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JP2016000706A - 化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】天然物由来成分のもであって、生体安全性にすぐれた新規の美容用(美白用、抗老化作用、肌荒れ改善作用)及び健康増進用の機能性素材を提供する。【解決手段】本発明は、キク科ヒマワリ属のヒマワリの新芽の抽出物を有効成分とする美白剤、抗老化剤、及び肌荒れ改善剤、並びにそれらの剤を含む化粧料、又は美容用経口組成物。【効果】前記抽出物及び関連組成物は、肌のシミ、ソバカス、肝斑等の色素沈着を予防、改善し、亦、紫外線、大気汚染物質、花粉等のアレルギー物質等が原因で生じる酸化ダメージから肌を保護し、更にそれらの原因による肌荒れ、皮膚の老化等を改善する効果を発揮する。【選択図】なし

Description

本発明は、生体安全性にすぐれ、化粧料(医薬部外品も含む)や美容用経口組成物に配合される機能性材料に関する。
皮膚は、加齢に伴う細胞増殖・分化の不活化、ホルモン分泌の低下、細胞外マトリックス成分の量的低下等の内的要因と、太陽光(紫外線)に誘発される活性酸素、大気汚染物質や環境ホルモン等の化学物質、花粉等のアレルギー物質、環境ストレス等の外的要因とが複雑に絡み合って、老化現象や肌荒れが生じ、また色調が変化する。それらのうち、外的要因である紫外線、化学物質、アレルギー物質は、皮膚の細胞や組織にダメージを与えて生体成分を変質させ、その結果、皮膚内に抗原を発生させる要因となる可能性がある。このことから、それらの外的要因は、抗原による皮膚の炎症やアレルギーの発症の要因となり、さらにはメラニン色素の異常沈着を誘発してシミ、ソバカス、肝斑などを生じさせるなど、肌に様々なダメージを与える。
以上の要因により生じる様々な皮膚のトラブルを防ぎ、皮膚を健全、かつ、若々しい状態に保持するため、従来、種々の活性成分の使用が提案され、それら活性成分を配合した化粧品や医薬部外品が上市されている。例えば、コウジ酸、アルブチン、ビタミンC類等の美白剤;ビタミンE類などの抗酸化剤;グリチルリチン酸などの抗炎症剤;各種紫外線吸収剤;α−ヒドロキシカルボン酸、胎盤抽出液、γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸などの細胞賦活成分;コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などの細胞外マトリックス成分;尿素などの保湿剤が提案されている。しかし、従来の活性成分では、有効性及び生体安全性を十分に満足させることが困難であり、かかる点が改善された機能性原料が求められている。
本発明者らは、かかる従来技術の問題点に鑑みて、生体安全性の観点から天然物由来の新たな活性成分を見出すべく鋭意研究を行った。その結果、キク科ヒマワリ属の植物であるヒマワリの新芽の抽出物が、すぐれた美白作用、抗老化作用及び肌荒れ改善作用を示し、当該抽出物を配合することで生体安全性及び有効性にすぐれた化粧料や美容用経口組成物の提供が可能になることを見出した。
従来、ヒマワリの茎、葉、種子、花弁の抽出物を化粧料に配合することについては公知であった(特許文献1〜4)。しかし、ヒマワリの新芽の抽出物が美白作用、抗老化作用及び肌荒れ改善作用を有し、これを配合することで、有効性にすぐれた化粧料や美容用経口組成物を提供することができることについては何ら知られていなかった。
特開昭57-054110号 特開2000-351723号 特開2001-048773号 特開2002-226322号
本発明は、キク科(Asteraceae)ヒマワリ属(Helianthus)のヒマワリ(Helianthus annuus)の新芽の抽出物を有効成分とする美白剤である。
本発明は、キク科(Asteraceae)ヒマワリ属(Helianthus)のヒマワリ(Helianthus annuus)の新芽の抽出物を有効成分とする抗老化剤である。
本発明は、キク科(Asteraceae)ヒマワリ属(Helianthus)のヒマワリ(Helianthus annuus)の新芽の抽出物を有効成分とする肌荒れ改善剤である。
本発明は、キク科(Asteraceae)ヒマワリ属(Helianthus)のヒマワリ(Helianthus annuus)の新芽の抽出物を有効成分とする化粧料である。
本発明によれば、有効成分であるヒマワリの新芽の抽出物が有する美白作用、抗老化作用及び肌荒れ改善作用により、すぐれた化粧料や美容用経口組成物の配合剤を提供することができる。加えて、当該抽出物は天然物由来のものであるため、生体安全性にすぐれた化粧料や美容用経口組成物を提供することもできる。
以下、本発明について詳細に説明する。なお、本明細書において化粧料なる文言は、所謂化粧料のほかに医薬部外品までも含む広義で用いる。
