JP2015186035A - 信号生成装置及び周波数変調方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】SSCGを使用することなく周波数変調を行って電気雑音を低減することができる信号生成装置及び周波数変調方法を提供する。
【解決手段】信号生成装置は、所定周期でオン波形を繰り返す信号を生成する。信号生成装置は、生成する信号のオン波形の立ち上がり時間及び立ち下り時間を遅延させる遅延部と、遅延部で遅延させる遅延時間を所定周期に同期して変更すべく制御する制御部とを備える。信号生成装置は、信号のオン波形を所定周期毎に異なる遅延時間だけ遅延させることにより、信号の見かけの周波数を変化させて、周波数変調を行う。
【選択図】図1
【解決手段】信号生成装置は、所定周期でオン波形を繰り返す信号を生成する。信号生成装置は、生成する信号のオン波形の立ち上がり時間及び立ち下り時間を遅延させる遅延部と、遅延部で遅延させる遅延時間を所定周期に同期して変更すべく制御する制御部とを備える。信号生成装置は、信号のオン波形を所定周期毎に異なる遅延時間だけ遅延させることにより、信号の見かけの周波数を変化させて、周波数変調を行う。
【選択図】図1
Description
本発明は、所定周期でオン波形を繰り返す信号を生成する信号生成装置及び周波数変調方法に関する。
スイッチングレギュレータなどの電力変換装置において、電気雑音低減のために拡散スペクトラム周波数変調を行う技術が開示されている(特許文献1を参照)。
このような拡散スペクトラム周波数変調では、例えば、SSCG(スペクトラム拡散クロック・ジェネレータ)等の変調回路を使用してスイッチング周波数に変調をかけ、スイッチング周波数とその高調波の電気雑音レベルを抑制している。
しかし、従来のようにSSCGを使用する場合、SSCGは高価であり、低コスト化を図ることが困難である。また、SSCGを使用する場合、周波数変調の対象となるマスタクロック信号に対して周波数変調をかける。この場合に、周波数変調をかけたい所要の信号の元になるクロック信号が、マスタクロック信号とは異なるときは、SSCGを使用しても、所要の信号に対して周波数変調をかけることができない。さらに、車載用機器間でCAN通信などを行う場合に、仮にマスタクロック信号に対して周波数変調をかけると、変調幅によってはCAN通信に支障を来す場合もある。このため、SSCGを使用することなく周波数変調を行うことが望まれていた。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、SSCGを使用することなく周波数変調を行って電気雑音を低減することができる信号生成装置及び周波数変調方法を提供することを目的とする。
本発明に係る信号生成装置は、所定周期でオン波形を繰り返す信号を生成する信号生成装置であって、生成する信号のオン波形を遅延させる遅延部と、該遅延部で遅延させる遅延時間を前記所定周期に同期して変更すべく制御する制御部とを備えることを特徴とする。
本発明に係る周波数変調方法は、所定周期でオン波形を繰り返す信号を生成する信号生成装置による周波数変調方法であって、生成する信号のオン波形を遅延させるステップと、前記オン波形の遅延時間を前記所定周期に同期して変更すべく制御するステップと、前記遅延時間を変更して前記信号に対して周波数変調するステップとを含むことを特徴とする。
本発明にあっては、遅延部は、所定周期でオン波形を繰り返す信号のオン波形を遅延させる。制御部は、遅延部で遅延させる遅延時間を所定周期に同期して変更すべく制御する。すなわち、所定周期の信号のオン波形が、所定周期に同期して異なる時間だけ遅延するので、信号の見かけの周波数が周期毎に変化することになり、信号により生ずる電気雑音のスペクトルを拡散させることができ、電気雑音を低減することができる。
本発明に係る信号生成装置は、前記信号は、PWM信号であり、前記遅延部は、前記オン波形の立ち上がり時の遅延時間と該オン波形の立ち下り時の遅延時間とを同等にしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、信号は、PWM信号である。遅延部は、オン波形の立ち上がり時の遅延時間と当該オン波形の立ち下り時の遅延時間とを同等にしてある。例えば、PWM信号のオン波形のパルス幅(オン時間の幅)をd1、立ち上がり時間をt1、立ち下り時間をt2とする。また、立ち上がり時点で、遅延させたPWM信号がオンとなり、立ち下り時点で遅延させたPWM信号がオフになるとする。遅延させたPWM信号のオン波形のパルス幅をdとすると、d=d1+t2−t1となる。そして、t1=t2である場合、d=d1となる。すなわち、PWM信号のオン波形の立ち上がり時の遅延時間とオン波形の立ち下り時の遅延時間とを同等にすることにより、元のPWM信号と遅延させたPWM信号とでオン波形の時間を同等にすることができ、PWM信号のデューティ比を維持することができる。
