JP2015045307A - 内燃機関のノックセンサ取付構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】温度センサを利用してノックセンサを機関本体部に取り付けるようにして部品点数の削減とセンサの配置自由度の向上を図る内燃機関のノックセンサ取付構造を供する。
【解決手段】先端の温度検知部(70a)から雄ねじ部(70b)、軸止部(70c)、取付作業部(70d)が順次形成された温度センサ(70)が、筒状軸部(81)の周りに環状のセンサ素子(83)が外嵌されて構成されたノックセンサ(80)の筒状軸部(81)を貫通して、取付作業部(70d)を回動して機関本体部(Em)の外側壁(38r)に雄ねじ部(70b)を螺合し軸止部(70c)で筒状軸部(81)を軸止してノックセンサ(80)を共締めする内燃機関のノックセンサ取付構造。
【選択図】図6
【解決手段】先端の温度検知部(70a)から雄ねじ部(70b)、軸止部(70c)、取付作業部(70d)が順次形成された温度センサ(70)が、筒状軸部(81)の周りに環状のセンサ素子(83)が外嵌されて構成されたノックセンサ(80)の筒状軸部(81)を貫通して、取付作業部(70d)を回動して機関本体部(Em)の外側壁(38r)に雄ねじ部(70b)を螺合し軸止部(70c)で筒状軸部(81)を軸止してノックセンサ(80)を共締めする内燃機関のノックセンサ取付構造。
【選択図】図6
Description
本発明は、内燃機関のノックセンサ取付構造に関する。
内燃機関における燃焼室での異常燃焼により生じるノッキングを検知するノックセンサは、振動センサであり、機関本体部に取り付けられて機関本体部の振動を検出する。
特に、精度良くノッキングを検知するために、燃焼室を構成するシリンダブロックとシリンダヘッドのいずれかに取り付けられるのが、一般的である。
シリンダヘッドからは、吸気管が延出して吸気系補機類が配設されるとともに、排気管が延出しており、そのため、吸気系補機類との干渉を避け、排気系の排気ガスの熱の影響を回避できる位置にノックセンサは取り付けられる(例えば、特許文献1参照)。
特に、精度良くノッキングを検知するために、燃焼室を構成するシリンダブロックとシリンダヘッドのいずれかに取り付けられるのが、一般的である。
シリンダヘッドからは、吸気管が延出して吸気系補機類が配設されるとともに、排気管が延出しており、そのため、吸気系補機類との干渉を避け、排気系の排気ガスの熱の影響を回避できる位置にノックセンサは取り付けられる(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、自動二輪車にシリンダを水平近くまで前傾して横置きに搭載された内燃機関において、シリンダヘッドから上方に延出する吸気管および下方に延出する排気管を避けてシリンダブロックの右側面に、ノックセンサが略水平に突設された構造が開示されている。
シリンダブロックおよびシリンダヘッドの機関本体部には、その他の補機類やセンサ類が取り付けられるため、これらと干渉しないシリンダブロックの右側面に、ノックセンサが設けられている。
特許文献1に開示された内燃機関は、水冷式であり、シリンダブロックおよびシリンダヘッドにはウォータジャケットが形成されており、図示されないが、ウォータジャケットに臨ませて水温センサが設けられることがある。
このように内燃機関の温度を検知する温度センサも機関本体部に取り付けられるとなると、ノックセンサとの干渉を避ける必要があることから、両者の取り付け位置が互いに制限されることになり、センサの配置自由度が小さくなる。
本発明は、かかる点に鑑みなされたもので、その目的とする処は、温度センサを利用してノックセンサを機関本体部に取り付けるようにして部品点数の削減とセンサの配置自由度の向上を図ることができる内燃機関のノックセンサ取付構造を供する点にある。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、
クランク軸(28)を軸支するクランクケース(26)に、ピストン(42)を摺動自在に案内するシリンダボア(37b)を有するシリンダブロック(37)と、前記シリンダボア(37b)内の前記ピストン(42)の頂面との間に燃焼室(43)を構成する天井面と吸排気ポート(44,45)が形成されるシリンダヘッド(38)とが、順次重ねられて機関本体部(Em)を構成する内燃機関(E)のノックセンサ取付構造において、
先端の温度検知部(70a)から雄ねじ部(70b)、軸止部(70c)、取付作業部(70d)が順次形成された温度センサ(70)が、筒状軸部(81)の周りに環状のセンサ素子(83)が外嵌されて構成されたノックセンサ(80)の前記筒状軸部(81)を貫通して、前記取付作業部(70d)を回動して前記機関本体部(Em)の外側壁(38r)に前記雄ねじ部(70b)を螺合し前記軸止部(70c)で前記筒状軸部(81)を軸止して前記ノックセンサ(80)を共締めすることを特徴とする内燃機関のノックセンサ取付構造である。
クランク軸(28)を軸支するクランクケース(26)に、ピストン(42)を摺動自在に案内するシリンダボア(37b)を有するシリンダブロック(37)と、前記シリンダボア(37b)内の前記ピストン(42)の頂面との間に燃焼室(43)を構成する天井面と吸排気ポート(44,45)が形成されるシリンダヘッド(38)とが、順次重ねられて機関本体部(Em)を構成する内燃機関(E)のノックセンサ取付構造において、
