JP2015132013A - スパッタリングターゲット及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】セラミックス製の焼結体の支持体側の表面粗さが所定の範囲にあり、その表面上に銅又は銅合金からなる下地層と、下地層と支持体とがインジウム又はインジウム合金によって接合されてなる、積層した構造を有するスパッタリングターゲット。
【選択図】なし
Description
インジウム−亜鉛酸化物(In2O3−ZnO:一般にIZOと称呼されている)スパッタリングターゲットは、液晶表示装置の透明導電性薄膜やガスセンサーなどに広く使用されている。
透明酸化物半導体は、スパッタリング法で大面積へ均一成膜可能、高移動度等の観点から注目されており、中でも、インジウム、ガリウム、亜鉛、酸素を構成元素とするIn−Ga−Zn−O系材料(以下、「IGZO」と記載する。)からなる非晶質IGZO膜の移動度は、アモルファスシリコンの移動度より高く、非晶質IGZO膜を活性層に用いた電界効果型トランジスタはオンオフ比が大きく、オフ電流値が低い等の特性を有するため、有望視されている。
接合強度が弱い場合には、ターゲットの操作、例えばスパッタリング装置への搬送又は装着時、又はスパッタリング時の熱影響を受け、ターゲットに歪が発生し、ターゲットが変形したり、亀裂が入ったり、場合によっては支持体から剥離する場合もある。
ターゲットの歪や亀裂は、スパッタリング時にアーキングの発生を伴い、スパッタリングによる成膜のばらつきを発生し、品質を低下させるという問題がある。
この特許文献1は、十分な接合率および接合強度が得られ、スパッタリング中に熱の影響を受けても割れの発生を著しく低減できるスパッタリングターゲットおよびその製造方法を提供することを課題とするというものである。
1)セラミック製の焼結体と支持体とが接合されたスパッタリングターゲットであって、セラミックス製の焼結体の支持体側の表面粗さRaが0.5μm以上4.0μm以下であり、その表面上に銅又は銅を80at%以上含有する銅合金からなる下地層が形成され、支持体と下地層とがインジウム又はインジウムを80at%以上含有するインジウム合金層で接合されてなる、積層した構造を有することを特徴とするスパッタリングターゲット。
4)支持体は棒状又は円筒状であり、かつ前記セラミックス製焼結体が円筒状であることを特徴とする上記1)又は2)記載のスパッタリングターゲット。
6)第1層が5〜20μm、第2層が5〜10μmの厚さにて形成されていることを特徴とする上記2)〜5)のいずれか一項に記載のスパッタリングターゲット。
8)支持体が、無酸素銅、銅合金、Ti(合金を含む)又はSUSであることを特徴とする上記1)〜7)のいずれか一項に記載のスパッタリングターゲット。
13)支持体は棒状又は円筒状であり、かつ前記セラミックス製焼結体が円筒状であることを特徴とする上記10)又は11)記載のスパッタリングターゲットの製造方法。
15)めっきにより、第1層を5〜20μmの厚さに、第2層を5〜10μmの厚さに形成することを特徴とする上記11)〜13)のいずれか一項に記載のスパッタリングターゲットの製造方法。
焼結体の材料としても、特に制限はないが、ITO、IZO又はIGZOなどの、セラミックス製焼結体が好適な材料である。
外観から見て亀裂が見えない場合でも、内部に歪が存在する場合には、スパッタリング時にアーキングの発生やパーティクルが多く発生し、スパッタリングによる成膜のばらつきを発生して品質が低下する場合がある。
これによって、ターゲットと下地層との相互間及び被覆層並びに支持体との接合強度を効果的に高めることができる。
以上によって、ターゲットと下地層との相互間及び被覆層(第1層、第2層)間並びに、これらと支持体との接合強度を効果的に高めることができる。これらの層構造は、支持体との密着性を高める機能を有する。
図1のAは組織写真であり、模式図Bは、前記組織写真Aの溝を説明したもので、図1Bの点線で示している部分が、粒子界面の溝に相当する(図1のBの矢印部分)。二値化して溝のみを表示したのが図1のCである。溝は不定形であり、主に粒子界面に沿って無数に存在する。
電解粗化(脱脂)を行うと、図2に示すように、殆どが0.1μm以上1μm以下の溝が形成される。0.1μm未満の溝が存在していても、また1μmを超える溝が少量存在していても、多くが0.1μm以上1μm以下の溝であれば、特に問題となるものではないことが容易に理解できるであろう。
