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JP2015147445A - 車両用灯具およびその駆動装置 - Google Patents

車両用灯具およびその駆動装置 Download PDF

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JP2015147445A
JP2015147445A JP2014020003A JP2014020003A JP2015147445A JP 2015147445 A JP2015147445 A JP 2015147445A JP 2014020003 A JP2014020003 A JP 2014020003A JP 2014020003 A JP2014020003 A JP 2014020003A JP 2015147445 A JP2015147445 A JP 2015147445A
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隆雄 村松
Takao Muramatsu
隆雄 村松
伊藤 昌康
Masayasu Ito
昌康 伊藤
村上 健太郎
Kentaro Murakami
健太郎 村上
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Koito Manufacturing Co Ltd
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Abstract

【課題】さまざまな故障モードを確実に検出する。【解決手段】駆動装置200は、複数の光源102とともに使用され、車両用灯具100を構成する。複数の駆動ユニット202は、複数の光源102に対応して設けられ、それぞれが共通の入力電圧VINを受け、対応する光源102に駆動電圧を供給するとともに、対応する光源102に流れる電流IDRVを目標輝度に応じた目標電流IREFに安定化可能に構成される。コントローラ212は、コンバータ210から対応する光源102に対して流れ出るソース電流ISRC、対応する光源102からコンバータ210に流れ込むシンク電流ISNKのうちの一方が、目標電流IREFと一致するようにコンバータ210を制御する。異常検出回路214は、ソース電流ISRCとシンク電流ISNKのうちの他方にもとづいて、異常を検出する。【選択図】図2

Description

本発明は、自動車などに用いられる車両用灯具に関する。
車両用灯具は、一般にロービームとハイビームとを切りかえることが可能である。ロービームは、近方を所定の照度で照明するものであって、対向車や先行車にグレアを与えないよう配光規定が定められており、主に市街地を走行する場合に用いられる。一方、ハイビームは、前方の広範囲および遠方を比較的高い照度で照明するものであり、主に対向車や先行車が少ない道路を高速走行する場合に用いられる。したがって、ハイビームはロービームと比較してより運転者による視認性に優れているが、車両前方に存在する車両の運転者や歩行者にグレアを与えてしまうという問題がある。
近年、車両の周囲の状態にもとづいて、ハイビームの配向パターンを動的、適応的に制御するADB(Adaptive Driving Beam)技術が提案されている。ADB技術は、車両の前方の先行車両、対向車両や歩行者の有無を検出し、車両あるいは歩行者に対応する領域を減光するなどして、車両あるいは歩行者に与えるグレアを低減するものである。
特開2005−329819号公報
ADB機能を有する車両用灯具について説明する。図1は、比較技術に係るADB機能を有する車両用灯具のブロック図である。なおこの比較技術を公知技術として認定してはならない。
車両用灯具100rは、複数の光源102_1〜102_Nおよび駆動装置200rを備える。ADBにおいては、ハイビーム照射領域は、複数N個(Nは2以上の自然数)のサブ領域に分割される。そして、複数のサブ領域を照射するよう配置される複数の光源102_1〜102_Nが設けられる。駆動装置200rは、複数の光源102_1〜102_Nそれぞれのオン(点灯)、オフ(消灯)あるいは輝度を制御することで、ハイビームの配向を変化させる。