本発明は、キク科(Asteraceae)ヒマワリ属(Helianthus)のヒマワリ(Helianthus annuus)の新芽の抽出物を有効成分とするものである。ここで「新芽」とは、ヒマワリの幼若期のものを指し、2枚〜10枚の葉を有することが好ましい。なお、本発明で用いるヒマワリの「新芽」の大きさは5cm〜20cmのものが好ましい。
抽出物の調製に用いるヒマワリの新芽は、生のものでも、乾燥したものでもよい。また、抽出工程の前に、必要に応じて、当該新芽をペースト状、細切又は粉砕しでもよい。抽出は、浸漬法、超臨界法、水蒸気蒸留法等の常法に基づいて、ヒマワリの新芽を抽出溶媒と接触させることで行うことが可能である。
抽出溶媒としては、水;メタノール、エタノール、プロパノールなどの低級アルコール類;エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリンなどの多価アルコール類;酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチルなどのエステル類;アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類;エチルエーテル、イソプロピルエーテルなどのエーテル類;n−ヘキサン、トルエン、クロロホルムなどの炭化水素系溶媒などが挙げられ、それらは単独で又は二種以上混合して用いられる。
それら抽出溶媒のうちでも、得られる抽出物の美白作用、抗老化作用、肌荒れ改善作用、さらには、皮膚刺激性の観点から、又化粧料等への幅広い適用が可能であるという点からも、本発明においては、水、低級アルコール類又は多価アルコール類などの親水性溶媒が好適である。この親水性溶媒を用いる場合の好ましい例としては、例えば、水、低級アルコール類(特にエタノール)、又は多価アルコール(特に、1,3−ブチレングリコール)の単独使用、或いは、水と低級アルコール類(特にエタノール)との混合溶媒、又は水と多価アルコール類(特に1,3−ブチレングリコール,グリセリン)との混合溶媒の使用等が挙げられるが、なかでも水単独、又は水と1,3−ブチレングリコールの混合溶媒が特に好ましい。
混合溶媒を用いる場合の混合比は、例えば水と1,3−ブチレングリコールとの混合溶媒であれば、容量比(以下同じ)で1:10〜20:1、水とエタノールとの混合溶媒であれば、1:10〜25:1、水とグリセリンとの混合溶媒であれば1:10〜20:1の範囲とすることが好ましい。
また、ヒマワリ「新芽」の乾燥部位と抽出溶媒との重量比は好ましくは1:1〜1:50の範囲であり、より好ましくは、1:5〜1:35の範囲である。
抽出物の調製に際して、そのpHに特に限定はないが、一般には3〜9の範囲とすることが好ましい。かかる意味で、必要であれば、前記抽出溶媒に、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ性調整剤、又はクエン酸、塩酸、リン酸、硫酸などの酸性調整剤を配合し、所望のpHとなるように調整してもよい。
抽出温度、抽出時間等の抽出条件は、用いる溶媒の種類やpHによっても異なるが、例えば、水もしくは1,3−ブチレングリコール、又は水と1,3−ブチレングリコールとの混液を溶媒とする場合であれば、抽出温度は好ましくは0℃〜80℃の範囲であり、より好ましく0℃〜20℃の範囲であり、又抽出時間は好ましくは1時間〜1週間であり、より好ましくは4時間〜3日の範囲である。
上記方法により得られた抽出物は、安定性の向上等の目的で、活性炭処理、樹脂処理、限外濾過処理等を行っても良い。
上記条件により得られる抽出物は、一般にはpHを4〜8に調整した上、これをそのまま化粧料や美容用経口組成物の配合剤として使用しても、減圧濃縮等により所望の濃度として使用しても良い。
本発明のヒマワリの新芽の抽出物を含む化粧料(医薬部外品も含む)としては、例えば乳液、クリーム、ローション、エッセンス、パックなどの基礎化粧料、口紅、ファンデーション、リクイドファンデーション、メイクアッププレスパウダー、ほほ紅、白粉などのメイクアップ化粧料、洗顔料、ボディシャンプー、石けんなどの清浄用化粧料、シャンプー、ヘアコンディショナー、ヘアクリームなどの毛髪用化粧料、さらには浴剤等が挙げられるが、勿論これらに限定されるものではない。また、美容用経口組成物としては、美容飲料、栄養ドリンク、スポーツドリンク、ニアウォーター、ビタミン飲料、ミネラル飲料、アルコール飲料などの飲料;各種スープ類(粉末スープも含む)、乳製品、ゼリー、キャンディ、錠菓、ガム等の食品;錠剤、液状、顆粒状又はゼリー状の健康食品・飲料等に配合することができるが、本発明はこれに限るものではなく、経口摂取できる飲食品等に配合することができる。
