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JP2015186832A - ボーリング工具 - Google Patents

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JP2015186832A JP2014065219A JP2014065219A JP2015186832A JP 2015186832 A JP2015186832 A JP 2015186832A JP 2014065219 A JP2014065219 A JP 2014065219A JP 2014065219 A JP2014065219 A JP 2014065219A JP 2015186832 A JP2015186832 A JP 2015186832A
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中村 和人
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和人 中村
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

【課題】自動工具交換を適切に行うことができるボーリング工具を提供する。【解決手段】工具本体30の外周部に設けられる刃具61と、工具本体30の中心孔31b内において工具軸方向に摺動可能に支持されるドローバー40と、ドローバー40の工具軸方向位置に応じて、刃具61の刃先位置を工具径方向に調整する刃先位置調整手段40,53と、工具本体30が工作機械10の主軸11に装着されるときに、ドローバー40を工具軸方向に付勢して位置決めするばね52とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、刃先位置を工具径方向に調整可能としたボーリング工具に関する。
従来から、刃先位置を工具径方向に調整可能としたボーリング工具が、種々提供されている。
一般的に、このようなボーリング工具には、工具側ドローバーが工具本体内に摺動可能に支持されており、この工具側ドローバーは、ボーリング工具が工作機械の主軸に装着されると、主軸側ドローバーと連結されるようになっている。そして、ドローバー同士を連結させた状態で、主軸側ドローバーを摺動させると、工具側ドローバーも摺動することになり、当該工具側ドローバーの工具軸方向位置に応じて、刃先位置が工具径方向に調整されるようになっている。
このように、ボーリング工具における刃先位置を工具径方向に調整することにより、工具径(加工径)を変更することができるので、複雑な形状をなす加工面でも、容易に加工することができる。
そして、上述したような、従来のボーリング工具としては、例えば、特許文献1に開示されている。
特開2003−260608号公報
また、工作機械の中には、自動工具交換機能を備えたものが提供されている。そこで、このような自動工具交換機能を備えた工作機械に、上述したボーリング工具を採用する場合には、ボーリング工具を主軸に装着する際に、工具側ドローバーを工具軸方向において位置決めする必要がある。
即ち、ボーリング工具を主軸に装着する際に、工具側ドローバーが工具軸方向に位置決めされていないと、この工具側ドローバーと主軸側ドローバーとを適切に連結させることができなくなる。この結果、ボーリング工具を自動で交換することができないおそれがある。
従って、本発明は上記課題を解決するものであって、自動工具交換を適切に行うことができるボーリング工具を提供することを目的とする。
上記課題を解決する第1の発明に係るボーリング工具は、
工具本体の外周部に設けられる刃具と、
前記工具本体の中心孔内において工具軸方向に摺動可能に支持されるドローバーと、
前記ドローバーの工具軸方向位置に応じて、前記刃具の刃先位置を工具径方向に調整する刃先位置調整手段と、
前記工具本体が工作機械の主軸に装着されるときに、前記ドローバーを工具軸方向に位置決めする位置決め手段とを備える
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第2の発明に係るボーリング工具は、
前記位置決め手段は、
前記中心孔と前記ドローバーとの間に介在され、前記ドローバーを工具軸方向に付勢する付勢手段である
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第3の発明に係るボーリング工具は、
前記位置決め手段は、
前記中心孔に対して出没可能に支持される係合部材と、
前記ドローバーの外周面に形成され、前記係合部材と係合する凹部とを有する
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第4の発明に係るボーリング工具は、
