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JP2015030786A - 熱可塑性樹脂の再利用方法 - Google Patents

熱可塑性樹脂の再利用方法 Download PDF

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Maiko Ichikawa
真以子 市川
宏記 安達
Hiroki Adachi
宏記 安達
正寿 加賀
Masatoshi Kaga
正寿 加賀
日出生 不破
Hideo Fuwa
日出生 不破
まゆみ 西村
Mayumi Nishimura
まゆみ 西村
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  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)

Abstract

【課題】熱可塑性樹脂製の複数種の成形品の種類に応じて分別回収された成形品から、より均一に所望の物性値を得ることができる熱可塑性樹脂の再利用方法を提供する。
【解決手段】熱可塑性樹脂製の複数種の成形品の種類に応じて分別回収された成形品を粉砕して得られた熱可塑性樹脂粉砕物を、各熱可塑性樹脂粉砕物が均一となるように混ぜ合わせ(S12)、各混ぜ合わせた熱可塑性樹脂粉砕物を溶融して混練し(S13)、混練して得られた各熱可塑性樹脂の物性を分析し、分析結果に基づいて各熱可塑性樹脂の配合比を決定し(S14)、混練して得られた各熱可塑性樹脂を前記配合比で配合した(S15)後、配合した熱可塑性樹脂を溶融して混練し(S16)、混練後の熱可塑性樹脂を成形する(S17)。
【選択図】図1

Description

本発明は、廃材となった熱可塑性樹脂の成形品を再資源化するに好適な熱可塑性樹脂の再利用方法に関する。
従来から、自動車部品、家電製品、電子機器、食品包装容器など多くの技術分野において、その製品や部品(成形品)を熱可塑性樹脂により成形することが幅広く行われている。このような熱可塑性樹脂からなる製品および部品は、環境保護および資源有効利用の観点から廃棄せずに回収され、再利用(再生利用)されることが多い。具体的には、回収された成形品を粉砕し、得られた熱可塑性樹脂粉砕物を溶融して成形品に成形されることが一般的である。
このような熱可塑性樹脂の再利用方法として、たとえば特許文献1に記載の技術が提案されている。ここに示す熱可塑性樹脂の再利用方法は、廃棄される熱可塑性樹脂の主成分に合わせて熱可塑性樹脂を系統別に選択的に分別回収するステップと、選択的に分別回収した各熱可塑性樹脂を粉砕し、粉砕した各熱可塑性樹脂を所定の配合比で混合するステップと、得られた混合物を加熱溶融するステップと、加熱溶融された熱可塑性樹脂を成形するステップと、を備えている。
この再利用方法によれば、廃棄された熱可塑性樹脂を選択的に分別回収し、分別回収した熱可塑性樹脂組成物廃材を所定の割合で混合するので、多様な用途に応じた特性を有する成形体を得ることができる。
特開2004−314445号公報
しかしながら、特許文献1に示す技術の如く、廃棄される熱可塑性樹脂の主成分に合わせて熱可塑性樹脂を系統別に選択的に分別回収して粉砕したとしても、粉砕された各熱可塑性樹脂の粉砕物内においても、その物性のバラつきがあるおそれがあった。したがって、このような場合、所定の配合比で粉砕した各熱可塑性樹脂を混合した場合であっても、所望の物性となる熱可塑性樹脂からなる成形体を得ることができないことがあった。特に、同じ種類の熱可塑性樹脂であっても、再利用される前の成形品を構成する熱可塑性樹脂にはその用途に応じて様々な添加物が添加され、この添加物の種類およびその量にもバラつきがあるため、このバラつきが再利用により得られた成形体の物性値のバラつきに影響を与えることがあった。
本発明は、このような点を鑑みてなされたものであり、その目的とすることころは、熱可塑性樹脂製の複数種の成形品の種類に応じて分別回収された成形品から、よりバラつきなく所望の物性値を得ることができる熱可塑性樹脂の再利用方法を提供することにある。
