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JP2015044138A - ウエブ塗工装置 - Google Patents

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JP2015044138A
JP2015044138A JP2013175820A JP2013175820A JP2015044138A JP 2015044138 A JP2015044138 A JP 2015044138A JP 2013175820 A JP2013175820 A JP 2013175820A JP 2013175820 A JP2013175820 A JP 2013175820A JP 2015044138 A JP2015044138 A JP 2015044138A
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佳樹 丸山
Yoshiki Maruyama
佳樹 丸山
賢 布施
Masaru Fuse
賢 布施
和久 本谷
Kazuhisa Motoya
和久 本谷
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Abstract

【課題】塗工材を吐出する吐出口における塗工材の吐出量を調整することにより、バックアップローラを配置しない場合であっても、ウエブに塗工される塗工材の厚みを一定にすることを目的とする。【解決手段】ウエブWに塗工材Sを塗工するウエブ塗工装置1は、搬送されるウエブWの一方の面Waに対し塗工材Sを吐出する吐出口11bを有する塗工材吐出装置10を備え、吐出口11bは、ウエブWの幅方向中央部に対する塗工材Sの吐出量をウエブWの幅方向両端側よりも少なくするように、塗工材SをウエブWの一方の面Waに吐出する。【選択図】 図2

Description

本発明は、ウエブ塗工装置に関する。
例えば、特許文献1には、ウエブ(金属箔)の両面に塗工材(電極材)を塗工するダイコーティング装置が開示されている。このダイコーティング装置は、ウエブの一方の面における塗工材を吐出される部位の裏面側にバックアップローラを配置し、他方の面における塗工材を吐出される部位の裏面側にバックアップローラを配置せずに、塗工材をウエブに塗工している。
特開2004−249261号公報
しかしながら、バックアップローラを配置せずに塗工材を塗工するウエブの部位は、塗工材の圧力によって撓みを生じる。ウエブの撓みにより、ウエブに塗工される塗工材の厚みが変化するため、ウエブを電池の電極として使用した場合に、電池性能に影響を及ぼす。
本発明は、上述した問題を解消するためになされたもので、塗工材を吐出する吐出口における塗工材の吐出量を調整することにより、バックアップローラを配置しない場合であっても、ウエブに塗工される塗工材の厚みを一定にすることを目的とする。
(請求項1)本手段に係るウエブに塗工材を塗工するウエブ塗工装置は、搬送されるウエブの一方の面に対し塗工材を吐出する吐出口を有する塗工材吐出装置を備え、吐出口は、ウエブの幅方向中央部に対する塗工材の吐出量をウエブの幅方向両端側よりも少なくするように、塗工材をウエブの一方の面に吐出する。
ウエブは、バックアップローラを配置しない部位に塗工材を吐出されると、塗工材の圧力によって撓みが生じる。このとき、ウエブの幅方向中央部の撓み量はウエブの幅方向両端側の撓み量より大きい。これにより、塗工材がウエブの幅方向中央部に流れ込むため、ウエブの幅方向中央部における塗工材の厚みが幅方向両端側に比べて厚くなる。ここで、本手段に係るウエブ塗工装置における塗工材吐出装置の有する吐出口は、ウエブの幅方向中央部に対する塗工材の吐出量を幅方向両端側よりも少なくするように塗工材を吐出する。これによれば、ウエブの幅方向中央部の撓み量がウエブの幅方向両端側の撓み量より大きいことにより、塗工材がウエブの幅方向中央部に流れ込む場合であっても、塗工後の塗工材の厚みを一定にすることができる。したがって、バックアップローラを配置しない部位に塗工材を塗工する場合であっても、ウエブに塗工される塗工材の厚みを一定にすることができる。