先端の温度検知部(70a)から雄ねじ部(70b)、軸止部(70c)、取付作業部(70d)が順次形成された温度センサ(70)が、筒状軸部(81)の周りに環状のセンサ素子(83)が外嵌されて構成されたノックセンサ(80)の前記筒状軸部(81)を貫通して、前記取付作業部(70d)を回動して前記機関本体部(Em)の外側壁(38r)に前記雄ねじ部(70b)を螺合し前記軸止部(70c)で前記筒状軸部(81)を軸止して前記ノックセンサ(80)を共締めすることを特徴とする内燃機関のノックセンサ取付構造である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の内燃機関のノックセンサ取付構造において、
前記内燃機関(E)は、前記機関本体部(Em)の周囲に冷却フィン(37f,38f)が設けられた空冷式内燃機関であり、
前記機関本体部(Em)の外側壁の所要部分に前記冷却フィン(37f,38f)を切り欠いてセンサ取付ボス部(68)が形成され、
前記温度センサ(70)は、潤滑油の温度を検出する油温センサ(70)であり、前記センサ取付ボス部(68)に前記雄ねじ部(70b)を螺合して前記ノックセンサ(80)を共締めして取り付けられることを特徴とする。
前記内燃機関(E)は、前記機関本体部(Em)の周囲に冷却フィン(37f,38f)が設けられた空冷式内燃機関であり、
前記機関本体部(Em)の外側壁の所要部分に前記冷却フィン(37f,38f)を切り欠いてセンサ取付ボス部(68)が形成され、
前記温度センサ(70)は、潤滑油の温度を検出する油温センサ(70)であり、前記センサ取付ボス部(68)に前記雄ねじ部(70b)を螺合して前記ノックセンサ(80)を共締めして取り付けられることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の内燃機関のノックセンサ取付構造において、
前記内燃機関(E)は、前記機関本体部(Em)の前記シリンダボア(37b)の側方にカムチェーン室(59)が形成され、
前記機関本体部(Em)の前記カムチェーン室(59)を形成する側壁(38r)に前記センサ取付ボス部(68)が形成されることを特徴とする。
前記内燃機関(E)は、前記機関本体部(Em)の前記シリンダボア(37b)の側方にカムチェーン室(59)が形成され、
前記機関本体部(Em)の前記カムチェーン室(59)を形成する側壁(38r)に前記センサ取付ボス部(68)が形成されることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の内燃機関のノックセンサ取付構造において、
前記センサ取付ボス部(68)は、前記機関本体部(Em)の前記カムチェーン室(59)を形成する外側壁のうち前記シリンダボア(37b)寄りの側壁(38r)に形成され、
前記センサ取付ボス部(68)の前記温度センサ(70)の雄ねじ部(70b)が螺合するねじ孔(68h)は、内側開口より外側開口が前記シリンダボア(37b)側に近づく方向に中心軸(C)が傾斜して形成されていることを特徴とする。
前記センサ取付ボス部(68)は、前記機関本体部(Em)の前記カムチェーン室(59)を形成する外側壁のうち前記シリンダボア(37b)寄りの側壁(38r)に形成され、
前記センサ取付ボス部(68)の前記温度センサ(70)の雄ねじ部(70b)が螺合するねじ孔(68h)は、内側開口より外側開口が前記シリンダボア(37b)側に近づく方向に中心軸(C)が傾斜して形成されていることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の内燃機関のノックセンサ取付構造において、
前記センサ取付ボス部(68)が形成される側壁(38r)の内面に沿ってオイル溜まり(67)が前記カムチェーン室(59)内に形成され、
前記センサ取付ボス部(68)に取り付けられた前記温度センサ(70)の前記温度検知部(70a)は、前記オイル溜まり(67)に挿入されることを特徴とする。
前記センサ取付ボス部(68)が形成される側壁(38r)の内面に沿ってオイル溜まり(67)が前記カムチェーン室(59)内に形成され、
前記センサ取付ボス部(68)に取り付けられた前記温度センサ(70)の前記温度検知部(70a)は、前記オイル溜まり(67)に挿入されることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項4または請求項5記載の内燃機関のノックセンサ取付構造において、
前記センサ取付ボス部(68)は、前記機関本体部(Em)に取り付けられたカムチェーンテンショナ(65)のテンショナ取付ボス部(37t)の近傍に形成され、
前記温度センサ(70)の前記取付作業部(70d)は、前記テンショナ取付ボス部(37t)の取付面(37tm)より外方へ離れた位置にあることを特徴とする。
前記センサ取付ボス部(68)は、前記機関本体部(Em)に取り付けられたカムチェーンテンショナ(65)のテンショナ取付ボス部(37t)の近傍に形成され、
前記温度センサ(70)の前記取付作業部(70d)は、前記テンショナ取付ボス部(37t)の取付面(37tm)より外方へ離れた位置にあることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項6記載の内燃機関のノックセンサ取付構造において、
前記テンショナ取付ボス部(37t)は、前記シリンダブロック(37)に形成され、
