JP2016006439A - 光学補償フィルム、偏光板、液晶表示装置および光学補償フィルムの製造方法 - Google Patents
光学補償フィルム、偏光板、液晶表示装置および光学補償フィルムの製造方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】透明支持体と、前記透明支持体上に液晶性化合物を含む液晶性組成物から形成された光学異方性層を少なくとも一層有する光学補償フィルムであって、2枚のクロスニコル配置された偏光板の間に前記光学補償フィルムを配置した際の正面の偏光解消度は0.000022以下であり、かつ一方の偏光板の吸収軸方向の極角50度での偏光解消度が0.00077以下である光学補償フィルム。
【選択図】なし
Description
液晶セルを通り抜けた偏光の位相差が原因で、様々な視野角から見た映像の歪を補償する目的で、上記保護フィルムに隣接して一枚以上の位相差フィルムを配置することがある。この位相差フィルムは、光学補償フィルムとも呼ばれ、偏光膜に直接貼り付けることで偏光板の保護フィルムを兼ねることも可能である。
2枚のクロスニコル配置された偏光板の間に上記光学補償フィルムを配置した際の正面の偏光解消度が0.000022以下であり、かつ一方の偏光板の吸収軸方向の極角50度での偏光解消度が0.00077以下である光学補償フィルム;
但し、偏光解消度Dとは
D=Lmin/Lmax−L0min/L0max
Lminはクロスニコル状態の2枚の偏光板の間に配置された光学補償フィルムの最小輝度
Lmaxは平行ニコル状態の2枚の偏光板の間に配置された光学補償フィルムの最大輝度
L0minはクロスニコル状態の2枚の偏光板の最小輝度
L0maxは平行ニコル状態の2枚の偏光板の最大輝度
を意味する。
<2>液晶性化合物が垂直配向している、<1>に記載の光学補償フィルム。
<3>液晶性化合物が重合性基を有し、液晶性化合物が重合した後の液晶性化合物のオーダーパラメータが0.55以上である、<1>または<2>に記載の光学補償フィルム;
但し、オーダーパラメータSとは
S=(A||−A⊥)/(2A⊥+A||)
「A||」は、液晶の配向方向に対して平行に偏光した光に対する吸光度
「A⊥」は、液晶の配向方向に対して垂直に偏光した光に対する吸光度
を意味する。
<4>液晶性組成物が、下記一般式(1)で表される液晶性化合物、下記一般式(2)で表される液晶性化合物、および下記一般式(3)で表される液晶性化合物のうち少なくとも2種の液晶性化合物を含む、<1>〜<3>のいずれかに記載の光学補償フィルム。
R1は、水素原子又はメチル基を表し;R2は、水素原子、ハロゲン原子、炭素原子数1〜4の直鎖アルキル基、メトキシ基、エトキシ基、置換基を有していても良いフェニル基、ビニル基、ホルミル基、ニトロ基、シアノ基、アセチル基、アセトキシ基、N−アセチルアミド基、N−アクリルアミド基、N,N−ジメチルアミノ基またはマレイミド基を表し;L1、L2、L3およびL4は各々独立して、炭素原子数1〜4のアルキル基、炭素原子数1〜4のアルコキシ基、炭素原子数2〜5のアルコキシカルボニル基、炭素原子数2〜4のアシル基、ハロゲン原子または水素原子を表し、L1、L2、L3およびL4のうち少なくとも1つは水素原子以外の基を表す;
<5>2種の液晶性化合物の混合比率(質量比)が、80:20〜95:5である、<4>に記載の光学補償フィルム。
<6>透明支持体上または透明支持体の表面に設けられた配向膜上に液晶性化合物を含む液晶性組成物を塗布し、液晶性化合物が液晶相を形成する温度で保持して液晶性化合物を所定の配向状態に配向させ、所定の温度で紫外線照射を行いながら、液晶性化合物の配向状態を固定してなる、<1>〜<5>のいずれかに記載の光学補償フィルム。
<7>透明支持体と光学異方性層との間に、(メタ)アクリル樹脂を含む配向膜を有する、<1>〜<6>のいずれかに記載の光学補償フィルム。
<8>透明支持体上に(メタ)アクリル樹脂を含む配向膜組成物を塗布し、10〜60℃で乾燥させてなる配向膜を有する、<6>または<7>に記載の光学補償フィルム。
<9>透明支持体上に、固形分濃度が10〜60質量%である配向膜組成物を塗布し、乾燥させてなる配向膜を有する、<7>または<8>に記載の光学補償フィルム。
<10>透明支持体上にアクリル樹脂を含む配向膜組成物を塗布し、乾燥させて配向膜を有し、液晶性化合物が液晶相を形成する温度で保持して液晶性化合物を所定の配向状態に配向させ、30〜60℃で紫外線照射を行いながら、液晶性化合物の配向状態を固定してなる<1>〜<9>のいずれかに記載の光学補償フィルム。
<11>光学異方性層の波長550nmにおける厚み方向のレターデーションRth(550)が、−200〜−100nmである、<1>〜<10>のいずれかに記載の光学補償フィルム。
<12>透明支持体の波長550nmにおける面内レターデーションRe(550)が70nm以上であり、波長550nmにおける厚み方向のレターデーションRth(550)が、0〜200nmである、<1>〜<11>のいずれかに記載の光学補償フィルム。
<13>透明支持体がセルロースアシレート系フィルム、環状オレフィン系ポリマーフィルム、又はアクリル系ポリマーフィルムである、<1>〜<12>のいずれかに記載の光学補償フィルム。
<14>透明支持体が、芳香族基を含むアシル基を有するセルロースアシレートを含む組成物からなる<13>に記載の光学補償フィルム。
<15><1>〜<14>のいずれかに記載の光学補償フィルムと、偏光膜とを少なくとも有する、偏光板。
<16>光学補償フィルムと、偏光膜が接着剤および/または粘着剤を介して直接貼合されている、<15>に記載の偏光板。
<17>偏光膜の光学補償フィルムを有する面と反対側の面に、保護フィルムを有する、<15>または<16>に記載の偏光板。
<18>保護フィルムは、セルロースアシレート系フィルム、環状オレフィン系ポリマーフィルム、アクリル系ポリマーフィルム、ポリプロピレンフィルム、およびポリエチレンテレフタレート系フィルムから選択される、<17>に記載の偏光板。
<19>保護フィルムの厚みが10〜90μmである、<17>または<18>に記載の偏光板。
<20>偏光膜の厚みが50μm以下である、<15>〜<19>のいずれかに記載の偏光板。
<21><1>〜<14>のいずれかに記載の光学補償フィルム、または<15>〜<20>のいずれかに記載の偏光板を有する、IPS型またはFFS型液晶表示装置。
