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JP2015098626A - 精製金属の製造方法 - Google Patents

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JP2015098626A
JP2015098626A JP2013239011A JP2013239011A JP2015098626A JP 2015098626 A JP2015098626 A JP 2015098626A JP 2013239011 A JP2013239011 A JP 2013239011A JP 2013239011 A JP2013239011 A JP 2013239011A JP 2015098626 A JP2015098626 A JP 2015098626A
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新田 耕司
Koji Nitta
耕司 新田
安田 幸司
Koji Yasuda
幸司 安田
野平 俊之
Toshiyuki Nohira
俊之 野平
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Kyoto University NUC
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Kyoto University NUC
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Abstract

【課題】高純度の精製金属を製造することができる精製金属の製造方法を提供する。
【解決手段】フッ化物イオンを含む溶融塩浴を作製する工程と、溶融塩浴に金属塩化物ガスを導入することによって電析用電解質を作製する工程と、電析用電解質の電解を行なうことによって電析用電解質中のカソード上に金属を析出させる工程とを含む精製金属の製造方法である。
【選択図】図1

Description

本発明は、精製金属の製造方法に関する。
太陽電池として使用されるシリコン膜は、シーメンス法によってシリコンインゴットを作製し、シリコンインゴットを厚さ1mm程度にスライスすることによってシリコンウェハを作製し、シリコンウェハにpn接合を形成することによって作製されている(非特許文献1)。その際、シリコン膜中の金属不純物の含有量を0.1質量ppm以下に抑えるとともに、ホウ素の含有量を0.3質量ppm以下に抑えなければならない。
また、高硬度および耐摩耗性を有する、タングステン、モリブデンおよびチタンなどの高融点金属膜は、溶射法(特許文献1)または化学気相析出(CVD)法(特許文献2)により形成されている。しかしながら、溶射法によって高融点金属膜を形成した場合には、高融点金属膜が堆積する基板が大きな熱ダメージを受けるという欠点がある。また、CVD法によって高融点金属膜を形成する場合には、高融点金属膜の成膜速度が遅いという欠点がある。なお、シリサイド膜もCVD法により形成することができる(特許文献3)が、CVD法によって高融点金属膜を形成する場合と同様の欠点がある。
そこで、従来においては、溶融塩に電析対象物となる金属を含有させることにより電析用電解質を作製し、電析用電解質を電析することによって基板上に膜を形成する電析法により、シリコン膜、高融点金属膜およびシリサイド膜を直接基板上に形成する方法が検討されてきた。
たとえば特許文献4には、粗Tiスポンジを含む溶融状態のNaCl−KCl(モル比=45:55)浴中にTiCl4を導入し、粗Tiスポンジをアノードとし、Ti棒をカソードとして電解を行なうことにより、高純度のTiを電析する方法が開示されている。
また、特許文献5には、塩化ナトリウム、塩化カリウムおよび塩化リチウムのうち2種または3種の混合物からなる電解浴中に四塩化チタンを溶解させ、金属チタン析出用の析出陰極と陽極との間に通電し、金属チタンを析出陰極上に析出させる方法が開示されている。
また、特許文献6には、塩化リチウムと塩化カリウムとの溶融物である電解液に電流および四塩化チタンを供給して電解を行なうことによって、液体亜鉛からなるカソード内でチタンを還元して亜鉛/チタン合金を形成する方法が開示されている。
また、特許文献7には、塩化チタンまたは臭化チタンからなるチタンハロゲン化物と、ブチルピリジニウムクロリド、エチルピリジニウムクロリドまたはブチルピリジニウムブロマイドからなるN−アルキルピリジニウムハロゲン化物とを混合した溶融塩浴の電解を行なうことによってチタンの精製を行なう方法が開示されている。