このような点を鑑みて、本発明に係る熱可塑性樹脂の再利用方法は、熱可塑性樹脂製の複数種の成形品の種類に応じて分別回収された成形品を粉砕して得られた熱可塑性樹脂粉砕物を混ぜ合わせる第一工程と、混ぜ合わせた各熱可塑性樹脂の物性を分析し、分析結果に基づいて各熱可塑性樹脂の配合比を決定する第二工程と、前記混ぜ合わせた各熱可塑性樹脂を前記配合比で配合した後、配合した熱可塑性樹脂を溶融して混練し、混練後の熱可塑性樹脂を成形する第三工程と、を少なくとも含むことを特徴とする。
本発明によれば、複数種の成形品の種類に応じて分別回収された成形品を粉砕して得られた熱可塑性樹脂粉砕物を、各熱可塑性樹脂粉砕物が均一となるように混ぜ合わせるので、袋または容器等に収容された熱可塑性樹脂粉砕物(粉砕粒子群)が均一な状態となる。この状態の熱可塑性樹脂粉砕物を溶融して混練した場合には、各熱可塑性樹脂粉砕物に由来した熱可塑性樹脂の物性が均一なものとなる。ここで、熱可塑性樹脂粉砕物は、固形状の粒子であるためこれらを均一に混ぜ合わせることは、溶融した状態の熱可塑性樹脂を均一に混ぜ合わせるよりも容易に行うことができる。
次に、混ぜ合わせた(場合によっては混練した)各熱可塑性樹脂の物性値を分析し、分析結果に基づいて各熱可塑性樹脂の配合比を決定する。この際に、上述した工程を経て各熱可塑性樹脂粉砕物が均一に混ぜ合されたため、分析した各熱可塑性樹脂の物性値にバラつきは少ない。これにより、一旦配合比を決定して、これらを所定の配合比で混練すれば、安定した物性の成形体を得ることができる。
なお、本発明でいう「混ぜ合わせる」とは、2種以上の熱可塑性樹脂からなる粉末を均一に混ぜることをいい、「混練する」とは、2種以上の溶融した熱可塑性樹脂を均一に混ぜる(練合せる)ことをいう。また、本発明でいう「熱可塑性樹脂粉砕物」とは、粒子状に粉砕された熱可塑性樹脂からなる粒子群(粉末)のことをいう。
ここで、工程において、混ぜ合わせた各熱可塑性樹脂の形態は特に限定されるものではないが、より好ましい態様としては、混ぜ合わせた熱可塑性樹脂粉砕物を溶融して混練し、混練して得られた各熱可塑性樹脂を粒子状に造粒し、前記第二工程において、粒子状に造粒された各熱可塑性樹脂を前記配合比で配合する。
この態様によれば、第一工程で、得られた各熱可塑性樹脂を、ペレット状、チップ状、または粉末状などの粒子状に造粒するので、粒子状に造粒された各熱可塑性樹脂は、成形する工程において配合し易く、均一に混ぜ合わせ易い。
また、各熱可塑性樹脂を配合して混練する際に、均一に各熱可塑性樹脂が混合することができるのであれば、その配合前の熱可塑性樹脂の形態は特に限定されるものではないが、より好ましい態様としては、前記粒子状に造粒された各熱可塑性樹脂を前記配合比で配合した後、前記配合した熱可塑性樹脂を溶融する前に、配合した粒子状に造粒された各熱可塑性樹脂を混ぜ合わせる。
この態様によれば、熱可塑性樹脂を溶融する前に、粒子状に造粒された各熱可塑性樹脂を混ぜ合わせるので、溶融時に熱可塑性樹脂を均一に溶融させることが可能となり、配合された熱可塑性樹脂を均一に混練することができる。これにより、安定した物性の成形体を得ることができる。
また、再利用される熱可塑性樹脂は、ポリスチレン(PS)系樹脂、スチレン−ブタジエン(SB)系樹脂、アクリロニトリル−スチレン(AS)系樹脂、アクリロニトリル−スチレン−ブタジエン(ABS)系樹脂、およびポリプロピレン(PP)系樹脂のいずれか1つまたはこれらの群の組み合わせいずれの場合であってもよい。しかしながら、さらに好ましい態様としては、前記分別回収された成形品の熱可塑性樹脂は、ポリプロピレン系樹脂である。
ポリプロピレン系樹脂は、様々な分野において使用され、その用途に応じて様々な添加物が添加され、この添加物の種類およびその量にもバラつきがあるため、このバラつきが再利用により得られた成形体の物性値のバラつきに影響を受けやすいところ、本発明によれば、このようなポリプロピレン系樹脂であっても、より均一な物性値の成形体を得ることができる。
本発明によれば熱可塑性樹脂製の複数種の成形品の種類に応じて分別回収された成形品から、より均一に所望の物性値の成形体を得ることができる。