化粧料におけるヒマワリの新芽の抽出物の配合量は、抽出物の固形分として、基礎化粧料の場合は、一般に0.002〜1.0重量%、好ましくは0.02〜0.2重量%の範囲、メイクアップ化粧料の場合は、一般に0.002〜1.0重量%、好ましくは0.02〜0.2重量%の範囲、又清浄用化粧料の場合は、一般に0.002〜10.0重量%、好ましくは0.02〜7.0重量%の範囲である。また、毛髪用化粧料の場合は、抽出物の固形分として、一般的には0.00001〜5.0重量%(固形分重量%、以下同じ)であり、好ましくは、0.0001〜3.0重量%である。また、美容用経口組成物におけるヒマワリの新芽の抽出物の配合量は、抽出物の固形分として、0.1〜15重量%の範囲が好ましい。
化粧料又は美容用経口組成物には、必須成分のヒマワリの新芽の抽出物、又は当該抽出物と美白剤のほかに、通常化粧料に用いられる成分、例えば油性成分、界面活性剤(合成系、天然物系)、乳化剤乃至乳化助剤、美白剤、保湿剤、増粘剤、防腐・殺菌剤、粉体成分、紫外線吸収剤、抗酸化剤、色素、並びに香料等を必要に応じて適宜配合することができる。また、ヒマワリの新芽の抽出物の有効性、特長を損なわない限り、他の生理活性成分を組み合わせて配合することも何ら差し支えない。
ここで、油性成分としては、例えばオリーブ油、ホホバ油、ヒマシ油、大豆油、米油、米胚芽油、ヤシ油、パーム油、カカオ油、メドウフォーム油、シアーバター、ティーツリー油、アボガド油、マカデミアナッツ油、ユズ種子油、柑橘類由来の油、植物由来スクワランなどの植物由来の油脂類;ミンク油、タートル油などの動物由来の油脂類;ミツロウ、カルナウバロウ、ライスワックス、ラノリンなどのロウ類;流動パラフィン、ワセリン、パラフィンワックス、スクワランなどの炭化水素類;ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、cis−11−エイコセン酸などの脂肪酸類;ラウリルアルコール、セタノール、ステアリルアルコールなどの高級アルコール類;ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸ブチル、2−エチルヘキシルグリセライド、高級脂肪酸オクチルドデシル(ステアリン酸オクチルドデシル等)などの合成エステル類及び合成トリグリセライド類等が挙げられる。
界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステルなどの非イオン界面活性剤;脂肪酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレン脂肪アミン硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、α−スルホン化脂肪酸アルキルエステル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩などのアニオン界面活性剤;第四級アンモニウム塩、第一級〜第三級脂肪アミン塩、トリアルキルベンジルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、2−アルキル−1−アルキル−1−ヒドロキシエチルイミダゾリニウム塩、N,N−ジアルキルモルフォルニウム塩、ポリエチレンポリアミン脂肪酸アミド塩などのカチオン界面活性剤;N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシメチルアンモニオベタイン、N,N,N−トリアルキル−N−アルキレンアンモニオカルボキシベタイン、N−アシルアミドプロピル−N′,N′−ジメチル−N′−β−ヒドロキシプロピルアンモニオスルホベタインなどの両性界面活性剤等を使用することができる。
なお、乳化剤乃至乳化助剤としては、酵素処理ステビアなどのステビア誘導体、サポニン又はその誘導体、カゼイン又はその塩(ナトリウム等)、糖と蛋白質の複合体、ショ糖又はそのエステル、ラクトース、大豆由来の水溶性多糖、大豆由来蛋白質と多糖の複合体、ラノリン又はその誘導体、コレステロール、ステビア誘導体(ステビア酵素処理物等)、ケイ酸塩(アルミニウム、マグネシウム等)、炭酸塩(カルシウム、ナトリウム等)サポニン及びその誘導体、レシチン及びその誘導体(水素添加レシチン等)、乳酸菌醗酵米、乳酸菌醗酵発芽米、乳酸菌醗酵穀類(麦類、豆類、雑穀など)等を配合することもできる。
また、美白剤としては、アスコルビン酸及びその誘導体、ハイドロキノン又はその誘導体、コウジ酸及びその誘導体、エラグ酸及びその誘導体、t−シクロアミノ酸誘導体、ニコチン酸及びその誘導体、レゾルシノール誘導体、トラネキサム酸及びその誘導体、4−メトキシサリチル酸カリウム塩、マグノリグナン(5,5'−ジプロピル−ビフェニル−2,2’−ジオール)、4−HPB(ロドデノール、4−(4−ヒドロキシフェニル)−4−ブタノール))、ヒドロキシ安息香酸及びその誘導体、ビタミンE及びその誘導体、α−ヒドロキシ酸、AMP(アデノシンモノホスフェイト、アデノシン1リン酸)が挙げられ、これらを単独で配合しても、複数を組み合わせて配合しても良い。
