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JP2015170010A - 筆記データ処理装置 - Google Patents

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JP2015170010A
JP2015170010A JP2014042806A JP2014042806A JP2015170010A JP 2015170010 A JP2015170010 A JP 2015170010A JP 2014042806 A JP2014042806 A JP 2014042806A JP 2014042806 A JP2014042806 A JP 2014042806A JP 2015170010 A JP2015170010 A JP 2015170010A
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Abstract

【課題】筆記領域に筆記された線画のうち少なくとも一部の線画を、ユーザの所望する順番で順序付けすることができる筆記データ処理装置を提供する。
【解決手段】筆記データ処理装置のCPUは、検出領域の第一領域内の位置を示す座標データを第一データとして取得する(S13)。CPUは、第一データの取得を終了する指示を受け付けたか否かを判断する(S15)。CPUは、指示を受け付けたと判断された後に検出された位置を示す座標データを第二データとして取得する(S17)。CPUは、第二データによって示される複数の囲い線画に応じて特定される複数の領域を示す領域情報を第一記憶部に記憶させる(S19)。CPUは、第二データが取得された後に取得された座標データを、順序付け方法を示す第三データとして取得する(S21)。CPUは、第三データによって示される順序付け方法に応じて、前記複数の領域の順番を決定する(S23)。
【選択図】図7

Description

本発明は、紙媒体に筆記する動作に基づき、筆記具の移動の軌跡を電子化する筆記データ処理装置に関する。
載置部上に載置された紙媒体に筆記具で筆記する場合の筆記具の動作に基づいて、筆記具の移動の軌跡を電子化することが可能な筆記データ処理装置が知られている。特許文献1は、載置部に載置された紙媒体に電子ペンで筆記が行われた場合に、ペン先の複数の位置を示す座標情報に応じたストロークデータを生成する電子筆記装置を開示する。例えば、ユーザは電子ペンを用いて、紙媒体における筆記領域に筆記した後、紙媒体におけるフォルダを指定するためのチェックボックス及び保存を指示するためのチェックボックスにチェックする筆記を行う。この場合、上記装置は、筆記領域での筆記に基づくストロークデータを、指定されたフォルダに保存する。
特開2013−25659号公報
上記装置は、紙媒体における保存を指示するためのチェックボックスにチェックする筆記が行われると、筆記領域での筆記に基づくストロークデータをそのまま保存する。従って、上記装置は、保存を指示するためのチェックボックスにチェックする筆記が行われる前に筆記領域に筆記された線画を順序付けすることができないという問題がある。
本発明の目的は、筆記領域に筆記された線画のうち少なくとも一部の線画を、ユーザの所望する順番で順序付けすることができる筆記データ処理装置を提供することである。
本発明の筆記データ処理装置は、紙媒体を載置可能であり、前記紙媒体が載置される検出領域の何れかの位置に近接した筆記具の位置を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された位置であって、前記検出領域の所定の領域である第一領域内の位置を示す座標データを、前記紙媒体に筆記された複数の線画を示す第一データとして取得する第一取得手段と、記第一取得手段による前記第一データの取得を終了する指示を受け付けたか否かを判断する第一判断手段と、前記第一判断手段によって前記指示を受け付けたと判断された後に前記検出手段によって検出された位置を示す座標データであって、前記複数の線画のうち少なくとも一部の線画を囲う複数の囲い線画を示す座標データを、第二データとして取得する第二取得手段と、前記第二取得手段によって取得された前記第二データによって示される前記複数の囲い線画に応じて特定される複数の領域を示す領域情報を第一記憶部に記憶させる記憶制御手段と、前記第二取得手段によって前記第二データが取得された後に前記検出手段によって検出された位置であって、前記検出領域のうち前記第一領域とは異なる所定の領域である第二領域内の位置を示す座標データを、前記複数の領域の順序付け方法を示す第三データとして取得する第三取得手段と、前記第三取得手段によって取得された前記第三データによって示される前記順序付け方法に応じて、前記複数の領域の順番を決定する第一決定手段とを備えている。
本発明の筆記データ処理装置は、第三データによって示される順序付け方法に応じて、紙媒体に筆記された複数の線画のうち少なくとも一部の線画を囲う囲い線画を示す第二データに応じた複数の領域の順番を決定することができる。ユーザは、筆記具を用いて、第一領域に対応する紙媒体の領域に複数の線画を筆記した後、更に囲い線画を筆記する。その後、ユーザは、第二領域に対応する紙媒体の領域に線画を筆記する。このようにして、ユーザは、複数の線画のうち少なくとも一部の線画を、ユーザの所望する順番で順序付けすることができる。
手書入力システム1の概要を示す図である。 読取装置2及びスマートフォン19の電気的構成を示すブロック図である。 読取装置2Aに装着された用紙121を示す図である。 テーブル231を示す図である。 画像601を示す図である。 画像602を示す図である。 メイン処理のフローチャートである。 画像ファイル作成処理のフローチャートである。 画像ファイル作成処理のフローチャートであって、図8の続きである。 データ化処理のフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。図1を参照して、本実施形態に係る手書入力システム1の概要を説明する。以下の説明では、図1の左上側、右下側、上側、下側、右上側、左下側を、各々、読取装置2の左側、右側、前側、後側、上側、下側と定義して説明する。
図1に示すように、手書入力システム1は、読取装置2、電子ペン3、スマートフォン19等を主に備える。読取装置2は、折り畳んで携行可能な、薄型軽量の手書き入力装置である。手書入力システム1では、ユーザは電子ペン3を用いて、読取装置2に装着された紙媒体100の用紙111に点や線画を筆記する。以下では、線画が筆記される場合について説明する。線画には、文字、数値、記号、図形等が含まれる。読取装置2は、筆記の過程における電子ペン3の位置を取得する。読取装置2は、取得した位置に基づき、電子ペン3によって用紙111に筆記された線画を特定する。読取装置2は、特定された線画を含む画像の画像ファイルを作成する。読取装置2は、作成した画像ファイルをスマートフォン19に送信することができる。スマートフォン19は、画像ファイルを受信した場合、受信した画像ファイルに対応する画像を、ディスプレイ192に表示させる。これによってユーザは、電子ペン3によって用紙111に筆記された線画と同一形状の線画を、ディスプレイ192を介して視認できる。
読取装置2は、左右一対の左読取装置2L、右読取装置2R、及びカバー4を構成の主体とする。左読取装置2L及び右読取装置2Rは、矩形薄板状である。左読取装置2L及び右読取装置2Rは、カバー4の前面に左右方向に見開き可能に配置されている。左読取装置2L及び右読取装置2Rは、フラットケーブル(図示略)によって電気的に接続されている。右読取装置2Rは、3つのLED5を上端に備える。LED5は、読取装置2の状態をユーザに通知可能である。カバー4は、袋状の袋部4Aを左側に備える。左読取装置2Lは、袋部4A内に差し込まれることでカバー4に着脱可能に装着される。右読取装置2Rは、両面テープ及び粘着性を有する樹脂フィルム等によって、カバー4の右前面に貼り付けられる。
読取装置2の前面には紙媒体100が着脱可能に装着される。紙媒体100は、左右方向に見開き可能な冊子状である。紙媒体100では、一対の表紙(表表紙110L及び裏表紙110R)と複数の用紙111が、各々の縁部の一部で綴じられている。一例として、紙媒体100はA5サイズのノートである。用紙111に予め印刷された図柄のレイアウト等を示すフォーマットは、紙媒体100の種別毎に異なる。又、用紙111のフォーマットは、頁毎に異なる場合もある。紙媒体100は、表表紙110Lが左読取装置2Lの前面に載置され、且つ、裏表紙110Rが右読取装置2Rの前面に載置されるように、読取装置2に装着される。本実施形態では、紙媒体100は、両面テープ及び粘着性を有する樹脂フィルム等によって、紙媒体100が読取装置2に位置決めされた状態で装着される。即ち、左読取装置2L及び右読取装置2Rは各々、表表紙110L及び裏表紙110Rと一体的に移動する。ユーザは電子ペン3を用いて紙媒体100の用紙111に線画を筆記できる。なお、読取装置2は、右読取装置2Rのみを備えた構成であってもよい。この場合、読取装置2に装着可能な紙媒体100の一例として、A5サイズのレポート用紙が挙げられる。
電子ペン3は、公知の電磁誘導式の電子ペンであり、筒体30、芯体31、コイル32、可変容量コンデンサ33、基板34、コンデンサ35、及びインク収納部36を主に備える。筒体30は、円柱状の形状を有し、芯体31の一部、コイル32、可変容量コンデンサ33、基板34、コンデンサ35、及びインク収納部36を内部に収容する。芯体31は、電子ペン3の先端部に設けられている。芯体31は図示外の弾性部材によって、電子ペン3の先端側に付勢されている。芯体31の先端部は、筒体30の外部に突出している。芯体31の後端側は、インクが収納されているインク収納部36に接続されている。インク収納部36は、芯体31にインクを供給する。ユーザが電子ペン3を用いて用紙111に筆記すると、インクによって用紙111に線画が形成される。
コイル32は、インク収納部36の周囲に巻回された状態で、芯体31と可変容量コンデンサ33との間に保持されている。可変容量コンデンサ33は、基板34によって電子ペン3の内部に固定されている。基板34には、コンデンサ35が搭載されている。コンデンサ35及び可変容量コンデンサ33はコイル32に並列に接続され、周知の共振(同調)回路を構成する。