本発明に係る信号生成装置は、前記遅延部は、抵抗と、該抵抗の一端に、キャパシタ及びスイッチング素子が直列に接続された直列回路を複数並列に接続してあり、前記複数の直列回路の複数のスイッチング素子それぞれをオン又はオフにすることにより、前記信号のオン波形を遅延させるようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、遅延部は、抵抗と、当該抵抗の一端に、キャパシタ及びスイッチング素子が直列に接続された直列回路を複数並列に接続してある。すなわち、遅延部は、抵抗及びキャパシタで構成されるRC回路とすることができ、抵抗の抵抗値とキャパシタのキャパシタンスとで画定される時定数に応じて信号(信号のオン波形の立ち上がり及び立ち下り)を遅延させることができる。そして、遅延部は、複数の直列回路の複数のスイッチング素子それぞれをオン又はオフにすることにより、信号のオン波形を遅延させる。すなわち、キャパシタに直列に接続されたスイッチング素子をオン又はオフにすることにより、全体としてのキャパシタのキャパシタンスを変更することができ、RC回路の時定数を変化させることができる。これにより、簡便な構成により信号の遅延時間を変化させることができる。
本発明に係る信号生成装置は、前記制御部は、前記所定周期に同期してランダムなビット情報を生成するビット情報生成部と、該ビット情報生成部が生成したビット情報に基づいて、前記複数のスイッチング素子それぞれをオン又はオフにすべく駆動する駆動部とを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、ビット情報生成部は、所定周期に同期してランダムなビット情報を生成する。例えば、ビット情報が8ビットで構成されるとすると、ランダムに256通りの情報(値)を生成することができる。駆動部は、ビット情報生成部が生成したビット情報に基づいて、複数のスイッチング素子それぞれをオン又はオフにすべく駆動する。例えば、予めビット情報に対応付けてオンさせるスイッチング素子(又はオフさせるスイッチング素子)を定めておき、ビット情報生成部が生成したビット情報に対応するスイッチング素子をオン又はオフさせることにより、所定周期に同期してキャパシタンスを変更することができ、所定周期に同期して信号の遅延時間を変更することができる。
本発明によれば、SSCGを使用することなく周波数変調を行って電気雑音を低減することができる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて説明する。図1は本実施の形態の信号生成装置100の構成の一例を示すブロック図である。信号生成装置100は、例えば、車載用の電力変換装置(DCDCスイッチングコンバータ)に用いられるが、車載用の電力変換装置に限定されるものではなく、スイッチングコンバータ(スイッチングレギュレータとも称する)を用いる電気機器等に用いることができる。
信号生成装置100は、制御部としてのマイクロプロセッサ50、PWM信号生成回路40、遅延生成回路30、判定回路60、センサ41、出力回路65などを備える。また、マイクロプロセッサ50は、タイマ51、メモリ52、DMAC(Direct Memory Access Controller)53、出力ポートレジスタ54などを備える。また、遅延生成回路30は、抵抗31、キャパシタ11及びFET21が直列に接続された直列回路を複数(図1の例では、キャパシタ11及びFET21の直列回路、キャパシタ12及びFET22の直列回路、…キャパシタ18及びFET28の直列回路の8個の直列回路が並列に接続されている)備える。また、判定回路60は、演算増幅器61、抵抗62、63、64などを備える。
タイマ51は、所定周期(例えば、100kHzなど)の周期制御信号をPWM信号生成回路40へ出力する。また、タイマ51は、所定周期に同期して割込信号をDMAC53へ出力する。また、マイクロプロセッサ50は、出力目標値をPWM信号生成回路40へ出力する。出力目標値は、PWM信号生成回路40が出力するPWM信号のデューティ比を決定するための値である。
センサ41は、負荷に印加される電圧、負荷に流れる電流などの電気量を検出し、検出した電気量を出力値としてPWM信号生成回路40へ出力する。すなわち、出力値は、PWM信号生成回路40が出力したPWM信号に基づいて電力変換装置が負荷へ電力を供給した場合に負荷で検出される電圧値又は電流値などである。
PWM信号生成回路40は、センサ41が出力した出力値及びマイクロプロセッサ50が出力した出力目標値に基づいて、出力値と出力目標値との差分が小さくなるようなデューティ比を決定し、決定したデューティ比のPWM信号を遅延生成回路30へ出力する。