さらに、特許文献8には、ハロゲン含有珪素化合物の電気分解を、通常の電解質、作用電極および対極から構成される電解セル中で行なうことによって、多結晶シリコン薄膜を製造する方法が開示されている。特許文献8には、ハロゲン含有ケイ素化合物および電解質としてそれぞれ膨大な数の例示がされているが、実際に実験が行なわれているのは、電解質として共晶組成のLiCl−KCl溶融塩(LiCl/KClモル比=59/41)と、ハロゲン含有ケイ素化合物として四塩化ケイ素、または四塩化ケイ素/三塩化リンの混合ガスとの組み合わせのみである(特許文献8の段落[0016]等)。
特開2006−249578号公報 特開2001−011628号公報 特開2008−187190号公報 特開平6−173065号公報 特開昭60−187693号公報 特開昭62−86188号公報 特開平1−290787号公報 特開平7−277721号公報
半導体基盤技術研究会編、シリコンの科学、リアライズ理工センター、1992年
上述のように、現状においても電析法を用いた様々な金属の析出方法が提案されているが、得られる金属のさらなる高純度化が要望されている。
上記の事情に鑑みて、後述の態様によれば、高純度の精製金属を製造することができる方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、フッ化物イオン(F-)を含む溶融塩浴を作製する工程と、前記溶融塩浴に金属塩化物ガスを導入することによって電析用電解質を作製する工程と、前記電析用電解質にカソードを浸漬させる工程と、前記電析用電解質の電解を行なうことによって前記カソード上に金属を析出させる工程とを含む精製金属の製造方法を提供することができる。
上記の態様によれば、高純度の精製金属を製造することができる方法を提供することができる。
実施の形態1の精製金属の製造方法のフローチャートである。 実施の形態1の精製金属の製造方法における溶融塩浴を作製する工程の一例を図解する模式的な断面図である。 実施の形態1の精製金属の製造方法における電極を浸漬させる工程の一例を図解する模式的な断面図である。 実施の形態1の精製金属の製造方法における電析用電解質を作製する工程の一例を図解する模式的な断面図である。 実施の形態1の精製金属の製造方法における電析用電解質を作製する工程の一例を図解する模式的な断面図である。 実施の形態1の精製金属の製造方法における金属を析出させる工程の一例を図解する模式的な断面図である。 実施の形態2の精製金属の製造方法のフローチャートである。 実施例1の電析用電解質のサイクリックボルタモグラムである。 実験例1で析出させたSiのX線回折パターンである。 実験例2の電析用電解質のサイクリックボルタモグラムである。
[本願発明の実施形態の説明]
(1)本発明の一態様によれば、F-を含む溶融塩浴を作製する工程と、前記溶融塩浴に金属塩化物ガスを導入することによって電析用電解質を作製する工程と、前記電析用電解質の電解を行なうことによって前記電析用電解質中のカソード上に金属を析出させる工程とを含む精製金属の製造方法を提供することができる。このような構成とすることにより、高純度の精製金属を製造することができる。なお、本明細書において、「金属」には、シリコン、高融点金属、シリサイドおよび合金などの金属が含まれる。
(2)本発明の一態様は、前記金属を析出させる工程において前記電析用電解質中のアノードで発生した塩素(Cl2)ガスを用いて前記金属塩化物ガスを作製する工程と、前記Cl2ガスを用いて作製された前記金属塩化物ガスを前記溶融塩浴または前記電析用電解質に導入する工程とをさらに含んでいることが好ましい。このような構成とすることにより、アノードで発生したCl2ガスを取り出し、当該Cl2ガスを用いて金属塩化物ガスを作製することによって当該Cl2ガスを再利用することができる。
(3)本発明の一態様においては、前記アノードが炭素を含んでいることが好ましい。このような構成とすることにより、金属を析出させる工程において、アノードでCl2ガスをより効率的に発生させることができるため、当該Cl2ガスを用いて金属塩化物ガスをより効率的に作製することができ、Cl2ガスの再利用をより促進することができる。
(4)本発明の一態様において、前記金属は、珪素(Si)、チタン(Ti)、タングステン(W)、ジルコニウム(Zr)およびモリブデン(Mo)からなる群から選択された少なくとも1種を含んでいることが好ましい。金属を析出させる工程において、Siをカソード上に析出させた場合には、Siは、たとえば太陽電池に利用することができる。また、Ti、W、ZrおよびMoからなる群から選択された少なくとも1種を含む金属をカソード上に析出させた場合には、当該金属は、高硬度かつ耐摩耗性の機能を有する保護膜として使用することができる。さらに、W、MoおよびTiからなる群から選択された少なくとも1種のシリサイドをカソード上に析出させた場合には、半導体基板への低抵抗電極として使用することができ、半導体装置の低電圧作動を可能とする。