<22>透明支持体上に、液晶性化合物を含む液晶性組成物を塗布し、液晶性化合物が液晶相を形成する温度で保持して液晶性化合物を所定の配向状態に配向させ、30〜60℃で紫外線照射を行いながら、液晶性化合物の配向状態を固定させることを含む、<1>〜<14>のいずれかに記載の光学補償フィルムの製造方法。
<23>透明支持体上に、(メタ)アクリル樹脂を含み、固形分濃度が30質量%以上である配向膜組成物を塗布し、10〜40℃で乾燥させて配向膜を形成し、配向膜の表面に液晶性化合物を含む液晶性組成物を塗布することを含む、<22>に記載の光学補償フィルムの製造方法。
本発明の光学補償フィルムは、透明支持体と、上記透明支持体上に液晶性化合物を含む液晶性組成物から形成された光学異方性層を少なくとも一層有する光学補償フィルムであって、
2枚のクロスニコル配置された偏光板の間に上記光学補償フィルムを配置した際の正面の偏光解消度が0.000022以下であり、かつ一方の偏光板の吸収軸方向の極角50度での偏光解消度が0.00077以下であることを特徴とする。偏光解消度Dとは
D=Lmin/Lmax−L0min/L0max
Lminはクロスニコル状態の2枚の偏光板の間に配置された上記光学補償フィルムの最小輝度
Lmaxは平行ニコル状態の2枚の偏光板の間に配置された上記光学補償フィルムの最大輝度
L0minはクロスニコル状態の2枚の偏光板の最小輝度
L0maxは平行ニコル状態の2枚の偏光板の最大輝度を意味する。
本発明者が、液晶の垂直配向を利用した液晶表示装置の斜めコントラストが低いことの原因を検討したところ、その一つが、光学補償フィルムにおける斜め方向の偏光解消度が劣る点にあることが分かった。そして、偏光解消度を改善することにより、コントラストの改善に成功したものである。さらに詳細に検討した結果、光学補償フィルムの液晶の配向ゆらぎにより、配向秩序度(オーダーパラメータ)が劣る傾向にあり、光散乱しやすい傾向にあることがわかった。このオーダーパラメータを改良することで偏光解消度が改善し、液晶表示装置の上下および斜め方向のコントラストが顕著に改善されることが分かった。
また、NI点が同一の液晶性化合物を用いて配向硬化させる温度との相関を同様に求めた場合、配向硬化させる温度が低いほど、オーダーパラメータが高くなる傾向にあることも見出している。
液晶性化合物を垂直配向させる配向膜は支持体からの添加剤等が液晶性化合物に浸みこむことで配向不良を引起し、オーダーパラメータの低下を防ぐことにあり、材料濃度を上げたり、添加剤が浸みこみにくい材料を選択したり、最適な乾燥温度にすることが有効であると考えられる。配向硬化させる紫外線(UV)照射時の温度は低いほど有効であるが、温度が低すぎると、重合不十分で硬化しない問題があるため最適化が必要である。これらのオーダーパラメータを向上させる方法を組み合わせることで、本発明では、偏光解消度0.00077以下を達成することが可能となった。
また、本発明の光学補償フィルムを2枚のクロスニコル配置された偏光板の間に配置した際の一方の偏光板の吸収軸方向の極角50度での偏光解消度は0.00077以下であり、0.00067以下が好ましく、0.00059以下がより好ましい。
このような範囲とすることにより、コントラストがより向上する傾向にある。
本発明の光学補償フィルムは、液晶性化合物を含有する液晶性組成物から形成された光学異方性層を、透明支持体上に有する。なお、上記光学異方性層は、予め透明支持体上に配向膜を形成し、配向膜上に形成されることが好ましい。
また、別の基材に形成した液晶性化合物層を、接着剤等を用いて、透明支持体上に転写することで、本発明の光学補償フィルム付き偏光板を作製することも可能である。その際、光学異方性層を仮に支持する支持体は、透明でなくてもよく、被転写支持体が透明支持体であればよい。
ここで、オーダーパラメータについて説明する。光学異方性を発生させるためには、光学要素の配向が必要である。ここでいう光学要素とは、屈折率の異方性を生じさせる光学的な要素であり、例えば、所定の温度範囲において液晶相を示す円盤状又は棒状の液晶性分子、及び延伸処理等によって配向する高分子が挙げられる。1つの光学要素の固有の複屈折率、およびその光学要素が統計的にどの程度配向しているかによって、光学材料のバルクの複屈折は決まる。例えば、液晶性化合物で構成される光学異方性層の光学異方性の大きさは、光学異方性を生じさせる主要な光学要素である液晶性化合物の固有の複屈折率と、液晶性化合物の統計的な配向の度合いで決まる。配向の度合いを表すパラメータとして、オーダーパラメータSが知られている。配向オーダーパラメータは結晶のように分布がない場合に1、液体状態のように完全にランダムな場合に0となる。例えば、ネマチック液晶では、通常0.6程度の値をとると言われている。オーダーパラメータSについては、例えば、DE JEU,W.H.(著) 「液晶の物性」(共立出版、1991年、11頁)に詳しく記載があり、次の式で表される。
オーダーパラメータ(S値)は、分光学的な測定に基づき、前述の日本学術振興会第142委員会編「液晶デバイスハンドブック」に記載の次式から求めることができる。
S=(A||−A⊥)/(2A⊥+A||)
ここで、「A||」及び「A⊥」は、それぞれ、液晶の配向方向に対して平行及び垂直に偏光した光に対する吸光度であり、S値は、理論上は0〜1の範囲の値をとり、その値が1に近づく程、液晶素子としてのコントラストが向上することとなる。
上記式は偏光吸収測定により求めるため、液晶性化合物が2色性を有する場合、または2色性色素で染色された液晶層について、比較的容易に求めることができる方法である。
また、上記重合後のオーダーパラメータが、0.55以上が好ましく、0.6以上がより好ましく、0.65以上がさらに好ましい。上限は特に定めるものではないが、例えば、1.0以下とすることができる。
光学異方性層の形成に用いる液晶性化合物としては、棒状液晶性化合物及びディスコティック液晶性化合物が挙げられる。棒状液晶性化合物及びディスコティック液晶性化合物は、高分子液晶でも低分子液晶でもよく、更に、低分子液晶が架橋され液晶性を示さなくなったものも含まれる。
なお、棒状液晶性化合物には、金属錯体も含まれる。また、棒状液晶性化合物を繰り返し単位中に含む液晶ポリマーも用いることができる。言い換えると、棒状液晶性化合物は、(液晶)ポリマーと結合していてもよい。
棒状液晶性化合物については、季刊化学総説第22巻「液晶の化学(1994)日本化学会編」の第4章、第7章、及び第11章、及び液晶デバイスハンドブック日本学術振興会第142委員会編の第3章に記載がある。
棒状液晶性化合物は、その配向状態を固定するために、重合性基を有することが好ましい。重合性基は、不飽和重合性基又はエポキシ基が好ましく、不飽和重合性基が更に好ましく、エチレン性不飽和重合性基が特に好ましい。