また、本発明のスパッタリングターゲットは、棒状又は円筒状のバッキングチューブからなる支持体の外側又は内側に、円筒状のセラミックス製ターゲットを配置したスパッタリングターゲットとすることができる。このターゲットは円筒状であるが、層構造は、前記平板状のターゲットと同様の層構造を持つので、支持板との密着性を高めることができ、前記平板状のターゲットと同様の効果を有する。
なお、棒状又は円筒状の支持体の材料については、特に制限されるものではないが、無酸素銅、Cu−Cr(Cr:0.5−1.5wt%)合金等の銅合金、ステンレス(SUS)、Ti(合金を含む)が好適な材料である。以下、棒状又は円筒状の支持体を使用する場合は、同様の材料を使用することができる。
しかし、これらに制限する必要はない。例えば、ITOについては、ITO中のSnO2含有量を2〜36wt.%含有する材料、IZOについては、IZO中のZnOを7〜10.7wt.%含有する材料、IGZOについては、In:Ga:Znを、2:2:1(at%)、又は5:1:4(at%)、又は5:2:3(at%)の材料を使用することができる。
めっき膜の厚さが極端に薄くなる場合の問題点としては、バッキングプレート、バッキングチューブなどの支持体とセラミックス材をボンディング材で接合すると、両者の熱膨張差からターゲットには圧縮応力が残り(熱膨張係数:支持体>セラミックス材)、めっき膜の厚さが極端に薄くなると、強度不足からめっき膜が破壊されてしまう可能性がある。逆に、めっき膜を厚くすると、薄膜時には目立たなかった不良が顕在化しまして特性劣化が生じる可能性がある。また、厚膜化による生産性、経済性の悪化も懸念される。
好適な電解脱脂の条件(電流密度と処理時間)を表1に示す。粗化量はクーロン量で決まるが、実際の作業では電流密度と処理時間で管理されている。電流密度が低い場合には、微細溝形成が十分進まず、第一層の密着性が低下する。一方、電流密度が高すぎると、表面が必要以上に粗化され、表面粒子の一部が脱粒し、表面組織の強度低下につながる。結果として、電流密度が低い場合と同様に、第一層の密着性低下につながるので、適度な値に調整することが必要である。
銅電気めっきは、インジウムめっきと同様に、シアン化銅めっき液、ピロ燐酸銅めっき液、硫酸銅めっき液を使用して銅めっきを行う。
スルファミン酸系インジウムめっき液を使用して行う。
アノードにインジウムを使用し、めっき液としてスルファミン酸からなるめっき液を使用して、電流密度:1.5A/dm2以下、処理時間:60分以内、温度:室温、撹拌:有、の条件で行う。
円筒形のITOターゲット材(内径:φ135mm、板厚:10mm、長さ:224mm)を使用し、その表面に表5に示すように、サンドブラスト処理とエッチング処理を組み合わせた粗化を行い、Ra3.88μm、Rz18.54μmの粗面を得た。
第1層として電気銅めっきを行い、第2層としてインジウム電気めっきを実施した。前記第1層については、膜厚は6μm、第2層については、膜厚は8μmが得られた。ITOターゲット材の成分組成は、SnO2含有量:10.0wt.%、残部In2O3である。
上記表面の粗化方法について、詳細を説明する。
ITOターゲット材表面をサンドブラスト処理した後、王水エッチング処理を施し、Ra3.88μm、Rz18.54μmの粗面が得た。これは、電解粗化面とは異なるが、サンドブラスト処理によるマクロな粗化面に、王水エッチングによる微細溝を設けることで、電気Cuめっき膜の密着性を改善することが可能である。
空気圧:4〜5kgf/cm2
ノズル距離:100mm
メディア:アルミナ粒子(種類:ホワイトモランダム 粒子径:約300μm)
(王水エッチング条件は、次の通りである。)
処理時間:5分
処理温度:室温(約25℃)
撹拌:なし
バッキングチューブ(BT)には、ステンレス(SUS)を使用した。ボンディングされる複数のITO焼結体からなるシリンダーの内面に前記粗化処理、積層めっき処理を実施した。
ボンディング装置に、BTとシリンダーを設置する(シリンダーはBTの外側に配置する)。この際、各シリンダーの分割隙間、高さ位置(BTの端部とシリンダーの端部の位置)の調整、芯出し(BT、シリンダーの中心軸が一致するよう調整する)などを行った。