(5)本発明の一態様において、前記金属塩化物ガスは、塩化珪素ガス、塩化チタンガス、塩化タングステンガス、塩化ジルコニウムガスおよび塩化モリブデンガスからなる群から選択された少なくとも1種を含んでいることが好ましい。この場合には、金属を析出させる工程において、Si、Ti、W、ZrおよびMoからなる群から選択された少なくとも1種を含む金属を析出させることができる。
(6)本発明の一態様においては、前記溶融塩浴が電析させる金属イオン以外のカチオンとしてカリウムイオン(K+)をさらに含んでいてもよい。この場合には、比較的低温において、平滑な表面を有する高純度の金属膜を電析によって形成することができるとともに、金属膜の形成後には電析用電解質を水洗により容易に除去することができる。
(7)本発明の一態様においては、前記電析用電解質を作製する工程において、前記金属塩化物ガスは金属塩化物ガス導入管を用いて前記溶融塩浴に導入されてもよい。この場合には、金属塩化物ガス導入管から金属塩化物ガスを溶融塩浴に吹き込むことによって溶融塩浴中に少なくとも金属塩化物ガスの金属成分が含有した電析用電解質を作製することができる。
(8)本発明の一態様においては、前記電析用電解質を作製する工程において、前記金属塩化物ガスが導入されるときの前記溶融塩浴の温度が573K以上であることが好ましい。この場合には、高温となることで、金属塩化物ガスの電析用電解質への溶解速度が高くなり、金属塩化物ガスの溶解効率が向上する傾向にある。
[本願発明の実施形態の詳細]
以下、本発明の一例である実施の形態について説明する。なお、実施の形態の説明に用いられる図面において、同一の参照符号は、同一部分または相当部分を表わすものとする。
<実施の形態1>
図1に、本発明の一例である実施の形態1の精製金属の製造方法のフローチャートを示す。実施の形態1の精製金属の製造方法は、溶融塩浴を作製する工程(S10)と、電極を浸漬させる工程(S20)と、電析用電解質を作製する工程(S30)と、金属を析出させる工程(S40)とを含んでいる。なお、実施の形態1の精製金属の製造方法には、S10、S20、S30およびS40以外の工程が含まれていてもよいことは言うまでもなく、工程の順序も特に限定されないことは言うまでもない。
≪溶融塩浴を作製する工程≫
溶融塩浴を作製する工程(S10)は、フッ化物イオンを含む溶融塩浴を作製することにより行なわれる。溶融塩浴を作製する工程(S10)は、たとえば図2の模式的断面図に示すように、容器1に粉末状のフッ化カリウム(KF)と粉末状の塩化カリウム(KCl)との混合物(以下、「KF−KCl混合物」という。)を収容した後に、粉末状のKFと粉末状のKClとの混合物を加熱して溶融することによって、F-と、カリウムイオン(K+)と、塩化物イオン(Cl-)とを含む溶融塩浴2を作製することにより行なうことができる。
なお、溶融塩浴2中のK+、F-およびCl-の存在については、たとえば、溶融塩浴2を硝酸とフッ酸との混合液に溶解させた後にICP発光分光分析(Inductively Coupled Plasma Spectrometry)により確認することができる。ICP発光分光分析装置としては、たとえば、サーモフィッシャーサイエンティフィック株式会社製のiCAP6200などを用いることができる。また、溶融塩浴2中のK+、F-およびCl-の存在については、たとえば、溶融塩浴2を多量の水に溶解させた後にイオンクロマトグラフィーによっても確認することができる。イオンクロマトグラフィー装置としては、たとえば、株式会社島津製作所製のHIC−SPなどを用いることができる。
KF−KCl混合物におけるKFに対するKClのモル比((KClの物質量nKCl)/(KFの物質量nKF))は、0.2以上5以下であることが好ましく、0.5以上2以下であることがより好ましい。上記のモル比が1.2である場合には、KF−KCl混合物を溶融することによって得られた溶融塩浴2の融点が871Kとなって最も低くなるが、KF−KCl混合物における上記のモル比が0.2以上5以下である場合、特に0.5以上2以下である場合にも、溶融塩浴2の融点をKF単塩の融点(1133K)と比較して十分に低くすることができる。そのため、この場合には、溶融塩浴2を用いて作製された後述する電析用電解質の電解を比較的低温で行なうことができる傾向にある。
溶融塩浴を作製する工程(S10)において作製される溶融塩浴2の構成は上記に限定されるものではないが、上記のように溶融塩浴2は電析させる金属イオン以外のカチオンとしてK+を含むことが好ましい。溶融塩浴2がK+のみを含む場合には、比較的低温において、平滑な表面を有する高純度の金属を電析によって析出させることができるとともに、金属の析出後には金属の表面に付着した電析用電解質を水洗により容易に除去することができる。