本発明の熱可塑性樹脂の再利用方法を説明するための概念図。
以下に、本発明の実施形態に係る熱可塑性樹脂の再利用方法を説明する。図1は、本発明の熱可塑性樹脂の再利用方法を説明するための概念図である。
まず、図1のステップS11に示すように、原料(素材)となる熱可塑性樹脂粉砕物A〜Eを準備する。熱可塑性樹脂粉砕物A〜Eは、熱可塑性樹脂製の複数種の成形品の種類に応じて分別回収された成形品を、粉砕して得られたものである。
熱可塑性樹脂としては、上述した熱可塑性樹脂を挙げることができるが、本実施形態では、ポリプロピレン系樹脂を再利用の対象としている。ここで、熱可塑性樹脂粉砕物(粉砕物)A〜Eは、車両メーカー・食品メーカー・日用雑貨メーカー・土木資材メーカーなどから発生する多様なポリプロピレン系樹脂である。
具体的には、粉砕物Aは、車両部品(成形品)を粉砕した粉砕物であり、粉砕物Bは、食品の包装容器(成形品)を粉砕した粉砕物であり、粉砕物Cは、日用雑貨品(成形品)を粉砕した粉砕物であり、粉砕物Dは、建材(成形品)を粉砕した粉砕物であり、粉砕物Eは、粉砕物Aで用いた成形品とは異なる車両部品を粉砕した粉砕物であるなど、複数種の成形品の種類に応じて分別回収された成形品を粉砕した粉砕物である。
これらの粉砕物はチップ状または粒子状であり、粉砕物A〜Eは、ポリプロピレン系樹脂である点(すなわち同じ種類の熱可塑性樹脂である点)に関しては共通しているが、その用途に応じて添加されている添加物およびその量が異なるため、各粉砕物A〜Eを構成する熱可塑性樹脂の物性値(機械的特性)は異なる。一般的には、これらの粉砕物A〜Eは、異なるメーカーから取り寄せられた出所の異なる粉砕物A〜Eであり、たとえばバックまたは容器などに収容される。
次に、ステップS12に示すように、各熱可塑性樹脂粉砕物A〜Eを、各熱可塑性樹脂粉砕物が均一となるようにたとえば大型攪拌機などを用いて混ぜ合わせる。これにより、熱可塑性樹脂粉砕物A〜Eのそれぞれの粉砕物の各粒子の物性にバラつきがあったとしても、全体としてより均一な状態に混ぜ合わせることができる(第一工程)。
次に、ステップS13に示すように、各混ぜ合わせた熱可塑性樹脂粉砕物A〜Eを溶融して混練して、混練物A〜Eを製造する。全体として均一な状態の熱可塑性樹脂粉砕物を溶融して混練するので、各熱可塑性樹脂粉砕物に由来した混練物(熱可塑性樹脂)A〜Eの物性が均一なものとなる。
このように、予めステップS12において各粉砕物A〜Eを混ぜ合わせておくことで、熱可塑性樹脂粉砕物は、固形状の粒子であるためこれらを均一なものにし易く、溶融した状態の熱可塑性樹脂を均一に混ぜ合わせるよりも熱可塑性樹脂(混練物)の均一化を容易に図ることができる。
また、本実施形態では、ステップS13において、この混練物を、ペレット状、またはチップ状など粒子状に造粒する。これにより、後述するステップS15において、粒子状の各混練物A〜Eを所望の配合比で容易に配合し、均一に混ぜ合わせ易くなる。
次に、ステップS14に示すように、混練して得られた各熱可塑性樹脂(各混練物A〜E)のサンプルを作製し、この物性を分析し、分析結果に基づいて所望の物性値となるように各熱可塑性樹脂(混練物A〜E)の配合比を決定する(第二工程)。たとえば、物性値としては、MFR、シャルピー衝撃強さ、または引張弾性率などを挙げることができる。
この際に、上述した如くステップS12およびS13を経て、各熱可塑性樹脂粉砕物(各混練物A〜E)の物性値のバラつきが抑えられているため、一旦配合比を決定して、これらの混練物A〜Eを所定の配合比で混練すれば、安定した物性の成形体を得ることができる。
なお、本実施形態では、図1に示すように、ステップS14において混練物Aを20質量%、混練物Bを65質量%、混練物Dを15質量%の配合比に決定し、ステップS15では、この配合比でこれらの粒子状の混練物A,B,およびDを配合している。しかしながら、配合比は、望まれる成形体の物性値に応じて決定されるものであり、これに限定されるものではない。