Z1は、−CO−、−O−CO−または単結合を表し;
Z2は、−CO−または−CO−CH=CH−を表し;
R1は、水素原子又はメチル基を表し;
R2は、水素原子、ハロゲン原子、炭素原子数1〜4の直鎖アルキル基、メトキシ基、エトキシ基、置換基を有していても良いフェニル基、ビニル基、ホルミル基、ニトロ基、シアノ基、アセチル基、アセトキシ基、N−アセチルアミド基、N−アクリルアミド基、N,N−ジメチルアミノ基またはマレイミド基を表し;
L1、L2、L3およびL4は各々独立して、炭素原子数1〜4のアルキル基、炭素原子数1〜4のアルコキシ基、炭素原子数2〜5のアルコキシカルボニル基、炭素原子数2〜4のアシル基、ハロゲン原子または水素原子を表し、L1、L2、L3およびL4のうち少なくとも1つは水素原子以外の基を表す。)
上記A1は、炭素原子数2〜7のメチレン基を表すことが好ましく、上記A1が炭素原子数3〜6のメチレン基であることがより好ましく、上記A1が炭素原子数3又は4のメチレン基であることが特に好ましい。ただし、上記メチレン基中の1つのCH2または隣接していない2以上のCH2は、−O−で置換されていてもよいが、上記メチレン基中に含まれる−O−で置換されているCH2は0〜2個であることが好ましく、0または1個であることがより好ましく、0個であることが特に好ましい。
上記Z1は、−CO−、−O−CO−または単結合を表し、−O−CO−又は単結合を表すことが好ましい。
上記Z2は、−CO−または−CO−CH=CH−を表し、−CO−を表すことが好ましい。
上記R1は、水素原子又はメチル基を表し、水素原子を表すことが好ましい。
上記R2は、水素、炭素原子数1〜4の直鎖アルキル基、メトキシ基、エトキシ基、置換基を有していても良い芳香環、シクロヘキシル基、ビニル基、ホルミル基、ニトロ基、シアノ基、アセチル基、アセトキシ基、N−アセチルアミド基、N−アクリルアミド基、N,N−ジメチルアミノ基またはマレイミド基を表し、炭素原子数1〜4の直鎖アルキル基、メトキシ基、エトキシ基またはフェニル基を表すことが好ましく、メチル基、エチル基、プロピル基、メトキシ基、エトキシ基またはフェニル基を表すことがより好ましく、メチル基、エチル基、メトキシ基、エトキシ基またはフェニル基を表すことがさらに好ましい。
炭素原子数1〜4のアルキル基としては、炭素原子数1〜4の直鎖アルキル基が好ましく、メチル基またはエチル基がより好ましく、メチル基がより好ましい。
炭素原子数1〜4のアルコキシ基の炭素原子数は、1または2が好ましく、1がより好ましい。
炭素原子数2〜5のアルコキシカルボニル基の炭素数は、2〜4が好ましく、2がより好ましい。
ハロゲン原子としては、塩素原子が好ましい。
L1、L2、L3およびL4は各々独立して、炭素原子数1〜4のアルキル基または水素原子を表すことが好ましい。
上記L1、L2、L3およびL4は、少なくとも1つが炭素原子数1〜4のアルキル基であることが好ましく、少なくとも1つがメチル基またはエチル基であることがより好ましく、少なくとも1つがメチル基であることがさらに好ましい。特に、上記L1、L2、L3およびL4のうちメチル基が1つで水素原子が3つであることが好ましい。
R5およびR6は各々独立して、水素原子又はメチル基を表し;
L9、L10、L11およびL12は各々独立して、炭素原子数1〜4のアルキル基、炭素原子数1〜4のアルコキシ基、炭素原子数2〜5のアルコキシカルボニル基、炭素原子数2〜4のアシル基、ハロゲン原子または水素原子を表し、L9、L10、L11およびL12のうち少なくとも1つは水素原子以外の基を表す。)
上記A2およびA3は各々独立して、炭素原子数2〜7のメチレン基を表すことが好ましく、炭素原子数3〜6のメチレン基であることがより好ましい。A2およびA3が炭素原子数4のメチレン基であることが特に好ましい。ただし、上記メチレン基中の1つのCH2または隣接していない2以上のCH2は、−O−で置換されていてもよいが、上記メチレン基中に含まれる−O−で置換されているCH2は0〜2個であることが好ましく、0または1個であることがより好ましく、0個であることが特に好ましい。
R5およびR6は各々独立して、水素原子又はメチル基を表し、水素原子を表すことが好ましい。
Z5は、−CO−、または−O−CO−を表し;
Z6は、−CO−、または−CO−O−を表し;
R51およびR61は各々独立して、水素原子又はメチル基を表し;
L13、L14、L15およびL16は各々独立して、炭素原子数1〜4のアルキル基、炭素原子数1〜4のアルコキシ基、炭素原子数2〜5のアルコキシカルボニル基、炭素原子数2〜4のアシル基、ハロゲン原子または水素原子を表し、L13、L14、L15およびL16のうち少なくとも1つは水素原子以外の基を表す。)
上記Z5は、−CO−、または−O−CO−を表し、−O−CO−を表すことが好ましい。
上記Z6は、−CO−、または−CO−O−を表し、−CO−O−を表すことが好ましい。
R51およびR61は各々独立して、水素原子又はメチル基を表し、水素原子を表すことが好ましい。
R11は水素原子またはメチル基を表し;
Z12は、−CO−または−CO−CH=CH−を表し;
R12は、水素原子、炭素原子数1〜4の直鎖アルキル基、メトキシ基、エトキシ基またはフェニル基を表す。)
上記n1は3〜6の整数を表し、3又は4であることが好ましい。
上記Z12は、−CO−または−CO−CH=CH−を表し、−CO−を表すことが好ましい。
上記R12は、水素原子、炭素原子数1〜4の直鎖アルキル基、メトキシ基、エトキシ基またはフェニル基を表し、メチル基、エチル基、プロピル基、メトキシ基、エトキシ基またはフェニル基を表すことがより好ましく、メチル基、エチル基、メトキシ基、エトキシ基またはフェニル基を表すことがさらに好ましい。
R15およびR16は各々独立して、水素原子またはメチル基を表す。)
一般式(5)中、R15およびR16は各々独立して、水素原子またはメチル基を表し、上記R15およびR16が水素原子を表すことが好ましい。
R25およびR26は各々独立して、水素原子またはメチル基を表す。)
一般式(6)中、R25およびR26は各々独立して、水素原子またはメチル基を表し、上記R25およびR26が水素原子を表すことが好ましい。
または一般式(2)で表される液晶性化合物と、一般式(3)で表される液晶性化合物とを含むことも好ましい。この場合、一般式(2)で表される液晶性化合物と、一般式(3)で表される液晶性化合物との混合比率としては、80:20〜90:10が好ましく、80:20〜85:15がより好ましい。