≪電極を浸漬させる工程≫
電極を浸漬させる工程(S20)は、溶融塩浴を作製する工程(S10)において作製された溶融塩浴2に電極の少なくとも一部を浸漬させることにより行なうことができる。電極を浸漬させる工程(S20)は、たとえば図3の模式的断面図に示すように、アノード6とカソード7とを溶融塩浴2に浸漬することにより行なうことができる。
ここで、アノード6としては、アノード6の表面がたとえばグラファイトなどの炭素を含む材料を用いることが好ましい。アノード6としてアノード5の表面がCを含む材料を用いた場合には、後述する金属を析出させる工程(S40)においてアノード6にCl2ガスを発生させることができるため、アノード6で発生したCl2ガスを外部に取り出して、原料となる後述の金属塩化物ガスの作製に再利用することができる。
また、カソード7としては、カソード7の表面が、鉄(Fe)、銀(Ag)、炭素(C)、銅(Cu)およびモリブデン(Mo)からなる群から選択された少なくとも1種を含むものを用いることが好ましい。カソード7の表面が、AgおよびCの少なくとも1種を含む場合にはカソード7の表面上に析出したシリコン(Si)とカソード7との密着性を向上させることができる。また、カソード7の表面が、CuおよびMoの少なくとも1種を含む場合には、カソード7の表面上に析出したタングステン(W)とカソード7との密着性を向上させることができる。
また、カソード7の形状は、特に限定されないが、柱状またはパイプ状であることが好ましい。カソード7の形状が柱状またはパイプ状である場合には、カソード7の表面上に析出したSiを用いて集光型太陽電池を作製したときに、全方向からの光入射をカソード7の表面に対して垂直に入射させて利用することができるため、単位面積当たりの光の利用効率を向上させることができる。
なお、本明細書において、「柱状」とは、任意の方向に延在する形状を意味しており、たとえば、円柱および角柱などの形状を挙げることができる。
また、本明細書において、「パイプ状」とは、任意の方向に延在する外殻部と外殻部の延在方向と同一の方向に延在するように外殻部の内側に設けられた中空部とを有する形状を意味しており、たとえば、円筒、および角柱の内部に角柱の延在方向と同一方向に延在する中空部を有する形状などを挙げることができる。
≪電析用電解質を作製する工程≫
電析用電解質を作製する工程(S30)は、溶融塩浴を作製する工程(S10)において作製された溶融塩浴2に金属塩化物ガスを導入することにより行なわれる。電析用電解質を作製する工程(S30)は、たとえば以下のようにして行なうことができる。まず、図4の模式的断面図に示すように、金属塩化物ガス導入管4の先端を溶融塩浴2中に浸漬させる。次に、たとえば図5の模式的断面図に示すように、金属塩化物ガス導入管4から金属塩化物ガス5を溶融塩浴2に吹き込み、溶融塩浴2中に少なくとも金属塩化物ガス5の金属成分を含有させることによって、電析用電解質3を作製することができる。
金属塩化物ガス5としては、後述する金属を析出させる工程(S40)においてカソード上に析出させる金属の塩化物ガスを溶融塩浴2に導入することができる。金属塩化物ガス5としては、たとえば、塩化珪素ガス、塩化チタンガス、塩化タングステンガス、塩化ジルコニウムガスおよび塩化モリブデンガスからなる群から選択された少なくとも1種を含む金属塩化物ガスを導入することが好ましい。
金属塩化物ガス5として塩化珪素ガスを導入した場合には、後述する金属を析出させる工程(S40)においてカソード7上にSiを析出させることができる。カソード7上に析出させたSiは、たとえば太陽電池に利用することができる。塩化珪素ガスとしては、たとえば四塩化珪素(SiCl4)ガスなどを用いることができる。
金属塩化物ガス5として塩化チタンガス、塩化タングステンガス、塩化ジルコニウムガスおよび塩化モリブデンガスからなる群から選択された少なくとも1種を含むガスを導入した場合には、Ti、W、ZrおよびMoからなる群から選択された1種を含む金属またはこれらの2種以上の合金をカソード7上に析出させることができる。カソード7上に析出させたTi、W、Zr、Moのいずれか1種からなる金属またはこれらの2種以上を含む合金は、たとえば、高硬度かつ耐摩耗性の機能を有する保護膜として使用することができる。塩化チタンガスとしては、たとえば、四塩化チタン(TiCl4)ガスを用いることができる。また、塩化タングステンガスとしては、たとえば、四塩化タングステン(WCl4)ガス、五塩化タングステン(WCl5)ガスおよび六塩化タングステン(WCl6)ガスからなる群から選択された少なくとも1種を用いることができる。塩化ジルコニウムガスとしては、たとえば、四塩化ジルコニウム(ZrCl4)ガスを用いることができる。塩化モリブデンガスとしては、たとえば、六フッ化モリブデン(MoF6)ガス、四塩化モリブデン(MoCl4)ガス、五塩化モリブデン(MoCl5)ガスおよび六塩化モリブデン(MoCl6)ガスからなる群から選択された少なくとも1種を用いることができる。