配合後、ステップS16において、粒子状に造粒された各熱可塑性樹脂を混ぜ合わせ、混ぜ合わせた熱可塑性樹脂を、押出機で溶融して混練し混練物を製造する(第三工程)。また、この際に混練後の混練物をさらに循環タンク装置を用いて混練してもよい。さらにステップS17に進み、得られた混練物から(熱可塑性樹脂)から成形体を成形する。この成形は、たとえば、ペレット状の造粒であってもよく、この場合、成形体はペレットとなる。
このようにして、熱可塑性樹脂(たとえば混練物A,B,D)を溶融する前に、粒子状に造粒された各熱可塑性樹脂(たとえば混練物A,B,D)を混ぜ合わせるので、配合された熱可塑性樹脂を均一に混練することができる。これにより、安定した物性の成形体を得ることができる。
以下に本発明を実施例に基づき説明する。
(実施例1)
車両メーカーより入手した、インパネ系に使用されたポリプロピレン系樹脂の破砕物A(粉砕樹脂:大きさが直径5〜16mmの範囲)約4500kgを大型攪拌機で均一に混ぜ合わせ、10袋のフレコンバック(容量約500kg/袋)に充填した。この中から、任意の5袋のフレコンバック(Bag1〜5)より分析試料(a1’,a2’,a3’,a4’,a5’)を各10kg程度抜き取り、単軸混練機で加熱混練してペレット状に造粒した。得られた各ペレットをさらに均一に混合して溶融し、これらの各ポリプロピレン系樹脂からMFR、シャルピー衝撃強さ、引張弾性率を測定した。またMFRのバラつき、および、MFRの最大値と最小値の差も算出した。トリム系に使用されたポリプロピレン系樹脂の破砕物B、日用雑貨系に使用されたポリプロピレン系樹脂の破砕物C、食品・建材系に使用されたポリプロピレン系樹脂の破砕物D、ピラー系に使用されたポリプロピレン系樹脂の破砕物Eについても同様の手順で行った。この結果を表1に示す。なお、これらの物性値の測定方法を以下に示す。
(1)MFRの測定試験:テクノ・セブン社製(L242又はL203)メルトインデクサーを用い、規定された230℃/21Mの条件下でダイから流れ出す試料(樹脂)を切り取り、その重量を測定し、10分間に換算した値から測定した。
(2)シャルピー衝撃強さ測定試験:上島製作所社製(U−F)シャルピー衝撃試験機を用い、振り子型のハンマーで試験片を破断し、破断に要したエネルギーからその材料の衝撃値を求めた。
(3)引張弾性率測定試験:テンシロン社製(RTG‐1310型)引張試験機を用い、単位断面積当りの引張り応力と応力方向に生じる伸びとの比を求めた。
(4)バラつき(MRF):(各MRF−MRFの平均値)/MRF平均値×100(%)
(比較例1)
車両メーカーより入手した、インパネ系に使用されたポリプロピレン系樹脂の破砕物A(粉砕樹脂:大きさが直径5〜16mmの範囲)約4500kgを大型攪拌機で均一に混ぜ合わせることなく、10袋のフレコンバック(容量約500kg/袋)に充填した。この中から、任意の3袋のフレコンバック(Bag1〜3)より分析試料(a1’’’,a2’’’,a3’’’)を各10kg程度抜き取り、単軸混練機で加熱混練してペレット状に造粒した。得られたペレット(a1’’’,a2’’’,a3’’’)をさらに均一に混合して溶融し、これらの各ポリプロピレン系樹脂から実施例1と同じようにして、MFR、シャルピー衝撃強さ、引張弾性率を測定した。実施例1と同様、トリム系に使用されたポリプロピレン系樹脂の破砕物B、日用雑貨系に使用されたポリプロピレン系樹脂の破砕物C、食品・建材系に使用されたポリプロピレン系樹脂の破砕物D、ピラー系に使用されたポリプロピレン系樹脂の破砕物Eについても同様の手順で行った。この結果を表2に示す。
Figure 2015030786
Figure 2015030786
(結果1)
表1に示すように、実施例1の各物性値の上限値と下限値との差は、比較例1のもよりも小さいことがわかった。また、バラつきは、実施例1の場合には10%未満であり、比較例1の場合、最大約64%のばらつきがあった。このことから、実施例1の如く、各熱可塑性樹脂粉砕物をそれぞれ予め混ぜ合わせておくことにより、得られる成形体の物性値のバラつきを抑えることができると考えられる。
(実施例2および比較例2)
<粉砕物の準備>