スマートフォン19は、タッチパネル191及びディスプレイ192を備える。タッチパネル191は、各種指示を入力するために使用される。ディスプレイ192は、画像ファイルに対応する画像を表示可能である。なお、スマートフォン19の代わりに汎用PCやタブレットPCが用いられてもよい。
図2を参照して、手書入力システム1の電気的構成を説明する。まず、読取装置2の電気的構成と、読取装置2が座標データを検出する原理の概要とを説明する。読取装置2は、センサ基板7L,7R、メイン基板20、センサ制御基板28,29、入力部25、及び3つのLED5を備える。センサ基板7L,7Rは、夫々、左読取装置2L、右読取装置2R内に設けられる。入力部25及び3つのLED5は、右読取装置2Rに設けられる。
メイン基板20は、CPU21、RAM22、フラッシュROM23、及び無線通信部24を備える。RAM22、フラッシュROM23、及び無線通信部24は、CPU21に電気的に接続されている。CPU21は、読取装置2の制御を行う。RAM22は、演算データ等の各種データを一時的に記憶する。フラッシュROM23には、CPU21が読取装置2を制御するために実行するプログラムが記憶される。又、フラッシュROM23には、後述するテーブル231(図4参照)、及び方法テーブルが記憶される。又、フラッシュROM23には、用紙111のフォーマット毎にレイアウトデータが複数記憶される。レイアウトデータとは、フォーマットに対応する情報であって、用紙111の記入領域、及びチェックボックスの夫々の位置を特定することが可能なデータである。無線通信部24は、外部の電子機器と近距離無線通信を実行するためのコントローラである。入力部25及び3つのLED5は、CPU21に電気的に接続されている。入力部25は、読取装置2に対する指示を入力するためのスイッチである。3つのLED5の夫々の色は、黄色、緑色、及び赤色である。
センサ基板7L、7Rには、上下方向及び左右方向の各々に細長いループコイルが多数配列されている。センサ基板7Lは、センサ制御基板28のASIC28Aに電気的に接続されている。ASIC28Aは、電子ペン3による筆記動作がセンサ基板7L上で行われた場合に、電子ペン3の位置を示す座標データを検出する。センサ基板7Rは、センサ制御基板29のASIC29Aに電気的に接続されている。ASIC29Aは、電子ペン3による筆記動作がセンサ基板7R上で行われた場合に、電子ペン3の位置を示す座標データを検出する。ASIC28A,29Aのうち、マスター側のASIC28AはCPU21に直接接続され、スレーブ側のASIC29AはASIC28Aを介してCPU21に接続されている。以下、読取装置2の前面のうちセンサ基板7L、7Rにおいてループコイルが配列されている部分に対応する領域を、検出領域という。検出領域のうち、センサ基板7Lにおいてループコイルが配列されている部分に対応する領域を、左検出領域という。検出領域のうち、センサ基板7Rにおいてループコイルが配列されている部分に対応する領域を、右検出領域という。
ASIC28A、29Aは、左検出領域の左上の角を座標の原点O(0,0)とする。ASIC28A、29Aは、左右方向及び上下方向を、夫々、座標のX軸方向及びY軸方向とする。ASIC28A、29Aは、原点Oから右に向かう方向をX軸方向の正方向とし、原点Oから下に向かう方向をY軸方向の正方向とする。右検出領域の右上の角の座標を(X2(=1200),0)とする。左検出領域の右上の角の座標を、(X3(=600),0)とする。左検出領域の左下の角の座標を(Y2(=848),0)とする。
センサ基板7L,7R上で電子ペン3による筆記動作が行われた場合に座標データが検出される原理を、概略的に説明する。CPU21は、ASIC28A,29Aを制御して、センサ基板7L,7Rの各々のループコイルに、一本ずつ特定の周波数の電流(励磁用送信電流)を流す。これにより、センサ基板7L,7Rの各々のループコイルから磁界が発生する。この状態で、例えばユーザが電子ペン3を用いて、読取装置2に装着された紙媒体100の用紙111に線画を筆記する動作を行うと、電子ペン3はセンサ基板7L,7Rに近接する。そのため、電子ペン3の共振回路は電磁誘導によって共振し、誘導磁界を生じる。
次に、CPU21はASIC28A,29Aを制御して、センサ基板7L,7Rの各々のループコイルからの磁界の発生を停止させる。センサ基板7L,7Rの各々のループコイルは、電子ペン3の共振回路から発せられる誘導磁界を受信する。CPU21はASIC28A,29Aを制御して、センサ基板7L,7Rの各々のループコイルに流れる信号電流(受信電流)を検出させる。ASIC28A,29Aがこの動作を全てのループコイルについて一本ずつ実行し、受信電流を検出することによって、電子ペン3の位置を示す座標データが検出される。
更に、電子ペン3を用いて用紙111に線画を筆記する動作が行われている状態では、芯体31に筆圧が付与される。コイル32のインダクタンスは、芯体31に付与される筆圧に応じて変化する。これにより、芯体31に付与される筆圧に応じて、電子ペン3の共振回路の共振周波数が変化する。CPU21は、共振周波数の変化(位相変化)を検出して、電子ペン3に付与された筆圧を特定する。つまりCPU21は、特定した筆圧によって、紙媒体100の用紙111に線画が筆記されている状態であるか否かを判断できる。
なお、上記実施形態における電子ペン3の位置の検出方法は、他の方法に変更できる。例えば読取装置2は、上面にタッチパネルを備えていてもよい。この場合、電子ペン3によって筆記された位置は、タッチパネルが押下された位置に相当する。従って、読取装置2のCPU21は、タッチパネルが押下された位置を示す座標データを、タッチパネルから取得できる。
次に、スマートフォン19の電気的構成を説明する。スマートフォン19は、CPU41、RAM42、フラッシュROM43、無線通信部44、入力回路45、出力回路46、タッチパネル191、及びディスプレイ192を主に備える。CPU41は、スマートフォン19の制御を行う。CPU41は、RAM42、フラッシュROM43、無線通信部44、入力回路45、及び出力回路46と電気的に接続している。
RAM42は、種々の一時データを記憶する。無線通信部44は、外部の電子機器と近距離無線通信を実行するためのコントローラである。入力回路45は、CPU41へタッチパネル191からの指示を送る制御を行う。出力回路46は、CPU41からの指示に応じてディスプレイ192に画像を表示する制御を行う。
フラッシュROM43には、CPU41が実行するプログラム、及び、読取装置2から受信した画像ファイルが記憶される。スマートフォン19は、図示外の媒体読取装置(例えば、メモリカードスロット)を備える。スマートフォン19は、記憶媒体(例えば、メモリカード)に記憶されているプログラムを、媒体読取装置で読み取ってフラッシュROM43にインストールできる。又、スマートフォン19に接続されている外部機器(図示外)又はネットワークからプログラムを受信して、フラッシュROM43にインストールしてもよい。
図3を参照し、紙媒体100の用紙111の一例である用紙121について説明する。図3の左側、右側、上側、下側を、夫々、用紙111の左側、右側、上側、下側と定義して説明する。なお、図3は、紙媒体100を見開き状態とした場合に左右に配置される2頁分の用紙121を示している。この状態で、左側に配置される用紙121の裏面である左頁面121Lと、右側に配置される用紙121の表面である右頁面121Rとが左右に並ぶ。
図3に示すように、用紙121の左頁面121Lは、記入領域123L、選択チェックボックス124L、及び保存チェックボックス125Lを有する。用紙121の右頁面121Rは、記入領域123R、選択チェックボックス124R、及び保存チェックボックス125Rを有する。保存チェックボックス125L,125Rは、夫々、左頁面121L及び右頁面121Rの右下に印刷されている。保存チェックボックス125L,125Rは、夫々、矩形状である。選択チェックボックス124L,124Rは、夫々、保存チェックボックス125L,125Rより小さい矩形状で、保存チェックボックス125L,125Rの左上に隣接して配置される。以下、記入領域123L,123Rを総称して、記入領域123ともいう。選択チェックボックス124L,124Rを総称して、選択チェックボックス124ともいう。保存チェックボックス125L,125Rを総称して、保存チェックボックス125ともいう。
記入領域123は、ユーザが線画を筆記するための領域である。選択チェックボックス124は、通常モードによる動作を終了させて選択モードに切り替えるために、ユーザが線画を筆記する領域を示す。保存チェックボックス125は、読取装置2が通常モードで動作する状態で、記入領域123に筆記された線画を確定させるためにユーザが線画を筆記する領域を示す。又、読取装置2が選択モードで動作する状態で、保存チェックボックス125には、後述する指定マークが筆記される場合もある。詳細は後述する。
なお、読取装置2において使用可能な用紙111は、図3の用紙121に限定されず、他のフォーマットの用紙111であってもよい。選択チェックボックス124及び保存チェックボックス125の夫々の形状及び位置は変更できる。例えば、夫々は円形であってもよい。選択チェックボックス124及び保存チェックボックス125は、記入領域123の左上、左下、及び右上の何れかの位置に設けられていてもよい。選択チェックボックス124と保存チェックボックス125とは、離隔していてもよい。例えば、記入領域123の夫々の左下に選択チェックボックス124が設けられ、記入領域123の夫々の右下に保存チェックボックス125が設けられていてもよい。