金属塩化物ガス5として、塩化タングステンガス、塩化モリブデンガスおよび塩化チタンガスからなる群から選択された少なくとも1種のガスと、塩化珪素ガスとの混合ガスを導入した場合には、W、MoおよびTiからなる群から選択された少なくとも1種のシリサイド(W、MoおよびTiからなる群から選択された少なくとも1種とSiとの化合物)を含む金属をカソード7上に析出することができる。カソード7上に析出させた金属は、たとえば、半導体基板への低抵抗電極として使用することができ、半導体装置の低電圧作動を可能とする。
なお、金属塩化物ガス5とともに、たとえばアルゴン(Ar)ガスなどのキャリアガスを溶融塩浴2に導入してもよいことは言うまでもない。
金属塩化物ガス5が導入されるときの溶融塩浴2の温度は、573K以上であることが好ましく、623K以上であることがより好ましい。金属塩化物ガス5が導入されるときの溶融塩浴2の温度が573K以上である場合、特に623K以上である場合には、高温となることで、金属塩化物ガスの電析用電解質への溶解速度が高くなり、金属塩化物ガスの溶解効率が向上する傾向にある。
また、電析用電解質を作製する工程(S30)において用いられる金属塩化物ガス導入管4としては、溶融塩浴2に金属塩化物ガス5を導入することができるものであれば特に限定されないが、たとえばステンレス(SUS)製のパイプなどを用いることができる。
≪金属を析出させる工程≫
金属を析出させる工程(S40)は、電析用電解質を作製する工程(S30)において作製された電析用電解質3の電解を行なうことによって、電析用電解質3中のカソード7上に金属を析出させることにより行なうことができる。
これにより、図6の模式的断面図に示すように、以下の式(I)にしたがって、カソード7の表面上に金属Mが析出し、カソード7の表面上に精製金属8が形成される。
n++ne-→M …(I)
ここで、アノード6とカソード7との間に流れる電流の電流密度の絶対値を1mA/cm2以上500mA/cm2以下として電析用電解質3の電解を行なうことが好ましく、1mA/cm2以上300mA/cm2以下として電析用電解質3の電解を行なうことがより好ましい。アノード6とカソード7との間に流れる電流の電流密度の絶対値を1mA/cm2以上として電析用電解質3の電解を行なった場合には、カソード7の表面上における精製金属8の形成をより短時間で行なうことができる。また、アノード6とカソード7との間に流れる電流の電流密度の絶対値を500mA/cm2以下、特に300mA/cm2以下として電析用電解質3の電解を行なった場合には、より高純度の精製金属8を形成することができる。その後、精製金属8の表面に付着している電析用電解質3を水洗等により除去することによって、精製金属8を得ることができる。
なお、図6においては、金属塩化物ガス導入管4から金属塩化物ガス5を電析用電解質3に導入しながら電析用電解質3の電解を行なう場合について図示されているが、金属塩化物ガス導入管4から電析用電解質3への金属塩化物ガス5の導入を停止した状態で電析用電解質3の電解を行なってもよい。
≪精製金属≫
実施の形態1の精製金属の製造方法により製造された精製金属8の純度は99.9質量%以上であることが好ましい。精製金属8の純度が99.9質量%以上である場合には、精製金属8としてシリコン膜を析出させ、これを太陽電池として用いたときの太陽電池の変換効率が向上する傾向にある。また、精製金属8としてW、Mo、Zr若しくはTiのいずれか1種を含む精製金属8またはこれらの2種以上の合金を含む精製金属8を形成した場合には、精製金属8を高硬度かつ耐摩耗性の機能を有する保護膜として用いたときの膜の機能を向上させることができる。さらに、実施の形態1の精製金属の製造方法により、カソード7上に析出した金属とカソード7に含まれる金属とが合金化した合金膜を形成した場合には、合金膜は、たとえば、耐摩耗性保護膜または水素吸蔵合金膜などに使用することができる。
精製金属8の純度は、精製金属8の全質量に対する、精製金属8の全質量から不純物の全質量を引いた質量の割合であり、以下の式(II)により算出することができる。
精製金属8の純度[質量%]=100×(精製金属8の全質量から不純物の全質量を引いた質量)/(精製金属8の全質量) …(II)
なお、本明細書において、精製金属8の「不純物」は、たとえば、ホウ素、リン、鉄、アルミニウム、リチウム、カリウム、マグネシウムおよびカルシウムの中で電析対象物となる金属以外の成分を意味する。