(請求項2)好ましくは、塗工材の吐出量は、ウエブの幅方向両端側から幅方向中央部に向かって除々に変化する。
塗工材を吐出されることによって生じるウエブの撓み量は、ウエブの幅方向両端側から幅方向中央部に向かって除々に変化する。よって、吐出口が吐出する塗工材の吐出量を、ウエブの幅方向両端側から幅方向中央部に向かって除々に変化させることにより、ウエブに塗工される塗工材の厚みを精度よく一定にすることができる。
(請求項3)また、ウエブ塗工装置における塗工材吐出装置の吐出口は、ウエブの幅方向中央部に対向する開口部分におけるウエブの搬送方向の寸法を他の開口部分よりも小さくするように形成される。
これによれば、塗工材の吐出量を吐出口の寸法によって調整しているため、塗工材を精度よく吐出することができる。したがって、ウエブに塗工される塗工材の厚みをより精度よく一定にすることができる。
(請求項4)また、ウエブ塗工装置は、塗工材吐出装置よりもウエブの搬送方向の下流側に配置され、ウエブの幅方向両端側の両面を挟持し、ウエブを搬送方向に搬送するとともに、ウエブを幅方向外側に引張るように回転する挟持用ローラをさらに備える。
これによれば、挟持用ローラがウエブの幅方向両端側を挟持するため、ウエブの幅方向中央部の撓み量がウエブの幅方向両端側の撓み量より大きくなる。このとき、上述したように、本手段に係るウエブ塗工装置における塗工材吐出装置の有する吐出口は、ウエブの幅方向中央部に対する塗工材の吐出量を幅方向両端側よりも少なくするように塗工材を吐出する。したがって、ウエブに塗工される塗工材の厚みをさらに精度よく一定にすることができる。
(請求項5)また、ウエブ塗工装置は、搬送されるウエブの両面に対し塗工材を塗工する場合において、ウエブは、塗工材吐出装置によって一方の面に塗工材を塗工され、吐出口よりもウエブの搬送方向の上流側で他方の面に塗工材を塗工される。
これによれば、ウエブの両面に対し、塗工材を一時の搬送中に精度よく塗工することができる。よって、ウエブ塗工装置の小型化および塗工時間の短縮化を図ることができる。
本発明によるウエブ塗工装置の一実施形態の構成を示す概要図である。 図1のウエブ塗工装置の第一塗工材吐出装置における吐出口のA視における拡大図である。 図1のウエブ塗工装置のA視図である。 図1に示すα−α線に沿ったウエブの断面図であり、第一塗工材吐出装置により塗工材を吐出され、ウエブに撓みが生じている状態を表している。 図1に示すβ−β線に沿ったウエブの断面図であり、第一塗工材吐出装置により塗工された後の塗工材の厚みを表している。 図1に示すα−α線に沿ったウエブの断面図であり、比較例の塗工材吐出装置により塗工材を吐出された場合における、ウエブに撓みが生じている状態を表している。 図1に示すβ−β線に沿ったウエブの断面図であり、比較例の塗工材吐出装置により塗工された後の塗工材の厚みを表している。 図1のウエブ塗工装置の第一塗工材吐出装置の他の実施形態を示す図である。
(1.ウエブ塗工装置の構成)