本発明では、例えば、垂直配向剤を用いることができる。垂直配向剤の配合量は、液晶性化合物の合計100質量部に対し、0.1〜3質量部であることが好ましい。垂直配向剤は1種のみ用いても良いし、2種類以上用いても良い。2種以上用いる場合は、合計量が上記範囲となることが好ましい。
垂直配向剤としては、ピリジニウム化合物やオニウム化合物を使用することが好ましく、これら化合物を含有させることで、液晶性化合物の配向膜界面におけるホメオトロピック配向を促進する垂直配向剤として作用するとともに、液晶性化合物の配向状態を固定した光学異方性層と配向膜との界面の密着性改善にも寄与する。液晶性化合物の配向状態を固定した光学異方性層は、必要に応じて、空気界面側の配向を制御する空気界面側配向制御剤(例えば、フルオロ脂肪族基を有する繰り返し単位を含む共重合体)を含有していてもよい。
ピリジニウム塩としては、下記式(I)で表される化合物が好ましい。
Zは、さらに置換基を有していてもよく、置換基の例には、ハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子)、シアノ基、ニトロ基、炭素原子数が1〜16のアルキル基、炭素原子数が1〜16のアルケニル基、炭素原子数が1〜16のアルキニル基、炭素原子数が1〜16のハロゲン置換アルキル基、炭素原子数が1〜16のアルコキシ基、炭素原子数が2〜16のアシル基、炭素原子数が1〜16のアルキルチオ基、炭素原子数が2〜16のアシルオキシ基、炭素原子数が2〜16のアルコキシカルボニル基、カルバモイル基、炭素原子数が2〜16のアルキル置換カルバモイル基および炭素原子数が2〜16のアシルアミノ基が含まれる。
置換基の例は、ハロゲン原子、シアノ基、炭素原子数が1〜12のアルキル基および炭素原子数が1〜12のアルコキシ基が挙げられる。アルキル基およびアルコキシ基は、炭素原子数が2〜12のアシル基または炭素原子数が2〜12のアシルオキシ基で置換されていてもよい。アシル基およびアシルオキシ基の定義は、後述する。
イオン、ヨウ素イオン)およびスルホン酸イオン(例えば、メタンスルホン酸イオン、p−トルエンスルホン酸イオン、ベンゼンスルホン酸イオン)が含まれる。
mが2の場合、Z1は、シアノ基、炭素原子数が1〜10のアルキル基または炭素原子数が1〜10のアルコキシ基であることが好ましい。
mが1の場合、Z1は、炭素原子数が7〜12のアルキル基、炭素原子数が7〜12のアルコキシ基、炭素原子数が7〜12のアシル置換アルキル基、炭素原子数が7〜12のアシル置換アルコキシ基、炭素原子数が7〜12のアシルオキシ置換アルキル基または炭素原子数が7〜12のアシルオキシ置換アルコキシ基であることが好ましい。
結合剤としては、アクリル系結合剤が例示され、次のような化合物を用いることができる。
溶剤は1種のみを用いても良いし、2種類以上を併用してもよい。本発明では、液晶性組成物の固形分濃度が20〜50質量%となるように調整されることが好ましい。
次に、光学異方性層の形成方法について述べる。光学異方性層の形成方法の一例は、透明支持体上に、または、後述する配向膜上に液晶性化合物を含む液晶性組成物を塗布し、上記液晶性化合物が液晶相を形成する温度で保持して上記液晶性化合物を所定の配向状態に配向させ、光照射を行いながら、上記液晶性化合物の配向状態を固定して形成することができる。より好ましくは、透明支持体上に、または、後述する配向膜上に液晶性化合物を含む液晶性組成物を塗布し、上記液晶性化合物が液晶相を形成する温度で保持して上記液晶性化合物を所定の配向状態に配向させ、所定の温度で紫外線照射を行いながら、上記液晶性化合物の配向状態を固定して形成することができる。所定の温度としては、30〜60℃が好ましい。
また、本発明における光学異方性層の波長550nmにおける面内レターデーションRe(550)が−1.0〜+1.0nmであることが好ましく、−0.5〜+0.5nmであることがより好ましく、−0.1〜+0.1nmであることがさらに好ましい。
本発明で用いる透明支持体は、具体的には、光透過率が80%以上である透明なポリマーフィルムであることが好ましい。透明支持体として使用可能なポリマーフィルムとしては、セルロースエステル(セルロースアシレート系フィルム、例えば、セルロースアセテート、セルロースジアセテート、セルローストリアセテート)、環状ポリオレフィン系ポリマー、環状ポリオレフィン系コポリマー、ノルボルネン系ポリマー、ポリメチルメタクリレート、アクリル系ポリマー等からなるポリマーフィルムが挙げられ、セルロースアシレート系フィルム、環状オレフィン系ポリマーフィルムおよびアクリル系ポリマーフィルムが好ましい。
市販のポリマー(ノルボルネン系ポリマーでは、ア−トン(登録商標)、及びゼオネックス(登録商標)、アペル(登録商標)など)を用いてもよい。また、セルロースエステルからなるフィルムが好ましく、セルロースの低級脂肪酸エステルからなるフィルムが更に好ましい。低級脂肪酸とは、炭素原子数が6以下の脂肪酸を意味する。
本発明では、特に、芳香族基を含むアシル基を有するセルロースアシレートを含むことが好ましい。ここで、芳香族基を含むアシル基としては、下記一般式(I)で表される基が好ましい。
置換基としては、ハロゲン原子、シアノ、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アシル基、カルボンアミド基、スルホンアミド基およびウレイド基が好ましく、ハロゲン原子、シアノ、アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アシル基およびカルボンアミド基が好ましく、ハロゲン原子、シアノ、アルキル基、アルコキシ基およびアリールオキシ基がさらに好ましく、ハロゲン原子、アルキル基およびアルコキシ基がより好ましい。
一般式(I)において芳香環に置換する置換基Xの数(n)は0または1〜5個であり、好ましくは1〜3個で、特に好ましいのは1又は2個である。
このようなセルロースアシレートの製造方法については、特開2002−322201号公報の段落番号0015の記載を参酌でき、これらの内容は本明細書に組み込まれる。
また、芳香族基を含むアシル基の具体例としては、特開2002−322201号公報の段落番号0017〜0020の記載を参酌でき、これらの内容は本明細書に組み込まれる。
置換度は、ASTM:D−817−91(セルロースアセテート等の試験法)におけるアセチル化度の測定及び計算によって求められる。