用紙121に筆記された線画に基づいて画像ファイルが作成される場合のCPU21の処理の概要について、図3を参照して説明する。読取装置2の電源がONされた場合、CPU21は、読取装置2の動作モードを通常モードとする。読取装置2のCPU21は、電子ペン3に対して筆圧が付与されている間、ASIC28A,29Aを介して電子ペン3の位置を示す座標データを一定周期で繰り返し取得する。CPU21は、取得された複数の座標データの夫々に、座標データが取得された時刻を示す時間データを関連付けて、RAM22の第1領域に記憶する。電子ペン3に対する筆圧の付与が終了した時点でRAM22の第1領域に記憶されている複数の座標データ及び複数の時間データは、電子ペン3によって用紙121に筆記された線画を構成する1つの線分の位置を示す。以下、1つの線分の位置を示す複数の座標データ、及び、複数の座標データの夫々に関連付けられた複数の時間データを、総称して線分データという。
CPU21は、電子ペン3に対する筆圧の付与が終了したと判断した場合、用紙121の記入領域123、選択チェックボックス124、及び、保存チェックボックス125の何れに線画が筆記されたかを、RAM22の第1領域に記憶された線分データに基づいて判断する。CPU21は、記入領域123に線画が筆記されたと判断した場合、RAM22の第1領域に記憶された線分データを、RAM22の第2領域に記憶し、RAM22の第1領域をクリアする。ユーザが電子ペン3を用いて記入領域123に線分を1つずつ筆記する毎に、RAM22の第2領域に線分データが順に記憶される。即ち、RAM22の第2領域には、通常モードで動作する間に記入領域123に筆記された線画の線分データが蓄積される。
CPU21は、記入領域123に線画が筆記された後、保存チェックボックス125に線画が筆記されたと判断した場合、RAM22の第2領域に記憶された少なくとも1つの線分データを含むストロークデータを作成する。ストロークデータには、保存チェックボックス125に線画が筆記されてから、次に保存チェックボックス125に線画が筆記されるまでに取得された少なくとも1つの線分データが含まれる。次に、CPU21は、作成したストロークデータに含まれる少なくとも1つの線分データを1つずつ抽出する。CPU21は、抽出した線分データに対応する複数の座標データによって示される複数の位置の間を、関連付けられた複数の時間データによって示される時刻の順に直線で結ぶ。CPU21は、線分データ毎に1つずつ得られる線分を結合し、線画として特定する。CPU21は、特定した線画を含む画像の画像ファイルを作成する。画像ファイルは、線画をデシタル画像によって示すデータファイルである。このように保存チェックボックス125は、読取装置2が通常モードで動作する状態の場合、記入領域123に記入された線画を確定させ、確定させた線画を含む画像ファイルの作成を指示するために使用される。
具体例を挙げて説明する。図3において、線画511(文字列「2013年12月ミーティング」)、512(文字列「月間売上高の推移(1月〜11月)」)、513(線グラフ)、514(文字列「客層を広げたい」)が記入領域123Lに筆記された後、保存チェックボックス125Rにチェックマークが筆記された場合を例に挙げる。この場合、CPU21は、線画511〜514を示すストロークデータを作成する。次にCPU21は、作成したストロークデータに基づき、線画511〜514を示す画像ファイルを作成する。続いて、線画515(円グラフ)、516(文字列「若年層に評判が良い」)、517(文字列「売り上げは順調に伸びているが、客層に偏りがある。」)が記入領域123Rに筆記された後、保存チェックボックス125Rにチェックマークが筆記された場合を例に挙げる。この場合、CPU21は、線画515〜517を示すストロークデータを作成する。次にCPU21は、作成したストロークデータに基づき、線画515〜517を示す画像ファイルを作成する。
なお、CPU21は、保存チェックボックス125Lにチェックマークが筆記された場合には、記入領域123Lに筆記された線画のみを示す画像ファイルを作成し、保存チェックボックス125Rにチェックマークが筆記された場合には、記入領域123Rに筆記された線画のみを示す画像ファイルを作成してもよい。即ち、CPU21は、保存チェックボックス125L、125Rの何れかにチェックマークが筆記された場合、対応する記入領域123L、123Rの何れかに筆記された線画のみを示す画像ファイルを作成してもよい。
一方、CPU21は、記入領域123に線画が筆記された後、選択チェックボックス124に線画が筆記されたと判断した場合、はじめに、選択チェックボックス124に筆記された線画に対応する線分データを、RAM22の第2領域から削除する。CPU21は、選択チェックボックス124に線画が筆記された後、次に保存チェックボックス125に線画が筆記される迄の間、選択モードで動作する。CPU21は、選択モードで動作する間に、記入領域123に線画が筆記された場合、RAM22の第1領域に記憶された線分データを、RAM22の第3領域に記憶し、RAM22の第1領域をクリアする。即ち、RAM22の第3領域には、選択モードで動作する間に記入領域123に筆記された線画の線分データが蓄積される。CPU21は、RAM22の第3領域に記憶した線分データに基づいて線画を特定し、特定した線画によって選択される複数の領域、及び、線画によって示される複数の数字を特定する。このように選択チェックボックス124は、読取装置2の通常モードでの動作を終了させ、選択モードに変更させるために使用される。
具体例を挙げて説明する。図3において、線画511〜517が記入領域123に筆記された後、選択チェックボックス124Rにチェックマークが筆記され、続いて、線画521、531が互いに近接した状態で記入領域123に筆記された場合を例に挙げる。線画521は、記入領域123のうち、線画511が筆記された領域を囲む線画である。線画531は、数字「1」を示す。以下、特定の領域を囲む線画を、囲い線画ともいい、数字を示す線画を、数字線画ともいう。この場合、CPU21は、線画521及び線画531に対応する線分データを、RAM22の第3領域から読み出す。CPU21は、線画521に対応する線分データに基づいて、線画521によって囲まれた領域を含む最小の長方形を特定する。具体的には次の通りである。CPU21は、線画521に対応する線分データに含まれる複数の座標データに基づいて、最小のX座標、最大のX座標、最小のY座標、及び、最大のY座標の夫々を特定する。CPU21は、特定した4つ座標を頂点とする長方形を、線画521によって囲まれた領域を含む最小の長方形として特定する。以下、特定された長方形によって囲まれた領域を、選択領域という。又、CPU21は、読み出した線分データに基づいて、線画531によって示される数字を特定する。
次に、CPU21は、特定した選択領域及び数字に関連するデータを、図4に示すテーブル231に記憶する。図4を参照し、テーブル231について説明する。テーブル231には、選択領域を示す長方形の左上の位置を示すX座標及びY座標を示す座標データが格納される。又、テーブル231には、選択領域の上下方向の長さを示すデータが高さ(H)として格納され、左右方向の長さを示すデータが幅(W)として格納される。又、テーブル231には、特定された数字を示すデータが備考として格納される。又、テーブル231には、囲い線画が筆記された順を示すインデックスが、X座標、Y座標、高さ(H)、幅(W)、及び備考の夫々のデータに対応付けられて格納される。以下、テーブル231に格納されるインデックス、X座標、Y座標、高さ(H)、幅(W)、及び備考のまとまりを、レコードという。
具体例を挙げて説明する。読取装置2が選択モードで動作する状態で、線画521、531(図3参照)が筆記された後、囲い線画である線画521、522、523、524、525、526(図3参照)が順に筆記され、次いで、数字を示す数字線画である線画531、532、533、534、535、536(図3参照)の夫々が、線画522〜526の夫々に近接する位置に筆記された場合を例に挙げる。線画521、522、523、524、525、526の夫々は、記入領域の123のうち、線画511、517、516、514、513、515の夫々が筆記された領域を囲む。CPU21は、線画521〜526の夫々が筆記される毎に、筆記された囲い線画の線分データに基づいて選択領域を特定し、特定した選択領域に関連するデータ(X座標、Y座標、高さ(H)、幅(W))にインデックスを対応付けてテーブル231に格納する。又、CPU21は、線画531〜536が筆記されたと判断した場合、筆記された線画531〜536の夫々を、最も近接する囲い線画に対応付ける。CPU21は、線画521〜526の夫々に対応する選択領域に関連するデータ(X座標、Y座標、高さ(H)、幅(W))に、線画531〜536の夫々によって特定される数字を備考として対応付け、テーブル231に格納する。
次に、CPU21は、選択モードで動作する間に保存チェックボックス125に線画が筆記されたと判断した場合、保存チェックボックス125に筆記された線画が、第1丸マーク、第2丸マーク、第1三角マーク、第2三角マーク、第1四角マーク、及び、第2四角マークの何れであるかを判断する。以下、第1丸マーク、第2丸マーク、第1三角マーク、第2三角マーク、第1四角マーク、及び、第2四角マークを、総称して指定マークという。指定マークは、複数の囲い線画に基づいて特定される複数の選択領域の夫々の順序付け方法と配置方法とを指定するためのマークである。第1丸マーク、第1三角マーク、及び、第1四角マークの夫々は、黒丸(●)、黒三角(▲)、及び黒四角(■)である。第2丸マーク、第2三角マーク、及び、第2四角マークの夫々は、白丸(○)、白三角(△)、及び白四角(□)である。
第1丸マーク及び第2丸マークは、ユーザによって複数の囲い線画が筆記された順に、複数の囲い線画に対応する複数の選択領域を順序付けすることを指定するためのマークである。第1三角マーク及び第2三角マークは、複数の囲い線画の夫々に近接して筆記された数字線画によって特定される数字の順に、複数の囲い線画に対応する複数の選択領域を順序付けすることを指定するためのマークである。第1四角マーク及び第2四角マークは、複数の囲い線画を、夫々の位置を示すY座標の最小値を基準として左頁面121L上で上から下に順に並べ、次いで、右頁面121R上で上から下に順に並べたときの順に、複数の囲い線に対応する複数の選択領域を順序付けすることを指定するためのマークである。又、第1丸マーク、第1三角マーク、及び、第1四角マークは、複数の選択領域を左上から下方向に順に配置させることを指定するためのマークである。第2丸マーク、第2三角マーク、及び、第2四角マークは、複数の選択線画を左上から右方向へ順に配置させ、右方向にスペースがなければ、既に配置された選択領域の下側に、左に寄せて配置させることを指定するためのマークである。このように保存チェックボックス125は、読取装置2が選択モードで動作する状態の場合、選択領域の順序付け方法及び配置方法を指示するために使用される。
