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JP2015098902A - ゲートバルブ、ゲートバルブシステム、主ゲートの撤去方法および主ゲートの交換方法 - Google Patents

ゲートバルブ、ゲートバルブシステム、主ゲートの撤去方法および主ゲートの交換方法 Download PDF

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JP2015098902A
JP2015098902A JP2013238751A JP2013238751A JP2015098902A JP 2015098902 A JP2015098902 A JP 2015098902A JP 2013238751 A JP2013238751 A JP 2013238751A JP 2013238751 A JP2013238751 A JP 2013238751A JP 2015098902 A JP2015098902 A JP 2015098902A
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gate
valve
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sub
slit
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佐藤 敏之
Toshiyuki Sato
敏之 佐藤
大平 横山
Taihei Yokoyama
大平 横山
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Suiken KK
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Suiken KK
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Abstract

【課題】ゲート交換の装置が小規模で、かつ、交換の作業も簡便なゲートバルブ、主ゲートの撤去方法および主ゲートの交換方法を提供する。
【解決手段】本ゲートバルブ2は、主ゲート24の通路2Sに侵入するナイフゲートNにおける流体の圧力を受ける受圧面に接するループ状のシールパッキン2Pと、通路2Sの周囲に設けられシールパッキン2Pを装着するための装着部28と、装着部28の周囲の一部に設けられシールパッキン2Pにより閉塞され、ナイフゲートNが第2方向D2に沿って通路2S内に侵入するためのスリットSと、弁箱26の外側からスリットSを閉塞する蓋29とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明はゲートバルブのゲートの交換および設置に関する。
近時、100年鉄管と呼ばれる耐久性に優れた水道管の開発が進んでいる。水道の管路には多数のゲートバルブが設置されている。近年のゲートバルブはソフトシール弁と呼ばれ、ゲートの周りを覆うゴムパッキンを備える。
かかるゴムパッキンの耐久性は鉄管よりも短く、したがって、ゲートを交換する必要がある。そこで、本出願人は前記ゲートの交換方法について提案している。
JP2012−237387A(フロントページ)
しかし、前記先行技術では、ゲートを交換する装置が大がかりである上、交換作業も複雑である。
したがって、本発明の目的はゲート交換のための装置が小規模で、かつ、交換作業も簡便なゲートバルブ、主ゲートの撤去方法および主ゲートの交換方法を提供することである。
本発明のゲートバルブは、流体の流れる流路10を形成する流体管部23、あるいは、流路10を形成する既設管1を囲繞するための複数の分割ケース21,22と、
前記流体の流れ方向に直交する第1方向D1の開弁方向D10と閉弁方向D11に往復移動される主ゲート24と、
前記主ゲート24が前記流路10から前記開弁方向D10に沿って退避すると共に収容され前記流体管部23又は分割ケース21,22に連なる収容部25と、
前記収容部25の一部と前記流体管部23または前記分割ケース21,22を含む弁箱26と、前記弁箱26は前記主ゲート24が前記収容部25から前記流路10内に進むための接近通路2Sを定義し、
前記主ゲート24が前記流路10内の流体の流れを止める閉弁位置P1と、前記主ゲート24が前記収容部25に収容された開弁位置P0との間を、前記主ゲート24を前記第1方向D1の開弁方向D10と閉弁方向D11に往復移動させる移動機構27と、
前記第1方向D1に交差する第2方向D2に沿って侵入する副ゲートNにおける前記流体の圧力を受ける受圧面NFに接するループ状のシールパッキン2Pと、
前記接近通路2Sの周囲に設けられ前記シールパッキン2Pを装着するための装着部28と、
前記装着部28の周囲の一部に設けられ前記シールパッキン2Pにより閉塞され、前記副ゲートNが前記第2方向D2に沿って前記接近通路2S内に侵入するためのスリットSと、
前記弁箱26の外側から前記スリットSを閉塞する蓋29とを備える。
一方、本発明のゲートの撤去方法は、前記蓋29を取り外し前記スリットSを露出させる工程と、前記スリットSから前記副ゲートNを前記のゲートバルブ2の前記接近通路2Sを横断するように前記第2方向D2に沿って前記弁箱26内に侵入させ前記流路10と前記収容部25とを仕切る工程と、前記主ゲート24を覆う弁蓋2A及び前記主ゲート24を取り外す工程とを備える。
更に、本発明のゲートの交換方法は、前記主ゲート24に代えて別の主ゲート24Bを前記弁蓋2A又は別の弁蓋2Bと共に、前記流体管部23又は前記分割ケース21,22に取り付ける工程と、前記スリットSから前記副ゲートNを抜き取る工程と、前記スリットSを前記蓋29で閉塞する工程とを備える。