アスコルビン酸誘導体としては、例えばL−アスコルビン酸−2−リン酸エステルナトリウム、L−アスコルビン酸−2−リン酸エステルマグネシウム、L−アスコルビン酸−2−硫酸エステルナトリウム、L−アスコルビン酸−2−硫酸エステルマグネシウムなどのアスコルビン酸エステル塩類、L−アスコルビン酸−2−グルコシド、L−アスコルビン酸−5−グルコシドなどのアスコルビン酸糖誘導体、それらアスコルビン酸糖誘導体の6位アシル化物(アシル基は、ヘキサノイル基、オクタノイル基、デカノイル基など)、L−アスコルビン酸テトライソパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸テトララウリン酸エステルなどのL−アスコルビン酸テトラ脂肪酸エステル類、3−O−エチルアスコルビン酸、L−アスコルビン酸−2−リン酸−6−O−パルミテートナトリウム、グリセリルアスコルビン酸又はそのアシル化誘導体、ビスグリセリルアスコルビン酸等のアスコルビン酸グルセリン誘導体、L−アスコルビン酸リン酸アミノプロピル、L−アスコルビン酸のヒアルロン酸誘導体等が挙げられる。又はイドロキノン誘導体としては、アルブチン(ハイドロキノン−β−D−グルコピラノシド)、α−アルブチン(ハイドロキノン−α−D−グルコピラノシド)等が挙げられる。また、コウジ酸誘導体としては、例えばコウジ酸モノブチレート、コウジ酸モノカプレート、コウジ酸モノパルミテート、コウジ酸ジブチレートなどのコウジ酸エステル類、コウジ酸エーテル類、コウジ酸グルコシドなどのコウジ酸糖誘導体等が挙げられる。トラネキサム酸誘導体としては、トラネキサム酸エステル(例えば、トラネキサム酸ラウリルエステル、トラネキサム酸ヘキサデシルエステル、トラネキサム酸セチルエステル又はその塩)、トラネキサム酸のアミド体(例えば、トラネキサム酸メチルアミド)などが挙げられる。また、レゾルシノール誘導体としては、例えば、4−n−ブチルレゾルシノール、4−イソアミルレゾルシノール等が挙げられる。また、2,5−ジヒドロキシ安息香酸誘導体としては、例えば2,5−ジアセトキシ安息香酸、2−アセトキシ−5−ヒドロキシ安息香酸、2−ヒドロキシ−5−プロピオニルオキシ安息香酸等が挙げられる。ニコチン酸誘導体としては、例えばニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル等が挙げられる。また、α−ヒドロキシ酸としては、例えば乳酸、リンゴ酸、コハク酸、クエン酸、α−ヒドロキシオクタン酸等が挙げられる。
保湿剤としては、例えばグリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール、キシリトール、ピロリドンカルボン酸ナトリウム等があり、さらにトレハロース等の糖類、ムコ多糖類(例えば、ヒアルロン酸及びその誘導体、コンドロイチン及びその誘導体、ヘパリン及びその誘導体など)、エラスチン及びその誘導体、コラーゲン及びその誘導体、NMF関連物質、乳酸、尿素、高級脂肪酸オクチルドデシル、海藻抽出物、シラン根(白及)抽出物、各種アミノ酸及びそれらの誘導体が挙げられる。
増粘剤としては、例えばアルギン酸、寒天、カラギーナン、フコイダン等の褐藻、緑藻又は紅藻由来成分;シラン根(白及)抽出物;ペクチン、ローカストビーンガム、アロエ多糖体、アルカリゲネス産生多糖体等の多糖類;キサンタンガム、トラガントガム、グアーガム等のガム類;カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体;ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸共重合体等の合成高分子類;ヒアルロン酸及びその誘導体;ポリグルタミン酸及びその誘導体等が挙げられる。
防腐・殺菌剤としては、例えば尿素;パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチルなどのパラオキシ安息香酸エステル類;フェノキシエタノール、ジクロロフェン、ヘキサクロロフェン、塩酸クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウム、サリチル酸、エタノール、ウンデシレン酸、フェノール類、ジャマール(イミダゾデイニールウレア)、1,2−ペンタンジオール、各種精油類、樹皮乾留物、大根発酵液等がある。
粉体成分としては、例えばセリサイト、酸化チタン、タルク、カオリン、ベントナイト、酸化亜鉛、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、無水ケイ酸、雲母、ナイロンパウダー、ポリエチレンパウダー、シルクパウダー、セルロース系パウダー、穀類(米、麦、トウモロコシ、キビなど)のパウダー、豆類(大豆、小豆など)のパウダー等がある。