前記刃先位置調整手段は、
前記工具本体の外周部から工具径方向外側に向けて弾性変形すると共に、前記刃具が取り付けられる刃具支持部材と、
前記ドローバーに形成され、工具径方向内側に向けて傾斜する傾斜面と、
前記工具本体内において工具径方向に摺動可能に支持され、前記傾斜面との摺動によって、前記刃具支持部材を工具径方向外側に向けて押圧する押圧ピンとを有する
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第5の発明に係るボーリング工具は、
前記ドローバーは、前記傾斜面を含んだ先端側軸部を分割可能とする
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第6の発明に係るボーリング工具は、
前記刃先位置調整手段は、
前記ドローバーと共に工具軸方向に摺動する案内板と、
前記案内板に形成され、工具軸方向に対して傾斜する案内溝と、
前記工具本体において工具径方向に摺動可能に支持され、前記刃具が取り付けられる刃具支持部材と、
一端が前記案内溝内において摺動可能に支持される一方、他端が前記刃具支持部材に固定される摺動ピンとを有する
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第7の発明に係るボーリング工具は、
前記案内板は、前記ドローバーに着脱可能に取り付けられる
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第8の発明に係るボーリング工具は、
前記刃先位置調整手段は、工具軸方向に複数設けられる
ことを特徴とする。
従って、本発明に係るボーリング工具によれば、工具本体が工作機械の主軸に装着されるときに、ドローバーを工具軸方向に位置決めする位置決め手段と備えることにより、自動工具交換を適切に行うことができる。
本発明の実施例1に係るボーリング工具が主軸に装着されたときの縦断面図である。 本発明の実施例1に係るボーリング工具のドローバーを分割構造としたときの縦断面図である。 本発明の実施例2に係るボーリング工具が主軸に装着されたときの縦断面図である。 (a)は本発明の実施例3に係るボーリング工具が主軸に装着されたときの縦断面図であって、工具径最大状態を示した図、(b)は同図(a)のA−A矢視断面図である。 (a)は本発明の実施例3に係るボーリング工具が主軸に装着されたときの縦断面図であって、工具径最小状態を示した図、(b)は同図(a)のB−B矢視断面図である。 (a)は本発明の実施例3に係るボーリング工具が刃具を工具軸方向に複数備えた図、(b)は同図(a)のC−C矢視断面図、(c)は同図(a)に図示したボーリング工具によってボーリング加工された溝付き孔の縦断面図である。 (a)は本発明の実施例4に係るボーリング工具が主軸に装着されたときの縦断面図であって、工具径最大状態を示した図、(b)は同図(a)に図示したボーリング工具によってボーリング加工された段付き軸の縦断面図である。
以下、本発明に係るボーリング工具について、図面を用いて詳細に説明する。
始めに、図1,3〜5,7に示した工作機械10は、主軸11に対して工具を自動で交換することができる自動工具交換機能を有しており、その交換対象となる工具としては、刃先位置を工具径方向に調整可能とする、所謂、U軸機能付き工具や、このようなU軸機能を備えていない通常の工具となっている。
以下、上述したU軸機能付き工具となるボーリング工具21〜24について、実施例1〜4として説明する。なお、実施例1〜4においては、同じ構成及び機能を有する部材に対して、同一の符号を付している。
先ず、実施例1について、図1,2を用いて詳細に説明する。
図1に示すように、ボーリング工具21には、筒状をなす工具本体30が設けられており、この工具本体30は、工具先端側に位置する軸部31、工具基端側に位置するシャンク部32、及び、工具本体30の中心部を貫通する中心孔33を有している。
軸部31の工具先端側外周部には、刃具支持面31aが、工具径方向内側に向けて凹むように形成されている。即ち、刃具支持面31aは、工具径方向(U軸方向)と直交する面となっている。更に、刃具支持面31aには、刃具支持部材(弾性体)62の基端が支持されており、この刃具支持部材62の先端には、刃具(切削用チップ)61が着脱可能に取り付けられている。
そして、刃具支持部材62の中間部には、切欠部62aが形成されている。これにより、刃具支持部材62においては、基端を中心として、先端が、工具径方向外側に向けて弾性変形可能となっている。
つまり、刃具支持部材62が工具径方向外側に向けて弾性変形すると、刃具61の刃先位置も工具径方向外側に向けて移動するため、ボーリング工具21の工具径は、拡大することになる。また、刃具支持部材62が工具径方向内側に向けて復帰すると、刃具61の刃先位置も工具径方向内側に向けて移動するため、ボーリング工具21の工具径は、縮小することになる。