本発明によれば、シールパッキン2P、装着部28、スリットSおよび蓋29を設けるだけの簡易な構造の追加により、主ゲート24の撤去および交換を行うことができる。
また、主ゲート24の撤去および交換に用いる副ゲートNは薄い板材等で形成できる。したがって、交換等の作業用の装置の構造が小規模で、かつ、作業も簡便である。
図1Aおよび図1Bは本発明の実施例1にかかるゲートバルブの一部を断面した正面図である。 図2A〜図2Eは、要部を示す拡大断面図である。 図3Aおよび図3Bは、主ゲートの交換方法の一例を示す断面図である。 図4Aおよび図4Bは、主ゲートの交換方法の一例を示す断面図である。 図5Aおよび図5Bは、主ゲートの交換方法の一例を示す断面図である。 図6Aおよび図6Bは、主ゲートの交換方法の一例を示す断面図である。 図7Aおよび図7Bは、本発明の実施例2にかかるゲートバルブの断面図である。 図8A、図8Bおよび図8Cは、各々、同ゲートバルブの側面図、平面図および要部の断面図である。 図9は主ゲートを管路に設置(挿入)する方法を示す一部断面した平面図である。 図10は主ゲートを管路に設置(挿入)する方法を示す断面図である。 図11は主ゲートを管路に設置(挿入)する方法を示す断面図である。 図12Aおよび図12Bは各々、実施例3にかかるゲートバルブの断面図である。 図13は実施例4にかかるゲートバルブの断面図である。 図14Aおよび図14Bは副ゲートの他の例を示す断面図および平面図である。 図15は副ゲートの更に他の例を示す断面図である。 図16A〜図16Fは各々シールパッキンの他の例を示す断面図である。 図17A〜図17Fは各々シールパッキンの更に他の例を示す断面図である。 図18A〜図18Iは各々シールパッキンの他の例を示す断面図である。 図19Aおよび図19Bは実施例5にかかるゲートバルブを設置するための不断流装置の断面図である。 図20Aおよび図20Bは主ゲートを管路に設置(挿入)する方法を示す断面図である。 図21Aおよび図21Bは主ゲートを管路に設置(挿入)する方法を示す断面図である。 図22Aおよび図22Bは各々シールパッキンおよびスリット部材における同ゲートバルブの一部を省略して示す横断面図である。 図23Aおよび図23Bは各々副ゲートの侵入状況を示す同ゲートバルブの一部を断面した平面図である。
好ましくは、前記シールパッキン2Pは、前記蓋29が前記弁箱26から取り外された状態において前記流体の圧力が前記シールパッキン2Pに負荷された際に、前記装着部28に圧接して前記スリットSからの漏水を抑制するために前記圧力を受ける受圧面PFを有する。
この場合、蓋29を弁箱26から取り外しても、受圧面PFに前記圧力を受けて、いわゆるセルフシールによりスリットSからの漏水が抑制され、工事水に加圧流体がスリットSから噴出し難いだろう。
好ましくは、前記副ゲートNの前記受圧面NFに前記流体の前記圧力が負荷された際に、前記シールパッキン2Pの前記受圧面PFは前記副ゲートNに前記シールパッキン2Pが圧接するための前記圧力を受ける。
この場合、シールパッキン2Pの受圧面PFに流体の圧力が負荷されて、シールパッキン2Pの頭部2Hが全周にわたって副ゲートNの周縁に圧接するだろう。
好ましくは、前記シールパッキン2Pは、前記副ゲートNが前記スリットSから前記第2方向D2に沿って前記接近通路内2Sに侵入するのに伴い前記副ゲートNに押されて、前記閉弁方向D11に向かって前記シールパッキン2Pが変形及び/又は変位するのを許容する許容部PAを定義する。
かかる許容部PAにより、副ゲートNがスムースに接近通路2S内に侵入するだろう。
好ましくは、前記シールパッキン2Pは前記副ゲートNの侵入に伴い前記副ゲートNに押されて前記シールパッキン2Pが変形及び/又は変位するのを許容する許容部PAを定義し、
前記許容部PAの表面が前記シールパッキン2Pの前記受圧面PFを形成する。
この場合、副ゲートNの侵入がスムースである上、許容部PAの受圧面PFにセルフシールのための圧力が広い面積にわたって作用するだろう。
好ましくは、前記シールパッキン2Pの前記受圧面PFは、前記ループ状のシールパッキン2Pの内周側において前記シールパッキン2Pが外周側に向かって括れて形成されている。
かかる括れた受圧面PFは前記セルフシールのための圧力を受け易いだろう。
好ましくは、前記許容部PAは、前記ループ状のシールパッキン2Pの内周側において前記シールパッキン2Pが外周側に向かって括れて形成されている。
かかる括れた許容部PAにより前記シールパッキン2Pの頭部2Hが前記変形ないし変位を容易に呈するだろう。
好ましくは、前記装着部28は、前記第1方向D1に交差する平面に沿って前記流路10と前記収容部25との間にループ状に配置されている。
ループ状の装着部28はシールパッキン2Pの装着状態を安定させるだろう。
好ましくは、前記装着部28は前記接近通路2Sから前記平面に沿って外方に突出したループ状の突条281と、前記突条281の内側の空間で定義されるループ状の溝2Gとを備える。
かかる溝2Gを備えた装着部28はシールパッキン2Pの装着状態を更に安定させるだろう。
好ましくは、前記シールパッキン2Pは、前記副ゲートNが前記スリットSから侵入し前記シールパッキン2Pに接触し始める際に、前記副ゲートNの先端縁が前記シールパッキン2Pの頭部2Hを前記第2方向D2に押すことで前記頭部2Hが前記許容部PAに向かって変形及び/又は変位し易いように、第1テーパ面PT1が前記頭部2Hの外周縁における前記スリットSに対峙する部位に形成されている。
この場合、第1テーパ面PT1が頭部2Hの外周縁に形成されており、そのため、スリットSから侵入した副ゲートNの先端縁がシールパッキン2Pの頭部2Hに当接した際に、頭部2Hが許容部PAに向かって変形ないし変位し易い。