CPU21は、選択モードで動作する間に保存チェックボックス125に指定マークが筆記されたと判断した場合、フラッシュROM23に記憶された図示外の方法テーブルに基づいて、指定マークに対応する順序付け方法及び配置方法を決定する。方法テーブルには、指定マークの種別を示す複数の種別情報が格納されている。又、複数の種別情報の夫々には、対応する順序付け方法及び複数の配置方法が関連付けられて格納されている。CPU21は、筆記された線画の形状に基づいて指定マークの種別を特定する。CPU21は、特定した識別の種別情報に関連付けられた順序付け方法及び配置方法を、方法テーブルを参照して決定できる。
CPU21は、保存チェックボックス125の指定マークが筆記された場合、テーブル231(図3参照)に基づいて複数の選択領域を特定し、RAM22の第2領域に記憶された線分データを、複数の選択領域毎に抽出する。CPU21は、複数の選択領域毎に抽出した複数の線分データの夫々に基づいて、夫々の選択領域に含まれる線画を特定する。以下、選択領域に含まれる線画を、選択線画という。CPU21は、複数の選択線画の夫々を示すストロークデータを作成する。CPU21は、複数の選択領域、及び、複数の選択領域の夫々に対応する複数の選択線画を、指定マークの種別に応じて決定された順序付け方法及び配置方法で配置させる。その後、CPU21は、複数の選択線画を示すストロークデータを、位置の変更に応じて変換する。CPU21は、指定マークの種別に応じた順序付け方法及び配置方法で複数の選択線画の夫々が配置された画像ファイルを、変換したストロークデータに基づいて作成する。
具体例を挙げて説明する。図3に示すように、通常モードにおいて線画511〜517が筆記された後、選択モードにおいて、囲い線画である線画521〜526、及び、数字線画である線画531〜536に筆記され、保存チェックボックス125Rに第1丸マークが筆記された場合を例に挙げる。
CPU21は、囲い線画である線画521〜526の夫々に基づいて、選択領域611〜616(図5参照)を特定する。CPU21は、特定した選択領域611〜616の夫々に対応するレコードを、テーブル231(図3参照)に格納する。CPU21は、テーブル231に格納されたレコードに基づき、RAM22の第2領域から、特定した選択領域611〜616毎に複数の線分データを抽出する。CPU21は、選択領域611〜616毎に抽出した複数の線分データの夫々に基づいて、複数の選択線画(線画511、517、516、514、513、515)の夫々を示すストロークデータを作成する。保存チェックボックス125に第1丸マークが筆記されているので、CPU21は、選択領域611〜616を、夫々に対応する線画521〜526が筆記された順で左上から下方向に順に配置させる。CPU21は、選択領域611〜616の夫々に対応する線画511、517、516、514、513、515が同様の順序付け方法及び配置方法で配置されるように、ストロークデータを変換する。CPU21は、変換したストロークデータに基づいて画像ファイルを作成する。
図5を参照し、作成された画像ファイルによって示される画像601について説明する。図5の左側、右側、上側、下側を、夫々、画像601の左側、右側、上側、下側と定義する。CPU21は、センサ基板7L、7Rによって検出される座標データによって示される座標の1単位を、画像601の1画素に対応させる。CPU21は、読取装置2のX軸方向の正方向を、画像601の左から右に向かう方向に対応させ、読取装置2のY軸方向の正方向を、画像601の上から下に向かう方向に対応させる。画像601の左右方向の総画素数は、読取装置2の左検出領域の右上の角の座標と同じX3に設定される。画像601の上下方向の画素数は制限されない。
CPU21は、選択領域611〜616の左端を画像601左端に揃えて上から下方向に順に配置させる。選択領域611の左上の角は、画像601の左上の角に配置される。選択領域611の左下の角に選択領域612の左上の角が配置される。選択領域612の左下の角に選択領域613の左上の角が配置される。選択領域613の左下の角に選択領域614の左上の角が配置される。選択領域614の左下の角に選択領域615の左上の角が配置される。選択領域615の左下の角に選択領域616の左上の角が配置される。選択領域611〜616の夫々に対応する選択線画である線画511、517、516、514、513、515は、選択領域611〜616の夫々の中に配置される。
図3の場合と異なり、保存チェックボックス125Rに第1三角マークが筆記された場合を例に挙げる。なお、図3に示す例では、囲い線画である線画521〜526の夫々に近接する数字線画である線画531〜536の夫々は、数字「1」「2」「3」「4」「5」「6」を示し、線画521〜526の夫々が筆記された順と一致する。従ってCPU21は、保存チェックボックス125に第1三角マークが筆記された場合、図5と同じ画像601の画像ファイルを作成する。
図3の場合と異なり、保存チェックボックス125Rに第1四角マークが筆記された場合を例に挙げる。なお、図3に示す例では、囲い線画は、左頁面121L上を、線画521、525、524の順で上から下に並んでおり、右頁面121R上を、線画526、523、522の順で上から下に並んでいる。又、線画521、525、524、526、523、522の夫々に基づいて特定される選択領域によって、線画511、513、514、515、516、517の夫々が選択線画として選択されている。この場合、CPU21は、上記と同様の方法によって、複数の選択線画(線画511、513、514、515、516、517)の夫々を示すストロークデータを作成する。CPU21は、線画521、525、524、526、523、522が順に筆記されていることに基づき、夫々に対応する選択領域を左上から下方向に順に配置させる。CPU21は、選択領域の夫々に対応する線画511、513、514、515、516、517が同様の順序付け方法及び配置方法で配置されるように、ストロークデータを変換する。CPU21は、変換したストロークデータに基づいて画像ファイルを作成する。この場合、図示しないが、線画511、513、514、515、516、517が左上から下方向に順に配置された画像の画像ファイルが作成される。
図3の場合と異なり、保存チェックボックス125Rに第2丸マークが筆記された場合を例に挙げる。この場合、CPU21は、特定の選択領域の右側に次の選択領域を配置させたときに、左右方向に並べた選択領域の左右方向の長さがX3(=600)以下であるか判断する。CPU21は、左右方向の長さがX3以下であると判断した場合、次の選択領域を、特定の選択領域の右側に並べて配置させる。一方、CPU21は、左右方向の長さがX3よりも大きいと判断した場合、次の選択領域を、特定の選択領域の下側に、左に寄せて配置させる。これによってCPU21は、作成される画像ファイルによって示される画像の右端から、選択領域が右側にはみ出ないようにする。
CPU21は、上記と同様の方法によって、複数の選択領域611〜616(図6参照)に対応する選択線画(線画511、517、516、514、513、515)の夫々を示すストロークデータを作成する。CPU21は、複数の選択領域611〜616、及び、複数の選択領域の夫々に対応する選択線画(線画511、517、516、514、513、515)が、上記の順序付け方法及び配置方法で配置されるように、ストロークデータを変換する。CPU21は、変換したストロークデータに基づいて画像ファイルを作成する。
図6を参照し、作成された画像ファイルによって示される画像602について説明する。図6の左側、右側、上側、下側を、夫々、画像601の左側、右側、上側、下側と定義する。CPU21は、選択領域611〜613、615、616の左端を画像602の左端に揃えて上から下方向に順に配置させる。選択領域611〜613、615、616の夫々に含まれる線画511、517、516、513、515は、選択領域611〜613、615、616の夫々の中に配置される。画像601と異なる点は、選択領域613の右側に選択領域614が配置され、選択領域613の中に線画514が配置されている点である。選択領域613の右上の角に選択領域616の左上の角が配置される。CPU21がこのように選択領域614を配置させた理由は、選択領域613の右側に選択領域614を配置させたときに、左右方向に並べた選択領域613、614の左右方向の長さがX3(=600)以下になると判断したためである。
なお、保存チェックボックス125Rに第2三角マークが筆記された場合、CPU21は、図6と同じ画像602の画像ファイルを作成する。保存チェックボックス125Rに第2四角マークが筆記された場合の具体例の説明は省略する。
図7〜図10を参照し、読取装置2のCPU21によって実行されるメイン処理について説明する。まずユーザは、紙媒体100を読取装置2に位置決めして装着する。ユーザは、用紙121(図3参照)の左頁面121L及び右頁面121Rが左右に配置されるように、紙媒体100を見開き状態とする。この状態でユーザは、読取装置2の電源をONする。CPU21は、読取装置2の電源がONされた場合に、フラッシュROM23に記憶されたプログラムに基づいて動作することで、メイン処理を開始する。
CPU21は、初期化処理を実行する(S11)。初期化処理において、CPU21は、RAM22に記憶されたデータをクリアする。CPU21は、ASIC28A,29Aの制御を開始する。これによってCPU21は、読取装置2に装着された紙媒体100の用紙121に電子ペン3を用いて線画が筆記されているか否かを判断できる状態になる。又、CPU21は、電子ペン3を用いて線画が筆記されている状態であると判断した場合に、電子ペン3の位置を示す座標データを取得できる状態になる。