前記センサ取付ボス部(68)は、前記シリンダヘッド(38)に形成されることを特徴とする。
前記テンショナ取付ボス部(37t)は、前記シリンダブロック(37)に形成され、
前記センサ取付ボス部(68)は、前記シリンダヘッド(38)に形成されることを特徴とする。
請求項1記載の内燃機関のノックセンサ取付構造によれば、先端の温度検知部(70a)から雄ねじ部(70b)、軸止部(70c)、取付作業部(70d)が順次形成された温度センサ(70)が、筒状軸部(81)の周りに環状のセンサ素子(83)が外嵌されて構成されたノックセンサ(80)の筒状軸部(81)を貫通して、取付作業部(70d)を回動して機関本体部(Em)の外側壁(38r)に雄ねじ部(70b)を螺合し軸止部(70c)で筒状軸部(81)を軸止してノックセンサ(80)を共締めするので、機関本体部(Em)の外側壁(38r)の同じ取付位置に温度センサ(70)とともにノックセンサ(80)が同時に取り付けられ、少ない部品点数で取付工数を削減して簡単に取り付けることができるとともに、センサの配置自由度を向上することができる。
請求項2記載の内燃機関のノックセンサ取付構造によれば、空冷式内燃機関の機関本体部(Em)の外側壁の所要部分に冷却フィン(37f,38f)を切り欠いて形成されたセンサ取付ボス部(68)に、油温センサ(70)が雄ねじ部(70b)を螺合することで、ノックセンサ(80)が共締めされて取り付けられるので、温度センサ(70)がノックセンサ(80)とともに取り付けられるセンサ取付ボス部(68)を、機関本体部(Em)の外側壁の最適位置を選んで形成することができるとともに、センサ取付ボス部(68)のために切り欠かれる冷却フィンは一部であり、その他の大部分の冷却フィン(37f,38f)により内燃機関(E)の冷却効果は略維持できる。
請求項3記載の内燃機関のノックセンサ取付構造によれば、機関本体部(Em)のシリンダボア(37b)の側方に形成されたカムチェーン室(59)を形成する側壁(38r)にセンサ取付ボス部(68)が形成されるので、燃焼室(43)およびシリンダボア(37b)から離れて位置するセンサ取付ボス部(68)にノックセンサ(80)が取り付けられ、燃焼室(43)およびシリンダボア(37b)の熱の影響を受けずに良好な精度を維持してノッキングを検出することができるとともに、カムチェーン室(59)内の潤滑油の温度を油温センサ(70)が精度良く検出することが可能である。
請求項4記載の内燃機関のノックセンサ取付構造によれば、センサ取付ボス部(68)は、機関本体部(Em)のカムチェーン室(59)を形成する外側壁のうちシリンダボア(37b)寄りの側壁(38r)に形成され、センサ取付ボス部(68)の温度センサ(70)の雄ねじ部(70b)が螺合するねじ孔(68h)は、内側開口より外側開口がシリンダボア(37b)側に近づく方向に中心軸(C)が傾斜して形成されているので、カムチェーン室(59)を形成する側壁のうちシリンダボア(37b)寄りの側壁(38r)に突設される温度センサ(70)およびノックセンサ(80)が、機関本体部(Em)側に傾いて設けられ、機関本体部(Em)から張り出さないようにし、内燃機関全体の大型化を防止することができる。
請求項5記載の内燃機関のノックセンサ取付構造によれば、センサ取付ボス部(68)が形成される側壁(38r)の内面に沿ってオイル溜まり(67)がカムチェーン室(59)内に形成され、センサ取付ボス部(68)に取り付けられた温度センサ(70)の温度検知部(70a)は、オイル溜まり(67)に挿入されるので、温度センサ(70)はオイルの入れ替えが少ないオイル溜まり(67)の油温を検出して、燃焼サイクルによる油温の変動に影響されることなく、油温の平均値を検出することができる。
請求項6記載の内燃機関のノックセンサ取付構造によれば、センサ取付ボス部(68)が、機関本体部(Em)に取り付けられたカムチェーンテンショナ(65)のテンショナ取付ボス部(37t)の近傍に形成されるので、温度センサ(70)とカムチェーンテンショナ(65)が近傍に位置して、ともに機関本体部(Em)より突出するので、機関本体部(Em)の周囲の空間を効率良く利用でき、かつ温度センサ(70)の取付作業部(70d)は、テンショナ取付ボス部(37t)の取付面(37tm)より外方へ離れた位置にあるので、温度センサ(70)の取付作業部(70d)を回動する作業をカムチェーンテンショナ(65)に邪魔されることなく実行して温度センサ(70)をノックセンサ(80)とともに取り付けることが容易にでき、作業性が良い。
請求項7記載の内燃機関のノックセンサ取付構造によれば、シリンダブロック(37)にテンショナ取付ボス部(37t)が形成されるので、機関本体部(Em)に形成されるカムチェーン室(59)に挿入されるカムチェーン(62)を押圧してテンションを与えるカムチェーンテンショナ(65)を取り付けるのに最適位置であるとともに取付スペースが容易に確保できる。
そして、シリンダヘッド(38)にセンサ取付ボス部(68)が形成されるので、カムチェーンテンショナ(65)との干渉を避けて温度センサ(70)およびノックセンサ(80)を容易に取り付けることができるとともに、シリンダヘッド(38)内の潤滑油を集めて温度センサ(70)で油温を検出することが容易にできる。
そして、シリンダヘッド(38)にセンサ取付ボス部(68)が形成されるので、カムチェーンテンショナ(65)との干渉を避けて温度センサ(70)およびノックセンサ(80)を容易に取り付けることができるとともに、シリンダヘッド(38)内の潤滑油を集めて温度センサ(70)で油温を検出することが容易にできる。