好ましくは、前記シールパッキン2Pは、前記副ゲートNが前記接近通路内2Sを閉塞し始める際に、前記副ゲートNの先端縁が前記シールパッキン2Pの頭部2Hを前記第2方向D2に押すことで前記頭部2Hが前記許容部PAに向かって変形及び/又は変位し易いように、第2テーパ面PT2が前記頭部2Hの内周縁における前記副ゲートNの先端縁に対峙する部位に形成されている。
この場合、第2テーパ面PT2が頭部2Hの内周縁に形成されており、そのため、副ゲートNの閉弁の直前において副ゲートNの先端縁がシールパッキン2Pの頭部2Hに当接した際に、頭部2Hが許容部PAに向かって変形ないし変位し易い。
好ましくは、前記スリットSを形成する口唇状のスリット部材Smが前記弁箱26に設けられ、
前記スリット部材Smは前記弁箱26の主要金属である鉄系金属よりもシール性に優れた金属またはエラストマーで形成されている。
この場合、スリット部材Smと副ゲートNとの間においても止水機能が発揮される。そのため、副ゲートNの挿入時に、副ゲートNとシールパッキン2Pとの間から漏水が生じても、スリットSから外部に漏水する水の量を少量ないし微量に抑えることができる。
好ましいゲートバルブシステムにおいては、前記副ゲートNが外部に露出した状態で前記副ゲートNを前記第2方向に移動させるスライド機構を更に備える。
この場合、副ゲートNの弁箱が不要となる。そのため、副ゲートNを流体管部23又は分割ケース21,22に近接して配置でき、副ゲートNの高さレベルを可及的に低い位置に設定することができ、ゲートバルブ全体の大型化を抑制することができる。
本発明のゲートバルブ2の弁箱26に前記副ゲートNを装着したゲートバルブシステムにおいて、前記副ゲートNは、
屈曲可能な柔軟性を有し、かつ、前記接近通路2S内に侵入した際に切れ目なく前記第2方向D2に連なり、前記シールパッキン2Pに接してシールするためのシールプレートPSと、
前記流体の圧力を受けた前記シールプレートPSが前記シールパッキン2Pに接した状態を維持できるように、前記シールプレートPSをバックアップし、前記第2方向D2に沿って連続的に並べられた複数のバックアッププレートPBとを備える。
本システムによれば、受圧時には、前記シールプレートPSよりも屈曲しにくい各バックアッププレートPBがシールプレートPSをバックアップし、これにより、シールプレートPSの平面が大きく屈曲することなく、シールプレートPSがシールパッキン2Pに接し、シールが実行される。したがって、主ゲート24を交換することができる。
一方、副ゲートNが弁箱26内に挿入される前の状態においては、複数枚のバックアッププレートPB同士が互いに屈曲し、かつ、柔軟なシールプレートPSが屈曲している。そのため、副ゲートNが弁箱26から第2方向D2に大きく突出することなく、副ゲートNを弁箱26に装着することができる。したがって、小さな弁室内や掘削面積においても、工事が可能となる。
本発明は、添付の図面を参考にした以下の好適な実施例の説明からより明瞭に理解されるであろう。しかしながら、実施例および図面は単なる図示および説明のためのものであり、本発明の範囲を定めるために利用されるべきものではない。本発明の範囲は請求の範囲によってのみ定まる。添付図面において、複数の図面における同一の部品番号は、同一または相当部分を示す。
以下、本発明の実施例が図面にしたがって説明される。図1A〜図6Bは実施例1を示す。
実施例1のゲートバルブ2は新設のラインに設置される。以下、本実施例の要部の説明に先立って、ゲートバルブ2の周知の構造の概略が説明される。
図1Aおよび図1Bにおいて、本ゲートバルブ2は流体管部23、主ゲート24、収容部25、弁箱26、移動機構27および弁蓋2Aを備える。前記弁箱26と弁蓋2Aとは互いに締結される。弁蓋2Aおよび弁箱26は主ゲート24を囲繞している。
前記流体管部23は水などの流体の流れる流路10を形成する。本実施例において流体管部23は周方向に分割されておらず、一体のループ状に形成されている。前記主ゲート24は前記流体の流れ方向に直交する第1方向D1について図1Aの開弁方向D10と図1Bの閉弁方向D11に往復移動される。
前記収容部25は前記主ゲート24が前記流路10から前記開弁方向D10(図1A)に沿って退避すると共に収容され前記流体管部23に連なる。前記主ゲート24は流体管部23の内周面に圧接するゴムパッキンを有する。すなわち、本ゲートバルブ2はいわゆるソフトシール弁である。
前記弁箱26は前記収容部25の一部と前記流体管部23とを含む。前記弁箱26は前記主ゲート24が前記収容部25から前記流路10内に進むための接近通路2Sを定義する。
図1Aの前記移動機構27は例えばスピンドル27Sを備え、前記主ゲート24が前記流路10内の流体の流れを止める閉弁位置P1と、図1Bの前記主ゲート24が前記収容部25に収容された開弁位置P0との間を、前記主ゲート24を前記第1方向D1の開弁方向D10と閉弁方向D11に往復移動させる。
つぎに、本ゲートバルブ2の要部の構造が説明される。
本ゲートバルブ2はシールパッキン2P、装着部28、スリットSおよび蓋29を更に備える。
図1Bの本ゲートバルブ2は作業弁としてのナイフゲート(副ゲート)Nを用いて主ゲート24の交換が行われる。すなわち、図4Aおよび図4Bに示すように、ナイフゲートNは接近通路2Sを閉塞して流体管部23と収容部25とを密閉する。ナイフゲートNは図1Bの前記第1方向D1に交差する第2方向D2に沿って侵入し、前記閉塞を実行する。この閉塞時のナイフゲートNの受圧面NFは流路10を流れる流体の圧力を受ける。
前記シールパッキン2Pはループ状で(図9参照)、本例の場合、図2Aの頭部2H、首部2Nおよび基部2Tが一体に形成された例えばゴムからなる。図2Dおよび図2Eのシールパッキン2Pの頭部2HはナイフゲートNにおける前記流体の圧力を受ける受圧面NFに接する。