又、CPU21は、初期化処理において、読取装置2に装着された紙媒体100の用紙121のフォーマットのレイアウトデータを、フラッシュROM23から読み出してRAM22に記憶する。CPU21は、用紙121が装着される領域、即ち読取装置2の前面のうち、選択チェックボックス124及び保存チェックボックス125(図3参照)の夫々に対応する領域を、RAM22に記憶したレイアウトデータに基づいて特定する。CPU21は、読取装置2の前面のうち、選択チェックボックス124及び保存チェックボックス125に対応する領域を除く領域を、記入領域123に対応する領域として特定する。以下、選択チェックボックス124に対応する読取装置2の前面の領域を、選択チェック領域という。保存チェックボックス125に対応する読取装置2の前面の領域を、保存チェック領域という。記入領域123に対応する読取装置2の前面の領域を、記入領域という。
CPU21は、初期化処理を実行した後、動作モードを通常モードとし、通常モードで動作する。CPU21は、電子ペン3に付与された筆圧に基づいて、用紙121に線画が筆記されている状態であるかを判断する(S13)。CPU21は、用紙121に線画が筆記されている状態でないと判断した場合(S13:NO)、処理をS13に戻し、S13の処理を繰り返す。CPU21は、用紙121に線画が筆記されている状態であると判断した場合(S13:YES)、ASIC28A,29Aを介して検出された電子ペン3の位置を示す座標データを取得する。詳細には、CPU21は、電子ペン3に対して筆圧が付与されている間、ASIC28A,29Aを介して座標データを一定周期で繰り返し取得する。又、CPU21は、座標データが取得された場合、取得された時刻を示す時間データを取得する。CPU21は、取得した座標データ及び時間データを対応付け、線分デーとしてRAM22の第1領域に記憶する。CPU21は、電子ペン3による1つの線分の筆記が終了するまで、線分データをRAM22の第1領域に記憶する処理を繰り返す。電子ペン3による1つの線分の筆記が終了した場合、RAM22の第1領域には、少なくとも1つの線分に対応する線分データが記憶されている。
CPU21は、1つの線分の筆記が終了したと判断した場合、選択チェックボックス124又は保存チェックボックス125に線画が筆記されたか否かを判断する(S15)。詳細には、CPU21は、RAM22の第1領域に記憶された線分データに含まれる座標データによって示される複数の位置が、何れも、選択チェック領域又は保存チェック領域内の位置を示していない場合、選択チェックボックス124及び保存チェックボックス125の何れにも線画が筆記されていないと判断する(S15:NO)。この場合、記入領域123に線画が筆記されていることになる。以下、線分データに含まれる座標データによって示される複数の位置を、線分データによって示される複数の位置と言い換える。CPU21は、RAM22の第1領域に記憶された線分データを、RAM22の第2領域に記憶し、RAM22の第1領域をクリアする。CPU21は処理をS13に戻す。
例えば図3に示すように、用紙121の左頁面121Lの記入領域123Lに、「2013年12月ミーティング」を示す線画511が筆記された場合、CPU21は、線画511に対応する線分データをRAM22の第2領域に記憶し、RAM22の第1領域をクリアする。続いて、用紙121の左頁面121Lの記入領域123Lに、「月間売上高の推移(1月〜11月)」を示す線画512が筆記された場合、CPU21は、線画512に対応する線分データをRAM22の第2領域に記憶し、RAM22の第1領域をクリアする。以上の処理は、線画513〜517が筆記される毎に繰り返される。結果、RAM22の第2領域には、記入領域123に筆記された線画511〜517を示す複数の線分データが記憶される。
線分データによって示される複数の位置のうち少なくとも1つが、選択チェック領域又は保存チェック領域内の位置を示している場合、CPU21は、選択チェックボックス124又は保存チェックボックス125の何れかに線画が筆記されたと判断する(S15:YES)。CPU21は、選択チェックボックス124に線画が筆記され、続けて、記入領域123に対して線画が筆記されたか判断する(S17)。選択チェックボックス124に線画が筆記されていないと判断した場合、保存チェックボックス125に線画が筆記されたことになる。CPU21は、選択チェックボックス124に線画が筆記されていないと判断した場合(S17:NO)、処理をS23に進める。
CPU21は、選択チェックボックス124に線画が筆記されたと判断した場合、動作モードを通常モードから選択モードに変更し、選択モードで動作する。CPU21は、RAM22の第1領域をクリアする。CPU21は、用紙121に対する線画の筆記が開始されたと判断した場合、線画の筆記が行われない状態が所定時間以上継続するまで、RAM22の第1領域に線分データを記憶する処理を繰り返す。なお、線画の筆記が行われない状態が所定時間以上継続するまで、RAM22の第1領域に線分データを記憶する処理を繰り返す理由は、複数の線画によって数字が構成される場合に、複数の線画の夫々を示す線分データをまとめるためである。CPU21は、線画の筆記が行われない状態が所定時間以上継続したと判断した場合、RAM22の第1領域に記憶した線分データに基づいて、記入領域123に線画が筆記されたかを判断する。CPU21は、選択チェックボックス124に線画が筆記された後、記入領域123に線画が筆記されずに保存チェックボックス125に線画が筆記されたと判断した場合(S17:NO)、動作モードを選択モードから通常モードに変更し、処理をS23に進める。
CPU21は、記入領域123に線画が筆記されたと判断した場合(S17:YES)、RAM22の第1領域に記憶された線分データを、RAM22の第3領域に記憶する。CPU21は、RAM22の第1領域をクリアする。CPU21は、RAM22の第3領域に記憶した線分データに基づき、線分データによって特定される線画を、囲い線画(例えば、線画521〜526、図3参照)、及び、数字線画(例えば、線画531〜536、図3参照)の何れかに区別する。
囲い線画及び数字線画の何れかに区分する具体的な方法は次の通りである。CPU21は、RAM22の第3領域に記憶した線分データ基づいて特定される線画に、周知のパターンマッチング技術を適用することによって、囲い線画であるかを判断する。なお、フラッシュROM23には、囲い線画のパターンマッチング用のデータベースが記憶されている。データベースには、囲い線画を示す参照パターン(例えば、円形、楕円形、長方形等)のデータが記憶されている。CPU21は、線分データと参照パターンのデータとに基づき、線分データによって特定される線画と参照パターンとを比較する。CPU21は、囲い線画を示す参照パターンの1つと線画とが類似すると判断した場合、囲い線画であると判断する。
又、CPU21は、RAM22の第3領域に記憶した線分データよって特定される線画に、周知の文字認識技術を適用することによって、数字線画であるかを判断する。なお、フラッシュROM23には、文字認識用のデータベースが記憶されている。データベースには、数字「0」〜「9」を示す参照パターンのデータが少なくとも含まれている。CPU21は、線分データと参照パターンのデータとに基づき、線分データによって特定される線画と参照パターンとを比較する。CPU21は、数字を示す参照パターンの1つと線画とが類似すると判断した場合、数字線画であると判断し、対応する数字を特定する。以下、囲い線画に対応する線分データを、囲い線分データという。数字線画に対応する線分データを、数字線分データという。
CPU21は、RAM22の第3領域に記憶された線分データを区分した後、テーブル231(図4参照)を作成する(S19)。詳細には次の通りである。CPU21は、RAM22の第3領域に記憶された線分データを囲い線分データに区分した場合、囲い線分データに基づき、既述の方法によって選択領域を特定する。CPU21は、特定した選択領域に関連するデータ(インデックス、X座標、Y座標、高さ(H)、幅(W)、図4参照)を、テーブル231に記憶する。一方、CPU21は、RAM22の第3領域に記憶された線分データを数字線分データに区分した場合、数字線分データによって示される位置に最も近い選択領域に関連するデータを、テーブル231から選択する。CPU21は、選択したデータに、数字線分データに基づいて特定された数字を備考として対応付け、テーブル231に格納する。CPU21は、テーブル231にデータを格納した後、処理をS21に進める。
例えば図3に示す例では、囲い線画である線画521〜526の夫々の近傍に、数字線画である線画531〜536が筆記されている。従ってCPU21は、線画521〜526の夫々に対応する選択領域に関連するデータに、線画531〜536の夫々に基づいて特定された数字「1」〜「6」を備考として対応付け、テーブル231に格納する。
CPU21は、選択モードで動作中に保存チェックボックス125に線画が筆記されたかを、RAM22の第1領域に記憶された線分データに基づいて判断する(S21)。CPU21は、保存チェックボックス125に線画が筆記されていないと判断した場合(S21:NO)、処理をS17に戻す。既に選択チェックボックス124に線画が既に筆記されているので、CPU21は、記入領域123に線画が筆記されたと判断した場合(S17:YES)、テーブル231を作成する処理(S19)を繰り返す。一方、CPU21は、選択モードで動作中に保存チェックボックス125に線画が筆記されたと判断した場合(S21:YES)、動作モードを選択モードから通常モードに変更する。CPU21は、画像ファイルを作成する処理(画像ファイル作成処理、図8参照)を実行する(S23)。画像ファイル作成処理の詳細は後述する。CPU21は、画像ファイル作成処理の終了後、メイン処理を終了させる。