BTとシリンダーの間に溶融Inメタルを充填した(内部に残留している気泡、メタル酸化物を除去するためオーバーフローさせる程度まで充填する)。
次に、溶融Inメタルが十分に充填出来た状態で、溶融Inメタルの充填を停止し、ロータリーターゲット組立体全体を室温レベルまで冷却した。
超音波探傷により接着状態を確認したところ、接着率は98%であり、良好なめっき状態を得ることができた。
次に、めっき膜の密着性評価及び引っ張り試験を実施した。
試料(サイズ:30mm×50mm×10mm 積層めっき処理済み)を大気雰囲気、200℃、1時間の条件で加熱処理を実施した。次に、積層めっき面に引っ張り試験用の支柱をエポキシ系の接着剤で接着し、引っ張り試験機にサンプルを固定し、0.5mm/secの条件で支柱部分を引き上げ、最大荷重の値、支柱部分の面積などから積層めっき膜の引っ張り強度を算出した。
この試験により、サンプルは15MPa程度の引っ張り強度を有していることが確認できた。以上の材料、表面粗化、第一層及び第二層の種類並びに結果を、表2に示す。
円筒形のITOターゲット材(内径:φ135mm、板厚:10mm、長さ:224mm)を使用し、その表面に表2に示すように、電解粗化を行い、表面粗さは、Ra1.77μm、Rz11.35μmの粗面が得られた。またITO表面に、0.1μm以上1μm以下の微細溝を形成することができた。次に、第1層として電気銅めっきを行い、第2層としてインジウム電気めっきを実施した。前記第1層については、膜厚は8.2μm、第2層については、膜厚は7.5μmが得られた。ITOターゲット材の成分組成は、SnO2含有量:10.0wt.%、残部In2O3である。
電解粗化処理の条件は、次の通りである。表1に示す電解粗化条件として、電流密度を11.3A/dm2、処理時間を1minとして電解粗化を施した。
バッキングチューブ(BT)には、Ti(チタン)を使用した。ボンディング作業は実施例1と同様とした。
円筒形のIZOターゲット材(内径:φ135mm、板厚:10mm、長さ:224mm)を使用し、その表面に表2に示すように、電解粗化を行い、表面粗さは、Ra1.62μm、Rz10.71μmの粗面が得られた。またIZO表面に、0.1μm以上1μm以下の微細溝を形成することができた。
次に、第1層として電気銅めっきを行い、第2層としてインジウム電気めっきを実施した。前記第1層については、膜厚は6.5μm、第2層については、膜厚は7.5μmが得られた。IZOターゲット材の成分組成は、ZnO含有量:10.7wt.%、残部In2O3である。
電解粗化処理の条件は、次の通りである。表1に示す電解粗化条件として、電流密度を11.3A/dm2、処理時間を1minとして電解粗化を施した。
バッキングチューブ(BT)には、Ti(チタン)を使用した。ボンディング作業は実施例1と同様とした。
円筒形のIGZOターゲット材(内径:φ135mm、板厚:10mm、長さ:224mm)を使用し、その表面に表2に示すように、電解粗化を行い、表面粗さは、Ra3.27μm、Rz19.54μmの粗面が得られた。
またIGZO表面に、0.1μm以上1μm以下の微細溝を形成することができた。第1層として電気銅めっきを行い、第2層としてインジウム電気めっきを実施した。前記第1層については、膜厚は7μm、第2層については、膜厚は7.4μmが得られた。IGZOターゲット材の成分組成は、Ga2O3含有量:29.9wt.%、ZnO含有量:25.9%、残部In2O3である。
電解粗化処理の条件は、次の通りである。表1に示す電解粗化条件として、電流密度を1.13A/dm2、処理時間を10minとして電解粗化を施した。
バッキングチューブ(BT)には、無酸素銅を使用した。ボンディング作業は実施例1と同様とした。
円筒形のITOターゲット材(内径:φ135mm、板厚:10mm、長さ:224mm)を使用し、粗化を行い、Ra2.75μm、Rz14.94μmの粗面が得られた。その表面にインジウム電気めっきを実施した。ITOターゲット材の成分組成は、SnO2含有量:10wt.%、残部In2O3である。
粗化処理の条件は、次の通りである。表1に示す電解粗化条件として、電流密度を0.75A/dm2、処理時間を15minとして電解粗化を施した。
バッキングチューブ(BT)には、ステンレス(SUS)を使用した。ボンディング作業は実施例1と同様とした。