熱可塑性樹脂粉砕物として、車両のインパネ系の破砕物A、車両のトリム系の破砕物B、日用雑貨系の破砕物C、食品・建材系の破砕物D、ピラー系の破砕物Eを準備した。これらは、ポリプロピレン系樹脂であり、各成形メーカーから排出された成形品を5〜16mmの大きさいに粉砕したものである。粉砕される各成形品には、ポリプロピレン(ホモポリマー、ブロックポリマー)の他に、EPR、EPDM、タルク、炭酸カルシウム、ガラス繊維等が混入されている。
<混ぜ合わせおよび混練>
次に、実施例2では、各粉砕物A,B,Dを(株)タナカ社製のブレンダ―を用い混ぜ合わせ時間20〜44分(9回/分)にて均一混合を行った後、単軸混練機(ナカタニ機械(株)製:VSK‐50)を用いバレル温度:220℃、処理量:15kg/時間、40/60/40メッシュのスクリーンをブレーカプレート前にセットした条件で、各粉砕物A,B,Dを溶融して混練したペレットを得た。これに対して、比較例2では、ブレンダ―を用いて各粉砕物を均一混合していない点のみが、実施例2と相違する。
<物性の分析>
実施例2および比較例2それぞれに対して、単軸混練機で作製したペレットを東芝社製(EC75S−2A)型締力75トンの射出成型機を用い、金型:型板 ISO規格 1号ダンベルを用い、成形温度190〜200℃、射出圧力:45〜35MPaの範囲で調整し、射出速度:180mm/s、スクリュー背圧:5MPa、金型温度:40℃、サイクル:射出時間40秒、冷却20秒、サイクル時間60秒の射出条件で15ショット連続成形し、試験片を採取した。
実施例2および比較例2に係る成形品として、表2で示す配合比(質量%)で、粉砕物A,B,Dに由来したペレットを配合して混ぜ合わせた後、溶融して混練し、試験片(成形体)を作製した。
具体的にはペレットを配合して混練した樹脂を、型締力75トンの射出成型機を用い、金型:型板 ISO規格 1号ダンベルを用い、成形温度190〜200℃、射出圧力:45〜35MPaの範囲で調整し、射出速度:180mm/s、スクリュー背圧:5MPa、金型温度:40℃、サイクル:射出時間40秒、冷却20秒、サイクル時間60秒の射出条件で3ショット連続成形し、試験片を採取した。
実施例2および比較例2の試験片に対して、上述した試験方法で、MFR、シャルピー衝撃強さ、引張弾性率を測定した。この結果を、表3に示す。また、そのときのMFRの最大ばらつき(%)も上述した方法で算出した。この結果を表3に示す。
Figure 2015030786
(結果2)
表3に示すように、実施例2の如く各粉砕物A〜Eを予め混ぜ合わせて混練したものバラつきは6.7%以下となり、良好な結果が得られた。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。

Claims (4)

  1. 熱可塑性樹脂製の複数種の成形品の種類に応じて分別回収された成形品を粉砕して得られた熱可塑性樹脂粉砕物を混ぜ合わせる第一工程と、
    混ぜ合わせた各熱可塑性樹脂の物性を分析し、分析結果に基づいて各熱可塑性樹脂の配合比を決定する第二工程と、
    前記混ぜ合わせた各熱可塑性樹脂を前記配合比で配合した後、配合した熱可塑性樹脂を溶融して混練し、混練後の熱可塑性樹脂を成形する第三工程と、を少なくとも含むことを特徴とする熱可塑性樹脂の再利用方法。
  2. 前記第一程において、混ぜ合わせた熱可塑性樹脂粉砕物を溶融して混練し、混練して得られた各熱可塑性樹脂を粒子状に造粒し、前記第三工程において、粒子状に造粒された各熱可塑性樹脂を前記配合比で配合することを特徴とする請求項1に記載の熱可塑性樹脂の再利用方法。
  3. 前記第三工程において、粒子状に造粒された各熱可塑性樹脂を前記配合比で配合した後、前記配合した熱可塑性樹脂を溶融する前に、粒子状に造粒された熱可塑性樹脂を混ぜ合わせることを特徴とする請求項2に記載の熱可塑性樹脂の再利用方法。
  4. 前記分別回収された成形品の熱可塑性樹脂は、ポリプロピレン系樹脂であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の熱可塑性樹脂の再利用方法。
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