駆動装置200rは、バッテリ2からスイッチ4を介してバッテリ電圧VBAT(入力電圧VINともいう)を受ける。駆動装置200rは、複数の光源102_1〜102_Nに対応づけられる複数の駆動ユニット202_1〜202_Nを備える。i(1≦i≦N)番目の駆動ユニット202_iは、対応する光源102_iに、目標輝度に応じた駆動電流IDRViを供給する。たとえば光源102は、直列に接続された複数のLED(発光ダイオード)を含むLEDストリング(LEDモジュールとも称する)である。
複数の駆動ユニット202_1〜202_Nはそれぞれ、独立にオン、オフが制御可能に構成され、またオン(点灯)状態における駆動電流の量も独立に設定可能となっている。
車両用灯具100を制御する上流のプロセッサは、車両前方の状態にもとづいて、ハイビームにより照射すべきサブ領域を判定し、点灯すべき光源102を選択する。そしてプロセッサは、点灯すべき光源102に対応する駆動ユニット202に対して、点灯を指示し、その他のサブ領域に対応する駆動ユニット202に対しては、消灯を指示する。
本発明者らは、図1の車両用灯具100rについて検討した結果、以下の課題を認識するに至った。
駆動装置200rと複数の光源102_1〜102_Nの間は、ケーブルハーネス108を介して電気的に接続される。車両用灯具100の信頼性を高めるためには、ケーブルハーネス108の配線あるいはコネクタ部分における、断線(オープン)、異なるチャンネル間のショート、などの異常を検出することが要求される。
いま、2つのチャンネルCH1、CH2に着目する。隣接するチャンネルの配線同士のショートには、以下の組み合わせが考えられる。
(i)第1チャンネルCH1のカソード(K1)と第2チャンネルCH2のカソード(K2)のショート
(ii)第1チャンネルCH1のアノード(A1)と第2チャンネルCH2のカソード(K2)のショート
(iii)第1チャンネルCH1のカソード(K1)と第2チャンネルCH2のアノード(A2)のショート
(iv)第1チャンネルCH1のアノード(A1)と第2チャンネルCH2のアノード(A2)のショート
各チャンネルにおいて、駆動ユニット202は、光源102に流れ込む向きの電流(ソース電流)を検出し、ソース電流ISRCが目標電流IREFに近づくように、フィードバックによって出力電圧VOUT、言い換えればLEDのアノードカソード間の順方向電圧Vfを調節するものとする。
故障モード(i)では、第1チャンネルCH1、第2チャンネルCH2両方の光源102_1、102_2が正常に点灯する。この故障モード(i)は、異常状態として検出する必要はない。
故障モード(ii)では、第1チャンネルCH1の光源102_1が消灯し、第2チャンネルCH2の光源102_2が正常に点灯する。そして、第1チャンネルCH1において、アノード(A1)−カソード(K1)間の電圧が低下したことにもとづいて異常(ショート)を検出できる。
故障モード(iii)では、第1チャンネルCH1の光源102_1が正常に点灯し、第2チャンネルCH2の光源102_2が消灯する。そして、第2チャンネルCH2において、アノード(A2)−カソード(K2)間の電圧が低下したことにもとづいて異常(ショート)を検出できる。
故障モード(iv)では、光源102_1、102_2それぞれのソース電流ISRC1、ISRC2が目標電流IREF1、IREF2に安定化され、したがってそれらの合計電流は、IREF1+IREF2に安定化される。ここで、光源102_1を含む電流経路と、光源102_2を含む電流経路のインピーダンスが等しければ、IREF1+IREF2は、等しく2つの光源102_1、102_2に分流する。
しかしながら、光源102のインピーダンスはチャンネルごとにばらつくのが一般的である。具体的には、各光源102を構成するLEDの個数が等しい場合であっても、LED個々の順方向電圧は製造ばらつきを有するため、各チャンネルの電流経路のインピーダンスは不均一となる。あるいはチャンネルごとに、光源102を構成するLEDの個数を異ならしめた場合には、各チャンネルの電流経路のインピーダンスはさらに不均一なものとなる。