次に、めっき膜の密着性評価及び引っ張り試験を実施した。試料(積層めっき処理済み)を大気雰囲気、200℃、1時間の条件で加熱処理を実施したところ、Inめっき膜の膨れ、膜剥がれ不良が確認された。以上の材料、表面粗化、第一層及び第二層の種類並びに結果を、同様に表2に示す。
この不良の原因は、インジウムめっきの場合はめっき粒子が大きいため微細溝に十分入り込んでいないためと考えられる。更にボンディング作業を想定した加熱処理を施すと、微細溝部分に残留している水分、空気が熱膨張して膜剥がれ、膨れ不良となると考えられた。
円筒形のITOターゲット材(内径:φ135mm、板厚:10mm、長さ:224mm)を使用し、粗化を行い、Ra2.52μm、Rz15.93μmの粗面が得られた。その表面に電気銅めっきを実施した。ITOターゲット材の成分組成は、SnO2含有量:10wt.%、残部In2O3である。
粗化処理の条件は、実施例1と同様である。
(電気銅めっき)
電気銅めっきの条件は、実施例1と同様である。
次に、めっき膜の密着性評価及び引っ張り試験を実施した。
試料(積層めっき処理済み)を大気雰囲気、200℃、1時間の条件で加熱処理を実施した。次に、積層めっき面に引っ張り試験用の支柱をエポキシ系の接着剤で接着し、引っ張り試験機にサンプルを固定し、0.5mm/secの条件で支柱部分を引き上げ、最大荷重の値、支柱部分の面積などから積層めっき膜の引っ張り強度を算出した。
この試験により、サンプルは20MPa程度の引っ張り強度を有していることが確認できた。
バッキングプレート(BT)には、Ti(チタン)を使用した。ボンディング作業は実施例1と同様とした。
これらのシリンダーを用いてボンディング試験を実施したところ、Inメタルの濡れ性が悪く、シリンダーは接合できなかった。以上の材料、表面粗化、第一層及び第二層の種類並びに結果を、同様に表2に示す。
円筒形のITOターゲット材(内径:φ135mm、板厚:10mm、長さ:224mm)を使用し、粗化をせずに、第1層として電気銅めっきを行い、第2層としてインジウム電気めっきを実施した。ITOターゲット材の成分組成は、SnO2含有量:10wt.%、残部In2O3である。
次に、実施例1と同様の、めっき膜の密着性評価及び引っ張り試験を実施した。試料(積層めっき処理済み)を大気雰囲気、200℃、1時間の条件で加熱処理を実施したところ、ITO面とCuめっき膜の密着性が不十分なため、全面で剥離が生じた。以上の材料、表面粗化、第一層及び第二層の種類並びに結果を、同様に表2に示す。
上記実施例と比較例の対比から明らかなように、板状又は円筒形の焼結体の表面を所定の粗さの範囲とし、かつ該表面上に銅又は銅を80at%以上含有する銅合金からなる第1層を形成し、さらにその上にインジウム又はインジウムを80at%以上含有するインジウム合金からなる第2層を形成し、インジウム又はインジウムを80at%以上含有するインジウム合金からなる接合材によって接合してなる積層体は、焼結体と支持体とが適度な接合強度をもって接合(接着)し、接合強度を高めることが確認できる。
1)セラミック製の焼結体と支持体とが接合されたスパッタリングターゲットであって、セラミックス製の焼結体の支持体側の表面粗さRaが0.5μm以上4.0μm以下であり、さらに0.1μm以上1μm以下の微細溝を有し、その表面上に銅又は銅を80at%以上含有する銅合金からなる第1層と、さらにその上にインジウム又はインジウムを80at%以上含有するインジウム合金からなる第2層とが形成され、支持体と第2層とがインジウム又はインジウムを80at%以上含有するインジウム合金の接合材によって接合されてなる、積層した構造を有することを特徴とするスパッタリングターゲット。
5)焼結体がITO、IZO又はIGZOの、セラミックス製焼結体であることを特徴とする上記1)〜4)のいずれか一項に記載のスパッタリングターゲット。
Claims (18)
- セラミック製の焼結体と支持体とが接合されたスパッタリングターゲットであって、セラミックス製の焼結体の支持体側の表面粗さRaが0.5μm以上4.0μm以下であり、その表面上に銅又は銅を80at%以上含有する銅合金からなる下地層と、支持体と下地層とがインジウム又はインジウムを80at%以上含有するインジウム合金層によって接合されてなる、積層した構造を有することを特徴とするスパッタリングターゲット。
