JP2015077844A - 車両用サイドエアバッグ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】乗員とエアバッグとの間の摩擦係数に関らず、側面衝突時に乗員の上腕部及び肩部を円滑に押し上げる。【解決手段】車両用サイドエアバッグ装置10のエアバッグ16の上端部には、押上布20の上端部が縫製されている。この押上布20は、エアバッグ16の膨張展開時にエアバッグ16の車幅方向内側に展開するように設けられており、エアバッグ16と接するバッグ接触面54が、乗員Pと接する乗員接触面56よりも摩擦係数を低く設定されている。乗員Pの上腕部A及び肩部Sは、上記押上布20を介してエアバッグ16と接すると共に、エアバッグ16の展開反力や、エアバッグ16の上腕部押上面との摺接によって押し上げられる。この際には、バッグ接触面54がエアバッグ16に対して滑る一方、乗員接触面56と上腕部Aとの間に生じる摩擦力を利用して、上腕部A及び肩部Sを低い摩擦抵抗で円滑に押し上げることができる。【選択図】図4
Description
本発明は、車両用サイドエアバッグ装置に関する。
下記特許文献1に示された車両用サイドエアバッグ装置は、車両の側面衝突時に膨張展開されるエアバッグを備えている。このエアバッグは、膨張展開時に、乗員の肩部の側方に位置して肩部を拘束する肩拘束部と、該肩拘束部よりも車両前方側に位置するアームサポート部とを有している。肩拘束部は、車幅方向の膨張幅が車両上方側にいくに従って小さくなっており、肩拘束部に当たった乗員の肩部が肩拘束部に沿って滑り上がって押し上げられる。また、アームサポート部は、乗員の脇よりも低い位置にあり、エアバッグに当たった乗員の上腕部がエアバッグに沿って滑り上がって当該アームサポート縁に載るようになっている。それにより、上腕部が胸部とエアバッグとの間に介在することを抑制するようにしている。
ところで、乗員とエアバッグとの間の摩擦係数は、乗員の服装などにより変化する。このため、上述の如きサイドエアバッグ装置では、乗員の上腕部及び肩部がエアバッグに沿って良好に滑らず、上腕部及び肩部が円滑に押し上げられない場合が想定される。
本発明は上記事実を考慮し、乗員とエアバッグとの間の摩擦係数に関らず、側面衝突時に乗員の上腕部及び肩部を円滑に押し上げることができる車両用サイドエアバッグ装置を得ることを目的とする。
請求項1に記載の発明に係る車両用サイドエアバッグ装置は、起動することによりガスを発生させるインフレータと、車両用シートのシートバックにおける車幅方向外側の側部に収納され、前記ガスが内部に供給されて前記側部の車両前方側に膨張展開し、肩部拘束用の上バッグ部が胸部及び腹部拘束用の下バッグ部よりも車幅方向の膨張幅が小さくなるエアバッグと、上端部が前記エアバッグの上端部に結合され、又は上下両端部間に弛みを有する状態で上端部が前記エアバッグの上端部に結合されると共に下端部が前記エアバッグの下部に結合され、前記膨張展開時に前記エアバッグの車幅方向内側に展開すると共に、前記エアバッグと接するバッグ接触面が乗員と接する乗員接触面よりも摩擦係数を低く設定された押上布と、を備えている。
請求項1に記載の発明では、例えば車両が側面衝突をした際にインフレータが起動され、エアバッグの内部にインフレータからのガスが供給される。それにより、エアバッグが車両用シートのシートバックにおける車幅方向外側の側部から車両前方側へ膨張展開する。この際には、上端部がエアバッグの上端部に結合され、又は上下両端部間に弛みを有する状態で上端部がエアバッグの上端部に結合されると共に下端部がエアバッグの下部に結合された押上布が、エアバッグの車幅方向内側に展開する。このため、乗員の上腕部が押上布を介してエアバッグの展開反力を受けることにより、上腕部に対して押し上げ力が作用する。この押上布は、エアバッグと接するバッグ接触面の摩擦係数が、乗員と接する乗員接触面の摩擦係数よりも低く設定されている。これにより、バッグ接触面をエアバッグに対して低い摩擦抵抗で滑らせる一方、乗員接触面と上腕部との間に生じる摩擦力を利用して、上腕部を円滑に押し上げることができる。