精製金属8の純度は、グロー放電質量分析(GD−MS)により測定することができ、測定装置としてはたとえばサーモエレクトロン株式会社製のVG9000などを用いることができる。グロー放電質量分析による精製金属8の純度は、たとえば、精製金属8を精製金属8の表面から1μm以上5μm以下の厚さにスパッタリングして、当該スパッタリングされた精製金属8を構成する金属成分以外の不純物成分の含有量を測定することにより行なうことができる。
≪作用効果≫
本発明者が鋭意検討した結果、現在までに提案されている莫大な数の溶融塩浴の中からF-を含む溶融塩浴を選択するとともに、現在までに提案されている莫大な数の金属源の中から金属塩化物ガスを選択して、金属塩化物ガスをF-を含む溶融塩浴に導入することによって電析用電解質を作製した場合には、当該電析用電解質の電解を行なうことによってカソード上に析出した金属の純度を、従来の金属塩化物を用いて溶融塩浴を作製した場合と比べて、高くすることができることを見い出し、本発明を完成するに至った。
なお、F-を含む溶融塩浴と金属塩化物ガスとを組み合わせて作製した電析用電解質を電解した場合に高純度の金属を析出できるのは、混合フッ化物などの添加剤は高純度物質の製造が難しいために不純物が混入しやすく、金属塩化物ガスはガス状態で蒸留精製により高純度物質として添加することができるためと考えられる。
<実施の形態2>
図7に、本発明の他の一例である実施の形態2の精製金属の製造方法のフローチャートを示す。実施の形態2の精製金属の製造方法は、溶融塩浴を作製する工程(S10)と、電極を浸漬させる工程(S20)と、電析用電解質を作製する工程(S30)と、金属を析出させる工程(S40)と、金属塩化物ガスを作製する工程(S50)とを含んでおり、金属塩化物ガスを作製する工程(S50)で作製された金属塩化物ガスを再利用することを特徴としている。なお、実施の形態2の精製金属の製造方法には、S10、S20、S30、S40およびS50以外の工程が含まれていてもよいことは言うまでもなく、工程の順序も特に限定されないことは言うまでもない。
S10〜S40の説明については実施の形態1と同様であるため、以下においては金属塩化物ガスを作製する工程(S50)について説明する。金属塩化物ガスを作製する工程(S50)は、金属を析出させる工程(S40)において電析用電解質3中のアノード6で発生したCl2ガスを用いて金属塩化物ガス5を作製することにより行なわれる。なお、アノード6で発生したCl2ガスを用いて金属塩化物ガス5を作製する方法は特に限定されず、たとえば従来から公知の方法を用いることができる。
特に、アノード6の表面がたとえばグラファイトなどの炭素を含む材料からなることが好ましい。この場合には、金属を析出させる工程(S40)において、アノード6にCl2ガスをより効率的に発生させることができる。これにより、当該Cl2ガスを用いて金属塩化物ガス5をより効率的に作製することができるため、当該Cl2ガスの再利用を促進することができる。
そして、金属塩化物ガスを作製する工程(S50)において作製された金属塩化物ガス5は、溶融塩浴を作製する工程(S10)において作製された溶融塩浴2に導入される、または金属塩化物ガス5が溶融塩浴2に導入されることによって作製された電析用電解質3に導入される。
実施の形態2の精製金属の製造方法の好ましい形態としては、たとえばAgからなるカソード7上への精製金属8としてのSiの析出は、KFとKClとを溶融することによって作製された溶融塩浴2に金属塩化物ガス5としてのSiCl4ガスを吹き込むことによって電析用電解質3を作製し、当該電析用電解質3を電解することによって行なうことができる。
この場合、金属塩化物ガス5としてのSiCl4ガスをKFとKClとの溶融塩浴2に吹き込むことによって、以下の式(III)で表わされるイオン交換反応を起こすことができる。
SiCl4+6F-→SiF6 2-+4Cl- …(III)
そして、SiF6 2-を含む電析用電解質3中に浸漬させたアノード6とカソード7との間に電流を流すことにより電析用電解質3の電解を行なった場合には、アノード6では以下の式(IV)で表わされる反応が起き、カソード7では以下の式(V)で表わされる反応が起きる。
(アノード)4Cl-→2Cl2+4e- …(IV)
(カソード)SiF6 2-+4e-→Si+6F- …(V)
したがって、上記の(III)〜(V)の反応式をまとめると、以下の式(VI)で表わされる反応式が得られる。
SiCl4→Si+2Cl2 …(VI)
このように、実施の形態2の精製金属の製造方法の好ましい形態においてはカソード7上に主生成物となるSiを析出させることができるとともに、アノードで副生成物となるCl2ガスを発生させることができるため、当該Cl2ガスをKFとKClとの溶融塩浴に吹き込まれる金属塩化物ガス5としてのSiCl4ガスを製造するのに再利用することができる。