本発明のウエブ塗工装置の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。ウエブ塗工装置1は、ウエブWに塗工材Sを塗工するものである。本実施形態においてウエブ塗工装置1は、搬送されるウエブWの両面に対し塗工材Sを塗工する。図1に示すように、ウエブ塗工装置1は、ウエブWの一方の面Waに対しスラリー状の塗工材Sを吐出する第一塗工材吐出装置10(特許請求の範囲に記載の塗工材吐出装置)、ウエブWの他方の面Wbに対し塗工材Sを吐出する第二塗工材吐出装置20、ウエブWを一方の面Waから押し付ける押付装置30、ウエブWの両面Wa,Wbに塗工された塗工材Sを同時に乾燥する乾燥装置40、ウエブWを挟持する挟持用ローラ50、搬送されるウエブWを支持する第一搬送用ローラ61、第二搬送用ローラ62および第二塗工材吐出装置20により塗工材Sを吐出されるウエブWの部位を支持するバックアップローラ63を備えて構成される。
ウエブWは、取出装置70にロール状に巻き付けられた状態でセットされる。そして、ロール状のウエブWは、取出装置70から取り出され、ウエブ塗工装置1のバックアップローラ63から第一搬送用ローラ61および第二搬送用ローラ62を経由して、巻取り装置80に巻取られる。第一搬送用ローラ61、第二搬送用ローラ62およびバックアップローラ63は、ウエブ塗工装置1の図略の装置本体にベアリング等により回転可能に支承されており、各ローラ61,62,63間に架け渡されたウエブWをスムーズに搬送することができる。
ウエブ塗工装置1を構成する各装置10,20,30,40,50,61,62,63は、ウエブWの搬送上流側から搬送下流側に向かって、第二塗工材吐出装置20およびバックアップローラ63、第一搬送用ローラ61、押付装置30、第一塗工材吐出装置10、挟持用ローラ50、乾燥装置40、第二搬送用ローラ62の順に配置されている。
第一搬送用ローラ61および第二搬送用ローラ62は、各回転軸61a,62aが所定距離隔てて互いに平行に、且つ各回転軸61a,62aを通る平面Mが第一搬送用ローラ61から第二搬送用ローラ62に向けて上方に傾斜するように配置されている。第一搬送用ローラ61および第二搬送用ローラ62間には、ウエブWが架け渡されている。
第一塗工材吐出装置10は、第一搬送用ローラ61から第二搬送用ローラ62に向けて搬送されるウエブWにおける各ローラ61,62,63が配置される側の面Wa(以下、「ウエブWの一方面Wa」という)に対し塗工材Sを吐出する。
第一塗工材吐出装置10は、塗工材Sを吐出するダイコータ11およびダイコータ11に接続されたポンプ12を含んで構成されている。ダイコータ11は、既知の装置であり、スロットオリフィス(ダイ)11aおよび搬送されるウエブWの一方面Waに対し塗工材Sを吐出する吐出口11bを含んで構成されている。ダイコータ11は、吐出口11bと搬送されるウエブWの一方面Waとが所定のギャップ長gを隔てるように第一搬送用ローラ61と第二搬送用ローラ62との間に配置されている。ポンプ12は、スクリューポンプ等の無脈動ポンプであり、塗工材Sを一定圧かつ一定流量で供給可能となっている。塗工材Sは、ポンプ12により図略の塗工材Sを貯めておくタンクからダイコータ11のスロットオリフィス11aに供給されて加圧され、吐出口11bからウエブWの一方面Waに吐出される。
また、吐出口11bは、ウエブWの幅よりも小さい幅で形成されている。そして、吐出口11bは、ウエブWの幅方向中央部に対する塗工材Sの吐出量をウエブWの幅方向両端側よりも少なくするように、塗工材SをウエブWの一方面Waに吐出する。また、塗工材Sの吐出量は、ウエブWの幅方向両端側から幅方向中央部に向かって除々に変化する。本実施形態において、吐出口11bは、ウエブWの幅方向中央部に対向する開口部分におけるウエブWの搬送方向の寸法を他の開口部分よりも小さくするように形成される。具体的には、図2に示すように、吐出口11bはウエブWの幅方向Bを長手方向とする略長方形状に形成されている。そして、長手方向の一辺がR形状に、かつウエブWの幅方向中央部にR形状の頂点Hが配置されるように形成されている。すなわち、吐出口11bの開口部分において、R形状の頂点HにおけるウエブWの搬送方向Cの寸法Xが他の開口部分よりも小さくなるように形成されている。