なお、図1の実線で示した刃具61は、刃具支持部材62が弾性変形をすることなく、刃先位置が最も工具径方向内側に位置した工具径最小状態となっている。一方、図1の2点鎖線で示した刃具61は、刃具支持部材62が弾性変形をして、刃先位置が最も工具径方向外側に位置した工具径最大状態となっている。
また、シャンク部32は、その外径が、工具先端側から工具基端側に向かうに従って、漸次縮径するような、テーパ形状となっており、主軸11の中心孔11a内に装着可能となっている。
更に、中心孔33は、軸部31及びシャンク部32と同軸状に形成されており、軸部31内に位置する工具先端側中心孔33aと、シャンク部32内に位置する工具基端側中心孔33bとから構成されている。そして、軸部31の工具先端側端面には、蓋部材51が、中心孔33(工具先端側中心孔33a)を塞ぐように、取り付けられている。
一方、工具本体30の中心孔33内には、ドローバー40が工具軸方向に摺動可能に支持されている。このドローバー40は、工具先端側に位置する大径軸部41、工具基端側に位置する小径軸部42、大径軸部41と小径軸部42との間の接続部分となる段部43、大径軸部41に形成される傾斜面44、及び、小径軸部42の工具基端側端部に設けられるプルスタッド45とを有している。
ここで、工具先端側中心孔33a内に配置される小径軸部42の径方向外側には、ばね(位置決め手段、付勢手段)52が設けられている。このばね52は、工具先端側中心孔33aの工具基端側内端面と、ドローバー40の段部43との間に介在されることにより、ドローバー40を工具軸方向先端側に向けて付勢している。これにより、詳細は後述するが、ドローバー40は、ボーリング工具21が主軸11から離脱しているときには、大径軸部41が蓋部材51に押圧されており、工具軸方向において位置決めされた状態となっている。
また、傾斜面44は、刃具支持部材62と工具径方向において対向しており、工具先端側から工具基端側に向かうに従って、工具径方向内側に向けて漸次傾斜するように形成されている。更に、軸部31には、支持孔31bが工具径方向に形成されており、この支持孔31bは、刃具支持面31aに開口すると共に、工具先端側中心孔33aと連通している。
そして、支持孔31bには、押圧ピン53が、刃具支持面31aに対して出没可能に支持されている。この押圧ピン53は、その基端部に傾斜面53aを有している。傾斜面53aは、工具先端側から工具基端側に向かうに従って、工具径方向内側に向けて漸次傾斜するように形成されており、傾斜面44上をその傾斜方向に沿って摺動可能となっている。
一方、工作機械10には、主軸11が回転可能に支持されている。この主軸11の中心孔11a内には、ドローバー12が、主軸軸方向に摺動可能で、且つ、主軸11と共に回転可能に支持されている。更に、ドローバー12の主軸先端側には、コレット13が主軸径方向に開閉可能に支持されている。このコレット13は、主軸径方向内側に向けて閉じることによって、ドローバー40のプルスタッド45をクランプ可能となる一方、主軸径方向外側に向けて開くことによって、ドローバー40のプルスタッド45をアンクランプ可能となっている。
次いで、ボーリング工具21の自動工具交換動作(着脱動作)及びボーリング工具21における工具径拡縮動作について、説明する。
先ず、図1に示すように、ボーリング工具21を自動工具交換機能によって主軸11に向けて移動させる。このとき、ボーリング工具21においては、ドローバー40が、ばね52の付勢力によって、工具軸方向に位置決めされている。
次いで、ボーリング工具21が主軸11に装着されると、ドローバー12が主軸基端側に向けて後退する。これにより、コレット13は、主軸基端側に向けて後退しながら閉じて、プルスタッド45をクランプする(図1の実線で示した位置)。
このとき、上述したように、ドローバー40が工具軸方向において位置決めされているため、ボーリング工具21の主軸装着時においては、プルスタッド45の工具軸方向位置が常に同じ位置となる。これにより、コレット13は、確実にプルスタッド45をクランプすることができるので、ボーリング工具21のドローバー40と主軸11のドローバー12とは適切に連結される。
そして、主軸11を回転させることによって、この主軸11と共にボーリング工具21が回転することになり、これに伴って、刃具61が工具中心軸(主軸中心軸)周りに回転することによって、ボーリング加工が行われる。
ここで、上述したように、ドローバー12,40同士を連結させた状態において、ドローバー12を主軸軸方向に摺動させると、このドローバー12の摺動と共に、ドローバー40も工具軸方向に摺動することになり、刃具61の刃先位置が工具径方向において調整される。このような工具径拡縮動作は、加工時及び未加工時の双方で行うことができる。