故障モード(iv)の発生時に、Z1>Z2であったとする。Z1は、第1チャンネルCH1の電流経路のインピーダンスであり、Z2は、第2チャンネルCH2の電流経路のインピーダンスである。この場合、駆動ユニット202_1、202_2により生成された電流IREF1+IREF2は、第2チャンネルCH2の光源102_2に集中して流れてしまう。その結果、光源102_2の発熱が問題となり、あるいは光源102_2の信頼性に影響を及ぼすおそれがある。
かかる状況においても、駆動ユニット202_1、202_2の内部では、それぞれが生成すべきソース電流および電圧が正常に生成されているため、異常を検出することができない。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、さまざまな故障モードを確実に検出可能な車両用灯具およびその駆動装置の提供にある。
本発明のある態様は、複数の光源とともに使用され、車両用灯具を構成する駆動装置に関する。駆動装置は、複数の光源に対応して設けられ、それぞれが共通の入力電圧を受け、対応する光源に駆動電圧を供給するとともに、対応する光源に流れる電流を目標輝度に応じた目標電流に安定化可能に構成された複数の駆動ユニットを備える。複数の駆動ユニットはそれぞれ、入力電圧を昇圧、降圧または反転するコンバータと、コンバータから対応する光源に対して流れ出るソース電流、対応する光源からコンバータに流れ込むシンク電流のうちの一方が、目標電流と一致するようにコンバータを制御するコントローラと、ソース電流とシンク電流のうちの他方にもとづいて、異常を検出する異常検出回路と、を含む。
この態様によると、すべての故障モードを検出することができ、回路素子の信頼性を高めることができる。
異常検出回路は、その検出精度がコントローラの検出精度よりも低く構成されてもよい。異常検出回路には、異常の発生の有無を検出しうる精度があれば足り、電流のフィードバック制御に必要とされる精度までは要求されない。この態様によれば、回路構成を簡素化でき、回路面積やコストを低減できる。
異常検出回路は、対応する光源の消灯期間において、異常の検出動作を停止してもよい。これにより、制御による積極的な消灯時に監視対象の電流が減少した状態を、異常判定の対象から除外することができる。
異常検出回路は、対応する光源の点灯期間において、検出される電流がしきい値より低い状態が、所定時間持続したときに、異常と判定してもよい。
これにより、回路保護が不要であるごく短時間の異常をマスクすることができ、あるいは、ノイズの影響等による異常の誤検出を防止できる。
しきい値は所定値であってもよい。あるいはしきい値は、目標電流に応じてもよい。
複数の駆動ユニットと複数の光源は、ケーブルハーネスを介して着脱可能に接続されてもよい。
本発明の別の態様は、車両用灯具に関する。車両用灯具は、複数の光源と、上述のいずれかの駆動装置と、を備える。
本発明のある態様によれば、さまざまな故障モードを確実に検出できる。
比較技術に係るADB機能を有する車両用灯具のブロック図である。 実施の形態に係る駆動装置を備える車両用灯具のブロック図である。 駆動ユニットの構成例を示す回路図である。 異常検出回路の構成例を示す回路図である。 図4の異常検出回路の動作波形図である。 車両用灯具を備えるランプユニットの斜視図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本明細書において、「部材Aが、部材Bと接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合のほか、部材Aと部材Bが、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
また本明細書において、電圧信号、電流信号などの電気信号、あるいは抵抗、キャパシタなどの回路素子に付された符号は、必要に応じてそれぞれの電圧値、電流値、あるいは抵抗値、容量値を表すものとする。
図2は、実施の形態に係る駆動装置200を備える車両用灯具100のブロック図である。駆動装置200は、図1と同様に、複数の光源102_1〜102_Nとともに使用され、全体として車両用灯具100を構成する。
駆動装置200は、複数の駆動ユニット202_1〜202_Nを備える。複数の駆動ユニット202_1〜202_Nは、複数の光源102_1〜102_Nに対応して設けられる。i番目の駆動ユニット202_iはそれぞれ、共通の入力電圧VINを受け、対応する光源102_iに駆動電圧を供給するとともに、対応する光源102_iに流れる電流IDRViを目標輝度に応じた目標電流IREFiに安定化可能に構成される。