第二塗工材吐出装置20は、第一塗工材吐出装置10と同一構成であるが、ウエブWの一方面Waにおけるバックアップローラ63を配置する部位の裏側面Wb(以下、「ウエブWの他方面Wb」という)に対し塗工材Sを吐出する点が異なる。すなわち、塗工材Sを吐出する吐出口21bとバックアップローラ63とは、対向配置されている。さらに、吐出口21bが長方形に形成されている点が異なる。
バックアップローラ63は、第一搬送用ローラ61に対し上流側に所定距離隔ててバックアップローラ63の回転軸63aが第一搬送用ローラ61の回転軸61aと平行になるように配置されている。そして、バックアップローラ63は、取出装置70から搬送されてくるウエブWを巻付けて支持し、第一搬送用ローラ61へウエブWを送り出すローラである。
すなわち、塗工材Sは、ポンプ22により図略の塗工材Sを貯めておくタンクからダイコータ21のスロットオリフィス21aに供給されて加圧され、吐出口21bからバックアップローラ63に巻付けて支持されているウエブWの部位における他方面Wbに吐出される。また、ウエブWは、第一塗工材吐出装置10によってウエブWの一方面Waに塗工材Sを塗工され、吐出口11bよりもウエブWの搬送方向Cの上流側で第二塗工材吐出装置20によりウエブWの他方面Wbに塗工材Sを塗工される。
押付装置30は、第一搬送用ローラ61と第一塗工材吐出装置10との間に配置され、ウエブWを一方面Waから押し付けるものである。押付装置30は、押付部31によりウエブWを一方面Waから押し付ける。押付部31は、ウエブWの幅と略同一幅の直方体状に形成されている。押付部31の長辺を有するウエブWに接触するウエブ接触部31aは、ウエブWの傷つきを防止するために、半円柱状に形成されている。そして、ウエブ接触部31aが搬送されるウエブWを一方面Waから押し付けることができるように、ウエブ接触部31aを平面Mより上方とするように、押付装置30を配置する。また、本実施形態においては、ウエブ接触部31aを第一塗工材吐出装置10の吐出口11bの近傍に配置する。そして、押付部31は、塗工材Sを汚染する要因となる押付部31の摩耗を抑制するために、ダイアモンドライクカーボンが被覆されたアルミニウムもしくはセラミック等により形成されている。
乾燥装置40は、中空箱状の乾燥室41および複数台の熱風発生装置42を含んで構成されている。乾燥室41の対向する側面中央には、搬送されるウエブWを通すスリット41aが設けられている。熱風発生装置42には、ファンおよびヒータ(ともに図略)が内蔵されており、発生した熱風を噴出するノズル口42aが設けられている。複数台の熱風発生装置42は、搬送されるウエブWに対し上下から熱風を噴き付け、ウエブWの一方面Waおよび他方面Wbに塗工された塗工材Sを同時に乾燥できるように、乾燥室41内の上面および底面に配列されている。
挟持用ローラ50は、第一塗工材吐出装置10よりもウエブWの搬送方向の下流側に配置され、ウエブWの幅方向両端側の両面を挟持し、ウエブWを搬送方向Cに搬送するとともに、ウエブWを幅方向外側に引張るように回転するものである。図3に示すように、本実施形態においては、挟持用ローラ50は、第一塗工材吐出装置10と乾燥装置40との間に、かつ第一塗工材吐出装置10の吐出口11bの近傍に配置されている。
挟持用ローラ50は、一対の第一挟持用ローラ51および一対の第二挟持用ローラ52を備えている。第一挟持用ローラ51は、一対の回転軸51aが互いに平行に、且つ一対の外周面51bが接触するように配置され、一対の回転軸51aの軸間距離が小さくなる方向に、一方の回転軸51aに荷重がかけられている。第二挟持用ローラ52も同様の構成である。そして、第一挟持用ローラ51は、ウエブWの幅方向Bの端部We1を挟持し、第二挟持用ローラ52は、ウエブWの幅方向Bの端部We2を挟持する。