また、実施の形態2の精製金属の製造方法の好ましい形態においては、電析用電解質3の組成を変えることなく電析用電解質3の電解を行なうことが可能であるため、カソード7上に精製金属8としてのSiを連続的かつ効率的に析出させることができる。
以上の観点から、KFとKClとを溶融することによって作製された溶融塩浴2に金属塩化物ガス5としてのSiCl4ガスを吹き込むことによって電析用電解質3を作製し、当該電析用電解質3を電解することによってカソード7上に精製金属8としてのSiを析出することが好ましい。
<実験例1>
まず、粉末状のKF(和光純薬工業株式会社製)と、粉末状のKCl(和光純薬工業株式会社製)とを、KF:KCl=45mol:55molの比率で混合してKF−KCl混合物を作製した。次に、KF−KCl混合物を、図2に示す容器1内に収容した後に、容器1内のKF−KCl混合物を温度923Kに加熱し、KF−KCl混合物を溶融させることによって、200gのKF−KCl溶融塩浴2を作製した。KF−KCl溶融塩浴2の組成を確認したところ、KF−KCl溶融塩浴2中にK+、F-およびCl-の存在が確認された。なお、KF−KCl溶融塩浴2の組成は、上記のKF−KCl溶融塩浴2の0.2gを採取して200gの蒸留水に溶解させて得られた溶液をICP発光分光分析ならびにイオンクロマトグラフィーにより分析することで確認された。
次に、図3に示すように、容器1内に収容されたKF−KCl溶融塩浴2に、グラファイトからなるアノード6(対極)を浸漬させるとともに、Agからなるカソード7(作用極)を浸漬させた。また、図示しない擬似参照極としてPt線を浸漬させた。
次に、図4に示すように、直径0.25インチの円形状の開口部を有するステンレス管からなる金属塩化物ガス導入管4をKF−KCl溶融塩浴2中に浸漬させた後に、図5に示すように、キャリアガスとしてのArガスと、金属塩化物ガス5としてのSiCl4ガスとの混合ガス(SiCl4ガスの分圧26.4kPa)を金属塩化物ガス導入管4からKF−KCl溶融塩浴2に50mL/minの流量で導入することによって、SiCl4ガスによるKF−KCl溶融塩浴2へのバブリングを行なった。これにより、KFとKClとの混合物100molに対して1.9mol相当(10.21g)のSiCl4ガスが導入され、実験例1の電析用電解質3が作製された。
なお、SiCl4ガスによるKF−KCl溶融塩浴2へのバブリングは、30分間はKF−KCl溶融塩浴2に対して直接行ない、その後の90分間は金属塩化物ガス導入管4の先端をKF−KCl溶融塩浴2の表面から上方に2cmの部分に固定して、ArガスとSiCl4ガスとの混合ガスを流すことにより行なった。
次に、上記の作用極と対極との間に印加する電圧を走査速度500mV/sで変化させることにより、実験例1の電析用電解質3のサイクリックボルタモグラムを作製した。図8に、実験例1の電析用電解質3のサイクリックボルタモグラムを示す。なお、実験例1の電析用電解質3のサイクリックボルタモグラムの作製には北斗電工株式会社製のHZ−3000を用いた。
図8に示すように、実験例1の電析用電解質3のサイクリックボルタモグラムにおいては、作用極の電位が0.5Vvs.K+/Kであるときに25mA/cm2の電流密度のピークが確認された。当該電流密度のピークから予測すると、実験例1の電析用電解質3には、0.02mol%相当のK2SiF6が溶解しているものと考えられる。
また、実験例1の電析用電解質3のアノード6とカソード7との間にカソード7の電位が0.03Vvs.K+/Kとなるように電圧を60分間印加することによって、実験例1の電析用電解質3の電解を行なった。これにより、図6に示すように、カソード7上に精製金属8としてSi膜を析出させた。そして、Si膜の析出後のカソードを実験例1の電析用電解質3から外部に取り出し、常温の水に24時間浸漬させることによって、Si膜の表面に付着した電析用電解質3を水洗により除去して乾燥した。そして、X線回折装置(株式会社リガク製のUltima IV;CuKα線、λ=0.15418nm、40kV、40mA)を用いて、乾燥後のSi膜のX線回折パターンを測定した。図9に、実験例1で得られたSi膜のX線回折パターンを示す。
図9に示す実験例1で得られたSi膜のX線回折パターンには、Siに対応するX線回折ピークが見られるため、Siの存在が確認された。
また、実験例1で得られたSi膜の純度をGD−MSによって測定した。その結果を表1に示す。なお、実験例1で得られたSi膜の純度の測定装置としてはサーモエレクトロン株式会社製のVG9000を用いた。表1に示すように、実験例1で得られたSi膜の純度は99.97%であった。
<実験例2>