以下、本発明に係る一実施の形態について図1ないし図7に基づいて説明する。
図1は、本発明を適用した一実施の形態に係る内燃機関Eを搭載した自動二輪車1の側面図である。
なお、本明細書および特許請求の範囲において、前後左右の向きは、本実施の形態に係る自動二輪車1の直進方向を前方とする一般の基準に従うものとする。
図1は、本発明を適用した一実施の形態に係る内燃機関Eを搭載した自動二輪車1の側面図である。
なお、本明細書および特許請求の範囲において、前後左右の向きは、本実施の形態に係る自動二輪車1の直進方向を前方とする一般の基準に従うものとする。
自動二輪車1の車体フレーム2は、ヘッドパイプ3と、同ヘッドパイプ3から斜め後方に延出するメインフレーム4と、メインフレーム4の後端から下方に延出するセンターフレーム5と、ヘッドパイプ3から下方に伸びるダウンフレーム6と、メインフレーム4から後方に延出するシートレール7と、センターフレーム5の下端とシートステー7の中央を結ぶミッドフレーム8と、ダウンフレーム6とメインフレーム4とを結ぶ補強フレーム9とからなる。
前輪10を支持するフロントフォーク11がヘッドパイプ3によって操向可能に支持され、フロントフォーク11にはステアリングハンドル12が連結されている。
また、後輪13を支持するリアフォーク14がセンターフレーム5の下部に上下揺動可能に支持されている。
シートレール7とリアフォーク14との間にはクッションユニット15が設けられている。
また、後輪13を支持するリアフォーク14がセンターフレーム5の下部に上下揺動可能に支持されている。
シートレール7とリアフォーク14との間にはクッションユニット15が設けられている。
内燃機関Eは、ダウンフレーム6とセンターフレーム5によって内燃機関Eの前後を支持されている。
内燃機関Eの動力は、後輪駆動用チェーン17を介して後輪13に伝達される。
メインフレーム4には、内燃機関Eの上方に位置して燃料タンク18が設けられ、シートレール7上には運転者用と同乗者用のタンデム型シート19が取付けられている。
内燃機関Eの左側前方には空冷式オイルクーラ20が設けられている。
内燃機関Eの動力は、後輪駆動用チェーン17を介して後輪13に伝達される。
メインフレーム4には、内燃機関Eの上方に位置して燃料タンク18が設けられ、シートレール7上には運転者用と同乗者用のタンデム型シート19が取付けられている。
内燃機関Eの左側前方には空冷式オイルクーラ20が設けられている。
本内燃機関Eは、単気筒4ストロークサイクルの空冷式内燃機関であり、左右半割り型のクランクケース26L、26Rの後方空間に変速機25が一体に収容されている。
内燃機関Eは、クランク軸28を軸支するクランクケース26L、26Rの上に、シリンダブロック37とシリンダヘッド38が順次重ねられて機関本体部を構成し、さらにシリンダヘッド38の上にシリンダヘッドカバー39が被せられて、シリンダが若干前傾した姿勢で起立している。
この空冷式内燃機関Eのシリンダブロック37とシリンダヘッド38の外周面には周方向に連続する冷却フィン37f,38fが上下に複数枚突出形成されている。
内燃機関Eは、クランク軸28を軸支するクランクケース26L、26Rの上に、シリンダブロック37とシリンダヘッド38が順次重ねられて機関本体部を構成し、さらにシリンダヘッド38の上にシリンダヘッドカバー39が被せられて、シリンダが若干前傾した姿勢で起立している。
この空冷式内燃機関Eのシリンダブロック37とシリンダヘッド38の外周面には周方向に連続する冷却フィン37f,38fが上下に複数枚突出形成されている。
図2を参照して、シリンダブロック37のシリンダボア37b内にピストン42が摺動可能に嵌装され、ピストン42のピストンピン42pとクランク軸28のクランクピン28pとをコンロッド41が連結してクランク機構を構成している。
ピストン42の頂面に対向するシリンダヘッド38の下面には燃焼室43が形成され、点火プラグ(図示なし)の先端が、この燃焼室43に臨むよう外部から装着される。
ピストン42の頂面に対向するシリンダヘッド38の下面には燃焼室43が形成され、点火プラグ(図示なし)の先端が、この燃焼室43に臨むよう外部から装着される。
シリンダヘッド38には、燃焼室43から後方に吸気ポート44が延出し、燃焼室43から前方に排気ポート45が延出しており、吸気ポート44と排気ポート45が燃焼室43に臨む各開口をそれぞれ開閉する吸気弁46と排気弁47が設けられている。
シリンダヘッド38とシリンダヘッドカバー39の間に回転可能に支持されるカムシャフト49によって、吸気ロッカー軸50に軸支される吸気ロッカーアーム52と排気ロッカー軸51に軸支される排気ロッカーアーム53が揺動し、吸気ロッカーアーム52と排気ロッカーアーム53の揺動が、それぞれ吸気弁46と排気弁47を作動する動弁機構48が設けられている。
シリンダヘッド38とシリンダヘッドカバー39の間に回転可能に支持されるカムシャフト49によって、吸気ロッカー軸50に軸支される吸気ロッカーアーム52と排気ロッカー軸51に軸支される排気ロッカーアーム53が揺動し、吸気ロッカーアーム52と排気ロッカーアーム53の揺動が、それぞれ吸気弁46と排気弁47を作動する動弁機構48が設けられている。
シリンダヘッド38の吸気ポート44からは後方に吸気管54が延出し、吸気管54はスロットルボディ55を介してエアクリーナ56に連結している。