紫外線吸収剤としては、例えばパラアミノ安息香酸エチル、パラジメチルアミノ安息香酸エチルヘキシル、サリチル酸アミル及びその誘導体、パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル、桂皮酸オクチル、オキシベンゾン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸塩、4−ターシャリーブチル−4−メトキシベンゾイルメタン、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、アロエ抽出物等がある。
抗酸化剤としては、例えばブチルヒドロキシアニソール、ブチルヒドロキシトルエン、没食子酸プロピル、ビタミンE及びその誘導体(例えば、ビタミンEニコチネート、ビタミンEリノレート等)、シャクヤク抽出物、シラン根(白及)抽出物等がある。
生理活性成分としては、美白成分又は抗老化成分として、例えば、胎盤抽出液、ソウハクヒ抽出物、ユキノシタ抽出物、シソ抽出物、白芥子抽出物又はその加水分解物、白芥子の発酵物、ダマスクバラ抽出物、シャクヤク抽出物又はその加水分解物、乳酸菌醗酵米、ハス種子抽出物又はその加水分解物、ハス種子発酵物、党参抽出物、ハトムギ加水分解物、ハトムギ種子発酵物、ローヤルゼリー発酵物、酒粕発酵物、パンダヌス・アマリリフォリウス(Pandanus amaryllifolius Roxb.)抽出物、アルカンジェリシア・フラバ(Arcangelicia flava Merrilli)抽出物、シソ抽出物、キウイ抽出物、カミツレ抽出物、サンゴ草抽出物、イネの葉の抽出物又はその加水分解物、ナス(水ナス、長ナス、賀茂ナス、米ナス等)抽出物又はその加水分解物、カタメンキリンサイ等の海藻の抽出物、アマモ等の海産顕花植物の抽出物、豆乳発酵物、クラゲ水、米醗酵エキス、リノール酸及びその誘導体もしくは加工物(例えばリポソーム化リノール酸など)、動物又は魚由来のコラーゲン及びその誘導体、エラスチン及びその誘導体、グリチルリチン酸及びその誘導体(ジカリウム塩等)、t−シクロアミノ酸誘導体、ビタミンA及びその誘導体、アラントイン、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸、ゲンチアナ抽出物、甘草抽出物、ニンジン抽出物、アロエ抽出物、ミツイシコンブ抽出物、アナアオサ抽出物、ジュアゼイロ(Zizyphus joazeiro)抽出物、未成熟のモモ抽出物等がある。
次に、製造例、処方例及び試験例によって本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はそれらに限定されるものではない。なお、以下において、部はすべて重量部を、また%はすべて重量%を意味する。
製造例1.ヒマワリ新芽抽出物の調製
ヒマワリの新芽を乾燥し、乾燥物36gに精製水を540g添加し4℃で浸漬した後、1,3−ブチレングリコールを540g添加した。これを4℃で抽出を行った後ろ過し、褐色透明のヒマワリ新芽抽出物850gを得た(固形分濃度1.0%)。
製造例2.ヒマワリ新芽抽出物の調製
ヒマワリの新芽を乾燥し、乾燥物36gに精製水を540g添加し4℃で浸漬した後、1,3−ブチレングリコールを540g添加した。これを4℃で抽出を行った後ろ過し、得られた液850gに合成吸着剤1.0%を加え、1時間攪拌する。ろ過により合成吸着剤を除去し、淡褐色透明のヒマワリ新芽抽出物820gを得た(固形分濃度0.9%)。
比較製造例1.ヒマワリ花弁抽出物の調製
ヒマワリの花弁を乾燥し、乾燥物4gに精製水を60g添加し4℃で浸漬した後、1,3−ブチレングリコールを60g添加した。これを4℃で抽出を行った後ろ過し、淡黄褐色透明のヒマワリ花弁抽出物100gを得た(固形分濃度1.3%)。
比較製造例2.ヒマワリ茎抽出物の調製
ヒマワリの茎を乾燥し、乾燥物4gに精製水を60g添加し4℃で浸漬した後、1,3−ブチレングリコールを60g添加した。これを4℃で抽出を行った後ろ過し、淡黄色透明のヒマワリ茎抽出物93gを得た(固形分濃度0.7%)。
比較製造例3.ヒマワリ根抽出物の調製
ヒマワリの根を乾燥し、乾燥物4gに精製水を60g添加し4℃で浸漬した後、1,3−ブチレングリコールを60g添加した。これを4℃で抽出を行った後ろ過し、淡黄色透明のヒマワリ根抽出物95gを得た(固形分濃度0.3%)。
比較製造例4.ヒマワリ葉抽出物の調製
ヒマワリの葉を乾燥し、乾燥物4gに精製水を60g添加し4℃で浸漬した後、1,3−ブチレングリコールを60g添加した。これを4℃で抽出を行った後ろ過し、褐色透明のヒマワリ葉抽出物97gを得た(固形分濃度0.5%)。
処方例1.化粧水
[A成分] 部
オリーブ油 1.0
ポリオキシエチレン(5.5)セチルアルコール 5.0
ブチルパラベン 0.1
[B成分] 部
製造例1の抽出物溶液 5.0
エタノール 5.0