図3Aに示すように、前記装着部28は、前記第1方向D1に交差する平面に沿って前記流路10と前記収容部25との間にループ状に配置されている。なお、前記閉塞を実行するナイフゲートNは前記装着部28の一方の壁面に圧接する。
図3Aにおいて、前記装着部28は前記接近通路2Sの周囲に設けられ前記シールパッキン2Pを装着するためのものである。前記装着部28は前記接近通路2Sから前記平面に沿って外方に突出したループ状の突条281と、前記突条281の内側の空間で定義されるループ状の溝2Gとを備える。前記溝2Gにシールパッキン2Pが装着されている。
図1Aの前記スリットSは前記装着部28の周囲の一部に設けられている。本実施例の場合、スリットSは主ゲート24の側面に設けられ流路10の管軸方向に沿って延びる。図2A〜図2Cに示すように、前記スリットSは前記シールパッキン2Pにより閉塞され、前記ナイフゲートNが前記第2方向D2に沿って前記接近通路内2Sに侵入するための細長い開口である。本実施例の場合、前記ナイフゲートNは3mm〜10mm程度の厚さを有する例えばステンレススチールのような金属板が用いられる。
定常的には、ナイフゲートNは弁箱26に装着されておらず、図1Aの前記蓋29により前記弁箱26の外側から前記スリットSが閉塞されている。なお、スリットSは後に説明する実施例本実施例2の図8Aのように、管軸方向Lに沿って長く形成されている。
つぎに、図2A〜図2Eの前記シールパッキン2Pの詳細についての説明がなされる。
図2Aにおいて、前記シールパッキン2Pは、いわゆるセルフシールの機能を発揮するための受圧面PFを有する。前記受圧面PFは図1Aの前記蓋29が前記弁箱26から取り外された状態において、前記流体の圧力が前記シールパッキン2Pに負荷された際に、シールパッキン2Pが前記装着部28に圧接して前記スリットSからの漏水を抑制するために前記圧力を受ける。
図2Eの前記副ゲートNの前記受圧面NFに前記流体の前記圧力が負荷された際に、前記シールパッキン2Pの前記受圧面PFは前記ナイフゲートNに前記シールパッキン2Pが圧接するための前記圧力を受ける。
前記シールパッキン2Pは前記首部2Nにおいて括れた許容部PAを有する。この許容部PAは図2Bおよび図2Cのように、前記ナイフゲートNが前記スリットSから前記第2方向D2に沿って前記接近通路2S(図1A)内に侵入するのに伴い、前記ナイフゲートNに押されて前記開弁方向D10(図1A)に向かって前記シールパッキン2Pの頭部2Hが首部2Nを中心に変形及び/又は変位するのを許容する。
本実施例の場合、図2Aの前記許容部PAは例えば切り欠きで形成され、前記ループ状のシールパッキン2Pの内周側において前記シールパッキン2Pが外周側に向かって括れて形成されている。
前記許容部PAの表面は前記シールパッキン2Pの前記受圧面PFを形成する。したがって、前記シールパッキン2Pの前記受圧面PFも、前記ループ状のシールパッキン2Pの内周側において前記シールパッキン2Pが外周側に向かって括れて形成されている。
前記シールパッキン2Pは第1テーパ面PT1を有する。
図2Bのように、前記ナイフゲートNが前記スリットSから侵入し前記シールパッキン2Pに接触し始める際に、前記ナイフゲートNの先端縁が前記シールパッキン2Pの頭部2Hを前記第2方向D2に押すことで前記頭部2Hが前記許容部PAに向かって変形及び/又は変位し易いように、第1テーパ面PT1は前記頭部2Hの外周縁における前記スリットSに対峙する部位に形成されている。
図2Dの前記シールパッキン2Pは第2テーパ面PT2を有する。
図2Dおよび図2Eに示すように、前記ナイフゲートNが前記接近通路内2Sを閉塞し始める際に、前記ナイフゲートNの先端縁が前記シールパッキン2Pの頭部2Hを前記第2方向D2に押すことで前記頭部2Hが前記許容部PAに向かって変形及び/又は変位し易いように、第2テーパ面PT2は前記頭部2Hの内周縁における前記ナイフゲートNの先端縁に対峙する部位に形成されている。
本実施例の場合、シールパッキン2Pは例えば押出成型された一様断面の形状を有しており、したがって、前記第1および第2テーパ面PT1,PT2は、各々、頭部2Hの外周縁および内周縁の全周にわたって形成されている。
なお、シールパッキン2Pは一様断面の形状である必要はなく、複数の金型を互いに歯合させて形成された非一様断面の形状、つまり、断面の位置によって断面形状が互いに異なる変断面の形状であってもよい。
つぎに、図1Aの主ゲート24の交換方法についての説明がなされる。
まず、主ゲート24の交換のために、古くなった主ゲート24が以下の手順で撤去される。
前記交換に先立って、図1Bのように、前記主ゲート24は既設のラインに開弁状態に設定される。また、前記交換に先立って図1Aの前記蓋29が弁箱26から取り外され、図1Bないし図3Aのように、前記スリットSが露出する。
その後、図3BのようにナイフゲートNを有する作業用弁Vが弁箱26に取り付けられる。この取付後、前記スリットSから前記ナイフゲートNが前記ゲートバルブ2の前記接近通路2Sを横断するように前記第2方向D2に沿って前記弁箱26内に侵入し、図4Aの前記流路10と前記収容部25とを仕切る。これにより流路10を流れる流体の圧力が収容部25に作用しなくなり、前記主ゲート24を覆う弁蓋2A及び前記主ゲート24が図4Bのように取り外される。
前記取り外し後、図5Aに示すように、前記主ゲート24(図4A)に代えて別の新しい主ゲート24Bが別の新しい弁蓋2Bと共に、前記弁箱26に取り付けられる。この場合、前記新しい主ゲート24Bおよび弁蓋2Bは、交換前の古い主ゲート24および弁蓋2Aと同じ構造である。なお、弁蓋2Aは必ずしも交換する必要はなく既設の古い弁蓋2Aと共に新しい主ゲート24Bが弁箱26に取り付けられてもよい。