具体的には、ドローバー12を主軸先端側に向けて前進させると、これと同時に、ドローバー40も、ばね52に付勢されながら、工具先端側に向けて前進する。これにより、押圧ピン53は、傾斜面44,53a同士の摺動によって、工具径方向内側に向けて移動する。この結果、刃具支持部材62は、押圧ピン53における刃具支持面31からの突出量に応じた弾性変形量となり、刃具61の刃先位置は、工具径方向内側に向けて移動する。
これに対して、ドローバー12を主軸基端側に向けて後退させると、これと同時に、ドローバー40も、ばね52の付勢力に抗して、工具基端側に向けて後退する。これにより、押圧ピン53は、傾斜面44,53a同士の摺動によって、工具径方向外側に向けて移動する。この結果、刃具支持部材62は、押圧ピン53における刃具支持面31からの突出量に応じた弾性変形量となり、刃具61の刃先位置は、工具径方向外側に向けて移動する。
次いで、ボーリング加工が完了すると、ドローバー12を主軸先端側に向けて前進させる。これにより、コレット13は、主軸先端側に向けて前進しながら開いて、プルスタッド45をアンクランプする(図1の2点鎖線で示した位置)。これと同時に、ドローバー40には、ばね52の付勢力のみが作用することになり、当該ドローバー40は、工具軸方向において位置決めされた状態となる。
そして、ドローバー12を主軸先端側に向けて更に前進させることにより、ボーリング工具21が主軸11から離脱し、この離脱したボーリング工具21は、自動工具交換機能によって退避する。
従って、本発明に係るボーリング工具21によれば、主軸11に装着されるときに、ドローバー40を、ばね52の付勢力によって、工具軸方向に位置決めすることができる。これにより、ドローバー12,40同士の連結を確実に行うことができるので、刃具61の刃先位置を工具径方向に調整可能なボーリング工具21を、自動で適切に交換することができる。
なお、図2に示すように、ドローバー40においては、大径軸部41における傾斜面44を含んだ工具先端側軸部41aを、ボルト54によって、取り付け及び取り外し可能としても構わない。これにより、傾斜面44は、押圧ピン53の傾斜面53aとの間で摺動するため、摩耗するおそれがあるが、上述したように、ドローバー40を、傾斜面44を境目とした分割構造とすることにより、保守性の向上を図ることができる。
次に、実施例2について、図3を用いて詳細に説明する。
図3に示すように、ボーリング工具22においては、位置決め手段として、保持具55を採用している。この保持具55は、軸部31内に埋設されており、当該保持具55の先端には、係合ボール(係合部材)55aが、中心孔33に対して出没可能に支持されている。これに対して、ドローバー40の外周面には、ノッチ(凹部)46が形成されており、このノッチ46は、係合ボール55aと係合可能となっている。即ち、ドローバー40は、ボーリング工具22が主軸11から離脱しているときには、ノッチ46が係合ボール55aと係合しており、工具軸方向において位置決めされた状態となっている。
従って、本発明に係るボーリング工具22によれば、主軸11に装着されるときに、ドローバー40を、ノッチ46と係合ボール55aとの係合によって、工具軸方向に位置決めすることができる。これにより、ドローバー12,40同士の連結を確実に行うことができるので、刃具61の刃先位置を工具径方向に調整可能なボーリング工具22を、自動で適切に交換することができる。
次に、実施例3について、図4乃至図6を用いて詳細に説明する。
図4(a),(b)及び図5(a),(b)に示すように、ボーリング工具23Aにおいては、位置決め手段として、ばね52を採用すると共に、刃先位置調整手段として、刃具支持部材63、案内板71、及び、摺動ピン72を採用している。
つまり、ドローバー40には、案内板71が着脱可能に取り付けられている。案内板71には、案内溝71aが形成されており、この案内溝71aは、工具軸方向に対して交差するように傾斜している。そして、案内溝71a内には、摺動ピン72がその傾斜方向に沿って摺動可能に支持されている。
一方、工具本体30の軸部31には、刃具支持部材63が工具径方向に摺動可能に支持されており、この刃具支持部材63は、摺動部63aと刃具支持部63bとから構成されている。
摺動部63aは、板状に形成されており、軸部31において工具径方向に摺動可能に支持されるだけでなく、案内板71の案内溝71aとも面している。そして、摺動部63aの中央部には、摺動ピン72の基端が固定されている。また、刃具支持部63bは、摺動部63aの一端に形成されると共に、当該摺動部63aと直交するように延設されている。そして、刃具支持部63bの工具軸方向先端側には、刃具61が着脱可能に取り付けられている。