スロットルボディ55には燃料噴射弁57が設けられている。
シリンダヘッド38の排気ポート45から前方に延出した排気管21は、下方に湾曲して、内燃機関Eの下方に回り込んで後方に向かいマフラー22に連結されている(図1参照)。
スロットルボディ55には燃料噴射弁57が設けられている。
シリンダヘッド38の排気ポート45から前方に延出した排気管21は、下方に湾曲して、内燃機関Eの下方に回り込んで後方に向かいマフラー22に連結されている(図1参照)。
図2を参照して、クランク軸28の後方に変速機25のメイン軸29が配設され、メイン軸29のさらに後方に変速機25のカウンタ軸30が配設されており、メイン軸29の下方にシフトドラム32が配置され、シフトドラム32のリード溝に案内されシフター部材を移動するシフトフォーク33が設けられ、カウンタ軸30の下方にはシフトロッド31が配置されている。
クランクケース26内に設けられているオイルポンプ34は、歯車を介してクランク軸28によって連係駆動され、オイルパン58内に貯留される潤滑オイルを吸入して、シリンダヘッド38、変速機のメイン軸29及びカウンタ軸30等へ供給するとともに、オイルクーラ20を介してクランク軸28にオイルを供給する。
クランクケース26内に設けられているオイルポンプ34は、歯車を介してクランク軸28によって連係駆動され、オイルパン58内に貯留される潤滑オイルを吸入して、シリンダヘッド38、変速機のメイン軸29及びカウンタ軸30等へ供給するとともに、オイルクーラ20を介してクランク軸28にオイルを供給する。
図3は、上記内燃機関Eの左クランクケースカバーを取り外し、カムチェーン室59を断面とした左側面図である。
クランク軸28の左端には交流発電機35が設けられており、図3にはクランク軸28の軸端に設けられているロータ35rと、左クランクケースカバー27Lに固定されているステータ35sが示してある。
変速機のカウンタ軸30は出力軸であり、カウンタ軸30の左端に後輪駆動スプロケット17dが設けられ、後輪駆動用チェーン17が巻き掛けられている。
クランク軸28の左端には交流発電機35が設けられており、図3にはクランク軸28の軸端に設けられているロータ35rと、左クランクケースカバー27Lに固定されているステータ35sが示してある。
変速機のカウンタ軸30は出力軸であり、カウンタ軸30の左端に後輪駆動スプロケット17dが設けられ、後輪駆動用チェーン17が巻き掛けられている。
カムチェーン室59は、シリンダボア37bの左側に位置して、シリンダブロック37、シリンダヘッド38、シリンダヘッドカバー39を貫いて設けられており、カム軸49の左端に嵌着されたカムチェーン従動スプロケット60とクランク軸28に嵌着されたカムチェーン駆動スプロケット61との間に、カムチェーン62がカムチェーン室59の中を通って架渡され、クランク軸28の回転によってカム軸49が回転駆動される。
カムチェーン室59内において、カムチェーン62の前後には、縦長の前側カムチェーンガイド63と後側カムチェーンガイド64が設けられている。
縦長の前側カムチェーンガイド63は、カムチェーン62の前側の上下に長尺の部分に前方から接してボルト63b等により機関本体部に固定されている。
縦長の前側カムチェーンガイド63は、カムチェーン62の前側の上下に長尺の部分に前方から接してボルト63b等により機関本体部に固定されている。
縦長の後側カムチェーンガイド64は、上端部がシリンダヘッド38のカムチェーン室59内の後部に突設されたピボット軸64pに軸支されて、カムチェーン62の後側の上下に長尺の部分の後方に垂下され、シリンダブロック37のカムチェーン室59を形成する後側壁に取り付けられたカムチェーンテンショナ65のテンショナ本体部65aから突出したテンショナロッド65rが後側カムチェーンガイド64を後方から押圧することで、後側カムチェーンガイド64がカムチェーン62の後側に接して押圧しカムチェーン62に張力を与える。
図3および図5を参照して、シリンダブロック37の左側のカムチェーン室59を形成する後側壁には、テンショナ取付ボス部37tが、冷却フィン37fを切り欠いた部分に突出形成されている。
テンショナ取付ボス部37tは、中央にテンショナ本体部65aを嵌合する取付孔が側壁を貫通して形成されている。
カムチェーンテンショナ65は、テンショナ取付ボス部37tの取付孔に、外側からテンショナロッド65rを貫通させてテンショナ本体部65aを取付孔に嵌合し、テンショナ本体部65aから対称に延出した取付フランジ部65f,65fをテンショナ取付ボス部37tの取付面37tmに当接してボルト66,66により締結されることで、カムチェーンテンショナ65がテンショナ取付ボス部37tに取り付けられる。
テンショナ取付ボス部37tは、中央にテンショナ本体部65aを嵌合する取付孔が側壁を貫通して形成されている。
カムチェーンテンショナ65は、テンショナ取付ボス部37tの取付孔に、外側からテンショナロッド65rを貫通させてテンショナ本体部65aを取付孔に嵌合し、テンショナ本体部65aから対称に延出した取付フランジ部65f,65fをテンショナ取付ボス部37tの取付面37tmに当接してボルト66,66により締結されることで、カムチェーンテンショナ65がテンショナ取付ボス部37tに取り付けられる。
図3を参照して、シリンダヘッド38のカムチェーン室59内の後部に突設されて後側カムチェーンガイド64の上端を軸支するピボット軸64pの下方には、カムチェーン室59を形成する外側壁のうちで後側壁38rの内面に沿って、下方へ窪むオイル溜まり67が形成されている。