セルロースアセテートの粘度平均重合度(DP)は、250以上であることが好ましく、290以上であることが更に好ましい。また、セルロースアセテートは、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーによるMw/Mn(Mwは質量平均分子量、Mnは数平均分子量)の分子量分布が狭いことが好ましい。
具体的なMw/Mnの値としては、1.0〜4.0であることが好ましく、1.0〜1.65であることが更に好ましく、1.0〜1.6であることが特に好ましい。
本発明で用いるセルロースアシレート系フィルムは、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、重縮合エステル、糖エステル、レターデーション発現剤、酸化防止剤、剥離促進剤、微粒子、熱劣化防止剤、紫外線吸収剤等を含んでいても良い。
重縮合エステルの例としては、特開2012−226276号公報の段落番号0034〜0049の記載を参酌でき、これらの内容は本明細書に組み込まれる。
糖エステルの例としては、特開2012−226276号公報の段落番号0050〜0080の記載を参酌でき、これらの内容は本明細書に組み込まれる。このような化合物の添加によって、疎水性の付与による透湿性や含水率の調整や可塑性の付与による機械的物性の調整などが容易となる。本発明では特に、ヒドロキシル基の少なくとも1つが芳香族エステル化されたピラノース構造またはフラノース構造を1個〜12個含む糖エステルが好ましい。
レターデーション発現剤としては、含窒素芳香族化合物が好ましい。レターデーション発現剤の例としては、特開2012−226276号公報の段落番号0081〜0109の記載を参酌でき、これらの内容は本明細書に組み込まれる。
その他の添加剤については、特開2012−226276号公報の段落番号0109〜0112の記載を参酌でき、これらの内容は本明細書に組み込まれる。また、国際公開WO2008−126535号パンフレットに記載の化合物を採用できる。
透明支持体の波長550nmにおける厚み方向のレターデーションRth(550)は、0〜200nmであることが好ましく、0〜50nmであることがより好ましく、0〜30nmであることがさらに好ましい。
本発明の光学補償フィルムは、配向膜を有していてもよい。特に、本発明では、液晶性化合物が垂直配向、および/または液晶性化合物の重合後のオーダーパラメータが0.55以上となるように配向させることが好ましいが、このように配向させる方法として、光学異方性層と透明支持体との間に配向膜を形成する方法も好ましく採用できる。配向膜は、通常であれば、ポリビニルアルコール又は変性ポリビニルアルコールを用いるが、本発明の場合には、コントラストを向上させるため、より均一に配向規制力を作用させる目的で、(メタ)アクリル樹脂を含む配向膜、高配向規制力配向膜、光配向膜を持ちることができる。また、水平配向経由ハイブリッド均一配向、磁場配向、斜方蒸着配向、Iso温度経由ハイブリッド均一配向、風向による配向促進、低い重合温度による配向促進、及び温度差による配向促進の少なくともいずれかの手段を行うことも好ましく、低い重合温度による配向促進がより好ましい。
本発明の光学補償フィルムは、透明支持体と光学異方性層との間に、(メタ)アクリル樹脂を含む配向膜を用いることが好ましい。特に、固形分濃度が10〜60質量%である、組成物を用いて形成することが好ましい。(メタ)アクリル樹脂を含む配向膜を有することで、光学異方性層に含まれる液晶性化合物を適切に配向させることができる。固形分濃度は、好ましくは12〜50質量%であり、より好ましく15〜45質量%である。
また、詳細を後述する配向膜組成物を塗布後、10〜70℃で乾燥させることが好ましく、15〜60℃で乾燥させることがより好ましく20〜50℃で乾燥させることがさらに好ましく、25〜40℃で乾燥させることがさらに好ましい。このような範囲で乾燥させることで、液晶性化合物のオーダーパラメータを向上させることができる。
特に本発明では、(メタ)アクリレートモノマーを構成する原子の95%以上が、炭素原子、酸素原子および水素原子のいずれかであることが好ましく、100%が炭素原子、酸素原子および水素原子のいずれかであることがより好ましい。
本発明における(メタ)アクリレートモノマーは、分子量が100〜800であることが好ましく、150〜500であることがより好ましい。
支持体の主成分に対する膨潤能を有する溶剤とは、24mm×36mm(厚み80μm)の大きさの支持体フィルムを上記溶剤の入った15cm3の瓶に縦に入れ、25℃で60秒浸漬し、適宜上記瓶を揺らしながら観察し、折れ曲がりや変形が見られる溶剤を意味する(フィルムは膨潤した部分の寸度が変化し折れ曲がりや変形として観察される。膨潤能の無い溶媒では折れ曲がりや変形といった変化が見られない)。
溶解能も膨潤能も持たない溶剤としては、メタノール、エタノール等が挙げられる。
溶解能も膨潤能も持たない溶剤の添加量は、使用する全溶剤に対して20質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましく、1質量%以下がさらに好ましい。
高配向規制力配向膜は、微小領域における液晶性化合物の配向軸分布を小さくできる配向膜である。そのようなものであれば特に限定されないが、高配向規制力配向膜の形成に用いられる材料としては。例えば、特開2002−98836号公報の段落番号0014〜0016、に記載のコポリマー化合物を用いることが好ましく、特に、段落番号0024〜0029及び0173〜00180に記載のコポリマー化合物を用いることがより好ましい。また、特開2005−99228号公報の段落番号0007〜0012に記載のコポリマー化合物を用いることが好ましく、特に段落番号0016〜0020に記載のコポリマー化合物を用いることがより好ましい。上記2つの公開公報に記載のコポリマー化合物は、配向膜と光学異方性層との密着性を改良する観点から各コポリマーの構成単位が、ビニル基などの重合性基で置換されていることが更に好ましい。
光配向膜とは、光の照射により配向機能を発現させる膜をいう。光配向膜の形成に用いられる材料としては、光配向機能を発現させる光配向性基を有する化合物が好ましく、例えば、アゾ基等の光異性化する光配向性基を有する化合物、シンナモイル基、クマリン基、カルコン基等の光二量化する光配向性基を有する化合物が好適である。また、ベンゾフェノン基等の光架橋により配向機能を発現させる化合物やポリイミド樹脂等の光分解により配向機能を発現させる化合物も好ましい例としてあげることができる。
光配向膜の厚さは、0.01〜2μmが好ましく、0.01〜0.15μmが更に好ましい。