よって、ドローバー40を工具軸方向に摺動させると、このドローバー40の摺動と共に、案内板71の案内溝71aも工具軸方向に摺動することになる。これにより、案内溝71aの工具軸方向位置に応じて、摺動ピン72の工具径方向位置が変化するため、刃具支持部材63は工具径方向に摺動する。この結果、刃具61の刃先位置は、工具径方向において調整される。
具体的には、図4(a),(b)に示すように、ドローバー12を主軸先端側に向けて前進させると、これと同時に、ドローバー40も、ばね52に付勢されながら、工具先端側に向けて前進する。これにより、刃具支持部材63は、案内溝71aによる摺動ピン72の案内によって、工具径方向外側に向けて移動するため、刃具61の刃先位置は、工具径方向外側に向けて移動する。
これに対して、図5(a),(b)に示すように、ドローバー12を主軸基端側に向けて後退させると、これと同時に、ドローバー40も、ばね52の付勢力に抗して、工具基端側に向けて後退する。これにより、刃具支持部材63は、案内溝71aによる摺動ピン72の案内によって、工具径方向内側に向けて移動するため、刃具61の刃先位置は、工具径方向内側に向けて移動する。
従って、刃具61の刃先位置を工具径方向に調整可能なボーリング工具23Aを、自動で適切に交換することができる。また、案内溝71aが摺動ピン72との摺動によって摩耗しても、案内板71をドローバー40に着脱可能に取り付けているため、当該案内板71を容易に交換することができ、保守性の向上を図ることができる。更に、案内溝71aの長さや傾斜角を調整することにより、工具径拡縮パターンを容易に変更することができる。
ここで、図6(a),(b)に示したボーリング工具23Bのように、刃具支持部材63、案内板71、及び、摺動ピン72から構成される刃先位置調整手段を、工具軸方向に複数設けるようにしても構わない。ボーリング工具23Bにおいては、刃先位置調整手段を、工具中心軸(ドローバー40)を中心として、点対称となるように配置している。
これにより、点対称配置された案内板71においては、案内溝71aの工具径方向への傾斜方向が反対となるため、ドローバー40を工具軸方向に摺動させると、一方の刃具61の刃先位置と他方の刃具61の刃先位置とは、工具径方向において、逆方向に移動する。即ち、一方の刃具61の刃先位置と他方の刃具61の刃先位置とを、工具径方向において、同じ位置に設定することができるだけでなく、異なった位置にも設定することができる。
従って、図6(c)に示すように、ボーリンク工具23Bを用いれば、1パス(1回のボーリング加工)で、溝付き孔Waを容易に加工することができる。
なお、上述したボーリング工具23A,23Bにおいては、位置決め手段として、ばね52を採用しているが、ノッチ46及び保持具55を採用しても構わない。
次に、実施例4について、図7を用いて詳細に説明する。
図7(a)に示すように、ボーリング工具24には、枠状部材80が工具先端側に設けられており、この枠状部材80は、工具基端側に位置する大枠部81と、工具先端側に位置する小枠部82とから構成されている。
大枠部81は、軸部31の工具先端側端面に支持されており、その内部には、ドローバー40の大径軸部41が、工具軸方向に摺動可能に支持されている。そして、大径軸部41の先端には、延長部材73の工具径方向内側端部が支持されており、この延長部材73の工具径方向外側端部には、案内板71が支持されている。つまり、延長部材73は、大径軸部41から工具径方向外側に向けて延びるように配置されている。
また、小枠部82は、大枠部81の工具径方向外側部分と連通しており、その内部には、案内板71が工具軸方向に摺動可能に支持されている。この小枠部82内に収納された案内板71には、複数の案内溝71aが、工具軸方向に等間隔で形成されている。これらの案内溝71aの傾斜方向及び傾斜角度は、全て同じものとなっており、それらの案内溝71aには、摺動ピン72が摺動可能に支持されている。
更に、小枠部82の工具径方向内側には、内側枠板82aが配置されており、この内側枠板82aには、工具先端側から工具基端側に向けて、固定刃となる1つの刃具61及び3つの刃具支持部材64が順に設けられている。
刃具支持部材64は、内側枠板82aに対して、工具径方向に摺動可能に支持されており、案内板71の案内溝71aとそれぞれ面している。そして、刃具支持部材64の工具径方向外側端部には、摺動ピン72の基端が支持される一方、刃具支持部材64の工具径方向内側端部には、刃具61が着脱可能に取り付けられている。
以上より、ドローバー40は、ボーリング工具21が主軸11から離脱しているときには、延長部材73の工具先端側端面が大枠部81の内面に押圧されており、工具軸方向において位置決めされた状態となっている。