このオイル溜まり67は、前記オイルポンプ34でシリンダヘッド38へ供給され、カム軸49等を潤滑したオイルのカムチェーン62の回動に伴う飛沫が溜まる場所である。
このオイル溜まり67は、前記オイルポンプ34でシリンダヘッド38へ供給され、カム軸49等を潤滑したオイルのカムチェーン62の回動に伴う飛沫が溜まる場所である。
シリンダヘッド38の外周面にフランジ状に複数突出形成される冷却フィン38fのうち、オイル溜まり67の後側壁38rにおける冷却フィン38fの一部が切り欠かれて形成されたフィン欠損空間38fsに、円筒状をしたセンサ取付ボス部68が、後方斜め右向きに突出して形成されている(図3,図4,図5参照)。
センサ取付ボス部68は、雌ねじが部分的に刻設されたねじ孔68hが後側壁38rを貫通して形成されており(図7参照)、ねじ孔68hの内側開口がオイル溜まり67に臨み、外側開口が内側開口よりシリンダボア37b側に近づく方向(右方向)に偏っていて、ねじ孔68hの中心軸Cが後方斜め右向きに傾斜して形成されている(図4参照)。
センサ取付ボス部68は、雌ねじが部分的に刻設されたねじ孔68hが後側壁38rを貫通して形成されており(図7参照)、ねじ孔68hの内側開口がオイル溜まり67に臨み、外側開口が内側開口よりシリンダボア37b側に近づく方向(右方向)に偏っていて、ねじ孔68hの中心軸Cが後方斜め右向きに傾斜して形成されている(図4参照)。
なお、図4を参照して、吸気ポート44の開口端で吸気管54が接合される接合端面に穿設されるねじ孔44hの中心軸とセンサ取付ボス部68のねじ孔68hの中心軸Cとは、互いに平行であり、ねじ孔の穿孔方向を共通にしてねじ孔の加工性の向上を図っている。
このセンサ取付ボス部68に、油温センサ70とともにノックセンサ80が取り付けられる。
図7に示すように、油温センサ70は、先端の温度検知部70aから雄ねじ部70b、軸止部70c、取付作業部70dが同軸に順次配列されて基端のコネクタ部70eに至る概ね棒状をなすセンサである。
温度検知部70aは小径の有底円筒状をなし、雄ねじ部70bは温度検知部70aより外径が若干拡大しており、軸止部70cは雄ねじ部70bと略同径の長尺円筒部であり、取付作業部70dは径方向に拡大したナット形状すなわち扁平六角柱状をなし、コネクタ部70eは、円筒状をなす。
図7に示すように、油温センサ70は、先端の温度検知部70aから雄ねじ部70b、軸止部70c、取付作業部70dが同軸に順次配列されて基端のコネクタ部70eに至る概ね棒状をなすセンサである。
温度検知部70aは小径の有底円筒状をなし、雄ねじ部70bは温度検知部70aより外径が若干拡大しており、軸止部70cは雄ねじ部70bと略同径の長尺円筒部であり、取付作業部70dは径方向に拡大したナット形状すなわち扁平六角柱状をなし、コネクタ部70eは、円筒状をなす。
一方で、ノックセンサ80は、筒状軸部81の周りに環状の圧電素子83が一対の電極84,84に挟まれて環状の重錘86とともに嵌挿されて、その周りを樹脂ケース82が覆って構成されており、環状の樹脂ケース82の一部が斜め径方向に四角筒状に延出してコネクタ部82eを形成している(図7参照)。
筒状軸部81は、内径が油温センサ70の軸止部70cの外径より若干大きく、軸長が油温センサ70の軸止部70cより若干短く、一端部にフランジ部81fが形成されている。
筒状軸部81は、内径が油温センサ70の軸止部70cの外径より若干大きく、軸長が油温センサ70の軸止部70cより若干短く、一端部にフランジ部81fが形成されている。
環状の圧電素子83と重錘86は、筒状軸部81のフランジ部81fと樹脂ケース82の縮径部との間で筒状軸部81の外周に外嵌している。
圧電素子83を挟む一対の電極84,84から信号線85がコネクタ部82eの端子に延びている。
ノックセンサ80は、上記のように構成され、重錘86の挙動により圧電素子83に加わる圧力から振動の状態を検出するものである。
圧電素子83を挟む一対の電極84,84から信号線85がコネクタ部82eの端子に延びている。
ノックセンサ80は、上記のように構成され、重錘86の挙動により圧電素子83に加わる圧力から振動の状態を検出するものである。
このノックセンサ80の筒状軸部81内に油温センサ70の温度検知部70aおよび雄ねじ部70bを貫通させて、ワッシャ75を取付作業部70dとの間に挟んでノックセンサ80を油温センサ70の軸止部70cに嵌合し、ノックセンサ80の筒状軸部81より突出した油温センサ70の温度検知部70aおよび雄ねじ部70bをセンサ取付ボス部68のねじ孔68hに挿入し、ねじ孔68hの雌ねじに雄ねじ部70bを螺合し、スパナー等で六角柱状の取付作業部70dを回動して油温センサ70をセンサ取付ボス部68のねじ孔68hに螺着し緊締することで、ノックセンサ80を共締めして取り付ける。
油温センサ70の温度検知部70aがオイル溜まり67の中に挿入され、ノックセンサ80のコネクタ部82eは上方に向いた状態で、ノックセンサ80が油温センサ70により共締めされ、油温センサ70自体は、センサ取付ボス部68のねじ孔68hの中心軸Cに沿って後方斜め右向きに突設される。
したがって、シリンダヘッド38のカムチェーン室59を形成する後側壁38rのセンサ取付ボス部68に油温センサ70とともにノックセンサ80が同時に取り付けられ、少ない部品点数で取付工数を削減して簡単に取り付けることができるとともに、センサの配置自由度を向上することができる。