本発明は、本発明の光学補償フィルムと、偏光膜とを少なくとも有する偏光板にも関する。
偏光膜と、本発明の光学補償フィルムとは、接着剤または粘着剤を利用して貼合することができる。接着剤としては、透明性に優れた材料であるのが好ましい。接着剤の例には、アクリル系、ビニルアルコール系、シリコーン系、ポリエステル系、ポリウレタン系、ポリエーテル系等のポリマー製接着剤、イソシアネート系接着剤、ゴム系接着剤等が含まれる。粘着剤の例には、アクリル系、ビニルアルコール系、シリコーン系、ポリエステル系、ポリウレタン系、ポリエーテル系、イソシアネート系、ゴム系等の粘着剤が含まれる。
なお、偏光膜と本発明の光学補償フィルムとの間に介在させる接着層は、薄いほうが好ましく、例えば、厚み50μm以下が好ましく、10μm以下程度がより好ましく、5μm以下程度がさらに好ましい。下限値としては特に定めるものではないが、例えば、1μm以上とすることができる。
偏光膜の他方の表面には保護フィルムが貼合されているのが好ましく、かかる保護フィルムとしては、セルロースアシレート系フィルム、環状オレフィン系ポリマーフィルム、又はアクリル系ポリマーフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンテレフタレート系(PET系)フィルム等が用いられる。
保護フィルムの厚みとしては、10〜90μmが好ましく、20〜90μmがより好ましい。
本発明は、本発明の光学補償フィルム、または偏光板を有する液晶表示装置にも関する。液晶表示装置としては、IPS型又はFFS型である。また、本発明では、透過型、反射型、半透過型のいずれの液晶表示装置であってもよい。
Rth(λ)は上記Re(λ)を、面内の遅相軸(KOBRA 21ADH又はWRにより判断される)を傾斜軸(回転軸)として(遅相軸がない場合にはフィルム面内の任意の方向を回転軸とする)のフィルム法線方向に対して法線方向から片側50度まで10度ステップで各々その傾斜した方向から波長λnmの光を入射させて全部で6点測定し、その測定されたレターデーション値と平均屈折率の仮定値及び入力された膜厚値を基にKOBRA 21ADH又はWRが算出する。
尚、遅相軸を傾斜軸(回転軸)として(遅相軸がない場合にはフィルム面内の任意の方向を回転軸とする)、任意の傾斜した2方向からレターデーション値を測定し、その値と平均屈折率の仮定値及び入力された膜厚値を基に、以下の数式(21)及び数式(22)よりRthを算出することもできる。
Rth(λ)は上記Re(λ)を、面内の遅相軸(KOBRA 21ADH又はWRにより判断される)を傾斜軸(回転軸)としてフィルム法線方向に対して−50度から+50度まで10度ステップで各々その傾斜した方向から波長λnmの光を入射させて11点測定し、その測定されたレターデーション値と平均屈折率の仮定値及び入力された膜厚値を基にKOBRA 21ADH又はWRが算出する。
セルロースアシレート(1.48)、シクロオレフィンポリマー(1.52)、ポリカーボネート(1.59)、ポリメチルメタクリレート(1.49)、ポリスチレン(1.59)である。
これら平均屈折率の仮定値と膜厚を入力することで、KOBRA 21ADH又はWRはnx、ny、nzを算出する。この算出されたnx、ny、nzよりNz=(nx−nz)/(nx−ny)が更に算出される。
なお、本明細書において、Re、Rth及び屈折率について特に測定波長が付記されていない場合は、測定波長550nmであるものとする。また、「面内遅相軸」とは、面内で屈折率が最大になる方向であり、「面内進相軸」とは面内遅相軸に面内で直交する方向である。また、可視光領域とは、波長380〜780nmを意味する。
1.透明支持体の作製
特開平10−45804号公報に記載の方法で、同公報の実施例1に記載のセルロースアシレートを合成し、その置換度を測定した。具体的には、触媒として硫酸(セルロース100質量部に対し7.8質量部)を添加し、アシル置換基の原料となるカルボン酸を添加し40℃でアシル化反応を行った。この時、カルボン酸の種類、量を調整することでアシル基の種類、置換度を調整した。またアシル化後に40℃で熟成を行った。さらにこのセルロースアシレートの低分子量成分をアセトンで洗浄し除去した。
下記の組成物をミキシングタンクに投入し、撹拌して、各成分を溶解し、セルロースアシレート溶液を調製した。各セルロースアシレート溶液の固形分濃度は22質量%となるように溶剤(メチレンクロライドおよびメタノール)の量は適宜調整した。
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・セルロースアセテート(置換度2.43) 100.0質量部
・下記表の添加剤 化合物A 19.0質量部
・化合物B 5.0質量部
・メチレンクロライド 365.5質量部
・メタノール 54.6質量部
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
下記の組成物をミキシングタンクに投入し、撹拌して、各成分を溶解し、セルロースアシレート溶液を調製した。各セルロースアシレート溶液の固形分濃度は22質量%となるように溶剤(メチレンクロライドおよびメタノール)の量は適宜調整した。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
・セルロースアセテート(置換度2.81) 100.0質量部
・下記表の添加剤 化合物A 19.0質量部
・メチレンクロライド 365.5質量部
・メタノール 54.6質量部
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作製した透明支持体の波長550nmにおける面内レターデーションReは102nm、厚さ方向のレターデーションRthは108nmであった。
化合物Aはテレフタル酸/コハク酸/エチレングリコール/プロピレングリコール共重合体(共重合比[モル%]=27.5/22.5/25/25)を表す。
化合物Aは、非リン酸エステル系の化合物であり、かつ、レターデーション発現剤でもある。化合物Aの末端はアセチル基で封止されている。
下記のアクリル系化合物二種(ペンタエリスリトールテトラアクリレート(PETA)/グリセリンモノメタクリレート(GLM)=100/50(質量比))100質量部、光重合開始剤(イルガキュア127、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製)4質量部、及び溶剤(酢酸メチル:メチルイソブチルケトン=35:65(質量比))を混合し、固形分濃度30%となるように配向膜形成用組成物を調製した。この様に調整した配向膜形成用組成物を、支持体上に、ワイヤーバーコーター#1.6で塗布量が8.4ml/m2となるように塗布し、40℃で0.5分乾燥後、120W/cm高圧水銀灯を用いて、30℃、30秒間54mJの紫外線(UV)照射を行い架橋した。