遅延生成回路30は、遅延部としての機能を有し、PWM信号生成回路40が出力するPWM信号のオンは波形を遅延させる。遅延生成回路30は、PWM信号生成回路40の出力端に一端が接続された抵抗31と、抵抗31の他端に、キャパシタ11及びスイッチング素子としてのFET21が直列に接続された直列回路、キャパシタ12及びFET22が直列に接続された直列回路、…キャパシタ18及びFET28が直列に接続された直列回路を並列に接続してある。すなわち、遅延生成回路30は、抵抗及びキャパシタで構成されるRC回路とすることができ、抵抗の抵抗値とキャパシタのキャパシタンスとで画定されるRC時定数に応じて信号(信号のオン波形の立ち上がり及び立ち下り)を遅延させることができる。
判定回路60は、所定の電圧Vcc(例えば、5Vなど)と基準レベル(例えば、接地電位レベル)との間に直列に接続された抵抗63、64、抵抗63、64の接続点に非反転入力端を接続するとともに、遅延生成回路30の出力端に反転入力端を接続した演算増幅器(オペアンプ)61、演算増幅器61の出力端と非反転入力端との間に接続された抵抗62などを備える。
判定回路60の出力端(演算増幅器61の出力端)には、出力回路65を接続してある。出力回路65は、インピーダンス変換機能を有し、PWM信号生成回路40が出力したPWM信号のオン波形の立ち上がり及び立ち下りを遅延させた遅延PWM信号を出力する。
各FET21、22、…28のゲートには、出力ポートレジスタ54のそれぞれの出力ポートが接続されている。出力ポートレジスタ54は、FET21、22、…28それぞれをオン又はオフにすべく駆動する駆動部としての機能を有する。FET21、22、…28それぞれをオン又はオフにすることにより、遅延生成回路30の全体としてのキャパシタンスを変化させることができ、結果としてRC時定数を変化させることができる。
DMAC53は、タイマ51が出力する割込信号を受けると、メモリ52に記憶したポート情報(ランダムなビット情報)を出力ポートレジスタ54へ転送する。すなわち、DMAC53は、所定周期に同期してランダムなビット情報を生成するビット情報生成部としての機能を有する。
図2は本実施の形態の信号生成装置100による遅延時間の設定の一例を示す説明図である。図2に示すように、メモリ52に記憶したポート情報は、例えば、8ビットのビット情報であり、0から255までの256通りの値を有する。256通りの値(0〜255)それぞれに対応付けて、FET21からFET28までの8個のFETのいずれをオンにし、またオフにするかを256通り定めることができる。
例えば、図1の例において、所定周期(PWM信号の周期)を100kHzとすると、1周期は10μsであるので、略10%の周波数変調をかける場合には、PWM信号のオン波形の遅延時間を、0〜1μsに設定する。遅延生成回路30の抵抗31の抵抗値を、例えば、100Ωとすると、最大で1μsの遅延時間を設定するためには、全体としてのキャパシタンスCは、10000pFに設定する必要がある。図1のように、キャパシタが8個ある場合に、キャパシタ11、12、…18のキャパシタンスをC11、C12、C18とすると、C1=10000pF/(28)=40pF、C2=C1×2、…、C8=C7×2という関係を満たす値に設定すればよい。
キャパシタ11、12、…18のキャパシタンスを上述のように設定した場合、図2に示すように、ポート情報が0のとき、すべてのFET21〜28がオフであるので、キャパシタンスC=0となり、遅延時間は0nsとなる。
また、ポート情報が1のとき、FET21だけがオンとなり、他のFETがオフとなるので、全体としてのキャパシタンスCは40pFとなり、遅延時間は4nsとなる。以下、同様にして、ポート情報が255のとき、すべてのFET21〜28がオンとなるので、全体としてのキャパシタンスCは1020pFとなり、遅延時間は1020nsとなる。
DMAC53が、所定周期に同期した割込信号を受ける都度、メモリ52から256通りのポート情報のうちの1つをランダムに出力ポートレジスタ54へ転送するので、遅延生成回路30で遅延させる遅延時間を、およそ0〜1μsの間で、所定周期に同期して変化させることができる。
上述のように、遅延生成回路30は、キャパシタ11〜18それぞれに直列に接続されたFET21〜28それぞれをオン又はオフにすることにより、PWM信号のオン波形を遅延させる。すなわち、キャパシタ11〜18それぞれに直列に接続されたFET21〜28をオン又はオフにすることにより、全体としてのキャパシタのキャパシタンスを変更することができ、RC回路の時定数を変化させることができる。これにより、簡便な構成によりPWM信号の遅延時間を変化させることができる。