前記主ゲート24,24Bの交換後、図5Bの前記スリットSから前記ナイフゲートNを図6Aのように抜き取られる。この後、作業用弁Vが弁箱26から取り外され前記スリットSが再び露出する。その後、図6Bのように、前記スリットSが前記蓋29で閉塞される。
なお、前記ナイフゲートNは弁箱26内に手で押し込まれてもよいし、ナイフゲートNを含む前記作業用弁Vを用いてもよい。
つぎに、実施例2のゲートバルブ2が説明される。図7A〜図11は実施例2のゲートバルブ2を示す。この実施例2のゲートバルブ2は既設のラインに設置されたものである。
図7Aおよび図7Bに示すゲートバルブ2は、既設管1の管内に流体(たとえば、水等)が流れている状態で、既設管1に主ゲート24を設置する不断流バルブ挿入に用いるものである。図7Aに示すように、前記主ゲート24は既設管1の切削後に前記既設管1内の流体の流れを止めるために挿入される。
図7Aに示すように、ゲートバルブ2は、既設管1を囲繞する密閉ケース20を有している。前記密閉ケース20は、弁箱26および弁蓋2Aを構成しており、既設管1の周方向Rに分割された第1および第2分割ケース21,22を備えている。第1分割ケース21には、収容部25を形成する分岐状部が一体に形成されている。
一対の前記分割ケース21,22は、既設管1に対して既設管1の管径方向Cの両側方から外嵌装着され、結合部35が組立ボルト36により互いに締結されて組み立てられる。
図10の前記第1分割ケース21のたとえば板状フランジのような継手部21Fには、図示しない穿孔機が取り付けられ、エンドミル状の切削工具が回転しながら収容部および分割ケース21の接近通路2Sを通って、既設管1の管径方向Cに向かって送り込まれることで、図7Aおよび図7Bに示すように、既設管1の管壁12が切削されて、前記既設管1に開孔11が穿設される。
つぎに、管路に挿入される主ゲート24について説明する。
図7Bに示すように、収容部25は、主ゲート24の開弁時に主ゲート24を収容する。主ゲート24はスピンドル27S(図7A)を正逆方向に回転させることにより、既設管1の管径方向Cにスライドする。主ゲート24には、ゴムパッキンが装着されている。図7Aに示すように、ゴムパッキンは、主ゲート24が開孔11から既設管1内に侵入すると、開孔11を閉塞すると共に、既設管1の内面に圧接する。
かかるゲートの詳しい構造および開孔11の穿設方法は、WO2011/099398A1に開示されており、その記述の全てがここに組み込まれる。
本実施例の場合、収容部25は第1分割ケース21の接近通路2Sに連なっている。なお、第2分割ケース22は第1分割ケース21を介して収容部25に連なっている。また、弁箱26は収容部25の一部又は全部と両分割ケース21、22を含む。
本実施例の場合、いわゆる不断水(不断続)工事により既設のラインにゲートバルブ2を挿入することができると共に、前述と同様の方法で主ゲート24を交換することができる。
本実施例のその他の構成は前記図1A〜図6Bの実施例1と同様であり、同一部分もしくは相当部分に同一符号を付して、その説明を省略する。
図12Aおよび図12Bは実施例3を示す。
本実施例においては、ナイフゲートNが既設管1の管軸方向Lに沿って挿入される。すなわち、図12Bに示すように、スリットSは収容部25に対し、管軸方向Lの上流又は下流に向かって開口している。
この場合、作業用弁V(図10)を設置するスペースを考慮するとスリットSやシールパッキン2Pの配置は図12Bに図示された位置よりも上方になるだろう。一方、図9や図10の実施例と異なり作業用弁が既設管1の管軸方向Lに直交する方向に突出せず、本実施例3の場合、掘削面積が小さいという利点がある。
なお、図1A〜図6Bの実施例1においても、ナイフゲートNが流体管部23の管軸方向に平行な方向に挿入される構造としてもよい。
図13は実施例4を示す。
本実施例において、スリットSは開口11の両側に設けられる。各スリットSにはナイフゲートNが挿入される。本実施例の場合、作業用弁Vの片側突出量が半減するだろう。
図14Aおよび図14BはナイフゲートNの他の例を示す。
本ナイフゲートNは1枚のシールプレートPSと複数枚のバックアッププレートPBとを備える。
図14Aに示す前記シールプレートPSは、屈曲可能な柔軟性を有し、かつ、前記接近通路2S内に侵入した際に切れ目なく前記第2方向D2に連なり、前記シールパッキン2Pに接してシールする。一方、前記複数枚のバックアッププレートPBは前記流体の圧力を受けた前記シールプレートPSが前記シールパッキン2Pに接した状態を維持できるように、前記シールプレートPSをバックアップし、前記第2方向D2に沿って連続的に並べられている。
前記シールプレートPSとしては、たとえば板状ないしフィルム状のゴムや樹脂を用いることができ、また、バネ鋼(ハガネ)のように折りぐせの付きにくい材料を用いることができる。一方、前記バックアッププレートPBとしては、例えばステンレスや高張力鋼のような前記シールプレートPSよりも屈曲しにくい素材を用いることができる。
本実施例の場合、ナイフゲートNをスリットSから接近通路2S内に送り込む送り機構5が図示しない作業用弁内に設けられる。前記送り機構5は、各バックアッププレートPBの一部に形成されたラック51に係合するピニオン5Pと、シールプレートPSに接するニップロール5Rとを備えていてもよい。
なお、図示していないが、ピニオン5Pの第2方向D2の前方および後方には、ナイフゲートNが平板状の形状を保つように、案内部材が配置されてもよい。
本実施例の場合、スリットSから接近通路2S内に侵入したナイフゲートNは、各バックアッププレートPBの剛性によりシールプレートPSが屈曲することなく平板状に保持される。
図15はナイフゲートNの更に他の例を示す。