配向膜上に、下記に記載した光学異方性層塗布液を#3.2のワイヤーバーで6ml/m2となるように塗布した。これを金属の枠に貼り付けて、100℃の恒温槽中で2分間加熱し、棒状液晶性化合物を配向させた(ホメオトロピック配向)。次に、50℃に冷却した後に、窒素パージ下酸素濃度約0.1%で160W/cmの空冷メタルハライドランプ(アイグラフィックス(株)製)を用いて、40℃(固定化時のUV温度)で、照度190mW/cm2、照射量310mJ/cm2の紫外線を照射して塗布層を硬化させた。その後、70℃で乾燥させた。光学異方性層のRe(550)およびRth(550)を透明支持体と同様の方法で測定したところ、Re(550)は0.1nm、Rth(550)は−165nmであった。
液晶性化合物(液晶性化合物B01:液晶性化合物B02=90:10(質量比)で含む混合物):100質量部
垂直配向剤(S01):1質量部
密着改良剤:0.25質量部
レベリング剤::0.8質量部
重合開始剤:3質量部
増感剤:1質量部
アクリル系結合剤:8質量部
溶剤:メチルエチルケトン/シクロヘキサン(=86/14(質量%))固形分濃度33質量%となる量
<接着層の形成>
実施例1の光学補償フィルムとポリビニルアルコール系偏光膜(厚み22μm)とを下記接着剤を用いて貼合し、且つ偏光膜の反対側表面に、同様にして富士フイルム(株)製、フジタックTD60UL(厚さ60μm)を貼合して、偏光板を作製した。なお、接着層の膜厚は20μmであった。
以下の手順に従い、接着剤に用いるアクリレート系ポリマーを調整した。
冷却管、窒素導入管、温度計及び撹拌装置を備えた反応容器に、アクリル酸ブチル100質量部、アクリル酸3質量部、2,2′−アゾビスイソブチロニトリル0.3質量部を酢酸エチルと共に加えて固形分濃度30質量%とし窒素ガス気流下、60℃で4時間反応させ、アクリレート系ポリマー(A1)を得た。
次に得られたアクリレート系ポリマー(A1)を用いて、以下の手順に従い、アクリレート系接着剤を作製した。
アクリレート系ポリマー(A1)固形分100質量部あたり2質量部のトリメチロールプロパントリレンジイソシアネート(日本ポリウレタン社製、コロネートL)、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン0.1質量部を加えシリコーン系剥離剤で表面処理したセパレートフィルムにダイコーターを用いて塗布し150℃で3時間乾燥させ、アクリレート系接着剤を得た。架橋剤であるコロネートL(日本ポリウレタン)は、2つ以上の芳香環を持つ架橋剤である。
<液晶セルの準備>
IPS型の液晶セルを備えるiPad(登録商標)[商品名;Apple社製]から、液晶パネルを取り出し、液晶セルのフロント側(表示面側)とリア側(バックライト側)に配置されていた光学フィルムをフロント側(表示面側)のみ取り除いて、液晶セルの表ガラス面を洗浄した。
上記IPS型液晶セルの表示面側表面に光学補償フィルム付きの偏光板を貼合した。
この様にしてIPS型液晶表示装置LCDを作製した。
作製したLCDを取り出したiPadに戻し、以下の評価を実施した。
<レターデーション>
上記で得られた光学補償フィルムのレターデーションを上述の方法に従い測定した。
iPadの光源、偏光膜、サンプル、検光子、受光器(トプコン社製SR−UL1R)の光学系を構築し、偏光膜の吸収軸とサンプルの遅相軸は直交に配置した。正面での偏光解消度の測定では光源の法線方向上に偏光膜、サンプル、検光子、受光器を配置し、検光子を回転させて、最小輝度Lminと最大輝度Lmaxを測定した。また、サンプルを置かないブランク状態で、検光子を回転させて、最小輝度L0minと最大輝度L0maxを測定した。以下の式で偏光解消度を算出した。
偏光解消度=Lmin/Lmax−L0min/L0max
Lminはクロスニコル状態の2枚の偏光板の間に配置された上記サンプルの最小輝度
Lmaxは平行ニコル状態の2枚の偏光板の間に配置された上記サンプルの最大輝度
L0minはクロスニコル状態の2枚の偏光板の最小輝度
L0maxは平行ニコル状態の2枚の偏光板の最大輝度
上記で作製に用いた光学異方性用塗布液に2色性色素を加え、水平配向膜を用いて、水平配向セルを作製した。日本分光社製V7070を用いて、液晶の配向方向に対して平行な入射偏光に対する吸光度「A||」及び垂直な偏光入射に対する吸光度「A⊥」を測定し、以下の式から算出した。
S=(A||−A⊥)/(2A⊥+A||)
上記作製したIPS型の液晶表示装置それぞれについて、バックライトを設置し、測定機(EZ−Contrast XL88、ELDIM社製)を用いて、黒表示時および白表示時の輝度を測定し、正面コントラスト比(CR)を算出し、以下の基準で評価した。
A:900≦CR
B:850≦CR<900
C:800≦CR<850
D:800>CR
上記作製したIPS型の液晶表示装置それぞれについて、バックライトを設置し、測定機(EZ−Contrast XL88、ELDIM社製)を用いて、黒表示時および白表示時の輝度を測定し、上下方向(方位角90および270度極角50度)のコントラスト比(CR)の平均を算出し、以下の基準で評価した。
A:400≦CR
B:370≦CR<400
C:340≦CR<370
D:340>CR
上記作製したIPS型の液晶表示装置それぞれについて、バックライトを設置し、各々について測定機(EZ−Contrast XL88、ELDIM社製)を用いて、暗室内で黒表示時および白表示時の輝度を測定し、極角60度方向の各象元の最小値の平均値を視野角コントラスト比(視野角CR)と定義し、算出し、以下の基準に従って、評価した。
A:視野角CRが100以上。
B:視野角CRが90以上、100未満。
C:視野角CRが80以上、90未満。
D:視野角CRが80未満。
下記に示す組成をそれぞれ有するドープP10及びドープT30をそれぞれ調製した。
ドープP10の組成:
市販の三菱レイヨン(株)製ダイヤナールBR88 100.0質量部
添加剤AA1 5.8質量部
添加剤AA2 1.8質量部
添加剤UU1 2.0質量部
ドープT30の組成:
セルロースアシレート(置換度2.42) 100.0質量部
添加剤AA1 5.8質量部
添加剤AA2 1.8質量部
添加剤UU1 2.0質量部