グリセリン 5.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
水酸化カリウム 適量
精製水 全量が100部となる量
[C成分]
香料 適量
A成分及びB成分をそれぞれ80℃以上に加温後、A成分にB成分を加えて攪拌し、さらにヒスコトロン(5000rpm)で2分間ホモジナイズを行った。これを50℃まで冷却した後、C成分を加えて攪拌混合し、さらに30℃以下まで冷却して化粧水を得た。
処方例2.化粧水
処方例1のB成分に含まれる製造例1の抽出物溶液に代えて、製造例2の抽出物溶液5.0部を用いるほかは、処方例1と同様にして化粧水を得た。
処方例3.乳液
[A成分] 部
流動パラフィン 6.0
ヘキサラン 4.0
ホホバ油 1.0
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレート 2.0
大豆レシチン 1.5
[B成分] 部
製造例1の抽出物溶液 3.0
L−アスコルビン酸−2−グルコシド 2.0
水酸化カリウム 0.5
グリセリン 3.0
1,3−ブチレングリコール 2.0
カルボキシメチルセルロース 0.3
ヒアルロン酸ナトリウム 0.01
精製水 全量が100部となる量
[C成分]
香料 適量
上記のA成分とB成分をそれぞれ80℃以上に加熱した後、攪拌混合した。これを50℃まで冷却した後、C成分を加えてさらに攪拌混合して乳液を得た。
処方例4.乳液
処方例3のB成分中、L−アスコルビン酸−2−グルコシド2.0部及び水酸化カリウム0.5部に代えてアルブチン3.0部を用いるほかは処方例10と同様にして乳液を得た。
処方例5.乳液
処方例3のB成分中、L−アスコルビン酸−2−グルコシド2.0部及び水酸化カリウム0.5部に代えてトラネキサム酸2.0部を用いるほかは処方例10と同様にして乳液を得た。
処方例6.乳液
処方例3のB成分中、L−アスコルビン酸−2−グルコシド2.0部及び水酸化カリウム0.5部に代えてニコチン酸アミド3.0部を用いるほかは処方例10と同様にして乳液を得た。
処方例7.乳液
[A成分] 部
流動パラフィン 6.0
ヘキサラン 4.0
ホホバ油 1.0
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレート 2.0
大豆レシチン 1.5
[B成分] 部
製造例1の抽出物溶液 5.0
L−アスコルビン酸−2−グルコシド 2.0
水酸化カリウム 0.5
アルブチン 3.0
グリセリン 3.0
1,3−ブチレングリコール 2.0
カルボキシメチルセルロース 0.3
ヒアルロン酸ナトリウム 0.01
精製水 全量が100部となる量
処方例8.ローション
[成分] 部
製造例2の抽出物溶液 10.0
エタノール 10.0
グリセリン 3.0
1、3−ブチレングリコール 2.0
メチルパラベン 0.2
クエン酸 0.1
クエン酸ナトリウム 0.3
カルボキシビニルポリマー 0.1
香料 適量
水酸化カリウム 適量
精製水 全量が100部となる量
上記の成分を混合してローションを得た。
処方例9.エッセンス
[成分] 部
エタノール 2.0
グリセリン 5.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
メチルパラベン 0.1
ヒアルロン酸 0.1
製造例2の抽出物溶液 5.0
クエン酸 0.3
クエン酸ナトリウム 0.6
精製水 全量が100部となる量
精製水にヒアルロン酸を溶解させた後、残りの原料を順次加えて攪拌溶解させ、透明のエッセンスを得た。
処方例10.エッセンス
処方例8の成分中製造例1の抽出物溶液に代えて製造例2の抽出物溶液5.0部を用いるほかは処方例8と同様にしてエッセンスを得た。
実施例11.リキッドファンデーション
[A成分] 部
ステアリン酸 2.4
モノステアリン酸プロピレングリコール 2.0
セトステアリルアルコール 0.2
液状ラノリン 2.0
流動パラフィン 3.0
ミリスチン酸イソプロピル 8.5
プロピルパラベン 0.05
[B成分] 部
製造例1の抽出物溶液 5.0
カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.2
ベントナイト 0.5
プロピレングリコール 4.0
トリエタノールアミン 1.1
メチルパラベン 0.1
精製水 全量が100部となる量
[C成分] 部
酸化チタン 8.0
タルク 4.0
着色顔料 適量
上記のA成分とB成分をそれぞれ加温した後混合攪拌した。これを再加温し、上記のC成分を添加して型に流し込み、室温になるまで攪拌してリキッドファンデーションを得た。
処方例12.ボディシャンプー
[A成分] 部
N−ラウロイルメチルアラニンナトリウム 25.0
ヤシ油脂肪酸カリウム液(40%) 26.0
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 3.0