図8を参照し、画像ファイル作成処理について説明する。CPU21は、RAM22の第1領域に記憶された線分データに基づいて、保存チェックボックス125に筆記された線画が、6つの指定マーク(第1丸マーク、第1三角マーク、第1四角マーク、第2丸マーク、第2三角マーク、及び、第2四角マーク)の何れと一致するかを判断する。詳細には、CPU21は、RAM22の第1領域に記憶された線分データに基づいて特定される線画に、周知のパターンマッチング技術を適用することによって、指定マークの何れと一致するかを判断する。なお、フラッシュROM23には、指定マークのパターンマッチング用のデータベースが記憶されている。データベースには、指定マークを示す参照パターンのデータが記憶されている。CPU21は、線分データと参照パターンのデータとに基づき、線分データによって特定される線画と参照パターンとを比較する。CPU21は、指定マークを示す参照パターンの1つと線画とが類似すると判断した場合、指定マークの何れかと一致すると判断する。CPU21は、一致すると判断された指定マークに対応する順序付け方法及び配置方法を、方法テーブルを参照して決定する。一方、CPU21は、6つの指定マーク以外の線画が保存チェックボックス125に筆記されていると判断した場合、順序付け方法及び配置方法を決定しない。
CPU21は、S19(図7参照)の処理によってテーブル231(図4参照)が作成され、フラッシュROM23に記憶されている場合、決定した順序付け方法でレコードが上から下に順に並んだ状態となるように、テーブル231のレコードを並び替える(S31)。詳細は次の通りである。CPU21は、保存チェックボックス125に筆記された指定マークが第1丸マーク又は第2丸マークであると判断した場合、インデックスの値の順にレコードが上から下に並んだ状態となるように、テーブル231のレコードを並び替える。これによって、ユーザによって複数の囲い線画が筆記された順に、複数の囲い線画に対応する複数の選択領域が順序付けられる。又、CPU21は、保存チェックボックス125に筆記された指定マークが第1三角マーク又は第2三角マークであると判断した場合、備考の値の順にレコードが上から下に並んだ状態となるように、テーブル231のレコードを並び替える。これによって、数字線画によって特定された数字の順に複数の選択領域が順序付けられる。又、CPU21は、保存チェックボックス125に筆記された指定マークが第1四角マーク又は第2四角マークであると判断した場合、テーブル231を参照し、X座標がX3(=600)以下のレコードを、Y座標が小さい順に並べ替える。その後、CPU21は、X座標がX3より大きいレコードを、Y座標が小さい順に並び替える。Y座標が同じデータが複数ある場合、X座標が小さいレコードを優先する。これによって、用紙121の左頁面121Lの記入領域123Lに筆記された囲い線画に対応する複数の選択領域が左上から順に順序付けられる。その後、用紙121の右頁面121Rの記入領域123Rに筆記された囲い線画に対応する複数の選択領域が左上から順に順序付けられる。
CPU21は、保存チェックボックス125に筆記された線画によって特定される指定マークが、第1丸マークであるか判断する(S33)。CPU21は、第1丸マークであると判断した場合(S33:YES)、テーブル231がフラッシュROM23に記憶されているかを判断する(S35)。CPU21は、テーブル231が記憶されていると判断した場合(S35:YES)、テーブル231に記憶されたレコードに基づいて、選択領域及び選択線画の順番及び配置を変更する処理(データ化処理、図10参照)を実行する(S37)。データ化処理の詳細は後述する。CPU21は、データ化処理の終了後、画像ファイル作成処理を終了させ、処理をメイン処理(図7参照)に戻す。
一方、CPU21は、テーブル231がフラッシュROM23に記憶されていないと判断した場合(S35:NO)、RAM22の第2領域に記憶された複数の線分データに基づいて、複数のストロークデータを作成する。CPU21は、作成した複数のストロークデータの夫々に基づいて、複数の線画を特定する。特定される複数の線画は、記入領域123に筆記された全ての線画を含む。CPU21は、特定した複数の線画を含む画像の画像ファイルを作成する(S39)。CPU21は、作成した画像ファイルを、フラッシュROM23に記憶する。CPU21は画像ファイル作成処理を終了させ、処理をメイン処理(図7参照)に戻す。
図10を参照し、図8のS37の処理によって実行されるデータ化処理について説明する。なお、S33(図8参照)の処理によって指定マークが第1丸マークであると判断されているので、テーブル231のレコードは、インデックスの値の順、即ち、囲み線画が筆記された順にレコードが上から下に並んだ状態となるように並び替えられている(S31、図8参照)。CPU21は、変数X1,Y1の夫々を0に設定し、変数iを1に設定する(S81)。CPU21は、テーブル231に記憶された全てのレコードについて、後述するS91又はS95の処理が行われたか否かを判断する(S83)。CPU21は、処理が行われていないレコードがテーブル231にある場合、テーブル231に記憶された全てのレコードについて処理が行われていないと判断する(S83:NO)。CPU21は、保存チェックボックス125に筆記された指定マークが、第2丸マーク、第2三角マーク、及び、第2四角マークの何れかであるか判断する(S85)。CPU21は、S33(図8参照)の処理によって、指定マークが第1丸マークであると判断しているので(S85:NO)、処理をS95に進める。
CPU21は、テーブル231の上から変数i番目のレコードに対応する選択領域に含まれる選択線画のストロークデータを、RAM22の第2領域に記憶された線分データから抽出する。CPU21は、テーブル231の上から変数i番目のレコードのX座標をX1に変更し、Y座標をY1に変更する。CPU21は、抽出したストロークデータを、X座標及びY座標の夫々の変更分に応じて変換する(S95)。CPU21は、変数X1,Y1,iを更新する(S97)。詳細には、CPU21は、変数i番目のレコードの高さ(H)を変数Y1に加え、更新後の変数Y1とする。CPU21は、変数iに1を加算して更新する(S97)。CPU21は処理をS83に戻す。CPU21は、更新された変数iに基づいて上記の処理を繰り返す。
CPU21は、テーブル231に記憶された全てのレコードについて処理が行われたと判断した場合(S83:YES)、S95の処理によって変換された全てのストロークデータに基づいて画像ファイルを作成する。CPU21はデータ化処理を終了させ、処理を画像ファイル作成処理(図8参照)に戻す。
図8に示すように、CPU21は、保存チェックボックス125に筆記された線画によって特定される指定マークが、第1丸マークでないと判断した場合(S33:NO)、第2丸マークであるか判断する(S41)。CPU21は、第2丸マークであると判断した場合(S41:YES)、フラッシュROM23にテーブル231が記憶されているかを判断する(S43)。CPU21は、テーブル231が記憶されていると判断した場合(S43:YES)、データ化処理(図10参照)を実行する(S45)。データ化処理の詳細は後述する。CPU21は、データ化処理の終了後、画像ファイル作成処理を終了させ、処理をメイン処理(図7参照)に戻す。一方、CPU21は、テーブル231がフラッシュROM23に記憶されていないと判断した場合(S43:NO)、S39の処理と同じ方法によって画像ファイルを作成し、フラッシュROM23に記憶する(S47)。CPU21は画像ファイル作成処理を終了させ、処理をメイン処理(図7参照)に戻す。
図10を参照し、図8のS45の処理によって実行されるデータ化処理について説明する。なお、S41(図8参照)の処理によって指定マークが第2丸マークであると判断されているので、テーブル231のレコードは、インデックスの値の順、即ち、囲み線画が筆記された順にレコードが上から下に並んだ状態となるように並び替えられている(S31、図8参照)。CPU21は、変数X1,Y1の夫々を0に設定し、変数iを1に設定する(S81)。CPU21は、テーブル231に記憶された全てのレコードについて、後述するS91又はS95の処理が行われたか否かを判断する(S83)。CPU21は、処理が行われていないレコードがテーブル231にある場合、テーブル231に記憶された全てのレコードについて処理が行われていないと判断する(S83:NO)。CPU21は、保存チェックボックス125に筆記された指定マークが、第2丸マーク、第2三角マーク、及び、第2四角マークの何れかであるか判断する(S85)。CPU21は、S41(図8参照)の処理によって、指定マークが第2丸マークであると判断しているので(S85:YES)、処理をS87に進める。
CPU21は、テーブル231の上から変数i番目のレコードに対応する選択領域に含まれる選択線画のストロークデータを、RAM22の第2領域に記憶された線分データから抽出する。CPU21は、テーブル231の上から変数i番目のレコードのX座標を変数X1に移動させ、Y座標を変数Y1に移動させた場合に、変数i番目のレコードに対応する選択領域の右端のX座標がX3(=600)以下となるか判断する(S87)。具体的には、CPU21は、変数i番目のレコードの幅(W)がX3−X1以下であるか否かを判断する。CPU21は、幅(W)がX3−X1以下であると判断した場合、選択領域がX軸方向における所定の範囲内に収まると判断する(S87:YES)。この場合、CPU21は、処理をS91に進める。CPU21は、幅(W)がX3−X1より大きいと判断した場合、選択領域がX軸方向における所定の範囲内に収まらないと判断する(S87:NO)。この場合、CPU21は、変数X1を0に設定する。又、CPU21は、変数i−1番目のレコードの高さ(H)を変数Y1に加え、更新後の変数Y1とする(S89)。CPU21は処理をS91に進める。
CPU21は、テーブル231の上から変数i番目のレコードに対応する選択領域に含まれる選択線画のストロークデータを、RAM22の第2領域に記憶された線分データから抽出する。CPU21は、テーブル231の上から変数i番目のレコードのX座標をX1に変更し、Y座標をY1に変更する。CPU21は、抽出したストロークデータを、X座標及びY座標の夫々の変更分に応じて変換する(S91)。CPU21は、変数X1,Y1,iを更新する(S93)。詳細には、CPU21は、変数i番目のレコードの幅(W)を変数X1に加え、更新後の変数X1とする。又、CPU21は、変数i番目のレコードの高さ(H)をY1に加え、更新後の変数Y1とする。CPU21は、変数iに1を加算して更新する(S93)。CPU21は処理をS83に戻す。CPU21は、更新された変数iに基づいて上記の処理を繰り返す。