比較として、ArガスとSiCl4ガスとの混合ガスによるKF−KCl溶融塩浴2へのバブリングによる導入に代えて、KFとKClとの混合物100molに対して2mol相当のK2SiF6を混合して電析用電解質を作製したこと以外は実験例1と同様にして実験例2の電析用電解質のサイクリックボルタモグラムを作製した。図10に、実験例2の電析用電解質3のサイクリックボルタモグラムを示す。
図10に示すように、実験例2の電析用電解質3のサイクリックボルタモグラムにおいては、作用極の電位が0.5Vvs.K+/Kであるときに2000mA/cm2の電流密度のピークが確認された。
また、実験例1と同様にして実験例2の電析用電解質3の電解を行ない、カソード7上に精製金属8としてSi膜を析出させた。そして、Si膜の析出後のカソードを実験例2の電析用電解質3から外部に取り出し、常温の水に24時間浸漬させることによって、Si膜の表面に付着した電析用電解質3を水洗により除去して乾燥した。そして、実験例1と同一の方法および同一の条件で、実験例2で得られたSi膜のX線回折パターンを測定した。その結果、実験例2で得られたSi膜のX線回折パターンにおいても、Si膜に対応するX線回折ピークが確認された。
また、実験例1と同一の方法および同一の条件により、実験例2で得られたSi膜の純度を測定した。その結果を表1に示す。表1に示すように、実験例2で得られたSi膜の純度は99.32%であった。
実験例1は実施例であり、実験例2は比較例である。
Figure 2015098626
表1に示すように、溶融塩としてフッ化物イオンを含む溶融塩を用い、金属源として金属塩化物ガスを用いて電析用電解質を作製して電解を行なった実験例1においては、高純度の金属が得られることが確認される。
以上のように本発明の実施の形態および実験例について説明を行なったが、上述の各実施の形態および各実験例の構成を適宜組み合わせることも当初から予定している。
今回開示された実施の形態および実験例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の態様は、精製金属の製造方法に利用することができ、特にシリコン太陽電池の製造プロセス、耐摩耗性表面加工プロセス、および半導体製造プロセスに好適に利用することができる。
1 容器
2 溶融塩
3 電析用電解質
4 金属塩化物ガス導入管
5 金属塩化物ガス
6 アノード
7 カソード
8 精製金属

Claims (8)

  1. フッ化物イオンを含む溶融塩浴を作製する工程と、
    前記溶融塩浴に金属塩化物ガスを導入することによって電析用電解質を作製する工程と、
    前記電析用電解質の電解を行なうことによって前記電析用電解質中のカソード上に金属を析出させる工程とを含む、精製金属の製造方法。
  2. 前記金属を析出させる工程において前記電析用電解質中のアノードで発生した塩素ガスを用いて前記金属塩化物ガスを作製する工程と、
    前記塩素ガスを用いて作製された前記金属塩化物ガスを前記溶融塩浴または前記電析用電解質に導入する工程とをさらに含む、請求項1に記載の精製金属の製造方法。
  3. 前記アノードが炭素を含む、請求項2に記載の精製金属の製造方法。
  4. 前記金属は、珪素、チタン、タングステン、ジルコニウムおよびモリブデンからなる群から選択された少なくとも1種を含む、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の精製金属の製造方法。
  5. 前記金属塩化物ガスは、塩化珪素ガス、塩化チタンガス、塩化タングステンガス、塩化ジルコニウムガスおよび塩化モリブデンガスからなる群から選択された少なくとも1種を含む、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の精製金属の製造方法。
  6. 前記溶融塩浴が電析させる金属イオン以外のカチオンとしてカリウムイオンを含む、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の精製金属の製造方法。
  7. 前記電析用電解質を作製する工程において、前記金属塩化物ガスは金属塩化物ガス導入管を用いて前記溶融塩浴に導入される、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の精製金属の製造方法。
  8. 前記電析用電解質を作製する工程において、前記金属塩化物ガスが導入されるときの前記溶融塩浴の温度が573K以上である、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の精製金属の製造方法。
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