メチルパラベン 0.1
[B成分] 部
製造例1の抽出物溶液 5.0
1,3−ブチレングリコール 2.0
精製水 全量が100部となる量
A成分及びB成分をそれぞれ80℃に加温して均一に溶解した後、A成分にB成分を加え、攪拌を続けて室温まで冷却してボディシャンプーを得た。
処方例13.育毛用化粧料
[成分] 部
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
モノニトログアヤコールナトリウム 0.02
塩酸ピリドキシン 0.03
l−メントール 0.8
タマサキツヅラフジ根エキス 0.3
褐藻エキス 0.3
オタネニンジンエキス 0.3
ゲンチアナエキス 2.0
製造例1の抽出物溶液 3.5
トリメチルグリシン 0.5
乳酸 0.2
1,3−ブチレングリコール 10.0
フェノキシエタノール 0.2
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.4
L−アルギニン 適量
エタノール 20
精製水 全量が100部となる量
上記の成分を十分攪拌混合して育毛料を得た。
処方例14.ヘアシャンプー
[A成分] 部
N−ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム 10.0
ポリオキシエチレン(3)アルキルエーテル硫酸ナトリウム 20.0
ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 10.0
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 4.0
メチルパラベン 0.1
[B成分]
クエン酸 0.1
製造例1の抽出物溶液 2.0
1,3−ブチレングリコール 2.0
精製水 全量が100部となる量
A成分及びB成分をそれぞれ80℃に加温して均一に溶解した後、A成分にB成分を加え、攪拌を続けて室温まで冷却してヘアシャンプーを得た。
実施例15.ヘアコンディショナー
[A成分] 部
ポリオキシエチレン(10)硬化ヒマシ油 1.0
塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 1.5
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 2.0
2−エチルヘキサン酸グリセリル 1.0
セタノール 3.2
ステアリルアルコール 1.0
メチルパラベン 0.1
[B成分] 部
製造例1の抽出物溶液 2.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
精製水 全量が100部となる量
A成分及びB成分をそれぞれ80℃に加温して均一に溶解した後、A成分にB成分を加え、攪拌を続けて室温まで冷却してヘアリンスを得た。
処方例16.飲料
[成分] 部
製造例1の抽出物溶液 10.0
コラーゲン 8.0
クエン酸 0.1
甘味料(スクロース) 0.01
酸化防止剤(ビタミンC)0.01
精製水 全量が100部となる量
処方例17.錠剤
[成分] 部
製造例2の抽出物 20.0
ビタミンC 20.0
脂肪酸エステル 10.0
乳酸カルシウム 20.0
乳糖 30.0
上記重量部の各成分を混合した後、加圧成形し、錠剤とした。
試験例1.メラニン合成抑制評価
<実験方法>
B16−F10マウスメラノーマ細胞を、10%FBS含有イーグル最少必須培地(MEM)にて1×10個/mLに調製し、6mmφシャーレに1mL播種した後、5%炭酸ガス、飽和水蒸気下、37℃で培養した。24時間後、製造例1の抽出物および1mMテオフィリンを含んだ培養液を追添加して、更に72時間培養した。ここで、製造例1の抽出物は培養液全量に対して終濃度が溶液として1.0%となるように調製した。また、コントロール(Control)として、製造例1の抽出物の代わりに50% 1,3−ブチレングリコールを含んだ培養液を追添加した試験区を設定した。さらに、効果の比較対照として製造例1の抽出物の代わりに終濃度が1%となるように比較製造例1〜4の各抽出物をそれぞれ含んだ培養液を追添加した試験区を設定した。培養終了後、上清を除去し、トリプシンを用いて細胞を回収した。回収した細胞に対してメラニン溶解液(10%ジメチルスルホキシド含有1N 水酸化ナトリウム水溶液)を加えた後、10分間煮沸し細胞溶解液を得た。細胞溶解液の490nmにおける吸光度を吸光プレートリーダー(Model 680、バイオラッド社製)を用いて測定した値をメラニン量とした。メラニン量を測定した後、細胞溶解液中のタンパク質量を測定し、タンパク質量当たりのメラニン合成量を算出した。
試験例1の結果を表1に示す。
[表1]
表1に示すように、本発明に係る製造例1の抽出物は、格段にすぐれたメラニン生成抑制効果を示し、当該効果は、ヒマワリの他の部位(花、茎、根、葉)と比較してすぐれていた。