また、エアバッグの膨張展開が完了すると、肩部拘束用の上バッグ部が、胸部及び腹部拘束用の下バッグ部よりも車幅方向の膨張幅が小さくなる。それにより、下バッグ部の車幅方向内側面における上部側が車両上方側へ向かうに従い車幅方向外側へ向かうように傾斜又は湾曲する。このため、側面衝突の衝撃によってエアバッグが車幅方向内側へ移動してくることにより、上記傾斜又は湾曲した面と乗員の上腕部とが押上布を介して摺接し、上腕部に押し上げ力が作用する。この際には、摩擦係数が低いバッグ接触面がエアバッグに対して滑ることにより、押上布がすだれのように捲り上がる。それにより、上腕部及び肩部を押上布と共に低い摩擦抵抗で円滑に押し上げることができる。以上のことから、本発明によれば、乗員とエアバッグとの間の摩擦係数に関らず、側面衝突時に乗員の上腕部及び肩部を円滑に押し上げることができる。
以上説明したように、本発明に係る車両用サイドエアバッグ装置では、乗員とエアバッグとの間の摩擦係数に関らず、側面衝突時に乗員の上腕部及び肩部を円滑に押し上げることができる。
<第1の実施形態>
本発明の第1実施形態に係る車両用サイドエアバッグ装置10について、図1〜図7に基づいて説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UP、矢印OUTは、車両の前方向(進行方向)、上方向、幅方向の外側をそれぞれ示している。以下、単に前後、左右、上下の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両左右方向(車幅方向)の左右、車両上下方向の上下を示すものとする。
本発明の第1実施形態に係る車両用サイドエアバッグ装置10について、図1〜図7に基づいて説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UP、矢印OUTは、車両の前方向(進行方向)、上方向、幅方向の外側をそれぞれ示している。以下、単に前後、左右、上下の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両左右方向(車幅方向)の左右、車両上下方向の上下を示すものとする。
図1に示されるように、車両用サイドエアバッグ装置10は、車両用シート12のシートバック14(背凭れ)におけるドア側サイド部14A(車幅方向外側の側部)に配設されたエアバッグ16(サイドエアバッグ)を備えている。このエアバッグ16は、通常時には、折り畳まれてインフレータ18及び押上布20と共にモジュール化された状態でドア側サイド部14A内に収納されている。このエアバッグ16は、インフレータ18から発生するガスの圧力で乗員Pと車体側部(図3及び図4に示されるサイドドア22のドアトリム24)との間に膨張展開する。この膨張展開の際には、ドア側サイド部14Aに配設されたパッド材及び表皮材がエアバッグ16の膨張圧を受けて破断される。
なお、本実施形態では、車両用シート12の前後方向、左右方向(幅方向)及び上下方向は、車両の前後方向、左右方向(幅方向)及び上下方向と一致している。また、図1〜図4に示される乗員Pは、例えばAM50(米国人成人男性の50パーセンタイル)のダミーである。また、以下の説明に記載するエアバッグ16の前後左右上下の方向は、特に断りのない限り、エアバッグ16が膨張展開した状態での方向を示すものであり、シートバック14の前後左右上下の方向と略一致している。
図1〜図7に示されるように、上記のエアバッグ16は、例えばナイロン系又はポリエステル系の布材を切り出して形成された一枚の基布26が袋状に縫製されたものである。この基布26は、折れ線28に沿って二つ折りにされると共に、縫製部T1、T2、T3(図5参照:図1、図2、図6では図示省略)において外周縁部が縫製されている。このエアバッグ16は、図1〜図4に示されるように、乗員Pの肩部S、胸部C及び腹部Bを拘束可能な大きさに形成されている。
このエアバッグ16は、上下仕切部30によって肩部拘束用の上バッグ部32と胸部及び腹部拘束用の下バッグ部34とに仕切られている。この上下仕切部30は、基布26と同様の布材によって形成されたテザー(仕切布)であり、図7に示される縫製部T5、T6(図1〜図6では図示省略)においてエアバッグ16に縫製されている。この上下仕切部30は、エアバッグ16の後端部までは達しておらず、エアバッグ16の後端部においては、上バッグ部32内(上チャンバ)と下バッグ部34内(下チャンバ)とが相互に連通されている。この上下仕切部30の後端部は、エアバッグ16の膨張展開状態で乗員Pの脇部Uの下方近傍に位置するように設定されている。
なお、上バッグ部32及び下バッグ部34の各前端部には、各バッグ部内に供給されたガスをエアバッグ16外に排出するためのベントホール36、38(図1及び図2では図示省略)が形成されている。また、本実施形態では、上下仕切部30がテザーによって構成されているが、これに限らず、上下仕切部30をシーム(縫製部)によって構成してもよい。