複数の駆動ユニット202はそれぞれ、コンバータ210、コントローラ212、異常検出回路214を備える。第iチャンネルCHiに着目すると、コンバータ210_iは、入力電圧VINを昇圧、降圧もしくは反転する。コントローラ212_iは、コンバータ210_iから、対応する光源102_iに対して流れ出るソース電流ISRCi、対応する光源102_iからコンバータ210_iに流れ込むシンク電流ISNKiのうちの一方が、目標電流IREFiと一致するように、コンバータ210_iのスイッチング動作を制御する。たとえばコントローラ212_iには、図示しないマイコンやプロセッサから、目標電流IREFiを指示する信号S1_iと、対応する光源102_iのオン(点灯)・オフ(消灯)を指示する信号S2_iが入力される。コントローラ212の内部構成は特に限定されず、公知の回路を用いればよい。コントローラ212の制御方式としては、電圧モード制御、ピーク電流モード制御、平均電流モード制御、ヒステリシス制御(バンバン制御)などが知られており、いずれを用いてもよい。
また各チャンネルのコントローラ212_iは、(a)ソース電流ISRCiが、その目標電流IREFiに保たれているか、(b)対応する光源102のアノード(Ai)−カソード(Ki)間の電圧が正常範囲にあるか、を判定可能となっている。
異常検出回路214_iは、ソース電流ISRCとシンク電流ISNKのうちの他方にもとづいて異常を検出する。異常検出回路214は、正常時に、判定信号S3_1をアサート(たとえばハイレベル)し、異常時に判定信号S3_1をネゲート(たとえばローレベル)する。本実施の形態ではコントローラ212_iは、ソース電流ISRCにもとづいてコンバータ210を制御し、異常検出回路214_iは、シンク電流ISNKにもとづいて異常検出を行うものとする。
以上が駆動装置200および車両用灯具100の全体構成である。続いてその動作を説明する。
正常状態において、第iチャンネルCHiのコンバータ210_iは、そのソース電流ISRCiを目標値IREFiに安定化している。
任意の2つのチャンネルCHi、CHj(i≠j)に着目する。2つのチャンネルの配線同士のショートには、以下の組み合わせが考えられる。
(i)第iチャンネルCHiのカソード(Ki)と第jチャンネルCHjのカソード(Kj)のショート
(ii)第iチャンネルCHiのアノード(Ai)と第jチャンネルCHjのカソード(Kj)のショート
(iii)第iチャンネルCHiのカソード(Ki)と第jチャンネルCHjのアノード(Aj)のショート
(iv)第iチャンネルCHiのアノード(Ai)と第2チャンネルCHjのアノード(Aj)のショート
故障モード(i)では、第iチャンネルCHi、第jチャンネルCHi両方の光源102_i、102_jが正常に点灯する。この故障モード(i)は、異常状態として検出する必要はない。
故障モード(ii)では、第iチャンネルCHiの光源102_iが消灯し、第jチャンネルCHjの光源102_jが正常に点灯する。そして、第iチャンネルCHiにおいては、アノード(Ai)−カソード(Ki)間の電圧が低下して正常範囲から逸脱したり、ソース電流ISRCiが目標電流IREFiから逸脱するため、コントローラ212_iによって異常(ショート)を検出できる。さらにはシンク電流ISNKが減少するため、異常検出回路214_iによっても異常は検出できる。
故障モード(iii)では、第jチャンネルCHjの光源102_jが消灯し、第iチャンネルCHiの光源102_iが正常に点灯する。そして、第jチャンネルCHjにおいては、アノード(Ai)−カソード(Ki)間の電圧が低下して正常範囲から逸脱したり、ソース電流ISRCjが目標電流IREFjから逸脱するため、コントローラ212_jによって異常(ショート)を検出できる。さらにはシンク電流ISNKが減少するため、異常検出回路214_iによっても異常は検出できる。
故障モード(iv)では、光源102_i、102_jの合計電流が、IREFi+IREFjに安定化される。光源102_iを含む経路のインピーダンスZi、光源102_jを含む経路のインピーダンスZjの間に、Zi>Zjの関係が成り立つとすると、駆動装置200により生成される電流は、光源102_jに集中して流れ、光源102_iにはほとんど流れない。そうすると、第jチャンネルCHjのシンク電流ISNKjが増大し、第iチャンネルCHiのシンク電流ISNKiが減少することとなり、異常検出回路214_jあるいは214_iによって異常が検出される。