本ナイフゲートNにおいて、互いに隣り合うバックアッププレートPBは互いに係合するリンク状に形成されている。この場合、スリットSから接近通路2Sに侵入したナイフゲートNは、バックアッププレートPBの形状に沿って波形になるかもしれない。しかし、バックアッププレートPBを小さくすればシールプレートPSとシールパッキン2Pとの間からの漏水を小さくできるだろう。
つぎに、シールパッキン2Pについて詳細な説明がなされる。
図16A〜図16Fおよび図17Eのように、括れた許容部PAの形状は種々の形状が考えられる。また、シールパッキン2Pは全周にわたって括れている必要はなく、図16Fの二点鎖線で示すように、一部において括れた許容部PAを有していない非一様断面であってもよい。
また、許容部PAは必ずしも括れた切り欠きで形成される必要はない。
たとえば、図17Cに示す例のように、比較的硬い本体部2P0と発泡体や極く軟質の軟質部2P1とが一体に形成されたものであってもよい。また、図17Dのように、許容部PAはシールパッキン2P内に形成された空洞2Ptや前記軟質部2P1であってもよい。これらの場合、空洞2Ptや軟質部2P1は容易に圧縮され、頭部2Hの変形及び/又は変位が許容されるであろう。
また、シールパッキン2Pの頭部2Hは必ずしも1つの半円形状の凸部で形成されている必要はない。
たとえば、図16Bのように、頭部2Hは複数の半円形状の凸部で形成されていてもよい。また、図16Eのように、頭部2H自体が屈曲した形状であってもよく、図16Fのように、頭部2Hが三ケ月形状であってもよい。
また、シールパッキン2Pはゴム等の単一の組成物で形成されている必要はない。たとえば図16Eのよう金属板や樹脂板からなるコアなどの補強部材2PCがシールパッキン2Pに一体に形成されていてもよい。また、図17Fに示すように、シールパッキン2Pの一部(例えば頭部)ないし全部が他のゴムや樹脂(たとえば、テフロン)でコーティング2Cされていてもよい。
前記シールパッキン2Pの材質としては、水道用のゴムの他、耐候性にすぐれたEPDMやシリコーンゴムなどのゴムが採用されてもよい。更に、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂を主成分とする樹脂素材のエラストマーが採用されてもよく、これらは単体で又は2種以上がブレンドされて用いられてもよい。更に、いわゆる2色成型されてもよい。
また、シールパッキン2Pの許容部PAは必ずしも括れている必要はない。たとえば、図17Aの場合、首部2Nが装着部28にゴム系接着剤で接着されており、この場合、許容部PAは受圧面PFを有するが括れてはいない。
図17Bの許容部PAが括れた形状となるように基部2Tがある場合、シールパッキン2Pは装着部28に接着されていなくてもよい。なお、シールパッキン2Pが装着部28に、接着ないし粘着されていない場合、図2Aのように、基部2Tの内周側にシールパッキン2Pが位置ズレするのを防止する防止壁が設けられてもよい。
また、装着部28は必ずしもコ字状で溝2Gを形成している必要はない。たとえば、図17Aのコーナ部分にシールパッキン2Pの首部2Nが固着されてもよいし、図17Bの円弧状や図17Eの三角形状の溝2Gであってもよい。
また、シールパッキン2Pは図18Aおよび図18BのようにC字状であってもよい。更に、シールパッキン2Pは図18Cのように頭部2H同士が互いに接するように一対設けられていてもよい。更に又、図18D〜図18Iのように、シールパッキン2Pは種々の形状が考えられる。
つぎに、図19A〜図23Bにしたがって実施例5について説明する。本実施例5のゲートバルブ2は既設のラインに設置されたものであり、本実施例5においては図7A〜図11Bの実施例2と異なる構造及び方法について主に説明する。
本実施例においては、図20A〜図21Bに示すように、ナイフゲートNが既設管1の管軸方向Lに沿って挿入される。すなわち、図19Bおよび図22Bに示すように、スリットSは収容部25に対し、管軸方向Lの上流又は下流に向かって開口している。
この場合、図9や図10の実施例と異なり、図23Aの作業用弁(N)が既設管1の管軸方向Lに直交する方向に突出せず、本実施例5の場合、掘削面積が小さいという利点がある。
本実施例の場合、図22Bの前記スリットSを形成する口唇状のスリット部材Smが前記第1分割ケース21に設けられている。図19Aのように、スリット部材Smは第1分割ケース21に埋設されていてもよい。前記スリット部材Smは前記スリットSよりも若干大きいスリット開口60を有する押え板6により第1分割ケース21に固定されている。
スリット部材Smは図19Aおよび図22Bに示すように、前記第1方向D1および第2方向D2(図20A)に直交する第3方向D3に細長い開口60を持つ筒形に形成されている。前記スリット部材Smは前記弁箱26の主要金属である鉄系金属よりもシール性に優れた金属またはエラストマーで形成されている。
かかるスリット部材Smは、例えば金属で形成される場合、銅や銅合金のような鉄系金属よりもロックウェル硬さの小さい金属で形成されてもよい。
また、スリット部材Smは、例えばエラストマーで形成される場合、ゴムや熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂が採用されてもよい。また、この場合、1種又は2種以上の素材をブレンドしてスリット部材Smが形成されてもよい。スリット部材Smとして例えばテフロン(登録商標)、ポリオレフィン系材料または硬質のゴムが用いられてもよい。これらの素材は図20BのナイフゲートNとの間で若干の止水機能を発揮するだろう。
図23Aおよび図23Bに示すように、本ゲートバルブシステムは、ナイフゲートNを第2方向D2に移動させる一対のスライド機構7を備える。このスライド機構7は前記ナイフゲートNが外部に露出した状態で、前記副ゲートNを前記第2方向D2に移動させる。すなわち、ナイフゲートNは弁箱や弁蓋を有していない。