上記構成のエアバッグ16では、上バッグ部32の上下方向寸法が下バッグ部34の上下方向寸法よりも小さく設定されており、上バッグ部32の車幅方向の膨張幅(膨張厚)が下バッグ部34の車幅方向の膨張幅(膨張厚)よりも小さくなる。それにより、上バッグ部32の車幅方向内側面における上部側が、上方側へ向かうに従い車幅方向外側へ向かうように傾斜又は湾曲した上腕部押上面40(図7参照)となる。この上腕部押上面40は、乗員Pの上腕部Aに対して車幅方向外側から対向する。
一方、インフレータ18は、円柱状に形成されたシリンダータイプのものであり、円筒状に形成されたディフューザ42と共に下バッグ部34内の後端部に収容されている。インフレータ18は、ディフューザ42の内側に同軸的に収容されており、ディフューザ42の一部がカシメられることにより、ディフューザ42に固定されている。インフレータ18及びディフューザ42は、軸線方向がシートバック14の高さ方向に沿う状態で配置されている。
ディフューザ42の外周部からは、車幅方向内方側へ向けて上下一対のスタッドボルト(図示省略)が突出している。これらのスタッドボルトは、エアバッグ16及びシートバックフレーム15のサイドフレーム部15Aを貫通しており、先端側に図示しないナットが螺合している。これにより、ディフューザ42がエアバッグ16と共にサイドフレーム部15Aに締結固定されている。
上記のインフレータ18には、車両に搭載された側突ECU46(図1以外では図示省略)が電気的に接続されている。この側突ECU46には、側面衝突を検知する側突センサ48(図1以外では図示省略)が電気的に接続されている。側突ECU46は、側突センサ48からの信号に基づいて側面衝突(の不可避)を検知した際にインフレータ18を起動させる構成とされている。なお、側突ECU46に側面衝突を予知(予測)するプリクラッシュセンサが電気的に接続されている場合には、プリクラッシュセンサからの信号に基づいて側突ECU46が側面衝突を予知した際にインフレータ18が起動される構成にしてもよい。
インフレータ18が起動すると、インフレータ18の上端部又は下端部に設けられたガス噴出口からガスが放射状に噴出される。インフレータ18から噴出されるガスは、ディフューザ42の上下方向中間部に形成された中間開口50及びディフューザ42の上端開口52から噴出され、上バッグ部32内及び下バッグ部34内に分配される(図5の白抜きの矢印参照)。これにより、エアバッグ16がドア側サイド部14Aの前方、すなわち乗員Pとドアトリム24との間に膨張展開する。
一方、押上布20は、エアバッグ16の基布26と同様の布材が略矩形状に切り出されて形成されたものであり、基布26とは別体に形成されている。この押上布20は、上端部が縫製部T7(図1及び図2では図示省略)においてエアバッグ16の上端部に縫製(結合)されており、エアバッグ16の膨張展開時にエアバッグ16の車幅方向内側(乗員P側)に展開するように設けられている。この押上布20は、乗員Pの肩部S及び上腕部Aを車幅方向外側から覆える大きさに形成されている。
この押上布20は、エアバッグ16の膨張展開状態で車幅方向外側(エアバッグ16側)を向くバッグ接触面54の摩擦係数が、エアバッグ16の膨張展開状態で車幅方向内側(乗員P側)を向く乗員接触面56の摩擦係数よりも低く設定されている。具体的には、例えば、バッグ接触面54には、テフロン(登録商標)素材のコーティングが施され或いはローションが塗布される一方、乗員接触面56には、所謂ビニール素材のコーティングが施されている。バッグ接触面54は、エアバッグ16と接し、乗員接触面56は、エアバッグ16の膨張展開時に乗員Pと接する。なお、縫製部T7を省略すると共に、押上布20の上端部を縫製部T1においてエアバッグ16に共縫いする構成にしてもよい。
次に、本第1実施形態の作用及び効果について説明する。
上記構成の車両用サイドエアバッグ装置10では、側突ECU46が側突センサ48からの信号によって側面衝突を検知すると、当該ECU46によってインフレータ18が起動される。それにより、インフレータ18からエアバッグ16内にガスが噴出され、エアバッグ16がシートバック14のドア側サイド部14Aから車両前方側へ膨張展開する。この際には、上端部がエアバッグ16の上端部に結合された押上布20が、エアバッグ16の車幅方向内側に展開する。このため、乗員Pの上腕部Aが押上布20を介してエアバッグ16の展開反力を受けることにより、上腕部Aに対して押し上げ力(図3の矢印F参照)が作用する。この押上布20は、エアバッグ16と接するバッグ接触面54の摩擦係数が、乗員Pと接する乗員接触面56の摩擦係数よりも低く設定されている。これにより、バッグ接触面54をエアバッグ16に対して低い摩擦抵抗で滑らせる一方、乗員接触面56と上腕部Aとの間に生じる摩擦力を利用して、上腕部Aを円滑(効率的に)に押し上げる(持ち上げる)ことができる。