- セラミック製の焼結体と支持体とが接合されたスパッタリングターゲットであって、セラミックス製の焼結体の支持体側の表面粗さRaが0.5μm以上4.0μm以下であり、その表面上に銅又は銅を80at%以上含有する銅合金からなる第1層と、さらにその上にインジウム又はインジウムを80at%以上含有するインジウム合金からなる第2層とが形成され、支持体と第2層とがインジウム又はインジウムを80at%以上含有するインジウム合金の接合材によって接合されてなる、積層した構造を有することを特徴とするスパッタリングターゲット。
- 支持体及びセラミックス製焼結体が平板であることを特徴とする請求項1又は2記載のスパッタリングターゲット。
- 支持体は棒状又は円筒状であり、かつ前記セラミックス製焼結体が円筒状であることを特徴とする請求項1又は2記載のスパッタリングターゲット。
- 焼結体の支持体側の表面は、さらに0.1μm以上1μm以下の微細溝を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のスパッタリングターゲット。
- 第1層が5〜20μm、第2層が5〜10μmの厚さにて形成されていることを特徴とする請求項2〜5のいずれか一項に記載のスパッタリングターゲット。
- 焼結体がITO、IZO又はIGZOの、セラミックス製焼結体であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のスパッタリングターゲット。
- 支持体が、無酸素銅、銅合金、Ti(合金を含む)又はSUSであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のスパッタリングターゲット。
- 第1層と焼結体との間の剥離強度が、170〜200℃の加熱処理後で10MPa以上であることを特徴とする請求項2〜8のいずれか一項に記載のスパッタリングターゲット。
- セラミック製の焼結体と支持体とが接合されたスパッタリングターゲットの製造方法であって、セラミックス製の焼結体の支持体側の表面粗さRaを0.5μm以上4.0μm以下とし、その表面上に銅又は銅を80at%以上含有する銅合金からなる下地層を形成し、支持体と下地層とをインジウム又はインジウムを80at%以上含有するインジウム合金層により接合することにより、積層した構造を形成することを特徴とするスパッタリングターゲットの製造方法。
- セラミック製の焼結体と支持体とが接合されたスパッタリングターゲットの製造方法であって、セラミックス製の焼結体の支持体側の表面粗さRaを0.5μm以上4.0μm以下とし、その表面上に銅又は銅を80at%以上含有する銅合金からなる第1層を形成し、次にその上にインジウム又はインジウムを80at%以上含有するインジウム合金からなる第2層を形成し、支持体と第2層とを、インジウム又はインジウムを80at%以上含有するインジウム合金の接合材によって接合することを特徴とするスパッタリングターゲットの製造方法。
- 支持体及びセラミックス製焼結体が平板であることを特徴とする請求項10又は11記載のスパッタリングターゲットの製造方法。
- 支持体は棒状又は円筒状であり、かつ前記セラミックス製焼結体が円筒状であることを特徴とする請求項10又は11記載のスパッタリングターゲットの製造方法。
- 焼結体の支持体側の表面を電解粗化することにより、焼結体の支持体側の表面に0.1μm以上1μm以下の微細溝を形成することを特徴とする請求項10〜13のいずれか一項に記載のスパッタリングターゲットの製造方法。
- めっきにより、第1層を5〜20μmの厚さに、第2層を5〜10μmの厚さに形成することを特徴とする請求項11〜13のいずれか一項に記載のスパッタリングターゲットの製造方法。
- 焼結体として、ITO、IZO又はIGZOのセラミックス製焼結体を使用することを特徴とする請求項10〜15のいずれか一項に記載のスパッタリングターゲットの製造方法。
- 支持体として、無酸素銅、銅合金、Ti(合金を含む)又はSUSを使用することを特徴とする請求項10〜16のいずれか一項に記載のスパッタリングターゲットの製造方法。
- 第1層と焼結体との間の剥離強度を、170〜200℃の加熱処理後に、10MPa以上とすることを特徴とする請求項11〜14のいずれか一項に記載のスパッタリングターゲットの製造方法。
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