したがって、シリンダヘッド38のカムチェーン室59を形成する後側壁38rのセンサ取付ボス部68に油温センサ70とともにノックセンサ80が同時に取り付けられ、少ない部品点数で取付工数を削減して簡単に取り付けることができるとともに、センサの配置自由度を向上することができる。
機関本体部Emのシリンダボア37bの側方に形成されたカムチェーン室59を形成する後側壁38rにセンサ取付ボス部68が形成されるので、燃焼室43およびシリンダボア37bから離れて位置するセンサ取付ボス部68にノックセンサ80が取り付けられ、燃焼室43およびシリンダボア37bの熱の影響を受けずに良好な精度を維持してノッキングを検出することができるとともに、カムチェーン室59内のオイル溜まり67に溜まった潤滑油の温度を油温センサ70が精度良く検出することができる。
油温センサ70の温度検知部70aは、オイル溜まり67の中に挿入され、オイル溜まり67の底面より適当に高い位置に位置させて、オイル溜まり67に異物が溜まった場合でも温度検知部70aが異物に触れないようにして油温センサ70の検出精度を良好に保つようにしている。
オイル溜まり67はシリンダヘッド38の後部にあり、かつシリンダは前傾しているので、オイル溜まり67へ流下するオイルは少ない。
そのためオイル溜まり67内のオイルの入れ替えは少ないので、燃焼サイクルによる油温の変動に影響されることなく、油温の平均値を検出することができる。
燃焼室43を構成するシリンダヘッド38に一体にオイル溜まり67を設けたので、オイル溜まり67内のオイルは燃焼室43の温度に追随して変動することとなり、より精度良く温度を検出できる。
またオイル溜まり67と油温センサ70は排気ポート45から離れた位置に設けてあるので、排気熱の影響を受けることが少なく、精度の高い油温検知を行うことができる。
そのためオイル溜まり67内のオイルの入れ替えは少ないので、燃焼サイクルによる油温の変動に影響されることなく、油温の平均値を検出することができる。
燃焼室43を構成するシリンダヘッド38に一体にオイル溜まり67を設けたので、オイル溜まり67内のオイルは燃焼室43の温度に追随して変動することとなり、より精度良く温度を検出できる。
またオイル溜まり67と油温センサ70は排気ポート45から離れた位置に設けてあるので、排気熱の影響を受けることが少なく、精度の高い油温検知を行うことができる。
シリンダヘッド38の外側壁に冷却フィン38fを切り欠いて形成されたセンサ取付ボス部68に、油温センサ70がノックセンサ80を共締めされて取り付けられるので、上記のように、油温センサ70とノックセンサ80がともに検出するに適したシリンダヘッド38のカムチェーン室59の後側壁38rを選んでセンサ取付ボス部68を形成することができ、センサ取付ボス部68のために切り欠かれる冷却フィンは一部であり、その他の大部分の冷却フィン38fにより内燃機関Eの冷却効果は略維持できる。
センサ取付ボス部68は、機関本体部Emのカムチェーン室59を形成する外側壁のうちシリンダボア37b寄りの後側壁38rに形成され、センサ取付ボス部68における油温センサ70の雄ねじ部70bが螺合するねじ孔68hは、内側開口より外側開口がシリンダボア(37b)側に近づく方向に中心軸Cが傾斜して形成されているので、カムチェーン室59の後側壁38rに突設される油温センサ70およびノックセンサ80が、中心軸Cに沿って機関本体部Em側(右側)に傾いて設けられる。
すなわち、油温センサ70およびノックセンサ80は、シリンダヘッド37のカムチェーン室59がある左側部分の後方に突出し、かつシリンダヘッド37の左側面から張り出さないように、右側に傾いて突出しているため、内燃機関全体の大型化を防止することができる。
また油温センサ70およびノックセンサ80は、シリンダヘッド37の後方に隠れるように突設されるため、飛石等から保護される。
また油温センサ70およびノックセンサ80は、シリンダヘッド37の後方に隠れるように突設されるため、飛石等から保護される。
油温センサ70およびノックセンサ80が取り付けられるセンサ取付ボス部68が、シリンダヘッドの左側部分のカムチェーン室59の後側壁38rに形成され、カムチェーンテンショナ65が取り付けられるテンショナ取付ボス部37tが、シリンダブロック37の左側部分のカムチェーン室59の後側壁に形成され、センサ取付ボス部68とテンショナ取付ボス部37tは上下の近い位置に形成されるので、油温センサ70とカムチェーンテンショナ65が互いに近傍に突設され、機関本体部Emの周囲の空間を効率良く利用でき、かつ油温センサ70の取付作業部70dは、テンショナ取付ボス部37tの取付面37tmより後方(外方)へ離れた位置にあるので、油温センサ70の取付作業部70dを回動する作業をカムチェーンテンショナ65に邪魔されることなく実行して油温センサ70をノックセンサ80とともに取り付けることが容易にでき、作業性が良い。
シリンダブロック37にテンショナ取付ボス部37tが形成されるので、このテンショナ取付ボス部37tは、機関本体部Emに形成されるカムチェーン室59に挿入されるカムチェーン62を押圧してテンションを与えるカムチェーンテンショナ65を取り付けるのに最適位置であるとともに取付スペースが容易に確保できる。