CPU21は、テーブルに記憶された全てのレコードについて処理が行われたと判断した場合(S83:YES)、S95の処理によって変換された全てのストロークデータに基づいて画像ファイルを作成する。CPU21はデータ化処理を終了させ、処理を画像ファイル作成処理(図8参照)に戻す。
図8に示すように、CPU21は、保存チェックボックス125に筆記された線画によって特定される指定マークが、第2丸マークでないと判断した場合(S41:NO)、第1三角マークであるか判断する(S49)。CPU21は、第1三角マークであると判断した場合(S49:YES)、フラッシュROM23にテーブル231が記憶されているかを判断する(S51)。CPU21は、テーブル231が記憶されていると判断した場合(S51:YES)、データ化処理(図10参照)を実行する(S53)。データ化処理の詳細は後述する。CPU21は、データ化処理の終了後、画像ファイル作成処理を終了させ、処理をメイン処理(図7参照)に戻す。一方、CPU21は、テーブル231がフラッシュROM23に記憶されていないと判断した場合(S51:NO)、S39、S47の処理と同じ方法によって画像ファイルを作成し、フラッシュROM23に記憶する(S55)。CPU21は画像ファイル作成処理を終了させ、処理をメイン処理(図7参照)に戻す。
図10を参照し、図8のS53の処理によって実行されるデータ化処理について説明する。なお、S49(図8参照)の処理によって指定マークが第1三角マークであると判断されているので、テーブル231のレコードは、備考の値の順、即ち、数字線画によって特定される数字の順にレコードが上から下に並んだ状態となるように並び替えられている(S31、図8参照)。CPU21は、S37(図8参照)と同じように処理を実行する。CPU21は、テーブル231に記憶された全てのレコードについて処理が行われたと判断した場合(S83:YES)、S95の処理によって変換された全てのストロークデータに基づいて画像ファイルを作成する。CPU21はデータ化処理を終了させ、処理を画像ファイル作成処理(図8参照)に戻す。
図8に示すように、CPU21は、保存チェックボックス125に筆記された線画によって特定される指定マークが、第1三角マークでないと判断した場合(S49:NO)、図9に示すように、第2三角マークであるか判断する(S57)。CPU21は、第2三角マークであると判断した場合(S57:YES)、フラッシュROM23にテーブル231が記憶されているかを判断する(S59)。CPU21は、テーブル231が記憶されていると判断した場合(S59:YES)、テーブル231に記憶されたレコードに基づいて、データ化処理(図10参照)を実行する(S61)。データ化処理の詳細は後述する。CPU21は、データ化処理の終了後、画像ファイル作成処理を終了させ、処理をメイン処理(図7参照)に戻す。一方、CPU21は、テーブル231(図8参照)がフラッシュROM23に記憶されていないと判断した場合(S59:NO)、S39(図8参照)、S47(図8参照)、S55(図8参照)の処理と同じ方法によって画像ファイルを作成し、フラッシュROM23に記憶する(S63)。CPU21は画像ファイル作成処理を終了させ、処理をメイン処理(図7参照)に戻す。
図10を参照し、図9のS61の処理によって実行されるデータ化処理について説明する。なお、S57(図9参照)の処理によって指定マークが第2三角マークであると判断されているので、テーブル231のレコードは、備考の値の順、即ち、数字線画によって特定される数字の順にレコードが上から下に並んだ状態となるように並び替えられている(S31、図8参照)。CPU21は、S45(図8参照)と同じように処理を実行する。CPU21は、テーブル231に記憶された全てのレコードについて処理が行われたと判断した場合(S83:YES)、S91の処理によって変換された全てのストロークデータに基づいて画像ファイルを作成する。CPU21はデータ化処理を終了させ、処理を画像ファイル作成処理(図9参照)に戻す。
図9に示すように、CPU21は、保存チェックボックス125に筆記された線画によって特定される指定マークが、第2三角マークでないと判断した場合(S57:NO)、第1四角マークであるか判断する(S65)。CPU21は、第1四角マークであると判断した場合(S65:YES)、フラッシュROM23にテーブル231が記憶されているかを判断する(S67)。CPU21は、テーブル231が記憶されていると判断した場合(S67:YES)、データ化処理(図10参照)を実行する(S69)。データ化処理の詳細は後述する。CPU21は、データ化処理の終了後、画像ファイル作成処理を終了させ、処理をメイン処理(図7参照)に戻す。一方、CPU21は、テーブル231がフラッシュROM23に記憶されていないと判断した場合(S67:NO)、S39(図8参照)、S47(図8参照)、S55(図8参照)、S63の処理と同じ方法によって画像ファイルを作成し、フラッシュROM23に記憶する(S71)。CPU21は画像ファイル作成処理を終了させ、処理をメイン処理(図7参照)に戻す。
図10を参照し、図9のS69の処理によって実行されるデータ化処理について説明する。なお、S65(図9参照)の処理によって指定マークが第1四角マークであると判断されているので、テーブル231のレコードは、左頁面121L上での上下方向の並び順、及び、右頁面121R上での上下方向の並び順にレコードが上から下に並んだ状態となるように並び替えられている(S31、図8参照)。CPU21は、S37(図8参照)、S53(図8参照)と同じように処理を実行する。CPU21は、テーブル231に記憶された全てのレコードについて処理が行われたと判断した場合(S83:YES)、S95の処理によって変換された全てのストロークデータに基づいて画像ファイルを作成する。CPU21はデータ化処理を終了させ、処理を画像ファイル作成処理(図8参照)に戻す。
図9に示すように、CPU21は、保存チェックボックス125に筆記された線画によって特定される指定マークが、第1四角マークでないと判断した場合(S65:NO)、第2四角マークであるか判断する(S73)。CPU21は、第2四角マークであると判断した場合(S73:YES)、フラッシュROM23にテーブル231が記憶されているかを判断する(S75)。CPU21は、テーブル231が記憶されていると判断した場合(S75:YES)、データ化処理(図10参照)を実行する(S77)。データ化処理の詳細は後述する。CPU21は、データ化処理の終了後、画像ファイル作成処理を終了させ、処理をメイン処理(図7参照)に戻す。一方、CPU21は、テーブル231がフラッシュROM23に記憶されていないと判断した場合(S75:NO)、S39(図8参照)、S47(図8参照)、S55(図8参照)、S63、S71の処理と同じ方法によって画像ファイルを作成し、フラッシュROM23に記憶する(S79)。CPU21は画像ファイル作成処理を終了させ、処理をメイン処理(図7参照)に戻す。
図9に示すように、CPU21は、保存チェックボックス125に筆記された線画によって特定される指定マークが、第2四角マークでないと判断した場合(S73:NO)、S39(図8参照)、S47(図8参照)、S55(図8参照)、S63、S71、S79の処理と同じ方法によって画像ファイルを作成し、フラッシュROM23に記憶する。CPU21は画像ファイル作成処理を終了させ、処理をメイン処理(図7参照)に戻す。
CPU21は、メイン処理を終了させた後、スマートフォン19から無線送信されたデータ要求コマンドを、無線通信部24を介して受信した場合、フラッシュROM23に記憶した画像ファイルを、無線通信部24を介してスマートフォン19に無線送信する。
スマートフォン19のCPU41は、読取装置2から画像ファイルを取得するための操作がタッチパネル191を介して行われた場合、無線通信部44を介して読取装置2との間で近距離無線通信を実行し、読取装置2に対してデータ要求コマンドを送信する。読取装置2のフラッシュROM23に記憶された画像ファイルは、読取装置2からスマートフォン19に無線送信される。CPU41は、読取装置2から無線送信された画像ファイルを受信し、フラッシュROM43に記憶する。CPU41は、フラッシュROM43に記憶した画像ファイルに基づいて、電子ペン3によって用紙121に筆記された線画の少なくとも一部を含む画像をディスプレイ192に表示させる。なお、読取装置2からスマートフォン19に対して画像ファイルが送信される場合の通信は、無線通信に限定されず有線通信であってもよい。
以上のように、読取装置2のCPU21は、指定データ(第1丸マーク、第2丸マーク、第1三角マーク、第2三角マーク、第1四角マーク、第2四角マーク)の夫々に対応する順序付け方法に応じて、複数の選択領域の順番を決定できる。ユーザは、用紙121の記入領域123に複数の線画を筆記した後、更に囲い線画を筆記する。その後、ユーザは、保存チェックボックス125に指定マークを筆記する。このようにして、ユーザは、複数の選択領域に含まれる複数の選択線画の夫々を、ユーザの所望する順番で順序付けできる。
CPU21は、指定データの夫々に対応する配置方法に応じて、複数の選択領域の配置を決定できる。この場合、ユーザは、用紙121の保存チェックボックス125に指定マークを筆記するという簡単な操作で、複数の選択領域に含まれる複数の選択線画の夫々を、をユーザの所望する配置方法で配置させることができる。
ユーザは、用紙121の保存チェックボックス125に指定マークを筆記することによって、複数の選択領域の順序付け方法及び配置方法を、読取装置2に指示できる。従って、ユーザは、所望する順序付け方法及び配置方法で複数の選択線画の夫々を配置させる指示を容易に行うことができる。
CPU21は、選択チェックボックス124に線画が筆記された場合、選択モードで動作する。CPU21は、選択モードで動作する間に記入領域123に線画が筆記されたと判断した場合、筆記された線画を、囲い線画又は数字線画に区別する。このためユーザは、選択チェックボックス124に線画を筆記するという簡単な操作で、通常の線画と、囲い線画及び数値線画とを区別して読取装置2に認識させることができる。
CPU21は、囲い線画を囲む最小の矩形領域を、選択領域として特定する。この場合、ユーザは、用紙121に囲い線画を記載することで、囲い線画の夫々を囲む最小の矩形領域内の線画を選択できる。