試験例2.SOD様作用評価試験
<実験方法>
0.2Mトリス塩酸緩衝液50μL、1mMエチレンジアミン四酢酸(EDTA)二ナトリウム溶液20μL、0.75mMニトロブルーテトラゾリウムクロリド(NBT)溶液10μL、1mMキサンチン溶液20μL、0.06U/mLキサンチンオキシターゼ溶液50μL、製造例1の抽出物50μLを混合して試料溶液を調製した。ここで、試料溶液は、その全量に対して製造例1の抽出物の溶液としての終濃度がそれぞれ0.5%、1.0%となる2種のものを調製した。この試料溶液を37℃、5分間インキュベートし、スーパーオキシドを発生させた。そして、NBTがスーパーオキシドによって還元されて生成するホルマザン量を560nmにおける吸光度を吸光プレートリーダー(Model 680、バイオラッド社製)を用いて測定した。また、コントロール(Control)として、製造例1の抽出物の代わりに、50%1,3−ブチレングリコール溶液を用いて上記と同様の操作を行い、ここに得られる吸光度に対する各試料添加時の吸光度の相対値を求め、スーパーオキシド残存率(%)とした。さらに、比較対照として製造例1の抽出物の代わりに、比較製造例1〜4の抽出物(それぞれ溶液としての終濃度が0.5%及び1.0%になるように調製した)を含む試料溶液を用いて上記と同様の操作を行い、効果の比較を行った。また、試験系が正常に機能しているかを確認するために、試料溶液の代わりに陽性対照として、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)8.75U/mLを添加した場合についても、同様の試験を行った。
試験例2の結果を表2に示す。
[表2]
表2に示すとおり、本発明に係る抽出物は、他の部位(花、茎、根、葉)と比較して、格段にすぐれたSOD様活性を示すことが明らかとなった。
試験例3.線維芽細胞内酸化ダメージ抑制評価試験
<実験方法>
ヒト真皮由来線維芽細胞(NB1RGB)を0.5%NCS含有イーグル最少必須培地にて2×10個/mLに調製し、96穴マイクロプレートに100μLを播種して、5%炭酸ガス、飽和水蒸気下、37℃で培養した。24時間後、製造例1の抽出物を含んだ培養液を追添加して培養した。ここで、試料溶液は、その全量に対して製造例1の抽出物の溶液としての終濃度がそれぞれ0.5%、1.0%となる2種のものを調製した。また、終濃度が1.0%となるように50% 1,3−ブチレングリコールを含んだ培養液を追添加した試験区をコントロール(Control)として設定した。さらに、比較対照として製造例1の抽出物の代わりに、比較製造例1〜4の抽出物(それぞれ溶液としての終濃度が0.5%及び1.0%になるように調製した)を含む試料溶液を追添加した試験区(比較区)を設定した。48時間後、試験区の上清を除去し、10μMの2’,7’−dichlorodihydrofluorescein diacetate(DCFH-2DA)を細胞に取り込ませた後、UVを照射した。UV照射後、上清を除去し1%TrironX-100を加えて細胞溶解液を得た。蛍光プレートリーダー(フルオロスキャン アセント、Thermo Labsystems社製)を用いて細胞溶解液の蛍光強度(励起波長485nm、吸収波長538nm)を測定し、これを酸化ダメージ量とした。測定後、細胞溶解液中のタンパク質量を測定し、タンパク質量当たりの酸化ダメージ量を算出した。
[表3]
表3に示す通り、本発明に係る製造例1の抽出物は、他の部位(花、茎、根、葉)の抽出物と比較して、格段にすぐれた線維芽細胞内の酸化ダメージ抑制効果を示した。
以上の効果により、本発明に係る抽出物を配合した化粧料及び美容用経口組成物は、肌のシミ、ソバカス、肝斑等の色素沈着を予防、改善し、また、紫外線、大気汚染物質、花粉等のアレルギー物質等が原因で生じる酸化ダメージから肌を保護し、また、それらの原因による肌荒れ、皮膚の老化等を改善する効果を発揮することができる。

Claims (4)

  1. キク科(Asteraceae)ヒマワリ属(Helianthus)のヒマワリ(Helianthus annuus)の新芽の抽出物を有効成分とする美白剤。
  2. キク科(Asteraceae)ヒマワリ属(Helianthus)のヒマワリ(Helianthus annuus)の新芽の抽出物を有効成分とする抗老化剤。
  3. キク科(Asteraceae)ヒマワリ属(Helianthus)のヒマワリ(Helianthus annuus)の新芽の抽出物を有効成分とする肌荒れ改善剤。
  4. キク科(Asteraceae)ヒマワリ属(Helianthus)のヒマワリ(Helianthus annuus)の新芽の抽出物を有効成分とする化粧料。
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