その後、この3層の積層フィルムを剥離した。下側層のフィルムは、上記で製造したポリマーフィルムの光学性能と同等(Re=1.0nm、Rth=35nm)であり、フィルム膜厚は20μmであった。この様にして、薄膜のポリマーフィルムを安定的に作製できた。
Claims (23)
- 透明支持体と、前記透明支持体上に液晶性化合物を含む液晶性組成物から形成された光学異方性層を少なくとも一層有する光学補償フィルムであって、
2枚のクロスニコル配置された偏光板の間に前記光学補償フィルムを配置した際の正面の偏光解消度が0.000022以下であり、かつ一方の偏光板の吸収軸方向の極角50度での偏光解消度が0.00077以下である光学補償フィルム;
但し、偏光解消度Dとは
D=Lmin/Lmax−L0min/L0max
Lminはクロスニコル状態の2枚の偏光板の間に配置された前記光学補償フィルムの最小輝度
Lmaxは平行ニコル状態の2枚の偏光板の間に配置された前記光学補償フィルムの最大輝度
L0minはクロスニコル状態の2枚の偏光板の最小輝度
L0maxは平行ニコル状態の2枚の偏光板の最大輝度
を意味する。 - 液晶性化合物が垂直配向している、請求項1に記載の光学補償フィルム。
- 前記液晶性化合物が重合性基を有し、前記液晶性化合物が重合した後の液晶性化合物のオーダーパラメータが0.55以上である、請求項1または2に記載の光学補償フィルム;
但し、オーダーパラメータSとは
S=(A||−A⊥)/(2A⊥+A||)
「A||」は、液晶の配向方向に対して平行に偏光した光に対する吸光度
「A⊥」は、液晶の配向方向に対して垂直に偏光した光に対する吸光度
を意味する。 - 前記液晶性組成物が、下記一般式(1)で表される液晶性化合物、下記一般式(2)で表される液晶性化合物、および下記一般式(3)で表される液晶性化合物のうち少なくとも2種の液晶性化合物を含む請求項1〜3のいずれか1項に記載の光学補償フィルム;
R1は、水素原子又はメチル基を表し;R2は、水素原子、ハロゲン原子、炭素原子数1〜4の直鎖アルキル基、メトキシ基、エトキシ基、置換基を有していても良いフェニル基、ビニル基、ホルミル基、ニトロ基、シアノ基、アセチル基、アセトキシ基、N−アセチルアミド基、N−アクリルアミド基、N,N−ジメチルアミノ基またはマレイミド基を表し;L1、L2、L3およびL4は各々独立して、炭素原子数1〜4のアルキル基、炭素原子数1〜4のアルコキシ基、炭素原子数2〜5のアルコキシカルボニル基、炭素原子数2〜4のアシル基、ハロゲン原子または水素原子を表し、L1、L2、L3およびL4のうち少なくとも1つは水素原子以外の基を表す;
- 前記2種の液晶性化合物の混合比率(質量比)が、80:20〜95:5である、請求項4に記載の光学補償フィルム。
- 透明支持体上または透明支持体の表面に設けられた配向膜上に液晶性化合物を含む液晶性組成物を塗布し、前記液晶性化合物が液晶相を形成する温度で保持して前記液晶性化合物を所定の配向状態に配向させ、所定の温度で紫外線照射を行いながら、前記液晶性化合物の配向状態を固定してなる、請求項1〜5のいずれか1項に記載の光学補償フィルム。
- 透明支持体と光学異方性層との間に、(メタ)アクリル樹脂を含む配向膜を有する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の光学補償フィルム。
- 透明支持体上に(メタ)アクリル樹脂を含む配向膜組成物を塗布し、10〜60℃で乾燥させてなる配向膜を有する、請求項6または7に記載の光学補償フィルム。
- 透明支持体上に、固形分濃度が10〜60質量%である配向膜組成物を塗布し、乾燥させてなる配向膜を有する、請求項7または8に記載の光学補償フィルム。
- 透明支持体上にアクリル樹脂を含む配向膜組成物を塗布し、乾燥させて配向膜を有し、前記液晶性化合物が液晶相を形成する温度で保持して前記液晶性化合物を所定の配向状態に配向させ、30〜60℃で紫外線照射を行いながら、前記液晶性化合物の配向状態を固定してなる請求項1〜9のいずれか1項に記載の光学補償フィルム。
- 光学異方性層の波長550nmにおける厚み方向のレターデーションRth(550)が、−200〜−100nmである、請求項1〜10のいずれか1項に記載の光学補償フィルム。
- 透明支持体の波長550nmにおける面内レターデーションRe(550)が70nm以上であり、波長550nmにおける厚み方向のレターデーションRth(550)が、0〜200nmである、請求項1〜11のいずれか1項に記載の光学補償フィルム。
- 透明支持体がセルロースアシレート系フィルム、環状オレフィン系ポリマーフィルム、又はアクリル系ポリマーフィルムである、請求項1〜12のいずれか1項に記載の光学補償フィルム。
- 透明支持体が、芳香族基を含むアシル基を有するセルロースアシレートを含む組成物からなる請求項13に記載の光学補償フィルム。
- 請求項1〜14のいずれか1項に記載の光学補償フィルムと、偏光膜とを少なくとも有する、偏光板。
- 前記光学補償フィルムと、偏光膜が接着剤および/または粘着剤を介して直接貼合されている、請求項15に記載の偏光板。
- 偏光膜の前記光学補償フィルムを有する面と反対側の面に、保護フィルムを有する、請求項15または16に記載の偏光板。
- 前記保護フィルムは、セルロースアシレート系フィルム、環状オレフィン系ポリマーフィルム、アクリル系ポリマーフィルム、ポリプロピレンフィルム、およびポリエチレンテレフタレート系フィルムから選択される、請求項17に記載の偏光板。
- 前記保護フィルムの厚みが10〜90μmである、請求項17または18に記載の偏光板。
- 前記偏光膜の厚みが50μm以下である、請求項15〜19のいずれか1項に記載の偏光板。
- 請求項1〜14のいずれか1項に記載の光学補償フィルム、または請求項15〜20のいずれか1項に記載の偏光板を有する、IPS型またはFFS型液晶表示装置。
- 透明支持体上に、液晶性化合物を含む液晶性組成物を塗布し、前記液晶性化合物が液晶相を形成する温度で保持して前記液晶性化合物を所定の配向状態に配向させ、30〜60℃で紫外線照射を行いながら、前記液晶性化合物の配向状態を固定させることを含む、請求項1〜14のいずれか1項に記載の光学補償フィルムの製造方法。
- 透明支持体上に、(メタ)アクリル樹脂を含み、固形分濃度が30質量%以上である配向膜組成物を塗布し、10〜40℃で乾燥させて配向膜を形成し、前記配向膜の表面に液晶性化合物を含む液晶性組成物を塗布することを含む、請求項22に記載の光学補償フィルムの製造方法。
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