前記ナイフゲートNには一対のスライダ70が固定されている。前記スライド機構7は前記各スライダ70、70に螺合するスピンドル71、71を有する。前記両スピンドル71、71を同期させながら回転することで、ナイフゲートNがスライダ70と共に前記第2方向D2に往復移動する。
図21Aに示すように、本実施例の場合、前記スライド機構7(図23A)とスリット部材Smが設けられており、そのため、ナイフゲートNのための容器を必要としない。したがって、ナイフゲートNから既設管1の管軸までの距離を小さくできる。
つぎに、本ゲートバルブの設置方法について説明する。
図19Aの前記第1分割ケース21のたとえば板状フランジのような継手部21Fには、穿孔機8が取り付けられ、エンドミル状の切削工具80が回転しながら収容部および分割ケース21の接近通路2Sを通って、既設管1の管径方向Cに向かって送り込まれることで、図19Aに示すように、既設管1の管壁12が切削されて、前記既設管1に開口11が穿設される。
前記穿設後、又は穿設前に、図19Aの蓋29を図19Bのように取り外す。これにより、スリット開口60からスリットSが露出する。前記穿設後又は穿設前に、図20Aの前記露出したスリットSにナイフゲートNを挿入する。この際、ナイフゲートNには図23Aのスライド機構7を取り付ける。
前記穿設後、図23Aのスライド機構7を操作して、前記ナイフゲートNを図20Bおよび図21Aのように第2方向D2に沿って移動させ、図23BのナイフゲートNにより、接近通路2Sを仕切る。その後、図21Aの穿孔機8に代えて図21Bの主ゲート24および収容部25を第1分割ケース21に取り付ける。
その後、図22Aおよび図22Bのように、ナイフゲートNを弁箱26内からスリットSを通して、図23Aのスライド機構7により抜き取る。この後、図19Aの蓋29が前記弁箱26に取り付けられて、スリットSが蓋29により閉塞される。
ここで、図20Bのように、ナイフゲートNがシールパッキン2Pの全周ではなく、シールパッキン2Pの一部にのみ接している場合、つまり、図2Bおよび図2Cの状態では、ナイフゲートNとシールパッキン2Pだけでは完全な止水が難しいかもしれない。一方、図12Bの実施例3においてはスリットSが図22Bの第3方向D3に長く、そのため、漏水量が多くなるかもしれない。
そこで、本実施例5においては図20Bのシールパッキン2Pの全周の一部の領域にナイフゲートNが接している状態において、同ナイフゲートNがスリット部材Smに狭まれている状態となるようにした。前記スリット部材Smは柔軟で平滑なエラストマー等で形成されている。そのため、図22Bの第3方向D3に長いスリットSからの漏水を可及的に少なくすることができる。
以上のとおり、図面を参照しながら好適な実施例を説明したが、当業者であれば本明細書を見て、自明な範囲で種々の変更および修正を容易に想定するであろう。
たとえば、前述した実施例では、既設管を囲繞する密閉ケースは第1および第2分割ケースの2分割としたが3分割以上であってもよい。
また、既設管を囲繞するケースは鋳造品であってもよいし、鋼板で形成されてもよい。鋼板で形成した場合には、第1および第2分割ケースを仮に組み立てた状態で溶接することにより2つの分割ケースを一体に形成してもよい。
したがって、以上のような変更および修正は、請求の範囲から定まる本発明の範囲内のものと解釈される。
本発明のゲートバルブは、水道やガスなどの既設管のラインのゲートを交換するのに用いることができる。また、本ゲートバルブは既設管のラインに当該ゲートバルブを挿入するのに用いることができる。
1:既設管 10:流路 12:管壁 13:外周面 1a:開口
2:ゲートバルブ 2A,2B:弁蓋 2G:溝 2H:頭部 2T:基部
2N:首部 2S:接近通路 2P:シールパッキン
20:密閉ケース 21,22:分割ケース 23:流体管部
24,24B:主ゲート 25:収容部 26:弁箱 27:移動機構
27S:スピンドル 28:装着部 29:蓋 281:突条
D1:第1方向 D2:第2方向 D3:第3方向 D10:開弁方向 D11:閉弁方向
L:管軸方向
N:ナイフゲート NF:受圧面
P1:閉弁位置 P0:開弁位置 PA:許容部 PF:受圧面
PT1:第1テーパ面 PT2:第2テーパ面
R:周方向
S:スリット Sm:スリット部材 V:作業用弁
6:押え板 60:スリット開口
7:スライド機構 70:スライダ 71:スピンドル
8:穿孔機 80:切削工具

Claims (16)

  1. ゲートバルブ2であって、
    流体の流れる流路10を形成する流体管部23、あるいは、流路10を形成する既設管1を囲繞するための複数の分割ケース21,22と、
    前記流体の流れ方向に直交する第1方向D1の開弁方向D10と閉弁方向D11に往復移動される主ゲート24と、
    前記主ゲート24が前記流路10から前記開弁方向D10に沿って退避すると共に収容され前記流体管部23又は分割ケース21,22に連なる収容部25と、
    前記収容部25の少なくとも一部と前記流体管部23または前記分割ケース21,22を含む弁箱26と、前記弁箱26は前記主ゲート24が前記収容部25から前記流路10内に進むための接近通路2Sを定義し、
    前記主ゲート24が前記流路10内の流体の流れを止める閉弁位置P1と、前記主ゲート24が前記収容部25に収容された開弁位置P0との間を、前記主ゲート24を前記第1方向D1の開弁方向D10と閉弁方向D11に往復移動させる移動機構27と、
    前記第1方向D1に交差する第2方向D2に沿って侵入する副ゲートNにおける前記流体の圧力を受ける受圧面NFに接するループ状のシールパッキン2Pと、
    前記接近通路2Sの周囲に設けられ前記シールパッキン2Pを装着するための装着部28と、
    前記装着部28の周囲の一部に設けられ前記シールパッキン2Pにより閉塞され、前記副ゲートNが前記第2方向D2に沿って前記接近通路2S内に侵入するためのスリットSと、