以上が車両用灯具100および駆動装置200の原理である。このように、実施の形態に係る車両用灯具100および駆動装置200によれば、さまざまな故障モードを確実に検出することができる。
続いて、駆動ユニット202の具体的な構成例を説明する。図3は、駆動ユニット202の構成例を示す回路図である。
図3のコンバータ210は、入力電圧VINを昇圧し、出力電圧VOUTを生成する。コンバータ210は、入力キャパシタC11、インダクタL1、スイッチングトランジスタM1、ダイオードD1、出力キャパシタC12、C13を備える。コンバータ210のトポロジーは一般的なブースト(Boost)コンバータであるため、説明を省略する。コンバータ210は、入力電圧VINを光源102のカソードに、出力電圧VOUTをそのアノードに印加する。したがって光源102の両端間には、VOUT−VINの駆動電圧が印加される。
コントローラ212は、コンバータ210を制御可能に構成されたIC(Integrated Circuit)である。コントローラ212の接地(GND)端子は接地され、駆動(DRV)端子は、スイッチングトランジスタM1のゲートと接続される。コントローラ212の電流制御(ICTRL)端子には図示しないプロセッサから、目標電流IREFを指示する信号S1aが入力される。またコントローラ212のパルス幅変調調光(PWMDIM)端子には、光源102をPWM駆動する際の、点灯期間と消灯期間のデューティ比を指示する信号S1bが入力される。
ソース電流ISRCの経路上には、電流検出用の第1抵抗Rs1が挿入されて、第1抵抗Rs1の両端間には、ソース電流ISRCに比例した電圧降下Vs1が発生する。コントローラ212の電流検出端子IS+、IS−には、第1抵抗Rs1の両端の電圧が入力される。コントローラ212は、電流検出端子IS+、IS−の電位差Vs1が目標電流IREFに応じた基準電圧VREFと一致するように、スイッチングトランジスタM1のゲートに供給するスイッチング信号S4のデューティ比を調節する。第1抵抗Rs1と並列に、ノイズ除去用のキャパシタC14を設けてもよい。
コントローラ212は、過電圧検出機能を備える。コントローラ212の過電圧保護(OVP:Over Voltage Protection)端子には、抵抗R11、R12によって分圧された出力電圧VOUT’が入力される。コントローラ212は、その内部において、電圧VOUT’を所定のしきい値VOVPと比較し、過電圧状態を検出可能となっている。コントローラ212は、過電圧状態を検出すると、異常信号FLTをアサート(たとえばハイレベル)し、外部のプロセッサに通知するとともに、光源102の駆動を停止する。
シンク電流ISNKの経路上には、電流検出用の第2抵抗Rs2が挿入され、第2抵抗Rs2の両端間には、シンク電流ISNKに比例した電圧降下Vs2が発生する。異常検出回路214は、第2検出抵抗Rs2の電圧降下をしきい値VSHRTと比較することにより、異常を検出する。しきい値VSHRTは、所定の値であってもよいし、目標電流IREFに応じた値であってもよい。
異常検出回路214は、その検出精度がコントローラ212の検出精度よりも低く構成される。なぜなら、異常検出回路214には、異常の発生の有無を検出しうる精度があれば足り、電流のフィードバック制御に必要とされる精度までは要求されないからである。これにより、回路構成を簡素化でき、回路面積やコストを低減できる。
好ましくは、異常検出回路214は、対応する光源102の消灯期間において、異常の検出動作を停止するよう構成される。言い換えれば、消灯期間において、判定信号S3は正常を示すレベル(アサート)に固定される。
また異常検出回路214は、対応する光源102の点灯期間において、検出される電流ISNKがしきい値より低い状態が、所定時間τ持続したときに、異常と判定するよう構成される。これにより、回路保護が不要であるごく短時間の異常をマスクすることができ、あるいは、ノイズの影響等による異常の誤検出を防止できる。