また、図3に示すように、第一挟持用ローラ51は、ウエブWの幅方向Bに対し右回りに所定の鋭角の角度γで回転した位置で配置されている。そして、第二挟持用ローラ52は、ウエブWの幅方向Bに対し左回りに所定の鋭角の角度γで回転した位置で配置されている。これにより、挟持用ローラ50は、ウエブWを搬送方向Cに搬送するとともに、ウエブWを幅方向外側に引張るように回転する。
また、第一塗工材吐出装置10および第二塗工材吐出装置20は、挟持用ローラ50に塗工材Sが付着することを防止するため、塗工材SをウエブWの幅方向Bの端部We1,We2を除く面に塗工するように構成されている。
(2.ウエブ塗工装置の動作)
次に、ウエブ塗工装置1の動作について説明する。ここで、ウエブWは、ロール状に巻かれた状態で取出装置70にセットされ、ウエブWの先端は、取出装置70から取り出される。そして、ウエブWは、ウエブ塗工装置1のバックアップローラ63から第一搬送用ローラ61、挟持用ローラ50および第二搬送用ローラ62を経由して、巻取り装置80に巻取られている。
ウエブ塗工装置1は、ウエブWの搬送が開始されたら、第一塗工材吐出装置10のポンプ12および第二塗工材吐出装置20のポンプ22を作動させ、塗工材Sを、ダイコータ11の吐出口11bからウエブWの一方面Waに、ダイコータ21の吐出口21bからウエブWの他方面Wbにそれぞれ吐出させる。このとき、塗工材Sはダイコータ11,21から一定量で吐出され、ウエブWは一定速度で搬送されている。そして、ウエブWの両面Wa,Wbに付着した塗工材SはウエブWに引張られて塗工される。
ここで、第二塗工材吐出装置20は、ウエブWにおけるバックアップローラ63を配置する部位の他方面Wbに対し塗工材Sを吐出するため、塗工材Sの圧力によってもウエブWに撓みが生じない。そして、吐出口21bは長方形に形成されているため、吐出口11bは、ウエブWの幅方向Bの各部位において、塗工材Sを同一の量にて吐出する。これらにより、ウエブWの幅方向Bの各部位において塗工材Sが同一の量にて塗工されるため、塗工材Sの厚さを一定に保った状態でウエブWの他方面Wbに塗工材Sが塗工される。
一方、第一塗工材吐出装置10が塗工するウエブWの部位にはバックアップローラが配置されていない。よって、図4Aに示すように、ウエブWは、第一塗工材吐出装置10によって塗工材Sを吐出されるときに、実線にて表す矢印にて示される塗工材Sの圧力Pによって、ウエブWの幅方向両端側から幅方向中央部に向かって除々に変化するように撓みを生じる。ここで、第一塗工材吐出装置10よりもウエブWの搬送方向上流側の近傍で押付装置30がウエブWを押し付けているため、第一塗工材吐出装置10が塗工するウエブWの部位において、ウエブWのばたつき、およびギャップ長gの変動が抑制される。さらに、ウエブWは、挟持用ローラ50により幅方向外側に、一点破線にて表す矢印にて示される張力Tによって引張られていることにより、ウエブWのばたつき、およびギャップ長gの変動が抑制される。したがって、押付装置30および挟持用ローラ50により、塗工材Sの圧力PによるウエブWの撓みが抑制される。特に、図4Aに示されるように、ウエブWの幅方向両端側の撓みが抑制される。
ここで、図4Aに点線にて表す矢印にて示されるように、ウエブWに撓みが生じた状態では、スラリー状の塗工材SがウエブWの幅方向中央部に集まる。しかし、吐出口11bがウエブWの幅方向中央部に対する塗工材Sの吐出量をウエブWの幅方向両端側よりも少なくするように、かつ、ウエブWの幅方向両端側から幅方向中央部に向かって除々に変化させるように、塗工材Sを吐出する。これにより、図4Bに示すように、塗工材Sの厚さtを一定に保った状態でウエブWの一方面Waに塗工材Sが塗工される。すなわち、吐出口11bの形状は、塗工材Sの圧力P、挟持用ローラ50の張力T、ウエブWの支持位置等による撓みやすさ等を考慮して形成されている。