また、エアバッグ16の膨張展開が完了すると、肩部拘束用の上バッグ部32が、胸部及び腹部拘束用の下バッグ部34よりも車幅方向の膨張幅が小さくなる。それにより、下バッグ部34の車幅方向内側面における上部側が車両上方側へ向かうに従い車幅方向外側へ向かうように傾斜又は湾曲した上腕部押上面40となる。このため、側面衝突の衝撃によってエアバッグ16がサイドドア22と共に車幅方向内側へ移動してくることにより、上腕部押上面40と上腕部Aとが押上布20を介して摺接し、上腕部Aに押し上げ力(図7の矢印F参照)が作用する。この際には、摩擦係数が低いバッグ接触面54がエアバッグ16に対して滑ることにより、押上布20がすだれのように捲り上がる。それにより、上腕部A及び肩部Sを押上布20と共に低い摩擦抵抗で円滑に押し上げることができる。
以上のことから、本実施形態によれば、乗員Pとエアバッグ16との間の摩擦係数に関らず、側面衝突時に乗員Pの上腕部A及び肩部Sを円滑に押し上げることができる。なお、エアバッグ16の膨張展開時の内圧を高めることによっても、上腕部A及び肩部Sの押し上げ性能を向上させることができるが、本実施形態では、エアバッグ16の内圧を高める必要がない。したがって、インフレータ18を低出力化することが可能になり、低コスト化を図ることができる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。なお、前記第1実施形態と基本的に同様の構成・作用については、前記第1実施形態と同符号を付与しその説明を省略する。
<第2の実施形態>
図8には、本発明の第2実施形態に係る車両用サイドエアバッグ装置60のエアバッグ16が膨張展開した状態が、車幅方向内側から見た側面図にて示されている。また、図9には、図8のF9−F9線に沿った切断面が縮小断面図にて示されている。なお、図8では、インフレータ18及びディフューザ42の図示を省略している。この実施形態では、押上布20は、上下両端部間に弛み(図9に示される余長部62参照)を有する状態で、下端部が縫製部T8においてエアバッグ16の下部(下バッグ部34の上下方向中間部)に縫製(結合)されている。この実施形態では、上記以外の構成は、前記第1実施形態と同様とされている。
図8には、本発明の第2実施形態に係る車両用サイドエアバッグ装置60のエアバッグ16が膨張展開した状態が、車幅方向内側から見た側面図にて示されている。また、図9には、図8のF9−F9線に沿った切断面が縮小断面図にて示されている。なお、図8では、インフレータ18及びディフューザ42の図示を省略している。この実施形態では、押上布20は、上下両端部間に弛み(図9に示される余長部62参照)を有する状態で、下端部が縫製部T8においてエアバッグ16の下部(下バッグ部34の上下方向中間部)に縫製(結合)されている。この実施形態では、上記以外の構成は、前記第1実施形態と同様とされている。
この実施形態では、図10に示されるように、エアバッグ16の膨張展開時には、前記第1実施形態と同様に、乗員Pの上腕部Aが押上布20を介してエアバッグ16からの押し上げ力Fを受ける。この際には、上下両端部間に弛みを有する押上布20がエアバッグ16に沿ってずり上がることにより、上腕部Aの押し上げを許容することができる。しかも、押上布20の上下両端部がエアバッグ16に縫製されているため、エアバッグ16の膨張展開時に、押上布20が乱れる(図9の2点鎖線参照)ことを防止できる。
<第3の実施形態>
図11には、本発明の第3実施形態に係る車両用サイドエアバッグ装置70のエアバッグ16が膨張展開した状態が、車幅方向内側から見た側面図にて示されている。また、図12には、図11のF12−F12線に沿った切断面が縮小断面図にて示されている。なお、図11では、インフレータ18及びディフューザ42の図示を省略している。この実施形態では、前記第2実施形態と同様に、押上布20の下端部が縫製部T8においてエアバッグ16の下部に縫製されている。