図4は、異常検出回路214の構成例を示す回路図である。異常検出回路214は、主として、トランジスタQ1〜Q4、抵抗R21〜R24、ダイオードD21、を含む。
トランジスタQ1、Q2はカレントミラー回路を形成しており、トランジスタQ1は、抵抗R21によりバイアスされる。トランジスタQ2のコレクタには、キャパシタC21、抵抗R22が接続される。トランジスタQ3は、キャパシタC21と並列に設けられる。トランジスタQ3は、光源102のオン、オフと同期して制御され、光源102の消灯期間においてオン、点灯期間においてオフする。
トランジスタQ1、Q2のベースエミッタ間電圧Vbe1、Vbe2には、以下の関係式が成り立つ。
Vbe1=Vbe2+Rs2×ISNK
光源102が消灯の間、トランジスタQ3はオンであり、したがってキャパシタC21の電圧VC21はゼロとなる。
光源102が点灯の間、トランジスタQ3はオフする。回路が正常であるとき、つまり十分に大きなシンク電流ISNKが流れているとき、第2抵抗Rs2には、大きな電圧降下Rs2×ISNKが発生する。このときトランジスタQ2のベースエミッタ間電圧Vbe2は小さくなり、トランジスタQ2がオフとなる。このときキャパシタC21には電流IQ2が供給されないため、キャパシタC21の電圧VC21は、ゼロとなる。
キャパシタC21の電圧VC21は、ダイオードD21および抵抗R23によってレベルシフトされ、レベルシフトされた電圧VR23はトランジスタQ4のベースに入力される。回路が正常であるとき、トランジスタQ4はオフであり、したがって判定信号S3は、ハイレベル(アサート)される。ダイオードD21、抵抗R23は、他の回路素子の組み合わせであってもよい。
光源102が点灯の間、回路が異常であるとき、つまりシンク電流ISNKが減少すると、第2抵抗Rs2の電圧降下Rs2×ISNKが小さくなる。このときトランジスタQ2のベースエミッタ間電圧Vbe2は大きくなり、トランジスタQ2がオンする。このときキャパシタC21にはトランジスタQ2から電流IQ2が供給され、充電される。その結果、キャパシタC21の電圧VC21が上昇する。このときの上昇速度は、抵抗R22およびキャパシタC21の容量値に応じている。
キャパシタC21の電圧VC21の上昇にともない、トランジスタQ4のベース電圧VR23が上昇する。そしてトランジスタQ4のベース電圧が0.7Vを超えると、トランジスタQ4がオンし、判定信号S3がネゲート(ローレベル)される。
さらに図4の駆動装置200においては、コントローラ212に対して、判定信号S3が入力され、過電圧状態のみでなく、異常検出回路214により異常が検出されたときも、異常信号FLTをアサートし、外部のマイコンに通知可能となっている。
具体的には、判定信号S3は、トランジスタQ5および抵抗R25を介して、抵抗R11、R12の接続点に入力される。異常検出回路214により異常が検出され、判定信号S3がローレベルとなると、トランジスタQ5がオンし、OVP端子VOUT’が電源電圧VDD付近までプルアップされる。その結果、過電圧検出用のコンパレータCMP1において、VOVP<VOUT’となるため、異常信号FLTがハイレベルとなる。異常検出回路214による検出結果が正常であるとき、判定信号S3はハイレベルでありトランジスタQ5はオフである。この場合には、トランジスタQ5、R25は無視され、したがって出力電圧VOUTを分圧した電圧が、OVP端子に入力され、過電圧判定が行われる。
図5は、図4の異常検出回路の動作波形図である。図5には、点灯期間中の時刻t0においてショート故障が発生した様子が示される。ショート故障が発生すると、ISNKが減少し、トランジスタQ2に電流IQ2が流れる。この電流IQ2によってキャパシタC21が充電されると、キャパシタC21の電圧VC21は、CR時定数にしたがって増大する。これに追従して、トランジスタQ4のベース電圧VR23が増大する。時刻t1に、ベース電圧VR23がトランジスタQ4のしきい値Vfより大きくなると、トランジスタQ4がオンし、判定信号S3がローレベルとなる。時刻t2にOVP端子の電圧VOUT’がしきい値電圧VOVPを超えると、異常信号FLTがアサート(ハイレベル)される。
図4の異常検出回路214によれば、対応する光源102の消灯期間において、判定信号S3はハイレベルに固定されるため、異常の検出動作を停止することができる。これにより、制御による積極的な消灯時にシンク電流ISNKが減少した状態を、異常判定の対象から除外することができる。