また、DMAC53は、所定周期に同期してポート情報を生成(転送)する。例えば、ポート情報が8ビットで構成されるとすると、ランダムに256通りの情報(値)を生成することができる。出力ポートレジスタ54は、DMAC53が生成(転送)したポート情報に基づいて、複数のFET21〜28それぞれをオン又はオフにすべく駆動する。例えば、予めポート情報に対応付けてオンさせるFET(又はオフさせるFET)を定めておき、DMAC53が生成したポート情報に対応するFETをオン又はオフさせることにより、所定周期に同期してキャパシタンスを変更することができ、所定周期に同期してPWM信号の遅延時間を変更することができる。
図3は本実施の形態の信号生成装置100によるPWM信号の周波数変調の一例を示すタイムチャートである。PWM信号生成回路40が出力するPWM信号は、所要のデューティ比を有する。所定周期、すなわち、PWM信号の周期に同期して、DMAC53は、ランダムにポート情報を出力ポートレジスタ54へ転送する。転送されたポート情報に応じて、遅延生成回路30の全体としてのキャパシンタンスCが変化し、CR時定数に応じて立ち上がり時間及び立ち下り時間が変化する。これにより、遅延生成回路30が出力するPWM信号の遅延時間を所定周期に同期してランダムに変化させることができる。
図3に示すように、判定回路60は、遅延生成回路30が出力したPWM信号のオン波形の立ち上がり時の波高値が閾値TH1を超えた時点でオンとなり、遅延生成回路30が出力したPWM信号のオン波形の立ち下がり時の波高値が閾値TH2を下回った時点でオフとなるような遅延PWM信号を生成する。出力回路65は、判定回路60が生成した遅延PWM信号を出力する。
より具体的には、図3において、PWM信号の最初の周期では、ランダムに決定されたポート情報が0x6Fであり、遅延時間は、111nsとなり、遅延PWM信号は、位相が111nsだけ遅れた信号となる。また、PWM信号の次の周期では、ランダムに決定されたポート情報が0x32であり、遅延時間は、50nsとなり、遅延PWM信号は、位相が50nsだけ遅れた信号となる。以下、同様にして、PWM信号の周期に同期して、すなわち、PWM信号の周期毎に、元のPWM信号の遅延時間をランダムに変化させる。その結果、PWM信号の見かけの周波数が、PWM信号の周期毎にランダムに変化するので、周波数変調をかけたのと同様に電気雑音のスペクトルを拡散して電気雑音を低減することができる。
図4は本実施の形態の信号生成装置100による遅延PWM信号の生成の一例を示すタイムチャートである。図4において、上段の波形はPWM信号生成回路40が生成するPWM信号である。PWM信号のオン波形の時間幅(パルス幅)をd1とし、オフ期間の時間幅をd2とすると、PWM信号のデューティ比αは、α=d1/(d1+d2)で表すことができる。
中段の波形は遅延生成回路30により、PWM信号のオン波形の立ち上がり時間及び立ち下り時間を遅延させたPWM信号である。立ち上がり時の遅延時間は、PWM信号の波高値が0から電圧閾値TH1に到達するまでの時間とし、t1で表す。また、立ち下がり時の遅延時間は、PWM信号の波高値が最大値から電圧閾値TH2に到達するまでの時間とし、t2で表す。
下段の波形は所定の電圧閾値TH1、TH2に基づいて判定回路60が生成する遅延PWM信号(波形整形されたPWM信号)である。遅延PWM信号のオン波形の時間幅(パルス幅)をdとする。この場合、d=d1+t2−t1の式が成立する。そして、立ち上がり時の遅延時間t1及び立ち下り時の遅延時間t2が等しい(t1=t2)場合には、d=d1となり、遅延PWM信号のデューティ比は、元のPMW信号のデューティ比αと同じになる。
すなわち、PWM信号のオン波形の立ち上がり時の遅延時間とオン波形の立ち下り時の遅延時間とを同等にすることにより、元のPWM信号と遅延させたPWM信号とでオン波形の時間を同等にすることができ、PWM信号のデューティ比を維持することができる。
次に、PWM信号のオン波形の立ち上がり時の遅延時間とオン波形の立ち下り時の遅延時間とを同等にする方法について説明する。立ち上がり時の遅延時間と立ち下り時の遅延時間とを同等にするためには、PWM信号の波高値の中間値(0と最大値との中間の値)に対して、電圧閾値TH1と電圧閾値TH2とが対称となるようにすればよい。すなわち、(電圧閾値TH1−中間値)=(中間値−電圧閾値TH2)が成り立つようにすればよい。例えば、電圧閾値TH1をVcc×63.2%とし、電圧閾値TH2をVcc×36.8%とすればよい。このためには、図1に例示した判定回路60において、抵抗63、64の抵抗値をRで表し、抵抗62の抵抗値をRfで表すと、R:Rf=3:1となるように抵抗値を設定すればよい。なお、上述の63.2%、36.8%は一例であって、これらの数値に限定されるものではない。