    前記副ゲートNが前記弁箱26に装着されていない通常使用状態において前記弁箱26の外側から前記スリットSを閉塞する蓋29とを備える。
  2. 請求項1のゲートバルブ2において、前記シールパッキン2Pは、
    前記蓋29が前記弁箱26から取り外された状態において前記流体の圧力が前記シールパッキン2Pに負荷された際に、前記装着部28に圧接して前記スリットSからの漏水を抑制するために前記圧力を受ける受圧面PFを有する。
  3. 請求項2のゲートバルブ2において、
    前記副ゲートNの前記受圧面NFに前記流体の前記圧力が負荷された際に、前記シールパッキン2Pの前記受圧面PFは前記副ゲートNに前記シールパッキン2Pが圧接するための前記圧力を受ける。
  4. 請求項1,2もしくは3のゲートバルブ2において、前記シールパッキン2Pは、
    前記副ゲートNが前記スリットSから前記第2方向D2に沿って前記接近通路内2Sに侵入するのに伴い前記副ゲートNに押されて、前記閉弁方向D11に向かって前記シールパッキン2Pが変形及び/又は変位するのを許容する許容部PAを定義する。
  5. 請求項2もしくは3のゲートバルブ2において、前記シールパッキン2Pは前記副ゲートNの侵入に伴い前記副ゲートNに押されて前記シールパッキン2Pが変形及び/又は変位するのを許容する許容部PAを定義し、
    前記許容部PAの表面が前記シールパッキン2Pの前記受圧面PFを形成する。
  6. 請求項2,3もしくは5のゲートバルブ2において、前記シールパッキン2Pの前記受圧面PFは、
    前記ループ状のシールパッキン2Pの内周側において前記シールパッキン2Pが外周側に向かって括れて形成されている。
  7. 請求項4もしくは5のゲートバルブ2において、前記許容部PAは、
    前記ループ状のシールパッキン2Pの内周側において前記シールパッキン2Pが外周側に向かって括れて形成されている。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項のゲートバルブ2において、前記装着部28は、前記第1方向D1に交差する平面に沿って前記流路10と前記収容部25との間にループ状に配置されている。
  9. 請求項8のゲートバルブ2において、前記装着部28は前記接近通路2Sから前記平面に沿って外方に突出したループ状の突条281と、前記突条281の内側の空間で定義されるループ状の溝2Gとを備える。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項のゲートバルブ2において、前記シールパッキン2Pは、
    前記副ゲートNが前記スリットSから侵入し前記シールパッキン2Pに接触し始める際に、前記副ゲートNの先端縁が前記シールパッキン2Pの頭部2Hを前記第2方向D2に押すことで前記頭部2Hが前記許容部PAに向かって変形及び/又は変位し易いように、第1テーパ面PT1が前記頭部2Hの外周縁における前記スリットSに対峙する部位に形成されている。
  11. 請求項1〜9のいずれか1項のゲートバルブ2において、前記シールパッキン2Pは、
    前記副ゲートNが前記接近通路内2Sを閉塞し始める際に、前記副ゲートNの先端縁が前記シールパッキン2Pの頭部2Hを前記第2方向D2に押すことで前記頭部2Hが前記許容部PAに向かって変形及び/又は変位し易いように、第2テーパ面PT2が前記頭部2Hの内周縁における前記副ゲートNの先端縁に対峙する部位に形成されている。
  12. 請求項1〜11のゲートバルブ2において、
    前記スリットSを形成する口唇状のスリット部材Smが前記弁箱26に設けられ、
    前記スリット部材Smは前記弁箱26の主要金属である鉄系金属よりもシール性に優れた金属またはエラストマーで形成されている。
  13. 請求項1〜13のゲートバルブ2の前記弁箱26に前記副ゲートNを装着したゲートバルブシステムであって、
    前記副ゲートNが外部に露出した状態で前記副ゲートNを前記第2方向D2に移動させるスライド機構7を更に備える。
  14. 請求項1〜13のゲートバルブ2の前記弁箱26に前記副ゲートNを装着したゲートバルブシステムであって、前記副ゲートNは、
    屈曲可能な柔軟性を有し、かつ、前記接近通路2S内に侵入した際に切れ目なく前記第2方向D2に連なり、前記シールパッキン2Pに接してシールするためのシールプレートPSと、
    前記流体の圧力を受けた前記シールプレートPSが前記シールパッキン2Pに接した状態を維持できるように、前記シールプレートPSをバックアップし、前記第2方向D2に沿って連続的に並べられた複数のバックアッププレートPBとを備える。
  15. 請求項1〜14のゲートバルブ2が既設のラインに開弁状態で配置された前記主ゲート24を撤去する方法であって、
    前記蓋29を取り外し前記スリットSを露出させる工程と、
    前記スリットSから前記副ゲートNを前記のゲートバルブ2の前記接近通路2Sを横断するように前記第2方向D2に沿って前記弁箱26内に侵入させ前記流路10と前記収容部25とを仕切る工程と、
    前記主ゲート24を覆う弁蓋2A及び前記主ゲート24を取り外す工程とを備える。
  16. 請求項15の撤去方法を用いた主ゲートの交換方法であって、
    前記主ゲート24に代えて別の主ゲート24Bを前記弁蓋2A又は別の弁蓋2Bと共に、前記流体管部23又は前記分割ケース21,22に取り付ける工程と、
    前記スリットSから前記副ゲートNを抜き取る工程と、
    前記スリットSを前記蓋29で閉塞する工程とを備える。

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