また、図4の異常検出回路214によれば、対応する光源102の点灯期間において、検出される電流ISNKがしきい値より低い状態が、所定時間τ持続したときに、異常と判定することができる。所定時間τは、キャパシタC21の容量および抵抗R22の抵抗値に応じて設定可能である。
最後に、車両用灯具100の用途を説明する。図6は、車両用灯具100を備えるランプユニット(ランプアッシー)500の斜視図である。ランプユニット500は、透明のカバー502、ハイビームユニット504、ロービームユニット506、筐体508を備える。上述の車両用灯具100は、たとえばハイビームユニット504に用いることができる。複数の光源102は、それぞれが異なる領域を照射するように、たとえば横方向に一列に配置される。そして、車両の走行状態において、車両側のコントローラ、たとえばECU(電子制御ユニット)により、照射すべき領域が適応的に選択される。車両用灯具100には、照射すべき領域を指示するデータが入力され、車両用灯具100は、指示された領域に対応する光源102を点灯させる。
以上、本発明について、実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、こうした変形例について説明する。
(変形例1)
実施の形態では、コントローラ212がソース電流ISRCにもとづいて電流制御を行い、異常検出回路214がシンク電流ISNKにもとづいて異常検出を行う場合を説明したが本発明はそれには限定されず、コントローラ212がシンク電流ISNKにもとづいて電流制御を行い、異常検出回路214がソース電流ISRCにもとづいて異常検出を行ってもよい。
(変形例2)
実施の形態ではコンバータ210がブーストコンバータである場合を説明したが、コンバータ210の構成、形式は特に限定されない。コンバータ210は、同期整流型のブーストコンバータ、フライバックコンバータ、フォワードコンバータ、Cukコンバータ、SEPICコンバータ、Zetaコンバータなど、公知のさまざまな形式を採用しうる。あるいはコンバータ210は降圧コンバータ、昇降圧コンバータであってもよい。また、コンバータ210の出力電圧は負電圧であってもよい。
(変形例3)
実施の形態では、コンバータ210の入力電圧VINと出力電圧VOUTを、光源102のカソード、アノードに供給する場合を説明したが、本発明はそれには限定されない。たとえば、光源102のカソードに接地電圧VGNDを供給し、アノードに出力電圧VOUTを供給してもよい。コンバータ210が負の出力電圧VOUTを生成する場合、アノードに入力電圧VINもしくは接地電圧VGNDを供給し、カソードに出力電圧VOUTを供給してもよい。
(変形例4)
実施の形態では、コンバータ210のスイッチングトランジスタM1のデューティ比を調節することで、光源102に供給する駆動電流IDRVを目標値に安定化させる場合を説明したが、本発明はそれには限定されない。たとえば、光源102と直列に、目標電流IREFに安定化された電流を生成する定電流源を接続し、光源102と定電流源の直列接続回路の両端間に、コンバータ210の出力電圧VOUTを供給するようにしてもよい。
(変形例5)
異常検出回路214の構成は、図4のそれには限定されない。当業者によれば、図4の構成以外にも、ソース電流ISNK(あるいはシンク電流ISNK)を、しきい値と比較可能な異常検出回路214が存在することが理解される。
図4の異常検出回路214は、以下のように把握することができる。
異常検出回路214は、検出対象の電流ISNKを電圧Vs2に変換するI/V変換回路(Rs2)と、変換された電圧Vs2に応じた電流(IQ2)を生成するV/I変換回路(Q1,Q2,R21)と、V/I変換回路により充電されるキャパシタC21と、キャパシタC21の電圧VC21を所定のしきい値と比較する比較回路(D21,R23,Q4)を備える。
I/V変換回路、V/I変換回路、比較回路それぞれを、図4のそれとは異なる構成としうることは、当業者には理解されるところである。たとえば比較回路は、電圧コンパレータで構成してもよい。また、V/I変換回路は、トランスコンダクタンスアンプ(gmアンプ)を用いて構成してもよい。