よって、ドローバー40を工具軸方向に摺動させると、このドローバー40の摺動と共に、案内板71の案内溝71aも工具軸方向に摺動することになる。これにより、案内溝71aの工具軸方向位置に応じて、摺動ピン72の工具径方向位置が変化するため、刃具支持部材64は工具径方向に摺動する。この結果、刃具61の刃先位置は、工具径方向において調整される。
具体的には、ドローバー12を主軸先端側に向けて前進させると、これと同時に、ドローバー40も、ばね52に付勢されながら、工具先端側に向けて前進する。これにより、刃具支持部材64は、案内溝71aによる摺動ピン72の案内によって、工具径方向外側に向けて移動するため、刃具61の刃先位置は、工具径方向外側に向けて移動する。
これに対して、ドローバー12を主軸基端側に向けて後退させると、これと同時に、ドローバー40も、ばね52の付勢力に抗して、工具基端側に向けて後退する。これにより、刃具支持部材64は、案内溝71aによる摺動ピン72の案内によって、工具径方向内側に向けて移動するため、刃具61の刃先位置は、工具径方向内側に向けて移動する。
従って、図7(a)に示すように、複数の刃具61の刃先位置を、工具径方向において、全て同じ位置設定することができる。これにより、図7(b)に示すように、ボーリンク工具24を用いれば、1パス(1回のボーリング加工)で、段付き軸Wbを容易に加工することができる。
本発明は、自動工具交換の高速化を図ることを目的としたボーリング工具に適用可能である。
10 工作機械
11 主軸
12 ドローバー
21〜24 ボーリング工具
30 工具本体
40 ドローバー
44 傾斜面
46 ノッチ
52 ばね
53 押圧ピン
55 保持具
61 刃具
62〜64 刃具支持部材
71 案内板
71a 案内溝
72 摺動ピン

Claims (8)

  1. 工具本体の外周部に設けられる刃具と、
    前記工具本体の中心孔内において工具軸方向に摺動可能に支持されるドローバーと、
    前記ドローバーの工具軸方向位置に応じて、前記刃具の刃先位置を工具径方向に調整する刃先位置調整手段と、
    前記工具本体が工作機械の主軸に装着されるときに、前記ドローバーを工具軸方向に位置決めする位置決め手段とを備える
    ことを特徴とするボーリング工具。
  2. 請求項1に記載のボーリング工具において、
    前記位置決め手段は、
    前記中心孔と前記ドローバーとの間に介在され、前記ドローバーを工具軸方向に付勢する付勢手段である
    ことを特徴とするボーリング工具。
  3. 請求項1に記載のボーリング工具において、
    前記位置決め手段は、
    前記中心孔に対して出没可能に支持される係合部材と、
    前記ドローバーの外周面に形成され、前記係合部材と係合する凹部とを有する
    ことを特徴とするボーリング工具。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載のボーリング工具において、
    前記刃先位置調整手段は、
    前記工具本体の外周部から工具径方向外側に向けて弾性変形すると共に、前記刃具が取り付けられる刃具支持部材と、
    前記ドローバーに形成され、工具径方向内側に向けて傾斜する傾斜面と、
    前記工具本体内において工具径方向に摺動可能に支持され、前記傾斜面との摺動によって、前記刃具支持部材を工具径方向外側に向けて押圧する押圧ピンとを有する
    ことを特徴とするボーリング工具。
  5. 請求項4に記載のボーリング工具において、
    前記ドローバーは、前記傾斜面を含んだ先端側軸部を分割可能とする
    ことを特徴とするボーリング工具。
  6. 請求項1乃至3のいずれかに記載のボーリング工具において、
    前記刃先位置調整手段は、
    前記ドローバーと共に工具軸方向に摺動する案内板と、
    前記案内板に形成され、工具軸方向に対して傾斜する案内溝と、
    前記工具本体において工具径方向に摺動可能に支持され、前記刃具が取り付けられる刃具支持部材と、
    一端が前記案内溝内において摺動可能に支持される一方、他端が前記刃具支持部材に固定される摺動ピンとを有する
    ことを特徴とするボーリング工具。
  7. 請求項6に記載のボーリング工具において、
    前記案内板は、前記ドローバーに着脱可能に取り付けられる
    ことを特徴とするボーリング工具。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載のボーリング工具において、
    前記刃先位置調整手段は、工具軸方向に複数設けられる
    ことを特徴とするボーリング工具。
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