そして、シリンダヘッド38にセンサ取付ボス部68が形成されるので、カムチェーンテンショナ65との干渉を避けて油温センサ70およびノックセンサ80を容易に取り付けることができるとともに、シリンダヘッド38内の潤滑油を集めて油温センサ70で油温を検出することが容易にできる。
そして、シリンダヘッド38にセンサ取付ボス部68が形成されるので、カムチェーンテンショナ65との干渉を避けて油温センサ70およびノックセンサ80を容易に取り付けることができるとともに、シリンダヘッド38内の潤滑油を集めて油温センサ70で油温を検出することが容易にできる。
E…内燃機関、Em…機関本体部、25…変速機、26L,26R…クランクケース、37…シリンダブロック、37b…シリンダボア、37t…テンショナ取付ボス部、37f…冷却フィン、38…シリンダヘッド、38r…後側壁、38f…冷却フィン、39…シリンダヘッドカバー、48…動弁機構、49…カム軸、59…カムチェーン室、62…カムチェーン、63…前側カムチェーンガイド、64…後側カムチェーンガイド、65…カムチェーンテンショナ、67…オイル溜まり、68…センサ取付ボス部、
70…油温センサ、70a…温度検知部、70b…雄ねじ部、70c…軸止部、70d…取付作業部、70e…コネクタ部、75…ワッシャ、
80…ノックセンサ、81…筒状軸部、82…樹脂ケース、83…圧電素子、85…信号線、86…重錘。
70…油温センサ、70a…温度検知部、70b…雄ねじ部、70c…軸止部、70d…取付作業部、70e…コネクタ部、75…ワッシャ、
80…ノックセンサ、81…筒状軸部、82…樹脂ケース、83…圧電素子、85…信号線、86…重錘。
Claims (7)
- クランク軸(28)を軸支するクランクケース(26)に、ピストン(42)を摺動自在に案内するシリンダボア(37b)を有するシリンダブロック(37)と、前記シリンダボア(37b)内の前記ピストン(42)の頂面との間に燃焼室(43)を構成する天井面と吸排気ポート(44,45)が形成されるシリンダヘッド(38)とが、順次重ねられて機関本体部(Em)を構成する内燃機関(E)のノックセンサ取付構造において、
先端の温度検知部(70a)から雄ねじ部(70b)、軸止部(70c)、取付作業部(70d)が順次形成された温度センサ(70)が、筒状軸部(81)の周りに環状のセンサ素子(83)が外嵌されて構成されたノックセンサ(80)の前記筒状軸部(81)を貫通して、前記取付作業部(70d)を回動して前記機関本体部(Em)の外側壁(38r)に前記雄ねじ部(70b)を螺合し前記軸止部(70c)で前記筒状軸部(81)を軸止して前記ノックセンサ(80)を共締めすることを特徴とする内燃機関のノックセンサ取付構造。 - 前記内燃機関(E)は、前記機関本体部(Em)の周囲に冷却フィン(37f,38f)が設けられた空冷式内燃機関であり、
前記機関本体部(Em)の外側壁の所要部分に前記冷却フィン(37f,38f)を切り欠いてセンサ取付ボス部(68)が形成され、
前記温度センサ(70)は、潤滑油の温度を検出する油温センサ(70)であり、前記センサ取付ボス部(68)に前記雄ねじ部(70b)を螺合して前記ノックセンサ(80)を共締めして取り付けられることを特徴とする請求項1記載の内燃機関のノックセンサ取付構造。 - 前記内燃機関(E)は、前記機関本体部(Em)の前記シリンダボア(37b)の側方にカムチェーン室(59)が形成され、
前記機関本体部(Em)の前記カムチェーン室(59)を形成する側壁(38r)に前記センサ取付ボス部(68)が形成されることを特徴とする請求項2記載の内燃機関のノックセンサ取付構造。 - 前記センサ取付ボス部(68)は、前記機関本体部(Em)の前記カムチェーン室(59)を形成する外側壁のうち前記シリンダボア(37b)寄りの側壁(38r)に形成され、
前記センサ取付ボス部(68)の前記温度センサ(70)の雄ねじ部(70b)が螺合するねじ孔(68h)は、内側開口より外側開口が前記シリンダボア(37b)側に近づく方向に中心軸(C)が傾斜して形成されていることを特徴とする請求項3記載の内燃機関のノックセンサ取付構造。 - 前記センサ取付ボス部(68)が形成される側壁(38r)の内面に沿ってオイル溜まり(67)が前記カムチェーン室(59)内に形成され、
前記センサ取付ボス部(68)に取り付けられた前記温度センサ(70)の前記温度検知部(70a)は、前記オイル溜まり(67)に挿入されることを特徴とする請求項4記載の内燃機関のノックセンサ取付構造。 - 前記センサ取付ボス部(68)は、前記機関本体部(Em)に取り付けられたカムチェーンテンショナ(65)のテンショナ取付ボス部(37t)の近傍に形成され、
前記温度センサ(70)の前記取付作業部(70d)は、前記テンショナ取付ボス部(37t)の取付面(37tm)より外方へ離れた位置にあることを特徴とする請求項4または請求項5記載の内燃機関のノックセンサ取付構造。 - 前記テンショナ取付ボス部(37t)は、前記シリンダブロック(37)に形成され、
前記センサ取付ボス部(68)は、前記シリンダヘッド(38)に形成されることを特徴とする請求項6記載の内燃機関のノックセンサ取付構造。
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JP2013177918A JP2015045307A (ja) | 2013-08-29 | 2013-08-29 | 内燃機関のノックセンサ取付構造 |
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