なお、ウエブWの撓みについて、比較例として、ウエブ塗工装置1に押付装置30および挟持用ローラ50を配置せず、吐出口11bが吐出口21bのように長方形に形成されている場合を図5Aに示す。吐出口11bが長方形に形成されている場合は、ウエブWの幅方向Bの各部位において、塗工材Sが一定量にて吐出される。そして、塗工材SがウエブWの幅方向中央部に流れ込むため、ウエブWの幅方向中央部の撓み量が幅方向両端側の撓み量より大きくなるように、塗工材Sの圧力PによってウエブWの幅方向全体に亘って、ウエブWに撓みが生じる。これにより、図5Bに示されるように、ウエブWの幅方向中央部の塗工材Sの厚みtが最も厚くなる。
そして、ウエブ塗工装置1は、乾燥装置40の熱風発生装置42を作動させ、ウエブWの一方面Waおよび他方面Wbに塗工された塗工材Sを同時に乾燥させる。これにより、ウエブWの一方面Waおよび他方面Wbに塗工された塗工材Sは、片面ずつ乾燥する場合と比較して、短時間で乾燥される。以上の動作は、取出装置70にロール状に取付られたウエブWが巻取り装置80に全て巻取られるまで連続で行われる。
(3.ウエブ塗工装置の作用効果)
本実施形態において、ウエブ塗工装置1における第一塗工材吐出装置10の有する吐出口11bは、ウエブWの幅方向中央部に対する塗工材Sの吐出量を幅方向両端側よりも少なくするように塗工材Sを吐出する。これによれば、ウエブWの幅方向中央部の撓み量が幅方向両端側の撓み量より大きいことにより、塗工材SがウエブWの幅方向中央部に流れ込む場合であっても、塗工後の塗工材Sの厚みtを一定にすることができる。したがって、バックアップローラ63を配置しない部位に塗工材Sを塗工する場合であっても、ウエブWに塗工される塗工材Sの厚みtを一定にすることができる。
また、塗工材Sを吐出されることによって生じるウエブWの撓み量は、ウエブWの幅方向両端側から幅方向中央部に向かって除々に変化している。よって、吐出口11bが吐出する塗工材Sの吐出量を、ウエブWの幅方向両端側から幅方向中央部に向かって除々に変化させることにより、ウエブWに塗工される塗工材Sの厚みtを精度よく一定にすることができる。
また、塗工材Sの吐出量を吐出口11bの寸法によって調整しているため、塗工材Sを精度よく吐出することができる。したがって、ウエブWに塗工される塗工材Sの厚みtをより精度よく一定にすることができる。
また、挟持用ローラ50がウエブWの幅方向両端側を挟持するため、ウエブWの幅方向中央部の撓み量がウエブWの幅方向両端側の撓み量より大きくなる。このとき、第一塗工材吐出装置10の有する吐出口11bは、ウエブWの幅方向中央部に対する塗工材Sの吐出量を幅方向両端側よりも少なくするように塗工材Sを吐出する。したがって、ウエブWに塗工される塗工材Sの厚みtをさらに精度よく一定にすることができる。
また、ウエブWの両面Wa,Wbに対し、塗工材Sを一時の搬送中に精度よく塗工することができる。よって、ウエブ塗工装置1の小型化および塗工時間の短縮化を図ることができる。
(4.ウエブ塗工装置の適用例)
このウエブ塗工装置1は、例えば、電池の電極を製造するシステムに組み込まれ、ウエブWとして金属箔を搬送しつつウエブWに塗工材Sとしてスラリー状の電極材を塗工する。ここで、例えば、リチウムイオン二次電池の正負極の金属箔としては、アルミニウム箔や銅箔等が用いられる。そして、リチウムイオン二次電池の正極の電極材としては、マンガン酸リチウムおよびアセチレンブラック等が用いられ、負極の電極材としては、グラファイトおよびアセチレンブラック等が用いられる。また、正負極の溶媒としては、炭酸エチレン等が用いられる。
(5.ウエブ塗工装置の変形例)
