、機関回転速度と、外部EGR率とに基いて、前記データマップを参照することにより、領域A0〜A3の何れが将来の領域となるかを特定する。ここで、将来の領域とは、機関負荷が前記予測負荷に到達したときに、そのときの運転状態が属すると予測される領域を意味している。領域を特定した後には、ステップS118に移行する。
一方、ステップS106において、非減速中であると判定された場合には、負荷予測制御を実行せず、現在の運転状態が属する領域を特定する。具体的には、まず、ステップS114において、現在の機関回転速度、外部EGR率及び機関負荷を読込む。次に、これらの読込値に基いて前記データマップを参照することにより、現在の領域を特定し、ステップS118に移行する。
次に、ステップS118では、特定された領域が領域A0であるか否かを判定する。この判定処理は、失火の可能性を予測する処理に相当している。即ち、本実施の形態では、筒内EGR率として外部EGR率を用いることにより、外部EGR率に基いて失火の可能性を予測している。ステップS118の判定が成立した場合には、失火の可能性が小さく、失火対策制御が必要ないので、何もせずに本ルーチンを終了する。また、ステップS118の判定が不成立の場合には、失火の発生が予測されるので、ステップS120に移行し、特定された領域が領域A1であるか否かを判定する。ステップS120の判定が成立した場合には、失火の可能性が比較的低い領域である。そこで、この場合には、ステップS122に移行し、第1失火対策制御だけを実行する。
また、ステップS120の判定が不成立の場合には、ステップS124に移行し、特定された領域が領域A2であるか否かを判定する。ステップS124の判定が成立した場合には、失火の可能性が比較的高い領域である。そこで、この場合には、ステップS126に移行し、第2失火対策制御だけを実行する。また、ステップS124の判定が不成立の場合には、特定された領域が領域A3であるから、失火の可能性が極めて高い。そこで、この場合には、ステップS130に移行し、第1失火対策制御と第2失火対策制御の両方を実行する。
次に、図24を参照して、上記制御による具体的な動作について説明する。図24は、本発明の実施の形態2による失火対策可変制御を示すタイミングチャートである。この図において、実線は、EGR中に領域A3まで到達する急減速(図21参照)が行われた場合を例示している。また、点線は、EGR中に領域A1に到達する程度の緩減速が行われた場合を例示している。
まず、急減速時には、アクセル開度(ドライバのトルク要求)が急激に減少し、これに伴って負荷率(=空気量)が徐々に減少する。また、減速の開始時には、EGR弁34が閉弁されるが、外部EGR率は、残留EGRガスが筒内に流入し続けることにより、減速の開始時点から遅れて徐々に減少する。この結果、急減速が開始されてから外部EGR率が減少し始めるまでの期間中には、低負荷で高EGR率の傾向が徐々に強くなるため、運転状態が属する領域は、A1→A2→A3と移行する。そして、失火対策制御の選択は、領域の移行に合わせて、第1失火対策制御→第2失火対策制御→両方の失火対策制御と変化する。
次に、残留EGRガスの排出が進行することにより、外部EGR率が減少し始めると、運転状態が属する領域は、A3→A2→A1と移行する。これに伴って、失火対策制御の選択は、両方の失火対策制御→第2失火対策制御→第1失火対策制御と変化する。そして、最終的に運転状態が領域A0に到達すると、第1失火対策制御及び第2失火対策制御が終了される。
一方、緩減速時には、負荷率の減少が緩やかになる。この結果、運転状態が属する領域は、A1に移行するだけとなり、失火対策制御としては、第1失火対策制御だけが実行される。但し、緩減速時には、残留EGRガスの排出が遅くなるので、外部EGR率は、比較的長い時間にわたって高い状態となる。これに伴って、領域A1で第1失火対策制御が実行される時間も長くなる。
このように、本実施の形態によれば、失火対策の必要度に応じて領域A0〜A3を設定することができる。そして、運転状態が属する領域に基いて、第1失火対策制御だけを実行するか、第2失火対策制御だけを実行するか、両方の失火対策制御を実行するかを選択することができる。これにより、例えばEGR中に減速が行われた場合に、減速の状態に応じて適切な失火対策を段階的に実行し、失火を効率よく抑制することができる。しかも、本実施の形態では、失火対策の必要度に応じて制御を3段階に切換えることができる。従って、前記実施の形態1と同様の効果が得られる上に、失火対策の必要度に対して制御を高い精度で適合させることができる。
また、本実施の形態では、図23中のステップS108に示すように、負荷予測制御を実行する。これにより、減速により到達する将来の領域を予測して失火対策制御を選択することができる。従って、例えば急減速時でも、最終的な到達領域に適合する失火対策制御を先行して実行することができる。即ち、失火対策制御の応答遅れを抑制し、必要とされる失火対策制御を適切なタイミングで実行することができる。
実施の形態3.
次に、図25を参照して、本発明の実施の形態3について説明する。本実施の形態は、負荷予測制御を実行せず、現在の運転状態に基いて常に最新の領域を特定する逐次処理を実行することを特徴としている。図25は、本発明の実施の形態3において、ECUにより実行される制御の一例を示すフローチャートである。この図に示すルーチンは、図23に示すルーチンに対して、ステップS200の処理を追加し、ステップS104〜S112の処理を除外したものである。このため、既出のステップについての説明は適宜省略するものとする。
図25に示すルーチンでは、まず、ステップS200において、減速中であるか否かを判定する。そして、減速中である場合には、ステップS100に移行し、減速中でない場合には、本ルーチンを終了する。次の処理では、ステップS100,S102の何れかの判定が成立した場合に、ステップS114に移行する。そして、ステップS114,S116では、現在の運転状態が属する領域を特定する。次に、ステップ118〜S130では、特定した領域に基いて失火対策制御を選択する。また、図25に示すルーチンは、図23と同様に、エンジン運転中に繰返し実行されるものであり、図25中のステップS100〜S130は、減速が開始されてから終了するまで繰返し実行される。このように構成される本実施の形態でも、前記実施の形態2とほぼ同様の効果を得ることができる。
なお、前記実施の形態1乃至3において、第1失火対策制御、第2失火対策制御、失火対策可変制御は、それぞれ第1失火対策手段、第2失火対策手段及び制御選択手段の具体例を示している。また、図23中のステップS108,S110,S112,S118及び図25中のステップS114,S116,S118は、失火予測手段の具体例を示している。さらに、図23中のステップS112及び図25中のステップS116は、判定値設定手段の具体例を示している。
また、実施の形態1乃至3では、「筒内EGR率」及び「外部EGR率」を制御に用いる場合を例示した。しかし、本発明は、EGR率に限定されるものではなく、「筒内EGR量」及び「外部EGR量」を制御に用いてもよい。また、実施の形態では、LPL型のEGR機構30を搭載したガソリンエンジンを例示した。しかし、本発明はこれに限らず、HPL型のEGR機構に適用してもよいし、ディーゼルエンジンに適用してもよい。
10 エンジン(内燃機関)
12 気筒
14 吸気バルブ
16 排気バルブ
18 点火プラグ
20 吸気通路
22 排気通路
24 スロットル弁
26 触媒
28 過給機
30 EGR機構
32 EGR通路
34 EGR弁
36 可変動弁機構
40 センサ系統
50 ECU(制御装置)
A 負荷判定値
A0,A1,A2,A3 領域(負荷判定値)