図11には、本発明の第3実施形態に係る車両用サイドエアバッグ装置70のエアバッグ16が膨張展開した状態が、車幅方向内側から見た側面図にて示されている。また、図12には、図11のF12−F12線に沿った切断面が縮小断面図にて示されている。なお、図11では、インフレータ18及びディフューザ42の図示を省略している。この実施形態では、前記第2実施形態と同様に、押上布20の下端部が縫製部T8においてエアバッグ16の下部に縫製されている。
さらに、この実施形態では、押上布20が押上布上部20Aと押上布下部20Bとに上下に分割されている。押上布上部20Aは、上下両端部間に弛み(図12に示される余長部72参照)を有する状態で、下端部が縫製部T9において上バッグ部32の下端部に縫製(結合)されている。また、押上布下部20Bは、上下両端部間に弛み(図12に示される余長部74参照)を有する状態で、上端部が縫製部T6において下バッグ部34の上端部に縫製(結合)されている。なお、押上布下部20Bの下端部が縫製部T6とは異なる縫製部において下バッグ部34に縫製される構成にしてもよい。この実施形態では、上記以外の構成は、前記第1実施形態と同様とされている。
この実施形態では、図13に示されるように、エアバッグ16の膨張展開時には、前記第1実施形態と同様に、乗員Pの上腕部Aが押上布20を介してエアバッグ16からの押し上げ力Fを受ける。この際には、上下両端部間に弛みを有する押上布上部20A及び押上布下部20Bがエアバッグ16に沿ってずり上がることにより、上腕部Aの押し上げを許容することができる。しかも、押上布上部20A及び押上布下部20Bの上下両端部がエアバッグ16に縫製されているため、エアバッグ16の膨張展開時に、押上布20が乱れる(図12の2点鎖線参照)ことを防止できる。
なお、前記各実施形態において、エアバッグ16が乗員Pの肩部Sから腰部までを拘束可能な大きさに形成された構成にしてもよい。その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記各実施形態に限定されないことは勿論である。
10 車両用サイドエアバッグ装置
12 車両用シート
14 シートバック
14A ドア側サイド部(車幅方向外側の側部)
16 エアバッグ
18 インフレータ
20 押上布
32 上バッグ部
34 下バッグ部
54 バッグ接触面
56 乗員接触面
60 車両用サイドエアバッグ装置
70 車両用サイドエアバッグ装置
12 車両用シート
14 シートバック
14A ドア側サイド部(車幅方向外側の側部)
16 エアバッグ
18 インフレータ
20 押上布
32 上バッグ部
34 下バッグ部
54 バッグ接触面
56 乗員接触面
60 車両用サイドエアバッグ装置
70 車両用サイドエアバッグ装置
Claims (1)
- 起動することによりガスを発生させるインフレータと、
車両用シートのシートバックにおける車幅方向外側の側部に収納され、前記ガスが内部に供給されて前記側部の車両前方側に膨張展開し、肩部拘束用の上バッグ部が胸部及び腹部拘束用の下バッグ部よりも車幅方向の膨張幅が小さくなるエアバッグと、
上端部が前記エアバッグの上端部に結合され、又は上下両端部間に弛みを有する状態で上端部が前記エアバッグの上端部に結合されると共に下端部が前記エアバッグの下部に結合され、前記膨張展開時に前記エアバッグの車幅方向内側に展開すると共に、前記エアバッグと接するバッグ接触面が乗員と接する乗員接触面よりも摩擦係数を低く設定された押上布と、
を備えた車両用サイドエアバッグ装置。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10703322B2 (en) * | 2017-04-07 | 2020-07-07 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicle side airbag device |
CN112912284A (zh) * | 2018-11-30 | 2021-06-04 | 奥托立夫开发公司 | 侧面安全气囊装置 |
WO2022255515A1 (ko) * | 2021-06-02 | 2022-12-08 | 아우토리브 디벨롭먼트 아베 | 자동차의 파 사이드 에어백 장치 |
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2013
- 2013-10-15 JP JP2013214947A patent/JP2015077844A/ja active Pending
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