上述の実施形態では、本発明をウエブWの一方面Waおよび他方面Wbに塗工材Sを塗工する装置に適用する場合を説明したが、ウエブWの一方面Waのみに塗工材Sを塗工する装置にも本発明を適用可能である。
また、第一搬送用ローラ61、第二搬送用ローラ62およびバックアップローラ63をウエブWの一方面Wa側に配置する構成としたが、第一搬送用ローラ61およびバックアップローラ63をウエブWの一方面Wa側に配置し、第二搬送用ローラ62をウエブWの他方面Wb側に配置する構成としてもよい。また、第一搬送用ローラ61および第二搬送用ローラ62をウエブWの一方面Wa側に配置し、バックアップローラ63をウエブWの他方面Wb側に配置する構成としてもよい。また、第一搬送用ローラ61をウエブWの一方面Wa側に配置し、第二搬送用ローラ62およびバックアップローラ63をウエブWの他方面Wb側に配置する構成としてもよい。なお、バックアップローラ63をウエブWの他方面Wb側に配置する場合、第二塗工材吐出装置20の吐出口21bはバックアップローラ63の近傍に配置する構成とする。
また、本実施形態にいては、吐出口11bの長手方向に一辺をR形状とすることにより、塗工材Sの吐出量を調整したが、吐出口11bの長手方向の一辺または両辺を三角形等の多面体にすることにより、塗工材Sの吐出量を調整するようにしても良い。
また、本実施形態においては、吐出口11bの形状を考慮することにより、塗工材Sの吐出量を調整したが、塗工材Sを吐出する圧力Pを変更することにより、塗工材Sの吐出量を調整するようにしても良い。具体的には、図6に示すように、ダイコータ11内に複数の塗工材Sの圧力Pを調整可能とする塗工材Sを吐出するノズル11cを配置する。そして、ウエブWの幅方向中央部のノズル11cにおける塗工材Sを吐出する圧力Pを低くする。これにより、吐出口11bが、ウエブWの幅方向中央部に対する塗工材Sの吐出量をウエブWの幅方向両端側よりも少なくするように、塗工材SをウエブWの一方面Waに吐出する。
1…ウエブ塗工装置、10…第一塗工材吐出装置、11b…吐出口、20…第二塗工材吐出装置、30…押付装置、40…乾燥装置、50…挟持用ローラ、61…第一搬送用ローラ、62…第二搬送用ローラ、63…バックアップローラ、70…取出装置、80…巻取り装置、S…塗工材、W…ウエブ、Wa…一方の面、Wb…他方の面。

Claims (5)

  1. 搬送されるウエブの一方の面に対し塗工材を吐出する吐出口を有する塗工材吐出装置を備え、
    前記吐出口は、前記ウエブの幅方向中央部に対する前記塗工材の吐出量を前記ウエブの幅方向両端側よりも少なくするように、前記塗工材を前記ウエブの一方の面に吐出する、前記ウエブに前記塗工材を塗工するウエブ塗工装置。
  2. 前記塗工材の吐出量は、前記ウエブの幅方向両端側から幅方向中央部に向かって除々に変化する、請求項1のウエブ塗工装置。
  3. 前記吐出口は、前記ウエブの幅方向中央部に対向する開口部分における前記ウエブの搬送方向の寸法を他の開口部分よりも小さくするように形成される、請求項1または2のウエブ塗工装置。
  4. 前記塗工材吐出装置よりも前記ウエブの搬送方向の下流側に配置され、前記ウエブの幅方向両端側の両面を挟持し、前記ウエブを搬送方向に搬送するとともに、前記ウエブを幅方向外側に引張るように回転する挟持用ローラをさらに備える、請求項1〜3の何れか一項のウエブ塗工装置。
  5. 搬送される前記ウエブの両面に対し前記塗工材を塗工する場合において、
    前記ウエブは、前記塗工材吐出装置によって前記一方の面に前記塗工材を塗工され、前記吐出口よりも前記ウエブの搬送方向の上流側で他方の面に前記塗工材を塗工される、請求項1〜4の何れか一項のウエブ塗工装置。


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