上述のとおり、本実施の形態にあっては、遅延生成回路30は、所定周期でオン波形を繰り返すPWM信号のオン波形を遅延させる。マイクロプロセッサ50は、遅延生成回路30で遅延させる遅延時間を所定周期に同期して変更すべく制御する。すなわち、所定周期の信号のオン波形が、所定周期に同期して異なる時間だけ遅延するので、PWM信号の見かけの周波数が周期毎に変化することになり、PWM信号により生ずる電気雑音のスペクトルを拡散させることができ、電気雑音を低減することができる。
このように、高価なSSCGを使用することなく、本来出力したいデューティ比を保ったまま、スイッチング周波数に変調をかけ、電気雑音を低減することができる信号生成装置及び周波数変調方法を実現することができる。また、SSCGのようにマスタクロックの周波数に変調をかける必要がないので、例えば、車載用に用いた場合でもCAN通信などの支障をきたすことを防止することができる。さらに、SSCGを使用したとしても、周波数変調をかけることができないPWM信号生成用クロックを独立に有するマイクロプロセッサ、DSP(Digital Signal Processor)を用いて制御を行う場合でも周波数変調をかけることが可能となる。
上述の実施の形態では、所定周期でオン波形を繰り返す信号として、PWM信号を例に挙げて説明したが、信号はPWM信号に限定されるものではない。オン波形を繰り返す信号であれば、本実施の形態を適用することができる。
上述の実施の形態では、PWM信号の波高値が0から正の値に変化するオン波形を例に挙げたが、これに限定されるものではなく、波高値が0から負の値に変化するオフ波形についても適用することができる。この場合には、立ち上がり時の遅延時間を立ち下り時の遅延時間と読み替え、立ち下がり時の遅延時間を立ち上がり時の遅延時間と読み替えればよい。
上述の実施の形態において、メモリ52に代えてレジスタを用いることもできる。また、演算増幅器61に代えて、コンパレータを用いることもできる。また、判定回路60の構成は、図1の例に限定されるものではなく、例えば、シュミットインバータを用いることもできる。
11、12、18 キャパシタ
21、22、28 FET(スイッチング素子)
30 遅延生成回路(遅延部)
31 抵抗
40 PWM信号生成回路
50 マイクロプロセッサ(制御部)
51 タイマ
52 メモリ
53 DMAC(ビット情報生成部)
54 出力ポートレジスタ(駆動部)
60 判定回路
61 演算増幅器
62、63、64 抵抗
65 出力回路
21、22、28 FET(スイッチング素子)
30 遅延生成回路(遅延部)
31 抵抗
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50 マイクロプロセッサ(制御部)
51 タイマ
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60 判定回路
61 演算増幅器
62、63、64 抵抗
65 出力回路
Claims (5)
- 所定周期でオン波形を繰り返す信号を生成する信号生成装置であって、
生成する信号のオン波形を遅延させる遅延部と、
該遅延部で遅延させる遅延時間を前記所定周期に同期して変更すべく制御する制御部と
を備えることを特徴とする信号生成装置。 - 前記信号は、PWM信号であり、
前記遅延部は、
前記オン波形の立ち上がり時の遅延時間と該オン波形の立ち下り時の遅延時間とを同等にしてあることを特徴とする請求項1に記載の信号生成装置。 - 前記遅延部は、
抵抗と、
該抵抗の一端に、キャパシタ及びスイッチング素子が直列に接続された直列回路を複数並列に接続してあり、
前記複数の直列回路の複数のスイッチング素子それぞれをオン又はオフにすることにより、前記信号のオン波形を遅延させるようにしてあることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の信号生成装置。 - 前記制御部は、
前記所定周期に同期してランダムなビット情報を生成するビット情報生成部と、
該ビット情報生成部が生成したビット情報に基づいて、前記複数のスイッチング素子それぞれをオン又はオフにすべく駆動する駆動部と
を備えることを特徴とする請求項3に記載の信号生成装置。 - 所定周期でオン波形を繰り返す信号を生成する信号生成装置による周波数変調方法であって、
生成する信号のオン波形を遅延させるステップと、
前記オン波形の遅延時間を前記所定周期に同期して変更すべく制御するステップと、
前記遅延時間を変更して前記信号に対して周波数変調するステップと
を含むことを特徴とする周波数変調方法。
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