Claims (9)

  1. 内燃機関の排気系から吸気系に外部EGRガスを還流することが可能なEGR機構と、
    吸気バルブのリフト量を含むバルブ特性を変更可能な可変動弁機構と、
    前記EGR機構及び前記可変動弁機構を制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記吸気バルブのバルブ特性を変更せずに、燃料噴射量の変更、燃料噴射時期の変更、点火時期の変更及びタンブル流低減制御のうち何れか1つまたは複数の制御を実行する第1失火対策手段と、
    前記吸気バルブのリフト量を小さくする制御を含めて前記吸気バルブのバルブ特性を変更する制御により失火を抑制する第2失火対策手段と、
    内燃機関が減速状態となり、かつ、筒内に流入する外部EGRガスが存在する場合に、筒内EGR量に基いて失火の可能性を予測する失火予測手段と、
    前記失火予測手段により失火の発生が予測された場合に、外部EGR量に基いて負荷判定値を設定する判定値設定手段と、
    機関負荷が前記負荷判定値よりも大きいときには、前記第1失火対策手段を作動させ、機関負荷が前記負荷判定値よりも小さいときには、少なくとも前記第2失火対策手段を作動させる制御選択手段と、
    を備えた内燃機関の制御装置。
  2. 前記制御選択手段は、機関負荷が前記負荷判定値よりも小さいときに、前記第2失火対策手段だけを作動させる構成としてなる請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記制御選択手段は、機関負荷が前記負荷判定値よりも小さいときに、前記第1失火対策手段と前記第2失火対策手段の両方を作動させる構成としてなる請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記負荷判定値は、機関負荷と外部EGR量とに基いて定められるEGR領域において、高負荷で低EGR量の領域である基準の領域と、前記基準の領域よりも低負荷で高EGR量の領域である第1の領域と、前記第1の領域よりも低負荷で高EGR量の領域である第2の領域と、前記第2の領域よりも低負荷で高EGR量の領域である第3の領域とにより構成し、
    前記制御選択手段は、機関負荷と外部EGR量とに基いて運転状態が何れの領域に属するかを判定し、前記第1の領域に属するときには、前記第1失火対策手段だけを作動させ、前記第2の領域に属するときには、前記第2失火対策手段だけを作動させ、前記第3の領域に属するときには、前記第1失火対策手段と前記第2失火対策手段の両方を作動させる構成としてなる請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記第2失火対策手段は、当該第2失火対策手段の非作動時と比較して、前記吸気バルブのリフト量を小さくする制御と、前記吸気バルブの開弁時期を遅角する制御と、前記吸気バルブの閉弁時期を進角する制御とを実行する構成としてなる請求項1乃至4のうち何れか1項に記載の内燃機関の制御装置。
  6. 前記第2失火対策手段は、当該第1失火対策手段の非作動時と比較して、前記吸気バルブのリフト量を小さくする制御を実行すると共に、前記吸気バルブの開弁時期を遅角する制御と、前記吸気バルブの閉弁時期を進角する制御のうち何れか一方の制御を実行する構成としてなる請求項1乃至4のうち何れか1項に記載の内燃機関の制御装置。
  7. 前記制御装置は、吸気系に残留した外部EGRガスの排出が終了するタイミングを算出し、当該タイミングの到来時に前記第1失火対策手段及び前記第2失火対策手段を停止する構成としてなる請求項1乃至6のうち何れか1項に記載の内燃機関の制御装置。
  8. 前記負荷判定値は、機関回転速度に基いて変更する構成としてなる請求項1乃至7のうち何れか1項に記載の内燃機関の制御装置。
  9. 減速中に到達する最小の負荷をアクセルの操作状態に基いて予測し、予測した負荷を機関負荷として前記制御選択手段で用いる構成としてなる請求項1乃至8のうち何れか1項に記載の内燃機関の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108317017A (zh) * 2017-01-16 2018-07-24 本田技研工业株式会社 内燃机的控制装置
CN110953108A (zh) * 2018-09-27 2020-04-03 康明斯有限公司 基于排气再循环气缸燃烧失火的发动机控制

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