あるいは、V/I変換回路、I/V変換回路を省略し、第2抵抗Rs2の電圧降下を所定のしきい値と比較する構成としてもよい。たとえば第2抵抗Rs2の電圧降下を、電圧コンパレータを用いて、所定のしきい値電圧と比較する構成としてもよい。この場合、しきい値電圧を、駆動電流IDRVの目標電流IREFに応じて可変としてもよい。
(変形例6)
図6のランプユニット500では、ハイビームユニット504に図2の車両用灯具100を使用する場合を説明したが、それに代えて、あるいはそれに加えて、ロービームユニット506に車両用灯具100を用いてもよい。
(変形例7)
実施の形態では、駆動装置200と複数の光源102の間が、ケーブルハーネス108を介して着脱可能に接続される場合を説明したが本発明はそれには限定されない。ケーブルハーネス108に代えて、プリント基板上に形成された配線や、着脱不能な固定されたケーブルが用いられてもよい。
(変形例8)
実施の形態では、光源102がLEDで構成される場合を説明したが、光源102は、LD(レーザダイオード)、有機EL(エレクトロルミネッセンス)素子など、別の半導体光源を用いて構成されてもよい。
実施の形態にもとづき、具体的な語句を用いて本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が認められる。
2…電池、4…スイッチ、100…車両用灯具、102…光源、108…ケーブルハーネス、200…駆動装置、202…駆動ユニット、210…コンバータ、212…コントローラ、214…異常検出回路、500…ランプユニット、502…カバー、504…ハイビームユニット、506…ロービームユニット、508…筐体。

Claims (6)

  1. 複数の光源とともに使用され、車両用灯具を構成する駆動装置であって、
    前記複数の光源に対応して設けられ、それぞれが共通の入力電圧を受け、対応する前記光源に駆動電圧を供給するとともに、対応する前記光源に流れる電流を目標輝度に応じた目標電流に安定化可能に構成された複数の駆動ユニットを備え、
    前記複数の駆動ユニットはそれぞれ、
    前記入力電圧を昇圧、降圧もしくは反転するコンバータと、
    前記コンバータから対応する前記光源に対して流れ出るソース電流、対応する前記光源から前記コンバータに流れ込むシンク電流のうちの一方が、前記目標電流と一致するように前記コンバータを制御するコントローラと、
    前記ソース電流と前記シンク電流のうちの他方にもとづいて、異常を検出する異常検出回路と、
    を含むことを特徴とする駆動装置。
  2. 前記異常検出回路は、その検出精度が前記コントローラの検出精度よりも低く構成されることを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
  3. 前記異常検出回路は、対応する光源の消灯期間において、異常の検出動作を停止することを特徴とする請求項1または2に記載の駆動装置。
  4. 前記異常検出回路は、対応する光源の点灯期間において、検出される電流がしきい値より低い状態が、所定時間持続したときに、異常と判定することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の駆動装置。
  5. 前記複数の駆動ユニットと前記複数の光源は、ケーブルハーネスを介して着脱可能に接続されることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の駆動装置。
  6. 複数の光源と、
    請求項1から5のいずれかに記載の駆動装置と、
    を備えることを特徴とする車両用灯具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2021100647A1 (ja) * 2019-11-19 2021-05-27 株式会社小糸製作所 車両用灯具およびコントロールic
CN113710537A (zh) * 2019-04-11 2021-11-26 株式会社小糸制作所 车辆用灯具及其点亮电路
JP7604487B2 (ja) 2020-06-09 2024-12-23 株式会社小糸製作所 車両用灯具システム

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