センサ基板7L、7R、及び、センサ制御基板28、29は本発明の「検出手段」の一例である。記入領域123が本発明の「第一領域」の一例である。S13の処理を行うCPU21は本発明の「第一取得手段」の一例である。S15の処理を行うCPU21は本発明の「第一判断手段」の一例である。S17の処理を行うCPU21は本発明の「第二取得手段」「第四取得手段」の一例である。テーブル231は本発明の「領域情報」の一例である。テーブル231が記憶されるフラッシュROM23は本発明の「第一記憶部」の一例である。S19の処理を行うCPU21は本発明の「記憶制御手段」の一例である。保存チェックボックス125は本発明の「第二領域」の一例である。S21の処理を行うCPU21は本発明の「第三取得手段」の一例である。S31の処理を行うCPU21は本発明の「第一決定手段」の一例である。S35、S43、S51、S59、S67、S75の処理を行うCPU21は本発明の「第二判断手段」の一例である。S37、S45、S53、S61、S69、S77を行うCPU21は本発明の「第二決定手段」「変換手段」の一例である。指定マークの形状は本発明の「第一形状」「第二形状」の一例である。方法テーブルが記憶されるフラッシュROM23は本発明の「第二記憶部」「第三記憶部」の一例である。選択チェックボックス124は本発明の「第三領域」の一例である。
本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。上記のメイン処理の一部は、スマートフォン19のCPU41によって実行されてもよい。例えば、上記実施形態では、読取装置2のCPU21によって画像ファイルが作成され、スマートフォン19からの要求に応じて、作成された画像ファイルがスマートフォン19に送信された。これに対し、画像ファイルは、スマートフォン19のCPU41によって作成されてもよい。例えばCPU21は、S31の処理によってテーブル231を作成した後、S33以降の処理を行わなくてもよい。CPU21は、スマートフォン19から無線送信されたデータ要求コマンドを受信した場合、フラッシュROM23に記憶したテーブル231を、スマートフォン19に送信してもよい。スマートフォン19のCPU41は、読取装置2からテーブル231を受信した場合、受信したテーブル231に基づいて画像ファイルを作成してもよい。CPU41は、作成した画像ファイルに基づいて、電子ペン3によって用紙121に筆記された線画と同一形状の線画を含む画像をディスプレイ192に表示させてもよい。この場合、読取装置2のCPU21の処理負荷を軽減できるので、電子ペン3によって筆記された線画を示す画像をスマートフォン19のディスプレイ192に短い時間でスムーズに表示させることができる。
又、CPU21は、S37、S39、S45、S47、S53、S55、S61、S63、S69、S71、S77、S79の処理において、画像ファイルを作成せずストロークデータのみを作成し、フラッシュROM23に記憶してもよい。CPU21は、スマートフォン19から無線送信されたデータ要求コマンドを受信した場合、フラッシュROM23に記憶したストロークデータを、スマートフォン19に送信してもよい。スマートフォン19のCPU41は、読取装置2からストロークデータを受信した場合、受信したストロークデータに基づいて画像ファイルを作成してもよい。
上記において、CPU21は、囲み線画と、囲み線画に近接する数字線画とを対応付け、テーブル231に格納した。これに対し、ユーザは、囲み線画に対応する数字線画を筆記する場合、囲み線画を筆記した直後に、対応する数字線画を筆記してもよい。CPU21は、囲み線画が筆記されたと判断した後、所定時間内に数字線画が筆記された場合、双方を対応付けてテーブル231に格納してもよい。
用紙121には、選択チェックボックス124と保存チェックボックス125とが共通化された1つの共通チェックボックスが印刷されてもよい。CPU21は、共通チェックボックスに筆記された線画の態様に応じて、S15、S17、S19、S33、S41、S49、S57、S65、S73の判断を行ってもよい。
又、選択チェックボックス124及び保存チェックボックス125は用紙121に設けられていなくてもよい。CPU21は、取得した線分データによって示される複数の位置に応じて、動作モードを変更させるための線画の筆記を判断してもよい。又、CPU21は、電子ペン3が用紙121の特定の位置に押し付けられた状態の継続時間に応じて、上記判断を行ってもよい。又、CPU21は、入力部25に対して所定の入力操作が行われた場合に、動作モードを変更してもよい。
CPU21は、選択モードで動作中に保存チェックボックス125に指定マークが筆記された場合、筆記された指定マークに応じて、複数の選択領域の順序付け方法及び配置方法を決定した。これに対してCPU21は、選択モードで動作中に保存チェックボックス125に任意の線画が筆記された場合、上記の6つの順序付け方法及び配置方法のうち予め定められた順序付け方法及び配置方法で、複数の選択領域を配置させてもよい。CPU21は、囲い線画を含む最小の長方形を選択領域として特定した。これに呈してCPU21は、囲い線画によって囲まれた領域を選択領域として特定してもよい。
1 手書入力システム
2 読取装置
3 電子ペン
19 スマートフォン
21 CPU
23 フラッシュROM
41 CPU
100 紙媒体
121 用紙
123 記入領域
124 選択チェックボックス
125 保存チェックボックス
231 テーブル

Claims (6)

  1. 紙媒体を載置可能であり、前記紙媒体が載置される検出領域の何れかの位置に近接した筆記具の位置を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出された位置であって、前記検出領域の所定の領域である第一領域内の位置を示す座標データを、前記紙媒体に筆記された複数の線画を示す第一データとして取得する第一取得手段と、
    前記第一取得手段による前記第一データの取得を終了する指示を受け付けたか否かを判断する第一判断手段と、
    前記第一判断手段によって前記指示を受け付けたと判断された後に前記検出手段によって検出された位置を示す座標データであって、前記複数の線画のうち少なくとも一部の線画を囲う複数の囲い線画を示す座標データを、第二データとして取得する第二取得手段と、
    前記第二取得手段によって取得された前記第二データによって示される前記複数の囲い線画に応じて特定される複数の領域を示す領域情報を第一記憶部に記憶させる記憶制御手段と、
    前記第二取得手段によって前記第二データが取得された後に前記検出手段によって検出された位置であって、前記検出領域のうち前記第一領域とは異なる所定の領域である第二領域内の位置を示す座標データを、前記複数の領域の順序付け方法を示す第三データとして取得する第三取得手段と、
    前記第三取得手段によって取得された前記第三データによって示される前記順序付け方法に応じて、前記複数の領域の順番を決定する第一決定手段と、
    を備えたことを特徴とする筆記データ処理装置。
  2. 前記第三データは、前記複数の領域の配置方法を更に示し、
    前記領域情報が前記第一記憶部に記憶されているか否かを判断する第二判断手段と、
    前記第二判断手段によって前記第一記憶部に前記領域情報が記憶されていると判断された場合に、前記第三データによって示される前記配置方法に応じて、前記第一決定手段によって決定された前記順番で、前記複数の領域の配置を決定する第二決定手段と、
    前記第二決定手段によって決定された前記配置に前記複数の領域が配置されるように、前記第一データによって示される位置のうち、前記複数の領域の夫々の領域内の位置を示す座標データであって、前記複数の領域の夫々の領域に対応する前記紙媒体の領域内に筆記された線画を示す座標データである第四データを変換する変換手段と
    を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の筆記データ処理装置。
  3. 複数の第一形状を識別する第一識別情報が、前記複数の領域の複数の配置方法と関連付けられて、第二記憶部に記憶され、
    前記第二決定手段は、前記第三データによって示される位置に応じて特定される形状が前記複数の第一形状のうちの1つの第一形状であると判断された場合に、前記複数の配置方法のうち前記1つの第一形状を識別する第一識別情報に関連付けられた配置方法に応じて、前記複数の領域の前記配置を決定することを特徴とする請求項2に記載の筆記データ処理装置。
  4. 複数の第二形状を識別する第二識別情報が、前記複数の領域の複数の順序付け方法と関連付けられて、第三記憶部に記憶され、
    前記第一決定手段は、前記第三データによって示される位置に応じて特定される形状が前記複数の第二形状のうちの1つの第二形状であると判断された場合に、前記複数の順序付け方法のうち前記1つの第二形状を識別する第二識別情報に関連付けられた順序付け方法で、前記複数の領域の前記順番を決定することを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の筆記データ処理装置。
  5. 前記検出領域は、前記第一領域及び前記第二領域とは異なる所定の領域である第三領域を含み、
    前記検出手段によって検出された位置であって、前記第三領域内の位置を示す座標データを、前記指示を示す第五データとして取得する第四取得手段を更に備え、
    前記第一判断手段は、前記第四取得手段によって前記第五データが取得された場合に、前記指示を受け付けたと判断することを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の筆記データ処理装置。
  6. 前記複数の領域の夫々は、前記第二データによって示される前記複数の囲い線画の夫々を囲む最小の矩形領域を示すことを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の筆記データ処理装置。
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